JPH0529348A - 電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタおよびその製造方法

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JPH0529348A
JPH0529348A JP18141591A JP18141591A JPH0529348A JP H0529348 A JPH0529348 A JP H0529348A JP 18141591 A JP18141591 A JP 18141591A JP 18141591 A JP18141591 A JP 18141591A JP H0529348 A JPH0529348 A JP H0529348A
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effect transistor
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JP18141591A
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Satoshi Shimizu
聡 清水
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電界効果トランジスタおよびその製造方法に
関し,基本回路の論理しきい値近傍における相互コンダ
クタンスを増加させて,回路の高速化を達成する。 【構成】 ソース領域3,ゲート電極5下の活性層2,
およびドレイン領域4を備えた電界効果トランジスタを
製造する際に,半導体基板1上に活性層2を形成すべき
部分のうちドレイン領域4側のみ開口した第1のマスク
を形成し,不純物イオンを注入する。第1のマスクを除
去した後,半導体基板1の表面に絶縁膜を形成する。絶
縁膜上に活性層を形成すべき部分のうちソース領域3側
のみ開口した第2のマスクを形成し,不純物イオンを注
入する。以上の各工程を経て,活性層2が,ソース領域
3側における不純物濃度ピークの表面からの深さがドレ
イン領域4側における不純物濃度ピークの表面からの深
さより浅い不純物プロファイルを有する構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,電界効果トランジスタ
(FET:FieldEffect Transistor ) およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体から成るMESFET(ME
tal Semiconductor FET)は,低消費電力化,超高速化が
可能である点から注目されている。MESFETの特性
向上の指標として,電流駆動能力である相互コンダクタ
ンスgm がある。
【0003】従来のMESFETでは,ゲート電極下の
活性層を形成する際に,不純物イオンの注入,例えば,
GaAsMESFETの場合Siイオンを注入して形成
していた。活性層の不純物濃度分布が一様であると仮定
した場合の相互コンダクタンスgm は,近似的に, gm =2K(VGS−Vth) (1) と表すことができる。
【0004】VGSはゲート−ソース間電圧,Vthはしき
い値電圧である。Kは,MESFETの構造で決まるパ
ラメータであり, K=(εμWg )/(2aLg ) ここで,ε :誘電率 μ :電子移動度 Wg :ゲート幅 a :活性層深さ Lg :ゲート長 と表される。
【0005】実際の活性層の不純物濃度分布は,イオン
注入のエネルギー,ドーズ量によって,LSS(Lindha
rd,Schraff,Schiott) 分布に近くなっている。したがっ
て,実際のMESFETの相互コンダクタンスgm は,
単純に(1)式によって表すことはできないが,ゲート
−ソース間電圧VGSが増加するほど相互コンダクタンス
m が増加することになる。
【0006】一方,GaAsMESFETを用いたIC
では,論理用基本回路として,回路構成が簡単で高速,
低消費電力という特徴を持つDCFL(Direct Coupled
FETLogic) が一般的となってきている。この回路は,
E−FET(エンハンスメント形)をスイッチング素子
とし,D−FET(ディプリーション形)を負荷素子と
する2種類の素子から構成される。回路の高速化のため
にはスイッチング素子であるE−FETの高速性が必要
である。そのためには,相互コンダクタンスg m の増加
が不可欠であり,特に論理しきい値におけるE−FET
のバイアス状態(VGS=0.4V近傍)での相互コンダ
クタンスgm の値が動作速度に影響することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】イオン注入方式で形成
した活性層を持つ従来のFETでは,相互コンダクタン
スgm の値はゲートバイアスの増加と共に増加するが,
論理しきい値近傍における相互コンダクタンスgm の増
加については,考慮されていなかった。したがって,従
来構造のFETではDCFL回路の高速化には限界があ
る,という問題があった。
【0008】本発明は,この問題点を解決して,実際の
回路動作上の論理しきい値におけるバイアス状態下で相
互コンダクタンスgm が増加するFETを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,本発明に係る電界効果トランジスタは,次のよう
に構成する。
【0010】(1)ソース領域,ゲート電極下の活性
層,およびドレイン領域を備えた電界効果トランジスタ
において,前記活性層が,前記ソース領域側における不
純物濃度ピークの表面からの深さが前記ドレイン領域側
における不純物濃度ピークの表面からの深さより浅い不
純物プロファイルを有するように構成する。
【0011】(2)ソース領域,ゲート電極下の活性
層,およびドレイン領域を備えた電界効果トランジスタ
において,前記活性層が,前記ドレイン領域側における
不純物濃度ピークの表面からの深さが前記ソース領域側
における不純物濃度ピークの表面からの深さより浅い不
純物プロファイルを有するように構成する。
【0012】本発明に係る電界効果トランジスタの製造
方法は,次のように構成する。 (A)ソース領域,ゲート電極下の活性層,およびドレ
イン領域を備えた電界効果トランジスタの製造方法であ
って,半導体基板上に活性層を形成すべき部分のうちソ
ース領域側またはドレイン領域側のいずれか一方のみ開
口した第1のマスクを形成し,不純物イオンを注入する
工程と,第1のマスクを除去した後,半導体基板の表面
に絶縁膜を形成する工程と,該絶縁膜上に活性層を形成
すべき部分のうちソース領域側またはドレイン領域側の
他方のみ開口した第2のマスクを形成し,不純物イオン
を注入する工程とを含み,前記活性層が,前記ソース領
域側と前記ドレイン領域側とで不純物濃度ピークの表面
からの深さが異なる不純物プロファイルを有するように
構成する。
【0013】(B)ソース領域,ゲート電極下の活性
層,およびドレイン領域を備えた電界効果トランジスタ
の製造方法であって,半導体基板上に活性層を形成すべ
き部分のうちソース領域側のみを第1の絶縁膜で被覆し
た後,不純物のドープ量を制御しながらエピタキシャル
成長して,活性層のドレイン側部分およびドレイン領域
形成部分を形成する工程と,半導体基板上に活性層を形
成すべき部分のうちドレイン領域側のみを第2の絶縁膜
で被覆し,不純物のドープ量を制御しながらエピタキシ
ャル成長して,活性層のソース側部分およびソース領域
形成部分を形成する工程とを含み,前記活性層が,前記
ソース領域側における不純物濃度ピークの表面からの深
さと前記ドレイン領域側における不純物濃度ピークの表
面からの深さとが異なる不純物プロファイルを有するよ
うに構成する。
【0014】
【作用】図1を用いて,本発明に係る電界効果トランジ
スタの原理を説明する。同図は,本発明に係る電界効果
トランジスタの構造(2)に相当する。すなわち,ソー
ス領域3,ゲート電極5下の活性層2,およびドレイン
領域4を備え,活性層2中に模式的に2つの曲線で示す
ように,活性層2は,ソース領域3側における不純物濃
度ピークの表面からの深さがドレイン領域4側における
不純物濃度ピークの表面からの深さより浅い不純物プロ
ファイルを持っている。
【0015】活性層2中のソース領域3側の不純物濃度
プロファイルおよびドレイン領域4側の不純物濃度プロ
ファイルは,次のようにして形成する。活性層2のドレ
イン領域4側へは通常のエネルギーおよびドーズ量にて
不純物イオンを注入し,活性層2のソース領域3側へは
絶縁膜などを介して不純物イオンを注入する。その結
果,活性層2は,ソース領域3側における不純物濃度ピ
ークの表面からの深さは,ドレイン領域4側における不
純物濃度ピークの表面からの深さより浅くなる。このと
き,不純物濃度プロファイルは,活性層2中において,
ソース領域3側およびドレイン領域4側のピンチオフ電
圧が等しくなるように調整される。
【0016】一般に,MESFETでは,ソース領域を
接地し,ドレイン領域を正電位にバイアスすると活性層
中の空乏層は,ドレインバイアスによりドレイン領域側
が深く伸びた形となる。ソース領域側の空乏層の深さ
は,ゲートバイアスのみによって左右される。
【0017】従来のMESFETでは,活性層中の不純
物濃度ピークが活性層のほぼ中間の深さにあるため,論
理しきい値であるゲートバイアス(0.4V)近傍でチ
ャネルの抵抗が余り変化しないので,相互コンダクタン
スgm の値が伸びない。
【0018】本発明の構造では,活性層2中のソース領
域3側の不純物濃度ピークが活性層2の表面付近にある
ので,チャネル抵抗が低く,論理しきい値であるゲート
バイアス(0.4V)近傍でチャネル抵抗の変化が大き
くなるため,このバイアス下での相互コンダクタンスg
m が増加する。
【0019】
【実施例】図1は,本発明の一実施例を示す図である。
同図において,1はGaAs基板,2は活性層,3はn
+ ソース領域,4はn+ ドレイン領域,5はゲート電
極,6はソース電極,7はドレイン電極である。
【0020】本実施例のGaAsMESFETは,n+
ソース領域3,ゲート電極5下の活性層2,およびn+
ドレイン領域4を備え,活性層2中に模式的に2つの曲
線で示すように,活性層2は,ソース領域3側における
不純物濃度ピークの表面からの深さがドレイン領域4側
における不純物濃度ピークの表面からの深さより浅い不
純物プロファイルを持っている。
【0021】本実施例のGaAsMESFET構造で
は,活性層2中のn+ ソース領域3側の不純物濃度ピー
クが活性層2の表面付近にあるので,チャネル抵抗が低
く,論理しきい値であるゲートバイアス(0.4V)近
傍でチャネル抵抗の変化が大きくなるため,このバイア
ス下での相互コンダクタンスgm が増加する。
【0022】図6に,相互コンダクタンスのゲートバイ
アス依存特性の一例を示す。同図から,従来のGaAs
MESFETの相互コンダクタンスgm 値に比べて,本
発明のGaAsMESFETの相互コンダクタンスgm
値は,論理しきい値であるゲートバイアス(0.4V)
近傍で増加していることがわかる。
【0023】次に,図1に示すGaAsMESFETの
製造方法を工程順に説明する。 [工程1,図2]GaAs基板11上に第1フォトレジ
スト12を塗布した後,フォトリソグラフィ技術により
ドレイン側活性層およびドレイン領域形成部分のみ開口
した。
【0024】第1フォトレジスト12をマスクとして,
Siイオンを加速エネルギー30keV,ドーズ量2.
0×1012cm-2で注入し,nドレイン側活性層13を
形成した。
【0025】[工程2,図2,図3]第1フォトレジス
ト12を剥離した後,全面にCVD法にて厚さ300Å
のSiN膜14を堆積した。
【0026】[工程3,図4]全面に第2フォトレジス
ト15を塗布した後,フォトリソグラフィ技術によりソ
ース側活性層およびソース領域形成部分のみ開口した。
【0027】第2フォトレジスト15をマスクとして,
Siイオンを加速エネルギー40keV,ドーズ量3.
5×1012cm-2で注入し,nソース側活性層16を形
成した。加速エネルギーおよびドーズ量は,本工程のイ
オン注入がSiN膜14を透過するスルー注入であるた
め,注入Siイオンのピーク濃度は表面近くになるよう
にし,nソース側活性層16のピンチオフ電圧が工程1
(図2)のベア注入で形成したnドレイン側活性層13
のピンチオフ電圧と同じになるように,設定した。
【0028】[工程4,図4,図5]第2フォトレジス
ト15を剥離した後,SiN膜14を除去した。nドレ
イン側活性層13およびnソース側活性層16に均等に
跨がるようにゲート電極17を形成した。
【0029】[工程5,図1]ゲート電極5をマスクと
してイオン注入により,n+ ソース領域3およびn+
レイン領域4を形成した。
【0030】ソース電極6およびドレイン電極7を形成
した。以上の各工程を経て図1に示すGaAsMESF
ETを作製した。比較のために,Siイオンを加速エネ
ルギー30keV,ドーズ量2.0×1012cm-2で注
入して活性層を形成した従来構造のGaAsMESFE
Tを作製した。
【0031】本実施例のGaAsMESFETおよび従
来構造のGaAsMESFETの相互コンダクタンスの
ゲートバイアス依存特性を図6に示す。同図から,本発
明構造GaAsMESFETの相互コンダクタンスgm
は,従来構造GaAsMESFETの相互コンダクタン
スgm に比べて,論理しきい値であるゲートバイアスV
GS=0.4V近傍において増加しているのがわかる。
【0032】また,DCFLのリング発振器の評価で
は,従来構造GaAsMESFETの30psecに対
して,本発明構造GaAsMESFETは,2割減の2
4psecの動作速度が得られた。
【0033】上述の実施例では,イオン注入によりゲー
ト電極下の活性層をソース領域側とドレイン領域側とで
不純物濃度プロファイルが異なるように形成した例を示
したが,ALE(Atomic Layer Epitaxy) 法を用い,ソ
ース領域側活性層およびドレイン領域側活性層を別々に
選択成長させて形成してもよい。
【0034】また,本発明は,MESFETの他に,M
ISFET(Metal Insulator Semiconductor FET)やH
EMT(High Electron Mobility Transistor)などに適
用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば,基本論理回路の論理し
きい値近傍におけるFETの相互コンダクタンスgm
増加させることができるので,回路のより高速化を達成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の製造方法の一工程を示す図である。
【図3】本発明の製造方法の一工程を示す図である。
【図4】本発明の製造方法の一工程を示す図である。
【図5】本発明の製造方法の一工程を示す図である。
【図6】相互コンダクタンスのゲートバイアス依存特性
を示す図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 活性層 3 n+ ソース領域 4 n+ ドレイン領域 5 ゲート電極 6 ソース電極 7 ドレイン電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース領域,ゲート電極下の活性層,お
    よびドレイン領域を備えた電界効果トランジスタにおい
    て, 前記活性層が,前記ソース領域側における不純物濃度ピ
    ークの表面からの深さが前記ドレイン領域側における不
    純物濃度ピークの表面からの深さより浅い不純物プロフ
    ァイルを有することを特徴とする電界効果トランジス
    タ。
  2. 【請求項2】 ソース領域,ゲート電極下の活性層,お
    よびドレイン領域を備えた電界効果トランジスタにおい
    て, 前記活性層が,前記ドレイン領域側における不純物濃度
    ピークの表面からの深さが前記ソース領域側における不
    純物濃度ピークの表面からの深さより浅い不純物プロフ
    ァイルを有することを特徴とする電界効果トランジス
    タ。
  3. 【請求項3】 ソース領域,ゲート電極下の活性層,お
    よびドレイン領域を備えた電界効果トランジスタの製造
    方法であって, 半導体基板上に活性層を形成すべき部分のうちソース領
    域側またはドレイン領域側のいずれか一方のみ開口した
    第1のマスクを形成し,不純物イオンを注入する工程
    と, 第1のマスクを除去した後,半導体基板の表面に絶縁膜
    を形成する工程と, 該絶縁膜上に活性層を形成すべき部分のうちソース領域
    側またはドレイン領域側の他方のみ開口した第2のマス
    クを形成し,不純物イオンを注入する工程とを含み,前
    記活性層が,前記ソース領域側と前記ドレイン領域側と
    で不純物濃度ピークの表面からの深さが異なる不純物プ
    ロファイルを有するようにすることを特徴とする電界効
    果トランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 ソース領域,ゲート電極下の活性層,お
    よびドレイン領域を備えた電界効果トランジスタの製造
    方法であって, 半導体基板上に活性層を形成すべき部分のうちソース領
    域側のみを第1の絶縁膜で被覆した後,不純物のドープ
    量を制御しながらエピタキシャル成長して,活性層のド
    レイン側部分およびドレイン領域形成部分を形成する工
    程と, 半導体基板上に活性層を形成すべき部分のうちドレイン
    領域側のみを第2の絶縁膜で被覆し,不純物のドープ量
    を制御しながらエピタキシャル成長して,活性層のソー
    ス側部分およびソース領域形成部分を形成する工程とを
    含み,前記活性層が,前記ソース領域側における不純物
    濃度ピークの表面からの深さと前記ドレイン領域側にお
    ける不純物濃度ピークの表面からの深さとが異なる不純
    物プロファイルを有するようにすることを特徴とする電
    界効果トランジスタの製造方法。
JP18141591A 1991-07-23 1991-07-23 電界効果トランジスタおよびその製造方法 Withdrawn JPH0529348A (ja)

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