JPH05125013A - ベンゾフエノンジカルボン酸の選択的製造方法 - Google Patents

ベンゾフエノンジカルボン酸の選択的製造方法

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JPH05125013A
JPH05125013A JP3313190A JP31319091A JPH05125013A JP H05125013 A JPH05125013 A JP H05125013A JP 3313190 A JP3313190 A JP 3313190A JP 31319091 A JP31319091 A JP 31319091A JP H05125013 A JPH05125013 A JP H05125013A
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JP
Japan
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dicarboxylic acid
acid
compound
benzophenone dicarboxylic
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JP3313190A
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Isoo Shimizu
五十雄 清水
Yoshihisa Inomata
佳久 猪俣
Koichi Iwamoto
孝一 岩本
Akira Takagi
彰 高木
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Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 経済的に安価で、しかも効率的な工業的規模
での生産が可能なベンゾフェノンジカルボン酸の選択的
製造方法を提供する。 【構成】 下記式(I)および(II) 【化1】 (R、R′のいずれか一つが2−位の位置に置換してい
る) (I) 【化2】 (R、R′のいずれの置換基も2−位の位置に置換して
いない) (II) (式(I)と(II)においてR、R′は同一または異な
るアルキル基であって、その炭素数はそれぞれ4以下で
あり、フェニル環に結合した炭素原子上に少なくとも1
つの水素を有する)で表されるジアルキルジフェニルメ
タン混合物を、液状の総炭素数2以上の脂肪族カルボン
酸の存在下、コバルト化合物および/またはマンガン化
合物とハロゲン化合物とを共存させ、115〜220℃
の温度において分子状酸素と接触させることを特徴とす
るベンゾフェノンジカルボン酸の選択的製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それ自身光機能性を有
しており、さらに医薬、農薬等の原料物質として有用な
ベンゾフェノンジカルボン酸の選択的製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工業上有用なベンゾフェノンジカルボン
酸の製造方法に関しては、従来から多くの方法が提案さ
れてきている。
【0003】その中で酸化剤を用いた酸化の方法とし
て、特公昭40−13863号公報および特公昭40−
13868号公報に示されるジメチルジフェニルメタン
をクロム酸で酸化する方法、特公昭41−6582号公
報に記載されているジフェニルメタンジカルボン酸をク
ロム酸またはその塩や過マンガン酸によって酸化する方
法、あるいは米国特許3,454,670号および米国
特許3,577,457号に示されたジメチルジフェニ
ルメタン類を硝酸によって酸化する方法等が挙げられ
る。
【0004】しかしながら、これらの方法はいずれも酸
化剤としてクロム化合物、マンガン化合物または硝酸が
消費され、また酸化剤残渣の2次処理が実施上不可欠で
工業的に効率よく生産する目的には充分な方法とは言え
ない。
【0005】一方、米国特許2,806,059号には
酢酸コバルト触媒により分子状酸素でジメチルベンゾフ
ェノンを酸化する方法が開示されている。しかし、この
方法で用いられる原料はジメチルベンゾフェノンであり
それ自身製造することが難しいため、この方法では目的
のベンゾフェノンジカルボン酸を経済的に提供すること
が困難である。
【0006】このように、今までには有用なベンゾフェ
ノンジカルボン酸を比較的入手し易い単純な炭化水素化
合物から直接得る方法は知られていなかった。
【0007】そして、ジフェニルジカルボン酸は、カル
ボキシル基の置換位置により理論上6種類の位置異性体
が存在するが、従来から知られた酸化方法では原料物質
の持つメチル基と同じ位置にカルボキシル基が導入され
るため、特定の異性体であるベンゾフェノンジカルボン
酸を得ようとするときは、該当するカルボキシル基と同
じ位置にメチル基を持つような原料を使用しなければな
らなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の課題を解決するもので、経済的に安価で、し
かも効率的な工業的規模での製造が可能なベンゾフェノ
ンジカルボン酸の選択的製造方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、側鎖アル
キル基部分および2つのフェニル環を架橋しているメタ
ン部分を同時に酸化し、かつ2位にカルボキシル基を持
つベンゾフェノンジカルボン酸(以下、2位ジカルボン
酸という)と他のベンゾフェノンジカルボン酸(以下、
非2位ジカルボン酸という)とを個々に分離し得る方法
を見い出し本発明を完成したものである。
【0010】すなわち本発明は、下記式(I)および
(II)
【化3】 (R、R′のいずれか一つが2−位の位置に置換してい
る) (I)
【化4】 (R、R′のいずれの置換基も2−位の位置に置換して
いない) (II) (式(I)と(II)においてR、R′は同一または異な
るアルキル基であって、その炭素数はそれぞれ4以下で
ありフェニル環に結合した炭素原子上に少なくとも1つ
の水素を有する)で表されるジアルキルジフェニルメタ
ン混合物を、液状の総炭素数2以上の脂肪族カルボン酸
の存在下、コバルト化合物および/またはマンガン化合
物とハロゲン化合物とを共存させ、115〜220℃の
温度において分子状酸素と接触させることを特徴とする
ベンゾフェノンジカルボン酸の選択的製造方法である。
【0011】このように、本発明は比較的容易に得られ
る単純な炭化水素化合物であるジアルキルジフェニルメ
タン混合物から2位ジカルボン酸と非2位ジカルボン酸
をそれぞれ分離回収する製造方法である。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
製造方法で出発原料となる前記式(I)および式(II)
で表されるジアルキルジフェニルメタンは、いずれも炭
素数4以下のアルキル基を2個持つものであり、このア
ルキル基はジフェニルメタンのそれぞれ異なったフェニ
ル基に1個ずつ結合し、フェニル環に結合した炭素原子
上に少なくとも1個の水素を有しているものである。
【0013】ここで炭素数4以下のアルキル基とは、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル等のアルキル基であり、こ
れらの基は同一であっても異なっていてもよい。そし
て、このアルキル基は、フェニル環に結合した炭素上に
少なくとも1つの水素を有するようなアルキル基であ
る。
【0014】具体的なジアルキルジフェニルメタンとし
ては、ジメチルジフェニルメタン、エチルメチルジフェ
ニルメタン、ジエチルジフェニルメタン、ジイソプロピ
ルジフェニルメタン、ジブチルジフェニルメタン等であ
る。
【0015】但し、式(Ι)で表わされるジアルキルジ
フェニルメタンは、二個のアルキル基のうち少なくとも
一つが2−位の置換位置に置換している。一方、式(I
I)で表されるジアルキルジフェニルメタンは、二個の
アルキル基のいずれもが2−位の置換位置に置換してい
ないものである。
【0016】本発明においては、このような二種のジア
ルキルジフェニルメタンの混合物が原料とされる。
【0017】上記出発原料としてのジアルキルジフェニ
ルメタン混合物を製造する方法としては、例えば塩化ア
ルミニウム等のフリーデルクラフトハロゲン化金属によ
りアルキルベンゼンと塩化メチレンとを反応させる方
法、硫酸触媒の存在下、アルキルベンゼンをホルマリン
と縮合させる方法、ジフェニルメタンを酸触媒によって
アルキル化する方法等が挙げられる。このような方法に
よれば、通常、前記式(I)および(II)で表わされる
二種のジアルキルジフェニルメタン混合物が得られる。
これらの方法により得られた混合物を、そのままあるい
は適宜に蒸留して本発明の製造方法の出発原料とするこ
とができる。
【0018】本発明の製造方法では、反応を速やかに達
成させるため炭素数2以上の脂肪族カルボン酸を液状で
共存させることが必要である。炭素数が2以上であれば
適宜選択できるが、反応後に酸化生成物からの分離や精
製再使用を考慮すると実用上は炭素数が2〜5であるこ
とが好ましい。これら好ましい脂肪族カルボン酸の具体
例は、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等であり、こ
れらはそれぞれ単独で用いても混合物で用いてもよい。
液状で存在させるカルボン酸は原料のジアルキルジフェ
ニルメタン混合物に対し重量比で2倍以上存在させるこ
とが好ましい。これ未満の存在量では反応混合物の粘度
が高くなりすぎ、分子状酸素との接触効率が低下し反応
効率の低下をもたらすと共に、副生物の生成が多くなり
好ましくない。液状で存在させる量の上限は適宜選択で
きるが、反応後の回収、精製を考慮すると実用上は10
0倍以下が好ましい。
【0019】本発明の製造方法で用いるコバルト化合物
およびマンガン化合物は酸化物であっても、塩化物、硝
酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩であっても、酢酸塩
等のような有機酸塩さらに錯体の形でも使用することが
できる。コバルト化合物とマンガン化合物は単独でもま
たは混合しても使用することができる。その使用量は酸
化させるジアルキルジフェニルメタン混合物100モル
に対し合計で0.1原子以上、さらに好ましくは0.4
原子以上である。使用量が合計で0.1原子未満では2
つのフェニル基を架橋しているメチレン部分での開裂が
顕著になり好ましくない。使用量の上限は特にないが、
多すぎる使用量は反応後の回収、分離が難しくなり、実
用上はコバルト化合物とマンガン化合物の合計で30原
子以下が好ましい。
【0020】具体的なコバルト化合物およびマンガン化
合物としては、酢酸コバルト、酢酸マンガン、硝酸コバ
ルト、硝酸マンガン、硫酸コバルト、硫酸マンガン、塩
化コバルト、塩化マンガン等が例示される。
【0021】本発明の製造方法ではハロゲンを添加す
る。ハロゲンは塩素、臭素、ヨウ素から適宜選択でき
る。具体的な添加の方法はハロゲン単体を添加してもよ
いし、反応系でハロゲンイオンを生成する化合物の形で
添加してもよい。ハロゲンイオンを生成する化合物の具
体例には、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アン
モニウム塩のような無機塩およびモノクロロメタン、ジ
クロロメタン、クロロフォルム、4塩化炭素、ジクロロ
エタン、トリクレン、並びにこれらに相当する臭化物、
ヨウ化物等のような低級ハロゲン化有機物等がある。そ
の使用量は使用するコバルト化合物、マンガン化合物ま
たはこれらの混合物におけるコバルトおよびマンガン合
計の1原子に対し0.1原子以上、さらに好ましくは1
0原子以下であり、実用上は等量の原子を使用すればよ
い。
【0022】具体的な添加するハロゲンとしては、単体
としての塩素、臭素、ヨウ素等のほか、塩化アンモニウ
ム、臭化アンモニウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウ
ム、塩化カルシウム、臭化カルシウム等が例示される。
【0023】分子上酸素との接触は、120℃〜220
℃の温度で行われるのが好ましい。これ未満の温度では
酸化反応が進行しない。また220℃を越える温度では
フェニル基同志を架橋しているメタンの部分での分解が
顕著になり、副生物としてベンゼンジカルボン酸の生成
が伴う。この副生物のベンゼンジカルボン酸は目的物の
ベンゾフェノンジカルボン酸からの分離が難しく、それ
故220℃を越える温度は好ましくない。
【0024】本発明で分子状酸素と接触させる圧力は、
液状で存在させるカルボン酸の蒸気圧に応じ適宜選択で
きる。すなわち、使用するカルボン酸の沸点が接触温度
以下であるときは適宜加圧状態を保つようにすればよ
い。従って、実用上の圧力は常圧以上で適宜選択してよ
いが、余り高すぎる圧力は過剰の耐圧を反応装置に要求
するため実用上は100Kg/cm2以下が好ましい。
【0025】本発明の酸化に用いる酸化剤は分子状酸素
である。分子状酸素であれば純粋の酸素ガスや窒素、エ
タン等の酸化に不活性なガスで希釈されたもの、例えば
空気でもよい。
【0026】反応時間に、特に限定されず任意であるが
通常は10分〜500時間の間から選択できる。
【0027】本発明で2位ジカルボン酸と非2位ジカル
ボン酸との分離は10〜100℃の温度で液相と固相と
に分離することにより達成できる。この操作により2位
ジカルボン酸は液相に濃縮され、非2位ジカルボン酸は
固相に濃縮される。従って個々に分離された相から適宜
の方法によってベンゾフェノンジカルボン酸を回収する
ことにより位置異性体の分離が達成できる。分離は酸化
反応を終えた後であればその操作時期は適宜選択でき
る。反応生成物を酸化反応溶媒から分離した後に改めて
分離操作をしてもよいが、通常は酸化反応が終了した
後、そのまま10〜100℃の温度に設定し固相液相の
分離を行うことで充分である。本発明における固相液相
の分離は、通常の濾過方法である減圧濾過、加圧濾過や
デカンター等を用いる遠心分離等の従来から知られてい
る分離方法を用いることができる。
【0028】分離の温度が10℃未満および100℃を
越えるときは2位ジカルボン酸と非2位ジカルボン酸と
の分離効率が低下し好ましくない。
【0029】
【実施例】以下、本発明の製造方法を実施例によりさら
に詳細に説明する。
【0030】参考例(酸化原料の合成) 撹拌器、温度計を備えた反応器に368gのトルエンと
18gの無水塩化アルミニウムを入れ、温度を0〜5℃
に保ち撹拌しつつ85gの塩化メチレンを3時間で滴下
した。滴下終了後、さらに一時間撹拌し反応させた。反
応後、氷水中で塩化アルミニウムを失活させ、中和水洗
した。
【0031】中和水洗された油層を減圧蒸留し2〜3m
mHgにおいて124〜130℃で留出したジメチルジ
フェニルメタン純度98%の留分175gを得た。
【0032】この留分はジメチルジフェニルメタン各異
性体の混合物で、その組成は22′−3重量%、23′
−6重量%、24′−9重量%、33′−19重量%、
34′−38重量%、44′−23重量%であり、2位
ジカルボン酸を与える成分が18重量%、非2位ジカル
ボン酸を与える成分が80重量%であった。
【0033】実施例 加熱装置、撹拌装置、空気導入管および還流冷却器を備
えた200mlの容器に参考例で得られた留分10g、
プロピオン酸50g、酢酸コバルト1.25g、酢酸マ
ンガン1.23gおよび臭化アンモニウム0.49gを
入れ、還流温度(125〜135℃)に保ち、空気を3
6リットル/hrの速度で導入し70時間反応させた。
反応終了後温度90℃まで冷却し、加圧濾過装置を用い
液相と固相とに分離した。
【0034】(1)固相の処理 濾過によって得られた固相を温水を用い中和するまで洗
浄し、乾燥後7gの粉末結晶を得た。この結晶のベンゾ
フェノンジカルボン酸純度は94重量%でありその異性
体比は22′:23′:24′:33′:34′:4
4′=0:0:1:23:49:27であり、2位ジカ
ルボン酸:非2位ジカルボン酸=1:99であった。
【0035】(2)液相の処理 濾過によって得られた液相を500mlの水に投入し析
出した固形物を乾燥し2g得た。この固形物のベンゾフ
ェノンジカルボン酸純度は90重量%であり、その異性
体比は22′:23′:24′:33′:34′:4
4′=27:49:23:1:0:0であり2位ジカル
ボン酸:非2位ジカルボン酸=99:1であった。
【0036】
【発明の効果】本発明の選択的製造方法によれば、混合
物からなる原料を用い目的物の異性体である2位ジカル
ボン酸と非2位ジカルボン酸との分離、回収が効率よく
行うことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)および(II) 【化1】 (R、R′のいずれか一つが2−位の位置に置換してい
    る) (I) 【化2】 (R、R′のいずれの置換基も2−位の位置に置換して
    いない) (II) (式(I)と(II)においてR、R′は同一または異な
    るアルキル基であって、その炭素数はそれぞれ4以下で
    あり、フェニル環に結合した炭素原子上に少なくとも1
    つの水素を有する)で表されるジアルキルジフェニルメ
    タン混合物を、液状の総炭素数2以上の脂肪族カルボン
    酸の存在下、コバルト化合物および/またはマンガン化
    合物とハロゲン化合物とを共存させ、115〜220℃
    の温度において分子状酸素と接触させることを特徴とす
    るベンゾフェノンジカルボン酸の選択的製造方法。
JP3313190A 1991-11-01 1991-11-01 ベンゾフエノンジカルボン酸の選択的製造方法 Pending JPH05125013A (ja)

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