JPH0517486A - 有機ケイ素化合物及びその製造方法 - Google Patents
有機ケイ素化合物及びその製造方法Info
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- JPH0517486A JPH0517486A JP3214095A JP21409591A JPH0517486A JP H0517486 A JPH0517486 A JP H0517486A JP 3214095 A JP3214095 A JP 3214095A JP 21409591 A JP21409591 A JP 21409591A JP H0517486 A JPH0517486 A JP H0517486A
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- chemical
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 下記一般式(1)及び(2)で示される有機
ケイ素化合物。 【化1】 (式中、R1は非置換又は置換の1価芳香環炭化水素
基、R2,R3,R4は炭素数1〜7の非置換又は置換の
1価炭化水素基を表す。) 【効果】 芳香環を有するビニル基を持つ有機ケイ素化
合物を高選択率で合成することができる。
ケイ素化合物。 【化1】 (式中、R1は非置換又は置換の1価芳香環炭化水素
基、R2,R3,R4は炭素数1〜7の非置換又は置換の
1価炭化水素基を表す。) 【効果】 芳香環を有するビニル基を持つ有機ケイ素化
合物を高選択率で合成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェニル基、ナフチル
基、アントラセニル基等の芳香環にビニル基が結合した
有機ケイ素化合物及びかかる有機ケイ素化合物を得るた
めの製造方法に関する。
基、アントラセニル基等の芳香環にビニル基が結合した
有機ケイ素化合物及びかかる有機ケイ素化合物を得るた
めの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
シリコーンゴムへの架橋基の導入は、架橋用モノマーと
して少量のテトラメチルジビニルジシロキサンやテトラ
メチルテトラビニルシクロテトラシロキサン等のSi−
CH=CH2基を有するものを用い、酸触媒やアルカリ
触媒の存在下でこれらをオクタメチルテトラシロキサン
などと重合することにより行われている。この場合、架
橋用モノマー量のわずかな変化でシリコーンゴムの重要
な物性(例えば硬度、伸び、強度)が大きく左右される
ため、高純度の架橋用モノマーを使用しなければならな
かった。
シリコーンゴムへの架橋基の導入は、架橋用モノマーと
して少量のテトラメチルジビニルジシロキサンやテトラ
メチルテトラビニルシクロテトラシロキサン等のSi−
CH=CH2基を有するものを用い、酸触媒やアルカリ
触媒の存在下でこれらをオクタメチルテトラシロキサン
などと重合することにより行われている。この場合、架
橋用モノマー量のわずかな変化でシリコーンゴムの重要
な物性(例えば硬度、伸び、強度)が大きく左右される
ため、高純度の架橋用モノマーを使用しなければならな
かった。
【0003】一方、Si−CH=CH2基以外のビニル
基、例えばスチリル基のようにビニル基に共役するフェ
ニル基を持つモノマーを架橋基としてジメチルシロキサ
ンに共重合する場合、天然ゴムやEPDM(エチレンプ
ロピレンジエンゴム)のような有機ポリマーとの親和性
の向上による共架橋性の向上や光架橋性の向上が期待で
きるが、例えば通常のヒドロシリル化によるスチリルシ
ロキサンの合成法において、下記式(6)のように触媒
として塩化白金酸を用いたヒドロシリル化反応では、α
付加体とβ付加体の混合物が得られ、これらの分離が非
常に困難であった。
基、例えばスチリル基のようにビニル基に共役するフェ
ニル基を持つモノマーを架橋基としてジメチルシロキサ
ンに共重合する場合、天然ゴムやEPDM(エチレンプ
ロピレンジエンゴム)のような有機ポリマーとの親和性
の向上による共架橋性の向上や光架橋性の向上が期待で
きるが、例えば通常のヒドロシリル化によるスチリルシ
ロキサンの合成法において、下記式(6)のように触媒
として塩化白金酸を用いたヒドロシリル化反応では、α
付加体とβ付加体の混合物が得られ、これらの分離が非
常に困難であった。
【0004】
【化3】
【0005】また、この場合、R5,R6がクロル基,ア
ルコキシ基のような加水分解基であると、加水分解して
クラッキング等で架橋用モノマーとなる環状シロキサン
を合成する場合、フェニル基があるため高活性、高沸点
となり、合成が非常に困難であった。
ルコキシ基のような加水分解基であると、加水分解して
クラッキング等で架橋用モノマーとなる環状シロキサン
を合成する場合、フェニル基があるため高活性、高沸点
となり、合成が非常に困難であった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
架橋に利用可能な芳香環を有するビニル基を持つ有機ケ
イ素化合物(シロキサンモノマー)及びこれを選択性よ
く簡単かつ確実に製造する方法を提供することを目的と
する。
架橋に利用可能な芳香環を有するビニル基を持つ有機ケ
イ素化合物(シロキサンモノマー)及びこれを選択性よ
く簡単かつ確実に製造する方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般式
(3)で示されるオレフィンと下記式(4)又は(5)
で示されるヒドロシロキサンとを反応させる際、下記式
(3)におけるR1がフェニル,ナフチル,アントラセ
ニルのような1価の非置換又は置換の芳香環炭化水素基
である場合でも、触媒としてRu3(CO)12のような
ルテニウム触媒を用いた場合、下記一般式(1)又は
(2)で示される芳香環を有するビニル基を持つ有機ケ
イ素化合物を他の有機化合物の副生なく簡単かつ確実に
合成することができることを見い出した。また、得られ
た式(1)又は(2)の有機ケイ素化合物(シロキサン
モノマー)はオクタメチルシクロテトラシロキサンなど
と酸触媒或いはアルカリ触媒の存在下で共重合すること
により所定量の架橋基をシリコーンポリマーに導入する
ことができ、このポリマーは従来のSi−ビニル架橋基
を有するポリマーと比較して光、パーオキサイドなどに
対する反応性が異なっており、光架橋ポリマーとして有
用であることを知見し、本発明をなすに至った。
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般式
(3)で示されるオレフィンと下記式(4)又は(5)
で示されるヒドロシロキサンとを反応させる際、下記式
(3)におけるR1がフェニル,ナフチル,アントラセ
ニルのような1価の非置換又は置換の芳香環炭化水素基
である場合でも、触媒としてRu3(CO)12のような
ルテニウム触媒を用いた場合、下記一般式(1)又は
(2)で示される芳香環を有するビニル基を持つ有機ケ
イ素化合物を他の有機化合物の副生なく簡単かつ確実に
合成することができることを見い出した。また、得られ
た式(1)又は(2)の有機ケイ素化合物(シロキサン
モノマー)はオクタメチルシクロテトラシロキサンなど
と酸触媒或いはアルカリ触媒の存在下で共重合すること
により所定量の架橋基をシリコーンポリマーに導入する
ことができ、このポリマーは従来のSi−ビニル架橋基
を有するポリマーと比較して光、パーオキサイドなどに
対する反応性が異なっており、光架橋ポリマーとして有
用であることを知見し、本発明をなすに至った。
【0008】
【化4】
(式中、R1は非置換又は置換の1価芳香環炭化水素
基、R2,R3,R4は炭素数1〜7の1価炭化水素基を
表す。)
基、R2,R3,R4は炭素数1〜7の1価炭化水素基を
表す。)
【0009】
【化5】
(式中、R1は非置換又は置換の1価芳香環炭化水素
基、R2,R3,R4は炭素数1〜7の1価炭化水素基を
表す。)
基、R2,R3,R4は炭素数1〜7の1価炭化水素基を
表す。)
【0010】即ち、ビニル化合物とSiH化合物とを反
応させて架橋用モノマーとして有用なアルケニルシラン
を合成する方法は、従来より種々の遷移元素を触媒とし
て用いることが知られているが、いずれの遷移元素を触
媒として用いた場合でも選択率の問題があり、工業的に
利用可能で実用的な架橋用モノマーを合成することが困
難であったが、上記製造方法により1ステップで高純度
のベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環にビニル
基を持つ式(1)又は(2)のジシロキサン或いはシク
ロテトラシロキサンを得ることができ、これらは架橋用
モノマーとして、シクロテトラシロキサンと共重合する
ことによりシリコーンポリマーの末端或いは側鎖にフェ
ニル,ナフチル,アントラセニルのビニル基を導入する
ことができ、かかるポリマーは、光に活性な反応基を持
つため、光架橋等のポリマーとして利用できること、ま
た、かかる光二量化型感光基を持つ光架橋ポリマーは、
感光基間のみで起こる協奏的反応で光不溶化するため、
例えば酵素固定用ポリマーを利用した場合、酵素への化
学的変質を全く伴うことなく固定化することができるた
め、非常に有利な高分子マトリックス材となり得ること
を知見したものである。
応させて架橋用モノマーとして有用なアルケニルシラン
を合成する方法は、従来より種々の遷移元素を触媒とし
て用いることが知られているが、いずれの遷移元素を触
媒として用いた場合でも選択率の問題があり、工業的に
利用可能で実用的な架橋用モノマーを合成することが困
難であったが、上記製造方法により1ステップで高純度
のベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環にビニル
基を持つ式(1)又は(2)のジシロキサン或いはシク
ロテトラシロキサンを得ることができ、これらは架橋用
モノマーとして、シクロテトラシロキサンと共重合する
ことによりシリコーンポリマーの末端或いは側鎖にフェ
ニル,ナフチル,アントラセニルのビニル基を導入する
ことができ、かかるポリマーは、光に活性な反応基を持
つため、光架橋等のポリマーとして利用できること、ま
た、かかる光二量化型感光基を持つ光架橋ポリマーは、
感光基間のみで起こる協奏的反応で光不溶化するため、
例えば酵素固定用ポリマーを利用した場合、酵素への化
学的変質を全く伴うことなく固定化することができるた
め、非常に有利な高分子マトリックス材となり得ること
を知見したものである。
【0011】なお、Ru3(CO)12触媒によるスチレ
ンとトリアルキルシランの反応によるトリアルキルスチ
ルシランの合成については、Sekiらの報告(J.O
rg.Chem.,1986,51,3890)がある
が、本発明に係るジシロキサン或いは環状シロキサン中
のSiH基との反応については全く述べられていない
し、ビニルアントラセンとの反応についても全く述べら
れていない。
ンとトリアルキルシランの反応によるトリアルキルスチ
ルシランの合成については、Sekiらの報告(J.O
rg.Chem.,1986,51,3890)がある
が、本発明に係るジシロキサン或いは環状シロキサン中
のSiH基との反応については全く述べられていない
し、ビニルアントラセンとの反応についても全く述べら
れていない。
【0012】従って、本発明は上記一般式(1)又は
(2)で示される有機ケイ素化合物、及び、上記一般式
(3)示される化合物と上記一般式(4)又は(5)で
示される化合物とをルテニウム触媒の存在下に反応させ
ることを特徴とする上記一般式(1)又は(2)で示さ
れる有機ケイ素化合物の製造方法を提供する。
(2)で示される有機ケイ素化合物、及び、上記一般式
(3)示される化合物と上記一般式(4)又は(5)で
示される化合物とをルテニウム触媒の存在下に反応させ
ることを特徴とする上記一般式(1)又は(2)で示さ
れる有機ケイ素化合物の製造方法を提供する。
【0013】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の有機ケイ素化合物は下記一般式(1)及び(2)
で示されるものである。
発明の有機ケイ素化合物は下記一般式(1)及び(2)
で示されるものである。
【0014】
【化6】
【0015】ここで、R1は非置換又は置換の1価芳香
環炭化水素基を表し、具体的にはフェニル基,ナフチル
基,アントラセニル基などが挙げられる。また、R2,
R3,R4は炭素数1〜7の1価の炭化水素基であり、具
体的にはメチル基,エチル基,プロピル基等のアルキル
基、フェニル基,トリル基等のアリール基、3,3,3
−トリフルオロプロピル基などを挙げることができる。
R2,R3,R4は互いに同一でも異なっていてもよい
が、すべてがメチル基であるものが特に好適である。
環炭化水素基を表し、具体的にはフェニル基,ナフチル
基,アントラセニル基などが挙げられる。また、R2,
R3,R4は炭素数1〜7の1価の炭化水素基であり、具
体的にはメチル基,エチル基,プロピル基等のアルキル
基、フェニル基,トリル基等のアリール基、3,3,3
−トリフルオロプロピル基などを挙げることができる。
R2,R3,R4は互いに同一でも異なっていてもよい
が、すべてがメチル基であるものが特に好適である。
【0016】上記式(1)及び(2)で示される化合物
は、下記一般式(3)で示される化合物と下記一般式
(4)及び(5)で示される化合物とをそれぞれルテニ
ウム触媒の存在下で反応させることにより合成される。
は、下記一般式(3)で示される化合物と下記一般式
(4)及び(5)で示される化合物とをそれぞれルテニ
ウム触媒の存在下で反応させることにより合成される。
【0017】
【化7】
【0018】上記式においてR1,R2,R3,R4は上記
と同様の意味を示し、式(3)で示されるオレフィンや
式(4),(5)で示されるヒドロシロキサンは1種を
単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
と同様の意味を示し、式(3)で示されるオレフィンや
式(4),(5)で示されるヒドロシロキサンは1種を
単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
【0019】上記式(3)で示されるオレフィンと上記
式(4)又は(5)で示されるヒドロシロキサンとのモ
ル比は、必ずしも制限されず、例えば1:1でもよい
が、収率の点からヒドロシロキサン100モル%に対し
てオレフィンを200モル%以上の割合で反応させるこ
とが好ましい。なお、この場合、通常生成物と等モル%
のR1CH2CH3が生成する。また、反応は脱酸素下で
行うことが好ましく、更に反応温度は60〜150℃、
特に80℃程度が好ましい。この場合、反応温度が高過
ぎるとルテニウム触媒が分解するおそれが生じる。な
お、反応時間は通常2〜8時間である。
式(4)又は(5)で示されるヒドロシロキサンとのモ
ル比は、必ずしも制限されず、例えば1:1でもよい
が、収率の点からヒドロシロキサン100モル%に対し
てオレフィンを200モル%以上の割合で反応させるこ
とが好ましい。なお、この場合、通常生成物と等モル%
のR1CH2CH3が生成する。また、反応は脱酸素下で
行うことが好ましく、更に反応温度は60〜150℃、
特に80℃程度が好ましい。この場合、反応温度が高過
ぎるとルテニウム触媒が分解するおそれが生じる。な
お、反応時間は通常2〜8時間である。
【0020】本反応においては、上述したようにルテニ
ウム触媒を用いるが、ルテニウム触媒としては、特にR
u3(CO)12が好適に使用される。Ru3(CO)12を
用いる場合、その添加量は上記式(4)又は(5)で示
されるヒドロシロキサンに対して0.01〜10モル%
とすることが好ましい。添加量が0.01モル%未満の
場合は収率が低下する場合があり、10モル%を超える
と触媒コストが上昇する。
ウム触媒を用いるが、ルテニウム触媒としては、特にR
u3(CO)12が好適に使用される。Ru3(CO)12を
用いる場合、その添加量は上記式(4)又は(5)で示
されるヒドロシロキサンに対して0.01〜10モル%
とすることが好ましい。添加量が0.01モル%未満の
場合は収率が低下する場合があり、10モル%を超える
と触媒コストが上昇する。
【0021】また、上記式(3)においてR1がアント
ラセニルである場合、高価なものとなるので、1−ヘキ
センのような安価なオレフィンを100モル%、R1C
H=CH2(R1はアントラセニル)を100モル%混合
して使用することにより、R1CH=CH2に対するR1
CH=CHSi化合物の収率を向上させることができ
る。
ラセニルである場合、高価なものとなるので、1−ヘキ
センのような安価なオレフィンを100モル%、R1C
H=CH2(R1はアントラセニル)を100モル%混合
して使用することにより、R1CH=CH2に対するR1
CH=CHSi化合物の収率を向上させることができ
る。
【0022】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、実施例の説明に先立ち、参考例とし
て本発明で用いるヘプタメチルシクロテトラシロキサン
の製造方法について説明する。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、実施例の説明に先立ち、参考例とし
て本発明で用いるヘプタメチルシクロテトラシロキサン
の製造方法について説明する。
【0023】[参考例]50mlのナスフラスコ中にヘ
キサメチルシクロトリシロキサン(D3)22.2g
(0.1モル)、メチルジクロルシラン11.5g
(0.1モル)を入れ、窒素置換下にマグネチックスタ
ーラーで撹拌した。触媒としてHMPA(ヘキサメチル
ホスホリックアミド)0.15g(0.5重量%)を加
えると直ちにD3が反応して溶解した。0.5時間撹拌
後、エチルエーテルを35g加え、激しく撹拌しながら
氷水100ml中に添加した。NaHCO3水で中和後
水洗し、エーテル層を分液し、MgSO4を用いて乾燥
した。瀘過ストリップ後、60mmHgで減圧蒸留し、
下記式(7)で示される沸点91〜94℃の留分18.
5g(収率65%)を得た。
キサメチルシクロトリシロキサン(D3)22.2g
(0.1モル)、メチルジクロルシラン11.5g
(0.1モル)を入れ、窒素置換下にマグネチックスタ
ーラーで撹拌した。触媒としてHMPA(ヘキサメチル
ホスホリックアミド)0.15g(0.5重量%)を加
えると直ちにD3が反応して溶解した。0.5時間撹拌
後、エチルエーテルを35g加え、激しく撹拌しながら
氷水100ml中に添加した。NaHCO3水で中和後
水洗し、エーテル層を分液し、MgSO4を用いて乾燥
した。瀘過ストリップ後、60mmHgで減圧蒸留し、
下記式(7)で示される沸点91〜94℃の留分18.
5g(収率65%)を得た。
【0024】
【化8】
【0025】[実施例1]側管及びコンデンサーを備え
た50mlのナスフラスコ中にスチレン20ミリモル、
上記式(7)で示されるヘプタメチルシクロテトラシロ
キサン10ミリモル、Ru3(CO)120.01ミリモ
ル(0.1モル%)を仕込み、ナスフラスコの真空脱気
を3回行い、アルゴン置換を繰り返し、窒素気流下にお
いてマグネチックスターラーを用いて80℃で5時間撹
拌した。次いでストリップにより過剰の原料及び炭化水
素化合物を取り除いた後、蒸留し、沸点108℃/2m
mHg、屈折率1.4701の有機ケイ素化合物を得た
(収率83%)。この化合物の赤外吸収スペクトルは図
1に示す通りであり、1H−NMRスペクトルは下記の
通りであり、下記式(8)で示される有機ケイ素化合物
であることが確認された。なお、副生成物はエチルベン
ゼンであった。
た50mlのナスフラスコ中にスチレン20ミリモル、
上記式(7)で示されるヘプタメチルシクロテトラシロ
キサン10ミリモル、Ru3(CO)120.01ミリモ
ル(0.1モル%)を仕込み、ナスフラスコの真空脱気
を3回行い、アルゴン置換を繰り返し、窒素気流下にお
いてマグネチックスターラーを用いて80℃で5時間撹
拌した。次いでストリップにより過剰の原料及び炭化水
素化合物を取り除いた後、蒸留し、沸点108℃/2m
mHg、屈折率1.4701の有機ケイ素化合物を得た
(収率83%)。この化合物の赤外吸収スペクトルは図
1に示す通りであり、1H−NMRスペクトルは下記の
通りであり、下記式(8)で示される有機ケイ素化合物
であることが確認された。なお、副生成物はエチルベン
ゼンであった。
【0026】1H−NMR(CDCl3,δppm)
7.07〜7.33 (m,C6H5,5H)
6.87〜6.19 (dd,CH=C,2H)
0.08 (s,SiCH3,3H)
0.05 (s,Si(CH3)2,18H)
【0027】
【化9】
【0028】[実施例2]実施例1においてスチレン2
0ミリモルを30ミリモルとし、ヘプタメチルシクロテ
トラシロキサンの代わりに下記式(9)で示すペンタメ
チルジシロキサン(LS−7060,信越化学社製)を
用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、沸点83℃
/2mmHg、屈折率1.4881の有機ケイ素化合物
を得た(収率91%)。この化合物の赤外吸収スペクト
ルは図2に示す通りであり、1H−NMRスペクトルは
下記に示す通りであり、下記式(10)で示される有機
ケイ素化合物であることが確認された。なお、副生成物
はエチルベンゼンであった。
0ミリモルを30ミリモルとし、ヘプタメチルシクロテ
トラシロキサンの代わりに下記式(9)で示すペンタメ
チルジシロキサン(LS−7060,信越化学社製)を
用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、沸点83℃
/2mmHg、屈折率1.4881の有機ケイ素化合物
を得た(収率91%)。この化合物の赤外吸収スペクト
ルは図2に示す通りであり、1H−NMRスペクトルは
下記に示す通りであり、下記式(10)で示される有機
ケイ素化合物であることが確認された。なお、副生成物
はエチルベンゼンであった。
【0029】
【化10】
【0030】1H−NMR(CDCl3,δppm)
7.31〜7.52 (m,C6H5,5H)
7.03〜6.46 (dd,CH=C,2H)
0.29 (s,Si(CH3)2,6H)
0.18 (s,Si(CH3)3,9H)
【0031】
【化11】
【0032】[実施例3]実施例1においてスチレン2
0ミリモルの代わりに1−ビニルナフタレン20ミリモ
ルを用い、バス温度を200℃とした以外は実施例1と
同様の操作を行い、沸点48℃/2mmHgの有機ケイ
素化合物を得た(収率65%)。この化合物の赤外吸収
スペクトルは図3に示す通りであり、1H−NMRスペ
クトルは下記に示す通りであり、下記式(11)で示さ
れる有機ケイ素化合物であることが確認された。なお、
副生成物は1−エチルナフタレンであった。
0ミリモルの代わりに1−ビニルナフタレン20ミリモ
ルを用い、バス温度を200℃とした以外は実施例1と
同様の操作を行い、沸点48℃/2mmHgの有機ケイ
素化合物を得た(収率65%)。この化合物の赤外吸収
スペクトルは図3に示す通りであり、1H−NMRスペ
クトルは下記に示す通りであり、下記式(11)で示さ
れる有機ケイ素化合物であることが確認された。なお、
副生成物は1−エチルナフタレンであった。
【0033】1H−NMR(CDCl3,δppm)
7.3〜7.95 (m,ナフチル,7H)
6.45〜7.25 (dd,CH=C,2H)
0.35 (s,SiCH3,3H)
0.2 (s,Si(CH3)2,18H)
【0034】
【化12】
【0035】[実施例4]実施例1においてスチレン2
0ミリモルの代わりに9−ビニルアントラセン10ミリ
モル及び1−ヘキセン10ミリモル、ヘプタメチルシク
ロテトテシロキサンの代わりに実施例2と同様のペンタ
メチルジシロキサンを用い、バス温度を250℃とした
以外は実施例1と同様の操作を行い、有機ケイ素化合物
を得た(収率55%)。この化合物の赤外吸収スペクト
ルは図4に示す通りであり、1H−NMRスペクトルは
下記に示す通りであり、下記式(12)で示される有機
ケイ素化合物であることが確認された。なお、副生成物
は9−エチルアントラセンであった。
0ミリモルの代わりに9−ビニルアントラセン10ミリ
モル及び1−ヘキセン10ミリモル、ヘプタメチルシク
ロテトテシロキサンの代わりに実施例2と同様のペンタ
メチルジシロキサンを用い、バス温度を250℃とした
以外は実施例1と同様の操作を行い、有機ケイ素化合物
を得た(収率55%)。この化合物の赤外吸収スペクト
ルは図4に示す通りであり、1H−NMRスペクトルは
下記に示す通りであり、下記式(12)で示される有機
ケイ素化合物であることが確認された。なお、副生成物
は9−エチルアントラセンであった。
【0036】1H−NMR(CDCl3,δppm)
7.45〜8.45 (m,アントラセニル,9H)
6.25,6.33,7.85,7.93(dd,CH
=C,2H) 0.2 (m,Si(CH3)2,15H)
=C,2H) 0.2 (m,Si(CH3)2,15H)
【0037】
【化13】
【0038】[比較例1]実施例1においてスチレン2
0ミリモル、Ru3(CO)12の代わりフェニルアセチ
レン10ミリモル、H2PtCl6を用いた以外は実施例
1と同様に操作を行い、有機ケイ素化合物を得た(収率
96%)。このうち65%は実施例1と同様の下記式
(13)で示すβ付加した有機ケイ素化合物であった
が、残りの35%は下記式(14)で示すアセチレンに
α付加した生成物であり、これらは蒸留により分離する
ことができなかった。
0ミリモル、Ru3(CO)12の代わりフェニルアセチ
レン10ミリモル、H2PtCl6を用いた以外は実施例
1と同様に操作を行い、有機ケイ素化合物を得た(収率
96%)。このうち65%は実施例1と同様の下記式
(13)で示すβ付加した有機ケイ素化合物であった
が、残りの35%は下記式(14)で示すアセチレンに
α付加した生成物であり、これらは蒸留により分離する
ことができなかった。
【0039】
【化14】
【0040】[比較例2]実施例2においてペンタメチ
ルジシロキサンの代わりに下記式(15)で示すテトラ
メチルジシロキサンを用いた以外は実施例2と同様の操
作を行い、有機ケイ素化合物を得た(収率44%)。こ
の化合物は下記式(16),(17),(18),(1
9)で示されるものをそれぞれ64%,17%,12
%,7%の割合で含む混合物であり、選択率も悪いもの
であった。なお、副生成物はエチルベンゼンであった。
ルジシロキサンの代わりに下記式(15)で示すテトラ
メチルジシロキサンを用いた以外は実施例2と同様の操
作を行い、有機ケイ素化合物を得た(収率44%)。こ
の化合物は下記式(16),(17),(18),(1
9)で示されるものをそれぞれ64%,17%,12
%,7%の割合で含む混合物であり、選択率も悪いもの
であった。なお、副生成物はエチルベンゼンであった。
【0041】
【化15】
【0042】
【化16】
【0043】[比較例3]実施例2においてスチレン3
0ミリモルの代わりにビニルトリメトキシシラン20ミ
リモルを用いた以外は実施例2と同様の操作を行い、有
機ケイ素化合物を得た(収率92%)。この化合物は下
記式(20)で示すビニルシランが55%と下記式(2
1)で示すアルキルシラン45%との混合物であった。
0ミリモルの代わりにビニルトリメトキシシラン20ミ
リモルを用いた以外は実施例2と同様の操作を行い、有
機ケイ素化合物を得た(収率92%)。この化合物は下
記式(20)で示すビニルシランが55%と下記式(2
1)で示すアルキルシラン45%との混合物であった。
【0044】
【化17】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、芳香環を有するビニル
基を持つ有機ケイ素化合物を高選択率で合成することが
でき、得られた有機ケイ素化合物をオクタメチルシクロ
テトラシロキサンなどと酸触媒或いはアルカリ触媒の存
在下で共重合することにより所定量の架橋基をシリコー
ンポリマーに導入することができる。
基を持つ有機ケイ素化合物を高選択率で合成することが
でき、得られた有機ケイ素化合物をオクタメチルシクロ
テトラシロキサンなどと酸触媒或いはアルカリ触媒の存
在下で共重合することにより所定量の架橋基をシリコー
ンポリマーに導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られた有機ケイ素化合物
の赤外吸収スペクトルのチャートである。
の赤外吸収スペクトルのチャートである。
【図2】本発明の実施例2で得られた有機ケイ素化合物
の赤外吸収スペクトルのチャートである。
の赤外吸収スペクトルのチャートである。
【図3】本発明の実施例3で得られた有機ケイ素化合物
の赤外吸収スペクトルのチャートである。
の赤外吸収スペクトルのチャートである。
【図4】本発明の実施例4で得られた有機ケイ素化合物
の赤外吸収スペクトルのチャートである。
の赤外吸収スペクトルのチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1)又は(2)で示される
有機ケイ素化合物。 【化1】 (式中、R1は非置換又は置換の1価芳香環炭化水素
基、R2,R3,R4は炭素数1〜7の1価炭化水素基を
表す。) - 【請求項2】 下記一般式(3)示される化合物と下記
一般式(4)又は(5)で示される化合物とをルテニウ
ム触媒の存在下に反応させることを特徴とする請求項1
記載の一般式(1)又は(2)で示される有機ケイ素化
合物の製造方法。 【化2】 (式中、R1は非置換又は置換の1価芳香環炭化水素
基、R2,R3,R4は炭素数1〜7の1価炭化水素基を
表す。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3214095A JPH0517486A (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 有機ケイ素化合物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3214095A JPH0517486A (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 有機ケイ素化合物及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0517486A true JPH0517486A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16650146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3214095A Pending JPH0517486A (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 有機ケイ素化合物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0517486A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015023001A1 (en) * | 2013-08-14 | 2015-02-19 | Dow Corning Toray Co., Ltd. | Novel organopolysiloxane, surface treatment agent comprising the same, resin composition comprising the same, and gelatinous product or cured product thereof |
| JP2017517497A (ja) * | 2014-04-23 | 2017-06-29 | ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェンHenkel AG & Co. KGaA | 官能化シクロシロキサンの調製のための方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62164688A (ja) * | 1985-12-31 | 1987-07-21 | ユニオン・カ−バイド・コ−ポレ−シヨン | オレフィン系シランおよびシロキサンの製造方法 |
| JPH04169588A (ja) * | 1990-11-02 | 1992-06-17 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 1,1,3,3―テトラメチル―1―ビニル―3―(2―フェニルエテニル)ジシロキサン |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP3214095A patent/JPH0517486A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62164688A (ja) * | 1985-12-31 | 1987-07-21 | ユニオン・カ−バイド・コ−ポレ−シヨン | オレフィン系シランおよびシロキサンの製造方法 |
| JPH04169588A (ja) * | 1990-11-02 | 1992-06-17 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 1,1,3,3―テトラメチル―1―ビニル―3―(2―フェニルエテニル)ジシロキサン |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015023001A1 (en) * | 2013-08-14 | 2015-02-19 | Dow Corning Toray Co., Ltd. | Novel organopolysiloxane, surface treatment agent comprising the same, resin composition comprising the same, and gelatinous product or cured product thereof |
| CN105593234A (zh) * | 2013-08-14 | 2016-05-18 | 道康宁东丽株式会社 | 新型有机聚硅氧烷、包含其的表面处理剂、包含其的树脂组合物,以及它们的凝胶状产物或固化产物 |
| JP2016534161A (ja) * | 2013-08-14 | 2016-11-04 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 新規なオルガノポリシロキサン、それを含む表面処理剤、それを含む樹脂組成物、及びそのゲル状物又は硬化物 |
| JP2017517497A (ja) * | 2014-04-23 | 2017-06-29 | ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェンHenkel AG & Co. KGaA | 官能化シクロシロキサンの調製のための方法 |
| US10059728B2 (en) | 2014-04-23 | 2018-08-28 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Method for the preparation of functionalized cyclosiloxanes |
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