JPH05267007A - Ptc抵抗素子の製造方法 - Google Patents

Ptc抵抗素子の製造方法

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JPH05267007A
JPH05267007A JP4062721A JP6272192A JPH05267007A JP H05267007 A JPH05267007 A JP H05267007A JP 4062721 A JP4062721 A JP 4062721A JP 6272192 A JP6272192 A JP 6272192A JP H05267007 A JPH05267007 A JP H05267007A
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JP
Japan
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alloy
temperature
ptc
sintering
resistance element
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Pending
Application number
JP4062721A
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English (en)
Inventor
Masako Tanaka
雅子 田中
Shuzo Tanigaki
修造 谷垣
Masamichi Kuramoto
政道 倉元
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Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼結温度が低く、かつ高い焼結密度を得るこ
とができるPTC抵抗体の製造方法を提供する。 【構成】 (V1-xCrx)23(但し、0≦x≦0.01
5)を1100℃以上で仮焼し、次にこの仮焼物に焼結
助剤としてFe−Ni合金を混合し、更にこの混合物を1
480℃以上で焼成してPTC抵抗素子を製造する。好
ましくは上記Fe−Ni合金におけるNiの含有量を10
%以上とし、かつこのFe−Ni合金の混合量を2.5〜
25wt%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PTC(positive temp
erature coefficient)抵抗素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大きなPTC効果を持つセラミッ
クスとしてBaTiO3(チタン酸バリウム)とV2
3(三酸化バナジウム)が知られている。BaTiO3はポ
ジスター(正特性サーミスター)として弱電用には広く
使われているが、電力用には次の2つの理由によって使
用できない。
【0003】(1)室温抵抗が小さな物でも数Ωcm以
上あり、電力用に使用するとワットロスが大きくなる。
【0004】(2)PTC効果の出現は粒界の機構に関
係しており、温度の上昇により粒界が高抵抗になるが、
吸収したエネルギーのために粒界破壊を起こしてしま
う。
【0005】一方、V23はBaTiO3に比較して比抵
抗が4ケタ程小さくできるがセラミックスとしては焼結
性が悪く、大きな電流を流したときの耐熱衝撃性に問題
があり、焼結性の向上による強度の向上が望まれてい
る。
【0006】ところでV23にCr(クロム)を添加す
ると〔(V1-xCrx)23、但し、0≦x≦0.015〕,
PTC効果が得られることが知られている。
【0007】更に、セラミックスとしての焼結性を向上
させることによる強度の向上を図るため焼結助剤として
Ni,Co,Fe,Cu,Pbなどが提案されている(特開
昭61−220401)。
【0008】これらの金属は、原料であるV23,Cr2
3と一緒に酸化物として添加され、仮焼過程〔還元雰
囲気(H2,Ar−H2),900〜1100℃〕や焼結
過程〔還元雰囲気(H2,Ar−H2),1300〜16
00℃〕で金属に還元されて液相を作りV23の粒成長
を促進させる役割をしていると考えられている。
【0009】また降温過程ではV23と固溶せず、最終
的には金属として析出し第二相を作る。
【0010】しかし、実際には金属の一部はV23の中
に固溶したり、V23に固溶させたいCrが金属と化合
してV23中へのCrの固溶量をコントロールしにくく
したりして、PTC特性が安定して得られない。
【0011】このため、(V1-xCrx)23{0≦x≦0.
015}において焼結助剤としてFeを用い、焼結性を向
上させて安定したPTC特性を得ることができる製造方
法を完成し、これを特願平2−198453号に開示し
た。
【0012】即ち、この製造方法はV23とCr23
けで仮焼し、CrをV23へ固溶させた後に焼結助剤と
して鉄を加えることを特徴としている。
【0013】この発明により(V1-xCrx)23の焼結温
度は1535℃以上と低下し、焼結性も改善された。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記製造方法
を用いても焼結温度を1500℃以下とすることは出来
ず、また焼結密度も4.3〜4.8が平均値であり、それ以上
の高密度のものは得られなかった。
【0015】その大きな要因としては、焼結助剤として
使われているFeの融点が1535℃であるので、15
00℃以下ではその効果を期待できない点にある。
【0016】本発明は上記背景の下になされたものであ
り、焼結温度が低く、かつ高い焼結密度を得ることがで
きるPTC抵抗体の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは焼
結助剤としてFeに代えてFe−Niの合金を用いること
により、低い焼結温度でPTC特性を容易にコントロー
ルできることを見い出し、本発明に係るPTC抵抗素子
の製造方法を完成した。
【0018】即ち、本発明に係るPTC抵抗素子の製造
方法は(V1-xCrx)23(但し、0≦x≦0.015)を
1100℃以上で仮焼し、次にこの仮焼物に焼結助剤と
してFe−Ni合金を混合し、更にこの混合物を1435
℃以上で焼成することを特徴とする。
【0019】また、上記PTC抵抗素子の製造方法にお
いて、前記Fe−Ni合金におけるNiの含有量を10%
以上とし、かつこのFe−Ni合金の混合量を2.5〜2
5wt%としたことを特徴とするPTC抵抗素子の製造方
法も提供される。
【0020】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。
【0021】まず本発明に係るPTC抵抗素子の製造方
法に用いる原料となる(V1-xCrx)23(但し、0≦x
≦0.015)、即ちVの酸化物、好ましくはV23
主成分とし、これにCrの酸化物、好ましくはCr23
適当量、好ましくは(V0・9945Cr0・005523になるよ
うに配合し、通常の方法、例えばアルコール中での湿式
粉砕などにより混合・粉砕する。
【0022】次に得られる混合粉末を例えば水素気流中
などで1100℃以上、好ましくは1200℃で1〜5
時間、好ましくは3時間仮焼して還元する。
【0023】ここで「1100℃以上」としたのはこれ
未満となるとCrをV23へ固溶させる際に、V23
Cr23の反応性が低下するためである。なお、上限温
度は特に限定されないが1500℃を超えると本発明に
係る製造方法を実施するに際し、現在用いている製造設
備等に支障が生ずる場合がある。
【0024】更に得られる還元物にFe−Niの合金、好
ましくはFe−Ni合金の粉末、更に好ましくは上記V2
3とCr23の粉末との混合性がよくなるように、この
混合粉末と同程度である8μ程度の粒径のFe−Ni合金
粉を、最終焼結体(製品素体)重量に対して1.5〜20
重量%、好ましくは2.5〜10重量%添加する。
【0025】ここで「1.5重量%以上」としたのはこ
れ未満となると著しくPTC倍率が低下するためであ
る。
【0026】一方、「20重量%以下」としたのはこれ
を超えるとPTC倍率が著しく低下することはないが、
100倍を超えるほどの高い倍率を維持するのが困難と
なると共に比抵抗が最大になる温度が低温側にシフトし
てくる傾向があるためである。
【0027】加えてFe−Ni合金を添加した後、12時
間程度湿式粉砕混合し、得られる粉末に有機バインダー
などを加えて加圧成形し、得られる成形体を例えば水素
気流中で1435℃以上で好ましくは1435℃〜17
00℃で焼成する。
【0028】ここで「1435℃以上」としたのはこの
温度はFe−Ni合金の融点であることから、これ未満の
温度ではFe−Ni合金が融解しないので焼結性が向上せ
ず、そのため抵抗が上がり、PTC倍率が低下するため
である。
【0029】但し、上限温度は特に限定されないが17
00℃を超えると製造設備等に問題が生じやすい。
【0030】こうして得られるPTC抵抗素子は焼結性
が向上することから安定したPTC特性を有する。
【0031】
【実施例】まず、(V0・9945Cr0・0055)23となるよう
にV23(三津和化学薬品(株),純度99%)とCr2
3(関東化学(株),特級)とを秤量し、アルコール
中で24時間湿式粉砕を行った。
【0032】次に、この粉末を乾燥した後、水素気流中
で1200℃,3時間,仮焼を行った後に、この仮焼粉
末に粒径8μのFe−Ni合金粉(Fe55%−Ni45
%、純度99.9%)を金属の形で7.5wt%加えて、1
2時間湿式粉砕混合した。
【0033】更に、この粉末に有機バインダーを加えて
1.5トン/cm2で加圧成形し、得られた成形体を水素
気流中で1450℃〜1600℃にて3時間焼成を行
い、PTC抵抗素子を得、これを素子aとした。
【0034】また、焼結助剤としてFe−Ni合金に代え
て金属Feを用いる以外は上記方法と同様にしてPTC
抵抗素子を製造し、これを素子bとした。
【0035】素子a及び比較例である素子bの焼結温度
に対する焼結密度の変化を図1に示す。図1においてA
1線は素子aの焼結密度を示し、B1線は比較例である
素子bの焼結密度を示す。
【0036】この図から明らかなように、Fe−Ni合金
を焼結助剤として製造した素子aは1400℃〜1600℃の全
温度範囲において焼結密度が素子bより高くなってお
り、良好な特性が得られていることがわかる。
【0037】また、素子a及び素子bの焼結温度に対す
る室温比抵抗の変化を調べた。その結果を図2に示す。
図2においてA2線、B2線はそれぞれ素子a及び素子
bの室温比抵抗の特性を示しており、この図から焼結温
度が等しい場合、素子aのほうが室温比抵抗が小さいこ
とがわかる。
【0038】これは、Fe−Ni合金はFeより融点が低
く、従ってFe−Ni合金を焼結助剤として用いた素子a
のほうが低い温度での液相焼結を促進されることが原因
と考えられる。
【0039】更に、図3に焼成温度1500℃における
素子a及び素子bの比抵抗の温度特性をそれぞれA3線
及びB3線を用いて示す。
【0040】図3においてPTC特性が現れる温度にお
いてはこれらの素子に大きな差はないが、素子aは素子
bよりも室温比抵抗が小さいうえにPTC倍率が小さ
く、素子aにおいては非常に優れたPTC特性が得られ
ていることがわかる。
【0041】また、素子に対するFe−Ni合金の混合量
を2.5%以下とすると室温比抵抗が高いうえにPTC倍
率が低くなり、また混合量を25%以上とするとPTC倍
率が低くなるので、Fe−Ni合金の混合量は2.5〜25%
とすることが好ましい。
【0042】更に、図4の相関図からわかるように、こ
の合金におけるFe及びNiの混合比率においてNiの含
有量を10%以上とすると合金の融点は1500℃以下
に下がる。
【0043】従って、この合金において好ましくはNi
の含有量を10%以上とする。更に好ましくは、Ni含有
量を30〜90%とすると融点がより低くなり、焼成助
剤に適した合金が得られる。
【0044】
【発明の効果】本発明においては、焼結助剤としてFe
の代わりにFe−Ni合金を用いているので、焼結温度を
低くすることができ、かつ焼結密度も高くなる。従っ
て、高い作業性と、優れたPTC特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PTC抵抗素子における焼結温度と素子密度の
相関を表すグラフ
【図2】PTC抵抗素子における焼結温度と比抵抗の相
関を表すグラフ
【図3】PTC抵抗素子における温度と比抵抗の相関を
表すグラフ
【図4】Fe−Ni合金の組成に対する融点の変化を示す
グラフ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (V1-xCrx)23(但し、0≦x≦0.0
    15)を1100℃以上で仮焼し、次にこの仮焼物に焼
    結助剤としてFe−Ni合金を混合し、更にこの混合物を
    1435℃以上で焼成することを特徴とするPTC抵抗
    素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記Fe−Ni合金に
    おけるNiの含有量を10%以上とし、かつこのFe−N
    i合金の混合量を2.5〜25wt%としたことを特徴とす
    るPTC抵抗素子の製造方法。
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