JPH0478738B2 - - Google Patents
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- JPH0478738B2 JPH0478738B2 JP59013324A JP1332484A JPH0478738B2 JP H0478738 B2 JPH0478738 B2 JP H0478738B2 JP 59013324 A JP59013324 A JP 59013324A JP 1332484 A JP1332484 A JP 1332484A JP H0478738 B2 JPH0478738 B2 JP H0478738B2
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- Woven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(本発明の技術分野)
本発明は落毛しにくく、立毛長の異なる特殊立
毛編織物に関する。 (従来技術とその問題点) 従来から、片面立毛編織物はカツトパイルがV
型やW型の形状で編織物に把持されており、立毛
長が均一で、シツトリした光沢を有する表面を有
することから広く汎用されている。 しかし、かかる片面立毛布帛は縫製時や着用時
に落毛し易く、かつホコリが付き易いという欠点
を有する外に、腰のある風合に欠けるという欠点
があつた。 従来かかるパイル編織物の表面に変化与えるた
めに、表面を彫刻ロールによつてエンボス加工し
たものや、毛羽を部分的に倒伏させて模様を付与
したもの、薬品や熱に対して耐性の異なる繊維を
混用した立毛編織物をその一方の繊維を溶解、除
去し、表面立毛に凹凸を付したり、毛羽質に変化
を付したもの、あるいはタテ糸、ヨコ糸の打込み
数を変えて織組織によつて毛羽の浮き沈みを出現
せしめたものなどがある。 しかし、これらはいずれも表面の変化は得られ
るものの該立毛品が有するシツトリした光沢やソ
フトタツチを破壊するという欠点が惹起する上
に、凹凸模様の柄が大きすぎたり、画一的であり
すぎたり、さらには、カサ高さが劣つてしまうと
いう欠点を有するものであつた。 一方、特殊なパイル布帛として、極細パイルを
有する布帛を液流染色機などにより、しごいた
り、揉んだり裏面にパイルを発現せしめた(特開
昭57−47945号)両面立毛布帛があるが、かかる
布帛は表面の立毛は、柔軟性に富んだ腰のないも
のであり、落毛や表面のホコリ付着性も改善され
ないものであつた。 (発明の目的) 本発明の立毛編織物は、落毛がなく、表面変化
に富む不規則な模様を有する上に、ホコリがつき
にくく、腰のある風合を有する、表面がソフトタ
ツチで裏面がゴツゴツタツチであるという特徴を
有する。 また、本発明によれば、かかる立毛編織物を極
めて能率的に、かつ安定して製造することができ
る。 (発明の構成) (1) 表面にカツトパイルからなる立毛を有する編
織物であつて、該カツトパイルのパイル長なら
びに基布組織の把持状態に規則性がなく、かつ
該カツトパイルを構成する繊維の1部がその裏
面の畝部を構成し、該畝部は多方向性を有する
ランダムな長さのパイルで構成されていること
を特徴とする特殊立毛編織物。 (構成の説明) 本発明の立毛編織物は従来の表面にカツトパイ
ルからなる立毛を有する編織物に類するものであ
るが、表面の立毛のパイル長が不規則であり、か
つ裏面に畝部を有する点で特徴的である。 本発明でいうカツトパイルとは編織物の組織に
把持されたものをいうが、該パイルを構成する繊
維の10〜90%/cm2、特に40〜70%/cm2が裏面の畝
部を構成しているのが、本発明の目的を達成する
上で好ましい。裏面の畝部を構成するパイル量が
少すぎると上記表面立毛特性や腰のある風合が得
られず、また、多すぎると裏面の立毛が乱れすぎ
て品質的に劣悪化する。 かかる畝部は、多方向性を有するランダムな長
さのパイルで構成されており、たとえば、ある表
面パイルはその中央部で、またあるパイルはその
根元近傍で裏面へその一部または全部が突出して
該畝部を構成している。その結果表面のパイルは
いわば跛行状態で基布組織に把持されており、そ
の把持状態ならびにパイル長に規則性がない。 本発明でいう畝部とは該パイルで構成された該
編織物の裏面に突出した繊維塊状構造物であつ
て、筋状またはドツト状に突出しており、これを
構成する繊維としては該パイル以外に編織物基布
を構成する繊維がある。本発明のゴツゴツ感なら
びに腰のある風合はこの畝部によつて発揮され
る。 本発明の立毛編織物の構造を図面で示すと第1
図の通りである。第2図は従来のカツトパイルか
らなる立毛を有する編織物にみられる立毛構造を
示すものである。図からわかるように本発明の立
毛はそのパイル長に規則性がみられないばかり
か、カツトパイルの一端が裏面に突出し、場所に
よつては基布繊維と共に畝部を構成していること
がわかる。 かかる立毛状態は該編織物の表裏面に特徴ある
模様を呈し、エンボス処理や編織物繊維から形成
される規則的な模様とは明確に異なる。しかも本
発明の立毛編織物は表面タツチが表裏面で明確に
異る。すなわち、表面はソフトであるが裏面はゴ
ツゴツ感を有するという特殊なタツチを現出する
ものであり、極めて趣き深い編織物を提供する。 本発明の立毛編織物の特徴である裏面の畝部の
繊維状態を顕微鏡で観察すると、第3図の通りで
ある。第3図からわかるように編織繊維を覆うよ
うに繊維が塊状に存在しているのに対して、従来
の片面立毛編織物(第2図)は第4図のようにき
れいな編織物の繊維が観察される。第5図は第1
図ならびに第3図の畝部を顕微鏡X20で見た斜
視図である。 本発明は基布ならびにパイル素材の限定はない
が、たとえば、ポリエステル系繊維、ポリアミド
系繊維、レーヨン繊維などを適用することができ
る。本発明でいう表面にカツトパイルからなる立
毛を有する編織物の代表的な例としてはビロー
ド、ベルベツト、コールテン、ベツチン、ベロ
ア、モケツト、プラツシユ、シール、テレンプ、
布フアスナなどをあげることができるが、なかで
も二重織物や経編物の構造組織を有するものが好
ましい。 かかる立毛編織物を製造する方法としては、た
とえばカツトパイルからなる片面立毛編織物の表
面をニードルパンチングする方法でも形成できる
が、高圧水流をあてる方法が製造効率や立毛の調
整制御性の点で選択される。 まず、カツトパイルからなる片面立毛編織物を
形成し、これを金網状、有孔板状など水抜き機構
を有する支持体に拡布状でセツトし、高圧水流に
かけるか、あるいは移送させながら高圧水流にか
ける。この場合支持体として、特に金網のメツシ
ユが50〜120のものを用いることが本発明の目的
を達成するに好適な畝部を形成する上で好まし
い。50メツシユ未満では畝があらすぎ、120メツ
シユを越えると畝部が形成されにくくなる。本発
明で採用される高圧水流処理はバツチでも連続で
もよい。かかる方式は比較的表面に現出する模
様、外観を設定し易いという特徴も有する。たと
えば、バツチ式で高圧水流処理する場合は一定の
模様状態にノズルを設定することができ、該処理
に連動して間歇的に該編織物を移送することによ
り、再現性のよい模様を付与することができ、こ
の方法によれば比較的ドツト状の畝部を形成し易
い特徴がある。また、連続的に処理する場合は固
定されたノズルからの水流が移送編織物に対して
連続的に作用するので、スジ状の模様を付与し易
い。無論ノズルを回転体(円形体、多角体を含
む)の外周面に設定することもでき(場合によつ
てはノズルが該編織物と対向する時のみ水を噴出
させる)、この場合は連続的に編織物を移送しな
がら高圧水流処理して一定の模様を付与すること
ができる。 かかる高圧水流とは、噴射ノズル径が約0.1〜
0.7mmφ程度の細孔から水を約10〜150Kg/cm2程度
の圧力の下で噴出させて得られる水流であり、ノ
ズル径や噴射圧力、ノズル配列を変更することに
より、立毛の外観や風合、編織組織への把持程度
などを容易に調整することができる。上記条件以
外の領域の高圧水流を用いてもさしつかえない
が、あまり外れすぎた領域では本発明の目的を達
成しにくくなる。 また、使用する水を加熱水や他の溶剤、薬剤、
染料、加工剤からなる処理液に置換することによ
り各種の化学処理や染色加工、形態固定などの処
理を同時に行なうこともできる。 本発明において水の代りに加熱水を用いると、
畝部を形成すると同時に形態固定を達成すること
ができ、さらに本発明の目的を好適に達成する。 (発明の効果) パイル長が微細にランダムな状態で配置さ
れ、着用時にホコリが付着しにくく、落ち易
い。特に表面での該パイル長の差異は微妙な模
様を呈し優美な光沢と外観を発揮する。しかも
従来のソフトタツチ性が阻害しない。 パイルの編織組織による把持が複雑多岐にわ
たり、縫製や洗濯などの取り扱い時での落毛が
起こりにくい。 裏面の畝部が多方向かつランダムなパイルで
塊状に構成されているので、表面のソフトタツ
チとは異るゴツゴツ感を有し、かつ腰のある風
合を発揮する上に、裏地などの添いがよく、裏
地を伴う縫製や裁断が容易である。 製造プロセスが簡単であり、製品設計が容易
であり、トラブルが起こりにくく安定に製造で
きる。 高圧水流によるため、表面模様や裏面の畝部
の性状をコントロールし易い。 以下本発明について実施例をあげてさらに説明
する。 実施例 1 ポリエステル単繊維を用い、下記のようなビロ
ード織物を製織した。 タテ糸:100D−36F 130T/M ヨコ糸:100D−36F 400T/M 仮ヨリ加工糸 パイル糸:110D−36F 130T/M 基布はタテ糸1本交互製織し、パイル糸を機上
でカツトし、ビロード織物をつくつた。なお、生
機密度はタテ26×ヨコ40本/cmである。 上記生機を、常法にしたがつてオーバーフロー
型液流染色機によりリラツクス精錬し、次いでス
ター染色機で濃紺に染色した。次いでこの織物
を、ノズル径0.13mmφの高圧水流ノズルを0.6mm
間隔で、1370本、該編織物の幅方向に並べ、該編
織物を拡布状態にし、パイル立毛部を上にして80
メツシユの金網ネツトのベルトコンベアにのせ2
m/分の速度で運搬走行させながら、ノズルを固
定して、70℃の熱水を95Kg/cm2の噴射圧力で40mm
の高さから噴射し、次いで常法で仕上げた。 次に比較例として上記実施例と同一の生機を用
い、高圧水流処理はしないで、仕上げた(比較例
1)。 さらに比較例として、高圧水流の代りにエンボ
ス加工(160℃、20Kg/cm2、直径5mmφの水玉状
彫刻)を行なつた場合のビロード織物(比較例
2)をそれぞれつくつた。 仕上げ品は全て幅93cm、織密度29×43本/cmで
あつた。結果を表1に示す。 表 中 [厚み]:単位(mm);ダイヤル厚み計(尾崎製作
所(株)製造)により測定した。 [光沢生]:直射日光の下で角度を変えて光沢の
有無を観察した。 ○:光沢がある。×:光沢がない。 [落毛生]:単位(g);各仕上げ品を用いて裏地
を付けて、カツテイングから縫製まで、同一人
物、同一ミシンにより作業させた場合の縫製終
了時までの落毛を測定した。落毛は該作業前に
ハトロン紙を敷き詰めておいて、その上で作業
させ、終了後、該紙上に落ちた毛を集合して測
定した。 [ホコリ付着性]:縫製品を7時間/日、20日間
着用させた後、付着したホコリを肉眼で観察し
て比較評価した。 ○:極めて少ない。×:多い。 [風合]:手のによる感触で比較評価した。 ○:腰がある。×:柔軟で腰がない。 本発明の立毛編織物は表面に44%、表面に56%
のパイル配合を有する嵩高の厚みを有する落ち着
いた光沢と獣毛調の濃厚ビロード織物で、腰のあ
る風合と落毛量もホコリ付着量も極めて少ないと
いう特徴を有するものであつた。また裏面に突出
している24本のパイルを顕微鏡で観察したとこ
ろ、いずれも突出箇所や長さ、把持のされ方など
が不規則であり、これらが基布繊維と絡み合つて
畝部(畝部幅:0.5mm程度)を構成しており、そ
の一部は裏面の立毛をも形成していることがわか
つた。 これに対して比較的にものはいずれも落毛量と
ホコリの付着量が極めて多く、また厚みも小さ
く、腰の弱い製品であつた。 【表】
毛編織物に関する。 (従来技術とその問題点) 従来から、片面立毛編織物はカツトパイルがV
型やW型の形状で編織物に把持されており、立毛
長が均一で、シツトリした光沢を有する表面を有
することから広く汎用されている。 しかし、かかる片面立毛布帛は縫製時や着用時
に落毛し易く、かつホコリが付き易いという欠点
を有する外に、腰のある風合に欠けるという欠点
があつた。 従来かかるパイル編織物の表面に変化与えるた
めに、表面を彫刻ロールによつてエンボス加工し
たものや、毛羽を部分的に倒伏させて模様を付与
したもの、薬品や熱に対して耐性の異なる繊維を
混用した立毛編織物をその一方の繊維を溶解、除
去し、表面立毛に凹凸を付したり、毛羽質に変化
を付したもの、あるいはタテ糸、ヨコ糸の打込み
数を変えて織組織によつて毛羽の浮き沈みを出現
せしめたものなどがある。 しかし、これらはいずれも表面の変化は得られ
るものの該立毛品が有するシツトリした光沢やソ
フトタツチを破壊するという欠点が惹起する上
に、凹凸模様の柄が大きすぎたり、画一的であり
すぎたり、さらには、カサ高さが劣つてしまうと
いう欠点を有するものであつた。 一方、特殊なパイル布帛として、極細パイルを
有する布帛を液流染色機などにより、しごいた
り、揉んだり裏面にパイルを発現せしめた(特開
昭57−47945号)両面立毛布帛があるが、かかる
布帛は表面の立毛は、柔軟性に富んだ腰のないも
のであり、落毛や表面のホコリ付着性も改善され
ないものであつた。 (発明の目的) 本発明の立毛編織物は、落毛がなく、表面変化
に富む不規則な模様を有する上に、ホコリがつき
にくく、腰のある風合を有する、表面がソフトタ
ツチで裏面がゴツゴツタツチであるという特徴を
有する。 また、本発明によれば、かかる立毛編織物を極
めて能率的に、かつ安定して製造することができ
る。 (発明の構成) (1) 表面にカツトパイルからなる立毛を有する編
織物であつて、該カツトパイルのパイル長なら
びに基布組織の把持状態に規則性がなく、かつ
該カツトパイルを構成する繊維の1部がその裏
面の畝部を構成し、該畝部は多方向性を有する
ランダムな長さのパイルで構成されていること
を特徴とする特殊立毛編織物。 (構成の説明) 本発明の立毛編織物は従来の表面にカツトパイ
ルからなる立毛を有する編織物に類するものであ
るが、表面の立毛のパイル長が不規則であり、か
つ裏面に畝部を有する点で特徴的である。 本発明でいうカツトパイルとは編織物の組織に
把持されたものをいうが、該パイルを構成する繊
維の10〜90%/cm2、特に40〜70%/cm2が裏面の畝
部を構成しているのが、本発明の目的を達成する
上で好ましい。裏面の畝部を構成するパイル量が
少すぎると上記表面立毛特性や腰のある風合が得
られず、また、多すぎると裏面の立毛が乱れすぎ
て品質的に劣悪化する。 かかる畝部は、多方向性を有するランダムな長
さのパイルで構成されており、たとえば、ある表
面パイルはその中央部で、またあるパイルはその
根元近傍で裏面へその一部または全部が突出して
該畝部を構成している。その結果表面のパイルは
いわば跛行状態で基布組織に把持されており、そ
の把持状態ならびにパイル長に規則性がない。 本発明でいう畝部とは該パイルで構成された該
編織物の裏面に突出した繊維塊状構造物であつ
て、筋状またはドツト状に突出しており、これを
構成する繊維としては該パイル以外に編織物基布
を構成する繊維がある。本発明のゴツゴツ感なら
びに腰のある風合はこの畝部によつて発揮され
る。 本発明の立毛編織物の構造を図面で示すと第1
図の通りである。第2図は従来のカツトパイルか
らなる立毛を有する編織物にみられる立毛構造を
示すものである。図からわかるように本発明の立
毛はそのパイル長に規則性がみられないばかり
か、カツトパイルの一端が裏面に突出し、場所に
よつては基布繊維と共に畝部を構成していること
がわかる。 かかる立毛状態は該編織物の表裏面に特徴ある
模様を呈し、エンボス処理や編織物繊維から形成
される規則的な模様とは明確に異なる。しかも本
発明の立毛編織物は表面タツチが表裏面で明確に
異る。すなわち、表面はソフトであるが裏面はゴ
ツゴツ感を有するという特殊なタツチを現出する
ものであり、極めて趣き深い編織物を提供する。 本発明の立毛編織物の特徴である裏面の畝部の
繊維状態を顕微鏡で観察すると、第3図の通りで
ある。第3図からわかるように編織繊維を覆うよ
うに繊維が塊状に存在しているのに対して、従来
の片面立毛編織物(第2図)は第4図のようにき
れいな編織物の繊維が観察される。第5図は第1
図ならびに第3図の畝部を顕微鏡X20で見た斜
視図である。 本発明は基布ならびにパイル素材の限定はない
が、たとえば、ポリエステル系繊維、ポリアミド
系繊維、レーヨン繊維などを適用することができ
る。本発明でいう表面にカツトパイルからなる立
毛を有する編織物の代表的な例としてはビロー
ド、ベルベツト、コールテン、ベツチン、ベロ
ア、モケツト、プラツシユ、シール、テレンプ、
布フアスナなどをあげることができるが、なかで
も二重織物や経編物の構造組織を有するものが好
ましい。 かかる立毛編織物を製造する方法としては、た
とえばカツトパイルからなる片面立毛編織物の表
面をニードルパンチングする方法でも形成できる
が、高圧水流をあてる方法が製造効率や立毛の調
整制御性の点で選択される。 まず、カツトパイルからなる片面立毛編織物を
形成し、これを金網状、有孔板状など水抜き機構
を有する支持体に拡布状でセツトし、高圧水流に
かけるか、あるいは移送させながら高圧水流にか
ける。この場合支持体として、特に金網のメツシ
ユが50〜120のものを用いることが本発明の目的
を達成するに好適な畝部を形成する上で好まし
い。50メツシユ未満では畝があらすぎ、120メツ
シユを越えると畝部が形成されにくくなる。本発
明で採用される高圧水流処理はバツチでも連続で
もよい。かかる方式は比較的表面に現出する模
様、外観を設定し易いという特徴も有する。たと
えば、バツチ式で高圧水流処理する場合は一定の
模様状態にノズルを設定することができ、該処理
に連動して間歇的に該編織物を移送することによ
り、再現性のよい模様を付与することができ、こ
の方法によれば比較的ドツト状の畝部を形成し易
い特徴がある。また、連続的に処理する場合は固
定されたノズルからの水流が移送編織物に対して
連続的に作用するので、スジ状の模様を付与し易
い。無論ノズルを回転体(円形体、多角体を含
む)の外周面に設定することもでき(場合によつ
てはノズルが該編織物と対向する時のみ水を噴出
させる)、この場合は連続的に編織物を移送しな
がら高圧水流処理して一定の模様を付与すること
ができる。 かかる高圧水流とは、噴射ノズル径が約0.1〜
0.7mmφ程度の細孔から水を約10〜150Kg/cm2程度
の圧力の下で噴出させて得られる水流であり、ノ
ズル径や噴射圧力、ノズル配列を変更することに
より、立毛の外観や風合、編織組織への把持程度
などを容易に調整することができる。上記条件以
外の領域の高圧水流を用いてもさしつかえない
が、あまり外れすぎた領域では本発明の目的を達
成しにくくなる。 また、使用する水を加熱水や他の溶剤、薬剤、
染料、加工剤からなる処理液に置換することによ
り各種の化学処理や染色加工、形態固定などの処
理を同時に行なうこともできる。 本発明において水の代りに加熱水を用いると、
畝部を形成すると同時に形態固定を達成すること
ができ、さらに本発明の目的を好適に達成する。 (発明の効果) パイル長が微細にランダムな状態で配置さ
れ、着用時にホコリが付着しにくく、落ち易
い。特に表面での該パイル長の差異は微妙な模
様を呈し優美な光沢と外観を発揮する。しかも
従来のソフトタツチ性が阻害しない。 パイルの編織組織による把持が複雑多岐にわ
たり、縫製や洗濯などの取り扱い時での落毛が
起こりにくい。 裏面の畝部が多方向かつランダムなパイルで
塊状に構成されているので、表面のソフトタツ
チとは異るゴツゴツ感を有し、かつ腰のある風
合を発揮する上に、裏地などの添いがよく、裏
地を伴う縫製や裁断が容易である。 製造プロセスが簡単であり、製品設計が容易
であり、トラブルが起こりにくく安定に製造で
きる。 高圧水流によるため、表面模様や裏面の畝部
の性状をコントロールし易い。 以下本発明について実施例をあげてさらに説明
する。 実施例 1 ポリエステル単繊維を用い、下記のようなビロ
ード織物を製織した。 タテ糸:100D−36F 130T/M ヨコ糸:100D−36F 400T/M 仮ヨリ加工糸 パイル糸:110D−36F 130T/M 基布はタテ糸1本交互製織し、パイル糸を機上
でカツトし、ビロード織物をつくつた。なお、生
機密度はタテ26×ヨコ40本/cmである。 上記生機を、常法にしたがつてオーバーフロー
型液流染色機によりリラツクス精錬し、次いでス
ター染色機で濃紺に染色した。次いでこの織物
を、ノズル径0.13mmφの高圧水流ノズルを0.6mm
間隔で、1370本、該編織物の幅方向に並べ、該編
織物を拡布状態にし、パイル立毛部を上にして80
メツシユの金網ネツトのベルトコンベアにのせ2
m/分の速度で運搬走行させながら、ノズルを固
定して、70℃の熱水を95Kg/cm2の噴射圧力で40mm
の高さから噴射し、次いで常法で仕上げた。 次に比較例として上記実施例と同一の生機を用
い、高圧水流処理はしないで、仕上げた(比較例
1)。 さらに比較例として、高圧水流の代りにエンボ
ス加工(160℃、20Kg/cm2、直径5mmφの水玉状
彫刻)を行なつた場合のビロード織物(比較例
2)をそれぞれつくつた。 仕上げ品は全て幅93cm、織密度29×43本/cmで
あつた。結果を表1に示す。 表 中 [厚み]:単位(mm);ダイヤル厚み計(尾崎製作
所(株)製造)により測定した。 [光沢生]:直射日光の下で角度を変えて光沢の
有無を観察した。 ○:光沢がある。×:光沢がない。 [落毛生]:単位(g);各仕上げ品を用いて裏地
を付けて、カツテイングから縫製まで、同一人
物、同一ミシンにより作業させた場合の縫製終
了時までの落毛を測定した。落毛は該作業前に
ハトロン紙を敷き詰めておいて、その上で作業
させ、終了後、該紙上に落ちた毛を集合して測
定した。 [ホコリ付着性]:縫製品を7時間/日、20日間
着用させた後、付着したホコリを肉眼で観察し
て比較評価した。 ○:極めて少ない。×:多い。 [風合]:手のによる感触で比較評価した。 ○:腰がある。×:柔軟で腰がない。 本発明の立毛編織物は表面に44%、表面に56%
のパイル配合を有する嵩高の厚みを有する落ち着
いた光沢と獣毛調の濃厚ビロード織物で、腰のあ
る風合と落毛量もホコリ付着量も極めて少ないと
いう特徴を有するものであつた。また裏面に突出
している24本のパイルを顕微鏡で観察したとこ
ろ、いずれも突出箇所や長さ、把持のされ方など
が不規則であり、これらが基布繊維と絡み合つて
畝部(畝部幅:0.5mm程度)を構成しており、そ
の一部は裏面の立毛をも形成していることがわか
つた。 これに対して比較的にものはいずれも落毛量と
ホコリの付着量が極めて多く、また厚みも小さ
く、腰の弱い製品であつた。 【表】
第1図は本発明の立毛編織物の立毛構造を模式
図で示したものであり、下部に畝部を有する。第
2図は従来の片面立毛編織物の立毛構造を示す模
式図である。第3図は第1図のような本発明の立
毛編織物の裏面を構成する繊維の形状を顕微鏡で
観察したものであり、第4図は従来の片面立毛品
(第2図)の裏面における繊維形状を顕微鏡で観
察したものである。第5図は第3図の裏面の畝部
の繊維形状を顕微鏡(20倍)で観察し模写した斜
視図である。
図で示したものであり、下部に畝部を有する。第
2図は従来の片面立毛編織物の立毛構造を示す模
式図である。第3図は第1図のような本発明の立
毛編織物の裏面を構成する繊維の形状を顕微鏡で
観察したものであり、第4図は従来の片面立毛品
(第2図)の裏面における繊維形状を顕微鏡で観
察したものである。第5図は第3図の裏面の畝部
の繊維形状を顕微鏡(20倍)で観察し模写した斜
視図である。
Claims (1)
- 1 表面にカツトパイルからなる立毛を有する編
織物であつて、該カツトパイルのパイル長ならび
に基布組織の把持状態に規則性がなく、かつ該カ
ツトパイルを構成する繊維の1部がその裏面の畝
部を構成し、該畝部は多方向性を有するランダム
な長さのパイルで構成されていることを特徴とす
る特殊立毛編織物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59013324A JPS60162836A (ja) | 1984-01-30 | 1984-01-30 | 特殊立毛編織物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59013324A JPS60162836A (ja) | 1984-01-30 | 1984-01-30 | 特殊立毛編織物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60162836A JPS60162836A (ja) | 1985-08-24 |
| JPH0478738B2 true JPH0478738B2 (ja) | 1992-12-14 |
Family
ID=11829969
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59013324A Granted JPS60162836A (ja) | 1984-01-30 | 1984-01-30 | 特殊立毛編織物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60162836A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07305249A (ja) * | 1994-05-02 | 1995-11-21 | Oosugi Sangyo Kk | 縫いしろ付きフェイクファー |
| CN103911747B (zh) * | 2014-04-22 | 2015-04-29 | 辽宁采逸野蚕丝制品有限公司 | 一面毛圈一面丝绒的双色提花织物及其织造方法 |
-
1984
- 1984-01-30 JP JP59013324A patent/JPS60162836A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60162836A (ja) | 1985-08-24 |
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