JPH05148396A - ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 - Google Patents
ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体Info
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- JPH05148396A JPH05148396A JP3316387A JP31638791A JPH05148396A JP H05148396 A JPH05148396 A JP H05148396A JP 3316387 A JP3316387 A JP 3316387A JP 31638791 A JP31638791 A JP 31638791A JP H05148396 A JPH05148396 A JP H05148396A
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- chloride resin
- glass
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 塩化ビニル系樹脂100重量部と、可塑剤2
0〜150重量部と、数平均分子量が400〜1000
の水素化テルペン樹脂1〜10重量部もしくは平均粒径
50〜200μmのガラス中空球13〜20重量部又は
酢酸ビニル含有量が50〜80重量%であってメルトフ
ローレートが40〜250のエチレン−酢酸ビニル共重
合体5〜40重量%からなるガラス・塩化ビニル系樹脂
一体成形用樹脂組成物及びその樹脂組成物をガラス周縁
部に一体に成形した成形体。 【効果】 上記組成物は射出成形性がよく、ガラスとの
一体成形体を容易に射出成形することができ、得られた
成形体表面はタックがなく、表面硬度が優れている。
0〜150重量部と、数平均分子量が400〜1000
の水素化テルペン樹脂1〜10重量部もしくは平均粒径
50〜200μmのガラス中空球13〜20重量部又は
酢酸ビニル含有量が50〜80重量%であってメルトフ
ローレートが40〜250のエチレン−酢酸ビニル共重
合体5〜40重量%からなるガラス・塩化ビニル系樹脂
一体成形用樹脂組成物及びその樹脂組成物をガラス周縁
部に一体に成形した成形体。 【効果】 上記組成物は射出成形性がよく、ガラスとの
一体成形体を容易に射出成形することができ、得られた
成形体表面はタックがなく、表面硬度が優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両、建築物等に用いら
れるガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系
樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂
一体成形体に関する。
れるガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系
樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂
一体成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用のリアウインド、クォ
ーターウインド等の窓材に使用される枠材(以下モール
という)としては、ゴム、塩化ビニル樹脂等が用いられ
ている。
ーターウインド等の窓材に使用される枠材(以下モール
という)としては、ゴム、塩化ビニル樹脂等が用いられ
ている。
【0003】従来、これら窓材は、ガラスをシール材を
介して車体の枠体にはめ込んだ後、モールを取り付ける
方式によって、車体に装着されていたが、この方式は手
作業が主体の上、工程数も多いため経済的ではなかっ
た。
介して車体の枠体にはめ込んだ後、モールを取り付ける
方式によって、車体に装着されていたが、この方式は手
作業が主体の上、工程数も多いため経済的ではなかっ
た。
【0004】上記問題を解決するために、種々の方法が
提案されており、例えば、特開昭62−68992号公
報、特開平2−60722号公報等には、ガラス・塩化
ビニル樹脂一体成形方式(以下、モジュ−ルウインド方
式という)、即ち、ガラスを射出成形機の金型内にセッ
トし、ガラス周縁部に塩化ビニル樹脂からなる枠材を一
体に成形し、得られた窓材を車体に装着する方法が提案
されている。
提案されており、例えば、特開昭62−68992号公
報、特開平2−60722号公報等には、ガラス・塩化
ビニル樹脂一体成形方式(以下、モジュ−ルウインド方
式という)、即ち、ガラスを射出成形機の金型内にセッ
トし、ガラス周縁部に塩化ビニル樹脂からなる枠材を一
体に成形し、得られた窓材を車体に装着する方法が提案
されている。
【0005】上記モジュールウインド方式に用いられる
塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニル単独重合体に可塑
剤を添加した組成物が使用されている。しかしながら、
この組成物は、射出成形時の流動性が悪いため、ガラス
周縁部を塩化ビニル樹脂の射出成形体で完全に覆うには
射出圧、型締圧等を高くする必要があり、その結果、ガ
ラスが強い圧力で締め付けられ、ガラスが破損し易いと
いう欠点があった。
塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニル単独重合体に可塑
剤を添加した組成物が使用されている。しかしながら、
この組成物は、射出成形時の流動性が悪いため、ガラス
周縁部を塩化ビニル樹脂の射出成形体で完全に覆うには
射出圧、型締圧等を高くする必要があり、その結果、ガ
ラスが強い圧力で締め付けられ、ガラスが破損し易いと
いう欠点があった。
【0006】一方、射出成形時の塩化ビニル樹脂の流動
性を向上させる方法としては、塩化ビニル樹脂の重合度
を下げることが試みられているが、低重合度の塩化ビニ
ル樹脂を用いると流動性は向上するものの、可塑剤の保
持性能が低下するため、得られた射出成形体内部から可
塑剤がブリードアウトし、その結果、射出成形体の機械
的物性が低下したり、射出成形体表面がタック性を帯び
るという欠点があった。
性を向上させる方法としては、塩化ビニル樹脂の重合度
を下げることが試みられているが、低重合度の塩化ビニ
ル樹脂を用いると流動性は向上するものの、可塑剤の保
持性能が低下するため、得られた射出成形体内部から可
塑剤がブリードアウトし、その結果、射出成形体の機械
的物性が低下したり、射出成形体表面がタック性を帯び
るという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、射出成形時の流動性に優れ
たガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹
脂組成物及び機械的物性に優れ、かつ表面にタック性の
ないガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を提供するこ
とを目的とする。
鑑みてなされたものであり、射出成形時の流動性に優れ
たガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹
脂組成物及び機械的物性に優れ、かつ表面にタック性の
ないガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1の塩化ビニル系樹
脂組成物は、塩化ビニル系樹脂100重量部と、可塑剤
20〜150重量部と、次式(1)で表される数平均分
子量が400〜1000の水素化テルペン樹脂1〜10
重量部からなることを特徴としている。
脂組成物は、塩化ビニル系樹脂100重量部と、可塑剤
20〜150重量部と、次式(1)で表される数平均分
子量が400〜1000の水素化テルペン樹脂1〜10
重量部からなることを特徴としている。
【0009】
【化2】
【0010】発明2の塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化
ビニル系樹脂100重量部と、可塑剤20〜150重量
部と、平均粒径が50〜200μmのガラス中空球1〜
20重量部からなることを特徴としている。
ビニル系樹脂100重量部と、可塑剤20〜150重量
部と、平均粒径が50〜200μmのガラス中空球1〜
20重量部からなることを特徴としている。
【0011】また、発明3の塩化ビニル系樹脂組成物
は、塩化ビニル系樹脂100重量部と、可塑剤20〜1
50重量部と、酢酸ビニル含有量が50〜80重量%で
あってメルトフローレート(JIS K6730)が4
0〜250(gr/10分)であるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体5〜40重量部からなることを特徴としてい
る。
は、塩化ビニル系樹脂100重量部と、可塑剤20〜1
50重量部と、酢酸ビニル含有量が50〜80重量%で
あってメルトフローレート(JIS K6730)が4
0〜250(gr/10分)であるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体5〜40重量部からなることを特徴としてい
る。
【0012】そして、発明4のガラス・塩化ビニル系樹
脂一体成形体は、射出成形によって上記の塩化ビニル系
樹脂組成物がガラスの周縁部に一体的に形成されている
ものであることを特徴としている。
脂一体成形体は、射出成形によって上記の塩化ビニル系
樹脂組成物がガラスの周縁部に一体的に形成されている
ものであることを特徴としている。
【0013】本発明で用いられる塩化ビニル系樹脂とし
ては、塩化ビニルの単独重合体の他に、射出成形時の塩
化ビニル系樹脂組成物の流動性、最終的に得られる成形
体の機械的物性等が低下しない範囲内で、塩化ビニル
と、塩化ビニルと共重合可能な重合性単量体との共重合
体、または、塩化ビニルと共重合可能な重合性樹脂に塩
化ビニルをグラフトさせたグラフト共重合体等があげら
れる。なお、共重合体中の上記重合性単量体あるいは重
合性樹脂で形成される構成単位の含有量は、40重量%
を超えないことが好ましい。
ては、塩化ビニルの単独重合体の他に、射出成形時の塩
化ビニル系樹脂組成物の流動性、最終的に得られる成形
体の機械的物性等が低下しない範囲内で、塩化ビニル
と、塩化ビニルと共重合可能な重合性単量体との共重合
体、または、塩化ビニルと共重合可能な重合性樹脂に塩
化ビニルをグラフトさせたグラフト共重合体等があげら
れる。なお、共重合体中の上記重合性単量体あるいは重
合性樹脂で形成される構成単位の含有量は、40重量%
を超えないことが好ましい。
【0014】上記重合性単量体としては、反応性二重結
合を有するものであれば特に限定されるものでなく、例
えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のα−オレフ
ィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエ
ステル類、ブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテ
ル等のビニルエーテル類、メチルアクリレート、エチル
アクリレート等のアクリル酸エステル類、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、フェニルメタクリレ
ート等のメタクリル酸エステル類、スチレン、α−メチ
ルスチレン等の芳香族ビニル類、塩化ビニリデン、フッ
化ビニル等のハロゲン化ビニル類、N−フェニルマレイ
ミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−置換マレ
イミド類などがあげられる。これらは、単独で使用され
てもよいし、2種以上併用されてもよい。
合を有するものであれば特に限定されるものでなく、例
えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のα−オレフ
ィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエ
ステル類、ブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテ
ル等のビニルエーテル類、メチルアクリレート、エチル
アクリレート等のアクリル酸エステル類、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、フェニルメタクリレ
ート等のメタクリル酸エステル類、スチレン、α−メチ
ルスチレン等の芳香族ビニル類、塩化ビニリデン、フッ
化ビニル等のハロゲン化ビニル類、N−フェニルマレイ
ミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−置換マレ
イミド類などがあげられる。これらは、単独で使用され
てもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0015】また、上記重合性樹脂としては、特に限定
されるものではなく、例えば、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−エ
チルアクリレート−一酸化炭素共重合体、エチレン−メ
チルメタクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体、ポリ
ウレタン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプ
ロピレン樹脂などがあげられる。これらは、単独で使用
されてもよいし、2種以上併用されてもよい。
されるものではなく、例えば、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−エ
チルアクリレート−一酸化炭素共重合体、エチレン−メ
チルメタクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体、ポリ
ウレタン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプ
ロピレン樹脂などがあげられる。これらは、単独で使用
されてもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0016】この塩化ビニル系樹脂の平均重合度は、小
さくなると最終的に得られる成形体の機械的物性が低下
するとともに、可塑剤の保持力が低下して成形体表面が
タック性を有し、大きくなると射出成形時の塩化ビニル
系樹脂組成物の流動性が低下するので、400〜150
0が好ましい。
さくなると最終的に得られる成形体の機械的物性が低下
するとともに、可塑剤の保持力が低下して成形体表面が
タック性を有し、大きくなると射出成形時の塩化ビニル
系樹脂組成物の流動性が低下するので、400〜150
0が好ましい。
【0017】そして、塩化ビニル系樹脂の製造方法は任
意の方法が採用されてよく、例えば、ラジカル重合開始
剤を用いて塩化ビニルの重合で通常行われている公知の
懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法、塊状重合法等が
あげられる。懸濁重合法は、得られる重合体に不純物が
含まれ難く、また製造コストが比較的安価なことから好
適に採用される。
意の方法が採用されてよく、例えば、ラジカル重合開始
剤を用いて塩化ビニルの重合で通常行われている公知の
懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法、塊状重合法等が
あげられる。懸濁重合法は、得られる重合体に不純物が
含まれ難く、また製造コストが比較的安価なことから好
適に採用される。
【0018】本発明で用いられる可塑剤としては、上記
の塩化ビニル系樹脂と相溶性のあるものであれば特に限
定されるものではなく、例えば、フタル酸ジエチル、フ
タル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジイソデシル等のフ
タル酸系、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘ
キシル等のアジピン酸系、リン酸トリブチル、リン酸ト
リ−2−エチルヘキシル等のリン酸系、トリメリット酸
トリブチル、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル
等のトリメリット酸系、塩素化パラフィン系、ポリエス
テル系等があげられるが、特に、揮発性が少なく、耐フ
ォギング性に優れたフタル酸ジイソデシル(以下、DI
DPという)及びトリメリット酸トリ−2−エチルヘキ
シル(以下、TOTMという)が好適に用いられる。こ
れらは、単独で使用されてもよいし、2種以上併用され
てもよい。
の塩化ビニル系樹脂と相溶性のあるものであれば特に限
定されるものではなく、例えば、フタル酸ジエチル、フ
タル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジイソデシル等のフ
タル酸系、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘ
キシル等のアジピン酸系、リン酸トリブチル、リン酸ト
リ−2−エチルヘキシル等のリン酸系、トリメリット酸
トリブチル、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル
等のトリメリット酸系、塩素化パラフィン系、ポリエス
テル系等があげられるが、特に、揮発性が少なく、耐フ
ォギング性に優れたフタル酸ジイソデシル(以下、DI
DPという)及びトリメリット酸トリ−2−エチルヘキ
シル(以下、TOTMという)が好適に用いられる。こ
れらは、単独で使用されてもよいし、2種以上併用され
てもよい。
【0019】このような可塑剤の添加量は、少なくなる
と射出成形時の流動性が低下し、多くなると最終的に得
られる成形体表面にタック性が現れるので、上記塩化ビ
ニル系樹脂100重量部に対して20〜150重量部で
ある。
と射出成形時の流動性が低下し、多くなると最終的に得
られる成形体表面にタック性が現れるので、上記塩化ビ
ニル系樹脂100重量部に対して20〜150重量部で
ある。
【0020】本発明1において用いられる上式(1)で
表されるテルペン樹脂は、数平均分子量が400〜10
00のものとされるのは、その数平均分子量が400未
満であると、その水素化テルペン樹脂は非常に脆くな
り、これを添加した塩化ビニル系樹脂組成物による成形
体はその機械強度が低下し、逆に1000を超える水素
化テルペン樹脂の粘度が高くなり、そのためこれを添加
した塩化ビニル系樹脂組成物は、熱溶融時の流動性が悪
く成形性が低下するからである。なお、この数平均分子
量はGPC法による測定値からの算出値を意味する。
表されるテルペン樹脂は、数平均分子量が400〜10
00のものとされるのは、その数平均分子量が400未
満であると、その水素化テルペン樹脂は非常に脆くな
り、これを添加した塩化ビニル系樹脂組成物による成形
体はその機械強度が低下し、逆に1000を超える水素
化テルペン樹脂の粘度が高くなり、そのためこれを添加
した塩化ビニル系樹脂組成物は、熱溶融時の流動性が悪
く成形性が低下するからである。なお、この数平均分子
量はGPC法による測定値からの算出値を意味する。
【0021】この水素化テルペン樹脂は、単独で使用さ
れる他、2種類以上併用することも可能であり、その添
加量は、上記のとおり、塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して1〜10重量部とされるのは、1重量部未満で
あると射出成形時の塩化ビニル系樹脂組成物の流動性が
十分でなく、10重量部を超えると得られる成形体の機
械的物性が低下するからである。
れる他、2種類以上併用することも可能であり、その添
加量は、上記のとおり、塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して1〜10重量部とされるのは、1重量部未満で
あると射出成形時の塩化ビニル系樹脂組成物の流動性が
十分でなく、10重量部を超えると得られる成形体の機
械的物性が低下するからである。
【0022】本発明2において用いられるガラス中空球
の組成は特に限定されるものでなく、主成分であるSi
O2 の他、Al2 O3 、B2 O3 、Fe2 O3 、Na2
O、K2 O、MgO、CaO、TiO2 、BaO、Mn
O等が任意の割合で含有していてもよい。また、その表
面にコーティング処理やカップリング処理を施すことに
より、塩化ビニル系樹脂との相溶性や粘着性を向上させ
てもよい。
の組成は特に限定されるものでなく、主成分であるSi
O2 の他、Al2 O3 、B2 O3 、Fe2 O3 、Na2
O、K2 O、MgO、CaO、TiO2 、BaO、Mn
O等が任意の割合で含有していてもよい。また、その表
面にコーティング処理やカップリング処理を施すことに
より、塩化ビニル系樹脂との相溶性や粘着性を向上させ
てもよい。
【0023】このガラス中空球の平均粒径は、50〜2
00μmのものとされるのは、平均粒径が50μm未満
であったり、逆に200μmを超えると、そのような粒
径のガラス中空球を添加した塩化ビニル系樹脂組成物の
熱溶融時の流動性は改良されないからである。
00μmのものとされるのは、平均粒径が50μm未満
であったり、逆に200μmを超えると、そのような粒
径のガラス中空球を添加した塩化ビニル系樹脂組成物の
熱溶融時の流動性は改良されないからである。
【0024】このガラス中空球は、単独で使用されても
よいし、2種以上併用することも可能であり、その添加
量は、上記のとおり、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対し1〜20重量部とされるのは、1重量部未満である
と射出成形時の流動性が低下し、20重量部を超えると
最終的に得られる成形体の機械的物性が低下するととも
に、射出成形時の流動性も低下するからである。
よいし、2種以上併用することも可能であり、その添加
量は、上記のとおり、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対し1〜20重量部とされるのは、1重量部未満である
と射出成形時の流動性が低下し、20重量部を超えると
最終的に得られる成形体の機械的物性が低下するととも
に、射出成形時の流動性も低下するからである。
【0025】発明3において用いられるエチレン−酢酸
ビニル共重合体は、上記のとおり、酢酸ビニル含有量が
50〜80重量%とされるのは、50重量%未満である
と塩化ビニル系樹脂との相溶性が低下するとともに機械
的物性が低下し、80重量%を超えると塩化ビニル系樹
脂との相溶性は向上するが流動性が低下するとともに得
られる成形体の柔軟性や耐候性が低下するからであり、
より好ましくは55〜70重量%である。また、そのメ
ルトフローレートが上記のとおり40〜250(gr/
10分)とされるのは、40(gr/10分)未満であ
ると塩化ビニル系樹脂組成物の流動性が向上せず、25
0(gr/10分)を超えると得られる成形体の機械的
物性が低下するからであり、より好ましくは100〜1
50(gr/10分)である。なお、このメルトフロー
レートの値は、JISK6730による測定値である。
ビニル共重合体は、上記のとおり、酢酸ビニル含有量が
50〜80重量%とされるのは、50重量%未満である
と塩化ビニル系樹脂との相溶性が低下するとともに機械
的物性が低下し、80重量%を超えると塩化ビニル系樹
脂との相溶性は向上するが流動性が低下するとともに得
られる成形体の柔軟性や耐候性が低下するからであり、
より好ましくは55〜70重量%である。また、そのメ
ルトフローレートが上記のとおり40〜250(gr/
10分)とされるのは、40(gr/10分)未満であ
ると塩化ビニル系樹脂組成物の流動性が向上せず、25
0(gr/10分)を超えると得られる成形体の機械的
物性が低下するからであり、より好ましくは100〜1
50(gr/10分)である。なお、このメルトフロー
レートの値は、JISK6730による測定値である。
【0026】このエチレン−酢酸ビニル共重合体は、単
独で使用されてもよいし、2種以上併用することも可能
であり、その添加量は、上記のとおり、塩化ビニル系樹
脂100重量部に対し5〜40重量部とされるのは、少
なくなると射出成形時の流動性が低下し、多くなると得
られる成形体の機械的物性、耐候性、柔軟性が低下する
からであり、より好ましくは10〜20重量部である。
独で使用されてもよいし、2種以上併用することも可能
であり、その添加量は、上記のとおり、塩化ビニル系樹
脂100重量部に対し5〜40重量部とされるのは、少
なくなると射出成形時の流動性が低下し、多くなると得
られる成形体の機械的物性、耐候性、柔軟性が低下する
からであり、より好ましくは10〜20重量部である。
【0027】本発明1〜3の塩化ビニル系樹脂組成物に
は、必要に応じて、ブチル錫マレ−ト、オクチル錫マレ
−ト等の錫系安定剤、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛等の有機金属塩系安
定剤、金属石ケン系安定剤、エポキシ化大豆油、エポキ
シ化アマニ油等の有機エポキシ化合物系安定剤等の熱安
定剤、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス等の
脂肪族炭化水素系滑剤、ステアリルアルコール等の高級
脂肪族アルコール系滑剤、ステアリン酸、ヒドロキシス
テアリン酸等の高級脂肪酸系滑剤、脂肪酸アマイド系滑
剤、脂肪酸エステル系滑剤等の滑剤、ベンゾフェノン系
紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤等の
紫外線吸収剤、アクリル系加工助剤、ハロゲン系難燃
剤、リン系難燃剤等の難燃剤、炭酸カルシウム、クレ
ー、マイカ等の充填剤、酸化チタン、カーボンブラック
等の顔料等が添加されてもよい。
は、必要に応じて、ブチル錫マレ−ト、オクチル錫マレ
−ト等の錫系安定剤、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛等の有機金属塩系安
定剤、金属石ケン系安定剤、エポキシ化大豆油、エポキ
シ化アマニ油等の有機エポキシ化合物系安定剤等の熱安
定剤、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス等の
脂肪族炭化水素系滑剤、ステアリルアルコール等の高級
脂肪族アルコール系滑剤、ステアリン酸、ヒドロキシス
テアリン酸等の高級脂肪酸系滑剤、脂肪酸アマイド系滑
剤、脂肪酸エステル系滑剤等の滑剤、ベンゾフェノン系
紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤等の
紫外線吸収剤、アクリル系加工助剤、ハロゲン系難燃
剤、リン系難燃剤等の難燃剤、炭酸カルシウム、クレ
ー、マイカ等の充填剤、酸化チタン、カーボンブラック
等の顔料等が添加されてもよい。
【0028】ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体の製
造方法は任意の方法が採用されてよいが、射出成形によ
り成形されるのが好ましい。本発明4のガラス・塩化ビ
ニル系樹脂一体成形体は、本発明1〜3の塩化ビニル系
樹脂組成物が射出成形され、ガラスの周縁部に一体的に
形成されたものである。
造方法は任意の方法が採用されてよいが、射出成形によ
り成形されるのが好ましい。本発明4のガラス・塩化ビ
ニル系樹脂一体成形体は、本発明1〜3の塩化ビニル系
樹脂組成物が射出成形され、ガラスの周縁部に一体的に
形成されたものである。
【0029】上記ガラスとしては、特に限定されるもの
ではなく、例えば、自動車用強化ガラス、自動車用合わ
せガラス等の加工ガラス、建築用未加工ガラスなどがあ
げられる。これらのガラスは、金型内に設置され、その
周縁部に上記塩化ビニル系樹脂組成物が射出成形され一
体化されるが、ガラスと塩化ビニル系樹脂組成物との接
着性をより向上させるために、ガラス周縁部の塩化ビニ
ル系樹脂組成物と接触するガラス表面に、エポキシ系樹
脂接着剤、フェノ−ル変性エポキシ系樹脂接着剤、ポリ
アミド系樹脂接着剤等の公知のガラス・塩化ビニル系樹
脂組成物接着用接着剤の層を予め設けた後、塩化ビニル
系樹脂組成物を射出成形してもよい。
ではなく、例えば、自動車用強化ガラス、自動車用合わ
せガラス等の加工ガラス、建築用未加工ガラスなどがあ
げられる。これらのガラスは、金型内に設置され、その
周縁部に上記塩化ビニル系樹脂組成物が射出成形され一
体化されるが、ガラスと塩化ビニル系樹脂組成物との接
着性をより向上させるために、ガラス周縁部の塩化ビニ
ル系樹脂組成物と接触するガラス表面に、エポキシ系樹
脂接着剤、フェノ−ル変性エポキシ系樹脂接着剤、ポリ
アミド系樹脂接着剤等の公知のガラス・塩化ビニル系樹
脂組成物接着用接着剤の層を予め設けた後、塩化ビニル
系樹脂組成物を射出成形してもよい。
【0030】上記射出成形の方式としては、上記塩化ビ
ニル系樹脂組成物を加熱分解させることなく射出成形で
きるものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、プランジャ方式、プランジャ・プリプラ方式、スク
リュ・プリプラ方式、スクリュ・イン・ライン方式等が
あげられ、プランジャ方式が好適に用いられる。
ニル系樹脂組成物を加熱分解させることなく射出成形で
きるものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、プランジャ方式、プランジャ・プリプラ方式、スク
リュ・プリプラ方式、スクリュ・イン・ライン方式等が
あげられ、プランジャ方式が好適に用いられる。
【0031】上記プランジャ方式の射出成形は、加熱し
たシリンダ中で上記塩化ビニル系樹脂組成物を加熱流動
化し、これを押出ラムにより金型中にプランジャで押し
込む成形法である。
たシリンダ中で上記塩化ビニル系樹脂組成物を加熱流動
化し、これを押出ラムにより金型中にプランジャで押し
込む成形法である。
【0032】上記プランジャ方式の射出成形において
は、射出成形機のシリンダ内の圧力は100〜300Kg
/cm2 とするのが好ましく、また射出成形機シリンダ内
の塩化ビニル系樹脂組成物は、160〜200℃で溶融
状態とされ、これを金型のキャビティ内に充填するのが
好ましい。
は、射出成形機のシリンダ内の圧力は100〜300Kg
/cm2 とするのが好ましく、また射出成形機シリンダ内
の塩化ビニル系樹脂組成物は、160〜200℃で溶融
状態とされ、これを金型のキャビティ内に充填するのが
好ましい。
【0033】以下、図面を参照し、塩化ビニル系樹脂組
成物を射出成形してガラス周縁部に一体的に成形体を形
成する工程を説明する。図1は本発明4のガラス・塩化
ビニル系樹脂一体成形体を射出成形して製造する工程を
例示する模式断面図である。
成物を射出成形してガラス周縁部に一体的に成形体を形
成する工程を説明する。図1は本発明4のガラス・塩化
ビニル系樹脂一体成形体を射出成形して製造する工程を
例示する模式断面図である。
【0034】図1において、3は上型31と下型32か
らなる金型であり、金型3には溶融状態の塩化ビニル系
樹脂組成物21を注入する樹脂注入口34と金型冷却用
冷却水パイプ33が設置されている。35は上型31と
下型32により形成されたキャビティであり、ガラス1
を挟持する中央空隙部37と溶融状態の塩化ビニル系樹
脂組成物21を充填するための周縁空隙部36とから形
成されている。
らなる金型であり、金型3には溶融状態の塩化ビニル系
樹脂組成物21を注入する樹脂注入口34と金型冷却用
冷却水パイプ33が設置されている。35は上型31と
下型32により形成されたキャビティであり、ガラス1
を挟持する中央空隙部37と溶融状態の塩化ビニル系樹
脂組成物21を充填するための周縁空隙部36とから形
成されている。
【0035】以下、製造方法を説明する。まず、図1
(イ)に示すように、ガラス1を中央空隙部37に配置
し、金型を閉じる。次に図1(ロ)に示すように、金型
3を型締めした後に周縁空隙部36に溶融状態の塩化ビ
ニル系樹脂組成物21を樹脂注入口34より注入してキ
ャビティ35内に溶融状態の塩化ビニル系樹脂組成物2
1を充填し、冷却水パイプ33に冷却水を流して金型3
を冷却すると、図1(ハ)に示すように、周縁空隙部3
6に注入された溶融状態の塩化ビニル系樹脂組成物21
が冷却固化され、塩化ビニル系樹脂成形体2がガラス1
の周縁部に一体的に形成される。次いで、図1(ニ)に
示すように、金型3を開いて取り出すと、ガラス1と塩
化ビニル系樹脂成形体2が一体的に射出成形されたガラ
ス・塩化ビニル系樹脂一体成形体Aが得られる。
(イ)に示すように、ガラス1を中央空隙部37に配置
し、金型を閉じる。次に図1(ロ)に示すように、金型
3を型締めした後に周縁空隙部36に溶融状態の塩化ビ
ニル系樹脂組成物21を樹脂注入口34より注入してキ
ャビティ35内に溶融状態の塩化ビニル系樹脂組成物2
1を充填し、冷却水パイプ33に冷却水を流して金型3
を冷却すると、図1(ハ)に示すように、周縁空隙部3
6に注入された溶融状態の塩化ビニル系樹脂組成物21
が冷却固化され、塩化ビニル系樹脂成形体2がガラス1
の周縁部に一体的に形成される。次いで、図1(ニ)に
示すように、金型3を開いて取り出すと、ガラス1と塩
化ビニル系樹脂成形体2が一体的に射出成形されたガラ
ス・塩化ビニル系樹脂一体成形体Aが得られる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、
「部」とあるのは「重量部」を意味する。また、結果に
示した塩化ビニル系樹脂組成物およびガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体に関する各物性の測定方法は次の通
りである。 1.塩化ビニル系樹脂組成物に関する物性 (1)流動性 得られた塩化ビニル系樹脂組成物をペレット化し、高化
式フローテスタ(島津製作所社製、型式;CFT−50
0)に供給して、170℃、100kgf/cm2 荷重の条件
下で1φ×10mmのノズルを使用して測定した。 (2)引張強度 得られた塩化ビニル系樹脂組成物を160℃の8インチ
ロールに供給し、組成物がロールに巻きついた後、3分
間溶融混練し、ロールシートを得た。得られたロールシ
ートを、170℃で3分間予熱した後、50Kg/cm2で4
分加圧し、その後冷却プレスして厚さ2mmの塩化ビニル
系樹脂板を得た。得られた樹脂板を用いJIS K67
45に準拠して測定した。 (3)タック性 引張強度の測定に使用したのと同じ塩化ビニル系樹脂板
を70℃、95%RHの雰囲気下に1週間放置した後、
その表面の状態を22℃、65%RHの雰囲気下で官能
検査して下記の判定基準によりタック性を評価した。
「部」とあるのは「重量部」を意味する。また、結果に
示した塩化ビニル系樹脂組成物およびガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体に関する各物性の測定方法は次の通
りである。 1.塩化ビニル系樹脂組成物に関する物性 (1)流動性 得られた塩化ビニル系樹脂組成物をペレット化し、高化
式フローテスタ(島津製作所社製、型式;CFT−50
0)に供給して、170℃、100kgf/cm2 荷重の条件
下で1φ×10mmのノズルを使用して測定した。 (2)引張強度 得られた塩化ビニル系樹脂組成物を160℃の8インチ
ロールに供給し、組成物がロールに巻きついた後、3分
間溶融混練し、ロールシートを得た。得られたロールシ
ートを、170℃で3分間予熱した後、50Kg/cm2で4
分加圧し、その後冷却プレスして厚さ2mmの塩化ビニル
系樹脂板を得た。得られた樹脂板を用いJIS K67
45に準拠して測定した。 (3)タック性 引張強度の測定に使用したのと同じ塩化ビニル系樹脂板
を70℃、95%RHの雰囲気下に1週間放置した後、
その表面の状態を22℃、65%RHの雰囲気下で官能
検査して下記の判定基準によりタック性を評価した。
【0037】:タック性なし ×:試料表面がベタついた状態であり、タック性有り (4)ショア硬度 引張強度の測定に使用したのと同じ塩化ビニル系樹脂板
を用いて、その表面の硬度をショア硬度計(上島製作所
製、型式;HD−103N)により測定した。 (5)エチレン−酢酸ビニル共重合体のメルトフローレ
ート エチレン−酢酸ビニル共重合体の粉末について、JIS
K6730に従って試験温度190℃、試験荷重2.
16kgf(21.18N)の条件下で10分間にノズ
ルを流れるエチレン−酢酸ビニルの量(cc)を測定し
た。 2.ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体に関する物性 (1)耐ショートショット性 得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を目視観
察して、下記の判定基準により耐ショートショット性を
評価した。
を用いて、その表面の硬度をショア硬度計(上島製作所
製、型式;HD−103N)により測定した。 (5)エチレン−酢酸ビニル共重合体のメルトフローレ
ート エチレン−酢酸ビニル共重合体の粉末について、JIS
K6730に従って試験温度190℃、試験荷重2.
16kgf(21.18N)の条件下で10分間にノズ
ルを流れるエチレン−酢酸ビニルの量(cc)を測定し
た。 2.ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体に関する物性 (1)耐ショートショット性 得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を目視観
察して、下記の判定基準により耐ショートショット性を
評価した。
【0038】○:ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂組成
物の成形体が欠落のない状態で存在する。 ×:ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂組成物の成形体が
一部欠落してショートショット状態で存在する (2)タック性 得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を70
℃、95%RHの雰囲気下に1週間放置した後、塩化ビ
ニル系樹脂組成物の成形体表面の状態を22℃、65%
RHの雰囲気下で官能検査して下記の判定基準によりタ
ック性を評価した。
物の成形体が欠落のない状態で存在する。 ×:ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂組成物の成形体が
一部欠落してショートショット状態で存在する (2)タック性 得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を70
℃、95%RHの雰囲気下に1週間放置した後、塩化ビ
ニル系樹脂組成物の成形体表面の状態を22℃、65%
RHの雰囲気下で官能検査して下記の判定基準によりタ
ック性を評価した。
【0039】○:タック性なし ×:試料表面がベタついた状態であり、タック性有り実施例1〜6、比較例1〜5 表1に示した所定量の塩化ビニル樹脂、可塑剤、水素化
テルペン樹脂(ヤロハラケミカル社製、クリアロンP1
05;GPC法による数平均分子量630又はクリアロ
ンP125;GPC法による数平均分子量700)と、
バリウム−亜鉛系液状安定剤(旭電化社製、商品名;A
C−190)1.5部、バリウム−亜鉛系粉末状安定剤
(旭電化社製、商品名;AP−550)0.5部及び有
機エポキシ化合物系安定剤(旭電化社製、商品名;O−
130P)3.0部をスーパーミキサー(川田製作所社
製、型式;SMG−100)に供給し、100℃まで昇
温しながら20分間攪拌した後、内容物をクーリングミ
キサー(川田製作所社製、型式;CO−100)に移
し、15分間攪拌し、30℃以下まで冷却してコンパウ
ンドを得た。
テルペン樹脂(ヤロハラケミカル社製、クリアロンP1
05;GPC法による数平均分子量630又はクリアロ
ンP125;GPC法による数平均分子量700)と、
バリウム−亜鉛系液状安定剤(旭電化社製、商品名;A
C−190)1.5部、バリウム−亜鉛系粉末状安定剤
(旭電化社製、商品名;AP−550)0.5部及び有
機エポキシ化合物系安定剤(旭電化社製、商品名;O−
130P)3.0部をスーパーミキサー(川田製作所社
製、型式;SMG−100)に供給し、100℃まで昇
温しながら20分間攪拌した後、内容物をクーリングミ
キサー(川田製作所社製、型式;CO−100)に移
し、15分間攪拌し、30℃以下まで冷却してコンパウ
ンドを得た。
【0040】得られたコンパウンドを金型温度およびバ
レル先端温度が155℃に設定された押出機(長田製作
所社製、型式;SLM−50)に供給し、溶融混練して
押出物を得た。
レル先端温度が155℃に設定された押出機(長田製作
所社製、型式;SLM−50)に供給し、溶融混練して
押出物を得た。
【0041】得られた押出物を冷却した後、コールドカ
ットペレタイザー(ユニオン・プラスチック社製、型
式;UC−152)に供給し、カッティングしてペレッ
ト状の塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
ットペレタイザー(ユニオン・プラスチック社製、型
式;UC−152)に供給し、カッティングしてペレッ
ト状の塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
【0042】得られた塩化ビニル系樹脂組成物を用い
て、前記測定法に基づき、塩化ビニル系樹脂組成物に関
する各物性を測定した。結果を表1に示した。次いで、
射出成形機(東芝機械社製、型式;IS−350E)に
設置された金型内に、周縁部にエポキシ系樹脂接着剤
(セメダイン社製、商品名;セメダイン1500)層を
幅1cm、厚さ25μmに形成したガラス(300×30
0×3mmの大きさの強化ガラス)を配置し型締した後、
上記ペレット状の塩化ビニル系樹脂組成物を上記射出成
形機に供給し、上記塩化ビニル系樹脂組成物を190℃
に加温して溶融し、樹脂注入口よりシリンダー内圧力1
70Kg/cm2 で注入して上記溶融状態の塩化ビニル系樹
脂組成物をキャビティ内に充填した。
て、前記測定法に基づき、塩化ビニル系樹脂組成物に関
する各物性を測定した。結果を表1に示した。次いで、
射出成形機(東芝機械社製、型式;IS−350E)に
設置された金型内に、周縁部にエポキシ系樹脂接着剤
(セメダイン社製、商品名;セメダイン1500)層を
幅1cm、厚さ25μmに形成したガラス(300×30
0×3mmの大きさの強化ガラス)を配置し型締した後、
上記ペレット状の塩化ビニル系樹脂組成物を上記射出成
形機に供給し、上記塩化ビニル系樹脂組成物を190℃
に加温して溶融し、樹脂注入口よりシリンダー内圧力1
70Kg/cm2 で注入して上記溶融状態の塩化ビニル系樹
脂組成物をキャビティ内に充填した。
【0043】次に、金型冷却用の冷却水パイプに冷却水
を流して金型を冷却し、キャビティ内の溶融塩化ビニル
系樹脂組成物を冷却固化させた後、型を開いて取り出
し、ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を得た。
を流して金型を冷却し、キャビティ内の溶融塩化ビニル
系樹脂組成物を冷却固化させた後、型を開いて取り出
し、ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を得た。
【0044】得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成
形体を用いて、前記測定法に基づき、ガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体に関する各物性を測定した。結果を
表1に示した。
形体を用いて、前記測定法に基づき、ガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体に関する各物性を測定した。結果を
表1に示した。
【0045】
【表1】
【0046】実施例7〜12、比較例6〜9 表2に示すとおり、水素化テルペン樹脂の代わりにガラ
ス中空球を使用した他は上記実施例と同様にして、塩化
ビニル系樹脂組成物及びガラス・塩化ビニル系樹脂一体
成形体を得、各物性を測定した。結果を表2に示した。
ス中空球を使用した他は上記実施例と同様にして、塩化
ビニル系樹脂組成物及びガラス・塩化ビニル系樹脂一体
成形体を得、各物性を測定した。結果を表2に示した。
【0047】
【表2】
【0048】実施例13〜18、比較例10〜12 表3に示すとおり、水素化テルペン樹脂の代わりにエチ
レン−酢酸ビニル共重合体を使用した他は実施例1と同
様にして、塩化ビニル系樹脂組成物及びガラス・塩化ビ
ニル系樹脂一体成形体を得、各物性を測定した。結果を
表3に示した。
レン−酢酸ビニル共重合体を使用した他は実施例1と同
様にして、塩化ビニル系樹脂組成物及びガラス・塩化ビ
ニル系樹脂一体成形体を得、各物性を測定した。結果を
表3に示した。
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物の構成
は前記した通りであり、本発明1に記載の塩化ビニル系
樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂に、可塑剤と特定の水
素化テルペン樹脂とが特定量配合されているから、射出
成形時の流動性に優れ、かつ上記塩化ビニル系樹脂組成
物を用いて作製した成形体表面はタック性がなく、表面
硬度が優れている。
は前記した通りであり、本発明1に記載の塩化ビニル系
樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂に、可塑剤と特定の水
素化テルペン樹脂とが特定量配合されているから、射出
成形時の流動性に優れ、かつ上記塩化ビニル系樹脂組成
物を用いて作製した成形体表面はタック性がなく、表面
硬度が優れている。
【0051】本発明2に記載の塩化ビニル系樹脂組成物
は、塩化ビニル系樹脂に、可塑剤と特定粒径のガラス中
空球とが特定量配合されているから、射出成形時の流動
性に優れ、かつ上記塩化ビニル系樹脂組成物を用いて作
製した成形体表面はタック性がなく、表面硬度が優れて
いる。
は、塩化ビニル系樹脂に、可塑剤と特定粒径のガラス中
空球とが特定量配合されているから、射出成形時の流動
性に優れ、かつ上記塩化ビニル系樹脂組成物を用いて作
製した成形体表面はタック性がなく、表面硬度が優れて
いる。
【0052】本発明3に記載の塩化ビニル系樹脂組成物
は、塩化ビニル系樹脂に、可塑剤と特定のエチレン−酢
酸ビニル共重合体とが特定量配合されているから、射出
成形時の流動性に優れ、かつ上記塩化ビニル系樹脂組成
物を用いて作製した成形体表面はタック性がなく、表面
硬度が優れている。
は、塩化ビニル系樹脂に、可塑剤と特定のエチレン−酢
酸ビニル共重合体とが特定量配合されているから、射出
成形時の流動性に優れ、かつ上記塩化ビニル系樹脂組成
物を用いて作製した成形体表面はタック性がなく、表面
硬度が優れている。
【0053】本発明4のガラス・塩化ビニル系樹脂一体
成形体は、本発明1〜3の塩化ビニル系樹脂組成物がガ
ラスの周縁部に射出成形されたものであるから、射出成
形時に塩化ビニル系樹脂組成物が優れた流動性を示し、
射出圧、型締圧等を上げなくてもガラス周縁部に塩化ビ
ニル系樹脂組成物が完全に回り込み、ショートショット
状態とならず、ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂組成物
の成形体が欠落していないガラス・塩化ビニル系樹脂一
体成形体を得ることができ、得られたガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体の塩化ビニル系樹脂成形体表面はタ
ック性を示さない。
成形体は、本発明1〜3の塩化ビニル系樹脂組成物がガ
ラスの周縁部に射出成形されたものであるから、射出成
形時に塩化ビニル系樹脂組成物が優れた流動性を示し、
射出圧、型締圧等を上げなくてもガラス周縁部に塩化ビ
ニル系樹脂組成物が完全に回り込み、ショートショット
状態とならず、ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂組成物
の成形体が欠落していないガラス・塩化ビニル系樹脂一
体成形体を得ることができ、得られたガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体の塩化ビニル系樹脂成形体表面はタ
ック性を示さない。
【図1】図1(イ)、(ロ)、(ハ)および(ニ)は請
求項2のガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を射出成
形して製造する工程を例示する模式断面図である。
求項2のガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を射出成
形して製造する工程を例示する模式断面図である。
A ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 1 ガラス 2 塩化ビニル系樹脂成形体 3 金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 27:06 105:20
Claims (4)
- 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部と、可塑
剤20〜150重量部と、次式(1)で表される数平均
分子量が400〜1000の水素化テルペン樹脂1〜1
0重量部からなることを特徴とするガラス・塩化ビニル
系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物。 【化1】 - 【請求項2】 塩化ビニル系樹脂100重量部と、可塑
剤20〜150重量部と、平均粒径が50〜200μm
のガラス中空球1〜20重量部からなることを特徴とす
るガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹
脂組成物。 - 【請求項3】 塩化ビニル系樹脂100重量部と、可塑
剤20〜150重量部と、酢酸ビニル含有量が50〜8
0重量%であってメルトフローレート(JIS673
0)が40〜250(gr/10分)であるエチレン−
酢酸ビニル共重合体5〜40重量部からなることを特徴
とするガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル
系樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載
の塩化ビニル系樹脂組成物が射出成形され、ガラスの周
縁部に一体的に形成されていることを特徴とするガラス
・塩化ビニル系樹脂一体成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3316387A JPH05148396A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3316387A JPH05148396A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05148396A true JPH05148396A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18076520
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3316387A Pending JPH05148396A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05148396A (ja) |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP3316387A patent/JPH05148396A/ja active Pending
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