JPH05292906A - アレルゲン低減化された米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 - Google Patents
アレルゲン低減化された米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品Info
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Abstract
方法及びそれを含む加工食品を提供する。 【構成】 グロブリン含量の低い米を水又は塩水溶液で
処理することにより分子量12,000〜30,000のタンパク質
を実質的に除去した。 【効果】 アレルゲンタンパク質が効率良く除去され、
且つコメ本来の品質が損なわれることなく、アレルゲン
低減化された米調製物を提供することができる。
Description
製物、その製造方法及びそれを含む加工食品に関する。
特に、本発明はコメに対してアレルギー反応を起こす患
者の食料として用いることができるアレルゲン低減化米
に関する。
る。これは食生活の洋風化に伴うタンパク質の多量摂取
に加え、その他の要因(例えば、排気ガスの大気汚染、
あるいは気密性が高くカーペットを敷いた洋風住宅など
の生活様式の変化)が複雑に重なりあい、生活環境下に
存在する様々な物質がアレルゲンに変貌していることに
起因している。
である。このような食物アレルギーは小児に加え成人に
も多くみられるようになり、本人の肉体的、精神的苦痛
はもとより、親や家族全体にも多大の精神的苦痛を与え
る。食物アレルギー患者の治療法として食物を制限する
か、あるいは摂取させない方法が試みられている。しか
しながら、食物を制限することは、生命の維持、発育に
も支障をきたしかねない。そこで、アレルギーを起こす
成分のみを除去し、他の栄養成分は損なわないような食
品を摂取させるのは好ましい方法の一つである。
7040号公報に記載されているように、コメに含まれてい
るアレルギー関与タンパク質を除去するためにタンパク
質分解酵素を作用させてコメ中の塩可溶性タンパク質に
対する10%三塩化酢酸可溶率が80%以上となるまで
加水分解し、可溶性成分を除去する方法が知られてい
る。しかし、この方法では未だ十分にアレルゲンを除去
するまでには到らず、20〜30%のコメアレルギー患
者は改善されていなかった。
異的な成分(アレルゲン)として、電気泳動法(SDS
−PAGE)で解析した場合の分子量12,000〜30,000、
とりわけ分子量16,000付近のタンパク質が重要である。
(以下本明細書においてタンパク質の分子量はSDS−
PAGEの結果より算出されたものとする。)しかし、
たとえば特開平2−167040号公報に記載の方法で
は未だ十分満足するに至るまで除去することが出来なか
った。
について詳細に分析したところ、ササニシキ、コシヒカ
リ、ニホンマサリ、農林8号など一般市販のコメの如く
コメタンパク質中のグロブリン含量が10%以上あるコ
メを従来の低アレルゲン化処理法で処理してもその除去
率には限界があることが判った。
る限り多くのコメアレルギー患者に提供できるよう鋭意
努力した結果、グロブリン含量、とりわけ分子量16,000
付近のグロブリン含量が10%以下のコメを用い塩水抽
出することにより、優れたアレルゲン低減化米を製造す
ることができることを見出し、本発明を完成させるに至
った。即ち、本発明の目的は、コメに対してアレルギー
反応を起こす患者の食料として極めて有効なアレルゲン
低減化米調製物を提供することにある。
ブリン含量の低い米に含まれる分子量12,000〜30,000の
タンパク質が実質的に除去された、米調製物に関する。
また、本発明は、グロブリン含量の低い米を塩水溶液で
処理することを特徴とする、グロブリン含量の低い米に
含まれる分子量12,000〜30,000のタンパク質が実質的に
除去された米調製物の製造方法にも関する。更に、本発
明は、グロブリン含量の低い米に含まれる分子量12,000
〜30,000のタンパク質が実質的に除去された米調製物を
使用して得た、米加工食品にも関する。
子量12,000〜30,000とりわけ分子量16,000付近のタンパ
ク質が除去もしくは低減化されているものである。
い米をアレルゲン低減化処理することによって調製する
ことができる。ここで、アレルゲン低減化処理とは、塩
水溶液によるタンパク質抽出操作である。アレルゲン低
減化処理において、グロブリン含量の低い米に対して、
抽出時の品温を凍結点以上〜15℃以下として塩水溶液
中で攪拌する、塩水溶液によるタンパク質抽出処理を行
うことにより、極めて短時間でかつ抽出回数も少なく、
効率的にアレルゲンタンパク質を除去分離することがで
きる。上記品温とは、コメが分散している塩水溶液の温
度である。本発明に用いるコメ、塩の水溶液、水、また
酵素や界面活性剤を使用する時はそれらも含めて、各々
又は全てを予めそれぞれの物質の凍結点以上〜15℃以
下に冷却し使用すれば更に好ましく、また上記物質の各
々又は全てを配合した後に凍結点以上〜15℃以下に冷
却してもよい。更に上記塩水溶液に、タンパク質分解酵
素を添加することにより、タンパク質の溶出、除去が促
進され、これに界面活性剤を添加すると、タンパク質分
解酵素がコメに浸透して、その作用が促進されるので好
ましい。
低グロブリン米は、タンパク質中のグロブリン含量が
0.5〜10%、好ましくは0.5〜8%、更に好まし
くは0.5〜5%、とりわけ分子量16,000のグロブリン
の含量が0.5〜7%、好ましくは0.5〜5%であ
り、精白した粒若しくは精白しない粒のまま、あるいは
粉砕して米粉の状態で用いられる。本発明の原料である
低グロブリン米を産出するイネとしては、農水省農業生
物資源研究所で作られた85KG4系統の変種米があ
る。上記低グロブリン米としては、米粒の一部又は全部
が粉質傾向にあることが好ましく、特に粒の中心部が、
少しもしくはわずかに粉質傾向にあることが好ましい。
性剤及び/又はタンパク質分解酵素を使用することがで
き、タンパク質分解酵素としては特開平2-167040号公報
に記載のものを利用することができるが、界面活性剤と
しては特にポリグリセリンエステルや、リゾリン脂質
(例えば、リゾレシチン)の使用が好ましい。除去すべ
きタンパク質の溶出流去を促進するために使用するタン
パク質分解酵素として好ましいものは、例えば、パパイ
ン、ブロメライン、トリプシン、ペプシン、パンクレア
チン、アクチナーゼ、α−キモトリプシンなどを挙げる
ことができる。タンパク質分解酵素の使用量は、塩水溶
液100重量部に対して、0.05〜5重量部、また界
面活性剤の使用量は、塩水溶液100重量部に対して、
0.02〜5重量部程度が好ましい。また、酵素反応に
先立ち、コメを含む塩水溶液を減圧若しくは加圧処理す
ることにより塩水抽出除去又は酵素反応が助長される。
減圧の程度は10〜50mmHg、加圧の程度は2〜10kg
/cm 2が適当である。
リン含量米に塩の水溶液を加え、品温を凍結点以上〜1
5℃以下にして静置又は攪拌し、溶出するタンパク質画
分を流去することによって得られる。品温が凍結点以下
になると一回のアレルゲンタンパク質の抽出量が減少し
抽出効率が低下する。品温が15℃を越えると凍結点以
下における場合と同じく抽出効率が低下する。一方、静
置分離、遠心分離、濾過分離、膜分離などの固液分離操
作においても、15℃以下で処理した場合より時間と収
率面で効率が劣る。本発明において抽出処理後は、脱塩
もしくは脱塩せずに調製物とすることができる。
ては、その粉末1gに1MNaCl10mlを加えて30
分間室温で静置又は攪拌した場合に、その上清中のタン
パク質濃度が400μg/ml以下、好ましくは200μ
g/ml以下、更には100μg/ml以下になれば極めて
有効である。
は、食塩水が最も適当であるが、炭酸ナトリウム重炭酸
ナトリウムなどの炭酸塩やナトリウム塩が好ましく、そ
の他、各種の燐酸塩、カリウム塩、カルシウム塩、硫酸
塩又は塩酸塩、例えば塩化カリウム、硫酸ナトリウム、
ポリ燐酸ナトリウムなどの水溶液も使うことができる。
塩水濃度は0.05〜3モル濃度、好ましくは0.5〜
1.5モル濃度が適当である。
体的に述べれば、コメに対して1〜20倍量の0.05
M〜3M濃度の凍結温度以上の塩水溶液、例えば食塩水
溶液を加え、品温を凍結温度以上〜15℃以下として、
2分〜48時間静置又は攪拌、例えば、米粒のままであ
れば6時間〜48時間、好ましくは8時間〜24時間、
粉体であれば2分〜8時間、好ましくは5分〜3時間静
置又は攪拌し、分子量10,000〜30,000とりわけ分子量1
6,000付近のタンパク質画分、好ましくは分子量30,000
〜40,000とりわけ分子量33,000付近のタンパク質画分及
び分子量50,000〜60,000とりわけ分子量52,000〜57,000
のタンパク質画分も溶出させ、その後静置もしくは遠心
などの方法で分離して、本発明のアレルゲン低減化米調
製物を得る。この操作を必要であれば数回繰り返して行
う。普通1〜3回程度でよい。また、この操作は回分式
ではなく連続式に実施することも当然可能である。なお
塩の水溶液で溶出後、水洗して塩分を除去あるいは更に
厳密に水溶出アレルゲンの除去をすることもできる。目
的とするタンパク質画分が十分に溶出され、アレルゲン
低減化米調製物が得られたかどうかは、電気泳動法、高
速液体クロマトグラフィーなどで、除去すべきタンパク
質画分の存在を確認して判定することができる。更に厳
密に測定するには、免疫学的分析法、例えばエンザイム
イムノアッセイ法、ラジオイムノアッセイ法などの方法
によればよい。
化米調製物は、用途によって、そのまま利用するか、あ
るいは乾燥し、粉末化あるいは粒状にして用いる。乾燥
方法は食品の乾燥に用いられる方法であればどのような
方法でもよい。例えば、噴霧、真空、熱風、凍結、天
日、電磁波、あるいはこれらを組み合わせた乾燥方法な
どが挙げられる。粉末化も例えば、ロール式、臼杵式、
衝撃式などの方法が挙げられる。
はそのまま炊飯して用いるか、あられ、煎餅などの米
菓、モチ、ビーフン、ぎゅうひなど、あるいは酒や酢の
原料として通常のコメと同様の加工用途にも用いること
ができ、通常の米と同等の美味な調理品を得ることがで
きる。更にアレルギー患者用のその他の食品原料の一部
として併用することもでき、例えば低アレルゲン化米を
含むマカロニ、スパゲッティ、うどん、そば、パン、ク
ッキー、菓子などの製造に利用することができる。もち
ろん、人間だけでなく動物の飼料例えばペットフードと
して用いても何ら差し支えない。従ってその用途及び用
法は特に制限されるものではない。
ついて以下の実験例で説明する。実験例1 低グロブリン米(コメタンパク質中のグロブリン含量4
%;85KG4系統のイネより得られたコメ)の粉砕物
1gに10mlの1M−NaClを含む76mMトリスクエ
ン酸緩衝液(pH7.4)を加え、14時間、4℃にて攪
拌した後、20分間遠心分離(10000 ×G)し、上清
(抽出液)を分離した。抽出液は0.15mMNaClを
含む20mMりん酸緩衝液(pH7.4)に対してポアサイ
ズ分子量3500カットの透析チューブを用いて4℃にて2
4時間透析した。透析後の抽出液を凍結乾燥して塩抽出
物を得た(以下、抽出物Aとする)。なお、本実験例で
用いた前記の85KG4低グロブリン系統のイネは以下
の方法で作出した。即ち、コシヒカリ(稲の品種)の種
子をγ線照射処理して突然変異を誘発させ、得られた種
子を栽培し米を得た。こうして得られた米をタンパク質
分析し、グロブリンとりわけ分子量16,000のグロブリン
含量の低い目的の変異品種を得た。
を含む76mMトリスクエン酸緩衝液(pH7.4)20ml
にて攪拌し更に2時間水洗した。この時上清のタンパク
質濃度は14μg/mlであった(合計10ml)。コメ残
渣を凍結乾燥した後、凍結乾燥体0.8gに10mlの尿
素抽出剤(7M尿素及び20mM2−メルカプトエタノー
ルを含む76mMトリスクエン酸緩衝液)を加え10分間
室温にて攪拌した。20分間の遠心分離(10000 ×G)
で上清(尿素抽出物)を分離し、塩抽出物と同様に精製
した(以下、抽出物Bとする)。
A及び抽出物Bにそれぞれ最終濃度でSDS1%、2−
メルカプトエタノール1%、トリス塩酸緩衝液1mM、グ
リセリン20%となるように、それぞれを加え、蒸留水
で1mlとし電気泳動(SDS−PAGE)試料を調製し
た。両試料をそれぞれ100℃にて2分間加熱処理し
0.05%となるようにBPB(ブロモフェノールブル
ー)を加えた。10〜20%グラジェントSDS−ポリ
アクリルアミドゲルに試料5μlを加え40mAにて70
分間電気泳動して抽出物A及び抽出物Bをそれぞれ分画
した。次に、抽出物A及び抽出物Bの分画成分をミリポ
ア社製イモビロンP膜に80mA定電流にて一時間、電気
泳動的に転写した。転写膜を5%スキムミルクでブロッ
キングした後、コメアレルギー患者血清及びコメアレル
ギーを持たないコントロール成人血清を14時間室温に
て反応させた。膜を洗浄した後、ビオチン結合抗ヒトI
gE抗体(タゴ社製)の500倍希釈液、ペルオキシダ
ーゼを結合したアビジン(1000倍希釈液)をそれぞれ2
時間37℃にて反応させ膜に結合したIgE抗体を酵素
標識化した。
ydrochloride)25mgを50mMトリス塩酸緩衝液(pH
7.6)100mlに溶かし、過酸化水素(30%)50
μlを加えて発色液を調製した。この発色液を転写膜に
加えIgE抗体の検出を行った。結果を示した表1及び
表2から明らかなように、患者血清(血清No.1〜N
o.7)は抽出物Aと強く反応した(表1)。これに対
して、患者血清は抽出物Bとほとんど反応せず、健常人
血清(血清No.8 〜No.10)と差が認められず、
患者血清が特異的に認識する分画成分は抽出物Bには認
められなかった(表2)。
験例1に記載の尿素抽出剤10mlを加え、前記実験例1
と同様の方法にてコメタンパク質の抽出、精製を行い、
抽出物Cを得た。前記実験例1の抽出物B及び抽出物C
のそれぞれ1gを尿素抽出剤10mlに溶解し、その溶液
100μlを50%グリセリンを含む0.5M食塩水溶
液900μlに加えて、14時間4℃にて攪拌した。遠
心分離(10,000×G)を20分間行った後、上清を得て
それぞれ抽出液B及び抽出液Cとした。
全体をアルコール綿で消毒し、自然乾燥した後、抗原液
として抽出液B、抽出液C及びコントロール(50%グ
リセリン、0.5MNaCl溶液)を1滴づつ滴下し
た。消毒した針を滴下した抗原液を通して斜めの方向に
皮内に突き刺し、20分間後に膨疹とその回りの発赤の
有無を判定した。判定は、Sheldon J.M., らの方法(A
manual of clinical Allergy 159 W.B.Saunders Compan
y Philadelphia and London, 1967)に準じた。即ち、コ
ントロールと同じ場合は陰性(−)、発赤が認められる
かどうか判定が困難な場合は(±)、発赤が認められる
が、直径21mm以下の場合は(+)、21mm以上の発赤
があり、膨疹は無い場合は(++)、そして発赤、膨疹
の両方が認められる場合は(+++)とした。結果を表
3に示す。この表3から明らかなように、抽出物Bで
は、アレルゲンとなるタンパク質は認められず、抽出物
Cには認められた。即ち、塩水処理したコメにはアレル
ゲンとなる分子量16,000のタンパク質がないことを示し
ている。
は、実験例1と同じ方法で処理し、得られた塩水抽出液
を抽出液E、塩水抽出残渣の尿素抽出液を抽出液Fとし
た。結果を示した表4及び表5から明らかなように、患
者血清(血清No.1〜No.7)は抽出物Eと強く反
応し、特に、分子量3万以下に分画されたタンパク質成
分と強く反応した(表4)。更に、患者血清(血清N
o.1〜No.7)は抽出物Fの分子量3万以下に分画
されたタンパク質成分、特に分子量16,000に分画された
タンパク質成分とは7名中2名ほど反応した。分子量3
0,000〜40,000あるいは50,000〜70,000の分画タンパク
質とは反応しており、健常人血清との差異が認められ、
患者血清が特異的に認識する分画成分が抽出物Fにも認
められた(表5)。
mlを加え、実験例1と同様の方法でコメタンパク質の抽
出、精製を行い抽出物Gを得た。抽出物F及び抽出物G
を用いて実験例2と同様に判定を行った。結果を表6に
示す。
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 低グロブリン米(前記実験例1で使用した85KG4低
グロブリン系統のイネより得られたコメ;グロブリン含
量3%)5kgを30リットルの容器に入れ、1MNaC
l溶液18kgを加え、4℃の品温で24時間浸漬及び時
々攪拌し、放置後、500μmの節目の金網でコメと抽
出液を分離した。この操作を同様に2回繰り返した。次
いで、得られたコメに水20リットルを加えて2時間放
置し、上清を除去した。これを再度繰り返して得たコメ
を熱風乾燥機で乾燥し、本発明の低アレルゲン米4.9
kgを得た。この低アレルゲン米をコメアレルギー患者の
皮内反応で検査したところ陰性23名、陽性1名であっ
た。ただし陰性とは(−)、陽性とは(++)以上をい
う。また、コメアレルギー患者8名に1日80gの量で
1週間摂取させたところ、特に摂取させたことに起因す
る発症は認められなかった。
白米:グロブリン含量3%)2kgを20リットルの容器
に入れ1MNaHCO3 溶液15kgを加え、更にデカグ
リセリンモノオレート25gを加えてから、13℃の品
温で24時間攪拌した。以後の操作は実施例1と同様の
処理をした。この低アレルゲン米をコメアレルギー患者
の皮内反応で検査したところ陰性12名、陽性0名であ
った。ただし陰性とは(−)、陽性とは(++)以上を
いう。また、コメアレルギー患者5名に1日50gの量
で1週間摂取させたところ、特に摂取させたことに起因
する発症は認められなかった。
容器に入れ、1MNaCl溶液10リットル及びリゾレ
シチン1gを入れ、4℃の品温で30分間攪拌し、実施
例1と同様に上清を分離した。更に、得られたコメに品
温30℃の0.5MCaCl2 と0.5MNa2 SO4
の混合溶液20リットル及びタンパク分解酵素(プロナ
ーゼ)20gを加え、80mmHgで30分間脱気し、30
分間静置した後、塩水の品温を7℃まで冷却し時々攪拌
しながら30時間放置した。その後ふるいで塩水溶液と
分離した。次いで、ふるいの上から塩分がなくなるまで
水をかけた。得られた米を乾燥機に入れ40℃の温風で
乾燥し、本発明の低アレルゲン米4.7kgを得た。この
低アレルゲン米をコメアレルギー患者の皮内反応で検査
したところ陰性15名、陽性0名であった。ただし陰性
とは(−)、陽性とは(++)以上をいう。また、コメ
アレルギー患者8名に1日50gの量で11日間摂取さ
せたところ、特に摂取させたことに起因する発症は認め
られなかった。
3と同様の方法で処理し、処理した米1.8kgを得た。
この処理米をコメアレルギー患者の皮内反応で検査した
ところ陰性14名、陽性6名であった。
を製造した。即ち、米を蒸煮してから練り、成形して冷
凍してから乾燥し、続いて焼成し、更に醤油掛けを行
い、乾燥させて煎餅とした。こうして得られた煎餅の歯
ざわり、焼き色、風味を比較した結果を表7に示す。即
ち、実施例1で得たコメで製造した煎餅の方が優れてい
た。
が効率良く除去され、且つコメ本来の品質が損なわれる
ことなくアレルゲン低減化米調製物を提供することがで
き、コメのアレルギー患者にとり、多大の利益をもたら
すものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 グロブリン含量の低い米に含まれる分子
量12,000〜30,000のタンパク質が実質的に除去された、
米調製物。 - 【請求項2】 グロブリン含量の低い米を水又は塩水溶
液で処理することを特徴とする、グロブリン含量の低い
米に含まれる分子量12,000〜30,000のタンパク質が実質
的に除去された米調製物の製造方法。 - 【請求項3】 グロブリン含量の低い米に含まれる分子
量12,000〜30,000のタンパク質が実質的に除去された米
調製物を使用して得た米加工食品。 - 【請求項4】 グロブリン含量の低い米が、米に含まれ
るタンパク質中のグロブリン含量が10%以下の米であ
る請求項1記載の米調製物。 - 【請求項5】 グロブリン含量の低い米が、米に含まれ
るタンパク質中のグロブリン含量が10%以下の米であ
る請求項2記載の米調製物の製造方法。 - 【請求項6】 グロブリン含量の低い米が、米に含まれ
るタンパク質中のグロブリン含量が10%以下の米であ
る請求項3記載の米加工食品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04103643A JP3126481B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | アレルゲン低減化された米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP04103643A JP3126481B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | アレルゲン低減化された米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05292906A true JPH05292906A (ja) | 1993-11-09 |
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ID=14359456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04103643A Expired - Lifetime JP3126481B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | アレルゲン低減化された米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3126481B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0987133A (ja) * | 1995-09-21 | 1997-03-31 | Techno-Bull:Kk | 老化防止化粧料 |
| JP2012115197A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | National Agriculture & Food Research Organization | 麹等カビによる前発酵工程を含む米粉パンの製法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6056995B2 (ja) * | 2016-02-08 | 2017-01-11 | シヤチハタ株式会社 | ボルト・ナット用マーキング用具 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP04103643A patent/JP3126481B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH0987133A (ja) * | 1995-09-21 | 1997-03-31 | Techno-Bull:Kk | 老化防止化粧料 |
| JP2012115197A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | National Agriculture & Food Research Organization | 麹等カビによる前発酵工程を含む米粉パンの製法 |
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|---|---|
| JP3126481B2 (ja) | 2001-01-22 |
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