JPH0512788U - 流体封入式マウント装置 - Google Patents

流体封入式マウント装置

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JPH0512788U JP6830791U JP6830791U JPH0512788U JP H0512788 U JPH0512788 U JP H0512788U JP 6830791 U JP6830791 U JP 6830791U JP 6830791 U JP6830791 U JP 6830791U JP H0512788 U JPH0512788 U JP H0512788U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第一の取付金具側に支持された傘部材の第二
の取付金具側に設けられたストッパ部への当接によるス
トッパ機能を確保しつつ、該傘部材の周囲に形成される
狭窄流路によって発揮される防振特性のチューニング自
由度を向上せしめること。 【構成】 流体室内に収容配置されて、第一の取付金具
側に支持されることにより、該流体室の内周面との間に
環状の狭窄流路を形成すると共に、第二の取付金具側に
設けられたストッパ部に対する当接にて、それら第一の
取付金具と第二の取付金具との相対的変位量を規制する
傘部材に対して、外周縁部から内方に向かって所定長さ
で延びるスリットを、周方向において複数個設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、内部に封入された流体の流動に基づいて防振効果を得るようにした 流体封入式マウント装置に係り、特に大きな振動荷重の入力時における被連結部 材の相対的変位量を規制するストッパ機構を備えた流体封入式マウント装置の改 良された構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、自動車用エンジンマウントの如く、防振連結されるべき部材間に介 装されて、それらを防振連結するマウント装置の一種として、振動入力方向に所 定距離を隔てて配された第一の取付金具と第二の取付金具とを、ゴム弾性体にて 連結する一方、第二の取付金具にて支持されて振動入力方向に略直角な方向に配 された仕切部材を挟んで、振動が入力される受圧室を第一の取付金具側に、一部 が可撓性膜にて構成された容積可変の平衡室をその反対側に、それぞれ形成し、 それら受圧室と平衡室とに所定の非圧縮性流体を封入すると共に、それら受圧室 と平衡室とを相互に連通するオリフィス通路を設けてなる構造の、所謂流体封入 式マウント装置が知られている。
【0003】 さらに、このような流体封入式マウント装置の一種として、特開昭61−62 633号公報等には、受圧室の内部に、第一の取付金具にて支持されて振動入力 方向とは略直角な方向に広がる傘部材を配することにより、該傘部材の外周面と 受圧室の内周面との間に環状の狭窄流路を形成せしめて成る構造のものが、明ら かにされている。かかるマウント装置にあっては、振動の入力に際して、オリフ ィス通路を通じての流体の流動と、狭窄流路を通じての流体の流動とが、それぞ れ生ぜしめられることとなり、それらオリフィス通路および狭窄流路を通じて流 動せしめられる流体の共振作用に基づいて、それぞれ、所定の防振効果が発揮さ れ得ることとなる。
【0004】 また、かくの如き傘部材を備えたマウント装置では、前記公報にも示されてい るように、第二の取付金具に固定的に設けられて、傘部材の外周縁部における第 一の取付金具側の面に対して、振動入力方向に所定距離を隔てて対向位置せしめ られることにより、傘部材の当接によって、第一の取付金具と第二の取付金具と の振動入力方向における相対的な離隔変位量を規制するストッパ部材が、有利に 採用される。即ち、このようなストッパ部材によれば、ストッパ機構をマウント 内部に設けることが出来ることから、マウントサイズのコンパクト化が、効果的 に図られ得るのである。
【0005】 ところで、このような構造の流体封入式マウント装置において、狭窄流路を通 じて流動せしめられる流体により、その共振作用に基づいて発揮される防振効果 は、狭窄流路の流路断面積を調節することによって変更可能であることから、通 常は、マウントに要求される防振特性に応じて、傘部材の大きさを適当に設定し 、狭窄流路の幅を調節することによって、防振特性のチューニングが為されるこ ととなる。
【0006】 それ故、自動車用エンジンマウントの如く、高周波数域における低動ばね効果 が要求される場合には、かかる狭窄流路の流路断面積を大きくするために、傘部 材の外径寸法を充分に小さく設定することが必要となる。
【0007】 ところが、傘部材の外径寸法を余り小さくすると、前記ストッパ部材に対する 当接面積を充分に確保することができなくなるのであり、そのために、前述の如 き、傘部材とストッパ部材との当接に基づくストッパ機能を有効に維持しつつ、 マウントに要求される防振特性を実現せしめることが、極めて困難であるといっ た問題を有していたのである。
【0008】
【解決課題】
ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背景として為されたものであって 、その解決課題とするところは、傘部材とストッパ部材との当接に基づいて発揮 されるストッパ機能を有効に確保しつつ、傘部材と受圧室内面との間に形成され る狭窄流路の流路断面積を充分に大きく設定することができ、それによって、大 きなマウント防振特性のチューニング自由度が得られ、要求される防振特性の実 現が有利に図られ得る、改良された構造の流体封入式マウント装置を提供すこと にある。
【0009】
【解決手段】
そして、かかる課題を解決するために、本考案の特徴とするところは、振動入 力方向に互いに所定距離を隔てて配された第一の取付金具と第二の取付金具とを 、ゴム弾性体にて連結すると共に、該第二の取付金具にて支持された仕切部材を 挟んだ両側に、互いにオリフィス通路を通じて連通せしめられた、内部に所定の 非圧縮性流体が封入されて成る受圧室および平衡室を形成する一方、かかる受圧 室内に配設されて振動入力方向に略直角な方向に広がる傘部材を、前記第一の取 付金具にて支持せしめることにより、該受圧室の内周面との間に環状の狭窄流路 を形成すると共に、該傘部材の外周縁部における前記第一の支持金具側の面に対 して、振動入力方向に所定距離を隔てて対向位置するストッパ部を、前記第二の 取付金具に一体的に設けて、かかる傘部材の該ストッパ部に対する当接により、 前記第一の取付金具と前記第二の取付金具との振動入力方向における相対的な変 位量を規制するようにした流体封入式マウント装置において、前記傘部材に対し て、外周縁部から内方に向かって所定長さで延びるスリットを、周方向において 複数個設けたことにある。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を更に具体的に明らかにするために、本考案の実施例について、 図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0011】 先ず、図1には、本考案を自動車用エンジンマウントに対して適用したものの 一実施例が示されている。かかる図において、10および12は、それぞれ第一 の取付金具および第二の取付金具であって、防振すべき主たる振動の入力方向( 図1中、上下方向)において所定距離を隔てて配置されていると共に、それらの 間に介装されたゴム弾性体14によって、互いに弾性的に連結されている。そし て、かかるエンジンマウントは、第一の取付金具10および第二の取付金具12 が、それぞれパワーユニット側および車体側の各一方に取り付けられることによ り、該パワーユニットを車体に対して防振支持せしめることとなる。また、その ような装着状態下、かかるエンジンマウントには、第一の取付金具10と第二の 取付金具12との間にパワーユニット重量が及ぼされることにより、それら両取 付金具10,12が、互いに接近方向に所定距離だけ変位せしめられることとな る。
【0012】 より詳細には、前記第一の取付金具10は、厚肉平板形状を呈している。また 、この第一の取付金具10には、軸方向両端部に支持ボルト15と取付ボルト1 8を備えたロッド部材16が、その取付ボルト18を、該第一の取付金具10の 中央部分に設けられた挿通孔13内に挿通されて嵌着されることにより、固定的 に取り付けられている。そして、第一の取付金具10にあっては、かかる取付ボ ルト18によって、図示しない自動車のパワーユニット側に取り付けられるよう になっている。なお、図中、17は、薄肉スカート状のカバーゴムである。
【0013】 一方、第二の取付金具12は、それぞれ、略円筒形状を呈する上側筒金具20 と下側筒金具22とによって構成されている。上側筒金具20は、軸方向一方の 側が縮径されており、その段差部分によって、径方向内方に突出する円環状のス トッパ部24が構成されていると共に、軸方向端部が、該ストッパ部24の内周 縁部から軸方向外方に向かって拡径するテーパ筒部26とされている。また、該 上側筒金具20の軸方向他方の側には、かしめ部28が設けられている。
【0014】 また、下側筒金具22は、軸方向一方の開口周縁部において、円環状の外フラ ンジ部30を備えていると共に、軸方向他方の開口周縁部には、外方に向かって 延び出す取付部32を、一体的に有している。更に、かかる下側筒金具22の内 部には、軸方向中間部分を仕切るようにして、薄肉の保護金具34が、固定的に 配設されている。
【0015】 そして、この下側筒金具22は、上側筒金具20に対して、軸方向に略同軸的 に重ね合わされ、その外フランジ部30を、上側筒金具20のかしめ部28によ って挟持されることにより、該上側筒金具20に対して固定的に組み付けられて いる。また、これら上下筒金具20,22にて構成された第二の取付金具12に あっては、下側筒金具22の取付部32において、図示しない自動車の車体側に 取り付けられるようになっている。
【0016】 そうして、上述の如き構造とされた、第一の取付金具10と第二の取付金具1 2とは、該第一の取付金具10に設けられたロッド部材16が、第二の取付金具 12の上側筒金具20内に所定寸法入り込む状態で、略同一軸心上において、互 いに所定距離を隔てて配置されている。また、そのような配置状態下、第一の取 付金具10と第二の取付金具12との間に、前記ゴム弾性体14が介装されてお り、該ゴム弾性体14によって、それら両取付金具10,12が、互いに弾性的 に連結されている。
【0017】 かかるゴム弾性体14は、全体として略円筒形状乃至は円環形状を呈しており 、その内周側が、第一の取付金具10およびロッド部材16に対して、またその 外周側が、第二の取付金具12(上側筒金具20)のテーパ筒部26に対して、 それぞれ加硫接着されている。即ち、ゴム弾性体14は、第一の取付金具10と 第二の取付金具12を構成する上側筒金具20とを有する一体加硫成形品として 形成されているのである。
【0018】 なお、ゴム弾性体14は、上側筒金具20の内周面上を軸方向に延び出して加 硫接着されており、それによって、ストッパ部24の表面上に、所定厚さの緩衝 ゴム層36が形成されていると共に、かしめ部28の内周面にも、図面上に明示 はされていないが、薄肉のシールゴム層が形成されている。
【0019】 また一方、第二の取付金具12の内部には、外周縁部に円環板状の組付金具4 0が加硫接着されて成る略薄肉円板形状のダイヤフラム38が収容されており、 その組付金具40を、上下筒金具20,22のかしめ部間で挟持されることによ って、一体的に組み付けられている。そして、このダイヤフラム38によって、 マウントの内部が、第一の取付金具10側に位置する密閉された流体室と、それ とは反対側に位置して、第ダイヤフラム38の変形を許容する空間とに仕切られ ているのである。
【0020】 そして、かかる流体室の内部には、水やアルキレングリコール、ポリアルキレ ングリコール、シリコーン油等の所定の非圧縮性流体が封入されている。
【0021】 さらに、かかる流体室中には、全体として略円盤形状を呈する仕切部材42が 収容せしめられ、振動入力方向に対して略直角な方向に広がる状態で、その外周 縁部を、前記ダイヤフラム38の組付金具40と共に、上下筒金具20,22の かしめ部間で挟持されることによって、一体的に組み付けられている。それによ って、かかる流体室内が、該仕切部材42を挟んだ両側に仕切られており、以て 、該仕切部材42に対して第一の取付金具10側には、壁部の一部がゴム弾性体 14にて構成されて、振動入力時に内圧変動が惹起される受圧室44が形成され ている一方、仕切部材42を挟んで、該受圧室44と反対側には、壁部の一部が ダイヤフラム38にて構成されて、該ダイヤフラム38の変形に基づいて容積変 化が許容される平衡室46が形成されている。
【0022】 また、それら受圧室44と平衡室46とを仕切る仕切部材42は、略円板形状 を呈する上板金具48と、略逆ハット形状を呈する下板金具50とが、外周縁部 に円筒状の仕切壁部52を有するゴム弾性膜54を挟んで、重ね合わされること によって構成されており、その内部が仕切壁部52によって、中央部分と外周部 分とに仕切られてなる構造とされている。
【0023】 そして、かかる上下板金具48,50間における仕切壁部52の外側に位置す る外周部分は、更に、軸方向中間部分に配された略円環板状の中間板金具56に よって軸方向両側に仕切られている。更に、それらの仕切られた両側部分は、該 中間板金具56に設けられた連通孔58を通じて、周上の一箇所で相互に連通さ れていると共に、上下板金具48,50に設けられた連通孔60,62を通じて 、前記受圧室44および平衡室46に、それぞれ連通せしめられている。即ち、 それによって、上下板金具48,50間における外周部分には、受圧室44と平 衡室46とを相互に連通せしめ、それら両室44,46間での流体の流動を許容 するオリフィス通路64が、所定長さをもって形成されている。
【0024】 また一方、上下板金具48,50間における仕切壁部52の内側に位置する中 央部分は、軸方向中間部分に配されたゴム弾性膜54によって軸方向両側に仕切 られている。また、それらの仕切られた両側部分は、上下板金具48,50に設 けられた複数の通孔66,68を通じて、受圧室44および平衡室46に、それ ぞれ連通せしめられている。即ち、それによって、上下板金具48,50間にお ける中央部分には、ゴム弾性膜54の弾性変形に基づいて、受圧室44と平衡室 46との間での流体の流動を実質的に許容し、受圧室44内の内圧上昇を軽減乃 至は吸収し得る液圧吸収機構が、構成されている。
【0025】 そして、振動入力によって、受圧室44と平衡室46との間に内圧差が生ぜし められた際、それら両室44,46間で、オリフィス通路64および液圧吸収機 構を通じての流体の流動が生ぜしめられることに基づいて、所定の防振効果が発 揮され得るようになっているのである。
【0026】 なお、特に本実施例では、オリフィス通路64を通じて流動せしめられる流体 の共振作用に基づいて、シェイクやバウンス等に相当する10〜30Hz程度の低 周波大振幅振動の入力時に、高減衰効果が発揮され得るように、かかるオリフィ ス通路64の長さや断面積がチューニングされていると共に、液圧吸収機構によ って、こもり音等に相当する100Hz程度までの中周波小振幅振動の入力時に、 低動ばね効果が発揮され得るように、ゴム弾性膜54の弾性や通孔66,68の 大きさ等がチューニングされている。
【0027】 また、受圧室44の内部には、第一の取付金具10にて支持されたロッド部材 16の支持ボルト15が、突出して位置せしめられており、この支持ボルト15 によって、傘金具70が支持されている。なお、図中、72は、支持ボルト15 に螺着されたナットである。
【0028】 かかる傘金具70は、図2にも示されているように、受圧室44の内径よりも 所定寸法小さな外径を有する略円板形状をもって形成されており、その中央に設 けられた挿通孔78に支持ボルト15が挿通せしめられることにより、振動入力 方向に対して略直角な方向に広がる状態で、第一の取付金具10に対して固定的 に取り付けられている。なお、図中、79は、貫通孔であって、前述の如き流体 封入時における空気抜用の孔として機能すると共に、傘金具70の軽量化が図ら れ得るようになっている。
【0029】 そして、この傘金具70が、受圧室44内に配されることにより、該受圧室4 4内が、振動入力方向中間部分で狭窄されて、傘金具70の外周縁部と受圧室4 4の内周面との間に、環状の狭窄流路74が形成されているのであり、振動入力 時、受圧室44内で傘金具70が変位(振動)せしめられることに伴って、かか る狭窄流路74を通じての流体の流動が生ぜしめられるようになっている。
【0030】 また、この傘金具70は、その外周縁部が、第二の取付金具12を構成する上 側筒金具20に設けられたストッパ部24に対して、振動入力方向に所定距離を 隔てて対向位置せしめられている。そして、かかる傘金具70の、ストッパ部2 4に対する当接によって、第一の取付金具10と第二の取付金具12との離隔方 向への相対的変位量が、規制され得るようになっているのである。なお、前述の 如く、図1は、荷重が入力されていない状態を示すものであり、マウント装着状 態下では、パワーユニット重量が及ぼされてゴム弾性体14が変形せしめられる ことから、傘金具70とストッパ部24との対向面間距離は、図上寸法よりも所 定量だけ大きくなる。
【0031】 さらに、かかる傘金具70には、周方向で等間隔に位置する複数箇所(本実施 例では、八箇所)において、外周縁部から、径方向内方に向かって、所定幅で延 びるスリット76が、設けられている。そして、これらスリット76は、傘金具 70の外周縁部において径方向外方に開口せしめられていることから、狭窄流路 74の一部を一体的に構成しているのであり、振動入力時には、その内部におい て流体の流動が生ぜしめられることとなる。
【0032】 すなわち、狭窄流路74を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて 発揮される防振効果は、該狭窄流路74の断面積によってチューニングされるこ ととなり、特に、前記液圧吸収機構による低動ばね効果が充分に発揮され得ない 程の高周波振動に対して有効な低動ばね効果を得るためには、かかる狭窄流路7 4の断面積を、充分に大きく設定する必要があるが、上述の如きスリット76を 設けたことによって、狭窄流路74の断面積を有利に確保することが可能となっ たのであり、それによって、100Hz以上のこもり音等に相当する高周波振動の 入力時における低動ばね効果が、極めて有効に発揮され得ることとなったのであ る。
【0033】 しかも、それらスリット76は、傘金具70の最大外径寸法:Dを、何ら変化 させるものでないことから、かかるスリット76の形成によって傘金具70がス トッパ部24に対して当接されなくなるようなこともないのであり、それ故、狭 窄流路74の断面積を有利に確保することができると共に、該傘金具70のスト ッパ部24に対する当接に基づく変位規制機能も、有効に発揮され得るのである 。
【0034】 従って、上述の如き構造とされたエンジンマウントによれば、傘金具70とス トッパ部24との当接に基づいて発揮されるストッパ機能を有効に確保しつつ、 傘金具70と受圧室44の内周面との間に形成される狭窄流路74の流路断面積 を充分に大きく設定することができるのであり、それによって、高周波数域の入 力振動に対する防振効果を有利に得ることができるのである。
【0035】 以上、本考案の実施例について詳述してきたが、これは文字通りの例示であっ て、本考案は、かかる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0036】 例えば、第二の取付金具側に設けられるストッパ部の具体的構造は、前記実施 例のものに限定されるものではない。具体的には、周方向に連続しないストッパ 部を設けたり、或いは、第二の取付金具に対して固着される別部材にてストッパ 部を構成すること等も、可能である。
【0037】 また、傘部材に対して設けられるスリットの数や、各スリットの幅は、マウン ト装置に要求される防振特性等に応じて、適宜、設定されるべきであって、限定 されるものでは、決してない。
【0038】 更にまた、傘部材のストッパ部に対する対向面上に、緩衝用ゴム等を設けても 良い。
【0039】 加えて、前記実施例では、本考案を自動車用エンジンマウントに対して適用し たものの具体例を示したが、本考案は、その他、ボデーマウントやデフマウント 、或いは自動車以外の各種装置におけるマウント装置に対して、何れも適用可能 であることは、勿論である。
【0040】 その他、一々列挙はしないが、本考案は、当業者の知識に基づいて、種々なる 変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、その ような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本考案の範囲内に 含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【0041】
【考案の効果】 上述の説明から明らかなように、本考案に従う構造とされた流体封入式マウン ト装置にあっては、傘部材とストッパ部材との当接に基づいて発揮されるストッ パ機能を有効に確保しつつ、傘部材と受圧室内面との間に形成される狭窄流路の 流路断面積を充分に大きく設定することができるのであり、それによって、大き なマウント防振特性のチューニング自由度が得られ、要求される防振特性が有利 に実現され得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う構造とされた自動車用エンジンマ
ウントの一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示されているエンジンマウントを構成す
る傘金具を示す平面図である。
【符号の説明】
10 第一の取付金具 12 第二の取付金具 14 ゴム弾性体 24 ストッパ部 38 ダイヤフラム 42 仕切部材 44 受圧室 46 平衡室 64 オリフィス通路 70 傘金具 74 狭窄流路 76 スリット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動入力方向に互いに所定距離を隔てて
    配された第一の取付金具と第二の取付金具とを、ゴム弾
    性体にて連結すると共に、該第二の取付金具にて支持さ
    れた仕切部材を挟んだ両側に、互いにオリフィス通路を
    通じて連通せしめられた、内部に所定の非圧縮性流体が
    封入されて成る受圧室および平衡室を形成する一方、か
    かる受圧室内に配設されて振動入力方向に略直角な方向
    に広がる傘部材を、前記第一の取付金具にて支持せしめ
    ることにより、該受圧室の内周面との間に環状の狭窄流
    路を形成すると共に、該傘部材の外周縁部における前記
    第一の支持金具側の面に対して、振動入力方向に所定距
    離を隔てて対向位置するストッパ部を、前記第二の取付
    金具に一体的に設けて、かかる傘部材の該ストッパ部に
    対する当接により、前記第一の取付金具と前記第二の取
    付金具との振動入力方向における相対的な変位量を規制
    するようにした流体封入式マウント装置において、 前記傘部材に対して、外周縁部から内方に向かって所定
    長さで延びるスリットを、周方向において複数個設けた
    ことを特徴とする流体封入式マウント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0513413U (ja) * 1991-08-08 1993-02-23 雄策 幸田 咬合器

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