JPH0480121B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0480121B2 JPH0480121B2 JP2344488A JP2344488A JPH0480121B2 JP H0480121 B2 JPH0480121 B2 JP H0480121B2 JP 2344488 A JP2344488 A JP 2344488A JP 2344488 A JP2344488 A JP 2344488A JP H0480121 B2 JPH0480121 B2 JP H0480121B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stockings
- fragrance
- microcapsules
- coating material
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000003205 fragrance Substances 0.000 claims description 40
- 239000003094 microcapsule Substances 0.000 claims description 34
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 20
- 125000003118 aryl group Chemical group 0.000 claims description 9
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 9
- 239000004447 silicone coating Substances 0.000 claims description 9
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 8
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 4
- GPRLSGONYQIRFK-UHFFFAOYSA-N hydron Chemical compound [H+] GPRLSGONYQIRFK-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 4
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 12
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 12
- 238000000034 method Methods 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 239000000047 product Substances 0.000 description 8
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 7
- 229920001296 polysiloxane Polymers 0.000 description 6
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 6
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 5
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 4
- 210000002414 leg Anatomy 0.000 description 3
- 238000004806 packaging method and process Methods 0.000 description 3
- 239000002304 perfume Substances 0.000 description 3
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 3
- WSFSSNUMVMOOMR-UHFFFAOYSA-N Formaldehyde Chemical compound O=C WSFSSNUMVMOOMR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 2
- 230000002378 acidificating effect Effects 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 239000002775 capsule Substances 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 2
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- 229910019142 PO4 Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003513 alkali Substances 0.000 description 1
- 239000002585 base Substances 0.000 description 1
- 230000003139 buffering effect Effects 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000018044 dehydration Effects 0.000 description 1
- 238000006297 dehydration reaction Methods 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 230000018109 developmental process Effects 0.000 description 1
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 239000000839 emulsion Substances 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 239000012467 final product Substances 0.000 description 1
- 210000003127 knee Anatomy 0.000 description 1
- 238000009940 knitting Methods 0.000 description 1
- 230000005923 long-lasting effect Effects 0.000 description 1
- NBIIXXVUZAFLBC-UHFFFAOYSA-K phosphate Chemical compound [O-]P([O-])([O-])=O NBIIXXVUZAFLBC-UHFFFAOYSA-K 0.000 description 1
- 239000010452 phosphate Substances 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 229920002379 silicone rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000004945 silicone rubber Substances 0.000 description 1
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 description 1
- 210000000689 upper leg Anatomy 0.000 description 1
Landscapes
- Socks And Pantyhose (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、芳香性を有するストツキング、詳し
くは編立てられたストツキングに香料を含有する
マイクロカプセルを付着せしめて、耐久性のある
芳香を付与したストツキング及びその製造方法に
関するものである。 (従来の技術) 従来から芳香性を有する衣類については、様々
な開発がなされ、市場にも多く出回つていた。と
ころが、これらの多くは単に最終製品に香水をス
プレーしただけのもの、或いは香気物質を表面に
塗布しただけのものであつて、香料が蒸発すれば
芳香が消失してしまい、また耐洗濯性に乏しく、
1回の洗濯で完全に香料が脱落してしまうような
ものであつた。 そこで、芳香を長期間持続させるための加工方
法が、特公昭53−47440号公報、特開昭54−
112283号公報等、多数提案されている。 このような中で、ストツキングに対しても芳香
を付与することが種々試みられてきた。これも、
従来は、仕上の時点で香水をスプレーするか、或
いは包装時に包装袋の中に芳香紙を封入し、また
は芯紙を芳香紙とし、その香りをストツキングに
移すというようなものであつた。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記のようにして得られたスト
ツキングは、その芳香の耐久性に乏しいことは言
うまでもなく、たつた1回の洗濯で完全に芳香が
消失してしまい、極めて商品価値の低いものであ
つた。更に、着用中外気に接触することにより、
すぐに香料が蒸発してしまい、着用後僅か数時間
しか芳香を維持することのできないものさえもあ
つた。また、包装袋の中で芳香紙の香りをストツ
キングに移すものにおいては、袋密封後の経過時
間によつて与えられる芳香の強さが異なり、結果
的にこれが快香とならず商品自体が欠陥品となつ
てしまう場合があつた。 本発明者等は、上述のような実情に鑑み、耐久
性のある芳香をストツキングに付与することを目
的に鋭意検討を重ねた結果、香料を含有するマイ
クロカプセルを用いることがストツキングの芳香
加工に好適であるとの知見を得た。このマイクロ
カプセルに関しては従来から様々な製造方法が開
発されており、代表的なものとしては特公昭37−
7724号公報に記載された方法が挙げられる。 また、マイクロカプセルを繊維に適用すること
も特開昭49−19197号公報等で種々提案されてい
る。 然して、本発明は、香料を含有するマイクロカ
プセルをストツキングに付着せしめることにより
芳香の持続性が得られること、即ち着用中の摩擦
で少しずつマイクロカプセルが破れて継続的な発
散効果を奏することに着目したものである。とこ
ろが、ストツキングは極めて高密度な編地からな
り、且つその編成原糸をナイロンを中心とする表
面摩擦の少ないフイラメントとしているため、マ
イクロカプセルを付着せしめることが非常に困難
である。即ち、多孔質化学繊維等にマイクロカプ
セルをひつかけて付着させることは比較的容易で
あるが、ナイロンフイラメント等を編成原糸とす
るストツキングに対してはこの付着は難しく、ま
た付着量を多くすることのみを目的として煩雑な
加工を行なつても、香りがきつくなるだけで風合
を劣化せしめる傾向があり、芳香ストツキングと
しては不適であつた。つまり、ストツキングの場
合は、製品自体の耐久性を考慮すれば、20回、30
回もの耐洗濯性を追求したものよりも、微妙な良
い香りをある適度の期間持続しうるものが商品価
値の高いものなのである。 本発明は、上述のような判断のもとでなされた
ものであつて、ストツキング自体の柔らかい風
合、伸縮性等を損なうことなく、“好ましい香り
の発散”と“芳香の持続性”との両用件を満足し
うる芳香ストツキングの提供を目的とするもので
ある。 (問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成する本発明のストツキング
は、香料入りマイクロカプセルを編地の略々全面
に均一に付着せしめたストツキングであつて、マ
イクロカプセルとシリコン系コーテイング材とが
1:1〜1:2の割合(重量比)で与えられ、且
つこれら両者の付着量が乾燥状態のストツキング
総重量の2.0〜7.0%を占めている芳香ストツキン
グである。 そして、この芳香ストツキングの製造方法とし
ては、香料入りマイクロカプセルとシリコン系コ
ーテイング材とを1:1〜1:2の割合(重量
比)で混合した処理浴にストツキングを投入し、
該処理浴の水素イオン濃度を緩衝剤にて4〜6の
範囲内に設定維持して、20〜60℃の加熱処理を行
なう方法がある。 (作用) 上記のように構成された芳香ストツキングを着
用すると、編地の略々全面に均一に付着された香
料入りマイクロカプセルが、着用時の摩擦によつ
て順次壊れてほど良い芳香が発散される。また、
バインダーとしてのシリコン系コーテイング材を
適宜量与えることにより、編地へのマイクロカプ
セルの付着が充分なものとなり、洗濯による極端
な脱落が防止されることとなる。 そして、その製造方法においては、香料入りマ
イクロカプセルとシリコン系コーテイング材とを
混合した処理浴のPHを4〜6の範囲内の酸性浴と
することにより、マイクロカプセル/バインダー
間の結合力及びマイクロカプセル・バインダー/
編地間の吸着性が適度に向上し、安定した反応の
もとで好適な付着量が得られるのである。 (実施例) 以下、本発明を具体的に説明する。 本発明でいうストツキングとは、レツグ長が膝
上までのオーバーニーストツキング、大腿部付根
までのフルレングスストツキング、及びパンテイ
部とストツキング部とを一体化したパンテイスト
ツキング等、ストツキング類全てを総称するもの
である。 本発明において用いられる香料入りマイクロカ
プセルは、適宜の摩擦によつて壊れて芳香を発散
するものであればその組成等は特に限定されず、
低ホルマリンマイクロカプセル等が採用される。 また、バインダーとして用いるシリコン系コー
テイング材は、コーテイング効果を奏しマイクロ
カプセルと編地との間の接着剤としての役割を果
たすものであり、特に、水への分散性に優れ水で
容易に希釈可能なエマルジヨン型のものが好まし
い。これは、水の蒸発によりシリコンゴムの特長
を有するゴム状皮膜を形成するものであり、耐久
性のある接着効果を奏するものである。 そして、このコーテイング材はマイクロカプセ
ルの1〜2倍(重量比)与えられ、充分な接着効
果を発揮する。即ち、この量をマイクロカプセル
の量よりも少なくするとコーテイング作用が極端
に劣り、一方これを2倍よりも多く与えてもマイ
クロカプセルの付着率はほとんど変わらず、逆に
ストツキングの柔軟な風合や伸縮性において問題
が引き起こされ好ましくない。 このように、マイクロカプセルとシリコン系コ
ーテイング材とを1:1〜1:2の割合で与えら
れた本発明のストツキングは、これら両者の付着
量が乾燥状態のストツキング総重量の2.0〜7.0%
を占めるものとして構成されている。即ち、マイ
クロカプセルは、シリコン系コーテイング材を上
記割合で与えられることによりストツキングに充
分に付着するものであるから、これら両者の付着
量が前記2.0%よりも少ないものがあれば、芳香
の強さ及び耐久性共に不充分であり、一方これら
が7.0%よりも多くなると、ストツキングとして
の風合面、伸縮性にかかわり、また一時に発散す
る香りがきつくなりすぎるという問題も存在し、
いずれも不適である。つまり、好ましい香りの発
散効果と共にストツキングとしての好適な風合及
び柔軟性を有し、且つその芳香が適宜の耐久性を
有するという全ての要件を満たすものは、上記の
付着量を、乾燥状態のストツキングにおいて総重
量の2.0〜7.0%、好ましくは2.5〜6.0%とするも
のである。 次に、上述の芳香ストツキングの製造方法を説
明する。 この製造方法において、香料入りマイクロカプ
セルを付着せしめる処理は、ストツキングが染色
されてフイツクス処理を施された後の柔軟処理時
に行なうと、効率的に優れた処理効果を奏し好適
である。 まず、処理機にマイクロカプセルとシリコン系
コーテイング材とを1:1〜1:2の割合(重量
比)で投入し、柔軟剤と同浴の処理浴とする。こ
の時、各薬品は、水で充分に溶解、希釈した上で
投入するものとする。そして、これらが充分に均
一になつた時点で緩衝剤を投入する。この緩衝剤
とは、処理浴の水素イオン濃度を調整し、最適PH
に設定維持するためのものであり、例えば縮合燐
酸塩を主成分として優れたPH緩衝力を発揮するも
の等、様々なものが挙げられるが、その性質と投
入量により処理浴のPHを4〜6の範囲内に設定維
持しうるものであれば、特に限定されるものでは
ない。即ち、処理浴を酸性浴とすることにより、
アルカリに弱いシリコン系コーテイング材を用い
た処理が安定化すること、反応が促進されること
等から、マイクロカプセル/コーテイング材及び
マイクロカプセル・コーテイング材/編地の間の
結合力が強化され、吸着性が著しく向上すること
となるのである。従つて、処理浴のPHは6未満と
するが、一方PHが4未満となり低過ぎると、マイ
クロカプセル、コーテイング材、柔軟剤等が凝集
してコンプレツクスを形成し、これが付着斑を引
き起こすこととなり不適である。従つて、処理浴
のPHは、緩衝剤により4〜6の範囲内に設定し、
特に好適なPH4.5〜5.5を目標値とするものであ
る。 そして、この処理浴中にストツキングを適宜量
投入し、20〜60℃の加熱処理を行なう。この処理
温度が20℃未満では、処理時間を長くしても満足
な処理効果は得られず、一方これを60℃より高く
してしまうと、各薬品にとつてもストツキングに
とつても好ましくなく、品質面での問題が生じる
こととなることから、上記の範囲内とし、特に通
常の柔軟処理温度である40〜50℃とすることが好
適である。尚、この処理の時間については、温度
との関係もあるが、長くすれば優れた処理効果が
得られるというものでもなく、15〜30分程で充分
である。 然して、このようにして得られた処理済のスト
ツキングは、次工程の脱水から乾燥、仕上セツト
工程へと送られて完成品となるのである。 〔具体例〕 下記の2種類のストツキングを編立てて染色、
フイツクス処理終了後、上述の方法で処理を行な
つた。 試験品; パンテイストツキングレツグ部 15d/3fケ
ンネル糸パンテイー・トウ部 30d/8fウーリ
ー糸 パンテイストツキング(サポートタイプ)レ
ツグ部 (20×13×13DCY)×13d/3f生糸パ
ンテイー部 (20×30POY)×30d/8fウーリ
ー糸トウ部 13d/3f生糸×30d/8fウーリー糸
×70d/18fウーリー糸 コーテイング材;シリコーン水性コーテイング材 信越シリコーンKM−2002T 〔信越化学工業(株)〕 緩衝剤;ウルトラMT 〔御幣島化学工業(株)〕 柔軟剤;耐久性吸水柔軟剤2%owf サンソフナー タフA 〃 タフB CAT F−50 〔三洋化成工業(株)〕 尚、耐洗濯性の試験は、JIS LO217 103法に準
じて行ない、芳香の消失するまでの回数で表し
た。また、芳香の評価は、10人で夫々5段階評価
(最適な芳香を発散しているものを0点とし、そ
の上下で強過ぎるものを+1,+2、弱過ぎるも
のを−1,−2とする)を行ない、その平均点を
評価点とした。また、風合については、同じく10
人が特に劣ると感じたもののみをチエツクし、チ
エツク数で表している。 その結果を次表に示す。
くは編立てられたストツキングに香料を含有する
マイクロカプセルを付着せしめて、耐久性のある
芳香を付与したストツキング及びその製造方法に
関するものである。 (従来の技術) 従来から芳香性を有する衣類については、様々
な開発がなされ、市場にも多く出回つていた。と
ころが、これらの多くは単に最終製品に香水をス
プレーしただけのもの、或いは香気物質を表面に
塗布しただけのものであつて、香料が蒸発すれば
芳香が消失してしまい、また耐洗濯性に乏しく、
1回の洗濯で完全に香料が脱落してしまうような
ものであつた。 そこで、芳香を長期間持続させるための加工方
法が、特公昭53−47440号公報、特開昭54−
112283号公報等、多数提案されている。 このような中で、ストツキングに対しても芳香
を付与することが種々試みられてきた。これも、
従来は、仕上の時点で香水をスプレーするか、或
いは包装時に包装袋の中に芳香紙を封入し、また
は芯紙を芳香紙とし、その香りをストツキングに
移すというようなものであつた。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記のようにして得られたスト
ツキングは、その芳香の耐久性に乏しいことは言
うまでもなく、たつた1回の洗濯で完全に芳香が
消失してしまい、極めて商品価値の低いものであ
つた。更に、着用中外気に接触することにより、
すぐに香料が蒸発してしまい、着用後僅か数時間
しか芳香を維持することのできないものさえもあ
つた。また、包装袋の中で芳香紙の香りをストツ
キングに移すものにおいては、袋密封後の経過時
間によつて与えられる芳香の強さが異なり、結果
的にこれが快香とならず商品自体が欠陥品となつ
てしまう場合があつた。 本発明者等は、上述のような実情に鑑み、耐久
性のある芳香をストツキングに付与することを目
的に鋭意検討を重ねた結果、香料を含有するマイ
クロカプセルを用いることがストツキングの芳香
加工に好適であるとの知見を得た。このマイクロ
カプセルに関しては従来から様々な製造方法が開
発されており、代表的なものとしては特公昭37−
7724号公報に記載された方法が挙げられる。 また、マイクロカプセルを繊維に適用すること
も特開昭49−19197号公報等で種々提案されてい
る。 然して、本発明は、香料を含有するマイクロカ
プセルをストツキングに付着せしめることにより
芳香の持続性が得られること、即ち着用中の摩擦
で少しずつマイクロカプセルが破れて継続的な発
散効果を奏することに着目したものである。とこ
ろが、ストツキングは極めて高密度な編地からな
り、且つその編成原糸をナイロンを中心とする表
面摩擦の少ないフイラメントとしているため、マ
イクロカプセルを付着せしめることが非常に困難
である。即ち、多孔質化学繊維等にマイクロカプ
セルをひつかけて付着させることは比較的容易で
あるが、ナイロンフイラメント等を編成原糸とす
るストツキングに対してはこの付着は難しく、ま
た付着量を多くすることのみを目的として煩雑な
加工を行なつても、香りがきつくなるだけで風合
を劣化せしめる傾向があり、芳香ストツキングと
しては不適であつた。つまり、ストツキングの場
合は、製品自体の耐久性を考慮すれば、20回、30
回もの耐洗濯性を追求したものよりも、微妙な良
い香りをある適度の期間持続しうるものが商品価
値の高いものなのである。 本発明は、上述のような判断のもとでなされた
ものであつて、ストツキング自体の柔らかい風
合、伸縮性等を損なうことなく、“好ましい香り
の発散”と“芳香の持続性”との両用件を満足し
うる芳香ストツキングの提供を目的とするもので
ある。 (問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成する本発明のストツキング
は、香料入りマイクロカプセルを編地の略々全面
に均一に付着せしめたストツキングであつて、マ
イクロカプセルとシリコン系コーテイング材とが
1:1〜1:2の割合(重量比)で与えられ、且
つこれら両者の付着量が乾燥状態のストツキング
総重量の2.0〜7.0%を占めている芳香ストツキン
グである。 そして、この芳香ストツキングの製造方法とし
ては、香料入りマイクロカプセルとシリコン系コ
ーテイング材とを1:1〜1:2の割合(重量
比)で混合した処理浴にストツキングを投入し、
該処理浴の水素イオン濃度を緩衝剤にて4〜6の
範囲内に設定維持して、20〜60℃の加熱処理を行
なう方法がある。 (作用) 上記のように構成された芳香ストツキングを着
用すると、編地の略々全面に均一に付着された香
料入りマイクロカプセルが、着用時の摩擦によつ
て順次壊れてほど良い芳香が発散される。また、
バインダーとしてのシリコン系コーテイング材を
適宜量与えることにより、編地へのマイクロカプ
セルの付着が充分なものとなり、洗濯による極端
な脱落が防止されることとなる。 そして、その製造方法においては、香料入りマ
イクロカプセルとシリコン系コーテイング材とを
混合した処理浴のPHを4〜6の範囲内の酸性浴と
することにより、マイクロカプセル/バインダー
間の結合力及びマイクロカプセル・バインダー/
編地間の吸着性が適度に向上し、安定した反応の
もとで好適な付着量が得られるのである。 (実施例) 以下、本発明を具体的に説明する。 本発明でいうストツキングとは、レツグ長が膝
上までのオーバーニーストツキング、大腿部付根
までのフルレングスストツキング、及びパンテイ
部とストツキング部とを一体化したパンテイスト
ツキング等、ストツキング類全てを総称するもの
である。 本発明において用いられる香料入りマイクロカ
プセルは、適宜の摩擦によつて壊れて芳香を発散
するものであればその組成等は特に限定されず、
低ホルマリンマイクロカプセル等が採用される。 また、バインダーとして用いるシリコン系コー
テイング材は、コーテイング効果を奏しマイクロ
カプセルと編地との間の接着剤としての役割を果
たすものであり、特に、水への分散性に優れ水で
容易に希釈可能なエマルジヨン型のものが好まし
い。これは、水の蒸発によりシリコンゴムの特長
を有するゴム状皮膜を形成するものであり、耐久
性のある接着効果を奏するものである。 そして、このコーテイング材はマイクロカプセ
ルの1〜2倍(重量比)与えられ、充分な接着効
果を発揮する。即ち、この量をマイクロカプセル
の量よりも少なくするとコーテイング作用が極端
に劣り、一方これを2倍よりも多く与えてもマイ
クロカプセルの付着率はほとんど変わらず、逆に
ストツキングの柔軟な風合や伸縮性において問題
が引き起こされ好ましくない。 このように、マイクロカプセルとシリコン系コ
ーテイング材とを1:1〜1:2の割合で与えら
れた本発明のストツキングは、これら両者の付着
量が乾燥状態のストツキング総重量の2.0〜7.0%
を占めるものとして構成されている。即ち、マイ
クロカプセルは、シリコン系コーテイング材を上
記割合で与えられることによりストツキングに充
分に付着するものであるから、これら両者の付着
量が前記2.0%よりも少ないものがあれば、芳香
の強さ及び耐久性共に不充分であり、一方これら
が7.0%よりも多くなると、ストツキングとして
の風合面、伸縮性にかかわり、また一時に発散す
る香りがきつくなりすぎるという問題も存在し、
いずれも不適である。つまり、好ましい香りの発
散効果と共にストツキングとしての好適な風合及
び柔軟性を有し、且つその芳香が適宜の耐久性を
有するという全ての要件を満たすものは、上記の
付着量を、乾燥状態のストツキングにおいて総重
量の2.0〜7.0%、好ましくは2.5〜6.0%とするも
のである。 次に、上述の芳香ストツキングの製造方法を説
明する。 この製造方法において、香料入りマイクロカプ
セルを付着せしめる処理は、ストツキングが染色
されてフイツクス処理を施された後の柔軟処理時
に行なうと、効率的に優れた処理効果を奏し好適
である。 まず、処理機にマイクロカプセルとシリコン系
コーテイング材とを1:1〜1:2の割合(重量
比)で投入し、柔軟剤と同浴の処理浴とする。こ
の時、各薬品は、水で充分に溶解、希釈した上で
投入するものとする。そして、これらが充分に均
一になつた時点で緩衝剤を投入する。この緩衝剤
とは、処理浴の水素イオン濃度を調整し、最適PH
に設定維持するためのものであり、例えば縮合燐
酸塩を主成分として優れたPH緩衝力を発揮するも
の等、様々なものが挙げられるが、その性質と投
入量により処理浴のPHを4〜6の範囲内に設定維
持しうるものであれば、特に限定されるものでは
ない。即ち、処理浴を酸性浴とすることにより、
アルカリに弱いシリコン系コーテイング材を用い
た処理が安定化すること、反応が促進されること
等から、マイクロカプセル/コーテイング材及び
マイクロカプセル・コーテイング材/編地の間の
結合力が強化され、吸着性が著しく向上すること
となるのである。従つて、処理浴のPHは6未満と
するが、一方PHが4未満となり低過ぎると、マイ
クロカプセル、コーテイング材、柔軟剤等が凝集
してコンプレツクスを形成し、これが付着斑を引
き起こすこととなり不適である。従つて、処理浴
のPHは、緩衝剤により4〜6の範囲内に設定し、
特に好適なPH4.5〜5.5を目標値とするものであ
る。 そして、この処理浴中にストツキングを適宜量
投入し、20〜60℃の加熱処理を行なう。この処理
温度が20℃未満では、処理時間を長くしても満足
な処理効果は得られず、一方これを60℃より高く
してしまうと、各薬品にとつてもストツキングに
とつても好ましくなく、品質面での問題が生じる
こととなることから、上記の範囲内とし、特に通
常の柔軟処理温度である40〜50℃とすることが好
適である。尚、この処理の時間については、温度
との関係もあるが、長くすれば優れた処理効果が
得られるというものでもなく、15〜30分程で充分
である。 然して、このようにして得られた処理済のスト
ツキングは、次工程の脱水から乾燥、仕上セツト
工程へと送られて完成品となるのである。 〔具体例〕 下記の2種類のストツキングを編立てて染色、
フイツクス処理終了後、上述の方法で処理を行な
つた。 試験品; パンテイストツキングレツグ部 15d/3fケ
ンネル糸パンテイー・トウ部 30d/8fウーリ
ー糸 パンテイストツキング(サポートタイプ)レ
ツグ部 (20×13×13DCY)×13d/3f生糸パ
ンテイー部 (20×30POY)×30d/8fウーリ
ー糸トウ部 13d/3f生糸×30d/8fウーリー糸
×70d/18fウーリー糸 コーテイング材;シリコーン水性コーテイング材 信越シリコーンKM−2002T 〔信越化学工業(株)〕 緩衝剤;ウルトラMT 〔御幣島化学工業(株)〕 柔軟剤;耐久性吸水柔軟剤2%owf サンソフナー タフA 〃 タフB CAT F−50 〔三洋化成工業(株)〕 尚、耐洗濯性の試験は、JIS LO217 103法に準
じて行ない、芳香の消失するまでの回数で表し
た。また、芳香の評価は、10人で夫々5段階評価
(最適な芳香を発散しているものを0点とし、そ
の上下で強過ぎるものを+1,+2、弱過ぎるも
のを−1,−2とする)を行ない、その平均点を
評価点とした。また、風合については、同じく10
人が特に劣ると感じたもののみをチエツクし、チ
エツク数で表している。 その結果を次表に示す。
【表】
この結果をみれば、本発明に係る芳香ストツキ
ングが当所の目的を達成していること、即ち、耐
久性のある良い香りと良好な風合を有するものと
なつていることが明らかになるであろう。 (発明の効果) 本発明は、以上に述べた構成により、次のよう
な効果を奏する。 まず、ストツキングの編地の略々全面に、均一
に香料入りマイクロカプセルを付着せしめている
ため、着用中の摩擦により少しずつカプセルが破
れて徐々に好適な香りを発散する。従つて、その
香りは一気に発散されて消失してしまうものでは
なく、充分な持続性を有するものである。 また、マイクロカプセルに対して適宜の割合で
バインダーとしてのシリコン系コーテイング材を
与えることにより、接着力及び付着性を著しく向
上させて目的とする付着量及び香りの耐久性を獲
得している。 そして、その製造方法は、煩雑な加工工程を必
要とせず、マイクロカプセルとシリコン系コーテ
イング材とを適宜の割合で混合した処理浴を用
い、その水素イオン濃度を好適なものに設定維持
してストツキングを投入し、加熱処理を行なうこ
とにより、本発明に係る芳香ストツキングを確実
に製造しうる方法である。
ングが当所の目的を達成していること、即ち、耐
久性のある良い香りと良好な風合を有するものと
なつていることが明らかになるであろう。 (発明の効果) 本発明は、以上に述べた構成により、次のよう
な効果を奏する。 まず、ストツキングの編地の略々全面に、均一
に香料入りマイクロカプセルを付着せしめている
ため、着用中の摩擦により少しずつカプセルが破
れて徐々に好適な香りを発散する。従つて、その
香りは一気に発散されて消失してしまうものでは
なく、充分な持続性を有するものである。 また、マイクロカプセルに対して適宜の割合で
バインダーとしてのシリコン系コーテイング材を
与えることにより、接着力及び付着性を著しく向
上させて目的とする付着量及び香りの耐久性を獲
得している。 そして、その製造方法は、煩雑な加工工程を必
要とせず、マイクロカプセルとシリコン系コーテ
イング材とを適宜の割合で混合した処理浴を用
い、その水素イオン濃度を好適なものに設定維持
してストツキングを投入し、加熱処理を行なうこ
とにより、本発明に係る芳香ストツキングを確実
に製造しうる方法である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 香料入りマイクロカプセルを編地の略々全面
に均一に付着せしめたストツキングであつて、マ
イクロカプセルとシリコン系コーテイング材とが
1:1〜1:2の割合(重量比)で与えられ、且
つこれら両者の付着量が乾燥状態のストツキング
総重量の2.0〜7.0%を占めている芳香ストツキン
グ。 2 香料入りマイクロカプセルとシリコン系コー
テイング材とを1:1〜1:2の割合(重量比)
で混合した処理浴にストツキングを投入し、該処
理浴の水素イオン濃度を緩衝剤にて4〜6の範囲
内に設定維持して、20〜60℃の加熱処理を行なう
ことを特徴とする請求項1記載の芳香ストツキン
グの製造方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2344488A JPH01201501A (ja) | 1988-02-02 | 1988-02-02 | 芳香ストッキング並びにその製造方法 |
| US07/302,435 US4882220A (en) | 1988-02-02 | 1989-01-26 | Fibrous structures having a durable fragrance |
| EP19890101701 EP0328937A3 (en) | 1988-02-02 | 1989-02-01 | Fibrous structure having a durable fragrance and a process for preparing the same |
| US07/387,958 US4917920A (en) | 1988-02-02 | 1989-07-31 | Fibrous structures having a durable fragrance and a process for preparing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2344488A JPH01201501A (ja) | 1988-02-02 | 1988-02-02 | 芳香ストッキング並びにその製造方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23328789A Division JPH02300303A (ja) | 1989-09-09 | 1989-09-09 | 芳香ストッキング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01201501A JPH01201501A (ja) | 1989-08-14 |
| JPH0480121B2 true JPH0480121B2 (ja) | 1992-12-17 |
Family
ID=12110675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2344488A Granted JPH01201501A (ja) | 1988-02-02 | 1988-02-02 | 芳香ストッキング並びにその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01201501A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02264080A (ja) * | 1989-01-26 | 1990-10-26 | Kanebo Ltd | 芳香繊維構造物及びその製造方法 |
-
1988
- 1988-02-02 JP JP2344488A patent/JPH01201501A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01201501A (ja) | 1989-08-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0328937A2 (en) | Fibrous structure having a durable fragrance and a process for preparing the same | |
| JPH023602A (ja) | 防虫ストッキング | |
| JPH0480121B2 (ja) | ||
| JP2000096443A (ja) | 繊維布帛およびその製造方法 | |
| KR20020056779A (ko) | 향기 코팅 조성물을 이용하여 제조한 향기나는 원단 및그의 제조 방법 | |
| EP1392912B1 (en) | Process for applying microcapsules to textile materials | |
| CN101193620A (zh) | 制作气味抑制纺织品的方法和组合物以及由此制作的纺织品服装 | |
| JPH0571073A (ja) | 絹フイブロイン−高吸水性樹脂加工布帛及びその製造方法 | |
| JPH01272875A (ja) | 芳香不織布及び芳香シート | |
| JPH04100901A (ja) | 芳香ストッキングおよびその製造方法 | |
| JP2553477B2 (ja) | 芳香寝装品 | |
| JP2582738B2 (ja) | 森林浴効果を有する繊維構造物及びその製造方法 | |
| JPH04185770A (ja) | 繊維品類の処理方法 | |
| JPH0364504A (ja) | 芳香ネクタイ又はリボン | |
| JPH0247375A (ja) | 芳香カーシート類 | |
| JPH02264080A (ja) | 芳香繊維構造物及びその製造方法 | |
| JPH0364501A (ja) | 芳香ストッキング及びその製造方法 | |
| JPH01260066A (ja) | 芳香織編物及び芳香衣服 | |
| JP7284588B2 (ja) | 下着用布帛 | |
| JPH01266282A (ja) | 芳香手編毛糸及び手芸糸 | |
| JPH04108728A (ja) | マイクロカプセル及び繊維構造物 | |
| JPS58220844A (ja) | 偏在吸水性布帛 | |
| JPH01266281A (ja) | 芳香繊維製品 | |
| JPH02300303A (ja) | 芳香ストッキング | |
| JPH01292183A (ja) | 耐久性香気処理方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 16 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217 |