JPH0545937A - 静電写真用液体現像剤 - Google Patents

静電写真用液体現像剤

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JPH0545937A
JPH0545937A JP3229565A JP22956591A JPH0545937A JP H0545937 A JPH0545937 A JP H0545937A JP 3229565 A JP3229565 A JP 3229565A JP 22956591 A JP22956591 A JP 22956591A JP H0545937 A JPH0545937 A JP H0545937A
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polymer
particles
monomer
resin
medium
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Application number
JP3229565A
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English (en)
Inventor
Akira Furukawa
彰 古川
Nobuko Nakajima
伸子 中嶋
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 高絶縁性炭化水素媒体中に分散した樹脂粒子
を含む静電写真用液体現像剤において、該樹脂粒子が該
媒体に可溶性でかつ重合体の両末端に重合性二重結合を
有する重合体の存在下で、該媒体に可溶性で重合により
不溶化するモノマーを重合することで該媒体に安定に分
散した樹脂微粒子を合成し得られたものであることを特
徴とする静電写真用液体現像剤。 【効果】 安定に分散した樹脂微粒子が高濃度で安定に
製造でき、これを使用した液体現像剤により、粒子の再
分散性が良好であることから現像装置の長期に亘る使用
に際しても、液の蒸発による樹脂固着が発生せず、安定
した高品質の画像が特にメインテナンスを必要とせずに
長期に亘って得られる。さらに、印刷版原版の作製に使
用した場合、高耐刷力を有する親油性画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真や静電記録等の
静電潜像現像用の液体現像剤に関するものであり、保存
性、安定性、定着性および長期の使用の際の現像装置内
外のトナー付着による固着を防止し、メインテナンス性
を改善した液体現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電写真用液体現像剤としては既に数多
くのものが知られている。例えばカーボンブラックやシ
アニンブルー、ニグロシン、オイル染料等の着色剤顔料
または染料を、高絶縁性媒体中にロジン、アルキッド樹
脂、アクリル樹脂、合成ゴム等の樹脂とともに、ボール
ミル、アトライター、ホモジナイザー等で機械的に分散
し、更に金属石鹸やアミン、高級脂肪酸等を加えて該分
散物の分散粒子に電荷を付与させる方法が最も一般的で
あった。
【0003】しかしながら、該方法で得られた液体現像
剤は分散粒子自体の粒子径分布が幅広く粗大粒子の沈降
による沈澱物が発生したり、あるいは分散粒子の分散安
定性が十分でなく、経時とともに粒子の凝集沈澱が発生
し、長期に亘る使用に際して安定した画像を得にくいと
いう欠点を有していた。
【0004】あるいは、特公昭53−54029号、同
57−12985号公報などに述べられている様に、前
駆体ポリマーに高分子反応により重合可能なビニル基を
あらかじめ導入しておき、これの存在下にモノマーを重
合せしめてグラフト共重合体を生成させ、これが分散粒
子を安定化させることで分散安定性に優れたポリマー粒
子を実現し、さらにこれを染料で着色することで液体現
像剤を得る方法がある。
【0005】こうした方法ではビニル基の導入のコント
ロール及び再現性に問題があり、しばしばゲルの生成を
伴ったり、分散粒子が安定に生成しがたい場合があり、
粒子径分布の均一な分散粒子を安定に製造しようとする
場合に問題が生じた。
【0006】さらに、特開昭59−86174号、同5
9−177572号、同59−212850号、同59
−212851号、同60−164757号、同60−
179751号、同60−185962号、同60−1
85963号、同60−252367号、同61−11
6364号、同61−116365号公報等には、高絶
縁性媒体中に可溶な重合体存在下で、該媒体には可溶で
あるが重合体を形成すると不溶となるモノマーを重合
し、得られた樹脂分散物を液体現像剤として用いること
が述べられている。
【0007】こうした方法では工業的製造安定性および
分散安定性に優れた液体トナーが製造し得るものの、液
体トナーとして実際に使用した場合には分散粒子の該媒
体に対する再分散性が十分でなく、媒体の蒸発により発
生した分散粒子が皮膜化し、容易に除去できないために
現像装置内外に固着した皮膜を形成することから装置自
体を著しく汚し、特に現像部ロール付近に付着したトナ
ー皮膜による絞り不良等のトラブル発生等を防止するた
めにもユーザーに絶えずメインテナンスを強要させるも
のであった。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】本発明では、長期に
亘る使用に際しても安定した画像を与え、かつメインテ
ナンスを実質的に不用とする安定な液体現像剤を与える
ものである。すなわち、液体現像剤として分散粒子の粒
子径が均一でなければ、沈降粒子の発生による画質劣化
が経時とともに発生し、本発明のめざすところの長期間
使用でも安定な画像を与える液体現像剤とはなりがた
い。さらに粒子の媒体に対する再分散性が良好でなけれ
ば、媒体の蒸発による樹脂粒子の固着皮膜が形成され、
著しい現像部周辺の汚れを生じることから絶えずメイン
テナンスを要求するものとなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、高絶縁性炭化
水素媒体中に、少なくとも分散した樹脂粒子を含む静電
写真用液体現像剤において、該樹脂が下記の重合体
(S)の存在下で、少なくとも下記のモノマー(A)を
重合して得られる樹脂であることを特徴とする静電写真
用液体現像剤を与えるものである。 重合体(S) :該媒体に可溶性であり、重合体の両末
端に重合性二重結合を有する重合体。 モノマー(A):該媒体に可溶で、重合により不溶化す
るモノマー。
【0010】本発明で用いる高絶縁性炭化水素媒体とし
ては、ノルマルパラフィン系炭化水素、イソパラフィン
系炭化水素、脂環族炭化水素、ハロゲン化脂肪族炭化水
素等が挙げられるが、安全性、揮発性等の面から実用上
好ましくはイソパラフィン系炭化水素であるシェルゾル
71(シェル石油製)、アイソパーO、アイソパーH、
アイソパーK、アイソパーL、アイソパーG(アイソパ
ーはエクソン社の商品名)やアイピーソルベント(出光
石油化学製)等が使用できる。
【0011】上記のような媒体に可溶性を有し、かつ両
末端に重合性二重結合を有するような重合体を得るため
には化1あるいは化2で示されるようなモノマーを化3
で示されるような化合物の存在下に重合を行い、さらに
得られた両末端に官能基を有する重合体を、これらの官
能基と結合しうる反応性基を有するモノマーで処理する
ことで得られる。
【0012】
【化1】
【0013】化1中、R1は水素原子またはメチル基
を、R2は炭素数8−30のアルキル基を表わす。また
連結基Tは−COO−基もしくは−CONH−基を表わ
す。
【0014】
【化2】
【0015】化2中、R3は炭素数8−30のアルキル
基を表わす。
【0016】
【化3】
【0017】化3中、Xは水素原子、カルボキシル基、
アミノ基、水酸基を表わす。Rは連結基であり、例えば
炭素数1−6のアルキレン基、フェニレン基、ヘテロ芳
香環等を表わす。
【0018】化3で示される化合物の具体的な例として
は次のような化合物が挙げられる。
【0019】
【化4】
【0020】化4中、nは1から4までの整数を表わ
す。
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】化12中、nは1から6までの整数を表わ
す。
【0030】
【化13】
【0031】
【化14】
【0032】
【化15】
【0033】
【化16】
【0034】化16中、nは1から6までの整数を表わ
す。
【0035】
【化17】
【0036】化1または化2で表わされるようなモノマ
ーを化3で示されるような化合物の存在下に適当な重合
開始剤により重合を行った後に、化3で示す官能基Xと
結合するような反応性基を有するモノマー、例えばXが
カルボキシル基の場合にはグリシジル(メタ)アクリレ
ート、アリルグリシジルエーテル、クロロメチルスチレ
ン等、アミノ基(N−アルキル置換アミノ基等を含む)
の場合にはこれらと、それ以外に無水マレイン酸、(メ
タ)アクリル酸クロライド、(メタ)アクリロイルイソ
シアネート等、水酸基の場合には(メタ)アクリル酸ク
ロライド、(メタ)アクリロイルイソシアネート、無水
マレイン酸等を添加し、適当な反応条件下で反応を行う
ことで目的とする両末端に重合性二重結合を有する重合
体(S)が得られる。
【0037】分子の両末端に重合性二重結合を有する該
媒体に可溶な重合体(S)の存在下に種々のモノマーの
重合を行うと、重合体(S)の両末端の二重結合がこれ
らのモノマーと共重合することから、重合体(S)を枝
成分とするグラフト共重合体が容易に得られる。この
際、重合体(S)の両末端に重合性二重結合を有するこ
とから得られるグラフト共重合体は幹ポリマーを梯子状
もしくは阿弥陀籤状に結びつけた構造をとることが特徴
である。
【0038】重合体(S)の存在下で重合させるモノマ
ーとしてはとくに制限はないが、特に媒体に可溶で重合
により不溶化するようなモノマー(A)を使用した場
合、重合により重合体(S)を成分として含むポリマー
(A)との梯子状もしくは阿弥陀籤状グラフト共重合体
が形成され、これが粒子を分散安定化するための有効な
分散安定剤として作用する。
【0039】例えば、重合体(S)を溶解した媒体中で
モノマー(A)を重合すると、重合初期において重合体
(S)とのグラフト共重合体が形成され、さらにモノマ
ー(A)を供給することで媒体に不溶となったポリマー
(A)による粒子が、該グラフト共重合体により安定化
された状態で形成される。この場合、分散安定剤として
作用する重合体(S)にもとずく梯子状もしくは阿弥陀
籤状グラフト共重合体が生成する粒子表面を極めて強固
にかつ有効に覆うため、粒子の分散安定性は非常に優れ
たものとなる。
【0040】このような重合法において、モノマー
(A)の供給方法としては、その全量を重合体(S)と
ともに一度に重合してもよいが、あるいはモノマー
(A)の一部のみをあらかじめ重合体(S)の存在下で
重合してから、残りのモノマー(A)を滴下等の方法で
供給してもよい。後者の方法において、モノマー(A)
の一部を使用して重合体(S)とのグラフト共重合体を
合成するとともに、これによる安定に形成された微粒子
状ポリマー分散体をシードとして使用し、これにさらに
モノマーを重合することでいわゆるシード重合を行い、
生成する粒子の粒子径を制御するとともに粒子径自体を
一層均一なものにすることが可能である。
【0041】このようなシード重合法を行う場合、第1
段目の重合において使用する全モノマーの2分の1量以
下を使用することでシードを形成し、残りのモノマーを
溶液の状態で後に添加することが粒子径を均一にする上
で好ましく、さらに工業的スケールでの製造に際して
は、重合により発生する熱を有効に発散できる点で非常
に好ましくかつ高固形分濃度の樹脂分散液を安定に製造
できるという多大の利点を有している。あるいは、モノ
マーの全量を滴下することでも同様な目的を達成するこ
とが可能である。重合体(S)はその全量を重合開始の
段階で添加しておいても良いが、その一部を後に添加す
るモノマー溶液に加えておいてもよい。
【0042】本発明において上記のようなシード重合を
行う際に、モノマーをそのまま滴下等の方法で供給した
場合、シード粒子がモノマーにより溶解もしくは膨潤す
ることで凝集塊の発生が認められることがしばしばある
が、このことはシード重合中に供給するモノマーをあら
かじめ重合用媒体等により希釈した状態で供給すること
で、何等凝集塊の発生のない状態で安定に分散した樹脂
粒子を得ることが出来る。こうしたモノマーの希釈濃度
は高々70重量%以下であることが好ましい。
【0043】本発明で言う重合体(S)の分子量として
は1000から10万の範囲が好ましく、これ以下の分
子量ではグラフト共重合体としての効果が現れ難く、ま
た10万以上の分子量であれば重合性末端基濃度が低す
ぎることから、所望するグラフト共重合体が重合初期に
形成されにくいという問題が生じる。
【0044】本発明で言うモノマー(A)としてはモノ
マーの状態では該媒体に可溶であり、重合により媒体に
不溶となるものであれば特に制限はないが、好ましい例
として、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、クロ
ロ酢酸ビニル等の炭素数1から6までの脂肪族カルボン
酸のビニルエステル、安息香酸ビニルエステル、あるい
はアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン
酸、イタコン酸およびこれらの炭素数1から6までのア
ルキルエステル類またはアミド類、スチレンおよびその
誘導体、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルピリ
ジン、N−ビニルイミダゾール、N,N−ジアルキルア
ミノエチル(メタ)アクリレート等含Nビニルモノマー
等が挙げられる。
【0045】これらのモノマーを重合体(S)の存在下
に重合し、シード重合を行う際に、シード粒子を形成す
るモノマー組成とシード形成後に添加するモノマーの組
成を変化させることで、最終的に形成される粒子の表面
および内部組成をコントロールすることが可能であり、
このことは後述する電荷制御剤の吸着を制御したり、現
像剤粒子の熱物性を制御する上で極めて有効な方法であ
る。
【0046】さらに重合体(S)の存在下で重合させる
モノマー(A)以外のモノマーとして、モノマーの状態
で該媒体に可溶であり、さらに重合によっても可溶性重
合体を与えるようなモノマー成分(B)をモノマー
(A)とともに使用してもよい。この場合、モノマー成
分(B)による置換基が粒子表面に現われることで、生
成する粒子の分散安定性を一層高めることが出来る。
【0047】このようなモノマー(B)の例としては炭
素数8以上のアルキル基を置換基に有する(メタ)アク
リル酸エステル類、アミド類もしくはビニルエステル
類、ビニルエーテル類が好ましく、モノマー(A)との
比率は10重量%以下であることが好ましく、これ以上
の添加では粒子自体の溶解性が増すことから安定な粒子
が形成しにくいことがある。
【0048】モノマー(A)および(B)の総量に対す
る重合体(S)の比率は0.2重量%以上で使用するこ
とが出来、これ以下では安定な粒子は形成されない。重
合体(S)を例えば20重量%以上使用しても安定な粒
子が形成されるが、この場合粒子表面もしくは粒子から
遊離した形で多量の分散安定用樹脂が存在し、液体現像
剤として一般にこのような可溶性樹脂を多量に使用した
場合、可視画像形成に関与しない可溶性樹脂が蓄積され
ることになり、液の蒸発によりこうした可溶性樹脂によ
る固着皮膜が形成されるため好ましくなく、重合体
(S)はモノマー(A)および(B)の総量に対して高
々20重量%以下で使用することが好ましい。特に、重
合体(S)を他のモノマー成分の総量の2−10%付近
で使用した場合に固着皮膜の発生のない最も好ましい再
分散性を有する粒子を得ることができるが、このような
少量の分散安定用樹脂の使用で安定な粒子が形成される
こと自体が本発明の効果の一つでもある。
【0049】本発明で得られる樹脂粒子は表面に梯子状
もしくは阿弥陀籤状グラフト共重合体からなる分散安定
剤用樹脂が存在することから粒子の分散安定性に極めて
優れるとともに、粒子の再分散性にすぐれることから、
媒体の蒸発により粒子が乾燥しても容易に媒体に再分散
することから、このような樹脂分散液を液体現像剤に使
用すれば、長期の使用に際しても固着皮膜の発生の無い
メインテナンス不要の良好な液体現像剤を得ることがで
きる。
【0050】本発明で得られた樹脂分散液を液体現像剤
とするためには、分散樹脂粒子を着色し、荷電を与えれ
ばよい。分散樹脂粒子の着色剤としては一般に液体現像
剤用着色剤として知られているものが任意に使用出来る
が、例えばオイルブラック、オイルレッド等の油溶性染
料やカーボンブラック、フタロシアニン等の有機顔料等
が好ましく使用される。
【0051】分散粒子への着色方法は、着色剤を溶解も
しくは適当な方法で分散した液を分散樹脂粒子を含む液
に混合あるいは滴下する方法等で容易に染色が可能であ
る。分散樹脂粒子に荷電を与えるための電荷制御剤とし
ては、例えばオレイン酸銅、ナフテン酸コバルト、レシ
チン、ジオクチルスルホこはく酸ナトリウム、アビエチ
ン酸アルミニウム塩等が挙げられる。また、特公昭49
−26594号、同49−26595号、特開昭60−
173558号、同60−175060号、同60−1
79750号、同60−182447号、同60−21
8662号公報、特願昭60−78062号等に挙げら
れた電荷制御剤も用いることができる。
【0052】本発明で得られた液体現像剤は例えば特開
昭61−67869号、同61−149399号公報等
に記載されているような平版印刷版に対しても用いるこ
とが出来る。これらの平版印刷版用に用いた場合には、
アルカリ液に対するレジスト性を有しなければならない
が、溶出液として無機アルカリ液を使用した場合に特に
良好な印刷版を与える。
【0053】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳しく説明
するが、効果はもとより本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。
【0054】合成例1(分散安定用ポリマーの合成例) 攪拌機、温度計、窒素導入管および還流冷却管を備えた
1リッター4ツ口フラスコ内にメタクリル酸n−ドデシ
ル300グラム、2,2′−アゾビス(4−シアノ吉草
酸)3グラムおよび連鎖移動剤として化4で示した化合
物12グラムをキシレン100グラムおよびイソプロパ
ノール80グラムに溶解して加え、70℃で24時間加
熱攪拌した。その後、メタクリル酸グリシジルを10グ
ラム、N,N−ジメチルドデシルアミン1グラムおよび
t−ブチルハイドロキノンを0.5グラム添加しイソプ
ロパノールを溜去した後、還流下24時間加熱攪拌を続
けた。室温まで冷却後、全体を2リッターのメタノール
に加え、沈澱したポリマーをデカンテーションにより分
離し、さらにメタノールにより十分に洗浄を繰り返し
た。収率71%で分散安定用ポリマーを得た。ポリマー
の平均分子量は約11000であった。
【0055】合成例2(分散安定用ポリマーの合成例) 合成例1と全く同様にして、メタクリル酸n−ドデシル
のかわりにメタクリル酸2−エチルヘキシルを使用し、
連鎖移動剤として化17で示した化合物を8グラム添加
して重合を行い、重合終了後、合成例1と同様にメタク
リル酸グリシジル15グラム、N,N−ジメチルドデシ
ルアミン1グラム、t−ブチルハイドロキノン0.5グ
ラムを添加して還流下24時間加熱攪拌を行い、さらに
同様に精製したところ、平均分子量約7000の分散安
定用ポリマーを収率70%で得た。
【0056】合成例3(分散安定用ポリマーの合成例) 合成例1と同様にメタクリル酸ステアリル300グラム
および連鎖移動剤として化12で示した化合物(n=
5)9.5グラムをキシレン150グラムおよびイソプ
ロパノール50グラムに溶解し、70℃にて2,2′−
アゾビス(4−シアノ吉草酸)3グラムを加え加熱攪拌
した。その後、クロロメチルスチレン20グラム、t−
ブチルハイドロキノン1グラムを加え70℃で約5時間
攪拌した後、全体を2リッターのメタノールに加え、析
出した沈澱を濾過精製し分散安定用ポリマーを得た。
【0057】合成例4(分散安定用ポリマーの合成例) 合成例1と同様に、メタクリル酸n−ドデシル280グ
ラム、メタクリル酸メチル20グラム、化16で示され
る化合物(n=2)7グラムおよび2,2′−アゾビス
((2−ヒドロキシメチル)プロピオニトリル)2.5
グラムをキシレン150グラムおよびエタノール100
グラムとともに75℃に加熱し8時間重合を行った。そ
の後、加熱温度を上昇し、エタノールおよび水分を完全
に溜去した後、室温で乾燥ピリジン5グラムおよびメタ
クリル酸クロライド10グラムを添加し、24時間攪拌
を行った。全体を2リッターのメタノール中に注ぎ、析
出したポリマーを分離し、さらにメタノールにより精製
をおこない分散安定用ポリマーを得た。
【0058】比較合成例1−3(分散安定用ポリマーの
比較合成例) 合成例1−3において各々連鎖移動剤を用いない以外は
全て全く同様に重合を行い比較分散安定用ポリマー1−
3を得た。
【0059】合成例5−11(分散樹脂粒子の合成例) 合成例1−4および比較合成例1−3で得られた分散安
定用ポリマーを用いて、下記のような処方で重合を行っ
た。生成した樹脂粒子は走査型電子顕微鏡により粒子径
を測定した。 分散安定用ポリマー 3部 酢酸ビニル 100部 アイピーソルベント 250部 AIBN 1部 70℃にて2時間加熱攪拌を行った。重合の進行に伴い
温度上昇が著しく、重合系の最高温度はいずれの場合に
おいても約110℃付近に達した。結果を表1に示し
た。
【0060】
【表1】 ──────────────────────────────── 合成例 分散安定用ポリマー 生成した粒子の粒子径(nm) ──────────────────────────────── 5 合成例1 150−180 6 合成例2 180−210 7 合成例3 150−180 8 合成例4 190−230 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較合成例 比較合成例 4−6 1−3 多量の凝集物発生 ─────────────────────────────────
【0061】合成例9(分散樹脂粒子の合成例) 合成例1で得られた分散安定用ポリマー9グラムをと
り、これに酢酸ビニル30グラム、AIBN0.5グラ
ムおよびアイピーソルベント100グラムを加え75℃
で1時間加熱攪拌を行った。その後滴下ロートより、酢
酸ビニル270グラムおよびAIBN2.5グラムをア
イピーソルベント200グラムに溶解した溶液を3時間
に亘って滴下し、さらに85℃にて1時間加熱攪拌を行
うことで凝集物の発生のない固形分47%の安定に分散
した樹脂分散液を得た。粒子径は200nmのほぼ完全
に単分散の粒子であった。なお、重合を通して発熱によ
る急激な温度上昇は認められず、75−80℃の範囲で
定常的に重合が進行した。
【0062】合成例10(分散樹脂粒子の合成例) 合成例2で得られた分散安定用ポリマー10グラムをと
り、AIBN1.5グラムおよびアイピーソルベント1
00グラムを加え75℃に加熱し、これに滴下ロートを
使用して酢酸ビニル280グラムおよびN−ビニル−2
−ピロリドン20グラム、合成例2で得られた分散安定
用ポリマー2グラムおよびAIBN1.5グラムをアイ
ピーソルベント200グラムに溶解した溶液を3時間に
亘って滴下した。その後85℃で1時間加熱攪拌を行
い、凝集物の発生のない固形分46%の安定に分散した
樹脂分散液を得た。生成した粒子は210nmのほぼ単
分散に近い粒子であった。
【0063】合成例11(分散樹脂粒子の合成例) 合成例3で得られた分散安定用ポリマー9グラムをと
り、これに酢酸ビニル10グラム、N−ビニル−2−ピ
ロリドン10グラムおよびアイピーソルベント120グ
ラムを加え、70℃でAIBN0.5グラムを加えるこ
とで重合を開始した。1時間後、滴下ロートより、酢酸
ビニル280グラム、AIBN2.5グラムをアイピー
ソルベント200グラムに溶解した溶液を3時間に亘り
滴下した。滴下終了後、さらに85℃で1時間加熱攪拌
を行い固形分濃度48%の安定に分散した樹脂溶液を得
た。粒子径は190nmのほぼ単分散に近い粒子であっ
た。
【0064】比較合成例7 比較合成例1と同様に、連鎖移動剤を用いないで比較分
散安定用ポリマーを合成し、これを30グラムとり、酢
酸ビニル100グラムおよびアイピーソルベント270
グラムを加え、75℃にてAIBN1グラムを添加する
ことで重合を開始した。約1時間後重合を完了し、若干
の凝集物があったものの、固形分30%の樹脂分散液を
得た。
【0065】実施例1 合成例5−11で得られた樹脂分散液をそれぞれ固形分
が60グラムになるように秤取し、それぞれに5グラム
のオイルブラックHBB(オリエント化学社製)を40
グラムのキシレンに溶解した溶液を超音波を照射しなが
ら滴下し、分散樹脂粒子を染色した。ついで、電荷制御
剤としてアビエチン酸アルミニウム塩を1%濃度でキシ
レンに溶解した溶液を8グラム加え、全体を10リッタ
ーのアイソパーGに希釈し、正荷電性液体現像剤を得
た。これらの液体現像剤を使用して、EP−12(三菱
製紙(株)製酸化亜鉛マスター用ダイレクト製版機)を
用いて製版を行ったところ、かぶりのない鮮明な画像が
得られた。さらに連続1ヶ月以上の連続製版を行った
が、現像部周辺の汚れや現像剤の蒸発による樹脂固着の
発生も少なく、安定な画像が1ヶ月以上にわたって得ら
れた。さらに若干の液蒸発により生じた染色樹脂粒子に
よる汚れもアイソパーGにより容易に再分散可能であ
り、実質的に樹脂固着によるトラブルは皆無であった。
【0066】比較例1 比較合成例7で得られた樹脂分散液を固形分50グラム
になるよう秤取し、実施例1と全く同様にして樹脂分散
液を着色し、さらに電荷制御剤を添加した後、アイソパ
ーG10リッター中に希釈し、比較液体現像剤を得た。
これを同様にEP−12製版機を使用して1ヶ月間の連
続製版試験を行ったが、画像濃度の低下が著しく現像部
周辺に付着した染色樹脂による固着皮膜が著しく発生
し、この皮膜はアイソパーG等の溶剤によっても再分散
せず、洗浄が著しく困難な状態にあった。
【0067】実施例2 親水化処理を施したアルミニウム板上に、酸化の高いア
クリル樹脂中に分散したε−型銅フタロシアニン顔料を
塗布乾燥し、印刷用原版とした(バインダー/顔料比=
75/25)。該原版を暗所でコロナ帯電にて正帯電さ
せた後に、画像露光を行なった。現像剤として実施例1
で作製したそれぞれの液体現像剤を使用したが、いずれ
の現像剤を使用してもかぶりのない鮮明な画像が得られ
た。このものを、DP−4(富士写真フィルム製PS版
用現像液)を水で10倍に希釈した液を使用して非画像
部を溶出したが、トナー画像部のみが美しい画像として
残り、印刷版が作製された。こうして作製された印刷版
は10万部以上の高耐刷力を示す、地汚れのない良好な
ものであった。
【0068】
【発明の効果】本発明により安定に分散した樹脂分散液
が高濃度で製造されるとともに、これを使用した液体現
像剤により、粒子の再分散性が良好であることから現像
装置の長期に亘る使用に際しても、液の蒸発による樹脂
固着が発生せず、さらに安定した画像が長期にわたって
得られる。さらに印刷用原版の作製に使用した場合には
高耐刷力を有する親油性画像を与えることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高絶縁性炭化水素媒体中に、少なくとも
    分散した樹脂粒子を含む静電写真用液体現像剤におい
    て、該樹脂が、下記の重合体(S)の存在下で、少なく
    とも下記のモノマー(A)を重合して得られる樹脂であ
    ることを特徴とする静電写真用液体現像剤。 重合体(S) :該媒体に可溶性であり、重合体の両末
    端に重合性二重結合を有する重合体。 モノマー(A):該媒体に可溶で、重合により不溶化す
    るモノマー。
  2. 【請求項2】 請求項1におけるモノマー(A)以外
    に、さらにモノマー(B)を共重合することで得られる
    樹脂であることを特徴とする静電写真用液体現像剤。 モノマー(B):該溶媒に可溶で、重合しても可溶な重
    合体を形成するモノマー。
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