JPH05306355A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH05306355A
JPH05306355A JP16623291A JP16623291A JPH05306355A JP H05306355 A JPH05306355 A JP H05306355A JP 16623291 A JP16623291 A JP 16623291A JP 16623291 A JP16623291 A JP 16623291A JP H05306355 A JPH05306355 A JP H05306355A
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JP
Japan
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weight
parts
random copolymer
olefin resin
acrylonitrile
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Pending
Application number
JP16623291A
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English (en)
Inventor
Akira Kobayashi
明 小林
Tetsuya Kawamura
哲也 河村
Tatsuo Teraya
竜男 寺屋
Eiji Kuchiki
栄治 朽木
Yuji Fujita
祐二 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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Priority to EP92201727A priority patent/EP0518447B1/en
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Publication of JPH05306355A publication Critical patent/JPH05306355A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】相溶性が改善され、表面特性および各種力学的
特性に優れた、オレフィン系樹脂およびアクリロニトリ
ル‐スチレン(AN−St)系共重合体を主成分とする
樹脂組成物を提供する。 【構成】(A)(a) グリシジルオキシ置換基を持つ芳香
族炭化水素基によりN−置換されているアクリルアミド
系化合物または(b) 不飽和カルボン酸もしくはその無水
物で変性されたオレフィン系樹脂またはこれとオレフィ
ン系樹脂/(B)エポキシ変性AN−St系ランダム共
重合体またはこれとAN−St系ランダム共重合体/
(C)ポリアミドおよび/またはポリエステルであっ
て、(A)および(B)の合計100重量部に対して
(C)を0.5〜100重量部含む熱可塑性樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車部品、家具、電
気製品等各種成形品の材料となり得る、オレフィン系樹
脂およびアクリロニトリル‐スチレン系ランダム共重合
体を含む樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン系樹脂は、機械的強度、成形
性、耐薬品性等に優れており、自動車の内外装部品、家
電部品あるいはハウジングなど、様々な工業分野で広く
利用されている。しかし、ポリオレフィンは無極性分子
であるので、二次加工性、特に固相状態での接着性、塗
装性に難がある。この様なオレフィン系樹脂の改良方法
として、オレフィン系樹脂に接着性の良好なポリスチレ
ンをブレンドすることが行われている。
【0003】特にスチレン‐アクリロニトリルランダム
共重合体はポリスチレン系樹脂の中でも耐薬品性、強
度、耐熱性に優れていることから、それとオレフィン系
樹脂とのブレンド物は良好な各種特性を発揮することが
期待されている。
【0004】しかしながら、オレフィン系樹脂とポリス
チレン系樹脂とは相溶性が良好でないので、そのブレン
ド物は物性の低下、特に耐表面剥離性の低下が著しいと
いう問題がある。
【0005】そこで、ポリプロピレン系樹脂とポリスチ
レン系樹脂との組成物にその相溶性を改善することを目
的として、相溶化剤を添加してなる組成物が種々提案さ
れている(特開昭64-87945号公報、特開平1-174550号公
報)。上記いずれの組成物もポリプロピレン系樹脂とポ
リスチレン系樹脂との相溶化剤として、スチレン‐非共
役ジエンブロック共重合体等を含有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記相
溶化剤ではポリプロピレン系樹脂とポリスチレン系樹脂
との相溶化にはある程度の効果を発揮するものの、ポリ
プロピレン系樹脂とスチレン‐アクリロニトリルランダ
ム共重合体との相溶化にはほとんど効果がないという問
題がある。
【0007】このように、オレフィン系樹脂とスチレン
‐アクリロニトリルランダム共重合体とが良好に相溶化
した組成物は、従来得ることができなかった。
【0008】そこで本発明は、オレフィン系樹脂とアク
リロニトリル‐スチレン(以下、AN‐Stと称するこ
とがある)系ランダム共重合体とが良好に相溶化し、表
面特性、各種力学的特性に優れた、オレフィン系樹脂と
AN‐St系ランダム共重合体とを主成分とする熱可塑
性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の熱可塑性樹脂組
成物は、 (A)(a) 次式(化2):
【0010】
【化2】 式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基で
あり、Arはグリシジルオキシ置換基を少なくとも1つ
有し、他の置換基を有していてもよい炭素数6〜20の
芳香族炭化水素基であり、nは1〜4の整数を表すで示
されるグリシジル化合物、または(b) 不飽和カルボン酸
もしくはその無水物で変性されたオレフィン系樹脂また
はこれとオレフィン系樹脂 5〜95重量部、ならびに (B)エポキシ変性アクリロニトリル‐スチレン系ラン
ダム共重合体またはこれとアクリロニトリル‐スチレン
系ランダム共重合体 95〜5重量部を含み、かつ
(C)ポリアミドおよび/またはポリエステルを(A)
および(B)の合計100重量部に対して0.5〜10
0重量部含むことを特徴とする。
【0011】本発明においては、成分(A)として変性
されたおよび/または未変性のオレフィン系樹脂を使用
する。ここでオレフィン系樹脂とは、エチレン、プロピ
レン、ブテン、4-メチルペンテン-1等のα‐オレフィン
系モノマーのホモポリマー、これらのコポリマー、ある
いはこれらとジエン類とのコポリマーおよびその水添物
等、公知のすべてのオレフィン系樹脂を包含する。共重
合体の場合は、ブロック共重合体、ランダム共重合体の
いずれも包含する。好ましくはオレフィンモノマーを主
成分として重合した結晶性のポリマーであり、40重量%
程度までエチレン、ブテン、4-メチルペンテン-1等の他
のα‐オレフィンと共重合したものでもよい。上記共重
合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体のいずれ
でもよい。
【0012】また、一般式(化3):
【0013】
【化3】 (ただし、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立
して、水素原子または炭素原子数1〜6を有するアルキ
ル基であり、mは1〜20の整数である)で示される非共
役ジエンコモノマーを含有するオレフィンランダム共重
合体も用いることができる。
【0014】次に、変性されたオレフィン系樹脂とは、
(a) 上記式(化2)で示されるグリシジル化合物または
(b) 不飽和カルボン酸もしくはその無水物が、上記のオ
レフィン系樹脂にグラフト重合されてなるものをいう。
【0015】まず、上記式(化2)で示されるグリシジ
ル化合物について述べる。上記式(化2)において、R
は好ましくは水素原子またはCH3 であり、nは1〜4
である。Arは、好ましくはグリシジルオキシ置換基を
1または2つ有する、炭素数6〜10の(アルキル置換
したまたはしていない)単核芳香族炭化水素基またはビ
スフェノールA残基である。芳香族環についている他の
任意的な置換基としては、アルキル基たとえばメチル基
およびエチル基、およびハロゲン原子が挙げられる。
【0016】特に好ましいグリシジル化合物として、下
記式(化4)の化合物が挙げられる。
【0017】
【化4】 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル
基、好ましくは水素原子またはメチル基である)このよ
うなグリシジル化合物は、例えば特開昭60−1305
80号に示される方法により製造することができる。
【0018】上記の化2のグリシジル化合物とオレフィ
ン系樹脂との反応は、溶液法または溶融混練法のいずれ
でも行うことができ、好ましくは溶融混練法で行う。溶
融混練法の場合、グリシジル化合物とオレフィン系樹
脂、および必要に応じて触媒を一軸または二軸押出機、
バンバリーミキサー、またはバッチ混練機等に投入し、
200〜300℃、好ましくは220〜260℃の温度
に加熱して溶融しながら0.1〜20分間混練する。ま
た溶液法の場合、キシレン等の有機溶剤に上記出発物質
を溶解し、90〜200℃の温度で0.1〜100時間
攪拌しながら行う。いずれの場合にも、触媒として通常
のラジカル重合用触媒を用いることができ、例えば過酸
化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化ジターシャリ
ーブチル、過酸化アセチル、ターシャリーブチルペルオ
キシ安息香酸、過酸化ジクミル、ペルオキシ安息香酸、
ペルオキシ酢酸、ターシャリーブチルペルオキシピバレ
ート、2,5−ジメチル−2,5−ジターシャリーブチ
ルペルオキシヘキシン等の過酸化物類、あるいはアゾビ
スイソブチロニトリル等のジアゾ化合物類等が好まし
い。触媒の添加量はグリシジル化合物100重量部に対
して0.1〜10重量部程度である。なお、上記反応時
にフェノール系酸化防止剤を添加することができる。た
だし、ラジカル重合用触媒を添加しない場合には、それ
を添加しない方が好ましい。
【0019】オレフィン系樹脂100重量部に対する前
記グリシジル化合物の配合割合は、0.01〜30重量
部、好ましくは0.1〜10重量部である。グリシジル
化合物の配合量が0.01重量部未満では、十分量のグ
ラフト反応が達成されず、他方、30重量部より多いと
得られる変性オレフィン系樹脂の分子量が低下する。
【0020】この反応において、グリシジル化合物はオ
レフィン系樹脂にグラフト重合する。一般に、用いたグ
リシジル化合物の70〜95%、特に80〜90%が実
際にグラフトされる。オレフィン系樹脂100重量部に
対して0.1〜10重量部のグリシジル化合物がグラフ
トされることが一般に好ましい。
【0021】次に、不飽和カルボン酸またはその無水物
について述べる。その具体例としては、アクリル酸、メ
タクリル酸等のモノカルボン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸等のジカルボン酸、無水マレイン酸、無
水フマル酸、無水イタコン酸、エンド‐ビシクロ[2,2,
1]-5-ヘプテン-2,3- ジカルボン酸無水物(無水ハイミ
ック酸)等のジカルボン酸無水物等が挙げられる。この
ような不飽和カルボン酸またはその無水物とオレフィン
系樹脂との反応は、上記したグリシジル化合物とオレフ
ィン系樹脂との反応と同様にして、溶液法または溶融混
練法を用いて行うことができる。ただし、溶融混練法の
場合温度は180〜250℃であり、溶液法の場合80
〜140℃である。また触媒の量は、無水カルボン酸ま
たはその無水物100重量部に対して0.1〜100重
量部程度である。また、不飽和カルボン酸またはその無
水物のオレフィン系樹脂へのグラフト率は好ましくは
0.1〜8重量%、さらに好ましくは0.3〜5重量%
である。このような不飽和カルボン酸またはその無水物
で変性されたオレフィン系樹脂のメルトフローレート
(MFR)(230℃、荷重2.16Kgで測定、以下で
もMFRは同様の条件で測定した)は0.1〜300g
/10分であるのが好ましい。
【0022】本発明において成分(A)は上記した変性
オレフィン系樹脂、またはこれと未変性のオレフィン系
樹脂であり、未変性のオレフィン系樹脂は成分(A)全
体の99重量%までの量で含むことができる。
【0023】次に、本発明で使用するアクリロニトリル
‐スチレン(AN‐St)系ランダム共重合体は、アク
リロニトリルから誘導される繰り返し単位とスチレンか
ら誘導される繰り返し単位とがランダムに共重合したも
のである。アクリロニトリルの含有量は、AN‐St系
共重合体全体を100重量%として通常2〜50重量%
であり、好ましくは20〜30重量%である。また、ポ
リオレフィン系ゴム、例えばポリブタジエンゴムを40
重量%以下程度グラフト重合したアクリロニトリル‐ブ
タジエン‐スチレン樹脂(ABS樹脂)、エチレン‐プ
ロピレン共重合体ゴム(EPゴム)を40重量%以下程
度グラフト重合したアクリロニトリル‐EPゴム‐スチ
レン樹脂(AES樹脂)等も成分(B)におけるアクリ
ロニトリル‐スチレン系共重合体に包含される。
【0024】このようなAN‐St系ランダム共重合体
は、メルトフローレート(MFR)(230℃、荷重
2.16Kgで測定、以下でもMFRは同様の条件で測定
した)が1〜60g/10分であり、またその重量平均
分子量(Mw)が10,000〜1,000,000 であるのが好まし
い。
【0025】エポキシ変性アクリロニトリル‐スチレン
系ランダム共重合体とは、アクリロニトリル‐スチレン
‐不飽和エポキシ化合物ランダム共重合体である。アク
リロニトリル‐スチレン部分については、上記のAN‐
St系ランダム共重合体と同様のものを使用できる。不
飽和エポキシ化合物としては、例えば下記式(化5):
【0026】
【化5】 (式中、Ra はエチレン系不飽和結合を有する炭素数2
〜18の炭化水素基である)で示される不飽和グリシジル
エステル類、下記式(化6):
【0027】
【化6】 [式中、Rb はエチレン系不飽和結合を有する炭素数2
〜18の炭化水素基であり、Xは−CH2 −O−または−
φ−O−(ここで、φはフェニレン基を表す)である]
で示される不飽和グリシジルエーテル類が挙げられる。
【0028】このような不飽和グリシジルエステル類、
不飽和グリシジルエーテル類としては、例えばグリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート(GM
A)、イタコン酸グリシジルエステル類、アリルグリシ
ジルエーテル、2-メチルアリルグリシジルエーテル、ス
チレン-p- グリシジルエーテル等が挙げられる。特にG
MAが好ましい。またこの他にさらに、メチルメタクリ
レート等の不飽和カルボン酸エステルモノマーをエポキ
シ変性AN‐St系ランダム共重合体全体の99.9重
量%までの量で含むことができる。
【0029】上記のエポキシ変性AN‐St系ランダム
共重合体におけるアクリロニトリル含量は、この共重合
体全体を100重量%として、通常2〜50重量%、好
ましくは20〜30重量%であり、不飽和エポキシ化合
物含量は通常0.1〜70重量%、好ましくは5〜10
重量%である。このようなエポキシ変性AN‐St系ラ
ンダム共重合体のMFRは1〜60g/10分であり、
Mwは10,000〜1,000,000 であるのが好ましい。
【0030】このようなエポキシ変性AN‐St系ラン
ダム共重合体は、AN‐St系ランダム共重合体と不飽
和エポキシ化合物とを、バルク重合、エマルジョン重
合、懸濁重合、溶液重合等により重合して製造すること
ができる。
【0031】成分(B)は、上記したエポキシ変性AN
‐St系ランダム共重合体、またはこれと未変性のAN
‐St系ランダム共重合体である。未変性のAN‐St
系ランダム共重合体は、変性および未変性AN‐Stラ
ンダム系共重合体の合計に対して99重量%未満の量で
使用する。
【0032】上記した成分(A)および(B)は、
(A)5〜95重量部に対して(B)95〜5重量部、
好ましくは(A)10〜90重量部に対して(B)90
〜10重量部の割合で使用する。
【0033】次に、本発明においては、上記の(A)お
よび(B)にさらに、(C)ポリアミドおよび/または
ポリエステルを、(A)および(B)の合計100重量
部に対して0.5〜100重量部、好ましくは1〜10
重量部含む。(C)の量が0.5重量部より少ないと相
溶性が不十分であり、100重量部より多いと吸水によ
り物性、成形性が低下してしまう。このようなポリアミ
ドまたはポリエステルは、成分(A)の変性オレフィン
系樹脂の有する酸基またはエポキシ基および成分(B)
のエポキシ変性AS‐Stランダム共重合体の有するエ
ポキシ基と反応するものであればいずれを使用すること
もできる。ポリアミドはそれ自体公知であり、具体的に
はナイロン‐4、ナイロン‐6、ナイロン‐6,6 、ナイ
ロン‐12、ナイロン‐6,10等の各種ナイロン、ポリアミ
ドイミド等を挙げることができる。これらを単独でまた
は2種以上混合して用いることができる。好ましくはナ
イロン‐6またはナイロン‐6,6 である。
【0034】本発明で使用するポリエステル系樹脂はそ
れ自体公知であり、一般に飽和ジカルボン酸成分と飽和
二価アルコール成分とからなる熱可塑性樹脂、または環
状エステルの開環重合により得られる熱可塑性樹脂であ
る。飽和ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフ
タル酸等が挙げられ、飽和二価アルコールとしてはエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール、ビスフェノールA
等が挙げられる。具体的にはポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリシクロ
ヘキサン-1,4- ジメチロールテレフタレート、ポリネオ
ペンチルテレフタレート、ポリアリーレート等が挙げら
れる。また、環状エステルとしてはε−カプロラクトン
が挙げられ、具体的な熱可塑性樹脂としてはポリカプロ
ラクトンが挙げられる。これらを単独でまたは2種以上
混合して用いることができる。これらの中で特にポリエ
チレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレー
トが好ましい。
【0035】ポリエチレンテレフタレートの場合、固有
粘度[η]は0.30〜0.80で、末端カルボキシル基濃度は
15〜200 ミリ当量/Kgであることが好ましい。固有粘
度[η]が0.80を超えると、グラフト共重合体の溶融粘
度が高くなりゲルが生じる。なお、ポリエチレンテレフ
タレート中のテレフタル酸成分は、アルキル基、ハロゲ
ン原子等で置換されたものでもよく、またグリコール成
分はエチレングリコールの他に50重量%程度まで他のグ
リコール、例えば1,4-ブチレングリコール、プロピレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール等を含有してい
ても良い。
【0036】また、ポリブチレンテレフタレートの場
合、固有粘度[η]は0.3 〜1.20で、末端カルボキシル
基濃度は15〜200 ミリ当量/Kgであることが好まし
い。この場合も同様に、テレフタル酸成分は、アルキル
基、ハロゲン原子等で置換されたものでもよく、またグ
リコール成分は1,4-ブチレングリコールの他に50重量%
程度まで他のグリコール、例えばエチレングリコール、
プロピレングリコール、ヘキサメチレングリコール等を
含有していても良い。
【0037】本発明においては、成分(C)として、上
記したポリアミドとポリエステルのどちらか一方、また
は両方を使用できる。
【0038】本発明の樹脂組成物には、上記の成分の他
に、慣用の添加剤、例えば顔料、染料、充填材、強化
材、熱安定剤、光安定剤、酸化防止剤、可塑剤、難燃
剤、帯電防止剤、離型剤、発泡剤、核剤等を添加するこ
とができる。
【0039】本発明の樹脂組成物は、上記した各成分を
溶融混練することによって製造することができる。溶融
混練温度は通常230 〜300 ℃、好ましくは250 〜280 ℃
である。溶融混練に使用する装置は、通常の装置、例え
ば一軸または二軸押出機、バンバリーミキサー、混練ロ
ール、ブラベンダー、ニーダー、ヘンシェルミキサー、
バッチ混練機等を使用して行うことができる。
【0040】
【作用】本発明の熱可塑性樹脂組成物においては、成分
(C)ポリアミドまたはポリエステルが(A)変性ポリ
オレフィン系樹脂の酸基またはエポキシ基と反応し、か
つ(B)エポキシ変性AN‐St系ランダム共重合体の
エポキシ基とも反応する。したがって、溶融混練によ
り、これらの間に反応が生じ、変性オレフィン系樹脂〜
ポリアミド(またはポリエステル)〜エポキシ変性AN
‐St系ランダム共重合体のグラフト体、すなわち相溶
化剤が生成する。このような機構により(A)および
(B)の相溶性が改善されるものと推測される。
【0041】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。
【0042】なお、各実施例および比較例において用い
た原料は、以下の通りである。 1.オレフィン系樹脂 (1-1) ポリプロピレン(ホモポリマー、以下でPPと略
記することがある)、J209(商標、東燃化学株式会
社製)、メルトフローレート(230℃、荷重2.16
kg、以下においてはいずれも同一条件で測定)9.0g
/10分 (1-2) エチレン‐プロピレンブロック共重合体(以下で
EPRと略記することがある)、BJ309(商標、東
燃化学株式会社製)、メルトフローレート9.0g/1
0分、エチレン含有量7.5重量% 2.変性オレフィン系樹脂 (2-1) 無水マレイン酸変性ポリプロピレン ポリプロピレンホモポリマー(商標;Y201、東燃化
学株式会社製、MFR1.5g/10分)100重量部
と、無水マレイン酸(MAH)3重量部および過酸化物
触媒としてパーヘキシン2−5B(日本油脂株式会社
製)1重量部とをドライブレンドし、65mmの2軸押出
機により、230℃、100rpm にて溶融混練してグラ
フト反応を行い、無水マレイン酸変性ポリプロピレン
(以下で、MAH−PPと略記する)を得た。なお、グ
ラフトの際の平均反応時間は約1分であった。得られた
MAH−PPの無水マレイン酸グラフト率は0.3重量
%であった。 (2-2) 無水マレイン酸変性プロピレン‐非共役ジエンラ
ンダム共重合体 プロピレン‐非共役ジエンランダム共重合体(PPD
M)100重量部と、無水マレイン酸(MAH)5重量
部および過酸化物触媒としてパーヘキシン2−5B(日
本油脂株式会社製)0.5重量部とをドライブレンド
し、45mmの2軸押出機により、230℃、100rpm
にて溶融混練してグラフト反応を行い、無水マレイン酸
変性プロピレン‐非共役ジエンランダム共重合体(以下
で、MAH−PPDMと略記する)を得た。なお、グラ
フトの際の平均反応時間は約1分であった。得られたM
AH−PPDMの無水マレイン酸グラフト率は2.5重
量%であった。 (2-3) エポキシ変性ポリプロピレン ポリプロピレンホモポリマー(商標;Y201、東燃化
学株式会社製、MFR1.5g/10分)100重量部に
対して、次式(化7):
【0043】
【化7】 で示されるグリシジル基含有不飽和化合物(鐘淵化学工
業株式会社製、以下ではこれをAXEと略記する)3重
量部および過酸化物触媒としてパーヘキシン2−5B
(日本油脂株式会社製)0.1重量部を、2軸押出機
(TEX44)を用いて200℃、30rpm の条件で溶
融混練することにより反応させた。得られたエポキシ変
性ポリプロピレンはAXE付加率2.4重量%であっ
た。またメルトフローレートは7.6g/10分であっ
た。このエポキシ変性ポリプロピレンをAXE−PPと
略記する。 3.アクリロニトリル‐スチレン系ランダム共重合体 (3-1) アクリロニトリル‐スチレンランダム共重合体
(以下でASと略記することがある)、AS230(商
標、日本合成ゴム株式会社製)、メルトフローレート
6.62g/10分、アクリロニトリル含有量25重量
% (3-2) アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン(AB
S)樹脂(以下で、ABSと略記する)、ABS−10
(商標、日本合成ゴム株式会社製)、メルトフローレー
ト10g/10分、アクリロニトリル含有量(アクリロ
ニトリル‐スチレンを100重量%として)25重量% 4.エポキシ変性アクリロニトリル‐スチレン系ランダ
ム共重合体 (4-1) アクリロニトリル‐スチレン‐グリシジルメタク
リレートランダム共重合体(以下で、GMA−ASと
略記する)、マープルーフG−1505SA(商標、日
本油脂株式会社製)、グリシジルメタクリレート(GM
A)含有量5重量%、アクリロニトリル含有量(アクリ
ロニトリル‐スチレンを100重量%として)27重量
%、重量平均分子量(Mw)150,000 、数平均分子量
(Mn)55,000 (4-2) アクリロニトリル‐スチレン‐グリシジルメタク
リレートランダム共重合体(以下で、GMA−ASと
略記する)、マープルーフG−1005SA(商標、日
本油脂株式会社製)、グリシジルメタクリレート(GM
A)含有量5重量%、アクリロニトリル含有量(アクリ
ロニトリル‐スチレンを100重量%として)27重量
%、重量平均分子量(Mw)100,000 、数平均分子量
(Mn)40,000 (4-3) アクリロニトリル‐スチレン‐グリシジルメタク
リレートランダム共重合体(以下で、GMA−ASと
略記する)、ブレンマーCP510SA(商標、日本油
脂株式会社製)、エポキシ当量1500、アクリロニト
リル含有量(アクリロニトリル‐スチレンを100重量
%として)27重量%、重量平均分子量(Mw)50,00
0、数平均分子量(Mn)19,000 5.ポリアミド ナイロン‐6、グレードA28(エムス・ジャパン株式
会社)、数平均分子量(Mn)=18,000、以下で、Ny
−6と略記する 6.ポリエステル ポリブチレンテレフタレート(PBT)、グレードTR
B−K(帝人株式会社)、数平均分子量(Mn)=20,0
00、以下で、PBTと略記する 7.任意成分 グリシジルメタクリレート‐メチルメタクリレート共重
合体(以下で、GMA‐PMMAと略記する)、ブレン
マーCP50M(商標、日本油脂株式会社製)、エポキ
シ当量310、重量平均分子量(Mw)10,000、数平均
分子量(Mn)6,000実施例1〜13および比較例1〜5 各成分を表1〜3に示す割合(重量%)でヘンシェルミ
キサーで常温にて混合した後、直径45mmの2軸混練機
を用いて、250℃、200rpm にて混練を行い、吐出
物を水中で急冷して熱可塑性樹脂組成物のペレットを得
た。
【0044】得られた樹脂組成物に対して、MFR、耐
表面剥離性、アイゾット衝撃強度、引張り強度、破断伸
び、曲げ弾性率および熱変形温度(HDT)を測定し
た。結果を表1〜3に示す。
【0045】なお、耐表面剥離性は、ペレット表面に1
mm2 のマスを100 個作り、その部分のテープ剥離試験を
行い、100 個中剥離せずに残ったマスの個数で評価し
た。アイゾット衝撃強度は、JIS K7110にした
がって、−30℃におけるアイゾット衝撃強度を測定し
た。引張り強度は、JIS K7113にしたがって測
定した。破断伸びは、JIS K7113にしたがって
測定した。曲げ弾性率は、JIS K7203にしたが
って測定した。熱変形温度(HDT)はJISK720
7にしたがって測定した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【発明の効果】本発明によれば、相溶性が改善され、表
面特性および各種力学的特性に優れた、オレフィン系樹
脂およびアクリロニトリル‐スチレン系共重合体を主成
分とする樹脂組成物を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/02 LNZ 8933−4J 77/00 LQS 9286−4J (72)発明者 朽木 栄治 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 藤田 祐二 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a) 次式(化1): 【化1】 式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基で
    あり、Arはグリシジルオキシ置換基を少なくとも1つ
    有し、他の置換基を有していてもよい炭素数6〜20の
    芳香族炭化水素基であり、nは1〜4の整数を表すで示
    されるグリシジル化合物、または(b) 不飽和カルボン酸
    もしくはその無水物で変性されたオレフィン系樹脂また
    はこれとオレフィン系樹脂 5〜95重量部、ならびに (B)エポキシ変性アクリロニトリル‐スチレン系ラン
    ダム共重合体またはこれとアクリロニトリル‐スチレン
    系ランダム共重合体 95〜5重量部を含み、かつ
    (C)ポリアミドおよび/またはポリエステルを(A)
    および(B)の合計100重量部に対して0.5〜10
    0重量部含むことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
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