JPH0533256A - 繊維シート状物の製造方法 - Google Patents
繊維シート状物の製造方法Info
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- JPH0533256A JPH0533256A JP20756191A JP20756191A JPH0533256A JP H0533256 A JPH0533256 A JP H0533256A JP 20756191 A JP20756191 A JP 20756191A JP 20756191 A JP20756191 A JP 20756191A JP H0533256 A JPH0533256 A JP H0533256A
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- polyvinyl alcohol
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- impregnated
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 繊維集合体を水溶性樹脂で仮固定し高分子弾
性体を含浸、凝固する繊維シート状物の製造法におい
て、乾燥時のマイグレーションが小さく少量の付与で繊
維の被覆性が良好でかつ高分子弾性体溶液含浸時の形態
保持性に優れた仮固定用の水溶性樹脂を提供する。 【構成】 繊維集合体に重合度2000以上、ケン化度80モ
ル%以上97モル%以下のポリビニルアルコール水溶液を
付与乾燥してポリウレタンのジメチルホルムアミド溶液
を含浸、凝固し温水または熱水でポリビニルアルコール
を溶解除去する。
性体を含浸、凝固する繊維シート状物の製造法におい
て、乾燥時のマイグレーションが小さく少量の付与で繊
維の被覆性が良好でかつ高分子弾性体溶液含浸時の形態
保持性に優れた仮固定用の水溶性樹脂を提供する。 【構成】 繊維集合体に重合度2000以上、ケン化度80モ
ル%以上97モル%以下のポリビニルアルコール水溶液を
付与乾燥してポリウレタンのジメチルホルムアミド溶液
を含浸、凝固し温水または熱水でポリビニルアルコール
を溶解除去する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維集合体に高分子弾
性体を含有した柔軟な人工皮革等の製造方法に関する。
更に詳しくは、繊維集合体に高分子弾性体を含浸すると
きの繊維集合体の仮固定法の改良に関するものである。
性体を含有した柔軟な人工皮革等の製造方法に関する。
更に詳しくは、繊維集合体に高分子弾性体を含浸すると
きの繊維集合体の仮固定法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人工皮革等に用いられる不織布や
編織物等の繊維集合体に高分子弾性体を含有した繊維シ
ート状物の製造方法において、高分子弾性体を含浸する
ときの繊維シート状物の形態変化を防止するために水溶
性高分子等を付与して繊維集合体を仮固定した状態で高
分子弾性体を含浸、凝固し、次いで該水溶性高分子を溶
解除去することはよく知られた技術である。
編織物等の繊維集合体に高分子弾性体を含有した繊維シ
ート状物の製造方法において、高分子弾性体を含浸する
ときの繊維シート状物の形態変化を防止するために水溶
性高分子等を付与して繊維集合体を仮固定した状態で高
分子弾性体を含浸、凝固し、次いで該水溶性高分子を溶
解除去することはよく知られた技術である。
【0003】例えば、繊維集合体に水溶性高分子を付与
し圧縮成形した後高分子弾性体を含浸、凝固する方法が
特公昭45−18745号公報、特公昭48−11928号公報、特公
昭51−7721号公報、特公昭51−32681号公報等に記載さ
れている。これらの方法において使用される水溶性高分
子としてはポリビニルアルコール、澱粉、カルボキシメ
チルセルロース等が例示されている。
し圧縮成形した後高分子弾性体を含浸、凝固する方法が
特公昭45−18745号公報、特公昭48−11928号公報、特公
昭51−7721号公報、特公昭51−32681号公報等に記載さ
れている。これらの方法において使用される水溶性高分
子としてはポリビニルアルコール、澱粉、カルボキシメ
チルセルロース等が例示されている。
【0004】これら水溶性高分子を付与することによっ
て、高分子弾性体を含浸、凝固するときの繊維集合体の
形態安定性を維持することと共に、繊維表面を水溶性高
分子で被覆することにより繊維と高分子弾性体とが接着
することを防止し、より柔軟な風合いが得られることが
知られている。
て、高分子弾性体を含浸、凝固するときの繊維集合体の
形態安定性を維持することと共に、繊維表面を水溶性高
分子で被覆することにより繊維と高分子弾性体とが接着
することを防止し、より柔軟な風合いが得られることが
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来用いられていた水
溶性高分子は、代表的な高分子弾性体のポリウレタンの
溶剤であるジメチルホルムアミドに対して形態安定性が
不十分であったり、高分子弾性体の凝固完了前に凝固液
(主として水)に溶け出して形態変化を起こし易かった
り、乾燥時のマイグレーションが大きく繊維集合体の中
心部においては繊維表面を水溶性高分子が覆っておら
ず、その結果、得られる繊維シート状物の風合いが固い
ものとなる等の問題点があった。
溶性高分子は、代表的な高分子弾性体のポリウレタンの
溶剤であるジメチルホルムアミドに対して形態安定性が
不十分であったり、高分子弾性体の凝固完了前に凝固液
(主として水)に溶け出して形態変化を起こし易かった
り、乾燥時のマイグレーションが大きく繊維集合体の中
心部においては繊維表面を水溶性高分子が覆っておら
ず、その結果、得られる繊維シート状物の風合いが固い
ものとなる等の問題点があった。
【0006】このような問題を解決するために水溶性高
分子の付着量を増大させると乾燥時のマイグレーション
が更に大きくなり繊維集合体の表面のみに強固な被膜を
形成し易くなり、また、後工程での水溶性高分子の溶解
除去に多量の温水を必要とする等の問題を生ずる。
分子の付着量を増大させると乾燥時のマイグレーション
が更に大きくなり繊維集合体の表面のみに強固な被膜を
形成し易くなり、また、後工程での水溶性高分子の溶解
除去に多量の温水を必要とする等の問題を生ずる。
【0007】本発明はこれらの問題を解決した、比較的
少量の付与でジメチルホルムアミドや凝固液中での形態
保持性が高く、後工程での溶解除去が容易でかつ乾燥時
のマイグレーションが小さく柔軟な繊維シート状物の得
られる繊維集合体の水溶性高分子による仮固定方法を提
供するものである。
少量の付与でジメチルホルムアミドや凝固液中での形態
保持性が高く、後工程での溶解除去が容易でかつ乾燥時
のマイグレーションが小さく柔軟な繊維シート状物の得
られる繊維集合体の水溶性高分子による仮固定方法を提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維集合体に
水溶性高分子を付与して仮固定し高分子弾性体を含浸し
凝固した後に該水溶性高分子を溶解除去する繊維シート
状物の製造方法において、該水溶性高分子として重合度
2000以上、ケン化度80モル%以上97%以下のポリビニル
アルコールを用いることを特徴とする繊維シート状物の
製造方法である。
水溶性高分子を付与して仮固定し高分子弾性体を含浸し
凝固した後に該水溶性高分子を溶解除去する繊維シート
状物の製造方法において、該水溶性高分子として重合度
2000以上、ケン化度80モル%以上97%以下のポリビニル
アルコールを用いることを特徴とする繊維シート状物の
製造方法である。
【0009】
【作用】本発明で使用する繊維集合体は、従来から繊維
シート状物の製造に用いられている不織布や編織物は全
て特に制限なく用いられる。不織布には補強用等の目的
で編織物等が内部または表面に積層されたものでも良
く、構成繊維は溶剤処理等により繊維成分の一部を除去
することにより極細繊維とするものであっても良く、ま
た通常の繊維であっても良い。通常の繊維の場合には、
本発明により高分子弾性体が繊維と接着することを阻害
する効果が高いため、従来よりもより柔軟な風合いのも
のが得られる。
シート状物の製造に用いられている不織布や編織物は全
て特に制限なく用いられる。不織布には補強用等の目的
で編織物等が内部または表面に積層されたものでも良
く、構成繊維は溶剤処理等により繊維成分の一部を除去
することにより極細繊維とするものであっても良く、ま
た通常の繊維であっても良い。通常の繊維の場合には、
本発明により高分子弾性体が繊維と接着することを阻害
する効果が高いため、従来よりもより柔軟な風合いのも
のが得られる。
【0010】本発明において用いるポリビニルアルコー
ルは、重合度が2000以上、好ましくは2000以上5000以
下、更に好ましくは2400以上4000以下のものである。重
合度が2000未満であると、乾燥時のマイグレーションが
大きく、また、ジメチルホルムアミドや凝固液に対する
安定性が不十分である。重合度が大きくなると、温水に
対する溶解速度が小さくなり、溶解除去に多大の費用が
かかることとなり工業生産上不利となる。なお、本発明
で重合度は比粘度(ηsp)が0.4〜0.8となるような濃度
のポリビニルアルコール水溶液を用いてJIS K−6
726の方法で測定したものである。
ルは、重合度が2000以上、好ましくは2000以上5000以
下、更に好ましくは2400以上4000以下のものである。重
合度が2000未満であると、乾燥時のマイグレーションが
大きく、また、ジメチルホルムアミドや凝固液に対する
安定性が不十分である。重合度が大きくなると、温水に
対する溶解速度が小さくなり、溶解除去に多大の費用が
かかることとなり工業生産上不利となる。なお、本発明
で重合度は比粘度(ηsp)が0.4〜0.8となるような濃度
のポリビニルアルコール水溶液を用いてJIS K−6
726の方法で測定したものである。
【0011】本発明で用いるポリビニルアルコールのケ
ン化度は80モル%以上97モル%以下である。ケン化度が
80モル%未満であるとジメチルホルムアミド中での繊維
集合体の形態安定化効果が十分でなく、ポリウレタン溶
液含浸時のローラープレス等による圧縮変形等に対する
形態維持が十分できなかったり、また、高分子弾性体の
凝固工程において凝固完了前に凝固液中に溶出し易い。
ケン化度が97モル%以上であると温水に対する溶解性が
低下し、高分子弾性体凝固後の溶解除去が不十分となり
繊維シート状物の風合いが固くなる。従って、ケン化度
は80モル%以上97モル%以下である必要があるが、実際
の使用に当たっては、高分子弾性体の含浸、凝固条件や
水溶性高分子の溶解除去条件等の組み合わせによってポ
リビニルアルコールの重合度とケン化度の組み合わせを
選択することが望ましい。
ン化度は80モル%以上97モル%以下である。ケン化度が
80モル%未満であるとジメチルホルムアミド中での繊維
集合体の形態安定化効果が十分でなく、ポリウレタン溶
液含浸時のローラープレス等による圧縮変形等に対する
形態維持が十分できなかったり、また、高分子弾性体の
凝固工程において凝固完了前に凝固液中に溶出し易い。
ケン化度が97モル%以上であると温水に対する溶解性が
低下し、高分子弾性体凝固後の溶解除去が不十分となり
繊維シート状物の風合いが固くなる。従って、ケン化度
は80モル%以上97モル%以下である必要があるが、実際
の使用に当たっては、高分子弾性体の含浸、凝固条件や
水溶性高分子の溶解除去条件等の組み合わせによってポ
リビニルアルコールの重合度とケン化度の組み合わせを
選択することが望ましい。
【0012】高分子弾性体の凝固温度を比較的高くする
場合には、溶解温度の比較的高いポリビニルアルコー
ル、即ちケン化度の比較的高いポリビニルアルコールを
用いる。この場合、重合度が共に高いと溶解速度が遅く
なり溶解温度等の溶解除去条件を強くする必要があり、
乾燥時のマイグレーションを満足する範囲内で重合度が
低いことが好ましい。高分子弾性体の凝固温度を低くす
る場合にはポリビニルアルコールの溶解温度も比較的低
くても良く、ケン化度の低いポリビニルアルコールが使
用できる。この場合重合度は特に小さくする必要はな
く、上記の範囲内で任意に選ばれる。
場合には、溶解温度の比較的高いポリビニルアルコー
ル、即ちケン化度の比較的高いポリビニルアルコールを
用いる。この場合、重合度が共に高いと溶解速度が遅く
なり溶解温度等の溶解除去条件を強くする必要があり、
乾燥時のマイグレーションを満足する範囲内で重合度が
低いことが好ましい。高分子弾性体の凝固温度を低くす
る場合にはポリビニルアルコールの溶解温度も比較的低
くても良く、ケン化度の低いポリビニルアルコールが使
用できる。この場合重合度は特に小さくする必要はな
く、上記の範囲内で任意に選ばれる。
【0013】ポリビニルアルコールは前記の繊維集合体
に水溶液として付与し乾燥する。ポリビニルアルコール
水溶液の濃度は含浸時の粘度、繊維集合体の含浸のし易
さ、ポリビニルアルコールの目標とする付着量等によっ
ても異なり一概には言えないが、通常20%以下、好まし
くは5〜15%の濃度が一応の目安となる。本発明のポリ
ビニルアルコールは乾燥時のマイグレーションが小さ
く、比較的低付着量で効果を奏するが、ポリビニルアル
コールの付着量は固形分で通常1〜20重量%、好ましく
は5〜15重量%の範囲である。付着量が少ないと十分な
形態安定性が得られず、また、多いと十分に溶解除去が
行いにくく更に廃液の処理等の点からも不経済である。
ポリビニルアルコールの乾燥条件は特に限定されない
が、必要以上に強い条件で乾燥するとポリビニルアルコ
ールが乾熱処理されることにより溶解性が低下し溶解除
去が不十分となる場合があるので注意する必要がある。
に水溶液として付与し乾燥する。ポリビニルアルコール
水溶液の濃度は含浸時の粘度、繊維集合体の含浸のし易
さ、ポリビニルアルコールの目標とする付着量等によっ
ても異なり一概には言えないが、通常20%以下、好まし
くは5〜15%の濃度が一応の目安となる。本発明のポリ
ビニルアルコールは乾燥時のマイグレーションが小さ
く、比較的低付着量で効果を奏するが、ポリビニルアル
コールの付着量は固形分で通常1〜20重量%、好ましく
は5〜15重量%の範囲である。付着量が少ないと十分な
形態安定性が得られず、また、多いと十分に溶解除去が
行いにくく更に廃液の処理等の点からも不経済である。
ポリビニルアルコールの乾燥条件は特に限定されない
が、必要以上に強い条件で乾燥するとポリビニルアルコ
ールが乾熱処理されることにより溶解性が低下し溶解除
去が不十分となる場合があるので注意する必要がある。
【0014】本発明で用いるポリビニルアルコールには
効果を損なわない範囲で変性されたものを用いても良
く、また、ポリビニルアルコール水溶液には必要に応じ
て増粘剤、消泡剤、繊維との親和性を改善する界面活性
剤等を添加しても良い。更にまた、澱粉やカルボキシメ
チルセルロースなどを添加併用することもできる。
効果を損なわない範囲で変性されたものを用いても良
く、また、ポリビニルアルコール水溶液には必要に応じ
て増粘剤、消泡剤、繊維との親和性を改善する界面活性
剤等を添加しても良い。更にまた、澱粉やカルボキシメ
チルセルロースなどを添加併用することもできる。
【0015】ポリビニルアルコールを付与して形態安定
化された不織布や編織物などの繊維集合体は、ポリウレ
タン等の高分子弾性体液を含浸、凝固する。含浸液の組
成や含浸方法、凝固条件等は従来公知の方法が採用でき
る。高分子弾性体を凝固した後高分子弾性体の溶剤を洗
浄除去した後または洗浄除去と同時にポリビニルアルコ
ールを溶解除去する。溶解除去温度は凝固した高分子弾
性体を損傷しない条件が選択され、通常60〜98℃の範囲
である。
化された不織布や編織物などの繊維集合体は、ポリウレ
タン等の高分子弾性体液を含浸、凝固する。含浸液の組
成や含浸方法、凝固条件等は従来公知の方法が採用でき
る。高分子弾性体を凝固した後高分子弾性体の溶剤を洗
浄除去した後または洗浄除去と同時にポリビニルアルコ
ールを溶解除去する。溶解除去温度は凝固した高分子弾
性体を損傷しない条件が選択され、通常60〜98℃の範囲
である。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施態様を具体的な実施例で説
明する。実施例中、%は断りのない限り重量に関するも
のである。なお、実施例中での評価は下記によった。ポ
リビニルアルコールのマイグレーション:乾燥後の繊維
シートの厚さ方向の断面にヨウ素のホウ酸水溶液を付与
しポリビニルアルコールを着色し50倍の実体顕微鏡で観
察した。青色に着色した部分の分布状態を4段階に評価
した。 ◎:全体が均一に染まっている。 ○:厚みの中心部がやや薄めであるが、全体がほぼ均一
に染まっている。 △:中心部と表層部で濃度の差がやや大きい。 ×:表層部が極めて濃く染まっている。
明する。実施例中、%は断りのない限り重量に関するも
のである。なお、実施例中での評価は下記によった。ポ
リビニルアルコールのマイグレーション:乾燥後の繊維
シートの厚さ方向の断面にヨウ素のホウ酸水溶液を付与
しポリビニルアルコールを着色し50倍の実体顕微鏡で観
察した。青色に着色した部分の分布状態を4段階に評価
した。 ◎:全体が均一に染まっている。 ○:厚みの中心部がやや薄めであるが、全体がほぼ均一
に染まっている。 △:中心部と表層部で濃度の差がやや大きい。 ×:表層部が極めて濃く染まっている。
【0017】N,N'-ジメチルホルムアミド(DMF)中
での形態保持性: ポリビニルアルコールにより仮固定
した不織布を巾2.5cmの短冊状に切り取り500gの荷重を
かけてDMF中に3分間浸漬後取り出し、浸漬前後での
寸法変化により次の4段階に評価した。 ◎:寸法変化が1%以下 ○:寸法変化が1〜5% △:寸法変化が5〜10% ×:寸法変化が10%以上
での形態保持性: ポリビニルアルコールにより仮固定
した不織布を巾2.5cmの短冊状に切り取り500gの荷重を
かけてDMF中に3分間浸漬後取り出し、浸漬前後での
寸法変化により次の4段階に評価した。 ◎:寸法変化が1%以下 ○:寸法変化が1〜5% △:寸法変化が5〜10% ×:寸法変化が10%以上
【0018】ポリビニルアルコールの溶解除去性: ポ
リビニルアルコールを付与した不織布を90℃の温水中に
1時間浸漬後、絞液し乾燥した。処理前後での重量変化
より付着ポリビニルアルコールの除去率を求めた。
リビニルアルコールを付与した不織布を90℃の温水中に
1時間浸漬後、絞液し乾燥した。処理前後での重量変化
より付着ポリビニルアルコールの除去率を求めた。
【0019】風合い: ポリビニルアルコールで仮固定
した不織布にポリウレタン溶液を含浸、凝固し、熱水に
よりPVAを溶解除去した繊維シート状物を触感により
次の4段階に評価した。 ◎:極めて柔軟である ○:柔軟である △:やや固い ×:極めて固い
した不織布にポリウレタン溶液を含浸、凝固し、熱水に
よりPVAを溶解除去した繊維シート状物を触感により
次の4段階に評価した。 ◎:極めて柔軟である ○:柔軟である △:やや固い ×:極めて固い
【0020】実施例1 溶融紡糸、延伸された2デニールのポリエチレンテレフ
タレート繊維を捲縮し、繊維長41mmにカットしてステー
プル繊維とし、カード、ウエッバーを経て得たウエブを
ニードルパンチを行い、熱水中で収縮処理し乾燥して平
均目付300g/m2、密度0.25g/cm3の繊維絡合不織布を
得た。
タレート繊維を捲縮し、繊維長41mmにカットしてステー
プル繊維とし、カード、ウエッバーを経て得たウエブを
ニードルパンチを行い、熱水中で収縮処理し乾燥して平
均目付300g/m2、密度0.25g/cm3の繊維絡合不織布を
得た。
【0021】次いで、重合度3300、ケン化度88モル%の
ポリビニルアルコールの5%水溶液に上記絡合不織布を
浸漬し絞液した。この不織布を熱風乾燥機で120℃、30
分、更に140℃で20分乾燥しポリビニルアルコールで仮
固定された不織布とした。このときのポリビニルアルコ
ール付着量は固形分で8%であった。この仮固定した不
織布の厚さ方向の断面にヨウ素のホウ酸水溶液を付与し
ポリビニルアルコールを着色し50倍の実体顕微鏡で観察
したところ、青色に着色した部分は断面上均一に分散し
ており、乾燥時のマイグレーションは認められなかっ
た。また、この仮固定した不織布からのポリビニルアル
コールの溶解除去率は95%と高く、ポリビニルアルコー
ル溶解除去後の不織布の風合いはポリビニルアルコール
付与前と同様に柔軟なものであった。
ポリビニルアルコールの5%水溶液に上記絡合不織布を
浸漬し絞液した。この不織布を熱風乾燥機で120℃、30
分、更に140℃で20分乾燥しポリビニルアルコールで仮
固定された不織布とした。このときのポリビニルアルコ
ール付着量は固形分で8%であった。この仮固定した不
織布の厚さ方向の断面にヨウ素のホウ酸水溶液を付与し
ポリビニルアルコールを着色し50倍の実体顕微鏡で観察
したところ、青色に着色した部分は断面上均一に分散し
ており、乾燥時のマイグレーションは認められなかっ
た。また、この仮固定した不織布からのポリビニルアル
コールの溶解除去率は95%と高く、ポリビニルアルコー
ル溶解除去後の不織布の風合いはポリビニルアルコール
付与前と同様に柔軟なものであった。
【0022】更に、ポリビニルアルコールで仮固定した
不織布にポリウレタン溶液を含浸、凝固して繊維集合体
中に高分子弾性体を含有する繊維シート状物に加工し
た。即ち、ポリウレタンの15%DMF溶液に凝固調節剤
を添加した含浸液を上記不織布に含浸し、絞液した後D
MF水溶液中でポリウレタンを凝固させ、続いて90℃熱
水中に1時間浸漬しポリビニルアルコールを溶解除去し
た後絞液、乾燥した。ポリウレタン溶液含浸時のローラ
ープレスに対する形態安定性は良好であり、得られた繊
維シート状物の風合いは柔軟で優れており、表面状態も
シワの発生等もなく平滑性良好であった。
不織布にポリウレタン溶液を含浸、凝固して繊維集合体
中に高分子弾性体を含有する繊維シート状物に加工し
た。即ち、ポリウレタンの15%DMF溶液に凝固調節剤
を添加した含浸液を上記不織布に含浸し、絞液した後D
MF水溶液中でポリウレタンを凝固させ、続いて90℃熱
水中に1時間浸漬しポリビニルアルコールを溶解除去し
た後絞液、乾燥した。ポリウレタン溶液含浸時のローラ
ープレスに対する形態安定性は良好であり、得られた繊
維シート状物の風合いは柔軟で優れており、表面状態も
シワの発生等もなく平滑性良好であった。
【0023】実施例2〜5、比較例1〜4 実施例1の繊維絡合不織布を用い、表1に示すポリビニ
ルアルコールを用いて実施例1と同様にポリビニルアル
コール付与とポリウレタン溶液の含浸、凝固を行った。
結果を実施例1と共に表1に示す。
ルアルコールを用いて実施例1と同様にポリビニルアル
コール付与とポリウレタン溶液の含浸、凝固を行った。
結果を実施例1と共に表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2〜5はそれぞれ評価に僅かの違い
はあるもののいずれも良好であった。比較例1はポリビ
ニルアルコールの溶解除去性には優れているが、DMF
中での形態保持効果が低く得られた繊維シート状物は表
面のシワが発生していた。比較例2においては比較例1
のポリビニルアルコール濃度を上げ付着量を増大させた
ところDMF中での形態保持効果は若干改善されたが、
乾燥時のポリビニルアルコールのマイグレーションが大
きく、得られた繊維シート状物の風合いはやや固めであ
った。
はあるもののいずれも良好であった。比較例1はポリビ
ニルアルコールの溶解除去性には優れているが、DMF
中での形態保持効果が低く得られた繊維シート状物は表
面のシワが発生していた。比較例2においては比較例1
のポリビニルアルコール濃度を上げ付着量を増大させた
ところDMF中での形態保持効果は若干改善されたが、
乾燥時のポリビニルアルコールのマイグレーションが大
きく、得られた繊維シート状物の風合いはやや固めであ
った。
【0026】比較例3においてはポリビニルアルコール
のケン化度の高いものを使用して比較例2と同様に付着
量を多くしたところ、DMF中での形態保持効果の改善
は小さく、ポリビニルアルコールの溶解除去性が劣るた
め風合いが固く、表面にシワが発生した。また、比較例
4は重合度、ケン化度が共に高いポリビニルアルコール
を用いたところ、付着量が少なくてもDMF中での形態
保持効果が高く表面平滑な繊維シート状物が得られた
が、ポリビニルアルコールの溶解除去性が極めて悪く残
存するポリビニルアルコールのため、風合いは極めて固
いものであった。
のケン化度の高いものを使用して比較例2と同様に付着
量を多くしたところ、DMF中での形態保持効果の改善
は小さく、ポリビニルアルコールの溶解除去性が劣るた
め風合いが固く、表面にシワが発生した。また、比較例
4は重合度、ケン化度が共に高いポリビニルアルコール
を用いたところ、付着量が少なくてもDMF中での形態
保持効果が高く表面平滑な繊維シート状物が得られた
が、ポリビニルアルコールの溶解除去性が極めて悪く残
存するポリビニルアルコールのため、風合いは極めて固
いものであった。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法によれば、繊維集合体の仮
固定用のポリビニルアルコールの付着量を少なくしても
高分子弾性体の含浸、凝固時の形態保持効果が高く、か
つ溶解除去が容易であり風合いの柔軟な繊維シート状物
を製造することができる。更に、ポリビニルアルコール
の使用量が少ないため、排水処理のコストも低減でき
る。
固定用のポリビニルアルコールの付着量を少なくしても
高分子弾性体の含浸、凝固時の形態保持効果が高く、か
つ溶解除去が容易であり風合いの柔軟な繊維シート状物
を製造することができる。更に、ポリビニルアルコール
の使用量が少ないため、排水処理のコストも低減でき
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 繊維集合体に水溶性高分子を付与して仮
固定し高分子弾性体を含浸し凝固した後に該水溶性高分
子を溶解除去する繊維シート状物の製造方法において、
該水溶性高分子として重合度2000以上、ケン化度80モル
%以上97%以下のポリビニルアルコールを用いることを
特徴とする繊維シート状物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20756191A JP2980261B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 繊維シート状物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP20756191A JP2980261B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 繊維シート状物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0533256A true JPH0533256A (ja) | 1993-02-09 |
| JP2980261B2 JP2980261B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=16541781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20756191A Expired - Fee Related JP2980261B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 繊維シート状物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2980261B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002030577A (ja) * | 2000-05-10 | 2002-01-31 | Toray Ind Inc | 皮革様シート状物の製造方法 |
| KR100378762B1 (en) * | 2001-11-13 | 2003-04-03 | Haco Co Ltd | Non-woven fabric used in synthetic leather and artificial leather, method for manufacturing the same, and synthetic leather and artificial leather using the same |
| US6921508B2 (en) * | 2001-03-12 | 2005-07-26 | Alcantara S.P.A. | Method for the production of microfibrous suede-finish non-woven fabric without using organic solvents |
| KR100542506B1 (ko) * | 2004-04-07 | 2006-01-11 | 에이치디씨 주식회사 | 4방향 고신축성 폴리우레탄 인공피혁 및 제조방법 |
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| EP2896741A4 (en) * | 2012-09-14 | 2016-06-08 | Toray Industries | METHOD FOR THE PRODUCTION OF A RAILWAY OBJECT AND A RAILED OBJECT MANUFACTURED IN THIS METHOD |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP20756191A patent/JP2980261B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| WO2014084253A1 (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-05 | 東レ株式会社 | シート状物及びそのシート状物の製造方法 |
| CN104838063A (zh) * | 2012-11-30 | 2015-08-12 | 东丽株式会社 | 片状物及该片状物的制造方法 |
| US20150315741A1 (en) * | 2012-11-30 | 2015-11-05 | Toray Industries, Inc. | Sheet-shaped material and process for producing said sheet-shaped material (as amended) |
| EP2927368A4 (en) * | 2012-11-30 | 2016-06-29 | Toray Industries | FILM-LIKE OBJECT AND METHOD FOR PRODUCING THE FOLLOWED OBJECT |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2980261B2 (ja) | 1999-11-22 |
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