JPH0557938A - サーマルヘツドの製造方法 - Google Patents
サーマルヘツドの製造方法Info
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- JPH0557938A JPH0557938A JP3220498A JP22049891A JPH0557938A JP H0557938 A JPH0557938 A JP H0557938A JP 3220498 A JP3220498 A JP 3220498A JP 22049891 A JP22049891 A JP 22049891A JP H0557938 A JPH0557938 A JP H0557938A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 印画寿命および製造上の歩留まりを改善でき
るとともに、印画品質を向上することができるサーマル
ヘッドを提供することである。 【構成】 絶縁性基板22上にグレーズ層23と、発熱
抵抗体層24と、電極層25,26と保護層28とをこ
の順序で順次形成する。このとき、保護層28を高硬度
で電気絶縁性を有する材料をターゲットとし、スパッタ
リングにてスパッタリング圧力を変化させた3層構造と
して形成する。3層の内、下層29として、1〜3mt
orrのスパッタリングガス圧力で形成し、中層30と
して、20〜30mtorrのスパッタリングガス圧力
で形成し、上層31として、1〜3mtorrのスパッ
タリングガス圧力で形成する。
るとともに、印画品質を向上することができるサーマル
ヘッドを提供することである。 【構成】 絶縁性基板22上にグレーズ層23と、発熱
抵抗体層24と、電極層25,26と保護層28とをこ
の順序で順次形成する。このとき、保護層28を高硬度
で電気絶縁性を有する材料をターゲットとし、スパッタ
リングにてスパッタリング圧力を変化させた3層構造と
して形成する。3層の内、下層29として、1〜3mt
orrのスパッタリングガス圧力で形成し、中層30と
して、20〜30mtorrのスパッタリングガス圧力
で形成し、上層31として、1〜3mtorrのスパッ
タリングガス圧力で形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッドに関
し、とりわけ印画寿命を改善したサーマルヘッドに関す
る。
し、とりわけ印画寿命を改善したサーマルヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、典型的な従来例のサーマルヘッ
ド1の断面図である。サーマルヘッド1は、アルミナ系
セラミックなどから成る絶縁基板2上にガラスから成る
グレーズ層3が形成され、その上にスパッタリングなど
の薄膜技術で窒化タンタルTa3N4を成膜して発熱抵抗
体層4が形成される。発熱抵抗体層4上には、アルミニ
ウムなどの金属をスパッタリングなどで成膜し、エッチ
ングを施して共通電極5および個別電極6が形成され、
たとえば8ドット/mmの密度で複数の発熱素子7が構
成される。このような絶縁基板2は、5酸化タンタルT
a2O5などから成る保護膜8で被覆される。このような
サーマルヘッド1は、プラテンローラ9との間で感熱記
録紙10を挟圧し、感熱印画を行う。
ド1の断面図である。サーマルヘッド1は、アルミナ系
セラミックなどから成る絶縁基板2上にガラスから成る
グレーズ層3が形成され、その上にスパッタリングなど
の薄膜技術で窒化タンタルTa3N4を成膜して発熱抵抗
体層4が形成される。発熱抵抗体層4上には、アルミニ
ウムなどの金属をスパッタリングなどで成膜し、エッチ
ングを施して共通電極5および個別電極6が形成され、
たとえば8ドット/mmの密度で複数の発熱素子7が構
成される。このような絶縁基板2は、5酸化タンタルT
a2O5などから成る保護膜8で被覆される。このような
サーマルヘッド1は、プラテンローラ9との間で感熱記
録紙10を挟圧し、感熱印画を行う。
【0003】このような従来のサーマルヘッド1は、発
熱抵抗体層4および電極5,6が形成された後に、スパ
ッタリング技術によって、SiONなどが5mtorr
程度の酸素ガスO2 を含有するアルゴンArガス雰囲気
において、層厚t1(4〜7μm程度)の膜厚で前記保
護膜8が形成されている。
熱抵抗体層4および電極5,6が形成された後に、スパ
ッタリング技術によって、SiONなどが5mtorr
程度の酸素ガスO2 を含有するアルゴンArガス雰囲気
において、層厚t1(4〜7μm程度)の膜厚で前記保
護膜8が形成されている。
【0004】このようにして形成されたSiONからな
る保護膜8は、膜の硬度としてマイクロビッカース硬度
にして1300〜1700kg/mm2程度のため、印
画走行時に保護膜8とプラテンローラ9とによって圧接
される感熱記録紙10との間に、外部からの異物が噛み
込んだ場合、保護膜8に容易にクラックが形成され、外
部からの水分の侵入などにより電極5,6および発熱抵
抗体層4を腐食させ、動作不良や寿命を短くするなどの
不具合を生じている。
る保護膜8は、膜の硬度としてマイクロビッカース硬度
にして1300〜1700kg/mm2程度のため、印
画走行時に保護膜8とプラテンローラ9とによって圧接
される感熱記録紙10との間に、外部からの異物が噛み
込んだ場合、保護膜8に容易にクラックが形成され、外
部からの水分の侵入などにより電極5,6および発熱抵
抗体層4を腐食させ、動作不良や寿命を短くするなどの
不具合を生じている。
【0005】また、保護膜8として窒化シリコンSiN
をスパッタリングにて形成した場合、ビッカース硬度は
通常の5mtorrのガス圧力の下では、2000〜3
000kg/mm2 に形成され、前記SiONの場合よ
りも硬度が向上するが、その一方で保護膜8内の内部応
力は、SiONの場合に比べ5〜10倍程度増加し、製
造工程上の、あるいは使用中の熱ストレスなどに対しそ
の耐性が低下する。しかも、この例ではSiONに比べ
て電極5,6および発熱抵抗体層4との層間密着性も低
下し、製造上の歩留まりおよび信頼性が低下するという
問題点を有している。
をスパッタリングにて形成した場合、ビッカース硬度は
通常の5mtorrのガス圧力の下では、2000〜3
000kg/mm2 に形成され、前記SiONの場合よ
りも硬度が向上するが、その一方で保護膜8内の内部応
力は、SiONの場合に比べ5〜10倍程度増加し、製
造工程上の、あるいは使用中の熱ストレスなどに対しそ
の耐性が低下する。しかも、この例ではSiONに比べ
て電極5,6および発熱抵抗体層4との層間密着性も低
下し、製造上の歩留まりおよび信頼性が低下するという
問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決しようとして、図6に示されるように保護膜8を下層
8aおよび上層8bの2層構造とし、下層8aをSiO
Nから成膜し、上層8bをSiNから成膜する製造方法
の例が、特開昭61−158475として提案されてい
る。
決しようとして、図6に示されるように保護膜8を下層
8aおよび上層8bの2層構造とし、下層8aをSiO
Nから成膜し、上層8bをSiNから成膜する製造方法
の例が、特開昭61−158475として提案されてい
る。
【0007】この従来例では、前記第1の従来例に対し
て、内部応力の点では改善が見られるものの、通常の成
膜雰囲気として5mtorr程度でスパッタリングして
成膜された場合、形成された保護膜8のビッカース硬度
は2000kg/mm2 程度のため、前述したような耐
クラック性において、前記第1の従来例よりも若干改善
された程度であり、異物の硬度や大きさによってはやは
りクラックを生じる不具合を有している。
て、内部応力の点では改善が見られるものの、通常の成
膜雰囲気として5mtorr程度でスパッタリングして
成膜された場合、形成された保護膜8のビッカース硬度
は2000kg/mm2 程度のため、前述したような耐
クラック性において、前記第1の従来例よりも若干改善
された程度であり、異物の硬度や大きさによってはやは
りクラックを生じる不具合を有している。
【0008】また一般にスパッタリングにより形成され
る薄膜は、成膜雰囲気を低圧にする程、ターゲットから
発生するスパッタリング粒子のエネルギが増大し、緻密
かつ堅い膜が得られることが知られているが、その反
面、スパッタリング圧力の低圧化に伴って、形成される
膜の内部応力が急激に増大することが知られている。こ
の状態を図2のラインL1に示す。したがって、通常、
比較的低圧での成膜は行われていないことが知られてい
る。
る薄膜は、成膜雰囲気を低圧にする程、ターゲットから
発生するスパッタリング粒子のエネルギが増大し、緻密
かつ堅い膜が得られることが知られているが、その反
面、スパッタリング圧力の低圧化に伴って、形成される
膜の内部応力が急激に増大することが知られている。こ
の状態を図2のラインL1に示す。したがって、通常、
比較的低圧での成膜は行われていないことが知られてい
る。
【0009】本発明の目的は、上述の技術的課題を解消
し、印画寿命および製造上の歩留まりを改善できるとと
もに、印画品質を向上することができるサーマルヘッド
を提供することである。
し、印画寿命および製造上の歩留まりを改善できるとと
もに、印画品質を向上することができるサーマルヘッド
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁基板上に
グレーズ層、発熱抵抗体層、電極層および保護層を順次
形成するサーマルヘッドの製造方法において、保護層を
窒化シリコンを主成分とする材料のスパッタリングによ
りスパッタ圧力を変化させた3層構造として形成する工
程を含み、下層として、1〜3mtorrのスパッタリ
ングガス圧力で形成し、中層として、20〜30mto
rrのスパッタリングガス圧力で形成し、上層として、
1〜3mtorrのスパッタリングガス圧力で形成する
工程を含むことを特徴とするサーマルヘッドの製造方法
である。
グレーズ層、発熱抵抗体層、電極層および保護層を順次
形成するサーマルヘッドの製造方法において、保護層を
窒化シリコンを主成分とする材料のスパッタリングによ
りスパッタ圧力を変化させた3層構造として形成する工
程を含み、下層として、1〜3mtorrのスパッタリ
ングガス圧力で形成し、中層として、20〜30mto
rrのスパッタリングガス圧力で形成し、上層として、
1〜3mtorrのスパッタリングガス圧力で形成する
工程を含むことを特徴とするサーマルヘッドの製造方法
である。
【0011】また、本発明は、前記下層および中層の少
なくとも一方の成膜において、酸素ガスO2 を含む気体
を使用したスパッタリングにより、SiON膜として形
成することを特徴とするサーマルヘッドの製造方法であ
る。
なくとも一方の成膜において、酸素ガスO2 を含む気体
を使用したスパッタリングにより、SiON膜として形
成することを特徴とするサーマルヘッドの製造方法であ
る。
【0012】
【作用】本発明に従うサーマルヘッドの製造方法では、
絶縁性基板上にグレーズ層と発熱抵抗体層と電極層と保
護層とをこの順序で順次形成し、次に保護層を高硬度で
電気絶縁性を有する材料をターゲットとし、スパッタリ
ングにてスパッタリング圧力を変化させた3層構造とし
て形成する。3層の内、下層として、1〜3mtorr
のスパッタリングガス圧力で形成し、中層として、20
〜30mtorrのスパッタリングガス圧力で形成し、
上層として、1〜3mtorrのスパッタリングガス圧
力で形成する。
絶縁性基板上にグレーズ層と発熱抵抗体層と電極層と保
護層とをこの順序で順次形成し、次に保護層を高硬度で
電気絶縁性を有する材料をターゲットとし、スパッタリ
ングにてスパッタリング圧力を変化させた3層構造とし
て形成する。3層の内、下層として、1〜3mtorr
のスパッタリングガス圧力で形成し、中層として、20
〜30mtorrのスパッタリングガス圧力で形成し、
上層として、1〜3mtorrのスパッタリングガス圧
力で形成する。
【0013】したがって、下層を低圧のスパッタリング
で成膜することにより、ターゲットから飛来するスパッ
タリング粒子の発熱抵抗体層および電極層の表面への入
射エネルギを高くすることができ、表面の活性化や電極
層および発熱抵抗体層への粒子の打ち込み効果などによ
り、保護層の発熱抵抗体層や電極層の表面に対する密着
性を格段に向上することができる。
で成膜することにより、ターゲットから飛来するスパッ
タリング粒子の発熱抵抗体層および電極層の表面への入
射エネルギを高くすることができ、表面の活性化や電極
層および発熱抵抗体層への粒子の打ち込み効果などによ
り、保護層の発熱抵抗体層や電極層の表面に対する密着
性を格段に向上することができる。
【0014】また上層を低圧スパッタリングとすること
により、上層を高硬度とし、耐クラック性が向上する。
中層を高圧スパッタリングとすることにより、膜中の応
力がほとんどない層を形成し、保護層全体の応力を低減
することができる。
により、上層を高硬度とし、耐クラック性が向上する。
中層を高圧スパッタリングとすることにより、膜中の応
力がほとんどない層を形成し、保護層全体の応力を低減
することができる。
【0015】またこの効果は、下層および中層の少なく
とも一方をSiONとすることにより、層間密着性が更
に増大し向上する。
とも一方をSiONとすることにより、層間密着性が更
に増大し向上する。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例のサーマルヘッド2
1の断面図である。サーマルヘッド21は、アルミナ系
セラミックなどから成る絶縁基板22上にガラスから成
るグレーズ層23が形成され、その上にスパッタリング
などの薄膜技術で窒化タンタルTa3N4を成膜して発熱
抵抗体層24が形成される。発熱抵抗体層24上には、
アルミニウムなどの金属をスパッタリングなどで成膜
し、エッチングを施して共通電極25および個別電極2
6が形成され、たとえば8ドット/mmの密度で複数の
発熱素子27が構成される。前記発熱抵抗体層22およ
び電極25,26の表面には後述する下層29、中層3
0および上層31から成る3層構造の保護層28が形成
される。このようなサーマルヘッド21は、プラテンロ
ーラ31との間で感熱記録紙33を挟圧し感熱印画を行
う。
1の断面図である。サーマルヘッド21は、アルミナ系
セラミックなどから成る絶縁基板22上にガラスから成
るグレーズ層23が形成され、その上にスパッタリング
などの薄膜技術で窒化タンタルTa3N4を成膜して発熱
抵抗体層24が形成される。発熱抵抗体層24上には、
アルミニウムなどの金属をスパッタリングなどで成膜
し、エッチングを施して共通電極25および個別電極2
6が形成され、たとえば8ドット/mmの密度で複数の
発熱素子27が構成される。前記発熱抵抗体層22およ
び電極25,26の表面には後述する下層29、中層3
0および上層31から成る3層構造の保護層28が形成
される。このようなサーマルヘッド21は、プラテンロ
ーラ31との間で感熱記録紙33を挟圧し感熱印画を行
う。
【0017】本件発明は、スパッタリングを行う際にス
パッタリングガス圧を低下させると、ターゲットから飛
来する打込み粒子が途中の移動経路において気体分子と
衝突する頻度が抑制され、これにより打込み粒子の打込
み対象に到達した状態での運動エネルギーを従来よりも
格段に増大することができ、これにより、得られる膜の
分子密度を向上することができ、したがって、膜の硬度
を格段に向上することができるとの知見に基づくもので
ある。しかも後述するように、保護膜18を3層構造と
し、下層29および上層31を前述のように高硬度と
し、中層30を比較的高いガス圧で製膜することにより
膜応力がほとんどない層が形成され、保護膜28全体と
しての応力を低減しようとするものである。
パッタリングガス圧を低下させると、ターゲットから飛
来する打込み粒子が途中の移動経路において気体分子と
衝突する頻度が抑制され、これにより打込み粒子の打込
み対象に到達した状態での運動エネルギーを従来よりも
格段に増大することができ、これにより、得られる膜の
分子密度を向上することができ、したがって、膜の硬度
を格段に向上することができるとの知見に基づくもので
ある。しかも後述するように、保護膜18を3層構造と
し、下層29および上層31を前述のように高硬度と
し、中層30を比較的高いガス圧で製膜することにより
膜応力がほとんどない層が形成され、保護膜28全体と
しての応力を低減しようとするものである。
【0018】図3は本実施例に従うサーマルヘッド21
の製造工程を説明する工程図であり、図4はこの製造工
程において用いられるスパッタリング時のアルゴンガス
圧の変化を示すタイムチャートである。工程a1では、
絶縁基板22の全面に亘ってガラス層をスクリーン印刷
などの厚膜技術で形成し、焼成してグレーズ層23を得
る。工程a2ではグレーズ層23上に前述したように、
スパッタリングなどの薄膜技術で発熱抵抗体層24を成
膜する。工程a3では発熱抵抗体層24上にアルミニウ
ムからなる金属層をスパッタリングで成膜し、共通電極
25および個別電極26が得られるようにパターンニン
グする。
の製造工程を説明する工程図であり、図4はこの製造工
程において用いられるスパッタリング時のアルゴンガス
圧の変化を示すタイムチャートである。工程a1では、
絶縁基板22の全面に亘ってガラス層をスクリーン印刷
などの厚膜技術で形成し、焼成してグレーズ層23を得
る。工程a2ではグレーズ層23上に前述したように、
スパッタリングなどの薄膜技術で発熱抵抗体層24を成
膜する。工程a3では発熱抵抗体層24上にアルミニウ
ムからなる金属層をスパッタリングで成膜し、共通電極
25および個別電極26が得られるようにパターンニン
グする。
【0019】工程a4では、この製造段階の配線基板2
2をスパッタリング装置内に収納し、酸素ガスO2 を5
%を含有するアルゴンArガスの図4に示すガス圧P1
(例として1mtorr)の雰囲気にて、SiNを主成
分とするターゲットを用いて時刻T0〜T1の間でスパ
ッタリングを行い、膜厚t1(例として0.1μm)程
度に製膜し、下層29を得る。工程a5では、下層29
の製膜時と同一のスパッタリングガスの組成を用い、時
刻T1〜T2の間でガス圧を前記P1からガス圧P2
(例として30mtorr)に切換える。
2をスパッタリング装置内に収納し、酸素ガスO2 を5
%を含有するアルゴンArガスの図4に示すガス圧P1
(例として1mtorr)の雰囲気にて、SiNを主成
分とするターゲットを用いて時刻T0〜T1の間でスパ
ッタリングを行い、膜厚t1(例として0.1μm)程
度に製膜し、下層29を得る。工程a5では、下層29
の製膜時と同一のスパッタリングガスの組成を用い、時
刻T1〜T2の間でガス圧を前記P1からガス圧P2
(例として30mtorr)に切換える。
【0020】工程a6では、同一のターゲットを用いて
スパッタリングを行い、膜圧t2(例として2〜3μ
m)程度に製膜して中層30を得る。工程a7では、ス
パッタリングガスをアルゴンArガス雰囲気とし、ガス
圧を時刻T3〜T4で前記ガス圧P2をガス圧P3(例
として1mtorr)に切換え、成膜する。工程a8で
は膜厚t3(例として2〜3μm)程度に製膜し、上層
31を形成する。このようにして下層29、中層30お
よび上層31から成る保護膜28が構成される。
スパッタリングを行い、膜圧t2(例として2〜3μ
m)程度に製膜して中層30を得る。工程a7では、ス
パッタリングガスをアルゴンArガス雰囲気とし、ガス
圧を時刻T3〜T4で前記ガス圧P2をガス圧P3(例
として1mtorr)に切換え、成膜する。工程a8で
は膜厚t3(例として2〜3μm)程度に製膜し、上層
31を形成する。このようにして下層29、中層30お
よび上層31から成る保護膜28が構成される。
【0021】このようにして成膜された窒化シリコンS
iNから成る上層31は、ビッカース硬度にして250
0〜3000kg/mm2 であり、従来例に比較し、耐
クラック性に優れた膜となる。
iNから成る上層31は、ビッカース硬度にして250
0〜3000kg/mm2 であり、従来例に比較し、耐
クラック性に優れた膜となる。
【0022】本件発明者は、このようにして作成された
サーマルヘッド21の印画試験を硬質紙を用い、高荷重
の条件にて行ったが、図5および図6に示した従来例の
SiONあるいはSiNから成る保護膜8において見ら
れたクラックの発生は生じず、良好な結果を得た。
サーマルヘッド21の印画試験を硬質紙を用い、高荷重
の条件にて行ったが、図5および図6に示した従来例の
SiONあるいはSiNから成る保護膜8において見ら
れたクラックの発生は生じず、良好な結果を得た。
【0023】本実施例に従うサーマルヘッドの製造方法
では、下層29を低圧のスパッタリングで成膜すること
により、ターゲットから飛来するスパッタリング粒子の
発熱抵抗体層24および電極層25,26の表面への入
射エネルギを高くすることができ、表面の活性化や電極
層25,26および発熱抵抗体層24への粒子の打ち込
み効果などにより、保護層28の発熱抵抗体層24や電
極層25,26の表面に対する密着性を格段に向上する
ことができる。
では、下層29を低圧のスパッタリングで成膜すること
により、ターゲットから飛来するスパッタリング粒子の
発熱抵抗体層24および電極層25,26の表面への入
射エネルギを高くすることができ、表面の活性化や電極
層25,26および発熱抵抗体層24への粒子の打ち込
み効果などにより、保護層28の発熱抵抗体層24や電
極層25,26の表面に対する密着性を格段に向上する
ことができる。
【0024】また上層31を低圧スパッタリングとする
ことにより、上層31を高硬度とし、耐クラック性が向
上している。中層30を高圧スパッタリングとすること
により、膜中の応力がほとんどない層を形成し、保護層
28全体の応力を低減することができる。
ことにより、上層31を高硬度とし、耐クラック性が向
上している。中層30を高圧スパッタリングとすること
により、膜中の応力がほとんどない層を形成し、保護層
28全体の応力を低減することができる。
【0025】前述の実施例では、下層29と中層30と
をSiONから形成し、上層31をSiNから形成した
が、本発明の他の実施例として、各層29〜31を全て
SiNから形成するようにしてもよい。
をSiONから形成し、上層31をSiNから形成した
が、本発明の他の実施例として、各層29〜31を全て
SiNから形成するようにしてもよい。
【0026】また前記各実施例で用いられた保護膜28
を構成するSiONあるいはSiNには、アルミニウム
Alがたとえば数モル〜20モル%程度含有されていて
もよい。
を構成するSiONあるいはSiNには、アルミニウム
Alがたとえば数モル〜20モル%程度含有されていて
もよい。
【0027】さらに下層29と中層30間、あるいは中
層30および上層31間でアルゴンArガス中の酸素O
2 の濃度を時間とともに変化させて、酸素の傾斜層を設
けてもよい。さらに雰囲気ガスに窒素ガスN2あるいは
N2O、NOなどの窒素系ガスを含有させてもよい。
層30および上層31間でアルゴンArガス中の酸素O
2 の濃度を時間とともに変化させて、酸素の傾斜層を設
けてもよい。さらに雰囲気ガスに窒素ガスN2あるいは
N2O、NOなどの窒素系ガスを含有させてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明に従えば、絶縁性基
板上にグレーズ層と発熱抵抗体層と電極層と保護層とを
この順序で順次形成し、次に保護層を高硬度で電気絶縁
性を有する材料をターゲットとし、スパッタリングにて
スパッタリング圧力を変化させた3層構造として形成す
る。3層の内、下層として、1〜3mtorrのスパッ
タリングガス圧力で形成し、中層として、20〜30m
torrのスパッタリングガス圧力で形成し、上層とし
て、1〜3mtorrのスパッタリングガス圧力で形成
する。
板上にグレーズ層と発熱抵抗体層と電極層と保護層とを
この順序で順次形成し、次に保護層を高硬度で電気絶縁
性を有する材料をターゲットとし、スパッタリングにて
スパッタリング圧力を変化させた3層構造として形成す
る。3層の内、下層として、1〜3mtorrのスパッ
タリングガス圧力で形成し、中層として、20〜30m
torrのスパッタリングガス圧力で形成し、上層とし
て、1〜3mtorrのスパッタリングガス圧力で形成
する。
【0029】したがって、下層を低圧のスパッタリング
で成膜することにより、ターゲットから飛来するスパッ
タリング粒子の発熱抵抗体層および電極層の表面への入
射エネルギを高くすることができ、表面の活性化や電極
層および発熱抵抗体層への粒子の打ち込み効果などによ
り、保護層の発熱抵抗体層や電極層の表面に対する密着
性を格段に向上することができる。
で成膜することにより、ターゲットから飛来するスパッ
タリング粒子の発熱抵抗体層および電極層の表面への入
射エネルギを高くすることができ、表面の活性化や電極
層および発熱抵抗体層への粒子の打ち込み効果などによ
り、保護層の発熱抵抗体層や電極層の表面に対する密着
性を格段に向上することができる。
【0030】また上層を低圧スパッタリングとすること
により、上層を高硬度とし、耐クラック性が向上する。
中層を高圧スパッタリングとすることにより、膜中の応
力がほとんどない層を形成し、保護層全体の応力を低減
することができる。
により、上層を高硬度とし、耐クラック性が向上する。
中層を高圧スパッタリングとすることにより、膜中の応
力がほとんどない層を形成し、保護層全体の応力を低減
することができる。
【0031】またこの効果は、下層および中層の少なく
とも一方をSiONとすることにより、層間密着性が更
に増大し向上する。
とも一方をSiONとすることにより、層間密着性が更
に増大し向上する。
【図1】本発明の一実施例のサーマルヘッド21の断面
図である。
図である。
【図2】本発明を説明するスパッタリングガス圧力と内
部応力との関係を示すグラフである。
部応力との関係を示すグラフである。
【図3】本実施例の製造工程を説明する工程図である。
【図4】本製造工程におけるスパッタリングガス圧の変
化を示すタイムチャートである。
化を示すタイムチャートである。
【図5】第1の従来例のサーマルヘッド1の断面図であ
る。
る。
【図6】第2の従来例のサーマルヘッド1aの断面図で
ある。
ある。
21 サーマルヘッド 22 絶縁基板 23 グレーズ層 24 発熱抵抗体層 25 共通電極 26 個別電極 27 発熱素子 28 保護層 29 下層 30 中層 31 上層
Claims (2)
- 【請求項1】 絶縁基板上にグレーズ層、発熱抵抗体
層、電極層および保護層を順次形成するサーマルヘッド
の製造方法において、 前記保護層を窒化シリコンを主成分とする材料をターゲ
ットとしたスパッタリングによりスパッタ圧力を変化さ
せた下記3層構造として形成する工程を含むことを特徴
とするサーマルヘッドの製造方法。下層として、1〜3
mtorrのスパッタリングガス圧力で形成する。中層
として、20〜30mtorrのスパッタリングガス圧
力で形成する。上層として、1〜3mtorrのスパッ
タリングガス圧力で形成する。 - 【請求項2】 前記下層および中層の少なくとも一方の
成膜において、酸素ガスO2 を含む気体を使用したスパ
ッタリングにより、SiON膜として形成することを特
徴とする請求項1記載のサーマルヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3220498A JPH0557938A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | サーマルヘツドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3220498A JPH0557938A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | サーマルヘツドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0557938A true JPH0557938A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=16751989
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3220498A Pending JPH0557938A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | サーマルヘツドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0557938A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010243161A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Seiko Epson Corp | 透光性部材の製造方法、透光性部材、および時計 |
| JP2010243163A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Seiko Epson Corp | 透光性部材、時計、および透光性部材の製造方法 |
| JP2020062825A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | アオイ電子株式会社 | サーマルヘッドおよびサーマルヘッドの製造方法 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3220498A patent/JPH0557938A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010243161A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Seiko Epson Corp | 透光性部材の製造方法、透光性部材、および時計 |
| JP2010243163A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Seiko Epson Corp | 透光性部材、時計、および透光性部材の製造方法 |
| JP2020062825A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | アオイ電子株式会社 | サーマルヘッドおよびサーマルヘッドの製造方法 |
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