JPH0530618B2 - - Google Patents
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- JPH0530618B2 JPH0530618B2 JP27959088A JP27959088A JPH0530618B2 JP H0530618 B2 JPH0530618 B2 JP H0530618B2 JP 27959088 A JP27959088 A JP 27959088A JP 27959088 A JP27959088 A JP 27959088A JP H0530618 B2 JPH0530618 B2 JP H0530618B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ポリビニルアセタール化多孔物質と
不織布との複合体からなる高抱水性物質およびそ
の製造方法に関し、さらに詳しくはタオル、ワイ
パー等の洗拭具、各種保水材、吸水材等に有用な
微細な気孔を有するポリビニルアセタール(以下
PVAF)化多孔物質と不織布との複合体に関す
る。 〔従来の技術〕 ポリビニルアルコール水溶液に予めアルデヒド
類、気孔生成助剤を配合しておき、この水溶液を
加熱することによりポリビニルアルコールをアセ
タール化した後、洗浄し均一な微細孔を持つ
PVAF系スポンジを製造する方法は既に周知であ
る(特開昭47−57088号公報、特公昭48−20019号
公報、特公昭52−10147号公報、特開昭54−99167
号公報等)。また繊維構造基本(編物、織物ある
いは不織布)又は多孔質弾性体とPVAF多孔質体
との複合体に関する製造方法も既に提案されてい
る(特公昭51−7954号公報、特開昭58−141132号
公報、特開昭59−76247号公報、特開昭51−38351
号公報、特開昭63−46240号公報等)。 これら公知の方法は、一般にケン化度80〜100
%、重合度500〜3000程度のポリビニルアルコー
ルを水に溶解して4〜18%程度の水溶液とし、こ
れに用途に応じて気孔助剤を添加し、そしてアル
デヒド類及び触媒として鉱酸を添加し、さらに必
要に応じて着色料、防腐剤、香料等を加え、これ
を単独、又は繊維構造基体に付与した後、室温以
上、一般には反応速度を上げるため40〜90℃、好
ましくは50〜70℃で、4〜40時間、通常6〜24時
間加熱することにより徐々にアセタール化反応を
行ない、その後未反応物質、不純物等を除去、水
洗することによつてPVAF系多孔質体を得るもの
である。 〔発明が解決しようとする課題〕 一般に多孔質体における気孔の状態は多孔質体
の性質に大きな影響を与え、製品の用途に応じて
多孔質体の気孔径およびその均一性が重要な問題
となる。そのため前記の製造方式に加えて反応温
度を特定のパターン制御する方法(特開昭49−
63755号公報)あるいは分級したデンプンを用い
る方法(特開昭50−6663号公報)などが提案され
ており、非常に厳密な管理を必要とする上、前記
の通り長時間のアセタール化を必要とするため生
産性が著しく低い。 本発明はこれらのわずらわしい管理を省き、ま
た短時間のアセタール化時間で抱水性の優れた多
孔物質の複合体を製造する方法を提供するもので
ある。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち本発明は、不織布およびその内部と表
面に付与されたアセタール化度35〜70モル%のポ
リビニルアルコールの多孔質体からなり、その表
面には開放型の孔を有しており、その80%以上が
開放孔径20〜200μの範囲にあり、かつ抱水率が
700%以上であることを特徴とする高抱水性複合
体であり、また空隙率80%以上の不織布に2倍以
上に発泡したポリビニルアルコール水溶液を該不
織布重量に対してポリビニルアルコール量で50〜
600重量%塗布または含浸し、該ポリビニルアル
コールを凝固させた後、ホルムアルデヒドおよび
鉱酸を含む水溶液で処理することにより該ポリビ
ニルアルコールをアセタール化度35〜70モル%に
アセタール化し、しかる後に水洗することを特徴
とする高抱水性複合体の製造方法であり、特に好
ましくは、上記方法により得られた高抱水性複合
体をPH6以上に調整したコロイダルシリカ水分散
液で処理し、キユアリングする高抱水性複合体の
製造方法であり、また該高抱水性複合体をグルタ
ルアルデヒドと鉱酸を含む水溶液で処理する高抱
水性複合体の製造方法である。 本発明の高抱水性複合体の製造法について詳し
く説明すると、まず不織布(以下基体と称する場
合がある)に塗布又は含浸するポリビニルアルコ
ール(以下PVAと略す)水溶液は5〜15%、特
に7〜9%のPVA濃度水溶液が好ましい。本発
明では、このようなPVA水溶液に気体、好まし
くは空気を混合し発泡体とし見掛け体積を2倍以
上、好ましくは3〜6倍に調整する。泡の大きさ
はPVA水溶液の粘度、泡の混合条件で変わつて
くる。従来公知の方法、すなわちPVA水溶液に
予めアルデヒドおよび酸を配合しておく方法の場
合、アセタール化が進行するにつれて泡の径が変
つてくるため、均一な発泡体を得るには温度、基
体への賦与及び含浸までの時間に充分のコントロ
ールが必要とされた。しかるに本発明の方法で
は、泡の状態を大きく変化させるアルデヒドおよ
び鉱酸が実質的に添加されていないため常温付近
であればかなりの時間同じ発泡状態で維持でき
る。なおさらに発泡状態を安定に保つために界面
活性剤を配合することは好都合である。その種類
としては、ポリオキシエチレン、アルキルエーテ
ル、脂肪酸アミド、アルキルホスフエート塩、ア
ルキルアミン、硫酸エステル塩型両性活性剤、ア
ルキル硫酸エステル塩、プロピレングリコールな
どが挙げられ、それ単独で又は二種以上を混合し
て用いられる。界面活性剤の添加量としては、
PVAに対して10重量%以下でよい。また基体へ
のPVA発泡体の付与量については基体に対して
PVA量で50〜600重量%、特に80〜400重量%が
適当である。付与量が少ないと基体表面の形状が
複合体表面に出て均一な表面にならず、また基体
繊維の毛羽も表面に出てくるためワイパーとして
使用する場合に拭つたあとに毛羽が残る欠点があ
る。またPVA発泡体の付与量を多くした場合に
は複合体としての抱水量は大きくなるが複合体
PVA発泡体部分の強力が低下する。また、必要
なアセタール化の時間が長くなるとともに深さ方
向でのアセタール化度斑により、表面を適度なア
セタール化度に抑えた場合内部のアセタール化が
不充分となり、乾燥時の複合体としての柔らかさ
をそこなうとともに表面に未反応PVAの一部が
滲出して複合体を重ね合せた際に表面同志が接着
する原因ともなる。 基体に対して50〜600重量%のPVAを付与した
のち凝固浴に浸漬して該PVAを凝固させる。そ
の際の凝固浴として芒硝、硫安等の中性又は酸性
の塩類の水溶液からなる浴を使用して短時間で
PVAを凝固する。複合体表面の気孔状態を均一
に保つためにはPVAを基体表面に含浸・塗布し
た後、そのままの状態で直ちに凝固浴に導入し、
凝固させるのが好ましい。 凝固浴から取出した複合体は常法によりアセタ
ール化される。すなわち凝固浴から取出した複合
体をホルムアルデヒドおよび鉱酸を含む水溶液中
に浸漬することによりアセタール化される。その
際の水溶液中のホルムアルデヒド濃度は15〜60
g/、鉱酸濃度としては150〜300g/が一般
的であり、鉱酸としては一般に硫酸、硝酸、塩酸
などが用いられる。水溶液温度としては40〜60℃
が好ましく、また処理時間としては30〜60分が好
ましい。さらに水溶液中に無機塩がPVA発泡体
が基体から剥離するのを防ぐ目的で添加されてい
てもよく、その添加量としては60〜250g/、
そしてその具体的化合物としては、芒硝、硫安、
硫酸亜鉛などが挙げられる。 PVAの発泡体部分のアセタール化度は35〜70
モル%が適当である。アセタール化度が高くなる
とペーパーライクな感触になるとともに抱水率が
低下し、また吸水性も低下するため洗拭浄具とし
ては機能が不充分となる。一方、アセタール化度
が低いと柔らかく、抱水率も高く、吸水性も良好
であるものの、乾燥したとき硬化程度が厳しく湿
潤状態で巻いたり、折り重ねた状態で乾燥すると
表面同志が接着することがありえる。そのため発
泡体部分のアセタール化度は35〜70モル%、でき
れば45〜60モル%にコントロールするのが好まし
い。 しかし本発明者等は、低アセタール化度におけ
るPVA発泡体の抱水力、触感、弾性が極めて優
れていることに注目し、この抱水力、触感、弾性
を維持しつつ乾燥時の表面同志の接着を防止する
手段についても研究を重ねた結果、アセタール化
度を35〜50モル%で停止し、その後グルタルアル
デヒドで追加アセタール化するのが好ましいこと
を見出した。たとえば、グルタルアルデヒド2〜
6g/および硫酸40〜140g/を含む20〜40
℃の水溶液中に15〜30分間浸漬することで乾燥時
の表面同志の接着を防止することができる。なお
硫酸の代りに塩酸、硝酸等を用いることもでき
る。グルタルアルデヒドによるアセタール化度と
しては2〜6モル%が好ましい。 またグルタルアルデヒド処理に代えて、PVA
発泡体を、コロイダルシリカを7〜13%含有し、
PH7以上に調整した液に浸漬した後、熱処理する
ことで乾燥時の表面同志の接着を防止することが
できる。この方法を用いる場合、得られる複合体
には、複合体重量に対して2〜10重量%のコロイ
ダルシリカが付着しているのが好ましい。 また発泡PVAを付与後アセタール化すること
により、PVAは収縮し、その結果表面の泡は開
放型の気孔となり、複合体が乾燥した後の水ぬれ
性が向上する原因ともなり、後アセタール化は従
来方法と比べて生産性の向上と性能向上の二重の
メリツトがある。開放孔の径は付与するPVAの
粘度により変つてくる。すなわち濃度を上昇する
と粘度が上昇して孔の径は小さくなつてくるが、
抱水性および触感の点で該孔径は、その80%以上
が20〜200μの範囲内にあるのが好ましい。なお
公知の前記従来方法により得られる複合体の
PVA開放孔径は20μより小さい。 本発明の複合体に利用できる繊維基体として
は、木綿、ビスコース繊維、ポリ塩化ビニリデン
繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリエチレン
繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアクリロニトリ
ル系繊維、ポリウレタン繊維、ポリアミド系繊
維、ポリエステル系繊維等の繊維単独又は複合か
らなる不織布が用いられる。織物や編物の場合に
は触感、高抱水性および弾力性の点で満足するこ
とはできない。本発明において、特に温水収縮性
のポリビニルアルコール繊維を含み、収縮処理し
て面積比で80%以下に収縮させた不織布が柔らか
さおよびPVA発泡体との一体性の点で好ましい。
本発明では、抱水の大部分は不織布の空隙に入つ
ており、不織布の空隙率と抱水率には正の相関を
持つている。前述したような用途の場合には抱水
率700%以上が必要であり、この抱水率を得るた
めには80%以上、好ましくは85%以上の空隙率の
ある不織布を基体にする必要がある。また不織布
の目付としては50〜400g/m2が好ましい。 なお、ここでいう抱水率とはサンプルを常温水
に30分浸漬後、水平金網上に乗せ水滴が滴下しな
くなつた時の重量(W1)を測定、以下の式で算
出する。 抱水率=W1/サンプル絶乾重量×100(%) また不織布の空隙率は次の方法により求めた。 空隙率=ρ−ρA/ρ×100 但し ρ:繊維の比重 ρA:見掛け比重=重さ(g/m2)/1000×厚さ(mm
) なおここでいう厚さとは、不織布を水平面上に
のせ、上から押さえることなく拡大鏡により不織
布厚さ面を見て、その実質的な厚みを測定して得
られる値を意味している。 以下に実施例により本発明を説明するが、実施
例中の濃度の%は特にことわりがない限り重量に
基づく値である。 実施例 1 水溶性ビニロン(クラレ社製VPB174×44T−
13)からなる100g/m2の不織布を60℃温水中に
浸漬し面積比率で65%に収縮させ、空隙率94%の
基体とする。また完全ケン化PVA(クラレ社製
PVA−HCケン化度;99.9%、重合度:1720)の
9%溶液にPOE3モルラウリルエーテル硫酸トリ
エタノールアミンとトリエタノールアミンを60%
対40%の配合品を0.8%配合した後、スガ機械(株)
製連続発泡機にて発泡させ体積を3.5倍に増加さ
せた。この発泡PVA溶液を先の不織布からなる
基体に該基体重量に対してPVA重量が2倍量を
表・裏均一に含浸付与する。その後400g/の
芒硝溶液に1分間浸漬し凝固させた後、アセター
ル化液としてHCHO:30g/、H2SO4;300
g/、Na2SO4;120g/の水溶液を45℃に
温度調整し、この液中に該PVA付与基布を浸漬
して40分間処理しPVAを発泡状態のまま不織布
に固定した。得られた複合体をNaOH;0.2g/
溶液で5分間中和し、その後水にて複合体に残
つているホルマリン、苛性ソーダ、芒硝等を洗い
流し、高抱水性複合体を製造した。得られた高抱
水性複合体のPVA発泡体のアセタール化度は52
%であり、湿潤状態で弾力性の良好な気孔の均一
な感触な良好な複合体であり、抱水率は950%で
あつた。また表面の開放型気孔の径は40〜200μ
に80%以上が入つていた。 実施例 2 実施例1の方法において、100g/m2の不織布
を温水で収縮させる温度を変え不織布の空隙率を
変えて複合体を製造したところ、出来た複合体の
それぞれの抱水率は次の第1表の通りであつた。
なおPVA付与量、アセタール化度は実施例1と
同一である。
不織布との複合体からなる高抱水性物質およびそ
の製造方法に関し、さらに詳しくはタオル、ワイ
パー等の洗拭具、各種保水材、吸水材等に有用な
微細な気孔を有するポリビニルアセタール(以下
PVAF)化多孔物質と不織布との複合体に関す
る。 〔従来の技術〕 ポリビニルアルコール水溶液に予めアルデヒド
類、気孔生成助剤を配合しておき、この水溶液を
加熱することによりポリビニルアルコールをアセ
タール化した後、洗浄し均一な微細孔を持つ
PVAF系スポンジを製造する方法は既に周知であ
る(特開昭47−57088号公報、特公昭48−20019号
公報、特公昭52−10147号公報、特開昭54−99167
号公報等)。また繊維構造基本(編物、織物ある
いは不織布)又は多孔質弾性体とPVAF多孔質体
との複合体に関する製造方法も既に提案されてい
る(特公昭51−7954号公報、特開昭58−141132号
公報、特開昭59−76247号公報、特開昭51−38351
号公報、特開昭63−46240号公報等)。 これら公知の方法は、一般にケン化度80〜100
%、重合度500〜3000程度のポリビニルアルコー
ルを水に溶解して4〜18%程度の水溶液とし、こ
れに用途に応じて気孔助剤を添加し、そしてアル
デヒド類及び触媒として鉱酸を添加し、さらに必
要に応じて着色料、防腐剤、香料等を加え、これ
を単独、又は繊維構造基体に付与した後、室温以
上、一般には反応速度を上げるため40〜90℃、好
ましくは50〜70℃で、4〜40時間、通常6〜24時
間加熱することにより徐々にアセタール化反応を
行ない、その後未反応物質、不純物等を除去、水
洗することによつてPVAF系多孔質体を得るもの
である。 〔発明が解決しようとする課題〕 一般に多孔質体における気孔の状態は多孔質体
の性質に大きな影響を与え、製品の用途に応じて
多孔質体の気孔径およびその均一性が重要な問題
となる。そのため前記の製造方式に加えて反応温
度を特定のパターン制御する方法(特開昭49−
63755号公報)あるいは分級したデンプンを用い
る方法(特開昭50−6663号公報)などが提案され
ており、非常に厳密な管理を必要とする上、前記
の通り長時間のアセタール化を必要とするため生
産性が著しく低い。 本発明はこれらのわずらわしい管理を省き、ま
た短時間のアセタール化時間で抱水性の優れた多
孔物質の複合体を製造する方法を提供するもので
ある。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち本発明は、不織布およびその内部と表
面に付与されたアセタール化度35〜70モル%のポ
リビニルアルコールの多孔質体からなり、その表
面には開放型の孔を有しており、その80%以上が
開放孔径20〜200μの範囲にあり、かつ抱水率が
700%以上であることを特徴とする高抱水性複合
体であり、また空隙率80%以上の不織布に2倍以
上に発泡したポリビニルアルコール水溶液を該不
織布重量に対してポリビニルアルコール量で50〜
600重量%塗布または含浸し、該ポリビニルアル
コールを凝固させた後、ホルムアルデヒドおよび
鉱酸を含む水溶液で処理することにより該ポリビ
ニルアルコールをアセタール化度35〜70モル%に
アセタール化し、しかる後に水洗することを特徴
とする高抱水性複合体の製造方法であり、特に好
ましくは、上記方法により得られた高抱水性複合
体をPH6以上に調整したコロイダルシリカ水分散
液で処理し、キユアリングする高抱水性複合体の
製造方法であり、また該高抱水性複合体をグルタ
ルアルデヒドと鉱酸を含む水溶液で処理する高抱
水性複合体の製造方法である。 本発明の高抱水性複合体の製造法について詳し
く説明すると、まず不織布(以下基体と称する場
合がある)に塗布又は含浸するポリビニルアルコ
ール(以下PVAと略す)水溶液は5〜15%、特
に7〜9%のPVA濃度水溶液が好ましい。本発
明では、このようなPVA水溶液に気体、好まし
くは空気を混合し発泡体とし見掛け体積を2倍以
上、好ましくは3〜6倍に調整する。泡の大きさ
はPVA水溶液の粘度、泡の混合条件で変わつて
くる。従来公知の方法、すなわちPVA水溶液に
予めアルデヒドおよび酸を配合しておく方法の場
合、アセタール化が進行するにつれて泡の径が変
つてくるため、均一な発泡体を得るには温度、基
体への賦与及び含浸までの時間に充分のコントロ
ールが必要とされた。しかるに本発明の方法で
は、泡の状態を大きく変化させるアルデヒドおよ
び鉱酸が実質的に添加されていないため常温付近
であればかなりの時間同じ発泡状態で維持でき
る。なおさらに発泡状態を安定に保つために界面
活性剤を配合することは好都合である。その種類
としては、ポリオキシエチレン、アルキルエーテ
ル、脂肪酸アミド、アルキルホスフエート塩、ア
ルキルアミン、硫酸エステル塩型両性活性剤、ア
ルキル硫酸エステル塩、プロピレングリコールな
どが挙げられ、それ単独で又は二種以上を混合し
て用いられる。界面活性剤の添加量としては、
PVAに対して10重量%以下でよい。また基体へ
のPVA発泡体の付与量については基体に対して
PVA量で50〜600重量%、特に80〜400重量%が
適当である。付与量が少ないと基体表面の形状が
複合体表面に出て均一な表面にならず、また基体
繊維の毛羽も表面に出てくるためワイパーとして
使用する場合に拭つたあとに毛羽が残る欠点があ
る。またPVA発泡体の付与量を多くした場合に
は複合体としての抱水量は大きくなるが複合体
PVA発泡体部分の強力が低下する。また、必要
なアセタール化の時間が長くなるとともに深さ方
向でのアセタール化度斑により、表面を適度なア
セタール化度に抑えた場合内部のアセタール化が
不充分となり、乾燥時の複合体としての柔らかさ
をそこなうとともに表面に未反応PVAの一部が
滲出して複合体を重ね合せた際に表面同志が接着
する原因ともなる。 基体に対して50〜600重量%のPVAを付与した
のち凝固浴に浸漬して該PVAを凝固させる。そ
の際の凝固浴として芒硝、硫安等の中性又は酸性
の塩類の水溶液からなる浴を使用して短時間で
PVAを凝固する。複合体表面の気孔状態を均一
に保つためにはPVAを基体表面に含浸・塗布し
た後、そのままの状態で直ちに凝固浴に導入し、
凝固させるのが好ましい。 凝固浴から取出した複合体は常法によりアセタ
ール化される。すなわち凝固浴から取出した複合
体をホルムアルデヒドおよび鉱酸を含む水溶液中
に浸漬することによりアセタール化される。その
際の水溶液中のホルムアルデヒド濃度は15〜60
g/、鉱酸濃度としては150〜300g/が一般
的であり、鉱酸としては一般に硫酸、硝酸、塩酸
などが用いられる。水溶液温度としては40〜60℃
が好ましく、また処理時間としては30〜60分が好
ましい。さらに水溶液中に無機塩がPVA発泡体
が基体から剥離するのを防ぐ目的で添加されてい
てもよく、その添加量としては60〜250g/、
そしてその具体的化合物としては、芒硝、硫安、
硫酸亜鉛などが挙げられる。 PVAの発泡体部分のアセタール化度は35〜70
モル%が適当である。アセタール化度が高くなる
とペーパーライクな感触になるとともに抱水率が
低下し、また吸水性も低下するため洗拭浄具とし
ては機能が不充分となる。一方、アセタール化度
が低いと柔らかく、抱水率も高く、吸水性も良好
であるものの、乾燥したとき硬化程度が厳しく湿
潤状態で巻いたり、折り重ねた状態で乾燥すると
表面同志が接着することがありえる。そのため発
泡体部分のアセタール化度は35〜70モル%、でき
れば45〜60モル%にコントロールするのが好まし
い。 しかし本発明者等は、低アセタール化度におけ
るPVA発泡体の抱水力、触感、弾性が極めて優
れていることに注目し、この抱水力、触感、弾性
を維持しつつ乾燥時の表面同志の接着を防止する
手段についても研究を重ねた結果、アセタール化
度を35〜50モル%で停止し、その後グルタルアル
デヒドで追加アセタール化するのが好ましいこと
を見出した。たとえば、グルタルアルデヒド2〜
6g/および硫酸40〜140g/を含む20〜40
℃の水溶液中に15〜30分間浸漬することで乾燥時
の表面同志の接着を防止することができる。なお
硫酸の代りに塩酸、硝酸等を用いることもでき
る。グルタルアルデヒドによるアセタール化度と
しては2〜6モル%が好ましい。 またグルタルアルデヒド処理に代えて、PVA
発泡体を、コロイダルシリカを7〜13%含有し、
PH7以上に調整した液に浸漬した後、熱処理する
ことで乾燥時の表面同志の接着を防止することが
できる。この方法を用いる場合、得られる複合体
には、複合体重量に対して2〜10重量%のコロイ
ダルシリカが付着しているのが好ましい。 また発泡PVAを付与後アセタール化すること
により、PVAは収縮し、その結果表面の泡は開
放型の気孔となり、複合体が乾燥した後の水ぬれ
性が向上する原因ともなり、後アセタール化は従
来方法と比べて生産性の向上と性能向上の二重の
メリツトがある。開放孔の径は付与するPVAの
粘度により変つてくる。すなわち濃度を上昇する
と粘度が上昇して孔の径は小さくなつてくるが、
抱水性および触感の点で該孔径は、その80%以上
が20〜200μの範囲内にあるのが好ましい。なお
公知の前記従来方法により得られる複合体の
PVA開放孔径は20μより小さい。 本発明の複合体に利用できる繊維基体として
は、木綿、ビスコース繊維、ポリ塩化ビニリデン
繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリエチレン
繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアクリロニトリ
ル系繊維、ポリウレタン繊維、ポリアミド系繊
維、ポリエステル系繊維等の繊維単独又は複合か
らなる不織布が用いられる。織物や編物の場合に
は触感、高抱水性および弾力性の点で満足するこ
とはできない。本発明において、特に温水収縮性
のポリビニルアルコール繊維を含み、収縮処理し
て面積比で80%以下に収縮させた不織布が柔らか
さおよびPVA発泡体との一体性の点で好ましい。
本発明では、抱水の大部分は不織布の空隙に入つ
ており、不織布の空隙率と抱水率には正の相関を
持つている。前述したような用途の場合には抱水
率700%以上が必要であり、この抱水率を得るた
めには80%以上、好ましくは85%以上の空隙率の
ある不織布を基体にする必要がある。また不織布
の目付としては50〜400g/m2が好ましい。 なお、ここでいう抱水率とはサンプルを常温水
に30分浸漬後、水平金網上に乗せ水滴が滴下しな
くなつた時の重量(W1)を測定、以下の式で算
出する。 抱水率=W1/サンプル絶乾重量×100(%) また不織布の空隙率は次の方法により求めた。 空隙率=ρ−ρA/ρ×100 但し ρ:繊維の比重 ρA:見掛け比重=重さ(g/m2)/1000×厚さ(mm
) なおここでいう厚さとは、不織布を水平面上に
のせ、上から押さえることなく拡大鏡により不織
布厚さ面を見て、その実質的な厚みを測定して得
られる値を意味している。 以下に実施例により本発明を説明するが、実施
例中の濃度の%は特にことわりがない限り重量に
基づく値である。 実施例 1 水溶性ビニロン(クラレ社製VPB174×44T−
13)からなる100g/m2の不織布を60℃温水中に
浸漬し面積比率で65%に収縮させ、空隙率94%の
基体とする。また完全ケン化PVA(クラレ社製
PVA−HCケン化度;99.9%、重合度:1720)の
9%溶液にPOE3モルラウリルエーテル硫酸トリ
エタノールアミンとトリエタノールアミンを60%
対40%の配合品を0.8%配合した後、スガ機械(株)
製連続発泡機にて発泡させ体積を3.5倍に増加さ
せた。この発泡PVA溶液を先の不織布からなる
基体に該基体重量に対してPVA重量が2倍量を
表・裏均一に含浸付与する。その後400g/の
芒硝溶液に1分間浸漬し凝固させた後、アセター
ル化液としてHCHO:30g/、H2SO4;300
g/、Na2SO4;120g/の水溶液を45℃に
温度調整し、この液中に該PVA付与基布を浸漬
して40分間処理しPVAを発泡状態のまま不織布
に固定した。得られた複合体をNaOH;0.2g/
溶液で5分間中和し、その後水にて複合体に残
つているホルマリン、苛性ソーダ、芒硝等を洗い
流し、高抱水性複合体を製造した。得られた高抱
水性複合体のPVA発泡体のアセタール化度は52
%であり、湿潤状態で弾力性の良好な気孔の均一
な感触な良好な複合体であり、抱水率は950%で
あつた。また表面の開放型気孔の径は40〜200μ
に80%以上が入つていた。 実施例 2 実施例1の方法において、100g/m2の不織布
を温水で収縮させる温度を変え不織布の空隙率を
変えて複合体を製造したところ、出来た複合体の
それぞれの抱水率は次の第1表の通りであつた。
なおPVA付与量、アセタール化度は実施例1と
同一である。
【表】
実施例 3
実施例1の方法において、アセタール化の時間
を種々変更して複合体を作製した。その結果を第
2表に示す。
を種々変更して複合体を作製した。その結果を第
2表に示す。
【表】
吸水性;100×100mmサンプルを常温水に30分浸漬
後、3000RPMで1分間遠心脱水し常温水面
上に平行置き、全体が完全に吸水するまでの
時間で表わす。 実施例 4 クラレ社製ビニロンVPB204×51T−13(30%)
とクラレ社製ポリエステル1.5dr×51mm(70%)と
を配合した120g/m2の不織布を65℃の温水中に
浸漬し面積比で50%収縮させ空隙率91%の不織布
を得た。次にクラレ社製PVA(PVA−HC)を水
に溶解して9%水溶液とし、これをスガ機械(株)製
連続発泡機にて4.0倍に発泡させ発泡PVA水溶液
を作製した。この発泡PVA水溶液を前記不織布
に、不織布重量に対してPVA量として0.5倍、1
倍、3倍、5倍、7倍量を付与含浸し実施例1と
同様に凝固し40分間アセタール化、洗浄し、複合
体を得た。その結果を次の第3表に示す。
後、3000RPMで1分間遠心脱水し常温水面
上に平行置き、全体が完全に吸水するまでの
時間で表わす。 実施例 4 クラレ社製ビニロンVPB204×51T−13(30%)
とクラレ社製ポリエステル1.5dr×51mm(70%)と
を配合した120g/m2の不織布を65℃の温水中に
浸漬し面積比で50%収縮させ空隙率91%の不織布
を得た。次にクラレ社製PVA(PVA−HC)を水
に溶解して9%水溶液とし、これをスガ機械(株)製
連続発泡機にて4.0倍に発泡させ発泡PVA水溶液
を作製した。この発泡PVA水溶液を前記不織布
に、不織布重量に対してPVA量として0.5倍、1
倍、3倍、5倍、7倍量を付与含浸し実施例1と
同様に凝固し40分間アセタール化、洗浄し、複合
体を得た。その結果を次の第3表に示す。
【表】
実施例 5
実施例1と同様の操作で凝固まで行つた複合体
をHCHO;30g/、H2SO4;300g/、
Na2SO4;120g/のアセタール化液で50℃に
調節し25分間処理し、水洗して複合体を製造し
た。この発泡PVA部分のアセタール化度は37モ
ル%であり、表面に粘着性が多少認められた。次
にコロイダルシリカ(日産化学製スノーテツク
ス・O)10%水溶液にNaOHを添加してPHを10
に調整し、この液に先の複合体を浸漬し、搾液率
150%に搾る。その後130℃の熱風乾燥炉で40分間
乾燥し、その後NaOHを洗浄して製品としたが、
この製品は表面の接着性がない高い抱水性(抱水
率850%)の極めて柔軟な複合体となつた。この
場合の表面の開放型気孔の径は20〜150μが80%
以上を占めていた。 実施例 6 実施例5で得られたアセタール化度37モル%の
複合体をグルタルアルデヒド;4g/、
H2SO4;100g/含む40℃水溶液中に30分浸漬
し、その後アルデヒド、酸を水洗いして複合体を
得た。付与したPVAのグルタルアルデヒドによ
るアセタール化度は3.9%であつた。この複合体
は表面の接着性がない高い抱水性(抱水率1000
%)の極めて柔軟な触感の高い抱水性複合体とな
つた。この場合の表面の開放型気孔の径は35〜
200μが80%以上を占めていた。
をHCHO;30g/、H2SO4;300g/、
Na2SO4;120g/のアセタール化液で50℃に
調節し25分間処理し、水洗して複合体を製造し
た。この発泡PVA部分のアセタール化度は37モ
ル%であり、表面に粘着性が多少認められた。次
にコロイダルシリカ(日産化学製スノーテツク
ス・O)10%水溶液にNaOHを添加してPHを10
に調整し、この液に先の複合体を浸漬し、搾液率
150%に搾る。その後130℃の熱風乾燥炉で40分間
乾燥し、その後NaOHを洗浄して製品としたが、
この製品は表面の接着性がない高い抱水性(抱水
率850%)の極めて柔軟な複合体となつた。この
場合の表面の開放型気孔の径は20〜150μが80%
以上を占めていた。 実施例 6 実施例5で得られたアセタール化度37モル%の
複合体をグルタルアルデヒド;4g/、
H2SO4;100g/含む40℃水溶液中に30分浸漬
し、その後アルデヒド、酸を水洗いして複合体を
得た。付与したPVAのグルタルアルデヒドによ
るアセタール化度は3.9%であつた。この複合体
は表面の接着性がない高い抱水性(抱水率1000
%)の極めて柔軟な触感の高い抱水性複合体とな
つた。この場合の表面の開放型気孔の径は35〜
200μが80%以上を占めていた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 不織布およびその内部と表面に付与されたア
セタール化度35〜70モル%のポリビニルアルコー
ルの多孔質体からなり、その表面には解放型の孔
を有しており、その80%以上が解放孔径20〜
200μの範囲にあり、かつ抱水率が700%以上であ
ることを特徴とする高抱水性複合体。 2 空隙率80%以上の不織布に2倍以上に発泡し
たポリビニルアルコール水溶液を該不織布重量に
対してポリビニルアルコール量で50〜600重量%
塗布または含浸し、該ポリビニルアルコールを凝
固させた後、ホルムアルデヒドおよび鉱酸を含む
水溶液で処理することにより該ポリビニルアルコ
ールをアセタール化度35〜70モル%にアセタール
化し、しかる後に水洗することを特徴とする高抱
水性複合体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27959088A JPH02125725A (ja) | 1988-11-04 | 1988-11-04 | 高抱水性複合体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27959088A JPH02125725A (ja) | 1988-11-04 | 1988-11-04 | 高抱水性複合体およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02125725A JPH02125725A (ja) | 1990-05-14 |
| JPH0530618B2 true JPH0530618B2 (ja) | 1993-05-10 |
Family
ID=17613108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27959088A Granted JPH02125725A (ja) | 1988-11-04 | 1988-11-04 | 高抱水性複合体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02125725A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105229222A (zh) * | 2013-05-28 | 2016-01-06 | 科德宝两合公司 | 清洁布 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4656818B2 (ja) * | 2003-05-01 | 2011-03-23 | 川澄化学工業株式会社 | 血液濾過フィルター及びその製造方法 |
| DE102013008984A1 (de) * | 2013-05-28 | 2014-12-04 | Carl Freudenberg Kg | Reinigungstuch |
-
1988
- 1988-11-04 JP JP27959088A patent/JPH02125725A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105229222A (zh) * | 2013-05-28 | 2016-01-06 | 科德宝两合公司 | 清洁布 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02125725A (ja) | 1990-05-14 |
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