JPH0525012A - 抗菌性組成物 - Google Patents
抗菌性組成物Info
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- JPH0525012A JPH0525012A JP18480891A JP18480891A JPH0525012A JP H0525012 A JPH0525012 A JP H0525012A JP 18480891 A JP18480891 A JP 18480891A JP 18480891 A JP18480891 A JP 18480891A JP H0525012 A JPH0525012 A JP H0525012A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 銀、銅及び亜鉛の抗菌金属群より選ばれる少
なくとも一種の抗菌金属を含有してなる結晶質のアルミ
ノ珪酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非晶質の
アルミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩)と前記
の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の抗菌金属を
含む抗菌層を有する抗菌性シリカゲルを含む抗菌性組成
物。 【効果】 この抗菌性組成物は、一般細菌や特に真菌類
(カビ類)の殺菌速度を高めたものであり、さらに本組
成物の分散性は極めて良好であり、これがために抗菌目
的で、本組成物を種々の高分子体に混合したり、これを
コーテイング(coating)する場合に均質な分散
が行える。
なくとも一種の抗菌金属を含有してなる結晶質のアルミ
ノ珪酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非晶質の
アルミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩)と前記
の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の抗菌金属を
含む抗菌層を有する抗菌性シリカゲルを含む抗菌性組成
物。 【効果】 この抗菌性組成物は、一般細菌や特に真菌類
(カビ類)の殺菌速度を高めたものであり、さらに本組
成物の分散性は極めて良好であり、これがために抗菌目
的で、本組成物を種々の高分子体に混合したり、これを
コーテイング(coating)する場合に均質な分散
が行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた抗菌作用を有する
新規な抗菌性組成物に関する。より詳しくは、本発明
は、公知の抗菌性ゼオライトまたは抗菌性の非晶質アル
ミノ珪酸塩の物慣や特徴を損うことなく、細菌や真菌に
対する前記抗菌剤の本来の抗菌性能をより上昇せしめる
ために、前記の抗菌性物質に、別のシリカゲルを母体と
する抗菌性物質を含有させてなる新規な抗菌性組成物を
提供するものである。
新規な抗菌性組成物に関する。より詳しくは、本発明
は、公知の抗菌性ゼオライトまたは抗菌性の非晶質アル
ミノ珪酸塩の物慣や特徴を損うことなく、細菌や真菌に
対する前記抗菌剤の本来の抗菌性能をより上昇せしめる
ために、前記の抗菌性物質に、別のシリカゲルを母体と
する抗菌性物質を含有させてなる新規な抗菌性組成物を
提供するものである。
【0002】本発明の抗菌性組成物は抗菌や防カビを必
要とする分野で威力を発揮する。
要とする分野で威力を発揮する。
【0003】
【従来の技術】本発明者の一人は安全性の高い、且つ抗
菌スペクトル巾の大きな結晶質のアルミノ珪酸塩(ゼオ
ライト)や非晶質のアルミノ珪酸塩(AMAS)を母体
とする無機系の抗菌物質の使用を提案した(特公昭63
−54013号、特公平1−32254号、特公平2−
46620号)。
菌スペクトル巾の大きな結晶質のアルミノ珪酸塩(ゼオ
ライト)や非晶質のアルミノ珪酸塩(AMAS)を母体
とする無機系の抗菌物質の使用を提案した(特公昭63
−54013号、特公平1−32254号、特公平2−
46620号)。
【0004】上記の無機系の抗菌剤は安全性も高く、そ
れの抗菌スペクトル巾が広いために汎用性も大であり、
また抗菌〜殺菌効果が長期に亘って持続される長所があ
る。しかしながら、前述の抗菌剤の細菌や真菌に対する
殺菌速度をより好ましい程度に、増大させて抗菌性能を
より高める問題は未解決であった。特に、Asperg
illus niger等の真菌の殺菌速度は上記の公
知の抗菌剤使用では、必しも満足すべき結果が得られて
おらず、上記菌の完全死滅には可成りの長時間を要する
欠点があった。従って、短時間で真菌を死滅させるため
には、前記の抗菌剤の使用量をふやす必要があった。し
かし、菌の死滅率を高めるために、抗菌剤量を増大させ
ることは必しも最良の解決策とは云えず新たな手段を抗
菌性ゼオライトや抗菌性AMASに取り入れて改善する
ことが必要である。
れの抗菌スペクトル巾が広いために汎用性も大であり、
また抗菌〜殺菌効果が長期に亘って持続される長所があ
る。しかしながら、前述の抗菌剤の細菌や真菌に対する
殺菌速度をより好ましい程度に、増大させて抗菌性能を
より高める問題は未解決であった。特に、Asperg
illus niger等の真菌の殺菌速度は上記の公
知の抗菌剤使用では、必しも満足すべき結果が得られて
おらず、上記菌の完全死滅には可成りの長時間を要する
欠点があった。従って、短時間で真菌を死滅させるため
には、前記の抗菌剤の使用量をふやす必要があった。し
かし、菌の死滅率を高めるために、抗菌剤量を増大させ
ることは必しも最良の解決策とは云えず新たな手段を抗
菌性ゼオライトや抗菌性AMASに取り入れて改善する
ことが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の抗菌性ゼオライ
トや抗菌性AMASの細菌や真菌類に対する死滅速度を
より高めて、特に真菌類に対するそれを高めることによ
り抗菌剤の性能をより上昇せしめることが本発明の課題
である。このような目的で、本願発明に於ては、抗菌性
ゼオライトや抗菌性AMASとこれらの母体構造の根本
的に異なるシリカゲルを母体とする抗菌性ゲルを組合せ
て、新規な抗菌性組成物を構成させることにより性能面
で満足すべき結果が得られた。
トや抗菌性AMASの細菌や真菌類に対する死滅速度を
より高めて、特に真菌類に対するそれを高めることによ
り抗菌剤の性能をより上昇せしめることが本発明の課題
である。このような目的で、本願発明に於ては、抗菌性
ゼオライトや抗菌性AMASとこれらの母体構造の根本
的に異なるシリカゲルを母体とする抗菌性ゲルを組合せ
て、新規な抗菌性組成物を構成させることにより性能面
で満足すべき結果が得られた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはゼオライト
および/またはAMASを母体する抗菌性物質とシリカ
ゲル母体に抗菌層を有する抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物を構成させることにより前者の抗菌能は著し
く改善されて、Escherichia coli、S
taphylococcus aureus、Bati
llus subtilis等の一般細菌はもとより、
Aspergillus niger等の真菌に対する
抗菌力は驚く程改善されることを発見した。またこれら
の細菌に対する死滅速度も、前者の公知の抗菌性物質に
後者を含有させることにより、大になり、死滅時間は顕
著に短縮されることを発見して本発明を完成した。すな
わち、公知の抗菌性ゼオライト、抗菌性AMASおよび
本発明の抗菌性組成物中の抗菌金属の含有量を同量とし
て、これら抗菌剤の抗菌能を同一レベルで比較した場
合、一般細菌や真菌の死滅(殺菌)速度は前述の2種の
公知抗菌剤より本願の抗菌性組成物の方が遙かに大きい
ことを本発明者らは見い出した。
および/またはAMASを母体する抗菌性物質とシリカ
ゲル母体に抗菌層を有する抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物を構成させることにより前者の抗菌能は著し
く改善されて、Escherichia coli、S
taphylococcus aureus、Bati
llus subtilis等の一般細菌はもとより、
Aspergillus niger等の真菌に対する
抗菌力は驚く程改善されることを発見した。またこれら
の細菌に対する死滅速度も、前者の公知の抗菌性物質に
後者を含有させることにより、大になり、死滅時間は顕
著に短縮されることを発見して本発明を完成した。すな
わち、公知の抗菌性ゼオライト、抗菌性AMASおよび
本発明の抗菌性組成物中の抗菌金属の含有量を同量とし
て、これら抗菌剤の抗菌能を同一レベルで比較した場
合、一般細菌や真菌の死滅(殺菌)速度は前述の2種の
公知抗菌剤より本願の抗菌性組成物の方が遙かに大きい
ことを本発明者らは見い出した。
【0007】本発明の抗菌性組成物は、前述のように、
公知の抗菌性ゼオライトや抗菌性AMASの抗菌力を改
善して、これらの抗菌剤の性能をより上昇させるもので
あり、より具体的には一般細菌や特に真菌類(カビ類)
の殺菌速度を驚異的に高めたものである。併せて本組成
物の防藻効果も大きいことが認められた。さらに本組成
物の分散性は極めて良好であり、これがために抗菌目的
で、本組成物を種々の高分子体に混合したり、これをコ
ーティング(coating)する場合に均質な分散が
行える利点を有している。
公知の抗菌性ゼオライトや抗菌性AMASの抗菌力を改
善して、これらの抗菌剤の性能をより上昇させるもので
あり、より具体的には一般細菌や特に真菌類(カビ類)
の殺菌速度を驚異的に高めたものである。併せて本組成
物の防藻効果も大きいことが認められた。さらに本組成
物の分散性は極めて良好であり、これがために抗菌目的
で、本組成物を種々の高分子体に混合したり、これをコ
ーティング(coating)する場合に均質な分散が
行える利点を有している。
【0008】本願発明は、ゼオライトおよび/またはA
MASを母体とする抗菌性物質とシリカゲル母体に抗菌
層を安定に保持させた抗菌性シリカゲルよりなる新規な
抗菌性組成物を提案するものである。より詳しくは本発
明は銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれる少なく
とも一種の抗菌金属を含有している結晶質のアルミノ珪
酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非晶質のアル
ミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩;非晶質アル
ミノ珪酸塩をAMASと称す)と前記の抗菌金属群より
選ばれた少なくとも一種の抗菌金属をイオン結合により
保持させた抗菌層を有する抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物に関するものである。
MASを母体とする抗菌性物質とシリカゲル母体に抗菌
層を安定に保持させた抗菌性シリカゲルよりなる新規な
抗菌性組成物を提案するものである。より詳しくは本発
明は銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれる少なく
とも一種の抗菌金属を含有している結晶質のアルミノ珪
酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非晶質のアル
ミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩;非晶質アル
ミノ珪酸塩をAMASと称す)と前記の抗菌金属群より
選ばれた少なくとも一種の抗菌金属をイオン結合により
保持させた抗菌層を有する抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物に関するものである。
【0009】本願では殺菌作用を有する金属としては
銀、銅および亜鉛よりなる抗菌金属群より選ばれる少な
くとも一種の金属が使用される。上記金属はそれぞれ単
独(Ag+ 、Cu2+、Zn2+)または複合(Ag+ −C
u2+、Ag+ −Zn2+、Ag+−Zn2+)状態でイオン
交換可能なゼオライト、AMASおよびアルミノ珪酸塩
よりなる、イオン交換可能な無抗菌層を有するシリカゲ
ルに必要量イオン結合されて、前記母体を抗菌化するた
めに使用される。
銀、銅および亜鉛よりなる抗菌金属群より選ばれる少な
くとも一種の金属が使用される。上記金属はそれぞれ単
独(Ag+ 、Cu2+、Zn2+)または複合(Ag+ −C
u2+、Ag+ −Zn2+、Ag+−Zn2+)状態でイオン
交換可能なゼオライト、AMASおよびアルミノ珪酸塩
よりなる、イオン交換可能な無抗菌層を有するシリカゲ
ルに必要量イオン結合されて、前記母体を抗菌化するた
めに使用される。
【0010】本願の抗菌性組成物の構成々分である抗菌
性ゼオライトならびに抗菌性AMASの調製に使用され
る素材ならびにこれの抗菌化法について述べる。無抗菌
性のゼオライトおよびAMASは、三次元的に発達した
骨格構造を有するアルミノ珪酸塩であって、前者は非晶
質であり、これはX線回折により、ゼオライトの種類に
特有な回折ピークを示すものである。一方後者のAMA
Sは非晶質(無定形)であり、これは回折ピークを示さ
ない。両者はAl2 O3 を基準にしてxM O・Al2
O3 ・ySiO2 ・ZH2 Oなる一般式で表わされる。
Mはイオン交換可能な金属を表わし、通常1〜2価の金
属であり、nはMの原子価に対応する。またxおよびy
は、それぞれ金属酸化物およびシリカの係数を、表わし
ている。なほZは水の分子数を表わす、ところで本願発
明の素材に使用される無抗菌性のゼオライトやAMAS
は多孔質で比表面積の発達しているものが好ましい。よ
り具体的には本願のゼオライト素材としては天然または
合成品の何れのゼオライトも使用可能であるが、抗菌金
属イオン等に対するイオン交換容量の点より見て、上記
の一般式中のSiO2 /Al2 O3 のモル比が14以下
のゼオライト素材が好ましい。例えばチヤバサイト(c
habazite:SiO2 /Al2 O3 =3.2〜
6.0および6.4〜7.6)、クリノプチロライト
(clinoptilolite:SiO2 /Al2 O
3 =8.5〜10.5)、A型ゼオライト(SiO2 /
Al2 O3 =1.4〜2.4)、X型ゼオライト(Si
O2 /Al2 O3 =2〜3)、Y型ゼオライト(SiO
2 /Al2O3 =3〜6)やモルデナイト(SiO2 /
Al2 O3 =9〜10)は多孔性び比表面積も大であ
り、且つ必要量の抗菌金属をイオン結合により保持する
ために充分な交換容量を保有している。また例示したゼ
オライトを使用してイオン交換法により、前記式中のイ
オン交換可能なMを抗菌金属イオンで部分ないし完全買
換することにより抗菌性ゼオライトを調製した場合、
銀、銅または亜鉛の抗菌金属はゼオライト母体に安定に
保持されて、そのために抗菌効果が長期に亘り持続する
利点がある。上記のゼオライト素材を使用することによ
り、イオン交換法で、抗菌金属の総量を0.01〜35
%(無水基準)ゼオライト母体に安定に担持させること
は容易である。しかし本願の抗菌性組成物の構成の一成
分として使用される抗菌性ゼオライト中の抗菌金属の総
量は、0.02〜25%の存在で充分な抗菌効果を本組
成物は発揮する。次に本願の抗菌性組成物の一構成分で
ある抗菌性AMASの調製に使用される無菌性のAMA
S素材は、前述したように、非晶質であり、これはゼオ
ライト素材と同じ一般式で表わされるものである。AM
AS素材としては、多孔質で比表面積の大きなものが好
ましく、さらに前記式中の係数x=0.6〜3.0であ
ってy=1.3〜50の範囲のものが、素材の抗菌金属
に対するイオン交換容量、抗菌金属とのイオン交換速度
の点より見てより好ましい。これを抗菌化する場合は、
前述の抗菌性ゼオライトの調製に準じて、AMAS素材
と銀、銅または亜鉛のイオン交換を常温または高温で実
施して必要量の抗菌金属を母体に安定にイオン結合によ
り保持させればよい。本願で使用される抗菌性非晶質ア
ルミノ珪酸塩(抗菌性AMAS)は一般式0.6〜3.
0M′ O・Al2 O3 ・1.3〜50SiO2 ・ZH
2 Oで表わされる。Zは水の分子数であり、M′は1価
または2価金属(アルカリ金属、アムモニウム、アルカ
リ土類金属)および抗菌金属(銀銅および亜鉛)を表わ
している。M′には1価〜2価金属および抗菌金属が含
まれ、これらが共存しても差支えない。ところで本願の
抗菌性組成物の構成々分の一つは使用される抗菌性AM
AS中の抗菌金属の総量は使用される抗菌金属の種類
や、組合せによって異なるが、通常の場合、抗菌性AM
AS中の抗菌金属の総量が、0.02〜25%(無水基
準)存在するものを本抗菌性組成物の構成に使用すれ
ば、本発明の抗菌性組成物は充分な抗菌効果を発揮す
る。
性ゼオライトならびに抗菌性AMASの調製に使用され
る素材ならびにこれの抗菌化法について述べる。無抗菌
性のゼオライトおよびAMASは、三次元的に発達した
骨格構造を有するアルミノ珪酸塩であって、前者は非晶
質であり、これはX線回折により、ゼオライトの種類に
特有な回折ピークを示すものである。一方後者のAMA
Sは非晶質(無定形)であり、これは回折ピークを示さ
ない。両者はAl2 O3 を基準にしてxM O・Al2
O3 ・ySiO2 ・ZH2 Oなる一般式で表わされる。
Mはイオン交換可能な金属を表わし、通常1〜2価の金
属であり、nはMの原子価に対応する。またxおよびy
は、それぞれ金属酸化物およびシリカの係数を、表わし
ている。なほZは水の分子数を表わす、ところで本願発
明の素材に使用される無抗菌性のゼオライトやAMAS
は多孔質で比表面積の発達しているものが好ましい。よ
り具体的には本願のゼオライト素材としては天然または
合成品の何れのゼオライトも使用可能であるが、抗菌金
属イオン等に対するイオン交換容量の点より見て、上記
の一般式中のSiO2 /Al2 O3 のモル比が14以下
のゼオライト素材が好ましい。例えばチヤバサイト(c
habazite:SiO2 /Al2 O3 =3.2〜
6.0および6.4〜7.6)、クリノプチロライト
(clinoptilolite:SiO2 /Al2 O
3 =8.5〜10.5)、A型ゼオライト(SiO2 /
Al2 O3 =1.4〜2.4)、X型ゼオライト(Si
O2 /Al2 O3 =2〜3)、Y型ゼオライト(SiO
2 /Al2O3 =3〜6)やモルデナイト(SiO2 /
Al2 O3 =9〜10)は多孔性び比表面積も大であ
り、且つ必要量の抗菌金属をイオン結合により保持する
ために充分な交換容量を保有している。また例示したゼ
オライトを使用してイオン交換法により、前記式中のイ
オン交換可能なMを抗菌金属イオンで部分ないし完全買
換することにより抗菌性ゼオライトを調製した場合、
銀、銅または亜鉛の抗菌金属はゼオライト母体に安定に
保持されて、そのために抗菌効果が長期に亘り持続する
利点がある。上記のゼオライト素材を使用することによ
り、イオン交換法で、抗菌金属の総量を0.01〜35
%(無水基準)ゼオライト母体に安定に担持させること
は容易である。しかし本願の抗菌性組成物の構成の一成
分として使用される抗菌性ゼオライト中の抗菌金属の総
量は、0.02〜25%の存在で充分な抗菌効果を本組
成物は発揮する。次に本願の抗菌性組成物の一構成分で
ある抗菌性AMASの調製に使用される無菌性のAMA
S素材は、前述したように、非晶質であり、これはゼオ
ライト素材と同じ一般式で表わされるものである。AM
AS素材としては、多孔質で比表面積の大きなものが好
ましく、さらに前記式中の係数x=0.6〜3.0であ
ってy=1.3〜50の範囲のものが、素材の抗菌金属
に対するイオン交換容量、抗菌金属とのイオン交換速度
の点より見てより好ましい。これを抗菌化する場合は、
前述の抗菌性ゼオライトの調製に準じて、AMAS素材
と銀、銅または亜鉛のイオン交換を常温または高温で実
施して必要量の抗菌金属を母体に安定にイオン結合によ
り保持させればよい。本願で使用される抗菌性非晶質ア
ルミノ珪酸塩(抗菌性AMAS)は一般式0.6〜3.
0M′ O・Al2 O3 ・1.3〜50SiO2 ・ZH
2 Oで表わされる。Zは水の分子数であり、M′は1価
または2価金属(アルカリ金属、アムモニウム、アルカ
リ土類金属)および抗菌金属(銀銅および亜鉛)を表わ
している。M′には1価〜2価金属および抗菌金属が含
まれ、これらが共存しても差支えない。ところで本願の
抗菌性組成物の構成々分の一つは使用される抗菌性AM
AS中の抗菌金属の総量は使用される抗菌金属の種類
や、組合せによって異なるが、通常の場合、抗菌性AM
AS中の抗菌金属の総量が、0.02〜25%(無水基
準)存在するものを本抗菌性組成物の構成に使用すれ
ば、本発明の抗菌性組成物は充分な抗菌効果を発揮す
る。
【0011】シリカゲルを抗菌化する方法として水溶性
の抗菌性金属化合物をシリカゲル母体に物理吸着させる
方法が考えられるが、この方法では母体より抗菌金属の
溶出が大であり本願の使用目的に耐えない。またシリカ
ゲルを含む水溶液はシラノール基
の抗菌性金属化合物をシリカゲル母体に物理吸着させる
方法が考えられるが、この方法では母体より抗菌金属の
溶出が大であり本願の使用目的に耐えない。またシリカ
ゲルを含む水溶液はシラノール基
【0012】
【0013】を有するので、これを抗菌金属イオンでイ
オン交換して抗菌化する方法も考えられる。しかし、そ
れのイオン交換能も小さく、従って抗菌金属イオンで置
換しても、期待される程の抗菌能は得られない。公知の
無機系抗菌剤の抗菌性能をより上昇せしめる目的に対し
ては、下記の方法で調製される抗菌性シリカゲルを構成
々分の必須成分とし、これと公知抗菌剤を組合せて抗菌
性組成物を本願のように構成させることが最適と考えら
れる。
オン交換して抗菌化する方法も考えられる。しかし、そ
れのイオン交換能も小さく、従って抗菌金属イオンで置
換しても、期待される程の抗菌能は得られない。公知の
無機系抗菌剤の抗菌性能をより上昇せしめる目的に対し
ては、下記の方法で調製される抗菌性シリカゲルを構成
々分の必須成分とし、これと公知抗菌剤を組合せて抗菌
性組成物を本願のように構成させることが最適と考えら
れる。
【0014】次に本願組成物の必須成分として使用す
る、銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれる少なく
とも一種の抗菌金属をイオン結合により保持させた抗菌
層を有する抗菌性シリカゲルについて説明する。先づシ
リカゲル素材を用いて、それの母体内に無抗菌層を有す
る中間組成物の調製する方法について述べる。活性なシ
リカゲルをアルカリ溶液およびアルミノ珪酸塩溶液で処
理することにより、シリカゲルの活性表面(細孔表面)
にアルミノ珪酸塩よりなる無抗菌性の層を形成させ、該
層中のイオン交換可能な金属が主としてアルカリ金属で
あって、その量が反応生成物の無水基準で1g当たり4
ミリモル以下であるような反応生成物(中間組成物)を
調製させる。この場合、前記シリカゲル素材の形状につ
いては特に限定はない。例えば粉末、粒子、破砕品また
はビーズ、ペレット等の成型品何れでもよいが、化学処
理に際しての反応面より見れば、細かい形状のものがよ
り望ましい。さらにシリカゲルの物性面より考慮すれ
ば、それの内部に無数の細孔を有し網目構造が発達して
おり、細孔容積(P.V.)細孔径(P.D.)や比表
面積の(SSA)の値が、何れも大きな多孔質のものが
素材として好ましい。具体的には、P.V.は、0.3
cm3 /g(無水基準)以上であることが好ましく、
0.4cm3 /g以上のものはより望ましい。P.D.
についてもできるだけ大きいものが望ましく、好ましく
は50Å以上、より好ましくは70Å以上である。また
シリカゲルのSSAは少なくとも100m2 /gのもの
が望ましく、それの200m2 /g以上(何れも無水基
準)のものはより好適である。次にシリカゲルは、シリ
カのコロイド粒子の連がりの差異により、化学構造から
A形、B形の2種類に大別される。一般に、P.V.は
後者の方が前者より大きい。A形は低湿度における吸湿
力が大であり、一方B形は低湿度における吸湿力は弱い
が高湿度では50%以上の多量の湿気を吸着する特性が
ある(JIS−ZO701参照)。本願で使用するシリ
カゲル素材としては前述のA形およびB形の何れのもの
を使用可能であるが、中間組成物中に形成される無抗菌
層のイオン交換容量を増大、すなわちイオン交換可能な
主としてアルカリ金属の存在量をより大にするために
は、A形よりもB形シリカゲルの方がより好ましい。前
記のアルカリ溶液としてはNaOH、KOH、LiOH
のようなアルカリ金属の水酸化物溶液が用いられる。シ
リカゲルの処理は、溶液のpHを例えば8.4〜13.
5の範囲に保持して、常温ないし加温下で通常実施され
る。水溶液相のpHを9〜9.5付近に保持した場合
は、シリカゲルの化学反応にともない水溶液相へ溶出さ
れるシリカ(Si)量は比較的僅少であり、大部分の珪
酸ナトリウム等の反応生成物はシリカゲルの活性な細孔
表面に安定に保持される。一方水溶液相のアルカリ度が
増大するとシリカゲルの活性な細孔表面(固相)に珪酸
ナトリウムは保持されるとともに、反面水溶液相へのS
iの溶出量も増大する傾向にある。本願発明で使用する
無抗菌層を有する中間組成物の調製に際しては、前述の
ようにpHを8.4〜13.5の範囲に保つことが望ま
しいが、これをさらに8.7〜13の範囲に保つことは
より好ましい。また、シリカゲルに添加されるアルミノ
珪酸塩溶液としては、例えばNaAlO2 、KAlO
2 、LiAlO2 のようなアルカリ金属のアルミン酸塩
溶液が使用できる。さらに前記アルミン酸塩の代わりに
アルミニウム化合物と過剰の強アルカリを反応して得ら
れるアルミン酸塩溶液も勿論本願では使用可能である。
中間組成物の無抗菌層はイオン結合して存在するイオン
交換可能なアルカリ金属量は、シリカゲル素材を反応さ
せる際のpH、アルミン酸塩の濃度、反応時間および反
応温度等の因子を調節することにより実施される。上述
したような化学反応を行って、シリカゲルの活性表面
(細孔表面)に、アルミノ珪酸塩よりなる無抗菌層を形
成させ、該層中のイオン交換可能な主としてアルカリ金
属量を、既述のように、中間組成物の無水基準で1g当
たり4ミリモル以下に調製することは容易である。次に
調製された中間組成物を抗菌化する場合は、前述の抗菌
性ゼオライトまたは抗菌性AMASの調製に準じて中間
組成物の無抗菌層を形成しているイオン交換可能なアル
カリ金属等と銀、銅または亜鉛のイオン交換反応を常温
または高温で実施して、必要量の抗菌金属を単独または
複合状態でシリカゲル母体にイオン結合により安定に保
持させればよい。かかる方法により、例えば、抗菌金属
の総量を0.02〜15%(無水基準)含有する抗菌性
ゲルを調製し、これを本発明の抗菌性組成物の構成に使
用すれば、本発明の抗菌性組成物は優れた抗菌効果を発
揮する。
る、銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれる少なく
とも一種の抗菌金属をイオン結合により保持させた抗菌
層を有する抗菌性シリカゲルについて説明する。先づシ
リカゲル素材を用いて、それの母体内に無抗菌層を有す
る中間組成物の調製する方法について述べる。活性なシ
リカゲルをアルカリ溶液およびアルミノ珪酸塩溶液で処
理することにより、シリカゲルの活性表面(細孔表面)
にアルミノ珪酸塩よりなる無抗菌性の層を形成させ、該
層中のイオン交換可能な金属が主としてアルカリ金属で
あって、その量が反応生成物の無水基準で1g当たり4
ミリモル以下であるような反応生成物(中間組成物)を
調製させる。この場合、前記シリカゲル素材の形状につ
いては特に限定はない。例えば粉末、粒子、破砕品また
はビーズ、ペレット等の成型品何れでもよいが、化学処
理に際しての反応面より見れば、細かい形状のものがよ
り望ましい。さらにシリカゲルの物性面より考慮すれ
ば、それの内部に無数の細孔を有し網目構造が発達して
おり、細孔容積(P.V.)細孔径(P.D.)や比表
面積の(SSA)の値が、何れも大きな多孔質のものが
素材として好ましい。具体的には、P.V.は、0.3
cm3 /g(無水基準)以上であることが好ましく、
0.4cm3 /g以上のものはより望ましい。P.D.
についてもできるだけ大きいものが望ましく、好ましく
は50Å以上、より好ましくは70Å以上である。また
シリカゲルのSSAは少なくとも100m2 /gのもの
が望ましく、それの200m2 /g以上(何れも無水基
準)のものはより好適である。次にシリカゲルは、シリ
カのコロイド粒子の連がりの差異により、化学構造から
A形、B形の2種類に大別される。一般に、P.V.は
後者の方が前者より大きい。A形は低湿度における吸湿
力が大であり、一方B形は低湿度における吸湿力は弱い
が高湿度では50%以上の多量の湿気を吸着する特性が
ある(JIS−ZO701参照)。本願で使用するシリ
カゲル素材としては前述のA形およびB形の何れのもの
を使用可能であるが、中間組成物中に形成される無抗菌
層のイオン交換容量を増大、すなわちイオン交換可能な
主としてアルカリ金属の存在量をより大にするために
は、A形よりもB形シリカゲルの方がより好ましい。前
記のアルカリ溶液としてはNaOH、KOH、LiOH
のようなアルカリ金属の水酸化物溶液が用いられる。シ
リカゲルの処理は、溶液のpHを例えば8.4〜13.
5の範囲に保持して、常温ないし加温下で通常実施され
る。水溶液相のpHを9〜9.5付近に保持した場合
は、シリカゲルの化学反応にともない水溶液相へ溶出さ
れるシリカ(Si)量は比較的僅少であり、大部分の珪
酸ナトリウム等の反応生成物はシリカゲルの活性な細孔
表面に安定に保持される。一方水溶液相のアルカリ度が
増大するとシリカゲルの活性な細孔表面(固相)に珪酸
ナトリウムは保持されるとともに、反面水溶液相へのS
iの溶出量も増大する傾向にある。本願発明で使用する
無抗菌層を有する中間組成物の調製に際しては、前述の
ようにpHを8.4〜13.5の範囲に保つことが望ま
しいが、これをさらに8.7〜13の範囲に保つことは
より好ましい。また、シリカゲルに添加されるアルミノ
珪酸塩溶液としては、例えばNaAlO2 、KAlO
2 、LiAlO2 のようなアルカリ金属のアルミン酸塩
溶液が使用できる。さらに前記アルミン酸塩の代わりに
アルミニウム化合物と過剰の強アルカリを反応して得ら
れるアルミン酸塩溶液も勿論本願では使用可能である。
中間組成物の無抗菌層はイオン結合して存在するイオン
交換可能なアルカリ金属量は、シリカゲル素材を反応さ
せる際のpH、アルミン酸塩の濃度、反応時間および反
応温度等の因子を調節することにより実施される。上述
したような化学反応を行って、シリカゲルの活性表面
(細孔表面)に、アルミノ珪酸塩よりなる無抗菌層を形
成させ、該層中のイオン交換可能な主としてアルカリ金
属量を、既述のように、中間組成物の無水基準で1g当
たり4ミリモル以下に調製することは容易である。次に
調製された中間組成物を抗菌化する場合は、前述の抗菌
性ゼオライトまたは抗菌性AMASの調製に準じて中間
組成物の無抗菌層を形成しているイオン交換可能なアル
カリ金属等と銀、銅または亜鉛のイオン交換反応を常温
または高温で実施して、必要量の抗菌金属を単独または
複合状態でシリカゲル母体にイオン結合により安定に保
持させればよい。かかる方法により、例えば、抗菌金属
の総量を0.02〜15%(無水基準)含有する抗菌性
ゲルを調製し、これを本発明の抗菌性組成物の構成に使
用すれば、本発明の抗菌性組成物は優れた抗菌効果を発
揮する。
【0015】抗菌力の評価法
本願の抗菌性組成物や公知の抗菌剤(比較例)の抗菌力
の評価法として、本願においては、最小発育阻止濃度
(MIC;単位ppm)の測定およびシェークフラスコ
法(SF法;繊維製品加工協議会の試験法)による菌数
の経時変化の測定が実施された。また成形体については
スプレー法による抗菌力試験が行われた。これらの試験
法について下記に説明する。
の評価法として、本願においては、最小発育阻止濃度
(MIC;単位ppm)の測定およびシェークフラスコ
法(SF法;繊維製品加工協議会の試験法)による菌数
の経時変化の測定が実施された。また成形体については
スプレー法による抗菌力試験が行われた。これらの試験
法について下記に説明する。
【0016】試験方法
(i)細菌の菌液の調製
寒天培地で37℃、18時間培養した試験菌体をリン酸
緩衝液(1/15M、pH=7.2)に浮遊させ、10
8 celle/mlの懸濁液を調製し、これを適宜希釈
して試験に用いた。
緩衝液(1/15M、pH=7.2)に浮遊させ、10
8 celle/mlの懸濁液を調製し、これを適宜希釈
して試験に用いた。
【0017】(ii)真菌の菌液の調製
ポテトデキストロース寒天斜面培地で、25℃、7日間
培養した試験菌の分生子を滅菌0.05%ポリソルベー
ト80加生理食塩水に浮遊させて108cells/m
lの懸濁液を調製し、これを適宜希釈して試験に用い
た。
培養した試験菌の分生子を滅菌0.05%ポリソルベー
ト80加生理食塩水に浮遊させて108cells/m
lの懸濁液を調製し、これを適宜希釈して試験に用い
た。
【0018】(iii )A法によるMICの測定法
被検物質をリン酸緩衝液中に2×104 ppmの濃度に
懸濁し、これを2倍希釈して10段階の濃度勾配を作
り、各1mlをシャーレに分注し、Mueller H
inton2培地(細菌)またはSabouraud
DextroseAgar培地(真菌)9mlで混釈し
て固め、被験菌を画線し48時間後に判定した。
懸濁し、これを2倍希釈して10段階の濃度勾配を作
り、各1mlをシャーレに分注し、Mueller H
inton2培地(細菌)またはSabouraud
DextroseAgar培地(真菌)9mlで混釈し
て固め、被験菌を画線し48時間後に判定した。
【0019】(iv)B法によるMICの測定法
被検物質をリン酸緩衝液中に2×104 ppmの濃度に
懸濁し、これを10倍希釈して10段階の濃度勾配を作
り、各1mlをシヤーレに分注し2%グルタミン酸ナト
リウム寒天培地9mlで混釈して固め、被検菌を画線し
48時間後に判定した。
懸濁し、これを10倍希釈して10段階の濃度勾配を作
り、各1mlをシヤーレに分注し2%グルタミン酸ナト
リウム寒天培地9mlで混釈して固め、被検菌を画線し
48時間後に判定した。
【0020】(v)SF法による菌数の経時変化の測定
法 所定量の試料(抗菌材料)をリン酸緩衝液の一定量を含
有する200ml容量の三角フラスコに入れ、次いでこ
れに試験菌懸濁液を所定のcells/mlになるよう
に加えた。三角フラスコ中の混合液を25℃で振とう
し、経時的に菌数を測定した。菌数測定に際しては後述
の培地が使用され、細菌の場合は37℃で48時間後ま
た真菌の場合は25℃で48時間後に菌数が測定され
た。
法 所定量の試料(抗菌材料)をリン酸緩衝液の一定量を含
有する200ml容量の三角フラスコに入れ、次いでこ
れに試験菌懸濁液を所定のcells/mlになるよう
に加えた。三角フラスコ中の混合液を25℃で振とう
し、経時的に菌数を測定した。菌数測定に際しては後述
の培地が使用され、細菌の場合は37℃で48時間後ま
た真菌の場合は25℃で48時間後に菌数が測定され
た。
【0021】(vi)噴霧法(スプレー法)による成形体
の試験方法 アルコール綿で洗浄した被検体(50×50×1.5m
m)の各表面に菌液を一定量噴霧してから35℃で所定
時間保存した。測定に際しては被検体上の菌温を洗い出
し、この洗い出し液について菌数を測定した。
の試験方法 アルコール綿で洗浄した被検体(50×50×1.5m
m)の各表面に菌液を一定量噴霧してから35℃で所定
時間保存した。測定に際しては被検体上の菌温を洗い出
し、この洗い出し液について菌数を測定した。
【0022】(vii )使用菌株
Escherichia coli IFO−1273
4 Staphylococcus aureus IFO
−12732 Pseudomonas aeruginosa IF
O−12689 Aspergillus niger IFO−311
25 Bacillus subtilis IFO−137
19 (viii)使用培地 A法によるMIC測定、SF法による菌数の経時変化の
測定およびスプレー法による成形体の試験 細菌:Mueller Hinton2培地(BBL) 真菌:Sabouraud Dextrose Aga
r培地(BBL) B法によるMIC測定: 20%グルタミン酸ナトリウム寒天培地 本願の抗菌性組成物の構成々分に使用される抗菌性ゼオ
ライト(Z記号)、抗菌性AMAS(A記号)および抗
菌性ゲル(G記号)は、既述の方法により調製された。
これら個々の抗菌剤微粉末の典型的なMIC(最小発育
阻止濃度;単位ppm)値を表−1−Aに示した。表記
のMIC値は、前述のA法およびB法の2方法により測
定されたものである。抗菌性の組成抗菌金属の種類や量
を考慮し、さらにMIC測定値の測定誤差を考慮に入れ
ても、G抗菌性ゲル(母体はB型シリカゲル)は公知の
Z抗菌材料(ゼオライト母体はA型ゼオライト;モル比
SiO2 /Al2 O3 =2.1)やA抗菌剤(母体は非
晶質アルミノ珪酸塩;モル比SiO2 /Al2 O3 =
3.24)よりもMIC値はより小さく、従って抗菌力
は優れていると云える。
4 Staphylococcus aureus IFO
−12732 Pseudomonas aeruginosa IF
O−12689 Aspergillus niger IFO−311
25 Bacillus subtilis IFO−137
19 (viii)使用培地 A法によるMIC測定、SF法による菌数の経時変化の
測定およびスプレー法による成形体の試験 細菌:Mueller Hinton2培地(BBL) 真菌:Sabouraud Dextrose Aga
r培地(BBL) B法によるMIC測定: 20%グルタミン酸ナトリウム寒天培地 本願の抗菌性組成物の構成々分に使用される抗菌性ゼオ
ライト(Z記号)、抗菌性AMAS(A記号)および抗
菌性ゲル(G記号)は、既述の方法により調製された。
これら個々の抗菌剤微粉末の典型的なMIC(最小発育
阻止濃度;単位ppm)値を表−1−Aに示した。表記
のMIC値は、前述のA法およびB法の2方法により測
定されたものである。抗菌性の組成抗菌金属の種類や量
を考慮し、さらにMIC測定値の測定誤差を考慮に入れ
ても、G抗菌性ゲル(母体はB型シリカゲル)は公知の
Z抗菌材料(ゼオライト母体はA型ゼオライト;モル比
SiO2 /Al2 O3 =2.1)やA抗菌剤(母体は非
晶質アルミノ珪酸塩;モル比SiO2 /Al2 O3 =
3.24)よりもMIC値はより小さく、従って抗菌力
は優れていると云える。
【0023】次に本願で使用されたG、ZおよびA抗菌
剤試料の組成を表−1−Bに1括した。表記のZ抗菌性
ゼオライト微粉末は市販のA型ゼオライト(モル比Si
O2/Al2 O3 =2.1;SSA=598m2 /g;
ナトリウム型NaZ;平均粒子径Dav=3.6μm)
を抗菌金属含有塩類の水溶液でイオン交換して調製され
た。A非晶質抗菌性アルミノ珪酸塩微粉末はAMAS
(1.03Na2 O・Al2 O3 ・3.24SiO2 ・
xH2 O);Dav=1.2μm)を銀と亜鉛の抗菌金
属含有塩類の水溶液でイオン交換して調製された。また
G抗菌性ゲルの微粉末は市販のB型シリカゲル(真比重
2.2、SSA≒450m2 /g、PD≒60Å、PV
≒0.75ml/g)を既述の方法により化学処理して
無抗菌層を有する中間組成物を合成し、これを抗菌化す
ることにより調製された。
剤試料の組成を表−1−Bに1括した。表記のZ抗菌性
ゼオライト微粉末は市販のA型ゼオライト(モル比Si
O2/Al2 O3 =2.1;SSA=598m2 /g;
ナトリウム型NaZ;平均粒子径Dav=3.6μm)
を抗菌金属含有塩類の水溶液でイオン交換して調製され
た。A非晶質抗菌性アルミノ珪酸塩微粉末はAMAS
(1.03Na2 O・Al2 O3 ・3.24SiO2 ・
xH2 O);Dav=1.2μm)を銀と亜鉛の抗菌金
属含有塩類の水溶液でイオン交換して調製された。また
G抗菌性ゲルの微粉末は市販のB型シリカゲル(真比重
2.2、SSA≒450m2 /g、PD≒60Å、PV
≒0.75ml/g)を既述の方法により化学処理して
無抗菌層を有する中間組成物を合成し、これを抗菌化す
ることにより調製された。
【0024】
【0025】
【0026】殺菌速度の点においても、G抗菌剤はZや
A抗菌剤よりも非常に大である。これに関連して菌数の
経時変化を表−2および表−3に例示した。
A抗菌剤よりも非常に大である。これに関連して菌数の
経時変化を表−2および表−3に例示した。
【0027】
【0028】
【0029】表2にはAspergillus nig
erの初期菌数3.4×105 cells/ml、温度
25℃およびリン酸緩衝液100mlの条件下で抗菌性
ゼオライト微粉末〔Z−4;NaAgZ;Ag=3.3
0%(無水基準)〕および抗菌性ゲル微粉末〔G−5;
Ag=3.10%(無水基準);母体は既述のB型シリ
カゲル〕を用いてAspergillus niger
(真菌)の菌数の経時変化の測定結果が示されている。
被検液100ml中の抗菌金属量(Ag)を1.7mg
の一定値に保持した場合、Z−4抗菌剤使用時には、3
時間の経過時点で菌数は5.2×104 cells/m
lで可成りの菌が生存しているが、一方G−5抗菌剤使
用時には5分の経過時点で、生存菌数は0であり完全に
死滅している。また被検液100ml中の抗菌金属量
(Ag)を4.3mgに保持した場合、Z−4抗菌剤使
用時には、3時間経過で残存菌数は1.9×104 ce
ll/mlで、依然可成りの菌が残存している。一方被
検液100ml中の抗菌金属量(Ag)を前記試験とほ
ゞ同じ4.2mgに保持した場合、G−5抗菌剤使用に
は5分の経過で真菌は完全に死滅して0である。表−2
の抗菌性ゼオライト(Z)と抗菌性ゲル(G)の真菌に
対する経時変化より見て、後者は前者に比較して、殺菌
速度が驚く程大である。次に表−3には細菌(Stap
hylococcus aureus)の経時変化が表
示されている。すなわち表−3には、Staphylo
coccusaureusの初期菌数1.5×106 c
ells/ml、温度25℃およびリン酸緩衝液100
mlの条件下で、抗菌性ゼオライト微粉末〔Z−4;N
aAgZ;Ag=3.3%(無水基準)〕および抗菌性
ゲル微粉末〔G−5;Ag=3.10%(無水基準);
母体は既述のB型シリカゲル〕を用いてStaphyl
ococcus aureus(細菌)の菌数の経時変
化の測定結果が記載されている。被検液100ml中の
抗菌金属量(Ag)を0.66mgの一定値に保持した
場合、Z−4抗菌剤使用時は、30分間の経過時点で残
存菌数は5.9×10cells/mlであり、さらに
60分の経過で菌は完全に死滅している。一方被検液1
00ml中の抗菌金属量(Ag)を前記とほゞ同じの
0.65mgに保持した場合、G−5抗菌剤使用時は、
10分の経過で菌は完全に死滅している。さらに被検液
100ml中の抗菌金属量(Ag)を0.17mgの一
定値に保持した場合、Z−4抗菌剤では菌の完全死滅に
60分を要するが、G−5抗菌剤では、ほゞ同量の銀を
使用時、上記菌は20分の経過で完全に死滅している。
表−3の結果は、検液の抗菌金属量を一定とした場合、
抗菌性ゼオライト(Z)より抗菌性ゲル(G−5)の方
がより優れた殺菌速度を細菌に対して発揮することを示
していることは明白である。
erの初期菌数3.4×105 cells/ml、温度
25℃およびリン酸緩衝液100mlの条件下で抗菌性
ゼオライト微粉末〔Z−4;NaAgZ;Ag=3.3
0%(無水基準)〕および抗菌性ゲル微粉末〔G−5;
Ag=3.10%(無水基準);母体は既述のB型シリ
カゲル〕を用いてAspergillus niger
(真菌)の菌数の経時変化の測定結果が示されている。
被検液100ml中の抗菌金属量(Ag)を1.7mg
の一定値に保持した場合、Z−4抗菌剤使用時には、3
時間の経過時点で菌数は5.2×104 cells/m
lで可成りの菌が生存しているが、一方G−5抗菌剤使
用時には5分の経過時点で、生存菌数は0であり完全に
死滅している。また被検液100ml中の抗菌金属量
(Ag)を4.3mgに保持した場合、Z−4抗菌剤使
用時には、3時間経過で残存菌数は1.9×104 ce
ll/mlで、依然可成りの菌が残存している。一方被
検液100ml中の抗菌金属量(Ag)を前記試験とほ
ゞ同じ4.2mgに保持した場合、G−5抗菌剤使用に
は5分の経過で真菌は完全に死滅して0である。表−2
の抗菌性ゼオライト(Z)と抗菌性ゲル(G)の真菌に
対する経時変化より見て、後者は前者に比較して、殺菌
速度が驚く程大である。次に表−3には細菌(Stap
hylococcus aureus)の経時変化が表
示されている。すなわち表−3には、Staphylo
coccusaureusの初期菌数1.5×106 c
ells/ml、温度25℃およびリン酸緩衝液100
mlの条件下で、抗菌性ゼオライト微粉末〔Z−4;N
aAgZ;Ag=3.3%(無水基準)〕および抗菌性
ゲル微粉末〔G−5;Ag=3.10%(無水基準);
母体は既述のB型シリカゲル〕を用いてStaphyl
ococcus aureus(細菌)の菌数の経時変
化の測定結果が記載されている。被検液100ml中の
抗菌金属量(Ag)を0.66mgの一定値に保持した
場合、Z−4抗菌剤使用時は、30分間の経過時点で残
存菌数は5.9×10cells/mlであり、さらに
60分の経過で菌は完全に死滅している。一方被検液1
00ml中の抗菌金属量(Ag)を前記とほゞ同じの
0.65mgに保持した場合、G−5抗菌剤使用時は、
10分の経過で菌は完全に死滅している。さらに被検液
100ml中の抗菌金属量(Ag)を0.17mgの一
定値に保持した場合、Z−4抗菌剤では菌の完全死滅に
60分を要するが、G−5抗菌剤では、ほゞ同量の銀を
使用時、上記菌は20分の経過で完全に死滅している。
表−3の結果は、検液の抗菌金属量を一定とした場合、
抗菌性ゼオライト(Z)より抗菌性ゲル(G−5)の方
がより優れた殺菌速度を細菌に対して発揮することを示
していることは明白である。
【0030】次に前述の抗菌剤と異なり、銅を抗菌金属
として含有する抗菌性ゼオライトと抗菌性ゲルの細菌に
対する殺菌速度について説明する。後者は前者に比較し
て極めて優れた抗菌力を示し、後者の殺菌速度は前者の
それに比較して圧倒的に大である。具体例として抗菌性
ゼオライト微粉末〔Z−5;NaCuZ;Cu=7.0
3%(無水基準)〕および抗菌性ゲル微粉末〔G−6;
Cu=1.58%(無水基準);母体は既述のB型シリ
カゲル〕を用いた場合のStaphylococcus
aureus菌数の経時変化を表−4−Aに示した。
として含有する抗菌性ゼオライトと抗菌性ゲルの細菌に
対する殺菌速度について説明する。後者は前者に比較し
て極めて優れた抗菌力を示し、後者の殺菌速度は前者の
それに比較して圧倒的に大である。具体例として抗菌性
ゼオライト微粉末〔Z−5;NaCuZ;Cu=7.0
3%(無水基準)〕および抗菌性ゲル微粉末〔G−6;
Cu=1.58%(無水基準);母体は既述のB型シリ
カゲル〕を用いた場合のStaphylococcus
aureus菌数の経時変化を表−4−Aに示した。
【0031】
【0032】表記の試験条件のもとでG−6微粉末使用
時に、細菌Staphylococcus aureu
sは4時間の経過時点で完全に死滅している。一方Z−
5微粉末使用時には、前記の時間経過で菌の減少率は小
なく、生存菌数は多く、3.4×106 cells/m
lである。さらに後者の抗菌剤では24時間の経過時点
でも、上記の菌は完全に死滅せずに、依然として2.1
×101 cells/ml生存している。表−4の試験
結果より、銅を抗菌金属とする抗菌性ゲルと抗菌性ゼオ
ライトの抗菌能を比較した場合前者は後者よりも抗菌力
が著しく優れていることは明らかである。かかる大きな
抗菌力の差異が両者で見られることは実に驚くべきこと
であり、これは特記すべき事項である。
時に、細菌Staphylococcus aureu
sは4時間の経過時点で完全に死滅している。一方Z−
5微粉末使用時には、前記の時間経過で菌の減少率は小
なく、生存菌数は多く、3.4×106 cells/m
lである。さらに後者の抗菌剤では24時間の経過時点
でも、上記の菌は完全に死滅せずに、依然として2.1
×101 cells/ml生存している。表−4の試験
結果より、銅を抗菌金属とする抗菌性ゲルと抗菌性ゼオ
ライトの抗菌能を比較した場合前者は後者よりも抗菌力
が著しく優れていることは明らかである。かかる大きな
抗菌力の差異が両者で見られることは実に驚くべきこと
であり、これは特記すべき事項である。
【0033】次に本願発明で構成々分として使用する個
々の抗菌剤の特性ならびに前記剤を組合せて得られる本
発明の抗菌性組成物の抗菌効果等について説明する。本
願の抗菌性組成物(D)は、前述の抗菌特性を有する公
知の抗菌性ゼオライト(Z)および/または公知の抗菌
性AMAS(A)と抗菌性シリカゲル(G)を必須成分
として、これらの必要量を組合せて構成されるものであ
る。抗菌力の順位はD>A≧Zである。また抗菌剤中の
抗菌金属量を同一レベルで比較した場合、本願の抗菌性
組成物(D)の殺菌速度はZまたはAに比較して極端に
大であり、そのために、細菌やカビ類の殺菌がより短時
間で行われる特徴がある(実施例参照)。本願の抗菌性
組成物(D)中にはこれの高分子体への添加を考慮して
予ぬ第3成分が含有されていても差支えない。例えばD
中に水、アルコール等の各種溶媒、各種の可塑剤、有機
または無機系の添加剤、充填剤、配合剤、滑剤、活性
剤、紫外線吸収剤、安定剤、酸化防止剤、補強剤、着色
剤、艶消剤、難燃剤、改質剤、顔料等が含有されていて
もよい。
々の抗菌剤の特性ならびに前記剤を組合せて得られる本
発明の抗菌性組成物の抗菌効果等について説明する。本
願の抗菌性組成物(D)は、前述の抗菌特性を有する公
知の抗菌性ゼオライト(Z)および/または公知の抗菌
性AMAS(A)と抗菌性シリカゲル(G)を必須成分
として、これらの必要量を組合せて構成されるものであ
る。抗菌力の順位はD>A≧Zである。また抗菌剤中の
抗菌金属量を同一レベルで比較した場合、本願の抗菌性
組成物(D)の殺菌速度はZまたはAに比較して極端に
大であり、そのために、細菌やカビ類の殺菌がより短時
間で行われる特徴がある(実施例参照)。本願の抗菌性
組成物(D)中にはこれの高分子体への添加を考慮して
予ぬ第3成分が含有されていても差支えない。例えばD
中に水、アルコール等の各種溶媒、各種の可塑剤、有機
または無機系の添加剤、充填剤、配合剤、滑剤、活性
剤、紫外線吸収剤、安定剤、酸化防止剤、補強剤、着色
剤、艶消剤、難燃剤、改質剤、顔料等が含有されていて
もよい。
【0034】本願の抗菌性組成物(D)の構成々分であ
る抗菌性シリカゲル(G)はA型またはB型のシリカゲ
ルを母体としており、これは公知の無機系の抗菌剤Zや
Aと化学組成や母体の骨格構造が基本的に異なるもので
ある。G抗菌剤中に形成される抗菌層は、シリカゲル母
体の大きな径を有する細孔表面に形成され、これは非常
に安定である。この抗菌層中にイオン結合して存在する
銀、銅および亜鉛の抗菌金属は均一な分布をしており、
また上記の層は、母体中の多量のシリカにより遮蔽され
た状態で存在している。G抗菌剤に比較してZやA抗菌
剤の保持する細孔径は、より小さい。例えばZ抗菌剤の
母体がA型またはX型ゼオライトである場合はそれの細
孔径はそれぞれ4Åおよび10Åに過ぎない。従って前
記3種の公菌剤の解離にもとづいて生成する抗菌金属イ
オン(水和状態)の細孔内拡散速度はG剤の細孔内の方
が、ZやA剤のそれより遙かに大である。これは、一般
細菌や真菌と抗菌剤との接触面積がGの方がより大きく
なることを意味している。従ってG剤はZやA剤に比較
して殺菌上極めて有利である。ZやA剤の母体構造はG
剤のそれと本質的に異なっており、前記2者の解離によ
り生成した抗菌金属イオンもマクロ孔や細孔を通じて拡
散するが、ミクロ孔が極めて小さいために、拡散が遅く
なる。その結果抗菌金属イオンと菌類との接触に長時間
を要する欠点がある。かゝる現象のために抗菌作用に実
質的に寄与しない抗菌金属もZやA母体に可成り存在す
る結果となる。さらにG剤の活性表面における細菌や真
菌類(カビ類)の吸着は公知のZやA剤の表面における
よりも著しく大である。
る抗菌性シリカゲル(G)はA型またはB型のシリカゲ
ルを母体としており、これは公知の無機系の抗菌剤Zや
Aと化学組成や母体の骨格構造が基本的に異なるもので
ある。G抗菌剤中に形成される抗菌層は、シリカゲル母
体の大きな径を有する細孔表面に形成され、これは非常
に安定である。この抗菌層中にイオン結合して存在する
銀、銅および亜鉛の抗菌金属は均一な分布をしており、
また上記の層は、母体中の多量のシリカにより遮蔽され
た状態で存在している。G抗菌剤に比較してZやA抗菌
剤の保持する細孔径は、より小さい。例えばZ抗菌剤の
母体がA型またはX型ゼオライトである場合はそれの細
孔径はそれぞれ4Åおよび10Åに過ぎない。従って前
記3種の公菌剤の解離にもとづいて生成する抗菌金属イ
オン(水和状態)の細孔内拡散速度はG剤の細孔内の方
が、ZやA剤のそれより遙かに大である。これは、一般
細菌や真菌と抗菌剤との接触面積がGの方がより大きく
なることを意味している。従ってG剤はZやA剤に比較
して殺菌上極めて有利である。ZやA剤の母体構造はG
剤のそれと本質的に異なっており、前記2者の解離によ
り生成した抗菌金属イオンもマクロ孔や細孔を通じて拡
散するが、ミクロ孔が極めて小さいために、拡散が遅く
なる。その結果抗菌金属イオンと菌類との接触に長時間
を要する欠点がある。かゝる現象のために抗菌作用に実
質的に寄与しない抗菌金属もZやA母体に可成り存在す
る結果となる。さらにG剤の活性表面における細菌や真
菌類(カビ類)の吸着は公知のZやA剤の表面における
よりも著しく大である。
【0035】上述したようなZ、AおよびG抗菌剤の抗
菌〜殺菌力の著しい差異は母体構造の根本的相違により
生ずるものであり、このために前者の2種の抗菌剤に比
較して後者のそれは、驚くほど優れた抗菌〜殺菌効果を
発揮する。従って後者を使用して前者と同一の抗菌効果
を挙げるためには後者の使用量はより少量で済む長所が
ある(例えば表−2、表−3および表−4参照)。かか
る特性を有するG抗菌剤をZやA抗菌剤に必要量添加し
て得られる本願のD抗菌性組成物は、公知の後者抗菌剤
の本来の抗菌性能を著しく改善するとともに、使用量が
より少なくて好ましい殺菌効果を発揮する。
菌〜殺菌力の著しい差異は母体構造の根本的相違により
生ずるものであり、このために前者の2種の抗菌剤に比
較して後者のそれは、驚くほど優れた抗菌〜殺菌効果を
発揮する。従って後者を使用して前者と同一の抗菌効果
を挙げるためには後者の使用量はより少量で済む長所が
ある(例えば表−2、表−3および表−4参照)。かか
る特性を有するG抗菌剤をZやA抗菌剤に必要量添加し
て得られる本願のD抗菌性組成物は、公知の後者抗菌剤
の本来の抗菌性能を著しく改善するとともに、使用量が
より少なくて好ましい殺菌効果を発揮する。
【0036】本願の抗菌性組成物(D)を構成するZ、
AおよびG抗菌剤は、何れも、水、アルコール、アセト
ン、エステル類等の溶媒に難溶である。これらの抗菌剤
の水に対する溶解度(25℃)は、何れも僅少で1pp
mオーダーまたはそれ以下であって、無視しうる程度の
ものである。従ってZおよび/またはAをGと、湿式法
で混合してD抗菌性組成物を調製する際に、水溶液相や
溶媒相に存在する金属イオンは無視しうる程少量である
ために、前記の個々の構成成分間のイオン交換反応は液
相を介して惹起されない。このために湿式法で得られる
D組成物の組成変動は見られず、またそれの抗菌力も不
変に保たれて、優れた抗菌効果を長期に亘って発揮す
る。次に本発明の抗菌性組成物(D)を乾式法で混合し
て調製する場合は、構成々分の相互作用は皆無であるの
で全く問題はなく、好ましい抗菌能を有し、殺菌速度に
優れた組成物が乾式法で得られる。構成成分のZ、Aお
よびG抗菌剤の真比重は何れも2前後であり、またGは
分散性に富むので、乾式法または湿式法により、所定量
を混合して均質なD組成物を調製することは容易であ
る。乾式法によるD組成物の調製に際しては、乾燥また
は無水状態のZ、AおよびGの所定量の粉末または粒状
品をボールミル其の他の混合機を用いて粉砕混合すれば
容易に均質な組成物が得られる。また前記の湿式法によ
るD組成物の調製に際しては、媒体として水、アルコー
ル、アセトンまたはエステル溶媒を用いて、各成分の所
定量を混合して一定組成の混合物を得た後、この中の媒
体を除去すればよい。
AおよびG抗菌剤は、何れも、水、アルコール、アセト
ン、エステル類等の溶媒に難溶である。これらの抗菌剤
の水に対する溶解度(25℃)は、何れも僅少で1pp
mオーダーまたはそれ以下であって、無視しうる程度の
ものである。従ってZおよび/またはAをGと、湿式法
で混合してD抗菌性組成物を調製する際に、水溶液相や
溶媒相に存在する金属イオンは無視しうる程少量である
ために、前記の個々の構成成分間のイオン交換反応は液
相を介して惹起されない。このために湿式法で得られる
D組成物の組成変動は見られず、またそれの抗菌力も不
変に保たれて、優れた抗菌効果を長期に亘って発揮す
る。次に本発明の抗菌性組成物(D)を乾式法で混合し
て調製する場合は、構成々分の相互作用は皆無であるの
で全く問題はなく、好ましい抗菌能を有し、殺菌速度に
優れた組成物が乾式法で得られる。構成成分のZ、Aお
よびG抗菌剤の真比重は何れも2前後であり、またGは
分散性に富むので、乾式法または湿式法により、所定量
を混合して均質なD組成物を調製することは容易であ
る。乾式法によるD組成物の調製に際しては、乾燥また
は無水状態のZ、AおよびGの所定量の粉末または粒状
品をボールミル其の他の混合機を用いて粉砕混合すれば
容易に均質な組成物が得られる。また前記の湿式法によ
るD組成物の調製に際しては、媒体として水、アルコー
ル、アセトンまたはエステル溶媒を用いて、各成分の所
定量を混合して一定組成の混合物を得た後、この中の媒
体を除去すればよい。
【0037】本発明の抗菌性組成物(D)の粒子径につ
いては特に制限はなく、これの用途に応じて機械的粉砕
や混合を実施して希望する粒度に調整すればよい。さら
に用途によっては、組成物の成型を行ってペレット、タ
ブレット其の他の適当な形状にすればよい。本発明の抗
菌性組成物を高分体に添加、混合して後者を抗菌化する
際は、前者の粒子径をより小さくすることが望まれる。
かかる場合はJET粉砕機等の特殊粉砕機を用いて微粉
砕して所定の微粉末(例Dav=Sμm、7μmおよび
10μm)にすればよい。
いては特に制限はなく、これの用途に応じて機械的粉砕
や混合を実施して希望する粒度に調整すればよい。さら
に用途によっては、組成物の成型を行ってペレット、タ
ブレット其の他の適当な形状にすればよい。本発明の抗
菌性組成物を高分体に添加、混合して後者を抗菌化する
際は、前者の粒子径をより小さくすることが望まれる。
かかる場合はJET粉砕機等の特殊粉砕機を用いて微粉
砕して所定の微粉末(例Dav=Sμm、7μmおよび
10μm)にすればよい。
【0038】本発明の抗菌性組成物(D)は、既述のよ
うに、銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれた少な
くとも一種の抗菌金属を含有するZおよび/またはA抗
菌剤と前記の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の
抗菌金属をイオン結合により保持された抗菌層を有する
G抗菌剤を、湿式または乾式法により、混合して均質化
して調製される。D組成物中に占められるG含量は、好
ましい抗菌〜殺菌力を発揮するためには、少なくとも5
%必要である。G含有量の増大についてDの抗菌力は増
大してくる。従ってZやAの本来の抗菌力はG増加量に
比例して、より改善されてくる。次にD抗菌性組成物中
の好ましい抗菌金属の含有量は、抗菌金属の種類によっ
て異なるが、通常の場合、抗菌金属の総量は0.01〜
25%存在すればよく、それの0.02〜20%の存在
で充分な抗菌効果を発揮する。Zおよび/またはA抗菌
剤中の銀含量に対して、それの少なくとも5%に相当す
る銀を含むG抗菌剤を添加して本発明の抗菌性組成物
(D)を構成することにより好ましい抗菌力を有するも
のが得られる。
うに、銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれた少な
くとも一種の抗菌金属を含有するZおよび/またはA抗
菌剤と前記の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の
抗菌金属をイオン結合により保持された抗菌層を有する
G抗菌剤を、湿式または乾式法により、混合して均質化
して調製される。D組成物中に占められるG含量は、好
ましい抗菌〜殺菌力を発揮するためには、少なくとも5
%必要である。G含有量の増大についてDの抗菌力は増
大してくる。従ってZやAの本来の抗菌力はG増加量に
比例して、より改善されてくる。次にD抗菌性組成物中
の好ましい抗菌金属の含有量は、抗菌金属の種類によっ
て異なるが、通常の場合、抗菌金属の総量は0.01〜
25%存在すればよく、それの0.02〜20%の存在
で充分な抗菌効果を発揮する。Zおよび/またはA抗菌
剤中の銀含量に対して、それの少なくとも5%に相当す
る銀を含むG抗菌剤を添加して本発明の抗菌性組成物
(D)を構成することにより好ましい抗菌力を有するも
のが得られる。
【0039】本発明の抗菌性組成物は、抗菌フイラーと
して、高分子体に添加された場合、従来の公知の無機
系、抗菌剤に比較して、より優れた抗菌力を発揮する。
抗菌フイラーとして使用する際は本抗菌性組成物は粉末
〜粒子状が好ましく、それの粒子径は、用途に応じて、
適宜選択すればよい。厚みのある成形体、例えば各種の
容器、パイプ、粒状体あるいは太デニールの繊維系へ適
用する場合は、本発明の抗菌性組成物の粒子径は数μm
〜数+μmあるいは100μm以上でよく、一方細デニ
ールの繊維やフィルタに成形する場合は粒子径はより小
さい方が好ましく、例えば衣料用繊維の場合は8ミクロ
ン以下、特に5μm以下であることが望ましい。またフ
ィルムやネットに成形する際は、本組成物の粒子径は可
成り大きくても差支えない。
して、高分子体に添加された場合、従来の公知の無機
系、抗菌剤に比較して、より優れた抗菌力を発揮する。
抗菌フイラーとして使用する際は本抗菌性組成物は粉末
〜粒子状が好ましく、それの粒子径は、用途に応じて、
適宜選択すればよい。厚みのある成形体、例えば各種の
容器、パイプ、粒状体あるいは太デニールの繊維系へ適
用する場合は、本発明の抗菌性組成物の粒子径は数μm
〜数+μmあるいは100μm以上でよく、一方細デニ
ールの繊維やフィルタに成形する場合は粒子径はより小
さい方が好ましく、例えば衣料用繊維の場合は8ミクロ
ン以下、特に5μm以下であることが望ましい。またフ
ィルムやネットに成形する際は、本組成物の粒子径は可
成り大きくても差支えない。
【0040】上記の粉末〜粒子状の本発明の抗菌性組成
物を高分子体に含有させる場合、これに先行して減圧下
または常圧下の加熱を行って、組成物中の水分を、要求
度に応じて除去する必要がある。水分を除去する程度は
対象とする高分子体の種類ならびに特性により支配され
る。本抗菌性組成物の高分子体への分散性は良好であ
る。分散は、種々の混合機を用いて加熱下に実施される
のが通例である。この場合、対象となる高分子体中に各
種の第3成分が含まれていても勿論差し支えない。例え
ば高分子体に各種の可塑剤、添加剤、充填剤、配合剤、
滑剤、活性剤、紫外線吸収剤、安定剤、酸化防止剤、補
強剤、着色剤、つやけし剤、難燃剤、改質材、顔料等が
含まれていても抗菌化に支障はない。
物を高分子体に含有させる場合、これに先行して減圧下
または常圧下の加熱を行って、組成物中の水分を、要求
度に応じて除去する必要がある。水分を除去する程度は
対象とする高分子体の種類ならびに特性により支配され
る。本抗菌性組成物の高分子体への分散性は良好であ
る。分散は、種々の混合機を用いて加熱下に実施される
のが通例である。この場合、対象となる高分子体中に各
種の第3成分が含まれていても勿論差し支えない。例え
ば高分子体に各種の可塑剤、添加剤、充填剤、配合剤、
滑剤、活性剤、紫外線吸収剤、安定剤、酸化防止剤、補
強剤、着色剤、つやけし剤、難燃剤、改質材、顔料等が
含まれていても抗菌化に支障はない。
【0041】本発明の抗菌性組成物を含有する高分子体
は射出成形法、圧縮成形法、積層成形法、押出成形法、
インフレーション成形法、ブロー成形法、その他の成形
法により各種の成形法に加工することができる。
は射出成形法、圧縮成形法、積層成形法、押出成形法、
インフレーション成形法、ブロー成形法、その他の成形
法により各種の成形法に加工することができる。
【0042】本発明に使用される高分子体とは合成ある
いは半合成の有機高分子体であって特に限定されるもの
ではない。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリカ
ーボネート、ポリアセタール、ABS樹脂、アクリル樹
脂、フッソ樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエス
テルエラストマーなどの熱可塑性合成高分子、フェノー
ル樹脂、ユリヤ樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性合成
高分子、レーヨン、キュプラ、アセテート、トリアセテ
ートなどの再生または半合成高分子等が挙げられる。高
い殺菌〜抗菌硬化を必要とする場合には成形体の表面積
が大きい方がより好ましい。その一つの方法として繊維
状に成形することが考えられる。かかる見地より好まし
い有機高分子体は、繊維形成高分子であって、例えばナ
イロン6、ナイロン66、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリル
ニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびこれ
らの共重合体等の合成高分子、レーヨン、キュプラ、ア
セテート、トリアセテート等の再生または半合成高分子
が挙げられる。さらに成形体の表面積をより大きく保持
する方法として発泡体に成形することが考えられる。か
かる発泡体試作の観点から好ましい高分子素材として
は、例えばポエチレン、ポエスチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EXA)、ポリ塩
化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン一スチレン樹
脂(ABS)、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ナイロ
ン、ポリビニルアルコール、ビスコース、またはゴムが
例示される。これらの発泡用素材中には可塑剤、安定
剤、充填剤、酸化防止剤、滑材、着色剤、改質材等が硬
化されていても抗菌化に支障は全くない。
いは半合成の有機高分子体であって特に限定されるもの
ではない。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリカ
ーボネート、ポリアセタール、ABS樹脂、アクリル樹
脂、フッソ樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエス
テルエラストマーなどの熱可塑性合成高分子、フェノー
ル樹脂、ユリヤ樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性合成
高分子、レーヨン、キュプラ、アセテート、トリアセテ
ートなどの再生または半合成高分子等が挙げられる。高
い殺菌〜抗菌硬化を必要とする場合には成形体の表面積
が大きい方がより好ましい。その一つの方法として繊維
状に成形することが考えられる。かかる見地より好まし
い有機高分子体は、繊維形成高分子であって、例えばナ
イロン6、ナイロン66、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリル
ニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびこれ
らの共重合体等の合成高分子、レーヨン、キュプラ、ア
セテート、トリアセテート等の再生または半合成高分子
が挙げられる。さらに成形体の表面積をより大きく保持
する方法として発泡体に成形することが考えられる。か
かる発泡体試作の観点から好ましい高分子素材として
は、例えばポエチレン、ポエスチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EXA)、ポリ塩
化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン一スチレン樹
脂(ABS)、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ナイロ
ン、ポリビニルアルコール、ビスコース、またはゴムが
例示される。これらの発泡用素材中には可塑剤、安定
剤、充填剤、酸化防止剤、滑材、着色剤、改質材等が硬
化されていても抗菌化に支障は全くない。
【0043】本発明の抗菌性組成物が高分子体に占める
割合は、高分子体の種類や特性によって支配されるが、
通常0.005〜40重量%含まれておれば好ましい抗
菌効果を発揮する。前記の下限値以下の場合は殺菌〜抗
菌効果の点や効果の持続性より見て不充分である。一方
前記の上限値を越えても殺菌効果はほゞ不変であるが、
反面高分子体の物性に与える影響が抗菌性組成物の添加
量に応じて大きくなる傾向がある。かかる観点より、本
発明の抗菌性組成物の高分子体への添加は0.01〜3
0重量%が好ましく、また本発明の抗菌性組成物を繊維
へ添加する場合は通常0.05〜15重量%の範囲の添
加で充分な抗菌力が発揮される。
割合は、高分子体の種類や特性によって支配されるが、
通常0.005〜40重量%含まれておれば好ましい抗
菌効果を発揮する。前記の下限値以下の場合は殺菌〜抗
菌効果の点や効果の持続性より見て不充分である。一方
前記の上限値を越えても殺菌効果はほゞ不変であるが、
反面高分子体の物性に与える影響が抗菌性組成物の添加
量に応じて大きくなる傾向がある。かかる観点より、本
発明の抗菌性組成物の高分子体への添加は0.01〜3
0重量%が好ましく、また本発明の抗菌性組成物を繊維
へ添加する場合は通常0.05〜15重量%の範囲の添
加で充分な抗菌力が発揮される。
【0044】
【0045】次の本願発明の実施の態様を実施例により
説明するが、これは例示にすぎず、本願発明はこれに限
定されるものではない。本願発明の抗菌性組成物(D)
ならびに比較例に記載された抗菌剤(ZおよびA)使用
時の菌数の経時変化の測定は、既述の抗菌力の評価法
(SF法による菌数の経時変化の測定法)により実施さ
れた、また成形体の抗菌力の測定は噴霧法(スプレー
法)により行われた。
説明するが、これは例示にすぎず、本願発明はこれに限
定されるものではない。本願発明の抗菌性組成物(D)
ならびに比較例に記載された抗菌剤(ZおよびA)使用
時の菌数の経時変化の測定は、既述の抗菌力の評価法
(SF法による菌数の経時変化の測定法)により実施さ
れた、また成形体の抗菌力の測定は噴霧法(スプレー
法)により行われた。
【0046】実施例1−14
本願発明の抗菌性D組成物の具体的な構成ならびに調製
法を表5に、一括した。
法を表5に、一括した。
【0047】
【0048】表5にはD組成物を調製するためのZまた
はA抗菌剤とG抗菌剤の組合せ例と調製方法が記載され
ている。また個々の抗菌剤の細部組成や混合比率は表−
4−Bと関連の実施例の表中に記載されている。実施例
−1,2,3,4,7,8,9,10,12,13およ
び14のD組成物は乾式法で調製された。すなわち乾燥
されたZおよびG剤の所定量の粉末がボールミルで混合
されて均質化された。実施例−5および6のD組成物
は、水を用いて湿式法で調製された。すなわち本例に於
ては、ZおよびG剤の所定量の粉末に対して、約30%
の水が添加され、湿式法による混合が行われた。得られ
た混合物は100°〜110℃で乾燥されて水分除去が
行われた後微細粉末とされた。次に実施例−11のD組
成物の調製に際しては、AおよびG剤の一定比率の混合
物に対して約35%のエチルアルコール溶媒が添加され
て湿式混和が行れた。得られた混和物は加熱されて溶媒
が除去された後、微細化された。
はA抗菌剤とG抗菌剤の組合せ例と調製方法が記載され
ている。また個々の抗菌剤の細部組成や混合比率は表−
4−Bと関連の実施例の表中に記載されている。実施例
−1,2,3,4,7,8,9,10,12,13およ
び14のD組成物は乾式法で調製された。すなわち乾燥
されたZおよびG剤の所定量の粉末がボールミルで混合
されて均質化された。実施例−5および6のD組成物
は、水を用いて湿式法で調製された。すなわち本例に於
ては、ZおよびG剤の所定量の粉末に対して、約30%
の水が添加され、湿式法による混合が行われた。得られ
た混合物は100°〜110℃で乾燥されて水分除去が
行われた後微細粉末とされた。次に実施例−11のD組
成物の調製に際しては、AおよびG剤の一定比率の混合
物に対して約35%のエチルアルコール溶媒が添加され
て湿式混和が行れた。得られた混和物は加熱されて溶媒
が除去された後、微細化された。
【0049】上述の方法で調製された本発明のD組成物
の抗菌性能を評価する目的で、細菌としてEscher
ichia coli、Staphylococcus
aureusおよびBacillus subtil
isを用い、また真菌としてAspergillus
niger(クロカビ)を用いて、菌数の経時変化(死
滅率)の測定が行われた。実施例の表−5〜12中に
は、実施例との比較目的で関連の比較例が記載されてい
る。表中の抗菌剤aおよびbの混合比率は重量%(無水
基準)である。aはZまたはA抗菌剤を、さらにbはG
抗菌剤を表わしている。また、表中には抗菌性組成物の
採取量と、これに関連して被検液中に含まれる抗菌金属
量が記載されている。被検液中の抗菌金属をほゞ一定に
保って抗菌力試験を実施することにより、実施例と比較
例の両者抗菌剤の性能比較が容易に可能である。なほ表
によっては、参考として菌の対照値(空試験時の菌数の
経時変化)が記載されている。
の抗菌性能を評価する目的で、細菌としてEscher
ichia coli、Staphylococcus
aureusおよびBacillus subtil
isを用い、また真菌としてAspergillus
niger(クロカビ)を用いて、菌数の経時変化(死
滅率)の測定が行われた。実施例の表−5〜12中に
は、実施例との比較目的で関連の比較例が記載されてい
る。表中の抗菌剤aおよびbの混合比率は重量%(無水
基準)である。aはZまたはA抗菌剤を、さらにbはG
抗菌剤を表わしている。また、表中には抗菌性組成物の
採取量と、これに関連して被検液中に含まれる抗菌金属
量が記載されている。被検液中の抗菌金属をほゞ一定に
保って抗菌力試験を実施することにより、実施例と比較
例の両者抗菌剤の性能比較が容易に可能である。なほ表
によっては、参考として菌の対照値(空試験時の菌数の
経時変化)が記載されている。
【0050】実施例−1および2に示された本発明の抗
菌性組成物は、抗菌金属として比較的低含量の銀を含む
ZおよびG抗菌剤の組合せにより構成されている。
菌性組成物は、抗菌金属として比較的低含量の銀を含む
ZおよびG抗菌剤の組合せにより構成されている。
【0051】
【0052】表6に示したように、抗菌性組成物中の抗
菌金属量(Ag)をほゞ一定に保った際、Z剤に対して
G剤の添加量が増大するにつれて、Staphyloc
occus aureusはより短時間に死滅すること
がわかる。比較例−1はa抗菌剤(Z)のみ、実施例−
1はa)70−b)30%および実施例−2はa)50
−b)50%の抗菌性組成物を使用している。比較例−
1ではStaphylococcus aureusの
生菌数は60分の経過時点では2.2×102個/ml
であり、可成りの菌が残存しているが、実施例−1では
25分の経過で1.7×101 個/mlである。また実
施例−2では、前記と同じ25分の経過時点で、上記の
菌は完全に死滅している。これらの試験よりも、本発明
の抗菌性組成物のStaphylococcus au
reusに対する死滅速度は大であり、またa剤に対し
G剤の添加量を増大させるに従って、得られる本発明の
D抗菌性組成物の抗菌力が驚くほど改善されて強力にな
るのは明白である。
菌金属量(Ag)をほゞ一定に保った際、Z剤に対して
G剤の添加量が増大するにつれて、Staphyloc
occus aureusはより短時間に死滅すること
がわかる。比較例−1はa抗菌剤(Z)のみ、実施例−
1はa)70−b)30%および実施例−2はa)50
−b)50%の抗菌性組成物を使用している。比較例−
1ではStaphylococcus aureusの
生菌数は60分の経過時点では2.2×102個/ml
であり、可成りの菌が残存しているが、実施例−1では
25分の経過で1.7×101 個/mlである。また実
施例−2では、前記と同じ25分の経過時点で、上記の
菌は完全に死滅している。これらの試験よりも、本発明
の抗菌性組成物のStaphylococcus au
reusに対する死滅速度は大であり、またa剤に対し
G剤の添加量を増大させるに従って、得られる本発明の
D抗菌性組成物の抗菌力が驚くほど改善されて強力にな
るのは明白である。
【0053】次に実施例−3および4の抗菌力の試験に
使用された本発明のD組成物は、前述の実施例−1およ
び2に使用された抗菌性組成物と同系統のものであり、
ZおよびG剤より構成されている。比較例−2では、a
抗菌剤(Z)のみ、実施例−3ではa)80−b)20
%および実施例−4ではa)50−b)50%の抗菌性
組成物が使用されて、Aspergillus nig
erの菌数の経時変化の測定が実施された。
使用された本発明のD組成物は、前述の実施例−1およ
び2に使用された抗菌性組成物と同系統のものであり、
ZおよびG剤より構成されている。比較例−2では、a
抗菌剤(Z)のみ、実施例−3ではa)80−b)20
%および実施例−4ではa)50−b)50%の抗菌性
組成物が使用されて、Aspergillus nig
erの菌数の経時変化の測定が実施された。
【0054】
【0055】表7に記載された試験条件のもとでは、A
spergillus nigerに対する殺菌速度
は、試料番号1−4>1−2>1−1の順である。すな
わち、被検液中の抗菌金属(Ag)をほゞ2mgの一定
に保持した試験では、D抗菌性組成物(ZとG剤で構
成)中のG剤の含有量が多くなるに連れて、抗菌速度は
著しく大になる。例えば、表−6の60分におけるAs
pergillus nigerの生菌数は、比較例−
2の試験では9.2×103 個/ml、実施例−3の試
験では6.7×102 個/mlと著しい菌数の減少が見
られる。実施例−4では上記の60分間の径時では上記
の真菌は完全に死滅して0である。これより見ても本願
の抗菌性組成物の真菌(カビ類)に対する効果は驚異的
である。
spergillus nigerに対する殺菌速度
は、試料番号1−4>1−2>1−1の順である。すな
わち、被検液中の抗菌金属(Ag)をほゞ2mgの一定
に保持した試験では、D抗菌性組成物(ZとG剤で構
成)中のG剤の含有量が多くなるに連れて、抗菌速度は
著しく大になる。例えば、表−6の60分におけるAs
pergillus nigerの生菌数は、比較例−
2の試験では9.2×103 個/ml、実施例−3の試
験では6.7×102 個/mlと著しい菌数の減少が見
られる。実施例−4では上記の60分間の径時では上記
の真菌は完全に死滅して0である。これより見ても本願
の抗菌性組成物の真菌(カビ類)に対する効果は驚異的
である。
【0056】実施例−5および6に使用された本発明の
D抗菌性組成物は、既述の実施例で述べたと異なる構成
をとっており、それは抗菌金属とし銀および亜鉛を含有
するa抗菌剤(Z)およびb抗菌剤(G)より構成され
ている。
D抗菌性組成物は、既述の実施例で述べたと異なる構成
をとっており、それは抗菌金属とし銀および亜鉛を含有
するa抗菌剤(Z)およびb抗菌剤(G)より構成され
ている。
【0057】
【0058】表8に表示したように、抗菌金属として銀
および亜鉛を含む本発明の抗菌性組成物は一般細菌、E
scherichia clliに対しても、公知の無
機系抗菌剤に比較して、より優れた効果を発揮してい
る。表記の試験条件のもとでは、比較例−3のa抗菌剤
(NaAg ZnZ)に比較して、本発明のD抗菌性組
成物a)70−b)30%はより短時間でEscher
ichia clliを死滅させており、さらに本発明
のD抗菌性組成物a)50−b)50%使用時は上記菌
の死滅速度が非常に大であり、10分の経過時点で菌は
完全に死滅している。
および亜鉛を含む本発明の抗菌性組成物は一般細菌、E
scherichia clliに対しても、公知の無
機系抗菌剤に比較して、より優れた効果を発揮してい
る。表記の試験条件のもとでは、比較例−3のa抗菌剤
(NaAg ZnZ)に比較して、本発明のD抗菌性組
成物a)70−b)30%はより短時間でEscher
ichia clliを死滅させており、さらに本発明
のD抗菌性組成物a)50−b)50%使用時は上記菌
の死滅速度が非常に大であり、10分の経過時点で菌は
完全に死滅している。
【0059】実施例−7および8に使用された本発明の
D抗菌性組成物は抗菌金属として銀および銅を含有する
a抗菌剤(Z)および抗菌金属として銀および亜鉛を含
有するb抗菌剤(G)より構成されている。
D抗菌性組成物は抗菌金属として銀および銅を含有する
a抗菌剤(Z)および抗菌金属として銀および亜鉛を含
有するb抗菌剤(G)より構成されている。
【0060】
【0061】これらの実施例に見られるように、本発明
のD抗菌性組成物はStaphylococcus a
ureusに対して好ましい抗菌力を発揮(表9)して
おり、上記菌の殺菌速度は、抗菌性組成物中の抗菌金属
をほゞ一定に保持した場合、D組成物中の抗菌生ゲル
(G)の添加量の増大に伴ない加速される。比較例−4
の公知の抗菌性ゼオライトを使用した試験と実施例−7
および8の結果を比較すれば本願発明のD抗菌性組成物
の顕著な細菌に対する殺菌効果は明白である。
のD抗菌性組成物はStaphylococcus a
ureusに対して好ましい抗菌力を発揮(表9)して
おり、上記菌の殺菌速度は、抗菌性組成物中の抗菌金属
をほゞ一定に保持した場合、D組成物中の抗菌生ゲル
(G)の添加量の増大に伴ない加速される。比較例−4
の公知の抗菌性ゼオライトを使用した試験と実施例−7
および8の結果を比較すれば本願発明のD抗菌性組成物
の顕著な細菌に対する殺菌効果は明白である。
【0062】
【0063】実施例−9および10に於ては、D抗菌性
組成物は抗菌金属として銀を含有するa抗菌剤(Z)お
よびb抗菌剤(G)より構成されている。表10に示し
たような試験条件のもとでは、本発明のD抗菌性組成物
は細菌Bacillus subtilisに対して優
れた効果を発揮しており、D組成物中の抗菌金属(A
g)量をほゞ一定とした場合、D組成物中のG剤の添加
量の増大につれて死滅速度はより大になっている。実施
例−9および10と比較例−5の対比より本願のD組成
物が優れた殺菌効果を示すことは明らかである。
組成物は抗菌金属として銀を含有するa抗菌剤(Z)お
よびb抗菌剤(G)より構成されている。表10に示し
たような試験条件のもとでは、本発明のD抗菌性組成物
は細菌Bacillus subtilisに対して優
れた効果を発揮しており、D組成物中の抗菌金属(A
g)量をほゞ一定とした場合、D組成物中のG剤の添加
量の増大につれて死滅速度はより大になっている。実施
例−9および10と比較例−5の対比より本願のD組成
物が優れた殺菌効果を示すことは明らかである。
【0064】次に実施例−11で使用されたD抗菌性組
成物は抗菌金属として銀および亜鉛を含有するa抗菌剤
(A:抗菌性AMAS)およびb抗菌剤(G)より構成
されている。
成物は抗菌金属として銀および亜鉛を含有するa抗菌剤
(A:抗菌性AMAS)およびb抗菌剤(G)より構成
されている。
【0065】
【0066】表11に示したような試験条件のもとで、
本抗菌性組成物はAspergillus niger
に対して好ましい殺菌力を示している。すなわち公知の
抗菌性AMASに対して、抗菌性ゲルを添加して得られ
るD抗菌性組成物は前者よりも真菌に対する殺菌速度が
より大である(比較例6と実施例−11の菌数の経時変
化の比較)。
本抗菌性組成物はAspergillus niger
に対して好ましい殺菌力を示している。すなわち公知の
抗菌性AMASに対して、抗菌性ゲルを添加して得られ
るD抗菌性組成物は前者よりも真菌に対する殺菌速度が
より大である(比較例6と実施例−11の菌数の経時変
化の比較)。
【0067】実施例−12および13では、比較的銀含
有量の高い(Ag≒11%)a抗菌剤(Z)とb抗菌剤
(G)で構成される本願の抗菌性組成物が利用されて、
Aspergillus nigerに対する菌数の経
時変化の測定が行われた。表−11に表示したように、
公知抗菌剤(Ag=11.30%;NaAgZ)に比較
して、本発明の抗菌性組成物は上記の真菌に対して、驚
くべき殺菌力を示している。実施例−12および13に
見られるように、被検液中の抗菌金属(Ag)量をほゞ
一定に保持した抗菌試験では抗菌性ゲルの添加量の増大
につれてD組成物の殺菌力は著しく上昇し、極めて短時
間で真菌は完全に死滅することが確認された。
有量の高い(Ag≒11%)a抗菌剤(Z)とb抗菌剤
(G)で構成される本願の抗菌性組成物が利用されて、
Aspergillus nigerに対する菌数の経
時変化の測定が行われた。表−11に表示したように、
公知抗菌剤(Ag=11.30%;NaAgZ)に比較
して、本発明の抗菌性組成物は上記の真菌に対して、驚
くべき殺菌力を示している。実施例−12および13に
見られるように、被検液中の抗菌金属(Ag)量をほゞ
一定に保持した抗菌試験では抗菌性ゲルの添加量の増大
につれてD組成物の殺菌力は著しく上昇し、極めて短時
間で真菌は完全に死滅することが確認された。
【0068】実施例−14では、a抗菌剤(NaAgC
uZ;Z)とb抗菌剤(銀および亜鉛を含有する抗菌性
ゲル;G)で構成される本願の抗菌性組成物が使用され
て、被検液中の銀量を一定に保持して、Staphyl
ococcus aureusに対する菌数の経時変化
の測定が行われた。比較例−8の公知の抗菌剤に比較し
て実施例−14の抗菌性組成物はより短時間に菌を死滅
させている。
uZ;Z)とb抗菌剤(銀および亜鉛を含有する抗菌性
ゲル;G)で構成される本願の抗菌性組成物が使用され
て、被検液中の銀量を一定に保持して、Staphyl
ococcus aureusに対する菌数の経時変化
の測定が行われた。比較例−8の公知の抗菌剤に比較し
て実施例−14の抗菌性組成物はより短時間に菌を死滅
させている。
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】無機系抗菌剤の細菌類に対する殺菌速度
は、それの種類、組成、抗菌金属の含有量、試験時の条
件(温度、細菌数、抗菌剤の濃度)等により支配され
る。前述の実施例で述べた細菌試験では、無機抗菌剤の
種類、組成、抗菌金属量、菌数等をかえて本発明の抗菌
性組成物の抗菌力試験が実施された。本発明の抗菌性組
成物や公知の無機系抗菌剤中の抗菌金属量をほゞ一定と
した場合の細菌試験では、前者は後者に比較して、驚く
べき優れた効果を発揮して、細菌や真菌の死滅速度が、
驚異的に大になることが確認された。
は、それの種類、組成、抗菌金属の含有量、試験時の条
件(温度、細菌数、抗菌剤の濃度)等により支配され
る。前述の実施例で述べた細菌試験では、無機抗菌剤の
種類、組成、抗菌金属量、菌数等をかえて本発明の抗菌
性組成物の抗菌力試験が実施された。本発明の抗菌性組
成物や公知の無機系抗菌剤中の抗菌金属量をほゞ一定と
した場合の細菌試験では、前者は後者に比較して、驚く
べき優れた効果を発揮して、細菌や真菌の死滅速度が、
驚異的に大になることが確認された。
【0073】実施例−15
実施例−15は抗菌機能を有する低密度ポリエチレン
(LDPE)成形体の試作と、それの抗菌力試験に関す
るものである。
(LDPE)成形体の試作と、それの抗菌力試験に関す
るものである。
【0074】表−1−Bに記載した抗菌性ゼオライト
(Z−4;Ag=3.30%)と抗菌性ゲル(G−5;
Ag=3.10%)の等量混合物(無水基準)が乾式法
により均質化されて本発明の抗菌性組成物が調製され
た。本抗菌性組成物はJET粉砕材を用いて、さらに微
細化され平均粒子径Dav=2.5μmの微粉末とされ
た。上記の微粉末は250℃で2時間加熱処理されて、
その中の微量水分が除去された。次いで前記の抗菌性組
成物の所定量はLDPE(旭化成(株)サンテックF−
1920)に添加され、前者の混合物中の含有量が3%
(無水基準)になるように保持された。混合物は220
°〜230℃に加熱され、同温度で溶融混合(N2 −ガ
ス雰囲気)されて均質化された後、加圧成形されて10
0×100×1.5mmのプレート状に成形された。成
形体は切断されて50×50×1.5mmの試験片(P
E−2)とされ、これを用いて噴霧法(スプレー法)に
より抗菌力試験が行われた。
(Z−4;Ag=3.30%)と抗菌性ゲル(G−5;
Ag=3.10%)の等量混合物(無水基準)が乾式法
により均質化されて本発明の抗菌性組成物が調製され
た。本抗菌性組成物はJET粉砕材を用いて、さらに微
細化され平均粒子径Dav=2.5μmの微粉末とされ
た。上記の微粉末は250℃で2時間加熱処理されて、
その中の微量水分が除去された。次いで前記の抗菌性組
成物の所定量はLDPE(旭化成(株)サンテックF−
1920)に添加され、前者の混合物中の含有量が3%
(無水基準)になるように保持された。混合物は220
°〜230℃に加熱され、同温度で溶融混合(N2 −ガ
ス雰囲気)されて均質化された後、加圧成形されて10
0×100×1.5mmのプレート状に成形された。成
形体は切断されて50×50×1.5mmの試験片(P
E−2)とされ、これを用いて噴霧法(スプレー法)に
より抗菌力試験が行われた。
【0075】前記の成形法に準じて抗菌剤を含まぬ、空
試験用の50×50×1.5mmの試験片(PE−B
L)が調製された。さらに比較目的で微細の抗菌性ゼオ
ライト(Z−4;Dav=2.9μm)を3%含有する
LDPE検体PE−1(50×50×1.5mm)が前
記に準じて調製された。
試験用の50×50×1.5mmの試験片(PE−B
L)が調製された。さらに比較目的で微細の抗菌性ゼオ
ライト(Z−4;Dav=2.9μm)を3%含有する
LDPE検体PE−1(50×50×1.5mm)が前
記に準じて調製された。
【0076】これらの検体を用いて得られた抗菌力の試
験結果を表14に示した。
験結果を表14に示した。
【0077】
【0078】PE−1とPE−2検体の試験結果を比較
すれば、本願の抗菌性組成物3%を含有するLDPE検
体は公知の抗菌性ゼオライト3%を含有する検体より
も、Staphylococcus aureusに対
する抗菌力はより優れていることは明白である。前者検
体の殺菌速度は後者のそれより遙かに大である。
すれば、本願の抗菌性組成物3%を含有するLDPE検
体は公知の抗菌性ゼオライト3%を含有する検体より
も、Staphylococcus aureusに対
する抗菌力はより優れていることは明白である。前者検
体の殺菌速度は後者のそれより遙かに大である。
【0079】本願発明の効果を下記に要約する
(1)本願発明の抗菌性組成物を使用することにより、
一般細菌や真菌(カビ)の殺菌が、公知の無機系抗菌剤
に比較して、より短時間で行える特徴がある。
一般細菌や真菌(カビ)の殺菌が、公知の無機系抗菌剤
に比較して、より短時間で行える特徴がある。
【0080】(2)本願の抗菌性組成物の細菌類の殺菌
速度は、公知の無機系抗菌剤に比較して驚くほど大であ
る。
速度は、公知の無機系抗菌剤に比較して驚くほど大であ
る。
【0081】(3)本願のような抗菌性組成物の構成を
とることにより、公知の無機系抗菌剤の細菌に対する作
用は著しく改善される。
とることにより、公知の無機系抗菌剤の細菌に対する作
用は著しく改善される。
【0082】(4)公知の無機系抗菌剤と同一の抗菌効
果を挙げるために、本願の抗菌性組成物の使用量はより
少量で済み経済的である。
果を挙げるために、本願の抗菌性組成物の使用量はより
少量で済み経済的である。
【0083】(5)本願発明の抗菌性組成物の構成の必
須成分として使用される抗菌性ゲルは分散性に優れてお
り、そのために均質な抗菌性組成物の調製が、乾式また
は湿式法で、容易に可能である。
須成分として使用される抗菌性ゲルは分散性に優れてお
り、そのために均質な抗菌性組成物の調製が、乾式また
は湿式法で、容易に可能である。
【0084】(6)本願の抗菌性組成物の抗菌・防カビ
を必須とする各分野への利用が可能である。特に本組成
物は抗菌力は勿論のこと分散性にも優れているので、高
分子体への抗菌フイラーとして添加すれば優れた効果を
発揮する。
を必須とする各分野への利用が可能である。特に本組成
物は抗菌力は勿論のこと分散性にも優れているので、高
分子体への抗菌フイラーとして添加すれば優れた効果を
発揮する。
【0085】(7)本発明の抗菌性組成物の安全性は大
である。またこれの毒性も殆んど認められない。
である。またこれの毒性も殆んど認められない。
【0086】(8)抗菌性組成物は抗菌〜防カビの分野
のみならず防藻剤の分野へも用途が期待される。
のみならず防藻剤の分野へも用途が期待される。
【0087】(9)抗菌性組成物は抗菌〜防カビの分野
で効果を発揮するのみならず、組成物を構成している母
体の特性にもとづいて、脱臭作用も保有している。従っ
て本組成物は抗菌〜防カビおよび防臭を必要とする広汎
な分野で用途が期待される。
で効果を発揮するのみならず、組成物を構成している母
体の特性にもとづいて、脱臭作用も保有している。従っ
て本組成物は抗菌〜防カビおよび防臭を必要とする広汎
な分野で用途が期待される。
【0088】(10)抗菌性組成物は他の有機系または
無機系抗菌剤(抗菌性アパタイト、抗菌性ガラス等)に
添加された場合、後者の抗菌性能をより上昇せしめるも
のと期待される。
無機系抗菌剤(抗菌性アパタイト、抗菌性ガラス等)に
添加された場合、後者の抗菌性能をより上昇せしめるも
のと期待される。
【0089】本発明の実施の態様は次の通りである。
【0090】1.銀、銅及び亜鉛の抗菌金属群より選ば
れる少なくとも一種の抗菌金属を含有してなる非晶質の
アルミノ珪酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非
晶質のアルミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩)
と前記の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の抗菌
金属を含む抗菌層を有する抗菌性シリカゲルを含む抗菌
性組成物。
れる少なくとも一種の抗菌金属を含有してなる非晶質の
アルミノ珪酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非
晶質のアルミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩)
と前記の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の抗菌
金属を含む抗菌層を有する抗菌性シリカゲルを含む抗菌
性組成物。
【0091】2.前記抗菌性ゼオライトの母体がA、
X、Y、モルデナイト、チャバサイトおよびクリノプチ
ロライトのゼオライト群より選ばれた少なくとも一種の
ゼオライトよりなることを特徴とする上記1記載の抗菌
性組成物。
X、Y、モルデナイト、チャバサイトおよびクリノプチ
ロライトのゼオライト群より選ばれた少なくとも一種の
ゼオライトよりなることを特徴とする上記1記載の抗菌
性組成物。
【0092】3.前記抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩が一
般式xM’O.Al2 O3 .ySiO2 .ZH2 O〔式
中nは金属M’の原子価であり、また係数x=0.6〜
3.0、y=1.3〜50である。Zは水の分子数であ
る。M’は1価または2価の金属(アルカリ金属、アム
モニウム、アルカリ土類金属)および抗菌金属(銀、銅
及び亜鉛)〕で表わされる上記1記載の抗菌性組成物。
般式xM’O.Al2 O3 .ySiO2 .ZH2 O〔式
中nは金属M’の原子価であり、また係数x=0.6〜
3.0、y=1.3〜50である。Zは水の分子数であ
る。M’は1価または2価の金属(アルカリ金属、アム
モニウム、アルカリ土類金属)および抗菌金属(銀、銅
及び亜鉛)〕で表わされる上記1記載の抗菌性組成物。
【0093】4.前記抗菌性シリカゲルの母体が、B型
シリカゲルよりなることを特徴とする上記1記載の抗菌
性組成物。
シリカゲルよりなることを特徴とする上記1記載の抗菌
性組成物。
【0094】5.抗菌性ゼオライトおよび/または抗菌
性非晶質アルミノ珪酸塩と抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物中の抗菌金属の総量が、少なくとも0.02
%以上であることを特徴とする上記1記載の抗菌性組成
物。
性非晶質アルミノ珪酸塩と抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物中の抗菌金属の総量が、少なくとも0.02
%以上であることを特徴とする上記1記載の抗菌性組成
物。
【0095】6.抗菌性ゼオライトおよび/または抗菌
性非晶質アルミノ珪酸塩中の銀含量に対して、それの少
なくとも5%に相当する銀を含む抗菌性シリカゲルを添
加して得られる上記1記載の抗菌性組成物。
性非晶質アルミノ珪酸塩中の銀含量に対して、それの少
なくとも5%に相当する銀を含む抗菌性シリカゲルを添
加して得られる上記1記載の抗菌性組成物。
【0096】7.上記1の抗菌性組成物を含有してなる
抗菌性ポリマー組成物。
抗菌性ポリマー組成物。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた抗菌作用を有する
新規な抗菌性組成物に関する。より詳しくは、本発明
は、公知の抗菌性ゼオライトまたは抗菌性の非晶質アル
ミノ珪酸塩の物性や特徴を損うことなく、細菌や真菌に
対する前記抗菌剤の本来の抗菌性能をより上昇せしめる
ために、前記の抗菌性物質に、別のシリカゲルを母体と
する抗菌性物質を含有させてなる新規な抗菌性組成物を
提供するものである。
新規な抗菌性組成物に関する。より詳しくは、本発明
は、公知の抗菌性ゼオライトまたは抗菌性の非晶質アル
ミノ珪酸塩の物性や特徴を損うことなく、細菌や真菌に
対する前記抗菌剤の本来の抗菌性能をより上昇せしめる
ために、前記の抗菌性物質に、別のシリカゲルを母体と
する抗菌性物質を含有させてなる新規な抗菌性組成物を
提供するものである。
【0002】本発明の抗菌性組成物は抗菌や防カビを必
要とする分野で威力を発揮する。
要とする分野で威力を発揮する。
【0003】
【従来の技術】本発明者の一人は安全性の高い、且つ抗
菌スペクトル巾の大きな結晶質のアルミノ珪酸塩(ゼオ
ライト)や非晶質のアルミノ珪酸塩(以下、「AMA
S」と称す)を母体とする無機系の抗菌物質の使用を提
案した(特公昭63−54013号、特公平1−322
54号、特公平2−46620号)。
菌スペクトル巾の大きな結晶質のアルミノ珪酸塩(ゼオ
ライト)や非晶質のアルミノ珪酸塩(以下、「AMA
S」と称す)を母体とする無機系の抗菌物質の使用を提
案した(特公昭63−54013号、特公平1−322
54号、特公平2−46620号)。
【0004】上記の無機系の抗菌剤は安全性も高く、そ
れの抗菌スペクトル巾が広いために汎用性も大であり、
また抗菌〜殺菌効果が長期に亘って持続される長所があ
る。しかしながら、前述の抗菌剤の細菌や真菌に対する
殺菌速度をより好ましい程度に増大させて抗菌性能をよ
り高める問題は未解決であった。特に、Aspergi
llus niger等の真菌の殺菌速度は上記の公知
の抗菌剤使用では、必しも満足すべき結果が得られてお
らず、上記菌の完全死滅には可成りの長時間を要する欠
点があった。従って、短時間で真菌を死滅させるために
は、前記の抗菌剤の使用量をふやす必要があった。しか
し、菌の死滅率を高めるために、抗菌剤量を増大させる
ことは必しも最良の解決策とは云えず新たな手段を抗菌
性ゼオライトや抗菌性AMASに取り入れて改善するこ
とが必要である。
れの抗菌スペクトル巾が広いために汎用性も大であり、
また抗菌〜殺菌効果が長期に亘って持続される長所があ
る。しかしながら、前述の抗菌剤の細菌や真菌に対する
殺菌速度をより好ましい程度に増大させて抗菌性能をよ
り高める問題は未解決であった。特に、Aspergi
llus niger等の真菌の殺菌速度は上記の公知
の抗菌剤使用では、必しも満足すべき結果が得られてお
らず、上記菌の完全死滅には可成りの長時間を要する欠
点があった。従って、短時間で真菌を死滅させるために
は、前記の抗菌剤の使用量をふやす必要があった。しか
し、菌の死滅率を高めるために、抗菌剤量を増大させる
ことは必しも最良の解決策とは云えず新たな手段を抗菌
性ゼオライトや抗菌性AMASに取り入れて改善するこ
とが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の抗菌性ゼオライ
トや抗菌性AMASの細菌や真菌類に対する死滅速度を
より高めて、特に真菌類に対するそれを高めることによ
り抗菌剤の性能をより上昇せしめることが本発明の課題
である。このような目的で、本願発明に於ては、抗菌性
ゼオライトや抗菌性AMASとこれらの母体構造の根本
的に異なるシリカゲルを母体とする抗菌性ゲルを組合せ
て、新規な抗菌性組成物を構成させることにより性能面
で満足すべき結果が得られた。
トや抗菌性AMASの細菌や真菌類に対する死滅速度を
より高めて、特に真菌類に対するそれを高めることによ
り抗菌剤の性能をより上昇せしめることが本発明の課題
である。このような目的で、本願発明に於ては、抗菌性
ゼオライトや抗菌性AMASとこれらの母体構造の根本
的に異なるシリカゲルを母体とする抗菌性ゲルを組合せ
て、新規な抗菌性組成物を構成させることにより性能面
で満足すべき結果が得られた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはゼオライト
および/またはAMASを母体する抗菌性物質とシリカ
ゲル母体に抗菌層を有する抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物を構成させることにより前者の抗菌能は著し
く改善されて、Escherichia coli、S
taphylococcus aureus、Bati
llus subtilis等の一般細菌はもとより、
Aspergillus niger等の真菌に対する
抗菌力は驚く程改善されることを発見した。またこれら
の細菌に対する死滅速度も、前者の公知の抗菌性物質に
後者を含有させることにより大きくなり、死滅時間は顕
著に短縮されることを発見して本発明を完成した。すな
わち、公知の抗菌性ゼオライト、抗菌性AMASおよび
本発明の抗菌性組成物中の抗菌金属の含有量を同量とし
て、これら抗菌剤の抗菌能を同一レベルで比較した場
合、一般細菌や真菌の死滅(殺菌)速度は前述の2種の
公知抗菌剤より本願の抗菌性組成物の方が遙かに大きい
ことを本発明者らは見い出した。
および/またはAMASを母体する抗菌性物質とシリカ
ゲル母体に抗菌層を有する抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物を構成させることにより前者の抗菌能は著し
く改善されて、Escherichia coli、S
taphylococcus aureus、Bati
llus subtilis等の一般細菌はもとより、
Aspergillus niger等の真菌に対する
抗菌力は驚く程改善されることを発見した。またこれら
の細菌に対する死滅速度も、前者の公知の抗菌性物質に
後者を含有させることにより大きくなり、死滅時間は顕
著に短縮されることを発見して本発明を完成した。すな
わち、公知の抗菌性ゼオライト、抗菌性AMASおよび
本発明の抗菌性組成物中の抗菌金属の含有量を同量とし
て、これら抗菌剤の抗菌能を同一レベルで比較した場
合、一般細菌や真菌の死滅(殺菌)速度は前述の2種の
公知抗菌剤より本願の抗菌性組成物の方が遙かに大きい
ことを本発明者らは見い出した。
【0007】本発明の抗菌性組成物は、前述のように、
公知の抗菌性ゼオライトや抗菌性AMASの抗菌力を改
善して、これらの抗菌剤の性能をより上昇させるもので
あり、より具体的には一般細菌や特に真菌類(カビ類)
の殺菌速度を驚異的に高めたものである。併せて本組成
物の防藻効果も大きいことが認められた。さらに本組成
物の分散性は極めて良好であり、これがために抗菌目的
で、本組成物を種々の高分子体に混合したり、これをコ
ーティング(coating)する場合に均質な分散が
行える利点を有している。
公知の抗菌性ゼオライトや抗菌性AMASの抗菌力を改
善して、これらの抗菌剤の性能をより上昇させるもので
あり、より具体的には一般細菌や特に真菌類(カビ類)
の殺菌速度を驚異的に高めたものである。併せて本組成
物の防藻効果も大きいことが認められた。さらに本組成
物の分散性は極めて良好であり、これがために抗菌目的
で、本組成物を種々の高分子体に混合したり、これをコ
ーティング(coating)する場合に均質な分散が
行える利点を有している。
【0008】本願発明は、ゼオライトおよび/またはA
MASを母体とする抗菌性物質とシリカゲル母体に抗菌
層を安定に保持させた抗菌性シリカゲルよりなる新規な
抗菌性組成物を提案するものである。より詳しくは本発
明は銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれる少なく
とも一種の抗菌金属を含有している結晶質のアルミノ珪
酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非晶質のアル
ミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩;非晶質アル
ミノ珪酸塩をAMASと称す)と前記の抗菌金属群より
選ばれた少なくとも一種の抗菌金属をイオン結合により
保持させた抗菌層を有する抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物に関するものである。
MASを母体とする抗菌性物質とシリカゲル母体に抗菌
層を安定に保持させた抗菌性シリカゲルよりなる新規な
抗菌性組成物を提案するものである。より詳しくは本発
明は銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれる少なく
とも一種の抗菌金属を含有している結晶質のアルミノ珪
酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非晶質のアル
ミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩;非晶質アル
ミノ珪酸塩をAMASと称す)と前記の抗菌金属群より
選ばれた少なくとも一種の抗菌金属をイオン結合により
保持させた抗菌層を有する抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物に関するものである。
【0009】本願では殺菌作用を有する金属としては
銀、銅および亜鉛よりなる抗菌金属群より選ばれる少な
くとも一種の金属が使用される。上記金属はそれぞれ単
独(Ag+ 、Cu2+、Zn2+)または複合(Ag+ −C
u2+、Ag+ −Zn2+、Ag+−Zn2+)状態でイオン
交換可能なゼオライト、AMASおよびアルミノ珪酸塩
よりなるイオン交換可能な無抗菌層を有するシリカゲル
に必要量イオン結合されて、前記母体を抗菌化するため
に使用される。
銀、銅および亜鉛よりなる抗菌金属群より選ばれる少な
くとも一種の金属が使用される。上記金属はそれぞれ単
独(Ag+ 、Cu2+、Zn2+)または複合(Ag+ −C
u2+、Ag+ −Zn2+、Ag+−Zn2+)状態でイオン
交換可能なゼオライト、AMASおよびアルミノ珪酸塩
よりなるイオン交換可能な無抗菌層を有するシリカゲル
に必要量イオン結合されて、前記母体を抗菌化するため
に使用される。
【0010】本願の抗菌性組成物の構成々分である抗菌
性ゼオライトならびに抗菌性AMASの調製に使用され
る素材ならびにこれの抗菌化法について述べる。無抗菌
性のゼオライトおよびAMASは、三次元的に発達した
骨格構造を有するアルミノ珪酸塩であって、前者は結晶
質であり、これはX線回折により、ゼオライトの種類に
特有な回折ピークを示すものである。一方後者のAMA
Sは非晶質(無定形)であり、これは回折ピークを示さ
ない。両者はAl2 O3 を基準にしてxM2/nO・Al2
O3 ・ySiO2 ・ZH2 Oなる一般式で表わされ
る。Mはイオン交換可能な金属を表わし、通常1〜2価
の金属であり、nはMの原子価に対応する。またxおよ
びyは、それぞれ金属酸化物およびシリカの係数を表わ
している。なお、Zは水の分子数を表わす、ところで本
願発明の素材に使用される無抗菌性のゼオライトやAM
ASは多孔質で比表面積の発達しているものが好まし
い。より具体的には本願のゼオライト素材としては天然
または合成品の何れのゼオライトも使用可能であるが、
抗菌金属イオン等に対するイオン交換容量の点より見
て、上記の一般式中のSiO2 /Al2 O3のモル比が
14以下のゼオライト素材が好ましい。
性ゼオライトならびに抗菌性AMASの調製に使用され
る素材ならびにこれの抗菌化法について述べる。無抗菌
性のゼオライトおよびAMASは、三次元的に発達した
骨格構造を有するアルミノ珪酸塩であって、前者は結晶
質であり、これはX線回折により、ゼオライトの種類に
特有な回折ピークを示すものである。一方後者のAMA
Sは非晶質(無定形)であり、これは回折ピークを示さ
ない。両者はAl2 O3 を基準にしてxM2/nO・Al2
O3 ・ySiO2 ・ZH2 Oなる一般式で表わされ
る。Mはイオン交換可能な金属を表わし、通常1〜2価
の金属であり、nはMの原子価に対応する。またxおよ
びyは、それぞれ金属酸化物およびシリカの係数を表わ
している。なお、Zは水の分子数を表わす、ところで本
願発明の素材に使用される無抗菌性のゼオライトやAM
ASは多孔質で比表面積の発達しているものが好まし
い。より具体的には本願のゼオライト素材としては天然
または合成品の何れのゼオライトも使用可能であるが、
抗菌金属イオン等に対するイオン交換容量の点より見
て、上記の一般式中のSiO2 /Al2 O3のモル比が
14以下のゼオライト素材が好ましい。
【0011】例えばチヤバサイト(chabazit
e:SiO2 /Al2 O3 =3.2〜6.0および6.
4〜7.6)、クリノプチロライト(clinopti
lolite:SiO2 /Al2 O3 =8.5〜10.
5)、A型ゼオライト(SiO2 /Al2 O3 =1.4
〜2.4)、X型ゼオライト(SiO2 /Al2 O3 =
2〜3)、Y型ゼオライト(SiO2 /Al2 O3 =3
〜6)やモルデナイト(SiO2 /Al2 O3 =9〜1
0)は多孔性で比表面積も大であり、且つ必要量の抗菌
金属をイオン結合により保持するために充分な交換容量
を保有している。また例示したゼオライトを使用して、
イオン交換法により前記式中のイオン交換可能なMを抗
菌金属イオンで部分ないし完全置換することにより抗菌
性ゼオライトを調製した場合、銀、銅または亜鉛の抗菌
金属はゼオライト母体に安定に保持されて、そのために
抗菌効果が長期に亘り持続する利点がある。上記のゼオ
ライト素材を使用することにより、イオン交換法で、抗
菌金属の総量を0.01〜35%(無水基準)ゼオライ
ト母体に安定に担持させることは容易である。しかし本
願の抗菌性組成物の構成の一成分として使用される抗菌
性ゼオライト中の抗菌金属の総量は、0.02〜25%
の存在で充分な抗菌効果を本組成物は発揮する。
e:SiO2 /Al2 O3 =3.2〜6.0および6.
4〜7.6)、クリノプチロライト(clinopti
lolite:SiO2 /Al2 O3 =8.5〜10.
5)、A型ゼオライト(SiO2 /Al2 O3 =1.4
〜2.4)、X型ゼオライト(SiO2 /Al2 O3 =
2〜3)、Y型ゼオライト(SiO2 /Al2 O3 =3
〜6)やモルデナイト(SiO2 /Al2 O3 =9〜1
0)は多孔性で比表面積も大であり、且つ必要量の抗菌
金属をイオン結合により保持するために充分な交換容量
を保有している。また例示したゼオライトを使用して、
イオン交換法により前記式中のイオン交換可能なMを抗
菌金属イオンで部分ないし完全置換することにより抗菌
性ゼオライトを調製した場合、銀、銅または亜鉛の抗菌
金属はゼオライト母体に安定に保持されて、そのために
抗菌効果が長期に亘り持続する利点がある。上記のゼオ
ライト素材を使用することにより、イオン交換法で、抗
菌金属の総量を0.01〜35%(無水基準)ゼオライ
ト母体に安定に担持させることは容易である。しかし本
願の抗菌性組成物の構成の一成分として使用される抗菌
性ゼオライト中の抗菌金属の総量は、0.02〜25%
の存在で充分な抗菌効果を本組成物は発揮する。
【0012】次に本願の抗菌性組成物の一構成分である
抗菌性AMASの調製に使用される無抗菌性のAMAS
素材は、前述したように非晶質であり、これはゼオライ
ト素材と同じ一般式で表わされるものである。AMAS
素材としては、多孔質で比表面積の大きなものが好まし
く、さらに前記式中の係数x=0.6〜3.0であって
y=1.3〜50の範囲のものが、素材の抗菌金属に対
するイオン交換容量、抗菌金属とのイオン交換速度の点
より見てより好ましい。これを抗菌化する場合は、前述
の抗菌性ゼオライトの調製に準じて、AMAS素材と
銀、銅または亜鉛のイオン交換を常温または高温で実施
して必要量の抗菌金属を母体に安定にイオン結合により
保持させればよい。
抗菌性AMASの調製に使用される無抗菌性のAMAS
素材は、前述したように非晶質であり、これはゼオライ
ト素材と同じ一般式で表わされるものである。AMAS
素材としては、多孔質で比表面積の大きなものが好まし
く、さらに前記式中の係数x=0.6〜3.0であって
y=1.3〜50の範囲のものが、素材の抗菌金属に対
するイオン交換容量、抗菌金属とのイオン交換速度の点
より見てより好ましい。これを抗菌化する場合は、前述
の抗菌性ゼオライトの調製に準じて、AMAS素材と
銀、銅または亜鉛のイオン交換を常温または高温で実施
して必要量の抗菌金属を母体に安定にイオン結合により
保持させればよい。
【0013】本願で使用される抗菌性非晶質アルミノ珪
酸塩(抗菌性AMAS)は一般式0.6〜3.0M′
2/nO・Al2 O3 ・1.3〜50SiO2 ・ZH2 O
で表わされる。Zは水の分子数であり、M′は1価また
は2価金属(アルカリ金属、アンモニウム、アルカリ土
類金属)および抗菌金属(銀、銅および亜鉛)を表わし
ている。M′には1価〜2価金属および抗菌金属が含ま
れ、これらが共存しても差支えない。ところで本願の抗
菌性組成物の構成々分の一つは使用される抗菌性AMA
S中の抗菌金属の総量は使用される抗菌金属の種類や、
組合せによって異なるが、通常の場合抗菌性AMAS中
の抗菌金属の総量が、0.02〜25%(無水基準)存
在するものを本抗菌性組成物の構成に使用すれば、本発
明の抗菌性組成物は充分な抗菌効果を発揮する。
酸塩(抗菌性AMAS)は一般式0.6〜3.0M′
2/nO・Al2 O3 ・1.3〜50SiO2 ・ZH2 O
で表わされる。Zは水の分子数であり、M′は1価また
は2価金属(アルカリ金属、アンモニウム、アルカリ土
類金属)および抗菌金属(銀、銅および亜鉛)を表わし
ている。M′には1価〜2価金属および抗菌金属が含ま
れ、これらが共存しても差支えない。ところで本願の抗
菌性組成物の構成々分の一つは使用される抗菌性AMA
S中の抗菌金属の総量は使用される抗菌金属の種類や、
組合せによって異なるが、通常の場合抗菌性AMAS中
の抗菌金属の総量が、0.02〜25%(無水基準)存
在するものを本抗菌性組成物の構成に使用すれば、本発
明の抗菌性組成物は充分な抗菌効果を発揮する。
【0014】シリカゲルを抗菌化する方法として水溶性
の抗菌性金属化合物をシリカゲル母体に物理吸着させる
方法が考えられるが、この方法では母体より抗菌金属の
溶出が大であり本願の使用目的に耐えない。またシリカ
ゲルを含む水溶液はシラノール基
の抗菌性金属化合物をシリカゲル母体に物理吸着させる
方法が考えられるが、この方法では母体より抗菌金属の
溶出が大であり本願の使用目的に耐えない。またシリカ
ゲルを含む水溶液はシラノール基
【0015】
【0016】を有するので、これを抗菌金属イオンでイ
オン交換して抗菌化する方法も考えられる。しかし、そ
れのイオン交換能も小さく、従って抗菌金属イオンで置
換しても期待される程の抗菌能は得られない。公知の無
機系抗菌剤の抗菌性能をより上昇せしめる目的に対して
は、下記の方法で調製される抗菌性シリカゲルを構成々
分の必須成分とし、これと公知抗菌剤を組合せて抗菌性
組成物を本願のように構成させることが最適と考えられ
る。
オン交換して抗菌化する方法も考えられる。しかし、そ
れのイオン交換能も小さく、従って抗菌金属イオンで置
換しても期待される程の抗菌能は得られない。公知の無
機系抗菌剤の抗菌性能をより上昇せしめる目的に対して
は、下記の方法で調製される抗菌性シリカゲルを構成々
分の必須成分とし、これと公知抗菌剤を組合せて抗菌性
組成物を本願のように構成させることが最適と考えられ
る。
【0017】次に本願組成物の必須成分として使用す
る、銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれる少なく
とも一種の抗菌金属をイオン結合により保持させた抗菌
層を有する抗菌性シリカゲルについて説明する。まずシ
リカゲル素材を用いて、その母体内に無抗菌層を有する
中間組成物の調製する方法について述べる。活性なシリ
カゲルをアルカリ溶液およびアルミノ珪酸塩溶液で処理
することにより、シリカゲルの活性表面(細孔表面)に
アルミノ珪酸塩よりなる無抗菌性の層を形成させ、該層
中のイオン交換可能な金属が主としてアルカリ金属であ
って、その量が反応生成物の無水基準で1g当たり4ミ
リモル以下であるような反応生成物(中間組成物)を調
製させる。この場合、前記シリカゲル素材の形状につい
ては特に限定はない。例えば粉末、粒子、破砕品または
ビーズ、ペレット等の成型品何れでもよいが、化学処理
に際しての反応面より見れば、細かい形状のものがより
望ましい。
る、銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれる少なく
とも一種の抗菌金属をイオン結合により保持させた抗菌
層を有する抗菌性シリカゲルについて説明する。まずシ
リカゲル素材を用いて、その母体内に無抗菌層を有する
中間組成物の調製する方法について述べる。活性なシリ
カゲルをアルカリ溶液およびアルミノ珪酸塩溶液で処理
することにより、シリカゲルの活性表面(細孔表面)に
アルミノ珪酸塩よりなる無抗菌性の層を形成させ、該層
中のイオン交換可能な金属が主としてアルカリ金属であ
って、その量が反応生成物の無水基準で1g当たり4ミ
リモル以下であるような反応生成物(中間組成物)を調
製させる。この場合、前記シリカゲル素材の形状につい
ては特に限定はない。例えば粉末、粒子、破砕品または
ビーズ、ペレット等の成型品何れでもよいが、化学処理
に際しての反応面より見れば、細かい形状のものがより
望ましい。
【0018】さらにシリカゲルの物性面より考慮すれ
ば、それの内部に無数の細孔を有し網目構造が発達して
おり、細孔容積(P.V.)、細孔径(P.D.)や比
表面積(SSA)の値が何れも大きな多孔質のものが素
材として好ましい。具体的には、P.V.は、0.3c
m3 /g(無水基準)以上であることが好ましく、0.
4cm3 /g以上のものはより望ましい。P.D.につ
いてもできるだけ大きいものが望ましく、好ましくは5
0Å以上、より好ましくは70Å以上である。またシリ
カゲルのSSAは少なくとも100m2 /gのものが望
ましく、それの200m2 /g以上(何れも無水基準)
のものはより好適である。
ば、それの内部に無数の細孔を有し網目構造が発達して
おり、細孔容積(P.V.)、細孔径(P.D.)や比
表面積(SSA)の値が何れも大きな多孔質のものが素
材として好ましい。具体的には、P.V.は、0.3c
m3 /g(無水基準)以上であることが好ましく、0.
4cm3 /g以上のものはより望ましい。P.D.につ
いてもできるだけ大きいものが望ましく、好ましくは5
0Å以上、より好ましくは70Å以上である。またシリ
カゲルのSSAは少なくとも100m2 /gのものが望
ましく、それの200m2 /g以上(何れも無水基準)
のものはより好適である。
【0019】次にシリカゲルは、シリカのコロイド粒子
の連なりの差異により、化学構造からA形、B形の2種
類に大別される。一般に、P.V.は後者の方が前者よ
り大きい。A形は低湿度における吸湿力が大であり、一
方B形は低湿度における吸湿力は弱いが高湿度では50
%以上の多量の湿気を吸着する特性がある(JIS−Z
O701参照)。本願で使用するシリカゲル素材として
は前述のA形およびB形の何れのものも使用可能である
が、中間組成物中に形成される無抗菌層のイオン交換容
量、すなわちイオン交換可能な主としてアルカリ金属の
存在量をより大にするためには、A形よりもB形シリカ
ゲルの方がより好ましい。
の連なりの差異により、化学構造からA形、B形の2種
類に大別される。一般に、P.V.は後者の方が前者よ
り大きい。A形は低湿度における吸湿力が大であり、一
方B形は低湿度における吸湿力は弱いが高湿度では50
%以上の多量の湿気を吸着する特性がある(JIS−Z
O701参照)。本願で使用するシリカゲル素材として
は前述のA形およびB形の何れのものも使用可能である
が、中間組成物中に形成される無抗菌層のイオン交換容
量、すなわちイオン交換可能な主としてアルカリ金属の
存在量をより大にするためには、A形よりもB形シリカ
ゲルの方がより好ましい。
【0020】前記のアルカリ溶液としてはNaOH、K
OH、LiOHのようなアルカリ金属の水酸化物溶液が
用いられる。シリカゲルの処理は、溶液のpHを例えば
8.4〜13.5の範囲に保持して、常温ないし加温下
で通常実施される。水溶液相のpHを9〜9.5付近に
保持した場合は、シリカゲルの化学反応にともない水溶
液相へ溶出されるシリカ(Si)量は比較的僅少であ
り、大部分の珪酸ナトリウム等の反応生成物はシリカゲ
ルの活性な細孔表面に安定に保持される。一方、水溶液
相のアルカリ度が増大するとシリカゲルの活性な細孔表
面(固相)に珪酸ナトリウムは保持されるが、反面、水
溶液相へのSiの溶出量も増大する傾向になる。
OH、LiOHのようなアルカリ金属の水酸化物溶液が
用いられる。シリカゲルの処理は、溶液のpHを例えば
8.4〜13.5の範囲に保持して、常温ないし加温下
で通常実施される。水溶液相のpHを9〜9.5付近に
保持した場合は、シリカゲルの化学反応にともない水溶
液相へ溶出されるシリカ(Si)量は比較的僅少であ
り、大部分の珪酸ナトリウム等の反応生成物はシリカゲ
ルの活性な細孔表面に安定に保持される。一方、水溶液
相のアルカリ度が増大するとシリカゲルの活性な細孔表
面(固相)に珪酸ナトリウムは保持されるが、反面、水
溶液相へのSiの溶出量も増大する傾向になる。
【0021】本願発明で使用する無抗菌層を有する中間
組成物の調製に際しては、前述のようにpHを8.4〜
13.5の範囲に保つことが望ましいが、これをさらに
8.7〜13の範囲に保つことはより好ましい。また、
シリカゲルに添加されるアルミノ珪酸塩溶液としては、
例えばNaAlO2 、KAlO2 、LiAlO2 のよう
なアルカリ金属のアルミン酸塩溶液が使用できる。さら
に前記アルミン酸塩の代わりにアルミニウム化合物と過
剰の強アルカリを反応して得られるアルミン酸塩溶液も
勿論本願では使用可能である。中間組成物の無抗菌層に
イオン結合して存在するイオン交換可能なアルカリ金属
量は、シリカゲル素材を反応させる際のpH、アルミン
酸塩の濃度、反応時間および反応温度等の因子を調節す
ることにより調整される。上述したような化学反応を行
って、シリカゲルの活性表面(細孔表面)に、アルミノ
珪酸塩よりなる無抗菌層を形成させ、該層中のイオン交
換可能な主としてアルカリ金属量を、既述のように、中
間組成物の無水基準で1g当たり4ミリモル以下に調製
することは容易である。
組成物の調製に際しては、前述のようにpHを8.4〜
13.5の範囲に保つことが望ましいが、これをさらに
8.7〜13の範囲に保つことはより好ましい。また、
シリカゲルに添加されるアルミノ珪酸塩溶液としては、
例えばNaAlO2 、KAlO2 、LiAlO2 のよう
なアルカリ金属のアルミン酸塩溶液が使用できる。さら
に前記アルミン酸塩の代わりにアルミニウム化合物と過
剰の強アルカリを反応して得られるアルミン酸塩溶液も
勿論本願では使用可能である。中間組成物の無抗菌層に
イオン結合して存在するイオン交換可能なアルカリ金属
量は、シリカゲル素材を反応させる際のpH、アルミン
酸塩の濃度、反応時間および反応温度等の因子を調節す
ることにより調整される。上述したような化学反応を行
って、シリカゲルの活性表面(細孔表面)に、アルミノ
珪酸塩よりなる無抗菌層を形成させ、該層中のイオン交
換可能な主としてアルカリ金属量を、既述のように、中
間組成物の無水基準で1g当たり4ミリモル以下に調製
することは容易である。
【0022】次に、調製された中間組成物を抗菌化する
場合は、前述の抗菌性ゼオライトまたは抗菌性AMAS
の調製に準じて中間組成物の無抗菌層を形成しているイ
オン交換可能なアルカリ金属等と銀、銅または亜鉛のイ
オン交換反応を常温または高温で実施して、必要量の抗
菌金属を単独または複合状態でシリカゲル母体にイオン
結合により安定に保持させればよい。かかる方法によ
り、例えば、抗菌金属の総量を0.02〜15%(無水
基準)含有する抗菌性ゲルを調製し、これを本発明の抗
菌性組成物の構成に使用すれば、本発明の抗菌性組成物
は優れた抗菌効果を発揮する。
場合は、前述の抗菌性ゼオライトまたは抗菌性AMAS
の調製に準じて中間組成物の無抗菌層を形成しているイ
オン交換可能なアルカリ金属等と銀、銅または亜鉛のイ
オン交換反応を常温または高温で実施して、必要量の抗
菌金属を単独または複合状態でシリカゲル母体にイオン
結合により安定に保持させればよい。かかる方法によ
り、例えば、抗菌金属の総量を0.02〜15%(無水
基準)含有する抗菌性ゲルを調製し、これを本発明の抗
菌性組成物の構成に使用すれば、本発明の抗菌性組成物
は優れた抗菌効果を発揮する。
【0023】次に本願発明で構成々分として使用する個
々の抗菌剤の特性ならびに前記抗菌剤を組み合わせて得
られる本発明の抗菌性組成物の抗菌効果等について説明
する。本願の抗菌性組成物(D)は、前述の抗菌特性を
有する公知の抗菌性ゼオライト(Z)および/または公
知の抗菌性AMAS(A)と抗菌性シリカゲル(G)を
必須成分として、これらの必要量を組合せて構成される
ものである。抗菌力の順位はD>A≧Zである。また抗
菌剤中の抗菌金属量を同一レベルで比較した場合、本願
の抗菌性組成物(D)の殺菌速度はZまたはAに比較し
て極端に大であり、そのために、細菌やカビ類の殺菌が
より短時間で行われる特徴がある。本願の抗菌性組成物
(D)中にはこれの高分子体への添加を考慮して予め第
3成分が含有されていても差支えない。例えばD中に
水、アルコール等の各種溶媒、各種の可塑剤、有機また
は無機系の添加剤、充填剤、配合剤、滑剤、活性剤、紫
外線吸収剤、安定剤、酸化防止剤、補強剤、着色剤、艶
消剤、難燃剤、改質剤、顔料等が含有されていてもよ
い。
々の抗菌剤の特性ならびに前記抗菌剤を組み合わせて得
られる本発明の抗菌性組成物の抗菌効果等について説明
する。本願の抗菌性組成物(D)は、前述の抗菌特性を
有する公知の抗菌性ゼオライト(Z)および/または公
知の抗菌性AMAS(A)と抗菌性シリカゲル(G)を
必須成分として、これらの必要量を組合せて構成される
ものである。抗菌力の順位はD>A≧Zである。また抗
菌剤中の抗菌金属量を同一レベルで比較した場合、本願
の抗菌性組成物(D)の殺菌速度はZまたはAに比較し
て極端に大であり、そのために、細菌やカビ類の殺菌が
より短時間で行われる特徴がある。本願の抗菌性組成物
(D)中にはこれの高分子体への添加を考慮して予め第
3成分が含有されていても差支えない。例えばD中に
水、アルコール等の各種溶媒、各種の可塑剤、有機また
は無機系の添加剤、充填剤、配合剤、滑剤、活性剤、紫
外線吸収剤、安定剤、酸化防止剤、補強剤、着色剤、艶
消剤、難燃剤、改質剤、顔料等が含有されていてもよ
い。
【0024】本願の抗菌性組成物(D)の構成々分であ
る抗菌性シリカゲル(G)はA型またはB型のシリカゲ
ルを母体としており、これは公知の無機系の抗菌剤Zや
Aと化学組成や母体の骨格構造が基本的に異なるもので
ある。G抗菌剤中に形成される抗菌層は、シリカゲル母
体の大きな径を有する細孔表面に形成され、これは非常
に安定である。この抗菌層中にイオン結合して存在する
銀、銅および亜鉛の抗菌金属は均一な分布をしており、
また上記の層は、母体中の多量のシリカにより遮蔽され
た状態で存在している。G抗菌剤に比較して、ZやA抗
菌剤の保持する細孔径はより小さい。例えばZ抗菌剤の
母体がA型またはX型ゼオライトである場合はそれの細
孔径はそれぞれ4Åおよび10Åに過ぎない。従って前
記3種の抗菌剤の解離にもとづいて生成する抗菌金属イ
オン(水和状態)の細孔内拡散速度はG剤の細孔内の方
が、ZやA剤のそれより遙かに大である。これは、一般
細菌や真菌と抗菌剤との接触面積がGの方がより大きく
なることを意味している。従ってG剤はZやA剤に比較
して殺菌上極めて有利である。ZやA剤の母体構造はG
剤のそれと本質的に異なっており、前記2者の解離によ
り生成した抗菌金属イオンもマクロ孔や細孔を通じて拡
散するが、ミクロ孔が極めて小さいために、拡散が遅く
なる。その結果抗菌金属イオンと菌類との接触に長時間
を要する欠点がある。かゝる現象のために抗菌作用に実
質的に寄与しない抗菌金属もZやA母体に可成り存在す
る結果となる。さらにG剤の活性表面における細菌や真
菌類(カビ類)の吸着は公知のZやA剤の表面における
よりも著しく大である。
る抗菌性シリカゲル(G)はA型またはB型のシリカゲ
ルを母体としており、これは公知の無機系の抗菌剤Zや
Aと化学組成や母体の骨格構造が基本的に異なるもので
ある。G抗菌剤中に形成される抗菌層は、シリカゲル母
体の大きな径を有する細孔表面に形成され、これは非常
に安定である。この抗菌層中にイオン結合して存在する
銀、銅および亜鉛の抗菌金属は均一な分布をしており、
また上記の層は、母体中の多量のシリカにより遮蔽され
た状態で存在している。G抗菌剤に比較して、ZやA抗
菌剤の保持する細孔径はより小さい。例えばZ抗菌剤の
母体がA型またはX型ゼオライトである場合はそれの細
孔径はそれぞれ4Åおよび10Åに過ぎない。従って前
記3種の抗菌剤の解離にもとづいて生成する抗菌金属イ
オン(水和状態)の細孔内拡散速度はG剤の細孔内の方
が、ZやA剤のそれより遙かに大である。これは、一般
細菌や真菌と抗菌剤との接触面積がGの方がより大きく
なることを意味している。従ってG剤はZやA剤に比較
して殺菌上極めて有利である。ZやA剤の母体構造はG
剤のそれと本質的に異なっており、前記2者の解離によ
り生成した抗菌金属イオンもマクロ孔や細孔を通じて拡
散するが、ミクロ孔が極めて小さいために、拡散が遅く
なる。その結果抗菌金属イオンと菌類との接触に長時間
を要する欠点がある。かゝる現象のために抗菌作用に実
質的に寄与しない抗菌金属もZやA母体に可成り存在す
る結果となる。さらにG剤の活性表面における細菌や真
菌類(カビ類)の吸着は公知のZやA剤の表面における
よりも著しく大である。
【0025】上述したようなZ、AおよびG抗菌剤の抗
菌〜殺菌力の著しい差異は母体構造の根本的相違により
生ずるものであり、このために前者の2種の抗菌剤に比
較して後者のそれは、驚くほど優れた抗菌〜殺菌効果を
発揮する。従って後者を使用して前者と同一の抗菌効果
を挙げるためには後者の使用量はより少量で済む長所が
ある(例えば表−2、表−3および表−4参照)。かか
る特性を有するG抗菌剤をZやA抗菌剤に必要量添加し
て得られる本願のD抗菌性組成物は、公知の後者抗菌剤
の本来の抗菌性能を著しく改善するとともに、使用量が
より少なくて好ましい殺菌効果を発揮する。
菌〜殺菌力の著しい差異は母体構造の根本的相違により
生ずるものであり、このために前者の2種の抗菌剤に比
較して後者のそれは、驚くほど優れた抗菌〜殺菌効果を
発揮する。従って後者を使用して前者と同一の抗菌効果
を挙げるためには後者の使用量はより少量で済む長所が
ある(例えば表−2、表−3および表−4参照)。かか
る特性を有するG抗菌剤をZやA抗菌剤に必要量添加し
て得られる本願のD抗菌性組成物は、公知の後者抗菌剤
の本来の抗菌性能を著しく改善するとともに、使用量が
より少なくて好ましい殺菌効果を発揮する。
【0026】本願の抗菌性組成物(D)を構成するZ、
AおよびG抗菌剤は、何れも、水、アルコール、アセト
ン、エステル類等の溶媒に難溶である。これらの抗菌剤
の水に対する溶解度(25℃)は、何れも僅少で1pp
mオーダーまたはそれ以下であって、無視しうる程度の
ものである。従ってZおよび/またはAをGと、湿式法
で混合してD抗菌性組成物を調製する際に、水溶液相や
溶媒相に存在する金属イオンは無視しうる程少量である
ために、前記の個々の構成成分間のイオン交換反応は液
相を介して惹起されない。このために湿式法で得られる
D組成物の組成変動は見られず、またそれの抗菌力も不
変に保たれて、優れた抗菌効果を長期に亘って発揮す
る。次に本発明の抗菌性組成物(D)を乾式法で混合し
て調製する場合は、構成々分の相互作用は皆無であるの
で全く問題はなく、好ましい抗菌能を有し、殺菌速度に
優れた組成物が乾式法で得られる。構成成分のZ、Aお
よびG抗菌剤の真比重は何れも2前後であり、またGは
分散性に富むので、乾式法または湿式法により、所定量
を混合して均質なD組成物を調製することは容易であ
る。乾式法によるD組成物の調製に際しては、乾燥また
は無水状態のZ、AおよびGの所定量の粉末または粒状
品をボールミル其の他の混合機を用いて粉砕混合すれば
容易に均質な組成物が得られる。また前記の湿式法によ
るD組成物の調製に際しては、媒体として水、アルコー
ル、アセトンまたはエステル溶媒を用いて、各成分の所
定量を混合して一定組成の混合物を得た後、この中の媒
体を除去すればよい。
AおよびG抗菌剤は、何れも、水、アルコール、アセト
ン、エステル類等の溶媒に難溶である。これらの抗菌剤
の水に対する溶解度(25℃)は、何れも僅少で1pp
mオーダーまたはそれ以下であって、無視しうる程度の
ものである。従ってZおよび/またはAをGと、湿式法
で混合してD抗菌性組成物を調製する際に、水溶液相や
溶媒相に存在する金属イオンは無視しうる程少量である
ために、前記の個々の構成成分間のイオン交換反応は液
相を介して惹起されない。このために湿式法で得られる
D組成物の組成変動は見られず、またそれの抗菌力も不
変に保たれて、優れた抗菌効果を長期に亘って発揮す
る。次に本発明の抗菌性組成物(D)を乾式法で混合し
て調製する場合は、構成々分の相互作用は皆無であるの
で全く問題はなく、好ましい抗菌能を有し、殺菌速度に
優れた組成物が乾式法で得られる。構成成分のZ、Aお
よびG抗菌剤の真比重は何れも2前後であり、またGは
分散性に富むので、乾式法または湿式法により、所定量
を混合して均質なD組成物を調製することは容易であ
る。乾式法によるD組成物の調製に際しては、乾燥また
は無水状態のZ、AおよびGの所定量の粉末または粒状
品をボールミル其の他の混合機を用いて粉砕混合すれば
容易に均質な組成物が得られる。また前記の湿式法によ
るD組成物の調製に際しては、媒体として水、アルコー
ル、アセトンまたはエステル溶媒を用いて、各成分の所
定量を混合して一定組成の混合物を得た後、この中の媒
体を除去すればよい。
【0027】本発明の抗菌性組成物(D)の粒子径につ
いては特に制限はなく、これの用途に応じて機械的粉砕
や混合を実施して希望する粒度に調整すればよい。さら
に用途によっては、組成物の成型を行ってペレット、タ
ブレット其の他の適当な形状にすればよい。本発明の抗
菌性組成物を高分体に添加、混合して後者を抗菌化する
際は、前者の粒子径をより小さくすることが望まれる。
かかる場合はJET粉砕機等の特殊粉砕機を用いて微粉
砕して所定の微粉末(例:Dav=5μm、7μmおよ
び10μm)にすればよい。
いては特に制限はなく、これの用途に応じて機械的粉砕
や混合を実施して希望する粒度に調整すればよい。さら
に用途によっては、組成物の成型を行ってペレット、タ
ブレット其の他の適当な形状にすればよい。本発明の抗
菌性組成物を高分体に添加、混合して後者を抗菌化する
際は、前者の粒子径をより小さくすることが望まれる。
かかる場合はJET粉砕機等の特殊粉砕機を用いて微粉
砕して所定の微粉末(例:Dav=5μm、7μmおよ
び10μm)にすればよい。
【0028】本発明の抗菌性組成物(D)は、既述のよ
うに、銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれた少な
くとも一種の抗菌金属を含有するZおよび/またはA抗
菌剤と前記の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の
抗菌金属をイオン結合により保持された抗菌層を有する
G抗菌剤を、湿式または乾式法により、混合して均質化
して調製される。D組成物中に占められるG含量は、好
ましい抗菌〜殺菌力を発揮するためには、少なくとも5
%必要である。G含有量の増大についてDの抗菌力は増
大してくる。従ってZやAの本来の抗菌力はG増加量に
比例して、より改善されてくる。次にD抗菌性組成物中
の好ましい抗菌金属の含有量は、抗菌金属の種類によっ
て異なるが、通常の場合、抗菌金属の総量は0.01〜
25%存在すればよく、それの0.02〜20%の存在
で充分な抗菌効果を発揮する。Zおよび/またはA抗菌
剤中の銀含量に対して、それの少なくとも5%に相当す
る銀を含むG抗菌剤を添加して本発明の抗菌性組成物
(D)を構成することにより好ましい抗菌力を有するも
のが得られる。
うに、銀、銅および亜鉛の抗菌金属群より選ばれた少な
くとも一種の抗菌金属を含有するZおよび/またはA抗
菌剤と前記の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の
抗菌金属をイオン結合により保持された抗菌層を有する
G抗菌剤を、湿式または乾式法により、混合して均質化
して調製される。D組成物中に占められるG含量は、好
ましい抗菌〜殺菌力を発揮するためには、少なくとも5
%必要である。G含有量の増大についてDの抗菌力は増
大してくる。従ってZやAの本来の抗菌力はG増加量に
比例して、より改善されてくる。次にD抗菌性組成物中
の好ましい抗菌金属の含有量は、抗菌金属の種類によっ
て異なるが、通常の場合、抗菌金属の総量は0.01〜
25%存在すればよく、それの0.02〜20%の存在
で充分な抗菌効果を発揮する。Zおよび/またはA抗菌
剤中の銀含量に対して、それの少なくとも5%に相当す
る銀を含むG抗菌剤を添加して本発明の抗菌性組成物
(D)を構成することにより好ましい抗菌力を有するも
のが得られる。
【0029】本発明の抗菌性組成物は、抗菌フイラーと
して、高分子体に添加された場合、従来の公知の無機系
抗菌剤に比較して、より優れた抗菌力を発揮する。抗菌
フイラーとして使用する際は本抗菌性組成物は粉末〜粒
子状が好ましく、それの粒子径は、用途に応じて、適宜
選択すればよい。厚みのある成形体、例えば各種の容
器、パイプ、粒状体あるいは太デニールの繊維系へ適用
する場合は、本発明の抗菌性組成物の粒子径は数μm〜
数+μmあるいは100μm以上でよく、一方細デニー
ルの繊維やフィルタに成形する場合は粒子径はより小さ
い方が好ましく、例えば衣料用繊維の場合は8ミクロン
以下、特に5μm以下であることが望ましい。またフィ
ルムやネットに成形する際は、本組成物の粒子径は可成
り大きくても差支えない。
して、高分子体に添加された場合、従来の公知の無機系
抗菌剤に比較して、より優れた抗菌力を発揮する。抗菌
フイラーとして使用する際は本抗菌性組成物は粉末〜粒
子状が好ましく、それの粒子径は、用途に応じて、適宜
選択すればよい。厚みのある成形体、例えば各種の容
器、パイプ、粒状体あるいは太デニールの繊維系へ適用
する場合は、本発明の抗菌性組成物の粒子径は数μm〜
数+μmあるいは100μm以上でよく、一方細デニー
ルの繊維やフィルタに成形する場合は粒子径はより小さ
い方が好ましく、例えば衣料用繊維の場合は8ミクロン
以下、特に5μm以下であることが望ましい。またフィ
ルムやネットに成形する際は、本組成物の粒子径は可成
り大きくても差支えない。
【0030】上記の粉末〜粒子状の本発明の抗菌性組成
物を高分子体に含有させる場合、これに先行して減圧下
または常圧下の加熱を行って、組成物中の水分を、要求
度に応じて除去する必要がある。水分を除去する程度は
対象とする高分子体の種類ならびに特性により支配され
る。本抗菌性組成物の高分子体への分散性は良好であ
る。分散は、種々の混合機を用いて加熱下に実施される
のが通例である。この場合、対象となる高分子体中に各
種の第3成分が含まれていても勿論差し支えない。例え
ば高分子体に各種の可塑剤、添加剤、充填剤、配合剤、
滑剤、活性剤、紫外線吸収剤、安定剤、酸化防止剤、補
強剤、着色剤、つやけし剤、難燃剤、改質材、顔料等が
含まれていても抗菌化に支障はない。
物を高分子体に含有させる場合、これに先行して減圧下
または常圧下の加熱を行って、組成物中の水分を、要求
度に応じて除去する必要がある。水分を除去する程度は
対象とする高分子体の種類ならびに特性により支配され
る。本抗菌性組成物の高分子体への分散性は良好であ
る。分散は、種々の混合機を用いて加熱下に実施される
のが通例である。この場合、対象となる高分子体中に各
種の第3成分が含まれていても勿論差し支えない。例え
ば高分子体に各種の可塑剤、添加剤、充填剤、配合剤、
滑剤、活性剤、紫外線吸収剤、安定剤、酸化防止剤、補
強剤、着色剤、つやけし剤、難燃剤、改質材、顔料等が
含まれていても抗菌化に支障はない。
【0031】本発明の抗菌性組成物を含有する高分子体
は射出成形法、圧縮成形法、積層成形法、押出成形法、
インフレーション成形法、ブロー成形法、その他の成形
法により各種の成形法に加工することができる。
は射出成形法、圧縮成形法、積層成形法、押出成形法、
インフレーション成形法、ブロー成形法、その他の成形
法により各種の成形法に加工することができる。
【0032】本発明に使用される高分子体とは合成ある
いは半合成の有機高分子体であって特に限定されるもの
ではない。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリカ
ーボネート、ポリアセタール、ABS樹脂、アクリル樹
脂、フッ素樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエス
テルエラストマーなどの熱可塑性合成高分子、フェノー
ル樹脂、ユリヤ樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性合成
高分子、レーヨン、キュプラ、アセテート、トリアセテ
ートなどの再生または半合成高分子等が挙げられる。高
い殺菌〜抗菌効果を必要とする場合には成形体の表面積
が大きい方がより好ましい。その一つの方法として繊維
状に成形することが考えられる。かかる見地より好まし
い有機高分子体は、繊維形成高分子であって、例えばナ
イロン6、ナイロン66、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリル
ニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびこれ
らの共重合体等の合成高分子、レーヨン、キュプラ、ア
セテート、トリアセテート等の再生または半合成高分子
が挙げられる。さらに成形体の表面積をより大きく保持
する方法として発泡体に成形することが考えられる。か
かる発泡体試作の観点から好ましい高分子素材として
は、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩
化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン一スチレン樹
脂(ABS)、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ナイロ
ン、ポリビニルアルコール、ビスコース、またはゴムが
例示される。これらの発泡用素材中には可塑剤、安定
剤、充填剤、酸化防止剤、滑材、着色剤、改質材等が混
合されていても抗菌化に支障は全くない。
いは半合成の有機高分子体であって特に限定されるもの
ではない。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリカ
ーボネート、ポリアセタール、ABS樹脂、アクリル樹
脂、フッ素樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエス
テルエラストマーなどの熱可塑性合成高分子、フェノー
ル樹脂、ユリヤ樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性合成
高分子、レーヨン、キュプラ、アセテート、トリアセテ
ートなどの再生または半合成高分子等が挙げられる。高
い殺菌〜抗菌効果を必要とする場合には成形体の表面積
が大きい方がより好ましい。その一つの方法として繊維
状に成形することが考えられる。かかる見地より好まし
い有機高分子体は、繊維形成高分子であって、例えばナ
イロン6、ナイロン66、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリル
ニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびこれ
らの共重合体等の合成高分子、レーヨン、キュプラ、ア
セテート、トリアセテート等の再生または半合成高分子
が挙げられる。さらに成形体の表面積をより大きく保持
する方法として発泡体に成形することが考えられる。か
かる発泡体試作の観点から好ましい高分子素材として
は、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩
化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン一スチレン樹
脂(ABS)、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ナイロ
ン、ポリビニルアルコール、ビスコース、またはゴムが
例示される。これらの発泡用素材中には可塑剤、安定
剤、充填剤、酸化防止剤、滑材、着色剤、改質材等が混
合されていても抗菌化に支障は全くない。
【0033】本発明の抗菌性組成物が高分子体に占める
割合は、高分子体の種類や特性によって支配されるが、
通常0.005〜40重量%含まれておれば好ましい抗
菌効果を発揮する。前記の下限値以下の場合は殺菌〜抗
菌効果の点や効果の持続性より見て不充分である。一方
前記の上限値を越えても殺菌効果はほゞ不変であるが、
反面高分子体の物性に与える影響が抗菌性組成物の添加
量に応じて大きくなる傾向がある。かかる観点より、本
発明の抗菌性組成物の高分子体への添加は0.01〜3
0重量%が好ましく、また本発明の抗菌性組成物を繊維
へ添加する場合は通常0.05〜15重量%の範囲の添
加で充分な抗菌力が発揮される。
割合は、高分子体の種類や特性によって支配されるが、
通常0.005〜40重量%含まれておれば好ましい抗
菌効果を発揮する。前記の下限値以下の場合は殺菌〜抗
菌効果の点や効果の持続性より見て不充分である。一方
前記の上限値を越えても殺菌効果はほゞ不変であるが、
反面高分子体の物性に与える影響が抗菌性組成物の添加
量に応じて大きくなる傾向がある。かかる観点より、本
発明の抗菌性組成物の高分子体への添加は0.01〜3
0重量%が好ましく、また本発明の抗菌性組成物を繊維
へ添加する場合は通常0.05〜15重量%の範囲の添
加で充分な抗菌力が発揮される。
【0034】次の本願発明の実施の態様を実施例により
説明するが、これは例示にすぎず、本願発明はこれに限
定されるものではない。本願発明の抗菌性組成物(D)
ならびに比較例に記載された抗菌剤(ZおよびA)使用
時の菌数の経時変化の測定は、以下に述べる抗菌力の評
価法(SF法による菌数の経時変化の測定法)により実
施された、また成形体の抗菌力の測定は噴霧法(スプレ
ー法)により行われた。
説明するが、これは例示にすぎず、本願発明はこれに限
定されるものではない。本願発明の抗菌性組成物(D)
ならびに比較例に記載された抗菌剤(ZおよびA)使用
時の菌数の経時変化の測定は、以下に述べる抗菌力の評
価法(SF法による菌数の経時変化の測定法)により実
施された、また成形体の抗菌力の測定は噴霧法(スプレ
ー法)により行われた。
【0035】抗菌力の評価法
本願の抗菌性組成物および比較例として示される公知の
抗菌剤の抗菌力の評価法として、本願においては、最小
発育阻止濃度(MIC;単位ppm)の測定およびシェ
ークフラスコ法(SF法;繊維製品加工協議会の試験
法)による菌数の経時変化の測定が実施された。また成
形体についてはスプレー法による抗菌力試験が行われ
た。これらの試験法について下記に説明する。
抗菌剤の抗菌力の評価法として、本願においては、最小
発育阻止濃度(MIC;単位ppm)の測定およびシェ
ークフラスコ法(SF法;繊維製品加工協議会の試験
法)による菌数の経時変化の測定が実施された。また成
形体についてはスプレー法による抗菌力試験が行われ
た。これらの試験法について下記に説明する。
【0036】試験方法
(i)細菌の菌液の調製
寒天培地で37℃、18時間培養した試験菌体をリン酸
緩衝液(1/15M、pH=7.2)に浮遊させ、10
8 cells/mlの懸濁液を調製し、これを適宜希釈
して試験に用いた。
緩衝液(1/15M、pH=7.2)に浮遊させ、10
8 cells/mlの懸濁液を調製し、これを適宜希釈
して試験に用いた。
【0037】(ii)真菌の菌液の調製
ポテトデキストロース寒天斜面培地で、25℃、7日間
培養した試験菌の分生子を滅菌0.05%ポリソルベー
ト80加生理食塩水に浮遊させて108cells/m
lの懸濁液を調製し、これを適宜希釈して試験に用い
た。
培養した試験菌の分生子を滅菌0.05%ポリソルベー
ト80加生理食塩水に浮遊させて108cells/m
lの懸濁液を調製し、これを適宜希釈して試験に用い
た。
【0038】(iii )A法によるMICの測定法
被検物質をリン酸緩衝液中に2×104 ppmの濃度に
懸濁し、これを2倍希釈して10段階の濃度勾配を作
り、各1mlをシャーレに分注し、Mueller H
inton2培地(細菌)またはSabouraud
DextroseAgar培地(真菌)9mlで混釈し
て固め、被験菌を画線し48時間後に判定した。
懸濁し、これを2倍希釈して10段階の濃度勾配を作
り、各1mlをシャーレに分注し、Mueller H
inton2培地(細菌)またはSabouraud
DextroseAgar培地(真菌)9mlで混釈し
て固め、被験菌を画線し48時間後に判定した。
【0039】(iv)B法によるMICの測定法
被検物質をリン酸緩衝液中に2×104 ppmの濃度に
懸濁し、これを10倍希釈して10段階の濃度勾配を作
り、各1mlをシヤーレに分注し2%グルタミン酸ナト
リウム寒天培地9mlで混釈して固め、被検菌を画線し
48時間後に判定した。
懸濁し、これを10倍希釈して10段階の濃度勾配を作
り、各1mlをシヤーレに分注し2%グルタミン酸ナト
リウム寒天培地9mlで混釈して固め、被検菌を画線し
48時間後に判定した。
【0040】(v)SF法による菌数の経時変化の測定
法 所定量の試料(抗菌材料)をリン酸緩衝液の一定量を含
有する200ml容量の三角フラスコに入れ、次いでこ
れに試験菌懸濁液を所定のcells/mlになるよう
に加えた。三角フラスコ中の混合液を25℃で振とう
し、経時的に菌数を測定した。菌数測定に際しては後述
の培地が使用され、細菌の場合は37℃で48時間後ま
た真菌の場合は25℃で48時間後に菌数が測定され
た。
法 所定量の試料(抗菌材料)をリン酸緩衝液の一定量を含
有する200ml容量の三角フラスコに入れ、次いでこ
れに試験菌懸濁液を所定のcells/mlになるよう
に加えた。三角フラスコ中の混合液を25℃で振とう
し、経時的に菌数を測定した。菌数測定に際しては後述
の培地が使用され、細菌の場合は37℃で48時間後ま
た真菌の場合は25℃で48時間後に菌数が測定され
た。
【0041】(vi)噴霧法(スプレー法)による成形体
の試験方法 アルコール綿で洗浄した被検体(50×50×1.5m
m)の各表面に菌液を一定量噴霧してから35℃で所定
時間保存した。測定に際しては被検体上の菌液を洗い出
し、この洗い出し液について菌数を測定した。
の試験方法 アルコール綿で洗浄した被検体(50×50×1.5m
m)の各表面に菌液を一定量噴霧してから35℃で所定
時間保存した。測定に際しては被検体上の菌液を洗い出
し、この洗い出し液について菌数を測定した。
【0042】(vii )使用菌株
Escherichia coli IFO−1273
4 Staphylococcus aureus IFO
−12732 Pseudomonas aeruginosa IF
O−12689 Aspergillus niger IFO−311
25 Bacillus subtilis IFO−137
19 (viii)使用培地 A法によるMIC測定、SF法による菌数の経時変化の
測定およびスプレー法による成形体の試験: 細菌:Mueller Hinton2培地(BBL) 真菌:Sabouraud Dextrose Aga
r培地(BBL) B法によるMIC測定: 2.0%グルタミン酸ナトリウム寒天培地 本願の抗菌性組成物の構成々分に使用される抗菌性ゼオ
ライト(Z記号)、抗菌性AMAS(A記号)および抗
菌性ゲル(G記号)は、既述の方法により調製された。
これら個々の抗菌剤微粉末の典型的なMIC(最小発育
阻止濃度;単位ppm)値を表−1−Bに示した。表記
のMIC値は、前述のA法およびB法の2方法により測
定されたものである。抗菌性の組成抗菌金属の種類や量
を考慮し、さらにMIC測定値の測定誤差を考慮に入れ
ても、G抗菌剤(母体はB型シリカゲル)は公知のZ抗
菌剤(ゼオライト母体はA型ゼオライト;モル比SiO
2/Al2 O3 =2.1)やA抗菌剤(母体は非晶質ア
ルミノ珪酸塩;モル比SiO2 /Al2 O3 =3.2
4)よりもMIC値はより小さく、従って抗菌力は優れ
ていると云える。
4 Staphylococcus aureus IFO
−12732 Pseudomonas aeruginosa IF
O−12689 Aspergillus niger IFO−311
25 Bacillus subtilis IFO−137
19 (viii)使用培地 A法によるMIC測定、SF法による菌数の経時変化の
測定およびスプレー法による成形体の試験: 細菌:Mueller Hinton2培地(BBL) 真菌:Sabouraud Dextrose Aga
r培地(BBL) B法によるMIC測定: 2.0%グルタミン酸ナトリウム寒天培地 本願の抗菌性組成物の構成々分に使用される抗菌性ゼオ
ライト(Z記号)、抗菌性AMAS(A記号)および抗
菌性ゲル(G記号)は、既述の方法により調製された。
これら個々の抗菌剤微粉末の典型的なMIC(最小発育
阻止濃度;単位ppm)値を表−1−Bに示した。表記
のMIC値は、前述のA法およびB法の2方法により測
定されたものである。抗菌性の組成抗菌金属の種類や量
を考慮し、さらにMIC測定値の測定誤差を考慮に入れ
ても、G抗菌剤(母体はB型シリカゲル)は公知のZ抗
菌剤(ゼオライト母体はA型ゼオライト;モル比SiO
2/Al2 O3 =2.1)やA抗菌剤(母体は非晶質ア
ルミノ珪酸塩;モル比SiO2 /Al2 O3 =3.2
4)よりもMIC値はより小さく、従って抗菌力は優れ
ていると云える。
【0043】次に本願の実施例で使用されたG、Zおよ
びA抗菌剤試料の組成を表−1−Aに一括した。表記の
Z抗菌剤微粉末は市販のA型ゼオライト(モル比SiO
2 /Al2 O3 =2.1;SSA=598m2 /g;ナ
トリウム型NaZ;平均粒子径Dav=3.6μm)を
抗菌金属含有塩類の水溶液でイオン交換して調製され
た。A抗菌剤微粉末はAMAS(1.03Na2 O・A
l2 O3 ・3.24SiO2 ・xH2 O;Dav=1.
2μm)を銀と亜鉛の抗菌金属含有塩類の水溶液でイオ
ン交換して調製された。またG抗菌剤微粉末は市販のB
型シリカゲル(真比重2.2、SSA≒450m2 /
g、PD≒60Å、PV≒0.75ml/g)を既述の
方法により化学処理して無抗菌層を有する中間組成物を
合成し、これを抗菌化することにより調製された。
びA抗菌剤試料の組成を表−1−Aに一括した。表記の
Z抗菌剤微粉末は市販のA型ゼオライト(モル比SiO
2 /Al2 O3 =2.1;SSA=598m2 /g;ナ
トリウム型NaZ;平均粒子径Dav=3.6μm)を
抗菌金属含有塩類の水溶液でイオン交換して調製され
た。A抗菌剤微粉末はAMAS(1.03Na2 O・A
l2 O3 ・3.24SiO2 ・xH2 O;Dav=1.
2μm)を銀と亜鉛の抗菌金属含有塩類の水溶液でイオ
ン交換して調製された。またG抗菌剤微粉末は市販のB
型シリカゲル(真比重2.2、SSA≒450m2 /
g、PD≒60Å、PV≒0.75ml/g)を既述の
方法により化学処理して無抗菌層を有する中間組成物を
合成し、これを抗菌化することにより調製された。
【0044】
【0045】
【0046】参考例
まず、Z,AおよびG抗菌剤がそれぞれ単独で使用され
た場合の抗菌効果について比較をした結果を表ー2およ
び表ー3に示す。
た場合の抗菌効果について比較をした結果を表ー2およ
び表ー3に示す。
【0047】表ー2にはAspergillus ni
gerの初期菌数3.4×105 cells/ml、温
度25℃およびリン酸緩衝液100mlの条件下で抗菌
性ゼオライト微粉末〔Z−4;NaAgZ;Ag=3.
30%(無水基準)〕および抗菌性ゲル微粉末〔G−
5;Ag=3.10%(無水基準);母体は既述のB型
シリカゲル〕を用いてAspergillus nig
er(真菌)の菌数の経時変化の測定結果が示されてい
る。被検液100ml中の抗菌金属量(Ag)を1.7
mgの一定値に保持した場合、Z−4抗菌剤使用時に
は、3時間の経過時点で菌数は5.2×104 cell
s/mlで可成りの菌が生存しているが、一方G−5抗
菌剤使用時には5分の経過時点で、生存菌数は0であり
完全に死滅している。また被検液100ml中の抗菌金
属量(Ag)を4.3mgに保持した場合、Z−4抗菌
剤使用時には、3時間経過で残存菌数は1.9×104
cells/mlで、依然可成りの菌が残存している。
一方被検液100ml中の抗菌金属量(Ag)を前記試
験とほゞ同じ4.2mgに保持した場合、G−5抗菌剤
使用には5分の経過で真菌は完全に死滅して0である。
表−2の抗菌性ゼオライト(Z)と抗菌性ゲル(G)の
真菌に対する経時変化より見て、後者は前者に比較して
大きな殺菌速度を有することがわかる。
gerの初期菌数3.4×105 cells/ml、温
度25℃およびリン酸緩衝液100mlの条件下で抗菌
性ゼオライト微粉末〔Z−4;NaAgZ;Ag=3.
30%(無水基準)〕および抗菌性ゲル微粉末〔G−
5;Ag=3.10%(無水基準);母体は既述のB型
シリカゲル〕を用いてAspergillus nig
er(真菌)の菌数の経時変化の測定結果が示されてい
る。被検液100ml中の抗菌金属量(Ag)を1.7
mgの一定値に保持した場合、Z−4抗菌剤使用時に
は、3時間の経過時点で菌数は5.2×104 cell
s/mlで可成りの菌が生存しているが、一方G−5抗
菌剤使用時には5分の経過時点で、生存菌数は0であり
完全に死滅している。また被検液100ml中の抗菌金
属量(Ag)を4.3mgに保持した場合、Z−4抗菌
剤使用時には、3時間経過で残存菌数は1.9×104
cells/mlで、依然可成りの菌が残存している。
一方被検液100ml中の抗菌金属量(Ag)を前記試
験とほゞ同じ4.2mgに保持した場合、G−5抗菌剤
使用には5分の経過で真菌は完全に死滅して0である。
表−2の抗菌性ゼオライト(Z)と抗菌性ゲル(G)の
真菌に対する経時変化より見て、後者は前者に比較して
大きな殺菌速度を有することがわかる。
【0048】
【0049】次に表−3には細菌(Staphyloc
occus aureus)の経時変化が表示されてい
る。すなわち表−3には、Staphylococcu
saureusの初期菌数1.5×106 cells/
ml、温度25℃およびリン酸緩衝液100mlの条件
下で、抗菌性ゼオライト微粉末〔Z−4;NaAgZ;
Ag=3.3%(無水基準)〕および抗菌性ゲル微粉末
〔G−5;Ag=3.10%(無水基準);母体は既述
のB型シリカゲル〕を用いてStaphylococc
us aureus(細菌)の菌数の経時変化の測定結
果が記載されている。被検液100ml中の抗菌金属量
(Ag)を0.66mgの一定値に保持した場合、Z−
4抗菌剤使用時は、30分間の経過時点で残存菌数は
5.9×10cells/mlであり、さらに60分の
経過で菌は完全に死滅している。
occus aureus)の経時変化が表示されてい
る。すなわち表−3には、Staphylococcu
saureusの初期菌数1.5×106 cells/
ml、温度25℃およびリン酸緩衝液100mlの条件
下で、抗菌性ゼオライト微粉末〔Z−4;NaAgZ;
Ag=3.3%(無水基準)〕および抗菌性ゲル微粉末
〔G−5;Ag=3.10%(無水基準);母体は既述
のB型シリカゲル〕を用いてStaphylococc
us aureus(細菌)の菌数の経時変化の測定結
果が記載されている。被検液100ml中の抗菌金属量
(Ag)を0.66mgの一定値に保持した場合、Z−
4抗菌剤使用時は、30分間の経過時点で残存菌数は
5.9×10cells/mlであり、さらに60分の
経過で菌は完全に死滅している。
【0050】一方、被検液100ml中の抗菌金属量
(Ag)を前記とほゞ同じの0.65mgに保持した場
合、G−5抗菌剤使用時は、10分の経過で菌は完全に
死滅している。さらに被検液100ml中の抗菌金属量
(Ag)を0.17mgの一定値に保持した場合、Z−
4抗菌剤では菌の完全死滅に60分を要するが、G−5
抗菌剤では、ほゞ同量の銀を使用した時、上記菌は20
分の経過で完全に死滅している。表−3の結果は、検液
の抗菌金属量を一定とした場合、抗菌性ゼオライト
(Z)より抗菌性ゲル(G−5)の方がより優れた殺菌
速度を細菌に対して発揮することを示している。
(Ag)を前記とほゞ同じの0.65mgに保持した場
合、G−5抗菌剤使用時は、10分の経過で菌は完全に
死滅している。さらに被検液100ml中の抗菌金属量
(Ag)を0.17mgの一定値に保持した場合、Z−
4抗菌剤では菌の完全死滅に60分を要するが、G−5
抗菌剤では、ほゞ同量の銀を使用した時、上記菌は20
分の経過で完全に死滅している。表−3の結果は、検液
の抗菌金属量を一定とした場合、抗菌性ゼオライト
(Z)より抗菌性ゲル(G−5)の方がより優れた殺菌
速度を細菌に対して発揮することを示している。
【0051】
【0052】次に前述の抗菌剤と異なり、銅を抗菌金属
として含有する抗菌性ゼオライトと抗菌性ゲルの細菌に
対する殺菌速度について説明する。後者は前者に比較し
て極めて優れた抗菌力を示し、後者の殺菌速度は前者の
それに比較して圧倒的に大である。具体例として抗菌性
ゼオライト微粉末〔Z−5;NaCuZ;Cu=7.0
3%(無水基準)〕および抗菌性ゲル微粉末〔G−6;
Cu=1.58%(無水基準);母体は既述のB型シリ
カゲル〕を用いた場合のStaphylococcus
aureus菌数の経時変化を表−4に示した。
として含有する抗菌性ゼオライトと抗菌性ゲルの細菌に
対する殺菌速度について説明する。後者は前者に比較し
て極めて優れた抗菌力を示し、後者の殺菌速度は前者の
それに比較して圧倒的に大である。具体例として抗菌性
ゼオライト微粉末〔Z−5;NaCuZ;Cu=7.0
3%(無水基準)〕および抗菌性ゲル微粉末〔G−6;
Cu=1.58%(無水基準);母体は既述のB型シリ
カゲル〕を用いた場合のStaphylococcus
aureus菌数の経時変化を表−4に示した。
【0053】
【0054】表記の試験条件のもとでG−6微粉末使用
時に、細菌Staphylococcus aureu
sは4時間の経過時点で完全に死滅している。一方Z−
5微粉末使用時には、前記の時間経過で菌の減少率は小
さく、生存菌数は多く、3.4×106 cells/m
lである。さらに後者の抗菌剤では24時間の経過時点
でも、上記の菌は完全に死滅せずに、依然として2.1
×10 cells/ml生存している。表−4の試験
結果より、銅を抗菌金属とする抗菌性ゲルと抗菌性ゼオ
ライトの抗菌能を比較した場合前者は後者よりも抗菌力
が著しく優れていることは明らかである。かかる大きな
抗菌力の差異が両者で見られることは実に驚くべきこと
であり、これは特記すべき事項である。
時に、細菌Staphylococcus aureu
sは4時間の経過時点で完全に死滅している。一方Z−
5微粉末使用時には、前記の時間経過で菌の減少率は小
さく、生存菌数は多く、3.4×106 cells/m
lである。さらに後者の抗菌剤では24時間の経過時点
でも、上記の菌は完全に死滅せずに、依然として2.1
×10 cells/ml生存している。表−4の試験
結果より、銅を抗菌金属とする抗菌性ゲルと抗菌性ゼオ
ライトの抗菌能を比較した場合前者は後者よりも抗菌力
が著しく優れていることは明らかである。かかる大きな
抗菌力の差異が両者で見られることは実に驚くべきこと
であり、これは特記すべき事項である。
【0055】次に、本願発明にかかる抗菌性組成物につ
いての実施例を示す。
いての実施例を示す。
【0056】実施例1−14で用いられる、本願発明の
抗菌性組成物の具体的な構成ならびに調製法を表5に一
括して示した。
抗菌性組成物の具体的な構成ならびに調製法を表5に一
括して示した。
【0057】
【0058】表5には本願発明にかかる組成物(D記
号)を調製するためのZまたはA抗菌剤とG抗菌剤の組
合せ例と調製方法が記載されている。また個々の抗菌剤
の細部組成や混合比率は表−5と関連の実施例の表中に
記載されている。実施例−1,2,3,4,7,8,
9,10,12,13および14のD組成物は乾式法で
調製された。すなわち乾燥されたZおよびG剤の所定量
の粉末がボールミルで混合されて均質化された。実施例
−5および6のD組成物は、水を用いて湿式法で調製さ
れた。すなわち本例に於ては、ZおよびG剤の所定量の
粉末に対して、約30%の水が添加され、湿式法による
混合が行われた。得られた混合物は100°〜110℃
で乾燥されて水分除去が行われた後、微細粉末とされ
た。次に実施例−11のD組成物の調製に際しては、A
およびG剤の一定比率の混合物に対して約35%のエチ
ルアルコール溶媒が添加されて湿式混和が行われた。得
られた混和物は加熱されて溶媒が除去された後、微細化
された。
号)を調製するためのZまたはA抗菌剤とG抗菌剤の組
合せ例と調製方法が記載されている。また個々の抗菌剤
の細部組成や混合比率は表−5と関連の実施例の表中に
記載されている。実施例−1,2,3,4,7,8,
9,10,12,13および14のD組成物は乾式法で
調製された。すなわち乾燥されたZおよびG剤の所定量
の粉末がボールミルで混合されて均質化された。実施例
−5および6のD組成物は、水を用いて湿式法で調製さ
れた。すなわち本例に於ては、ZおよびG剤の所定量の
粉末に対して、約30%の水が添加され、湿式法による
混合が行われた。得られた混合物は100°〜110℃
で乾燥されて水分除去が行われた後、微細粉末とされ
た。次に実施例−11のD組成物の調製に際しては、A
およびG剤の一定比率の混合物に対して約35%のエチ
ルアルコール溶媒が添加されて湿式混和が行われた。得
られた混和物は加熱されて溶媒が除去された後、微細化
された。
【0059】上述の方法で調製された本発明のD組成物
の抗菌性能を評価する目的で、細菌としてEscher
ichia coli、Staphylococcus
aureusおよびBacillus subtil
isを用い、また真菌としてAspergillus
niger(クロカビ)を用いて、菌数の経時変化(死
滅率)の測定が行われた。実施例の表−6〜13中に
は、比較例の結果もともに記載されている。表中の抗菌
剤aおよびbの混合比率は重量%(無水基準)である。
aはZまたはA抗菌剤を、さらにbはG抗菌剤を表わし
ている。また、表中には抗菌性組成物の採取量と、これ
に関連して被検液中に含まれる抗菌金属量が記載されて
いる。被検液中の抗菌金属をほゞ一定に保って抗菌力試
験を実施することにより、実施例と比較例の両者抗菌剤
の性能比較が容易に可能である。なほ表によっては、参
考として菌の対照値(空試験時の菌数の経時変化)が記
載されている。
の抗菌性能を評価する目的で、細菌としてEscher
ichia coli、Staphylococcus
aureusおよびBacillus subtil
isを用い、また真菌としてAspergillus
niger(クロカビ)を用いて、菌数の経時変化(死
滅率)の測定が行われた。実施例の表−6〜13中に
は、比較例の結果もともに記載されている。表中の抗菌
剤aおよびbの混合比率は重量%(無水基準)である。
aはZまたはA抗菌剤を、さらにbはG抗菌剤を表わし
ている。また、表中には抗菌性組成物の採取量と、これ
に関連して被検液中に含まれる抗菌金属量が記載されて
いる。被検液中の抗菌金属をほゞ一定に保って抗菌力試
験を実施することにより、実施例と比較例の両者抗菌剤
の性能比較が容易に可能である。なほ表によっては、参
考として菌の対照値(空試験時の菌数の経時変化)が記
載されている。
【0060】実施例1ー2
実施例−1および2に示された本発明の抗菌性組成物
は、抗菌金属として比較的低含量の銀を含むZおよびG
抗菌剤の組合せにより構成されている。
は、抗菌金属として比較的低含量の銀を含むZおよびG
抗菌剤の組合せにより構成されている。
【0061】
【0062】表6に示したように、抗菌性組成物中の抗
菌金属量(Ag)をほゞ一定に保った際、Z剤に対して
G剤の添加量が増大するにつれて、Staphyloc
occus aureusはより短時間に死滅すること
がわかる。比較例−1はa抗菌剤(Z)のみ、実施例−
1はa)70−b)30%および実施例−2はa)50
−b)50%の抗菌性組成物を使用している。比較例−
1ではStaphylococcus aureusの
生菌数は60分の経過時点では2.2×102個/ml
であり、可成りの菌が残存しているが、実施例−1では
25分の経過で1.7×10 個/mlである。また実
施例−2では、前記と同じ25分の経過時点で、上記の
菌は完全に死滅している。これらの試験より、本発明の
抗菌性組成物のStaphylococcus aur
eusに対する死滅速度は大であり、またa剤に対しG
剤の添加量を増大させるに従って、得られる本発明のD
抗菌性組成物の抗菌力が驚くほど改善されて強力になる
のは明白である。
菌金属量(Ag)をほゞ一定に保った際、Z剤に対して
G剤の添加量が増大するにつれて、Staphyloc
occus aureusはより短時間に死滅すること
がわかる。比較例−1はa抗菌剤(Z)のみ、実施例−
1はa)70−b)30%および実施例−2はa)50
−b)50%の抗菌性組成物を使用している。比較例−
1ではStaphylococcus aureusの
生菌数は60分の経過時点では2.2×102個/ml
であり、可成りの菌が残存しているが、実施例−1では
25分の経過で1.7×10 個/mlである。また実
施例−2では、前記と同じ25分の経過時点で、上記の
菌は完全に死滅している。これらの試験より、本発明の
抗菌性組成物のStaphylococcus aur
eusに対する死滅速度は大であり、またa剤に対しG
剤の添加量を増大させるに従って、得られる本発明のD
抗菌性組成物の抗菌力が驚くほど改善されて強力になる
のは明白である。
【0063】実施例3ー4
次に実施例−3および4の抗菌力の試験に使用された本
発明のD組成物は、前述の実施例−1および2に使用さ
れた抗菌性組成物と同系統のものであり、ZおよびG剤
より構成されている。比較例−2では、a抗菌剤(Z)
のみ、実施例−3ではa)80−b)20%および実施
例−4ではa)50−b)50%の抗菌性組成物が使用
されて、Aspergillus nigerの菌数の
経時変化の測定が実施された。
発明のD組成物は、前述の実施例−1および2に使用さ
れた抗菌性組成物と同系統のものであり、ZおよびG剤
より構成されている。比較例−2では、a抗菌剤(Z)
のみ、実施例−3ではa)80−b)20%および実施
例−4ではa)50−b)50%の抗菌性組成物が使用
されて、Aspergillus nigerの菌数の
経時変化の測定が実施された。
【0064】
【0065】表7に記載された試験条件のもとでは、A
spergillus nigerに対する殺菌速度
は、試料番号1−4>1−2>1−1の順である。すな
わち、被検液中の抗菌金属(Ag)をほゞ2mgの一定
に保持した試験では、D抗菌性組成物(ZとG剤で構
成)中のG剤の含有量が多くなるに連れて、抗菌速度は
著しく大になる。例えば、表−7の60分におけるAs
pergillus nigerの生菌数は、比較例−
2の試験では9.2×103 個/ml、実施例−3の試
験では6.7×102 個/mlと著しい菌数の減少が見
られる。実施例−4では上記の60分間の経過では上記
の真菌は完全に死滅して0である。これより見ても本願
の抗菌性組成物の真菌(カビ類)に対する効果は驚異的
である。
spergillus nigerに対する殺菌速度
は、試料番号1−4>1−2>1−1の順である。すな
わち、被検液中の抗菌金属(Ag)をほゞ2mgの一定
に保持した試験では、D抗菌性組成物(ZとG剤で構
成)中のG剤の含有量が多くなるに連れて、抗菌速度は
著しく大になる。例えば、表−7の60分におけるAs
pergillus nigerの生菌数は、比較例−
2の試験では9.2×103 個/ml、実施例−3の試
験では6.7×102 個/mlと著しい菌数の減少が見
られる。実施例−4では上記の60分間の経過では上記
の真菌は完全に死滅して0である。これより見ても本願
の抗菌性組成物の真菌(カビ類)に対する効果は驚異的
である。
【0066】実施例5ー6
実施例−5および6に使用された本発明のD抗菌性組成
物は、既述の実施例で述べたものと異なる構成をとって
おり、それは抗菌金属として銀および亜鉛を含有するa
抗菌剤(Z)およびb抗菌剤(G)より構成されてい
る。
物は、既述の実施例で述べたものと異なる構成をとって
おり、それは抗菌金属として銀および亜鉛を含有するa
抗菌剤(Z)およびb抗菌剤(G)より構成されてい
る。
【0067】表8に表示したように、抗菌金属として銀
および亜鉛を含む本発明の抗菌性組成物は一般細菌、E
scherichia coliに対しても、公知の無
機系抗菌剤に比較して、より優れた効果を発揮してい
る。表記の試験条件のもとでは、比較例−3のa抗菌剤
(NaAg ZnZ)に比較して、本発明のD抗菌性組
成物a)70−b)30%はより短時間でEscher
ichia coliを死滅させている。さらに本発明
のD抗菌性組成物a)50−b)50%は上記菌の死滅
速度が非常に大であり、10分の経過時点で菌は完全に
死滅している。
および亜鉛を含む本発明の抗菌性組成物は一般細菌、E
scherichia coliに対しても、公知の無
機系抗菌剤に比較して、より優れた効果を発揮してい
る。表記の試験条件のもとでは、比較例−3のa抗菌剤
(NaAg ZnZ)に比較して、本発明のD抗菌性組
成物a)70−b)30%はより短時間でEscher
ichia coliを死滅させている。さらに本発明
のD抗菌性組成物a)50−b)50%は上記菌の死滅
速度が非常に大であり、10分の経過時点で菌は完全に
死滅している。
【0068】
【0069】実施例7ー8
実施例−7および8に使用された本発明のD抗菌性組成
物は抗菌金属として銀および銅を含有するa抗菌剤
(Z)および抗菌金属として銀および亜鉛を含有するb
抗菌剤(G)より構成されている。
物は抗菌金属として銀および銅を含有するa抗菌剤
(Z)および抗菌金属として銀および亜鉛を含有するb
抗菌剤(G)より構成されている。
【0070】表9に示されるように、本発明のD抗菌性
組成物はStaphylococcus aureus
に対して好ましい抗菌力を発揮しており、上記菌の殺菌
速度は、抗菌性組成物中の抗菌金属をほゞ一定に保持し
た場合、D組成物中の抗菌性ゲル(G)の添加量の増大
に伴ない加速される。比較例−4の公知の抗菌性ゼオラ
イトを使用した試験と実施例−7および8の結果を比較
すれば本願発明のD抗菌性組成物の顕著な細菌に対する
殺菌効果は明白である。
組成物はStaphylococcus aureus
に対して好ましい抗菌力を発揮しており、上記菌の殺菌
速度は、抗菌性組成物中の抗菌金属をほゞ一定に保持し
た場合、D組成物中の抗菌性ゲル(G)の添加量の増大
に伴ない加速される。比較例−4の公知の抗菌性ゼオラ
イトを使用した試験と実施例−7および8の結果を比較
すれば本願発明のD抗菌性組成物の顕著な細菌に対する
殺菌効果は明白である。
【0071】
【0072】実施例9ー10
実施例−9および10に於ては、D抗菌性組成物は抗菌
金属として銀を含有するa抗菌剤(Z)およびb抗菌剤
(G)より構成されている。表10に示したような試験
条件のもとでは、本発明のD抗菌性組成物は細菌Bac
illus subtilisに対して優れた効果を発
揮しており、D組成物中の抗菌金属(Ag)量をほゞ一
定とした場合、D組成物中のG剤の添加量の増大につれ
て死滅速度はより大になっている。実施例−9および1
0と比較例−5の対比より本願のD組成物が優れた殺菌
効果を示すことは明らかである。
金属として銀を含有するa抗菌剤(Z)およびb抗菌剤
(G)より構成されている。表10に示したような試験
条件のもとでは、本発明のD抗菌性組成物は細菌Bac
illus subtilisに対して優れた効果を発
揮しており、D組成物中の抗菌金属(Ag)量をほゞ一
定とした場合、D組成物中のG剤の添加量の増大につれ
て死滅速度はより大になっている。実施例−9および1
0と比較例−5の対比より本願のD組成物が優れた殺菌
効果を示すことは明らかである。
【0073】
【0074】実施例11
次に実施例−11で使用されたD抗菌性組成物は抗菌金
属として銀および亜鉛を含有するa抗菌剤(A)および
b抗菌剤(G)より構成されている。
属として銀および亜鉛を含有するa抗菌剤(A)および
b抗菌剤(G)より構成されている。
【0075】表11に示したような試験条件のもとで、
本抗菌性組成物はAspergillus niger
に対して好ましい殺菌力を示している。すなわち公知の
抗菌性AMASに対して、抗菌性ゲルを添加して得られ
るD抗菌性組成物は前者よりも真菌に対する殺菌速度が
より大である(比較例6と実施例−11の菌数の経時変
化の比較)。
本抗菌性組成物はAspergillus niger
に対して好ましい殺菌力を示している。すなわち公知の
抗菌性AMASに対して、抗菌性ゲルを添加して得られ
るD抗菌性組成物は前者よりも真菌に対する殺菌速度が
より大である(比較例6と実施例−11の菌数の経時変
化の比較)。
【0076】
【0077】実施例12ー13
実施例−12および13では、比較的銀含有量の高い
(Ag≒11%)a抗菌剤(Z)とb抗菌剤(G)で構
成される本願の抗菌性組成物が利用されて、Asper
gillus nigerに対する菌数の経時変化の測
定が行われた。表−12に表示したように、公知抗菌剤
(Ag=11.30%;NaAgZ)に比較して、本発
明の抗菌性組成物は上記の真菌に対して、驚くべき殺菌
力を示している。実施例−12および13の結果から、
被検液中の抗菌金属(Ag)量をほゞ一定に保持した抗
菌試験では抗菌性ゲルの添加量の増大につれてD組成物
の殺菌力は著しく上昇し、極めて短時間で真菌は完全に
死滅することが確認された。
(Ag≒11%)a抗菌剤(Z)とb抗菌剤(G)で構
成される本願の抗菌性組成物が利用されて、Asper
gillus nigerに対する菌数の経時変化の測
定が行われた。表−12に表示したように、公知抗菌剤
(Ag=11.30%;NaAgZ)に比較して、本発
明の抗菌性組成物は上記の真菌に対して、驚くべき殺菌
力を示している。実施例−12および13の結果から、
被検液中の抗菌金属(Ag)量をほゞ一定に保持した抗
菌試験では抗菌性ゲルの添加量の増大につれてD組成物
の殺菌力は著しく上昇し、極めて短時間で真菌は完全に
死滅することが確認された。
【0078】
【0079】実施例14
実施例−14では、a抗菌剤(NaAgCuZ;Z)と
b抗菌剤(銀および亜鉛を含有する抗菌性ゲル;G)で
構成される本願の抗菌性組成物が使用されて、被検液中
の銀量を一定に保持して、Staphylococcu
s aureusに対する菌数の経時変化の測定が行わ
れた。表13に示すように、比較例−8の公知の抗菌剤
に比較して実施例−14の抗菌性組成物はより短時間に
菌を死滅させている。
b抗菌剤(銀および亜鉛を含有する抗菌性ゲル;G)で
構成される本願の抗菌性組成物が使用されて、被検液中
の銀量を一定に保持して、Staphylococcu
s aureusに対する菌数の経時変化の測定が行わ
れた。表13に示すように、比較例−8の公知の抗菌剤
に比較して実施例−14の抗菌性組成物はより短時間に
菌を死滅させている。
【0080】
【0081】無機系抗菌剤の細菌類に対する殺菌速度
は、それの種類、組成、抗菌金属の含有量、試験時の条
件(温度、細菌数、抗菌剤の濃度)等により支配され
る。前述の実施例で述べた細菌試験では、無機抗菌剤の
種類、組成、抗菌金属量、菌数等をかえて本発明の抗菌
性組成物の抗菌力試験が実施された。本発明の抗菌性組
成物や公知の無機系抗菌剤中の抗菌金属量をほゞ一定と
した場合の細菌試験では、前者は後者に比較して、驚く
べき優れた効果を発揮して、細菌や真菌の死滅速度が、
驚異的に大になることが確認された。
は、それの種類、組成、抗菌金属の含有量、試験時の条
件(温度、細菌数、抗菌剤の濃度)等により支配され
る。前述の実施例で述べた細菌試験では、無機抗菌剤の
種類、組成、抗菌金属量、菌数等をかえて本発明の抗菌
性組成物の抗菌力試験が実施された。本発明の抗菌性組
成物や公知の無機系抗菌剤中の抗菌金属量をほゞ一定と
した場合の細菌試験では、前者は後者に比較して、驚く
べき優れた効果を発揮して、細菌や真菌の死滅速度が、
驚異的に大になることが確認された。
【0082】実施例−15
実施例−15は抗菌機能を有する低密度ポリエチレン
(LDPE)成形体の試作と、それの抗菌力試験に関す
るものである。
(LDPE)成形体の試作と、それの抗菌力試験に関す
るものである。
【0083】表−1−Aに記載した抗菌性ゼオライト
(Z−4;Ag=3.30%)と抗菌性ゲル(G−5;
Ag=3.10%)の等量混合物(無水基準)が乾式法
により均質化されて本発明の抗菌性組成物が調製され
た。本抗菌性組成物はJET粉砕材を用いて、さらに微
細化され平均粒子径Dav=2.5μmの微粉末とされ
た。上記の微粉末は250℃で2時間加熱処理されて、
その中の微量水分が除去された。次いで前記の抗菌性組
成物の所定量はLDPE(旭化成(株)サンテックF−
1920)に添加され、前者の混合物中の含有量が3%
(無水基準)になるように保持された。混合物は220
°〜230℃に加熱され、同温度で溶融混合(N2 −ガ
ス雰囲気)されて均質化された後、加圧成形されて10
0×100×1.5mmのプレート状に成形された。成
形体は切断されて50×50×1.5mmの試験片(P
E−2)とされ、これを用いて噴霧法(スプレー法)に
より抗菌力試験が行われた。
(Z−4;Ag=3.30%)と抗菌性ゲル(G−5;
Ag=3.10%)の等量混合物(無水基準)が乾式法
により均質化されて本発明の抗菌性組成物が調製され
た。本抗菌性組成物はJET粉砕材を用いて、さらに微
細化され平均粒子径Dav=2.5μmの微粉末とされ
た。上記の微粉末は250℃で2時間加熱処理されて、
その中の微量水分が除去された。次いで前記の抗菌性組
成物の所定量はLDPE(旭化成(株)サンテックF−
1920)に添加され、前者の混合物中の含有量が3%
(無水基準)になるように保持された。混合物は220
°〜230℃に加熱され、同温度で溶融混合(N2 −ガ
ス雰囲気)されて均質化された後、加圧成形されて10
0×100×1.5mmのプレート状に成形された。成
形体は切断されて50×50×1.5mmの試験片(P
E−2)とされ、これを用いて噴霧法(スプレー法)に
より抗菌力試験が行われた。
【0084】前記の成形法に準じて抗菌剤を含まぬ、空
試験用の50×50×1.5mmの試験片(PE−B
L)が調製された。さらに比較目的で微細の抗菌性ゼオ
ライト(Z−4;Dav=2.9μm)を3%含有する
LDPE検体PE−1(50×50×1.5mm)が前
記に準じて調製された。
試験用の50×50×1.5mmの試験片(PE−B
L)が調製された。さらに比較目的で微細の抗菌性ゼオ
ライト(Z−4;Dav=2.9μm)を3%含有する
LDPE検体PE−1(50×50×1.5mm)が前
記に準じて調製された。
【0085】これらの検体を用いて得られた抗菌力の試
験結果を表14に示した。
験結果を表14に示した。
【0086】
【0087】PE−1とPE−2検体の試験結果を比較
すれば、本願の抗菌性組成物3%を含有するLDPE検
体は公知の抗菌性ゼオライト3%を含有する検体より
も、Staphylococcus aureusに対
する抗菌力はより優れていることは明白である。前者検
体の殺菌速度は後者のそれより遙かに大である。
すれば、本願の抗菌性組成物3%を含有するLDPE検
体は公知の抗菌性ゼオライト3%を含有する検体より
も、Staphylococcus aureusに対
する抗菌力はより優れていることは明白である。前者検
体の殺菌速度は後者のそれより遙かに大である。
【0088】最後に、本願発明にかる組成物により得ら
れる効果を下記に要約する。
れる効果を下記に要約する。
【0089】(1)本願発明の抗菌性組成物を使用する
ことにより、一般細菌や真菌(カビ)の殺菌が、公知の
無機系抗菌剤に比較して、より短時間で行える特徴があ
る。
ことにより、一般細菌や真菌(カビ)の殺菌が、公知の
無機系抗菌剤に比較して、より短時間で行える特徴があ
る。
【0090】(2)本願の抗菌性組成物の細菌類の殺菌
速度は、公知の無機系抗菌剤に比較して驚くほど大であ
る。
速度は、公知の無機系抗菌剤に比較して驚くほど大であ
る。
【0091】(3)本願のような抗菌性組成物の構成を
とることにより、公知の無機系抗菌剤の細菌に対する作
用は著しく改善される。
とることにより、公知の無機系抗菌剤の細菌に対する作
用は著しく改善される。
【0092】(4)公知の無機系抗菌剤と同一の抗菌効
果を挙げるために、本願の抗菌性組成物の使用量はより
少量で済み経済的である。
果を挙げるために、本願の抗菌性組成物の使用量はより
少量で済み経済的である。
【0093】(5)本願発明の抗菌性組成物の構成の必
須成分として使用される抗菌性ゲルは分散性に優れてお
り、そのために均質な抗菌性組成物の調製を、乾式また
は湿式法で容易にすることができる。
須成分として使用される抗菌性ゲルは分散性に優れてお
り、そのために均質な抗菌性組成物の調製を、乾式また
は湿式法で容易にすることができる。
【0094】(6)本願の抗菌性組成物の抗菌・防カビ
を必須とする各分野への利用が可能である。特に本組成
物は抗菌力は勿論のこと分散性にも優れているので、高
分子体への抗菌フイラーとして添加すれば優れた効果を
発揮する。
を必須とする各分野への利用が可能である。特に本組成
物は抗菌力は勿論のこと分散性にも優れているので、高
分子体への抗菌フイラーとして添加すれば優れた効果を
発揮する。
【0095】(7)本発明の抗菌性組成物の安全性は大
である。またこれの毒性も殆んど認められない。
である。またこれの毒性も殆んど認められない。
【0096】(8)抗菌性組成物は抗菌〜防カビの分野
のみならず防藻剤の分野へも用途が期待される。
のみならず防藻剤の分野へも用途が期待される。
【0097】(9)抗菌性組成物は抗菌〜防カビの分野
で効果を発揮するのみならず、組成物を構成している母
体の特性にもとづいて、脱臭作用も保有している。従っ
て本組成物は抗菌〜防カビおよび防臭を必要とする広汎
な分野で用途が期待される。
で効果を発揮するのみならず、組成物を構成している母
体の特性にもとづいて、脱臭作用も保有している。従っ
て本組成物は抗菌〜防カビおよび防臭を必要とする広汎
な分野で用途が期待される。
【0098】(10)抗菌性組成物は他の有機系または
無機系抗菌剤(抗菌性アパタイト、抗菌性ガラス等)に
添加された場合、後者の抗菌性能をより上昇せしめるも
のと期待される。
無機系抗菌剤(抗菌性アパタイト、抗菌性ガラス等)に
添加された場合、後者の抗菌性能をより上昇せしめるも
のと期待される。
【0099】本発明の実施の態様は次の通りである。
【0100】1.銀、銅及び亜鉛の抗菌金属群より選ば
れる少なくとも一種の抗菌金属を含有してなる結晶質の
アルミノ珪酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非
晶質のアルミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩)
と前記の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の抗菌
金属を含む抗菌層を有する抗菌性シリカゲルを含む抗菌
性組成物。
れる少なくとも一種の抗菌金属を含有してなる結晶質の
アルミノ珪酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非
晶質のアルミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩)
と前記の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の抗菌
金属を含む抗菌層を有する抗菌性シリカゲルを含む抗菌
性組成物。
【0101】2.前記抗菌性ゼオライトの母体がA、
X、Y、モルデナイト、チャバサイトおよびクリノプチ
ロライトのゼオライト群より選ばれた少なくとも一種の
ゼオライトよりなることを特徴とする上記1記載の抗菌
性組成物。
X、Y、モルデナイト、チャバサイトおよびクリノプチ
ロライトのゼオライト群より選ばれた少なくとも一種の
ゼオライトよりなることを特徴とする上記1記載の抗菌
性組成物。
【0102】3.前記抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩が一
般式xM’2/nO・Al2 O3・ySiO2・ZH2 O
〔式中nは金属M’の原子価であり、また係数x=0.
6〜3.0、y=1.3〜50である。Zは水の分子数
である。M’は1価または2価の金属(アルカリ金属、
アンモニウム、アルカリ土類金属)および抗菌金属
(銀、銅及び亜鉛)〕で表わされる上記1記載の抗菌性
組成物。
般式xM’2/nO・Al2 O3・ySiO2・ZH2 O
〔式中nは金属M’の原子価であり、また係数x=0.
6〜3.0、y=1.3〜50である。Zは水の分子数
である。M’は1価または2価の金属(アルカリ金属、
アンモニウム、アルカリ土類金属)および抗菌金属
(銀、銅及び亜鉛)〕で表わされる上記1記載の抗菌性
組成物。
【0103】4.前記抗菌性シリカゲルの母体が、B型
シリカゲルよりなることを特徴とする上記1記載の抗菌
性組成物。
シリカゲルよりなることを特徴とする上記1記載の抗菌
性組成物。
【0104】5.抗菌性ゼオライトおよび/または抗菌
性非晶質アルミノ珪酸塩と抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物中の抗菌金属の総量が、少なくとも0.02
%以上であることを特徴とする上記1記載の抗菌性組成
物。
性非晶質アルミノ珪酸塩と抗菌性シリカゲルからなる抗
菌性組成物中の抗菌金属の総量が、少なくとも0.02
%以上であることを特徴とする上記1記載の抗菌性組成
物。
【0105】6.抗菌性ゼオライトおよび/または抗菌
性非晶質アルミノ珪酸塩中の銀含量に対して、それの少
なくとも5%に相当する銀を含む抗菌性シリカゲルを添
加して得られる上記1記載の抗菌性組成物。
性非晶質アルミノ珪酸塩中の銀含量に対して、それの少
なくとも5%に相当する銀を含む抗菌性シリカゲルを添
加して得られる上記1記載の抗菌性組成物。
【0106】7.上記1の抗菌性組成物を含有してなる
抗菌性ポリマー組成物。
抗菌性ポリマー組成物。
Claims (2)
- 【請求項1】 銀、銅及び亜鉛の抗菌金属群より選ばれ
る少なくとも一種の抗菌金属を含有してなる結晶質のア
ルミノ珪酸塩(抗菌性ゼオライト)および/または非晶
質のアルミノ珪酸塩(抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩)と
前記の抗菌金属群より選ばれた少なくとも一種の抗菌金
属を含む抗菌層を有する抗菌性シリカゲルを含む抗菌性
組成物。 - 【請求項2】 請求項1の抗菌性組成物を含有してなる
抗菌性ポリマー組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3184808A JPH0737364B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 抗菌性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3184808A JPH0737364B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 抗菌性組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0525012A true JPH0525012A (ja) | 1993-02-02 |
| JPH0737364B2 JPH0737364B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=16159656
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3184808A Expired - Lifetime JPH0737364B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 抗菌性組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0737364B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003085051A1 (en) * | 2002-04-05 | 2003-10-16 | Kanebo, Ltd. | Antibacterial glass composition, antibacterial resin composition and process for producing the same |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0446106A (ja) * | 1990-06-12 | 1992-02-17 | Hagiwara Giken:Kk | 農園芸用の殺菌性組成物 |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP3184808A patent/JPH0737364B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0446106A (ja) * | 1990-06-12 | 1992-02-17 | Hagiwara Giken:Kk | 農園芸用の殺菌性組成物 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003085051A1 (en) * | 2002-04-05 | 2003-10-16 | Kanebo, Ltd. | Antibacterial glass composition, antibacterial resin composition and process for producing the same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0737364B2 (ja) | 1995-04-26 |
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