JPH0523741B2 - - Google Patents

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JPH0523741B2
JPH0523741B2 JP14492490A JP14492490A JPH0523741B2 JP H0523741 B2 JPH0523741 B2 JP H0523741B2 JP 14492490 A JP14492490 A JP 14492490A JP 14492490 A JP14492490 A JP 14492490A JP H0523741 B2 JPH0523741 B2 JP H0523741B2
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JP
Japan
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apg501
bacillus
activity
alkaline protease
protease
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JP14492490A
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JPH0315385A (ja
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Yasuto Watanabe
Shigeyuki Takenishi
Hirobumi Nakano
Shogo Katsushiro
Toshihiro Kuno
Shiro Abe
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Gunze Ltd
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Gunze Ltd
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の分野 本発明はバチルス(Bacillus)属に属する新規
アルカリプロテアーゼAPG501生産菌株に関す
る。 発明の背景 従来から種々のアルカリプロテアーゼが知られ
ており、繊維、洗剤、皮革加工、食品等の広範な
分野で利用されている。 近年、繊維の分野において、絹織物の精練にこ
のアルカリプロテアーゼを用いる酵素精練法が提
案され、本発明者らは用いるアルカリプロテアー
ゼについて種々研究を重ねた。その間に、バチル
ス属に属するある種の新菌株が該酵素精練に適す
る新規なアルカリプロテアーゼAPG501を生産す
ることを見出し、本発明を完成するにいたつた。 発明の開示 本発明の生産菌株が生産する新規アルカリプロ
テアーゼAPG501は以下の理化学的性質を有す
る。 (a) アルカリ領域でプロテアーゼ作用を有する、 (b) セリシンに対して高い特異的なプロテアーゼ
作用を有し、その至適PHは8.5〜9、至適温度
は60〜65℃、 (c) 4℃において、PH5.5〜11の範囲で安定、 (d) PH7.0において、50℃まで安定、60℃から失
活開始、70℃で完全に失活 (e) 活性発現ならびに安定化に金属イオンを必要
とせず、ジイソプロピルフルオロリン酸塩
(DFP)で著しく活性が阻害される、 (f) 超遠心法による分子量16300、ゲル濾過法に
よる分子量19000、 (g) 7.5%ポリアクリルアミドゲルによるデイス
ク電気泳動(PH9.4)において、0.01%ブロモ
フエノールブルー(BPB)の移動を1とした
場合、酵素蛋白の泳動は0.14、 (h) 焦点電気泳動による等電点は6.96、 (i) リジン5、ヒスチジン3、アルギニン2、ア
スパラギン酸14、スレオニン13、セリン20、グ
ルタミン酸6、プロリン1、グリシン17、アラ
ニン20、バリン15、メチオニン2、イソロイシ
ン4、ロイシン8、チロシン7、フエニルアラ
ニン2、トリプトフアン0、およびシステイン
0のアミノ酸組成を有する。 アルカリプロテアーゼAPG501は、ことに、セ
リシンに対して高い特異性を有し、分子量が比較
的小さく、等電点が低い点で公知のアルカリプロ
テアーゼと区別される。 アルカリプロテアーゼAPG501の活性はつぎの
ようにして測定する。 製糸工程での絹糸屑を浴比1:18にて、110℃
で60分間熱水溶出を行ない、この溶出液を275nm
における吸光度が4.0になるように水で調整して
セリシン溶出液を調製する。このセリシン溶出液
2.5ml、検体酵素液0.1mlおよび0.3M炭酸水素ナト
リウム−0.3M炭酸水素ナトリウム緩衝液(PH
10.0)0.5mlを混合し、60℃で10分間反応させる。
ついで、反応液に10%トリクロロ酢酸(TCA)
溶液3.0mlを加えて反応を停止させ、氷水中に30
分間放置後、遠心分離(17000G)し、上澄液の
275nmにおける吸光度を測定する。275nmにおけ
る吸光度1はチロシン4.5マイクロモルに相当す
る。この条件下、1分間に1マイクロモルのチロ
シンに相当する可溶性窒素化合物を生成する酵素
活性を1単位とする。 該新規アルカリプロテアーゼAPG501は、本発
明のバチルス属に属する新規な菌株により生産さ
れる酵素である。該菌株は本発明者らにより、京
都府綾部市で採取した土壌から分離され、バチル
ス・エス・ピイ(Bacillus sp.)9111−5B株と命
名され、微工研菌寄第8520号の下、通産省工業技
術院微生物工業技術研究所に寄託されている。 バチルス・エス・ピイ9111−5B株(微工研菌
寄第8520号)の菌学的性質を以下に示す。 形態学的特徴 (1) 細胞の大きさ、形 栄養細胞0.3〜0.5μm×0.7〜1.5μm、短桿菌。 (2) 多形性 細胞が0.5μm×3.0μmに伸長することがある。 (3) 運動性 運動性あり。 (4) 鞭毛 周毛を有する。 (5) 胞子 0.4〜0.5μm×0.7〜1.2μmの卵形の耐熱性胞子を
細胞のほぼ中央に形成する。 (6) グラム染色 グラム陽性である。 (7) 抗酸性 抗酸性なし。 種々の培地上での生育状態 (1) 肉汁寒天平板培養 円形コロニーを形成、仮根状、縁および中心に
隆起あり(半レンズ状)。コロニーは平滑、白ク
リーム色で、つやがある。 (2) 肉汁寒天斜面培養 生育良好、仮根状、表面荒く、白褐色、部分的
にしわを生じる。 (3) 肉汁液体培養 菌膜を形成し、菌膜のすぐ下に混濁を生じる。 (4) 肉汁寒天高層培養 表面の生育良好、穿刺部位に生育、白褐色、し
わ、水滴有り。 (5) 肉汁ゼラチン穿刺培養 約1週間で層状に液化、10日で約1cmに及ぶ。
菌体は表面に生育する。 (6) リトマスミルク 約30日後にミルク凝固、リトマス変色なし。 生理的性質 第1表に示すとおりである。
【表】
【表】 *:嫌気的に糖を分解。
**:16%で生育可能、16.5%以上生育せず。
糖分解テスト 第2表に示すとおりである。表中の記号はつぎ
の意味を有する。 +:酸生成、±:部分的酸生成、−:酸生成せず なお、いずれもガス発生は認められなかつた。
【表】 91110−5B株の以上の諸性質をバージエーズ・
マニユアル・オブ・デターミネイテイブ・バクテ
リオロジー第8版(Bergey's Manual of
Determinative Bacteriology,8th edition)に
記載されるバチルス属の既知菌種のうちの近似す
るバチルス・フアーマス(Bacillus firmus)の
諸性質と比較した。その結果(1)バチルス9111−
5B株は嫌気性条件下でも寒天培地上で生育でき
るが、バチルス・フアーマスは嫌気性条件下では
生育できない。(2)バチルス9111−5B株は52℃で
生育できるが、バチルス・フアーマスは45℃より
高温では生育できない。(3)バチルス9111−5B株
はPH5〜12の広いPH範囲で生育できるが、バチル
ス・フアーマスはPH6.0以上でないと生育できな
い、という点で9111−5B株はバチルス・フアー
マスと明確に区別できる別異の菌種を構成するも
のであり、したがつて、バチルス属に属する新菌
種の株と判断した。 かくして、新規アルカリプロテアーゼAPG501
は本発明の新規生産菌株であるバチルス・エス・
ピイ9111−5B株を栄養培地にて培養し、培養物
中にAPG501を蓄積させ、該培養物からAPG501
を採取することにより得られる。 以下、9111−5B株を用いるAPG501の生産に
ついて説明する。 9111−5B株の培養 本菌株の培養には液体培地を用いる通常の好気
的培養法が採用できる。培地の炭素源としては澱
粉、デキストリン、グルコース等の各種の糖類が
単独または組み合わせて用いられる。窒素源とし
ては、大豆粕、大豆粉、酵母エキス、ミルクカゼ
イン、コーンステイープリカー等を単独または組
み合わせて用いることができる。その他、適宜、
無機塩類等を添加することができる。培養は、一
般に、好気的条件下、20〜40℃、PH7.0〜10.0に
て、24〜144時間程度行なわれる。この培養によ
り、培養物中にアルカリプロテアーゼAPG501が
蓄積される。 APG501の採取、精製 培養物中からのアルカリプロテアーゼAPG501
の採取、精製には、微生物代謝産物をその培養物
中から単離、精製するために通常採用される方法
が用いられる。 例えば、培養終了後、珪藻土などの濾過助剤を
用いた濾過または遠心分離により培養物中に存在
する菌体や培地残渣を除去し、分画分子量5000の
限外濾過で濃縮し、液状の粗酵素を得る。この粗
酵素を、必要により、さらに、イオン交換クロマ
トグラフイーおよびゲル濾過で精製し、凍結乾燥
して所望の精製アルカリプロテアーゼAPG501が
得られる。 得られたアルカリプロテアーゼAPG501は、前
記のごとく、セリシンに対して特に高い基質特異
性を有しており、繊維工業において、絹織物等の
酵素精製に好適に用いられるが、APG501は、ま
た、カゼインやヘモグロビン等の他の各種の蛋白
に対しても同様な条件下でプロテアーゼ作用を示
し、繊維工業に限らず、洗剤、皮革加工、食品
等、公知のアルカリプロテアーゼと同様な分野で
利用することができる。なお、前記の濃縮粗酵素
液および公知の乾燥方法による粗酵素、粉体、粉
粒体の状態でも、充分なアルカリプロテアーゼ作
用が得られるので、該粗酵素も本発明のアルカリ
プロテアーゼに包含されるものである。 つぎに参考例および試験例を挙げて本発明をさ
らに詳しく説明する。 参考例 1 大豆カゼイン0.5%、グルコース0.5%、酵母エ
キス0.1%、K2HPO40.1%およびMgSO4・7H2
O0.02%を含有し、Na2CO3でPH9に調整した液
体培地を500ml蓉の坂口フラスコに100ml分注し、
滅菌する。この培地に9111−5B株を接種し、30
℃にて5日間、135回/分で振盪培養する。 培養液を18000Gで遠心分離し、上澄液を分画
分子量5000の限外濾過で濃縮して108単位/mlの
粗酵素液を15mlを得る。 この粗酵素液をカチオン交換イオンクロマトグ
ラフイー、ついで、ポリビニル系のゲルによるゲ
ル濾過に付し、凍結乾燥を行なうことにより前記
(a)〜(i)の理化学的性質を有する粉末状の所望の精
製アルカリプロテアーゼAPG501 1.58mgを得る。 添付の第1図および第2図に、得られたアルカ
リプロテアーゼAPG501の活性に対するPHおよび
温度の影響を示す。これらは、前記の活性測定法
に従つて、各々、PHおよび温度を変化させて活性
を測定し、最大活性を100%とした場合の相対活
性を示すグラフである。第1図および第2図に示
すごとく、アルカリプロテアーゼAPG501はセリ
シンに対する作用至適PHが8.5〜9、至適温度が
60〜65℃である。 また、添付の第3図および第4図に得られたア
ルカリプロテアーゼAPG501の酵素活性のPH安定
性および温度安定性を示す。PH安定性はPH4〜11
の範囲で5℃:16時間処理した後の残存活性を、
また、温度安定性は30〜80℃の範囲でPH7にて10
分間処理した後の残存活性を前記の活性測定法に
従つて測定した。第3図および第4図に示すごと
く、アルカリプロテアーゼAPG501は4℃におい
てPH5.5〜11の範囲で安定であり、PH7.0において
50℃まで安定で、60℃から失活を開始し、70℃で
完全に失活する。 参考例 2 脱脂大豆粕0.5%、デキストリン1.0%、コーン
ステイープリカー0.5%、K2HPO40.1%および
MgSO4・7H2O 0.02%を含有し、Na2CO3でPH
9に調整した液体培地1.3を滅菌後、ミニジヤ
ーに入れ、9111−5B株を接種する。これを、
300r.p.mで攪拌下、0.3/分で通気しながら、
30℃にて3日間培養する。 培養液を、セライトでコートしたフイルター・
プレスで濾過し、分画分子量5000の限外濾過で
18.1倍に濃縮し930単位/mlの粗酵素液72ml(酵
素収率約70%)を得る。 得られた酵素の絹織物精練効果を試験した。 試験 1 3.0φ×19.5cmの大型試験管を用い、未精練の絹
織物2gを、各々、液比1:30で、つぎのとおり
処理して酵素精練試験を行なつた。 (1) 前処理 ケイ酸ナトリウム(18°Be)4g/およびポ
リオキシエチレンラウリルエーテル0.5g/を
含有する処理液(PH10)60mlを用い、98℃で40分
間処理。 (2) 酵素処理 無水炭酸ナトリウム0.5g/、炭酸水素ナト
リウム3g/およびアルカリプロテアーゼ
APG501 20000単位/を含有する処理液(PH
9.0)60mlを用い、60℃で120分間処理。 (3) 後処理 炭酸水素ナトリウム1g/およびポリオキシ
エチレンラウリルエーテル0.5g/を含有する
処理液(PH8.0)60mlを用い、98℃で40分間処理。 つぎの式に示すごとく、当初の未精練生地重量
に対する各処理後の生地重量の減量率を脱セリシ
ン率として、各処理後の脱セリシン率を算出した
ところ、前処理後は12.4%、酵素処理後は25.7
%、後処理後は27.1%と、良好な精練効果を示し
た。 減量率(%)=未精練重量−精練重量/未精練重量×
100 試験 2 40角型処理槽を用い、未精練の絹原反860g
を、各々、液比1:35で、つぎのとおり処理して
酵素精練試験を行なつた。 (1) 前処理 試験1と同じ処理液30を用い、自然対流攪拌
下に40分間沸騰処理。 (2) 酵素処理 無水炭酸ナトリウム0.5g/、炭酸水素ナト
リウム3.5g/およびアルカリプロテアーゼ
APG501 22500単位/を含有する処理液(PH
9.0)30を用い、5/分のポンプ循環による
攪拌下、60℃で120分間処理。 (3) 後処理 試験1と同じ処理液30を用い、自然対流攪拌
下に60分間沸騰処理。 試験1と同様に脱セリシン率を算出したとこ
ろ、前処理後は13.1%、酵素処理後は24.3%、後
処理後は26.5%と、良好な精練効果を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、各々、アルカリプロテ
アーゼAPG501の活性に対するPHおよび温度の影
響を示すグラフである。第3図および第4図は、
各々、アルカリプロテアーゼAPG501の安定性に
及ぼすPHおよび温度の影響を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 以下の理化学的性質を有する新規アルカリプ
    ロテアーゼAPG501生産菌株バチルス・エス・ピ
    イ(Bacillus sp.)9111−5B(微工研菌寄第8520
    号) (a) アルカリ領域でプロテアーゼ作用を有する、 (b) セリシンに対して特異的なプロテアーゼ作用
    を有し、その至適PHは8.5〜9、至適温度は60
    〜65℃、 (c) 4℃において、PH5.5〜11の範囲で安定、 (d) PH7.0において、50℃まで安定、60℃から失
    活開始、70℃で完全に失活、 (e) 活性発現ならびに安定化に金属イオンを必要
    とせず、ジイソプロピルフルオロリン酸塩
    (DFP)で著しく活性が阻害される、 (f) 超遠心法による分子量16300、ゲル濾過法に
    よる分子量19000、 (g) 7.5%ポリアクリルアミドゲルによるデイス
    ク電気泳動(PH9.4)において、0.01%ブロモ
    フエノールブルー(BPB)の移動を1とした
    場合、酵素蛋白の泳動は0.14、 (h) 焦点電気泳動による等電点は6.96、 (i) リジン5、ヒスチジン3、アルギニン2、ア
    スパラギン酸14、スレオニン13、セリン20、グ
    ルタミン酸6、プロリン1、グリシン17、アラ
    ニン20、バリン15、メチオニン2、イソロイシ
    ン4、ロイシン8、チロシン7、フエニルアラ
    ニン2、トリプトフアン0、およびシステイン
    0のアミノ酸組成を有する。
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