JPH05315106A - チタン酸バリウム系セラミックス半導体およびその製造方法 - Google Patents
チタン酸バリウム系セラミックス半導体およびその製造方法Info
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- JPH05315106A JPH05315106A JP4143258A JP14325892A JPH05315106A JP H05315106 A JPH05315106 A JP H05315106A JP 4143258 A JP4143258 A JP 4143258A JP 14325892 A JP14325892 A JP 14325892A JP H05315106 A JPH05315106 A JP H05315106A
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Abstract
の合計が2.0〜4.0モル%に設定されており、かつ、空
孔率が2%以下に制御されているチタン酸バリウム系セ
ラミックス半導体および、これを製造するために、平均
粒径が10μm以下の二酸化ケイ素を原料としたチタン
酸バリウム系セラミックス半導体の製造方法。 【効果】 緻密な粒子構造のチタン酸バリウム系セラミ
ックス半導体が得られるため、電圧印加時の電流密度の
局所的な増大が起こりにくくなり、高電圧まで熱応力に
よる破壊が起こりにくくなる。
Description
(正の温度係数特性)を示すチタン酸バリウム系セラミ
ックス半導体およびその製造方法に関するものである。
量のBi、Nb、W、Ta、Sbあるいは、希土類元素
を添加したチタン酸バリウム系セラミックス半導体がP
TC特性を有することは従来より知られている。
は、チタン酸バリウムに希土類元素、Ta、Nbまたは
Sbを添加すると共に、二酸化ケイ素(SiO2 )を添
加し、酸素の存在下で焼成することによって、優れた電
気特性を有するチタン酸バリウム系セラミックス半導体
が得られることが開示されている。
は、上記のチタン酸バリウム系セラミックス半導体に過
剰の酸化チタン(TiO2 )を1.0〜5.0モル%、二酸
化ケイ素を0.5 〜10.0モル%を添加すれば、破壊電圧が
高くなると共に、熱衝撃を受けても破壊しにくくなるこ
とが述べられている。
は、酸化チタンの過剰量を0.5〜2.0モル%にし、二酸
化ケイ素の添加量を0.5 〜2.5モル%にすることによ
り、二重構造(粒径の大きい粒子と小さい粒子が混在し
た結晶構造)を有するチタン酸バリウム系セラミックス
半導体が得られることが開示されており、これにより、
耐電圧が高く、電流変動が少なくなると記載されてい
る。
構成では、組織の粒子において大きな粒子径の差を有
し、チタン酸バリウム系セラミックス半導体に電圧を印
加すると、局所的に電流密度が高くなることがあり、こ
れによって、局部加熱が起こり、そのときの熱応力でチ
タン酸バリウム系セラミックス半導体が破壊されること
があるという問題点を有している。
タン酸バリウム系セラミックス半導体は、上記の課題を
解決するために、Biまたは希土類元素等の半導体化剤
と、二酸化ケイ素と、過剰な酸化チタンとを含むチタン
酸バリウム系セラミックス半導体において、二酸化ケイ
素の添加量と酸化チタンの過剰量の合計が2.0〜4.0モ
ル%に設定されており、かつ、空孔率が2%以下に制御
されていることを特徴としている。
セラミックス半導体の製造方法は、上記の課題を解決す
るために、原料として少なくとも炭酸バリウムと、Bi
または希土類元素等の半導体化剤と、二酸化ケイ素と、
過剰な酸化チタンとを混合し、焼成することによりチタ
ン酸バリウム系セラミックス半導体を製造する方法にお
いて、上記の二酸化ケイ素の平均粒径が10μm以下に
設定されていることを特徴としている。
素等の半導体化剤と、二酸化ケイ素と、過剰な酸化チタ
ンとを含むチタン酸バリウム系セラミックス半導体にお
いて、二酸化ケイ素の添加量と酸化チタンの過剰量の合
計が2.0〜4.0モル%に設定されており、かつ、空孔率
が2%以下に制御されているので、緻密な粒子構造にな
る。これにより、組織を構成する粒子において、均一で
微細な粒子径を有することによって、電圧印加時の電流
密度の局所的な増大が起こりにくくなるため、高電圧ま
で熱応力による破壊が起こりにくくなる。
くとも炭酸バリウムと、Biまたは希土類元素等の半導
体化剤と、二酸化ケイ素と、過剰な酸化チタンとを混合
し、焼成することによりチタン酸バリウム系セラミック
ス半導体を製造する方法において、上記の二酸化ケイ素
の平均粒径が10μm以下に設定されているので、空孔
率が2%以下の緻密なチタン酸バリウム系セラミックス
半導体を製造することができる。
基づいて説明すれば、以下の通りである。
O3 )、炭酸ストロンチウム(SrCO3 )、酸化チタ
ン(TiO2 )、二酸化ケイ素(SiO2 )、炭酸マン
ガン(MnCO3 )、酸化ディスプロシウム(Dy2 O
3 )を表1〜5の組成(モル%)に配合して、チタン酸
バリウム系セラミックス半導体試料を作製した。
酸バリウム系セラミックス半導体の主成分であり、これ
らがチタン酸バリウムの骨格を構成する。また、過剰の
酸化チタンは、チタン酸バリウム系セラミックス半導体
を安定化する。
チタン酸バリウム骨格のBaと置換し、これにより、チ
タン酸バリウム系セラミックス半導体のキュリー点を移
動させることができる。二酸化ケイ素は、過剰の酸化チ
タンと同様に、チタン酸バリウム系セラミックス半導体
を安定化する。炭酸マンガンの成分であるMnは粒界障
壁を高くするための、いわゆる鉱化剤として働く。これ
により、室温の比抵抗を制御できる。酸化ディスプロシ
ウムの成分であるDyは、チタン酸バリウムを半導体化
するための不純物として働き、上記Mnと同様、室温の
比抵抗を制御できる。
料の製造方法を説明する。
ロンコーティングした鉄球と一緒にボールミルに投入
し、24時間湿式混合した。それから、これをろ過、乾
燥し、1100〜1150℃の温度で1〜5時間仮焼し
た。次に、仮焼した試料を粉砕し、これにバインダーと
してのポリビニールアルコール(PVA)を2重量%含
んだ水溶液を加えてスラリーとし、スプレードライヤー
により造粒乾燥した。
を1.0トン/cm2 の圧力で押圧することにより、直径1
6.4 mm 、厚さ2.5 mm の円盤に成形された。それから
成形品を焼成鞘に詰め、電気炉で3℃/min の昇温速度
で加熱し、1300〜1380℃で0〜10時間保持し
て焼成した後、3〜0.5℃/min の降温速度で冷却し
た。
2.0 mm の円盤状の試料が作製された。
バー用銀ペーストを焼き付けて、オーミック・コンタク
トさせた電極を形成し、比抵抗、破壊電圧、PTC特
性、空孔率を測定した。
れたタバイ・エスペック社製の測定槽(MINI-SUBZERO M
C-810P)内に装着して、横河ヒューレット・パッカード
社製の直流抵抗計(マルチメーター 3878A)を用いて電
気抵抗を測定した。
ておき、次式により比抵抗(ρ)を算出した。 ρ = R・S/t ρ:比抵抗 (Ωcm) R:電気抵抗の測定値 (Ω) S:電極の面積 (cm2 ) t:試料の厚さ (cm) (2)破壊電圧の測定方法 試料を測定用の試料ホルダーに取り付け、高砂社製の交
流安定化電源(FREQU-ENCY CONVERSION AC POWER SUPPL
Y AA330F, FR-EQUENCY/VOLTAGE CONTROLLER FOA1MG) 、
ヒューレット・パッカード社製の交流抵抗計(マルチメ
ーター 3457A)および交流電流計(マルチメーター AD
VANTEST)を接続し、印加電圧を100 mV から徐々に上
げながら、そのときの電流を測定した。
トし、電流の極小値を示す電圧を破壊電圧とした。
内に装着して、−50〜180℃までの温度変化に対す
る試料の電気抵抗の変化を上記の直流抵抗計を用いて測
定した。
算出し、温度に対して比抵抗をプロットした。そして、
キュリー点付近で急激な立ち上がったときの比抵抗と、
25℃における比抵抗との比を求め、その桁数をPTC
効果を評価するための尺度とした。これが大きいほど、
比抵抗の立ち上がり幅が大きいことを示す。
し、次式より空孔率を求めた。 P = ((ρt −ρa )/ρt )×100 〔%〕 P :空孔率 ρt :真密度 ρa :嵩密度 表1〜5に示した組成の試料について、上記の測定方法
によって得られた比抵抗、破壊電圧、PTC効果、空孔
率の測定結果を表6〜10に示す。また、この測定結果
に基づいて、チタン酸バリウム系セラミックス半導体と
しての適否を判定し、その結果を適したものから順に
○、△、×の3段階で示した。
酸化ディスプロシウムの添加量を変えたときの諸物性の
変化を示している。
いる。これらの試料では、比抵抗は低いけれども、PT
C効果および破壊電圧が充分でない。焼結時、降温速度
を遅くすれば、比抵抗を30〜50Ωcmに制御すること
はできるが、PTC効果、破壊電圧の大幅な向上は見ら
れなかった。
微鏡写真を図3に示す。拡大倍率は500倍である。
過剰量を変えたときの諸物性の変化を示している。
にもかかわらず、PTC効果および破壊電圧が共に低い
ため、実用的ではない。
た試料番号10〜14の試料では、PTC効果、破壊電
圧ともに大幅に向上している。しかしながら、酸化チタ
ンの過剰量が多過ぎると、試料番号15の試料のよう
に、逆に特性が悪化している。
二酸化ケイ素の添加量を変えたときの諸物性の変化を示
している。
いにもかかわらず、PTC効果および破壊電圧が共に低
いため、実用的ではない。
た試料番号18〜21の試料では、PTC効果、破壊電
圧ともに大幅に向上している。しかしながら、二酸化ケ
イ素の添加量を3.5モル%以上にすると、試料番号22
の試料のように、比抵抗だけが大きくなるため、逆に特
性が悪化している。
顕微鏡写真を図1および図2に示す。図1の拡大倍率は
500倍であり、図2の拡大倍率は1000倍である。
ンの添加量を変えたときの諸物性の変化を示している。
と、試料番号26の試料のように、比抵抗が急激に増大
し、実用的でなくなることが分かる。
均粒径を変えたときの諸物性の変化を示している。
した試料番号19の試料と、平均粒径が40μmの二酸
化ケイ素を原料とした試料番号27の試料を比較する
と、試料番号27の試料は比抵抗の低下に伴って破壊電
圧も低下し、空孔率も大きく増加した。また、試料番号
19の試料と、平均粒径が0.012 μmの二酸化ケイ素を
原料とした試料番号28の試料を比較すると、試料番号
28の試料は比抵抗に対する破壊電圧が高くなり、空孔
率が大幅に減少した。
イ素を配合原料として用いると、チタン酸バリウム系セ
ラミックス半導体の空孔率を2%以下に制御できること
が分かる。
体の原料において、酸化チタンの過剰量を0.8〜3.5モ
ル%に、二酸化ケイ素の添加量を0.5〜3.0モル%にそ
れぞれ設定し、かつ、両者のトータル量を2.0〜4.0モ
ル%となるように設定し、マンガンの添加量を0.04〜0.
07モル%に設定することによって、液相成分の最適化が
図られる。すなわち、高温で充分な液相が生じる。これ
により、それぞれの粒子を接点を介在させることなく、
焼結させることができる。
10μm以下にすることにより、空孔率が2%以下にな
り、粒径が小さく揃ったチタン酸バリウム系セラミック
ス半導体が得られる。
セラミックス半導体では、比抵抗が小さくなり、かつ、
PTC効果、破壊電圧が非常に高くなる。また、電流−
電圧特性が安定であり、バリスター特性を示さず、抵抗
−温度特性の再現性が高い。このため、高電圧下での使
用および、熱衝撃の大きな条件下での使用に耐えること
ができる。
粒界への酸素の拡散が促進されるので、ポテンシャル障
壁が高くなる。このため、比抵抗が高くなるが、破壊電
圧をさらに高くすることができる。
系セラミックス半導体は、以上のように、二酸化ケイ素
の添加量と酸化チタンの過剰量の合計が2.0〜4.0モル
%に設定されており、かつ、空孔率が2%以下に制御さ
れているので、緻密な粒子構造になる。これにより、電
圧印加時の電流密度の局所的な増大が起こりにくくなる
ため、高電圧まで熱応力による破壊が起こりにくくなる
という効果を奏する。
セラミックス半導体の製造方法は、以上のように、原料
の二酸化ケイ素の平均粒径が10μm以下に設定されて
いるので、空孔率が2%以下のチタン酸バリウム系セラ
ミックス半導体を製造できるという効果を奏する。
ラミックス半導体の粒子構造を示す電子顕微鏡写真であ
る。
ウム系セラミックス半導体の粒子構造を示す電子顕微鏡
写真である。
酸バリウム系セラミックス半導体の粒子構造を示す電子
顕微鏡写真である。
Claims (2)
- 【請求項1】Biまたは希土類元素等の半導体化剤と、
二酸化ケイ素と、過剰な酸化チタンとを含むチタン酸バ
リウム系セラミックス半導体において、 二酸化ケイ素の添加量と酸化チタンの過剰量の合計が2.
0〜4.0モル%に設定されており、かつ、空孔率が2%
以下に制御されていることを特徴とするチタン酸バリウ
ム系セラミックス半導体。 - 【請求項2】原料として少なくとも炭酸バリウムと、B
iまたは希土類元素等の半導体化剤と、二酸化ケイ素
と、過剰な酸化チタンとを混合し、焼成することにより
チタン酸バリウム系セラミックス半導体を製造する方法
において、 上記の二酸化ケイ素の平均粒径が10μm以下に設定さ
れていることを特徴とするチタン酸バリウム系セラミッ
クス半導体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14325892A JP3178083B2 (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | チタン酸バリウム系セラミックス半導体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14325892A JP3178083B2 (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | チタン酸バリウム系セラミックス半導体およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05315106A true JPH05315106A (ja) | 1993-11-26 |
| JP3178083B2 JP3178083B2 (ja) | 2001-06-18 |
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ID=15334567
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14325892A Expired - Fee Related JP3178083B2 (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | チタン酸バリウム系セラミックス半導体およびその製造方法 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3178083B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008123078A1 (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-16 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 積層正特性サーミスタ |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5375495A (en) * | 1976-12-16 | 1978-07-04 | Nichicon Capacitor Ltd | Semiconductor ceramic material in barium titanate group |
| JPS6422001A (en) * | 1987-07-17 | 1989-01-25 | Matsushita Electric Industrial Co Ltd | Manufacture of barium titanate positive temperature coefficient thermistor |
| JPH02142101A (ja) * | 1988-11-24 | 1990-05-31 | Ngk Insulators Ltd | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
-
1992
- 1992-05-07 JP JP14325892A patent/JP3178083B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5375495A (en) * | 1976-12-16 | 1978-07-04 | Nichicon Capacitor Ltd | Semiconductor ceramic material in barium titanate group |
| JPS6422001A (en) * | 1987-07-17 | 1989-01-25 | Matsushita Electric Industrial Co Ltd | Manufacture of barium titanate positive temperature coefficient thermistor |
| JPH02142101A (ja) * | 1988-11-24 | 1990-05-31 | Ngk Insulators Ltd | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008123078A1 (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-16 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 積層正特性サーミスタ |
| JPWO2008123078A1 (ja) * | 2007-03-19 | 2010-07-15 | 株式会社村田製作所 | 積層正特性サーミスタ |
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|---|---|
| JP3178083B2 (ja) | 2001-06-18 |
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