JPH05205238A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents
垂直磁気記録媒体Info
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- JPH05205238A JPH05205238A JP4293514A JP29351492A JPH05205238A JP H05205238 A JPH05205238 A JP H05205238A JP 4293514 A JP4293514 A JP 4293514A JP 29351492 A JP29351492 A JP 29351492A JP H05205238 A JPH05205238 A JP H05205238A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 垂直磁気記録媒体に対する磁気ヘッドの走行
方向に無関係に高再生出力が得られる、Co系合金垂直
磁気記録層とその下地層とを使用した垂直磁気記録媒体
を提供することを目的とする。 【構成】 高分子フィルムからなる非磁性基体11上
に、下地層12として、0〜25wt%Cr、5〜70
wt%Ni、残部実質的にCoとした磁気組成物からな
る膜厚10〜100[nm]の薄膜を形成し、その上に
垂直磁気記録層13として、Co系磁性薄膜を形成した
ものである。
方向に無関係に高再生出力が得られる、Co系合金垂直
磁気記録層とその下地層とを使用した垂直磁気記録媒体
を提供することを目的とする。 【構成】 高分子フィルムからなる非磁性基体11上
に、下地層12として、0〜25wt%Cr、5〜70
wt%Ni、残部実質的にCoとした磁気組成物からな
る膜厚10〜100[nm]の薄膜を形成し、その上に
垂直磁気記録層13として、Co系磁性薄膜を形成した
ものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクや磁気テ
ープ等の磁気記録媒体に関し、特に、高密度磁気記録を
可能とする垂直磁気記録媒体に関するものである。
ープ等の磁気記録媒体に関し、特に、高密度磁気記録を
可能とする垂直磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、一般に、非磁性基体
と、その上に形成された磁気記録層とからなっている。
この磁気記録層への情報の記録再生は、磁気ヘッドを用
いてトラックに沿って行われる。
と、その上に形成された磁気記録層とからなっている。
この磁気記録層への情報の記録再生は、磁気ヘッドを用
いてトラックに沿って行われる。
【0003】磁気記録媒体は、パーソナル・コンピュー
タ、ラップトップ・コンピュータ、ワープロ等に使用さ
れる外部記憶装置や他のディスクプレーヤーで使用され
る磁気ディスクとして使用される。その場合、磁気記録
媒体は円形で、トラックは、磁気ヘッドの相対的径方向
の動きで決まるトラックピッチを有する同心円状に形成
されている。この磁気ディスクは軟らかいあるいは硬い
ケースの中に収められている。
タ、ラップトップ・コンピュータ、ワープロ等に使用さ
れる外部記憶装置や他のディスクプレーヤーで使用され
る磁気ディスクとして使用される。その場合、磁気記録
媒体は円形で、トラックは、磁気ヘッドの相対的径方向
の動きで決まるトラックピッチを有する同心円状に形成
されている。この磁気ディスクは軟らかいあるいは硬い
ケースの中に収められている。
【0004】磁気記録媒体の他のタイプは、磁気テープ
であり、ビデオテープレコーダーを初めとするテープレ
コーダーに使用されている。そこでは、磁気記録媒体
は、長尺のテープ状に形成されており、リールに巻かれ
ている。トラックは、このテープの長さ方向に沿って少
なくとも一つ以上設けられる。
であり、ビデオテープレコーダーを初めとするテープレ
コーダーに使用されている。そこでは、磁気記録媒体
は、長尺のテープ状に形成されており、リールに巻かれ
ている。トラックは、このテープの長さ方向に沿って少
なくとも一つ以上設けられる。
【0005】これら磁気記録媒体のいずれのタイプにお
いても、記憶容量の高密度化には、トラック幅を狭くす
ることによって磁気記録媒体1枚当りのトラック数を増
やしてトラック密度の増加をはかる方法がある。この場
合、トラック幅の減少によって、再生出力の低下のよう
に再生特性が劣化してしまう欠点がある。
いても、記憶容量の高密度化には、トラック幅を狭くす
ることによって磁気記録媒体1枚当りのトラック数を増
やしてトラック密度の増加をはかる方法がある。この場
合、トラック幅の減少によって、再生出力の低下のよう
に再生特性が劣化してしまう欠点がある。
【0006】他の方法として、1トラック当りの記録量
を増やして線記録密度の増加をはかる方法が知られてい
る。この線記録密度の増加をはかる方法として、垂直磁
気記録媒体が提案されている。垂直磁気記録において
は、情報は、磁気記録媒体の磁気記録層に垂直な方向の
磁化として記録される。したがって、垂直磁気記録媒体
は、原理的に反磁界がないため、従来の磁気記録層に平
行な磁化によって情報記録を行う通常の磁気記録方式に
比較して、高密度の記録を可能とする。
を増やして線記録密度の増加をはかる方法が知られてい
る。この線記録密度の増加をはかる方法として、垂直磁
気記録媒体が提案されている。垂直磁気記録において
は、情報は、磁気記録媒体の磁気記録層に垂直な方向の
磁化として記録される。したがって、垂直磁気記録媒体
は、原理的に反磁界がないため、従来の磁気記録層に平
行な磁化によって情報記録を行う通常の磁気記録方式に
比較して、高密度の記録を可能とする。
【0007】このような垂直磁気記録媒体として、バリ
ウムフェライトをバインダーと共に非磁性基体上に塗布
して垂直磁気記録層を形成したものが知られている。こ
れとは別に、さらに磁気記録密度を向上させた垂直磁気
記録媒体が提案されている。すなわち、バインダーなど
の非磁性体を含まないCoCr膜のような磁性薄膜を垂
直磁気記録層として用いたものである。垂直磁気記録層
としては、コバルトと、Ti,Ta,PtおよびOから
選択された少なくとも一つとを含むコバルト含有磁気組
成物からなる薄膜も使用される。また、これらコバルト
含有磁気組成物に、BおよびC等が必要に応じて添加さ
れることもある。このコバルト含有磁気組成物からなる
薄膜を、以下、Co系磁性薄膜と呼ぶ。このCo系磁性
薄膜からなる垂直磁気記録層の膜厚は、一般に、0.0
1〜0.8[μm]でスパッタリングによって形成さ
れ、この記録層を保護するためにその上に保護膜を設け
るのが普通である。
ウムフェライトをバインダーと共に非磁性基体上に塗布
して垂直磁気記録層を形成したものが知られている。こ
れとは別に、さらに磁気記録密度を向上させた垂直磁気
記録媒体が提案されている。すなわち、バインダーなど
の非磁性体を含まないCoCr膜のような磁性薄膜を垂
直磁気記録層として用いたものである。垂直磁気記録層
としては、コバルトと、Ti,Ta,PtおよびOから
選択された少なくとも一つとを含むコバルト含有磁気組
成物からなる薄膜も使用される。また、これらコバルト
含有磁気組成物に、BおよびC等が必要に応じて添加さ
れることもある。このコバルト含有磁気組成物からなる
薄膜を、以下、Co系磁性薄膜と呼ぶ。このCo系磁性
薄膜からなる垂直磁気記録層の膜厚は、一般に、0.0
1〜0.8[μm]でスパッタリングによって形成さ
れ、この記録層を保護するためにその上に保護膜を設け
るのが普通である。
【0008】磁気ヘッドによるこの垂直磁気記録媒体か
らの再生出力を改善するために、非磁性基体上で、垂直
磁気記録層としてのCo系磁性薄膜の下地膜として他の
磁性膜を形成することが提案されている。この下地磁性
膜は、膜厚10〜100[nm]の半硬磁性FeCo合金
からなっている。
らの再生出力を改善するために、非磁性基体上で、垂直
磁気記録層としてのCo系磁性薄膜の下地膜として他の
磁性膜を形成することが提案されている。この下地磁性
膜は、膜厚10〜100[nm]の半硬磁性FeCo合金
からなっている。
【0009】この方式では、半硬磁性FeCo合金から
なる下地磁性膜は、Co系磁性薄膜が磁気ヘッドと対向
する面と反対側、即ち、非磁性基体と接触している面側
に、磁気通路を形成し、磁気ヘッドとCo系磁性薄膜と
共に、磁気抵抗の小さい閉じた磁気回路を形成し、再生
出力の増大を達成するものである。この場合垂直磁気記
録媒体の構造は、非磁性基体と、その上に形成されたF
eCo合金薄膜と、さらにその上に形成されたCr系磁
性薄膜から構成される。
なる下地磁性膜は、Co系磁性薄膜が磁気ヘッドと対向
する面と反対側、即ち、非磁性基体と接触している面側
に、磁気通路を形成し、磁気ヘッドとCo系磁性薄膜と
共に、磁気抵抗の小さい閉じた磁気回路を形成し、再生
出力の増大を達成するものである。この場合垂直磁気記
録媒体の構造は、非磁性基体と、その上に形成されたF
eCo合金薄膜と、さらにその上に形成されたCr系磁
性薄膜から構成される。
【0010】この様なFeCo下地層とCo系磁性薄膜
とを有する垂直磁気記録媒体の製造は、一般に、これら
の薄膜を非磁性基体上にスパッタリングで形成すること
によって行われる。
とを有する垂直磁気記録媒体の製造は、一般に、これら
の薄膜を非磁性基体上にスパッタリングで形成すること
によって行われる。
【0011】図5を参照して、非磁性体フィルム21を
供給ロール22からキャン23にガイドロール24を介
して供給し、FeCo下地層をスパッタターゲット25
を用いて形成し、さらに、その上に、Co系磁性薄膜を
スパッタターゲット26を用いて形成し、巻取ロール2
7にガイドロール28を介して巻きとっている。なお、
板29および30は、FeCo下地層とCo系磁性薄膜
を形成する領域を制御するものである。こうして、非磁
性体フィルム上にFeCo下地層とCo系磁性薄膜とを
形成した磁性フィルム31が作成される。
供給ロール22からキャン23にガイドロール24を介
して供給し、FeCo下地層をスパッタターゲット25
を用いて形成し、さらに、その上に、Co系磁性薄膜を
スパッタターゲット26を用いて形成し、巻取ロール2
7にガイドロール28を介して巻きとっている。なお、
板29および30は、FeCo下地層とCo系磁性薄膜
を形成する領域を制御するものである。こうして、非磁
性体フィルム上にFeCo下地層とCo系磁性薄膜とを
形成した磁性フィルム31が作成される。
【0012】図6を参照して、磁性フィルム31は、そ
の後、所定のサイズに切断され、例えば、磁気ディスク
32を構成する。
の後、所定のサイズに切断され、例えば、磁気ディスク
32を構成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして形成されたFeCo下地層は、ターゲット2
5及び地磁気などの外部磁界や、フィルムテンションに
よって誘導磁気異方性が発生し、非磁性体フィルム21
の搬送方向(MD方向)または、それに直角な幅方向
(TD方向)に容易軸が形成される。この様な容易軸が
形成されたFeCo下地層とCo系磁性薄膜を有する垂
直磁気記録媒体の記録再生出力は、容易軸方向で最大、
困難軸(容易軸に垂直)方向で最小となる。Co系磁性
薄膜としてCoCr合金薄膜を用いた磁性フィルム31
から切り出された磁気ディスク32について、その保磁
力と再生出力を測定し、その測定結果を図7に示す。図
7から明らかなように、保磁力と再生出力は、容易軸か
らの角度と共に変化する。従って、この様なFeCo/
CoCr二層垂直磁気記録媒体を使用した磁気ディスク
では、再生出力に磁気ディスクの1周で山と谷が二つず
つ現れる。即ち、再生出力が一定せず信頼性に乏しいと
いう問題点がある。また、VTR等テープ状にして使用
すると磁気ヘッドの走行方向と容易軸の方向が一致した
ときにしか、FeCo/CoCr二層垂直磁気記録媒体
の性能を発揮することが出来ず、信頼性に乏しいという
問題点がある。
ようにして形成されたFeCo下地層は、ターゲット2
5及び地磁気などの外部磁界や、フィルムテンションに
よって誘導磁気異方性が発生し、非磁性体フィルム21
の搬送方向(MD方向)または、それに直角な幅方向
(TD方向)に容易軸が形成される。この様な容易軸が
形成されたFeCo下地層とCo系磁性薄膜を有する垂
直磁気記録媒体の記録再生出力は、容易軸方向で最大、
困難軸(容易軸に垂直)方向で最小となる。Co系磁性
薄膜としてCoCr合金薄膜を用いた磁性フィルム31
から切り出された磁気ディスク32について、その保磁
力と再生出力を測定し、その測定結果を図7に示す。図
7から明らかなように、保磁力と再生出力は、容易軸か
らの角度と共に変化する。従って、この様なFeCo/
CoCr二層垂直磁気記録媒体を使用した磁気ディスク
では、再生出力に磁気ディスクの1周で山と谷が二つず
つ現れる。即ち、再生出力が一定せず信頼性に乏しいと
いう問題点がある。また、VTR等テープ状にして使用
すると磁気ヘッドの走行方向と容易軸の方向が一致した
ときにしか、FeCo/CoCr二層垂直磁気記録媒体
の性能を発揮することが出来ず、信頼性に乏しいという
問題点がある。
【0014】磁気記録層としてCoCr磁性薄膜以外の
Co系磁性薄膜を用いた場合でも、下地層としてFeC
o薄膜を用いる限り同様の問題点がある。
Co系磁性薄膜を用いた場合でも、下地層としてFeC
o薄膜を用いる限り同様の問題点がある。
【0015】本発明は、磁気ヘッドの走行方向に関係な
く高再生出力が得られる、Co系磁性薄膜と下地層とを
使用した垂直磁気記録媒体を提供することを目的とす
る。
く高再生出力が得られる、Co系磁性薄膜と下地層とを
使用した垂直磁気記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、非磁性
基体と、その上に形成された第一の磁性薄膜と、該第一
の磁性薄膜上に形成された第二の磁性薄膜とを有する垂
直磁気記録媒体において、前記第一の磁性薄膜が、0〜
25wt%Cr、:5〜70wt%Ni、残部実質的にCo
を含有する磁気組成物からなることを特徴とする垂直磁
気記録媒体が得られる。
基体と、その上に形成された第一の磁性薄膜と、該第一
の磁性薄膜上に形成された第二の磁性薄膜とを有する垂
直磁気記録媒体において、前記第一の磁性薄膜が、0〜
25wt%Cr、:5〜70wt%Ni、残部実質的にCo
を含有する磁気組成物からなることを特徴とする垂直磁
気記録媒体が得られる。
【0017】前記第一の磁性薄膜の磁気組成物中のNi
量は、さらに35〜60wt%とするのが好ましい。
量は、さらに35〜60wt%とするのが好ましい。
【0018】前記第一の磁性薄膜の厚みは、好ましく
は、100〜1,000Aである。
は、100〜1,000Aである。
【0019】前記第二の磁性薄膜は、コバルトと、C
r、Ti、Ta、Pt、およびOの内から選択された少
なくとも一つとを含むコバルト含有磁気組成物とすると
良い。
r、Ti、Ta、Pt、およびOの内から選択された少
なくとも一つとを含むコバルト含有磁気組成物とすると
良い。
【0020】前記第二の磁性薄膜の上に保護膜を備える
のが良く、該保護膜は主成分としてシリコン酸化物を含
み、1×1013Ω/square以上、好ましくは、1
×1014〜1×1017Ω/square、のシート抵抗
を有するものとする。
のが良く、該保護膜は主成分としてシリコン酸化物を含
み、1×1013Ω/square以上、好ましくは、1
×1014〜1×1017Ω/square、のシート抵抗
を有するものとする。
【0021】この垂直磁気記録媒体は、その表面に10
4 個/mm2 以上の密度で微細突起を有するのが良く、こ
の微細突起の中心線平均粗さRa(JISB0601に
よる)が10〜30Aである。
4 個/mm2 以上の密度で微細突起を有するのが良く、こ
の微細突起の中心線平均粗さRa(JISB0601に
よる)が10〜30Aである。
【0022】
【作用】ここで、図1を参照して、下地層としての第一
の磁性薄膜12は、磁気ヘッドから発生した磁力線が垂
直記録層としての第二の磁性薄膜13を通り抜け、再び
垂直記録層13に入るまでのリターンパスを形成する働
きと、垂直記録層13と同様に磁気記録を行う作用を有
し、これにより再生出力を増大させている。ここで、0
〜25wt%Cr、:5〜70wt%Ni、残部実質的にC
oを含有する磁気組成物からなる第一の磁性膜である下
地層12は、面内方向で一軸磁気異方性を持たないの
で、その特性は、磁気ヘッドの走行方向に影響されな
い。よって、本発明になる磁気記録媒体は、磁気ヘッド
の走行方向によらず安定した高再生出力が得られる。
の磁性薄膜12は、磁気ヘッドから発生した磁力線が垂
直記録層としての第二の磁性薄膜13を通り抜け、再び
垂直記録層13に入るまでのリターンパスを形成する働
きと、垂直記録層13と同様に磁気記録を行う作用を有
し、これにより再生出力を増大させている。ここで、0
〜25wt%Cr、:5〜70wt%Ni、残部実質的にC
oを含有する磁気組成物からなる第一の磁性膜である下
地層12は、面内方向で一軸磁気異方性を持たないの
で、その特性は、磁気ヘッドの走行方向に影響されな
い。よって、本発明になる磁気記録媒体は、磁気ヘッド
の走行方向によらず安定した高再生出力が得られる。
【0023】第一の磁性薄膜12において、Crが25
wt%を越えるとき、あるいは、Niが70wt%を越える
ときは、非磁性または弱磁性を示す。従って、下地層と
しては好ましくない。また、Crが25wt%より小さく
かつNiが5wt%より少ない場合には、垂直配向するた
めに下地層としては好ましくない。
wt%を越えるとき、あるいは、Niが70wt%を越える
ときは、非磁性または弱磁性を示す。従って、下地層と
しては好ましくない。また、Crが25wt%より小さく
かつNiが5wt%より少ない場合には、垂直配向するた
めに下地層としては好ましくない。
【0024】なお、第一の磁性薄膜12の厚さは、10
〜100[nm]が好ましい。
〜100[nm]が好ましい。
【0025】次に、上記条件を満たした下地層を形成
し、保磁力を測定した結果を示す。膜の形成は、Coタ
ーゲット上にCr及びNiペレットをおき、ペレットの
数を変化させてRFスパッタリングを行った。このとき
のスパッタ圧力は1.0×10-1[Pa]とし、投入電
力は500[W]とした。基体温度を200℃及び25
℃にしたときの膜の組成と保磁力の関係をそれぞれ図2
及び図3に示す。 図2から明らかなとおり、基体温度
200℃とき、10〜100×103 [A/m]、図3
から明らかなとおり基体温度25℃とき、5〜25×1
03 [A/m]の保磁力が得られた。下地層に必要とさ
れる保磁力は、102 〜105 [A/m]であるから、
これらのCoCrNi膜は十分に条件を満たしている。
また、これらのCoCrNi膜は、面内方向で一軸磁気
異方性はなく、ヒステリシスカーブも面内方向で等方的
であった。
し、保磁力を測定した結果を示す。膜の形成は、Coタ
ーゲット上にCr及びNiペレットをおき、ペレットの
数を変化させてRFスパッタリングを行った。このとき
のスパッタ圧力は1.0×10-1[Pa]とし、投入電
力は500[W]とした。基体温度を200℃及び25
℃にしたときの膜の組成と保磁力の関係をそれぞれ図2
及び図3に示す。 図2から明らかなとおり、基体温度
200℃とき、10〜100×103 [A/m]、図3
から明らかなとおり基体温度25℃とき、5〜25×1
03 [A/m]の保磁力が得られた。下地層に必要とさ
れる保磁力は、102 〜105 [A/m]であるから、
これらのCoCrNi膜は十分に条件を満たしている。
また、これらのCoCrNi膜は、面内方向で一軸磁気
異方性はなく、ヒステリシスカーブも面内方向で等方的
であった。
【0026】また、第二の磁性薄膜13としては、Co
と、Cr、Ti、Ta、およびPtのなかから選択され
た少なくとも1つの元素を含むコバルト含有磁気組成物
からなる厚さ0.01〜0.8[μm]の薄膜を使用す
ることができる。もちろん、コバルト含有磁気組成物
は、必要なら、BやCのような添加物を含むことができ
る。
と、Cr、Ti、Ta、およびPtのなかから選択され
た少なくとも1つの元素を含むコバルト含有磁気組成物
からなる厚さ0.01〜0.8[μm]の薄膜を使用す
ることができる。もちろん、コバルト含有磁気組成物
は、必要なら、BやCのような添加物を含むことができ
る。
【0027】本発明の垂直磁気記録媒体は、図5に示す
装置を用いてスパッタリングによって製造することがで
きる。その場合、図5の第一のターゲット25として、
Coターゲット上にCrおよびNiのペレットを用い、
第二のターゲット26として、CoCr合金またはCo
ターゲット上にTaペレットとあるいは他の適当な成分
のペレットを用いる。
装置を用いてスパッタリングによって製造することがで
きる。その場合、図5の第一のターゲット25として、
Coターゲット上にCrおよびNiのペレットを用い、
第二のターゲット26として、CoCr合金またはCo
ターゲット上にTaペレットとあるいは他の適当な成分
のペレットを用いる。
【0028】第二の磁性薄膜13の上に、1×1013Ω
/square以上、好ましくは、1×1014〜1×1
017Ω/square、のシート抵抗を有する保護膜を
用いることによって、垂直磁気記録媒体の環境耐性を向
上させることができる。
/square以上、好ましくは、1×1014〜1×1
017Ω/square、のシート抵抗を有する保護膜を
用いることによって、垂直磁気記録媒体の環境耐性を向
上させることができる。
【0029】また、この垂直磁気記録媒体の表面に、1
04 個/mm2 以上の密度で微細突起を、その微細突起の
中心線平均粗さRa(JISB0601による)が10
〜30Aとなるように形成することによって、磁気ヘッ
ドとの接触における耐摩耗性を向上させることができ
る。この磁気記録媒体表面状の微細突起の形成は、非磁
性基体11の表面を、公知の手段、例えば研磨テープや
エッチングにより粗面化したり、あるいは基体中にフィ
ラーを含有させたりして行われる。
04 個/mm2 以上の密度で微細突起を、その微細突起の
中心線平均粗さRa(JISB0601による)が10
〜30Aとなるように形成することによって、磁気ヘッ
ドとの接触における耐摩耗性を向上させることができ
る。この磁気記録媒体表面状の微細突起の形成は、非磁
性基体11の表面を、公知の手段、例えば研磨テープや
エッチングにより粗面化したり、あるいは基体中にフィ
ラーを含有させたりして行われる。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例について、いくつかの
比較例と共に、説明する。
比較例と共に、説明する。
【0031】実施例1 表面に6×106 個/mm2 の密度で微細突起を持ちRa
が26Aの表面粗さを有する厚さ30[μm]のポリイ
ミドフィルムを用意し、その表面上に、RFマグネトロ
ン法により厚さ50[nm]のCoCrNi薄膜を第一の
磁性薄膜として形成し、このCoCrNi薄膜上に0.
3[μm]のCoCr薄膜を第二の磁性薄膜として形成
した。また、CoCr/CoCrNi二層膜の反対面
(ポリイミドフィルム裏面上)にカール補正用のCoC
r膜を形成した。そして、これら両面に保護膜として膜
厚20[nm]のSiO2 膜(シート抵抗値が1.0×
1015Ω/square)をスパッタ法により形成し、
さらに、フッ素系潤滑剤をスピンコートした。なお、C
oCrNi膜の組成は、14.4wt%Cr、8.8wt%
Ni、残Coであり、スパッタ条件は、スパッタ圧力
0.1[Pa]、RFパワー密度2.74[W/c
m2 ]、基体温度25℃とした。また、CoCr膜の組
成は、17.5wt%Cr、残りCoであり、スパッタ
条件は、スパッタ圧力0.1[Pa]、基体温度200
℃とした。
が26Aの表面粗さを有する厚さ30[μm]のポリイ
ミドフィルムを用意し、その表面上に、RFマグネトロ
ン法により厚さ50[nm]のCoCrNi薄膜を第一の
磁性薄膜として形成し、このCoCrNi薄膜上に0.
3[μm]のCoCr薄膜を第二の磁性薄膜として形成
した。また、CoCr/CoCrNi二層膜の反対面
(ポリイミドフィルム裏面上)にカール補正用のCoC
r膜を形成した。そして、これら両面に保護膜として膜
厚20[nm]のSiO2 膜(シート抵抗値が1.0×
1015Ω/square)をスパッタ法により形成し、
さらに、フッ素系潤滑剤をスピンコートした。なお、C
oCrNi膜の組成は、14.4wt%Cr、8.8wt%
Ni、残Coであり、スパッタ条件は、スパッタ圧力
0.1[Pa]、RFパワー密度2.74[W/c
m2 ]、基体温度25℃とした。また、CoCr膜の組
成は、17.5wt%Cr、残りCoであり、スパッタ
条件は、スパッタ圧力0.1[Pa]、基体温度200
℃とした。
【0032】実施例2 実施例1と同様であるが、CoCrNi膜の組成は、1
2.5wt%Cr、26.5wt%Ni、残Coで、膜厚4
0[nm]とし、基体温度25℃とした。
2.5wt%Cr、26.5wt%Ni、残Coで、膜厚4
0[nm]とし、基体温度25℃とした。
【0033】実施例3 実施例1と同様であるが、CoCrNi膜の組成は、
8.5wt%Cr、48.5wt%Ni、残りCoで、膜厚
50[nm]とし、基体温度200℃とした。
8.5wt%Cr、48.5wt%Ni、残りCoで、膜厚
50[nm]とし、基体温度200℃とした。
【0034】実施例4 実施例1と同様であるが、CoCrNi膜の組成は、
6.5wt%Cr、38.5wt%Ni、残りCoで、膜厚
70[nm]とし、基体温度200℃とした。なお、実施
例4については、ポリイミドフィルムの進行方向からθ
ずれた方向の保磁力と、磁気ヘッドによる再生出力を測
定し、面内方向で一軸磁気異方性がないことを確認し
た。それを図4に示す。
6.5wt%Cr、38.5wt%Ni、残りCoで、膜厚
70[nm]とし、基体温度200℃とした。なお、実施
例4については、ポリイミドフィルムの進行方向からθ
ずれた方向の保磁力と、磁気ヘッドによる再生出力を測
定し、面内方向で一軸磁気異方性がないことを確認し
た。それを図4に示す。
【0035】実施例5 実施例1と同様であるが、CoCrNi膜の組成は、1
5.0wt%Cr、60.0wt%Ni、残Coとした。
5.0wt%Cr、60.0wt%Ni、残Coとした。
【0036】実施例6 実施例1と同様であるが、第一の磁性薄膜の組成は、5
5.5wt%Ni、44.5wt%Coで、Crを含有しな
いものとした。
5.5wt%Ni、44.5wt%Coで、Crを含有しな
いものとした。
【0037】実施例7 実施例1と同様であるが、第二の磁性薄膜をCoCrT
a膜とし、その組成は、80.0wt%Co、17.5wt
%Cr、2.5wt%Taとした。
a膜とし、その組成は、80.0wt%Co、17.5wt
%Cr、2.5wt%Taとした。
【0038】比較例1 実施例1と同様であるが、CoCrNi膜の組成は、3
0wt%Cr、40wt%Ni、残りCoとした。
0wt%Cr、40wt%Ni、残りCoとした。
【0039】比較例2 実施例1と同様であるが、CoCrNi膜の組成は、1
0wt%Cr、80wt%Ni、残りCoとした。
0wt%Cr、80wt%Ni、残りCoとした。
【0040】比較例3 実施例1と同様であるが、CoCrNi膜の組成は、1
4.4wt%Cr、3.5wt%Ni、残りCoとした。
4.4wt%Cr、3.5wt%Ni、残りCoとした。
【0041】上記実施例1〜7および比較例1〜3の垂
直磁気記録媒体を2インチのディスクに打ち抜き、2イ
ンチビデオフロッピー・ディスクとした。そして、これ
らのビデオフロッピー・ディスクの記録再生試験を市販
のビデオフロッピー用ドライバーで行った。なお、使用
したビデオフロッピー用ドライバーは、キャノン(株)
製「RV301」を使用し、使用トラックは50トラッ
ク、記録周波数9MHzで記録し、再生出力のC/N及
びモジュレーションを測定した。その結果を表1に示
す。表1中のC/Nは、塗布型のビデオフロッピーディ
スクVF−50(キャノン製)のC/Nを0dBとした
ときの値である。
直磁気記録媒体を2インチのディスクに打ち抜き、2イ
ンチビデオフロッピー・ディスクとした。そして、これ
らのビデオフロッピー・ディスクの記録再生試験を市販
のビデオフロッピー用ドライバーで行った。なお、使用
したビデオフロッピー用ドライバーは、キャノン(株)
製「RV301」を使用し、使用トラックは50トラッ
ク、記録周波数9MHzで記録し、再生出力のC/N及
びモジュレーションを測定した。その結果を表1に示
す。表1中のC/Nは、塗布型のビデオフロッピーディ
スクVF−50(キャノン製)のC/Nを0dBとした
ときの値である。
【0042】
【表1】
【0043】表1より、本発明による実施例1〜7の垂
直磁気記録媒体は、比較例1〜3と比較して、安定した
モジュレーションと高いC/Nを有していることが分か
る。
直磁気記録媒体は、比較例1〜3と比較して、安定した
モジュレーションと高いC/Nを有していることが分か
る。
【0044】なお、上記例では、媒体をビデオフロッピ
ー・ディスクとしたが、本発明はこれに限られるもので
はなく、例えば、テープ状媒体であってもよく、磁気記
録媒体の形状について制限するものではない。
ー・ディスクとしたが、本発明はこれに限られるもので
はなく、例えば、テープ状媒体であってもよく、磁気記
録媒体の形状について制限するものではない。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、Co系合金薄膜を有す
る垂直磁気記録媒体において、下地層として0〜25w
t%Cr、5〜70wt%Ni、残部実質的にCoとし
た磁気組成物からなる膜厚10〜100[nm]の薄膜
を使用したことで、安定したモジュレーションと高いC
/Nを有する垂直磁気記録媒体が得られる。
る垂直磁気記録媒体において、下地層として0〜25w
t%Cr、5〜70wt%Ni、残部実質的にCoとし
た磁気組成物からなる膜厚10〜100[nm]の薄膜
を使用したことで、安定したモジュレーションと高いC
/Nを有する垂直磁気記録媒体が得られる。
【図1】本発明の一実施例の垂直磁気記録媒体の断面図
である。
である。
【図2】本発明に使用される下地層(基体温度200
℃)の組成と保磁力との関係を示すグラフである。
℃)の組成と保磁力との関係を示すグラフである。
【図3】本発明に使用される下地層(基体温度25℃)
の組成と保磁力との関係を示すグラフである。
の組成と保磁力との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施例の垂直磁気記録媒体のフィル
ム進行方向からのずれ角度θと保磁力Hcおよび再生出
力との関係を示すグラフである。
ム進行方向からのずれ角度θと保磁力Hcおよび再生出
力との関係を示すグラフである。
【図5】連続薄膜磁性媒体製造装置の概略図である。
【図6】図5の装置で製造された薄膜磁性媒体からのデ
ィスク切出しの説明のための平面図である。
ィスク切出しの説明のための平面図である。
【図7】従来の垂直磁気記録媒体の面内容易軸方向から
のずれ角度θと保磁力Hcおよび再生出力との関係を示
すグラフである。
のずれ角度θと保磁力Hcおよび再生出力との関係を示
すグラフである。
11 非磁性基体 12 下地層(第一の磁性薄膜) 13 垂直磁気記録層(第二の磁性薄膜) 21 非磁性体フィルム 22 供給ロール 23 キャン 24 ガイドロール 25,26 スパッタターゲット 27 巻取ロール 28 ガイドロール 29,30 板 31 磁性フィルム 32 磁気ディスク
Claims (6)
- 【請求項1】 非磁性基体と、その上に形成された第一
の磁性薄膜と、該第一の磁性薄膜上に形成された第二の
磁性薄膜とを有する垂直磁気記録媒体において、前記第
一の磁性薄膜が、0〜25wt%Cr、5〜70wt%N
i、残部実質的にCoを含有する磁気組成物からなるこ
とを特徴とする垂直磁気記録媒体。 - 【請求項2】 前記第一の磁性薄膜の磁気組成物中のN
i量が35〜60wt%であることを特徴とする請求項1
に記載の垂直磁気記録媒体。 - 【請求項3】 前記第一の磁性薄膜の厚みが100〜
1,000Aであることを特徴とする請求項1に記載の
垂直磁気記録媒体。 - 【請求項4】 前記第二の磁性薄膜が、コバルトと、C
r、Ti、Ta、PtおよびOの内から選択された少な
くとも一つとを含むコバルト含有磁気組成物であること
を特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。 - 【請求項5】 前記第二の磁性薄膜の上に保護膜を有
し、該保護膜は主成分としてシリコン酸化物を含み、1
×1013Ω/square以上のシート抵抗を有するこ
とを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。 - 【請求項6】 前記垂直磁気記録媒体の表面に104 個
/mm2 以上の密度で微細突起を有し、この微細突起の中
心線平均粗さRaが10〜30Aであることを特徴とす
る請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4293514A JPH05205238A (ja) | 1991-10-31 | 1992-10-30 | 垂直磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28596291 | 1991-10-31 | ||
| JP3-285962 | 1991-10-31 | ||
| JP4293514A JPH05205238A (ja) | 1991-10-31 | 1992-10-30 | 垂直磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05205238A true JPH05205238A (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=26556104
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4293514A Withdrawn JPH05205238A (ja) | 1991-10-31 | 1992-10-30 | 垂直磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05205238A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023051451A (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-11 | 富士フイルム株式会社 | 電鋳方法及び電鋳物の製造方法 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP4293514A patent/JPH05205238A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023051451A (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-11 | 富士フイルム株式会社 | 電鋳方法及び電鋳物の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |