JPH05295242A - めっき特性に優れた熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

めっき特性に優れた熱可塑性樹脂組成物

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JPH05295242A
JPH05295242A JP10312392A JP10312392A JPH05295242A JP H05295242 A JPH05295242 A JP H05295242A JP 10312392 A JP10312392 A JP 10312392A JP 10312392 A JP10312392 A JP 10312392A JP H05295242 A JPH05295242 A JP H05295242A
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thermoplastic resin
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 めっき特性に優れた熱可塑性樹脂組成物を提
供する。 【構成】 ポリエステル樹脂10〜75重量部、ポリカ
ーボネート樹脂10〜75重量部、ABS樹脂10〜5
0重量部及びエポキシ変性AS樹脂5〜70重量部の合
計量100重量部に対して、強化用充填材0〜100重
量部から成る熱可塑性樹脂組成物。 【効果】 めっき特性、耐衝撃性と射出成形時の流動加
工性に優れた熱可塑性樹脂組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、めっき特性に優れた熱
可塑性樹脂組成物に関し、詳しくは特定の重合体を含む
ポリエステル−ポリカーボネート−ABS樹脂系組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル樹脂は、耐薬品性や流動加
工性に優れているため電気電子部品、自動車部品などの
分野に使用されている。しかし、衝撃強さとりわけノッ
チ付きの衝撃強さが低いため耐衝撃性を必要とする用途
での使用がかなり制限されている。一方ポリカーボネー
ト樹脂は耐衝撃性や透明性に優れており広範な分野に使
用されているが、耐薬品性に劣ったり衝撃強度が厚みに
よって大きく変化する欠点も有している。このため薬品
に接触する部位での使用が制限されている。そこでポリ
エステル樹脂においては、耐衝撃改良を目的とした樹脂
組成物の研究が行われ、ポリエステル樹脂にABS樹脂
をブレンドする方法(特公昭51−25261号公
報)、ポリエステル樹脂にポリカーボネート樹脂,AB
S樹脂をブレンドする方法が提案されている。(特公昭
55−9435)このうちポリエステル樹脂・ポリカー
ボネート樹脂・ABS樹脂の3元系からなる組成物は、
耐薬品性、耐衝撃性に優れた特性を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
得られる樹脂組成物は耐衝撃性の改良効果が認められる
ものの、OA機器などでは必須である電磁波障害の防止
に用いられるめっき特性が不十分である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはめ
っき特性を改良する方法について鋭意検討したところ、
特定の共重合体並びに必要により強化充填材を特定の割
合で配合することにより目的を達成できることを見い出
し本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は下記成分(A)、(B)、
(C)及び(D)の合計量100重量部と強化用充填材
(E)0〜100重量部から成るめっき特性に優れた高
流動性熱可塑性樹脂組成物である。 (A)ポリアルキレンテレフタレートを主体とするポリエステル樹脂 10〜85重量部 (B)ポリカーボネート樹脂 10〜85重量部 (C)ABS樹脂 10〜50重量部 (D)シアン化ビニル単量体 (I) 15〜40重量% 芳香族ビニル単量体 (II) 60〜84.9重量% エポキシ基含有ビニル単量体(III) 0.1〜0.7重量% を重合して得られる重合体 5〜70重量部
【0006】本発明におけるポリアルキレンテレフタレ
ートを主体とするポリエステル樹脂(A)は、主として
炭素数8〜22個の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜2
2個のアルキレングリコールあるいはシクロアルキレン
グリコールからなるものを50重量%以上含むものであ
り、所望により劣位量の脂肪族ジカルボン酸、例えばア
ジピン酸やセバチン酸などを構成単位として含んでいて
もよく、またポリエチレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール等のポリアルキレングリコールを構成単
位として含んでもよい。特に好ましいポリエステル樹脂
としてはポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチ
レンテレフタレート等が挙げられる。これらのポリエス
テル樹脂は単独であるいは2種以上を混合して用いられ
る。ポリエステル樹脂(A)の使用量は(A)、
(B)、(C)および(D)成分の合計量100重量部
のうち15〜75重量部である。
【0007】本発明におけるポリカーボネート樹脂
(B)は、ジヒドロキシジアリールアルカンから得ら
れ、任意に枝分かれしても良い。これらポリカーボネー
ト樹脂は公知の方法により製造されるものであり、一般
にジヒドロキシまたはポリヒドロキシ化合物をホスゲン
または炭酸のジエステルと反応させることにより製造さ
れる。ジヒドロキシジアリールアルカンは、ヒドロキシ
基に関しオルトの位置にアルキル基、塩素原子、臭素原
子を有するものも含む。ジヒドロキシジアリールアルカ
ンの好ましい具体例としては4,4’−ジヒドロキシ−
2,2−ジフェニルプロパン(=ビスフェノールA)、
テトラメチルビスフェノールA及びビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン等が挙げ
られる。また、分岐したポリカーボネートは、例えばジ
ヒドロキシ化合物の一部、例えば0.2〜2モル%をポ
リヒドロキシ化合物の具体例としては、フロログリシノ
ール、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−ヘプテン、4,6−ジメチル−
2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプ
タン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)
−ベンゼン等が挙げられる。
【0008】このポリカーボネート樹脂(A)の使用量
は(A)、(B)、(C)及び(D)の合計量100重
量部のうち10〜85重量部であり、10重量部未満で
あれば得られる樹脂組成物からの成形品の耐衝撃性や耐
熱性が劣り、85重量部を超える場合は成形性が劣った
り、めっき性が不良のため好ましくない。
【0009】次に、本発明におけるABS樹脂(C)は
ブタジエン単位から構成されるゴム質重合体に、シアン
化ビニル単量体、芳香族ビニル単量体をグラフト重合し
て得られるものである。ゴム質重合体としては、ポリブ
タジエン単位を50%以上含有し劣位量のスチレン単
位、アクリロニトリル単位等を含む共重合体、例えばス
チレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体等がある。
【0010】グラフト重合体中のゴム質重合体の含有量
は50〜80重量%であることが好ましい。50重量%
未満の場合、次に述べるグラフト重合していない樹脂成
分の含有量が増加傾向にあり、また80重量%を超える
場合にはABS樹脂を粉体として得ることが困難とな
る。またゴム質重合体にグラフト重合していない樹脂成
分の含有量が全樹脂組成物((A)、(B)、(C)及
び(D)の合計量100重量部)中7重量%以下にする
ことが特に好ましい。7重量%を超える場合にはポリエ
ステル樹脂やポリカーボネート樹脂との相溶性に劣るシ
アン化ビニル単量体と芳香族ビニル単量体からなる共重
合体(例えばAS樹脂)が増加する傾向にある。
【0011】グラフト重合に用いられるシアン化ビニル
単量体としてはアクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、エタクリロニトリル、フマロニトリルなどが挙げら
れ、これらは単独でまたは併用して使用することができ
る。グラフト単量体中のシアン化ビニル単量体の割合は
好ましくは15〜40重量%である。15重量%未満で
は得られる樹脂組成物の耐衝撃性や耐薬品性に劣る傾向
となり、また40重量%を超える場合は得られる樹脂組
成物を形成する際の着色が大きくなる。
【0012】また、グラフト重合に用いる芳香族ビニル
単量体としてはスチレン、α−メチルスチレン、o−メ
チルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、p−メチル
スチレン、t−ブチルスチレン、ハロゲン化スチレン、
p−エチルスチレン等が挙げられ、これらは単独または
2種以上を併用することができる。芳香族ビニル単量体
のグラフト単量体に占める割合は好ましくは25〜85
重量%であり、これらの範囲をはずれる場合は耐衝撃
性、成形性の少なくとも1つが劣る。
【0013】また、グラフト重合時には劣位量の共重合
可能な他のビニル単量体を共重合できる。共重合可能な
他のビニル単量体としてはメタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル等のメタクリル酸エステルやN−フェニル
マレイミドのようなマレイミド単量体が挙げられるが、
特にこれらに限定されるものではない。これらの共重合
可能な他のビニル単量体はグラフト単量体中35重量%
までの範囲で必要に応じて使用される。
【0014】ABS樹脂(C)の使用量は(A)、
(B)、(C)及び(D)成分の合計量100重量部中
10〜50重量部であり、好ましくは10〜35重量部
である。10〜50重量部の範囲を外れる場合は耐衝撃
性や耐薬品性の少なくとも1つが劣るため好ましくな
い。35重量部を超え50重量部以下の場合はグラフト
重合していないフリーのAS樹脂が増加する傾向にあ
り、これを7重量%以下にするには高いグラフト率が必
要になる。
【0015】グラフト結合していないフリーの樹脂成分
の含有量は次のようにして求めたものである。即ち、グ
ラフト共重合体2.5gをアセトン90ml中に浸漬し、
65℃で3時間加熱後、遠心分離機を用い1500rp
mにて30分間遠心分離する。しかる後、上澄み液を除
去し、残分を真空乾燥機にて65℃で12時間乾燥し、
乾燥後の試料を精秤し、その重量をG(g)とする。グ
ラフト重合していないフリーの樹脂成分の含有量X
(%)(グラフト共重合体に対して)は、次式により求
めることができる。
【0016】
【数1】
【0017】本発明における重合体(D)は、シアン化
ビニル単量体15〜40重量%、芳香族ビニル単量体6
0〜84.9重量%、エポキシ基含有ビニル単量体0.1
〜0.7重量%を重合して得られるものである。シアン
化ビニル単量体や芳香族ビニル単量体は、ABS樹脂
(B)で用いられるものと同じものが使用できる。シア
ン化ビニル単量体の含有量はグラフト単量体の合計量に
対して15〜40重量%、好ましくは15〜25重量%
である。この範囲をはずれる場合は耐衝撃性、耐薬品性
あるいは成形品の着色性、流動加工性の少なくとも1つ
が劣るものとなる。また、芳香族ビニル単量体の含有量
は重合体(D)に用いる単量体の合計量に対して60〜
84.9重量%であり、この範囲をはずれる場合は耐衝
撃性、射出成形時の流動加工性が低下する。
【0018】エポキシ基含有ビニル単量体としてはグリ
シジルメタクリレート、グリシジルアクリレート等が挙
げられるが、グリシジルメタクリレートが特に好まし
い。エポキシ基含有ビニル単量体の含有量は、重合体
(D)に用いる単量体の合計量に対して0.1〜0.7重
量%である。0.1重量%未満では耐衝撃性の改良効果
が劣り、0.7重量%を超える場合は成形時の流動性が
低下したり、耐衝撃性が低下する傾向にある。
【0019】重合体(D)には、上記単量体の他に劣位
量の共重合可能な他のビニル単量体を用いることができ
る。これらの単量体としてはメタクリル酸メチル等のメ
タクリル酸エステルや2−ビニルピリジン、4−ビニル
ピリジンやN−フェニルマレイミドのようなマレイミド
単量体が挙げられるが、特にこれらに限定されるもので
はない。これらの共重合可能な他の単量体は重合体
(D)中35重量%までの範囲で必要に応じて使用され
る。
【0020】重合体(D)の含有量は5〜70重量部で
あり、5重量部未満ではめっき特性,弾性率の特性が劣
るものとなる。また70重量部を超える場合は耐薬品性
や耐衝撃性の少なくとも1つが劣るものとなる。また、
重合体(D)は0.2%ジメチルホルムアミド溶液で測
定した還元粘度ηSP/Cが0.55以下であることが好ま
しい。0.55を超える場合は射出成形時の流動加工性
が劣る傾向となる。
【0021】本発明の樹脂組成物は、さらに必要に応じ
て強化用充填材(E)を配合することによって耐熱性、
剛性、寸法安定性を向上させることができる。強化用充
填材(E)としてはガラス繊維、カーボン繊維等の無機
繊維やウオラストナイト、タルク、マイカ粉、ガラス
箔、チタン酸カリ等の無機フィラーの少なくとも1種で
あるが、特にこれらに限定されるものではない。また得
られる樹脂組成物による成形品の外観向上を目的にして
これらの粉砕品も好ましく用いられる。強化用充填材
(E)の使用量は(A)、(B)、(C)及び(D)成
分の合計量100重量部に対して0〜100重量部であ
る。100重量部を超える場合は、得られる樹脂組成物
の耐衝撃性や表面外観が劣るため、本発明の目的とする
ものにならない。
【0022】さらに、本発明の樹脂組成物には必要に応
じて改質剤、離型剤、光や熱に対する安定剤、染料、顔
料等の添加剤を適宜加えることができる。本発明の熱可
塑性樹脂組成物の調整方法としては、通常の樹脂のブレ
ンドで用いられるヘンシェルミキサー、タンブラーなど
の装置を使用することができる。また、賦型についても
単軸押出機、二軸押出機、射出成形機等の通常の賦型に
用いられる装置を使用することができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、実施例中「部」、「%」とあるのはそれ
ぞれ「重量部」、「重量%」を表す。なお、実施例中の
各物性の評価は下記の方法によった。 (1)アイゾット衝撃強度 ASTM D−256に準じて6.3mm厚みのノッチ付
き試片を使用して測定した。
【0024】(2)めっきつきまわり性、密着強度 金型温度60℃、射出速度最小、シリンダー温度260
℃で成形した50mm×90mm×3mm厚みの成形品に下記
条件でめっきした。めっき後室温で24時間放置した
後、ニチバン(株)セロテープCT−18にて剥離テスト
を行った。めっきが剥離しテープに付着したものを密着
強度×、全く剥離しないものを○とした。なお、試片全
面にめっきが析出したものをめっきつきまわり性○、未
着の部分があるものをつきまわり性×として評価した。 「めっき条件」エッチング(CrO3400g/l、H2
SO4 20容量%)60℃、15分間処理 酸処理(HCl10容量%)室温、1分間処理 キャタライザー(奥野製薬工業(株)製、「キャタリス
トA−30」)20℃、2分間浸漬 アクセラレーター(H2SO4 10容量%)、40℃、
3分間浸漬 無電解ニッケルめっき(奥野製薬工業(株)製、「TM
P」)35℃、5分浸漬
【0025】(3)耐薬品性 2.3mm厚み、12.7mm幅、127mm長さの試片を用
い、支点から100mmの所に150グラムの荷重をかけ
る。荷重をかけた後すぐに試片にブレーキフルード(ト
ヨタ自動車(株)2500H)を塗布し、ポリエステルフ
ィルムを上から乗せ、破断までの時間を求めた。
【0026】(4)ショートショット圧(SS圧) SS圧は、M−100((株)名機製作所)を用いて1
00mm角板、厚さ3mmをシリンダー温度240℃で成形
する時の成形可能な最小圧力を成形機の最大圧力(20
00kg・f/cm2)に対する百分率で表示した。
【0027】参考例 本実施例に使用する各成分は下記の方法により製造し
た。 ポリエステル樹脂(A) ポリエステル樹脂(A)としては、極限粘度[η]が
1.05であるポリテトラメチレンテレフタレートを使
用した。 ポリカーボネート樹脂(B) ポリカーボネート樹脂(B)としては、三菱化成(株)
製ノバレックス7022PJを使用した。
【0028】グラフト共重合体(C−1)の製造 固形分含量が35%、平均粒子径0.08μmのポリブタ
ジエンラテックス63.5部(固形分として)にアクリ
ル酸n−ブチル単位85%、メタクリル酸単位15%か
らなる平均粒子径0.08μmの共重合体ラテックス1.
5部(固形分として)を攪拌しながら添加し、30分攪
拌を続け平均粒子径0.28μmの肥大化ゴムラテックス
を得た。得られた肥大化ゴムラテックスを反応容器に加
え、更に蒸留水20部、ナフタレンスルホン酸ホルマリ
ン縮合物(デモールN:花王(株)製)0.2部、水酸
化ナトリウム0.02部、デキストローズ0.35部を加
え反応器内の温度を60℃に上げた後、硫酸第一鉄0.
006部、ピロリン酸ナトリウム0.2部を加え、更に
アクリロニトリル10.5部、スチレン24.5部、t−
ドデシルメルカプタン0.2部、クメンヒドロパーオキ
サイド0.12部からなる混合物を攪拌しながら90分
間にわたり連続的に滴下した後1時間保持して冷却し
た。得られたグラフト共重合体ラテックスを希硫酸で凝
析した後洗浄、濾過、乾燥してグラフト共重合体(C−
1)を得た。得られたグラフト共重合体(C−1)中の
グラフト結合していない樹脂成分の含有量を前述の方法
により測定した結果4%であった。
【0029】グラフト共重合体(C−2)の製造 固形分含量が35%、平均粒子形0.08μmのポリブタ
ジエンラテックス39部(固形分として)にアクリル酸
n−ブチル単位85%、メタクリル酸単位15%からな
る平均粒子形0.08μmの共重合体ラテックス1部(固
形分として)を攪拌しながら添加し、30分間攪拌を続
け、平均粒子径0.28μmの肥大化ゴムラテックスを得
た。得られた肥大化ゴムラテックスを反応容器に加え、
更に蒸留水50部、デモールN0.2部、水酸化ナトリ
ウム0.02部、デキストローズ0.35部を加え反応容
器内の温度を60℃に上げた後、硫酸第一鉄0.006
部、ピロリン酸ナトリウム0.2部を加え、更にアクリ
ロニトリル17.4部、スチレン42.6部、t−ドデシ
ルメルカプタン0.4部、クメンハイドロパーオキサイ
ド0.24部からなる混合物を攪拌しながら120分間
にわたり連続的に滴下した後、1時間保持して冷却し
た。得られた共重合体ラテックスを希硫酸で凝析した後
洗浄、濾過、乾燥してグラフト共重合体(C−2)を得
た。グラフト結合していないフリーの樹脂成分の含有量
は25%であった。
【0030】共重合体(D−1)の製造 蒸留水115部に第三燐酸カルシウム1部、デモールP
(花王(株)製)0.001部を反応釜に仕込み攪拌し
た。これにアクリロニトリル23部、スチレン66.7
部、グリシジルメタクリレート0.3部、t−ドデシル
メルカプタン0.5部、アゾビスイソブチロニトリル
0.17部、ガファックGB−520(東邦化学工業
(株)製)0.003部の混合物を加え懸濁液状にした
後75℃に昇温し、240分間保持し重合を完結した。
得られた共重合体(D−1)の還元粘度は0.49であ
った。
【0031】共重合体(D−2)の製造 蒸留水115部に第三燐酸カルシウム1部、デモールP
0.001部を反応釜に仕込み攪拌した。これにアクリ
ロニトリル18部、スチレン81.75部、グリシジル
メタクリレート0.25部、t−ドデシルメルカプタン
0.6部、アゾビスイソブチロニトリル0.17部、ガフ
ァックGB−520 0.003部の混合物を加え懸濁
液状にした後75℃に昇温し、240分間保持し重合を
完結した。得られた共重合体(D−2)の還元粘度は
0.47であった。
【0032】共重合体(D−3)の製造 蒸留水115部に第三燐酸カルシウム1部、デモールP
0.001部を反応釜に仕込み攪拌した。これにアクリ
ロニトリル28部、スチレン71.7部、グリシジルメ
タクリレート0.3部、t−ドデシルメルカプタン0.6
部、アゾビスイソブチロニトリル0.17部、ガファッ
クGB−520 0.003部の混合物を加え懸濁液状
にした後75℃に昇温し、240分間保持し重合を完結
した。得られた共重合体(D−3)の還元粘度は0.4
7であった。
【0033】共重合体(D−4)の製造 蒸留水115部に第三燐酸カルシウム1部、デモールP
0.001部を反応釜に仕込み攪拌した。これにアクリ
ロニトリル28部、スチレン71.7部、グリシジルメ
タクリレート0.3部、t−ドデシルメルカプタン0.3
部、アゾビスイソブチロニトリル0.17部、ガファッ
クGB−520 0.003部の混合物を加え懸濁液状
にした後75℃に昇温し、240分間保持し重合を完結
した。得られた共重合体(D−4)の還元粘度は0.6
5であった。
【0034】共重合体(D−5)の製造 蒸留水115部に第三燐酸カルシウム1部、デモールP
0.001部を反応釜に仕込み攪拌した。これにアクリ
ロニトリル28部、スチレン72部、t−ドデシルメル
カプタン0.3部、アゾビスイソブチロニトリル0.17
部、ガファックGB−520 0.003部の混合物を
加え懸濁液状にした後75℃に昇温し、240分間保持
し重合を完結した。得られた共重合体(C−5)の還元
粘度は0.65であった。
【0035】共重合体(D−6)の製造 蒸留水115部に第三燐酸カルシウム1部、デモールP
0.001部を反応釜に仕込み攪拌した。これにアクリ
ロニトリル23部、スチレン77部、t−ドデシルメル
カプタン0.5部、アゾビスイソブチロニトリル0.17
部、ガファックGB−520 0.003部の混合物を
加え懸濁液状にした後75℃に昇温し、240分間保持
し重合を完結した。得られた共重合体(C−6)の還元
粘度は0.49であった。
【0036】共重合体(D−7)の製造 蒸留水115部に第三燐酸カルシウム1部、デモールP
0.001部を反応釜に仕込み攪拌した。これにアクリ
ロニトリル23部、スチレン76.4部、グリシジルメ
タクリレート1.0部 t−ドデシルメルカプタン0.5
部、アゾビスイソブチロニトリル0.17部、ガファッ
クGB−520 0.003部の混合物を加え懸濁液状
にした後75℃に昇温し、240分間保持し重合を完結
した。得られた共重合体(D−7)の還元粘度は0.4
9であった。
【0037】共重合体(D−8)の製造 蒸留水115部に第三燐酸カルシウム1部、デモールP
0.001部を反応釜に仕込み攪拌した。これにアクリ
ロニトリル23部、スチレン76.7部、グリシジルメ
タクリレート0.05部、t−ドデシルメルカプタン0.
5部、アゾビスイソブチロニトリル0.17部、ガファ
ックGB−520 0.003部の混合物を加え懸濁液
状にした後75℃に昇温し、240分間保持し重合を完
結した。得られた共重合体(D−8)の還元粘度は0.
49であった。
【0038】共重合体(D−9)の製造 蒸留水115部に第三燐酸カルシウム1部、デモールP
0.001部を反応釜に仕込み攪拌した。これにアクリ
ロニトリル23部、スチレン76.7部、グリシジルメ
タクリレート0.3部、t−ドデシルメルカプタン0.3
部、アゾビスイソブチロニトリル0.17部、ガファッ
クGB−520 0.003部の混合物を加え懸濁液状
にした後75℃に昇温し、240分間保持し重合を完結
した。得られた共重合体(D−9)の還元粘度は0.6
4であった。
【0039】強化用充填材(E) ガラス繊維としてECSO3T−34(日本電気硝子
(株)製)、炭素繊維としてパイロフィルTR−06N
(三菱レイヨン(株)製)を、タルクとしてマイクロタ
ルクMP10−52(ファイザーMSP(株)製)を使
用した。
【0040】実施例1〜11、比較例1〜11 上記の(A)〜(E)の各成分を表1及び表2に示す割
合で配合し、スーパーミキサー((株)カワタ製)にて
5分間混合した後、スクリューの直径37mmの2軸押出
機でペレット化した。得られたペレットを用いて射出成
形して試片を得た後、各種物性を前記方法により評価し
た。結果を表1及び表2に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、めっき
特性、耐衝撃性と射出成形時の流動加工性に優れたもの
であるので、コンピューターのハウジング・電子部品等
の広範な分野で極めて有用であり、その工業的意義は大
きい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 55/02 LMF 7142−4J 69/00 LPN 8416−4J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(A)、(B)、(C)及び
    (D)の合計量100重量部と強化用充填材(E)0〜
    100重量部から成るめっき特性に優れた高流動性熱可
    塑性樹脂組成物。 (A)ポリアルキレンテレフタレートを主体とするポリエステル樹脂 10〜75重量部 (B)ポリカーボネート樹脂 10〜75重量部 (C)ABS樹脂 10〜50重量部 (D)シアン化ビニル単量体 (I) 15〜40重量% 芳香族ビニル単量体 (II) 60〜84.9重量% エポキシ基含有ビニル単量体(III) 0.1〜0.7重量% を重合して得られる重合体 5〜70重量部
  2. 【請求項2】 ABS樹脂(C)中のブタジエン系ゴム
    質重合体が50〜80重量%である請求項第1項記載の
    熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ABS樹脂(C)中のゴム質重合体に結
    合していない樹脂成分の含有量が、全樹脂組成物
    ((A)、(B)、(C)及び(D)の合計量100重
    量部))中7重量%以下である請求項第1項ならびに第
    2項記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 重合体(D)のシアン化ビニル単量体が
    15〜25重量%である請求項第1項ないし第3項性樹
    脂組成物。
  5. 【請求項5】 重合体(D)中の0.2%ジメチルホル
    ムアミド溶液で測定した還元粘度ηSP/Cが0.55以下
    である請求項第1項ないし第4項記載の熱可塑性樹脂組
    成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001042361A3 (de) * 1999-12-09 2001-11-08 Basf Ag Isotrope thermoplastische formmassen auf basis von polycarbonat und styrolcopolymeren
JP2008189716A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Du Pont Toray Co Ltd 複合成形用熱可塑性エラストマ樹脂組成物および成形体
US20120101190A1 (en) * 2010-10-22 2012-04-26 Fuji Xerox Co., Ltd. Resin composition and resin molded article
JP2015168819A (ja) * 2014-03-11 2015-09-28 旭化成ケミカルズ株式会社 熱可塑性樹脂組成物及びその成形体

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