JPH05101972A - セラミツクスへの電極形成方法 - Google Patents

セラミツクスへの電極形成方法

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JPH05101972A
JPH05101972A JP3245598A JP24559891A JPH05101972A JP H05101972 A JPH05101972 A JP H05101972A JP 3245598 A JP3245598 A JP 3245598A JP 24559891 A JP24559891 A JP 24559891A JP H05101972 A JPH05101972 A JP H05101972A
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JP
Japan
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electrode
ceramic
adhesion strength
ceramics
heat treatment
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JP3245598A
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English (en)
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Yasuhiro Izumi
泰博 泉
Kazunori Takada
和典 高田
Shigeo Kondo
繁雄 近藤
Hiromitsu Tagi
宏光 多木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セラミックス基板へ、予め有機金属層を形成
した後、該有機金属を塩化パラジウムによりセラミック
ス表面を活性化し、然る後、無電解メッキ法により電極
を形成する。然る後、これら基板を加熱処理することに
より、電極とセラミックスとの密着性を改良させ、結果
的に優れた電気的特性を有するセラミックス電子部品を
提供する。 【構成】 セラミックス基板表面に予め有機金属を主体
とする層を設け、その後に無電解メッキ法により電極を
形成した後、該基板全体を加熱処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体共振器、セラミ
ックスコンデンサ等に電極を形成するセラミックスへの
電極形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にセラミックスコンデンサや誘電体
共振器素子などセラミックスを用いた電子部品用におけ
るセラミックス上への電極の形成には、無電解メッキ法
により導電性金属をセラミックス表面に化学的に析出さ
せ電極とする技術が広く用いられている。この無電解メ
ッキ法を用いたメッキ法には2つの方法が現在存在す
る。
【0003】まずその1つの方法について詳細に以下に
述べる。例えば、対象とするセラミックスがチタン酸バ
リウムを主体とした基板の場合、先ず、該セラミックス
誘電体基板をアルカリ洗浄液にてセラミックスの表面を
充分に脱脂洗浄を行い、その後充分水洗した後、フッ酸
でその表面をエッチングを行い粗面化を行う。更に、そ
のエッチング液がセラミックス表面に存在する多孔内に
残らないよう充分に洗浄を行った後、塩化錫によりセン
シタイジング(感受性化)処理を行い、続いて塩化パラ
ジウムによりアクティベーティング(活性化)処理を行
い、その後、無電解メッキ処理を行って、セラミックス
表面に金属を化学的に析出させ電極を形成する。
【0004】金属の、此の析出機構としては塩化錫によ
るセンシタイジングの工程でセラミックス表面に塩化錫
の層が形成される。そして塩化パラジウムによるアクテ
ィベーティングの工程で、セラミックス表面に付着して
いた2価の錫がパラジウムイオンを還元すると同時に塩
化錫は酸化され4価の錫イオンとなる。即ち、セラミッ
クス表面で2価のパラジウムイオンが還元を受けパラジ
ウム金属となって析出し、これが無電解メッキ時の触媒
として作用すると考えられている。
【0005】他の方法について以下に詳細に述べる。先
ず、セラミックス基板を酢酸亜鉛/エタノール溶液に浸
漬後、該基板を加熱処理し、その表面に酢酸亜鉛を主体
とした有機金属層を設ける。
【0006】次に、酢酸亜鉛を主体とする有機金属層を
設けたセラミックス基板を塩化パラジウム溶液溶液中に
浸漬し、パラジウムをセラミックス表面に析出させ、ア
クティベーティング処理を行なう。
【0007】このようにしてパラジウム置換したセラミ
ックス基板を無電解メッキ液中に浸漬し、その表面に金
属銅を化学的に析出させ、金属銅電極を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】セラミックス表面への
無電解メッキによる銅、ニッケル等の析出状態、特にセ
ラミックス表面への密着強度はセラミックスへの塩化錫
あるいはパラジウムの付着状態により大きく左右され
る。密着強度を増大させる事は、製造される電子部品例
えば、コンデンサや誘電体共振器の電気的特性を均一化
する働きを示し、これら素子の生産工程には欠くことの
できないものとなっている。従って、その強度を上げる
ため一般にセラミックス表面をフッ酸等でエッチングし
粗面化する工程が取られる。
【0009】此の工程、特にセラミックス表面の粗面化
処理において過剰な処理を行うとセラミックス自体が脆
くなり、またその表面の孔内には処理液が残存し、密着
強度を低下させると共に析出させた電極金属の腐食を発
生させ、製造した電子部品の信頼性を低下させる結果と
なる。また、逆に粗面化処理が足りない場合には、無電
解メッキによって形成された電極金属とセラミックスと
の機械的密着強度が足りず、またそのようにして得られ
た素子の電気的特性も劣るものとなる。
【0010】此の問題を解決する無電解メッキ法として
前記後者の方法が存在する。此の方法では、フッ酸等強
い腐食性溶液を使用することが無く、セラミックスの微
細孔にこれら酸が残存する危惧が無いため析出させた電
極が経時的に腐食されるといった現象が全く無いため、
作成した素子の信頼性は高いものとなる。
【0011】しかしながらこれらの無電解鍍金法による
電極形成法でも、析出させた金属のセラミックスへの機
械的密着強度が劣る。即ち、誘電性セラミックス材料と
電極を備えて成るセラミックス電子部品の無電解メッキ
法においてセラミックス基板表面に予め有機金属を主体
とする層を設け、その後に無電解メッキを行い電極を形
成する方法においては、無電解メッキの後に、電極を形
成した際、セラミックスと析出させた電極の接合界面に
は強い応力が掛かり、特にセラミックスと金属電極の間
に介在する有機金属層がセラミックスから剥離し易くな
る。
【0012】その結果、この方法で作成した電子部品の
電気的特性も安定でないという課題を有していた。
【0013】本発明は特に、後者の無電解メッキ法にお
けるセラミックスへの電極の機械的密着強度を改善し、
作成した電子部品の電気的特性を優れたものとする電極
形成法を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】誘電性セラミックス材料
と電極を備えて成るセラミックス電子部品の無電解メッ
キ法においてセラミックス基板表面に予め金属酸化物を
主体とする層を設け、その後に無電解メッキを行い電極
を形成する方法において、無電解メッキを後に、電極を
形成した該基板を加熱処理を行う。
【0015】前記加熱処理は無電解鍍金で析出させる金
属が銅の場合、空気中で100℃〜160℃で行い、非
酸化雰囲気中では160℃〜1083℃で行う。また、
析出させる金属がニッケルの場合、空気中で100℃〜
300℃で行い、銀の場合、非酸化雰囲気中で、300
℃〜1100℃で行う。
【0016】
【作用】誘電性セラミックス材料と電極を備えて成るセ
ラミックス電子部品の無電解メッキ法においてセラミッ
クス基板表面に予め有機金属を主体とする層を設け、そ
の後に無電解メッキを行い電極を形成方法において、無
電解メッキの後に、電極を形成した際、セラミックスと
析出させた電極の接合界面には強い応力が掛かり、特に
セラミックスと金属電極の間に介在する有機金属層がセ
ラミックスから剥離し易くなるが、電極を形成したセラ
ミックス基板を加熱処理を行う事により、有機金属層が
セラミックスへ充分焼鈍されると同時に形成されている
電極金属の持つ応力を緩和させる作用を与える。その結
果、形成した電極のセラミックスへの、密着強度が向上
する。
【0017】
【実施例】以下、本発明について実施例を用いて以下図
1(a)(b)(c)(d)(e)を用いて詳細に説明
する。 (実施例1)まず図1(a)に示すようにBaTi49
系の誘電体基板で厚さ約1mm、直径10mmのセラミ
ックスでできた基板1を用意する。基板1を1mol/
lの酢酸亜鉛(Zn(CH3COO)2・2H2O)エタ
ノール溶液に浸漬後、400℃で10分間加熱処理を行
い、図1(b)に示す様に基板1表面に有機亜鉛を主体
とした有機金属層2を形成する。
【0018】以上のようにして有機金属層2を表面に設
けた基板1を塩化パラジウム溶液(300mg/l塩化
パラジウム水溶液を塩酸にてpH5に調整)中に1分間
浸漬し、亜鉛層をパラジウムに置換した後、10%ホル
マリン溶液中に浸漬し析出させたパラジウムを還元する
ことにより、その活性化を行った。
【0019】このようにしてパラジウム置換した基板1
を無電解メッキ液中に浸漬し、図1(c)に示すように
有機金属層2の表面に金属銅3を化学的に析出させ形成
する。ここで、用いた無電解メッキ液は、硝酸銅29g
/l、ロッセル塩40g/l、カ性ソーダ40g/l、
ホルムアルデヒド166g/lとし、pH=11.5と
なるよう調整したものである。その後、銅鍍金層につい
て160℃の温度で1時間、非酸化性雰囲気(アルゴ
ン)中で加熱処理を行った。
【0020】こうして図1(d)に示すように金属銅3
を析出させた基板1の端面4を切削研磨することによ
り、一対の銅電極5を形成する。
【0021】以上のようにして形成した金属銅のセラミ
ックスへの密着強度を調べるため、析出させた電極を3
mm角となるよう切削した領域を作成し、その部位に銅
線を半田にて付着し、そのリード線を引っ張ることによ
り調べた。その結果、9mm2当り35kgの引っ張り
強度を示すことが判った。
【0022】本実施例の効果を調べるために、電極形成
後、加熱処理を行わない電子部品について、上記と同様
にして析出させた金属のセラミックスへの密着強度を調
べた。その結果、その密着強度は5.3kgの値を示し
た(比較例1) さらに、従来の無電解メッキ法で金属銅の電極を形成し
た場合の金属の密着強度とを調べるために以下に示した
方法で電子部品を作成した(比較例2)。
【0023】先ず、BaTi49系誘電体基板をアルカ
リ(10%NaOH溶液)脱脂を行い、次に、フッ酸溶
液(HF−HNO3混合溶液)でセラミックス表面を粗
面化した。その後、塩化錫を用いシンセタイジング処理
を行い、続いて塩化パラジウムによりアクティベーティ
ング処理を行った。次に、無電解メッキによりその表面
に金属銅を化学的に析出させ金属銅電極を形成した。
【0024】以上のようにした電極の密着強度は10k
gの値を示した。次に、電気特性を調べるためにコンデ
ンサを作成し、その構造を図1(e)に示した。一対の
銅電極5にそれぞれ錫メッキ引き導線6を半田合金によ
り接合した後、熱硬化型エポキシ樹脂で樹脂カバー7を
用い全体を封止し測定用コンデンサ素子とした。
【0025】このコンデンサの電気特性としてtanδ
(誘電正接)およびその静電容量について調べた結果、
25℃、周波数1kHzにおけるtanδは本実施例で
作成したコンデンサに関して0.48、比較例1,2に
よるものでそれぞれ0.78、0.86となり、また静
電容量に関しては本発明のものについて238、比較例
1,2についてはそれぞれ236、235であった。此
の結果、特に本実施例の電極形成法を用いたコンデンサ
が最も優れた特性(tanδ)を示す事が判明した。
【0026】以上のことより本実施例によると、セラミ
ックスと電極との密着強度が改善された状態の電極形成
が可能である事が判明し、しかも、こうして作成した電
子部品の電気的特性を従来の形成法で作成したもの以上
のものとする事が可能である事が判明した。 (実施例2)実施例1においてセラミックス表面に形成
した有機金属層を酢酸亜鉛から酢酸錫に代えた以外は実
施例1と同様の方法でセラミックスコンデンサを構成
し、その特性を評価した。
【0027】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例1とほぼ同等の特性を示した。 (実施例3)実施例1においてセラミックス表面に形成
した有機金属層を酢酸亜鉛からテトラ−i−プロポキシ
チタンに代えた以外は実施例1と同様の方法でセラミッ
クスコンデンサを構成し、その特性を評価した。
【0028】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例1とほぼ同等の特性を示した。 (実施例4)実施例3において行った、セラミックス表
面をテトラ−i−プロポキシチタン溶液に浸漬した後に
行う加熱処理を本実施例では行わずに、該セラミックス
基板を大気中で暴露することにより、テトラ−i−プロ
ポキシチタンを加水分解し、水酸化チタン層を主体とす
る層を形成した以外は実施例1と同様の方法でセラミッ
クスコンデンサを構成し、形成した電極の密着特性およ
び作成したコンデンサの電気的特性を評価した。
【0029】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例1とほぼ同等の特性を示した。 (実施例5)実施例1において行った加熱処理時の雰囲
気を非酸化性雰囲気から酸化性雰囲気(大気中)とし、
その処理温度を50℃、100℃、130℃、160
℃、180℃の温度で行った以外は実施例1と同様の方
法でセラミックスコンデンサを構成し、その電気的特性
と電極のセラミックスへの密着強度を評価した。
【0030】その結果、100℃、130℃、160℃
で熱処理を行ったものは電気的特性および密着強度は実
施例1とほぼ同等の特性を示した。
【0031】50℃で熱処理を行ったものは機械的密着
強度が熱処理を行わないものと同等の結果であった。
【0032】更に180℃で熱処理を行ったものは実施
例1とほぼ同等の特性を示したが銅電極表面の酸化が進
み、銅表面が赤褐色となり、コンデンサのリ−ドを半田
付するさいに問題が生じた。従って、この温度で空気中
で加熱処理を行う事は好ましくないことが判った。 (実施例6)実施例1において行った加熱処理時の雰囲
気をアルゴンから窒素雰囲気に代え、その加熱処理温度
を100℃、160℃、200℃、400℃、800
℃、1000℃、1083℃の温度で行った以外は実施
例1と同様の方法でセラミックスコンデンサを構成し
た。作成したコンデンサの電気的特性と電極のセラミッ
クスへの密着強度を実施例1と同様に評価した。
【0033】その結果、100℃、160℃、200
℃、400℃、800℃、1000℃、1083℃で熱
処理を行ったものの電気的特性および機械的密着強度は
実施例1とほぼ同等の特性を示した。
【0034】但し、100℃で熱処理を行ったものは電
気的特性および機械的密着強度は空気中100℃で加熱
処理を行ったものと同等の結果を示した。 (実施例7)実施例1にて形成した電極金属として銅の
代わりに無電解ニッケルメッキ液を用いニッケルを析出
させ、かつニッケル電極を形成した基板の加熱処理条件
として、空気中50℃、100℃、150℃、200
℃、250℃、300℃、350℃の温度で行った以外
は実施例1と同様の方法でセラミックスコンデンサを構
成した。作成したコンデンサの電気的特性および電極の
セラミックスへの密着強度を評価した。
【0035】その結果、100℃、150℃、200
℃、250℃、300℃で加熱処理を行ったものは電気
的特性および機械的密着強度は実施例1とほぼ同等の特
性を示した。
【0036】また、50℃で加熱処理を行ったものは加
熱処理を行わないものと同等の密着強度を示した。更
に、350℃で加熱処理を行ったものは実施例1とほぼ
同等の特性を示したが、ニッケル表面の酸化が進み、電
極の抵抗が増大する傾向を示し、好ましくない結果を与
えた。 (実施例8)実施例7において行った加熱処理の条件を
窒素雰囲気中100℃、300℃、600℃、900
℃、1100℃、1200℃の温度で行った以外は実施
例7と同様の方法でセラミックスコンデンサを構成し、
その電気的特性および電極のセラミックスへの密着強度
を評価した。
【0037】その結果、100℃、300℃、600
℃、900℃、1000℃、1100℃で加熱処理を行
ったものは電気的特性および機械的密着強度は実施例1
とほぼ同等の特性を示した。
【0038】又、100℃で加熱処理を行ったものの電
気的特性および密着強度は空気中で100℃で加熱処理
を行ったものと同等の結果を示した。更に、1200℃
で行ったものの密着強度は実施例1とほぼ同等の特性を
示したが、電気的特性はかなり悪い結果を与えた。 (実施例9)実施例2において使用したセラミックス基
板をNb2Ti2O7系の誘電体に代えた以外実施例2と
同様に電極を形成し、該セラミックス基板を加熱処理を
行うことでセラミックスコンデンサを構成した。
【0039】また、比較のために加熱処理をしない状態
のセラミックスコンデンサを作成した。更に、有機錫層
を形成しない従来の方法で、即ち基板表面を予めエッチ
ングする事により粗面化する工程を使った方法でセラミ
ックスコンデンサを構成した。
【0040】これらのセラミックスコンデンサの特性は
実施例1と同様の方法で評価した。その結果、本実施例
に基づき作成したもののtanδは0.52を示し、加熱
しょりをしないもので0.65、更に、従来の方法で作
成したもののtan δは0.72を示した。さらに電極の
密着強度は本実施例により作成したもので15Kg/9
mm2、加熱処理を行わないもので11.5Kg/9mm2
示し、従来法によるので11Kg/9mm2の値を示し
た。
【0041】この結果、電気的特性ならびに密着強度共
に本実施例によるものが優れている事が判明した。 (実施例10)実施例9にてセラミックス表面に形成し
た有機金属層を有機錫からトリ-n-ブトキシバナジル(VO
(O-n-C4H9)3)に代えた以外実施例9と同様にして銅電極
をセラミックス表面に形成し、該基板をアルゴン雰囲気
中で350℃の基、1時間加熱し、ディスク端面の電極
を切削する事によりセラミックスコンデンサを作成し
た。
【0042】但し、有機金属層の形成は、先ずセラミッ
クス基板をトリ-n-ブトキシバナジル(VO(O-n-C4H9)3)/
エタノール溶液中に浸漬し、その後、該基板を空気中で
400℃に加熱処理し、誘電体基板上にトリ-n-ブトキ
シバナジル(VO(O-n-C4H9)3)層を形成した。
【0043】比較の為に電極形成後の加熱処理を行わな
いセラミックスコンデンサを作成した。
【0044】これらセラミックスコンデンサの電気特性
および密着強度を測定した結果、電気的特性は何れもほ
ぼ同等の特性を示した。しかし、電極の密着強度は本発
明により作成したもので13.5Kg/9mm2、加熱処
理をしないもので7.5Kg/9mm2の値を示した。
【0045】以上のことより本発明により作成したもの
については、特に密着強度の点で従来以上のものとなる
ことが判った。 (実施例11)セラミックス空洞共振器を本発明の方法
で形成した。以下にその詳細を述べる。
【0046】使用したセラミックス材料としてはMgT
iO3−CaTiO3系の誘電率25のもので、図2に示
した構造の物を用いた。このセラミックス表面の8、
9、10、11面に実施例1と同様に有機金属として酢
酸亜鉛を塗布し、空気中で400℃の加熱を行い、塩化
パラジウムによりセラミックス表面の活性化処理を行っ
た後、無電解メッキ法により金属銅を析出させ、さらに
電解メッキにより銅を厚付けし電極とした。その後、該
セラミックス全体を160℃の温度で1時間空気中で加
熱処理を行った。その後、面11を切削研磨し、該面1
1の銅を除き、チューニングを行うことにより空洞共振
器を組み立てた。
【0047】こうして組み立てた共振器のQ値は412
(f0=930MHz)という高い値を示した。この銅
電極のセラミックスにたいする密着強度は27kg/9
mm2の値を示した。
【0048】比較例として、電極を形成したセラミック
スの加熱処理を行わないで作成した共振器の電気的特性
Q値は375(f0=925MHz)であった。また電
の極密着強度は18kgの値を示した。
【0049】以上の結果、本実施例による所の加熱処理
工程を経た空洞共振器は加熱処理をしないもの以上の優
れた特性を示す事が判明した。 (実施例12)実施例11でセラミックス表面に形成し
た酢酸亜鉛層を酢酸錫に代えた以外は実施例11と同様
の方法で誘電体共振器を構成し、その特性を評価した。
【0050】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例11と同等の特性を示した。
【0051】以上のことより本発明により形成した共振
器の電気的特性及び電極の密着強度は従来のものと同等
以上の誘電体共振器が得られることが判った。 (実施例13)実施例11でセラミックス表面に形成し
た酢酸亜鉛層をテトラ−i−プロポキシチタンに代えた
以外は実施例11と同様の方法で誘電体共振器をを構成
し、その特性を評価した。
【0052】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例11と、全く同等の特性を示した。
【0053】以上のことより本実施例により形成した共
振器の電気的特性及び電極の密着強度は従来のものと同
等以上の誘電体共振器が得られることが判った。 (実施例14)実施例11でセラミックス表面に形成し
た酢酸亜鉛層を水酸化チタンを主体とする層に代えた以
外は実施例11と同様の方法で誘電体共振器を構成し、
その特性を評価した。
【0054】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例11と、全く同等の特性を示した。
【0055】以上のことより本実施例により形成した共
振器の電気的特性及び電極の密着強度は従来のものと同
等以上の誘電体共振器が得られることが判った。
【0056】なお、本実施例においてはセラミックス表
面に設ける有機金属層として有機亜鉛、有機錫、有機チ
タン、水酸化チタンあるいは有機バナジウムを用いた
が、有機珪素、有機ニオブ等の他の有機金属を用いても
同様の効果が得られることはいうまでもなく、これら有
機金属に限定されるものではない。
【0057】また、本発明は実施例に挙げたような単一
元素の有機金属に限定されるものではなく、これら複数
の有機金属の混合物あるいは化合物にも応用されること
は周知の通りである。
【0058】又、更に本発明ではセラミックスコンデン
サならびに誘電体共振器について述べたが、その電気的
特性、機械的密着強度より、これら素子に限らず高周波
用回路基板、マイクロ波集積回路用素子などセラミック
ス電子部品一般に等しく適用出来るものである。
【0059】
【発明の効果】本発明によると、セラミックス材料表面
に予め有機金属層を主体とする層を設け、その後塩化パ
ラジウムによりセラミックス表面の活性化を行い、然る
後、無電解メッキ法によりセラミックスへ電極を形成す
る方法において、電極を形成したセラミックス基板を、
更に加熱処理を行うことにより電極のセラミックスへの
密着強度を向上させる事が出来ると共に、作成した素子
の電気的特性を優れたものにさせる効果がある事が判明
した。
【0060】
【図表の簡単な説明】
【0061】
【図1】(a)本発明の一実施例におけるセラミックス
への電極形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製
造方法を示す側面図 (b)本発明の一実施例におけるセラミックスへの電極
形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造方法を
示す側面図 (c)本発明の一実施例におけるセラミックスへの電極
形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造方法を
示す側面図 (d)本発明の一実施例におけるセラミックスへの電極
形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造方法を
示す側面図 (e)本発明の一実施例におけるセラミックスへの電極
形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造方法を
示す側面図
【0062】
【図2】本発明の一実施例によるセラミックスへの電極
形成方法を用いた誘電体共振器の斜視図
【0063】
【符号の説明】
1 基板 2 有機金属層 3 金属銅 4 端面 5 銅電極 6 錫メッキ引き銅線 7 樹脂カバー
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】
【発明の効果】本発明によると、セラミックス材料表面
に予め有機金属層を主体とする層を設け、その後塩化パ
ラジウムによりセラミックス表面の活性化を行い、然る
後、無電解メッキ法によりセラミックスへ電極を形成す
る方法において、電極を形成したセラミックス基板を、
更に加熱処理を行うことにより電極のセラミックスへの
密着強度を向上させる事が出来ると共に、作成した素子
の電気的特性を優れたものにさせる効果がある事が判明
した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例におけるセラミックス
への電極形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製
造方法を示す側面図 (b)本発明の一実施例におけるセラミックスへの電極
形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造方法を
示す側面図 (c)本発明の一実施例におけるセラミックスへの電極
形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造方法を
示す側面図 (d)本発明の一実施例におけるセラミックスへの電極
形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造方法を
示す側面図 (e)本発明の一実施例におけるセラミックスへの電極
形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造方法を
示す側面図
【図2】本発明の一実施例によるセラミックスへの電極
形成方法を用いた誘電体共振器の斜視図
【符号の説明】 1 基板 2 有機金属層 3 金属銅 4 端面 5 銅電極 6 錫メッキ引き銅線 7 樹脂カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多木 宏光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス基板表面に有機金属層を形成
    し、前記有機金属層表面を塩化パラジウムによる活性化
    処理し、前記有機金属層上に無電解メッキ法により所望
    の電極を形成し、その後に加熱処理を行った事を特徴と
    するセラミックスへの電極形成方法。
  2. 【請求項2】電極を銅で形成し、加熱処理を空気中10
    0℃〜160℃で行うことを特徴とする請求項1記載の
    セラミックスへの電極形成方法。
  3. 【請求項3】電極を銅で形成し、加熱処理を非酸化雰囲
    気中160℃〜1083℃で行うことを特徴とする請求
    項1記載のセラミックスへの電極形成方法。
  4. 【請求項4】電極をニッケルで形成し、その加熱処理を
    空気中100℃〜300℃で行うことを特徴とする請求
    項1記載のセラミックスへの電極形成方法。
  5. 【請求項5】電極をニッケルで形成し、その加熱処理を
    非酸化雰囲気中300℃〜1100℃で行うことを特徴
    とする請求項1記載のセラミックスへの電極形成方法。
JP3245598A 1991-09-25 1991-09-25 セラミツクスへの電極形成方法 Pending JPH05101972A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006152431A (ja) * 2004-10-21 2006-06-15 Alps Electric Co Ltd めっき基板、無電解めっき方法およびこの方法を用いた回路形成方法
US8058592B2 (en) 2007-03-27 2011-11-15 Denso Corporation Ceramic heater, gas sensor, and method of producing ceramic heater
JP2013193954A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Dh Holdings Co Ltd 無電解めっき法を用いてニッケルコーティングナノカーボンを製造する方法

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US8058592B2 (en) 2007-03-27 2011-11-15 Denso Corporation Ceramic heater, gas sensor, and method of producing ceramic heater
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