JPH0516268A - 層状構造体 - Google Patents

層状構造体

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JPH0516268A
JPH0516268A JP3176569A JP17656991A JPH0516268A JP H0516268 A JPH0516268 A JP H0516268A JP 3176569 A JP3176569 A JP 3176569A JP 17656991 A JP17656991 A JP 17656991A JP H0516268 A JPH0516268 A JP H0516268A
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Kazuhiko Minowa
一彦 簑輸
Yohei Kageyama
陽平 蔭山
Masami Matsuoka
正己 松岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸素含有有機化合物と炭化水素との混合物、
例えば、アルコール含有ガソリンに対する透過防止能
(バリヤー性)に優れた層状構造体を提供する事であ
る。 【構成】 (a)ポリオレフィン系重合体、(b)不飽
和ニトリル単量体の含有量が50〜95重量%である高
ニトリル樹脂、および(c)エポキシ基を含有するエチ
レン系単量体をグラフトまたは共重合したポリオレフィ
ンからなり、前記(b)が前記(a)中に薄層状に分散
して存在する事を特徴とする層状構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は層状構造体に関し、詳し
くは酸素含有有機化合物と炭化水素との混合物、例えば
アルコール含有ガソリンに対する透過防止能(バリヤー
性)に優れた層状構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,410,482 号中に記されてい
るようにポリオレフィンと縮合重合体の層状構造体、特
にポリオレフィンとナイロンの層状構造体は、自動車用
のガソリンタンクを始めとする液状炭化水素の容器とし
て用いた場合、優れた透過防止能があることが認められ
ている。しかし環境汚染と石油資源の枯渇の観点から、
最近アルコールなどの酸素含有有機化合物を含有したガ
ソリンの使用が義務づけられる方向にある。また、層状
構造体ではないが、ポリオレフィンと高ニトリル樹脂を
用いた積層体が特開昭62-20436に記されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ポリオレフ
ィンとナイロンの層状構造体をアルコール含有ガソリン
の容器に用いた場合、ナイロンがアルコールで膨潤する
ため、透過防止能が著しく低下してしまい致命的な欠陥
となっている。また、ポリオレフィンと高ニトリル樹脂
の積層体においては、ポリオレフィンと高ニトリル樹脂
の接着性が悪かった。そこで本発明者は、酸素含有有機
化合物、例えばアルコールなどを、ガソリンなどの炭化
水素に混合した燃料に対するバリヤー性に優れた材料を
得るために鋭意研究を重ねた。
【0004】
【課題を解決するための手段】その結果、本発明者はポ
リオレフィン系重合体を基材としその中に高ニトリル樹
脂を薄層状に分散する際、特定の添加剤を使用すること
により上記目的を達成できることを見いだした。本発明
はかかる知見に基づいて完成したものである。すなわち
本発明は、(a)ポリオレフィン系重合体、(b)不飽
和ニトリル単量体含有量が50〜95重量%である高ニ
トリル樹脂及び(c)エポキシ基を含有するエチレン系
単量体をグラフトまたは共重合したポリオレフィンから
なり、前記(b)高ニトリル樹脂が、(a)ポリオレフ
ィン系重合体中に薄層状に分散して存在することを特徴
とする層状構造体である。以下、本発明を詳しく説明す
る。
【0005】(a)ポリオレフィン系重合体 本発明の層状構造体においては、(a)ポリオレフィン
系重合体が基材として用いられる。基材となるポリオレ
フィン系重合体には、各種のものが使用でき、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンなど、炭素
数2〜8のオレフィン単量体の単独重合体、さらにはこ
れらのオレフィンの2種以上あるいは他のコモノマー、
例えば酢酸ビニル、無水マレイン酸との共重合体等を包
含する。特にエチレン系単独重合体、あるいはエチレン
を含有するブテン−1、ヘキセン−1、プロピレン等の
α−オレフィンとの共重合体が好適である。具体的に
は、高、中及び低密度ポリエチレン、プロピレンホモポ
リマ−、耐衝撃性ポリプロピレン等が挙げられる。ま
た、このポリオレフィン系重合体には、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合
体などのエラストマーも混合できる。一般には25重量
%以下が好ましい。
【0006】(b)不飽和ニトリル単量体含有量が50
〜95重量%である高ニトリル樹脂本発明の層状構造体
に用いられる(b)高ニトリル樹脂は、不飽和ニトリル
単量体が50〜95重量%である。この単量体が50重
量%未満では層状構造体のバリヤー性が不十分であり、
また、95重量%を越えると、高ニトリル樹脂の熱分解
温度と溶融温度が接近し、成形が困難になるのでいずれ
も不適当である。以下に、この高ニトリル樹脂の不飽和
ニトリル単量体の構造式を示す。 但し、Rは水素原子、炭素数1〜4の低級アルキル基
またはハロゲンであり、具体的には、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル、α−ク
ロロアクリロニトリル、α−フルオロアクリロニトリル
などがある。溶融成形を可能とするためにこれらに共重
合されるコモノマーとして、不飽和カルボン酸エステ
ル、ビニルエステル、ビニルエーテル、ビニリデン化合
物、芳香族ビニルなどがある。また、後で述べる(c)
エポキシ基を含有するエチレン系単量体をグラフトまた
は共重合したポリオレフィンと(b)高ニトリル樹脂と
の接着性を付与するために共重合されるコモノマーとし
て、不飽和カルボン酸またはその無水物がある。
【0007】不飽和カルボン酸エステルは下の構造式で
示される単量体である。 但し、R1 は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基ま
たはハロゲンであり、R2 は炭素数1〜30のアルキル
基である。具体的にはメチルアクリレート、エチルアク
リレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、アミルアクリレートやヘキシルアクリレート、メチ
ル−α−クロロアクリレート、エチル−α−クロロアク
リレートなどがある。
【0008】ビニリデン化合物は下の構造式で示される
単量体である。 但しR3 、R4 は炭素数1〜7のアルキル基であり、
具体的には、イソブチレン、2−メチルブテン−1、2
−メチルペンテン−1、2−メチルヘキセン−1、2−
メチルヘプテン−1、2−メチルオクテン−1、2−エ
チルブテン−1、2−プロピルペンテン−1、2,4,
4−トリメチルペンテン−1などとその混合物であり、
なかでもイソブチレンが好適である。
【0009】ビニルエーテルには、メチルビニルエーテ
ル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、
ブチルビニルエーテル、メチルイソプロペニルエーテ
ル、エチルイソプロペニルエ−テルなどがあり、中でも
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピ
ルビニルエーテル、ブチルビニルエーテルが好適であ
る。
【0010】ビニルエステルには、ビニルアセテート、
ビニルプロピオネート、ビニルブチレートなどがあり、
中でもビニルアセテートが好適である。芳香族ビニルに
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
ビニルキシレン、インデンなどがあり、中でもスチレン
が好適である。
【0011】(c)エポキシ基を含有するエチレン系単
量体をグラフトまたは共重合したポリオレフィンと
(b)高ニトリル樹脂との接着性を付与するために共重
合されるコモノマーとしての不飽和カルボン酸またはそ
の無水物には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸などがある。これらは単独あるいは
2種以上を混合して不飽和ニトリル単量体と共重合され
る。
【0012】また前記したアクリロニトリル等と不飽和
カルボン酸エステル等との共重合は、共役ジエンの単独
重合体や共重合体などのゴム存在下で重合してもよい。
これによって耐衝撃性が向上する。共役ジエン単量体に
は、1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、
ブロモプレン、シアノプレン、2,3−ジメチル−1,
3−ブタジエン、2−エチル1,3−ブタジエン、2,
3−ジエチル−1,3−ブタジエンなどがあり、中でも
1,3−ブタジエンやイソプレンが好適である。共役ジ
エンと共重合させるコモノマーには、前述で示したよう
あるいは、ビニルエーテル、ビニルエステルなどがあ
り、共役ジエン含量が50〜100重量%のゴムであ
り、具体的には、ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体、イソプレン−アクリロニトリル共重合体、ポリブタ
ジエンなどがある。
【0013】(c)エポキシ基を含有するエチレン系単
量体をグラフトまたは共重合したポリオレフィン本発明
は上記(a)と(b)にさらに添加剤として(c)エポ
キシ基を含有するエチレン系単量体をグラフトまたは共
重合したポリオレフィンを使用するものである。この
(c)は上記(a)ポリオレフィン系重合体と(b)高
ニトリル樹脂との相溶化剤のごとく作用するものであ
る。この(c)エポキシ基を含有するエチレン系単量体
をグラフトまたは共重合したポリオレフィンは、具体的
にはグラフト反応及び共重合反応によって得られる。
【0014】グラフト反応はポリオレフィン骨格にエポ
キシ基を含有するエチレン系単量体をグラフト重合させ
ることによって得られる。グラフト反応の方法として
は、キシレン、トルエンなどの芳香族炭化水素化合物、
ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素化合物などの
溶媒中でポリオレフィン、エポキシ基を含有するエチレ
ン系単量体及びラジカル開始剤を加熱混合させて製造す
る方法、ならびにポリオレフィン、エポキシ基を含有す
るエチレン系単量体及びラジカル開始剤をあらかじめ本
質的に架橋しない条件で混合させ、得られる混合物を押
出機、バンバリーミキサー、ニーダーなどの一般に合成
樹脂の分野で使われている混練機を使用して溶融混合さ
せることによる製造方法などが挙げられるが、操作性、
経済性の点から後者の方法が好んで採用される。
【0015】後者の場合、グラフトの条件については、
ポリオレフィンの劣化、エポキシ基を含有するエチレン
系単量体の分解、ラジカル開始剤の分解温度などを考慮
して適宜選定されるが、一般には100〜350℃であ
り、150〜300℃が好適である。
【0016】またグラフト反応に使用するエポキシ基を
含有するエチレン系単量体としては、一般式(a)、
(b) (式中、Rは同一でも異種でもよく、ビニル基、アリル
(ALLYL )基のごとくエチレン系不飽和結合を有する炭
素数が2〜8個の炭化水素基を示す。)で示される不飽
和グリシジルエステル類(a)及び不飽和グリシジルエ
ーテル類(b)などが挙げられる。具体的には、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリル
グリシジルエーテル、メタクリルグリシジルエーテルな
どが挙げられる。
【0017】またグラフト反応で使用されるラジカル開
始剤としては、ラジカル開始剤の一分半減期温度が通常
100℃以上であり、105℃以上が好ましく、特に1
20℃以上のものが好適である。ラジカル開始剤の代表
例としては、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパー
オキサイド、ジ−第3級−ブチルパーオキサイド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(第3級−ブチル−パーオキ
シ)ヘキサンなどの有機過酸化物が挙げられる。
【0018】またポリオレフィン100重量部に対する
エポキシ基を含有するエチレン系単量体ならびにラジカ
ル開始剤の使用割合は通常下記の通りである。
【0019】エポキシ基を含有するエチレン系単量体は
一般に0.01〜5.0重量部であり、0.05〜3.
0重量部が好ましく、特に0.1〜2.0重量部が好ま
しい。エポキシ基を含有するエチレン系単量体が0.0
1重量部未満では、接着性が不十分である。一方5.0
重量部を超えると、グラフト反応の際、分解または架橋
反応が併発し、製造が困難なばかりでなく、接着性が低
下する。
【0020】またラジカル開始剤は一般に0.001〜
1.0重量部であり、0.01〜1.0重量部が好まし
く、特に0.01〜0.5が好適である。ラジカル開始
剤の使用割合が0.001重量部未満では、グラフト反
応が十分ではなく、一方1.0重量部を超えると分解及
び架橋反応を起こすため好ましくない。
【0021】また共重合反応は、高圧法低密度ポリエチ
レンの製造設備を使用して得ることができる。共重合反
応に使用するエポキシ基を含有するエチレン系単量体
は、グラフト反応の場合と同じ化合物で、通常0.2〜
20モル%が好ましく、特に0.5〜15モル%が好適
である。エポキシ基を含有するエチレン系単量体の共重
合割合が0.2モル%未満では高ニトリル樹脂との十分
な接着が得られず、一方、20モル%を越えると、接着
力は有するが製造が難しく、経済的に困難である。また
エポキシ基を含有するエチレン系単量体をグラフトまた
は共重合したポリオレフィンにさらに他のコモノマーを
共重合させることもできる。このコモノマーには、不飽
和カルボン酸エステルやビニルエステルがある。
【0022】この不飽和カルボン酸エステルには、アル
キル(メタ)アクリレート及びアルコキシ(メタ)アク
リレートが挙げられる。これらのうち、アルキル(メ
タ)アクリレートについては、炭素数は一般には4〜3
0個であり、特に4〜20個のものが好ましい。例え
ば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチ
ルメタアクリレートが挙げられる。アルコキシ(メタ)
アクリレートについては、炭素数は一般に4〜35個で
あり、特に4〜20個のものが好ましい。例えば、メト
キシアクリレ−ト、エトキシアクリレ−ト、ブトキシア
クリレ−ト、メトキシメタアクリレ−トなどが挙げられ
る。
【0023】ビニルエステルは、炭素数は一般に多くと
も20個であり、特に4〜16個が好ましく、例えば、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルブチレートな
どが挙げられ、特に酢酸ビニルが好適である。
【0024】本発明の層状構造体を製造するにあたって
は、上述の層状構造体の連続相(基材部分)を提供する
(a)ポリオレフィン系重合体を60〜99重量%、
(b)高ニトリル樹脂を1〜40重量%、添加剤となる
(c)エポキシ基を含有するエチレン系単量体をグラフ
トまたは共重合したポリオレフィンを、上記(a)、
(b)成分の合計100重量部に対して2〜10重量部
の範囲で混合して行うことが好ましい。
【0025】本発明の層状構造体は、(a)ポリオレフ
ィン系重合体の粒子と(b)高ニトリル樹脂の粒子及び
(c)エポキシ基を含有するエチレン系単量体をグラフ
トまたは共重合したポリオレフィンの粒子を混合し、そ
の混合物を加熱して不均一溶融物とし、その不均一溶融
物を(b)高ニトリル樹脂の薄層状に分散するように、
例えば押出することによって製造することができる。
(b)高ニトリル樹脂は前記のように粒子状の形態にあ
ることが好ましく、具体的には粒径0.1〜10mm、特
に1〜10mmの範囲が好適である。これらの粒子の混合
に際しては、統計的に均一な分布を与える程度で十分で
あり、それ以上の混合は避けるべきである。粒子の混合
はV型混合機や回転混合機で行うことができる。また加
熱及び押出は、種々の公知の手段で行うことができる。
押出機を用いた際の温度、せん断速度は、層状構造をと
るように適当に選べばよい。この際の条件は、様々な状
況により異なり、一義的に決定することはできないが、
一般には押出温度を180〜230℃、せん断速度を1
〜102 rad/sec とすればよい。
【0026】高ニトリル樹脂の粒子が小さすぎる場合に
は、過度の混合を行わない場合でも不連続相を構成する
高ニトリル樹脂の領域が小さくなるために、十分なバリ
ヤー性向上効果を得ることは困難である。また粒子が大
きい場合には、(b)高ニトリル樹脂の不連続相が層状
構造体の表から裏にかけて広がり、連続相である(a)
ポリオレフィン系重合体の崩壊を起こすことがある。不
連続相となる(b)高ニトリル樹脂の層の厚さは、例え
ば、成形時の押出の程度と粒子の大きさで決まり、押出
後に、約0.5〜50μm程度が適当であるが、最終成
形物の厚さによってはそれ以上としても良い。
【0027】また本発明における前記不均一溶融物を、
通常の熱可塑性樹脂に用いられる手段により各種形状の
層状構造体に成形することができる。例えばT−ダイ成
形、インフレーション成形、吹き込み成形、射出成形、
スタンピング成形などを行うことにより、各種シート、
フィルム、チューブ、パイプ、ボトル、容器などを製造
することができる。
【0028】実施例 次に実施例および比較例により更に詳しく説明するが、
本発明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。用いたポリオレフィン系重合体、不飽和ニトリル単
量体含有量が50〜95重量%である高ニトリル樹脂、
エポキシ基を含有するエチレン系単量体をグラフトまた
は共重合したポリオレフィンを以下に示す。 (a)ポリエチレン 密度:0.945g/cm3 (JIS K6760 に準拠して測定) HMFR:5.0g/10min (JIS K6760 に準拠して測
定。荷重は21.6kgで行った) (b)高ニトリル樹脂 (b−1)アクリロニトリル−ブタジエンゴム10重量
部の存在下に、アクリロニトリル70重量部、メチルア
クリレート15重量部、アクリル酸5重量部の混合物を
乳化重合してなるアクリロニトリル含有量約70重量%
の高ニトリル樹脂。但し、MFR:0.18g/10min
(JIS K6760 に準拠。なお、荷重は2.16kg) (b−2)アクリロニトリル−ブタジエンゴム10重量
部の存在下に、アクリロニトリル15重量部、メチルア
クリレート70重量部、アクリル酸5重量部の混合物を
乳化重合してなるアクリロニトリル含有量約15重量%
のニトリル樹脂。但し、MFR:7.0g/10min (c−1)エポキシ基を含有するエチレン系単量体をグ
ラフトしたポリオレフィン MFRが5.0g/10min である高密度ポリエチレン1
00重量部に対してグリシジルメタクリレート(GM
A)を0.2重量部、パーヘキサ25B(日本油脂社
製)を0.02重量部をあらかじめヘンシェルミキサー
を使って混合した。得られた混合物を40mmφ単軸押出
機を使用して樹脂温度260℃で溶融混練して得たGM
Aをグラフトしたポリオレフィン (c−2)エポキシ基を含有するエチレン系単量体を共
重合したポリオレフィン 高圧法低密度ポリエチレンの製造設備を用いて製造した
エチレン(ET)とグリシジルメタクリレート(GM
A)と酢酸ビニル(VAc)からなるET/GMA/V
Ac=95.8/2.3/1.9(モル%)、MFR=
7g / 10min の三元共重合体
【0029】ポリエチレン製の袋の中に上記ポリエチレ
ンと高ニトリル樹脂とエポキシ基を含有するエチレン系
単量体をグラフトまたは共重合したポリオレフィンのペ
レットを入れ、手で均一になるように混合した。加熱、
押出と成形は、20mmφT−ダイ成形機を用い厚さ1mm
のシートを成形した。
【0030】ガソリン及びアルコ−ル含有ガソリンに対
するバリヤー性試験は直径6cm、深さ2.5cmのカップ
の中にそれぞれ30ccトルエン/イソオクタン=50/
50(容量%)混合液、及びトルエン/イソオクタン/
メタノール=45/45/10(容量%)混合液を入
れ、成形したシートを完全に漏れないように取り付け、
40℃のオーブンの中にカップを逆さまにして置き、そ
の重量の経時変化を測定し、単位厚み(1mm)、単位表
面積(1m2)、24時間の重量変化である透過係数
(P)を求めた。
【0031】実施例1 (a)ポリエチレンと(b−1)高ニトリル樹脂と(c
−1)エポキシ基を含有するエチレン系単量体をグラフ
トしたポリオレフィンを(a)/(b−1)/(c−
1)=93/3/4(重量%)の割合で配合し、20mm
φのT−ダイ成形機を用いて、樹脂温度約200℃、回
転数40rpm の条件で約1.0mmのシートを作成し、断
面を染色した後に顕微鏡観察したところ、図1のような
層構造であった。図1において1は高ニトリル樹脂、2
はポリエチレンである。該シ−トのバリヤー性試験を行
った。結果を表1に示す。
【0032】実施例2 上記(a)ポリエチレンと(b−1)高ニトリル樹脂と
(c−2)エチレン−グリシジルメタクリレート−酢酸
ビニル三元共重合体を、実施例1と同様にして1.0mm
のシートを作成したところ、実施例1の場合と同様の層
構造が観察された。該シートのバリヤー性試験を行っ
た。結果を表1に示す。
【0033】比較例1 (a)ポリエチレンの1mmのシートを作成し、バリヤー
試験を行った。結果は表1に示すように極端に低いバリ
ヤー性を示した。
【0034】比較例2 ニトリル樹脂として、前記(b−2)のものを用いた以
外は、実施例1と同様のシートを作成したところ、層構
造は同様のものになっていたが、バリヤー性試験の結果
は、表1に示すごとく低い性能を示した。
【0035】比較例3 本発明の(c)エポキシ基を含有するエチレン系単量体
をグラフトまたは共重合したポリオレフィンのかわり
に、特開昭62-220436 で用いられている、イソプレン−
スチレンブロック共重合体'PR-1111' を用いた以外は実
施例1と同様のシートを作成した。層構造は同様のもの
になっていたが、バリヤー性は低い性能を示した。
【0036】比較例4 本発明(b)高ニトリル樹脂のかわりに、ポリアミドを
用いた以外は実施例1と同様のシートを作成した。ガソ
リンに対応する、トルエン/イソオクタン、50/50
混合液に対するバリヤー性は実施例1と同様に高かった
が、アルコール含有ガソリンに対する、トルエン/イソ
オクタン/メタノール,45/45/10混合液に対す
るバリヤー性は低い性能を示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の層状構造
体は、炭化水素と酸素含有有機化合物との混合物、特に
アルコール含有ガソリンに対する透過防止能(バリヤー
性)に優れたものである。したがって、本発明の層状構
造体は、各種シート、フィルム、管、パイプ、容器など
の成形品として用いることができるが、前記のようなア
ルコール含有ガソリンを燃料とする自動車用の燃料タン
ク等の素材として有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】層状構造体の断面図
【符号の説明】
1 高ニトリル樹脂 2 ポリエチレン
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/18 LJA 7242−4J 51/06 LLE 7142−4J

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (a)ポリオレフィン系重合体、(b)
    不飽和ニトリル単量体含有量が50〜95重量%である
    高ニトリル樹脂及び(c)エポキシ基を含有するエチレ
    ン系単量体をグラフトまたは共重合したポリオレフィン
    からなり、前記(b)高ニトリル樹脂が、前記(a)ポ
    リオレフィン系重合体中に薄層状に分散して存在するこ
    とを特徴とする層状構造体。
JP3176569A 1991-07-17 1991-07-17 層状構造体 Expired - Lifetime JP2542751B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0717418A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Mazda Motor Corp 車両の制御装置

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