JPH05237821A - 模様入りセラミックス成形体の製造方法 - Google Patents

模様入りセラミックス成形体の製造方法

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JPH05237821A
JPH05237821A JP7302392A JP7302392A JPH05237821A JP H05237821 A JPH05237821 A JP H05237821A JP 7302392 A JP7302392 A JP 7302392A JP 7302392 A JP7302392 A JP 7302392A JP H05237821 A JPH05237821 A JP H05237821A
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宏之 内田
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光洋 大貫
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    • B28B1/00Producing shaped prefabricated articles from the material
    • B28B1/008Producing shaped prefabricated articles from the material made from two or more materials having different characteristics or properties

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 舗装タイルその他のセラミックス成形体やニ
ューセラミックス成形体の表面の一部又は全面に表われ
る模様を、所定の厚さの乾燥した模様用焼結材料からな
る模様層で金太郎飴式に表現する。 【構成】 型枠4の内部に支持材5aの表面から起立片
5bが密集して林立する林立体5を配置し、上記起立片
5bの林立間隔の一部又は全部に乾燥した模様用焼結材
料2B,2R等、型枠内部の上記模様用焼結材料が入っ
ていない残りの部分に基層用焼結材料3D又は3Wを充
填し、上記模様用焼結材料の基層用焼結材料とを加圧し
てセラミックス成形体やニューセラミックス成形体の素
地を成形し、この素地を型枠から脱型し、焼成するか、
耐火物セッター等の型枠に入れて融着焼結又は溶融焼結
し、一体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歩道、車道などに敷
き詰めて固定する舗装タイルや、壁タイルその他の陶磁
器、焼結岩石、ガラス、耐火材料、、構造材料などのニ
ューセラミックス(ファインセラミックス)を含む模様
入りセラミックス成形体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば舗装タイルの表面の一部に横断歩
道、一時停止等の交通標識の模様を表現したり、表面全
面に模様を表現する場合、従来は転写、印刷等により表
面に画くか、象嵌によるしか方法がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、舗装タイルの
表面の一部や全面に画かれた模様は、その上を歩く人の
履物の底や、その上を走る自動車などの車輪で擦られ、
短期間のうちに摩滅してしまうので頻繁に画き直すこと
が必要で、それに非常に手数を要する。又、象嵌による
方法は製造に手数を要し、コストが非常に嵩む。そこで
本発明はニューセラミックスを含むセラミックス成形体
の表面の一部又は全面に表われる模様を、所定の厚さの
乾燥した模様用焼結材料からなる模様層により金太郎飴
式に表現することを目的に開発したのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項第1項の模様入り
セラミックス成形体の製造方法は、セラミックス成形体
の素地を成形する型枠の内部所定の位置に、非溶解性の
起立片が密集して林立する林立体を配置し、上記起立片
の林立間隔の一部又は全部に乾燥した模様用焼結材料、
型枠内部の上記模様用焼結材料が入っていない残りの部
分に基層用焼結材料を夫々充填し、加圧するか、前記基
層用焼結材料が含む水分、若しくは潤滑結合剤、或いは
基層用焼結材料と模様用焼結材料の一方又は双方に供給
した水分若しくは潤滑結合剤で起立片を溶解すると共に
可塑性を与えて加圧することにより素地を成形し、この
素地を型枠から脱型して焼成することで素地の前記模様
用焼結材料と基層用焼結材料とを一体として焼結するこ
とを特徴とする。請求項第2項の模様入りセラミックス
成形体の製造方法は、セラミックス成形体の素地を成形
する型枠の内部所定の位置に、溶解性の起立片が密集し
て林立する林立体を配置し、上記起立片の林立間隔の一
部又は全部に乾燥した模様用焼結材料、型枠内部の上記
模様用焼結材料が入っていない残りの部分に基層用焼結
材料を夫々充填し、加圧するか、又は前記基層用焼結材
料が含む水分、若しくは潤滑結合剤、或いは基層用焼結
材料と模様用焼結材料の一方又は双方に供給した水分、
若しくは潤滑結合剤で可塑性を与えて加圧することによ
り素地を成形し、この素地を型枠から脱型して焼成する
ことで素地の前記模様用焼結材料と基層用焼結材料とを
一体として焼結することを特徴とする。
【0005】
【実施例】以下、本発明の模様入りセラミックス成形体
の製造方法の実施例を図面を参照して説明する。図1、
図2、図3は本発明により製造した模様入りセラミック
ス成形体1、こゝでは舗装タイルであり、図1、図2は
交通標識模様を表現し、図3は図柄模様を表現してい
る。
【0006】図1のタイルは同じ厚さの模様層2と基層
3とからなり、模様層2はタイルの表面の一部に露出し
ている。このタイルは後述するように型枠内に配置した
林立体の密集して林立する起立片の林立間隔の一部に模
様用焼結材料を充填すると共に、林立間隔の残部に基層
用焼結材料を上記模様用焼結材料と同じ厚さ充填するこ
とにより製造したのである。これに対し、図2のタイル
も模様層2がタイルの表面の一部に露出しているが、タ
イルの裏面部は基層3のみで形成されている。つまり、
基層3の厚さは模様層2を裏打ちする部分では薄く、表
面に露出する部分では厚くなっている。この図2のタイ
ルは後述するように型枠内に配置した林立体の密集して
林立する起立片の林立間隔の一部に模様用焼結材料を充
填すると共に、林立間隔の残部を含み、型枠内部の上記
模様用焼結材料が入っていない残りの部分全体に基層用
焼結材料を充填することにより製造したのである。又、
図3のタイルは模様層2が表面の全面を形成し、裏面部
は基層3が形成し、基層はタイルの表面に露出していな
い。このタイルは後述のように型枠内に配置した林立体
の密集して林立する起立片の林立間隔の全部に模様用焼
結材料を充填すると共に、型枠内部の上記模様用焼結材
料が入っていない残りの部分に基層用焼結材料を充填し
て製造したのである。尚、どのタイルの製造に際しても
模様用焼結材料と基層用焼結材料の充填順序は任意であ
る。
【0007】さて、本発明は上述の図1、図2、図3に
例示したような表面の一部、又は全面に模様層2が露出
するセラミックス成形体の素地を、型枠4と、支持材の
表面から起立片が密集して林立する林立体5を使用し、
模様層2は乾燥した模様用焼結材料で、基層3は基層用
焼結材料で加圧成形するのである。
【0008】上記林立体5の支持材5aとは金属板、プ
ラスチック、ゴム、木、紙、編織布、不織布等の板又は
シートであり、シートにはネット、メッシュ等の網材を
も含む。又、その表面から立つ起立片5bは図面では便
宜上、ピンのように細い突起を示したが、それ以外に細
長く立つパイプ、小片、或いは植毛、起毛、添毛により
起ち上げた繊維や、編織により形成したパイル、ループ
等の輪奈でもよく、前記支持材の表面から細い起立片が
高密度に密集して立つことが望ましく、高さは少なくと
も成形する素地の模様層の厚さと同じか、それよりも高
くする。
【0009】乾燥した模様用焼結材料とは粘土、岩石や
硝子の粉又は粒、粉釉、ニューセラミックスの粉や粒の
一種又は二種以上、若しくはこれらと顔料、着色剤との
混合物を主成分とし、絶乾から水分若しくは潤滑結合剤
を含んでいても水若しくは潤滑結合剤で練り混ぜられて
居らず、容易にほぐして供給できる模様層構成用の焼結
材料、又、基層用焼結材料とは粘土、岩石や硝子の粉又
は粒、ニューセラミックスの粉や粒の一種又は二種以
上、若しくはこれらと顔料や着色剤との混合物を主成分
とし、仕上りにおいて上記模様用焼結材料とは色、つ
や、肌あい等を異にするもので、絶乾から水分若しくは
潤滑結合剤を含んでいても水若しくは潤滑結合剤で練り
混ぜられて居らず、容易にほぐして供給できる基層構成
用の乾式材料でも、水若しくは潤滑結合剤で練り混ぜて
できた基層構成用の湿式材料であってもよく、模様用焼
結材料、基層用焼結材料のどちらにも必要に応じ陶磁器
の砕粒や砕粉、金属その他の鉱物質の粉や粒等の物質を
混合したり、各種の潤滑剤や結合剤その他の添加剤を混
合することもある。
【0010】さて、請求項第1項の製造方法でセラミッ
クス成形体の素地を成形するには、金属、プラスチッ
ク、ゴム、木、紙、不織布、編織布繊維等の水や潤滑結
合剤に不溶な材料製の起立片5bを有する林立体5を使
用するが、林立体を型枠内に残して素地を加圧成形して
固化したら、そのまゝか、起立片を素地中に残して支持
材を取除くか、起立片を素地から抜いて林立体の全体を
取除く。起立片を素地中に残す場合には起立片を支持材
から切離し易い素材や構造にしたり、支持材を水や、潤
滑結合剤で溶ける溶解性にしたり、支持材に起立片を接
着して固定するときにその接着剤を溶解性にするなど水
や潤滑結合剤で溶けやすくしておくとよい。又、起立片
を素地から抜いて林立体を回収する場合には起立片の先
を先細にして抜き易くしておくのがよい。更に、充填後
の林立体が反転されて型枠内に配置されている場合やメ
ッシュ状のシート材の林立体を用いた場合、林立体を取
り除いた上で素地を加圧成形してもよい。尚、起立片を
素地から抜いて林立体を取除く際に、型枠と林立体の一
方又は双方を振動機や超音波で振動すると林立体をきれ
いに取除くことができ、且つ起立片が抜けた跡を焼結材
料が埋めることを促進できる。
【0011】そして、図1のセラミックス成形体の素地
を成形するには、図5に示すように型枠4内に、型枠の
深さとほゞ同高の起立片が立つ林立体5を配置し、該林
立体の多数の起立片の林立間隔中、模様の円環と、円環
の内部を斜めに横切る直線とを表現する一部の林立間隔
に焼成すると赤色になる乾燥した模様用焼結材料2R、
斜めの直線で隔てられた円環の内部の二つのほゞ半円を
表現する他の一部の林立間隔に焼成すると青色になる乾
燥した模様用焼結材料2B、円環の外に乾式の基層用焼
結材料3D、又は練り混ぜた湿式の基層用焼結材料3W
を夫々同じ厚さだけ充填する(各材料の充填順序は任意
である。)。
【0012】図2のセラミックス成形体の素地を成形す
るには図6に示すように型枠内の林立体5の起立片の林
立間隔の一部宛に素地の厚さよりも薄く乾燥した模様用
焼結材料2R、2Bを図5と同様に充填し、その後で残
りの林立間隔と、模様用焼結材料2R、2B上に乾式の
基層用焼結材料3D、又は湿式の基層用焼結材料3W
を、所要の厚さの素地になるように充填するか、図7に
示すように、型枠の内部全体に乾式の基層用焼結材料3
D、又は湿式の基層用焼結材料3Wを薄く充填し、その
後で林立体の起立片の一部宛の林立間隔に模様用焼結材
料2Rと2B、残りの林立間隔に同様に基層用焼結材料
3D又は3Wを、所要の厚さの素地となるように充填す
るか、或いは型枠内部全体に乾式又は湿式の基層用焼結
材料を薄く充填し、型枠の外で林立体の起立片の林立間
隔の一部に乾燥した模様用焼結材料、残りの林立間隔に
基層用焼結材料を充填したのち、林立体に上から別の板
又はシートの保持体を押し当て、模様用焼結材料と基層
用焼結材料を林立体の支持材と上記保持体とで保持した
上で反転し、上記型枠内部に先に充填した基層用焼結材
料の上に重ね、保持体をずらして除きながら反転した林
立体ごと模様用焼結材料と基層用焼結材料を載置する。
この反転の際に保持体に周囲枠を併用して反転するとよ
く、周囲枠を薄手のものとするか、溶解性にしておけば
型枠内部に一緒に入れてしまって取除かなくてもよい。
更に保持体が溶解性の場合は同様に取除く必要がなくな
る。この場合は前述の様に加圧成形前に林立体を取り除
いてもよい。
【0013】又、図3のセラミックス成形体の素地を成
形するには、図8に示すように、型枠内の林立体の起立
片の林立間隔中、山の頂部の雪を表わす部分には焼成に
よって白くなる乾燥した模様用焼結材料2W、山肌を表
わす部分には同じく茶色になる乾燥した模様用焼結材料
2Br、海を表わす部分には同じく青色になる乾燥した
模様用焼結材料2B、空を表わす部分には同じく空色に
なる乾燥した模様用焼結材料2Sを夫々素地の厚さより
も薄く充填し、その後に型枠の内部全体に所要の厚さの
素地となるように乾式、又は湿式の基層用焼結材料3D
又は3Wを充填するか、上記とは逆に先に型枠の内部全
体に最初に基層用焼結材料3D又は3Wを充填し、その
後、林立体の起立片の林立間隔の一部宛に乾燥した模様
用焼結材料2W、2Br、2B、2Sを同様に充填す
る。
【0014】林立体の大きさは図面では型枠の内形に合
わせてあるが、表現すべき模様の外形よりも少し大であ
ればよく、必ずしも型枠の内形に合わせる必要はない
が、成形体の表面に林立体の支持材の厚さで段差が生じ
不都合な場合は支持材を水溶性にしておけばよい。又、
各模様用焼結材料を林立間隔内に充填するには人手、ロ
ボットで行なうこともできるが、正確に、且つ迅速に充
填するには林立体と同大で、模様に対応した開口部を有
し、この開口部以外は閉じたマスクを使用するとよい。
図1及び図2の成形体の模様は赤の模様と青の模様とか
らなるため、図4に示すように赤の模様に対応した開口
部Rを有するマスクMRと青の模様に対応した開口部B
を有するマスクMBを使用する。両方のマスクは林立体
5と外形が同じで、林立体5の上に正確に重ねると夫々
の開口部RとBは赤と青の夫々の模様を表現できるよう
になっている。従って、どちらかのマスク、例えばMR
を先に林立体の上に重ね、開口部Rを通じ焼成により赤
色になる模様用焼結材料2Rを所要の林立間隔に充填
し、次にマスクMRを外し、マスクMBを林立体の上に
重ね、開口部Bを通じ焼成により青色になる模様用焼結
材料2Bを他の所要の林立間隔に充填し、マスクMBを
外せばよい。
【0015】そして、充填するのが乾式の基層用焼結材
料3Dの場合は、その基層用焼結材料及び各模様用焼結
材料の全量に対して素地を加圧成形するのに必要な含水
率、又は含潤滑結合剤率になるように型枠の内部全体に
水若しくは潤滑結合剤を適量供給するが、この供給は各
材料の動きを調整したい場合など、必要により一部の量
を先に供給してもよい。
【0016】又、充填するのが湿式の基層用焼結材料3
Wで、この基層用焼結材料3Wが必要以上の含水率又は
含潤滑結合剤率であるときはその水又は潤滑結合剤を乾
燥した模様用焼結材料に供給する。勿論、基層用焼結材
料と模様用焼結材料が含む水又は潤滑結合剤が不足する
時は追加して供給する。
【0017】型枠内に各材料を充填したら加圧してセラ
ミックス成形体の素地を成形し、次いでこの素地を型枠
から脱型したら前述したようにそのまゝか、起立片を素
地中に残して林立体の支持材を取除くか、起立片を素地
から抜いて林立体を取除く。起立片を素地中に残す場合
は、焼結した際に起立片が透明に焼結するような材料を
用いるか、又は模様用焼結材料の色と調和する色となる
ように起立片に予め顔料もしくは着色剤を添加しておく
ことにより模様層の仕上りが綺麗になる。脱型した素地
は焼成し、模様用焼結材料と基層用焼結材料とを一体と
して焼結し、セラミックス成形体とする。尚、脱型後、
必要により焼成の前に両材料の含水率又は含潤滑結合率
が所定となるように素地を乾燥したり、素地に施釉す
る。
【0018】又、底板と周囲枠が分離可能な型枠内部の
底板上に林立体を配置し、図5、図6、図8に示すよう
に模様用焼結材料と基層用焼結材料とを夫々充填後、型
枠上面に保持用の板又はシートをあてて型枠ごと反転
し、底板を取除くと共に林立体を取除き、そのまま周囲
枠内で加圧するか、或いは焼結用基層材料が含む水分や
潤滑結合剤、もしくは基層用焼結材料と模様用焼結材料
の一方又は双方に供給した水分や潤滑結合剤で可塑性を
与え、周囲枠内で加圧するかして素地を成形し、この素
地を周囲枠から脱型して焼成することで素地の前記模様
用焼結材料と基層用焼結材料とを一体として焼結しても
よい。更に、あらかじめ型枠の外で林立体5の林立間隔
に各模様用焼結材料を充填後、板又はシートの保持体を
上面に当て、適当な保持方法により反転し、型枠内部に
図6又は図8のように配置し、必要に応じ保持体を取除
き、その後林立体を取除き、そのままか、基層用焼結材
料を充填し、加圧するか、或いは、焼結用基層材料が含
む水分や潤滑結合剤、もしくは基層用焼結材料と模様用
焼結材料の一方又は双方に供給した水分もしくは潤滑結
合剤で可塑性を与えて加圧するかして素地を成形して
も、図7のように型枠内にあらかじめ基層用焼結材料を
充填しておき、反転した林立体と各模様用焼結材料とを
型枠内の基層用焼結材料の上にのせ、林立体を取除き、
そのまま加圧するか、或いは焼結用基層材料が含む水分
や潤滑結合剤、或いは基層用焼結材料と模様用焼結材料
の一方又は双方に供給した水分や潤滑結合剤で可塑性を
与えて加圧するかして素地を成形し、素地を型枠から脱
型して焼結する。この場合周囲枠を利用し反転すると良
く、周囲枠が非溶解性の場合は取除き、溶解性の場合は
取除く必要が無くなる。こうして林立体5を取除き後、
模様用焼結材料と、基層用焼結材料とが加圧成形に必要
な含水率又は含潤滑結合剤率を有するときに、加圧して
素地を成形するのである。勿論、脱型後、必要により焼
成の前に両材料の含水率又は含潤滑結合剤率が所定とな
るように素地を乾燥したり、素地に施釉する。又、焼成
する際に素地がガラス等の溶融性材料の場合は、耐火物
セッターなど型枠に素地を入れて融着焼結又は溶融焼結
し一体にすると良く、セッターの形状に仕上がる。
【0019】請求項第2項の製造方法でセラミックス成
形体を製造するには水溶性繊維その他、水や、潤滑結合
剤で溶解する材料製の起立片を有する林立体を使用す
る。そして、林立体の起立片は型枠内で溶解するため請
求項第1項の製造方法とは異なり、成形した素地中に起
立片は残らず、又、それを抜いた跡も残らない。
【0020】この請求項第2項による図1、図2、図3
のセラミックス成形体の製造の実施例は、林立体を抜く
工程や、林立体の支持材を起立片から切離す工程が不要
になるだけで、あとは前述した請求項第1項の実施例と
同じであり、溶解、消失した起立片の跡はこれを取り巻
いていた模様用焼結材料同志、及び模様用焼結材料と基
層用焼結材料とが崩落して埋める。崩落を促進するため
に振動機や超音波で振動したり、加圧するとよい。
【0021】又、林立体を早目に溶解して置きたい場合
などは、乾燥した各模様用焼結材料を全部充填後に給水
して模様用焼結材料を先に加湿し、その後で基層用焼結
材料を充填してもよい。この場合は乾式の基層用焼結材
料3Dのその後の給水量は少なくし、又、湿式の基層用
焼結材料3Wの水分は少なくして置く。更に、湿式の基
層用焼結材料3Wを、模様用焼結材料よりも先に充填す
ると、模様用焼結材料の充填が済まないうちに林立体が
溶解する虞れがあるため、溶解性ではあるが溶解に時間
を要する材料で起立片を作る。尚、起立片だけでなく林
立体の支持材も溶解性にしておくと、素地から支持材を
剥離する手数も省ける。そして、林立体の起立片は型枠
内で溶解し、消失してしまうため、起立片の高さは模様
用焼結材料の充填厚さに等しい高さであればよく、型枠
の高さに合わせる必要はない。
【0022】上述した請求項第1項及び第2項のどちら
の製造方法においても、型枠はテーブルバイブレータ上
に載置し、各模様用焼結材料及び基層用焼結材料を充填
する際に振動を加えると、各材料の密度は高まり、緻密
に充填することができる。又、図9に示すように型枠4
の底の内面に吸水性や吸油性のマット6、例えば不織布
を敷設し、その上に支持材5aが通水性の林立体5を載
置して各材料の充填を行なうと、このマット6が余剰の
水分や、潤滑結合剤を吸い取り、各材料に水分や潤滑結
合剤を均一に行き渡らせると共に、加圧の際に材料から
の脱気を助けるので、成形、脱型が良くなる。この図9
は図5の実施例に対応したものであるが、図6や図8の
実施例でも同様である。又、図7では先に基層用焼結材
料3D又は3Wを充填し、その上に模様用焼結材料を充
填するので、素地の表面又は型枠の底の内面に吸水性や
吸油性のマットを敷設して置くと、上述のように水分や
潤滑結合剤を均一に行き渡らせると共に、加圧の際に脱
気を助けるので成形、脱型が良くなる。
【0023】更に、請求項第1項及び第2項のどちらの
製造方法によっても型枠4の一部又は全部を変形可能な
材料で構成し、各模様用焼結材料及び基層用焼結材料3
D又は3Wの充填後に型枠を変形して素地を加圧成形す
ることによりタイル状以外の成形体を製造することもで
きるのであって、これを以下、図1に示したのと同様な
模様層2を表面に有するセラミックス成形体を製造する
場合に付いて述べる。
【0024】図10〜12は円筒形のセラミックス成形
体を製造する実施例であって、型枠10をウレタンゴム
などからなる変形可能な周囲枠11と、上記周囲枠11
を上に載せるための金属薄板、プラスチックシート、
紙、不織布、編織生地、ゴムシートなど巻回可能な底シ
ート12とで構成し、底シート12の上に周囲枠11を
載せ、周囲枠11が囲む内部の所定の位置に林立体を配
置するか、可能であれば変形可能な支持材を有する林立
体を底シートに使用し、前述したように乾燥した模様用
焼結材料2R、2Bと、乾式又は湿式の基層用焼結材料
3D又は3Wを林立体の起立片の林立間隔に充填する
(図10)。そして、必要に応じ水分、潤滑結合剤を供
給したのち周囲枠11の上を底シート12と同様の巻回
可能な補助シート13で覆い(図11)、周囲枠11が
囲む内部の両焼結材料を底シート12と補助シート13
の間に支持して周囲枠11ごと丸め(図12)、丸めた
状態に保つことにより円筒形で周面の所要位置に模様層
2が露出した素地を成形できる。
【0025】又、図13は上記図10ように模様用焼結
材料と基層用焼結材料を充填後、製造すべき筒形セラミ
ックス成形体の内形に対応した型14(筒形成形体が円
筒形の場合は円筒型)の外に巻き、両焼結材料を加圧成
形することにより筒形の成形体の素地を成形する。この
場合は、周囲枠11の開放した上面に露出する両焼結材
料2R、2Bと3D又は3Wの表面は型14の外面に接
触するので、補助シート13は省略可能であると共に、
型14に多角形のものを使用して多角形断面の素地が成
形できる。上記図12、図13の製造方法で素地を丸め
たり、巻いたりした場合に、周囲枠11の二つの側縁が
隣接すると基層用焼結材料の側縁間には空間の継目が生
じるので、両側縁をオーバーラップして内外に少し重
ね、基層用焼結材料を継目で内外に二重にするか、或い
は周囲枠11の各側縁を切り除き、各側縁に露出する基
層用焼結材料を突き合わせ、継目に空間が生じないよう
にする。
【0026】同様に図10のように模様用焼結材料と基
層用焼結材料を充填後、軽く加圧して假成形し、図14
に示す如く周囲枠11を取り除き、製造すべき筒形セラ
ミックス成形体の内形に対応し、且つ両端に鍔15′,
15′を有する型15の外に底シート12と一緒に巻付
け、両焼結材料をその状態に保ち(図15参照)、筒形
の素地を成形することもできる。勿論、周囲枠11の内
形の横幅は図13の場合と同様に型15の外周の一周の
長さに合わせて置き、縦は鍔15′,15′の間隔に一
致させる。この場合も補助シート13は省略可能である
と共に、型15に多角形のものを使用して円筒形以外に
多角形断面の筒形素地を成形することができる。こうし
て成形した筒形の素地は必要に応じ乾燥し、施釉し、焼
成してセラミックス成形体に焼結する。
【0027】上記は筒形セラミックス成形体の製造方法
であるが、型枠の一部又は全部を変形させて筒形以外の
セラミックス成形体も製造できる。例えば、図10のよ
うに模様用焼結材料と基層用焼結材料を型枠10に充填
後、これを図16に示す如く、上面に凹部16を有し、
この凹部中にゲル17を満たした下型18上に置き、上
記凹部16に対応した凸部19を有する上型20で上か
ら加圧し(図17)、これにより上面が凸部19で押さ
れて凹み、下面は凹部16に押込まれて下向きに膨らん
だ成形体の素地を成形することができる。この場合は、
型枠で変形するのは底シート12の一部であるため周囲
枠11は変形可能でなくてもよい。又、凹部中に満たし
たゲル17は上型20で加圧するまでの間、凹部16上
に位置する底シートの部分を平らに保って置くためのも
ので、上型20の加圧が開始すると凹部に押込まれる底
シート及びその上の材料によって凹部上縁から回りに溢
れ出る。尚、下型18を粘土などの塑性材料製にしても
よく、その場合は上型の加圧で塑性材料製の下型の上面
は凹むため、凹部16を形成し、その中にゲル17を満
たすことが省ける。
【0028】更に、図10のように模様用焼結材料と基
層用焼結材料を型枠10に充填後、これを図18に示す
ように凹凸した上面を有する下型21上に置き、上から
平らな弾性板22で押し(図19)、これによって型枠
10と、その内部に充填した両焼結材料を下型21の凹
凸した上面に做って変形させ、瓦状、八ッ橋状等の素地
を成形することもできる。この場合の型枠10は、前述
した変形可能な周囲枠11と、その底の下に敷く底シー
ト12で構成してもよいが、変形可能な周囲枠の底面
を、変形可能な底壁で閉じた底を有するものであっても
よい。こうして成形した素地は必要に応じ乾燥し、施釉
し、焼成してセラミックス成形体に焼結する。上述した
ように型枠の一部又は全部を変形させて素地を成形する
場合、林立体5が非溶解性であっても変形可能であれ
ば、型枠を変形させた後に林立体を脱型してもよい。し
かし、林立体が非溶解性で、且つ変形不能なときは型枠
を変形させる前に林立体は脱型して置く。又、林立体が
溶解性であるときは林立体が溶解を開始した時点、以降
に型枠を変形させればよい。林立体を変形可能にするに
は、例えば林立体の支持材の材質を変形可能なゴムやプ
ラスチックにするなどすればよい。
【0029】
【発明の効果】この発明によって、模様層が表面の一部
又は全面に金太郎飴式に露出して模様を表現するセラミ
ックス成形体やニューセラミックス成形体を容易に製造
することができる。そして模様層は表面が摩滅しても、
表現された模様は消失したり、見苦しくなることはな
い。
【0030】又、模様層は林立体の起立片の林立間隔に
充填した乾燥した模様用焼結材料で形成するため、隙間
なくギッシリと充填できると共に、取除いたり、消失し
た林立体の跡は模様用焼結材料や基層用焼結材料の崩落
により埋められるので模様層と基層との境界が細密に表
現でき、非常に鮮明な模様を有するセラミックス成形体
やニューセラミックス成形体が得られる。
【0031】更に、模様用焼結材料は乾燥しているの
で、間違って充填した場合は電気掃除機式の道具を使用
し、吸引して簡単に除き、修整することができる。
【0032】又、乾燥した各模様用焼結材料の充填後、
又は乾燥した各模様用焼結材料と、乾燥した基層用焼結
材料の充填後に、各材料の境界部分、若しくは全体を掻
き乱すことによって大理石その他の各種の天然石調の風
合いを有する独特な模様を表現することができる。
【0033】更に、乾燥した各模様用焼結材料の粒度を
撰定することにより模様層を多孔質の透水性にしたり、
基層用焼結材料の粒度を撰定することにより基層を多孔
質の透水性にしたり、その両方を行なうことでセラミッ
クス成形体やニューセラミックス成形体の全体を多孔質
の透水性にすることができる。又、図5等の場合、模様
層に透光性のある模様用焼結材料を用いることにより透
光性を有するセラミックス成形体やニューセラミックス
成形体が容易に出来る。更に、模様焼結材料がガラスの
場合は、融着焼結又は溶融焼結することにより、模様入
りガラスとなり、模様入り結晶性ガラス建材などができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により成形した模様入りセラミックス成
形体の一例の斜視図である。
【図2】本発明により成形した模様入りセラミックス成
形体の他の一例の斜視図である。
【図3】本発明により製造した他の模様入りセラミック
ス成形体の斜視図である。
【図4】図1のセラミックス成形体の素地を成形するた
めの型枠と林立体、及び林立体の一部を拡大した斜視図
である。
【図5】図1の成形体の素地の製造状態を示す断面図で
ある。
【図6】図2の成形体の素地の製造状態を示す断面図で
ある。
【図7】図2の成形体の素地の他の製造状態を示す断面
図である。
【図8】図3の成形体の素地の製造状態を示す断面図で
ある。
【図9】図1の成形体の素地の別の製造状態を示す断面
図である。
【図10】筒形成形体の素地の製造状態の第1段階の斜
視図である。
【図11】図10の筒形成形体の素地の製造状態の第2
段階の斜視図である。
【図12】図10の筒形成形体の素地の製造状態の最終
段階の斜視図である。
【図13】筒形成形体の他の製造状態を示す斜視図であ
る。
【図14】他の筒形成形体の製造状態の第1段階の斜視
図である。
【図15】図14の筒形成形体の製造状態の最終段階の
斜視図である。
【図16】他の成形体の素地の製造状態を示す斜視図で
ある。
【図17】図16の成形状態の断面図である。
【図18】他の成形体の素地の製造状態を示す斜視図で
ある。
【図19】図18の成形状態の断面図である。
【符号の説明】
1 成形体 2 模様層 2R 模様用焼結材料 2B 模様用焼結材料 2S 模様用焼結材料 2Br 模様用焼結材料 2W 模様用焼結材料 3 基層 3D 乾式の基層用焼結材料 3W 湿式の基層用焼結材料 4 型枠 5 林立体 5a 支持材 5b 起立片 6 吸水性、又は吸油性のマット 10 型枠 11 型枠の周囲枠 12 底シート 13 補助シート 14 筒形の型 15 筒形の型 18 下型 19 凸型 20 上型 21 下型 22 弾性板 MR マスク MB マスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス成形体の素地を成形する型
    枠の内部所定の位置に、非溶解性の起立片が密集して林
    立する林立体を配置し、上記起立片の林立間隔の一部又
    は全部に乾燥した模様用焼結材料、型枠内部の上記模様
    用焼結材料が入っていない残りの部分に基層用焼結材料
    を夫々充填し、加圧するか、前記基層用焼結材料が含む
    水分、若しくは潤滑結合剤、或いは基層用焼結材料と模
    様用焼結材料の一方又は双方に供給した水分若しくは潤
    滑結合剤で可塑性を与えて加圧することにより素地を成
    形し、この素地を型枠から脱型して焼成することで素地
    の前記模様用焼結材料と基層用焼結材料とを一体として
    焼結することを特徴とする模様入りセラミックス成形体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 セラミックス成形体の素地を成形する型
    枠の内部所定の位置に、溶解性の起立片が密集して林立
    する林立体を配置し、上記起立片の林立間隔の一部又は
    全部に乾燥した模様用焼結材料、型枠内部の上記模様用
    焼結材料が入っていない残りの部分に基層用焼結材料を
    夫々充填し、加圧するか、又は前記基層用焼結材料が含
    む水分、若しくは潤滑結合剤、或いは基層用焼結材料と
    模様用焼結材料の一方又は双方に供給した水分、若しく
    は潤滑結合剤で起立片を溶解すると共に可塑性を与えて
    加圧することにより素地を成形し、この素地を型枠から
    脱型して焼成することで素地の前記模様用焼結材料と基
    層用焼結材料とを一体として焼結することを特徴とする
    模様入りセラミックス成形体の製造方法。
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