JPH05178131A - トロリ線塗油機 - Google Patents

トロリ線塗油機

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JPH05178131A
JPH05178131A JP35775091A JP35775091A JPH05178131A JP H05178131 A JPH05178131 A JP H05178131A JP 35775091 A JP35775091 A JP 35775091A JP 35775091 A JP35775091 A JP 35775091A JP H05178131 A JPH05178131 A JP H05178131A
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好一 塩島
Yuji Yoshizumi
裕二 吉住
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トロリ線に付着した氷霜を落ち易くするた
め、トロリ線に対して油を塗る場合、トロリ線に対して
油を自動的に、確実かつ均一に塗ることができるトロリ
線自動塗油機を提供する。 【構成】 作業車に取付けられた上下伸縮自在のフレー
ムと、前記フレームを常時上方に付勢する付勢部材と、
前記フレームに設けられた案内部材と、前記案内部材に
トロリ線に対して直角方向に移動自在に支持された受箱
と、この受箱の前端部に回転自在に設けられ、前記トロ
リ線に嵌合して追従する案内輪と、前記受箱に取付けら
れ、トロリ線に油を塗布する塗油部材と、前記作業車に
設けられ、前記塗油部材に溶解した油を圧送する給油手
段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気鉄道におけるトロ
リ線に油を塗布する機械に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷地では、冬期のある気象条件下にお
いて、トロリ線に氷又は霜が付着し、さらに、それが凍
結する場合がある。このような状態で電車を運転する
と、トロリ線と電車のパンタグラフ集電器の間にアーク
が発生し、そのアーク発生が時にはパンタグラフの破損
や、トロリ線の断線などの事故に繋がる場合がある。
【0003】この対策として、従来、種々の着氷・霜の
除去方法が採られているが、その一つに、トロリ線に予
め油を塗っておくことにより、付着した氷霜が落ち易く
する方法がある。
【0004】そして、塗る油の種類に関しては、液体状
の油では、雨等で洗い流され、風により飛ばされ易く、
付着効果が薄いという問題があることから、実際は、付
着性の良好なグリス状の油が使用されている。
【0005】ところで、従来の塗油方法には、グリス状
の油を直接手で掬って、トロリ線を握るようにして、ト
ロリ線に沿って手を移動しながら塗る方法や、グリス状
の油をガスコンロ等で溶解し、その溶解油をスポンジな
どに浸し、そのスポンジをトロリ線に当て、横に移動し
ながら塗る方法などが、用いられている。
【0006】
【解決しようとする技術課題】上述のように、従来は、
手作業により塗油していたから、多大の労力と時間を要
して、非能率的であり、作業者の疲労度が高く、塗油の
均一性に問題があるとともに、高所での作業であるので
危険が伴い、作業者は油で汚れるため、作業員の確保も
難しい、など、種々の問題を含んでいる。
【0007】本発明は、トロリ線に付着した氷霜を落ち
易くするため、トロリ線に対して油を塗る場合の上記従
来方法による作業の問題点を解消するためになされたも
のであり、トロリ線に対して油を自動的に、確実かつ均
一に塗ることができるトロリ線自動塗油機を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るトロリ線塗油機は、作業車に取付けら
れた上下伸縮自在のフレームと、前記フレームを常時上
方に付勢する付勢部材と、前記フレームの上端部に設け
られた案内部材と、前記案内部材にトロリ線に対して直
角方向に移動自在に支持された受箱と、前記受箱に回転
自在に設けられ、前記トロリ線に嵌合して追従する案内
輪と、前記受箱に取付けられ、前記トロリ線に油を塗布
する塗油部材と、前記作業車に設けられ、前記塗油部材
に溶解した油を圧送する給油手段とを有することを特徴
としている。
【0009】そして、塗油部材は噴射ノズルであり、給
油手段は、固形状の油を溶解する溶解槽と、保温ヒータ
を備えた送油ホースと、前記送油ホースを用いて前記溶
解槽の溶解油を前記噴射ノズルまで送るモータポンプと
からなることを特徴としている。
【0010】さらに、作業車上にエレベータを設け、そ
のエレベータの上端部に前記フレームを設けたことを特
徴としている。
【0011】
【作用】上下伸縮自在のフレームは付勢部材により常時
上方に付勢されているので、トロリ線と線路間の高さの
変化に対応して、フレームが上下移動する。また、受箱
がフレームの案内部材に沿って移動可能であり、その受
箱に取付けられた案内輪がトロリ線に嵌合していて、線
路を基準としたトロリ線の左右の位置ずれに応じて受箱
が左右に移動し、案内輪が常にトロリ線の下面に接触し
ながら移動する。従って、トロリ線と線路間の高さの変
化、線路を基準としたトロリ線の左右の位置ずれに係わ
りなく、塗油部材が常にトロリ線に対して定位置になる
ように追従動作する。給油手段が塗油部材に給油するこ
とにより、トロリ線に油を自動的に塗布する。
【0012】また、塗油部材に、噴射ノズルを用い、給
油手段を、固形状の油を溶解する溶解槽と、保温ヒータ
を備えた送油ホースと、前記送油ホースを用いて前記溶
解槽の溶解油を前記噴射ノズルまで送るモータポンプと
から構成した場合は、作業車に設置した溶解槽でグリス
状の油を溶解し、溶解した油をモータポンプを用いて送
油ホースで送油し、フレームに搭載した受箱に取付けら
れた噴射ノズルより放油して、作業車の走行とともにト
ロリ線に油を自動的に塗布する。溶解されたグリス状油
を噴射するので、トロリ線に対する塗布がより迅速、均
一に行われる。
【0013】さらに、作業車上に備えてあるエレベータ
の上端部にフレームを設けた場合は、フレームの伸縮量
よりもトロリ線と線路間の高さの変化量が大きい場合に
も、容易に対応することができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の実施例に係るトロリ線
塗油機の作業中の状態における概略構成図、図2は、フ
レームの上半部のみを前方から見た斜視図である。
【0015】本発明に係るトロリ線塗油機は、概括的に
は、トロリ線に油を塗るための塗油部材をトロリ線に対
して一定距離内に支持する支持機構と、その塗油部材に
油を供給する給油機構と、塗油部材をトロリ線に対して
定位置に確保する位置決め機構とを有している。これら
について、順次、詳細に説明する。
【0016】支持機構 線路1上を走行する作業車2の荷台には、既知のエレベ
ータ3が設置されている。このエレベータ3は、上端部
に設けた取付け台4を、液圧シリンダその他の駆動手段
を用いる昇降機構により、任意の高さまで昇降させるこ
とができるものである。
【0017】そして、エレベータ3の取付け台4には、
例えば、パンタグラフなどの上下伸縮自在のフレーム5
が取付けられ、そのフレームのアーム5aの上端部に左
右の側板6aと、その側板の間に水平方向に延びる複数
本、図示の例では6本の鉄パイプなどの案内部材6bか
らなる枠6が、側板6aの重心点でアーム5aにボルト
軸止めして設けられ、その案内部材6bに受箱7が車輪
8を介して、案内部材6bに沿って前記両側の側板6a
の間を移動自在に支持されている。
【0018】受箱7には、その前端部に、トロリ線9に
嵌合してその下面に接触しうる案内輪10が回転自在に
取付けられている。枠6が側板6aの重心点でフレ−ム
に軸支されているので、案内輪10にトロリ線9からか
かる荷重に応じて回動してバランスがとられる。また、
受箱8の上部には、前記案内輪10に接触しているトロ
リ線9に対向させて配置された塗油部材11が備えられ
ている。
【0019】塗油部材11は、トロリ線9に油を塗布す
るものであれば、その形状、塗布原理は任意である。例
えば、ローラ、スポンジ状のパッド等でも良い。図示の
好ましい実施例では、噴射ノズルを塗油部材に用いてい
る。
【0020】給油機構 受箱7には、塗油部材11に、トロリ線9に塗る油を継
続的に供給するための給油手段が接続されている。この
給油手段は、作業車2の荷台に設置された、グリス状の
油を溶解する溶解槽12と、前記溶解槽12から前記噴
射ノズル11まで延長する送油ホース13と、送油ホー
スの途中に設けられたモータポンプ14、及び、ニード
ル弁などの流量調整弁15とから構成されている。そし
て、溶解槽12にグリス状の材料油を供給し、ガス又は
電熱ヒータで加熱溶解する。溶解作業には、油の撹拌・
加熱又は加熱停止などの温度管理が伴うことはもちろん
である。溶解後、モータポンプ14を駆動して、溶解油
を送油ホース13を介して噴射ノズル11まで圧送す
る。塗油作業が冬期・夜間などの低温時に行われる時
に、油が冷えないように、電熱ヒータ付きの送油ホース
を用いて、電熱ヒータで送油ホース13を保温するか、
送油ホースを外部から保温する手段を備えることが良
い。また、噴射部分は、トロリ線9に対して均等な塗布
状態を得るため、トロリ線に対して両側より2個のノズ
ルを用いて噴射塗布する。調整弁15は、噴射ノズルに
送られる油の量と圧力を調整するためのものである。
【0021】調整弁15を図1に示すように、受箱7付
近に設けた場合は、エレベ−タ3の取付台に乗った作業
者が噴射ノズルからの噴射状態を見ながら調整を行うこ
とができる。
【0022】なお、噴射ノズル11からトロリ線9に油
を塗布する際に、トロリ線に付着しなかった油は、下方
又は周りに四散するが、その油は受箱7に受けられる。
そして、受箱7の底部に、ヒータ付き戻りホース13´
を用いて溶解槽12に回収され、再利用されるようにな
っている。また、調整弁15において絞られた余剰油
は、図示されていない分岐ホ−スを介して受箱7内に送
られ、噴射された余り油と合流されて戻りホ−ス13′
により回収される。しかし、自動調整弁付きモ−タ・ポ
ンプを用いる場合は、上記調整弁15及び分岐ホ−スは
不要である。
【0023】位置決め機構 この位置決め機構は、上述のように、作業車の走行状態
における噴射ノズル11をトロリ線9に対して定位置に
確保するためのものである。
【0024】一般に、トロリ線の設備状態は、線路を基
準とした場合、左右位置及び高さが場所によって常に変
化している。すなわち、トロリ線の位置は、線路の中心
に対して曲線区間で右又は左にずれるだけでなく、直線
区間においても、電車のパンタグラフ摺動板の偏摩耗を
防止する目的で、トロリ線は常に蛇行するように張られ
ている。一方、トロリ線の高さも、跨線橋や立体道路な
ど、高さ制限を受ける場所などでは、低くなり、トロリ
線と線路間の間隔(高さ)は、狭くなっている。
【0025】このような状況下において、まず、左右の
ずれに対しては、作業車に設置されたフレーム5のアー
ム5aの先端部に上記のように案内部材6bが設けら
れ、受箱7の下部に設けられた車輪8を介してその受箱
7が前記案内部材6bに沿ってトロリ線に対して直角な
方向に容易に移動できる構造とされている。そして、受
箱7の前端部に案内輪10が取付けられ、その案内輪が
トロリ線9の下面に接触しながらトロリ線に沿って移動
できるようにしてある。
【0026】従って、案内輪10と噴射ノズル11の取
付け位置が固定されているので、ノズル11はトロリ線
9に対して常に定位置を保持することができる。
【0027】次に、フレーム5には、これを常に上方に
付勢する付勢部材の一例として、フレームのアーム5a
とベース5b又はエレベータ3の上端部4との間にばね
16を張設して、フレーム5を昇降自在にしてある。こ
れにより、トロリ線の高さの変化を吸収することができ
るようになっている。なお、付勢部材の設置位置はフレ
ームの構造に応じて任意に決定することができる。
【0028】こうして、トロリ線9の線路1の中心に対
する左右方向のずれ及び線路からの高さの変化に係わり
なく、常に案内輪10がトロリ線9の下面に接触して、
噴射ノズル11をトロリ線9に対して定位置に確保する
ことが可能となっている。
【0029】前記フレーム5の伸縮量には限界があり、
トロリ線と線路間の間隔が特に大きな場合には、案内輪
10及び噴射ノズル11がトロリ線9に届かない場合も
ありうる。フレーム5をエレベータ3に搭載した場合
は、その様な場所でも、エレベータを駆動し、フレーム
の高さを適宜設定し、そのフレームの上下移動可能な範
囲で、トロリ線に対する自動塗油を容易に行うことがで
きる。
【0030】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、トロリ
線に対する油の塗布を自動的に、高能率で、均一に、し
かも、作業者が汚れることなく、安全に行うことがで
き、作業性が著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る塗油機の構成を概念的に
示す図である。
【図2】フレームの上半部のみを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 線路 2 作業車 3〜8 支持機構 3 エレベータ 5 フレーム 6 枠 6a 側板 6b 案内部材 7 受箱 9 トロリ線 6b,7,16 位置決め機構 10 案内輪 11 塗油部材(噴射ノズル) 12 溶解槽 13 送油ホース 13´ 戻りホース 14 モータポンプ 15 調整弁 16 付勢部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】そして、エレベータ3の取付け台4には、
例えば、パンタグラフなどの上下伸縮自在のフレーム5
が取付けられ、そのフレームのアーム5aの上端部に左
右の側板6aと、その側板の間に水平方向に延びる複数
本、図示の例では本の鉄パイプなどの案内部材6bか
らなる枠6が、側板6aの重心点でアーム5aにボルト
軸止めして設けられ、その案内部材6bに受箱7が車輪
8を介して、案内部材6bに沿って前記両側の側板6a
の間を移動自在に支持されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】受箱7には、その前端部に、トロリ線9に
嵌合してその下面に接触しうる案内輪10が回転自在に
取付けられている。枠6が側板6aの重心点でフレーム
に軸支されているので、案内輪10にトロリ線9からか
かる荷重に応じて回動してバランスがとられる。また、
受箱の上部には、前記案内輪10に接触しているトロ
リ線9に対向させて配置された塗油部材11が備えられ
ている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】なお、噴射ノズル11からトロリ線9に油
を塗布する際に、トロリ線に付着しなかった油は、下方
又は周りに四散するが、その油は受箱7に受けられる。
そして、受箱7の底部に、ヒータ付き戻りホース13′
を用いて溶解槽12に回収され、再利用されるようにな
っている。また、調整弁15において絞られた余剰油
は、図示されていない分岐ホースを介して受箱7内に送
られ、噴射された余り油と合流されて戻りホース13′
により回収される。しかし、調整弁付きモータ・ポンプ
を用いる場合は、上記調整弁15及び分岐ホースは不要
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車に取付けられた上下伸縮自在のフ
    レームと、前記フレームを常時上方に付勢する付勢部材
    と、前記フレームに設けられた案内部材と、前記案内部
    材にトロリ線に対して直角方向に移動自在に支持された
    受箱と、前記受箱に回転自在に設けられ、前記トロリ線
    に嵌合して追従する案内輪と、前記受箱に取付けられ、
    前記トロリ線に塗油する塗油部材と、前記作業車に設け
    られ、前記塗油部材に溶解した油を圧送する給油手段と
    を有するトロリ線塗油機。
  2. 【請求項2】 塗油部材は、噴射ノズルであり、給油手
    段は、固形状の油を溶解する溶解槽と、保温ヒータを備
    えた送油ホースと、前記送油ホースを用いて前記溶解槽
    の溶解油を前記噴射ノズルまで送るモータポンプとから
    なること、を特徴とする請求項1記載のトロリ塗油機。
  3. 【請求項3】 作業車上に備えてあるエレベータの上端
    部にフレームを設けたことを特徴とする請求項1又は2
    記載のトロリ線塗油機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2540401A1 (es) * 2014-01-02 2015-07-09 Teléfonos, Líneas Y Centrales, S.A. (Telice) Dispositivo para mantenimiento de catenarias y vehículo que incorpora el mismo
AU2020230055B2 (en) * 2019-02-27 2025-08-14 Furrer + Frey Ag Greasing sleeve

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JPH03204345A (ja) * 1989-12-29 1991-09-05 Tanabe Kogyo Kk トロリー線の着氷防止剤噴霧機

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