JPH0544604Y2 - - Google Patents

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JPH0544604Y2
JPH0544604Y2 JP14586986U JP14586986U JPH0544604Y2 JP H0544604 Y2 JPH0544604 Y2 JP H0544604Y2 JP 14586986 U JP14586986 U JP 14586986U JP 14586986 U JP14586986 U JP 14586986U JP H0544604 Y2 JPH0544604 Y2 JP H0544604Y2
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spring
driven
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転数のすべての領域で共振の発生
を防止させた、2分割型フライホイールからな
る、トーシヨナルダンパ付フライホイールに関
し、とくに2分割型フライホイールの部材を構成
するコントロールプレートとドリブンプレートと
の摩耗防止をはかつたトーシヨナルダンパ付フラ
イホイールに関する。
〔従来の技術〕
フライホイールを2つのマスに分割し、それら
をばねで連結してトルク変動を吸収するようにし
た分割型フライホイールは知られている。従来技
術では2つのマスは通常全回転域で同じばね定数
のばね機構で結合されており、したがつてあるエ
ンジン回転で1つの共振点をもつ。共振点がエン
ジン回転の常用回転域よりも低回転側となるよう
にばね定数を決定するが、エンジン始動、停止時
には共振点を通過することになるため、分割され
たフライホイール間に摩擦力を与え、低回転域の
トルクの小さいときに駆動側フライホイールと従
動側フライホイールとを一体化し、共振現象を抑
えている。これは共振現象が生じると、共振から
抜け出ることが難しく(いわゆる引き込み現象)、
走行不能となるので、それを避けるためである。
従来技術を個々の例をとつて説明すれば、実開
昭61−23542号公報のトルク変動吸収装置は、フ
ライホイールを駆動側フライホイールと従動側フ
ライホイールとに分割して、その間に同じばね定
数のばね機構を介装し、さらに、常時分割された
両フライホイール間に摩擦力が働くようにヒステ
リシス機構が設けられた分割型フライホイールを
示しており、分割型フライホイールの代表的な一
般的全体構成を示している。
また、特開昭61−59040号公報は共振点をアイ
ドル回転より低く設定する技術を開示しており、
実開昭59−113548号公報、実開昭59−108848号公
報は共振点を低回転側にずらしたフライホイール
を開示している。また、実公昭56−6676号公報
は、2分割型のフライホイールではないが、ハウ
ジング内を滑るダンパーデイスクを示しており、
この種の機構における摩擦付与構造を示してい
る。
さらに、特開昭60−109635号公報は、1種類の
ばねを用い、遠心力によつて半径方向に移動する
摩擦体を用いて駆動側フライホイールと従動側フ
ライホイール間の伝達トルクを調整するようにし
たダンパを示しているが、遠心力を利用したもの
はフライホイールが一体化状態から分離状態にな
るタイミングが不安定になり、確実な共振防止が
望めない。
さらに、特開昭56−10846号公報、特開昭55−
57739号公報は、従来の広捩れ角ダンパを示して
いる。
前記の如く、従来技術では、共振現象を抑える
ために、比較的大きな、一定値以上の摩擦力を与
える必要がある。このため、ヒステリシス機構に
よつて駆動側フライホイールと従動側フライホイ
ール間に常時一定値以上の摩擦力がかかり、常用
回転域におていも、駆動側フライホイールと従動
側フライホイール間に摩擦力によつてステイツク
(一体化)が発生しやすくなり、ステイツク時に
は駆動側フライホイールの回転変動(エンジン回
転変動)が従動側フライホイールに伝達されて、
常用回転域におけるトルク変動吸収効果が小さく
なる。すなわち、トーシヨナルダンパとしての回
転変動低減効率が小さくなるという問題があつ
た。
この問題を解決または軽減するために、本実用
新案登録出願人によつて、先に、具体的には昭和
61年9月5日に、したがつて未公開ではあるが、
次の目的、構成、作用効果を有するトーシヨナル
ダンパ付フライホイールが提案された。すなわ
ち、その提案は、分割型フライホイールから成る
トーシヨナルダンパ付きフライホイールにおい
て、運転中に回転数によつて共振点の位置をずら
し、これによつて従来のような全回転域で摩擦力
を与えるヒステリシス機構を廃止してトルク変動
を常用回転域において効果的に低減させることを
目的としている。
そして、その提案に係るトーシヨナルダンパ付
フライホイールは、フライホイールを駆動側フラ
イホイールと従動側フライホイールに分割した分
割型フライホイールにおいて、駆動側フライホイ
ールと従動側フライホイール間に設けられるばね
機構に互いに異なるばね定数を有する2種類のば
ね機構を用い、該2種類のばね機構の一方に駆動
側フライホイールと従動フライホイールとを直結
させ、2種類のばね機構の他方に摩擦機構を介し
て駆動側フライホイールと従動側フライホイール
とを連結させてなるトーシヨナルダンパ付きフラ
イホイールから成る。
上記提案の作用は次の通りである。その作用を
説明するに先立ち、各部の名称およびスプリング
力、作動力を次のように称することとする。
・第1のコイルスプリング……駆動側フライホイ
ールと従動側フライホイールとを直結するトー
シヨナルスプリング ・第2のコイルスプリング……駆動側フライホイ
ールと従動側フライホイールとを摩擦機構を介
して連結するトーシヨナルスプリング ・ Fr……第2のコイルスプリングに直列に接
続された摩擦機構の設定摩擦力 ・F……駆動側フライホイールと従動側フライホ
イールとの相対捩れ(相対回転)時に第1のコ
イルスプリングおよび第2のコイルスプリング
の撓みによつて生じるトルクがかかつたときに
第2のスプリング側の摩擦機構部にかかる力 ・K……第1のコイルスプリングを有するばね機
構のばね定数 ・K1……第2のコイルスプリングを有するばね
機構のばね定数 上記において、駆動側フライホイールと従動側
フライホイール間にトルクが伝達されるとき相対
捩れが発生し、第1のコイルスプリングと第2の
コイルスプリングは同時に撓んでいく。
低回転域(通常低トルクに対応)においては、
Fr≧Fであるので、摩擦機構部にすべりは発生
せず、第1のコイルスプリングと第2のコイルス
プリングがともに働き、系合体のばね定数はK+
K1であり、全スプリングがトルク変動の抑制に
働く。
回転数(エンジン回転数)が増大していく場合
(始動時)、回転数がばね定数K+K1の系の共振
点に近づいていくと相対捩れが増大されてFが大
きくなり、ばね定数K+K1の共振点の手前でつ
いにF>Frとなつて摩擦機構部にすべりが発生
し、第2のコイルスプリングはばねとしての働き
を失つて第2のコイルスプリングはFr以上のト
ルクを伝達しなくなり、同時に系全体のばね定数
がKに低下する。すなわち系全体の共振点がばね
定数Kを有する系の共振点つまりより低回転側に
シフトする。シフトした時点での系の実際の回転
数は、ばね定数Kの系の共振点より大で、シフト
した時点で既にばね定数Kの共振点を越えた位置
にあるから、第1のコイルスプリングを有するば
ね機構のばね定数Kの系の共振点を外れた位置で
のダンピングに従つてトルク変動を吸収できる。
したがつて共振点を越してしまうから相対回転は
小さくなつていき、Fr>Fとなつて、再び第2
のコイルスプリング側の摩擦機構のすべりが止ま
つて第1のコイルスプリングと第2のコイルスプ
リングが働き、全コイルスプリングでトルク変動
の抑制を行なうようになる。
すなわち、始めK+K1のばね定数を有してい
た系で、回転数を上げていつてK+K1のばね定
数の系の共振点に近づいていくと、摩擦機構がす
べつて一時Kのばね定数の系の特性に近づいて作
動(Kの系の共振点はK+K1の共振点から外れ
ているので共振は生じない。ただし、一方のばね
は滑つているので、完全にKの特定曲線に沿うわ
けではないが、Kの特性曲線に近づく)すること
によりK+K1の共振点を外れて回転数が上昇し
ていき、常用回転域近傍迄くると共振点から外れ
たことから駆動側フライホイールと従動側フライ
ホイールの相対動きが小さくなり(Fr>F)摩
擦機構のすべりが止まつて再びK+K1の特性に
従つて作動し、全回転域において共振が避けられ
ることになる。
回転数が大から小に減少していく場合(停止
時)においても同様のシフト現象が得られる。
このため、従来の1種類のばね定数のばね機構
を有する分割型フライホイールで共振を避けるた
めに必要であつたヒステリシス機構による常時作
動の摺動摩擦力は不要となる。本考案では第2の
コイルスプリングを有するばね機構側の摩擦機構
は、起動、停止時にK+K1の共振点近傍を通過
するときに共振を避けるために一時的にすべりを
生じるに過ぎないから全回転域において低摩擦化
がはかられ、とくに運転上問題となる常用回転域
において、トルク変動吸収効果が摺動摩擦力の影
響を受けずに増大される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記提案のトーシヨナルダンパ付フライホイー
ルでは、駆動側フライホイールから従動側フライ
ホイールへのばね機構を介してのトルク伝達経路
に、従動側フライホイールの一部を構成するドリ
ブンプレートに回転可能に支持されかつ駆動側フ
ライホイールのリング状外周部に対しても相対回
転可能に配置されたコントロールプレートを用
い、複数のコイルスプリングを、コイルスプリン
グ間にコントロールプレートの外方突出アームを
挟持させて、直列に結合し、低ばね定数、広捩れ
角を実現している。コイルスプリングの配置は、
コントロールプレートにかかる力の和が0となる
ように決め、コントロールプレートとドリブンプ
レートとの摺動部およびコントロールプレートと
駆動側フライホイールのリング状外周部との摺動
部にかかる力をなくして、摺動部の摩耗を防止し
ている。
しかしながら、上記提案のトーシヨナルダンパ
付フライホイールにおいて、ダンパ作動時に、コ
ントロールプレートにかかる力のバランスがくず
れて合力が0とならない場合(現実には常に力の
アンバランスがある)、コントロールプレートと
ドリブンプレートの金属接触が起る。この金属接
触は、コントロールプレート摺動部の摩耗に対し
て不利であり、また摩耗ばかりでなく捩れ特性に
おいても、金属接触による、不安定であり、かつ
スラスト部に比べて大きな摩擦力が発生するため
にヒステリシスが生じてそれが増加し、ダンパ効
果が悪化する。
本考案は、上記提案のトーシヨナルダンパ付フ
ライホイールにおいて、コントロールプレートと
ドリブンプレートとの間およびコントロールプレ
ートと駆動側フライホイールのリング状外周部と
の間の、金属摺動接触を防止し、摩耗およびダン
パ効果の低下を防止することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するための本考案に係るトーシ
ヨナルダンパ付フライホイールは、フライホイー
ルをリング状外周部を有する駆動側フライホイー
ルと前記リング状外周部の内周側に位置するドリ
ブンプレートを有する従動側フライホイールに分
割し、駆動側フライホイールと従動側フライホイ
ール間に設けられるばね機構に互いに異なるばね
定数を有する2種類のばね機構を用い、該2種類
のばね機構の一方に駆動側フライホイールと従動
側フライホイールとを直結させ、2種類のばね機
構の他方に摩擦機構を介して駆動側フライホイー
ルと従動側フライホイールとを連結させ、前記駆
動側フライホイールと従動側フライホイールとを
直結するばね機構を、樹脂部を有し前記リング状
外周部との間に隙SAを有するスプリングシート
を両端に設けた一対のコイルスプリングの一端の
スプリングシートを駆動側フライホイールに係合
させ、他端のスプリングシートをドリブンプレー
トに隙SBをもつて回転可能に支持され前記リン
グ状外周部との間に隙SCをもつて配設されたコ
ントロールプレートに係合させた機構から構成
し、前記SA,SB,SC間に0<SA<SB,0<
SA<SCの関係をもたせたことを特徴とするトー
シヨナルダンパ付フライホイールから成る。
〔作用〕
上記構成を有する本考案に係るトーシヨナルダ
ンパ付フライホイールでは、コントロールプレー
トとドリブンプレートとの隙SBおよびコントロ
ールプレートと駆動側フライホイールのリング状
外周部との隙SCを、それぞれ、コイルスプリン
グ端部のスプリングシートの樹脂部と駆動側フラ
イホイールのリング状外周部との隙SAより大と
することにより、コントロールプレートにかかる
力がアンバランスとなつたとき、スプリングシー
トの樹脂部が先に駆動側フライホイールのリング
状外周部に接触する。このため、アンバランス力
によるコントロールプレートのドリブンプレート
および駆動側フライホイールのリング状外周部と
の金属接触は生じない。このためコントロールプ
レート摺動部の摩耗を防ぐと同時に、アンバラン
ス力による力をスプリングシートの樹脂部と駆動
側フライホイールのリング状外周部の内周面と
の、金属と樹脂間の摺動で受けることにより、安
定で小さなヒステリシスの発生にとどめて、ダン
パ効果の悪化を防ぐ。
〔実施例〕
以下に、本考案に係るトーシヨナルダンパ付フ
ライホイールの望ましい実施例を、図面を参照し
て説明する。
第1図および第2図は本考案実施例のトーシヨ
ナルダンパ付フライホイールの構造を示し、第3
図はその振動系モデルを示し、第4図、第5図は
その作動特性を示し、第6図、第7図はばね機構
の拡大断面を示し、第8図および第9図はばね機
構近傍の隙の関係を示している。
第1図および第2図において、フライホイール
は、駆動軸(たとえばエンジンのクランクシヤフ
ト)に連結される駆動側フライホイール10と、
被駆動側部材(たとえばクラツチ)に連結される
従動側フライホイール20との2分割フライホイ
ールから成る。駆動側フライホイール10と従動
側フライホイール20は、互いに異なるばね定数
を有する2種類のばね機構、すなわち第1のコイ
ルスプリング31を有するばね機構30A(ばね
機構30Aのばね定数Kは第1のコイルスプリン
グ31のばね定数の合成)と第2のコイルスプリ
ング32とを有するばね機構30B(ばね機構3
0Bのばね定数K1は第2のコイルスプリング3
2のばね定数の合成)を介して連結される。この
うち第1のコイルスプリング31は駆動側フライ
ホイール10と従動側フライホイール20とを直
結するばねであり、第2のコイルスプリング32
は駆動側フライホイール10と従動側フライホイ
ール20とを、第2のコイルスプリング32に振
動的に直列に連結された摩擦機構33を介して、
連結するばねである。上記において、K≠K1
あればよく、個々の第1のコイルスプリング31
のばね定数と個々の第2のコイルスプリング32
のばね定数は等しくてもよい。すなわち、第1の
コイルスプリング31と第2のコイルスプリング
32に同じばね定数のばねを用いても、第1のコ
イルスプリング31が4本、第2のコイルスプリ
ング32が2本のときはK:K1=1:2となり、
目的に合う。
駆動側フライホイール10は、リング状外周部
を構成する、外周部のリング状のリングギヤ11
(単一のリング状ギヤでもよく、リング部材とそ
の外周に嵌着されたギヤとの組合せ体であつても
よい。図示例では単一のリング状ギヤの場合を示
す)、内周部のリング状のインナボデイ12、リ
ングギヤ11を両側から挟持固定し一方がインナ
ボデイ12側部迄内周側に延びてくるドライブプ
レート13,14を有する。インナボデイ12と
一方のドライブプレート13はボルト15によつ
て駆動軸に、駆動軸と一体回転可能に、連結され
る。
従動側フライホイール20はフライホイール本
体21と前記リングギヤ11の内周側に位置する
内周部位のドリブンプレート22とのボルト23
による連結構造となつている。ドリブンプレート
22はベアリング24を介して同芯状に駆動側フ
ライホイール10のインナボデイ12の外周に相
対回転可能に支持される。ドリブンプレート22
は巾方向中央部に外周側に突出するアーム22a
を有している。
ドリブンプレート22の外周面より半径方向外
側でドライブプレート13とフライホイール本体
21との間のスペースに、2枚の第1のコントロ
ールプレート41,42と、2枚の第2のコント
ロールプレート43,44が、ドリブンプレート
22に対してドライブ側にもドリブン側にも相対
回転可能に配設されている。第1のコントロール
プレート41,42はドリブンプレート22のア
ーム22aの両側にそれぞれ配設されピン45に
よつて連結されており、第2のコントロールプレ
ート43,44もドリブンプレート22のアーム
22aの両側にそれぞれ配設されピン46によつ
て連結されている。第1のコントロールプレート
41,42はそれぞれ半径方向外方に延びるアー
ム41a,42aを有し、第2のコントロールプ
レート43,44も半径方向外方に延びるアーム
43a,44aを有する。アーム22a,41
a,42a,43a,44aは、何れもリングギ
ヤ11の内周面のすぐ近傍迄延びている。
第1のコイルスプリング31を有するばね機構
30Aは、第1図においては第1のコイルスプリ
ング31が左右に2個づつ計4個示してあり、第
2図においては下半分断面に示してある。第6図
は断面の拡大を示している。第1のコイルスプリ
ング31は、両端をスプリングシート34,35
に当接されており、スプリングシート34,35
は樹脂からなりその樹脂部34c,35cの対向
端に弾性体(ゴム)34a,35aを有する。ス
プリングシート34,35のうち一方のスプリン
グシート34は第2のコントロールプレート4
3,44のアーム43a,44aに周方向に着脱
可能に支持され、他方のスプリングシート35は
ドリブンプレート22のアーム22aに周方向に
着脱可能に当接される。スプリングシート35の
突出アーム35bはドライブプレート13に設け
た穴16とドライブプレート14に設けた切欠1
7に周方向に一方向に相対回転不能に係合して、
ドライブプレート13,14からのトルクをスプ
リングシート35に直接伝達する。すなわち、第
1図において、左側の2個の第1のコイルスプリ
ング31,31を例にとつて説明すると、第1の
コイルスプリング31のスプリングシート35の
突出アーム35bはドライブプレート13,14
に嵌合し、スプリングシート35の中央部はドリ
ブンプレート22のアーム22aに嵌合する。そ
して、ドライブプレート13,14が一方の第1
のコイルスプリング31(たとえば第1図上半分
にあるもの)のスプリングシート35の突出アー
ム35bを押すと、第2のコントロールプレート
43,44を介して他方の第1のコイルスプリン
グ31(たとえば第1図下半分にあるもの)のス
プリングシート35を押し、ドリブンプレート2
2のアーム22aを押す。逆回転も可である。他
方のスプリングシート34はスプリングシート3
5と同形状であり、スプリングシート34の突出
アーム34bに対応する位置には、ドライブプレ
ート13,14に周方向に延びる穴または切欠き
が形成されていて、他方のスプリングシート34
はドライブプレート13,14に対して周方向に
相対的に移動できる。第2のコントロールプレー
ト43,44は2本の第1のコイルスプリング3
1をつなぐだけで、ドライブプレート13,14
にも、ドリブンプレート22にも固定されず、回
動可能である。この構造によつて、ドライブプレ
ート13,14はドリブンプレート22に第1の
コイルスプリング31を介して直結され、ドライ
ブプレート13,14のトルクは第1のコイルス
プリング31を撓ませてドリブンプレート22へ
と伝達される。
第2のコイルスプリング32を有するばね機構
30Bは、第1図においては第2のコイルスプリ
ング32が上下に1個ずつ計2個示してあり、第
2図においては上半分断面に示してある。第7図
は断面の拡大を示している。第2のコイルスプリ
ング32は、両端をスプリングシート36,37
に当接されており、スプリングシート36,37
は樹脂からなりその樹脂部36c,37cの対向
端に弾性体(ゴム)36a,37aを有する。ス
プリングシート36,37は、それぞれ第1のコ
ントロールプレート41,42のアーム41a,
42aに周方向に着脱可能に当接されている。ま
た、第2のコイルスプリング32の両端は、スプ
リングシート36,37を介してドライブプレー
ト13に設けた窓18とドライブプレート14に
設けた切欠19に周方向に着脱可能に当接されて
いる。この構造によつてドライブプレート13,
14は第1のコントロールプレート41,42に
第2のコイルスプリング32を介して連結され、
ドライブプレート41,42のトルクは第2のコ
イルスプリング32を撓ませて第1のコントロー
ルプレート41,42へと伝達される。
しかし、第2のコイルスプリング32を有する
ばね機構30B側には、つぎに説明するように、
第1のコントロールプレート41,42とドリブ
ンプレート22との間に摩擦機構33が設けられ
ており、ドライブプレート13,14から第2の
コイルスプリング32を介して第1のコントロー
ルプレート41,42に伝わつたトルクは、該摩
擦機構33の設定摩擦力Frの範囲内においてし
か、ドリブンプレート22には伝達されない。第
2図の上半分断面において、第1のコントロール
プレート41,42のうち一方のコントロールプ
レート42とドリブンプレート22のアーム22
aとの間にはスラストプレート47が両者に対し
て相対回転可能に設けられており、スラストプレ
ート47はスラストプレート47とコントロール
プレート42との間に介装したコーンスプリング
48によつドリブンプレート22のアーム22a
側に軸方向に付勢されている。コントロールプレ
ート41とアーム22aとの間およびスラストプ
レート47とアーム22aとの間にはスラストラ
イニング49,50が介装され、第1のコントロ
ールプレート41,42とドリブンプレート22
のアーム22a間に周方向に摩擦力を与える。こ
の摩擦力はコーンスプリング48によつて一定の
摩擦力Frに設定されている。摩擦機構33はコ
ーンスプリング48、スラストプレート47、ス
ラストライニング49,50によつて構成され
る。
第3図は上記構成を振動モデルで表わしたもの
である。駆動側フライホイール10と従動側フラ
イホイール20は、第1のコイルスプリング31
で直結されるとともに、第2のコイルスプリング
32と摩擦機構33とを介して連結されている。
第1のコイルスプリング31と、第2のコイルス
プリング32と摩擦機構33との組み合せ体と
は、互にばね的に並列であり、第2のコイルスプ
リング32と摩擦機構33とは振動的に直列であ
る。
第8図は第1のばね機構30A近傍の各部材間
の隙を拡大して示している。第8図に示すよう
に、第2のコントロールプレート43,44は、
ドリブンプレート22およびリングギヤ11に対
して相対回転可能であり、ドリブンプレート22
に隙SBをもつて相対回転可能に支持され、リン
グギヤ11の内周面に隙SCをもつて相対回転可
能に配設されている。また、第1のコイルスプリ
ング31の第2のコントロールプレート43,4
4に当接する側にスプリングシート34の樹脂部
34cとリングギヤ11の内周面との間には隙
SAが設けられている。そして、隙SA,SB,SC
の間には、0<SA<SB,0<SA<SCの関係が
与えられている。
第9図は第2のばね機構30B近傍の各部材間
の隙を拡大して示している。第9図に示すよう
に、第1のコントロールプレート41,42は、
ドリブンプレート22およびリングギヤ11に対
して相対回転可能であり、ドリブンプレート22
に隙SEをもつて相対回転可能に支持され、リン
グギヤ11の内周面に隙SFをもつて相対回転可
能に配設されている。また、第2のコイルスプリ
ング32の第1のコントロールプレート41,4
2に当接する側のスプリングシート36,37の
樹脂部36c,37cとリングギヤ11の内周面
との間には隙SDが設けられている。そして、隙
SD,SE,SFの間には、0<SD<SE,0<SD
<SFの関係が与えられている。
つぎに上記のトーシヨナルダンパ付フライホイ
ールの作用を、第4図および第5図を参照して説
明する。
第4図は、駆動側フライホイール10と従動側
フライホイール20との相対角変位、いわゆる捩
れ角と、トルクとの関係を示しており、第5図は
回転数と加速度伝達率との関係を示している。
捩れ角が小さいときはトルクも小さく、したが
つて摩擦機構33に加わる力Fも小なので、Fは
摩擦機構33の設定摩擦力Frよりも小であり、
すなわちF≦Frである。このときは、摩擦機構
33で第1のコントロールプレート41,42と
ドリブンプレート22のアーム22a間にすべり
は生じず、第2のコイルスプリング32が有効に
作動するので、系のばね定数は第1のコイルスプ
リング31を有するばね機構30Aのばね定数K
と第2のコイルスプリング32を有するばね機構
30Bのばね定数K1との和になる(第4図のA
の領域)。このような現象はトルク伝達の小さい
領域(第5図のAの領域)において得られる。こ
のときは、ばね定数K+K1の特性(第5図でX
で示した特性)に従つて作動する。
回転数が増大していくと、ばね定数K+K1
系の共振点に近づいていき、トルク変動(加速度
伝達率に対応)も少しづつ大きくなつていき、F
が上昇して、ついには設定摩擦力Frになる。こ
のFrは共振点に達する前にF=Frとなるように
設定されている。したがつて、共振点の手前でつ
いにはF>Frとなり、第1のコントロールプレ
ート41,42がドリブンプレート22に対して
すべり始める。このため第2のコイルスプリング
32はばね要素としての働きを失なう。(実際に
は摩擦力Frに相当するトルク伝達分はある。)し
たがつて系全体のばね定数は、第4図において点
PにおいてKに変わり(第4図Bの領域)、第5
図においてばね定数Kの系の特性(第5図でYで
示してある特性)に従つて作動するようにシフト
する(第5図でBで示した領域)。第5図のBの
領域は、ばね定数Kの系の特性からずれているが
これは摩擦力Frが働いているから生じる現象で
ある。領域Bにおける作動は、第5図から明らか
なようにばね定数Kを有する系の共振点を回転数
大側にすでに越えてしまつた位置にあるから、シ
フトした時点ですでに共振点を外れており、回転
数が増加していくに従つてトルク変動も低減する
のでFは小となり、すぐに点Q,Q′,Q″におい
て再びF<Frの現象が生じる。Q,Q′,Q″の時
点で、F<Frのため、摩擦機構33にすべりが
発生しなくなるから、第2のコイルスプリング3
2が再びトルク変動吸収に関与するので、ばね定
数は再びK+K1に戻る(第4図E,E′,E″の領
域)とともに、第5図において振動は再びばね定
数K+K1を有する系の特性に従つて作動する
(第5図E,E′,E″の領域)。第5図のA,B,
C,D,E,E′,E″は第4図のA,B,C,D,
E,E′,E″に対応し、第5図のE,E′,E″の領
域に常用回転域が設定されている。第5図E,
E′,E″の領域においては、駆動側フライホイー
ル10と従動側フライホイール20とは、従来の
ヒステリシス機構の摩擦を伴わないでK+K1
ばね定数でダンピングしているから、その加速度
伝達率は非常に小で、トルク変動吸収効果は極め
て大である。
なお、第4図において領域C,Dは、さらに捩
れ角が増大して対向するスプリングシートの弾性
体が互いにあたつて変形しスプリング力が増大し
た状態を示している。
また、回転数が大から小に変化していくとき
は、第5図においては特性E(E′,E″),B,A
の順に戻り、上記と同様のシフト効果を生じる。
なお、第4図において変形の原点を座標の原点に
とつたが、これは前回の停止の条件に従つて第4
図のEの菱形で囲まれた範囲内のどこかの点で停
止するので、次の起動時にはその点からK+K1
のばね定数で立上つていくことになる。ただし、
Eの菱形の位置は不動である。
このように、本考案では共振回避のために摩擦
力を使いK1を連結しているが、この摩擦部は共
振回避(エンジン始動、停止時など)のときにす
べるとともに、大トルク入力時(第4図のP点を
越える部分)もすべりを生じる。
本考案の作用を従来のヒステリシス機構を有す
る分割型フライホイール(たとえば実開昭61−
23542号のもの)と比較するために、第5図に従
来技術(第5図のSの特性)の場合を併せ示して
ある。特性図はこの従来例の場合を示している。
従来例はヒステリシス機構の存在のために共振現
象は回避できるが、ヒステリシス機構の摺動摩擦
が常にきいているので、ばねのダンピングが影響
を受けて、常用回転域における加速度伝達率の低
下が本考案に比べてよくなく、トルク変動吸収効
果が本考案に比べてよくない。第5図において斜
線を施した部分が改善された部分である。もつと
も実開昭61−23542号のものは、それより従来の
ものに比べれば極めて優れているのであるが、本
考案のものは、常用回転域のダンピング特性がさ
らによいということである。しかし、本考案のも
のは、ヒステリシス機構がないためにそして共振
回転域を別の特性にシフトしてそれに従つて作動
することによつてジヤンプするときに、摩擦機構
33の設定摩擦力Frの摺動が一時点に働くため
に、従来のヒステリシス機構付きのものに比べて
領域Bにおいて若干トルク変動吸収効果が減少す
るが、実質的に共振現象を回避できるものであ
り、かつ一時的に作動するに過ぎないから問題は
なく、それよりも、常用回転域において得られる
良好なダンピング効果を、共振現象を誘起するこ
となく得られるという意義が大きい。なお、第5
図中Rは一体型フライホイールの特性を参考まで
に併せ示してあり、従来の分割型フライホイール
も本考案のフライホイールも一体型に比べて良好
なダンピング特性が得られることを示している。
つぎに、各部材間の隙SA〜SC,SD〜SEの関
係による作用について説明する。
第8図において、第2のコントロールプレート
43,44とドリブンプレート22との隙SBお
よび第2のコントロールプレート43,44とリ
ングギヤ11との隙SCを、それぞれ、第1のコ
イルスプリング31の端部のスプリングシート3
4の樹脂部34cとリングギヤ11との隙SAよ
り大とすることにより、第2のコントロールプレ
ート43,44にかかる力がアンバランスとなつ
たとき、スプリングシート34の樹脂部34cが
先にリングギヤ11の内周面に接触する。このた
め、アンバランス力による第2のコントロールプ
レート43,44のドリブンプレート22および
リングギヤ11との金属接触は生じない。このた
め第2のコントロールプレート43,44摺動部
の摩耗を防ぐと同時に、アンバランス力による力
をスプリングシート34の樹脂部34cとリング
ギヤ11の内周面との、金属と樹脂間の摺動で受
けることにより、安定で小さなヒステリシスの発
生にとどめて、ダンパ効果の悪化を防ぐ。
また、第9図において、第1のコントロールプ
レート41,42とドリブンプレート22との隙
SEおよび第1のコントロールプレート41,4
2とリングギヤ11との隙SFを、それぞれ、第
2のコイルスプリング32両端のスプリングシー
ト36,37の樹脂部36c,37cとリングギ
ヤ11との隙SDより大とすることにより、第1
のコントロールプレート41,42にかかる力が
アンバランスとなつたとき、スプリングシート3
6,37の樹脂部36c,37cが先にリングギ
ヤ11の内周面に接触する。このため、アンバラ
ンス力による第1のコントロールプレート41,
42のドリブンプレート22およびリングギヤ1
1との金属接触は生じない。このため第1のコン
トロールプレート41,42の摺動部の摩耗を防
ぐと同時に、アンバランス力による力をスプリン
グシート36,37の樹脂部36c,37cとリ
ングギヤ11の内周面との、金属と樹脂間の摺動
で受けることにより、安定で小さなヒステリシス
の発生にとどめて、ダンパ効果の悪化を防ぐ。
〔考案の効果〕
本考案のトーシヨナルダンパ付フライホイール
によるときは、全回転域において共振を発生させ
ずに、常用回転域におけるトルク変動吸収効果を
増大できる。
また、従来のヒステリシス機構、トルクリミツ
ト機構を廃止できることにより装置の単純化、小
型化、コストダウンがはかれる。
さらに、隙SA,SB,SCの間に0<SA<SB,
0<SA<SCの関係をもたせたので、コントロー
ルプレートの摩耗の防止、ダンパ効果の低下防止
をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るトーシヨナル
ダンパ付フライホイールの軸芯を含む平面と直角
方向の面に沿う断面図、第2図は第1図のトーシ
ヨナルダンパ付フライホイールの軸芯を含む平面
に沿つてみた断面図で第1図の−線に沿う断
面図、第3図は第1図のトーシヨナルダンパ付フ
ライホイールの振動モデル図、第4図は第1図の
トーシヨナルダンパ付フライホイールの捩れ角−
トルク特性図、第5図は第1図のトーシヨナルダ
ンパ付フライホイールの回転数−加速度伝達率特
性図、第6図は第2図において第1のコイルスプ
リング近傍の拡大断面図、第7図は第2図におい
て第2のコイルスプリング近傍の拡大断面図、第
8図は第1のコイルスプリング近傍の各部材の隙
の関係を拡大して示した正面図、第9図は第2の
コイルスプリング近傍の各部材の隙の関係を拡大
して示した正面図、である。 10……駆動側フライホイール、20……従動
側フライホイール、31……第1のコイルスプリ
ング、32……第2のコイルスプリング、33…
…摩擦機構、SA,SB,SC,SD,SE,SF……
隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フライホイールをリング状外周部を有する駆動
    側フライホイールと前記リング状外周部の内周側
    に位置するドリブンプレートを有する従動側フラ
    イホイールに分割し、駆動側フライホイールと従
    動側フライホイール間に設けられるばね機構に互
    いに異なるばね定数を有する2種類のばね機構を
    用い、該2種類のばね機構の一方に駆動側フライ
    ホイールと従動側フライホイールとを直結させ、
    2種類のばね機構の他方に摩擦機構を介して駆動
    側フライホイールと従動側フライホイールとを連
    結させ、前記駆動側フライホイールと従動側フラ
    イホイールとを直結するばね機構を、樹脂部を有
    し前記リング状外周部との間に隙SAを有するス
    プリングシートを両端に設けた一対のコイルスプ
    リングの一端のスプリングシートを駆動側フライ
    ホイールに係合させ、他端のスプリングシートを
    ドリブンプレートに隙SBをもつて回転可能に支
    持され前記リング状外周部との間に隙SCをもつ
    て配設されたコントロールプレートに係合させた
    機構から構成し、前記SA,SB,SC間に0<SA
    <SB,0<SA<SCの関係をもたせたことを特
    徴とするトーシヨナルダンパ付フライホイール。
JP14586986U 1986-09-05 1986-09-25 Expired - Lifetime JPH0544604Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14586986U JPH0544604Y2 (ja) 1986-09-25 1986-09-25
US07/093,573 US4947706A (en) 1986-09-05 1987-09-04 Flywheel with a torsional damper
DE8787307821T DE3768062D1 (de) 1986-09-05 1987-09-04 Schwungrad mit einem drehmomentschwingungsdaempfer.
EP87307821A EP0259173B1 (en) 1986-09-05 1987-09-04 Flywheel with a torsional damper

Applications Claiming Priority (1)

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JP14586986U JPH0544604Y2 (ja) 1986-09-25 1986-09-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6353033U JPS6353033U (ja) 1988-04-09
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