JPH05301087A - 廃液処理方法 - Google Patents

廃液処理方法

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JPH05301087A
JPH05301087A JP11385891A JP11385891A JPH05301087A JP H05301087 A JPH05301087 A JP H05301087A JP 11385891 A JP11385891 A JP 11385891A JP 11385891 A JP11385891 A JP 11385891A JP H05301087 A JPH05301087 A JP H05301087A
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JP
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waste liquid
water
acid
color
solution
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Application number
JP11385891A
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English (en)
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Hirohiko Tsuzuki
博彦 都築
Hideo Miyazaki
英男 宮崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】重金属イオンを増加させることなく、廃液を有
効に無害化する。 【構成】金属イオンと水溶性の錯体を形成しうる有機物
質を含有する水性廃液を、酸素とともにチタン製の容器
を用いて、温度375℃以上、水の分圧230atm 以上
になるように加熱加圧する廃液処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属付イオンと水溶性
の錯体を形成する有機物質を含有する廃液、特にハロゲ
ンイオンが5m mol/リットル以上を含有する廃液、例え
ば現像液や定着液などからの写真廃液中の被酸化性物質
を超臨界状態の水および酸素により浄化し、その高いC
OD値(化学的酸素要求量)を有する成分を容易に除去
する処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液状廃棄物(廃液)の投棄、あるいは河
川、下水への放流に当たっては、有害金属、pH、酸素
消費量、トリクロロエチレンなどの有害有機化合物等種
々の環境汚染要因について、一定基準を満たして安全で
あることが確認されていなければならない。このような
液状産業廃棄物の処理には焼却あるいは活性汚泥処理、
塩素、次亜塩素酸塩、オゾンなどによる化学的酸化法、
特に過酸化水素と金属または金属化合物を用いる方法、
活性炭、無機吸着剤、あるいは有機高分子材料による吸
着除去法、廃液を加熱蒸発させる蒸発法、廃液を再利用
可能な濃厚液と廃棄可能の希薄液に分ける逆浸透法や透
析法、さらには、廃液を高温高圧とし超臨界状態の水お
よび酸素を用いた方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの諸方法は、C
ODの低減には有効なもの、有害金属の除去には有効な
もの、濃厚液には適しているが希薄液には適さないも
の、あるいはその逆のものなどがある。しかし、廃液中
の環境汚染要因が複数であって複雑な場合(これが通常
一般の姿である)には、いずれの方法も十分満足なレベ
ルまで廃液を無害化することが困難である。
【0004】このような廃液の一例としてはハロゲン化
銀写真感光材料処理廃液が挙げられる。この廃液は写真
処理工程で排出される現像廃液、定着廃液、漂白廃液又
は漂白定着廃液あるいは他の液浴からの廃液を含んでお
り、有機、無機のCOD寄与成分、銀、鉄などの重金属
化合物、高濃度の塩類、特に多くのエチレンジアミン四
酢酸の如き、金属イオンと水溶性の錯体を形成する有機
物質や臭化物イオンやヨウ化物イオンを含んでおり、環
境汚染要因には、COD、BOD、重金属、場合により
pH、フェノール類などがある。したがってその無害化
処理はそれぞれの面から有効な手段でなければならない
ので困難で問題である。
【0005】そのため、一つの手段で一挙に処理する解
決策としては、蒸発法が挙げられる。すなわち廃液を蒸
発させて処理し易い濃厚廃液とか固型スラッジ残渣の形
にしてしまうと環境中へ液状で排出するものがなくなる
ので前記した種々の水質汚染要因の問題は解消する。し
かしそのさい大量の蒸気が発生し、揮発性物質などその
中に入ってくるので、新たな問題として悪臭、有害物等
による空気汚染が生じる。したがって蒸発気体を再凝縮
させて、液体として回収させるという対策も考えられる
が、この凝縮液のCODが新たな環境汚染因子となる。
【0006】また廃液の蒸発凝縮液を活性炭で処理する
方法が知られているが、多くの写真処理廃液の場合、活
性炭カラムの寿命が短いこと、交換頻度が高くなり交換
の手間がかかることなどが問題となっていた。
【0007】一方、このような廃液に対して超臨界水に
よる廃液処理法(例えば特表昭56−501205号、
特開昭57−4225号)を適用すると、処理水から有
機および無機の被酸化性物質は全く検出されないが、処
理前には検出されない重金属(クロムなど)イオンが多
量に検出されるなどの問題があった。
【0008】本発明は以上の問題点を効果的に解決する
新たな方法を提供することを目的としている。
【0009】すなわち本発明は、第1に、前記したよう
な廃液の水質及び空気の両面にわたって環境汚染のない
有効な無害化手段を確立することを目的とする。
【0010】また本発明は、第2に、含有成分の種類が
多く、かつ、濃厚な廃液に適した安価、簡易、確実な除
害手段を提供することを目的とする。
【0011】さらに本発明は、第3に、廃液処理による
重金属イオンの増加することなく処理水を清澄にするこ
とを目的とする。
【0012】さらに、本発明は、第4に、上記のように
廃液の無害化処理時間を短縮するとともに処理を高度に
行わせる方法を提供することを目的とする。
【0013】とりわけ本発明は写真処理廃液に対して上
記した諸目的が特に有効に達せられる処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々の検討
を行った結果、以下の手段を用いることにより、本発明
の目的が効果的に達成できることを見出した。本発明
は、上記のような廃液をチタン製容器で超臨界水処理す
ることで前記の問題点を解決したものである。
【0015】すなわち、本発明は金属イオンと水溶性の
錯体を形成しうる有機物質を0.1m mol/リットル以
上含有する水性廃液を、酸素とともにチタン製もしくは
チタンで内壁を被覆した容器を用いて温度375℃以
上、水の分圧230atm 以上になるように加熱加圧する
ことを特徴とする廃液処理法である。
【0016】本発明についてさらに詳述する。金属イオ
ンと水溶性の錯体を形成する有機物質を0.1m mol/リ
ットル以上含有する水性廃液を酸素とともに、温度37
5℃以上、水の分圧230atm 以上、好ましくは400
℃以上500℃以下、350atm 以上になるように加熱
加圧しその状態を1分以上継続させると廃液のCOD
値、TOC値の低減がはかれる。その際、チタン製もし
くはチタン内壁を被覆した容器を用いることで、処理水
から処理前に含まれていない重金属は検出されない。こ
こで行う処理は連続フロー法、バッチ法のいずれでも良
い。この効果はハロゲンイオン(例えば塩素イオン、臭
素イオン、沃素イオン)を5m mol/リットル、特に10
m mol/リットル以上含有する廃液について特に有効であ
る。本発明を適用する金属イオンと水溶性の錯体を形成
する有機物質としてアミノポリカルボン酸(式1)、ア
ミノポリリン酸(式2)およびそれらの塩を挙げること
ができる。
【0017】式1
【化1】
【0018】式2
【化2】
【0019】R1 及びR3 のアルキル基及びR2 、R4
のアリール基、アルキル基は置換されていてもよく、置
換基としては、カルボキシル基、ホスホノ基、アミノ
基、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリーロ
キシ基等が挙げられ、これらは同様の基で更に置換され
てもよい。
【0020】これらの具体例としては、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸(以下、EDTA)、エチレンジアミンテ
トラ酢酸ジナトリウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸
ジアンモニウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸テトラ
(トリメチルアンモニウム)塩、エチレンジアミンテト
ラ酢酸テトラカリウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸
テトラナトリウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸トリ
ナトリウム塩、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ジエ
チレントリアミンペンタ酢酸ペンタナトリウム塩、エチ
レンジアミン−N−(β−オキシエチル)−N,N′,
N′−トリ酢酸、エチレンジアミン−N−(β−オキシ
エチル)−N,N′,N′−トリ酢酸トリナトリウム
塩、エチレンジアミン−N−(β−オキシエチル)−
N,N′,N′−トリ酢酸トリアンモニウム塩、1,2
−ジアミノプロパンテトラ酢酸、1,2−ジアミノプロ
パンテトラ酢酸ジナトリウム塩、1,3−ジアミノプロ
パンテトラ酢酸、1,3−ジアミノプロパンテトラ酢酸
ジアンモニウム塩、ニトリロトリ酢酸、ニトリロトリ酢
酸トリナトリウム塩、シクロヘキサンジアミンテトラ酢
酸、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム
塩、イミノジ酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、エチ
ルエーテルジアミンテトラ酢酸、グリコールエーテルジ
アミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン
酸、フェニレンジアミンテトラ酢酸、1,3−ジアミノ
プロパノール−N,N,N′,N′−テトラメチレンホ
スホン酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テ
トラメチレンホスホン酸、1,3−プロピレンジアミン
−N,N,N′,N′−テトラメチレンホスホン酸など
を挙げることができるが、もちろんこれらの例示化合物
に限定されない。これらは0.1m mol/リットル以上で
廃液に含まれる。本発明の方法は1.0m mol/リットル
以上であっても有効に行うことができる。
【0021】本発明の処理は、オートクレーブを使用で
きるが反応を行う容器はチタン製又はチタンを内壁に被
覆したものを使う。容器の内壁をチタンで被覆するには
プラズマ溶射法を用いるのが好ましい。また、容器は耐
圧性を壁圧を厚くするなどして強化させておくことが好
ましい。
【0022】本発明の方法は、廃液を酸素とともに加熱
加圧する。酸素は、廃液1リットル当り5Nm3以上、好
ましくは10Nm3以上、更に好ましくは20Nm3以上が
好ましい。
【0023】以下に、本発明の方法が特に有効な写真処
理廃液について説明する。写真処理廃液は写真処理液成
分を主成分としている。また写真処理廃液には、そのほ
か写真処理過程で生成した現像主薬の酸化体、硫酸塩、
ハライドなどの反応生成物や、感光材料から溶け出した
微量のゼラチン、界面活性剤などの成分が含まれてい
る。写真処理液はカラー処理液、黒白処理液、製版作業
に伴う減力液、現像処理タンク洗浄液などがあり、また
写真処理液は黒白現像液、発色現像液、定着液、漂白
液、漂白定着液、画像安定化液などから成る。以下にお
いて現像液の組成などについて説明する。
【0024】多くのカラーペーパー用発色現像液は、カ
ラー現像主薬、亜硫酸塩、ヒドロキシルアミン塩、炭酸
塩、硬水軟化剤などと共にアルキレングリコール類やベ
ンジルアルコール類を含んでいる。一方カラーネガ用発
色現像液、カラーポジ用発色現像液、一部のカラーペー
パー用発色現像液は、これらのアルコール類を含んでい
ない。本発明の方法は、これらアルコール類を含まない
か、あるいは含んでもいても1重量%以下の廃液に対し
て高い電流効率の維持又は低いCODレベルまでの酸化
能を発揮するので、従来方法に比較して一段と有利であ
る。
【0025】発色現像液は、通常、芳香族第一級アミン
カラー現像主薬を含有する。それは主にp−フェニレン
ジアミン誘導体であり、代表例は、N,N−ジエチル−
p−フェニレンジアミン、2−アミノ−5−ジエチルア
ミノトルエン、2−メチル−4−〔N−エチル−N−
(β−ヒドロキシエチル)アミノ〕アニリン、N−エチ
ル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メ
チル−4−アミノアニリンである。また、これらのp−
フェニレンジアミン誘導体は硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩なドノ塩である。該芳香
族第一級現像主薬の含有量は発色現像液1リットル当り
約0.5g〜約10gの範囲である。
【0026】発色現像液中には、保恒剤として種々のヒ
ドロキシルアミン類を含んでいる。ヒドロキシルアミン
類は置換又は無置換いずれも用いられる、置換体の場合
はヒドロキシルアミン類の窒素原子が低級アルキル基に
よって置換されているもの、特に2個のアルキル基(例
えば炭素数1〜3)によって置換されたヒドロキシルア
ミン類である。ヒドロキシルアミン類の含有量は発色現
像液1リットル当り0〜5gである。
【0027】黒白現像廃液には、現像液に用いる現像主
薬としてジヒドロキシベンゼン類、1−フェニル−3−
ピラゾリドン類、ジヒドロキシベンゼン類、p−アミノ
フェノール類、また、アスコルビン酸類が含まれる。
【0028】本発明におけるジヒドロキシベンゼン現像
主薬としては、ハイドロキノン、クロロハイドロキノ
ン、ブロムハイドロキノン、イソプロピルハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、2,3−ジクロロハイドロ
キノン、2,5−ジクロロハイドロキノン、2,3−ジ
プロムハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノ
ンなどがある。
【0029】本発明におけるp−アミノフェノール系現
像主薬としては、N−メチル−p−アミノフェノール、
p−アミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)
−pアミノフェノール、N−(4−ヒドロキシフェニ
ル)グリシン、2−メチル−p−アミノフェノール、p
−ベンジルアミノフェノール等がある。
【0030】本発明における3−ピラゾリドン系現像主
薬としては、1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−
ピラゾリドン、1−p−アミノフェニル−4,4−ジメ
チル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4,4−ジ
メチル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メチ
ル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドンなどがあ
る。
【0031】黒白現像主薬は、通常0.001〜1.2
モル/リットルの量で用いられる。
【0032】現像液で用いる亜硫酸塩の保恒剤として
は、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウ
ム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重
亜硫酸カリウムなどがある。
【0033】pHの設定のために用いるアルカリ剤に
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸
カリウムの如きpH調整剤を含む。
【0034】特開昭62−186259号(ホウ酸
塩)、特開昭60−93433号(例えば、サッカロー
ス、アセトオキシム、5−スルホサルチル酸)、リン酸
塩、炭酸塩などの緩衝剤を含む場合もある。
【0035】また、上記現像液には硬膜剤を含むことも
ある。
【0036】硬膜剤としては、ジアルデヒド系硬膜剤ま
たはその重亜硫酸塩付加物が好ましく用いられるが、そ
の具体例を挙げれば、グルタルアルデヒド、またはこの
重亜硫酸塩付加物などがある。
【0037】上記成分以外に用いられる添加剤として
は、臭化ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如
き現像抑制剤:エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ジメチルホルムアミ
ド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリコール、エタノ
ール、メタノールの如き有機溶剤:1−フェニル−5−
メルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンツイミダ
ゾール−5−スルホン酸ナトリウム塩等のメルカプト系
化合物、5−ニトロインダゾール等のインダゾール系化
合物、5−メチルベンツトリアゾール等のベンツトリア
ゾール系化合物などのカブリ防止剤を含んでもよく、Re
search Disclosure 第176巻、No. 17643、第XX
I 頁(12月号、1978年)に記載された現像促進剤
や、さらに必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡剤、
硬水軟化剤、特開昭56−106244号記載のアミノ
化合物などを含んでもよい。
【0038】本発明においては、現像液に銀汚れ防止
剤、例えば特開昭56−24347号に記載の化合物が
含まれても良い。
【0039】また、現像液には、特開昭56−1062
44号、ヨーロッパ公開特許0136582号に記載の
アルカノールアミンなどのアミノ化合物を含むこともあ
る。その他、現像液中にはカルシウムやマグネシウムの
沈降防止剤として、あるいは現像液の安定性向上のため
に添加される、各種キレート剤が含まれる。その代表例
は前述したアルミポリカルボン酸やアミノポリホスホン
酸が挙げられる。これらのキレート剤は必要に応じて2
種以上併用されることもある。
【0040】現像液は、各種の現像促進剤を含有する。
現像促進剤としては、チオエーテル系化合物、p−フェ
ニレンジアミン系化合物、4級アンモニウム塩類、p−
アミノフェノール類、アミン系化合物、ポリアルキレン
オキサイド、1−フェニル−3−ピラゾリドン類、ヒド
ラジン類、メソイオン型化合物、チオン型化合物、イミ
ガゾール類等である。
【0041】また、現像液中には、カブリ防止の目的
で、臭素イオンを含有することが多いが、塩化銀を主体
とする感光材料に対しては臭素イオンを含まない現像液
を用いることもある。その他、無機カブリ防止剤として
NaClやKClなどの塩素イオンを与える化合物を含
有していてもよい。また必要に応じて各種有機カブリ防
止剤を含有していてもよい。有機カブリ防止剤として
は、例えば、アデニン類、ベンズイミダゾール類、ベン
ズトリアゾール類及びテトラゾール類を含有していても
よい。これらのカブリ防止剤の含有量は現像液1リット
ル当り0.010g〜2gである。これらのカブリ防止
剤は処理中に感光材料中から溶出し、現像液中に蓄積す
るものも含まれる。また、必要に応じて、アルキルスル
ホン酸、アリールホスホン酸、脂肪酸カルボン酸、芳香
酸カルボン酸等の各種界面活性剤を含有していてもよ
い。
【0042】写真処理において、現像の後に通常漂白処
理され、漂白処理は定着処理と同時に一浴漂白定着(ブ
リックス)で行なわれることもある。このような処理廃
液にも本発明方法を適用できる。漂白液には、酸化剤と
して鉄(III) 又はCo(III)のEDTA、ジエチレント
リアミン五酢酸、ニトリロトリ酢酸、1,3−ジアミノ
プロパン四酢酸塩、ホスホノカルボン酸塩そのほか過硫
酸塩、キノン類などが含まれている。そのほか、臭化ア
ルカリ、臭化アンモニウムなどの再ハロゲン化剤、硼酸
塩類、炭酸塩類、硝酸塩類を適宜含有する場合もある。
定着液や漂白定着液にはチオ硫酸塩(ナトリウム塩、ア
ンモニウム塩)、酢酸塩、ホウ酸塩、アンモニウム又は
カリ明ばん亜硫酸塩などを含有していてもよい。
【0043】本発明の方法を実施するにあたっては、長
期的に安定に作業が行えるように、廃液中に必要に応じ
て既知の防ばい剤、防菌剤を使用することができる。例
えば、本発明の方法は次のような廃液に適用できる。 1)印刷製版工場:黒白・カラー現像液、定着液、漂白
液、エッチング液、減力液、絵の具類、インク類、有機
溶剤類、タンククリーニング液など種々の排出液。これ
らを一括処理できる。 2)カラー現像所:黒白・カラー現像液、定着液、漂白
液、漂白定着液、画像安定浴、その他の処理浴の排出
液。 好ましい実施態様は上記の各浴からの排出液を集めて
処理し、水洗水はそのまま流す。向流多段の節水型水
洗や安定化浴に水洗を兼ねさせる方式をとっている場合
は各排出液を全部混合して処理できる。
【0044】
【実施例】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明する。 実施例1 EDTA水溶液を各種条件で処理した結果を表1に示
す。尚、処理は耐圧性を強化したオートグレーブを用い
てバッチ式で行い、酸素は廃液1リットル当り10Nm3
添加した。また、最高温、最高圧の条件は5分間維持し
た。
【0045】
【表1】
【0046】実験5のように本発明の条件になること
で、TOC除去率が高く、含有重金属がない処理水が得
られる。
【0047】実施例2 用いた廃液の説明 市販の撮影済み多層カラーネガフィルム フジカラーSU
PER HG(以下SHG−)100、SHG−200、SH
G−400、SHG−1600、REALA(以上商品
名、富士写真フイルム社製)、コダカラーGOLD(以
下(GOLD−)100、GOLD−200、GOLD
−400、GOLD−1600、エクター25、エクタ
ー125、エクター1000(以上商品名 イーストマ
ンコダック社製)、コニカラーGX(以下GX−)10
0、GX−200、GX−400、GX−3200、コ
ニカラーGXII(以下GX11−)100、GX−100
M(以上商品名、コニカ(株)製)をとくに区別するこ
となく、各種取り混ぜて順次ミニラボ用のフィルムプロ
セッサーFP900AL(商品名、富士写真フイルム社
製)で処理液としてカラーネガ用現像処理剤CN−16
Q(商品名、富士写真フイルム社製)を用いて処理し
た。このときの現像浴および水洗浴のオーバーフロー液
をカラーネガ現像系廃液とし、漂白浴および定着浴のオ
ーバーフロー液をカラーネガ漂白・定着系廃液とした。
また、市販のカラーペーパー(フジカラーペーパーSU
PER、FA 富士写真フイルム社製)にカラーネガか
らプリント焼き付けを行って、フジミニラボチャンピオ
ンFA−170のプリンタープロセッサーPP1800
B(以上商品名、富士写真フイルム社製)で、処理液と
してカラーペーパー用処理剤CP−43FA(以上商品
名、富士写真フイルム社製)を用いて処理した。このと
きの現像浴のオーバーフロー液をカラーペーパー現像系
廃液とし、漂白定着浴および水洗浴のオーバーフロー液
をカラーペーパー漂白定着系廃液とした。
【0048】カラーネガ現像系廃液およびカラーペーパ
ー現像系廃液を1:1に混合したものをカラー現像系廃
液とし、カラーネガ漂白・定着系廃液およびカラーペー
パー漂白・定着系廃液を1:1に混合したものをカラー
漂白・定着系廃液とした。
【0049】市販の撮影済み黒白ネガフィルム ネオパ
ンSS、ネオパン400PRESTO、ネオパン1600 SU
PER PRESTO(以上商品名、富士写真フイルム社製)をと
くに区別することなく、各種取り混ぜて順次現像液フジ
ドールと定着液フジフィックス(以上商品名、富士写真
フイルム社製)を用いて処理した廃液をそれぞれ5リッ
トルずつ、市販の黒白ペーパー(フジブロWP富士写真
フイルム社製)にネガからプリント焼き付けを行って現
像液コレクトールと定着液フジフィックス(以上商品
名、富士写真フイルム社製)を用いて処理した廃液をそ
れぞれ5リットルずつと医療用Xレイ感材、MI−SF
およびMI−SFII(以上商品名、富士写真フイルム社
製)を現像液RD−3と定着液Fuji-F(以上商品名、富
士写真フイルム社製)で処理したときの廃液をそれぞれ
10リットルずつおよび印刷用感材システム 富士GRAD
EXシステムの現像液GR−D1と定着液GR−F1(以
上商品名、富士写真フイルム社製)の廃液をそれぞれ1
0リットルずつを現像液、定着液に分けて混合し、それ
ぞれ30リットルとしこれを黒白現像系廃液および黒白
漂白・定着系廃液とした。カラー現像系廃液および黒白
現像系廃液を1:1で混合し、現像系廃液とした。ま
た、カラー漂白・定着系廃液および黒白漂白・定着系廃
液を1:1で混合したものを写真処理廃液とした。この
液にはEDTA6m mol/リットルおよびBrを35m mo
l/リットル含んでいる。
【0050】この写真廃液を各種条件で加熱加圧処理し
た結果を表2に示す。尚、処理前の廃液はCOD 45P0
00ppm 、Toc 20,000ppm でありFeおよびAg
を含有している。また、処理はオートクレーブを用いて
バッチ法で行い、酸素は廃液1リットル当り50Nm3添
加した。
【0051】
【表2】
【0052】表2における実験8および9は処理水のC
OD値、TOC値いずれも極めて小さいうえCr、Mo
といった処理前に含まれていない金属の検出もないこと
から、廃液処理として最も有効な条件と言える。
【0053】
【発明の効果】廃液処理を本発明の条件で行うことによ
り、処理水中の有機物および無機の被酸化性物質はほぼ
完全に分解できるばかりか、処理による重金属汚染も防
ぐことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属イオンと水溶性の錯体を形成しうる
    有機物質を0.1 mmol /リットル以上含有する水性廃
    液を、酸素とともにチタン製もしくはチタンで内壁を被
    覆した容器を用いて温度375℃以上、水の分圧230
    atm 以上になるように加熱加圧することを特徴とする廃
    液処理法。
  2. 【請求項2】 該廃液が5m mol/リットル以上のハロゲ
    ンイオンを含んでいることを特徴とする請求項1記載の
    廃液処理法。
  3. 【請求項3】 廃液がハロゲン化銀写真処理廃液である
    ことを特徴とする請求項1記載の廃液処理法。
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