JPH05139928A - メラニン抑制貼付剤 - Google Patents

メラニン抑制貼付剤

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JPH05139928A
JPH05139928A JP11672991A JP11672991A JPH05139928A JP H05139928 A JPH05139928 A JP H05139928A JP 11672991 A JP11672991 A JP 11672991A JP 11672991 A JP11672991 A JP 11672991A JP H05139928 A JPH05139928 A JP H05139928A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コウジ酸を有効成分として含有し、紫外線に
よる皮膚紅斑や日焼けによるシミ・ソバカスなどのメラ
ニンの色素沈着を防止する効果を有するメラニン抑制貼
付剤。 【構成】 コウジ酸、抗酸化剤、キレート剤、増粘剤、
湿潤剤及び水を必須成分とした貼付剤であり、しかも特
定の抗酸化剤およびキレート剤を併用することによりコ
ウジ酸の着色防止を著しく抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコウジ酸を有効成分とし
て含有し、紫外線による皮膚紅斑や日焼けによるシミ・
ソバカスなどのメラニンの色素沈着を防止する効果を有
する新規なメラニン抑制貼付剤に関するものである
【0002】
【従来の技術】コウジ酸はすでにメラニン生成を抑制す
る物質として公知である。その作用はメラニン生成の初
期段階のチロシンからドーパ、ドーパからドーパキノン
に変換するチロシナーゼ酵素の活性を抑制させることに
ある。そしてこれを配合した色白化料が特開昭53-3538
号公報、特公昭56-18569号公報にて開示されている。ま
た特開昭62-178506 号公報には、グリセリン、ポリビニ
ルアルコールを主基剤とした泥状タイプのパップ剤が開
示されているにすぎない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】公知のコウジ酸含有泥
状パップ剤は光に対して不安定で経時的に着色するとい
う欠点を有している。しかもコウジ酸の放出性、水保持
性、粘着性、膏体のダレ・軟化及び皮膚刺激性等の物理
的な面においては何ら解決されていない。よって、本発
明の貼付剤はこれらの問題点を解決することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の問題を
解決すべく鋭意検討したところ、コウジ酸の着色防止に
抗酸化剤とキレート剤の併用において顕著な作用を有す
ることを見い出した。また貼付基剤として増粘剤、湿潤
剤及び水からなる主要基剤の配合でもってコウジ酸の放
出性、水保持性、粘着性、膏体のダレ・軟化及び皮膚に
対する刺激性等の問題点を解決することを見い出した。
すなわち、コウジ酸、抗酸化剤、キレート剤、増粘剤、
湿潤剤及び水を必須成分とした貼付剤とすることにより
本発明を完成した。
【0005】以下に、本発明の貼付剤の組成物及びその
配合比に関し説明する。本発明はコウジ酸0.01〜10重量
%、抗酸化剤0.01〜5重量%、キレート剤0.01〜5重量
%、増粘剤5〜30重量%、湿潤剤10〜70重量%、水10〜
70重量%を配合してなるメラニン抑制貼付剤である。
【0006】更に詳細に説明すると、本発明の有効成分
であるコウジ酸は5−ハイドロキシ−2−ハイドロキシ
メチル−4−ピロンであり、その配合量はコウジ酸を0.
01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。
【0007】抗酸化剤は亜硫酸水素ナトリウム又はピロ
亜硫酸ナトリウムが適しており、これらを一つあるいは
両方を0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%配合
される。
【0008】キレート剤はエチレンジアミン四酢酸又は
その塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、リチウム
塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、
バリウム塩などが適しており、これらの少なくとも一つ
以上を0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%配合
される。
【0009】増粘剤としては合成あるいは天然高分子の
ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸、カルボキシビニル
ポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム、ゼラチンなどより1種又は2種以上が選択され、そ
の配合量は5〜30重量%、好ましくは5〜20重量%であ
る。
【0010】湿潤剤としてはグリセリン、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、イソプレングリコー
ル、1.3−ブチレングリコール、ソルビトール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの多
価アルコールより1種又は2種以上が選択され、その配
合量は10〜70重量%、好ましくは20〜60重量%である。
【0011】水は10〜70重量%、好ましくは20〜60重量
%である。
【0012】ポリブテン、天然ラテックス、酢酸ビニル
エマルジョン、ポリアクリル酸エステルエマルジョンな
どの粘着付与剤。
【0013】カオリン、亜鉛華、チタン、タルク、ベン
トナイト、含水ケイ酸アルミニウムなどの充填剤。
【0014】クエン酸、酢酸、リンゴ酸、サリチル酸、
コハク酸などのpH調整剤。チモール、メチルパラベン、
エチルパラベン、フレサイドなどの防腐剤。クロタミト
ン、ハッカ油サリチル酸グリコール、ベンジルアルコー
ル、イソプロピルアジペート、ポリエチレングリコール
などの溶解剤。
【0015】l−メントール、カンフル、ビタミンE、
テレビン油、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸など
の薬効補助剤。ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル等の乳化剤。
【0016】サリチル酸フェニル、サリチル酸グリコー
ル、パラアミノ安息香酸メチル、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−
ヂメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン−5−スルホン酸などの紫外線吸収
剤。
【0017】ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒド
ロキシアニソール、没食子酸エステル(エチル、プロピ
ル、オクチル)などの酸化防止剤。
【0018】塩化カルシウム、炭酸カルシウム、塩化マ
グネシウムなどのアルカリ土類金属、カリ明バン、アン
モニア明バン、水酸化アルミニウムなどのアルミニウム
化合物、ホルマリン、グリオキザール、グルタルアルデ
ヒド、ジアルデヒドデンプンなどのアルデヒド類、エポ
キシ化合物、イソシアネート化合物などの架橋剤。
【0019】これらの成分を1種又は2種以上を配合す
ることにより貼付剤の特性を更に向上させることができ
る。
【0020】本発明の貼付剤は、例えば(A)コウジ酸
を必要に応じ溶解剤と混合溶解し均一なものとする。次
に(B)キレート剤、抗酸化剤、増粘剤を湿潤剤と水に
混合分散し、充填剤を加え均一な練合物とする。次いで
(A)を(B)に加え混合均一な練合物とする。この練
合物を通常の方法で支持体上に展延した後、その上に剥
離被覆物を貼り合わせ、所定のサイズに裁断したものを
製品とする。支持体には非伸縮性又は伸縮性の織布・編
布・不織布・不織紙などから、剥離被覆物はポリエチレ
ン・ポリプロピレンあるいはポリエステルなどのプラス
チックフィルムおよび剥離紙から適宜選択できる。
【0021】
【作用】本発明の貼付剤は以下の優れた特長を示す。 a)手、衣服など汚すことなく、適用部位に手軽に貼付
できる。 b)貼付剤自体の保型性に優れ、ダレ、軟化又はベタツ
キがない。 c)皮膚への付着性がよい。 d)基剤からの薬物放出性に優れている。 e)薬効発現性に優れている。 f)皮膚に対する刺激性が少ない。 g)基剤及び薬効成分が経時変化の影響を受けることな
く安定であり、着色しない。 h)水保持性に優れ、ここちよい冷却作用を有する。
【0022】このように本発明のコウジ酸含有の貼付剤
は優れた作用を有するメラニン抑制製剤としての有用性
が示唆されるものである。上記の中でも特にg)につい
ては、抗酸化剤である亜硫酸水素ナトリウム又はピロ亜
硫酸ナトリウムを配合することにより、化学的に不安定
なコウジ酸の経時変化による分解によって生じる着色を
著しく改善する。また、キレート剤であるエチレンジア
ミン四酢酸又はその塩の配合は使用する水・原料・製造
機器等から混入した金属イオンを補足することにより、
コウジ酸のキレート化を顕著に防止し、製品に生ずる褐
色の斑点を消失させる。
【0023】
【実施例】次に実施例及び試験例を挙げて本発明をより
詳細に説明する。
【0024】実施例1 精製水43部、ソルビトール10部、ゼラチン5部、ポ
リビニルアルコール3部、エチレンジアミン四酢酸0.
5部、亜硫酸水素ナトリウム0.5部、チタン3部を混
合機内にいれ、約50〜60℃にて溶解、均一なる分散
液を得る。これにコウジ酸1部、精製水10部の水溶液
を入れ混合する。次にあらかじめ作成しておいたグリセ
リン20部、ポリアクリル酸ナトリウム4部の分散液を
投入、攪拌混合し均一な練合物を得る。これを展延機を
用いて不織布上に厚さ約400μに塗布し、その後ポリ
エステルフィルムにて覆い、所望の大きさに裁断し貼付
剤とした。
【0025】実施例2 精製水42部、ゼラチン8部、ポリビニルピロリドン1
部、エチレンジアミン四酢酸0.5部、ピロ亜硫酸ナト
リウム0.5部、チタン3部を混合機内にいれ、約50
〜60℃にて溶解、均一なる分散液を得る。これにコウ
ジ酸1部、精製水10部の水溶液を入れ混合する。次に
あらかじめ作成しておいたグリセリン30部、ポリアク
リル酸ナトリウム3部、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム1部の分散液を投入、攪拌混合し均一な練合物
を得る。これを展延機を用いて不織布上に厚さ約400
μに塗布し、その後ポリプロピレンフィルムにて覆い、
所望の大きさに裁断し貼付剤とした。
【0026】実施例3 精製水37.4部、ソルビトール10部、ゼラチン7
部、ポリビニルアルコール2部、エチレンジアミン四酢
酸0.1部、亜硫酸水素ナトリウム0.5部、カオリン
10部を混合機内にいれ、約50〜60℃にて溶解、均
一なる分散液を得る。これにコウジ酸1部、精製水10
部の水溶液を入れ混合する。次にあらかじめ作成してお
いたグリセリン20部、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム2部の分散液を投入、攪拌混合し均一な練合物
を得る。これを展延機を用いて不織布上に厚さ約400
μに塗布し、その後ポリエステルフィルムにて覆い、所
望の大きさに裁断し貼付剤とした。
【0027】実施例4 精製水34.5部、ポリビニルアルコール3部、エチレ
ンジアミン四酢酸0.5部、ピロ亜硫酸ナトリウム1
部、チタン2部を混合機内にいれ、約50〜60℃にて
溶解、均一なる分散液を得る。これにコウジ酸1部、精
製水10部の水溶液を入れ混合する。次にあらかじめ作
成しておいたグリセリン30部、ポリアクリル酸ナトリ
ウム10部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2
部の分散液を投入した。さらにグリセリン10部、ポリ
アクリル酸1部の分散液を投入後、攪拌混合し均一な練
合物を得る。これを展延機を用いて不織布上に厚さ約4
00μに塗布し、その後ポリエステルフィルムにて覆
い、所望の大きさに裁断し貼付剤とした。
【0028】実施例5 精製水40.5部、ゼラチン5部、ポリビニルピロリド
ン2部、エチレンジアミン四酢酸0.2部、亜硫酸水素
ナトリウム0.3部、チタン5部を混合機内にいれ、約
50〜60℃にて溶解、均一なる分散液を得る。これに
コウジ酸1部、ハッカ油2部、乳化剤:ポリエチレング
リコール脂肪酸エステニ(MYS−10:日光ケミカル
ズ製)1部の溶液を入れ混合する。次にあらかじめ作成
しておいたグリセリン40部、ポリアクリル酸ナトリウ
ム3部の分散液を投入、攪拌混合し均一な練合物を得
る。これを展延機を用いて不織布上に厚さ約400μに
塗布し、その後ポリプロピレンフィルムにて覆い、所望
の大きさに裁断し貼付剤とした。
【0029】実施例6 精製水40.8部、ポリビニルアルコール3部、ポリビ
ニルピロリドン4部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリ
ウム塩1部、ピロ亜硫酸ナトリウム0.2部、カオリン
10部を混合機内にいれ、約50〜60℃にて溶解、均
一なる分散液を得る。これにコウジ酸1部、クロタミト
ン1部、乳化剤:ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル(MYS−10:日光ケミカルズ製)1部の溶液を入
れ混合する。次にあらかじめ作成しておいたグリセリン
20部、ポリアクリル酸ナトリウム5部、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム2部の分散液を投入した。さ
らにグリセリン10部、ポリアクリル酸1部の分散液を
投入後、攪拌混合し均一な練合物を得る。これを展延機
を用いて不織布上に厚さ約400μに塗布し、その後ポ
リプロピレンフィルムにて覆い、所望の大きさに裁断し
貼付剤とした。
【0030】比較例1 実施例1の処方において亜硫酸水素ナトリウム0.5を
除いて調整し貼付剤とした。
【0031】比較例2 実施例1の処方においてエチレンジアミン四酢酸0.5
部を除いて調整し貼付剤とした。
【0032】比較例3 実施例1の処方において亜硫酸水素ナトリウム0.5
部、エチレンジアミン四酢酸0.5部を除いて調整し貼
付剤とした。
【0033】参考例1 日局軟膏にコウジ酸1部を添加し軟膏剤としたもの。
【0034】試験例1 実施例及び比較例の項で試作した試料を50℃の恒温室
に入れ、着色度の経時変化を観察した。結果を表1に示
す。
【0035】
【表1】 着色度経時変化試験 以上の如くコウジ有効成分とし、必須成分として抗酸化
剤及びキレート剤を配合してなる本発明のメラニン抑制
貼付剤は、顕著に着色が防止されていることが明らかで
ある。
【0036】試験例2 (紫外線紅斑試験) ・実験方法 試料は実施例1、実施例3、実施例5を直径20mmに打
ち抜いたものを使用し、参考例1の軟膏は100mgを投
与した。動物はHartley系雄性モルモット(体重
450g前後)を用い、背側部(照射部位)の毛をバリ
カンで刈り、更に脱毛剤「エバクレームS(東京田辺製
薬製)」を用いてきれいに除毛した。次に、除毛したモ
ルモットの背側部へサンプルを貼付し、3時間後これを
除去した後、投与部位以外に紫外線が当たらぬように、
直径20mmの小孔をあけた絆創膏を脱毛部に当て、一定
時間紫外線を照射した。試験結果を表2に示す。
【0037】
【表2】 紫外線紅斑試験 ・判定方法
【0038】照射後、1,24時間後に皮膚反応を肉眼
的に判定した。皮膚反応に対するスコアは下記に示す。 実験結果より明らかなごとく、本発明の貼付剤は参考例
である軟膏に比較し、紫外線紅斑を顕著に抑制すること
が明らかとなり、有効な貼付剤であることが判明した。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメラニン
抑制貼付剤はコウジ酸を含有することにより、紫外線に
よる紅斑やシミ・ソバカスなどの防止効果をもち、その
剤型を貼付剤とすることにより、これらの部位に簡便に
貼付でき、その作用を有効にかつ持続的に適用すること
ができる。また、抗酸化剤とキレート剤を配合すること
により、安定な製剤を提供することが可能となり、新規
なメラニン抑制貼付剤として産業上極めて応用なもので
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 メラニン抑制貼付剤
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコウジ酸を有効成分とし
て含有し、紫外線による皮膚紅斑や日焼けによるシミ・
ソバカスなどのメラニンの色素沈着を防止する効果を有
する新規なメラニン抑制貼付剤に関するものである
【0002】
【従来の技術】コウジ酸はすでにメラニン生成を抑制す
る物質として公知である。その作用はメラニン生成の初
期段階のチロシンからドーパ、ドーパからドーパキノン
に変換するチロシナーゼ酵素の活性を抑制させることに
ある。そしてこれを配合した色白化粧料が特開昭53-353
8 号公報、特公昭56-18569号公報にて開示されている。
また特開昭62-178506 号公報には、グリセリン、ポリビ
ニルアルコールを主基剤とした泥状タイプのパップ剤が
開示されているにすぎない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】公知のコウジ酸含有泥
状パップ剤は光に対して不安定で経時的に着色するとい
う欠点を有している。しかもコウジ酸の放出性、水保持
性、粘着性、膏体のダレ・軟化及び皮膚刺激性等の物理
的な面においては何ら解決されていない。よって、本発
明の貼付剤はこれらの問題点を解決することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の問題を
解決すべく鋭意検討したところ、コウジ酸の着色防止に
抗酸化剤とキレート剤の併用において顕著な作用を有す
ることを見い出した。また貼付基剤として増粘剤、湿潤
剤及び水からなる主要基剤の配合でもってコウジ酸の放
出性、水保持性、粘着性、膏体のダレ・軟化及び皮膚に
対する刺激性等の問題点を解決することを見い出した。
すなわち、コウジ酸、抗酸化剤、キレート剤、増粘剤、
湿潤剤及び水を必須成分とした貼付剤とすることにより
本発明を完成した。
【0005】以下に、本発明の貼付剤の組成物及びその
配合比に関し説明する。本発明はコウジ酸0.01〜10重量
%、抗酸化剤0.01〜5重量%、キレート剤0.01〜5重量
%、増粘剤5〜30重量%、湿潤剤10〜70重量%、水10〜
70重量%を配合してなるメラニン抑制貼付剤である。
【0006】更に詳細に説明すると、本発明の有効成分
であるコウジ酸は5−ハイドロキシ−2−ハイドロキシ
メチル−4−ピロンであり、その配合量はコウジ酸を0.
01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。
【0007】抗酸化剤は亜硫酸水素ナトリウム又はピロ
亜硫酸ナトリウムが適しており、これらを一つあるいは
両方を0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%配合
される。
【0008】キレート剤はエチレンジアミン四酢酸又は
その塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、リチウム
塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、
バリウム塩などが適しており、これらの少なくとも一つ
以上を0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%配合
される。
【0009】増粘剤としては合成あるいは天然高分子の
ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸、カルボキシビニル
ポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム、ゼラチンなどより1種又は2種以上が選択され、そ
の配合量は5〜30重量%、好ましくは5〜20重量%であ
る。
【0010】湿潤剤としてはグリセリン、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、イソプレングリコー
ル、1.3−ブチレングリコール、ソルビトール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの多
価アルコールより1種又は2種以上が選択され、その配
合量は10〜70重量%、好ましくは20〜60重量%である。
【0011】水は10〜70重量%、好ましくは20〜60重量
%である。更に上記必須成分に加えて必要に応じ、以下
に述べる添加剤又は薬剤成分を加えることもできる。
【0012】ポリブテン、天然ラテックス、酢酸ビニル
エマルジョン、ポリアクリル酸エステルエマルジョンな
どの粘着付与剤。
【0013】カオリン、亜鉛華、チタン、タルク、ベン
トナイト、含水ケイ酸アルミニウムなどの充填剤。
【0014】クエン酸、酢酸、リンゴ酸、サリチル酸、
コハク酸などのpH調整剤。チモール、メチルパラベン、
エチルパラベン、フレサイドなどの防腐剤。クロタミト
ン、ハッカ油、サリチル酸グリコール、ベンジルアルコ
ール、イソプロピルアジペート、ポリエチレングリコー
ルなどの溶解剤。
【0015】l−メントール、カンフル、ビタミンE、
テレビン油、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸など
の薬効補助剤。ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル等の乳化剤。
【0016】サリチル酸フェニル、サリチル酸グリコー
ル、パラアミノ安息香酸メチル、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−
ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン−5−スルホン酸などの紫外線吸収
剤。
【0017】ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒド
ロキシアニソール、没食子酸エステル(エチル、プロピ
ル、オクチル)などの酸化防止剤。
【0018】塩化カルシウム、炭酸カルシウム、塩化マ
グネシウムなどのアルカリ土類金属、カリ明バン、アン
モニア明バン、水酸化アルミニウムなどのアルミニウム
化合物、ホルマリン、グリオキザール、グルタルアルデ
ヒド、ジアルデヒドデンプンなどのアルデヒド類、エポ
キシ化合物、イソシアネート化合物などの架橋剤。
【0019】これらの成分を1種又は2種以上を配合す
ることにより貼付剤の特性を更に向上させることができ
る。
【0020】本発明の貼付剤は、例えば(A)コウジ酸
を必要に応じ溶解剤と混合溶解し均一なものとする。次
に(B)キレート剤、抗酸化剤、増粘剤を湿潤剤と水に
混合分散し、充填剤を加え均一な練合物とする。次いで
(A)を(B)に加え混合均一な練合物とする。この練
合物を通常の方法で支持体上に展延した後、その上に剥
離被覆物を貼り合わせ、所定のサイズに裁断したものを
製品とする。支持体には非伸縮性又は伸縮性の織布・編
布・不織布・不織紙などから、剥離被覆物はポリエチレ
ン・ポリプロピレンあるいはポリエステルなどのプラス
チックフィルムおよび剥離紙から適宜選択できる。
【0021】
【作用】本発明の貼付剤は以下の優れた特長を示す。 a)手、衣服など汚すことなく、適用部位に手軽に貼付
できる。 b)貼付剤自体の保型性に優れ、ダレ、軟化又はベタツ
キがない。 c)皮膚への付着性がよい。 d)基剤からの薬物放出性に優れている。 e)薬効発現性に優れている。 f)皮膚に対する刺激性が少ない。 g)基剤及び薬効成分が経時変化の影響を受けることな
く安定であり、着色しない。 h)水保持性に優れ、ここちよい冷却作用を有する。
【0022】このように本発明のコウジ酸含有の貼付剤
は優れた作用を有するメラニン抑制製剤としての有用性
が示唆されるものである。上記の中でも特にg)につい
ては、抗酸化剤である亜硫酸水素ナトリウム又はピロ亜
硫酸ナトリウムを配合することにより、化学的に不安定
なコウジ酸の経時変化による分解によって生じる着色を
著しく改善する。また、キレート剤であるエチレンジア
ミン四酢酸又はその塩の配合は使用する水・原料・製造
機器等から混入した金属イオンを補足することにより、
コウジ酸のキレート化を顕著に防止し、製品に生ずる褐
色の斑点を消失させる。
【0023】
【実施例】次に実施例及び試験例を挙げて本発明をより
詳細に説明する。
【0024】実施例1 精製水43部、ソルビトール10部、ゼラチン5部、ポ
リビニルアルコール3部、エチレンジアミン四酢酸0.
5部、亜硫酸水素ナトリウム0.5部、チタン3部を混
合機内にいれ、約50〜60℃にて溶解、均一なる分散
液を得る。これにコウジ酸1部、精製水10部の水溶液
を入れ混合する。次にあらかじめ作成しておいたグリセ
リン20部、ポリアクリル酸ナトリウム4部の分散液を
投入、攪拌混合し均一な練合物を得る。これを展延機を
用いて不織布上に厚さ約400μに塗布し、その後ポリ
エステルフィルムにて覆い、所望の大きさに裁断し貼付
剤とした。
【0025】実施例2 精製水42部、ゼラチン8部、ポリビニルピロリドン1
部、エチレンジアミン四酢酸0.5部、ピロ亜硫酸ナト
リウム0.5部、チタン3部を混合機内にいれ、約50
〜60℃にて溶解、均一なる分散液を得る。これにコウ
ジ酸1部、精製水10部の水溶液を入れ混合する。次に
あらかじめ作成しておいたグリセリン30部、ポリアク
リル酸ナトリウム3部、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム1部の分散液を投入、攪拌混合し均一な練合物
を得る。これを展延機を用いて不織布上に厚さ約400
μに塗布し、その後ポリプロピレンフィルムにて覆い、
所望の大きさに裁断し貼付剤とした。
【0026】実施例3 精製水37.4部、ソルビトール10部、ゼラチン7
部、ポリビニルアルコール2部、エチレンジアミン四酢
酸0.1部、亜硫酸水素ナトリウム0.5部、カオリン
10部を混合機内にいれ、約50〜60℃にて溶解、均
一なる分散液を得る。これにコウジ酸1部、精製水10
部の水溶液を入れ混合する。次にあらかじめ作成してお
いたグリセリン20部、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム2部の分散液を投入、攪拌混合し均一な練合物
を得る。これを展延機を用いて不織布上に厚さ約400
μに塗布し、その後ポリエステルフィルムにて覆い、所
望の大きさに裁断し貼付剤とした。
【0027】実施例4 精製水34.5部、ポリビニルアルコール3部、エチレ
ンジアミン四酢酸0.5部、ピロ亜硫酸ナトリウム1
部、チタン2部を混合機内にいれ、約50〜60℃にて
溶解、均一なる分散液を得る。これにコウジ酸1部、精
製水10部の水溶液を入れ混合する。次にあらかじめ作
成しておいたグリセリン30部、ポリアクリル酸ナトリ
ウム10部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2
部の分散液を投入した。さらにグリセリン10部、ポリ
アクリル酸1部の分散液を投入後、攪拌混合し均一な練
合物を得る。これを展延機を用いて不織布上に厚さ約4
00μに塗布し、その後ポリエステルフィルムにて覆
い、所望の大きさに裁断し貼付剤とした。
【0028】実施例5 精製水40.5部、ゼラチン5部、ポリビニルピロリド
ン2部、エチレンジアミン四酢酸0.2部、亜硫酸水素
ナトリウム0.3部、チタン5部を混合機内にいれ、約
50〜60℃にて溶解、均一なる分散液を得る。これに
コウジ酸1部、ハッカ油2部、乳化剤:ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル(MYS−10:日光ケミカル
ズ製)1部の溶液を入れ混合する。次にあらかじめ作成
しておいたグリセリン40部、ポリアクリル酸ナトリウ
ム3部の分散液を投入、攪拌混合し均一な練合物を得
る。これを展延機を用いて不織布上に厚さ約400μに
塗布し、その後ポリプロピレンフィルムにて覆い、所望
の大きさに裁断し貼付剤とした。
【0029】実施例6 精製水40.8部、ポリビニルアルコール3部、ポリビ
ニルピロリドン4部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリ
ウム塩1部、ピロ亜硫酸ナトリウム0.2部、カオリン
10部を混合機内にいれ、約50〜60℃にて溶解、均
一なる分散液を得る。これにコウジ酸1部、クロタミト
ン1部、乳化剤:ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル(MYS−10:日光ケミカルズ製)1部の溶液を入
れ混合する。次にあらかじめ作成しておいたグリセリン
20部、ポリアクリル酸ナトリウム5部、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム2部の分散液を投入した。さ
らにグリセリン10部、ポリアクリル酸1部の分散液を
投入後、攪拌混合し均一な練合物を得る。これを展延機
を用いて不織布上に厚さ約400μに塗布し、その後ポ
リプロピレンフィルムにて覆い、所望の大きさに裁断し
貼付剤とした。
【0030】比較例1 実施例1の処方において亜硫酸水素ナトリウム0.5を
除いて調製し貼付剤とした。
【0031】比較例2 実施例1の処方においてエチレンジアミン四酢酸0.5
部を除いて調製し貼付剤とした。
【0032】比較例3 実施例1の処方において亜硫酸水素ナトリウム0.5
部、エチレンジアミン四酢酸0.5部を除いて調製し貼
付剤とした。
【0033】参考例1 日局軟膏にコウジ酸1部を添加し軟膏剤としたもの。
【0034】試験例1 実施例及び比較例の項で試作した試料を50℃の恒温室
に入れ、着色度の経時変化を観察した。結果を表1に示
す。
【0035】
【表1】 着色度経時変化試験 肉眼による着色度の評価基準 − : 着色を認めない ± : 僅かに着色を認める + : 明らかに着色を認める ++ : 著名に着色を認める 以上の如くコウジ酸を有効成分とし、必須成分として抗
酸化剤及びキレート剤を配合してなる本発明のメラニン
抑制貼付剤は、顕著に着色が防止されていることが明ら
かである。
【0036】試験例2 (紫外線紅斑試験) ・実験方法 試料は実施例1、実施例3、実施例5を直径20mmに打
ち抜いたものを使用し、参考例1の軟膏は100mgを投
与した。動物はHartley系雄性モルモット(体重
450g前後)を用い、背側部(照射部位)の毛をバリ
カンで刈り、更に脱毛剤「エバクレームS(東京田辺製
薬製)」を用いてきれいに除毛した。次に、除毛したモ
ルモットの背側部へサンプルを貼付し、3時間後これを
除去した後、投与部位以外に紫外線が当たらぬように、
直径20mmの小孔をあけた絆創膏を脱毛部に当て、一定
時間紫外線を照射した。試験結果を表2に示す。
【0037】
【表2】 紫外線紅斑試験
【0038】・判定方法 照射後、1,24時間後に皮膚反応を肉眼的に判定し
た。皮膚反応に対するスコアは下記に示す。 実験結果より明らかなごとく、本発明の貼付剤は参考例
である軟膏に比較し、紫外線紅斑を顕著に抑制すること
が明らかとなり、有効な貼付剤であることが判明した。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメラニン
抑制貼付剤はコウジ酸を含有することにより、紫外線に
よる紅斑やシミ・ソバカスなどの防止効果をもち、その
剤型を貼付剤とすることにより、これらの部位に簡便に
貼付でき、その作用を有効にかつ持続的に適用すること
ができる。また、抗酸化剤とキレート剤を配合すること
により、安定な製剤を提供することが可能となり、新規
なメラニン抑制貼付剤として産業上極めて有用なもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新村 幸 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コウジ酸、抗酸化剤、キレート剤、増粘
    剤、湿潤剤及び水を必須成分とするメラニン抑制貼付
    剤。
  2. 【請求項2】 コウジ酸0.01〜10重量%、抗酸化剤0.01
    〜5重量%、キレート0.01〜5重量%、増粘剤5〜30重
    量%、湿潤剤10〜70重量%及び水10〜70重量%を必須成
    分とする請求項1記載のメラニン抑制貼付剤。
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