JPH0520513B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0520513B2 JPH0520513B2 JP23487184A JP23487184A JPH0520513B2 JP H0520513 B2 JPH0520513 B2 JP H0520513B2 JP 23487184 A JP23487184 A JP 23487184A JP 23487184 A JP23487184 A JP 23487184A JP H0520513 B2 JPH0520513 B2 JP H0520513B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- lead
- layer
- less
- coating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C28/00—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
- C23C28/02—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material
- C23C28/021—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material including at least one metal alloy layer
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C28/00—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
- C23C28/02—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C28/00—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
- C23C28/02—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material
- C23C28/028—Including graded layers in composition or in physical properties, e.g. density, porosity, grain size
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明はFeの溶出量の少ない、耐食寿命にす
ぐれたPb−Sn系合金メツキ鋼板に関するもので
ある。 (従来の技術) 一般に、鉛−錫合金溶融メツキ製品は、耐食
性・半田性・加工性等が良好であるため種々の用
途に供されている。 しかし、鉛は鉄と反応しにくく、従つて合金層
が均一に生成されにくいこと、或いは鉛が比較的
酸化されやすいことなどのため、メツキ付着量を
調整するためのメツキ絞り方法の不備等によつ
て、鉛−錫合金メツキではピンホールの発生がし
ばしば生じることがある。 更に、鉛−錫合金は非常に軟かい金属であるた
め、取り扱い時或いは加工等によつて、メツキ層
の傷発生、ピンホールの拡大等により腐食環境に
よつて赤錆の発生をみることがある。 これらの問題点を解決する方法として、従来か
ら特開昭50−23345号公報、特開昭51−115240号
公報などで発表されているように、鉛−錫合金溶
融メツキ前に亜鉛、錫、銅或いはニツケル、コバ
ルト、ニツケル−コバルト合金の中間下地処理を
施す方法が行なわれている。しかし、これらの中
間下地処理法のうち、亜鉛及び錫メツキを行なう
方法は、こられ下地メツキ層が溶融メツキ浴中に
溶解するので、充分なピンホール防止効果が得ら
れない。 又、中間下地処理法として銅メツキを行なう方
法は、酸性メツキ浴或いはピロリン酸銅メツキ浴
による銅メツキ自体が鋼材素材とのメツキ密着性
が充分でないため、充分なピンホール防止効果が
得られない。 更に、ニツケル、コバルト、ニツケル−コバル
ト合金の中間下地処理を施した鉛−錫系合金メツ
キ鋼板はピンホールの発生が少なく、取り扱い時
或いは加工時にメツキ層に傷が発生しても、下地
メツキ金属の存在によつて鋼材表面までメツキ層
に発生した傷が到達することが比較的少ない等の
理由から、良好な耐食性が得られる。しかしなが
ら、ピンホールを皆無にする事は困難であり、又
鋼表面にまで達する加工時の傷付きを完全に防止
する事も困難である。 (発明が解決しようとする問題点) 近年耐久消費材の高級化指向或いは冬期の道路
凍結防止用散布塩の腐食に対する耐食性向上及び
タンクの形状から苛酷な成形加工となり傷付きに
よる腐食の軽減を計る鉛−錫系合金メツキ鋼板が
要求されている。 一般に鉛−錫系合金メツキ層、Niを含有する
Snとの合金層等は、水分、Cl-イオン、ガソリン
等に対し耐食性がある。しかしながら、鉛−錫系
合金メツキ層などは、通常使用されているメツキ
原板に比し、腐食環境においては著しくカソーデ
イツク(電位的に貴)であり、鉛−錫メツキ層と
メツキ原板、Niを含有するSnとの合金層とメツ
キ原板の間の腐食電流が著しく大きい。従つて、
メツキ層に鋼表面に達する欠陥等が存在する場
合、鉛−錫メツキ層とメツキ原板、或いはNi等
の下地金属を含有するSnとの合金層とメツキ原
板の間に局部電池が生成され、メツキ原板がアノ
ーデイツク(電位的に卑)なため、メツキ層欠陥
部のFe露出部からのFeの溶出、溶解が多くなり、
時によつては穿孔腐食が発生する。 本発明は、これらに対処してなされたものであ
り、従来以上に耐食性のすぐれた鉛−錫系合金メ
ツキ鋼板を提供することを目的としたものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、メツキ層に欠陥部等が存在又は
発生しても、Feの溶出、溶解が少なく、穿孔腐
食の発生しにくいNi,Co,Ni−Co合金及びこれ
らの拡散層を下地被覆層として有する鉛−錫系合
金メツキ鋼板について種々検討した結果、メツキ
原板(鋼板)を、電位的に貴な方向に近づけ(カ
ソーデイツク化)るとともに、鋼板自体の耐食性
を上げる(自己腐食速度の低減)事によつて可能
である事を知見した。 本発明はこの知見に基いて構成したもので、そ
の要旨は、C;0.10%以下、solAl;0.005〜0.08
%、Cu;0.05〜0.8%、あるいは必要によつては
Ti,Nb,Bの一種又は二種以上を含有させるに
際し、TiとNbは0.03〜0.5%、Bは0.0003%以下、
を含有して残部がFeおよび不可避的不純物から
なる鋼板にNi,Co,Ni−Co合金の下地被覆層ま
たは拡散下地被覆層を施し、さらにはその上層に
鉛−錫系合金被覆層を施した耐食性にすぐれた鉛
−錫系合金メツキ鋼板である。 以下本発明について詳細に説明する。 転炉、電気炉等の溶解された溶鋼を連続鋳造法
または造塊、分塊法を経てスラブとし熱間圧延、
冷間圧延さらに焼鈍工程を経て、C:0.10%以
下、solAl:0.005〜0.08%、Cu:0.05〜0.8%を含
有して残部が実質的にFeからなるメツキ原液を
製造する。Cは含有量の増加に鋼板の加工性を劣
化し、鋼板表面に点在して析出した多量のセメン
タイトが、Ni,Co,Ni−Co合金等の下地被覆処
理後或いは鉛−錫系合金メツキ後に多くのピンホ
ールを発生させる原因となる。したがつてC成分
は耐食性を劣化する有害元素として少ない方が好
ましく、その上限を0.10%とした。好ましいのは
0.01%以下である。 Alは溶鋼の脱酸元素であるが、製造された鋼
板中に残存するsolAl量が0.005%未満では酸素ガ
スによる表面欠陥の発生率を著しく高め、下地処
理面或いは鉛−錫系合金メツキ面に多量のピンホ
ールが発生し耐食性を劣化する。 また0.08%を越える過剰なsolAlはAl系酸化物
を鋼表面に多く点在せしめ、不メツキ部分あるい
はピンホールを発生してメツキの健全性を失い、
耐食性を劣化する。したがつて鋼中に含有される
solAlは、耐食性が安定して確保できる量として
0.005〜0.08%に限定した。 Cuの添加は、腐食環境に曝される鋼板の電位
をNi,Co,Ni−Co合金及びこれらの拡散被覆
層、これらの下地被覆層と鉛−錫系合金メツキ層
中のSnとの反応生成物、及び鉛−錫系合金被覆
層の電位に近づけて、鋼板自体の耐食性を向上せ
しめるものである。 すなわちCuは、鉛−錫系合金メツキ層下地層
とSnとの合金層、下地被覆層等のメツキ欠陥や
取扱い時及び成形加工時に鋼表面に達する傷付き
でFeの露出部が生成されても、腐食環境におけ
る溶出、溶解が少なく、欠陥部からの孔食が軽減
され、その耐食寿命の延長が可能である。 而して、Cuの含有量が0.05%未満では上記の効
果が得られず、またCuの含有量が0.8%をこえる
と熱間圧延工程において、熱間圧延温度を如何に
調整しても熱間脆性による表面割れ、表面傷等が
発生する。従つて、Cuは0.05〜0.80%とし、特に
0.1〜0.3%が好ましい。 又、本発明においては、上記の鋼成分に対し
て、Ti,Nb,Bの一種又は二種以上で、Ti,
Nbについては0.03〜0.5%、Bについては0.0003
%以下を添加する。 Ti,Nbは鋼中のC,Nを固定して鋼の成形加
工性を向上し、時効硬化を防止する効果を有す
る。而して、こられの効果を得るために0.03%以
上、好ましくは0.05%以上が必要である。また、
その含有量が0.5%をこえると効果が飽和に達し、
経済的でなくなるとともに、鋼を硬質化する。そ
の上限は0.5%以下で0.3%以下が好ましい。 鋼中に含有される不可避的不純物であるP,S
等の結晶粒界への析出が増加して結晶粒界をぜい
化するためと考えられる。Bは結晶粒界に析出し
て不可避的不純物のP,Sの粒界析出を防止し、
溶接、ロウ付け作業等の高熱操作を受ける熱影響
部での結晶粒の成長、粗大化を防止して加工性の
劣化を抑制する。その含有量は0.0003%以下で、
好ましくは0.0001%以下である。またBが0.0003
%をこえると鋼板を硬質化し、成形加工法を劣化
せしめる。 上記のような成分組成に構成されたメツキ原板
は、脱脂、酸洗等の通常のメツキ前処理を施し
て、Ni,Co,Ni−Co合金メツキの下地前処理が
施される。 これらの下地前処理方法は、メツキ浴組成、メ
ツキ条件等が特に規定されるものではないが、大
体電流密度3〜300A/dm2,メツキ温度80℃以
下がよい。メツキ浴組成の一例及びメツキ条件の
一例をあげれば下記の如くである。 (1) Niメツキ浴 硫酸ニツケル 240g/ 塩化ニツケル 45g/ ほう酸 30g/ 電流密度 15A/dm2 (2) Coメツキ浴 硫酸コバルト 300g/ 塩化コバルト 50g/ ほう酸 30g/ 電流密度 10A/dm2 (3) Ni−Co合金メツキ浴 硫酸ニツケル 150g/ 硫酸コバルト 120g/ 塩化ニツケル 30g/ 塩化コバルト 24g/ ほう酸 40g/ 電流密度 7.5A/dm2 などを用いて、電気メツキを行なえばよい。 又、これらの電気メツキによる下地前処理後或
いはこれらの金属イオンを含有する水溶液、例え
ばさく酸ニツケル(100g/)−界面活性剤系の
水溶液を塗布乾燥後に、各々非酸化性或いは還元
性雰囲気で、600〜850℃で20〜180秒の加熱拡散
処理を行ない、Ni−Fe,Co−Fe,Ni−Co−Fe
等からなる拡散処理層を設けてもよい。或は更に
これら拡散被覆層の上層に前記のNi,Co,Ni−
Co合金被覆層を設けてもよい。 こられの下地前処理層は、その後行なわれる鉛
−錫合金メツキ層のピンホール減少、成形加工時
等における傷付き等の鋼表面に達するのを防止す
るために極めて有効である。鉛−錫系合金メツキ
が溶融メツキ法により行なわれる場合は、メツキ
浴中のSnとの反応性の増加により、これら下地
前処理層とSnからなる均一緻密な合金層の生成
により、ピンホールが減少される。 また、電気メツキ法の場合においても、下地被
覆層と電気鉛−錫系合金メツキ層との重畳効果、
及びメツキ後これら下地被覆層とメツキ層中Sn
との常温拡散による緻密な合金層の生成のため、
ピンホールの減少が極めて著しい。 さらにまた、これら下地被覆層が存在する事に
よつて、取扱い時或いは成形加工時に、鉛−錫系
合金被覆層は軟質なため傷が入り易いが、鋼表面
に到達するのが防止される確率が高くなる。 従つて、これらの下地被覆層を設ける事によつ
て、上記の如くFeの露出部を減らす事が重要で
あり、鋼素地を如何に改良しても、鉛−錫系合金
層のピンホール、不メツキ等が多く又は鋼素地に
達する傷付きが多い場合には、Feの溶出、溶解
量の減少、孔食の軽減に対する効果が少なくなる
ので、下地被覆層を設け、Feの露出部を減少せ
しめる事が重要である。さらに、下地被覆層を含
有するSnとの合金層は、FeとSnからなる合金層
に比して電位的に貴なため、鋼素地と合金層の間
の腐食電流を減少する効果が得られ、Feの溶出
速度の減少、及び孔食の軽減の点から有利であ
る。 而して、その下地被覆層の厚さは合金メツキ層
或いは拡散被覆層の場合とも、0.01〜1μ厚さのも
のを使用するとよい。下地被覆層の厚さが0.01μ
未満では、ピンホールの減少効果が少なく、又地
鉄に達する表面からの傷付きを防止する効果も少
なくなる。従つて、下地被覆層の厚さは、0.01μ
以上、好ましくは0.05μ以上が望ましい。 一方、下地被覆層の厚さが1μをこえる場合に
は、そのFeの露出部を減少する効果が飽和する
と共に、成形加工性が劣化するので好ましくな
い。従つて、これら下地被覆層の厚さは1μ以下、
好ましくは0.5μ以下が望ましい。 さらに、これら下地被覆層の鋼表面における鉛
−錫系合金メツキ後の形態は、下地被覆層の厚
さ、鉛−錫系合金メツキのメツキ条件等によつて
異なるが特にその形態を規定するものではない。 即ち、下地被覆層を構成する下地金属とSnと
の合金層のみが鋼表面に生成されている場合、鋼
表面に下地被覆層を構成する金属の被覆層とその
上層にこれら金属とSnからなる合金層が生成さ
れている場合、或いは拡散下地被覆層を設ける場
合に、拡散層と拡散層を構成する下地金属、Fe,
Snからなる合金層が生成される場合、拡散層、
下地金属層、下地金属とSnからなる合金層が生
成される場合のいずれでもよい。 次に、鉛−錫系合金メツキの条件については特
に規定されるものではないが、通常Sn含有量が
3〜50%、好ましくは7〜15%のものが使用さ
れ、メツキ厚さは2〜7.5μ、好ましくは3〜5.5μ
厚さのものを使用するとよい。 メツキ層の成分組成についてはSn含有量が3
%未満では、ピンホールの生成量が多く、また半
田性の点で不利なため、3%以上、好ましくは7
%以上のSnの含有量がよい。又、Sn含有量が多
い場合は特に問題点はないが、経済的でなくなる
ので、50%未満、好ましくは15%以下のSn含有
量の被覆層がよい。 また鉛−錫系合金メツキ層の厚さについては2
〜10μ厚さがよい。これは2μ未満の厚さではピン
ホールの生成量が多く、また鋼素地に傷付きが発
生し易く、耐食性の点で好ましいものでなく、
3μ以上の厚さの鉛−錫系合金メツキ層がよいよ
うである。又、その厚さが10μをこえると成形加
工性及び溶接性が劣化する傾向があるので、10μ
厚さ以下、好ましくは7.5μ厚さ以下の鉛−錫系合
金メツキ層を施するのがよい。 この鉛−錫系合金メツキ層を前記下地被覆層の
上層として設ける方法については、溶融メツキ
法、電気メツキ法、気相メツキ法等のいずれの方
法を用いてもよい。 尚、鉛−錫系合金メツキ層としては、PbとSn
の二元合金組成のみならず、不純物としてSb,
Zn等が鉛−錫系合金メツキ層中に含有されても
差支えない。 又本発明において、鉛−錫系合金被覆層の表面
に塗料密着性の向上或いはより一層のピンホール
減少等の目的によつて、リン酸、フイチン酸、ク
ロム酸等の水溶液による化学処理(浸漬又は電解
処理等)を施してもよい。 以下に本発明の実施例について説明する。 第1表にCuの添加量を変化させた場合のCu添
加鋼を用いて、脱脂、酸洗の通常表面処理鋼板に
適用される表面清浄化、活性化処理を行なつてか
ら、各種の下地前処理を施した。次いで、鉛−錫
系合金メツキ被覆層を各々所定厚さ施した鋼板に
ついて、下記に示す性能評価を行なつた。また、
比較材として、Cuを添加していない鋼板につい
て、下地被覆処理及び鉛−錫系合金メツキ被覆層
を設けた鋼板について同様の評価試験を行なつ
た。 性能評価試験 塩水噴霧試験による耐食性 塩水噴霧試験3000時間実施後の赤錆発生部の板
厚減少量の測定により、その耐食性を評価した。 ◎…板厚減少量0.15mm以下 ○…板厚減少量
0.25mm以下 △… 〃 0.35mm以下 ×… 〃
0.35mm超 サイクリツクコロジヨンテストによる耐食性 上記サイクルを1サイクルとして、120サイク
ル・テスト後の赤錆発生部の板厚減少量の測定に
より、その耐食性を評価した。 ◎…板厚減少量0.10mm以下 ○…板厚減少量
0.20mm以下 △… 〃 0.30mm以下 ×… 〃
0.30mm超 塩水散布、屋外曝露試験による耐食性評価 1週間に1回、試験片に3%NaCl水溶液を散
布して、6ケ月間屋外曝露試験を行ない、赤錆の
発生状況及び赤錆発生部の板厚減少量より、その
耐食性を総合的に評価した。 ◎…耐食性非常に良好 ○…耐食性比較的良好 △…耐食性比較的劣る ×…耐食性不良 ガソリン系燃料を対象とした促進耐食性試験
結果 ブランクサイズ0.8×500×500mm、潤滑油塗布
後にシワ押え圧力30Tの条件で150×150mm角のポ
ンチで角筒絞りを行ない、深さ120mmの角筒絞り
材内部に下記の溶液を充填してその耐食性を評価
した。 評価法;ガソリン(7部)+蒸溜水(3部)か
らなる溶液を充填、180日間静置後に、その
赤錆の発生状況、赤錆発生部の板厚減少量の
測定。 評価法;ガソリン(7部)+2%NaCl水溶液
(3部)からなる溶液を充填、180日間静置後
にその赤錆の発生状況、赤錆発生部の板厚減
少量の測定により、各々耐食性を評価した。 ◎…赤錆発生個数10ケ以下、孔食深さ0.1mm以
下 ○… 〃 20ケ以下、 〃 0.1mm以
下 △…赤錆発生個数20ケ超、孔食深さ0.20mm以下 ×… 〃 20ケ超、 〃 0.20mm超 成形加工性評価 ブランクサイズ0.8×500×500mm、潤滑油塗布
後、シワ押え圧力30Tの条件で150×150mm角のポ
ンチで角筒絞りを行ない、絞り深さ限界と角筒絞
り材外面のカジリの発生状況より評価した。 ◎…成形加工性極めて良好 ○…成形加工性比
較的良好 ×…成形加工性極めて劣る 二次加工性評価 板厚0.8mmの試料を用い、ブランク径133.2mmで
各々絞り比が1段絞り(2.22)→2段絞り
(2.89)→3段絞り(3.6)の3段絞りを行ない、
−40℃で上記加工材に円錐ポンチを押し込み、上
記加工材に縦割れが発生するか否かでその二次加
工性を評価した。 ◎…縦割れ発生なく、二次加工性良好 ×…縦割れ発生し、二次加工性劣る 測定不可…3段絞りによつて割れが発生し、二
次加工性評価不能(加工性が劣る)
ぐれたPb−Sn系合金メツキ鋼板に関するもので
ある。 (従来の技術) 一般に、鉛−錫合金溶融メツキ製品は、耐食
性・半田性・加工性等が良好であるため種々の用
途に供されている。 しかし、鉛は鉄と反応しにくく、従つて合金層
が均一に生成されにくいこと、或いは鉛が比較的
酸化されやすいことなどのため、メツキ付着量を
調整するためのメツキ絞り方法の不備等によつ
て、鉛−錫合金メツキではピンホールの発生がし
ばしば生じることがある。 更に、鉛−錫合金は非常に軟かい金属であるた
め、取り扱い時或いは加工等によつて、メツキ層
の傷発生、ピンホールの拡大等により腐食環境に
よつて赤錆の発生をみることがある。 これらの問題点を解決する方法として、従来か
ら特開昭50−23345号公報、特開昭51−115240号
公報などで発表されているように、鉛−錫合金溶
融メツキ前に亜鉛、錫、銅或いはニツケル、コバ
ルト、ニツケル−コバルト合金の中間下地処理を
施す方法が行なわれている。しかし、これらの中
間下地処理法のうち、亜鉛及び錫メツキを行なう
方法は、こられ下地メツキ層が溶融メツキ浴中に
溶解するので、充分なピンホール防止効果が得ら
れない。 又、中間下地処理法として銅メツキを行なう方
法は、酸性メツキ浴或いはピロリン酸銅メツキ浴
による銅メツキ自体が鋼材素材とのメツキ密着性
が充分でないため、充分なピンホール防止効果が
得られない。 更に、ニツケル、コバルト、ニツケル−コバル
ト合金の中間下地処理を施した鉛−錫系合金メツ
キ鋼板はピンホールの発生が少なく、取り扱い時
或いは加工時にメツキ層に傷が発生しても、下地
メツキ金属の存在によつて鋼材表面までメツキ層
に発生した傷が到達することが比較的少ない等の
理由から、良好な耐食性が得られる。しかしなが
ら、ピンホールを皆無にする事は困難であり、又
鋼表面にまで達する加工時の傷付きを完全に防止
する事も困難である。 (発明が解決しようとする問題点) 近年耐久消費材の高級化指向或いは冬期の道路
凍結防止用散布塩の腐食に対する耐食性向上及び
タンクの形状から苛酷な成形加工となり傷付きに
よる腐食の軽減を計る鉛−錫系合金メツキ鋼板が
要求されている。 一般に鉛−錫系合金メツキ層、Niを含有する
Snとの合金層等は、水分、Cl-イオン、ガソリン
等に対し耐食性がある。しかしながら、鉛−錫系
合金メツキ層などは、通常使用されているメツキ
原板に比し、腐食環境においては著しくカソーデ
イツク(電位的に貴)であり、鉛−錫メツキ層と
メツキ原板、Niを含有するSnとの合金層とメツ
キ原板の間の腐食電流が著しく大きい。従つて、
メツキ層に鋼表面に達する欠陥等が存在する場
合、鉛−錫メツキ層とメツキ原板、或いはNi等
の下地金属を含有するSnとの合金層とメツキ原
板の間に局部電池が生成され、メツキ原板がアノ
ーデイツク(電位的に卑)なため、メツキ層欠陥
部のFe露出部からのFeの溶出、溶解が多くなり、
時によつては穿孔腐食が発生する。 本発明は、これらに対処してなされたものであ
り、従来以上に耐食性のすぐれた鉛−錫系合金メ
ツキ鋼板を提供することを目的としたものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、メツキ層に欠陥部等が存在又は
発生しても、Feの溶出、溶解が少なく、穿孔腐
食の発生しにくいNi,Co,Ni−Co合金及びこれ
らの拡散層を下地被覆層として有する鉛−錫系合
金メツキ鋼板について種々検討した結果、メツキ
原板(鋼板)を、電位的に貴な方向に近づけ(カ
ソーデイツク化)るとともに、鋼板自体の耐食性
を上げる(自己腐食速度の低減)事によつて可能
である事を知見した。 本発明はこの知見に基いて構成したもので、そ
の要旨は、C;0.10%以下、solAl;0.005〜0.08
%、Cu;0.05〜0.8%、あるいは必要によつては
Ti,Nb,Bの一種又は二種以上を含有させるに
際し、TiとNbは0.03〜0.5%、Bは0.0003%以下、
を含有して残部がFeおよび不可避的不純物から
なる鋼板にNi,Co,Ni−Co合金の下地被覆層ま
たは拡散下地被覆層を施し、さらにはその上層に
鉛−錫系合金被覆層を施した耐食性にすぐれた鉛
−錫系合金メツキ鋼板である。 以下本発明について詳細に説明する。 転炉、電気炉等の溶解された溶鋼を連続鋳造法
または造塊、分塊法を経てスラブとし熱間圧延、
冷間圧延さらに焼鈍工程を経て、C:0.10%以
下、solAl:0.005〜0.08%、Cu:0.05〜0.8%を含
有して残部が実質的にFeからなるメツキ原液を
製造する。Cは含有量の増加に鋼板の加工性を劣
化し、鋼板表面に点在して析出した多量のセメン
タイトが、Ni,Co,Ni−Co合金等の下地被覆処
理後或いは鉛−錫系合金メツキ後に多くのピンホ
ールを発生させる原因となる。したがつてC成分
は耐食性を劣化する有害元素として少ない方が好
ましく、その上限を0.10%とした。好ましいのは
0.01%以下である。 Alは溶鋼の脱酸元素であるが、製造された鋼
板中に残存するsolAl量が0.005%未満では酸素ガ
スによる表面欠陥の発生率を著しく高め、下地処
理面或いは鉛−錫系合金メツキ面に多量のピンホ
ールが発生し耐食性を劣化する。 また0.08%を越える過剰なsolAlはAl系酸化物
を鋼表面に多く点在せしめ、不メツキ部分あるい
はピンホールを発生してメツキの健全性を失い、
耐食性を劣化する。したがつて鋼中に含有される
solAlは、耐食性が安定して確保できる量として
0.005〜0.08%に限定した。 Cuの添加は、腐食環境に曝される鋼板の電位
をNi,Co,Ni−Co合金及びこれらの拡散被覆
層、これらの下地被覆層と鉛−錫系合金メツキ層
中のSnとの反応生成物、及び鉛−錫系合金被覆
層の電位に近づけて、鋼板自体の耐食性を向上せ
しめるものである。 すなわちCuは、鉛−錫系合金メツキ層下地層
とSnとの合金層、下地被覆層等のメツキ欠陥や
取扱い時及び成形加工時に鋼表面に達する傷付き
でFeの露出部が生成されても、腐食環境におけ
る溶出、溶解が少なく、欠陥部からの孔食が軽減
され、その耐食寿命の延長が可能である。 而して、Cuの含有量が0.05%未満では上記の効
果が得られず、またCuの含有量が0.8%をこえる
と熱間圧延工程において、熱間圧延温度を如何に
調整しても熱間脆性による表面割れ、表面傷等が
発生する。従つて、Cuは0.05〜0.80%とし、特に
0.1〜0.3%が好ましい。 又、本発明においては、上記の鋼成分に対し
て、Ti,Nb,Bの一種又は二種以上で、Ti,
Nbについては0.03〜0.5%、Bについては0.0003
%以下を添加する。 Ti,Nbは鋼中のC,Nを固定して鋼の成形加
工性を向上し、時効硬化を防止する効果を有す
る。而して、こられの効果を得るために0.03%以
上、好ましくは0.05%以上が必要である。また、
その含有量が0.5%をこえると効果が飽和に達し、
経済的でなくなるとともに、鋼を硬質化する。そ
の上限は0.5%以下で0.3%以下が好ましい。 鋼中に含有される不可避的不純物であるP,S
等の結晶粒界への析出が増加して結晶粒界をぜい
化するためと考えられる。Bは結晶粒界に析出し
て不可避的不純物のP,Sの粒界析出を防止し、
溶接、ロウ付け作業等の高熱操作を受ける熱影響
部での結晶粒の成長、粗大化を防止して加工性の
劣化を抑制する。その含有量は0.0003%以下で、
好ましくは0.0001%以下である。またBが0.0003
%をこえると鋼板を硬質化し、成形加工法を劣化
せしめる。 上記のような成分組成に構成されたメツキ原板
は、脱脂、酸洗等の通常のメツキ前処理を施し
て、Ni,Co,Ni−Co合金メツキの下地前処理が
施される。 これらの下地前処理方法は、メツキ浴組成、メ
ツキ条件等が特に規定されるものではないが、大
体電流密度3〜300A/dm2,メツキ温度80℃以
下がよい。メツキ浴組成の一例及びメツキ条件の
一例をあげれば下記の如くである。 (1) Niメツキ浴 硫酸ニツケル 240g/ 塩化ニツケル 45g/ ほう酸 30g/ 電流密度 15A/dm2 (2) Coメツキ浴 硫酸コバルト 300g/ 塩化コバルト 50g/ ほう酸 30g/ 電流密度 10A/dm2 (3) Ni−Co合金メツキ浴 硫酸ニツケル 150g/ 硫酸コバルト 120g/ 塩化ニツケル 30g/ 塩化コバルト 24g/ ほう酸 40g/ 電流密度 7.5A/dm2 などを用いて、電気メツキを行なえばよい。 又、これらの電気メツキによる下地前処理後或
いはこれらの金属イオンを含有する水溶液、例え
ばさく酸ニツケル(100g/)−界面活性剤系の
水溶液を塗布乾燥後に、各々非酸化性或いは還元
性雰囲気で、600〜850℃で20〜180秒の加熱拡散
処理を行ない、Ni−Fe,Co−Fe,Ni−Co−Fe
等からなる拡散処理層を設けてもよい。或は更に
これら拡散被覆層の上層に前記のNi,Co,Ni−
Co合金被覆層を設けてもよい。 こられの下地前処理層は、その後行なわれる鉛
−錫合金メツキ層のピンホール減少、成形加工時
等における傷付き等の鋼表面に達するのを防止す
るために極めて有効である。鉛−錫系合金メツキ
が溶融メツキ法により行なわれる場合は、メツキ
浴中のSnとの反応性の増加により、これら下地
前処理層とSnからなる均一緻密な合金層の生成
により、ピンホールが減少される。 また、電気メツキ法の場合においても、下地被
覆層と電気鉛−錫系合金メツキ層との重畳効果、
及びメツキ後これら下地被覆層とメツキ層中Sn
との常温拡散による緻密な合金層の生成のため、
ピンホールの減少が極めて著しい。 さらにまた、これら下地被覆層が存在する事に
よつて、取扱い時或いは成形加工時に、鉛−錫系
合金被覆層は軟質なため傷が入り易いが、鋼表面
に到達するのが防止される確率が高くなる。 従つて、これらの下地被覆層を設ける事によつ
て、上記の如くFeの露出部を減らす事が重要で
あり、鋼素地を如何に改良しても、鉛−錫系合金
層のピンホール、不メツキ等が多く又は鋼素地に
達する傷付きが多い場合には、Feの溶出、溶解
量の減少、孔食の軽減に対する効果が少なくなる
ので、下地被覆層を設け、Feの露出部を減少せ
しめる事が重要である。さらに、下地被覆層を含
有するSnとの合金層は、FeとSnからなる合金層
に比して電位的に貴なため、鋼素地と合金層の間
の腐食電流を減少する効果が得られ、Feの溶出
速度の減少、及び孔食の軽減の点から有利であ
る。 而して、その下地被覆層の厚さは合金メツキ層
或いは拡散被覆層の場合とも、0.01〜1μ厚さのも
のを使用するとよい。下地被覆層の厚さが0.01μ
未満では、ピンホールの減少効果が少なく、又地
鉄に達する表面からの傷付きを防止する効果も少
なくなる。従つて、下地被覆層の厚さは、0.01μ
以上、好ましくは0.05μ以上が望ましい。 一方、下地被覆層の厚さが1μをこえる場合に
は、そのFeの露出部を減少する効果が飽和する
と共に、成形加工性が劣化するので好ましくな
い。従つて、これら下地被覆層の厚さは1μ以下、
好ましくは0.5μ以下が望ましい。 さらに、これら下地被覆層の鋼表面における鉛
−錫系合金メツキ後の形態は、下地被覆層の厚
さ、鉛−錫系合金メツキのメツキ条件等によつて
異なるが特にその形態を規定するものではない。 即ち、下地被覆層を構成する下地金属とSnと
の合金層のみが鋼表面に生成されている場合、鋼
表面に下地被覆層を構成する金属の被覆層とその
上層にこれら金属とSnからなる合金層が生成さ
れている場合、或いは拡散下地被覆層を設ける場
合に、拡散層と拡散層を構成する下地金属、Fe,
Snからなる合金層が生成される場合、拡散層、
下地金属層、下地金属とSnからなる合金層が生
成される場合のいずれでもよい。 次に、鉛−錫系合金メツキの条件については特
に規定されるものではないが、通常Sn含有量が
3〜50%、好ましくは7〜15%のものが使用さ
れ、メツキ厚さは2〜7.5μ、好ましくは3〜5.5μ
厚さのものを使用するとよい。 メツキ層の成分組成についてはSn含有量が3
%未満では、ピンホールの生成量が多く、また半
田性の点で不利なため、3%以上、好ましくは7
%以上のSnの含有量がよい。又、Sn含有量が多
い場合は特に問題点はないが、経済的でなくなる
ので、50%未満、好ましくは15%以下のSn含有
量の被覆層がよい。 また鉛−錫系合金メツキ層の厚さについては2
〜10μ厚さがよい。これは2μ未満の厚さではピン
ホールの生成量が多く、また鋼素地に傷付きが発
生し易く、耐食性の点で好ましいものでなく、
3μ以上の厚さの鉛−錫系合金メツキ層がよいよ
うである。又、その厚さが10μをこえると成形加
工性及び溶接性が劣化する傾向があるので、10μ
厚さ以下、好ましくは7.5μ厚さ以下の鉛−錫系合
金メツキ層を施するのがよい。 この鉛−錫系合金メツキ層を前記下地被覆層の
上層として設ける方法については、溶融メツキ
法、電気メツキ法、気相メツキ法等のいずれの方
法を用いてもよい。 尚、鉛−錫系合金メツキ層としては、PbとSn
の二元合金組成のみならず、不純物としてSb,
Zn等が鉛−錫系合金メツキ層中に含有されても
差支えない。 又本発明において、鉛−錫系合金被覆層の表面
に塗料密着性の向上或いはより一層のピンホール
減少等の目的によつて、リン酸、フイチン酸、ク
ロム酸等の水溶液による化学処理(浸漬又は電解
処理等)を施してもよい。 以下に本発明の実施例について説明する。 第1表にCuの添加量を変化させた場合のCu添
加鋼を用いて、脱脂、酸洗の通常表面処理鋼板に
適用される表面清浄化、活性化処理を行なつてか
ら、各種の下地前処理を施した。次いで、鉛−錫
系合金メツキ被覆層を各々所定厚さ施した鋼板に
ついて、下記に示す性能評価を行なつた。また、
比較材として、Cuを添加していない鋼板につい
て、下地被覆処理及び鉛−錫系合金メツキ被覆層
を設けた鋼板について同様の評価試験を行なつ
た。 性能評価試験 塩水噴霧試験による耐食性 塩水噴霧試験3000時間実施後の赤錆発生部の板
厚減少量の測定により、その耐食性を評価した。 ◎…板厚減少量0.15mm以下 ○…板厚減少量
0.25mm以下 △… 〃 0.35mm以下 ×… 〃
0.35mm超 サイクリツクコロジヨンテストによる耐食性 上記サイクルを1サイクルとして、120サイク
ル・テスト後の赤錆発生部の板厚減少量の測定に
より、その耐食性を評価した。 ◎…板厚減少量0.10mm以下 ○…板厚減少量
0.20mm以下 △… 〃 0.30mm以下 ×… 〃
0.30mm超 塩水散布、屋外曝露試験による耐食性評価 1週間に1回、試験片に3%NaCl水溶液を散
布して、6ケ月間屋外曝露試験を行ない、赤錆の
発生状況及び赤錆発生部の板厚減少量より、その
耐食性を総合的に評価した。 ◎…耐食性非常に良好 ○…耐食性比較的良好 △…耐食性比較的劣る ×…耐食性不良 ガソリン系燃料を対象とした促進耐食性試験
結果 ブランクサイズ0.8×500×500mm、潤滑油塗布
後にシワ押え圧力30Tの条件で150×150mm角のポ
ンチで角筒絞りを行ない、深さ120mmの角筒絞り
材内部に下記の溶液を充填してその耐食性を評価
した。 評価法;ガソリン(7部)+蒸溜水(3部)か
らなる溶液を充填、180日間静置後に、その
赤錆の発生状況、赤錆発生部の板厚減少量の
測定。 評価法;ガソリン(7部)+2%NaCl水溶液
(3部)からなる溶液を充填、180日間静置後
にその赤錆の発生状況、赤錆発生部の板厚減
少量の測定により、各々耐食性を評価した。 ◎…赤錆発生個数10ケ以下、孔食深さ0.1mm以
下 ○… 〃 20ケ以下、 〃 0.1mm以
下 △…赤錆発生個数20ケ超、孔食深さ0.20mm以下 ×… 〃 20ケ超、 〃 0.20mm超 成形加工性評価 ブランクサイズ0.8×500×500mm、潤滑油塗布
後、シワ押え圧力30Tの条件で150×150mm角のポ
ンチで角筒絞りを行ない、絞り深さ限界と角筒絞
り材外面のカジリの発生状況より評価した。 ◎…成形加工性極めて良好 ○…成形加工性比
較的良好 ×…成形加工性極めて劣る 二次加工性評価 板厚0.8mmの試料を用い、ブランク径133.2mmで
各々絞り比が1段絞り(2.22)→2段絞り
(2.89)→3段絞り(3.6)の3段絞りを行ない、
−40℃で上記加工材に円錐ポンチを押し込み、上
記加工材に縦割れが発生するか否かでその二次加
工性を評価した。 ◎…縦割れ発生なく、二次加工性良好 ×…縦割れ発生し、二次加工性劣る 測定不可…3段絞りによつて割れが発生し、二
次加工性評価不能(加工性が劣る)
【表】
【表】
【表】
【表】
注 ** 耐食評価用の角筒絞り試験片が、成形加工
性が劣るため作成できなかつたので、耐食性
評価は不可能であつた。
性が劣るため作成できなかつたので、耐食性
評価は不可能であつた。
第1図は本発明の実施例における耐食性を評価
する際の1サイクルを示す図である。
する際の1サイクルを示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C:0.10%以下、solAl:0.005〜0.08%、
Cu:0.05〜0.80%を含有して残部がFeおよび不可
避的不純物からなる鋼板に、Ni,Co,Ni−Co合
金の下地被覆層または拡散下地被覆層を施し、さ
らにその上層に鉛−錫系合金被覆層を施した事を
特徴とする耐食性にすぐれた鉛−錫系合金メツキ
鋼板。 2 C:0.01%以下、solAl:0.005〜0.08%、
Cu:0.05〜0.80%にTi,Nb,Bの一種又は二種
以上を含有させるに際し、TiとNbは0.03〜0.5
%、Bは0.0003%以下、を含有して残部がFeおよ
び不可避的不純物からなる鋼板に、Ni,Co,Ni
−Co合金の下地被覆層または拡散下地被覆層を
施し、さらにはその上層に鉛−錫系合金被覆層を
施した事を特徴とする耐食性にすぐれた鉛−錫系
合金メツキ鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23487184A JPS61113774A (ja) | 1984-11-09 | 1984-11-09 | 耐食性にすぐれた鉛−錫系合金メツキ鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23487184A JPS61113774A (ja) | 1984-11-09 | 1984-11-09 | 耐食性にすぐれた鉛−錫系合金メツキ鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61113774A JPS61113774A (ja) | 1986-05-31 |
| JPH0520513B2 true JPH0520513B2 (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=16977638
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23487184A Granted JPS61113774A (ja) | 1984-11-09 | 1984-11-09 | 耐食性にすぐれた鉛−錫系合金メツキ鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61113774A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0631442B2 (ja) * | 1989-03-15 | 1994-04-27 | 東洋鋼鈑株式会社 | 半田用複層めっき鋼板 |
| CN111989419B (zh) * | 2018-04-26 | 2022-09-30 | 日本制铁株式会社 | 热浸镀Sn-Zn系合金镀层钢板及其制造方法 |
-
1984
- 1984-11-09 JP JP23487184A patent/JPS61113774A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61113774A (ja) | 1986-05-31 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPWO2000056945A1 (ja) | 耐食性に優れた錫めっき系またはアルミめっき系表面処理鋼材 | |
| JP2000104180A (ja) | 耐食性、加工性および溶接性に優れた燃料容器用表面処理鋼板 | |
| JPS5930798B2 (ja) | 溶接缶容器用鋼板とその製造法 | |
| JP3399729B2 (ja) | プレス加工性、耐食性に優れた燃料タンク用防錆鋼板の製造法 | |
| JP7247946B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 | |
| JP3126622B2 (ja) | 燃料タンク用防錆鋼板 | |
| TWI690604B (zh) | 熔融Sn-Zn系合金鍍敷鋼板及其製造方法 | |
| JP3126623B2 (ja) | 燃料タンク用防錆鋼板 | |
| JPH11152555A (ja) | 耐食性、溶接性に優れた燃料タンク用防錆鋼板 | |
| JP3129628B2 (ja) | 燃料タンク用防錆鋼板 | |
| JPS642195B2 (ja) | ||
| JPS61113774A (ja) | 耐食性にすぐれた鉛−錫系合金メツキ鋼板 | |
| JPS61270391A (ja) | 燃料容器用鋼板 | |
| TWI896367B (zh) | 熔融鍍敷鋼材 | |
| JP2583297B2 (ja) | シーム溶接性、塗料密着性および塗装後耐食性に優れた極薄溶接缶用材料 | |
| JP3071667B2 (ja) | 加工性・耐食性に優れた燃料タンク用防錆鋼板 | |
| TW202442889A (zh) | 熔融鍍敷鋼材 | |
| JPH0520514B2 (ja) | ||
| JP3717114B2 (ja) | 溶融Sn−Zn系めっき鋼板 | |
| JPS61270390A (ja) | 燃料容器用鋼板 | |
| JPS61243192A (ja) | 燃料容器用表面処理鋼板 | |
| JPS61270388A (ja) | 燃料容器用鋼板 | |
| JPH0241594B2 (ja) | ||
| JPH03287788A (ja) | プレス成形性、化成処理性、溶接性に優れた亜鉛系めっき鋼板 | |
| JPS61270389A (ja) | 燃料容器用鋼板 |