JPH0545480B2 - - Google Patents

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JPH0545480B2
JPH0545480B2 JP60280673A JP28067385A JPH0545480B2 JP H0545480 B2 JPH0545480 B2 JP H0545480B2 JP 60280673 A JP60280673 A JP 60280673A JP 28067385 A JP28067385 A JP 28067385A JP H0545480 B2 JPH0545480 B2 JP H0545480B2
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JP
Japan
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shaft
inner shaft
bearing
lubricating oil
stern
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Masatoshi Eda
Katsumi Yonekura
Sadao Asanabe
Kunio Sagi
Susumu Matsumoto
Hiroshi Takeshita
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、船舶に用いられる二重反転プロペラ
のプロペラ軸系における軸受潤滑装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、舶用二重反転プロペラとしては第3図
に示すようなものがあり、船首側プロペラ7′を
後端にそなえた外軸2′が、スタンフレーム1
1′内を貫通して配設され、同スタンフレーム1
1′と外軸2′との間に介装された外軸船尾側軸受
5′および外軸船首側軸受6′により支持されてい
る。
また、船尾側プロペラ8′を後端にそなえた内
軸1′が、外軸2′内を貫通し同外軸2′と同心的
に配設され、外軸2′の内周面と内軸1′の外周面
との間に介装された内軸船尾側軸受3′および内
軸船首側軸受4′により支持されている。これら
の軸受3′および4′としては、従来より、油潤滑
方式のホワイトメタルを採用したすべり軸受が用
いられている。
さして、これらの内軸1′と外軸2′とは、図示
しない反転装置を介して図示しない主機に接続さ
れ、プロペラ8′および7′を互いに反対方向に回
転駆動しうるようになつている。
一方、外軸船尾側シール装置9′aおよび外軸
船首側シール装置9′bがそれぞれ船外および船
内におけるスタンフレーム11′と外軸2′との間
に設けられるとともに、内軸船尾側シール装置1
0′aおよび内軸船首側シール装置10′bが、そ
れぞれ船外および船内における外軸2′と内軸
1′との間に設けられており、これらのシール装
置9′a,9′b,10′aおよび10′bは、内軸
1′、外軸2′およびスタンフレーム11′それぞ
れの相対的な軸方向移動を防止するほか、軸受
3′,4′,5′および6′における潤滑油のリーク
を防止するようになつている。
上述のような舶用二重反転プロペラ軸系の軸受
潤滑装置においては、従来、第3図に示すよう
に、船内におけるスタンフレーム11′前端部に、
潤滑油をスタンフレーム11′と外軸2′との間に
供給するための潤滑油供給口12′が設けられ、
外軸2′に、潤滑油通路部13′が、外軸船尾側シ
ール装置9′aの付近の外軸2′外周面から同外軸
2′内の内軸船尾側軸受3′へ到るように形成され
ていて、潤滑油供給口12′から供給される潤滑
油が、外軸2′の外周面に沿い軸受6′,5′外軸
船尾側シール装置9′aおよび潤滑油通路部1
3′を通過した後、内軸1′の外周面に沿い内軸船
尾側軸受3′、内軸船尾側シール装置10′aおよ
び内軸船首側軸受4′へと到るように、潤滑油通
路が構成される。
また、内軸船首側軸受4′を経由した潤滑油を
スタンフレーム11′の船首側に形成された排油
口15′を通じて排出しうる潤滑油排出通路部1
4′が外軸2′に形成されている。
さらに、従来、船首側の内軸船首側シール装置
10′bの潤滑のために、上述の潤滑装置とは別
個の潤滑装置がそなえられ、同装置においては、
スタンフレーム11′の船首側に設けられた潤滑
油供給口16′から供給される潤滑油が、外軸
2′に形成された潤滑油通路部18′を通つて船首
側の内軸船首側シール装置10′bを潤滑した後、
内軸1′に穿たれた潤滑油通路部17′を経由し排
油口15′を通じて排出されるように、潤滑油通
路が形成されている。
したがつて、上述のような従来の舶用二重反転
プロペラ軸系軸受潤滑装置では、矢印Aで示すよ
うに、潤滑油供給口12′より流入する潤滑油は、
外軸船首側軸受6′および船首側の外軸船首側シ
ール装置9′bを潤滑してから外軸2′外周面に沿
つて船尾側へ到り、矢印Bで示すように、外軸
2′外周面船尾側において、すべり軸受として構
成される内軸船尾側軸受3′および船尾側の外軸
船尾側シール装置9′aを潤滑する。
そして、同潤滑油は、矢印Cで示すように、潤
滑油通路部13′を通じて船尾側の内軸1′外周面
に流入し、内軸船尾側軸受3′および船尾側の内
軸船尾側シール装置10′aを経由した後、矢印
D,Eで示すように、内軸1外周面に沿つて船首
側に流入し外軸船首側軸受6′を潤滑する。
この段階で、潤滑油の温度は極めて高く上昇し
ており、外軸船首側軸受6′を経由した潤滑油は、
内軸船首側シール装置10′bをつづいて潤滑す
るには不適当なため、矢印Fで示すように、排油
通路部14′および排油口15′からなる潤滑油排
出通路を通じて排出される。
また、内軸船首側シール装置10′bを潤滑す
るため、矢印Hで示すように、潤滑油供給口1
6′から供給される低温の潤滑油は、潤滑油通路
部18′を通つて内軸船首側シール装置10′bを
潤滑してから、矢印Gで示すように、内軸1′に
設けられた潤滑油通路部17′を通じて矢印Fで
示すように、排油口15′から排出される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述のような従来の舶用二重反
転プロペラ軸系の軸受潤滑装置では、構造的に極
めて大きな重量を有する内軸1′および外軸2′が
互いに反対方向に高速回転するため、これらの内
軸1′と外軸2′との間に介装されるすべり軸受と
しての内軸船尾側軸受3′および内軸船首側軸受
4′において油膜が形成され難く、また、すべり
軸受特有の問題として、油膜の形成要因が軸回転
数、軸受荷重(局部面圧)および軸と軸受との片
当り角(軸の傾斜角)にあるため、すべり軸受の
流体潤滑成立範囲が限られてしまう。
特に、二重反転プロペラ軸系では、内軸1′の
後端に装備された船尾側プロペラ8′の船体から
のオーバーハングにより、内軸1′は大きくたわ
むため、片当り角および局部面圧が大きくなつ
て、内軸船尾側軸受3′および内軸船首側軸受
4′における油膜形成は難しい傾向にあり、これ
らの軸受3′および4′の潤滑性能が著しく劣化
し、内軸1′と軸受3′,4′とが直接接触して焼
き付けを生じることがある。
そこで、内軸1′の軸径を大きくして片当り角
および局部面圧の上昇を抑えることも考えられる
がこの場合、当然、外軸2′の径も大きくしなく
てはならず、船尾軸系全体が内軸軸受を成立させ
るために必要以上に大きくなつて、コスト高の要
因となるほか、プロペラ性能に悪影響を及ぼす。
本発明は、上述の問題点の解決をはかろうとす
るもので、内軸軸受における潤滑を確実に行ない
ながら、内軸の軸径を必要最小径とすることがで
きるようにして、二重反転プロペラ軸系のコンパ
クト化を容易にかつ低コストではかれるようにし
た、舶用二重反転プロペラ軸系の軸受潤滑装置を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本発明の舶用二重反転プロペラ軸系
の軸受潤滑装置は、船尾で互いに同心的に設けら
れた内軸および外軸からなる二重反転プロペラ軸
系において、上記外軸の後端部内周面と上記内軸
の外周面との間に同内軸を支承する内軸船尾側軸
受をそなえるとともに、上記外軸の前端部内周面
と上記内軸の外周面との間に同内軸を支承する内
軸船首側軸受をそなえ、上記内軸船尾側軸受が自
動調心式転がり軸受として構成されて、同転がり
軸受のための潤滑油供給系が、上記内軸の中心軸
線に沿う内軸内給油通路と、同内軸内給油通路か
ら上記内軸の外周面へ屈曲して上記自動調心式転
が軸受に到る潤滑油加速通路とをそなえて構成さ
れたことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本発明の舶用二重反転プロペラ軸系の軸
受潤滑装置では、内軸船尾側軸受が自動調心式転
がり軸受として構成されるので、内軸の軸径を必
要最小径とすることができるとともに、内軸の中
心軸線に沿う内軸内給油通路および潤滑油加速通
路により上記内軸船尾側軸受に多量の潤滑油を加
速して供給できるから、その自動調心式転がり軸
受で発生する摩擦粉が洗い流されるようにして同
軸受の潤滑が的確に行なわれるようになる。
〔実施例〕
以下、図面により本発明の実施例について説明
すると、第1図は本発明の第1実施例としての舶
用二重反転プロペラ軸系の軸受潤滑装置を示す縦
断面図であり、第2図は本発明の第2実施例とし
ての舶用二重反転プロペラ軸系の軸受潤滑装置を
示す縦断面図である。
第1図に示すように、本発明の第1実施例の装
置が適用される舶用二重反転プロペラにおいて
は、船首側プロペラ18を後端にそなえた外軸1
1が、スタンフレーム12を貫通して配設され、
同スタンフレーム12内周面と外軸11外周面と
の間に介装された外軸船首側軸受10および外軸
船尾側軸受13により支承されている。これらの
軸受10,13のうち、外軸船尾側軸受13は静
圧軸受として構成され、外軸船首側軸受10は通
常の船尾管軸受として構成される。
また、船尾側プロペラ19を後端にそなえ、中
心軸線に沿う内軸内給油通路21を有する内軸3
が、外軸11内を貫通し同外軸11と同心的に配
設され、外軸11の後端部内周面と内軸3外周面
との間に介装された内軸船尾側軸受17により支
承されるとともに、外軸11の前端部内周面と内
軸3外周面との間に介装された内軸船首側軸受7
により支承されている。これらの内軸船尾側軸受
17および内軸船首側軸受7は、それぞれ自動調
心式転がり軸受およびすべり軸受として構成され
る。
そして、内軸3は内軸継手2および中間内軸1
を介し図示しない減速兼反転ギヤ装置に連結され
るとともに、外軸11も外軸継手6および2つ割
れ中空軸4を介し図示しない減速兼反転ギヤ装置
に連結されており、これらの内軸3と外軸11と
は、上記減速兼反転ギヤ装置を介して図示しない
舶用原動機に接続され、プロペラ19,18を互
いに反対方向に回転駆動しうるようになつてい
る。
一方、外軸船尾側シール装置14および外軸船
首側シール装置9が、それぞれ船外および船内に
おけるスタンフレーム12と外軸11との間に設
けられるとともに、内軸船尾側シール装置16お
よび内軸船首側シール装置5が、それぞれ船外お
よび船内における外軸11と内軸3との間に設け
られており、これらのシール装置5,9,14お
よび16は、外軸11、内軸3およびスタンフレ
ーム12それぞれ相対的な軸方向移動を防止する
ほか、軸受7,10,13および17における潤
滑油のリークを防止するようになつている。
上述のような舶用二重反転プロペラ軸系の軸受
を潤滑するための本発明の第1実施例の装置にお
いては、内軸3の中心軸線に沿い同内軸3の内部
を通つて内軸船尾側軸受(自動調心式転がり軸
受)17に到るように形成される内軸内給油通路
21は、その船首側端部において内軸用給油管2
7に接続されるとともに、内軸3の船尾側端部に
おいて内軸内給油通路21の後端から内軸3の外
周面へえ半径方向に屈曲して軸受17に到る潤滑
油加速通路21aに接続され、同通路21aは内
軸3の外周面における内軸船尾側シール装置16
と内軸船尾側軸受(自動調心式転がり軸受)17
との間に連通されている。このようにして、内軸
用給油管27から内軸内給油通路21に流入する
潤滑油が、潤滑油加速通路21aを通りながら内
軸3の回転に伴う遠心力で加速されるようにして
内軸船尾側軸受17へ勢いよく流入するので、こ
の自動調心式転がり軸受としての内軸軸受17で
発生する摩擦粉が洗い流されるようになり、これ
により十分な潤滑が行なわれる。このようにし
て、潤滑油は軸受17を経由し、内軸3の外周面
と外軸11の内周面との間の外軸内給油通路47
内を通つて船首側に流れ、内軸船首側軸受(すべ
り軸受)7および内軸船首側シール装置5へと到
達する。
また、外軸11には、内軸船首側軸受(すべり
軸受)7付近の外軸11内側と、外軸船首側シー
ル装置9とを連通するように、潤滑油通路部22
が形成されるとともに、外軸船首側シール装置9
には排油管33が設けられ、同排油管33はサイ
トグラス32を介し潤滑油タンク30に接続され
ている。
この潤滑油タンク30は、内軸用給油27に潤
滑油冷却器28および潤滑油ポンプ29を介して
接続されており、潤滑油供給系における内軸内給
油通路21に低温度で高品質の潤滑油を供給す
る。
一方、外軸船尾側軸受(静圧軸受)13の中央
部には、同軸受13の内周面と外軸11の外周面
との間に高圧の潤滑油を供給すべく、給油管25
が接続されるとともに、この給油管25は高圧油
ポンプ36を介し高圧油タンク42に接続されて
いる。
なお、この高圧油タンク42には、ニードル弁
39を介装された高圧油タンク用補給管26によ
り内軸用給油管27が接続され、これらの内軸用
給油管27および高圧油タンク用補給管26を経
由して、潤滑油タンク30内の潤滑油が供給され
るようになつている。
また、高圧油タンク42内にはオーバーフロー
管43がそなえられ、高圧油タンク42内の潤滑
油が、所定量以上になると、オーバーフロー管4
3からサイトグラス32を介装された落し管31
を通つて潤滑油タンク30に戻されるようになつ
ている。
外軸船尾側シール装置15と外軸船尾側軸受
(静圧軸受)13との間の位置において、外軸1
1には、同外軸11の外側と外軸11内側の外軸
内給油通路47とを連通する排油穴23が形成さ
れる一方、スタンフレーム12には、潤滑油落し
管24が開口して形成されている。この潤滑油落
し管24は止め弁37および切換フランジ38を
介し潤滑油タンク30に接続される。
そして、外軸船尾側軸受(静圧軸受)13に供
給され同軸受13を潤滑した後に船首側へ流れる
潤滑油が、外軸11の外周面とスタンフレーム1
2の内周面との間を通つて外軸船首側軸受10へ
と到るように、潤滑油供給系がそなえられてい
る。
また、スタンフレーム12の前端には排油管3
4が設けられ、同排油管34はサイトグラス32
を介し潤滑油タンク30に接続されている。
なお、第1図中の符号8はボスおよびプラグ、
15はロープガード、20はプロペラキヤツプ、
35は空気抜き管、40は機関室の後部隔壁、4
1は船体を示している。
本発明の第1実施例としての舶用二重反転プロ
ペラ軸系の軸受およびその潤滑装置は上述のごと
く構成されているので、潤滑油タンク30に貯蔵
される潤滑油が、潤滑油ポンプ29および潤滑油
冷却器28により冷却されて送り出され、内軸用
給油管27に送給される。
このようにして、内軸用給油管27に送給され
た潤滑油は、内軸3の内軸内給油通路21を船首
部から船尾部へ向かつて流れ、前述のごとく潤滑
油加速通路21aで内軸3の回転に伴う遠心力に
より加速されるようにして内軸3外周面船尾部に
流出し、内軸船尾側シール装置16および内軸船
尾側軸受(自動調心式転がり軸受)17を潤滑す
る。その際、自動調心式転がり軸受としての内軸
軸受17で発生する摩擦粉が洗い流されるので、
同軸受17において、潤滑油は従来のすべり軸受
ほど過熱されることはなく、この潤滑油は、低温
度を保つたまま、内軸3の外周面と外軸11の内
周面との間の外軸内給油通路47を通つて船首部
へ向かつて流れ、内軸船首側軸受(すべり軸受)
7および内軸船首側シール装置5を潤滑した後、
潤滑油通路部22を通じて外軸11外周面船首側
に流出し、比較的低温の状態で外軸船首側シール
装置9を潤滑する。
潤滑を終えた上記潤滑油は、排油管33を通じ
て潤滑油タンク30へ排出される。
一方、高圧油タンク42には、潤滑油タンク3
0内の潤滑油が、内軸用給油管27および同給油
管から分岐された高圧油タンク用補給管26を介
し、ニードル弁39で流量調節され、潤滑油ポン
プ29および潤滑油冷却器28により冷却されて
供給・貯蔵されている。
そして、高圧油タンク42に貯蔵される冷却さ
れた潤滑油は、高圧油ポンプ36により加圧され
て給油管25に送給され、この給油管25から外
軸船尾側軸受(静圧軸受)13に供給される。
同軸受13の潤滑を行なつた高圧の潤滑油のう
ち、外軸11の外周面に沿つて船首側へ流れたも
のは、外軸船首側軸受10を潤滑した後、排油管
34から高圧油タンク42に排出される。また、
上記高圧の潤滑油のうち、外軸11の外周面に沿
つて船尾側へ流れたものは、外軸船尾側シール装
置14を潤滑した後、排油穴23から外軸内給油
通路47内の潤滑油の流れに合流するか、あるい
は潤滑油落し管24に流入して、再び潤滑油タン
ク30へ排出される。
なお、内軸船首側シール装置5のシールリツプ
は1本としており、これは従来通りシールリツプ
を2本にすると冷却を要するようになつて、潤滑
油経路がより複雑になるからである。万一、同シ
ール装置5において潤滑油の漏洩が生じても、こ
のシール装置5は船内側にあるので、海洋汚染等
の問題が生じることはなく、2つ割れ中空軸4に
装備されたボスおよびプラグ8により、その漏洩
は容易に発見される。
このように、本発明の第1実施例としての舶用
二重反転プロペラ軸系の軸受潤滑装置によれば、
内軸船尾側軸受17として自動調心式転がり軸受
が用いられるようになるので、従来、すべり軸受
を採用した場合に問題となつていた、内軸のたわ
みによる片当り角および局部面圧の上昇に対する
配慮が不要となるばかりでなく、内軸3の軸径を
必要最小径にすることができるとともに、外軸船
尾側軸受13として静圧軸受を採用することによ
り、外軸11の軸径も転がり軸受の装備可能な最
小径にすることができるため、二重反転プロペラ
軸系全体を、容易にかつ低コストでコンパクトに
構成でき、プロペラ性能の向上にも寄与しうる。
また、外軸系を潤滑する潤滑油供給系と内軸系
を潤滑する潤滑油供給系とが、それぞれ独立して
設けられているので、低温度で高品質の潤滑油で
各軸受およびシール装置を潤滑することが可能と
なり、各軸受の性能を従来より飛躍的に高めるこ
とができる。
そして、特に本実施例では、内軸3の中心軸線
に沿う内軸内給油通路21から内軸外周面へ屈曲
して自動調心式転がり軸受としての内軸船尾側軸
受17に到る潤滑油加速通路21aで、内軸3の
回転時の遠心力により潤滑油が加速されるので、
軸受17で発生する摩擦粉が十分に洗い流されな
がら、同軸受17の潤滑が適切に行なわれるので
ある。
次に、本発明の第2実施例としての舶用二重反
転プロペラ軸系の軸受潤滑装置について説明する
と、第2図に示すように、この第2実施例も第1
実施例とほぼ同様に構成されているが、第2実施
例では、外軸船尾側軸受44として従来と同様の
船尾管軸受が用いられており、第1実施例におい
て外軸船尾側軸受(静圧軸受)13に高圧の潤滑
油を送給するためにそなえられた高圧油タンク4
2、高圧油ポンプ36、給油管25等は削除され
るほか、第1実施例において外軸11に形成され
た排油穴23も第2実施例ではそなえられていな
い。
また、第1実施例における潤滑油落し管24
は、第2実施例においては外軸用給油管46とし
て、流量計45およびニードル弁39を介し内軸
用給油管27から分岐される。
さらに、外軸用給油管46および外軸船首側シ
ール装置9には、潤滑油落し管24,24′が、
それぞれ止め弁37および切換フランジ38を介
し潤滑油タンク30に連通するように接続される
ほか、排油管33および34は途中合流して潤滑
油タンク30に接続される。
内軸用給油管27において、外軸用給油管46
の分岐点よりも下流側には、外軸用給油管46と
同様、ニードル弁39および流量計45が介装さ
れている。
本発明の第2実施例としての舶用二重反転プロ
ペラ軸系の軸受潤滑装置は上述のごとく構成され
ているので、潤滑油タンク30から内軸用給油管
27を通して内軸3の中心軸線に沿う内軸内給油
通路21に送給される潤滑油は、第1実施例と全
く同様にして、潤滑油加速通路21aを通り内軸
船尾側軸受(自動調心式転がり軸受)17へ供給
され、さらに内軸船尾側シール装置16、内軸船
首側軸受(すべり軸受)7、内軸船首側シール装
置5および外軸船首側シール装置9を潤滑した
後、排油管33から潤滑油タンク30に排出され
る。
一方、潤滑油タンク30から内軸用給油管27
を通して外軸用給油管46に送給される潤滑油
は、外軸船尾側シール装置14および外軸船尾側
軸受(船尾管軸受)44を潤滑しくから、外軸1
1の外周面に沿つて船首側に流れ外軸船首側軸受
10を潤滑する。
そして、潤滑を終えた上記潤滑油は、排油管3
4を通じて潤滑油タンク30に排出される。
なお、給油管27および46に介装されるニー
ドル弁39は、流量計45およびサイトグラス3
2を利用しながら、潤滑油の供給量を調節するた
めのものである。
このようにして、本発明の第2実施例でも、第
1実施例と同様の作用効果が得られるのである。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の舶用二重反転プ
ロペラ軸系の軸受潤滑装置によれば、船尾で互い
に同心的に設けられた内軸および外軸からなる二
重反転プロペラ軸系において、上記外軸の後端部
内周面と上記内軸の外周面との間に同内軸を支承
する内軸船尾側軸受をそなえるとともに、上記外
軸の前端部内周面と上記内軸の外周面との間に同
内軸を支承する内軸船首側軸受をそなえ、上記内
軸船尾側軸受が自動調心式転がり軸受として構成
されて、同転がり軸受のための潤滑油供給系が、
上記内軸の中心軸線に沿う内軸内給油通路と、同
内軸内給油通路から上記内軸の外周面へ屈曲して
上記自動調心式転がり軸受に到る潤滑油加速通路
とをそなえて構成されるという簡素な構成で、従
来、内軸船尾側軸にすべり軸受を採用した場合に
問題となつていた、内軸のたわみによる片当り角
および局部面圧の上昇に対する配慮が自動調心式
転がり軸受の採用によつて不要となるばかりでな
く、内軸の軸径を必要最小径にすることができる
ため、二重反転プロペラ軸系全体を、容易にかつ
低コストでコンパクトに構成できるようになり、
しかも上記内軸船尾側軸受としての自動調心式転
がり軸受で問題とされる摩擦粉については、潤滑
油加速通路から勢いよく流入する潤滑油で洗い流
すようにして、同軸受の潤滑を的確に行なえる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例としての舶用二重
反転プロペラ軸系の軸受潤滑装置を示す縦断面図
であり、第2図は本発明の第2実施例としての舶
用二重反転プロペラ軸系の軸受およびその潤滑装
置を示す縦断面図であり、第3図は従来の舶用二
重反転プロペラ軸系の軸受潤滑装置を示す縦断面
図である。 1……中間内軸、2……内軸継手、3……内
軸、4……2つ割れ中空軸、5……内軸船首側シ
ール装置、6……外軸継手、7……内軸船首側軸
受(すべり軸受)、8……ボスおよびプラグ、9
……外軸船首側シール装置、10……外軸船首側
軸受(船尾管軸受)、11……外軸、12……ス
タンフレーム、13……外軸船尾側軸受(静圧軸
受)、14……外軸船尾側シール装置、15……
ロープガード、16……内軸船尾側シール装置、
17……内軸船尾側軸受(自動調心式転がり軸
受)、18……船首側プロペラ、19……船尾側
プロペラ、20……プロペラキヤツプ、21……
内軸内給油通路、21a,22……潤滑油加速通
路、23……排油穴、24,24′……潤滑油落
し管、25……給油管、26……高圧油タンク用
補給管、27……内軸用給油管、28……潤滑油
冷却器、29……潤滑油ポンプ、30……潤滑油
タンク、31……落し管、32……サイトグラ
ス、33,34……排油管、35……空気抜き
管、36……高圧油ポンプ、37……止め弁、3
8……切換フランジ、39……ニードル弁、40
……機関室の後部隔壁、41……船体、42……
高圧油タンク、43……オーバーフロー管、44
……外軸船尾側軸受(船尾管軸受)、45……流
量計、46……外軸用給油管、47……外軸内給
油通路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 船尾で互いに同心的に設けられた内軸および
    外軸からなる二重反転プロペラ軸系において、上
    記外軸の後端部内周面と上記内軸の外周面との間
    に同内軸を支承する内軸船尾側軸受をそなえると
    ともに、上記外軸の前端部内周面と上記内軸の外
    周面との間に同内軸を支承する内軸船首側軸受を
    そなえ、上記内軸船尾側軸受が自動調心式転がり
    軸受として構成されて、同転がり軸受のための潤
    滑油供給系が、上記内軸の中心軸線に沿う内軸内
    給油通路と、同内軸内給油通路から上記内軸の外
    周面へ屈曲して上記自動調心式転がり軸受に到る
    潤滑油加速通路とをそなえて構成されたことを特
    徴とする、舶用二重反転プロペラ軸系の軸受潤滑
    装置。
JP28067385A 1985-12-12 1985-12-12 舶用二重反転プロペラ軸系の軸受潤滑装置 Granted JPS62139795A (ja)

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