JPH0582196B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0582196B2 JPH0582196B2 JP61072324A JP7232486A JPH0582196B2 JP H0582196 B2 JPH0582196 B2 JP H0582196B2 JP 61072324 A JP61072324 A JP 61072324A JP 7232486 A JP7232486 A JP 7232486A JP H0582196 B2 JPH0582196 B2 JP H0582196B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lipase
- hydrolysis
- oils
- fats
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
「産業上の利用分野」
本発明はリパーゼを用いる油脂の加水分解方法
に関し、更に詳しくは、特定の基質油脂に対して
20〜500重量倍の特定の緩衝液の存在する系にお
いて1,3位特異性を有するリパーゼを作用さ
せ、モノグリセリド含有量の高い油脂の加水分解
生成物を得ることを特徴とする油脂の加水分解方
法に関する。 「従来の技術と問題点」 従来のリパーゼによる油脂の加水分解方法は加
水分解率を95%以上に上げるための方法であり、
例えばすべてのグリセリド位の脂肪酸に対して作
用するキヤンデイダ・シリンドラツセ(Candida
Cylindracea)等のリパーゼを用い、基質油脂に
対して10〜300重量%の水分の存在する系におい
て約20〜60時間の加水分解反応を行い97〜98%以
上の分解率を得ている(特開昭57−57799号)。 これら公知の方法のリパーゼによる油脂の加水
分解方法は脂肪酸とグリセリンにまで加水分解を
行うものであり、モノグリセリド含有量の高い油
脂の加水分解生成物を得ることは困難である。 「問題点を解決するための手段」 本発明は、上記実情に鑑み、リパーゼを用いる
油脂の加水分解において、モノグリセリド含有量
の高い加水分解生成物を得る方法を提供すること
を目的とするものである。 本発明者らは、従来の加水分解率を上げ油脂を
脂肪酸とグリセリンに分解するのではなく、食品
用乳化剤等として有用なモノグリセリド含有量の
高い油脂の加水分解生成物を得るために鋭意研究
を重ねた結果、特定の基質油脂に対して20〜500
重量倍の特定の緩衝液の存在する系において、
1,3位特異性を有するリパーゼを作用させるこ
とにより、モノグリセリド含有量の高い加水分解
生成物を得ることに成功したものである。 即ち、本発明はグリセリドの1,3位脂肪酸残
基が飽和脂肪酸である油脂を基質油脂として用
い、該基質油脂に対して20〜500重量倍のマツク
イルブアイン(McIlvaine)緩衝液の存在する系
において、1,3位特異性を有するリパーゼを作
用させることにより、モノグリセリド含有量の高
い加水分解生成物を得ることを特徴とする油脂の
加水分解方法を内容とするものである。 本発明に用いる基質油脂としては、1,3ジパ
ルミト−2−オレインを主成分とするパーム油中
融点画分、1,3−ジステアロ−2−オレインを
主成分とするシア脂中融点画分等のグリセリドの
1,3位脂肪酸残基が飽和脂肪酸である油脂が用
いられる。即ち、基質油脂としてのオリーブ油の
如く、1,3位脂肪酸残基が不飽和脂肪酸である
油脂に比べて、高含有量のモノグリセリドが得ら
れる。 本発明に用いられる水分としては、マツクイル
ブアイン(McIlvaine)緩衝液を用いる。この緩
衝液を用いると、イオン交換水を用いた場合に比
べて高含量のモノグリセリドが得られる。基質油
脂と水分の組合わせにより、加水分解生成物のモ
ノグリセリド含有量は変化し、パーム油中融点画
分等とマツクイルブアイン(McIlvaine)緩衝液
の場合は50重量%以上に達するが、オリーブ油と
マツクイルブアイン(McIlvaine)緩衝液の場
合、パーム油中融点画分とイオン交換水の場合あ
るいはヘキサンが存在する場合等は15〜50重量%
のモノグリセリド含有量となる。 水分として500重量倍を超えても可能であるが、
工業的利用においては反応槽の巨大化等のためコ
ストアツプとなり不利である。 本発明に用いるリパーゼとしては1,3位特異
性を有するリパーゼであればどのようなリパーゼ
でもよい。具体的には、すい臓リパーゼ、米ぬか
リパーゼ、リゾプス属リパーゼ、ムコール属リパ
ーゼ等の動・植物起源あるいは微生物起源のリパ
ーゼ等である。 リパーゼを直接反応系に加えて加水分解反応を
実施することもできるが、支持体上への吸着等公
知の方法による固定化リパーゼとして分散性を向
上させて加水分解反応を実施することができる。
支持体としてはケイソウ土、多糖類誘導体、イオ
ン交換樹脂等、公知の支持体を用いることができ
る。リパーゼ溶液あるいは固定化リパーゼ分散液
は再使用が可能である。 本発明の加水分解反応はリパーゼの種類により
異なるが、通常30〜50℃の範囲で実施することが
望ましい。耐熱性リパーゼを用いる場合は60℃以
上でも可能である。 加水分解反応は5時間以内で実施されるのが望
ましい。3時間以内の加水分解反応は特に望まし
い。5時間を越える反応はグリセリドの2位の脂
肪酸の1あるいは3位への転位のため、更に加水
分解が進み、脂肪酸とグリセリンを生成しモノグ
リセリド含有量の低下をもたらすために望ましく
ない。 本発明の方法は1種または2種以上の基質油脂
100部、水分2000〜50000部および1,3位特異性
を有する市販のリパーゼ(4000〜40000単位程度
の活性を有する市販標準品リパーゼ)0.05〜20部
を直接あるいは固定化リパーゼとして添加し、30
〜50℃で攪拌することによつて加水分解反応を実
施する。 従来の加水分解反応で使用される500部程度以
下の水分量ではモノグリセリドの蓄積量は10重量
%未満であるが、本発明による加水分解反応では
モノグリセリドの含有量を60重量%以上にするこ
とも可能である。 「実施例」 以下、本発明を実施例を挙げて説明するが、本
発明はこれらにより何ら制限されるものではな
い。 実施例 1 パーム油中融点画分100部、マツクイルブアイ
ン(McIlvaine)緩衝液(PH8.0)30000部、1モ
ル塩化カルシウム水溶液60部、ムコール・ジヤバ
ニカス(Mucor javanicus)起源市販粉末リパー
ゼ(天野製薬製)5部を40℃で攪拌し、加水分解
反応を実施した。 反応終了後ヘキサンを添加し、攪拌、遠心分離
後ヘキサン溶液を回収し、加水分解生成物を抽出
した。 分析方法: 検出器として示差屈折計を用い、ゲル浸透クロ
マトグラフイー(GPC)カラムを利用した高速
液体クロマトグラフイー(HPLC)にて加水分解
生成物の各グリセリドおよび脂肪酸組成を分析し
た。また、モノグリセリドの分析は検出器として
示差屈折計を用いたHPLCにて実施した。分析結
果(重量%、以下同様)を表1に示す。
に関し、更に詳しくは、特定の基質油脂に対して
20〜500重量倍の特定の緩衝液の存在する系にお
いて1,3位特異性を有するリパーゼを作用さ
せ、モノグリセリド含有量の高い油脂の加水分解
生成物を得ることを特徴とする油脂の加水分解方
法に関する。 「従来の技術と問題点」 従来のリパーゼによる油脂の加水分解方法は加
水分解率を95%以上に上げるための方法であり、
例えばすべてのグリセリド位の脂肪酸に対して作
用するキヤンデイダ・シリンドラツセ(Candida
Cylindracea)等のリパーゼを用い、基質油脂に
対して10〜300重量%の水分の存在する系におい
て約20〜60時間の加水分解反応を行い97〜98%以
上の分解率を得ている(特開昭57−57799号)。 これら公知の方法のリパーゼによる油脂の加水
分解方法は脂肪酸とグリセリンにまで加水分解を
行うものであり、モノグリセリド含有量の高い油
脂の加水分解生成物を得ることは困難である。 「問題点を解決するための手段」 本発明は、上記実情に鑑み、リパーゼを用いる
油脂の加水分解において、モノグリセリド含有量
の高い加水分解生成物を得る方法を提供すること
を目的とするものである。 本発明者らは、従来の加水分解率を上げ油脂を
脂肪酸とグリセリンに分解するのではなく、食品
用乳化剤等として有用なモノグリセリド含有量の
高い油脂の加水分解生成物を得るために鋭意研究
を重ねた結果、特定の基質油脂に対して20〜500
重量倍の特定の緩衝液の存在する系において、
1,3位特異性を有するリパーゼを作用させるこ
とにより、モノグリセリド含有量の高い加水分解
生成物を得ることに成功したものである。 即ち、本発明はグリセリドの1,3位脂肪酸残
基が飽和脂肪酸である油脂を基質油脂として用
い、該基質油脂に対して20〜500重量倍のマツク
イルブアイン(McIlvaine)緩衝液の存在する系
において、1,3位特異性を有するリパーゼを作
用させることにより、モノグリセリド含有量の高
い加水分解生成物を得ることを特徴とする油脂の
加水分解方法を内容とするものである。 本発明に用いる基質油脂としては、1,3ジパ
ルミト−2−オレインを主成分とするパーム油中
融点画分、1,3−ジステアロ−2−オレインを
主成分とするシア脂中融点画分等のグリセリドの
1,3位脂肪酸残基が飽和脂肪酸である油脂が用
いられる。即ち、基質油脂としてのオリーブ油の
如く、1,3位脂肪酸残基が不飽和脂肪酸である
油脂に比べて、高含有量のモノグリセリドが得ら
れる。 本発明に用いられる水分としては、マツクイル
ブアイン(McIlvaine)緩衝液を用いる。この緩
衝液を用いると、イオン交換水を用いた場合に比
べて高含量のモノグリセリドが得られる。基質油
脂と水分の組合わせにより、加水分解生成物のモ
ノグリセリド含有量は変化し、パーム油中融点画
分等とマツクイルブアイン(McIlvaine)緩衝液
の場合は50重量%以上に達するが、オリーブ油と
マツクイルブアイン(McIlvaine)緩衝液の場
合、パーム油中融点画分とイオン交換水の場合あ
るいはヘキサンが存在する場合等は15〜50重量%
のモノグリセリド含有量となる。 水分として500重量倍を超えても可能であるが、
工業的利用においては反応槽の巨大化等のためコ
ストアツプとなり不利である。 本発明に用いるリパーゼとしては1,3位特異
性を有するリパーゼであればどのようなリパーゼ
でもよい。具体的には、すい臓リパーゼ、米ぬか
リパーゼ、リゾプス属リパーゼ、ムコール属リパ
ーゼ等の動・植物起源あるいは微生物起源のリパ
ーゼ等である。 リパーゼを直接反応系に加えて加水分解反応を
実施することもできるが、支持体上への吸着等公
知の方法による固定化リパーゼとして分散性を向
上させて加水分解反応を実施することができる。
支持体としてはケイソウ土、多糖類誘導体、イオ
ン交換樹脂等、公知の支持体を用いることができ
る。リパーゼ溶液あるいは固定化リパーゼ分散液
は再使用が可能である。 本発明の加水分解反応はリパーゼの種類により
異なるが、通常30〜50℃の範囲で実施することが
望ましい。耐熱性リパーゼを用いる場合は60℃以
上でも可能である。 加水分解反応は5時間以内で実施されるのが望
ましい。3時間以内の加水分解反応は特に望まし
い。5時間を越える反応はグリセリドの2位の脂
肪酸の1あるいは3位への転位のため、更に加水
分解が進み、脂肪酸とグリセリンを生成しモノグ
リセリド含有量の低下をもたらすために望ましく
ない。 本発明の方法は1種または2種以上の基質油脂
100部、水分2000〜50000部および1,3位特異性
を有する市販のリパーゼ(4000〜40000単位程度
の活性を有する市販標準品リパーゼ)0.05〜20部
を直接あるいは固定化リパーゼとして添加し、30
〜50℃で攪拌することによつて加水分解反応を実
施する。 従来の加水分解反応で使用される500部程度以
下の水分量ではモノグリセリドの蓄積量は10重量
%未満であるが、本発明による加水分解反応では
モノグリセリドの含有量を60重量%以上にするこ
とも可能である。 「実施例」 以下、本発明を実施例を挙げて説明するが、本
発明はこれらにより何ら制限されるものではな
い。 実施例 1 パーム油中融点画分100部、マツクイルブアイ
ン(McIlvaine)緩衝液(PH8.0)30000部、1モ
ル塩化カルシウム水溶液60部、ムコール・ジヤバ
ニカス(Mucor javanicus)起源市販粉末リパー
ゼ(天野製薬製)5部を40℃で攪拌し、加水分解
反応を実施した。 反応終了後ヘキサンを添加し、攪拌、遠心分離
後ヘキサン溶液を回収し、加水分解生成物を抽出
した。 分析方法: 検出器として示差屈折計を用い、ゲル浸透クロ
マトグラフイー(GPC)カラムを利用した高速
液体クロマトグラフイー(HPLC)にて加水分解
生成物の各グリセリドおよび脂肪酸組成を分析し
た。また、モノグリセリドの分析は検出器として
示差屈折計を用いたHPLCにて実施した。分析結
果(重量%、以下同様)を表1に示す。
【表】
比較例 1
マツクイルブアイン緩衝液の代わりにイオン交
換水を用いた以外は実施例1の方法に従つて、2
時間加水分解反応を実施した。結果を表2に示
す。
換水を用いた以外は実施例1の方法に従つて、2
時間加水分解反応を実施した。結果を表2に示
す。
【表】
比較例 2
パーム油中融点画分の代わりにオリーブ油を用
いた以外は実施例1の方法に従つて、2時間加水
分解反応を実施した。結果を表3に示す。
いた以外は実施例1の方法に従つて、2時間加水
分解反応を実施した。結果を表3に示す。
【表】
比較例 3
パーム中融点画分100部の代わりにパーム油中
融点画分50部、シア脂中融点画分50部をヘキサン
200部に溶解して用いた以外は実施例1の方法に
従つて、3時間加水分解反応を実施した。結果を
表4に示す。 本例では基質油脂をヘキサンに溶解しているた
め、モノグリセリド含有量が低い。
融点画分50部、シア脂中融点画分50部をヘキサン
200部に溶解して用いた以外は実施例1の方法に
従つて、3時間加水分解反応を実施した。結果を
表4に示す。 本例では基質油脂をヘキサンに溶解しているた
め、モノグリセリド含有量が低い。
【表】
比較例 4
マツクイルブアイン(McIlvaine)緩衝液(PH
8.0)500部、1モル塩化カルシウム水溶液1部と
した以外は実施例1の方法に従つて、加水分解反
応を実施した。結果を表5に示す。
8.0)500部、1モル塩化カルシウム水溶液1部と
した以外は実施例1の方法に従つて、加水分解反
応を実施した。結果を表5に示す。
【表】
比較例 5
マツクイルブアイン(McIlvaine)緩衝液1500
部、1モル塩化カルシウム水溶液3部以外は実施
例1の方法に従つて、加水分解反応を実施した。
結果を表6に示す。
部、1モル塩化カルシウム水溶液3部以外は実施
例1の方法に従つて、加水分解反応を実施した。
結果を表6に示す。
【表】
「作用・効果」
本発明の油脂の加水分解方法によれば、食品乳
化剤等として有用な高含有量のモノグリセリドを
得ることが可能であり、その産業上の意義は極め
て大である。
化剤等として有用な高含有量のモノグリセリドを
得ることが可能であり、その産業上の意義は極め
て大である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 グリセリドの1,3位脂肪酸残基が飽和脂肪
酸である油脂を基質油脂として用い、該基質油脂
に対して20〜500重量倍のマツクイルブアイン
(McIlvaine)緩衝液の存在する系において、1,
3位特異性を有するリパーゼを作用させることに
より、モノグリセリド含有量の高い加水分解生成
物を得ることを特徴とする油脂の加水分解方法。 2 加水分解生成物が全グリセリド中50重量%以
上のモノグリセリドを含有する特許請求の範囲第
1項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61072324A JPS62228289A (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 油脂の加水分解方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61072324A JPS62228289A (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 油脂の加水分解方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62228289A JPS62228289A (ja) | 1987-10-07 |
| JPH0582196B2 true JPH0582196B2 (ja) | 1993-11-17 |
Family
ID=13485984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61072324A Granted JPS62228289A (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 油脂の加水分解方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62228289A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2648147B1 (fr) * | 1989-06-13 | 1991-08-16 | Gattefosse Ets Sa | Procede pour la preparation de beta-monoglycerides et produits obtenus |
| US5677160A (en) * | 1989-10-30 | 1997-10-14 | Henkel Corporation | Fat splitting process |
| JPH11506006A (ja) * | 1995-05-31 | 1999-06-02 | ヘンケル コーポレーション | 油脂の改良分解法 |
-
1986
- 1986-03-28 JP JP61072324A patent/JPS62228289A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62228289A (ja) | 1987-10-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |