JPH0480669B2 - - Google Patents
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- JPH0480669B2 JPH0480669B2 JP58024353A JP2435383A JPH0480669B2 JP H0480669 B2 JPH0480669 B2 JP H0480669B2 JP 58024353 A JP58024353 A JP 58024353A JP 2435383 A JP2435383 A JP 2435383A JP H0480669 B2 JPH0480669 B2 JP H0480669B2
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- Japan
- Prior art keywords
- egg white
- carbon dioxide
- extraction
- egg
- supercritical carbon
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- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Description
本発明は起泡性のよい卵白の新規製造方法に関
する。 工場的規模で殻付き卵を割卵して卵白液を卵黄
と分離する場合、高速で分離する方法であるので
卵白液中に若干量の卵黄が混入することは避けら
れない。通常卵白液中に0.1〜1.0%程度混入して
いるこの卵黄は、卵白の起泡性を低下させる原因
と考えられている。このように卵黄が混入してい
る卵白液を乾燥して乾燥状の卵白としたもの、こ
れを水に溶かすとその起泡性は同様に低下してい
る。それ故、従来よりこのような卵白液や乾燥状
卵白の起泡性低下を防止せんとして種々研究が、
なされてきた。例えば、特公昭55−23号公報に
は、卵白液中に混入した卵黄の脂質をパンクレア
チンなどの酸素あるいはリパーゼ産生菌などの微
生物で分解する方法が、また、特公昭50−25537
号公報には、卵白液中に起泡助剤としてセアミン
ラウリル硫酸塩、デスオキシコール酸ソーダなど
を添加する方法が開示されている。 しかし、これら従来法は起泡性向上の点ではそ
れ相応に改良は認められても、例えば、上記の特
公昭55−23号公報で開示している方法によれば、
最終の乾燥卵白製品にリパーゼ活性が残り、それ
故この製品を別の油脂を含む食品に添加して用い
る場合その油脂を分解して低級脂肪酸とし、この
低級脂肪酸が不快臭を発生させるなどという新た
な問題が生じている。また、上記の特公昭50−
25537号公報で開示している方法によれば、起泡
助剤の添加量を多くして起泡性の向上を図るにつ
れその助剤に基因する異味、異臭が生じるように
なるなどの欠点がある。 本発明は、上記したように欠点を伴うことなく
起泡性のよい卵白を製造することができる新規な
方法を提供することを目的とする。 本発明者は、上記の目的に即して鋭意研究を重
ねた結果、卵黄のトリグリセリド成分に卵白の起
泡性を低下させる作用があることに着目するに至
り、このトリグリセリド成分除去の観点から更に
研究を進めたところ、割卵して得た卵白液を乾燥
により乾燥状の卵白としたものに超臨界二酸化炭
素を接触させるならば、そこに不可避的に混入さ
れていた卵黄のトリグリセリド成分が超臨界二酸
化炭素によつて抽出除去されるという知見を得、
本発明を完成するに至つた。 本発明は、乾燥状の卵白を超臨界二酸化炭素と
接触させることを特徴とする起泡性のよい卵白の
製造方法を提供するものである。 以下、本発明を詳しく説明する。 本発明が適用される卵白原料は、常法により殻
付き卵を割卵して得た卵白液を乾燥により乾燥状
の卵白としたものである。この乾燥状の卵白とし
ては、卵白液をそのまま乾燥したものの外、卵白
液から糖を脱落したものを乾燥したもの、卵白液
に糖を加えたものを乾燥したものなどいずれであ
つてもよい。尚、卵白液の乾燥法は、スプレード
ライ法、フリーズドライ法、パンドライ法などい
ずれの方法であつてもよい。 本発明で用いる乾燥状の卵白の乾燥の程度は、
水分含量が15%以下であり、好ましくは3〜8%
位である。水分含量が多いと、超臨界二酸化炭素
との接触の際その水分がトリグリセリドより先に
取り込まれてしまい、超臨界二酸化炭素のトリグ
リセリドの抽出作用が阻害されるからである。よ
つて、液状の卵白、即ち卵白液(水分含量約80
%)には本発明の方法は適用し難い。 尚、本発明で用いる卵白は乾燥状のものであれ
ば固結状態でも粉末状態でもよいが、超臨界二酸
化炭素との接触をよくして抽出効率を上げるため
に、固結状態の乾燥卵白は粉砕して粉末状態にし
ておくことが望ましい。 本発明の方法においてトリグリセリドの抽出媒
体として用いる超臨界二酸化炭素とは、抽出時に
31℃の臨界温度あるいはそれ以上の温度および
72、80気圧の臨界圧あるいはそれ以上の圧力の条
件下にある二酸化炭素を意味し、このような条件
下にある二酸化炭素を超臨界状態にある二酸化炭
素という。特に、35〜45℃の温度および130〜250
気圧の条件下にある超臨界二酸化炭素が本発明の
方法において好ましく用いられる。 従来、超臨界二酸化炭素を抽出媒体として用い
る抽出法が知られており、例えば、特開昭55−
54003号、特開昭55−69585号、あるいは特開昭57
−194760号公報等で紹介されている。特開昭55−
54003号公報には、超臨界二酸化炭素と液体溶剤
との組み合わせ抽出媒体で植物性および動物性材
料から植物脂、動物脂、アロマ、薬物エキス等を
抽出する方法が開示されており、また、特開昭55
−69585号公報には、カフエイン溶液を超臨界二
酸化炭素と接触させてこの溶液からカフエインを
抽出する方法が開示されている。更に、特開昭57
−194760号公報には、臨界超過の圧力下にある二
酸化炭素で植物から濃縮エキスを抽出する方法が
開示されている。しかし、二酸化炭素を抽出媒体
として用いるこれら従来のいずれの抽出法とも、
卵白液中に不可避的に混入された卵黄のトリグリ
セリド成分の抽出に対しての二酸化炭素の有用性
については何ら示唆するものではなかつた。 本発明において超臨界二酸化炭素を抽出媒体と
して用い、乾燥状の卵白中に混入された卵黄のト
リグリセリド成分を抽出する操作は、この抽出操
作が効果的に実施しうる限り従来の超臨界二酸化
炭素を抽出媒体として用いた抽出法において使用
される抽出装置を用いても行いうるが、一般的に
は下記に示す具体例に従つて行えばよい。 以下、具体例を第1図に従つて説明する。 第1図に示す装置は、超臨界二酸化炭素を用い
る抽出装置であつて、液体二酸化炭素ボンベ1か
らプランジヤーポンプ2を作動させて液体二酸化
炭素を加熱装置3を通してガス化したのち抽出槽
4に順次に送り込み、この際バルブ5を閉じてお
くことによつて二酸化炭素の超臨界状態を形成さ
せる。上記抽出槽4には予め乾燥状の卵白が充填
されており、形成された超臨界二酸化炭素との接
触がここにおいてなされる。尚、加熱装置3にお
ける温度およびプランジヤーポンプ2の作動圧力
を適宜調節することによつて所望の条件を有する
超臨界二酸化炭素を形成することができる。抽出
槽4においてトリグリセリドの抽出が開始された
時点で、バルブ5を半開すると、抽出槽4から流
出したトリグリセリドを含む超臨界状態の二酸化
炭素は常圧の二酸化炭素ガスとなり分離槽6に導
びかれ、ここでトリグリセリド抽出油が分離さ
れ、二酸化炭素ガスは更に円筒フイルター7を通
り、次いで液化工程(図示せず)を経て液体二酸
化炭素として回収される。そして、この操作を2
〜15時間続行した後プランジヤーポンプ2の作動
を止め、バルブ5を全開すると、抽出槽4内は常
圧になり、この槽内の卵白中に含まれている超臨
界二酸化炭素は二酸化炭素ガスとなつて追い出さ
れ、抽出槽4から流出する。一方、トリグリセリ
ドが抽出された卵白は、上下部においてフイルタ
ーを備えた抽出槽4中にそのまま留まりその後適
宜回収される。 上記のようにして得られた卵白粉は、後述の従
来の製造法により得られたものと比較した試験例
の結果より明らかなように、起泡性が従来法によ
るものより良好で、かつ従来法によるものが例え
ば、リパーゼ活性を依然として有しているもので
あつたり異味異臭を伴つたものであるのに反して
これら欠点を何ら伴うものではなく品質上起泡性
が向上した点を除いて原料の乾燥状の卵白の味お
よびにおいとも維持しているものである。これ
は、本発明において抽出媒体として用いる超臨界
二酸化炭素が卵白の起泡性を低下させる作用のあ
る卵黄のトリグリセリド成分を効果的に抽出除去
し、抽出完了後常圧に戻すことにより卵白中から
二酸化炭素ガスとして最終製品の品質に何ら影響
も及ぼすことなく容易に分離されるからであると
考えられる。また、たとえ最終製品中に二酸化炭
素が残存していても人体に対して無害なものであ
り、かつ品質に何の影響を及ぼすものではない。 次に、超臨界二酸化炭素を抽出媒体として用い
る本発明の起泡性のよい卵白の製造方法を従来法
と比較した試験例でもつて説明する。尚、本発明
において%はすべて重量%である。 試験例 殻付き卵を割卵して得た卵白液(卵黄混入:
0.17%)40Kgを酵母で脱糖処理したのち4等分し
て各々10Kgとした。その10Kgとしたものに対して
下記の処理をそれぞれ行ない4種類の卵白粉を得
た。 (1) 無処理: 上記の脱糖卵白液をスプレードライしただけ
で卵白粉とした。 (2) 本発明の超臨界二酸化炭素抽出処理: 脱糖卵白液をスプレードライした得た乾燥状
の卵白(水分含量:3.8%)に対して前記した
具体例に従つて40℃、140気圧の条件下で超臨
界二酸化炭素を2時間に亘つて接触させた。抽
出完了後は常圧に戻し、二酸化炭素を分離して
卵白粉を回収した。 (3) パンクレアチン処理(特公昭55−23号公
報): 脱糖卵白液中に0.1%のパンクレチアンを添
加して混入卵黄の脂質を分解したのちスプレー
ドライして卵白粉とした。 (4) コール酸ソーダ処理(特公昭50−25537号公
報): 脱糖卵白液中に起泡助剤としてコール酸ソー
ダ2gを添加したのちスプレードライして卵白
粉とした。 上記の処理により得られた各卵白粉を起泡力、
リパーゼ活性および味、においの各々について常
法により調べたところ、結果はそれぞれ以下の表
−1に示す通りであつた。
する。 工場的規模で殻付き卵を割卵して卵白液を卵黄
と分離する場合、高速で分離する方法であるので
卵白液中に若干量の卵黄が混入することは避けら
れない。通常卵白液中に0.1〜1.0%程度混入して
いるこの卵黄は、卵白の起泡性を低下させる原因
と考えられている。このように卵黄が混入してい
る卵白液を乾燥して乾燥状の卵白としたもの、こ
れを水に溶かすとその起泡性は同様に低下してい
る。それ故、従来よりこのような卵白液や乾燥状
卵白の起泡性低下を防止せんとして種々研究が、
なされてきた。例えば、特公昭55−23号公報に
は、卵白液中に混入した卵黄の脂質をパンクレア
チンなどの酸素あるいはリパーゼ産生菌などの微
生物で分解する方法が、また、特公昭50−25537
号公報には、卵白液中に起泡助剤としてセアミン
ラウリル硫酸塩、デスオキシコール酸ソーダなど
を添加する方法が開示されている。 しかし、これら従来法は起泡性向上の点ではそ
れ相応に改良は認められても、例えば、上記の特
公昭55−23号公報で開示している方法によれば、
最終の乾燥卵白製品にリパーゼ活性が残り、それ
故この製品を別の油脂を含む食品に添加して用い
る場合その油脂を分解して低級脂肪酸とし、この
低級脂肪酸が不快臭を発生させるなどという新た
な問題が生じている。また、上記の特公昭50−
25537号公報で開示している方法によれば、起泡
助剤の添加量を多くして起泡性の向上を図るにつ
れその助剤に基因する異味、異臭が生じるように
なるなどの欠点がある。 本発明は、上記したように欠点を伴うことなく
起泡性のよい卵白を製造することができる新規な
方法を提供することを目的とする。 本発明者は、上記の目的に即して鋭意研究を重
ねた結果、卵黄のトリグリセリド成分に卵白の起
泡性を低下させる作用があることに着目するに至
り、このトリグリセリド成分除去の観点から更に
研究を進めたところ、割卵して得た卵白液を乾燥
により乾燥状の卵白としたものに超臨界二酸化炭
素を接触させるならば、そこに不可避的に混入さ
れていた卵黄のトリグリセリド成分が超臨界二酸
化炭素によつて抽出除去されるという知見を得、
本発明を完成するに至つた。 本発明は、乾燥状の卵白を超臨界二酸化炭素と
接触させることを特徴とする起泡性のよい卵白の
製造方法を提供するものである。 以下、本発明を詳しく説明する。 本発明が適用される卵白原料は、常法により殻
付き卵を割卵して得た卵白液を乾燥により乾燥状
の卵白としたものである。この乾燥状の卵白とし
ては、卵白液をそのまま乾燥したものの外、卵白
液から糖を脱落したものを乾燥したもの、卵白液
に糖を加えたものを乾燥したものなどいずれであ
つてもよい。尚、卵白液の乾燥法は、スプレード
ライ法、フリーズドライ法、パンドライ法などい
ずれの方法であつてもよい。 本発明で用いる乾燥状の卵白の乾燥の程度は、
水分含量が15%以下であり、好ましくは3〜8%
位である。水分含量が多いと、超臨界二酸化炭素
との接触の際その水分がトリグリセリドより先に
取り込まれてしまい、超臨界二酸化炭素のトリグ
リセリドの抽出作用が阻害されるからである。よ
つて、液状の卵白、即ち卵白液(水分含量約80
%)には本発明の方法は適用し難い。 尚、本発明で用いる卵白は乾燥状のものであれ
ば固結状態でも粉末状態でもよいが、超臨界二酸
化炭素との接触をよくして抽出効率を上げるため
に、固結状態の乾燥卵白は粉砕して粉末状態にし
ておくことが望ましい。 本発明の方法においてトリグリセリドの抽出媒
体として用いる超臨界二酸化炭素とは、抽出時に
31℃の臨界温度あるいはそれ以上の温度および
72、80気圧の臨界圧あるいはそれ以上の圧力の条
件下にある二酸化炭素を意味し、このような条件
下にある二酸化炭素を超臨界状態にある二酸化炭
素という。特に、35〜45℃の温度および130〜250
気圧の条件下にある超臨界二酸化炭素が本発明の
方法において好ましく用いられる。 従来、超臨界二酸化炭素を抽出媒体として用い
る抽出法が知られており、例えば、特開昭55−
54003号、特開昭55−69585号、あるいは特開昭57
−194760号公報等で紹介されている。特開昭55−
54003号公報には、超臨界二酸化炭素と液体溶剤
との組み合わせ抽出媒体で植物性および動物性材
料から植物脂、動物脂、アロマ、薬物エキス等を
抽出する方法が開示されており、また、特開昭55
−69585号公報には、カフエイン溶液を超臨界二
酸化炭素と接触させてこの溶液からカフエインを
抽出する方法が開示されている。更に、特開昭57
−194760号公報には、臨界超過の圧力下にある二
酸化炭素で植物から濃縮エキスを抽出する方法が
開示されている。しかし、二酸化炭素を抽出媒体
として用いるこれら従来のいずれの抽出法とも、
卵白液中に不可避的に混入された卵黄のトリグリ
セリド成分の抽出に対しての二酸化炭素の有用性
については何ら示唆するものではなかつた。 本発明において超臨界二酸化炭素を抽出媒体と
して用い、乾燥状の卵白中に混入された卵黄のト
リグリセリド成分を抽出する操作は、この抽出操
作が効果的に実施しうる限り従来の超臨界二酸化
炭素を抽出媒体として用いた抽出法において使用
される抽出装置を用いても行いうるが、一般的に
は下記に示す具体例に従つて行えばよい。 以下、具体例を第1図に従つて説明する。 第1図に示す装置は、超臨界二酸化炭素を用い
る抽出装置であつて、液体二酸化炭素ボンベ1か
らプランジヤーポンプ2を作動させて液体二酸化
炭素を加熱装置3を通してガス化したのち抽出槽
4に順次に送り込み、この際バルブ5を閉じてお
くことによつて二酸化炭素の超臨界状態を形成さ
せる。上記抽出槽4には予め乾燥状の卵白が充填
されており、形成された超臨界二酸化炭素との接
触がここにおいてなされる。尚、加熱装置3にお
ける温度およびプランジヤーポンプ2の作動圧力
を適宜調節することによつて所望の条件を有する
超臨界二酸化炭素を形成することができる。抽出
槽4においてトリグリセリドの抽出が開始された
時点で、バルブ5を半開すると、抽出槽4から流
出したトリグリセリドを含む超臨界状態の二酸化
炭素は常圧の二酸化炭素ガスとなり分離槽6に導
びかれ、ここでトリグリセリド抽出油が分離さ
れ、二酸化炭素ガスは更に円筒フイルター7を通
り、次いで液化工程(図示せず)を経て液体二酸
化炭素として回収される。そして、この操作を2
〜15時間続行した後プランジヤーポンプ2の作動
を止め、バルブ5を全開すると、抽出槽4内は常
圧になり、この槽内の卵白中に含まれている超臨
界二酸化炭素は二酸化炭素ガスとなつて追い出さ
れ、抽出槽4から流出する。一方、トリグリセリ
ドが抽出された卵白は、上下部においてフイルタ
ーを備えた抽出槽4中にそのまま留まりその後適
宜回収される。 上記のようにして得られた卵白粉は、後述の従
来の製造法により得られたものと比較した試験例
の結果より明らかなように、起泡性が従来法によ
るものより良好で、かつ従来法によるものが例え
ば、リパーゼ活性を依然として有しているもので
あつたり異味異臭を伴つたものであるのに反して
これら欠点を何ら伴うものではなく品質上起泡性
が向上した点を除いて原料の乾燥状の卵白の味お
よびにおいとも維持しているものである。これ
は、本発明において抽出媒体として用いる超臨界
二酸化炭素が卵白の起泡性を低下させる作用のあ
る卵黄のトリグリセリド成分を効果的に抽出除去
し、抽出完了後常圧に戻すことにより卵白中から
二酸化炭素ガスとして最終製品の品質に何ら影響
も及ぼすことなく容易に分離されるからであると
考えられる。また、たとえ最終製品中に二酸化炭
素が残存していても人体に対して無害なものであ
り、かつ品質に何の影響を及ぼすものではない。 次に、超臨界二酸化炭素を抽出媒体として用い
る本発明の起泡性のよい卵白の製造方法を従来法
と比較した試験例でもつて説明する。尚、本発明
において%はすべて重量%である。 試験例 殻付き卵を割卵して得た卵白液(卵黄混入:
0.17%)40Kgを酵母で脱糖処理したのち4等分し
て各々10Kgとした。その10Kgとしたものに対して
下記の処理をそれぞれ行ない4種類の卵白粉を得
た。 (1) 無処理: 上記の脱糖卵白液をスプレードライしただけ
で卵白粉とした。 (2) 本発明の超臨界二酸化炭素抽出処理: 脱糖卵白液をスプレードライした得た乾燥状
の卵白(水分含量:3.8%)に対して前記した
具体例に従つて40℃、140気圧の条件下で超臨
界二酸化炭素を2時間に亘つて接触させた。抽
出完了後は常圧に戻し、二酸化炭素を分離して
卵白粉を回収した。 (3) パンクレアチン処理(特公昭55−23号公
報): 脱糖卵白液中に0.1%のパンクレチアンを添
加して混入卵黄の脂質を分解したのちスプレー
ドライして卵白粉とした。 (4) コール酸ソーダ処理(特公昭50−25537号公
報): 脱糖卵白液中に起泡助剤としてコール酸ソー
ダ2gを添加したのちスプレードライして卵白
粉とした。 上記の処理により得られた各卵白粉を起泡力、
リパーゼ活性および味、においの各々について常
法により調べたところ、結果はそれぞれ以下の表
−1に示す通りであつた。
【表】
上記の結果より、本発明の方法による卵白粉
は、起泡性が優れており、しかも味、においの点
で無処理の卵白粉の品質を維持するものであるこ
とが理解される。 以下、本発明を実施例でもつて更に詳しく説明
する。 実施例 1 殻付き卵を割卵して得た卵白液(卵黄混入:
0.18%)100Kgを酵母で脱糖処理したのちスプレ
ードライして乾燥状の卵白(水分含量:4.2%)
12.0Kgを得た。 この乾燥状の卵白に対して前記した具体例に従
つて40℃、140気圧の条件下の超臨界二酸化炭素
を2時間に亘つて接触させた後、常圧に戻して二
酸化炭素を除去し、卵白粉を得た。 この卵白粉の起泡力を常法により測定したとこ
ろ、高さは16cmで固さは140gで、起泡性が優れ
たものであることがわかつた。 実施例 2 殻付き卵を割卵して得た卵白液(卵黄混入:
0.21%)120Kgを酵母で脱糖処理したのちパンド
ライして乾燥状の卵白フレーク14.5Kgを得た。 この卵白フレークを粉砕して卵白粉(水分含
量:5.8%)としたのちこれに対して35℃、180気
圧の条件下の超臨界二酸化炭素を3時間に亘つて
接触させた他は上記実施例1に準じて卵白粉を得
た。 この卵白粉の起泡力を常法により測定したとこ
ろ、高さは15cmで固さは150gで、起泡性は優れ
たものであつた。 実施例 3 殻付き卵を割卵して得た卵白液(卵黄混入:
0.15%)80Kgを用いた他はすべて上記実施例1に
準じて実施したところ、得られた卵白粉は起泡力
が高さ16cmで固さ150gのものであつた。 上記の実施例1〜3で得られた卵白粉は、いず
れも卵白粉特有の味およびにおいを有するもので
あつた。
は、起泡性が優れており、しかも味、においの点
で無処理の卵白粉の品質を維持するものであるこ
とが理解される。 以下、本発明を実施例でもつて更に詳しく説明
する。 実施例 1 殻付き卵を割卵して得た卵白液(卵黄混入:
0.18%)100Kgを酵母で脱糖処理したのちスプレ
ードライして乾燥状の卵白(水分含量:4.2%)
12.0Kgを得た。 この乾燥状の卵白に対して前記した具体例に従
つて40℃、140気圧の条件下の超臨界二酸化炭素
を2時間に亘つて接触させた後、常圧に戻して二
酸化炭素を除去し、卵白粉を得た。 この卵白粉の起泡力を常法により測定したとこ
ろ、高さは16cmで固さは140gで、起泡性が優れ
たものであることがわかつた。 実施例 2 殻付き卵を割卵して得た卵白液(卵黄混入:
0.21%)120Kgを酵母で脱糖処理したのちパンド
ライして乾燥状の卵白フレーク14.5Kgを得た。 この卵白フレークを粉砕して卵白粉(水分含
量:5.8%)としたのちこれに対して35℃、180気
圧の条件下の超臨界二酸化炭素を3時間に亘つて
接触させた他は上記実施例1に準じて卵白粉を得
た。 この卵白粉の起泡力を常法により測定したとこ
ろ、高さは15cmで固さは150gで、起泡性は優れ
たものであつた。 実施例 3 殻付き卵を割卵して得た卵白液(卵黄混入:
0.15%)80Kgを用いた他はすべて上記実施例1に
準じて実施したところ、得られた卵白粉は起泡力
が高さ16cmで固さ150gのものであつた。 上記の実施例1〜3で得られた卵白粉は、いず
れも卵白粉特有の味およびにおいを有するもので
あつた。
第1図は、本発明における抽出操作を実施する
ための抽出装置の一例を示すものである。図中の
記号はそれぞれ以下のものを示す。 1……液体二酸化炭素ボンベ、2……プランジ
ヤーポンプ、3……加温装置、4……抽出槽、5
……バルブ、6……分離槽、7……円筒フイルタ
ー。
ための抽出装置の一例を示すものである。図中の
記号はそれぞれ以下のものを示す。 1……液体二酸化炭素ボンベ、2……プランジ
ヤーポンプ、3……加温装置、4……抽出槽、5
……バルブ、6……分離槽、7……円筒フイルタ
ー。
Claims (1)
- 1 乾燥状の卵白を超臨界二酸化炭素と接触させ
ることを特徴とする起泡性のよい卵白の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58024353A JPS59151863A (ja) | 1983-02-16 | 1983-02-16 | 起泡性のよい卵白の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58024353A JPS59151863A (ja) | 1983-02-16 | 1983-02-16 | 起泡性のよい卵白の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59151863A JPS59151863A (ja) | 1984-08-30 |
| JPH0480669B2 true JPH0480669B2 (ja) | 1992-12-21 |
Family
ID=12135825
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58024353A Granted JPS59151863A (ja) | 1983-02-16 | 1983-02-16 | 起泡性のよい卵白の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59151863A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8980357B2 (en) * | 2006-12-29 | 2015-03-17 | Intercontinental Great Brands Llc | Foaming compositions and methods of making the same |
| JP6181561B2 (ja) * | 2014-01-16 | 2017-08-16 | キユーピー株式会社 | 卵黄混入量が低減された液卵白の製造方法 |
-
1983
- 1983-02-16 JP JP58024353A patent/JPS59151863A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59151863A (ja) | 1984-08-30 |
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