JPH0537625U - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JPH0537625U
JPH0537625U JP9671291U JP9671291U JPH0537625U JP H0537625 U JPH0537625 U JP H0537625U JP 9671291 U JP9671291 U JP 9671291U JP 9671291 U JP9671291 U JP 9671291U JP H0537625 U JPH0537625 U JP H0537625U
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hole
cylinder
piston
stopper
pressure chamber
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JP9671291U
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Inventor
輝雄 山家
俊幸 高橋
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株式会社ナブコ
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] マスタシリンダのシリンダ本体へのストッパ
及び開弁部材の組立加工を容易にして、かつ液漏れをな
くす。 [構成] ストッパ36は副ピストン6用のオーバーリ
ターン防止用のストッパ部材であり、副ピストン6の大
径頭部41、42の間に区画されている無圧室35に挿
入されている。ストッパ36がシリンダ本体5に螺着し
ている部分に、例えばナイロン等の合成樹脂材料45を
コーティングさせてあり、この合成樹脂材料45により
ストッパ36のねじ部43とシリンダ本体5のねじ穴4
4との間は密封されている。O−リングを使用しないの
で、シリンダ本体5の製造が容易となり液漏れもなくな
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両のブレーキ装置に用いられるマスタシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
従来では実公昭63−1636号に記載されているように、コンベンショナル 型タンデムマスタシリンダの副ピストンのオーバーリターン防止に用いられてい るストッパをシリンダ本体に組み込む時に、O−リングを用いてマスタシリンダ 本体のねじ穴とストッパのねじ部との間の気密性を保っていた。また、実開昭6 2−48869号に記載されているように、センターバルブ型タンデムマスタシ リンダの開弁部材をシリンダ本体に組み込む時にも、O−リングを用いてマスタ シリンダ本体のねじ穴と開弁部材のねじ部との間の気密性を保っていた。
【0003】 ところが、これらストッパあるいは開弁部材は本体にO−リングを介して螺着 されるために、シリンダ本体のねじ穴の開口部にO−リング装着のための凹所を 設ける必要がある。このため、加工に手間取るばかりでなく、凹所の加工が不均 一であったり、凹所の面粗度が粗いと液漏れの原因となる。また、組立の際にス トッパあるいは開弁部材にO−リングを装着した組本体を螺着させるとき、O− リングを圧縮した状態でストッパあるいは開弁部材を回動させるのにO−リング が傷付きやすく、これもまた液漏れの原因となっていた。また更に、組立の際に は、開弁部材にO−リングを装着してから本体に螺着するが、O−リングを開弁 部材に装着するときにO−リングが開弁部材のねじ部を通過するため、O−リン グが損傷するといった問題もあった。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】
本考案は上記問題に鑑みてなされ、マスタシリンダにストッパあるいは開弁部 材を組み込むときに、シリンダ本体の組立加工を少なくして、更にそれらの螺着 部分から液漏れのすることの無いマスタシリンダを提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
以上の目的は本考案の第1考案は、シリンダ孔を形成した本体と、前記シリン ダ孔に摺動自在に挿入され圧力室を区画するピストンと、前記本体に形成される ねじ穴に螺着され前記シリンダ孔内に延び前記ピストンに当接して前記ピストン の最大の戻り位置を規定するストッパとを有するマスタシリンダにおいて、前記 ストッパのねじ部あるいは本体のねじ穴の少なくとも一方に、前記ストッパのね じ部と前記本体のねじ穴との間を密封する合成樹脂材料を付着させて成るマスタ シリンダによって達成される。
【0006】 また、本考案の第2考案は、シリンダ孔を形成した本体と、前記シリンダ孔に 摺動自在に挿入され圧力室と無圧室とを区画するピストンと、該ピストンに設け られ前記圧力室から無圧室への液移動を阻止可能な弁装置と、前記本体に形成さ れるねじ穴に螺着され前記シリンダ孔内に延び前記弁装置と当接してこの弁装置 を開弁させる開弁部材とを有したマスタシリンダにおいて、前記開弁部材のねじ 部あるいは本体のねじ穴の少なくとも一方に、前記開弁部材のねじ部と前記本体 のねじ穴との間を密封する合成樹脂材料を付着させて成るマスタシリンダによっ て達成される。
【0007】
【作用】
シリンダ孔を形成した本体に形成されるねじ穴と、ストッパまたは開弁部材の ねじ部の少なくとも一方に合成樹脂材料を付着させたので、ストッパまたは開弁 部材のねじ部と本体のねじ穴との間を密封することができる。組立時に密封部材 が損傷されることはない。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例におけるコンベンショナル型のタンデムマスタシリ ンダについて、図面を参照して説明する。
【0009】 図1において、本実施例におけるマスタシリンダは全体として1で示され、こ のマスタシリンダ1は右端部分に増径部2を段部3を介して形成したシリンダ孔 4をシリンダ本体5に穿設してあり、シリンダ孔4には、副ピストン6とシリン ダ孔4との間に副圧力室8を、両ピストン6、7間に主圧力室9を各々区画して いる。
【0010】 シリンダ本体5の上方部には更にボス部46、47が形成され、これらには図 示しないリザーバを接続するための接続孔48、49が穿設されている。接続孔 48、49は戻し孔37、38及び補給孔39、40を介してシリンダ孔4と連 通している。
【0011】 主ピストン7は、シリンダ孔4内面を摺動する大径頭部10を左端部分に有し 、この大径頭部10の右側に減径して形成した延長部11を形成してあり、両部 10、11の連絡部分で延長部11の左端には延長部11よりも減径して軸方向 に所定長さAをもつ溝12が形成してある。主ピストン7の大径頭部10には、 ボルト13が中心に螺着されており、このボルト13に挿通しボルト13の頭部 と係合するカップ状のリテーナ14と、大径頭部10に隣接するばね受け15と の間に張力を比較的大きく設定した第1の戻しばね16が張設してあるとともに 、ばね受け15の爪によって押えてリップシール型のカップシール17を装着し てあり、このカップシール17の後方に一端が開孔し他端が溝12近傍にて開孔 する小孔18が多数環状に間隔をおいて穿設してある。
【0012】 副ピストン6は、左右端部にカップシール19、20が各々装着されており、 カップシール19の後方の大径部41には小孔25が多数環状に間隔をおいて穿 設してある。また、その左端側に形成した軸状部分と、シリンダ孔4底部との間 には比較的張力を小さく設定した第2の戻しばね21を張設してある。
【0013】 主ピストン7の延長部11とシリンダ孔4の増径部2との間には、案内装置2 2を設けてあり、この案内装置22はシリンダ4の開孔端に設けたストッパ23 と板リング24とによって、抜け止めを施している。
【0014】 案内装置22は、開孔端側からカップシール25、ブロック26、カップシー ル27、ブロック28が順次並べて形成されており、両カップシール26、27 はリップシール型のものであり、リップ部分をシリンダ孔4内方側に向けて配置 され、ブロック26は右側のカップシール25の凹所に、環状の突起29を嵌合 させて配置され、更に外周に形成した溝30はシリンダ本体5の小孔31により 外気に連通するようにされている。
【0015】 ブロック28は、右側に隣接するカップシール27の凹所に環状の突起32を 嵌合させるとともに、段部3に外周側筒部33を係合させて配置されている。ま た、内周側筒部34は、カップシール27の内側リップの左端から当該筒部34 の左端までの長さBが、前述した溝12の長さAよりも大きくなるようにして、 主ピストン7の大径頭部10に向って突出形成されている。
【0016】 こうした案内装置22の各部材は、段部3と板リング24との間に両カップシ ール25、27の凹所底部部分を若干圧縮して取り付けられる。
【0017】 ストッパ36は副ピストン6用のオーバーリターン防止用のストッパ部材であ り、副ピストン6の大径頭部41、42の間に区画されている無圧室35に挿入 されている。ストッパ36がシリンダ本体5に螺着している部分は、少なくとも ストッパ36のねじ部43及びシリンダ本体5のねじ穴44のどちらか一方に、 例えば螺着前、予めナイロン等の合成樹脂材料45を付着させている。この状態 でストッパ36のねじ部43をシリンダ本体5のねじ穴44に螺着させることに より、両者43、44の螺着部は密封される。
【0018】 本考案の第1実施例によるタンデムマスタシリンダ1は以上のように構成され るが、次にこの作用について説明する。
【0019】 マスタシリンダ1が気圧式倍力装置(図示せず)に取り付けられており、且つ 非作動状態であるとすると、各部材は図示の位置にある。
【0020】 すなわち、主ピストン7は、気圧室倍力装置の図示しないプッシュロッドに当 接して、大径頭部10とブロック28の内周側筒部34との間に若干の隙間を形 成する位置にあり、また副ピストン6は、戻しばね16のセット張力が戻しばね 21のセット張力よりも大きいことから、ボルト13の頭部に係合しているリテ ーナ14に当接する位置にある。従って、各圧力室8、9は戻し孔37、38を 介して図示しないリザーバに連通して圧力が解放されている。
【0021】 今、こうした状態でブレーキペダルを踏み込むと、主ピストン7は左方に移動 し、これと同時に副ピストン6も左方に移動する。すると、ある程度両ピストン 6、7が左方に移動し、各戻し孔37、38がカップシール17、19によって 各々閉鎖され、各圧力室8、9に圧力が発生し始める。その後各ピストン6、7 が充分に左方に移動することにより必要な圧力が発生し、且つ必要な圧液量が吐 出されることによって、目的とするブレーキがかかると、ブレーキペダルの踏み 込みをやめる。
【0022】 すると、各ピストン6、7は各戻しばね16、21の付勢力により図示の位置 まで戻り、圧力は戻し孔37、38から解放される。この際、ピストン6、7の 右への移動によって各圧力室8、9に負圧が発生すると、各圧力室8、9に対し て補給孔39、40側から正圧にするための作動液が補給される。特に、主圧力 室9に対して、補給孔39、延長部11の左方側外周、小孔18、カップシール 17の外周を順次通って、液が供給される。
【0023】 以上、本実施例のマスタシリンダ1の作用について説明したが、本実施例では シリンダ本体2とストッパ36とのねじの螺着部を合成樹脂材料45で密封して あるので、O−リングを必要とせず従来のようにO−リングをストッパ36に挿 通させ、これを本体のねじ穴44に螺着させるときに、O−リングに傷が付くと いうこともなく、これらの螺着部からの液漏れをなくすことができる。更に、シ リンダ本体5のストッパ36の挿入口にO−リングを収納させるための溝を切る 必要がなく、マスタシリンダの組立加工を容易にする。
【0024】 次に、本考案の第2実施例によるセンターバルブ型タンデムマスタシリンダに ついて図面を参照して説明する。
【0025】 図2における本実施例によるタンデムマスタシリンダは全体として51で示さ れ、シリンダ本体52の内部にはシリンダ孔53が形成され、またシリンダ本体 52の上方部にはボス部55、56が形成され、これらには図示しないリザーバ を接続するための接続孔57、58が穿設されている。このうち、接続孔57は 補給孔60を介してシリンダ孔53と連通しており、接続孔58は戻し孔61及 び補給孔62を介してシリンダ孔53と連通している。
【0026】 シリンダ孔53には主ピストン69と副ピストン70とが摺動自在に挿入され ている。主ピストン69に螺着しているボルト71の頭部はカップ形状のリテー ナ72の底部に形成した孔に係合している。リテーナ72のフランジ部は副ピス トン70に当接し、ばね受け75は主ピストン69に当接しており、これらの間 には張力を比較的大きく設定したリターンスプリング74が圧縮状態で張設され ており、これらを介して主ピストン69及び副ピストン70は相離反する方向に リターンスプリング74の付勢力を受ける。
【0027】 主ピストン69は、両端部がカップシール76、77でシールされており、そ の左端の大径部は小孔79が複数形成され、またその右端はリターンスプリング 74により右方へ付勢力を受け、シリンダ本体52の右端部に固着されたカップ 状のストッパ78に当接している。副ピストン70も同様に両端部がカップシー ル80、81でシールされ、その左端に形成されたばね受け部82とシリンダ孔 53の左端壁73との間に、圧縮状態で張力を比較的小さくして張設されたリタ ーンスプリング83により、右方へと付勢されている。
【0028】 主ピストン69と副ピストン70との間には主圧力室85が区画され、副ピス トン70の大径部95、96の間には無圧室87が区画され、副ピストン70と シリンダ53の底部73との間には副圧力室86が区画されている。また、副ピ ストン70の左端には無圧室87と副圧力室86との間の液移動を阻止すること ができる逆止弁である弁装置59が設けられている。
【0029】 図3に示すように弁装置59は副ピストン70の左端部に無圧室87と副圧力 室86とが連通する孔を形成し、この孔の一部を形成している筒状部66にスト ッパ67を嵌合させて、弁孔88を形成させている。
【0030】 図4に示すように、ストッパ67はカップ形状をしており、筒状部66に容易 に嵌合させるために弾性を与える変形用スリット93と筒状部66の側壁に開口 する孔66aと係合する抜け止めの爪92が設けられている。液通路用溝94は 弁孔88と副圧力室86を連通させている。また、図3に示されるシート部68 は弁孔88に圧入斜面100を介して形成された圧入部101に圧入され、弁座 の周部に平坦に形成された圧入押付面102はシート部68の圧入部101への 圧入を容易にする。
【0031】 図3に示す弁装置59の弁孔88には、ストッパ67に形成された孔の底部6 7aと弁の役割を果たす鋼球65との間に弁ばね89が圧縮状態で張設され、鋼 球65が弁ばね89のばね力により右方へ付勢されている。図において、各構成 部材はブレーキの非作動状態を示し、鋼球65は右方のシート部68の内径部及 び副ピストンに形成されている軸通孔91を挿通するサプライ・バルブ・ロッド 64の左端面に当接する。また、サプライ・バルブ・ロッド64の右端面に当接 して、シリンダ本体52に形成されたねじ穴98(図2)に螺着されている開弁 部材63が設けられ、鋼球65及びサプライ・バルブ・ロッド64の右方への動 きは、この当接することにより規制されている。
【0032】 従って、ブレーキの非作動時ではサプライ・バルブ・ロッド64の右方への動 きが規制されていることから、サプライ・バルブ・ロッド64は弁ばね89のば ね力に抗して鋼球65を左方へ押圧し、弁座である金属性のシート部68と鋼球 65との隙間が間隔L1だけ開けられ、弁装置59は開弁状態となる。この間隔 L1は、サプライ・バルブ・ロッド64の大径部90の右端面と軸通孔91の左 端までの間隔L2よりも小さくなるように形成されている。
【0033】 ブレーキペダルが踏み込まれ、副ピストン70がシリンダ孔4を左方へ摺動す ると、副ピストン70内で圧入部101に圧入されているシート部68も一体と なり左方へ移動するが、弁ばね89のばね力により、鋼球65及びサプライ・バ ルブ・ロッド64は開弁部材63に付勢されたままであるので、シリンダ本体5 2に対して静止した状態にある。従って、鋼球65とシート部68との間隔は狭 くなり、副ピストン70が左方にL1だけ摺動すると、鋼球65はシート部68 に着座して、弁装置59は閉弁する。
【0034】 従来ではこのセンターバルブにロッド形状の可動弁体を用いてゴム性のバルブ を使用していたが、本実施例では弁装置59をメタルシートとしたので、発進ス リップ制御装置が作動して圧液が戻ってきたとき等にバルブが壊れることもない 。
【0035】 図5に示されるように、開弁部材63がシリンダ本体52に螺着している部分 は、少なくとも開弁部材63のねじ部97及びシリンダ本体52のねじ穴98の どちらか一方に、例えば螺着前、予めナイロン等の合成樹脂材料99を付着させ ている。この状態でシリンダ本体52のねじ穴98に開弁部材63のねじ部97 を螺着させることにより、両者の接続部は密封される。
【0036】 以上、本考案の第2実施例のマスタシリンダ52の構成について説明したが、 次にその作用について説明する。
【0037】 このマスタシリンダ51は、非作動状態であるとき各部材は図示の位置にある 。今、こうした状態でブレーキペダルを踏み込むと、主ピストン69は左方に押 動し、これと同時に圧力室は戻し孔61がカップシール76によって閉鎖され、 主圧力室85に圧力が発生し始める。
【0038】 他方、副ピストン70も主ピストン69が左方に押動されることにより、リタ ーンスプリング74の強いばね力を受け、左方に押動される。副ピストン70が 左方へL1の大きさだけ移動すると、シート部68も同様に一体となって移動し 、サプライ・バルブ・ロッド64は開弁部材62に当接したままであるので、図 3に示す弁ばね89の付勢力により鋼球65がシート部68に着座し、弁装置5 9は閉じられ、無圧室87と副圧力室86とは遮断される。副ピストン70が更 に左方へ押動すると、副圧力室86に液圧が発生する。また、副ピストン70が L2の大きさを越えて移動すると、サプライ・バルブ・ロッド64の大径部90 の右端面が通孔91の左端に当接することにより、サプライ・バルブ・ロッド6 4右端面と開弁部材63とが離れる。
【0039】 各圧力室85、86に充分な圧液が加えられると、各圧力室85、86から図 示されていない液圧制御装置に、それぞれから必要な圧液量が吐出されることに よって、目的とするブレーキがかかる。
【0040】 ブレーキペダルの踏み込みをやめると、主ピストン69はリターンスプリング 73、74の付勢力により図示の位置まで戻り、圧力は戻し孔61から解放され る。この際、主ピストン69の右への移動によって主圧力室85に負圧が発生す ると、主圧力室85に対して補給孔62側から正圧にするための作動液が補給さ れ、補給孔62、小孔79、カップシール76の外周を順次通って、主圧力室8 5に供給される。
【0041】 他方、副ピストン70の右方への移動により副圧力室86に負圧が発生するが 、無圧室87からの液圧により鋼球65が弁ばね89のばね力に抗して左方へ移 動し、弁装置59を開弁させて液が副圧力室86に流入し副ピストンの速やかな 移動を保証する。更に、副ピストンが右方へ移動すると、サプライ・バルブ・ロ ッド64の右端部が開弁部材63と当接することにより、鋼球65がシート部6 8と離座し、副圧力室86と無圧室87とは自由連通し、副圧力室86には負圧 が発生することを極力押さえ、無圧室86から速やかに液が補給され、副ピスト ン70は復帰位置に移動することができる。これにより、ブレーキは弛められる 。
【0042】 以上、本実施例のマスタシリンダ51の作用について説明したが、本実施例で はシリンダ本体52と開弁部材63とのねじの螺着部を合成樹脂材料99で密封 してあるので、従来のように開弁部材63にO−リングを挿通させて、これをシ リンダ本体の52のねじ穴98に螺着させるときに、O−リングに傷が付くとい うこともなく、これらの螺着部からの液漏れをなくすことができる。更に、シリ ンダ本体52の開弁部材63の挿入口にO−リングを収納させるための溝を切る こともなく、マスタシリンダの組立加工を容易にする。
【0043】 以上、本考案の各実施例について説明したが、勿論、本考案はこれに限ること なく、本考案の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0044】 例えば、以上の各実施例ではねじ部とシリンダ本体のねじ穴を密封するための コーティング材料として、ナイロン製樹脂を用いたが、これに限定されることな く他の合成樹脂材料であってもよい。
【0045】
【考案の効果】
以上述べたように本考案のマスタシリンダによれば、開弁部材あるいはストッ パのねじ部と本体のねじ穴とのいずれか一方に予め合成樹脂を付着させてあり、 これにより両者間を密封することにより、シリンダ本体の組立加工の作業工程を 少なくして、かつそれらの螺着部分から液漏れすることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例によるマスタシリンダの全
体を示す断面図である。
【図2】本考案の第2実施例によるマスタシリンダの全
体を示す断面図である。
【図3】同マスタシリンダのセンターバルブの拡大断面
図である。
【図4】同マスタシリンダのセンターバルブのストッパ
の斜視図である。
【図5】図3の[5]−[5]線方向における断面図で
ある。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 4 シリンダ孔 5 シリンダ本体 6 副ピストン 8 副圧力室 36 ストッパ 43 ねじ部 44 ねじ穴 45 合成樹脂材料 51 マスタシリンダ 52 シリンダ本体 53 シリンダ孔 59 弁装置 63 開弁部材 70 副ピストン 86 副圧力室 87 無圧室 97 ねじ部 98 ねじ穴 99 合成樹脂材料

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ孔を形成した本体と、前記シリ
    ンダ孔に摺動自在に挿入され圧力室を区画するピストン
    と、前記本体に形成されるねじ穴に螺着され前記シリン
    ダ孔内に延び前記ピストンに当接して前記ピストンの最
    大の戻り位置を規定するストッパとを有するマスタシリ
    ンダにおいて、前記ストッパのねじ部あるいは本体のね
    じ穴の少なくとも一方に、前記ストッパのねじ部と前記
    本体のねじ穴との間を密封する合成樹脂材料を付着させ
    て成るマスタシリンダ。
  2. 【請求項2】 シリンダ孔を形成した本体と、前記シリ
    ンダ孔に摺動自在に挿入され圧力室と無圧室とを区画す
    るピストンと、該ピストンに設けられ前記圧力室から無
    圧室への液移動を阻止可能な弁装置と、前記本体に形成
    されるねじ穴に螺着され前記シリンダ孔内に延び前記弁
    装置と当接してこの弁装置を開弁させる開弁部材とを有
    したマスタシリンダにおいて、前記開弁部材のねじ部あ
    るいは本体のねじ穴の少なくとも一方に、前記開弁部材
    のねじ部と前記本体のねじ穴との間を密封する合成樹脂
    材料を付着させて成るマスタシリンダ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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