JPH05333601A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JPH05333601A
JPH05333601A JP4170067A JP17006792A JPH05333601A JP H05333601 A JPH05333601 A JP H05333601A JP 4170067 A JP4170067 A JP 4170067A JP 17006792 A JP17006792 A JP 17006792A JP H05333601 A JPH05333601 A JP H05333601A
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JP
Japan
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particles
toner
parts
polymerization
particle size
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JP4170067A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Fushimi
寛之 伏見
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒径分布が狭く。再現性にすぐれ、しかも、
均一かつ安定した帯電量を有する小粒径トナーを提供す
る。 【構成】 樹脂粒子に帯電制御性を有する特定の有機化
合物を湿式中で吸着又は浸透させたトナー。このトナー
はさらに機械的衝撃を加え、吸着又は浸透させた特定有
機化合物を樹脂粒子表面に固定させるようにすれば、よ
り良好なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電荷像現像用トナーに
関し、詳しくは、電子写真、静電記録、静電印刷などに
おける静電荷像を現像するため特に高画質、高解像度を
得るのに適した乾式トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】乾式電子写真法では、一般に、感光体に
静電潜像を形成し、これを乾式トナーで現像した後、ト
ナー画像をコピー用紙上に転写し、次いで熱定着(多く
は「熱ローラ定着」が行なわれる)してコピー画像を得
ている。この方法で用いられる乾式トナーは、周知のよ
うに、結着樹脂及び着色剤を主成分としこれに必要に応
じて帯電制御剤、オフセット防止剤等の添加物を含有さ
せたものである。
【0003】ところで、乾式トナーの製造法としては混
練粉砕法によるのが一般的である。これは結着樹脂、着
色剤(染料、顔料等)のトナー用原材料をミキサーなど
で撹拌混合し、それを2本ロール、3本ロール、ニーダ
ー等で加熱溶融混練を行ない、次いで、混練物を圧延冷
却した後ミキサー、パルベライザー、ハンマーミル等で
粗粉砕し、さらにエアージェットミル等で微粉砕し、さ
らに風力分級を行なってトナー微粒子を得るというもの
である。
【0004】この混練粉砕法は最も一般的な方法である
が、欠点として製造工程が長く複雑なことが挙げられ
る。また、混練における結着樹脂と染顔料、帯電制御
剤、離型材等との分散性の問題、さらに熱履歴、剪断力
等による結着樹脂の物性変化などの問題もあり、混練あ
がりの状態がトナーの製造性や物性等に大きく影響を与
えてしまう。更にまた、混練粉砕法で得られたトナーの
粒径分布はブロードであり、粗粉や微粉が画質に与える
影響は大きい。トナーの粒径分布をシャープにするため
には余分な粒径粒子を分級し取除くしかなく、従って勢
い、収率の悪化、コストアップなどを招来する。加えて
近年、コピーの高画質化に対応してトナー粒径を一層小
さくする動きが見られるが、そうした場合には、混練粉
砕法では粉砕工程を更に繰り返す必要があり、ここでも
収率の悪化、コストアップが避けられないのが現状であ
る。
【0005】そこで粉砕工程等を必要としないトナーの
製造方法として、例えば特公昭47−51830号、特
公昭51−14895号、特開昭53−17735号、
特開昭53−17736号及び特開昭53−17737
号等の公報に記載されているように、重合法による方法
が提案されている。この方法は水溶液中に水不溶性単量
体、着色剤、添加剤、界面活性剤及び水溶性の重合開始
剤を加えた組成物を、ホモミキサー等で高速剪断撹拌に
より懸濁させ、重合するものである。この方法により製
造されたトナーは、粉砕法で得られたトナーに比べ、粒
子形状は球形であり流動性に優れている。また、製造工
程が簡略であり低コストで製造できる利点がある。
【0006】たが、この懸濁重合法によるトナーの製造
方法においては、製造工程における単量体組成物の懸濁
状態の如何が問題となってくる。即ち着色剤、添加剤等
の分散状態、撹拌状態の違いにより、粒径分布、帯電な
どトナー物性が大きく変化してしまい、実際上、製造条
件のコントロールが難しいことである。特に顔料(代表
例として「カーボンブラック」があげられる)は重合を
阻害する作用があり、そのため、顔料の表面処理等を行
なってから重合する方法が提案されているが、コストア
ップにもなり、分散性が大きな問題となっている。ま
た、その粒径分布は粉砕法で得られたトナーに比べシャ
ープにはなっているものの、必ずしも均一粒径とはなっ
ていない。均一粒径になるかならないかは前記分散状
態、製造条件等により大きく左右されてしまうのが現状
である。
【0007】そこで前記重合法の欠点を解消する別の手
段として、例えば特開昭56−154738号、特開昭
59−61844号、特開昭61−22845号及び特
開昭63−106667号等の公報に記載されているよ
うに、まず着色剤等を含まない樹脂球形粒子を合成しそ
の後に着色粒子として得る方法が提案されている。ただ
この方法では、得られた樹脂球形粒子に対する後処理が
重要となってくる。即ち、適切な着色粒子を得る方法、
適切な帯電を持った粒子を得る方法、適切なクリーニン
グ性能を持った粒子を得る方法などが重要となってく
る。
【0008】これらの中でも帯電制御については、トナ
ー特性として極めて重要であり、従って、トナー特性の
改善に努めた種々の提案がなされている。例えば特開昭
62−209541号公報には、微粒子表面に帯電制御
剤を機械的エネルギーにより粒子外部に固着させる方法
が、また特開昭63−198070号公報には、微粒子
表面に樹脂微粒子、帯電制御剤を機械的エネルギーによ
り粒子外部へ固着させる方法が、それぞれ提案されてい
る。ところが、微粒子表面に帯電制御剤を機械的エネル
ギーにより固着させる方法では、微粒子の粒径分布に幅
があるため、帯電制御剤を均一に固着させることが難し
く、また、帯電制御剤と微粒子との熱特性が異なると微
粒子の持つ定着特性を阻害してしまうという難点があ
る。さらに、微粒子表面に樹脂微粒子及び帯電制御剤を
機械的エネルギーにより固着させる方法においても、樹
脂微粒子と帯電制御剤という異なる組成、性質の物性を
均一に固着させることが難しく、且つ帯電コントロール
が難しい。即ち、小粒径で且つ粒径分布の狭いトナーで
あって、しかも充分均一且つ安定な摩擦帯電性を有する
ものは未だ見出されていないのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来法にみられる課題を解決した粒径分布が狭い
小粒径トナーを提供することにあり、更に詳しくは解像
力、シャープネス、ハーフトーン再現性、写真再現性に
優れたトナーであって、しかも帯電が均一且つ安定して
おり、製造工程が宜便で低コストな乾式トナーの製造法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の静電荷像現像用
トナーの第1は、樹脂粒子に下記一般式
【化1】 で示される有機化合物を吸着又は浸透させてなることを
特徴としている。
【0011】本発明の静電荷像現像用トナーの第2は、
樹脂粒子に前記一般式で示された有機化合物を親水性有
機液体中で吸着又は浸透させた後、これに機械的衝突を
加え、該有機化合物を該樹脂粒子表面に固定して得られ
たものであることを特徴としている。
【0012】なお、前記第1及び第2の本発明トナーに
おいては、樹脂粒子が親水性有機液体中でその有機液体
に溶解する高分子分散剤により分散析出重合されたもの
であるのが有利である。
【0013】本発明者らは、乾式トナーについての検討
をこれまで多く行なってきたが、樹脂粒子に帯電制御性
を有する特定の有機化合物を湿式中で(親水性有機液体
中で)吸着又は浸透させることによって得られたトナー
が前記課題を充分達しうることを確かめた。本発明はこ
れに基づいてなされたものである。
【0014】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明の乾式トナー(静電荷像現像用トナー)において
は、前記化1の一般式で表わされた有機化合物を帯電制
御剤として用い、これが樹脂粒子に均一に吸着又は浸透
されているため、小粒径でありながら均一で且つ安定し
た帯電性能を有し、しかも製造工程が簡便で且つ低コス
トなものとなる。
【0015】ところで、本発明トナーは、その出発原料
として小粒径の樹脂粒子が使用されるが、この樹脂粒子
は少なくとも一種のビニル単量体を用いて任意の方法で
重合することによって得られたものが望ましい。ただし
この場合、重合方法としては分散析出重合法が有利であ
る。これは小粒径で且つ粒径分布が狭い樹脂粒子を容易
に得ることができるためである。
【0016】この重合方法(分散析出重合方法)は、親
水性有機液体中にその有機液体に溶解する高分子分散剤
を加え、更にこれに前記有機液体には溶解するが、生成
する重合体は前記有機液体にて膨潤するか若しくは殆ど
が溶解しない一種または二種以上のビニル単量体を加え
て重合する工程後、または途中で、種粒子分散液に前記
有機液体と同一または他の親水性有機液体にて希釈した
ビニル単量体を加えて種粒子を成長させる過程からなる
ものである。ここで分散析出重合方法について更に説明
を加えれば下記(i)(ii)のとおりである。
【0017】(i)種粒子の製造 あらかじめ親水性有機液体中で種粒子を合成する。この
際、親水性有機液体に溶解する高分子分散剤を0.1〜
10重量%、ビニル単量体は高分子分散剤の50倍以下
とする。ビニル単量体が親水性有機液体に対し50重量
%以下の量であれば、平均粒径0.1〜10μmの分布
の狭い重合粒子を得やすい。ただし、目的とする粒径、
使用する高分子分散剤、ビニル単量体及び親水性有機液
体により、適宜上述の範囲外で行なうことも可能であ
る。
【0018】(ii)成長反応 この方法では、一旦上述の重合で平均粒径10μm以下
の粒径分布の狭い重合体粒子を合成する(種粒子の形
成)。その系に更にビニル単量体をラジカル重合が起こ
り且つ粒子同士の合一、凝集を防ぐ条件下で添加する
と、一旦形成された種粒子をその分布を保ったまま成長
させることができる。核体粒子成長反応の際のビニル単
量体もしくはビニル単量体溶液は、核体粒子の生成が始
まってから重合率にして10%以上となった時点で加え
るのが望ましく、また核体粒子の重合反応が完全に終了
してから、二段目の成長反応を始めてもよい。更に、核
体粒子重合反応液を精製し、未反応ビニル単量体及び粗
大粒子、微小粒子を除去した後に成長反応を行なっても
よい。従って、ここで言う“核体粒子の重合率10%以
上となった時点”というのは、核体粒子重合反応の継続
中という意味だけでなく、核体粒子重合反応終了後の精
製時をも含むものである。
【0019】成長反応は粒子同士の合一を防ぐために適
当な条件が選ばれる。成長する重合体は、重合体の種類
にかかわらず、殆どが成長反応に用いるビニル単量体に
溶解又は膨潤され、粘着、接着性を持つ。これら粒子が
撹拌、ブラウン運動等の作用で衝突を起こし、高分子分
散剤で安定化される上限を越えた場合、合一、凝集を起
こし粒子の肥大化、粒径分布の拡大を促す。
【0020】従って、種粒子の持つ粒径分布を殆ど保っ
たまま重合を進行させるためには、粒子同士の衝突頻度
を押えることに配慮し、ビニル単量体を添加する前に種
粒子を親水性有機液体に対し15重量%以下の濃度に調
整する必要がある。しかし、あまり種粒子濃度が低い
と、粒子同士の合一は抑制されるが、新たに粒子が発生
する量が極端に多くなるため(もっとも、これは後に分
離可能である)、2〜10重量%の濃度範囲にあるのが
好ましい。
【0021】ここで“粒径分布を殆ど保ったまま成長
(重合を進行させる)”という意味は、得られる重合体
粒子の体積平均粒径と予想成長体積平均粒径との比が
1.10以下であることを意味する。予想成長体積平均
粒径とは以下のように定義されるものである。 式中、成長反応に有効に用いられるビニル単量体重量と
は、添加したビニル単量体重量から未反応のもの及び成
長反応に加わらなかったもの(新たに発生した粒子)を
除いた重量である。未反応ビニル単量体量はガスクロマ
トグラフィーまたは回収した粒子重量より、新たに発生
した粒子の重量は液中での重力沈降または遠心沈降によ
り、それぞれ成長粒子と分離して求めることができる。
【0022】反応中の種粒子の粘着性による合一を防ぐ
ために、ビニル単量体の濃度も適当な範囲があり、成長
反応中ビニル単量体は親水性有機液体重量の25重量%
以下であることが好ましい。但し、ビニル単量体の濃度
が希薄過ぎると、粒子同士の合一は抑えられるが、粒子
の成長倍率が高く取れず、生産性も悪く、また重合速度
が鈍るため、好ましくは8〜20重量%の範囲で行なう
のが良い。このように添加するビニル単量体の系全体に
対する濃度を下げ過ぎず、また上げ過ぎないようにする
為には、添加速度を反応速度にあわせて適宜調節したり
する手段が用いられる。
【0023】一方、加えるビニル単量体もそのまま加え
ず、ある程度親水性有機液体にて希釈して添加する方が
好ましい。添加されたビニル単量体は系中に拡散してい
くわけであるが、その拡散速度は粒子が凝集、合一を起
こす時間に比べて特別速いとは思われない。従って、あ
らかじめ希釈したビニル単量体を用いた方が粒径分布を
維持するためには好ましく、親水性有機液体に対し50
重量%以下となるようにして添加するのが良い。このよ
うに添加するビニル単量体は、種粒子を製造したものと
同じビニル単量体でも別のビニル単量体でも良く、また
二種類以上用いて成長反応を行なうこともできる。但
し、精製される重合体または共重合体は、親水性有機液
体に溶解されてはならない。
【0024】もちろん、成長反応の際に種粒子を希釈
し、ビニル単量体を希釈する親水性有機液体も、種粒子
の製造に用いたものと同一なものであるという制限を全
く受けない。むしろ種粒子同士の合一を防ぐために、種
粒子重合体のSP値よりも種粒子を製造した親水性有機
液体に比べて離れているものを選んだ方が好ましい場合
がある。しかし、あまりかけ離れすぎていると、新たに
発生する粒子数が極端に増加したり、粒子同士の凝集頻
度が高まるため注意を要する。
【0025】高分子分散剤も成長反応の際、種粒子の分
散液または添加するビニル単量体中に加えることがで
き、粒子の安定化効果を高め凝集を防ぐことができる。
核体粒子成長の過程を一度ならず数回繰り返すことによ
り、更に鋭い粒径分布を保ったまま粒子を成長させるこ
とができることもこの分散析出重合方法の大きな特徴で
ある。
【0026】以上述べた分散析出重合方法によって、体
積平均粒径と個数平均粒径との比が1.15以下で、体
積平均粒径が1〜20μmである小粒径で且つ粒径分布
の狭い樹脂粒子が得られる。
【0027】上記の種粒子の形成時及び種粒子の成長反
応時に用いる、単量体の希釈剤としての親水性有機液体
には、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、
変性エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−
ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、ter
t−アミルアルコール、3−ペンタノール、オクチルア
ルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール、
フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコ
ール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレング
リコール等のアルコール類;メチルセロソルブ、エチル
セロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル等のエーテルアルコール類などが代表的なもの
として挙げられる。これらの有機液体は、単独で若しく
は二種以上の混合物で用いることができる。
【0028】なお、アルコール類及びエーテルアルコー
ル類以外の有機液体であって前記のアルコール類及びエ
ーテルアルコール類と併用することで、有機液体の生成
重合体粒子に対して溶解性をもたせない条件下でSP値
をいろいろ変化させ、重合条件を変え、生成される粒子
の大きさ、種粒子同士の合一及び新粒子の発生を抑制す
ることが可能である。この場合の併用する有機液体とし
ては、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、シクロヘキ
サン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類;
四塩化炭素、トリクロルエチレン、テトラブロムエタン
等のハロゲン化炭化水素類;エチルエーテル、ジメチル
グリコール、トリオキサン、テトラヒドロフラン等のエ
ーテル類;メチラール、ジエチルアセタール等のアセタ
ール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサン等のケトン類;蟻酸ブチ
ル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、セロソルブアセ
テート等のエステル類;蟻酸、酢酸、プロピオン酸等の
酸類;ニトロプロペン、ニトロベンゼン、ジメチルアミ
ン、モノエタノールアミン、ピリジン、ジメチルスルホ
キシド、ジメチルホルムアミド等の硫黄、窒素含有有機
化合物類;その他水も含まれる。
【0029】これら親水性有機液体を主体とした溶媒
に、硫酸イオン、ニトロイオン、燐酸イオン、塩素イオ
ン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウム
イオン、カルシウムイオン、その他の無機質イオンが存
在した状態で重合を行なってもよい。また重合開始時、
重合途中、重合末期とそれぞれ混合溶媒の種類及び組成
を変化させ、生成する重合体粒子の平均粒径、粒径分
布、乾燥条件などを調節することができる。
【0030】前記の種粒子製造時または成長粒子の製造
時に使用される高分子分散剤の適当な例としては、アク
リル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シ
アノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール
酸、マレイン酸または無水マレイン酸等の酸類;水酸基
を含有するアクリル系単量体、例えばアクリル酸β−ヒ
ドロキシエチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、
アクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸β−ヒ
ドロキシプロピル、メタクリル酸β−ヒドロキシプロピ
ル、メタクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコ
ールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモ
ノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エ
ステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メ
チロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルア
ミド等;ビニルアルコールまたはビニルアルコールとの
エーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルプロピルエーテル等;ビニルアルコ
ール及びカルボキシ基を含有する化合物のエステル類、
例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル;
アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミドあるいはこれらのメチロール化合物;アクリル
酸クロライド、メタクリル酸クロライド等の酸クロライ
ド類;ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミ
ダゾール、エチレンイミン等の窒素原子またはその複素
環を有するものなどのホモポリマーまたは共重合体系;
ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアル
キルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリ
オキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェ
ニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエス
テルなどのポリオキシエチレン系;並びにメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースなどのセルロース類が挙げられる。また、
上記親水性モノマーとスチレン、α−メチルスチレン、
ビニルトルエン等のベンゼン核を有するもの、その誘導
体またはアクリロニトリル、メタクリロニトリル、アク
リルアミド等のアクリル酸若しくはメタクリル酸誘導体
などの共重合体;さらには架橋性モノマー、例えばエチ
レングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート、メタクリル酸アリル、ジビニルベ
ンゼンなどとの共重合体も使用可能である。
【0031】これらの高分子分散剤は、使用する親水性
有機液体、目的とする重合体粒子の種、及び種粒子の製
造か成長粒子の製造か等により適宜選択されるが、特に
重合体粒子同士の合一を主に立体的に防ぐ意味で、重合
体粒子表面への親和性、吸着性が高く、しかも親水性有
機液体への親和性、溶解性の高いものが選ばれる。ま
た、立体的に粒子同士の反撥を高めるために、分子鎖が
ある程度の長さのもの、好ましくは分子量が1万以上の
ものが選ばれる。しかしあまり分子量が高いと液粘度の
上昇が著しく、操作性、撹拌性が悪くなり、生成重合体
の粒子表面への析出確率のばらつきを与えるため注意を
要する。また、先に上げた高分子分散剤の単量体の一部
を目的とする重合体粒子を構成する単量体に共存させて
おくことも安定化には効果がある。
【0032】更にこれら高分子分散剤と共に、コバル
ト、鉄、ニッケル、アルミニウム、銅、錫、鉛、マグネ
シウム等の金属またはその合金(特に粒径1μm以下の
ものが好ましい);酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、酸
化亜鉛、酸化チタン、酸化珪素などの酸化物の無機化合
物微粉体;高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、燐
酸エステル等の陰イオン界面活性剤;アルキルアミン
塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸
誘導体、イミダゾリン等のアミン塩型や、アルキルトリ
メチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウ
ム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリ
ジウム塩、アルキルイソキノニウム塩、塩化ベンゼトニ
ウム等の四級アンモニウム塩型の陽イオン界面活性剤;
脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体等の非イオ
ン界面活性剤;例えば、アラニン型[例えばドデシルジ
(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチ
ル)グリシン]等のアミノ酸型やベタイン型の両性界面
活性剤を併用しても、生成重合体粒子の安定性及び粒径
分布の改良を更に高めることができる。
【0033】一般に種粒子製造時の高分子分散剤の使用
量は、目的とする重合体粒子形成用の重合性単量体の種
類によって異なるが、通常は親水性有機液体に対し、
0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。
高分子分散剤の濃度が低い場合には生成する重合体粒子
は比較的大粒径のものが得られ、濃度の高い場合には小
粒径のものが得られるが、10重量%を越えて用いても
小粒径化への効果は少ない。
【0034】以上挙げた高分子分散剤及び必要に応じ添
加される無機微粉末、顔料、界面活性剤は、種粒子の製
造の際に必要であるのはもちろんであるが、成長反応の
際に粒子同士の合一を防ぐ目的で、添加するビニル単量
体溶液や種粒子分散液に存在させて重合を行なってもよ
い。
【0035】初期に生成する粒子は、親水性有機液体中
と重合体粒子表面に平衡を保って分配された高分子分散
剤によって安定化されるが、未反応のビニル単量体が親
水性有機液体中にかなり存在する場合は、幾分膨潤され
た粘着性を持ち、高分子分散剤の立体的反撥力に打ち勝
って凝集してしまう。更に、極端に親水性有機液体に対
して単量体の量が多い場合は、生成する重合体が完全に
溶解してしまい、重合がある程度進行しないと析出して
こない。この場合の析出の状態は、粘着性の高い塊状物
を形成する様式をとる。従って、粒子を製造するときの
単量体の親水性有機液体に対する量は、おのずと制限さ
れることになり、親水性有機液体の種類によって多少異
なるが、単量体/親水性有機液体比はおよそ1以下、好
ましくは1/2以下が適当である。
【0036】前記の“ビニル単量体”とは、親水性有機
液体に溶解可能なものであり、例えばスチレン、o−メ
チルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4
−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−t
ert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、
p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、
p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、
p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−ク
ロルスチレン、3,4−ジクロルスチレンなどのスチレ
ン類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、
アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソ
ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデ
シル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル
酸ジエチルアミノエチルなどのα−メチル脂肪酸モノカ
ルボン酸エステル類;アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリルアミド等のアクリル酸若しくはメタク
リル酸誘導体;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニ
ル、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類などからなる
単独または相互の混合物及びこれらを50重量%以上含
有し、これらと共重合し得る単量体との相互の混合物を
意味する。
【0037】また、本発明で用いられる重合体は、耐オ
フセット性を高めるために、重合性の二重結合を二個以
上有するいわゆる架橋剤の存在下に重合させたものであ
ってもよい。好ましく用いられる架橋剤としては、ジビ
ニルベンゼン、ジビニルナフタレン及びそれらの誘導体
である芳香族ジビニル化合物、その他エチレングリコー
ルジメタクリレート、ジエチレングリコールメタクリレ
ート、トリエチレングリコールメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、アリルメタクリレ
ート、tert−ブチルアミノエチルメタクリレート、
テトラエチレングリコールジメタクリレート、1,3−
ブタンジオールジメタクリレート等のジエチレン性カル
ボン酸エステル、N,N−ジビニルアニリン、ジビニル
エーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホン等す
べてのジビニル化合物及び三個以上のビニル基を持つ化
合物が挙げられ、これらは単独または混合物等で用いら
れる。
【0038】このように架橋された種粒子を用いて成長
重合反応を引き続いて行なった場合には、成長する重合
体粒子の内部が架橋されたものとなる。また、一方で成
長反応に用いるビニル単量体溶液に上記の架橋剤を含有
させた場合には、粒子表面が硬化された重合体が得られ
る。なお、平均分子量を調節する目的として、連鎖移動
定数の大きな化合物を共存させて重合を行なってもよ
い。例えばメルカプト基を持つ低分子化合物や四塩化炭
素、四臭化炭素が挙げられる。
【0039】また、前記単量体の重合開始剤としては、
例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)な
どのアゾ系重合開始剤、ラウリルパーオキシド、ベンゾ
イルパーオキシド、tert−ブチルパーオクトエート
等の過酸化物系重合開始剤、過硫酸カリウムのような過
硫化物系開始剤あるいはこれにチオ硫酸ナトリウム、ア
ミン等を併用した系が用いられる。重合開始剤濃度は、
ビニル単量体100重量部に対して0.1〜10重量部
が好ましい。
【0040】種粒子を得るための重合条件は、重合体粒
子の目標平均粒径や目標粒径分布にあわせて、親水性有
機液体中の高分子分散剤及びビニル単量体の濃度、配合
比が決定される。一般に、粒子の平均粒径を小さくしよ
うとするならば高分子分散剤の濃度を高く、また粒子の
平均粒径を大きくしようとするならば高分子分散剤の濃
度が低く設定される。一方、粒子径分布を非常に鋭くし
ようとするならばビニル単量体濃度を低く、また比較的
広い分布でもよい場合はビニル単量体濃度は高く設定さ
れるが、一般的に高分子分散剤の使用量に対し50倍量
を越えて用いたときには、平均粒径±25%内の粒径を
持つ粒子が重量で90%以上の分布を持つものを得るこ
とが難しく、種粒子としては適さない。
【0041】種粒子の製造は、親水性有機液体に高分子
分散剤を完全に溶解した後、一種または二種以上のビニ
ル単量体、重合開始剤、その他必要に応じて無機微粉
末、界面活性剤、染料、顔料等を添加し、30〜300
rpmの通常の撹拌にて、好ましくはなるべく低速で、
しかもパドル型よりもタービン型の撹拌翼を用いて、槽
内のながれが均一になるような速度で撹拌しながら、用
いた開始剤の分解速度に対応した温度に加熱し、重合す
ることによって行なわれる。なお、重合初期の温度が生
成する粒径に大きな影響を与えるため、単量体を添加し
た後に温度を重合温度まで上げ、開始剤を小量の溶媒に
溶解して投入するのが望ましい。重合の際には窒素ガ
ス、アルゴンガス等の不活性気体にて、反応容器内の空
気中酸素を充分に追い出す必要がある。もし酸素パージ
が不十分であると、微粒子が発生し易い。
【0042】重合を高重合率域で行なうには、5〜40
時間の重合時間が必要であるが、所望の粒子径、粒子径
分布の状態で重合を停止させたり、また重合開始剤を順
次添加したり、高圧下で反応を行なうことにより、重合
速度を速めることができる。重合終了後は沈降分離、遠
心分離、デカンテーション等の操作により、不必要な微
粒子、残存モノマー、高分子分散剤等を除いた後に、重
合体スラリーを回収、洗浄し、球状の粒径の整った重合
粒子(溶剤中)を得ることができる。ここで、洗浄後濾
過し噴霧乾燥等での操作を施せば、均一粒径の球状重合
粒子粉体が得られる。また成長反応を繰り返すことによ
り、更に均一な大粒径粒子を得ることができる。
【0043】本発明において、小粒径樹脂粒子、好まし
くは前記のような重合工程によって得られた樹脂粒子
は、通常染着法により着色される。染料は通常染料の飽
和溶液を用いて行われ、また、飽和染料溶液を作成する
ための溶剤としては、前記重合工程で用いられた親水性
有機液体が用いられる。従って、前記重合工程で得られ
た樹脂粒子(重合粒子)を乾燥させることなく、重合体
スラリーの状態で染着することができる。染着の実施に
当っては、親水性有機液体による飽和染料溶液に重合粒
子を分散し、加熱、撹拌が行われる。この染着の過程
で、加熱された有機溶液中で重合粒子が膨潤し、液体中
に溶解している染料分子が粒子内に吸着した状態となっ
ていると考えられる。
【0044】ここで用いる染料としては、分散染料、バ
ット染料、含金属染料及び油溶性染料等であり、その具
体例としては次のようなものが上げられる(カッコ内は
C.I.No.を表す)。 アシッドイエロー 11(18820)、135、161 アシッドオレンジ 1(13091)、7(15510)、19(146
90)、20(14600)、28(16240)、74(18745)、122 アシッドレッド 6(14680)、8(14900)、51(454
30)、52(45100)、80(68215)、87(45380)、92(45410) アシッドバイオレッド 78(12205)、82、93 アシッドブルー 9(42090)、102(50320)、104
(42735)、117(17055)、120(26400)、229、234 アシッドグリーン 3(42085)、7(42055)、9(4210
0)、12(13425)、16(44025)、19(20440)、44(61590)、7
5、76 アシッドブラウン 13(10410)、46、231、232、2
94、295、296 アシッドブラック 112、118、119、121、154、1
55 ベーシックイエロー 1(49005)、2(41000)、11(480
55)、14、36 ベーシックオレンジ 15(46045)、21(48035) ベーシックレッド 2(50240)、9(42500)、12(480
70)、37 ベーシックバイオレット 1(42535)、3(42555)、10(451
70)、14(42510) ベーシックブルー 1(42025)、3(51004)、5(4214
0)、7(42595)、9(52015)、24(52030)、25(52025)、26(4
4045) ダイレクトイエロー 12(24895)、24(22010)、26(2
5300) ダイレクトオレンジ 6(23375)、8(22130)、26(291
50) ダイレクトレッド 1(22310)、4(29165)、28(221
20) ダイレクトグリーン 1(30280) ダイレクトブラウン 2(22311)、44(35005)、58(22
340)、59(22345)、106(36200) ディスパーズイエロー 3(11855)、31(48000) ディスパーズオレンジ 1(11080)、3(11005)、11(607
00)、45 ディスパーズレッド 1(11110)、4(60755)、5(1121
5)、7(11150)、11(62015)、12、13(11115)、15(6071
0)、17(11210) ディスパーズブルー 1(64500)、3(61505)、6(6205
0)、7(62500)、43、44、52、68 ソルベントイエロー 16(12700)、21(18690)、56(1
1021)、61 ソルベントオレンジ 1(11920)、2(12100)、5(1874
5:1)、6(18736:1)、14(26020)、37、40、45(11700) ソルベントレッド 1(12150)、8(12715)、23(261
00)、30(27291)、49(45170:1)、81、82、83、84、100(1
2716) ソルベントバイオレット 8(42535:1)、21 ソルベントブルー 2(42563:1)、12(62100)、5
5、73 ソルベントブラウン 20 これらの染料は、単独でまたは二種類以上を合わせて用
いられる。
【0045】本発明のトナーは前記したように、樹脂粒
子に下記一般式で示される有機化合物を、親水性有機液
体中で吸着または浸透させたことを特徴とする。
【化1】 前記一般式で表わされる有機化合物は表1に示したとう
りである。
【表1】
【0046】これらの有機化合物は、通常着色された小
粒径樹脂粒子に吸着または浸透される。ただ、有機化合
物を樹脂粒子に浸透する方法は、前記の染料による着色
方法と同様であるので、樹脂粒子への前記化合物の浸透
は、樹脂粒子の着色後だけではなく着色時に同時に行う
こともできる。特に工程の簡略化の面から、この浸透を
着色時に行うことは非常に好ましい。またこれらの有機
化合物を樹脂粒子表面に吸着させる方法は、前記有機化
合物を親水性有機液体に溶解させ、これに樹脂粒子を撹
拌浸漬し、溶媒である親水性有機液体を乾固することに
より、前記有機化合物を粒子表面に吸着させるものであ
る。親水性有機液体に前記化合物を溶解させることによ
り、樹脂粒子表面に均一に吸着させることが可能とな
る。
【0047】前記有機化合物を溶解させる溶媒としては
水が最も一般的と考えられるが、本発明で有効とされる
有機化合物はその多くが水に不溶であり、水のみでは使
用できない。一方表面処理すべき樹脂粒子、特に重合粒
子が親水性有機液体中で重合されること、重合粒子のス
ラリーの状態で本発明が実施できること、また乾固には
親水性有機液体が有効であることなどから、溶媒として
親水性有機液体が用いられるものである。
【0048】本発明で用いられる前記有機化合物は、そ
の構造により親水性有機液体に対する溶解性が異なって
くる。そこでこれら有機化合物の溶解性を改良するた
め、吸着時または染着時に親水性有機液体を二種類以上
混合して用いることもできる。混合される溶媒として
は、アセトン、トルエン、メチルエチルケトン、イソプ
ロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアル
コール、n−ヘプタノール、2−エチル−1−ブタノー
ル、n−オクタノール、2−エチルヘキシルアルコー
ル、n−デカノール、ジオクチルアルコールなどであ
る。これら溶媒の混合割合は樹脂粒子を溶解、凝集させ
ず、膨潤あるいはごく一部を溶解する程度でよく、メタ
ノール95〜70重量部に対し5〜30重量部が望まし
い。本発明で用いられる前記有機化合物は、樹脂粒子1
00重量部に対し0.2〜10重量部用いられる。0.
2重量部より少なくては十分な帯電量が得られず、また
10重量部より多くては帯電量が高過ぎたり、定着性を
疎外するなどの悪影響が考えられる。好ましくは0.3
〜6重量部が望ましい。また樹脂粒子表面に前記有機化
合物を吸着させた場合、溶媒として用いられた親水性有
機液体を乾固する方法としては、蒸発乾固、凍結乾燥、
ホットプレート等による加熱乾固、エバポレーター等に
よる減圧加熱乾固等が上げられる。いずれの方法におい
ても溶媒を完全に蒸発させる必要があり、必要に応じて
減圧、加熱等を行うことができる。但し加熱温度は粒子
を凝集させてはならず、樹脂のガラス転移温度(Tg)
以下の温度が望ましい。
【0049】着色樹脂粒子表面に吸着された前記有機化
合物に、更に機械的衝撃を加えて該化合物を粒子表面に
固定化させると、得られるトナーの耐久性が向上し非常
に好ましい。この場合の粒子表面に機械的衝撃力を加え
て、吸着有機化合物を粒子表面に固定化させる方法とし
ては、例えばボールミルポット、ヘンシェルミキサー、
Vブレンダーなどの混合機、I式ミル、振動ミル、クリ
プトロンなどの粉砕機、さらにオングミル、ハイブリダ
イゼーションシステム、メカノフュージョンシステム、
サーフュージングシステムなどの表面処理装置が上げら
れる。いずれの方法においても温度条件が重要であり、
粒子をわずかに膨潤または溶解させる温度で、表面の有
機化合物を固定埋設する形状となり、粒子同士の凝集が
起きないように条件を設定する必要がある。
【0050】
【実施例】本発明を実施例をあげて更に具体的に説明す
るが、これにより本発明が限定されるものではない。こ
こでの部はいずれも重量基準である。
【0051】(樹脂粒子の製造) 合成例1 角度付きファンタービン(4枚羽根)の撹拌翼、冷却
器、ガス導入管を取り付けた四つ口フラスコに、モレキ
ュラシーブ5Aにて乾燥したメタノール100部を入
れ、ポリビニルピロリドン(平均分子量Mn=4万)
3.0部を少量ずつ撹拌しながら添加し、完全に溶解さ
せた。更にスチレン20部及び2,2′−アゾビスイソ
ブチロニトリル0.13部を添加し、完全に溶解させ透
明溶液とした。撹拌しながらフラスコ内を乾燥アルゴン
ガスでパージし、少量フローしながら1時間放置した。
60.0±0.1℃の恒温水槽中で、50rpmの撹拌
速度で撹拌しながら重合を開始した。加熱後15分する
と液は白濁し始めた。重合開始より6時間後には、重合
率が55%に達していることをエチルベンゼンを内部標
準としたガスクロマトグラフィーにより確認した。ま
た、この時の液を少量サンプリングし、遠心沈降により
残存モノマー及びポリビニルピロリドンを除き、コール
ターカウンターにより粒径及び粒径分布を解析したとこ
ろ、体積平均粒径Dv=4.8μm、個数平均粒径Dp
=4.6μmであった。この時内部の温度を60℃に保
ちながら、スチレン25部、2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル0.25部及びメタノール60部の混合液
を3時間かけて満たした。添加後液の白濁は薄くなった
が、分散液として均一に保持され、そのまま30時間重
合を行った。重合率は95%に達していることをガスク
ロマトグラフィーによる確認した。得られた分散液を冷
却し、遠心分離機にて1000rpmで10分間処理す
ると、重合体粒子は完全に沈降し、上部の液はわずかに
白濁していた。上澄み液を除き、新たにメタノール10
0部を加え、1時間撹拌洗浄した。遠心分離しメタノー
ルで洗浄する操作をもう一度繰り返し、最後に水で洗浄
し、1μmのミクロフィルターにて濾過を行った。濾液
は透明であり、1μm以下の粒子は全くないことが確認
された。
【0052】(着色樹脂粒子の製造) 着色例1 撹拌翼、冷却管付きセパラブルフラスコに、メタノール
300部及びオイルブラックHBB(オリエント化学社
製)2部を加え、60℃で1時間加熱撹拌した。この溶
液を1μmフィルターで濾過し、飽和溶液を得た。次に
同じ装置に得られた飽和溶液300部を入れ、これに前
記合成例1で得られた樹脂粒子50部を加え、50℃で
1時間加熱撹拌した。その後常温まで冷却し、濾別し、
粒子を減圧乾燥して黒色の均一球形粒子を得た。
【0053】着色例2 撹拌翼、冷却管付きセパラブルフラスコに、メタノール
300部及びオイルブラックHBB(オリエント化学社
製)2部を加え、60℃で1時間加熱撹拌した。この溶
液を1μmフィルターで濾過し、飽和溶液を得た。次に
同じ装置に得られた飽和溶液300部を入れ、これに前
記合成例1で得られた樹脂粒子50部を加え、50℃で
1時間加熱撹拌した。その後常温まで冷却し、この溶液
を濾過して、黒色均一球形粒子の含メタノールケーキの
状態とした。
【0054】実施例1 撹拌翼、冷却管付きセパラブルフラスコにメタノール3
00部、オイルブラックHBB(オリエント化学社製)
2部を加え、60℃で1時間加熱撹拌した。これを1μ
mフィルターで濾過し飽和溶液(溶液A)を得た。次に
同じ装置にメタノール300部、化合物例1を6部加
え、同様に加熱撹拌濾過を行い飽和溶液(溶液B)を得
た。溶液A150部、溶液B150部を同じ装置に入
れ、これに前記合成例1の重合粒子50部を加え50℃
で1時間加熱撹拌した。次いで常温まで冷却し濾別し、
粒子を減圧乾燥し黒色の均一球形粒子を得た。得られた
粒子2.5部にフェライトキャリア97.5部を混合
し、二成分系現像剤とした。得られた現像剤の帯電量を
ブローオフ装置で測定したところ、−22.3μC/g
であった。この現像剤を市販の電子写真複写機(リコー
社製IMAGIO MF530)にセットし画像を形成したところ、
細線再現性が良好で、ハーフトーンの鮮やかな鮮明画像
が得られた。
【0055】実施例2 実施例1の装置にメタノール260部、トルエン40
部、前記化合物例2を5部加え、実施例1と同様に加熱
撹拌、濾過を行い飽和溶液(溶液C)を得た。溶液A1
50部、溶液C150部及び重合粒子50部を実施例1
と同じ装置にとり、実施例1と同様に加熱撹拌、冷却濾
別、減圧乾燥を行い黒色均一球形粒子を得た。得られた
粒子について実施例1と同様に現像剤とした。得られた
現像剤の帯電量は−25.1μC/gであり、この現像
剤で画像を形成したところ鮮明な画像が得られた。
【0056】実施例3 実施例1の装置にメタノール250部、2−エチルヘキ
シルアルコール50部、前記化合物例4を5部加え、実
施例1と同様に加熱撹拌濾過を行い飽和溶液(溶液D)
を得た。溶液A150部、溶液D150部及び重合粒子
50部を実施例1と同じ装置にとり、同様に加熱撹拌、
冷却濾別、減圧乾燥を行い黒色均一球形粒子を得た。得
られた粒子について実施例1と同様に現像剤とした。得
られた現像剤の帯電量は−23.9μC/gであり、こ
の現像剤で画像を形成したところ鮮明な画像が得られ
た。
【0057】実施例4 三角フラスコにメタノール600部、前記化合物例1を
0.7部とり、常温で超音波分散しさらにマグネチック
スターラーで撹拌し、完全に溶解させた。この溶液に着
色例1で得られた黒色均一球形粒子50部を加え、さら
に常温で超音波分散し、マグネチックスターラーで十分
撹拌した。この分散液を全量ステンレスバットにあけ、
これを減圧デシケータに放置し溶媒を蒸発乾燥させた。
完全乾燥した粒子をメッシュで解砕し黒色均一球形粒子
を得た。得られた粒子について実施例1と同様に現像剤
とした。得られた現像剤の帯電量は−27.6μC/g
であった。この現像剤で画像を形成したところ鮮明な画
像が得られた。
【0058】実施例5 三角フラスコにメタノール500部、2−エチルヘキシ
ルアルコール100部、前記化合物例3を0.6部と
り、実施例4と同様に溶解させ黒色均一球形粒子50部
を分散させた。この分散液をエバポレーターに入れ溶媒
を蒸発させた。完全乾燥した粒子をメッシュで解砕し黒
色均一球形粒子を得た。得られた粒子について実施例1
と同様に現像剤とした。得られた現像剤の帯電量は−2
9.2μC/gであった。この現像剤で画像を形成した
ところ鮮明な画像が得られた。
【0059】実施例6 三角フラスコにメタノール425部、2−エチルヘキシ
ルアルコール100部、前記化合物例2を0.7部と
り、実施例4と同様に常温で超音波分散、マグネチック
スターラー撹拌し完全に溶解させた。この溶液に含メタ
ノールケーキ125部を加え、超音波分散、撹拌を行っ
た。この分散液をステンレスバットにあけ、減圧デシケ
ータ中で溶媒を蒸発乾燥させた。完全乾燥した粒子はメ
ッシュで解砕し黒色均一球形粒子とした。得られた粒子
について実施例1と同様に現像剤とした。得られた現像
剤の帯電量は−26.9μC/gであった。この現像剤
で画像を形成したところ鮮明な画像が得られた。
【0060】実施例7 三角フラスコにメタノール600部、前記化合物例1を
0.7部とり、常温で超音波分散しさらにマグネチック
スターラー撹拌し完全に溶解させた。この溶液に重合粒
子着色例1で得られた黒色均一球形粒子50部を加え、
さらに常温で超音波分散し、マグネチックスターラーで
十分撹拌した。この分散液を全量ステンレスバットにあ
け、これを減圧デシケータに放置し溶媒を蒸発乾燥させ
た。完全乾燥した粒子をメッシュで解砕し、これにハイ
ブリダイゼーションシステル(NHS-1、奈良機械製作所
製)で7500rpm、3分間の処理を行い、黒色均一
球形粒子を得た。得られた粒子について実施例1と同様
に現像剤とした。得られた現像剤の帯電量は−30.1
μC/gであった。この現像剤で画像を形成したとこ
ろ、鮮明な画像が得られた。また、5万枚までの耐久性
テストを行ったところ、地汚れ、チリ、画像濃度不足、
解像力低下などの異常画像は見られず、5万枚目の画像
も鮮明なものであった。また5万枚目の帯電量は−2
8.8μC/gであり、帯電も安定していた。
【0061】実施例8 三角フラスコにメタノール425部、2−エチルヘキシ
ルアルコール100部、前記化合物例3を0.6部と
り、実施例7と同様に溶解させ、これに重合粒子着色例
2で得られた含メタノールケーキ125部を加え、超音
波分散、撹拌を行った。この分散液をエバボレーターに
入れ溶媒を蒸発乾燥させた。完全乾燥した粒子をメッシ
ュで解砕し、実施例7と同様にハイブリダイゼーション
システムの処理を行い、黒色均一球形粒子を得た。得ら
れた粒子について実施例1と同様に現像剤とした。得ら
れた現像剤の帯電量は−32.6μC/gであった。こ
の現像剤で画像を形成したところ、鮮明な画像が得られ
た。また5万枚までの耐久性テストでも異常画像は見ら
れず、5万枚目の画像も鮮明なものであり、帯電量も−
30.9μC/gと安定していた。
【0062】比較例 実施例1で調製した溶液A300部、重合粒子50重量
部を実施例1と同じ装置に入れ、実施例1と同様に加熱
撹拌、冷却濾別乾燥を行い黒色均一球形粒子を得た。得
られた粒子について実施例1と同様に現像剤としたが、
帯電量は82.1μC/gもあり、着色用染料のみでは
良好な帯電制御ができなかった。
【0063】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、粒径分布が狭
く小粒径トナーであるため、鮮明な画像が得られる。請
求項2の発明によれば、トナー帯電量が安定しているう
え、良質の画像が多数枚得られる。請求項3の発明によ
れば、更に良質の画像を得ることが可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂粒子に下記一般式で示される有機化
    合物を吸着又は浸透させてなることを特徴とする静電荷
    像現像用トナー。 【化1】
  2. 【請求項2】 樹脂粒子に下記一般式で示される有機化
    合物を、親水性有機液体中で吸着または浸透させた後、
    これに機械的衝撃を加え、該有機化合物を該樹脂粒子表
    面に固定させて得られたものであることを特徴とする静
    電荷像現像用トナー。 【化1】
  3. 【請求項3】 前記の樹脂粒子が親水性有機液体中でそ
    の有機液体に溶解する高分子分散剤により分散析出重合
    されたものである請求項1又は2記載の静電荷像現像用
    トナー。
JP4170067A 1992-06-03 1992-06-03 静電荷像現像用トナー Pending JPH05333601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4170067A JPH05333601A (ja) 1992-06-03 1992-06-03 静電荷像現像用トナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015011219A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 キヤノン株式会社 トナー及びトナーの製造方法

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