JPH05229057A - 溶接可能な黒色ステンレス鋼板 - Google Patents

溶接可能な黒色ステンレス鋼板

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JPH05229057A
JPH05229057A JP7003092A JP7003092A JPH05229057A JP H05229057 A JPH05229057 A JP H05229057A JP 7003092 A JP7003092 A JP 7003092A JP 7003092 A JP7003092 A JP 7003092A JP H05229057 A JPH05229057 A JP H05229057A
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JP
Japan
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black
weight
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soluble
stainless steel
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Application number
JP7003092A
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English (en)
Inventor
Naoto Yoshimi
直人 吉見
Masaaki Yamashita
正明 山下
Toyofumi Watanabe
豊文 渡辺
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接可能で且つ黒色外観に優れ、しかも耐食
性、密着性、加工性にも優れた黒色ステンレス鋼板を提
供することにある。 【構成】 ステンレス鋼板面上に、必要に応じてクロメ
ート皮膜を形成させ、ステンレス鋼板面またはクロメー
ト皮膜の上に、有機溶剤可溶性の熱硬化性樹脂と、有機
溶剤可溶性の黒色染料とを特定の範囲の配合比で配合
し、さらに必要に応じて特定の添加成分を配合した黒色
皮膜組成物からなる黒色皮膜を特定の範囲の膜厚で形成
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家電用事務・OA機
器、建材、自動車用部品、装飾品等に使用される外観に
優れた溶接可能な黒色ステンレス鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス鋼の黒色化処理方法と
して所謂インコ法が知られている。この方法はステンレ
ス鋼をクロム酸水溶液中で浸漬処理し、黒色皮膜を得る
方法である。しかし、この方法は処理時間が数分と長い
ためにストリップの連続処理が事実上不可能であった。
また、近年、クロム酸−硫酸混合水溶液中での交番電解
処理によって黒色酸化皮膜を形成する方法が提案(特開
昭61−127899号)されているが、この方法では
処理浴にステンレス鋼が溶解して浴成分の変動が生じ、
加えて、ステンレス鋼の成分差等が色調に微妙な差を生
じさせる等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、ステンレ
ス鋼板の表面に黒色の塗装をする方法があるが、従来行
われている黒色塗装では、ステンレス鋼板に十分な黒色
性を付与するためには通常10μm以上の膜厚が必要で
あり、このような膜厚ではスポット溶接が不可能である
という問題がある。すなわち、黒色塗装に用いられる黒
色付与剤は、ほとんどがカーボンブラックと呼ばれる黒
色顔料であるが、このような黒色顔料が用いられる黒色
皮膜は、スポット溶接が可能な膜厚(3μm以下)では
隠蔽力が不十分であり、スケやムラのある外観となって
しまう。このように黒色付与剤として黒色顔料を用いた
従来の黒色皮膜は、溶接可能な範囲の膜厚では十分な黒
色性を得ることが不可能であった。
【0004】本発明はこのような従来の問題に鑑みなさ
れたもので、その目的はスポット溶接可能な薄い膜厚
(3μm以下)で優れた黒色性を有する黒色皮膜をもつ
黒色ステンレス鋼板を提供することにある。また、本発
明の他の目的は、上記の優れた黒色性のみならず、耐食
性、密着性、加工性にも優れた黒色ステンレス鋼板を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は特定の基体樹脂
と染料とを所定の配合比で配合した組成物からなる黒色
皮膜を、所定の範囲内の膜厚で形成することにより、溶
接可能な膜厚でも優れた黒色性が得られることを見出
し、なされたものである。すなわち、本発明の黒色ステ
ンレス鋼板は次のような構成を有する。
【0006】(1) ステンレス鋼板の表面に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色染料を下記,式を満足する配合量x(重量
部)で配合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚
y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステ
ンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0007】(2) ステンレス鋼板の表面に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、さらに黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色染料
を下記,式を満足する配合量x(重量部)で配合し
てなり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の
黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0008】(3) ステンレス鋼板の表面に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色染料を下記,式を満足する配合量x(重量
部)で配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、
且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜
を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0009】(4) ステンレス鋼板の表面に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色染料を下記
,式を満足する配合量x(重量部)で配合し、さら
に粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ下記,式を
満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可
能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0010】(5) ステンレス鋼板の表面に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色アゾ系染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン
系染料からなる群の中から選ばれる1種または2種以上
の黒色染料を合計で下記,式を満足する配合量x
(重量部)で配合してなり、且つ下記,式を満足す
る膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒
色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0011】(6) ステンレス鋼板の表面に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、さらに黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ
系染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料からな
る群の中から選ばれる1種または2種以上の黒色染料を
合計で下記,式を満足する配合量x(重量部)で配
合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μ
m)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス
鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0012】(7) ステンレス鋼板の表面に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色アゾ系染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン
系染料からなる群の中から選ばれる1種または2種以上
の黒色染料を合計で下記,式を満足する配合量x
(重量部)で配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合して
なり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒
色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0013】(8) ステンレス鋼板の表面に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料
および有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料からなる群の
中から選ばれる1種または2種以上の黒色染料を合計で
下記,式を満足する配合量x(重量部)で配合し、
さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ下記,
式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶
接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0014】(9) ステンレス鋼板の表面に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色アゾ系金属錯塩染料を下記,式を満足する
配合量x(重量部)で配合してなり、且つ下記,式
を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接
可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0015】(10) ステンレス鋼板の表面に、有機
溶剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹
脂100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、さらに黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ
系金属錯塩染料を下記,式を満足する配合量x(重
量部)で配合してなり、且つ下記,式を満足する膜
厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ス
テンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0016】(11) ステンレス鋼板の表面に、有機
溶剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹
脂100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可
溶性の黒色アゾ系金属錯塩染料を下記,式を満足す
る配合量x(重量部)で配合し、さらに粒子状防錆顔料
を配合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚y
(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステン
レス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0017】(12) ステンレス鋼板の表面に、有機
溶剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹
脂100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金属
錯塩染料を下記,式を満足する配合量x(重量部)
で配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ
下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有
してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0018】(13) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色染料を下記,式を満足する配合量x(重量
部)で配合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚
y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステ
ンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0019】(14) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、さらに黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色染料
を下記,式を満足する配合量x(重量部)で配合し
てなり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の
黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0020】(15) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色染料を下記,式を満足する配合量x(重量
部)で配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、
且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜
を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0021】(16) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色染料を下記
,式を満足する配合量x(重量部)で配合し、さら
に粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ下記,式を
満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可
能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0022】(17) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色アゾ系染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン
系染料からなる群の中から選ばれる1種または2種以上
の黒色染料を合計で下記,式を満足する配合量x
(重量部)で配合してなり、且つ下記,式を満足す
る膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒
色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0023】(18) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、さらに黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ
系染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料からな
る群の中から選ばれる1種または2種以上の黒色染料を
合計で下記,式を満足する配合量x(重量部)で配
合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μ
m)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス
鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0024】(19) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色アゾ系染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン
系染料からなる群の中から選ばれる1種または2種以上
の黒色染料を合計で下記,式を満足する配合量x
(重量部)で配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合して
なり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒
色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0025】(20) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料
および有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料からなる群の
中から選ばれる1種または2種以上の黒色染料を合計で
下記,式を満足する配合量x(重量部)で配合し、
さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ下記,
式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶
接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0026】(21) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色アゾ系金属錯塩染料を下記,式を満足する
配合量x(重量部)で配合してなり、且つ下記,式
を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接
可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0027】(22) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、さらに黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ
系金属錯塩染料を下記,式を満足する配合量x(重
量部)で配合してなり、且つ下記,式を満足する膜
厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ス
テンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0028】(23) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶
性の黒色アゾ系金属錯塩染料を下記,式を満足する
配合量x(重量部)で配合し、さらに粒子状防錆顔料を
配合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μ
m)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス
鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0029】(24) ステンレス鋼板の表面にクロム
付着量(金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロ
メート皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶
剤可溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂
100重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量
部、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金属
錯塩染料を下記,式を満足する配合量x(重量部)
で配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ
下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有
してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0030】(25) 上記(2)、(4)、(6)、
(8)、(10)、(12)、(14)、(16)、
(18)、(20)、(22)または(24)に記載の
黒色ステンレス鋼板において、固形潤滑剤として、ポリ
オレフィンワックス等の炭化水素系化合物、フッ素樹脂
系化合物、脂肪酸アミド系化合物、金属石けん類、二硫
化モリブデン等の金属硫化物、グラファイト、フッ化黒
鉛、窒化ホウ素およびポリアルキレングリコールからな
る群の中から選ばれる1種または2種以上を用いること
を特徴とする溶接可能な黒色ステンレス鋼板。
【0031】(26) 上記(3)、(4)、(7)、
(8)、(11)、(12)、(15)、(16)、
(19)、(20)、(23)、(24)または(2
5)に記載の黒色ステンレス鋼板において、粒子状防錆
顔料として、難溶性クロム化合物およびシリカからなる
群の中から選ばれる1種または2種以上を用いることを
特徴とする溶接可能な黒色ステンレス鋼板。
【0032】(27) 上記(1)〜(26)に記載の
黒色ステンレス鋼板において、黒色皮膜が、基体樹脂1
00重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性
の黒色アゾ系金属錯塩染料を下記´,´式を満足す
る配合量x(重量部)で配合してなり、且つ下記´,
´式を満足する膜厚y(μm)を有する溶接可能な黒
色ステンレス鋼板。 (x−5)(y−0.65)≧6 ………´ 5<x≦120(重量部) ………´ 0.65<y≦2.5(μm) ………´ 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
【0033】
【作用】以下、本発明の詳細とその限定理由を説明す
る。本発明の黒色ステンレス鋼板は、ステンレス鋼板を
出発素材とし、その表面に必要に応じてクロメート皮膜
を形成させ、ステンレス鋼板面上または上記クロメート
皮膜上に、有機溶剤可溶性の熱硬化性樹脂をベースと
し、これに有機溶剤可溶性の黒色染料を配合した組成物
からなる黒色皮膜を有するものである。ここで、本発明
における黒色染料とは、分子の化学構造上、同一種類の
分子のみで黒色を呈するものと、分子の化学構造が異な
る数種類の染料を混合することにより黒色を呈するもの
とを含むものである。
【0034】出発素材たるステンレス鋼板は、クロムま
たはクロムとニッケルとを含有する鋼板であり、ステン
レス鋼板にはオーステナイト系(SUS304,304
L,316,316L等)、フェライト系(SUS43
0等)、マルテンサイト系(SUS410等)等があ
る。これらのステンレス鋼板は、黒色皮膜との密着性を
高める目的で、必要に応じて、圧延時に表面に粗さを付
与したり、或いは前処理等によって表面に粗さを付与し
てもよい。
【0035】ステンレス鋼板の表面には、密着性、耐食
性向上を目的として、必要に応じてクロム酸処理による
クロメート皮膜が形成される。本発明の黒色ステンレス
鋼板では、このクロメート皮膜と後述するような特定の
黒色付与剤を含む黒色皮膜との組み合せにより、極めて
優れた耐食性が得られる。このクロメート皮膜は、クロ
ム付着量(dry)として1〜200mg/m2、好ま
しくは10〜80mg/m2(以上、金属クロム換算)
とする。クロム付着量が200mg/m2を超えると加
工性、溶接性が劣化する傾向がある。クロメート皮膜に
は6価のCrが存在したほうが好ましい。6価Crイオ
ンは補修作用があり、下地金属に傷がついた場合そこか
らの腐食を抑制する作用をする。
【0036】このような下地皮膜のためのクロメート処
理は、反応型、塗布型、電解型等の公知のいずれの方法
によってもよい。塗布型クロメート処理液は、部分的に
還元されたクロム酸溶液を主成分とし、必要に応じこれ
に水分散性または水溶性のアクリル樹脂等の有機樹脂及
び/又は粒径数mμ〜数百mμのシリカ(コロイダルシ
リカ、フュームドシリカ)を含有せしめたものである。
この場合3価Crイオン/6価Crイオンの割合は1/
1〜1/3、pHは1.5〜4.0(より好ましくは2
〜3)が好ましい。3価Crイオン/6価Crイオンの
割合は一般の有機還元剤(例えば糖類、アルコール類
等)や無機還元剤を使用して所定の割合に調節する。ま
た塗布型クロメート処理としては、ロールコーター法、
浸漬法、スプレー法等、いずれの方法を使用してもよ
い。塗布型クロメート処理では、クロメート処理後水洗
することなく乾燥して皮膜を得る。このように水洗する
ことなく乾燥するのは、通常行われる水洗では6価Cr
イオンが除去されるためであり、3価Crイオン/6価
Crイオンの割合をそのまま安定して維持させ、上部に
形成される樹脂皮膜により腐食環境下での6価Crイオ
ンの過剰流出を抑制し、長期間に亘って効果的に不働態
化作用を維持させ高耐食性能を得ることができる。
【0037】一方、電解型クロメート処理では、無水ク
ロム酸と、硫酸、リン酸フッ化物またはハロゲン酸素酸
等のアニオンの1種または2種以上を含有する浴で陰極
電解処理を施し、水洗・乾燥して皮膜を形成せしめる。
以上の2つの処理方式によるクロメート皮膜を比較する
と、塗布型クロメートは電解型クロメートと比較して皮
膜中に6価クロムを多く含有しているため耐食性が優れ
ており、その上、後述するように加熱処理した場合、皮
膜が緻密で且つ強固になるため、電解型クロメートに較
べより耐食性が良好になる。一方、電解型クロメートは
加熱処理の有無に拘らず皮膜の完成度が高いという長所
があり、また、皮膜付着量コントロールが容易であると
いう利点がある。耐食性を考慮すると塗布型クロメート
が最も望ましい。
【0038】次に黒色皮膜の成分について説明する。本
発明における黒色皮膜は、有機溶剤可溶性の熱硬化性樹
脂を基体樹脂とし、これに黒色付与剤として特定の染
料、すなわち有機溶剤可溶性の黒色染料を含むことをそ
の最大の特徴としている。さらに、本発明では上記成分
に加え、黒色皮膜の加工性向上を目的として固形潤滑剤
を、また耐食性向上を目的として防錆顔料をそれぞれ含
有させることができる。以下の説明において、黒色皮膜
の黒色度は明度L値によって評価する。L値は、その値
が小さいほど黒色度は良好であり、本発明における黒色
皮膜の目標をL≦20、望ましくはL≦15とする。な
お、L値の測定はスガ試験機株式会社製多光源分光光度
計(型式MSC)によって行った。
【0039】黒色付与剤として必要とされる機能は、溶
接可能な厚さ(3μm以下)の皮膜において、十分な黒
色度を示すことができるという点にある。しかも、その
黒色付与剤を十分な黒色性が得られる混合比で基体樹脂
に混合した場合に、黒色皮膜に必要とされる他の性能、
例えば加工性、耐食性などに悪影響を及ぼすようなもの
があってはならない。
【0040】一般に用いられる着色剤は、無機顔料、有
機顔料、染料に大きく分類できる。このうち、無機顔
料、有機顔料を数μm以下の薄い塗膜中に用いる場合、
顔料の隠蔽力が黒色性にとって重要である。無機顔料の
黒色付与剤としては、カーボンブラックが代表的であ
り、安価であることなどから、黒色付与剤の中でも最も
多く使用され、目的に応じたグレードも数多く取揃えら
れている。しかしながらこのカーボンブラックは、通常
の塗料のような数十μmの膜厚の場合と異なり、本発明
が目標としているような厚さ3μm以下の薄膜において
は、隠蔽力が十分でないため黒色度が不十分であり、し
かも、導電性顔料であるために、黒色皮膜が通電性をも
ち、鋼板の耐食性が劣るため適当ではない。また、この
他の黒色無機顔料、例えば酸化鉄、チタンブラック等も
黒色度が十分でない。
【0041】また、黒色の有機顔料としては、アニリン
ブラックが代表的であるが、これもやはり隠蔽力が劣る
ために、十分な黒色性を得ることはできない。その他の
黒色有機顔料として、ペリレンブラックがあるが、これ
も同様に十分な黒色度を得ることができない。また、上
述のような無機顔料および有機顔料を2種類以上組み合
わせた場合においても、やはり黒色度は十分ではない。
【0042】現在市販されている染料は商品名として数
千種類あると言われているが、これらは、大きく分けて
2種類の分類方法、すなわち、化学構造的な分類法
(1)と、染料特性による実用的な分類法(2)によっ
て分類されている(例えば、「有機化学ハンドブック」
技報堂発行、社団法人有機合成化学協会編)。
【0043】化学構造による分類法(1)では、染料分
子内の発色の原因となる主体構造によって分類され、ニ
トロソ染料、ニトロ染料、アゾ染料(モノアゾ染料、ジ
スアゾ染料、トリスアゾ染料、テトラキスアゾ染料)、
アントラキノン染料、インジゴ染料、アジン染料、シア
ニン染料、フタロシアニン染料、スチルベン染料、硫化
染料、トリアゾール染料、トリフェニルメタン染料、ア
クリジン染料、ジフェニルメタン染料、オキサジン染料
等がある。一方、染料特性による実用的な分類法(2)
では、直接染料、酸性染料、塩基性染料、酸性媒染染
料、金属錯塩染料、硫化染料、建染染料、アイゾック染
料、分散染料、反応染料、酸化染料、けい光増白染料、
油溶性(有機溶剤可溶性)染料等がある。
【0044】上記の分類によれば、例えば(2)の分類
法によって酸性染料の中に分類される染料は、さらに
(1)の分類法によって、アゾ染料(モノアゾ、ジスア
ゾ、トリスアゾ、テトラキスアゾ)、アントラキノン染
料、トリフェニルメタン染料、アジン染料等に分類でき
る。一方、染料の重要な特性である色彩は、その化学構
造の中の−CH=CH−、−N=N−等の不飽和結合を
持つ基(発色団)と、−NH2、−OH等の遊離電子対
を持つ基(助色団)とによって、ある特定の波長の光が
吸収され、吸収されない波長の光が肉眼にその物の色と
して捕らえられることによるものであり、その結果、様
々な色彩の染料が存在することになる。後述の「COLOUR
INDEX」では、これらの色彩を黄、オレンジ、赤、バイ
オレット、青、緑、茶、黒に分類している。
【0045】ところで、「THE SOCIETY OF DYERS AND C
OLOURISTS」と「AMERICAN ASSOCIATION OF TEXTILE CHE
MISTS AND COLOURISTS」による「COLOUR INDEX (THIRD
EDITION Vol.1〜8)」は、市販品の染料がそれぞれ
属する分類、構造、性質、用途等を記載しており、各染
料はこの「COLOUR INDEX」の中で分類・定義された「C.
I.Generic Name」により分類されている。すなわち、こ
の「COLOUR INDEX」の分類法は、市販の染料を、まず上
記(2)の分類とほぼ同じような実用的な区分に分け、
次に色の区分を表示し、さらにその中で、同じ化学構造
をもつ染料毎に分類(1から順に番号で表示)してい
る。具体的な構造式まで明確なものはその構造を表す
「C.I.Constitution Number」が記されているが、そう
でないものでも大部分のものに前述(1)の分類のよう
な、例えばアゾ(モノアゾ、ジスアゾ等)、アントラキ
ノン、アジン等の化学構造上の分類が記載されている。
【0046】例えば、酸性(Acid)染料の分類の中の黒
色の染料は「 C.I.Acid Black」という分類で表示さ
れ、その中でも「 C.I.Acid Black 1」はジスアゾ染料
の特定の化学構造のもの、「 C.I. Acid Black 2」は
アジン染料の特定の化学構造のもの、「 C.I.Acid Blac
k 3」はジスアゾ染料の特定の化学構造のもの、という
ように分類され、それぞれに色彩、特性、用途等が記述
されている。そして、この「 C.I.Generic Name」は市
販の染料の商品名と相互に照らし合わせることができ
る。
【0047】さて、本発明に先立って、本発明者らはこ
れらあらゆる分類に属する染料の中の黒色の染料につい
て、黒色皮膜中で本発明が目的とするような機能を有す
るか否かについて検討を行った。その機能とは、 (1)基体樹脂(熱硬化性樹脂)および溶媒(水系、有
機溶剤系を問わず)への溶解または分散が可能であり、
しかも焼付による熱硬化時に変色しないこと。 (2)形成された黒色皮膜が、溶接可能な薄い厚さ(〜
3μm)においても十分な黒色度を有すること。 (3)様々な光源に照らされる家電、事務機器等の鋼板
に使用する場合でも、色が劣化しないこと。すなわち、
良好な耐光堅牢性を有する染料であること。 であり、これら3つの機能をすべて満たす黒色染料でな
ければならない。
【0048】検討の結果、有機溶剤可溶性の黒色染料が
本発明の目的とする黒色皮膜の黒色付与剤として適して
いることが判った。すなわち、有機溶剤可溶性の黒色染
料を有機溶剤可溶性の熱硬化性樹脂と配合することによ
り、溶接可能な薄い皮膜(3μm以下)においても、優
れた黒色度(L≦20、望ましくはL≦15)が得られ
ることが判明した。
【0049】このような有機溶剤可溶性の黒色染料は、
有機溶剤例えばアルコール、セロソルブ、エステル、ケ
トン類に容易に溶解するため、これらの有機溶剤および
有機溶剤可溶性の熱硬化製樹脂とともに混合することに
より、黒色皮膜の組成物とすることが可能である。そし
て、このように黒色皮膜中の黒色付与剤として配合した
場合に、溶接可能な範囲の薄い皮膜(〜3μm)でも優
れた黒色度を示す。さらに染料自体の耐光堅牢度が優れ
ているところから、様々な光源に照らされる家電、事務
機器用等の黒色ステンレス鋼板に用いる場合でも全く問
題はない。
【0050】さらに形成された黒色皮膜の耐食性は、カ
ーボンブラックを黒色付与剤として含む黒色皮膜よりも
はるかに優れている。これは、黒色染料が非導電性であ
ることに加え、染料が分子レベルで黒色皮膜内に均一且
つ緻密に分布し、染料自体が不働態皮膜としての機能を
持つこと、分子レベルで黒色皮膜内に均一且つ緻密に分
布した黒色染料がイオンの透過を防ぎ、皮膜のバリアー
効果を向上させること、等によるものと考えられる。
【0051】そして、このような黒色皮膜を有する本発
明の黒色ステンレス鋼板では、下地クロメートの不働態
皮膜形成(3価Crイオンの作用)によるバリアー効果
と樹脂皮膜自体のバリアー効果とによる防食効果に加
え、上述した黒色染料自体によるバリアー効果が耐食性
をより高いものとし、さらに下地クロメートの6価Cr
イオン→3価Crイオンにより不働態皮膜の欠陥を補修
する自己修復作用と、下地Zn系めっき−クロメート皮
膜−黒色皮膜の良好な密着性等の要因により高度な耐食
性が得られる。また、従来の電解処理法のような処理に
伴う浴成分の変動といった問題が全くなく、また下地の
めっきの種類が限定されないという、塗布処理の最大の
利点も生かすことができる。
【0052】それ以外の染料については、例えば反応性
黒色染料(C.I.Reactive Black)の中のジアゾビニルス
ルホン染料や媒染黒色染料(C.I.Mordant Black)のモ
ノアゾ染料、分散黒色染料(C.I. Disperse Black)の
アゾ染料等は、結果的にはいずれも皮膜自体の黒色性が
不十分であった。これは、皮膜形成の過程および皮膜形
成後の光や熱による変色による要因や、元来黒色度が不
十分であるという要因のいずれかまたはその両方による
ものと推定される。また、例えば不溶性の建染黒色染料
(C.I.Vat Black)は、いかなる基体樹脂とも相溶また
は分散しにくいという問題がある。
【0053】また、本発明者らは、以上述べたような有
機溶剤可溶性の黒色染料うちでも、有機溶剤可溶性の黒
色アゾ系金属錯塩染料が最も優れた耐光堅牢性および耐
食性を有することを見出した。本発明でいう有機溶剤可
溶性の黒色アゾ系金属錯塩染料とは、「COLOUR INDEX」
で「C.I.Solvent Black」の中に分類される有機溶剤可
溶性の黒色染料の中でも、特にアゾ染料とクロム、銅、
コバルト等の3価の金属との錯化合物であり、「COLOUR
INDEX」の「C.I.Generic Name」での代表的なものとし
て、C.I.Solvent Black 6、22、23、25、28、
29、30、34、35、36、37、38、39、4
0、41、42、43、45、47、48、49等があ
り、また、この他に登録されていないものもある。
【0054】この染料の特徴とするところは、染料の分
子構造上親水基を持たないため溶剤可溶性であることの
他に、アゾ染料2分子に対して金属1原子の錯化合物
(2:1型金属錯塩)と考えられる構造上の理由によっ
て、光に対する安定性(耐光堅牢性)が他の黒色染料よ
りも優れていることにある。染料と錯塩を形成し得る金
属はCr、Co、Cu、Fe、Al等があるが、主とし
てCrとの錯塩のものが多い。
【0055】市販品としては例えば、 ・チバガイギー社製のORASOL Black RL ・ORASOL Black RLP(以上、C.I.Solvent Black 29) ・ORASOL Black CN(C.I.Solvent Black 28) ・ORASOL Black BA(C.I.Solvent Black 6) ・BASF製のZAPON Black X51(C.I.Solvent Black
27) ・保土谷化学工業株式会社製のAizen Spilon Black RLH
Special(C.I.Solvent Black 42) 等がある。またこの他に、「COLOUR INDEX(THIRD EDIT
ION)」に登録されていないもの、例えば、 ・保土谷化学工業株式会社製のAizen Spilon Black MH
Special ・日本化薬株式会社製のKayaset Black K−R 等があり、いずれも優れた黒色度を有する黒色皮膜が得
られる。
【0056】また、他の有機溶剤可溶性の黒色染料とし
て、金属錯塩ではない有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料
が、溶接可能な薄い皮膜(〜3μm)において、有機溶
剤可溶性の黒色アゾ系金属錯塩染料と同等以上の優れた
黒色度(L≦20、望ましくはL≦15)を呈すること
が判った。また、この有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料
は、製造単価が有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金属錯塩染
料の約8割程度であるため、上記黒色アゾ系金属錯塩染
料を黒色付与剤とする黒色ステンレス鋼板に較べ、黒色
皮膜の原料コストを低減させることができるという利点
がある。
【0057】黒色アゾ系染料は、化学構造的に発色団の
共役二重結合を長くすることにより、より深みのある黒
色を呈することができる。一方、この有機溶剤可溶性の
黒色アゾ系染料は、光に対する安定度、すなわち、耐光
堅牢度は有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金属錯塩染料より
劣る。但し、OA機器などの室内で用いられる用途に
は、強度の紫外線が当ることがないので全く問題はな
い。
【0058】このような有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染
料としては、先に述べた「 COLOURINDEX」で「C.I.Solv
ent Black」の中に分類される有機溶剤可溶性の黒色染
料の中で、 ・C.I. Solvent Black 1、2、6、15、24、35
(以上、モノアゾ染料) ・C.I. Solvent Black 3、4、39(以上、ジスアゾ
染料) ・C.I. Solvent Black 26、46、51(分子中のア
ゾ基の数は不明) 等がある。また、この他にも「COLOUR INDEX」に登録さ
れていない既存のものや新規のものを用いてもよい。ま
た、有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料は、2種以上のも
のを混合して使用してもよいし、さらに、黒色アゾ系染
料を主体とし、これに化学構造分類上、他の種類に属す
る染料を混合したものを黒色付与剤として用いてもよ
い。
【0059】市販品としては例えば、 ・Neptun Black X60(C.I.Solvent Black 3 ; BASF
製) ・Neptun A Black X17(C.I.Solvent Black 46 ; BA
SF製) ・Mitsui Oil Black YG-6(C.I.Solvent Black 39;
三井東圧染料(株)製) 等があり、いずれも優れた黒色度を呈する黒色皮膜が得
られる。
【0060】また、有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料
も、溶接可能な薄い皮膜(〜3μm)において、有機溶
剤可溶性の黒色アゾ系金属錯塩染料とほぼ同等の優れた
黒色度(L≦20、望ましくはL≦15)を呈すること
が判った。この有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料は、
その製造単価が有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金属錯塩染
料の約半分であるため、上記黒色アゾ系金属錯塩染料を
黒色付与剤とする黒色ステンレス鋼板に較べ、黒色皮膜
の原料コストを大幅に低減させることができるという利
点がある。なお、この有機溶剤可溶性の黒色アジン系染
料も、耐光堅牢度に関しては有機溶剤可溶性の黒色アゾ
系金属錯塩染料より劣るが、OA機器などの室内で用い
られる用途には、強度の紫外線が当ることがないので全
く問題はない。
【0061】このような有機溶剤可溶性の黒色アジン系
染料としては、先に述べた「COLOURINDEX」で「C.I.Sol
vent Black」の中に分類される有機溶剤可溶性の黒色染
料の中で、C.I. Solvent Black 5、5:1、7、3
1、32、50などがある。また、この他にも「COLOUR
INDEX」に登録されていない既存のものや新規のものを
用いてもよい。また、有機溶剤可溶性の黒色アジン系染
料も、2種以上のものを混合して使用してもよいし、さ
らに、黒色アジン系染料を主体とし、これに化学構造分
類上、他の種類に属する染料を混合したものを黒色付与
剤として用いてもよい。
【0062】有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料の市販
品としては、例えば、 ・Basonyl Black X22(C.I.Solvent Black 5 ; BASF
製) ・Orient Spirit Black SB、(C.I.Solvent Black 5 ;
オリエント化学工業(株)製) ・Orient Spirit Black SSBB(C.I.Solvent Black 5
; オリエント化学工業(株)製) ・Orient Nigrosine Base EX(C.I.Solvent Black 7
; オリエント化学工業(株)製) ・Orient Oil Black BS(C.I.Solvent Black 7 ; オ
リエント化学工業(株)製) ・Orient Special Black EB(C.I.Solvent Black 7 ;
オリエント化学工業(株)製) ・Sumisol Black AR(C.I.Solvent Black 50 ; 住友
化学工業(株)製) 等があり、いずれも優れた黒色度を呈する黒色皮膜が得
られる。
【0063】以上の有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料、
黒色アジン系染料は、これを黒色皮膜中の黒色付与剤と
して配合した場合、溶接可能な範囲の薄い皮膜(〜3μ
m)でも優れた黒色度を示す。また、上述したように染
料自体の耐光堅牢度は、有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金
属錯塩染料よりも劣るが、家電、事務機器用等の室内用
途の黒色ステンレス鋼板に用いる場合には全く問題はな
い。上記黒色アゾ系金属錯塩染料、黒色アゾ系染料およ
び黒色アジン系染料は、これら2種以上を適宜混合して
用いることもできる。
【0064】また、以上の各染料の外に、有機溶剤可溶
性染料には、例えば、フタロシアニン染料、アゾ・メチ
ン染料、アントラキノン染料、キノフタロン染料等があ
り、これらの染料を用いることができる。上述したよう
に、本発明に適用される黒色染料としては、分子の化学
構造上、同一種類の分子のみで黒色を呈するもののみな
らず、分子の化学構造が異なる数種類の染料を混合する
ことにより黒色を呈するものもある。したがって、減法
混色の原理を利用して、有機溶剤可溶性のアゾ系金属錯
塩染料、アゾ染料、アジン染料、フタロシアニン染料、
アゾ・メチン染料、アントラキノン染料、キノフタロン
染料等のうちの1種または2種以上の分類に属する着色
染料を幾つか混合して黒色染料としたものを適用するこ
とができる。
【0065】次に、本発明の黒色ステンレス鋼板の黒色
皮膜において、有機溶剤可溶性の熱硬化性樹脂に対する
有機溶剤可溶性の黒色染料の配合比の下限および黒色皮
膜の膜厚の下限は、いずれも本発明が目標とする黒色度
の条件によって決まり、両者には相関関係がある。すな
わち、本発明者らによる実験の結果、有機溶剤可溶性の
熱硬化性樹脂100重量部に対して有機溶剤可溶性の黒
色染料をx重量部配合した黒色皮膜を厚さy(μm)形
成したときの、x(重量部)とy(μm)との関係につ
いて、以下のことが明らかとなった。
【0066】図1は、実験により黒色皮膜の厚さy(μ
m)が黒色皮膜の黒色度(L値)に及ぼす影響を、黒色
染料の配合量x(重量部)との関係で調べたもので、こ
れらの実験結果から、x(重量部)が大きいほどy(μ
m)の下限は小さくなるが、x(重量部)を大きくして
もy>0.2(μm)(望ましくはy>0.65(μ
m))でなければ所望の黒色度は得られず、また、y
(μm)が大きいほどx(重量部)の下限は小さくなる
が、y(μm)を大きく、すなわち、厚い皮膜を形成し
たとしても、x>1(重量部)(望ましくはx>5(重
量部))でなければ所望の黒色度は得られないことが判
った。
【0067】次に、黒色皮膜の厚さy(μm)の上限
は、溶接性の面から規定され、 y≦3 ………………… 望ましくは、 y≦2.5 ……………′ である。yが2.5μm、特に3μmを超えると、溶接
における通電性が低下するため適当でない。次に、有機
溶剤可溶性の熱硬化性樹脂100重量部に対する有機溶
剤可溶性の黒色染料の配合量x(重量部)の上限は、黒
色皮膜の加工性の面から規定され、 x≦200 …………… 望ましくは、 x≦120 ……………′ である。xが120重量部、特に200重量部を超える
と、曲げ等の加工部における黒色皮膜の剥離が著しくな
るため適当でない。
【0068】さらに、x(重量部)とy(μm)との関
係を検討したところ、図2に示すような結果が得られ
た。すなわち、黒色度の目標をL≦20という条件とし
た場合には、 (x−1)(y−0.2)≧7 ………… 但し、x>1、且つy>0.2 とする必要があり、また、より好ましいL≦15という
条件では、 (x−5)(y−0.65)≧6 ………′ 但し、x>5、且つy>0.65 とする必要があることが判った。
【0069】以上の理由から、本発明の黒色ステンレス
鋼板の黒色皮膜の条件は、 (x−1)(y−0.2)≧7 1<x≦200 0.2<y≦3 望ましくは、 (x−5)(y−0.65)≧6 5<x≦120 0.65<y≦2.5 とする。図2は、以上のようにして規定されたxおよび
yの範囲を示すものである。
【0070】本発明の黒色ステンレス鋼板の黒色皮膜の
基体樹脂は、有機溶剤可溶性であり、且つ熱硬化性樹脂
である。基体樹脂をこのような樹脂に規定したのは、次
のような理由による。まず水溶性の樹脂の場合、有機溶
剤可溶性の黒色染料を配合する際に、該染料の溶解が不
十分となる等の問題が生じる。このため、基体樹脂は有
機溶剤可溶性樹脂とする必要がある。また、熱可塑性樹
脂を使用した場合、形成された黒色皮膜の耐傷付性に問
題が生じるため、熱硬化性樹脂とする必要がある。
【0071】有機溶剤可溶性の熱硬化性樹脂としては、
例えば、アクリル系共重合体樹脂、アルキド樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリブタジエン樹脂、フェノール樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、シリコン系樹脂、イソシアネートまたは
メラミン架橋型フッ素樹脂類、およびこれら樹脂の2種
以上の混合物、他のモノマーとの付加縮合物若しくは他
の樹脂による変性誘導体などが挙げられる。これらのう
ち、アクリル系共重合体樹脂、アルキド樹脂、エポキシ
樹脂などが好適である。
【0072】上記アクリル系共重合体は、通常の不飽和
エチレン性単量体を用い、溶液重合法、エマルジョン重
合法または懸濁重合法等によって合成される樹脂類であ
って、メタクリレート系、アクリルニトリル、スチレ
ン、アクリル酸、アクリルアミド、ビニルトルエン等の
硬質の単量体を必須成分とし、これに樹脂の硬さ、柔軟
性、架橋性を付与する目的で不飽和ビニル単量体を適宜
配合することによって得られる。また、この樹脂を他の
アルキド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などによ
って変性させた樹脂とすることもできる。
【0073】また、アルキド樹脂は、通常の合成方法に
よって得られる公知のものを使用することができ、例え
ば、油変性アルキド樹脂、ロジン変性アルキド樹脂、フ
ェノール変性アルキド樹脂、スチレン化アルキド樹脂、
シリコン変性アルキド樹脂、アクリル変性アルキド樹
脂、オイルフリーアルキド樹脂(ポリエステル樹脂)な
どを挙げることができる。
【0074】エポキシ樹脂としては、エピクロルヒドリ
ン型、グリシジルエーテル型等のストレートエポキシ樹
脂、脂肪酸変性エポキシ樹脂、多塩基性酸変性エポキシ
樹脂、アクリル樹脂変性エポキシ樹脂、アルキド(また
はポリエステル)変性エポキシ樹脂、ポリブタジエン変
性エポキシ樹脂、フェノール変性エポキシ樹脂、アミン
もしくはポリアミン変性エポキシ樹脂、ウレタン変性エ
ポキシ樹脂などが用いられる。これらの樹脂に対して、
公知の所定の硬化剤が用いられる。この硬化剤として
は、例えば、メラミン、ブロックイソシアネート、尿素
などがある。
【0075】以上述べた本発明の黒色ステンレス鋼板の
黒色皮膜は、そのままでも必要な特性を十分備えたもの
であるが、以下に述べる添加剤を添加することにより、
より優れた特性が得られる。
【0076】まず、黒色皮膜に良好な自己潤滑性を付与
するために、皮膜組成物に固形潤滑剤を加えることが望
ましい。本発明に適用できる固形潤滑剤としては、以下
のようなものがあげられる。 ・炭化水素系滑剤類;例えば、天然のパラフィン、合成
パラフィン、マイクロワックス、ポエチレンワックス、
塩素化炭化水素等。 ・フッ素樹脂;例えば、ポリフルオロエチレン樹脂、ポ
リフッ化ビニル樹脂、ポリ4フッ化エチレン樹脂、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂等。 ・脂肪酸アミド系滑剤;例えば、ステアリン酸アミド、
パルミチン酸アミド、メチレンビスステアロアミド、エ
チレンビスステアロアミド、オレイン酸アミド、エシル
酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミド等。 ・金属石けん類;例えば、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸鉛、ラウリン酸カルシウム、パルミチン酸カ
ルシウム等。 ・金属硫化物類;二硫化モリブデン、二硫化タングステ
ン。 ・その他;グラファイト、フッ化黒鉛、窒化ホウ素、グ
リース、アルカリ金属硫酸塩等。
【0077】上記固形潤滑剤は、熱硫化性樹脂100重
量部に対して、1〜100重量部、好ましくは10〜6
0重量部の範囲で配合する。配合量が10重量部未満、
特に1重量部未満であると、固形潤滑剤添加による黒色
皮膜の潤滑向上効果が乏しく、一方、60重量部超、特
に100重量部超であると、硬化後の黒色皮膜の強度が
低下し、皮膜の一部がプレス加工の型に付着するため適
当でない。
【0078】有機溶剤可溶性の基体樹脂と有機溶剤可溶
性の黒色染料からなる黒色皮膜組成物を塗布して得られ
た黒色皮膜は、下地ステンレス鋼板とクロメート皮膜と
の相乗効果により十分な耐食性を有しているが、加工部
における耐食性を一層向上させるために、黒色皮膜組成
物中に防錆顔料を添加することができ、これによってよ
り一層優れた耐食性が得られ、且つ黒色ステンレス鋼板
の用途も広がるので好ましい。防錆顔料としては、難溶
性クロム酸塩、シリカの中から選ばれる1種または2種
以上が用いられる。
【0079】難溶性クロム酸塩としては、クロム酸バリ
ウム(BaCrO4)、クロム酸ストロンチウム(Sr
CrO4)、クロム酸鉛(PbCrO4)、クロム酸亜鉛
(ZnCrO4・4Zn(OH)2)、クロム酸カルシウ
ム(CaCrO4)、クロム酸亜鉛カリウム(K2O・4
ZnO・4CrO3・3H2O)、クロム酸銀(AgCr
O4)がある。
【0080】本発明で使用するシリカとしては、乾式シ
リカ(例えば、日本アエロジル(株)製のAEROSIL 13
0、AEROSIL 200、AEROSIL 300、AEROSIL 38
0、AEROSIL R972、AEROSIL R811、AEROSIL R
805、AEROSIL R974等)、コロイダルシリカ(溶
剤型の有機樹脂に対して、例えば日産化学工業(株)製の
MA-ST、IPA-ST、NBA-ST、IBA-ST、EG-ST、XBA-ST、ETC-
ST、DMAC-ST等)、湿式シリカ・沈降法(例えば、徳山
曹達(株)製T−32(S)、K−41、F−80)、湿
式シリカ・ゲル法(例えば、富士デヴィソン化学(株)製
サイロイド244、サイロイド150、サイロイド7
2、サイロイド65、SHIELDEX等)などを使用すること
ができる。また、上記のシリカを2種以上混合して使用
することも可能である。
【0081】以上の防錆顔料を1種または2種以上、上
記黒色皮膜組成物にその構成成分として配合する。防錆
顔料の配合比は、熱硬化性樹脂100重量部に対して、
1〜100重量部、好ましくは10〜60重量部の範囲
とする。防錆顔料の配分比が1重量部未満では、防錆顔
料を配合したことによる防錆効果が現れず、一方、10
0重量部を超えると、防錆顔料自体に黒色以外の着色効
果があるため、例えば黄色の難溶性クロム酸塩の場合に
は、黒色性を低下させてしまうという問題が生じる。
【0082】また、上記固形潤滑剤と粒子状防錆顔料と
を複合添加すれば、加工性、加工部の耐食性ともに優れ
た黒色皮膜を形成することが可能となる。その際、基体
樹脂100重量部に対し、固形潤滑剤および粒子状防錆
顔料は、それぞれ1〜100重量部、好ましくは10〜
60重量部の範囲で添加される。また、黒色の微妙な色
調や光沢度を好みに応じて調整するため、他の着色顔料
(カ−ブンブラック等の無機顔料、有機顔料)や着色染
料を添加してもよい。
【0083】以上の黒色皮膜は、その組成物を必要に応
じて溶剤に希釈し、ロール絞り、ロールコーター或いは
エアナイフ等の方法により所定膜厚に塗布した後、板温
80〜300℃(好ましくは120〜250℃)で加熱
硬化させることにより得られる。塗布方法および焼付方
法は、一般的な方法で行われ、特に制限はないが、本発
明の黒色ステンレス鋼板の製造では、鉄鋼メーカーが有
する高耐食性表面処理鋼板を製造するためのコーティン
グ設備がそのまま使用できるという大きなメリットがあ
る。
【0084】
【実施例】家電、事務機器用対応の黒色ステンレス鋼板
として、本発明に基づく実施例(1)〜(4)、および
これら実施例にそれぞれに対応した比較例(1)〜
(4)を以下に示す。各ステンレス鋼板をアルカリ脱脂
後、水洗・乾燥し、これに塗布型クロメート処理液をロ
ールコーターで塗布し或いは電解クロメート処理浴に浸
漬して電解クロメート皮膜を形成し、乾燥後第2層とし
て樹脂液をロールコーターで塗布した。さらに乾燥後、
加熱処理し空冷した。
【0085】上記塗布型クロメート処理および電解クロ
メート処理の各条件は以下の通りである。 ・塗布型クロメート処理条件 3価Crイオン:6価Crイオン=2:3、pH=2.
5(KOHでpH調整)、固形分20g/lのクロメー
ト処理液を常温でロールコーターにて塗布後乾燥した。 ・電解クロメート処理条件 CrO3:30g/l、H2SO4:0.2g/l、浴温
40℃の浴により、電流密度10A/dm2の条件で陰
極電解処理し、水洗・乾燥した。クロメート皮膜の付着
量は、通電量を制御することにより調整した。
【0086】表1ないし表6は、各実施例および比較例
において用いられたステンレス鋼板、黒色皮膜形成用の
基体樹脂、黒色付与剤、固形潤滑剤を示し、また、表7
ないし表80は、本実施例および比較例に用いたステン
レス鋼板、クロメート皮膜、黒色皮膜形成用の組成物お
よび得られた黒色ステンレス鋼板についての試験結果を
示している。黒色皮膜形成用組成物は、表2〜表6に示
す成分を表7以下に示す配合量に基づいて配合し、必要
に応じて有機溶剤を添加して希釈した。また、上記によ
り作成した黒色ステンレス鋼板の試験は以下のようにし
て行った。
【0087】(1)黒色度 スガ試験機株式会社製の多光源分光光度計(型式MS
C)を用いて、黒色皮膜のL値を測定した。その評価基
準は、以下の通りである。 ◎:L≦15 ○:15<L≦20 ×:L>20
【0088】(2)溶接性試験 以下の条件でスポット溶接を行い、連続打点数で評価を
行った。また評価基準は、以下の通りである。 電極 :Cr−Cu、D型 電極径 :6mmφ 溶接電流 :10kA 通電加圧力:200kg 通電時間 :12サイクル/60Hz ◎ :1000打点以上 ○ :700打点以上 × :700打点未満
【0089】(3)黒色皮膜の密着性 黒色皮膜面に1mm間隔で100個のゴバン目を刻み、
接着テープをこのゴバン目に貼着・剥離することにより
密着性の評価を行った。その評価基準は以下の通りであ
る。 ◎:剥離面積0% ○:剥離面積10%未満 △:剥離面積10%以上、20%未満 ×:剥離面積20%以上
【0090】(4)加工性試験 ブランク径φ120mm、ダイスφ50mmで10mm
押出しによるハット絞り加工を行い、黒色ステンレス鋼
板の側面加工部を接着テープで剥離し、皮膜のテープへ
の剥離の程度および黒色皮膜の外観の変化について評価
を行なった。その評価基準は以下の通りである。 ◎:粉状剥離が全くない。 +○:局部的に若干の粉状剥離が生じるが、黒色皮膜の
外観はほとんど変わらない。 ○:粉状剥離によりテープが極く薄く黒色となるが、黒
色皮膜の外観はほとんど変わらない。 −○:粉状剥離によりテープが薄く黒色となり、黒色皮
膜の外観がわずかに白色化する。 △:粉状剥離によりテープが黒色となり、黒色皮膜の白
色化が目立つ。 ×:粉状剥離によりテープが著しく黒色となり、黒色皮
膜が完全に剥離する。
【0091】(5)耐光堅牢度 黒色皮膜をJISL−0842第2露光法によりフェー
ドメーター照射し、ブルースケールで等級判定を行っ
た。 ◎:ブルースケール7〜8級 ○:ブルースケール5〜6級 △:ブルースケール3〜4級 ×:ブルースケール1〜2級
【0092】実施例(1)および比較例(1) 異なる黒色付与剤を配合した黒色皮膜を有する本発明材
について、黒色度、溶接性、加工性、密着性および耐光
堅牢性を調べた。また、比較材についても黒色度、溶接
性および耐光堅牢性の測定・試験を行った(但し、比較
材作成において、黒色付与剤が水可溶性の黒色染料であ
る場合には、相性(なじみ易さ)の点から水分散性の熱
硬化性樹脂を基体樹脂とした)。その結果を表7〜表2
4に示す。この実施例では、黒色皮膜の組成は基体樹脂
100重量部に対して黒色付与剤を70重量部で一定と
し、ロールコーターによる黒色皮膜の塗布条件を変える
ことにより厚さの異なる黒色皮膜を作成した。図3に、
実施例(1)および比較例(1)の黒色度の測定結果を
示す。これによれば、黒色付与剤として有機溶剤可溶性
の黒色染料を用いた本発明材は、溶接可能な皮膜厚さの
範囲で目標とする黒色度が得られているが、それ以外の
黒色染料および黒色顔料では、黒色度が目標値に達して
いない。
【0093】実施例(2)および比較例(2) 黒色付与剤として、特定の有機溶剤可溶性の黒色染料を
用い、異なる黒色皮膜組成(黒色付与剤濃度)と膜厚の
本発明材について、黒色度、溶接性、加工性、密着性お
よび耐光堅牢性を調べた。また、比較材についても黒色
度及び溶接性の測定・試験を行った。その結果を表25
〜表60に示す。これによれば、黒色付与剤の配合量x
と黒色皮膜の膜厚yが(x−1)(y−0.2)≧7の
条件を満足する場合にのみ、良好な黒色度が得られ、ま
た、特に(x−5)(y−0.65)≧6を満足するも
のは、L値が15以下の優れた黒色度が得られている。
また、図4は、実施例(1)、(2)、比較例(1)、
(2)の溶接性の測定結果を示すもので、溶接性は皮膜
厚2.5μmを超えると低下し始め、特に3μmを超え
る皮膜厚では適切な溶接が不可能となる。
【0094】実施例(3)および比較例(3) 素材ステンレス鋼板の種類、クロメートの種類と付着量
および黒色皮膜の組成を変えた本発明材について、黒色
度、溶接性、加工性および耐光堅牢性をそれぞれ調べ
た。また、比較材についても同様の測定・試験を行っ
た。その結果を表61〜表70に示す。
【0095】実施例(4)および比較例(4) 異なる組成の黒色皮膜を有する本発明材について、黒色
度、溶接性、加工性および耐光堅牢性を調べた。また、
比較材についても同様の測定・試験を行った。その結果
を表71〜表80に示す。
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】
【表3】
【0099】
【表4】
【0100】
【表5】
【0101】
【表6】
【0102】
【表7】
【0103】
【表8】
【0104】
【表9】
【0105】
【表10】
【0106】
【表11】
【0107】
【表12】
【0108】
【表13】
【0109】
【表14】
【0110】
【表15】
【0111】
【表16】
【0112】
【表17】
【0113】
【表18】
【0114】
【表19】
【0115】
【表20】
【0116】
【表21】
【0117】
【表22】
【0118】
【表23】
【0119】
【表24】
【0120】
【表25】
【0121】
【表26】
【0122】
【表27】
【0123】
【表28】
【0124】
【表29】
【0125】
【表30】
【0126】
【表31】
【0127】
【32表】
【0128】
【表33】
【0129】
【表34】
【0130】
【表35】
【0131】
【表36】
【0132】
【表37】
【0133】
【表38】
【0134】
【表39】
【0135】
【表40】
【0136】
【表41】
【0137】
【表42】
【0138】
【表43】
【0139】
【表44】
【0140】
【表45】
【0141】
【表46】
【0142】
【表47】
【0143】
【表48】
【0144】
【表49】
【0145】
【表50】
【0146】
【表51】
【0147】
【表52】
【0148】
【表53】
【0149】
【表54】
【0150】
【表55】
【0151】
【表56】
【0152】
【表57】
【0153】
【表58】
【0154】
【表59】
【0155】
【表60】
【0156】
【表61】
【0157】
【表62】
【0158】
【表63】
【0159】
【表64】
【0160】
【表65】
【0161】
【表66】
【0162】
【表67】
【0163】
【表68】
【0164】
【表69】
【0165】
【表70】
【0166】
【表71】
【0167】
【表72】
【0168】
【表73】
【0169】
【表74】
【0170】
【表75】
【0171】
【表76】
【0172】
【表77】
【0173】
【表78】
【0174】
【表79】
【0175】
【表80】
【0176】*1:表1参照 *2:表2参照 *3:表3〜表5参照 *4:基体樹脂100重量部に対する黒色付与剤の重量
部を表わす。 *5:表6参照 *6:基体樹脂100重量部に対する粒子状防錆顔料の
重量部を表わす。 *7:(x−1)(y−0.2)の値 *8:(x−5)(y−0.65)の値
【0177】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、黒色皮膜が
従来の塗装ステンレス鋼板よりも薄い皮膜(〜3μm)
のため溶接が可能であり、しかも黒色度の優れた黒色ス
テンレス鋼板が得られる。また、この黒色ステンレス鋼
板は、黒色度、溶接性の他に、黒色皮膜の密着性、加工
性、耐食性、耐光堅牢性においても優れているととも
に、既存ロールコーター設備等による塗布および焼き付
けで製造することができるため、電解処理による黒色化
方法のような鋼の溶解による浴成分の変動といった問題
がなく、このため生産性を大きく向上させることがで
き、諸性能、生産性の両面で極めて優れた黒色ステンレ
ス鋼板を提供できるものである。
【0178】また、黒色皮膜が黒色染料として有機溶剤
可溶性の黒色アゾ系金属錯塩染料を含む黒色ステンレス
鋼板は、特に優れた耐光堅牢性を示す。また、黒色皮膜
に有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料や黒色アジン系染料
を含む黒色ステンレス鋼板は、有機溶剤可溶性の黒色ア
ゾ系金属錯塩染料と比較して耐光堅牢性はやや劣るもの
の、家電用等の屋内用途には全く問題がない上に、それ
ら黒色染料の価格が有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金属錯
塩染料の約5〜8割程度であるため、黒色皮膜組成物の
原料コストが低いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】黒色皮膜の厚さyが黒色度(L値)に及ぼす影
響を、有機溶剤可溶性の黒色染料の配合量xとの関係で
示したものである。
【図2】所望の黒色度(L値)が得られる有機溶剤可溶
性の黒色染料の配合量xと黒色皮膜の厚さyの範囲を示
したものである。
【図3】黒色皮膜厚さと黒色度との関係を示したもので
ある。
【図4】黒色皮膜厚さと溶接性との関係を示したもので
ある。
【表32】

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒
    色染料を下記,式を満足する配合量x(重量部)で
    配合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μ
    m)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス
    鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  2. 【請求項2】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、さら
    に黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色染料を下記
    ,式を満足する配合量x(重量部)で配合してな
    り、且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色
    皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  3. 【請求項3】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒
    色染料を下記,式を満足する配合量x(重量部)で
    配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ下
    記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有し
    てなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  4. 【請求項4】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、黒色
    付与剤として有機溶剤可溶性の黒色染料を下記,式
    を満足する配合量x(重量部)で配合し、さらに粒子状
    防錆顔料を配合してなり、且つ下記,式を満足する
    膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色
    ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  5. 【請求項5】 固形潤滑剤として、ポリオレフィンワッ
    クス等の炭化水素系化合物、フッ素樹脂系化合物、脂肪
    酸アミド系化合物、金属石けん類、二硫化モリブデン等
    の金属硫化物、グラファイト、フッ化黒鉛、窒化ホウ素
    およびポリアルキレングリコールからなる群の中から選
    ばれる1種または2種以上を用いることを特徴とする請
    求項2または4に記載の溶接可能な黒色ステンレス鋼
    板。
  6. 【請求項6】 粒子状防錆顔料として、難溶性クロム化
    合物およびシリカの群からなる中から選ばれる1種また
    は2種以上を用いることを特徴とする請求項3、4また
    は5に記載の溶接可能な黒色ステンレス鋼板。
  7. 【請求項7】 黒色皮膜が、基体樹脂100重量部に対
    して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色染料を下
    記´,´式を満足する配合量x(重量部)で配合し
    てなり、且つ下記´,´式を満足する膜厚y(μ
    m)を有する請求項1、2、3、4、5または6に記載
    の溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−5)(y−0.65)≧6 ………´ 5<x≦120(重量部) ………´ 0.65<y≦2.5(μm) ………´ 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  8. 【請求項8】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒
    色アゾ系染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料
    からなる群の中から選ばれる1種または2種以上の黒色
    染料を合計で下記,式を満足する配合量x(重量
    部)で配合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚
    y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステ
    ンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  9. 【請求項9】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、さら
    に黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料お
    よび有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料からなる群の中
    から選ばれる1種または2種以上の黒色染料を合計で下
    記,式を満足する配合量x(重量部)で配合してな
    り、且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色
    皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  10. 【請求項10】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可
    溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂10
    0重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の
    黒色アゾ系染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン系染
    料からなる群の中から選ばれる1種または2種以上の黒
    色染料を合計で下記,式を満足する配合量x(重量
    部)で配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、
    且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜
    を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  11. 【請求項11】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可
    溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂10
    0重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、黒
    色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料および
    有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料からなる群の中から
    選ばれる1種または2種以上の黒色染料を合計で下記
    ,式を満足する配合量x(重量部)で配合し、さら
    に粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ下記,式を
    満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可
    能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  12. 【請求項12】 固形潤滑剤として、ポリオレフィンワ
    ックス等の炭化水素系化合物、フッ素樹脂系化合物、脂
    肪酸アミド系化合物、金属石けん類、二硫化モリブデン
    等の金属硫化物、グラファイト、フッ化黒鉛、窒化ホウ
    素およびポリアルキレングリコールの群からなる中から
    選ばれる1種または2種以上を用いることを特徴とする
    請求項9または11に記載の溶接可能な黒色ステンレス
    鋼板。
  13. 【請求項13】 粒子状防錆顔料として、難溶性クロム
    化合物およびシリカからなる群の中から選ばれる1種ま
    たは2種以上を用いることを特徴とする請求項10、1
    1または12に記載の溶接可能な黒色ステンレス鋼板。
  14. 【請求項14】 黒色皮膜が、基体樹脂100重量部に
    対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系
    染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料からなる
    群の中から選ばれる1種または2種以上の黒色染料を合
    計で下記´,´式を満足する配合量x(重量部)で
    配合してなり、且つ下記´,´式を満足する膜厚y
    (μm)を有する請求項8、9、10、11、12また
    は13に記載の溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−5)(y−0.65)≧6 ………´ 5<x≦120(重量部) ………´ 0.65<y≦2.5(μm) ………´ 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  15. 【請求項15】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可
    溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂10
    0重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の
    黒色アゾ系金属錯塩染料を下記,式を満足する配合
    量x(重量部)で配合してなり、且つ下記,式を満
    足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能
    な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
    量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  16. 【請求項16】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可
    溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂10
    0重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、さ
    らに黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金属
    錯塩染料を下記,式を満足する配合量x(重量部)
    で配合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚y
    (μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステン
    レス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
    量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  17. 【請求項17】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可
    溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂10
    0重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の
    黒色アゾ系金属錯塩染料を下記,式を満足する配合
    量x(重量部)で配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合
    してなり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)
    の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼
    板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
    量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  18. 【請求項18】 ステンレス鋼板の表面に、有機溶剤可
    溶性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂10
    0重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、黒
    色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金属錯塩染
    料を下記,式を満足する配合量x(重量部)で配合
    し、さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ下記
    ,式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有して
    なる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
    量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  19. 【請求項19】 固形潤滑剤として、ポリオレフィンワ
    ックス等の炭化水素系化合物、フッ素樹脂系化合物、脂
    肪酸アミド系化合物、金属石けん類、二硫化モリブデン
    等の金属硫化物、グラファイト、フッ化黒鉛、窒化ホウ
    素およびポリアルキレングリコールからなる群の中から
    選ばれる1種または2種以上を用いることを特徴とする
    請求項16または18に記載の溶接可能な黒色ステンレ
    ス鋼板。
  20. 【請求項20】 粒子状防錆顔料として、難溶性クロム
    化合物およびシリカからなる群の中から選ばれる1種ま
    たは2種以上を用いることを特徴とする請求項17、1
    8または19に記載の溶接可能な黒色ステンレス鋼板。
  21. 【請求項21】 黒色皮膜が、基体樹脂100重量部に
    対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系
    金属錯塩染料を下記´,´式を満足する配合量x
    (重量部)で配合してなり、且つ下記´,´式を満
    足する膜厚y(μm)を有する請求項15、16、1
    7、18、19または20に記載の溶接可能な黒色ステ
    ンレス鋼板。 (x−5)(y−0.65)≧6 ………´ 5<x≦120(重量部) ………´ 0.65<y≦2.5(μm) ………´ 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
    量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  22. 【請求項22】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒
    色染料を下記,式を満足する配合量x(重量部)で
    配合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μ
    m)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス
    鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  23. 【請求項23】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、さら
    に黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色染料を下記
    ,式を満足する配合量x(重量部)で配合してな
    り、且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色
    皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  24. 【請求項24】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒
    色染料を下記,式を満足する配合量x(重量部)で
    配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ下
    記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有し
    てなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  25. 【請求項25】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、黒色
    付与剤として有機溶剤可溶性の黒色染料を下記,式
    を満足する配合量x(重量部)で配合し、さらに粒子状
    防錆顔料を配合してなり、且つ下記,式を満足する
    膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色
    ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  26. 【請求項26】 固形潤滑剤として、ポリオレフィンワ
    ックス等の炭化水素系化合物、フッ素樹脂系化合物、脂
    肪酸アミド系化合物、金属石けん類、二硫化モリブデン
    等の金属硫化物、グラファイト、フッ化黒鉛、窒化ホウ
    素およびポリアルキレングリコールからなる群の中から
    選ばれる1種または2種以上を用いることを特徴とする
    請求項23または25に記載の溶接可能な黒色ステンレ
    ス鋼板。
  27. 【請求項27】 粒子状防錆顔料として、難溶性クロム
    化合物およびシリカの群からなる中から選ばれる1種ま
    たは2種以上を用いることを特徴とする請求項24、2
    5または26に記載の溶接可能な黒色ステンレス鋼板。
  28. 【請求項28】 黒色皮膜が、基体樹脂100重量部に
    対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色染料を
    下記´,´式を満足する配合量x(重量部)で配合
    してなり、且つ下記´,´式を満足する膜厚y(μ
    m)を有する請求項22、23、24、25、26また
    は27に記載の溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−5)(y−0.65)≧6 ………´ 5<x≦120(重量部) ………´ 0.65<y≦2.5(μm) ………´ 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  29. 【請求項29】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒
    色アゾ系染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料
    からなる群の中から選ばれる1種または2種以上の黒色
    染料を合計で下記,式を満足する配合量x(重量
    部)で配合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚
    y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステ
    ンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  30. 【請求項30】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、さら
    に黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料お
    よび有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料からなる群の中
    から選ばれる1種または2種以上の黒色染料を合計で下
    記,式を満足する配合量x(重量部)で配合してな
    り、且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色
    皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  31. 【請求項31】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒
    色アゾ系染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料
    からなる群の中から選ばれる1種または2種以上の黒色
    染料を合計で下記,式を満足する配合量x(重量
    部)で配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、
    且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜
    を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  32. 【請求項32】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、黒色
    付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系染料および有
    機溶剤可溶性の黒色アジン系染料からなる群の中から選
    ばれる1種または2種以上の黒色染料を合計で下記,
    式を満足する配合量x(重量部)で配合し、さらに粒
    子状防錆顔料を配合してなり、且つ下記,式を満足
    する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な
    黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  33. 【請求項33】 固形潤滑剤として、ポリオレフィンワ
    ックス等の炭化水素系化合物、フッ素樹脂系化合物、脂
    肪酸アミド系化合物、金属石けん類、二硫化モリブデン
    等の金属硫化物、グラファイト、フッ化黒鉛、窒化ホウ
    素およびポリアルキレングリコールの群からなる中から
    選ばれる1種または2種以上を用いることを特徴とする
    請求項30または32に記載の溶接可能な黒色ステンレ
    ス鋼板。
  34. 【請求項34】 粒子状防錆顔料として、難溶性クロム
    化合物およびシリカからなる群の中から選ばれる1種ま
    たは2種以上を用いることを特徴とする請求項31、3
    2または33に記載の溶接可能な黒色ステンレス鋼板。
  35. 【請求項35】 黒色皮膜が、基体樹脂100重量部に
    対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系
    染料および有機溶剤可溶性の黒色アジン系染料からなる
    群の中から選ばれる1種または2種以上の黒色染料を合
    計で下記´,´式を満足する配合量x(重量部)で
    配合してなり、且つ下記´,´式を満足する膜厚y
    (μm)を有する請求項29、30、31、32、33
    または34に記載の溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−5)(y−0.65)≧6 ………´ 5<x≦120(重量部) ………´ 0.65<y≦2.5(μm) ………´ 但し、x:黒色染料の基体樹脂100重量部に対する配
    合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  36. 【請求項36】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒
    色アゾ系金属錯塩染料を下記,式を満足する配合量
    x(重量部)で配合してなり、且つ下記,式を満足
    する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な
    黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
    量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  37. 【請求項37】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、さら
    に黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金属錯
    塩染料を下記,式を満足する配合量x(重量部)で
    配合してなり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μ
    m)の黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス
    鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
    量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  38. 【請求項38】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒
    色アゾ系金属錯塩染料を下記,式を満足する配合量
    x(重量部)で配合し、さらに粒子状防錆顔料を配合し
    てなり、且つ下記,式を満足する膜厚y(μm)の
    黒色皮膜を有してなる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
    量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  39. 【請求項39】 ステンレス鋼板の表面にクロム付着量
    (金属クロム換算)1〜200mg/m2のクロメート
    皮膜を有し、該クロメート皮膜の上部に、有機溶剤可溶
    性の熱硬化性樹脂を基体樹脂とし、この基体樹脂100
    重量部に対して、固形潤滑剤を1〜100重量部、黒色
    付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系金属錯塩染料
    を下記,式を満足する配合量x(重量部)で配合
    し、さらに粒子状防錆顔料を配合してなり、且つ下記
    ,式を満足する膜厚y(μm)の黒色皮膜を有して
    なる溶接可能な黒色ステンレス鋼板。 (x−1)(y−0.2)≧7 ……… 1<x≦200(重量部) ……… 0.2<y≦3(μm) ……… 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
    量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
  40. 【請求項40】 固形潤滑剤として、ポリオレフィンワ
    ックス等の炭化水素系化合物、フッ素樹脂系化合物、脂
    肪酸アミド系化合物、金属石けん類、二硫化モリブデン
    等の金属硫化物、グラファイト、フッ化黒鉛、窒化ホウ
    素およびポリアルキレングリコールからなる群の中から
    選ばれる1種または2種以上を用いることを特徴とする
    請求項37または39に記載の溶接可能な黒色ステンレ
    ス鋼板。
  41. 【請求項41】 粒子状防錆顔料として、難溶性クロム
    化合物およびシリカからなる群の中から選ばれる1種ま
    たは2種以上を用いることを特徴とする請求項38、3
    9または40に記載の溶接可能な黒色ステンレス鋼板。
  42. 【請求項42】 黒色皮膜が、基体樹脂100重量部に
    対して、黒色付与剤として有機溶剤可溶性の黒色アゾ系
    金属錯塩染料を下記´,´式を満足する配合量x
    (重量部)で配合してなり、且つ下記´,´式を満
    足する膜厚y(μm)を有する請求項36、37、3
    8、39、40または41に記載の溶接可能な黒色ステ
    ンレス鋼板。 (x−5)(y−0.65)≧6 ………´ 5<x≦120(重量部) ………´ 0.65<y≦2.5(μm) ………´ 但し、x:黒色アゾ系金属錯塩染料の基体樹脂100重
    量部に対する配合量(重量部) y:黒色皮膜の膜厚(μm)
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