JPH05169792A - 記録方法 - Google Patents
記録方法Info
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- JPH05169792A JPH05169792A JP3353638A JP35363891A JPH05169792A JP H05169792 A JPH05169792 A JP H05169792A JP 3353638 A JP3353638 A JP 3353638A JP 35363891 A JP35363891 A JP 35363891A JP H05169792 A JPH05169792 A JP H05169792A
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- recording
- ink
- liquid
- recording medium
- heating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録体へのインク付着量が比較的少ないのに
もかかわらず、良好なベタ画像が記録紙に得られる記録
方法を提供するものである。 【構成】 液体と接触した状態で加熱すると潜像が形成
される記録体を用い、これに潜像を形成し現像した(顕
像化した)後、これを被転写体に転写して画像を得るの
に際し、顕像化剤(記録剤)が水性溶媒でかつ表面張力
が45dyn/cm以上であり、記録紙がベック表面平
滑度が45℃以下のものを用いる。
もかかわらず、良好なベタ画像が記録紙に得られる記録
方法を提供するものである。 【構成】 液体と接触した状態で加熱すると潜像が形成
される記録体を用い、これに潜像を形成し現像した(顕
像化した)後、これを被転写体に転写して画像を得るの
に際し、顕像化剤(記録剤)が水性溶媒でかつ表面張力
が45dyn/cm以上であり、記録紙がベック表面平
滑度が45℃以下のものを用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な記録方法に関し、
詳しくは、表面が特定性状を示す記録体の表面に、選択
的且つ可逆的に、加熱温度に応じた後退接触角を示す領
域が形成されるようにし、この領域(潜像)に着色剤を含
有する記録剤を供給して顕像化せしめ、これを被転写体
に良好な状態で転写せしめるようにした記録方法に関す
る。
詳しくは、表面が特定性状を示す記録体の表面に、選択
的且つ可逆的に、加熱温度に応じた後退接触角を示す領
域が形成されるようにし、この領域(潜像)に着色剤を含
有する記録剤を供給して顕像化せしめ、これを被転写体
に良好な状態で転写せしめるようにした記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】表面を液体付着性領域と非液体付着性領
域とに区分けして画像形成に供するようにした手段の代
表的なものとしては、平版印刷版を用いたオフセット印
刷方式が挙げられる。だが、このオフセット印刷方式に
おいて、原版からの製版工程及び刷版(印刷版)からの印
刷工程を一つの装置内に組込むことは、装置の大型化が
避けられない。例えば、比較的小型化されている事務用
オフセット製版印刷機においても、多くの場合、製版装
置と印刷装置とは別個になっているのが普通である。
域とに区分けして画像形成に供するようにした手段の代
表的なものとしては、平版印刷版を用いたオフセット印
刷方式が挙げられる。だが、このオフセット印刷方式に
おいて、原版からの製版工程及び刷版(印刷版)からの印
刷工程を一つの装置内に組込むことは、装置の大型化が
避けられない。例えば、比較的小型化されている事務用
オフセット製版印刷機においても、多くの場合、製版装
置と印刷装置とは別個になっているのが普通である。
【0003】このようなオフセット印刷方式の欠陥を解
消することを意図して、画像情報に応じた液体付着性領
域及び非液体付着性領域が形成でき、しかも繰返し使用
が可能な(可逆性を有する)記録方法ないし装置が提案さ
れるようになってきている。その幾つかを挙げれば次の
通りである。 (1) 水性現像方式 疎水性の光導電体層に外部より電荷を与えた後、露光し
て光導電体層表面に疎水性部及び親水性部を有するパタ
ーンを形成し、親水性部のみに水性現像剤を付着させて
紙などに転写する(特公昭40-18992号、特公昭40-18993
号、特公昭44-9512号、特開昭63-264392号などの公
報)。 (2) フォトクロミック材料の光化学反応を利用した方式 スピロピラン、アゾ色素などの材料を含有した層に紫外
線を照射し、光化学反応により、これらフォトクロミッ
ク化合物を親水化する〔例えば「高分子論文集」第37巻4
号、287頁(1980)〕。 (3) 内部偏倚力の作用を利用した方式 不定形状態と結晶性状態とを物理的変化により形成し、
液体インクの付着・非付着領域を構成する(特公昭54-41
902号公報)。
消することを意図して、画像情報に応じた液体付着性領
域及び非液体付着性領域が形成でき、しかも繰返し使用
が可能な(可逆性を有する)記録方法ないし装置が提案さ
れるようになってきている。その幾つかを挙げれば次の
通りである。 (1) 水性現像方式 疎水性の光導電体層に外部より電荷を与えた後、露光し
て光導電体層表面に疎水性部及び親水性部を有するパタ
ーンを形成し、親水性部のみに水性現像剤を付着させて
紙などに転写する(特公昭40-18992号、特公昭40-18993
号、特公昭44-9512号、特開昭63-264392号などの公
報)。 (2) フォトクロミック材料の光化学反応を利用した方式 スピロピラン、アゾ色素などの材料を含有した層に紫外
線を照射し、光化学反応により、これらフォトクロミッ
ク化合物を親水化する〔例えば「高分子論文集」第37巻4
号、287頁(1980)〕。 (3) 内部偏倚力の作用を利用した方式 不定形状態と結晶性状態とを物理的変化により形成し、
液体インクの付着・非付着領域を構成する(特公昭54-41
902号公報)。
【0004】前記(1)の方式によれば、水性インクを紙
などに転写した後、除電により親水性部は消去され、別
の画像情報の記録が可能となる。即ち、一つの原版(光
導電体)で繰り返し使用が可能となる。だが、この方式
は電子写真プロセスを基本としているため、帯電→露光
→現像→転写→除電という長いプロセスを必要とし、装
置の小型化やコストの低減、メンテナンスフリー化が困
難であるといった欠点をもっている。前記(2)の方式に
よれば、紫外線と可視光との照射を選択的に変えること
によって、親水性、疎水性を自由且つ可逆的に制御でき
るものの、量子効率が悪いため反応時間が非常に長くて
記録速度が遅く、また安定性に欠けるといった欠点をも
っており、未だ実用レベルには達していないのが実情で
ある。更に、前記(3)の方式によれば、そこで使用さ
れる情報記録部材は、記録後のものでは安定性がある
が、記録前のものでは温度変化により物理的構造変化が
生じるおそれがあることから、保存性に問題が残されて
いる。これに加えて、記録された情報パターンの消去に
は熱パルスを与え、次いで急冷する手段が採用されるこ
とから、繰り返しの画像形成は繁雑さを免れ得ないとい
った不都合がある。
などに転写した後、除電により親水性部は消去され、別
の画像情報の記録が可能となる。即ち、一つの原版(光
導電体)で繰り返し使用が可能となる。だが、この方式
は電子写真プロセスを基本としているため、帯電→露光
→現像→転写→除電という長いプロセスを必要とし、装
置の小型化やコストの低減、メンテナンスフリー化が困
難であるといった欠点をもっている。前記(2)の方式に
よれば、紫外線と可視光との照射を選択的に変えること
によって、親水性、疎水性を自由且つ可逆的に制御でき
るものの、量子効率が悪いため反応時間が非常に長くて
記録速度が遅く、また安定性に欠けるといった欠点をも
っており、未だ実用レベルには達していないのが実情で
ある。更に、前記(3)の方式によれば、そこで使用さ
れる情報記録部材は、記録後のものでは安定性がある
が、記録前のものでは温度変化により物理的構造変化が
生じるおそれがあることから、保存性に問題が残されて
いる。これに加えて、記録された情報パターンの消去に
は熱パルスを与え、次いで急冷する手段が採用されるこ
とから、繰り返しの画像形成は繁雑さを免れ得ないとい
った不都合がある。
【0005】本発明者らは従来のかかる欠点・不都合を
解消するための研究、検討を行なってきた。その結果、
特定の記録体(A)〔加熱状態で且つ液体と接触させた場
合に後退接触角が低下する表面を有する記録体〕及び接
触材料(B)〔液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角
の低下開始温度以下で液体となるか、液体若しくは蒸気
を発生する固体〕を用い、記録体(A)の表面を接触材料
(B)と接触させた状態で選択的に加熱することにより、
又は記録体(A)の表面を選択的に加熱した状態で接触材
料(B)と接触させることにより、記録体(A)の表面に加熱
温度に応じた後退接触角を示す潜像を形成せしめ、この
潜像を記録剤で顕像化した後、続いて、得られた可視像
を被転写体に転写する方法並びにこれに関連した装置を
提案した(西独公開特許第4010275号明細書)。
解消するための研究、検討を行なってきた。その結果、
特定の記録体(A)〔加熱状態で且つ液体と接触させた場
合に後退接触角が低下する表面を有する記録体〕及び接
触材料(B)〔液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角
の低下開始温度以下で液体となるか、液体若しくは蒸気
を発生する固体〕を用い、記録体(A)の表面を接触材料
(B)と接触させた状態で選択的に加熱することにより、
又は記録体(A)の表面を選択的に加熱した状態で接触材
料(B)と接触させることにより、記録体(A)の表面に加熱
温度に応じた後退接触角を示す潜像を形成せしめ、この
潜像を記録剤で顕像化した後、続いて、得られた可視像
を被転写体に転写する方法並びにこれに関連した装置を
提案した(西独公開特許第4010275号明細書)。
【0006】ここに提案した方法等によれば、記録体
(A)上への潜像並びに可視像の形成、可視像の普通紙等
の被転写体への転写、及び潜像の消去が極めて簡単に且
つ可逆的に行なえるため、多数枚複写画像が容易に得ら
れることは勿論、異なった複写画像でも連続的に得るこ
とができる。
(A)上への潜像並びに可視像の形成、可視像の普通紙等
の被転写体への転写、及び潜像の消去が極めて簡単に且
つ可逆的に行なえるため、多数枚複写画像が容易に得ら
れることは勿論、異なった複写画像でも連続的に得るこ
とができる。
【0007】だが、ここ提案された記録方法では記録剤
(以降「インク」と称することがある)として液状物を
使用しており、このため、普通紙等の被転写体(記録
紙)にインクが転写された際には、インクは記録紙内部
へと浸透する。この浸透は一般に記録紙の両方向と厚み
方向に等方向に進む。ベタ画像を形成するには、記録体
上の潜像(S)の付着インク液2′(図1(a))が記
録紙上で拡大しインクドット2″どうしがくっつかなけ
ればならない(図1(b))。
(以降「インク」と称することがある)として液状物を
使用しており、このため、普通紙等の被転写体(記録
紙)にインクが転写された際には、インクは記録紙内部
へと浸透する。この浸透は一般に記録紙の両方向と厚み
方向に等方向に進む。ベタ画像を形成するには、記録体
上の潜像(S)の付着インク液2′(図1(a))が記
録紙上で拡大しインクドット2″どうしがくっつかなけ
ればならない(図1(b))。
【0008】付着インク液2′を記録紙3上で拡げる方
法としては(i)上記のごとく記録紙内部へのインク浸
透のうちの記録紙の両方向への浸透を利用する方法(図
7)と、(ii)印刷でよく用いられる高粘度インク2
a′を用いて記録紙3へのインク浸透を極力抑え記録体
1と記録紙3とにかなりの圧力を加えインク2a′を押
し拡げる方法がある(図8)。前記(i)の浸透を利用
する方法では記録紙の厚み方向への浸透によるインク量
の損失を見込んで潜像部へのインク付着量は多い目にす
る必要がある。ところが、潜像部へのインク付着量を多
目にする現像条件では各潜像ドットへのインク付着の独
立性が悪くなり画質が劣ったり地汚れを引き起こしやす
くなる。一方、前記(ii)の高粘度インクを用いる方
法では、現像時に地汚れが発生しないようにするには記
録速度を極端に落すことになる。この様なことから、記
録速度を落さず潜像部へのインク付着の独立性を維持す
るベタ画像形成方法が望まれる。
法としては(i)上記のごとく記録紙内部へのインク浸
透のうちの記録紙の両方向への浸透を利用する方法(図
7)と、(ii)印刷でよく用いられる高粘度インク2
a′を用いて記録紙3へのインク浸透を極力抑え記録体
1と記録紙3とにかなりの圧力を加えインク2a′を押
し拡げる方法がある(図8)。前記(i)の浸透を利用
する方法では記録紙の厚み方向への浸透によるインク量
の損失を見込んで潜像部へのインク付着量は多い目にす
る必要がある。ところが、潜像部へのインク付着量を多
目にする現像条件では各潜像ドットへのインク付着の独
立性が悪くなり画質が劣ったり地汚れを引き起こしやす
くなる。一方、前記(ii)の高粘度インクを用いる方
法では、現像時に地汚れが発生しないようにするには記
録速度を極端に落すことになる。この様なことから、記
録速度を落さず潜像部へのインク付着の独立性を維持す
るベタ画像形成方法が望まれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、記録
体上の潜像部に付着したインクの量が少なくとも良質の
ベタ画像が記録紙に得られるようにした、殊に転写方法
に工夫が凝らされた、新規な記録方法を提供するもので
ある。
体上の潜像部に付着したインクの量が少なくとも良質の
ベタ画像が記録紙に得られるようにした、殊に転写方法
に工夫が凝らされた、新規な記録方法を提供するもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱状態で且
つ液体と接触させたときに後退接触角が低下する表面を
有する記録体の表面と、液体、蒸気及び前記記録体にお
ける後退接触角の低下開始温度以下で液体となるか又は
液体若しくは蒸気を発生する固体から選ばれる接触材料
とを接触させた状態で、画像信号に応じて前記記録体表
面の後退接触角の低下開始温度以上に選択的に加熱する
ことにより、又は画像信号に応じて前記記録体の表面を
選択的に加熱し、前記記録体表面の加熱部が前記記録体
表面の後退接触角の低下開始温度以上に保持された状態
で前記接触材料と接触させることにより、前記記録体表
面に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜像を形成さ
せ、次いで該潜像に記録剤を供給付着させて顕像化した
後、得られた可視像を被転写体に転写する記録方法にお
いて、前記記録剤が水性溶媒でかつ表面張力45dyn
/cm以上のものを用い、更に、前記転写が前記の記録
体とサイズ度20秒以上の被転写体を加圧後、加圧状態
で被転写体を加熱させて行なわれることを特徴としてい
る。
つ液体と接触させたときに後退接触角が低下する表面を
有する記録体の表面と、液体、蒸気及び前記記録体にお
ける後退接触角の低下開始温度以下で液体となるか又は
液体若しくは蒸気を発生する固体から選ばれる接触材料
とを接触させた状態で、画像信号に応じて前記記録体表
面の後退接触角の低下開始温度以上に選択的に加熱する
ことにより、又は画像信号に応じて前記記録体の表面を
選択的に加熱し、前記記録体表面の加熱部が前記記録体
表面の後退接触角の低下開始温度以上に保持された状態
で前記接触材料と接触させることにより、前記記録体表
面に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜像を形成さ
せ、次いで該潜像に記録剤を供給付着させて顕像化した
後、得られた可視像を被転写体に転写する記録方法にお
いて、前記記録剤が水性溶媒でかつ表面張力45dyn
/cm以上のものを用い、更に、前記転写が前記の記録
体とサイズ度20秒以上の被転写体を加圧後、加圧状態
で被転写体を加熱させて行なわれることを特徴としてい
る。
【0011】本発明者らは、前記特定の記録体[記録体
(A)であって、単に「記録体」と称することがある]を
用い、付着インク量が少ないものにもかかわらず良質の
ベタ画像が得られるための検討をいろいろ行なったとこ
ろ、転写時に、潜像部に表面張力45dyn/cm以上
のインクを付着させた状態の記録体とサイズ度が20秒
以上の記録紙とを接触させるとともに、記録紙側から加
熱せしめるようにすれば、前記目的が達成しうることを
確めた。本発明はそれに基づいてなされたものである。
(A)であって、単に「記録体」と称することがある]を
用い、付着インク量が少ないものにもかかわらず良質の
ベタ画像が得られるための検討をいろいろ行なったとこ
ろ、転写時に、潜像部に表面張力45dyn/cm以上
のインクを付着させた状態の記録体とサイズ度が20秒
以上の記録紙とを接触させるとともに、記録紙側から加
熱せしめるようにすれば、前記目的が達成しうることを
確めた。本発明はそれに基づいてなされたものである。
【0012】以下に本発明を更に詳細に説明する。本発
明で用いられる記録体は、液体に接した状態で加熱され
ると冷却後においてもその後退接触角が低くなり、且
つ、液体不存在下の加熱により後退接触角が高くなると
いう機能を有する部材で少なくとも表面が形成されたも
のである。そして、このような機能を有する記録体は、
その表面が(1)疎水基の表面自己配向機能をもつ有機化
合物を含む部材、又は(2)疎水基をもつ有機化合物であ
って疎水基を表面に配向した部材である。
明で用いられる記録体は、液体に接した状態で加熱され
ると冷却後においてもその後退接触角が低くなり、且
つ、液体不存在下の加熱により後退接触角が高くなると
いう機能を有する部材で少なくとも表面が形成されたも
のである。そして、このような機能を有する記録体は、
その表面が(1)疎水基の表面自己配向機能をもつ有機化
合物を含む部材、又は(2)疎水基をもつ有機化合物であ
って疎水基を表面に配向した部材である。
【0013】(1)にいう“表面自己配向機能"とは、ある
化合物を支持体上に形成した固体又はある化合物自体に
よる固体を空気中で加熱すると、表面において疎水基が
空気側(自由表面側)に向いて配向する性質があることを
意味する。このことは、(2)においても同様に言えるこ
とである。一般に、有機化合物では、疎水基は疎水性雰
囲気側へ向きやすい性質をもっている。これは、固-気
界面の界面エネルギーが低くなる方に向うために生じる
現象である。また、この現象は疎水基の分子長が長くな
るほどその傾向がみられるが、これは分子長が長くなる
ほど、加熱における分子の運動性が上がるためである。
化合物を支持体上に形成した固体又はある化合物自体に
よる固体を空気中で加熱すると、表面において疎水基が
空気側(自由表面側)に向いて配向する性質があることを
意味する。このことは、(2)においても同様に言えるこ
とである。一般に、有機化合物では、疎水基は疎水性雰
囲気側へ向きやすい性質をもっている。これは、固-気
界面の界面エネルギーが低くなる方に向うために生じる
現象である。また、この現象は疎水基の分子長が長くな
るほどその傾向がみられるが、これは分子長が長くなる
ほど、加熱における分子の運動性が上がるためである。
【0014】更に具体的には、末端に疎水基を有する
(即ち表面エネルギーを低くする)分子であると、空気側
(自由表面側)を向いて表面配向しやすい。同様に(−CH2
−)nを含む直鎖状分子では(−CH2CH2−)の部分が平
面構造をしており、分子鎖同士が配向しやすい。また、
(−Ph−)nを含む分子も−Ph−の部分が平面構造を
しており、分子鎖同士が配向しやすい。なお、−Ph−は
p-フェニレン基である(以下同じ)。殊に、弗素などの
電気陰性度の高い元素を含む直鎖状分子は自己凝集性が
高く、分子鎖同士が配向しやすい。
(即ち表面エネルギーを低くする)分子であると、空気側
(自由表面側)を向いて表面配向しやすい。同様に(−CH2
−)nを含む直鎖状分子では(−CH2CH2−)の部分が平
面構造をしており、分子鎖同士が配向しやすい。また、
(−Ph−)nを含む分子も−Ph−の部分が平面構造を
しており、分子鎖同士が配向しやすい。なお、−Ph−は
p-フェニレン基である(以下同じ)。殊に、弗素などの
電気陰性度の高い元素を含む直鎖状分子は自己凝集性が
高く、分子鎖同士が配向しやすい。
【0015】これらの検討結果をまとめると、より好ま
しくは、自己凝集性の高い分子や平面構造をもつ分子を
有し、且つ末端に疎水基を有する直鎖状分子、あるいは
そうした直鎖状分子を含む化合物は、表面自己配向機能
が高い化合物と言える。
しくは、自己凝集性の高い分子や平面構造をもつ分子を
有し、且つ末端に疎水基を有する直鎖状分子、あるいは
そうした直鎖状分子を含む化合物は、表面自己配向機能
が高い化合物と言える。
【0016】これまでの記述から明らかなように、表面
自己配向状態と後退接触角とは関連があり、また後退接
触角と液体付着性との間にも関係がある。即ち、固体表
面での液体の付着は、液体の固体表面での主にタッキン
グによって生じる。このタッキングは、いわば液体が固
体表面を滑べる時の一種の摩擦力とみなすことができ
る。従って、本発明でいう“後退接触角"θrには、 cosθr=γ(γs-γse-πe+γf)/γev (但し、 γ :真空中の固体の表面張力 γse:固-液界面張力 γev:液体がその飽和蒸気と接しているときの表面張力 πe :平衡表面張力 γf :摩擦張力 γs :吸着層のない固体の表面張力である) といった関係式が成立つ(斉藤、北崎ら「日本接着協会
誌」Vol.22、No.12,1986)。従って、θrの値が低くな
るときγf値は大きくなる。即ち、液体は固体面を滑べ
りにくくなり、その結果、液体は固体面に付着するよう
になる。
自己配向状態と後退接触角とは関連があり、また後退接
触角と液体付着性との間にも関係がある。即ち、固体表
面での液体の付着は、液体の固体表面での主にタッキン
グによって生じる。このタッキングは、いわば液体が固
体表面を滑べる時の一種の摩擦力とみなすことができ
る。従って、本発明でいう“後退接触角"θrには、 cosθr=γ(γs-γse-πe+γf)/γev (但し、 γ :真空中の固体の表面張力 γse:固-液界面張力 γev:液体がその飽和蒸気と接しているときの表面張力 πe :平衡表面張力 γf :摩擦張力 γs :吸着層のない固体の表面張力である) といった関係式が成立つ(斉藤、北崎ら「日本接着協会
誌」Vol.22、No.12,1986)。従って、θrの値が低くな
るときγf値は大きくなる。即ち、液体は固体面を滑べ
りにくくなり、その結果、液体は固体面に付着するよう
になる。
【0017】これら相互の関連から推察しうるように、
液体付着性は後退接触角θrがどの程度であるかに左右
され、その後退接触角θrは表面自己配向機能を表面に
有する部材の何如により定められる。それ故、本発明で
使用される装置においては、記録体はその表面に所望パ
ターン領域の形成及び/又は記録剤による顕像化の必要
から、必然的に、表面自己配向機能を表面に有する部材
が選択されねばならない。
液体付着性は後退接触角θrがどの程度であるかに左右
され、その後退接触角θrは表面自己配向機能を表面に
有する部材の何如により定められる。それ故、本発明で
使用される装置においては、記録体はその表面に所望パ
ターン領域の形成及び/又は記録剤による顕像化の必要
から、必然的に、表面自己配向機能を表面に有する部材
が選択されねばならない。
【0018】これまで後退接触角と液体付着性との関係
等を縷縷述べてきたが、これらの事項については、前記
の西独公開特許第4010275号明細書により詳しく
記載されている。
等を縷縷述べてきたが、これらの事項については、前記
の西独公開特許第4010275号明細書により詳しく
記載されている。
【0019】記録体の構成としては、前記の表面部材
そのもので形成したもの、支持体(好ましくは耐熱性
支持体)上に前記の表面部材を形成したもの、とに大別
される。の態様は前記の表面部材そのものをフィルム
状、板状、あるいは円柱状に成形したものである。の
態様においては、支持体の形状は、ベルト状(エンドレ
スベルト状を含む)、板状、ドラム状いずれでもよく、
装置の使用用途に応じて選定される。特に、ドラム状は
装置における寸法精度を出せる点ですぐれており、ま
た、ベルト状は装置の設計上選択の幅が拡がる点で有利
である。なお、耐熱性支持体としては、テトラフルオロ
エチレン、シリコーン、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、エポキシ、メラミン、フェノール、ポリエステル、
ポリアセタール、ユリア、ポリエチレンテレフタレート
などの樹脂、更にはNi、Al、Cu、Cr、Ptなど
の金属及び金属酸化物等が好ましい。これら支持体は平
滑でも粗面や多孔質であってもよい。
そのもので形成したもの、支持体(好ましくは耐熱性
支持体)上に前記の表面部材を形成したもの、とに大別
される。の態様は前記の表面部材そのものをフィルム
状、板状、あるいは円柱状に成形したものである。の
態様においては、支持体の形状は、ベルト状(エンドレ
スベルト状を含む)、板状、ドラム状いずれでもよく、
装置の使用用途に応じて選定される。特に、ドラム状は
装置における寸法精度を出せる点ですぐれており、ま
た、ベルト状は装置の設計上選択の幅が拡がる点で有利
である。なお、耐熱性支持体としては、テトラフルオロ
エチレン、シリコーン、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、エポキシ、メラミン、フェノール、ポリエステル、
ポリアセタール、ユリア、ポリエチレンテレフタレート
などの樹脂、更にはNi、Al、Cu、Cr、Ptなど
の金属及び金属酸化物等が好ましい。これら支持体は平
滑でも粗面や多孔質であってもよい。
【0020】接触材料は、端的に言えば、当初から液体
あるいは蒸気であるか、又は記録体にいう後退接触角θ
rの低下開始温度以下で結果的に液体を生じさせる固体
である。ここでの蒸気は、記録体の表面又は表面近傍
で、少なくともその一部が凝縮して液体を生ぜしめ、そ
の液体が記録体の表面を濡らすことができるものであれ
ば充分である。一方、ここでの固体は、前記後退接触角
θrの低下開始温度以下で液体となるか、液体を発生さ
せるか、又は蒸気を発生させるものである。固体から発
生された蒸気は、記録体の表面又はその近傍で凝縮して
液体を生じさせることは、前記の場合と同様である。
あるいは蒸気であるか、又は記録体にいう後退接触角θ
rの低下開始温度以下で結果的に液体を生じさせる固体
である。ここでの蒸気は、記録体の表面又は表面近傍
で、少なくともその一部が凝縮して液体を生ぜしめ、そ
の液体が記録体の表面を濡らすことができるものであれ
ば充分である。一方、ここでの固体は、前記後退接触角
θrの低下開始温度以下で液体となるか、液体を発生さ
せるか、又は蒸気を発生させるものである。固体から発
生された蒸気は、記録体の表面又はその近傍で凝縮して
液体を生じさせることは、前記の場合と同様である。
【0021】これら接触材料をより具体的に言えば次の
通りである。即ち、接触材料の一つである液体として
は、水の他に、電解質を含む水溶液、エタノール、n-ブ
タノール等のアルコール、グリセリン、エチレングリコ
ール等の多価アルコール、メチルエチルケトン等のケト
ン類のごとき有極性液体や、n-ノナン、n-オクタン等の
直鎖状炭化水素、シクロヘキサン等の環式状炭化水素、
m-キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素のごとき無極
性液体が挙げられる。また、これらの混合体でもよい
し、各種分散液や液状インクも使用できる。更に望まし
くは、極性液体の方がよりすぐれている。
通りである。即ち、接触材料の一つである液体として
は、水の他に、電解質を含む水溶液、エタノール、n-ブ
タノール等のアルコール、グリセリン、エチレングリコ
ール等の多価アルコール、メチルエチルケトン等のケト
ン類のごとき有極性液体や、n-ノナン、n-オクタン等の
直鎖状炭化水素、シクロヘキサン等の環式状炭化水素、
m-キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素のごとき無極
性液体が挙げられる。また、これらの混合体でもよい
し、各種分散液や液状インクも使用できる。更に望まし
くは、極性液体の方がよりすぐれている。
【0022】接触材料の他の一つである蒸気としては、
水蒸気の外に、接触材料の液体の蒸気であれば使用でき
るが、特にエタノール蒸気やm-キシレン蒸気などの有機
化合物の蒸気(噴霧状態のものを含む)が挙げられる。こ
の有機化合物蒸気の温度は、記録体の表面を形成する化
合物の融点あるいは軟化点以下である必要がある。
水蒸気の外に、接触材料の液体の蒸気であれば使用でき
るが、特にエタノール蒸気やm-キシレン蒸気などの有機
化合物の蒸気(噴霧状態のものを含む)が挙げられる。こ
の有機化合物蒸気の温度は、記録体の表面を形成する化
合物の融点あるいは軟化点以下である必要がある。
【0023】接触材料の他のもう一つである固体として
は、高級脂肪酸、低分子量ポリエチレン、高分子ゲル
(ポリアクリルアミドゲル、ポリビニルアルコールゲ
ル)、シリカゲル、結晶水を含んだ化合物などが挙げら
れる。
は、高級脂肪酸、低分子量ポリエチレン、高分子ゲル
(ポリアクリルアミドゲル、ポリビニルアルコールゲ
ル)、シリカゲル、結晶水を含んだ化合物などが挙げら
れる。
【0024】接触材料を記録体表面に接触させるための
供給手段としては、例えば記録体下部に皿を設け液体を
満たし記録体が皿中の液体に常に接するようにし、加熱
源を皿の近傍又は皿の中に配置する構成が最も簡単な構
成となる。皿の替わりに、液体を含ませたスポンジ状多
孔質体を用いても良い。光や電子線による潜像形成手段
も上記構成と基本的に同様である。
供給手段としては、例えば記録体下部に皿を設け液体を
満たし記録体が皿中の液体に常に接するようにし、加熱
源を皿の近傍又は皿の中に配置する構成が最も簡単な構
成となる。皿の替わりに、液体を含ませたスポンジ状多
孔質体を用いても良い。光や電子線による潜像形成手段
も上記構成と基本的に同様である。
【0025】なお、接触材料として前記液体インクのご
とき記録剤を用い、接触材料を記録剤と兼用すると一つ
の皿で構成でき、潜像形成と顕像化とを一体化できるた
め、装置を小型化できる。
とき記録剤を用い、接触材料を記録剤と兼用すると一つ
の皿で構成でき、潜像形成と顕像化とを一体化できるた
め、装置を小型化できる。
【0026】潜像形成のための加熱手段としてはヒータ
ー、サーマルヘッドなどによる接触加熱の他に、電磁波
(レーザー光源、赤外線ランプなどの発光源からの光線
をレンズで集光する)による非接触加熱がある。
ー、サーマルヘッドなどによる接触加熱の他に、電磁波
(レーザー光源、赤外線ランプなどの発光源からの光線
をレンズで集光する)による非接触加熱がある。
【0027】潜像形成後、潜像に記録剤が供給付着され
顕像化(現像)が行なわれるが、この記録剤を供給、付
着させる手段としては、記録剤を含浸したスポンジ状多
孔質体を有するロールないし記録剤を充填した皿を記録
体の進行方向に配置し、常に記録剤を記録体に接してお
く構成が簡単である。
顕像化(現像)が行なわれるが、この記録剤を供給、付
着させる手段としては、記録剤を含浸したスポンジ状多
孔質体を有するロールないし記録剤を充填した皿を記録
体の進行方向に配置し、常に記録剤を記録体に接してお
く構成が簡単である。
【0028】記録剤としては、着色材(顕色剤)を含む
溶液又は分散液が用いられ、例えば筆記用インク、イン
クジェット記録用インク、印刷インク、電子写真用トナ
ー等の従来の印字記録方式に用いられてきた記録剤の中
から、本発明方法に適合するもの(表面張力45dyn
/cm以上のもの)を選択し使用することができる。
溶液又は分散液が用いられ、例えば筆記用インク、イン
クジェット記録用インク、印刷インク、電子写真用トナ
ー等の従来の印字記録方式に用いられてきた記録剤の中
から、本発明方法に適合するもの(表面張力45dyn
/cm以上のもの)を選択し使用することができる。
【0029】より具体的に好ましいものの例を示すと、
水性インクとしては水、湿潤剤及び染料を主体とする水
溶性インクや、水、顔料、分散用高分子化合物及び湿潤
剤を主体とした水性顔料分散インクや、顔料又は染料を
界面活性剤を用いて水に分散せしめたエマルジョン・イ
ンク等が挙げられる。勿論、本発明方法に当っては、前
記の表面張力を充たすものでなければならない。
水性インクとしては水、湿潤剤及び染料を主体とする水
溶性インクや、水、顔料、分散用高分子化合物及び湿潤
剤を主体とした水性顔料分散インクや、顔料又は染料を
界面活性剤を用いて水に分散せしめたエマルジョン・イ
ンク等が挙げられる。勿論、本発明方法に当っては、前
記の表面張力を充たすものでなければならない。
【0030】先に触れたように、本発明方法ではインク
は潜像に対して少な目に付着されるのが望ましい。これ
はインクの種類、粘度その他によって容易に調整可能で
ある。実際には、図2に示したごとく、インキは記録紙
に接しても直ちに記録紙への浸透の起りにくい比較的低
粘度のもの(表面張力45dyn/cm以上のもの)を
用い、転写時に記録体1と記録紙3を圧接し付着インク
液2′を記録体と記録紙との間で押し拡げ(図2
(a))、次に記録紙3を加熱し(図2(b))、イン
ク粘度を下げて記録紙3に浸透させる(図2(c))又
はインク溶媒2bを蒸発させて乾燥する(図2(d))
又はインクを熱硬化させる(図2(e))。その後、記
録紙と記録体を剥離する。なお、加熱を行なわずに加圧
後記録紙3と記録体1とを剥離すると、低粘度インク
2″は記録紙3に浸透していないため記録紙3に定着せ
ず、図3のごとく、付着インク液2′は記録体1側へ引
き寄せられ、せっかく押し広げたインクドット2″は小
さくなる。
は潜像に対して少な目に付着されるのが望ましい。これ
はインクの種類、粘度その他によって容易に調整可能で
ある。実際には、図2に示したごとく、インキは記録紙
に接しても直ちに記録紙への浸透の起りにくい比較的低
粘度のもの(表面張力45dyn/cm以上のもの)を
用い、転写時に記録体1と記録紙3を圧接し付着インク
液2′を記録体と記録紙との間で押し拡げ(図2
(a))、次に記録紙3を加熱し(図2(b))、イン
ク粘度を下げて記録紙3に浸透させる(図2(c))又
はインク溶媒2bを蒸発させて乾燥する(図2(d))
又はインクを熱硬化させる(図2(e))。その後、記
録紙と記録体を剥離する。なお、加熱を行なわずに加圧
後記録紙3と記録体1とを剥離すると、低粘度インク
2″は記録紙3に浸透していないため記録紙3に定着せ
ず、図3のごとく、付着インク液2′は記録体1側へ引
き寄せられ、せっかく押し広げたインクドット2″は小
さくなる。
【0031】ここで注意されるべきことは、当然のこと
ながら、インクと記録紙とは密接なつながりがあり、全
ての記録紙に対して浸透を示さないインクは存在しない
という点である。水性インク(水と極性液体の混合溶
媒)の場合、サイズ度の高い紙に対して一般に浸透性が
悪く本発明を実施する一つの構成は水性インクとサイズ
度の高い記録紙との組合せである。更に、水性インクの
うち顕色剤は顔料の方が記録紙への浸透性が悪く、従っ
て、本発明の実施にはより適している。表面張力が45
dyn/cm以上であると記録紙への浸透性が遅くな
る。更にまた、本発明に用いる記録紙は表面の平滑性が
高いほど転写時に潜像部の付着インクに接しやすく且つ
加圧時に均一に押し拡がりやすくなる。こうしたことを
配慮したとき、本発明方法において使用される記録紙は
サイズ度が20秒以上のものが望ましい。
ながら、インクと記録紙とは密接なつながりがあり、全
ての記録紙に対して浸透を示さないインクは存在しない
という点である。水性インク(水と極性液体の混合溶
媒)の場合、サイズ度の高い紙に対して一般に浸透性が
悪く本発明を実施する一つの構成は水性インクとサイズ
度の高い記録紙との組合せである。更に、水性インクの
うち顕色剤は顔料の方が記録紙への浸透性が悪く、従っ
て、本発明の実施にはより適している。表面張力が45
dyn/cm以上であると記録紙への浸透性が遅くな
る。更にまた、本発明に用いる記録紙は表面の平滑性が
高いほど転写時に潜像部の付着インクに接しやすく且つ
加圧時に均一に押し拡がりやすくなる。こうしたことを
配慮したとき、本発明方法において使用される記録紙は
サイズ度が20秒以上のものが望ましい。
【0032】転写部の代表的な構成例を図4及び図5に
示す。図4は加圧部と加熱部とが独立している例であ
り、図5は一体になった例である。どちらの例でも加圧
後加熱するときは加圧状態で行なう。加圧時間はインク
の粘度により異なるが、粘度が100cp以下では0.
5秒〜2秒程度が望ましい。加熱温度は記録体が熱変形
する温度以下であれば高ければ高い方が良い。具体的に
は80℃以下が望ましい。加熱時間は0.1秒〜5秒程
度である。
示す。図4は加圧部と加熱部とが独立している例であ
り、図5は一体になった例である。どちらの例でも加圧
後加熱するときは加圧状態で行なう。加圧時間はインク
の粘度により異なるが、粘度が100cp以下では0.
5秒〜2秒程度が望ましい。加熱温度は記録体が熱変形
する温度以下であれば高ければ高い方が良い。具体的に
は80℃以下が望ましい。加熱時間は0.1秒〜5秒程
度である。
【0033】転写がなされ、インクを押し広げた後の加
熱による記録紙へのインクの定着方法によりインク成分
は以下のごとくになると思われる。 (1)加熱により記録紙へインクを浸透させ定着 この場合、加熱によりインクの粘度が低下し流動性が大
きくなり、また、インクの表面張力が減少するため透浸
速度が高くなることを原理とする。成分は水と極性溶
媒、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリンなどの多価アルコールやホルムアミドな
どと色剤は染料もしくは顔料である。顔料の場合、分散
安定剤も含有する。 (2)加熱により記録紙へインクを乾燥させ定着 この場合、加熱によりインク溶媒が蒸発し定着する。従
って、成分は水と揮発性の有機液体、例えばエタノー
ル、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール
等の一価のアルコールやケトンやエステルのいずれかと
色剤から構成される。 (3)加熱により記録紙へインクを固化させ定着 この場合、インク中に熱硬化性の樹脂を含有させる。成
分は水と熱硬化性の樹脂と極性溶媒と色剤である。被転
写体(記録紙)としては、透明又は不透明樹脂フィル
ム、普通紙、合成紙、インクジェット記録用紙、タイプ
用紙などを用いることができる。
熱による記録紙へのインクの定着方法によりインク成分
は以下のごとくになると思われる。 (1)加熱により記録紙へインクを浸透させ定着 この場合、加熱によりインクの粘度が低下し流動性が大
きくなり、また、インクの表面張力が減少するため透浸
速度が高くなることを原理とする。成分は水と極性溶
媒、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリンなどの多価アルコールやホルムアミドな
どと色剤は染料もしくは顔料である。顔料の場合、分散
安定剤も含有する。 (2)加熱により記録紙へインクを乾燥させ定着 この場合、加熱によりインク溶媒が蒸発し定着する。従
って、成分は水と揮発性の有機液体、例えばエタノー
ル、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール
等の一価のアルコールやケトンやエステルのいずれかと
色剤から構成される。 (3)加熱により記録紙へインクを固化させ定着 この場合、インク中に熱硬化性の樹脂を含有させる。成
分は水と熱硬化性の樹脂と極性溶媒と色剤である。被転
写体(記録紙)としては、透明又は不透明樹脂フィル
ム、普通紙、合成紙、インクジェット記録用紙、タイプ
用紙などを用いることができる。
【0034】転写後、同一画像情報を多数枚複写する場
合は、転写後の潜像に、更に前記記録剤を供給付着させ
る現像処理と得られた可視像を被転写体へ転写する処理
を繰り返すことによって達成される。
合は、転写後の潜像に、更に前記記録剤を供給付着させ
る現像処理と得られた可視像を被転写体へ転写する処理
を繰り返すことによって達成される。
【0035】また、一つの画像情報の転写が終了すれ
ば、液体又は蒸気の不存在下で(空気中、真空中又は不
活性ガス中で)記録体表面を加熱する(加熱温度:50〜
300℃、望ましくは100〜180℃、加熱時間:1
ms〜10s、好ましくは10ms〜1s)ことにより
潜像を消去すると、記録体は繰り返し使用可能なものと
なる。
ば、液体又は蒸気の不存在下で(空気中、真空中又は不
活性ガス中で)記録体表面を加熱する(加熱温度:50〜
300℃、望ましくは100〜180℃、加熱時間:1
ms〜10s、好ましくは10ms〜1s)ことにより
潜像を消去すると、記録体は繰り返し使用可能なものと
なる。
【0036】潜像消去のための加熱源としては、ヒータ
ーやサーマルヘッドのごとき接触加熱源やレーザーや赤
外線ランプのごとき電磁波による非接触加熱源が望まし
い。加熱は潜像部のみ行なっても良いが、記録体全面に
行なっても良い。むしろ、全面加熱の方が装置構成を簡
単にできるため、より望ましい。
ーやサーマルヘッドのごとき接触加熱源やレーザーや赤
外線ランプのごとき電磁波による非接触加熱源が望まし
い。加熱は潜像部のみ行なっても良いが、記録体全面に
行なっても良い。むしろ、全面加熱の方が装置構成を簡
単にできるため、より望ましい。
【0037】なお、潜像消去手段は、消去のための加熱
を行なったのち、再び潜像形成を行なうまでの時間の間
に、記録体表面が実質的に冷却する位置に設ける。潜像
消去に必要な加熱温度は前述の通りであるが、当該記録
体表面の材料により異なる。ただ、いずれの場合も、記
録体表面の材料の後退接触角が低くなる開始温度以上で
且つ分解点以下の温度が望ましい。
を行なったのち、再び潜像形成を行なうまでの時間の間
に、記録体表面が実質的に冷却する位置に設ける。潜像
消去に必要な加熱温度は前述の通りであるが、当該記録
体表面の材料により異なる。ただ、いずれの場合も、記
録体表面の材料の後退接触角が低くなる開始温度以上で
且つ分解点以下の温度が望ましい。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0039】実施例1 記録体:含フッ素アクリレートコポリマー(ダイキン工
業社製、TG702)をポリイミドシームレスフィルム
に塗布し、130℃で30分乾燥したもの。 インク:純水15重量%、グリセリン80重量%及び黒
色直接染料5重量%からなり、表面張力は約50dyn
/cm。 記録紙:ゼロックス社製PPC用紙4024。 図6の記録装置構成にて、転写時の加圧は線圧で1k
g、加圧時間は0.5秒とし、加圧後の加熱温度を60
℃、加熱時間0.5秒とした。この時、潜像部に付着し
たインクドットは記録紙上で2.5倍に拡大し、従来よ
りも少ないインクでベタ画像を達成した。記録紙上のイ
ンクドットはシャープであり真円度も良かった。更に転
写後記録体上にはほとんど残存していなかった。
業社製、TG702)をポリイミドシームレスフィルム
に塗布し、130℃で30分乾燥したもの。 インク:純水15重量%、グリセリン80重量%及び黒
色直接染料5重量%からなり、表面張力は約50dyn
/cm。 記録紙:ゼロックス社製PPC用紙4024。 図6の記録装置構成にて、転写時の加圧は線圧で1k
g、加圧時間は0.5秒とし、加圧後の加熱温度を60
℃、加熱時間0.5秒とした。この時、潜像部に付着し
たインクドットは記録紙上で2.5倍に拡大し、従来よ
りも少ないインクでベタ画像を達成した。記録紙上のイ
ンクドットはシャープであり真円度も良かった。更に転
写後記録体上にはほとんど残存していなかった。
【0040】比較例1 実施例1と同じ構成で転写時に加熱を実施しなかった。
この時、潜像部に付着したインクドットは記録紙上で
1.0倍であった。しかも記録体上にかなりのインクが
転写されずに残存した。
この時、潜像部に付着したインクドットは記録紙上で
1.0倍であった。しかも記録体上にかなりのインクが
転写されずに残存した。
【0041】比較例2 実施例1と同じ構成で加圧と同時に加熱をした。この
時、潜像部に付着したインクドットは記録紙上で2.0
倍であった。しかし、記録紙上のインクドットの端部は
かなりにじみがあり更に真円度も低かった。
時、潜像部に付着したインクドットは記録紙上で2.0
倍であった。しかし、記録紙上のインクドットの端部は
かなりにじみがあり更に真円度も低かった。
【0042】実施例2 記録体:含フッ素アクリレートコポリマー(ダイキン工
業社製、TG702)をポリイミドシームレスフィルム
に塗布し130℃で30分乾燥したも の。 インク:純水75重量%、i−プロピルアルコール20
重量%及び黒色直接染料5重量%からなり、表面張力は
約45dyn/cm。 記録紙:ゼロックス社製PPC用紙4024。 図6の記録装置構成にて、転写時の加圧は線圧で1k
g、加圧時間は0.5秒とし、加圧後の加熱温度を70
℃、加熱時間2秒とした。この時、潜像部に付着したイ
ンクドットは記録紙上で2.5倍に拡大し、従来よりも
少ないインクでベタ画像を達成した。記録紙上のインク
ドットはシャープであり真円度も良かった。更に転写後
記録体上にはほとんど残存していなかった。
業社製、TG702)をポリイミドシームレスフィルム
に塗布し130℃で30分乾燥したも の。 インク:純水75重量%、i−プロピルアルコール20
重量%及び黒色直接染料5重量%からなり、表面張力は
約45dyn/cm。 記録紙:ゼロックス社製PPC用紙4024。 図6の記録装置構成にて、転写時の加圧は線圧で1k
g、加圧時間は0.5秒とし、加圧後の加熱温度を70
℃、加熱時間2秒とした。この時、潜像部に付着したイ
ンクドットは記録紙上で2.5倍に拡大し、従来よりも
少ないインクでベタ画像を達成した。記録紙上のインク
ドットはシャープであり真円度も良かった。更に転写後
記録体上にはほとんど残存していなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明の記録方法によれば、インク消費
量が低減でき、また、画質の向上も期待できる。
量が低減でき、また、画質の向上も期待できる。
【図1】記録体上のインク液滴と、それが記録紙上に転
写されたインクドットとの大きさを説明するための図で
ある。
写されたインクドットとの大きさを説明するための図で
ある。
【図2】本発明の方法を図解用にしたものである。
【図3】加熱を行なわなかった以外は本発明の方法とま
ったく同じにして記録を行なった場合の図である。
ったく同じにして記録を行なった場合の図である。
【図4】本発明の実施の際の主要部を示した図である。
【図5】本発明方法の実施の際の他の主要部を示した図
である。
である。
【図6】本発明方法の実施の全体の概略を示した図であ
る。
る。
【図7】本発明の方法の要件を充たさないで転写を行な
った場合の説明図である。
った場合の説明図である。
【図8】本発明の方法の要件を充たさないで転写を行な
った場合の他の説明図である。
った場合の他の説明図である。
1 記録体(1′記録体ベルト) 2 記録剤(インク) 3 記録紙 4 加熱源(ヒータ) 5 加圧ローラ 6 紙送りガイド板 7 中空ローラ 8 クリーナ 9 ヒータ 10 ベルト
Claims (2)
- 【請求項1】 加熱状態で且つ液体と接触させたときに
後退接触角が低下する表面を有する記録体の表面と、液
体、蒸気及び前記記録体における後退接触角の低下開始
温度以下で液体となるか又は液体若しくは蒸気を発生す
る固体から選ばれる接触材料とを接触させた状態で、画
像信号に応じて前記記録体表面の後退接触角の低下開始
温度以上に選択的に加熱することにより、又は画像信号
に応じて前記記録体の表面を選択的に加熱し、前記記録
体表面の加熱部が前記記録体表面の後退接触角の低下開
始温度以上に保持された状態で前記接触材料と接触させ
ることにより、前記記録体表面に加熱温度に応じた後退
接触角を示す潜像を形成させ、次いで該潜像に記録剤を
供給付着させて顕像化した後、得られた可視像を被転写
体に転写する記録方法において、前記記録剤が水性溶媒
でかつ表面張力45dyn/cm以上のものを用い、更
に、前の転写が記録体とサイズ度20秒以上の被転写体
を加圧後、加圧状態で被転写体を加熱させて行なわれる
ことを特徴とする記録方法。 - 【請求項2】 前記の接触材料に記録剤を用いることに
より、接触材料が記録剤の供給を一体化した請求項1記
載の記録方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3353638A JPH05169792A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3353638A JPH05169792A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 記録方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05169792A true JPH05169792A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18432203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3353638A Pending JPH05169792A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05169792A (ja) |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP3353638A patent/JPH05169792A/ja active Pending
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