JPH05149913A - 炭酸ガス分析計 - Google Patents
炭酸ガス分析計Info
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- JPH05149913A JPH05149913A JP3316643A JP31664391A JPH05149913A JP H05149913 A JPH05149913 A JP H05149913A JP 3316643 A JP3316643 A JP 3316643A JP 31664391 A JP31664391 A JP 31664391A JP H05149913 A JPH05149913 A JP H05149913A
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- Japan
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- carbon dioxide
- solid electrolyte
- conductive solid
- sensor
- gas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フロンガスを含む被検ガスの炭酸ガス濃度の
測定に対し安定かつ信頼性の高い炭酸ガス分析計を提供
する。 【構成】 Na+ 伝導性固体電解質11と、Na+ 伝導
性固体電解質の一方の端部に接触して形成されたカソー
ド電極12と、前記Na+ 伝導性固体電解質11の他方
の端部に接触または離隔して形成されたアノード電極1
3と、前記Na+ 伝導性固体電解質11の前記他方の端
部および前記アノード電極の間を橋絡しているNa2 C
O3 とを含む炭酸ガスセンサ1;前記炭酸ガスセンサ1
への被検ガス導入部2に配置されたフロンガス吸着フィ
ルタ3;を備えている炭酸ガス分析計。炭酸ガスセンサ
は、前記Na+ 伝導性固体電解質11とカソード電極1
2の間にO2-伝導性固体電解質が介装されていてもよ
い。 【効果】 被検ガス中のフロンガスはフロンガス吸着フ
ィルタによって吸着除去されるので、炭酸ガスセンサ
は、安定したセンサ起電力を示す。
測定に対し安定かつ信頼性の高い炭酸ガス分析計を提供
する。 【構成】 Na+ 伝導性固体電解質11と、Na+ 伝導
性固体電解質の一方の端部に接触して形成されたカソー
ド電極12と、前記Na+ 伝導性固体電解質11の他方
の端部に接触または離隔して形成されたアノード電極1
3と、前記Na+ 伝導性固体電解質11の前記他方の端
部および前記アノード電極の間を橋絡しているNa2 C
O3 とを含む炭酸ガスセンサ1;前記炭酸ガスセンサ1
への被検ガス導入部2に配置されたフロンガス吸着フィ
ルタ3;を備えている炭酸ガス分析計。炭酸ガスセンサ
は、前記Na+ 伝導性固体電解質11とカソード電極1
2の間にO2-伝導性固体電解質が介装されていてもよ
い。 【効果】 被検ガス中のフロンガスはフロンガス吸着フ
ィルタによって吸着除去されるので、炭酸ガスセンサ
は、安定したセンサ起電力を示す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナトリウムイオン(N
a+ )伝導性固体電解質を用いて、被検ガス中の炭酸ガ
ス濃度を測定する炭酸ガス分析計に関し、とくに、出力
に対する、フッ素と塩素とを含む化合物のガス(以下、
フロンガスという)の悪影響を防ぐことができ、安定性
と信頼性が優れている炭酸ガス分析計に関する。
a+ )伝導性固体電解質を用いて、被検ガス中の炭酸ガ
ス濃度を測定する炭酸ガス分析計に関し、とくに、出力
に対する、フッ素と塩素とを含む化合物のガス(以下、
フロンガスという)の悪影響を防ぐことができ、安定性
と信頼性が優れている炭酸ガス分析計に関する。
【0002】
【従来の技術】被検ガス中の炭酸ガス濃度を測定する手
段として、最近、基準ガスを用いることなく直接被検ガ
ス中に挿入して炭酸ガス濃度を測定するセンサが提案さ
れている。この炭酸ガスセンサは、活物質として炭酸ナ
トリウム(Na2 CO3 )を用い、また、Na+ 伝導性
固体電解質および標準物質としてNa1+x Zr2 Six
P3-x O12(ただし、xは0≦x≦3の関係を満足する
数を表す。通常、この固体電解質はNASICONとよ
ばれている。)を用いた全固体センサであり、被検ガス
中の炭酸ガスの濃度変化をナトリウム濃淡電池の起電力
の変化として測定するというものである。
段として、最近、基準ガスを用いることなく直接被検ガ
ス中に挿入して炭酸ガス濃度を測定するセンサが提案さ
れている。この炭酸ガスセンサは、活物質として炭酸ナ
トリウム(Na2 CO3 )を用い、また、Na+ 伝導性
固体電解質および標準物質としてNa1+x Zr2 Six
P3-x O12(ただし、xは0≦x≦3の関係を満足する
数を表す。通常、この固体電解質はNASICONとよ
ばれている。)を用いた全固体センサであり、被検ガス
中の炭酸ガスの濃度変化をナトリウム濃淡電池の起電力
の変化として測定するというものである。
【0003】上記した炭酸ガスセンサは、その作動原理
を、Au(アノード電極)|Na2CO3 |NASIC
ON|Au(カソード電極)、という構成の電池として
表現することができ、その作動温度は300〜750℃
である。この炭酸ガスセンサの場合、Na2 CO3 が室
温下において吸湿性を示すため、たとえば、停機時に被
検ガスや周囲の環境に含まれている水分をNa2 CO3
が吸収して、Na2 CO3 の固定状態が悪化したり、セ
ンサの再始動時にセンサ出力のオーバードリフトが起こ
ったりして、センサとしての安定性や信頼性に難点があ
る。
を、Au(アノード電極)|Na2CO3 |NASIC
ON|Au(カソード電極)、という構成の電池として
表現することができ、その作動温度は300〜750℃
である。この炭酸ガスセンサの場合、Na2 CO3 が室
温下において吸湿性を示すため、たとえば、停機時に被
検ガスや周囲の環境に含まれている水分をNa2 CO3
が吸収して、Na2 CO3 の固定状態が悪化したり、セ
ンサの再始動時にセンサ出力のオーバードリフトが起こ
ったりして、センサとしての安定性や信頼性に難点があ
る。
【0004】このような問題に対しては、センサの近傍
に吸湿物質を配設したり、温度によって開閉するセンサ
セルを組付けて、水分の悪影響を除去する炭酸ガスセン
サが提案されている(特開平3−27347号公報,特
開平3−27348号公報などを参照)。
に吸湿物質を配設したり、温度によって開閉するセンサ
セルを組付けて、水分の悪影響を除去する炭酸ガスセン
サが提案されている(特開平3−27347号公報,特
開平3−27348号公報などを参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記し
た炭酸ガスセンサの起電力特性を調べている過程で、起
電力特性に悪影響を与えるのは水分だけではなく、たと
えば、被検ガス中にフロンガスが含まれていると、セン
サとしての機能そのものも失われてしまう可能性がある
との事実を見出した。
た炭酸ガスセンサの起電力特性を調べている過程で、起
電力特性に悪影響を与えるのは水分だけではなく、たと
えば、被検ガス中にフロンガスが含まれていると、セン
サとしての機能そのものも失われてしまう可能性がある
との事実を見出した。
【0006】すなわち、上記炭酸ガスセンサをフロンガ
スに被曝させると、センサからの起電力は減少し、フロ
ンガス濃度が高濃度である場合には、センサ起電力が0
になることもあり、その起電力は炭酸ガス濃度依存性を
示さなくなる。そして、そのときの炭酸ガスセンサは、
炭酸ガスの検知物質であるNa2 CO3 が溶融した状態
になっている。
スに被曝させると、センサからの起電力は減少し、フロ
ンガス濃度が高濃度である場合には、センサ起電力が0
になることもあり、その起電力は炭酸ガス濃度依存性を
示さなくなる。そして、そのときの炭酸ガスセンサは、
炭酸ガスの検知物質であるNa2 CO3 が溶融した状態
になっている。
【0007】上記した現象は、Phase Diagrms for Cera
mists 1969 Supplement, p.461に記載のFig 3750を参考
にして考えると、センサの作動温度(300〜750
℃)では、フロンガス中のフッ素と塩素とが検知物質で
あるNa2 CO3 と反応して、それぞれ、NaFとNa
Clを生成し、全体がNa2 CO3 −NaF−NaCl
の3元系固溶体になることによりその融点低下が引き起
こされることに基づく現象ではないかと考えられる。
mists 1969 Supplement, p.461に記載のFig 3750を参考
にして考えると、センサの作動温度(300〜750
℃)では、フロンガス中のフッ素と塩素とが検知物質で
あるNa2 CO3 と反応して、それぞれ、NaFとNa
Clを生成し、全体がNa2 CO3 −NaF−NaCl
の3元系固溶体になることによりその融点低下が引き起
こされることに基づく現象ではないかと考えられる。
【0008】ここで、このような現象をもたらすフロン
ガスとしては、次のようなものが考えられる。すなわ
ち、CFCl3 、CF2 Cl2 、C2 F3 Cl3 、C2
F4 Cl2 、C2 F5 Cl、CF3 Cl、C2 FC
l5 、C2 F2 Cl4 、C3 FCl7 、C3 F2 C
l6 、C3 F3 Cl5 、C3 F4 Cl4 、C3 F5 Cl
3 、C3 F6 Cl2 、C3 F7 Cl、CHFCl2 、C
HF2Cl、CH2 FCl、C2 HFCl4 、C2 HF
2 Cl3 、C2 HF3 Cl2 、C2 HF4 Cl、C2 H
2 FCl3 、C2 H2 F2 Cl2 、C2 H2 F3 Cl、
C2 H3 FCl2 、C2 H3 F2 Cl、C2 H4 FC
l、C3 HFCl6 、C3 HF2 Cl5 、C3 HF3 C
l4 、C3 HF4 Cl3 、C3 HF5 Cl2 、C3 HF
6 Cl、C3 H2 FCl5 、C3 H2 F2 Cl4 、C3
H2 F3 Cl3 、C3 H2 F4 Cl2 、C3 H2 F5 C
l、C3 H3 FCl4 、C3 H3 F2 Cl3 、C3 H3
F3 Cl2 、C3 H3 F4 Cl、C3 H4 FCl3 、C
3 H4 F2 Cl2 、C3 H4 F3 Cl、C3 H5 FCl
2 、C3 H5 F2 Cl、C3 H6 FCl、C3 H4 F4
Cl2 、C3 HF7 Cl2 、CF2 ClBr、ClF3
などが考えられる。
ガスとしては、次のようなものが考えられる。すなわ
ち、CFCl3 、CF2 Cl2 、C2 F3 Cl3 、C2
F4 Cl2 、C2 F5 Cl、CF3 Cl、C2 FC
l5 、C2 F2 Cl4 、C3 FCl7 、C3 F2 C
l6 、C3 F3 Cl5 、C3 F4 Cl4 、C3 F5 Cl
3 、C3 F6 Cl2 、C3 F7 Cl、CHFCl2 、C
HF2Cl、CH2 FCl、C2 HFCl4 、C2 HF
2 Cl3 、C2 HF3 Cl2 、C2 HF4 Cl、C2 H
2 FCl3 、C2 H2 F2 Cl2 、C2 H2 F3 Cl、
C2 H3 FCl2 、C2 H3 F2 Cl、C2 H4 FC
l、C3 HFCl6 、C3 HF2 Cl5 、C3 HF3 C
l4 、C3 HF4 Cl3 、C3 HF5 Cl2 、C3 HF
6 Cl、C3 H2 FCl5 、C3 H2 F2 Cl4 、C3
H2 F3 Cl3 、C3 H2 F4 Cl2 、C3 H2 F5 C
l、C3 H3 FCl4 、C3 H3 F2 Cl3 、C3 H3
F3 Cl2 、C3 H3 F4 Cl、C3 H4 FCl3 、C
3 H4 F2 Cl2 、C3 H4 F3 Cl、C3 H5 FCl
2 、C3 H5 F2 Cl、C3 H6 FCl、C3 H4 F4
Cl2 、C3 HF7 Cl2 、CF2 ClBr、ClF3
などが考えられる。
【0009】本発明の目的は、活物質がNa2 CO3 で
ある炭酸ガスセンサにおいて、被検ガス中のフロンガス
が引き起こす上記の問題を解決し、安定性と信頼性に優
れた炭酸ガス分析計を提供することである。更には、水
分の悪影響をも除去することができる炭酸ガス分析計を
提供することである。
ある炭酸ガスセンサにおいて、被検ガス中のフロンガス
が引き起こす上記の問題を解決し、安定性と信頼性に優
れた炭酸ガス分析計を提供することである。更には、水
分の悪影響をも除去することができる炭酸ガス分析計を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、Na+ 伝導性固体電解質
と、該Na+ 伝導性固体電解質の一方の端部に接触して
形成されたカソード電極と、前記Na+ 伝導性固体電解
質の他方の端部に接触または離隔して形成されたアノー
ド電極と、前記Na+ 伝導性固体電解質の前記他方の端
部および前記アノード電極の間を橋絡しているNa2 C
O3 とを含む炭酸ガスセンサ;前記炭酸ガスセンサへの
被検ガス導入部に配置されたフロンガスを吸着するフィ
ルタ;を備えていることを特徴とする炭酸ガス分析計が
提供され、更には、Na+ 伝導性固体電解質と、前記N
a+ 伝導性固体電解質の一方の端部に接触して配置され
たO 2-伝導性固体電解質と、前記O2-伝導性固体電解質
と接触して形成されたカソード電極と、前記Na+ 伝導
性固体電解質の他方の端部に接触または離隔して形成さ
れたアノード電極と、前記Na+ 伝導性固体電解質の前
記他方の端部および前記アノード電極の間を橋絡してい
る炭酸ナトリウムとを含む炭酸ガスセンサ;前記炭酸ガ
スセンサへの被検ガス導入部に配置されたフロンガスを
吸着するフィルタ;を備えていることを特徴とする炭酸
ガス分析計が提供される。
ために、本発明においては、Na+ 伝導性固体電解質
と、該Na+ 伝導性固体電解質の一方の端部に接触して
形成されたカソード電極と、前記Na+ 伝導性固体電解
質の他方の端部に接触または離隔して形成されたアノー
ド電極と、前記Na+ 伝導性固体電解質の前記他方の端
部および前記アノード電極の間を橋絡しているNa2 C
O3 とを含む炭酸ガスセンサ;前記炭酸ガスセンサへの
被検ガス導入部に配置されたフロンガスを吸着するフィ
ルタ;を備えていることを特徴とする炭酸ガス分析計が
提供され、更には、Na+ 伝導性固体電解質と、前記N
a+ 伝導性固体電解質の一方の端部に接触して配置され
たO 2-伝導性固体電解質と、前記O2-伝導性固体電解質
と接触して形成されたカソード電極と、前記Na+ 伝導
性固体電解質の他方の端部に接触または離隔して形成さ
れたアノード電極と、前記Na+ 伝導性固体電解質の前
記他方の端部および前記アノード電極の間を橋絡してい
る炭酸ナトリウムとを含む炭酸ガスセンサ;前記炭酸ガ
スセンサへの被検ガス導入部に配置されたフロンガスを
吸着するフィルタ;を備えていることを特徴とする炭酸
ガス分析計が提供される。
【0011】
【作用】本発明の炭酸ガス分析計は、Na2 CO3 を活
物質とする炭酸ガスセンサとフロンガス吸着フィルタを
組み合わせたものであり、被検ガスは、それに含まれて
いるフロンガスがフロンガス吸着フィルタによって吸着
除去されたのち、炭酸ガスセンサと接触する。したがっ
て、炭酸ガスセンサはフロンガスで被曝されないので、
前記したようなNa2 CO3 の溶融現象は起こらず、セ
ンサ起電力のドリフトは起こらなくなる。なお、Na2
CO3 −BaCO3 などの、Na2 CO3を含む多元素
の検知物質を用いる場合も、同様の理由でフロンガス吸
着フィルタが有効に作用するものと考えられる。
物質とする炭酸ガスセンサとフロンガス吸着フィルタを
組み合わせたものであり、被検ガスは、それに含まれて
いるフロンガスがフロンガス吸着フィルタによって吸着
除去されたのち、炭酸ガスセンサと接触する。したがっ
て、炭酸ガスセンサはフロンガスで被曝されないので、
前記したようなNa2 CO3 の溶融現象は起こらず、セ
ンサ起電力のドリフトは起こらなくなる。なお、Na2
CO3 −BaCO3 などの、Na2 CO3を含む多元素
の検知物質を用いる場合も、同様の理由でフロンガス吸
着フィルタが有効に作用するものと考えられる。
【0012】本発明の炭酸ガス分析計のうち、炭酸ガス
センサは、300〜750℃の温度に加熱された状態で
使用される。上記温度に加熱されている炭酸ガスセンサ
に、炭酸ガスを含有する被検ガスが接触すると、アノー
ド電極とカソード電極の間には、炭酸ガス濃度(分圧)
に比例した起電力が発生する。この起電力:Eは次式で
表される。 E=(ΔG0 i N a2 O+ΔG0 i CO2 −ΔG0 i
Na2 CO3 )/2F−(RT/2F)ln(ai Na
2 O・Pi CO2 ・P*-1) ここで、F:ファラデー定数、R:ガス定数、T:絶対
温度(K)、ΔG0 i :化学種i種の標準生成エネル
ギ、ai :化学種i種の活量、Pi :化学種i種の分
圧、P* :大気圧(1.01×105 Pa)、を表す。
センサは、300〜750℃の温度に加熱された状態で
使用される。上記温度に加熱されている炭酸ガスセンサ
に、炭酸ガスを含有する被検ガスが接触すると、アノー
ド電極とカソード電極の間には、炭酸ガス濃度(分圧)
に比例した起電力が発生する。この起電力:Eは次式で
表される。 E=(ΔG0 i N a2 O+ΔG0 i CO2 −ΔG0 i
Na2 CO3 )/2F−(RT/2F)ln(ai Na
2 O・Pi CO2 ・P*-1) ここで、F:ファラデー定数、R:ガス定数、T:絶対
温度(K)、ΔG0 i :化学種i種の標準生成エネル
ギ、ai :化学種i種の活量、Pi :化学種i種の分
圧、P* :大気圧(1.01×105 Pa)、を表す。
【0013】したがって、測定温度を一定とし、Na+
伝導性固体電解質のNa2 Oの活量を一定とすれば、両
電極間に発生する起電力Eは被検ガス中の炭酸ガスの分
圧の関数となる。それゆえ、起電力と炭酸ガス分圧との
関係を予め検量線として作成しておけば、この検量線に
基づき、この炭酸ガスセンサ素子を被検ガス中に挿入し
たときにこのセンサ素子が示す起電力から被検ガス中の
炭酸ガス分圧、すなわち濃度を知ることができるように
なる。
伝導性固体電解質のNa2 Oの活量を一定とすれば、両
電極間に発生する起電力Eは被検ガス中の炭酸ガスの分
圧の関数となる。それゆえ、起電力と炭酸ガス分圧との
関係を予め検量線として作成しておけば、この検量線に
基づき、この炭酸ガスセンサ素子を被検ガス中に挿入し
たときにこのセンサ素子が示す起電力から被検ガス中の
炭酸ガス分圧、すなわち濃度を知ることができるように
なる。
【0014】一方、Na+ 伝導性固体電解質とカソード
電極との間にO2-伝導性固体電解質を介装したものも、
その起電力は、炭酸ガス濃度依存性を有することが知ら
れている(Maruyama et al, Solid State Ionics, 23,
p.107〜p.112,1987を参照)。そして、本発明者の研究
によれば、上記センサの場合、センサ起電力は、カソー
ド電極側の電位への水分の影響を無視できる程度にな
る。すなわち、このセンサの場合、被検ガス中の水分の
影響を受けることなく炭酸ガス濃度を測定することが可
能になる。
電極との間にO2-伝導性固体電解質を介装したものも、
その起電力は、炭酸ガス濃度依存性を有することが知ら
れている(Maruyama et al, Solid State Ionics, 23,
p.107〜p.112,1987を参照)。そして、本発明者の研究
によれば、上記センサの場合、センサ起電力は、カソー
ド電極側の電位への水分の影響を無視できる程度にな
る。すなわち、このセンサの場合、被検ガス中の水分の
影響を受けることなく炭酸ガス濃度を測定することが可
能になる。
【0015】
【実施態様】以下、図面に基づいて本発明の実施態様を
詳細に説明する。図1は、本発明の炭酸ガス分析計を組
込んだ測定系の全体を示す構成図である。図において、
炭酸ガスセンサ1は、たとえば石英管2のようなセルの
中にセットされ、石英セル2の一方の端部2aは被検ガ
ス導入部になっていて、ここに、フロンガス吸着フィル
タ3が配置されることにより、炭酸ガス分析計Aが構成
されている。
詳細に説明する。図1は、本発明の炭酸ガス分析計を組
込んだ測定系の全体を示す構成図である。図において、
炭酸ガスセンサ1は、たとえば石英管2のようなセルの
中にセットされ、石英セル2の一方の端部2aは被検ガ
ス導入部になっていて、ここに、フロンガス吸着フィル
タ3が配置されることにより、炭酸ガス分析計Aが構成
されている。
【0016】フロンガス吸着フィルタ3の一方は、流量
計4、エアポンプ5を介して被検ガスのボンベ6と接続
され、ボンベ6から供給される被検ガスは所望の流量
で、被検ガス導入部2aのフロンガス吸着フィルタ3を
通って石英セル2に導入され、炭酸ガスセンサ1と接触
して導出口2bから流出するようになっている。石英セ
ル2の外側には電気炉7が配置され、この電気炉7は温
度コントローラ8によって炭酸ガスセンサ1を所望の作
動温度に制御できるようになっている。
計4、エアポンプ5を介して被検ガスのボンベ6と接続
され、ボンベ6から供給される被検ガスは所望の流量
で、被検ガス導入部2aのフロンガス吸着フィルタ3を
通って石英セル2に導入され、炭酸ガスセンサ1と接触
して導出口2bから流出するようになっている。石英セ
ル2の外側には電気炉7が配置され、この電気炉7は温
度コントローラ8によって炭酸ガスセンサ1を所望の作
動温度に制御できるようになっている。
【0017】また、炭酸ガスセンサ1のカソード電極1
2、アノード電極13からはそれぞれリード線12a、
13aが引き出され、これらリード線は、信号処理回路
9と接続され、そこで処理された起電力信号が表示回路
10に表示されるようになっている。本発明の炭酸ガス
分析計における炭酸ガスセンサの1例を図2の側面図、
および図2のIII-III 線に沿う断面図として示す。
2、アノード電極13からはそれぞれリード線12a、
13aが引き出され、これらリード線は、信号処理回路
9と接続され、そこで処理された起電力信号が表示回路
10に表示されるようになっている。本発明の炭酸ガス
分析計における炭酸ガスセンサの1例を図2の側面図、
および図2のIII-III 線に沿う断面図として示す。
【0018】この炭酸ガスセンサは、円柱形状のNa+
伝導性固体電解質11の一方の端部11aにカソード電
極12が直接接触して形成され、また他方の端部11b
には、カソード電極13が直接接触して形成されてい
る。Na+ 伝導性固体電解質11の形状は、断面が多角
形の角柱状であってもよく、また円板状や角板状であっ
てもよい。このような形状のNa+伝導性固体電解質1
1は、所定の原料粉末を成形したのち、得られた成形体
を焼結し、ついでその焼結体をダイヤモンドカッターや
旋盤などの加工機械で上記した形状に切削加工すること
により製作することができる。
伝導性固体電解質11の一方の端部11aにカソード電
極12が直接接触して形成され、また他方の端部11b
には、カソード電極13が直接接触して形成されてい
る。Na+ 伝導性固体電解質11の形状は、断面が多角
形の角柱状であってもよく、また円板状や角板状であっ
てもよい。このような形状のNa+伝導性固体電解質1
1は、所定の原料粉末を成形したのち、得られた成形体
を焼結し、ついでその焼結体をダイヤモンドカッターや
旋盤などの加工機械で上記した形状に切削加工すること
により製作することができる。
【0019】用いるNa+ 伝導性固体電解質としては、
たとえば、 次式:Na1+x Zr2 Six P3-x O12(0≦x≦3)
で示されるNASICON、 次式:Na2 O・xAl2 O3 (0≦x≦5)で示され
るβ−アルミナ、 次式:Na1+x Mx Al11-xO17(Mは、1価陽イオン
のLi+ や、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、C
o2+、Ni2+、Cu2+の2価陽イオンを表す。0≦x≦
2。)で示されるβ”−アルミナ、 次式:Na1+x Zr2-x Mx P3 O12(Mは、Fe3+、
In3+、Sc3+、Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb
3+、Dy3+、Ho3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+
の3価陽イオンを表す。0≦x≦2。)で示される化合
物、 次式:Na1+2xZr2-x Mx P3 O12(Mは、Mg2+、
Ca2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu2+の2
価陽イオンを表す。0≦x≦2。)で示される化合物、 次式:NaMSi4 O12(Mは、Fe3+、In3+、Sc
3+、Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、
Ho3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価陽イオ
ンを表し。0≦x≦2。)で示され、NMS−MASI
CONと呼ばれる化合物、 次式:Na3 MSi4 O12(Mは、Fe3+、In3+、S
c3+、Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、D
y3+、Ho3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価
陽イオンを表し。0≦x≦2。)で示される化合物、 次式:Na1.7 Al1.7 Si0.3 O4 やNa3 ScP3
O12で示される化合物、をあげることができる。
たとえば、 次式:Na1+x Zr2 Six P3-x O12(0≦x≦3)
で示されるNASICON、 次式:Na2 O・xAl2 O3 (0≦x≦5)で示され
るβ−アルミナ、 次式:Na1+x Mx Al11-xO17(Mは、1価陽イオン
のLi+ や、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、C
o2+、Ni2+、Cu2+の2価陽イオンを表す。0≦x≦
2。)で示されるβ”−アルミナ、 次式:Na1+x Zr2-x Mx P3 O12(Mは、Fe3+、
In3+、Sc3+、Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb
3+、Dy3+、Ho3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+
の3価陽イオンを表す。0≦x≦2。)で示される化合
物、 次式:Na1+2xZr2-x Mx P3 O12(Mは、Mg2+、
Ca2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu2+の2
価陽イオンを表す。0≦x≦2。)で示される化合物、 次式:NaMSi4 O12(Mは、Fe3+、In3+、Sc
3+、Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、
Ho3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価陽イオ
ンを表し。0≦x≦2。)で示され、NMS−MASI
CONと呼ばれる化合物、 次式:Na3 MSi4 O12(Mは、Fe3+、In3+、S
c3+、Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、D
y3+、Ho3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価
陽イオンを表し。0≦x≦2。)で示される化合物、 次式:Na1.7 Al1.7 Si0.3 O4 やNa3 ScP3
O12で示される化合物、をあげることができる。
【0020】また、特開昭57−135714号公報、
特開昭59−213609号公報、欧州特許公開第0 06
7 274 号公報などで提案されているNa+ 伝導性固体電
解質や、Na2 O・Al2 O3 ・xSiO2 (xは2、
4、6、8)で示される化合物も、200〜700℃の
比較的低温下においてもNa+ の導電率が高い、すなわ
ち、内部インピーダンスが小さいので、これらも本発明
に係るNa+ 伝導性固体電解質として用いることができ
る。さらには、次式:(PEO)xNaSCN、(PP
O)xNaSCN、(PEO)xNaI、(PPO)xN
aI、(PEO)xNaCF3 SO3 、(PPO)NaC
F3 SO3 (これらの式中、PEOは、(CH2 CH2
O) n 、PPOは、(CH2 CH(CH3 )O)n を表
し、xは陽イオン当たりの酸素原子数を表す。)で示さ
れる高分子錯体も、低温下におけるNa+ の導電率が高
いので、本発明にかかるNa+ 伝導性固体電解質として
使用することができる。
特開昭59−213609号公報、欧州特許公開第0 06
7 274 号公報などで提案されているNa+ 伝導性固体電
解質や、Na2 O・Al2 O3 ・xSiO2 (xは2、
4、6、8)で示される化合物も、200〜700℃の
比較的低温下においてもNa+ の導電率が高い、すなわ
ち、内部インピーダンスが小さいので、これらも本発明
に係るNa+ 伝導性固体電解質として用いることができ
る。さらには、次式:(PEO)xNaSCN、(PP
O)xNaSCN、(PEO)xNaI、(PPO)xN
aI、(PEO)xNaCF3 SO3 、(PPO)NaC
F3 SO3 (これらの式中、PEOは、(CH2 CH2
O) n 、PPOは、(CH2 CH(CH3 )O)n を表
し、xは陽イオン当たりの酸素原子数を表す。)で示さ
れる高分子錯体も、低温下におけるNa+ の導電率が高
いので、本発明にかかるNa+ 伝導性固体電解質として
使用することができる。
【0021】ここで、上記したNa+ 伝導性固体電解質
は、それぞれのNa+ 濃度や内部インピーダンスが若干
異なっているので、前述した作動原理によれば、得られ
た各炭酸ガスセンサの示す起電力や応答速度も異なって
くる。しかしながら、この点に関していえば、たとえ
ば、起電力については、炭酸ガスセンサにつきそれ固有
の検量線を予め作成しておくことにより炭酸ガスセンサ
としての性能差は解消できるし、また応答速度について
も、上述した各化合物はいずれも高いNa+ 伝導性を示
すので、実用上、センサとしての性能に支障をきたすこ
とはない。
は、それぞれのNa+ 濃度や内部インピーダンスが若干
異なっているので、前述した作動原理によれば、得られ
た各炭酸ガスセンサの示す起電力や応答速度も異なって
くる。しかしながら、この点に関していえば、たとえ
ば、起電力については、炭酸ガスセンサにつきそれ固有
の検量線を予め作成しておくことにより炭酸ガスセンサ
としての性能差は解消できるし、また応答速度について
も、上述した各化合物はいずれも高いNa+ 伝導性を示
すので、実用上、センサとしての性能に支障をきたすこ
とはない。
【0022】このようなNa+ 伝導性固体電解質11の
両端部に形成されるカソード電極12、アノード電極1
3は、いずれも、多孔質のガス拡散電極である。これら
の電極は、スパッタリング法や蒸着法などによっても形
成することができるが、電極素材の微粉を含むペースト
をNa+ 伝導性固体電解質の所定の個所に塗布したの
ち、これを所定温度で焼成して焼付けるというペースト
塗布熱分解法は、簡便でかつ確実に電極形成ができると
いうことから好適である。用いる電極の素材としては、
高温下においてもナトリウムや酸素が固溶することがな
く、経時変化も起こりにくいということから金(Au)
であることが好ましい。
両端部に形成されるカソード電極12、アノード電極1
3は、いずれも、多孔質のガス拡散電極である。これら
の電極は、スパッタリング法や蒸着法などによっても形
成することができるが、電極素材の微粉を含むペースト
をNa+ 伝導性固体電解質の所定の個所に塗布したの
ち、これを所定温度で焼成して焼付けるというペースト
塗布熱分解法は、簡便でかつ確実に電極形成ができると
いうことから好適である。用いる電極の素材としては、
高温下においてもナトリウムや酸素が固溶することがな
く、経時変化も起こりにくいということから金(Au)
であることが好ましい。
【0023】カソード電極12、アソード電極13に
は、それぞれ、リード線12a、13aが取付けられ、
ここから、炭酸ガス濃度の測定時における起電力信号が
取り出される。これらのリード線12a、13aはカソ
ード電極12、アノード電極13と同じ素材で構成され
ていることが好ましく、たとえば、両電極の形成前また
は形成と同時に金ペーストなどを用いてこれら電極に固
定して取付けることが好ましい。
は、それぞれ、リード線12a、13aが取付けられ、
ここから、炭酸ガス濃度の測定時における起電力信号が
取り出される。これらのリード線12a、13aはカソ
ード電極12、アノード電極13と同じ素材で構成され
ていることが好ましく、たとえば、両電極の形成前また
は形成と同時に金ペーストなどを用いてこれら電極に固
定して取付けることが好ましい。
【0024】アノード電極13の周囲には、Na+ 伝導
性固体電解質11にも接触した状態でNa2 CO3 の膜
14が形成されている。このNa2 CO3 の膜14は、
Na2 CO3 の水溶液のアルコール懸濁液を、Na+ 伝
導性固体電解質11の他方の端部11bとアノード電極
13を包み込んで両者を橋絡するように塗布したのちそ
れを乾燥して形成してもよいが、Na2CO3 の膜14
の固定化状態を確実にして、外力を受けても剥離しない
ようにするために、この部分にNa2 CO3 の融液を塗
布して膜を形成することが好ましい。
性固体電解質11にも接触した状態でNa2 CO3 の膜
14が形成されている。このNa2 CO3 の膜14は、
Na2 CO3 の水溶液のアルコール懸濁液を、Na+ 伝
導性固体電解質11の他方の端部11bとアノード電極
13を包み込んで両者を橋絡するように塗布したのちそ
れを乾燥して形成してもよいが、Na2CO3 の膜14
の固定化状態を確実にして、外力を受けても剥離しない
ようにするために、この部分にNa2 CO3 の融液を塗
布して膜を形成することが好ましい。
【0025】すなわち、Na2 CO3 を融点(851
℃)以上の温度に加熱して溶融し、その融液の中に、N
a+ 伝導性固体電解質11のアノード電極側の部分を浸
漬したのち引き上げてその浸漬した部分に塗布すればよ
い。このとき、Na2 CO3 の融液がカソード電極12
に接触しないように注意することが重要である。Na2
CO3 の融液をいれる容器としては、高温でもナトリウ
ムに対して比較的安定な材料の容器、たとえば、金やジ
ルコニウムの容器であることが好ましい。
℃)以上の温度に加熱して溶融し、その融液の中に、N
a+ 伝導性固体電解質11のアノード電極側の部分を浸
漬したのち引き上げてその浸漬した部分に塗布すればよ
い。このとき、Na2 CO3 の融液がカソード電極12
に接触しないように注意することが重要である。Na2
CO3 の融液をいれる容器としては、高温でもナトリウ
ムに対して比較的安定な材料の容器、たとえば、金やジ
ルコニウムの容器であることが好ましい。
【0026】図4および図4のV−V線に沿う断面図で
ある図5は、炭酸ガスセンサの他の例を示す。この炭酸
ガスセンサの場合、Na+ 伝導性固体電解質11の一方
の端部11aに直接接触してカソード電極12が形成さ
れ、その周囲にリード線12aが巻回されていて、他方
の端部11bは、リード線13aをNa+ 伝導性固体電
解質11の直径よりも大きい直径で弦巻き状に巻回して
なるその巻回部に挿入され、その挿入部分をNa2 CO
3 の融液の中に浸漬して、リード線13aとNa+ 伝導
性固体電解質11の端部11bを橋絡するNa2 CO3
の膜14が形成されている。
ある図5は、炭酸ガスセンサの他の例を示す。この炭酸
ガスセンサの場合、Na+ 伝導性固体電解質11の一方
の端部11aに直接接触してカソード電極12が形成さ
れ、その周囲にリード線12aが巻回されていて、他方
の端部11bは、リード線13aをNa+ 伝導性固体電
解質11の直径よりも大きい直径で弦巻き状に巻回して
なるその巻回部に挿入され、その挿入部分をNa2 CO
3 の融液の中に浸漬して、リード線13aとNa+ 伝導
性固体電解質11の端部11bを橋絡するNa2 CO3
の膜14が形成されている。
【0027】この炭酸ガスセンサにおいては、リード線
13aの弦巻ばね状に巻回されている部分はNa+ 伝導
性固体電解質と非接触状態にあるが、この部分がアノー
ド電極13として機能する。図6および図6のVII-VII
線に沿う断面図である図7は、炭酸ガスセンサの別の例
を示す。
13aの弦巻ばね状に巻回されている部分はNa+ 伝導
性固体電解質と非接触状態にあるが、この部分がアノー
ド電極13として機能する。図6および図6のVII-VII
線に沿う断面図である図7は、炭酸ガスセンサの別の例
を示す。
【0028】この炭酸ガスセンサは、図2および図3に
示した構造の炭酸ガスセンサにおいて、Na+ 伝導性固
体電解質11の一方の端部11aに直接接触してO2-伝
導性固体電解質15を形成し、このO2-伝導性固体電解
質15の他方の端面にカソード電極12を直接接触して
形成し、ここからリード線12aを取り出した構造のも
のである。
示した構造の炭酸ガスセンサにおいて、Na+ 伝導性固
体電解質11の一方の端部11aに直接接触してO2-伝
導性固体電解質15を形成し、このO2-伝導性固体電解
質15の他方の端面にカソード電極12を直接接触して
形成し、ここからリード線12aを取り出した構造のも
のである。
【0029】また、図8および図8のIX−IX線に沿う断
面図である図9は、炭酸ガスセンサのさらに別の例を示
す。この炭酸ガスセンサは、図4および図5に示した構
造の炭酸ガスセンサにおいて、Na+ 伝導性固体電解質
11の一方の端部11aに直接接触してO2-伝導性固体
電解質15を配置し、このO2-伝導性固体電解質15の
他方の端面にカソード電極12を直接接触して形成し、
ここからリード線12aを取り出した構造のものであ
る。
面図である図9は、炭酸ガスセンサのさらに別の例を示
す。この炭酸ガスセンサは、図4および図5に示した構
造の炭酸ガスセンサにおいて、Na+ 伝導性固体電解質
11の一方の端部11aに直接接触してO2-伝導性固体
電解質15を配置し、このO2-伝導性固体電解質15の
他方の端面にカソード電極12を直接接触して形成し、
ここからリード線12aを取り出した構造のものであ
る。
【0030】図6〜図9に示したこれらの炭酸ガスセン
サの場合は、被検ガス中に水分が含まれていても、その
影響を受けることなく、炭酸ガス濃度を測定することが
できる。これらの炭酸ガスセンサで用いるO2-伝導性固
体電解質15は、所定の原料粉末を成形し、得られた成
形体を焼結し、ついでその焼結体をダイヤモンドカッタ
ーや旋盤のような加工機械を用いて所望の形状に切削加
工することにより製作することができる。
サの場合は、被検ガス中に水分が含まれていても、その
影響を受けることなく、炭酸ガス濃度を測定することが
できる。これらの炭酸ガスセンサで用いるO2-伝導性固
体電解質15は、所定の原料粉末を成形し、得られた成
形体を焼結し、ついでその焼結体をダイヤモンドカッタ
ーや旋盤のような加工機械を用いて所望の形状に切削加
工することにより製作することができる。
【0031】用いるO2-伝導性固体電解質としては、た
とえば、 次式:(MO2)1-x (Ry Oz )x (Mは、Zr4+、T
h4+、Hf4+、Ce4+の4価陽イオンを表し、Rは、M
g2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu
2+の2価陽イオンまたはFe3+、In3+、Sc3+、
Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、Ho
3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価陽イオンを
表わす。0.05≦x≦0.3、yおよびzは(Ry OZ )
を電気的に中性にする数。)で示される化合物、 次式:(Bi2 O3)1-x (Ry Oz )x (Rは、M
g2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu
2+の2価陽イオンもしくはFe3+、In3+、Sc3+、Y
3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、H
o3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価陽イオン
またはW6+を表す。0.05≦x≦0.3、yおよびzは
(Ry Oz )を電気的に中性にする数。)で示される化
合物、をあげることができる。
とえば、 次式:(MO2)1-x (Ry Oz )x (Mは、Zr4+、T
h4+、Hf4+、Ce4+の4価陽イオンを表し、Rは、M
g2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu
2+の2価陽イオンまたはFe3+、In3+、Sc3+、
Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、Ho
3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価陽イオンを
表わす。0.05≦x≦0.3、yおよびzは(Ry OZ )
を電気的に中性にする数。)で示される化合物、 次式:(Bi2 O3)1-x (Ry Oz )x (Rは、M
g2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu
2+の2価陽イオンもしくはFe3+、In3+、Sc3+、Y
3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、H
o3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価陽イオン
またはW6+を表す。0.05≦x≦0.3、yおよびzは
(Ry Oz )を電気的に中性にする数。)で示される化
合物、をあげることができる。
【0032】上記したO2-伝導性固体電解質は、それぞ
れの内部インピーダンスが若干異なっているので、得ら
れた炭酸ガスセンサの示す起電力や応答速度も異なって
くる可能性がある。しかしながら、この点に関していえ
ば、上述した各化合物はいずれも高いO2-伝導性を示す
ので、実用上、センサとしての性能に支障をきたすこと
はない。
れの内部インピーダンスが若干異なっているので、得ら
れた炭酸ガスセンサの示す起電力や応答速度も異なって
くる可能性がある。しかしながら、この点に関していえ
ば、上述した各化合物はいずれも高いO2-伝導性を示す
ので、実用上、センサとしての性能に支障をきたすこと
はない。
【0033】これらの炭酸ガスセンサにおいて、カソー
ド電極12とリード線12aは、図2と図3で示した炭
酸ガスセンサの場合と同じように金で形成してもよい
が、高温下においてもO2-伝導性固体電解質15の構成
材料や酸素が固溶しない素材であり、また酸素の解離反
応に対して触媒効果を有する素材であるという点で白金
(Pt)が好適である。
ド電極12とリード線12aは、図2と図3で示した炭
酸ガスセンサの場合と同じように金で形成してもよい
が、高温下においてもO2-伝導性固体電解質15の構成
材料や酸素が固溶しない素材であり、また酸素の解離反
応に対して触媒効果を有する素材であるという点で白金
(Pt)が好適である。
【0034】そして、リード線12aの取付けに際して
は、カソード電極12の形成前または形成と同時に白金
のリード線を白金ペーストなどでカソード電極に固定す
ることが好ましい。また、酸素センサの作動温度を下
げ、応答速度を速めるという点からすると、特開昭50
−91389号公報で開示されているように、電極素材
の粉末にO2-伝導性固体電解質の粉末を混合してなるペ
ーストを用いると、より効果的である。
は、カソード電極12の形成前または形成と同時に白金
のリード線を白金ペーストなどでカソード電極に固定す
ることが好ましい。また、酸素センサの作動温度を下
げ、応答速度を速めるという点からすると、特開昭50
−91389号公報で開示されているように、電極素材
の粉末にO2-伝導性固体電解質の粉末を混合してなるペ
ーストを用いると、より効果的である。
【0035】また、これらの炭酸ガスセンサにおけるカ
ソード電極12の素材としては、酸化物電極材として知
られていて、安定化ジルコニアとの熱膨張差も小さい材
料、たとえば、 次式:La1-x Srx MO3 (式中、Mは、Co2+、M
n2+、Fe2+の2価陽イオンを表す。0≦x≦1.0
0。)で示される化合物、 次式:La1-x Srx M1 1-yM2 y O3 (式中、M
1 は、Mn2+、Fe3+、Ca2+、Mg2+などの陽イオン
を表し、M2 は、Co2+、Cr3+、Al3+などの陽イオ
ンを表す。0≦x<1.00。0≦y<1.00。) で示される化合物なども用いることができる。
ソード電極12の素材としては、酸化物電極材として知
られていて、安定化ジルコニアとの熱膨張差も小さい材
料、たとえば、 次式:La1-x Srx MO3 (式中、Mは、Co2+、M
n2+、Fe2+の2価陽イオンを表す。0≦x≦1.0
0。)で示される化合物、 次式:La1-x Srx M1 1-yM2 y O3 (式中、M
1 は、Mn2+、Fe3+、Ca2+、Mg2+などの陽イオン
を表し、M2 は、Co2+、Cr3+、Al3+などの陽イオ
ンを表す。0≦x<1.00。0≦y<1.00。) で示される化合物なども用いることができる。
【0036】これらの炭酸ガスセンサにおいて、Na+
伝導性固体電解質11の一方の端面11aにO2-伝導性
固体電解質15を接合するためには、金の微粉を有機溶
剤や油などに分散させたペーストを、Na+ 伝導性固体
電解質11の一方の端面11aとO2-伝導性固体電解質
15の一方の端面15aに塗布して両面を接着し、つい
で熱処理を施して両固体電解質を接合してもよいが、一
般に、Na+ 伝導性固体電解質の方がO2-伝導性固体電
解質よりも融点が可成り低いので、各端面11aと15
aの間にNa+ 伝導性固体電解質の粉末を付着させて熱
処理を行うと、粉末の表面活性によって両固体電解質間
の融着を比較的容易に行うことができる。
伝導性固体電解質11の一方の端面11aにO2-伝導性
固体電解質15を接合するためには、金の微粉を有機溶
剤や油などに分散させたペーストを、Na+ 伝導性固体
電解質11の一方の端面11aとO2-伝導性固体電解質
15の一方の端面15aに塗布して両面を接着し、つい
で熱処理を施して両固体電解質を接合してもよいが、一
般に、Na+ 伝導性固体電解質の方がO2-伝導性固体電
解質よりも融点が可成り低いので、各端面11aと15
aの間にNa+ 伝導性固体電解質の粉末を付着させて熱
処理を行うと、粉末の表面活性によって両固体電解質間
の融着を比較的容易に行うことができる。
【0037】なお、これらの炭酸ガスセンサは、特開平
2−99854号公報で開示されているように、電気絶
縁性の耐熱基板の上に形成してもよく、また、その基板
の内部や表面に加熱用ヒータを搭載して自己加熱ができ
るような構造にしてもよい。このようにすると、測定時
に、図1で示したような電気炉7を配置することが不要
になるばかりではなく、センサ作動温度の制御における
精度を高めることができるとともに、センサそれ自体を
小型にすることができる。
2−99854号公報で開示されているように、電気絶
縁性の耐熱基板の上に形成してもよく、また、その基板
の内部や表面に加熱用ヒータを搭載して自己加熱ができ
るような構造にしてもよい。このようにすると、測定時
に、図1で示したような電気炉7を配置することが不要
になるばかりではなく、センサ作動温度の制御における
精度を高めることができるとともに、センサそれ自体を
小型にすることができる。
【0038】本発明の炭酸ガス分析計における他の要素
は、フロンガス吸着フィルタである。フロンガスの吸着
材としては、多孔質で比表面積が大きい材料、たとえ
ば、活性炭、活性炭素繊維、ゼオライト、モレキュラー
シーブなどをあげることができる。
は、フロンガス吸着フィルタである。フロンガスの吸着
材としては、多孔質で比表面積が大きい材料、たとえ
ば、活性炭、活性炭素繊維、ゼオライト、モレキュラー
シーブなどをあげることができる。
【0039】これらの吸着材は、たとえば、プラスチッ
クやガラス製の容器の中に所望の充填率で充填し、炭酸
ガスセンサへの被検ガス導入部に配置されている。
クやガラス製の容器の中に所望の充填率で充填し、炭酸
ガスセンサへの被検ガス導入部に配置されている。
【0040】
実施例1 図2および図3で示した炭酸ガスセンサを次のようにし
て製造した。まず、純度99.9%のリン酸ナトリウム
(Na3 PO4 )の試薬(無水)とケイ酸ジルコニウム
(ZrSiO4 )の試薬を、モル比で1:2となるよう
に秤量したのち両者を混合した。得られた混合粉を11
47℃で48時間、熱処理して固相反応を起こさせて均
質化したのち、ボールミルで24時間粉砕処理を行っ
た。得られた粉末を1ton/cm2 の圧力で円柱状に金型プ
レス成形したのち、その成形体を、1247℃で12時
間、熱処理した。直径約2mm、長さ約8mmのNASIC
ONの円柱焼結体が得られた。このNASICON円柱
11の両端部の外周に、直径0.2mmの金線12a、13
aを巻き付け、さらに、この金線の巻き付け個所に金ペ
ーストを塗布したのち、全体に700℃で1時間の熱処
理を施してカソード電極12、アノード電極13を形成
した。
て製造した。まず、純度99.9%のリン酸ナトリウム
(Na3 PO4 )の試薬(無水)とケイ酸ジルコニウム
(ZrSiO4 )の試薬を、モル比で1:2となるよう
に秤量したのち両者を混合した。得られた混合粉を11
47℃で48時間、熱処理して固相反応を起こさせて均
質化したのち、ボールミルで24時間粉砕処理を行っ
た。得られた粉末を1ton/cm2 の圧力で円柱状に金型プ
レス成形したのち、その成形体を、1247℃で12時
間、熱処理した。直径約2mm、長さ約8mmのNASIC
ONの円柱焼結体が得られた。このNASICON円柱
11の両端部の外周に、直径0.2mmの金線12a、13
aを巻き付け、さらに、この金線の巻き付け個所に金ペ
ーストを塗布したのち、全体に700℃で1時間の熱処
理を施してカソード電極12、アノード電極13を形成
した。
【0041】ついで、円柱11のアノード電極13側
を、温度860℃で、特級試薬の無水炭酸ナトリウムを
溶融してなる融液に浸漬したのちこれを引き上げ、大気
中で放冷してNa2 CO3 の膜14を形成した。得られ
た炭酸ガスセンサを、図1で示したように、石英セル2
の中に収容し、プラスチック管の中に活性炭(二村化学
工業社製“太閤CG48BR”、比表面積1200 m2/
g )20gを充填(充填率60%)したフロンガス吸着
フィルタ3を石英セルの被検ガス導入部2aに配置して
炭酸ガス分析計Aとした。
を、温度860℃で、特級試薬の無水炭酸ナトリウムを
溶融してなる融液に浸漬したのちこれを引き上げ、大気
中で放冷してNa2 CO3 の膜14を形成した。得られ
た炭酸ガスセンサを、図1で示したように、石英セル2
の中に収容し、プラスチック管の中に活性炭(二村化学
工業社製“太閤CG48BR”、比表面積1200 m2/
g )20gを充填(充填率60%)したフロンガス吸着
フィルタ3を石英セルの被検ガス導入部2aに配置して
炭酸ガス分析計Aとした。
【0042】この測定系において、電気炉7を作動し、
炭酸ガスセンサ1の温度を温度コントローラ8で制御し
て625℃に保持した。この状態で、ボンベ6から、C
2 F3 Cl3 ガスを約1ppm含む空気を流量計4で3
00ml/分の流量に調節して供給し続け、そのときの
センサ起電力の経時変化を測定した。
炭酸ガスセンサ1の温度を温度コントローラ8で制御し
て625℃に保持した。この状態で、ボンベ6から、C
2 F3 Cl3 ガスを約1ppm含む空気を流量計4で3
00ml/分の流量に調節して供給し続け、そのときの
センサ起電力の経時変化を測定した。
【0043】2ケ月間で、月平均−0.6mVの起電力変
化が認められた。フロンガス吸着フィルタ3を配置しな
いときは、同じ測定条件であっても、2ケ月間で、月平
均−25mVの起電力変化が認められた。 実施例2 炭酸ガスセンサにおけるNa+ 伝導性固体電解質が、以
下の方法で製造したβ−アルミナであったこと、フロン
ガス吸着フィルタに用いた吸着材が、炭酸ガスの吸着を
防ぐために200℃に加熱したゼオライト(半井化学薬
品社製“モレキュラーシーブズ13X”、比表面積50
0 m2/g )30gであったことを除いては、実施例1と
同様にして炭酸ガス分析計を組み立てた。
化が認められた。フロンガス吸着フィルタ3を配置しな
いときは、同じ測定条件であっても、2ケ月間で、月平
均−25mVの起電力変化が認められた。 実施例2 炭酸ガスセンサにおけるNa+ 伝導性固体電解質が、以
下の方法で製造したβ−アルミナであったこと、フロン
ガス吸着フィルタに用いた吸着材が、炭酸ガスの吸着を
防ぐために200℃に加熱したゼオライト(半井化学薬
品社製“モレキュラーシーブズ13X”、比表面積50
0 m2/g )30gであったことを除いては、実施例1と
同様にして炭酸ガス分析計を組み立てた。
【0044】試薬特級の無水炭酸ナトリウムと、純度9
9.99%の酸化アルミニウムとを、Na2 O:Al2 O
3 換算で1:6(モル比)となるように秤量し、両者を
混合し、得られた混合物に1200℃で3時間、熱処理
して固相反応を起こさせて均質化したのち、ボールミル
で24時間の粉砕処理を行った。得られた粉末を、1to
n/cm2 の圧力でラバープレス成形し、その成形体に、1
600℃で30分間の熱処理を施してβーアルミナのブ
ロックとした。
9.99%の酸化アルミニウムとを、Na2 O:Al2 O
3 換算で1:6(モル比)となるように秤量し、両者を
混合し、得られた混合物に1200℃で3時間、熱処理
して固相反応を起こさせて均質化したのち、ボールミル
で24時間の粉砕処理を行った。得られた粉末を、1to
n/cm2 の圧力でラバープレス成形し、その成形体に、1
600℃で30分間の熱処理を施してβーアルミナのブ
ロックとした。
【0045】実施例1と同じ測定条件下で炭酸ガスセン
サのセンサ起電力の経時変化を測定した。2ケ月間で、
月平均−0.4mVの起電力変化が認められた。フロンガ
ス吸着フィルタ3を配置しないときは、2ケ月間で月平
均−21mVの起電力変化が認められた。
サのセンサ起電力の経時変化を測定した。2ケ月間で、
月平均−0.4mVの起電力変化が認められた。フロンガ
ス吸着フィルタ3を配置しないときは、2ケ月間で月平
均−21mVの起電力変化が認められた。
【0046】実施例3 図6および図7で示した炭酸ガスセンサを次のようにし
て製造した。まず、実施例1と同様にして同一寸法のN
ASICONの円柱11を製造した。つぎに、特級試薬
の酸化イットリウム(Y2 O3 )粉末と特級試薬の酸化
ジルコニウム(ZrO2 )粉末とを、モル比で8:92
となるように秤量したのち両者を混合した。得られた混
合粉を、空気中において、1000℃で2時間、熱処理
して固相反応を起こさせて均質化したのち、ボールミル
で24時間粉砕処理を行った。得られた粉末を1ton/cm
2 の圧力でラバープレス成形したのち、その成形体を、
1750℃で2時間、熱処理した。イットリア安定化ジ
ルコニア(以下、YSZという)の焼結体ブロックが得
られた。この焼結体ブロックをダイヤモンドカッターと
旋盤で加工して、直径4mm、厚み0.5mmディスク15に
した。
て製造した。まず、実施例1と同様にして同一寸法のN
ASICONの円柱11を製造した。つぎに、特級試薬
の酸化イットリウム(Y2 O3 )粉末と特級試薬の酸化
ジルコニウム(ZrO2 )粉末とを、モル比で8:92
となるように秤量したのち両者を混合した。得られた混
合粉を、空気中において、1000℃で2時間、熱処理
して固相反応を起こさせて均質化したのち、ボールミル
で24時間粉砕処理を行った。得られた粉末を1ton/cm
2 の圧力でラバープレス成形したのち、その成形体を、
1750℃で2時間、熱処理した。イットリア安定化ジ
ルコニア(以下、YSZという)の焼結体ブロックが得
られた。この焼結体ブロックをダイヤモンドカッターと
旋盤で加工して、直径4mm、厚み0.5mmディスク15に
した。
【0047】NASICON円柱11(直径2mm、長さ
約8mm)の一方の端面11aにNASICONの粉末を
付着させ、ここにYSZのディスク15を載せ、このY
SZディスクの背面からセラミックヒータで1350℃
に加熱して、YSZのディスク15の一方の端面15a
をNASICON円柱11の一方の端面11aに融着し
て両者を一体化した。
約8mm)の一方の端面11aにNASICONの粉末を
付着させ、ここにYSZのディスク15を載せ、このY
SZディスクの背面からセラミックヒータで1350℃
に加熱して、YSZのディスク15の一方の端面15a
をNASICON円柱11の一方の端面11aに融着し
て両者を一体化した。
【0048】YSZディスク15の他方の端面に直径0.
2mmの金線4bを添着し、この上に金ペーストを塗布
し、全体を700℃で1時間焼成してカソード電極12
を形成し、さらに実施例1と同様にしてアノード電極1
3、Na2 CO3 膜14を形成して炭酸ガスセンサとし
た。この炭酸ガスセンサと、活性炭素繊維(東洋紡績社
製“Kフィルター”、比表面積1500 m2/g )約20
gを充填したフロンガス吸着フィルタとで炭酸ガス分析
計を組み立てた。
2mmの金線4bを添着し、この上に金ペーストを塗布
し、全体を700℃で1時間焼成してカソード電極12
を形成し、さらに実施例1と同様にしてアノード電極1
3、Na2 CO3 膜14を形成して炭酸ガスセンサとし
た。この炭酸ガスセンサと、活性炭素繊維(東洋紡績社
製“Kフィルター”、比表面積1500 m2/g )約20
gを充填したフロンガス吸着フィルタとで炭酸ガス分析
計を組み立てた。
【0049】実施例1と同じ測定条件下で炭酸ガスセン
サのセンサ起電力の経時変化を測定した。2ケ月間で、
月平均−0.4mVの起電力変化が認められた。フロンガ
ス吸着フィルタ3を配置しないときは、2ケ月間で月平
均−20mVの起電力変化が認められた。
サのセンサ起電力の経時変化を測定した。2ケ月間で、
月平均−0.4mVの起電力変化が認められた。フロンガ
ス吸着フィルタ3を配置しないときは、2ケ月間で月平
均−20mVの起電力変化が認められた。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
炭酸ガス分析計は、炭酸ガス濃度を実測する炭酸ガスセ
ンサの前段で、被検ガス中のフロンガスをフロンガス吸
着フィルタで除去することができるので、炭酸ガスセン
サのセンサ起電力は経時的に安定となる。したがってこ
の炭酸ガス分析計は信頼性の優れた炭酸ガス分析計とし
て有用である。
炭酸ガス分析計は、炭酸ガス濃度を実測する炭酸ガスセ
ンサの前段で、被検ガス中のフロンガスをフロンガス吸
着フィルタで除去することができるので、炭酸ガスセン
サのセンサ起電力は経時的に安定となる。したがってこ
の炭酸ガス分析計は信頼性の優れた炭酸ガス分析計とし
て有用である。
【図1】本発明の炭酸ガス分析計を組み込んだ被検ガス
測定系を示す基本構成図である。
測定系を示す基本構成図である。
【図2】本発明の炭酸ガス分析計に用いる炭酸ガスセン
サの1例を示す側面図である。
サの1例を示す側面図である。
【図3】図2のIII-III 線に沿う断面図である。
【図4】本発明の炭酸ガス分析計に用いる炭酸ガスセン
サの他の例を示す側面図である。
サの他の例を示す側面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明の炭酸ガス分析計に用いる炭酸ガスセン
サの別の例を示す側面図である。
サの別の例を示す側面図である。
【図7】図6のVII-VII 線に沿う断面図である。
【図8】本発明の炭酸ガス分析計に用いる炭酸ガスセン
サのさらに別の例を示す側面図である。
サのさらに別の例を示す側面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
A 炭酸ガス分析計 1 炭酸ガスセンサ 2 石英セル 2a 被検ガス導入部 2b 被検ガスの導出口 3 フロンガス吸着フィルタ 4 流量計 5 エアポンプ 6 被検ガスのポンプ 7 電気炉 8 温度コントローラ 9 信号処理回路 10 表示回路 11 Na+ 伝導性固体電解質 11a Na+ 伝導性固体電解質11の一方の端部 11b Na+ 伝導性固体電解質11の他方の端部 12 カソード電極 12a リード線 13 アノード電極 13a リード線 14 Na2 CO3 の膜 15 O2-伝導性固体電解質 15a O2-伝導性固体電解質15の一方の端部
Claims (2)
- 【請求項1】 ナトリウムイオン伝導性固体電解質と、
前記ナトリウムイオン伝導性固体電解質の一方の端部に
接触して形成されたカソード電極と、前記ナトリウムイ
オン伝導性固体電解質の他方の端部に接触または離隔し
て形成されたアノード電極と、前記ナトリウムイオン伝
導性固体電解質の前記他方の端部および前記アノード電
極の間を橋絡している炭酸ナトリウムとを含む炭酸ガス
センサ;前記炭酸ガスセンサへの被検ガス導入部に配置
された、フッ素と塩素とを含む化合物のガスを吸着する
フィルタ;を備えていることを特徴とする炭酸ガス分析
計。 - 【請求項2】 ナトリウムイオン伝導性固体電解質と、
前記ナトリウムイオン伝導性固体電解質の一方の端部に
接触して配置された酸素イオン伝導性固体電解質と、前
記酸素イオン伝導性固体電解質と接触して形成されたカ
ソード電極と、前記ナトリウムイオン伝導性固体電解質
の他方の端部に接触または離隔して形成されたアノード
電極と、前記ナトリウムイオン伝導性固体電解質の前記
他方の端部および前記アノード電極の間を橋絡している
炭酸ナトリウムとを含む炭酸ガスセンサ;前記炭酸ガス
センサへの被検ガス導入部に配置された、フッ素と塩素
とを含む化合物のガスを吸着するフィルタ;を備えてい
ることを特徴とする炭酸ガス分析計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3316643A JPH05149913A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 炭酸ガス分析計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3316643A JPH05149913A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 炭酸ガス分析計 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05149913A true JPH05149913A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18079313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3316643A Pending JPH05149913A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 炭酸ガス分析計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05149913A (ja) |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP3316643A patent/JPH05149913A/ja active Pending
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