JPH0616889A - 塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体

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JPH0616889A
JPH0616889A JP17417492A JP17417492A JPH0616889A JP H0616889 A JPH0616889 A JP H0616889A JP 17417492 A JP17417492 A JP 17417492A JP 17417492 A JP17417492 A JP 17417492A JP H0616889 A JPH0616889 A JP H0616889A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
glass
resin composition
weight
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Application number
JP17417492A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tanaka
茂 田中
Wataru Aono
渉 青野
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤20
〜150重量部並びに2−アルコキシベンズアミド系化
合物、3−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル化合物
及びビスフェノール系化合物からなる群から選ばれた一
種以上の化合物0.5〜15重量部からなる塩化ビニル
系樹脂組成物及びその樹脂組成物を射出成形してガラス
の周縁部に一体に成形した成形体。 【効果】 上記組成物は射出成形性がよく、ガラスとの
一体成形体を容易に射出成形することができ、得られた
成形体表面はタック性がなく、表面硬度に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂組成
物及びそれを用いた成形体に関する。更に詳しくは、車
両、建築物等に用いられるガラス・塩化ビニル系樹脂一
体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラ
ス・塩化ビニル系樹脂一体成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化ビニル系樹脂に可塑剤を配合
して得られる軟質塩化ビニル系樹脂組成物は、柔軟性、
耐候性、成形性に優れることから自動車、建材、電線等
の用途に用いられている。
【0003】いずれの用途においても、射出成形時の軟
質塩化ビニル系樹脂の流動性はきわめて重要であり、流
動性を向上させる方法としては、塩化ビニル樹脂の重合
度を下げることが試みられているが、低重合度の塩化ビ
ニル樹脂を用いると流動性は向上するものの、可塑剤の
保持性能が低下するため、得られた射出成形体内部から
可塑剤はブリードアウトし、その結果、射出成形体の機
械物性が低下したり、射出成形体表面がタック性をおび
るという欠点があった。
【0004】一方、自動車のリアウインド、クォーター
ウインド等の窓材に使用される枠材(以下モールとい
う)としては、ゴム、塩化ビニル樹脂等がもちいられて
いたが、従来は、ガラスを車体にはめ込んだ後、これら
のモールを取り付ける方法によって、車体に装着されて
いた。しかし、上記の方法は手作業主体で工程数も多い
ために経済的ではなかった。
【0005】この問題を解決するために、種々の方法が
提案されており、例えば、特開昭62ー68992号公
報、特開平2ー60722号公報等には、ガラス・塩化
ビニル系樹脂一体成形方式(以下モジュールウインド方
式という)、即ち、ガラスを射出成形機の金型内にセッ
トし、ガラス周縁部に塩化ビニル樹脂からなる枠材を一
体成形し、得られた窓材を車体に装着する方法が提案さ
れている。
【0006】上記モジュールウインド方式に用いられる
塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニル単独重合体に可塑
剤を添加した組成物が使用されている。しかしながら、
この組成物は射出成型時の流動性が悪いため、ガラス周
縁部を塩化ビニル樹脂の射出成形体で完全に覆うには射
出圧、型締圧等を高くする必要があり、その結果、ガラ
スが強い圧力で締め付けられ、ガラスが破損し易いとい
う欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、射出成形時の樹脂の流動性
に優れた塩化ビニル系樹脂組成物及び機械物性に優れ、
かつ表面にタック性のないガラス・塩化ビニル系樹脂一
体成形体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明で用いられる塩化
ビニル系樹脂としては、塩化ビニルの単独重合体の他
に、塩化ビニルと共重合可能な重合性単量体との共重合
体、重合体に塩化ビニルをグラフト重合したグラフト共
重合体等があげられる。
【0009】上記重合性単量体としては、塩化ビニルと
共重合可能なものであれば特に限定されるものではな
く、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のα−
オレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビ
ニルエステル類、ブチルビニルエーテル、セチルビニル
エーテル等のビニルエーテル類、メチルアクリレート、
エチルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メチル
メタアクリレート、エチルメタアクリレート、フェニル
メタクリレート等のメタクリル酸エステル類、スチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類、塩化ビニ
リデン、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類、N−フ
ェニルマレイミド、、N−シクロヘキシルマレイミド等
のN−置換マレイミド類などがあげられる。これらは、
単独で使用されてもよいし、2種以上併用されてもよ
い。
【0010】上記重合体としては、塩化ビニルをグラフ
ト重合させることが可能なものであれば特に限定される
ものではなく、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−エチル
アクリレート−一酸化炭素共重合体、エチレン−メチル
メタクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体、ポリウレ
タン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレンなど
があげられる。これらは、単独で使用されてもよいし、
2種以上併用されてもよい。
【0011】上記共重合体は、共重合体中の塩化ビニル
以外の構成単位の含有量が多くなると、最終的に得られ
る成形体の機械物性が低下するので、40重量%以下が
好ましい。
【0012】また、上記塩化ビニル系樹脂の平均重合度
は、小さくなると最終的に得られる成形体の機械物性が
低下するとともに、可塑剤の保持力が低下して成形体表
面がタック性を有し、大きくなると射出成形時の塩化ビ
ニル系樹脂組成物の流動性が低下するので、400〜1
500が好ましい。
【0013】上記塩化ビニル系樹脂の製造方法は任意の
方法が採用されてよく、ラジカル重合開始剤を用いて塩
化ビニルの重合で通常行われている公知の縣濁重合法、
乳化重合法、溶液重合法、塊状重合法等があげられる。
縣濁重合法は、得られる重合体に不純物が含まれにく
く、また製造コストが比較的安価なことから好適に採用
される。
【0014】本発明で用いられる可塑剤としては、上記
塩化ビニル系樹脂と相溶性のあるものであれば特に限定
されるものではなく、例えば、フタル酸ジメチル、フタ
ル酸ジエチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ
イソデシル等のフタル酸系、アジピン酸ジブチル、アジ
ピン酸ジ−n−ヘキシル等のアジピン酸系、リン酸トリ
ブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル等のリン酸
系、トリメリット酸−トリ−2−エチルヘキシル、トリ
メリット酸トリブチル等のトリメリット酸系、塩素化パ
ラフィン系、ポリエステル系等があげられ、揮発性が少
なく、耐フォギング性に優れたフタル酸ジイソデシル
(以下DIDPという)、トリメリット酸−トリ−2−
エチルヘキシル(以下TOTMという)が好適に用いら
れる。これらは、単独で使用されてもよいし、2種以上
併用されてもよい。
【0015】上記可塑剤の添加量は、少なくなると射出
成型時の流動性が低下し、多くなると最終的に得られる
成型体表面にタック性が現れるので、上記塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して20〜150重量部である。
【0016】本発明で用いられる2−アルコキシベンズ
アミド系化合物は、一般式(1)で表される化合物であ
り、式中Rは炭素数1〜20のアルキル基である。Rが
炭素数20を越えると塩化ビニル系樹脂との相溶性が低
下し、成形体の機械物性が低下するとともに、射出成形
時の塩化ビニル系樹脂組成物の流動性が低下する。
【0017】
【化4】
【0018】上記2−アルコキシベンズアミド系化合物
としては、好ましくは2−メトキシベンズアミド、2−
エトキシベンズアミド、2−プロポキシベンズアミド、
2−ブトキシベンズアミド、2−ペントキシベンズアミ
ド、2−ヘキソキシベンズアミド、2−ステアロキシベ
ンズアミド等があげられる。
【0019】本発明で用いられる3−ヒドロキシ安息香
酸アルキルエステル系化合物は、一般式(2)で表され
る化合物であり、式中Rは炭素数1〜20のアルキル基
である。R1 が炭素数20を越えると塩化ビニル系樹脂
との相溶性が低下し、成形体の機械物性が低下するとと
もに、射出成形時の塩化ビニル系樹脂組成物の流動性が
低下する。
【0020】
【化5】
【0021】上記3−ヒドロキシ安息香酸アルキルエス
テル系化合物としては、好ましくは3−ヒドロキシ安息
香酸メチル、3−ヒドロキシ安息香酸エチル、3−ヒド
ロキシ安息香酸プロピル、3−ヒドロキシ安息香酸ブチ
ル、3−ヒドロキシ安息香酸ペンチル、3−ヒドロキシ
安息香酸ヘキシル、3−ヒドロキシ安息香酸ヘプチル、
3−ヒドロキシ安息香酸オクチル、3−ヒドロキシ安息
香酸ノニル、3−ヒドロキシ安息香酸デシル、3−ヒド
ロキシ安息香酸ステアリル等があげられる。
【0022】本発明で用いられるビスフェノール系化合
物は、一般式(3)で表される化合物であり、式中
R2 、R3 は炭素数1〜4のアルキル基である。R2 、
R3 が炭素数4を越えると塩化ビニル系樹脂との相溶性
が低下し、成形体の機械物性が低下するとともに、その
化合物が成形体表面にブルーミングするようになるの
で、成形体とガラスとの接着性が低下する。R2 、R3
は直鎖又は分岐のアルキル基であるが、塩化ビニル系樹
脂との相溶性が向上するため、分岐のアルキル基の方が
より好ましい。更にR2 、R3 は同一でも異なっていて
も良い。
【0023】
【化6】
【0024】上記ビスフェノール系化合物としては、好
ましくは2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(4−ヒ
ドロキシフェニル)チオプロピオネート〕、2,2−チ
オ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)チオプロピオネート〕、2,2−チ
オ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジエチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)チオプロピオネート〕、2,2−チ
オ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジイソプロピル−
4−ヒドロキシフェニル)チオプロピオネート〕、2,
2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)チオプロピオネー
ト〕、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3−メチ
ル−5−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)チオ
プロピオネート、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−
(3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)チオプロピオネート〕等があげられる。
【0025】上記2−アルコキシベンズアミド系化合
物、3−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル系化合物
及びビスフェノール系化合物は、単独で使用されても良
いし、2種以上併用されても良く、その添加量は少なく
なると射出成形時の塩化ビニル系樹脂組成物の流動性が
低下し、多くなると最終的に得られる機械物性が低下す
るとともに、その化合物が成形体表面にブルーミングす
るようになるので、0.5〜15重量部であり、好まし
くは2−アルコキシベンズアミド系化合物及び3−ヒド
ロキシ安息香酸アルキルエステル系化合物については2
〜10重量部であり、ビスフェノール系化合物について
は2〜12重量部である。
【0026】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、必
要に応じて、ブチル錫マレート、オクチル錫マレート等
の錫系安定剤、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
バリウム、ステアリン酸亜鉛等の有機金属系安定剤、金
属石ケン系安定剤、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマ
ニ等の有機エポキシ化合物系安定剤などの熱安定剤、ポ
リエチレンワックス、パラフィンワックス等の脂肪族炭
化水素系滑剤、ステアリルアルコール等の高級脂肪族ア
ルコール系滑剤、ステアリン酸、ヒドロキシステアリン
酸等の高級脂肪酸系滑剤、脂肪酸エステル系滑剤などの
滑剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤などの紫外線吸収剤、アクリル系加
工助剤、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤などの難燃
剤、炭酸カルシウム、クレー、マイカなどの充填剤、酸
化チタン、カーボンブラックなどの顔料等が添加されて
もよい。
【0027】ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体の製
造方法は任意の方法が採用されてよいが、射出成形によ
り成形されるのが好ましく、請求項2のガラス・塩化ビ
ニル系樹脂一体成形体は、請求項1に記載の塩化ビニル
系樹脂組成物が射出成形され、ガラスの周縁部に一体的
に形成されている。
【0028】上記ガラスとしては、特に限定されるもの
ではなく、例えば、自動車用強化ガラス、自動車用合わ
せガラス等の加工ガラス、建材用未加工ガラスなどがあ
げられる。これらのガラスは、金型内に設置され、その
周縁部に上記塩化ビニル系樹脂組成物が射出成形され一
体化されるが、ガラスと塩化ビニル系樹脂組成物との接
着性をより向上させるために、ガラス周縁部の塩化ビニ
ル系樹脂組成物と接触するガラス表面に、エポキシ系樹
脂接着剤、フェノール変性エポキシ系樹脂接着剤、ポリ
アミド系樹脂接着剤等の公知のガラス・塩化ビニル系樹
脂組成物接着用接着剤の層を予め設けた後、塩化ビニル
系樹脂組成物を射出成形してもよい。
【0029】上記の射出成形の方式としては、上記塩化
ビニル系樹脂組成物を加熱分解させることなく射出成形
できるものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、プランジャ方式、プランジャ・プリプラ方式、スク
リュ・プリプラ方式、スクリュ・イン・ライン方式等が
あげられ、プランジャ方式が好適に用いられる。
【0030】上記プランジャ方式の射出成形は、加熱し
たシリンダ中で上記塩化ビニル系樹脂組成物を加熱流動
化し、これを押出ラムにより金型中にプランジャで押し
込む成形法である。
【0031】上記プランジャ方式の射出成形において
は、射出成形機のシリンダ内の圧力は100〜300k
g/cm2 とするのが好ましく、射出成形機シリンダ内
の塩化ビニル系樹脂組成物は、160〜200℃で溶融
状態とされ、これを金型のキャビティ内に充填するのが
好ましい。
【0032】以下、図面を参照し、塩化ビニル系樹脂組
成物を射出成形してガラス周縁部に一体的に成形体を形
成する工程を説明する。
【0033】図1は請求項2のガラス・塩化ビニル系樹
脂一体成形体を射出成形して製造する工程を例示する模
式断面図である。
【0034】図1において、3は上型31と下型32か
らなる金型であり、金型3には溶融状態の塩化ビニル系
樹脂組成物21を注入する樹脂注入口34と金型冷却用
冷却水パイプ33が設置されている。35は上型31と
下型32により形成されたキャビティであり、ガラス1
を挟持する中央空隙部37と溶融状態の塩化ビニル系樹
脂組成物21を充填するための周縁空隙部36とから形
成されている。
【0035】以下、製造方法を説明する。まず、図1
(イ)に示すように、ガラス1を中央空隙部37に配置
し、金型を閉じる。次に図1(ロ)に示すように、金型
3を型締めした後に周縁空隙部36に溶融状態の塩化ビ
ニル系樹脂組成物21を樹脂注入口34より注入してキ
ャビティ35内に溶融状態の塩化ビニル系樹脂組成物2
1を充填し、冷却水パイプ33に冷却水を流して金型3
を冷却すると、図1(ハ)に示すように、周縁空隙部3
6に注入された溶融状態の塩化ビニル系樹脂組成物21
が冷却固化され、塩化ビニル系樹脂成形体2がガラス1
の周縁部に一体的に形成される。次いで、図1(ハ)に
示すように、金型3を開いて取り出すと、ガラス1と塩
化ビニル系樹脂成形体2が一体的に射出成形されたガラ
ス・塩化ビニル系樹脂一体成形体Aが得られる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、
「部」とあるのは「重量部」を意味する。また、結果に
示した塩化ビニル系樹脂組成物およびガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体に関する各物性の測定方法は次の通
りである。
【0037】1.塩化ビニル系樹脂組成物に関する物性 流動性 得られた塩化ビニル系樹脂組成物をペレット化し、高化
式フローテスタ(島津製作所社製、型式;CFTー50
0)に供給して、170℃、100kgf/cm2 荷重
の条件下で1φ×10mmのノズルを使用して測定し
た。
【0038】 引張強度 得られた塩化ビニル系樹脂組成物を160℃の8インチ
ロールに供給し、組成物がロールに巻きついた後、3分
間溶融混練し、ロールシートを得た。得られたロールシ
ートを、170℃で3分間予熱した後、50kg/cm
2 で4分間し、その後冷却プレスして厚さ2mmの塩化
ビニル系樹脂板を得た。得られた樹脂板を用いJISK
6745に準拠して測定した。
【0039】 タック性 引張強度の測定に使用したのと同じ塩化ビニル系樹脂板
を70℃、95%RHの雰囲気下に1週間放置した後、
その表面の状態を22℃、65%RHの雰囲気下で官能
検査して下記の判定基準によりタック性を評価した。 ○:タック性なし。 ×:試料表面がベタついた状態であり、タック性有り。
【0040】 ショア硬度 引張強度の測定に使用したのと同じ塩化ビニル系樹脂板
を用いて、その表面の硬度をショア硬度計(上島製作所
製、型式;HD−103N)により測定した。
【0041】 ブルーミング性 引張強度の測定に使用したのと同じ塩化ビニル系樹脂板
を23℃、60%RHの雰囲気下に1週間放置した後、
その表面の状態を観察し、下記の判定基準によりブルー
ミング性を評価した。 ○:ブルーミングなし △:表面に多少粉をふいた状態である。 ×:表面に著しく粉をふいた状態である。
【0042】2.ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体
に関する物性 耐ショートショット性 得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を目視観
察して、下記の判定基準により耐ショートショット性を
評価した。 ○:ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂組成物の成形体が
欠落のない状態で存在する。 ×:ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂組成物の成形体が
一部欠落してショートショット状態で存在する。
【0043】 タック性 得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を70
℃、95%RHの雰囲気下に1週間放置した後、塩化ビ
ニル系樹脂組成物の成形体表面の状態を22℃、65%
RHの雰囲気下で官能検査して下記の判定基準によりタ
ック性を評価した。 ○:タック性なし。 ×:試料表面がベタついた状態であり、タック性有り。
【0044】実施例1〜15、比較例1〜18 表1、3及び5に示した所定量の塩化ビニル系樹脂、可
塑剤、2−アルコキシベンズアミド系化合物、3−ヒド
ロキシ安息香酸アルキルエステル系化合物及びビスフェ
ノール系化合物並びにバリウム−亜鉛系液状安定剤(旭
電化社製、商品名;AC−190)1.5部、バリウム
−亜鉛系粉末状安定剤(旭電化社製、商品名;AP−5
50)0.5部及び有機エポキシ化合物系安定剤(旭電
化社製、商品名;O−130P)3.0部をスーパーミ
キサー(川田製作所社製、型式;SMG−100)に供
給し、100℃まで昇温しながら20分間攪拌した後、
クーリングミキサー(川田製作所社製、形式;CO−1
00)に移し、15分間攪拌し、30℃に冷却して混合
物を得た。
【0045】得られた混合物を金型温度およびバレル先
端温度が155℃に設定された押出機(長田製作所社
製、型式;SLM−50)に供給し、溶融混練して押出
物を得た。
【0046】得られた押出物を冷却した後、コールドカ
ットペレタイザー(ユニオン・プラスチック社製、型
式;UC−152)に供給し、カッテイ ングしてペレッ
ト状の塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
【0047】得られた塩化ビニル系樹脂組成物を用い
て、前記測定法に基づき、塩化ビニル系樹脂組成物に関
する各物性を測定し、結果を表2、4及び6に示した。
次いで、射出成形機(東芝機械社製、型式;IS−35
0E)に設置された金型内に、周縁部にエポキシ系樹脂
接着剤(セメダイン社製、商品名;セメダイン150
0)層を幅1cm、厚さ25μmに形成した強化ガラス
(300×300×3mm)を配置し型締した後、上記
ペレット状の塩化ビニル系樹脂組成物を上記射出成形機
に供給し、上記塩化ビニル系樹脂組成物を190℃に加
温して溶融し、樹脂注入口よりシリンダー内圧力170
kg/cm2 で注入して上記溶融状態の塩化ビニル系樹
脂組成物をキャビティ内に充填した。
【0048】次に、金型冷却用の冷却水パイプに冷却水
を流して金型を冷却し、キャビティ内の溶融塩化ビニル
系樹脂組成物を冷却固化させた後、型を開いて取り出
し、ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を得た。
【0049】得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成
形体を用いて、前記測定法に基づき、ガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体に関する各物性を測定し、結果を表
2、4及び6に示した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物の構成
は前記した通りであり、塩化ビニル系樹脂に特定の可塑
剤と、2−アルコシベンズアミド系化合物、3−ヒドロ
キシ安息香酸アルキルエステル化合物及びビスフェノー
ル系化合物からなる群から選ばれた一種以上の化合物が
配合されているから射出成型時の流動性に優れ、かつ得
られた成形体表面はタック性がなく、表面硬度が優れて
いる。
【0057】請求項2に記載のガラス・塩化ビニル系樹
脂一体形成体は、請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂組
成物がガラスの周縁部に射出成形されたものであるか
ら、流動性が優れており、射出圧、型締圧等をあげなく
てもガラス周縁部に塩化ビニル系樹脂組成物が完全に回
り込み、ショートショット状態とならず、ガラス周縁部
の塩化ビニル系樹脂組成物の成形体が欠落していないガ
ラス・塩化ビニル系樹脂一体形成体を得ることができ、
得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体形成体の塩化ビ
ニル系樹脂成形体表面はタック性を示さない。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】 (イ)、(ロ)、(ハ)および(ニ)は請求
項2のガラス・塩化ビニル系樹脂一体形成体を射出成形
して製造する工程を例示する模式断面図である。
【符号の説明】
A ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 1 ガラス 2 塩化ビニル系樹脂成形体 3 金型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤
    20〜150重量部並びに一般式(1)で示される2−
    アルコキシベンズアミド系化合物、一般式(2)で示さ
    れる3−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル化合物及
    び一般式(3)で示されるビスフェノール系化合物から
    なる群から選ばれた一種以上の化合物0.5〜15重量
    部とからなることを特徴とする塩化ビニル系樹脂組成
    物。 【化1】 【化2】 【化3】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塩化ビニル系樹脂組成物
    が射出成形され、ガラスの周縁部に一体的に成形されて
    いることを特徴とするガラス・塩化ビニル系樹脂一体成
    形体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516064A (ja) * 2004-10-11 2008-05-15 ヘンケル コマンディットゲゼルシャフト アウフ アクチエン 耐老化性被覆剤および接着剤複合材料
JP2010526772A (ja) * 2007-04-26 2010-08-05 コグニス・アイピー・マネージメント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 2−プロピルヘプタノールのエステルを含有する化粧品組成物

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JP2008516064A (ja) * 2004-10-11 2008-05-15 ヘンケル コマンディットゲゼルシャフト アウフ アクチエン 耐老化性被覆剤および接着剤複合材料
JP2010526772A (ja) * 2007-04-26 2010-08-05 コグニス・アイピー・マネージメント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 2−プロピルヘプタノールのエステルを含有する化粧品組成物

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