JPH048037B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH048037B2 JPH048037B2 JP57202087A JP20208782A JPH048037B2 JP H048037 B2 JPH048037 B2 JP H048037B2 JP 57202087 A JP57202087 A JP 57202087A JP 20208782 A JP20208782 A JP 20208782A JP H048037 B2 JPH048037 B2 JP H048037B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lipase
- oils
- decomposition
- fats
- added
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Description
リパーゼを用いて油脂を分解する方法について
は古くから報告があるが、工業的に用いられてい
る例は少ない。その原因としてはリパーゼの価格
が高く大量に用いられないので分解率を上げられ
ない点にある。 本発明者は、これらの点を改良すべく種々研究
を進めた結果、リパーゼを用いる油脂の分解反応
において、ヘプタン又はイソオクタンを添加して
分解を行なうと、分解速度が速くなり油脂の分解
率を上昇させ、リパーゼの添加量を減少させるこ
とができることを見出し、本発明を完成するに到
つた。 即ち、本発明は、リパーゼを用いて油脂を分解
するに際し、分解反応系にヘプタン又はイソオク
タンを添加することを特徴とするリパーゼによる
油脂の分解方法である。 本発明において用いられるリパーゼとしては、
油脂の分解力の強いものであれば動植物、微生物
の起源を問わずすべて用いることができる。その
具体例として、パンクレアチンのリパーゼ、ヒマ
種子のリパーゼ、或はキヤンデイダ(Candida)
属の微生物、例えばキヤンデイダ・シリンドラセ
(Candida cylindracea)の生産するリパーゼ、
さらに市販のリパーゼなどが挙げられる。 また油脂分解の原料となる油脂としては、例え
ば牛脂、豚脂、魚脂などの動物油脂、或はヤシ
油、パーム油、大豆油、オリーブ油などの植物油
脂が使用できる。 この油脂を分解するに際し添加する水の量は、
通常油脂1に対し0.3〜7、好ましくは0.5〜3.0の
割合とするのがよいが、原料油脂の種類、及びリ
パーゼの種類とその添加量によつても異る。 ヘプタン又はイソオクタンの添加量は、水の使
用量の5〜70%、好ましくは10〜50%である。そ
してこれらの有機溶媒は油脂の分解反応の最初か
ら加えておいてもよく、また反応途中で添加して
もよい。 分解反応の温度および時間としては、リパーゼ
による油脂の分解反応に通常使用される温度およ
び時間が用いられる。 本発明によつて油脂を分解した場合、反応終了
後に静置すると、反応生成物は二層、即ち脂肪酸
を含んだ有機溶媒層である上層とグリセリンを含
んだ水層である下層に分離する。この二層は容易
に分離するので、遠心分離機などを使う必要はな
い。上層の有機溶媒層は蒸留して有機溶媒と脂肪
酸に分け、有機溶媒は再び次の分解に使用する。
また、下層の水層は通常の方法により濃縮してグ
リセリンを回収する。更に水層中にはリパーゼ活
性が残存しているので、この水層をそのまま次回
の分解に用い、不足分のリパーゼを添加して油脂
の分解をすることにより、リパーゼの使用量を節
減することができる。 本発明によれば、リパーゼによる油脂の分解速
度が速くなり分解率を上昇させ、リパーゼの添加
量を減少させることができるので、本発明はリパ
ーゼによる油脂の分解方法として有用な方法であ
る。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 リン酸緩衝液(PH7.7、1/15モル)240mlと牛脂 40gにキヤンデイダ・シリンドラセの生産するリ
パーゼを牛脂1g当り24単位(1単位は1分間に
1マイクロモルの脂肪酸を生成させるリパーゼ
量)になるように加えた2個のサンプルにそれぞ
れヘプタン60mlとイソオクタン60mlを加えて37℃
で撹拌しつつ分解を行つた。 また有機溶媒を加えない以外は、上記と同じ条
件で牛脂を分解し、緩衝液だけの場合と有機溶媒
を添加した場合とを比較した。 その結果を分解率%として次表に示す。なお分
解率は遊離脂肪酸量をアルカリ滴定して酸価
(AV)を求め、原料油脂がすべて分解した時の
酸価(AV0)との比率(AV/AV0×100)で示した。
は古くから報告があるが、工業的に用いられてい
る例は少ない。その原因としてはリパーゼの価格
が高く大量に用いられないので分解率を上げられ
ない点にある。 本発明者は、これらの点を改良すべく種々研究
を進めた結果、リパーゼを用いる油脂の分解反応
において、ヘプタン又はイソオクタンを添加して
分解を行なうと、分解速度が速くなり油脂の分解
率を上昇させ、リパーゼの添加量を減少させるこ
とができることを見出し、本発明を完成するに到
つた。 即ち、本発明は、リパーゼを用いて油脂を分解
するに際し、分解反応系にヘプタン又はイソオク
タンを添加することを特徴とするリパーゼによる
油脂の分解方法である。 本発明において用いられるリパーゼとしては、
油脂の分解力の強いものであれば動植物、微生物
の起源を問わずすべて用いることができる。その
具体例として、パンクレアチンのリパーゼ、ヒマ
種子のリパーゼ、或はキヤンデイダ(Candida)
属の微生物、例えばキヤンデイダ・シリンドラセ
(Candida cylindracea)の生産するリパーゼ、
さらに市販のリパーゼなどが挙げられる。 また油脂分解の原料となる油脂としては、例え
ば牛脂、豚脂、魚脂などの動物油脂、或はヤシ
油、パーム油、大豆油、オリーブ油などの植物油
脂が使用できる。 この油脂を分解するに際し添加する水の量は、
通常油脂1に対し0.3〜7、好ましくは0.5〜3.0の
割合とするのがよいが、原料油脂の種類、及びリ
パーゼの種類とその添加量によつても異る。 ヘプタン又はイソオクタンの添加量は、水の使
用量の5〜70%、好ましくは10〜50%である。そ
してこれらの有機溶媒は油脂の分解反応の最初か
ら加えておいてもよく、また反応途中で添加して
もよい。 分解反応の温度および時間としては、リパーゼ
による油脂の分解反応に通常使用される温度およ
び時間が用いられる。 本発明によつて油脂を分解した場合、反応終了
後に静置すると、反応生成物は二層、即ち脂肪酸
を含んだ有機溶媒層である上層とグリセリンを含
んだ水層である下層に分離する。この二層は容易
に分離するので、遠心分離機などを使う必要はな
い。上層の有機溶媒層は蒸留して有機溶媒と脂肪
酸に分け、有機溶媒は再び次の分解に使用する。
また、下層の水層は通常の方法により濃縮してグ
リセリンを回収する。更に水層中にはリパーゼ活
性が残存しているので、この水層をそのまま次回
の分解に用い、不足分のリパーゼを添加して油脂
の分解をすることにより、リパーゼの使用量を節
減することができる。 本発明によれば、リパーゼによる油脂の分解速
度が速くなり分解率を上昇させ、リパーゼの添加
量を減少させることができるので、本発明はリパ
ーゼによる油脂の分解方法として有用な方法であ
る。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 リン酸緩衝液(PH7.7、1/15モル)240mlと牛脂 40gにキヤンデイダ・シリンドラセの生産するリ
パーゼを牛脂1g当り24単位(1単位は1分間に
1マイクロモルの脂肪酸を生成させるリパーゼ
量)になるように加えた2個のサンプルにそれぞ
れヘプタン60mlとイソオクタン60mlを加えて37℃
で撹拌しつつ分解を行つた。 また有機溶媒を加えない以外は、上記と同じ条
件で牛脂を分解し、緩衝液だけの場合と有機溶媒
を添加した場合とを比較した。 その結果を分解率%として次表に示す。なお分
解率は遊離脂肪酸量をアルカリ滴定して酸価
(AV)を求め、原料油脂がすべて分解した時の
酸価(AV0)との比率(AV/AV0×100)で示した。
【表】
上記の表から、いずれの有機溶媒を加えた場合
も緩衝液だけの場合と比べ分解速度は速くなり分
解率も上昇させることができることがわかる。 つぎに上記分解物を静置して二層に分解させ
た。そして上層の脂肪酸を含んだ有機溶媒層から
常法により有機溶媒を留去して脂肪酸を得、また
下層のグリセリンを含んだ水層から水を蒸発させ
てグリセリンを得た。 実施例 2 水240mlとオリーブ油50gに市販のリパーゼ
(名糖産業株式会社製)をオリーブ油1g当り50単
位になるように加え、更にイソオクタン80mlを加
えて30℃で撹拌しつつ分解を行つた。5時間後の
分解率は90%、10時間後の分解率は98%であつ
た。 10時間後に分解物を静置して二層に分解し、上
層からは常法によりオクタンを留去して脂肪酸を
採取し、下層からは水を蒸発させてグリセリンを
採取した。
も緩衝液だけの場合と比べ分解速度は速くなり分
解率も上昇させることができることがわかる。 つぎに上記分解物を静置して二層に分解させ
た。そして上層の脂肪酸を含んだ有機溶媒層から
常法により有機溶媒を留去して脂肪酸を得、また
下層のグリセリンを含んだ水層から水を蒸発させ
てグリセリンを得た。 実施例 2 水240mlとオリーブ油50gに市販のリパーゼ
(名糖産業株式会社製)をオリーブ油1g当り50単
位になるように加え、更にイソオクタン80mlを加
えて30℃で撹拌しつつ分解を行つた。5時間後の
分解率は90%、10時間後の分解率は98%であつ
た。 10時間後に分解物を静置して二層に分解し、上
層からは常法によりオクタンを留去して脂肪酸を
採取し、下層からは水を蒸発させてグリセリンを
採取した。
Claims (1)
- 1 リパーゼを用いて油脂を分解するに際し、水
を必須成分として含む分解反応系にヘプタン又は
イソオクタンを添加することを特徴とするリパー
ゼによる油脂の分解方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57202087A JPS5991889A (ja) | 1982-11-19 | 1982-11-19 | 油脂の分解方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57202087A JPS5991889A (ja) | 1982-11-19 | 1982-11-19 | 油脂の分解方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5991889A JPS5991889A (ja) | 1984-05-26 |
| JPH048037B2 true JPH048037B2 (ja) | 1992-02-13 |
Family
ID=16451747
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57202087A Granted JPS5991889A (ja) | 1982-11-19 | 1982-11-19 | 油脂の分解方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5991889A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2588272B1 (fr) * | 1985-10-07 | 1988-12-02 | Gattefosse Ets Sa | Procede de synthese d'esters d'acides organiques et d'alcools en phase heterogene par catalyse enzymatique |
| JP2547330B2 (ja) * | 1987-10-09 | 1996-10-23 | 株式会社平和 | パチンコ機の配線装置 |
| JPH07116467B2 (ja) * | 1990-06-01 | 1995-12-13 | 日本碍子株式会社 | 加水分解装置 |
| JPH07116466B2 (ja) * | 1990-06-01 | 1995-12-13 | 日本碍子株式会社 | 油脂の加水分解方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS576480A (en) * | 1980-06-13 | 1982-01-13 | Nec Corp | Buffer memory control system |
-
1982
- 1982-11-19 JP JP57202087A patent/JPS5991889A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5991889A (ja) | 1984-05-26 |
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