JPH0524181B2 - - Google Patents
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- JPH0524181B2 JPH0524181B2 JP63205886A JP20588688A JPH0524181B2 JP H0524181 B2 JPH0524181 B2 JP H0524181B2 JP 63205886 A JP63205886 A JP 63205886A JP 20588688 A JP20588688 A JP 20588688A JP H0524181 B2 JPH0524181 B2 JP H0524181B2
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Description
≪産業上の利用分野≫
本発明は離型紙用シリコーン組成物に関する。
更に詳しくは、本発明は触媒を添加した後、塗布
する迄の室温における保存安定性に優れる一方、
各種の紙、プラスチツクフイルム等の基材に塗工
した後は低温且つ短時間で硬化する、離型紙用シ
リコーン組成物に関するものである。 ≪従来の技術≫ 従来より珪素原子に結合した脂肪族不飽和基を
含有するオルガノポリシロキサンと珪素原子に結
合した水素原子(≡SiH結合)を有するオルガノ
ハイドロジエンポリシロキサンとを貴金属系触媒
の存在下に反応させる、いわゆる付加反応型シリ
コーン組成物は各種用途に汎用されており、離型
紙にも使用されている。しかしながら、この付加
反応型シリコーン組成物を離型紙用として使用す
るためには、通常100℃〜150℃、10秒〜30秒とい
つた短時間で硬化皮膜を形成させる必要があり、
そのためポツトライフが短く、硬化性とのバラン
スをとることが難しいという問題点があつた。係
る問題点を解決する方法としては、付加反応制御
剤としてCCl4を添加したもの(特公昭47−6111
号公報)、アセチレンアルコールを添加したもの
(特公昭44−31476号公報)、アクリロニトリルを
添加したもの(特公昭45−22018号公報)、1,3
−ジクロロプロペンを添加したもの(特開昭61−
238851号公報)、マレエート類を添加したもの
(米国特許公報第4256807号、同4530989号、同
4562096号)等が提案されている。 しかしながら、CCl4を制御剤として添加した
場合には、それを大量に使用しなければ付加反応
抑制効果がない。そのため、溶剤希釈における溶
剤としての効果との差異が判然とせず、実質的に
無溶剤塗布液となりえない。又、アセチレンアル
コール類を添加した場合には、それが水素−珪素
結合と反応性があるために、組成物中に含有され
ている硬化官能基としての水素−珪素結合が経時
と共に消費されて硬化性が低下するという不利が
ある上、揮発性で引火点が低いために、無溶剤塗
布液とした場合には安全上の問題からその添加量
には限界がある。更に、アクリロニトリルの場合
には付加反応抑制作用が弱く少量の添加では効果
がないので多量に添加して抑制作用を発揮せしめ
ると、このアクリロニトリルを多量に含有する組
成物は硬化不良となる上、アクリロニトリルが特
異な臭を発散するために環境上の問題も生じる。 上記欠点は付加反応抑制作用としてジアリル−
マレエートエステル類、マレイミド類、ハイドロ
カルボキシマレート類等を使用することにより改
善されるが、いずれもオルガノポリシロキサンに
対する溶解性が低いために、組成物を均一に薄膜
硬化させる場合の添加量には限界があり、満足で
きるものではなかつた。 本発明者等は従来の係る欠点を解決すべく鋭意
検討した結果、シリル化マレイン酸エステル化合
物が前記付加反応抑制効果に優れると共にオルガ
ノポリシロキサンとの相溶性が良い上、沸点も
200℃以上と高く、特異な臭を発生させることも
ないということを見出し本発明を完成させるに至
つた。 従つて本発明の第1の目的は、塗布後のシリコ
ーン組成物の硬化性を損なうことなく、塗布前の
ポツトライフを長くした離型紙用シリコーン組成
物を提供することにある。 本発明の第2の目的は、引火性がなく且つ特別
の臭いを発生しない、作業性の良い離型紙用シリ
コーン組成物を提供することにある。 本発明の第3の目的は、白金触媒添加後の付加
反応硬化型シリコーン組成物のポツトライフを比
較的長くすることのできる付加反応抑制剤を提供
することにある。 ≪課題を解決するための手段≫ 本発明の上記の諸目的は(1)1分子中に少なくと
も2個のビニル基−珪素結合を有し、分子鎖両末
端がビニルジメチルシリル基又はトリメチルシリ
ル基である実質的に直鎖状構造のオルガノポリシ
ロキサン100重量部、(2)1分子中に少なくとも2
個の水素−珪素結合を有するメチルハイドロジエ
ンポリシロキサン2〜30重量部、(3)一般式 で表されるシリル化マレイン酸エステル化合物 (式中R1、R2、R3は炭素数1〜10の同種又は
異種の脂肪族炭化水素基であつて、R1、R2、R3
のうち少なくとも一つはオレフイン性不飽和基で
ある。):0.1〜10重量部、(4)白金量として、上記
成分(1)に対して2〜500ppmの白金系化合物から
なり、前記成分(1)の1分子中のビニル基の数と成
分(2)の1分子中の水素−珪素結合の数の合計が少
なくとも5個であることを特徴とする離型紙用シ
リコーン組成物によつて達成された。 以下に、本発明に使用する各成分について詳細
に説明する。 成分(1)は分子鎖両末端がビニルジメチルシリル
基あるいはトリメチルシリル基である実質的に直
鎖状のジオルガノポリシロキサンであり、これ
は、たとえば次式で示されるものである。 上式中、R、R′およびR″は有機基を示すが、
それらの少なくとも50モル%はメチル基であり、
残余の有機基は脂肪族不飽和結合を除く有機基で
ある。このような脂肪族不飽和結合を除く有機基
としては、例えばエチル基、プロピル基、ブチル
基などのアルキル基、フエニル基などのアリール
基及びそれらのハロゲン置換体等を挙げることが
できる。 式中分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で
あるジオルガノポリシロキサンの場合にはnは0
又は正の整数で有り、分子鎖両末端がトリメチル
シリル基であるジオルガノポリシロキサンの場合
にはnは2以上の整数である。 これらのオルガノポリシロキサンは一分子中に
ビニル−珪素結合を少なくとも2個有する限り単
独で使用しても混合して使用しても良い。 また、粘度としては、25℃で50cs以上、ガム状
までの粘度範囲が許容される。なお、「実質的に
直鎖状」とは、線状もしくは一部分岐している部
分を有する線状構造を意味する。 成分(2)としてのメチルハイドロジエンポリシロ
キサンはその1分子中に少なくとも2個の水素−
珪素結合を有するメチルハイドロジエンポリシロ
キサンである。ただし、成分(1)の1分子中のビニ
ル基の数と成分(2)の1分子中の水素−珪素結合の
数の合計が少なくとも5個であることが必要であ
る。メチルハイドロジエンポリシロキサンとして
は、たとえばCH3HSiO単位、HSiO1.5単位、
(CH3)2SiO単位、CH3SiO1.5単位、
(CH3)2HSiO0.5単位あるいは、(CH3)3SiO0.5単位
からなるホモポリマー又はコポリマーが例示され
る。このものは、線状ポリマー、環状ポリマーあ
るいは分岐鎖ポリマーのいずれでも良いが、25℃
の粘度が10〜500csのメチルハイドロジエンポリ
シロキサン、ジメチル−メチルハイドロジエンポ
リシロキサンであることが好ましい。 成分(2)の添加量は硬化皮膜の形成及び剥離性能
から考えて、成分(1)100重量部に対し通常2〜30
重量部である。 成分(3)は一般式 で示されるシリル化マレイン酸エステル化合物で
あり、本発明組成物に、常温下における(一般に
室温)保存安定性を付与する一方、紙、プラスチ
ツクフイルム等に塗工した後は付加反応抑制作用
をただちに解除し、100℃以下の低温で短時間に
硬化可能とする反応制御剤であり、本発明の組成
物における重要な成分である。 上記一般式において、R1、R2、R3はメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル
基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基のよう
な炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基であり、R1、
R2及びR3の内の少なくとも一つはアルケニル基
である。R1、R2、R3のどれもアルケニル基を含
まないものである場合は、反応抑制効果が乏し
い。
更に詳しくは、本発明は触媒を添加した後、塗布
する迄の室温における保存安定性に優れる一方、
各種の紙、プラスチツクフイルム等の基材に塗工
した後は低温且つ短時間で硬化する、離型紙用シ
リコーン組成物に関するものである。 ≪従来の技術≫ 従来より珪素原子に結合した脂肪族不飽和基を
含有するオルガノポリシロキサンと珪素原子に結
合した水素原子(≡SiH結合)を有するオルガノ
ハイドロジエンポリシロキサンとを貴金属系触媒
の存在下に反応させる、いわゆる付加反応型シリ
コーン組成物は各種用途に汎用されており、離型
紙にも使用されている。しかしながら、この付加
反応型シリコーン組成物を離型紙用として使用す
るためには、通常100℃〜150℃、10秒〜30秒とい
つた短時間で硬化皮膜を形成させる必要があり、
そのためポツトライフが短く、硬化性とのバラン
スをとることが難しいという問題点があつた。係
る問題点を解決する方法としては、付加反応制御
剤としてCCl4を添加したもの(特公昭47−6111
号公報)、アセチレンアルコールを添加したもの
(特公昭44−31476号公報)、アクリロニトリルを
添加したもの(特公昭45−22018号公報)、1,3
−ジクロロプロペンを添加したもの(特開昭61−
238851号公報)、マレエート類を添加したもの
(米国特許公報第4256807号、同4530989号、同
4562096号)等が提案されている。 しかしながら、CCl4を制御剤として添加した
場合には、それを大量に使用しなければ付加反応
抑制効果がない。そのため、溶剤希釈における溶
剤としての効果との差異が判然とせず、実質的に
無溶剤塗布液となりえない。又、アセチレンアル
コール類を添加した場合には、それが水素−珪素
結合と反応性があるために、組成物中に含有され
ている硬化官能基としての水素−珪素結合が経時
と共に消費されて硬化性が低下するという不利が
ある上、揮発性で引火点が低いために、無溶剤塗
布液とした場合には安全上の問題からその添加量
には限界がある。更に、アクリロニトリルの場合
には付加反応抑制作用が弱く少量の添加では効果
がないので多量に添加して抑制作用を発揮せしめ
ると、このアクリロニトリルを多量に含有する組
成物は硬化不良となる上、アクリロニトリルが特
異な臭を発散するために環境上の問題も生じる。 上記欠点は付加反応抑制作用としてジアリル−
マレエートエステル類、マレイミド類、ハイドロ
カルボキシマレート類等を使用することにより改
善されるが、いずれもオルガノポリシロキサンに
対する溶解性が低いために、組成物を均一に薄膜
硬化させる場合の添加量には限界があり、満足で
きるものではなかつた。 本発明者等は従来の係る欠点を解決すべく鋭意
検討した結果、シリル化マレイン酸エステル化合
物が前記付加反応抑制効果に優れると共にオルガ
ノポリシロキサンとの相溶性が良い上、沸点も
200℃以上と高く、特異な臭を発生させることも
ないということを見出し本発明を完成させるに至
つた。 従つて本発明の第1の目的は、塗布後のシリコ
ーン組成物の硬化性を損なうことなく、塗布前の
ポツトライフを長くした離型紙用シリコーン組成
物を提供することにある。 本発明の第2の目的は、引火性がなく且つ特別
の臭いを発生しない、作業性の良い離型紙用シリ
コーン組成物を提供することにある。 本発明の第3の目的は、白金触媒添加後の付加
反応硬化型シリコーン組成物のポツトライフを比
較的長くすることのできる付加反応抑制剤を提供
することにある。 ≪課題を解決するための手段≫ 本発明の上記の諸目的は(1)1分子中に少なくと
も2個のビニル基−珪素結合を有し、分子鎖両末
端がビニルジメチルシリル基又はトリメチルシリ
ル基である実質的に直鎖状構造のオルガノポリシ
ロキサン100重量部、(2)1分子中に少なくとも2
個の水素−珪素結合を有するメチルハイドロジエ
ンポリシロキサン2〜30重量部、(3)一般式 で表されるシリル化マレイン酸エステル化合物 (式中R1、R2、R3は炭素数1〜10の同種又は
異種の脂肪族炭化水素基であつて、R1、R2、R3
のうち少なくとも一つはオレフイン性不飽和基で
ある。):0.1〜10重量部、(4)白金量として、上記
成分(1)に対して2〜500ppmの白金系化合物から
なり、前記成分(1)の1分子中のビニル基の数と成
分(2)の1分子中の水素−珪素結合の数の合計が少
なくとも5個であることを特徴とする離型紙用シ
リコーン組成物によつて達成された。 以下に、本発明に使用する各成分について詳細
に説明する。 成分(1)は分子鎖両末端がビニルジメチルシリル
基あるいはトリメチルシリル基である実質的に直
鎖状のジオルガノポリシロキサンであり、これ
は、たとえば次式で示されるものである。 上式中、R、R′およびR″は有機基を示すが、
それらの少なくとも50モル%はメチル基であり、
残余の有機基は脂肪族不飽和結合を除く有機基で
ある。このような脂肪族不飽和結合を除く有機基
としては、例えばエチル基、プロピル基、ブチル
基などのアルキル基、フエニル基などのアリール
基及びそれらのハロゲン置換体等を挙げることが
できる。 式中分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で
あるジオルガノポリシロキサンの場合にはnは0
又は正の整数で有り、分子鎖両末端がトリメチル
シリル基であるジオルガノポリシロキサンの場合
にはnは2以上の整数である。 これらのオルガノポリシロキサンは一分子中に
ビニル−珪素結合を少なくとも2個有する限り単
独で使用しても混合して使用しても良い。 また、粘度としては、25℃で50cs以上、ガム状
までの粘度範囲が許容される。なお、「実質的に
直鎖状」とは、線状もしくは一部分岐している部
分を有する線状構造を意味する。 成分(2)としてのメチルハイドロジエンポリシロ
キサンはその1分子中に少なくとも2個の水素−
珪素結合を有するメチルハイドロジエンポリシロ
キサンである。ただし、成分(1)の1分子中のビニ
ル基の数と成分(2)の1分子中の水素−珪素結合の
数の合計が少なくとも5個であることが必要であ
る。メチルハイドロジエンポリシロキサンとして
は、たとえばCH3HSiO単位、HSiO1.5単位、
(CH3)2SiO単位、CH3SiO1.5単位、
(CH3)2HSiO0.5単位あるいは、(CH3)3SiO0.5単位
からなるホモポリマー又はコポリマーが例示され
る。このものは、線状ポリマー、環状ポリマーあ
るいは分岐鎖ポリマーのいずれでも良いが、25℃
の粘度が10〜500csのメチルハイドロジエンポリ
シロキサン、ジメチル−メチルハイドロジエンポ
リシロキサンであることが好ましい。 成分(2)の添加量は硬化皮膜の形成及び剥離性能
から考えて、成分(1)100重量部に対し通常2〜30
重量部である。 成分(3)は一般式 で示されるシリル化マレイン酸エステル化合物で
あり、本発明組成物に、常温下における(一般に
室温)保存安定性を付与する一方、紙、プラスチ
ツクフイルム等に塗工した後は付加反応抑制作用
をただちに解除し、100℃以下の低温で短時間に
硬化可能とする反応制御剤であり、本発明の組成
物における重要な成分である。 上記一般式において、R1、R2、R3はメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル
基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基のよう
な炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基であり、R1、
R2及びR3の内の少なくとも一つはアルケニル基
である。R1、R2、R3のどれもアルケニル基を含
まないものである場合は、反応抑制効果が乏し
い。
【式】(シリル基)としては、例えば、
下記のものを挙げることができる。
これらの内、特に
【式】が好ましく、
中でも、
が最も好ましい。
上記反応抑制剤は、本離型紙用オルガノポリシ
ロキサン組成物、特に、無溶剤系のオルガノポリ
シロキサン組成物によく溶け、無色透明である上
臭いがなく、不揮発性であるため、無溶剤系オル
ガノポリシロキサン組成物として紙、プラスチツ
クフイルム等に塗工する際も、安全で作業性も良
い。 上記した如く、反応抑制剤とオルガノポリシロ
キサンの相溶性が良いために、本組成物における
反応制御作用は安定であり、皮膜硬化特性の再現
性も良い。 本組成物を紙やフイルム等の薄膜基材表面に塗
布した後の加熱による硬化性は、上記反応抑制剤
である成分(3)の添加量によつて変わるが、成分(1)
100重量部に対して0.1〜10重量部とすることが適
当である。0.1重量部以下では本組成物の室温で
の保存安定性が悪く、短時間で粘度が増大する。
又、10重量部以上では、室温での保存安定性が非
常に優れ、長時間経過後も処理浴粘度は殆ど変化
しないが、塗布後の硬化性が著しく低下するため
硬化時間を長くするか硬化温度を高くしなければ
ならず、本組成物の特徴が失われることになるの
で好ましくない。 本発明で使用する成分(4)としての白金系化合物
は、成分(1)及び(2)の付加反応用触媒として公知の
ものの中から適宜選択することができる。これら
の触媒としては、例えば塩化第1白金酸、塩化第
2白金酸等の塩化白金酸、塩化白金酸のアルコー
ル化合物、アルデヒド化合物あるいは塩化白金酸
と各種オレフインとの錯塩などがあげられる。こ
れらの触媒の添加量は、良好な硬化皮膜を得るた
め及び経済的見地から、成分(1)に対して白金量と
して1〜1000ppmの範囲、特に2〜500ppmの範
囲とすることが好ましい。 本発明の組成物は、以上の成分(1)〜(4)の所定量
を配合することによつて得られるが、その配合方
法として成分(1)〜(3)を予め均一に混合したのち、
成分(4)を添加することが望ましい。また、この組
成物には用途、目的によつてフエームドシリカ、
湿式シリカ、染料、顔料などを添加してもよく、
このシリカ類の添加は膜強度の向上、すべり性の
制御、密着性向上、印字性の制御等の効果を与え
る。 このようにして得られる本発明の組成物は、塗
布時の作業性から25℃における粘度が50〜
10000csの範囲の無溶剤系のものとすることが好
ましい。 組成物の粘度は、塗布量、塗布方法および対象
とされる塗布基材の種類によつて適宜定めればよ
く、例えばポリエチレンラミネート紙のようなプ
ラスチツクフイルムや金属箔等の基材にロールコ
ーター、グラビヤコーター、エアーコーター、カ
ーテンフローコーター、オフセツト転写ロールコ
ーターなどの公知の技術を用いて0.3〜3g/m2
の塗布量で塗布する場合には50〜3000cpsのよう
な低中粘度のものを使用し、グラシン紙、クラフ
ト紙、クレイアンダーコート紙のようなしみ込み
易い基材に対してはこれよりも粘度の高いものと
することが好ましい。 以上の如くして調整した本発明の離型紙用シリ
コーン組成物は、室温における保存安定性が良好
であり、且つ紙やプラスチツクフイルム等の薄膜
基材表面に100℃以下の低温硬化条件下でしかも
短時間で硬化皮膜を形成することができ、粘着性
物質に対して悪影響を与えることがない。なお、
本発明の組成物は、紫外線照射によつても硬化皮
膜を形成することができる。例えば、80W/cmの
ような紫外線照射機で1.0秒以上照射する事によ
り、熱による硬化皮膜形成の場合と同様の特性を
持たせる事ができる。 《発明の効果》 本発明の組成物は、オルガノポリシロキサンと
相溶性が良く且つ沸点も200℃以上のシリル化マ
レイン酸エステル化合物を反応制御剤として使用
したので、組成物の引火点を低下させることがな
く、臭いもないので無溶剤型離型紙を製造する場
合の塗工の際には特に有利であり、又、塗工前の
ポツトライフも安定しているので作業性が良好で
ある。 次に、本発明を実施例によつて更に詳述する
が、本発明はこれによつて限定されるものではな
い。尚、実施例中「部」とあるのは、すべて重量
部を表し、粘度は25℃における測定値を表す。 実施例1及び比較例1〜3 分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖
された、粘度1000csのジメチルポリシロキサン
100gと分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封
鎖された次式 で示される粘度40csのメチルハイドロジエンポリ
シロキサン2.0gとの混合物102gに第1表に示し
た各種の化合物5.0×10-3モルを添加してシリコ
ーン組成物を作り、外観、臭い、引火性について
調べた。次に上記した組成物に白金ビニルシロキ
サンコンプレツクス1.0g(白金量0.5%)を添加
してシリコーン組成物を作り、これらについての
ポツトライフを調べると共に、ワイヤードクター
#0を用いてポリエチレンラミネート紙に1.0
g/m2の厚みに塗工し、その硬化性、剥離力、残
留接着率を調べたところ、第1表に示した通りの
結果が得られた。 第1表の結果から明らかなように、比較例1は
ポツトライフが1/2日以下と短く、比較例2は引
火点120℃と低く、比較例3は不透明で均一性が
不十分であるのに対し、本発明の場合には、これ
らの比較例の何れの問題点も解決することができ
た事が実証されている。 尚、外観は目視で観察し、引火点は密閉法
(JISK2265)で、硬化性は熱風循環式乾燥機にて
120℃×30sec硬化した時の硬化皮膜の状態で評価
した。評価は、指でこすつて、クモリ、脱落のな
いものを〇とした。またポツトライフは、25℃で
静置した時にゲル化するまでの時間を表し、剥離
度は120℃×30secで硬化した皮膜面にアクリル系
溶剤型粘着剤オリバインBPS・5127(東洋インキ
製造(株)製商品名)を塗布して、100℃×30sec間加
熱した後、坪量40g/m2の貼り合わせ紙をを貼り
合わせ、引つ張り試験機を用いて、180℃の角度
で剥離速度300m/分で貼り合わせ紙を引つ張つ
た時の力(g)を表わす。 また、残留接着率は、剥離力の場合と同様に硬
化皮膜を形成させたのち、その表面にポリエステ
ルテーブル・ルミラー31B(日東電気工業(株)製)
を貼り合わせ、20g/cm2の荷重下で70℃×20時間
エージングした後テープを剥がし、ステンレス板
に貼りつけて前記剥離力の場合と同様に剥離力を
測定した。数値は、未処理の標準テープの剥離力
に対する百分率である。
ロキサン組成物、特に、無溶剤系のオルガノポリ
シロキサン組成物によく溶け、無色透明である上
臭いがなく、不揮発性であるため、無溶剤系オル
ガノポリシロキサン組成物として紙、プラスチツ
クフイルム等に塗工する際も、安全で作業性も良
い。 上記した如く、反応抑制剤とオルガノポリシロ
キサンの相溶性が良いために、本組成物における
反応制御作用は安定であり、皮膜硬化特性の再現
性も良い。 本組成物を紙やフイルム等の薄膜基材表面に塗
布した後の加熱による硬化性は、上記反応抑制剤
である成分(3)の添加量によつて変わるが、成分(1)
100重量部に対して0.1〜10重量部とすることが適
当である。0.1重量部以下では本組成物の室温で
の保存安定性が悪く、短時間で粘度が増大する。
又、10重量部以上では、室温での保存安定性が非
常に優れ、長時間経過後も処理浴粘度は殆ど変化
しないが、塗布後の硬化性が著しく低下するため
硬化時間を長くするか硬化温度を高くしなければ
ならず、本組成物の特徴が失われることになるの
で好ましくない。 本発明で使用する成分(4)としての白金系化合物
は、成分(1)及び(2)の付加反応用触媒として公知の
ものの中から適宜選択することができる。これら
の触媒としては、例えば塩化第1白金酸、塩化第
2白金酸等の塩化白金酸、塩化白金酸のアルコー
ル化合物、アルデヒド化合物あるいは塩化白金酸
と各種オレフインとの錯塩などがあげられる。こ
れらの触媒の添加量は、良好な硬化皮膜を得るた
め及び経済的見地から、成分(1)に対して白金量と
して1〜1000ppmの範囲、特に2〜500ppmの範
囲とすることが好ましい。 本発明の組成物は、以上の成分(1)〜(4)の所定量
を配合することによつて得られるが、その配合方
法として成分(1)〜(3)を予め均一に混合したのち、
成分(4)を添加することが望ましい。また、この組
成物には用途、目的によつてフエームドシリカ、
湿式シリカ、染料、顔料などを添加してもよく、
このシリカ類の添加は膜強度の向上、すべり性の
制御、密着性向上、印字性の制御等の効果を与え
る。 このようにして得られる本発明の組成物は、塗
布時の作業性から25℃における粘度が50〜
10000csの範囲の無溶剤系のものとすることが好
ましい。 組成物の粘度は、塗布量、塗布方法および対象
とされる塗布基材の種類によつて適宜定めればよ
く、例えばポリエチレンラミネート紙のようなプ
ラスチツクフイルムや金属箔等の基材にロールコ
ーター、グラビヤコーター、エアーコーター、カ
ーテンフローコーター、オフセツト転写ロールコ
ーターなどの公知の技術を用いて0.3〜3g/m2
の塗布量で塗布する場合には50〜3000cpsのよう
な低中粘度のものを使用し、グラシン紙、クラフ
ト紙、クレイアンダーコート紙のようなしみ込み
易い基材に対してはこれよりも粘度の高いものと
することが好ましい。 以上の如くして調整した本発明の離型紙用シリ
コーン組成物は、室温における保存安定性が良好
であり、且つ紙やプラスチツクフイルム等の薄膜
基材表面に100℃以下の低温硬化条件下でしかも
短時間で硬化皮膜を形成することができ、粘着性
物質に対して悪影響を与えることがない。なお、
本発明の組成物は、紫外線照射によつても硬化皮
膜を形成することができる。例えば、80W/cmの
ような紫外線照射機で1.0秒以上照射する事によ
り、熱による硬化皮膜形成の場合と同様の特性を
持たせる事ができる。 《発明の効果》 本発明の組成物は、オルガノポリシロキサンと
相溶性が良く且つ沸点も200℃以上のシリル化マ
レイン酸エステル化合物を反応制御剤として使用
したので、組成物の引火点を低下させることがな
く、臭いもないので無溶剤型離型紙を製造する場
合の塗工の際には特に有利であり、又、塗工前の
ポツトライフも安定しているので作業性が良好で
ある。 次に、本発明を実施例によつて更に詳述する
が、本発明はこれによつて限定されるものではな
い。尚、実施例中「部」とあるのは、すべて重量
部を表し、粘度は25℃における測定値を表す。 実施例1及び比較例1〜3 分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖
された、粘度1000csのジメチルポリシロキサン
100gと分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封
鎖された次式 で示される粘度40csのメチルハイドロジエンポリ
シロキサン2.0gとの混合物102gに第1表に示し
た各種の化合物5.0×10-3モルを添加してシリコ
ーン組成物を作り、外観、臭い、引火性について
調べた。次に上記した組成物に白金ビニルシロキ
サンコンプレツクス1.0g(白金量0.5%)を添加
してシリコーン組成物を作り、これらについての
ポツトライフを調べると共に、ワイヤードクター
#0を用いてポリエチレンラミネート紙に1.0
g/m2の厚みに塗工し、その硬化性、剥離力、残
留接着率を調べたところ、第1表に示した通りの
結果が得られた。 第1表の結果から明らかなように、比較例1は
ポツトライフが1/2日以下と短く、比較例2は引
火点120℃と低く、比較例3は不透明で均一性が
不十分であるのに対し、本発明の場合には、これ
らの比較例の何れの問題点も解決することができ
た事が実証されている。 尚、外観は目視で観察し、引火点は密閉法
(JISK2265)で、硬化性は熱風循環式乾燥機にて
120℃×30sec硬化した時の硬化皮膜の状態で評価
した。評価は、指でこすつて、クモリ、脱落のな
いものを〇とした。またポツトライフは、25℃で
静置した時にゲル化するまでの時間を表し、剥離
度は120℃×30secで硬化した皮膜面にアクリル系
溶剤型粘着剤オリバインBPS・5127(東洋インキ
製造(株)製商品名)を塗布して、100℃×30sec間加
熱した後、坪量40g/m2の貼り合わせ紙をを貼り
合わせ、引つ張り試験機を用いて、180℃の角度
で剥離速度300m/分で貼り合わせ紙を引つ張つ
た時の力(g)を表わす。 また、残留接着率は、剥離力の場合と同様に硬
化皮膜を形成させたのち、その表面にポリエステ
ルテーブル・ルミラー31B(日東電気工業(株)製)
を貼り合わせ、20g/cm2の荷重下で70℃×20時間
エージングした後テープを剥がし、ステンレス板
に貼りつけて前記剥離力の場合と同様に剥離力を
測定した。数値は、未処理の標準テープの剥離力
に対する百分率である。
【表】
|
CH3
実施例 2 実施例1で用いたマレイン酸シリル化物のビニ
ルジメチルシリル基に換えて、夫々アリルジメチ
ルシリル、トリビニルシリル、トリメチルシリル
化したものを用いた他は、実施例1と同様にして
硬化性及びポツトライフを調べたところ、第2表
に示した通りの良好な結果が得られた。
CH3
実施例 2 実施例1で用いたマレイン酸シリル化物のビニ
ルジメチルシリル基に換えて、夫々アリルジメチ
ルシリル、トリビニルシリル、トリメチルシリル
化したものを用いた他は、実施例1と同様にして
硬化性及びポツトライフを調べたところ、第2表
に示した通りの良好な結果が得られた。
【表】
第2表の結果は、いずれの場合も本発明の離型
紙用シリコーン組成物の有効性を実証するもので
ある。
紙用シリコーン組成物の有効性を実証するもので
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (1) 1分子中に少なくとも2個のビニル−珪
素結合を有し、分子鎖両末端がビニルジメチル
シリル基又はトリメチルシリル基である実質的
に直鎖状構造のオルガノポリシロキサン:100
重量部 (2) 1分子中に少なくとも2個の水素−珪素結合
を有するメチルハイドロジエンポリシロキサ
ン:2〜30重量部 (3) 一般式 で表されるシリル化マレイン酸エステル化合物 (式中R1、R2、R3は炭素数1〜10の同種又
は異種の脂肪族炭化水素基であつてR1、R2、
R3のうち少なくとも一つはオレフイン性不飽
和基である。):0.1〜10重量部 (4) 白金量として、上記成分(1)に対して2〜
500ppmの白金系化合物 からなり、前記成分(1)の1分子中のビニル基の数
と成分(2)の1分子中の水素−珪素結合の数の合計
が少なくとも5個であることを特徴とする離型紙
用シリコーン組成物。 2 25℃における粘度が50〜10000csである請求
項1に記載の離型紙用シリコーン組成物。 3 R1、R2、R3の少なくとも1つがビニル基ま
たはアリル基であり、残りの基がメチル基である
請求項1又は2に記載の離型紙用シリコーン組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20588688A JPH0253859A (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | 離型紙用シリコーン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20588688A JPH0253859A (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | 離型紙用シリコーン組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0253859A JPH0253859A (ja) | 1990-02-22 |
| JPH0524181B2 true JPH0524181B2 (ja) | 1993-04-07 |
Family
ID=16514359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20588688A Granted JPH0253859A (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | 離型紙用シリコーン組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0253859A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS624485A (ja) * | 1985-06-29 | 1987-01-10 | 株式会社 サタケ | 色彩選別機の光源清掃装置 |
| JPS627484A (ja) * | 1985-07-03 | 1987-01-14 | 株式会社 サタケ | 色彩選別機の光源清掃装置 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0970767A1 (en) | 1998-05-07 | 2000-01-12 | Georg Fischer Disa A/S | Method and apparatus for casting metal articles with counter-gravity supply of metal to moulds |
| DE102010002160A1 (de) * | 2010-02-19 | 2011-08-25 | Wacker Chemie AG, 81737 | Härtbare Organopolysiloxanmassen |
| JP2011201196A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Dow Corning Toray Co Ltd | リグノセルロース材料用処理剤 |
| CN103665018B (zh) * | 2012-09-07 | 2017-02-15 | 中国石油化工股份有限公司 | 硅烷类化合物及其制备方法 |
| JP2017191634A (ja) * | 2014-07-23 | 2017-10-19 | 株式会社Adeka | 非水電解液二次電池、非水電解液及び化合物 |
| CN107189071B (zh) * | 2017-06-23 | 2021-01-15 | 江苏矽时代材料科技有限公司 | 一种液体硅橡胶用铂催化剂的制备方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4256870A (en) * | 1979-05-17 | 1981-03-17 | General Electric Company | Solventless release compositions, methods and articles of manufacture |
| DE3315060A1 (de) * | 1983-04-26 | 1984-10-31 | Wacker-Chemie GmbH, 8000 München | Verfahren zum vernetzen von organopolysiloxanmassen |
-
1988
- 1988-08-19 JP JP20588688A patent/JPH0253859A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS624485A (ja) * | 1985-06-29 | 1987-01-10 | 株式会社 サタケ | 色彩選別機の光源清掃装置 |
| JPS627484A (ja) * | 1985-07-03 | 1987-01-14 | 株式会社 サタケ | 色彩選別機の光源清掃装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0253859A (ja) | 1990-02-22 |
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