JPH0551937U - 接着剤組成物 - Google Patents
接着剤組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 十分な接着効果が得られ、かつ接着剤を塗布
したことが一目瞭然で分かるようにする。 【構成】 シクロヘキサノン等の有機溶剤に所定量の塩
化ビニル樹脂ペ−ストを混合することにより、十分な接
着効果が得られ、かつ接着剤を塗布したことが一目瞭然
で分かるようにした。
したことが一目瞭然で分かるようにする。 【構成】 シクロヘキサノン等の有機溶剤に所定量の塩
化ビニル樹脂ペ−ストを混合することにより、十分な接
着効果が得られ、かつ接着剤を塗布したことが一目瞭然
で分かるようにした。
Description
【0001】
本考案は、電線、ケーブルの絶縁被覆材料に使用されている軟質塩化ビニル樹 脂の接着に使用して好適な接着剤組成物に関するものである。
【0002】
周知のように、電線、ケーブルの絶縁被覆材料には、軟質塩化ビニル樹脂が多 く使用されている。このような軟質塩化ビニル樹脂を用いた電線、ケーブルにお いては、他の電線ケーブルと接続した場合に、その接続部の電気的絶縁性能を確 保するために軟質塩化ビニル樹脂を射出してモ−ルド成形する処理方法が用いら れることがある。
【0003】 すなわち、図1に示すように、電線1,2の端部の導体3,4を突き合わせ、 圧着スリ−ブ5で圧着接続した後、その外表面に絶縁テ−プ6を巻き付け、さら にこの絶縁テ−プ6を巻き付けた接続部に、熱溶融させた軟質塩化ビニル樹脂か らなるモ−ルド材7を射出して図示のように成形する方法である。
【0004】 このような接続部の処理方法において、電線1,2の最外層の絶縁被覆層8と モ−ルド材7との間の破線Aで示す境界部分から水分が侵入すると、接続部の絶 縁性能が低下してしまう。そこで、破線Aで示す境界部分の耐水性を確実なもの とするために、(1)モ−ルド成形時の熱を利用し、熱融着によって電線1,2 の最外層の軟質塩化ビニル樹脂からなる絶縁被覆層8とモ−ルド材7とを接着す る方法、(2)接着剤として、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン(THF )、ジブチルフタレ−ト(DBP)等の有機溶剤を絶縁被覆層8の外層に塗布し 、有機溶剤によって軟質塩化ビニル樹脂からなる絶縁被覆層8の外層に部分溶解 を生じさせ、モ−ルド材8と接着する方法、(3)前記熱融着を利用した(1) の方法と有機溶剤を使用した(2)の方法とを併用する接着方法が従来から実施 されている。
【0005】
しかし、熱融着を利用する(1)の接着方法では、モ−ルド材7を射出すると きの射出条件によっては、十分な接着力が得られない場合があり、耐水性能に確 実性がないという問題がある。
【0006】 また、有機溶剤を塗布する(2),(3)の方法においては、十分な接着力が 得られ、耐水性能も確実であるが、有機溶剤が揮発し、また軟質塩化ビニル樹脂 に拡散するという性質を持っているため、塗布した位置に有機溶剤の痕跡が残ら ない。このため、有機溶剤を塗布したのか否か、どの程度塗布したのかが目視し ただけで分からない。また、熱融着を併用した接着方法との区別が難しくなる。 このため、有機溶剤が塗布されていることを合格条件とする検査基準に合格して いるか否かが目視しただけでは判断できないという問題がある。また、塗布量が 明瞭に分からないため、誤認により塗布量が少なかった場合には十分な接着力が 得られなくなるという危険性がある。
【0007】 本考案は上記のような問題点を解決するためになされたもので、その技術的課 題は、十分な接着力を確実に得ることができ、かつ接着剤を塗布したこと、およ びその塗布量が一目瞭然となるような接着剤組成物を提供することである。
【0008】
本考案の接着剤組成物は、シクロヘキサノン等の有機溶剤に所定量の塩化ビニ ル樹脂ペ−ストを混合して構成した。
【0009】 また、シクロヘキサノン等の有機溶剤に所定量の塩化ビニル樹脂ペ−ストおよ び着色剤を混合して構成した。
【0010】
上記構成によれば、少なくとも塩化ビニル樹脂ペ−ストを混合しているので、 塗布した後に塩化ビニル樹脂が残り、この残っている塩化ビニル樹脂ペ−ストに よって、接着剤を塗布したこと、およびその塗布量が一目瞭然となる。また、塗 布量が明瞭に分かるので、塗布量を誤認する恐れもなく、規定量を塗布すること によって十分な接着力を確実に得ることができる。
【0011】
表1は、本考案の接着剤組成物の実施例の組成および従来の接着剤組成物の組 成を、接着力の測定結果などと比較して示したものである。
【0012】 実施例1 実施例1の接着剤組成物は、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジブチ ルフタレ−ト等の有機溶剤100重量部に対し、塩化ビニル樹脂ペ−ストを10 重量部混合したものである。
【0013】 ここで、塩化ビニル樹脂ペ−ストは、熱処理前では高粘度のペ−スト状となっ ているものであるが、熱処理すると、硬度が40〜50度の柔らかい材料になる ものである。
【0014】 実施例2 実施例2の接着剤組成物は、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジブチ ルフタレ−ト等の有機溶剤100重量部に対し、塩化ビニル樹脂ペ−ストを10 重量部、着色剤を1重量部混合したものである。
【0015】 ここで、着色剤は、有機溶剤に溶解する有機系の着色剤の方が接着力維持のた めには好ましい。
【0016】 従来例 従来例の接着剤組成物は、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジブチル フタレ−ト等の有機溶剤のみで構成したものである。
【0017】 なお、表1には、有機溶剤を使用しない熱融着のみの接着力を参考のために示 した。
【0018】 また、表1の接着力は、図2に示すように、厚さ1.0〜2.0mm,幅6m m、長さ38mmの塩化ビニル樹脂板10,11をほぼ直角に重ねて接着し、サ ンプル挟み具で固定し、120℃の環境で5分間熱処理し、その後、室温に冷却 してから300mm/分の速度で引っ張った時の強度を接着力として測定したも のである。
【0019】
【表1】
【0020】 この表1から明らかなように、実施例1では8,4kg/36mm2 、実施例 2では7.9kg/36mm2 の接着力が得られており、従来品の6.3kg/ 36mm2 より大きく、かつ熱融着のみの3.0kg/36mm2 の約2.5倍 以上の接着力となっている。
【0021】 また、接着力測定後の接着部の状態は、実施例1,2では材料表面に剥離など の破壊の痕跡が残っているのに対し、従来品では部分的な破壊に止まっている。 このように実施例1の接着剤組成物によれば、塩化ビニル樹脂ペ−ストを混合 しているので、塗布した後に塩化ビニル樹脂が残り、この残っている塩化ビニル 樹脂ペ−ストによって、接着剤を塗布したこと、およびその塗布量が一目瞭然と なる。また、塗布量が明瞭に分かるので、塗布量を誤認する恐れもなく、規定量 を塗布することによって十分な接着力を確実に得ることができる。
【0022】 したがって、図1の電線の接続部あるいは図示しない分岐接続部において破線 A部分を接着する場合は、成形したモ−ルド材7と最外層の絶縁被覆層8との境 界部分aに接着剤がはみ出る程度に塗布しておけば、接着剤を塗布したこと、お よびその塗布量が一目瞭然となり、接着剤を塗布したことを合格条件とする検査 に確実に合格することができる。また、塗布量を適切に調整することにより、十 分な接着力が得られる。
【0023】 特に、絶縁被覆層8と異なる色の着色剤を混合した場合は、塗布量が一層明確 になるという効果がある。
【0024】
以上のように本考案の接着剤組成物は、有機溶剤に塩化ビニル樹脂ペ−ストを 混合しているので、塗布した後に塩化ビニル樹脂が残り、この残っている塩化ビ ニル樹脂ペ−ストによって接着剤を塗布したこと、およびその塗布量が一目瞭然 となる。また、塗布量が明瞭に分かるので、塗布量を誤認する恐れもなく、規定 量を塗布することによって十分な接着力を確実に得ることができる。したがって 、電線の接続部等において外部に接着剤がはみ出る程度に塗布しておけば、接着 剤を塗布したこと、およびその塗布量が一目瞭然となり、接着剤を塗布したこと を合格条件とする検査に確実に合格することができる。
【0025】 特に、接着面と異なる色の着色剤を混合した場合は、塗布量が一層明確になる という効果がある。
【提出日】平成3年4月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【0020】 この表1から明らかなように、実施例1では8.4kg/36mm2 、実施例 2では7.9kg/36mm2 の接着力が得られており、従来品の6.3kg/ 36mm2 より大きく、かつ熱融着のみの3.0kg/36mm2 の約2.5倍 以上の接着力となっている。
【図1】本考案の接着剤組成物を使用する電線の接続部
の断面図である。
の断面図である。
【図2】本考案の接着剤組成物の接着力を測定する実験
モデルを示す斜視図である。
モデルを示す斜視図である。
1,2 電線 3,4 導体 5 圧着スリ−ブ 6 絶縁テ−プ 7 モ−ルド材 8 絶縁被覆層 10,11 塩化ビニル樹脂板
Claims (2)
- 【請求項1】 シクロヘキサノン等の有機溶剤に所定量
の塩化ビニル樹脂ペ−ストを混合してなる接着剤組成
物。 - 【請求項2】 シクロヘキサノン等の有機溶剤に所定量
の塩化ビニル樹脂ペ−ストおよび着色剤を混合してなる
接着剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991000187U JP2540254Y2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 軟質塩化ビニル樹脂を絶縁被覆材に用いた電線・ケーブル間の接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991000187U JP2540254Y2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 軟質塩化ビニル樹脂を絶縁被覆材に用いた電線・ケーブル間の接続構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0551937U true JPH0551937U (ja) | 1993-07-09 |
| JP2540254Y2 JP2540254Y2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=11466994
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991000187U Expired - Lifetime JP2540254Y2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 軟質塩化ビニル樹脂を絶縁被覆材に用いた電線・ケーブル間の接続構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2540254Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08176517A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-09 | Chugoku Kako Kk | 合成樹脂発泡体材料の溶解接着方法 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5460336A (en) * | 1977-10-21 | 1979-05-15 | Nippon Dia Clevite Co | Rigid vinyl chloride resin adhesive composition |
| JPS5483941A (en) * | 1977-12-16 | 1979-07-04 | Nippon Dia Clevite Co | Rigid vinyl chloride adhesive composition |
| JPS61233070A (ja) * | 1985-04-06 | 1986-10-17 | ヘンケル・コマンデイトゲゼルシヤフト・アウフ・アクテイーン | 硬質‐pvcより成る接着剤 |
| JPH02233745A (ja) * | 1989-03-08 | 1990-09-17 | Toyota Motor Corp | 自動車車体ヘミング部用接着剤組成物 |
| JPH0386747A (ja) * | 1989-08-31 | 1991-04-11 | Kubota Corp | 硬質塩化ビニル管用接着剤 |
-
1991
- 1991-01-09 JP JP1991000187U patent/JP2540254Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH08176517A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-09 | Chugoku Kako Kk | 合成樹脂発泡体材料の溶解接着方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2540254Y2 (ja) | 1997-07-02 |
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