JPH05163348A - 芳香族ポリアゾメチン及びその組成物 - Google Patents
芳香族ポリアゾメチン及びその組成物Info
- Publication number
- JPH05163348A JPH05163348A JP35342591A JP35342591A JPH05163348A JP H05163348 A JPH05163348 A JP H05163348A JP 35342591 A JP35342591 A JP 35342591A JP 35342591 A JP35342591 A JP 35342591A JP H05163348 A JPH05163348 A JP H05163348A
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- JP
- Japan
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- aromatic
- polyazomethine
- oligomer
- unsaturated
- polymer
- Prior art date
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- Pending
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- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 比較的融点が低く、加熱、加圧下に容易に成
形可能であって、比較的温和な条件で硬化でき、一旦硬
化後は耐熱性、機械的強度、化学的安定性を有する熱硬
化性ポリアゾメチン重合体を提供する。 【構成】 一般式 (R1は2価の芳香族基、R2は3価以上の多価芳香族
ポリアミンから誘導された2価の芳香族残基、A及びB
は脂肪族または芳香族の重合可能な不飽和基、Dはアゾ
メチン結合で芳香族ポリアミンに結合した脂肪族または
芳香族の重合可能な不飽和アルデヒトまたは不飽和アミ
ンとジアルデヒトから誘導された残基、nは0〜15)
で示される不飽和基を有する芳香族ポリアゾメチンオリ
ゴマーを重合させたポリアゾメチン重合体及びその硬化
性組成物。
形可能であって、比較的温和な条件で硬化でき、一旦硬
化後は耐熱性、機械的強度、化学的安定性を有する熱硬
化性ポリアゾメチン重合体を提供する。 【構成】 一般式 (R1は2価の芳香族基、R2は3価以上の多価芳香族
ポリアミンから誘導された2価の芳香族残基、A及びB
は脂肪族または芳香族の重合可能な不飽和基、Dはアゾ
メチン結合で芳香族ポリアミンに結合した脂肪族または
芳香族の重合可能な不飽和アルデヒトまたは不飽和アミ
ンとジアルデヒトから誘導された残基、nは0〜15)
で示される不飽和基を有する芳香族ポリアゾメチンオリ
ゴマーを重合させたポリアゾメチン重合体及びその硬化
性組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性合成樹脂、特に熱
硬化性を付与した耐熱性芳香族ポリアゾメチン及びその
熱硬化性樹脂組成物に関する。
硬化性を付与した耐熱性芳香族ポリアゾメチン及びその
熱硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック工業の需要が高度化するに
つれて、特殊な性質をもつ工業素材が必要とされるよう
になり、この傾向は産業部門の高度化と相まって急速に
展開しつつある。
つれて、特殊な性質をもつ工業素材が必要とされるよう
になり、この傾向は産業部門の高度化と相まって急速に
展開しつつある。
【0003】耐熱性向上の要求は、プラスチック材料に
も強く要求され、耐熱性のあるフィルム、繊維、ラミネ
ート、積層板、接着剤等、耐熱性が要求される分野の工
業材料として市場を拡大すること及び新しい機能をもっ
て広範な新しい分野への進出を図るためでもある。
も強く要求され、耐熱性のあるフィルム、繊維、ラミネ
ート、積層板、接着剤等、耐熱性が要求される分野の工
業材料として市場を拡大すること及び新しい機能をもっ
て広範な新しい分野への進出を図るためでもある。
【0004】このような要求に対し、芳香族ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサ
イド等のエンジニヤリングプラスチックスと呼ばれる一
群の合成樹脂がすでに開発され、従来の合成樹脂とは異
なった新規な機能を有するプラスチックとして工業生産
され、新しい需要分野を開拓しつつある。
ド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサ
イド等のエンジニヤリングプラスチックスと呼ばれる一
群の合成樹脂がすでに開発され、従来の合成樹脂とは異
なった新規な機能を有するプラスチックとして工業生産
され、新しい需要分野を開拓しつつある。
【0005】これら高分子材料の中で主鎖反復単位中に
−CH=N−結合を持つ重合体(ポリアゾメチン)は、
その優れた耐熱性、難燃性、導電性、ホトクロミズム等
のために、早くから数多くの研究が行われてきたにもか
かわらず、この重合体特有の難溶性のために高分子量体
が得られず、成形品とすることができなかった。
−CH=N−結合を持つ重合体(ポリアゾメチン)は、
その優れた耐熱性、難燃性、導電性、ホトクロミズム等
のために、早くから数多くの研究が行われてきたにもか
かわらず、この重合体特有の難溶性のために高分子量体
が得られず、成形品とすることができなかった。
【0006】これに対し、テレフタルアルデヒドと3,
4−ジアミノジフェニルエーテル、及びp−フェニレン
ジアミン誘導体を主原料とし、これらを所定の配合割合
で反応させるに当たり、所定の量のジアミン成分を、例
えばN−メチルピロリドン(NMP)、ヘキサメチルホ
スホルトリアミド(HMPA)に溶解せしめ、一方の原
料であるジアルデヒドを溶液としてこれを添加し、反応
させることによって重縮合体(ポリマー)を得る方法が
提案されている。
4−ジアミノジフェニルエーテル、及びp−フェニレン
ジアミン誘導体を主原料とし、これらを所定の配合割合
で反応させるに当たり、所定の量のジアミン成分を、例
えばN−メチルピロリドン(NMP)、ヘキサメチルホ
スホルトリアミド(HMPA)に溶解せしめ、一方の原
料であるジアルデヒドを溶液としてこれを添加し、反応
させることによって重縮合体(ポリマー)を得る方法が
提案されている。
【0007】この場合溶解化のために金属ハライド、例
えば塩化リチウム、塩化カルシウム等が添加される(特
開昭63−234030号公報)。
えば塩化リチウム、塩化カルシウム等が添加される(特
開昭63−234030号公報)。
【0008】しかしながら、このようにして得た成形物
中には金属イオン等の不純物が残留し、特に電気特性に
悪影響を与えるため、その用途がしごく限定されてしま
う欠点がある。
中には金属イオン等の不純物が残留し、特に電気特性に
悪影響を与えるため、その用途がしごく限定されてしま
う欠点がある。
【0009】即ち、一般にこの熱硬化性樹脂は、特に電
気、電子機器の絶縁材料、プリント配線基板、積層板等
に多く用いられるが、リチウムイオン、カルシウムイオ
ン及び塩素イオンの存在により電気特性が低下したり、
電気・電子機器やプリント配線基板等の電極を腐食する
などの問題があり、それゆえポリアゾメチンが優れた耐
熱性を有するにもかかわらず実用化されないのが実状で
ある。
気、電子機器の絶縁材料、プリント配線基板、積層板等
に多く用いられるが、リチウムイオン、カルシウムイオ
ン及び塩素イオンの存在により電気特性が低下したり、
電気・電子機器やプリント配線基板等の電極を腐食する
などの問題があり、それゆえポリアゾメチンが優れた耐
熱性を有するにもかかわらず実用化されないのが実状で
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のポリ
アゾメチンが有する優れた耐熱性、高温における優れた
機械的強度、化学的安定性、更に溶媒に対する溶解性を
有するポリアゾメチンを製造するための先駆体であり、
比較的融点が低く、加熱、加圧下で所望の形状に成形可
能であって、しかも比較的緩和な条件で硬化できるポリ
アゾメチンオリゴマーの開発を目的とする。
アゾメチンが有する優れた耐熱性、高温における優れた
機械的強度、化学的安定性、更に溶媒に対する溶解性を
有するポリアゾメチンを製造するための先駆体であり、
比較的融点が低く、加熱、加圧下で所望の形状に成形可
能であって、しかも比較的緩和な条件で硬化できるポリ
アゾメチンオリゴマーの開発を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは成形材料と
して、あるいは積層板として成形加工する場合に、比較
的融点が低く、加熱、加圧下で所望の形状に成形可能で
あり、しかも比較的緩和な条件で硬化でき、硬化後は充
分な耐熱性、機械的強度および化学的安定性等を有する
芳香族ポリアゾメチンを得るために、芳香族ポリアミン
と不飽和アルデヒドの縮合反応から得られる不飽和結合
を有する2価のアミン、芳香族ジアルデヒドおよび不飽
和アルデヒドまたは不飽和アミンを溶媒の存在下で反応
させて一般式
して、あるいは積層板として成形加工する場合に、比較
的融点が低く、加熱、加圧下で所望の形状に成形可能で
あり、しかも比較的緩和な条件で硬化でき、硬化後は充
分な耐熱性、機械的強度および化学的安定性等を有する
芳香族ポリアゾメチンを得るために、芳香族ポリアミン
と不飽和アルデヒドの縮合反応から得られる不飽和結合
を有する2価のアミン、芳香族ジアルデヒドおよび不飽
和アルデヒドまたは不飽和アミンを溶媒の存在下で反応
させて一般式
【化2】 で示される芳香族ポリアゾメチンオリゴマーを重合させ
た熱硬化性芳香族ポリアゾメチンを見いだすと共に、上
記一般式で示される芳香族ポリアゾメチンオリゴマーに
対し、5重量%以下のラジカル重合開始剤を配合した熱
硬化性ポリアゾメチン組成物を開発した。
た熱硬化性芳香族ポリアゾメチンを見いだすと共に、上
記一般式で示される芳香族ポリアゾメチンオリゴマーに
対し、5重量%以下のラジカル重合開始剤を配合した熱
硬化性ポリアゾメチン組成物を開発した。
【0012】この熱硬化した芳香族ポリアゾメチンは従
来の芳香族ポリアゾメチンの有する優れた化学的、機械
的性質を有している上、成形加工の容易性、高温におけ
る機械的強度の低下の少ない優れた特徴を有することを
見いだし、本発明を完成するに至った。
来の芳香族ポリアゾメチンの有する優れた化学的、機械
的性質を有している上、成形加工の容易性、高温におけ
る機械的強度の低下の少ない優れた特徴を有することを
見いだし、本発明を完成するに至った。
【0013】本発明の不飽和基を有する芳香族ポリアゾ
メチンオリゴマーは一例として次の反応式によって合成
することができる。
メチンオリゴマーは一例として次の反応式によって合成
することができる。
【0014】第1段階:多価芳香族ポリアミンから芳香
族ジアミンの合成
族ジアミンの合成
【化3】
【0015】第2段階:不飽和基含有芳香族ポリアゾメ
チンオリゴマーの合成
チンオリゴマーの合成
【化4】
【0016】上記反応を円滑に進行するために生成する
水を反応系外に取り出す手段が必要であり、例えば水と
共沸する有機溶媒の添加を行うことによっても良い。こ
の場合共沸有機溶媒としては一般的にはベンゼン、トル
エン等水と共沸はするが混合しない溶媒の使用が便利で
ある。
水を反応系外に取り出す手段が必要であり、例えば水と
共沸する有機溶媒の添加を行うことによっても良い。こ
の場合共沸有機溶媒としては一般的にはベンゼン、トル
エン等水と共沸はするが混合しない溶媒の使用が便利で
ある。
【0017】この場合のオリゴマーの重合度nが0から
15、好ましくは3ないし7程度の値が成形性の容易さ
から有利であり、この段階での高分子化は全く必要でな
い。この反応は一般にアミン類、ジアルデヒドを溶解す
る不活性有機溶媒及び水と共沸する溶媒の混合物に溶解
し、加熱する。その際生成する水を共沸によって取り除
くことにより行うことができる。
15、好ましくは3ないし7程度の値が成形性の容易さ
から有利であり、この段階での高分子化は全く必要でな
い。この反応は一般にアミン類、ジアルデヒドを溶解す
る不活性有機溶媒及び水と共沸する溶媒の混合物に溶解
し、加熱する。その際生成する水を共沸によって取り除
くことにより行うことができる。
【0018】本発明に使用できる不飽和結合を有する2
価のアミンとしては、次に示す芳香族ポリアミンと不飽
和アルデヒドとの縮合反応によって合成したものが挙げ
られる。芳香族ポリアミンと不飽和アルデヒドの縮合反
応によって不飽和結合を有する2価のアミンを合成する
際に使用する一方の成分である芳香族ポリアミンとして
は、次式
価のアミンとしては、次に示す芳香族ポリアミンと不飽
和アルデヒドとの縮合反応によって合成したものが挙げ
られる。芳香族ポリアミンと不飽和アルデヒドの縮合反
応によって不飽和結合を有する2価のアミンを合成する
際に使用する一方の成分である芳香族ポリアミンとして
は、次式
【化5】 または
【化6】 好ましくは
【化7】 あるいは
【化8】
【化9】 などで表される芳香族ポリアミンを挙げることができ
る。
る。
【0019】末端鎖あるいは側鎖の末端または内部に重
合可能な不飽和基を有する有機残基の先駆体として、ア
クロレイン、クロトンアルデヒド、ビニルアセトアルデ
ヒド、α−メチルアクロレイン、α−エチルアクロレイ
ン、α−メチルクロトンアルデヒド、シクロヘキセンア
ルデヒド、シンナムアルデヒド等の不飽和アルデヒド、
不飽和アミンとジアルデヒドを当モルで反応したシッフ
塩基結合を有する反応混合物、例えば次式の化合物等の
不飽和アルデヒドが挙げられる。
合可能な不飽和基を有する有機残基の先駆体として、ア
クロレイン、クロトンアルデヒド、ビニルアセトアルデ
ヒド、α−メチルアクロレイン、α−エチルアクロレイ
ン、α−メチルクロトンアルデヒド、シクロヘキセンア
ルデヒド、シンナムアルデヒド等の不飽和アルデヒド、
不飽和アミンとジアルデヒドを当モルで反応したシッフ
塩基結合を有する反応混合物、例えば次式の化合物等の
不飽和アルデヒドが挙げられる。
【化10】
【0020】この反応の際生成物の一部に、両方のアル
デヒド基に不飽和アミンが反応した化合物も含まれる
が、さしつかえない。
デヒド基に不飽和アミンが反応した化合物も含まれる
が、さしつかえない。
【0021】[B]式で表される反応に用いられる不飽
和アミンとしてはアリルアミン、メタアリルアミン、1
−アミノ−4−ペンテン、m−イソプロペニルアニリ
ン、p−イソプロペニルアニリン、o−アミノスチレ
ン、m−アミノスチレン、p−アミノスチレンなどが挙
げられる。
和アミンとしてはアリルアミン、メタアリルアミン、1
−アミノ−4−ペンテン、m−イソプロペニルアニリ
ン、p−イソプロペニルアニリン、o−アミノスチレ
ン、m−アミノスチレン、p−アミノスチレンなどが挙
げられる。
【0022】また本発明に使用できる芳香族ジアルデヒ
ドとしては、例えばフタルアルデヒド、イソフタルアル
デヒド、テレフタルアルデヒドあるいはその混合物など
が代表的である。
ドとしては、例えばフタルアルデヒド、イソフタルアル
デヒド、テレフタルアルデヒドあるいはその混合物など
が代表的である。
【0023】フタルアルデヒドは、これから誘導される
芳香族ポリアゾメチンは耐熱性が少し不十分であり、テ
レフタルアルデヒドを使用するときは熱硬化後のポリマ
ーの耐熱性は充分であるが先駆体として得られる芳香族
ポリアゾメチンオリゴマーの融点が高くなって取り扱い
性が困難になる傾向があり、実用性から言えば、イソフ
タルアルデヒドがもっとも良くバランスされた性質を有
しており、本発明の目的に合致する。
芳香族ポリアゾメチンは耐熱性が少し不十分であり、テ
レフタルアルデヒドを使用するときは熱硬化後のポリマ
ーの耐熱性は充分であるが先駆体として得られる芳香族
ポリアゾメチンオリゴマーの融点が高くなって取り扱い
性が困難になる傾向があり、実用性から言えば、イソフ
タルアルデヒドがもっとも良くバランスされた性質を有
しており、本発明の目的に合致する。
【0024】この合成反応は比較的に化学量論的に反応
は進行するので、前記[A]式のnに所望の値を入れ計
算した上、例えば必要量の脂肪族または芳香族の不飽和
アルデヒド、多価芳香族ポリアミンから誘導された不飽
和結合を有する芳香族ジアミンおよび芳香族ジアルデヒ
ドを反応させれば良く、もし精密な調整を必要とすると
きは簡単なテストによりそのモル比は決定できる。
は進行するので、前記[A]式のnに所望の値を入れ計
算した上、例えば必要量の脂肪族または芳香族の不飽和
アルデヒド、多価芳香族ポリアミンから誘導された不飽
和結合を有する芳香族ジアミンおよび芳香族ジアルデヒ
ドを反応させれば良く、もし精密な調整を必要とすると
きは簡単なテストによりそのモル比は決定できる。
【0025】この反応によって得られる芳香族ポリアゾ
メチンオリゴマーはすでに説明したごとく、その組成を
容易に選ぶことができ、200℃以下の温度で成形可能
とすることも容易にできる。
メチンオリゴマーはすでに説明したごとく、その組成を
容易に選ぶことができ、200℃以下の温度で成形可能
とすることも容易にできる。
【0026】本発明により合成された不飽和基を有する
芳香族ポリアゾメチンオリゴマーは、ラジカル重合開始
剤の併用により硬化させることができ、耐熱性を格段に
向上させることが可能となる。
芳香族ポリアゾメチンオリゴマーは、ラジカル重合開始
剤の併用により硬化させることができ、耐熱性を格段に
向上させることが可能となる。
【0027】ラジカル重合開始剤としては制限はない
が、工業的にはパーオキサイドタイプが適しており、成
形温度が100℃以上になる場合はいわゆる高温分解型
の、例えばジクミルパーオキサイドタイプが用いられ
る。
が、工業的にはパーオキサイドタイプが適しており、成
形温度が100℃以上になる場合はいわゆる高温分解型
の、例えばジクミルパーオキサイドタイプが用いられ
る。
【0028】使用量は5phr以下、好ましくは0.5
〜3phrが適当である。また、本発明のオリゴマーの
不飽和結合と共重合可能なモノマーの併用は、モノマー
が芳香族ポリアゾメチンオリゴマーを溶解する場合に可
能であり、特にオリゴマーの重合度nが小さい値の場合
その適用範囲が広い。
〜3phrが適当である。また、本発明のオリゴマーの
不飽和結合と共重合可能なモノマーの併用は、モノマー
が芳香族ポリアゾメチンオリゴマーを溶解する場合に可
能であり、特にオリゴマーの重合度nが小さい値の場合
その適用範囲が広い。
【0029】本発明による不飽和基を有する芳香族ポリ
アゾメチンオリゴマーを使用する成形体の製造に際して
は、補強剤、フィラー、離型剤、着色剤、低収縮剤とし
ての他のポリマー等を必要に応じ併用できることはもち
ろんである。
アゾメチンオリゴマーを使用する成形体の製造に際して
は、補強剤、フィラー、離型剤、着色剤、低収縮剤とし
ての他のポリマー等を必要に応じ併用できることはもち
ろんである。
【0030】このように配合された組成物は室温におい
て安定度が高く、使用直前に配合することはもちろんで
あるが、短期間であればラジカル重合開始剤を入れた形
で貯蔵、輸送が可能である。
て安定度が高く、使用直前に配合することはもちろんで
あるが、短期間であればラジカル重合開始剤を入れた形
で貯蔵、輸送が可能である。
【0031】そして、ポリアゾメチンオリゴマーはその
ほとんどが300℃以下の融点であって、また通常の芳
香族ポリアゾメチンに比して低粘度であるため、硬化前
であれば複雑な形状であっても成形できる。
ほとんどが300℃以下の融点であって、また通常の芳
香族ポリアゾメチンに比して低粘度であるため、硬化前
であれば複雑な形状であっても成形できる。
【0032】しかし、一旦重合硬化した後は融点や軟化
点などがなく、熱分解するだけで物性の温度依存性が少
ない重合体となる。
点などがなく、熱分解するだけで物性の温度依存性が少
ない重合体となる。
【0033】
【作用】本発明は低分子状態にあっても難溶性であり、
一旦硬化すると不溶不融の物質となるポリアゾメチン
を、一旦末端鎖にラジカル重合性の不飽和基を導入した
オリゴマーとし、有機溶剤に対する溶解性を与えると共
に低温においても成形容易にしながら、一旦硬化した後
には熱硬化性樹脂特有の耐熱性、機械的強度を有するポ
リマーとしたものである。次に本発明の理解を助けるた
めに、以下に実施例を示す。
一旦硬化すると不溶不融の物質となるポリアゾメチン
を、一旦末端鎖にラジカル重合性の不飽和基を導入した
オリゴマーとし、有機溶剤に対する溶解性を与えると共
に低温においても成形容易にしながら、一旦硬化した後
には熱硬化性樹脂特有の耐熱性、機械的強度を有するポ
リマーとしたものである。次に本発明の理解を助けるた
めに、以下に実施例を示す。
【0034】
(合成例1)ポリアゾメチンオリゴマー[I]の合成 蒸留装置、温度計、撹拌機を備えた500mlの四ツ口
のセパラブルフラスコにイソフタルアルデヒド6.7g
(0.05モル)、DMF100gを仕込み、溶解す
る。次にアリルアミン2.85g(0.05モル)をベ
ンゼン50gに溶解し、反応フラスコに加え、室温で3
0分撹拌し、不飽和アルデヒドを合成する。次に、
のセパラブルフラスコにイソフタルアルデヒド6.7g
(0.05モル)、DMF100gを仕込み、溶解す
る。次にアリルアミン2.85g(0.05モル)をベ
ンゼン50gに溶解し、反応フラスコに加え、室温で3
0分撹拌し、不飽和アルデヒドを合成する。次に、
【化11】 で表される3価の芳香族アミン24.15g(0.05
モル)をDMF50g、ベンゼン50gに溶解し、反応
フラスコに加え、室温で30分撹拌し不飽和基を有する
ジアミンを合成した。上記の反応液にイソフタルアルデ
ヒド8.04g(0.06モル)を加え、室温で30分
撹拌後、アリルアミン1.14g(0.02モル)をベ
ンゼン50gに溶解して反応フラスコに仕込み、30分
室温で撹拌する。この混合物を昇温し80℃で1Hr反
応後、更に昇温しベンゼンを留去する。ベンゼン及び縮
合水の留出が終了したら、反応生成物を激しく撹拌して
いる約1.5リットルの水中に徐々に加え、結晶を析出
させる。析出した結晶を吸引ろ過、水洗後乾燥し、ポリ
アゾメチンオリゴマー[I]を得た。
モル)をDMF50g、ベンゼン50gに溶解し、反応
フラスコに加え、室温で30分撹拌し不飽和基を有する
ジアミンを合成した。上記の反応液にイソフタルアルデ
ヒド8.04g(0.06モル)を加え、室温で30分
撹拌後、アリルアミン1.14g(0.02モル)をベ
ンゼン50gに溶解して反応フラスコに仕込み、30分
室温で撹拌する。この混合物を昇温し80℃で1Hr反
応後、更に昇温しベンゼンを留去する。ベンゼン及び縮
合水の留出が終了したら、反応生成物を激しく撹拌して
いる約1.5リットルの水中に徐々に加え、結晶を析出
させる。析出した結晶を吸引ろ過、水洗後乾燥し、ポリ
アゾメチンオリゴマー[I]を得た。
【0035】(合成例2)ポリアゾメチンオリゴマー
[II]の合成 蒸留装置、温度計、撹拌機を備えた500mlの四ツ口
のセパラブルフラスコに
[II]の合成 蒸留装置、温度計、撹拌機を備えた500mlの四ツ口
のセパラブルフラスコに
【化12】 で表される3価のアミン28.98g(0.06モ
ル)、DMF100gを仕込み、溶解する。この溶液に
クロトンアルデヒド4.2g(0.06モル)、ベンゼ
ン50gを仕込み、室温で30分撹拌し、アゾメチン基
で結合した不飽和ジアミンを合成する。次に上記の反応
混合物にイソフタルアルデヒド6.7g(0.05モ
ル)、ベンゼン100gを仕込み溶解する。溶解したら
昇温し80℃で1Hr反応させた後更に昇温し、ベンゼ
ン及び生成した縮合水を留去する。ベンゼン及び縮合水
の留出が終了したら、反応生成物を激しく撹拌している
約1.5リットルの水中に徐々に加え、結晶を析出させ
る。析出した結晶を吸引ろ過し、水洗後乾燥し、ポリア
ゾメチンオリゴマー[II]を得た。
ル)、DMF100gを仕込み、溶解する。この溶液に
クロトンアルデヒド4.2g(0.06モル)、ベンゼ
ン50gを仕込み、室温で30分撹拌し、アゾメチン基
で結合した不飽和ジアミンを合成する。次に上記の反応
混合物にイソフタルアルデヒド6.7g(0.05モ
ル)、ベンゼン100gを仕込み溶解する。溶解したら
昇温し80℃で1Hr反応させた後更に昇温し、ベンゼ
ン及び生成した縮合水を留去する。ベンゼン及び縮合水
の留出が終了したら、反応生成物を激しく撹拌している
約1.5リットルの水中に徐々に加え、結晶を析出させ
る。析出した結晶を吸引ろ過し、水洗後乾燥し、ポリア
ゾメチンオリゴマー[II]を得た。
【0036】(合成例3)ポリアゾメチンオリゴマー[I
II] の合成 クロトンアルデヒドに代えてアクロレイン(95%)
3.54g(0.06モル)を用いた以外は合成例2と
同じ操作を行い、ポリアゾメチンオリゴマー[III] を得
た。
II] の合成 クロトンアルデヒドに代えてアクロレイン(95%)
3.54g(0.06モル)を用いた以外は合成例2と
同じ操作を行い、ポリアゾメチンオリゴマー[III] を得
た。
【0037】(合成例4)ポリアゾメチンオリゴマー
[IV]の合成 クロトンアルデヒドに代えてシンナミックアルデヒド
7.92g(0.06モル)を用いた以外は合成例2と
同じ操作を行い、ポリアゾメチンオリゴマー[IV]を得
た。
[IV]の合成 クロトンアルデヒドに代えてシンナミックアルデヒド
7.92g(0.06モル)を用いた以外は合成例2と
同じ操作を行い、ポリアゾメチンオリゴマー[IV]を得
た。
【0038】(実施例1)合成例1で得たポリアゾメチ
ンオリゴマー[I]1重量部、ジクミルパーオキサイド
(2%アセトン溶液)1重量部を試験管に加え、徐々に
昇温し、80℃で1時間加熱し、アセトンを飛ばし乾燥
した。次に160℃に昇温し2時間、更に200℃に昇
温し5時間硬化を行ったところ、琥珀色をした丈夫な不
溶不融の塊状の重合体が得られた。得られた重合体を乳
鉢で粉砕して、空気中で10℃/分の昇温速度で熱重量
分析を行ったところ、図1の(1)のようになった。 95%重量保持率温度 483℃ 90%重量保持率温度 500℃以上 500℃における重量保持率 91.6%
ンオリゴマー[I]1重量部、ジクミルパーオキサイド
(2%アセトン溶液)1重量部を試験管に加え、徐々に
昇温し、80℃で1時間加熱し、アセトンを飛ばし乾燥
した。次に160℃に昇温し2時間、更に200℃に昇
温し5時間硬化を行ったところ、琥珀色をした丈夫な不
溶不融の塊状の重合体が得られた。得られた重合体を乳
鉢で粉砕して、空気中で10℃/分の昇温速度で熱重量
分析を行ったところ、図1の(1)のようになった。 95%重量保持率温度 483℃ 90%重量保持率温度 500℃以上 500℃における重量保持率 91.6%
【0039】(実施例2)ポリアゾメチンオリゴマー
[I]の代りに合成例2で合成したポリアゾメチンオリ
ゴマー[II]1重量部を用いた以外は実施例1と同じ操
作を行った。得られた重合体を乳鉢で粉砕して、空気中
で10℃/分の昇温速度で熱重量分析を行ったところ、
図1の(2)のようになった。 95%重量保持率温度 489℃ 90%重量保持率温度 500℃以上 500℃における重量保持率 93.2%
[I]の代りに合成例2で合成したポリアゾメチンオリ
ゴマー[II]1重量部を用いた以外は実施例1と同じ操
作を行った。得られた重合体を乳鉢で粉砕して、空気中
で10℃/分の昇温速度で熱重量分析を行ったところ、
図1の(2)のようになった。 95%重量保持率温度 489℃ 90%重量保持率温度 500℃以上 500℃における重量保持率 93.2%
【0040】(実施例3)ポリアゾメチンオリゴマー
[I]の代りに合成例3で合成したポリアゾメチンオリ
ゴマー[III] 1重量部を用いた以外は実施例1と同じ操
作を行った。得られた重合体を乳鉢で粉砕して、空気中
で10℃/分の昇温速度で熱重量分析を行ったところ、
図1の(3)のようになった。 95%重量保持率温度 492℃ 90%重量保持率温度 500℃以上 500℃における重量保持率 93.0%
[I]の代りに合成例3で合成したポリアゾメチンオリ
ゴマー[III] 1重量部を用いた以外は実施例1と同じ操
作を行った。得られた重合体を乳鉢で粉砕して、空気中
で10℃/分の昇温速度で熱重量分析を行ったところ、
図1の(3)のようになった。 95%重量保持率温度 492℃ 90%重量保持率温度 500℃以上 500℃における重量保持率 93.0%
【0041】(実施例4)ポリアゾメチンオリゴマー
[I]の代りに合成例4で合成したポリアゾメチンオリ
ゴマー[IV]1重量部を用いた以外は実施例1と同じ操
作を行った。得られた重合体を乳鉢で粉砕して、空気中
で10℃/分の昇温速度で熱重量分析を行ったところ、
図1の(4)のようになった。 95%重量保持率温度 500℃以上 90%重量保持率温度 500℃以上 500℃における重量保持率 95.9%
[I]の代りに合成例4で合成したポリアゾメチンオリ
ゴマー[IV]1重量部を用いた以外は実施例1と同じ操
作を行った。得られた重合体を乳鉢で粉砕して、空気中
で10℃/分の昇温速度で熱重量分析を行ったところ、
図1の(4)のようになった。 95%重量保持率温度 500℃以上 90%重量保持率温度 500℃以上 500℃における重量保持率 95.9%
【0042】(実施例5)合成例1で合成したオリゴマ
ー[I]100部及びジクミルパーオキサイド2部をジ
メチルフォルムアミド100部に溶解させた溶液にガラ
ス布を浸漬した後、100℃で1時間乾燥してプリプレ
グを作成した。然る後、このプリプレグを数枚重ね合わ
せ、圧力30Kg/cm2 、温度160℃で1時間加熱
加圧成形した後、200℃、5時間後硬化を行い、積層
板を得た。この積層板の曲げ強度は25℃において51
Kg/mm2であった。また、200℃で960時間加
熱した後の曲げ強度は25℃で53Kg/mm2 であっ
た。
ー[I]100部及びジクミルパーオキサイド2部をジ
メチルフォルムアミド100部に溶解させた溶液にガラ
ス布を浸漬した後、100℃で1時間乾燥してプリプレ
グを作成した。然る後、このプリプレグを数枚重ね合わ
せ、圧力30Kg/cm2 、温度160℃で1時間加熱
加圧成形した後、200℃、5時間後硬化を行い、積層
板を得た。この積層板の曲げ強度は25℃において51
Kg/mm2であった。また、200℃で960時間加
熱した後の曲げ強度は25℃で53Kg/mm2 であっ
た。
【0043】
【発明の効果】主鎖反復単位中に−CH=N−の結合を
持つ重合体(ポリアゾメチン)はその優れた耐熱性、難
燃性、導電性、ホトクロミズム等のために、早くから数
多くの研究が行われてきたにもかかわらず、この重合体
特有の難溶性のために高分子量体が得られず成形品とす
ることができなかった。
持つ重合体(ポリアゾメチン)はその優れた耐熱性、難
燃性、導電性、ホトクロミズム等のために、早くから数
多くの研究が行われてきたにもかかわらず、この重合体
特有の難溶性のために高分子量体が得られず成形品とす
ることができなかった。
【0044】本発明は加工成形性に優れ、高温における
硬度、機械的強度のすぐれた耐熱性樹脂の開発を目的と
して研究を行い、これをラジカル重合性の不飽和基を有
する芳香族ポリアゾメチンオリゴマーを硬化させて得ら
れた熱硬化性芳香族ポリアゾメチンを開発することによ
り目的を達成した。
硬度、機械的強度のすぐれた耐熱性樹脂の開発を目的と
して研究を行い、これをラジカル重合性の不飽和基を有
する芳香族ポリアゾメチンオリゴマーを硬化させて得ら
れた熱硬化性芳香族ポリアゾメチンを開発することによ
り目的を達成した。
【0045】更に、この芳香族ポリアゾメチンを得るの
に適した組成物を開発し、芳香族ポリアゾメチンの成形
性を飛躍的に向上させた。
に適した組成物を開発し、芳香族ポリアゾメチンの成形
性を飛躍的に向上させた。
【図1】実施例1〜4において得られたポリアゾメチン
の熱重量分析の結果を示す。
の熱重量分析の結果を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 で表される芳香族ポリアゾメチンオリゴマーを重合させ
た熱硬化性ポリアゾメチン。 - 【請求項2】 請求項1記載の一般式[I]、または
[II]で示される芳香族ポリアゾメチンオリゴマーに対
し、5重量%以下のラジカル重合開始剤を添加した熱硬
化性ポリアゾメチン用組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35342591A JPH05163348A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 芳香族ポリアゾメチン及びその組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35342591A JPH05163348A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 芳香族ポリアゾメチン及びその組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05163348A true JPH05163348A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18430752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35342591A Pending JPH05163348A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 芳香族ポリアゾメチン及びその組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05163348A (ja) |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP35342591A patent/JPH05163348A/ja active Pending
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