JPH0558885A - 抗潰瘍剤 - Google Patents

抗潰瘍剤

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JPH0558885A
JPH0558885A JP3104083A JP10408391A JPH0558885A JP H0558885 A JPH0558885 A JP H0558885A JP 3104083 A JP3104083 A JP 3104083A JP 10408391 A JP10408391 A JP 10408391A JP H0558885 A JPH0558885 A JP H0558885A
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JP
Japan
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chalcone
methyl
group
butenyloxy
ulcer
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JP3104083A
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English (en)
Inventor
Sadakazu Yokomori
貞和 横森
Keiko Saijo
恵子 西條
Katsuo Hatayama
勝男 畑山
Makoto Muramatsu
信 村松
Yoshihiko Isobe
好彦 磯部
Haruko Kijima
春子 木島
Susumu Kotomo
進 小友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】潰瘍治療の一次選択剤となりうるような強力な
抗潰瘍作用、胃粘膜保護作用を有し、且つ酸分泌抑制作
用を有する防御型抗潰瘍剤を提供する。 【構成】一般式 (式中、Rは、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基または
t−ブチル基を示す。)で表わされるカルコン誘導体を
有効成分として含有する抗潰瘍剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルコン骨格の4位を
アルキル基で置換した新規なカルコン誘導体を含有する
抗潰瘍剤に関し、更に詳しくは、消化器疾患の治療にお
いて、抗潰瘍作用、胃粘膜保護作用および酸分泌抑制作
用を有する抗潰瘍剤に関する。
【0002】
【従来の技術】カルコン誘導体は、一般名ソファルコン
で知られるイソプレニルカルコン化合物が開示されてい
る特開昭54−32634号公報を始めとし、米国特許
明細書第4,656,305号公報などに抗潰瘍活性を
有する化合物として開示されている。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】現在、胃潰瘍ないし十
二指腸潰瘍の治療においては、高い治癒率および早期の
諸症状の緩和などにより、H2受容体拮抗剤が一次選択
薬の中心となっている。しかしながら、H2受容体拮抗
剤による薬物療法においては、高ガストリン血症などの
副作用および投与中止後の高頻度の再発など重大な解決
すべき課題が残されている。
【0004】このような課題を解決するためには、潰瘍
治療の一次選択剤となりうるような強力な抗潰瘍作用、
胃粘膜保護作用を有し、且つ酸分泌抑制作用を有する防
御型抗潰瘍剤の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2’−カ
ルボキシアルコキシカルコンの4位に適度な炭素数のア
ルキル基またはアルケニル基を有する化合物が、既知の
カルボキシアルコキシカルコン誘導体よりも優れた抗潰
瘍作用、胃粘膜保護作用および酸分泌抑制作用を示すこ
とを見出し、更に詳細な検討を加えた結果、本発明を完
成させた。
【0006】本発明は、一般式(I)
【化2】
【0007】(式中、Rは、n−ヘキシル基、n−ヘプ
チル基またはt−ブチル基を示す。)で表わされるカル
コン誘導体を有効成分として含有する抗潰瘍剤である。
【0008】本発明の有効成分であるカルコン誘導体の
製造方法を以下に述べ、その概略を次の反応式に示す。
【0009】
【化3】
【0010】まず、2’−ヒドロキシ−4’−(3−メ
チル−2−ブテニロキシ)アセトフェノンと ザ ジャ
ーナル オブ オーガニック ケミストリー(J.Or
g.Chem.)第49巻,第3963頁(1984
年)などに記載されている方法により製造され得る一般
式(II)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、Rは、n−ヘキシル基、n−ヘプ
チル基またはt−ブチル基を示す。)で表わされるベン
ズアルデヒド誘導体とをアルカリの存在下にて縮合さ
せ、 一般式(III)
【0013】
【化5】 (式中、Rは前記と同意義である。)で表わされる2’
−ヒドロキシカルコン誘導体を製造する。 この縮合反
応で使用するアルカリとしては、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメト
キシド、カリウムt−ブトキシド、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムな
どがある。反応溶媒はメタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、t−ブタノールなどを
単独または水を添加して用いることができる。反応温度
は0℃から使用する溶媒の沸点までで適宜選択可能であ
る。
【0014】次いで、一般式(III)で表わされる
2’−ヒドロキシカルコン誘導体と 一般式(IV) X−CH2−COOR1 (IV) (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基、XはCl,
Br,I,メシル基またはトシル基を示す。) で表わ
される化合物を反応させることにより、 一般式(V)
【0015】
【化6】
【0016】(式中、R,R1は前記と同意義であ
る。)の化合物を得る。この反応で使用する塩基試薬と
しては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリ
ウムエトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムア
ミド、カリウムアミド、n−ブチルリチウム、リチウム
ジイソプロピルアミド、カリウムt−ブトキシド、など
がある。反応溶媒はメタノール、エタノール、n−プロ
パノール、イソプロパノール、アセトン、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トルエ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリ
ル、クロロホルム、ジクロロメタンなどが使用できる。
また、相間移動触媒あるいはヨウ化カリウム、ヨウ化ナ
トリウムなどのヨウ素化合物などを反応促推剤として用
いることもできる。反応温度としては−70℃から使用
する溶媒の沸点までで適宜選択可能である。
【0017】次いで、一般式(V)で表わされる化合物
を加水分解することにより本発明の有効成分である一般
式(I)で表わされる化合物を製造することができる。
この加水分解反応は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ水溶液を用い、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパ
ノールなどのアルコールまたはテトラヒドロフラン、ジ
オキサンなどの溶媒中で0℃から溶媒の沸点までの温度
範囲で適宜行なうことができる。
【0018】本発明の有効成分である一般式(I)で表
わされる化合物の毒性については、オスの5週齢のマウ
ス(各群6匹)を用いた単回投与毒性試験(7日間観
察)の結果、本発明の有効成分である一般式(I)で表
される化合物はいずれも2000mg/Kgの経口投与
でも死亡例は認められず高い安全性を有する。本発明の
有効成分である一般式(I)で表わされる化合物の投与
量は症状によって異なるが、通常、成人に対する1回投
与量は10mg〜300mgで、1日1回あるいは症状
により1日1回以上投与するのがよい。
【0019】本発明の抗潰瘍剤は主として経口投与され
る。その剤形としては、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒
剤などの固形製剤、あるいは液剤、乳剤、坐剤などに調
製して使用できる。上記各製剤を調製するには、慣用的
な製剤技術に従って製造されるが、必要に応じて、助
剤、安定剤、乳化剤、希釈剤などの通常使用される添加
剤を使用することができる。例えば、固形製剤には、結
晶セルロース、乳糖、トウモロコシデンプン、マンニト
ールなどの賦形剤、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸マグネシウム、硬化油、タルクなどの滑沢剤、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロースなどの結合剤、カルボキシメチルセルロース
カルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースな
どの崩壊剤などを用いることができる。
【0020】しかしながら本発明の有効成分である一般
式(I)で表わされるカルコン化合物は、難溶性であ
り、製剤化する際に溶解性を向上させることが好まし
い。従来の微粉化したり、マクロゴールに溶解した軟カ
プセルにしても溶解性を向上させることができるが、よ
り好ましくは、本発明の有効成分である一般式(I)で
表わされるカルコン化合物にポリビニルピロリドン、ポ
リエチレングリコール、尿素、コハク酸、メチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースよりなる群から選ばれた1種また
は2種以上を配合することにより一般式(I)で表わさ
れるカルコン化合物の溶解性が向上する。
【0021】上記組成物は以下の如くに製造される。一
般式(I)で表わされるカルコン化合物にポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレングリコール、尿素、コハク酸、
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースよりなる群から選ば
れた1種または2種以上との配合物またはこの配合物に
更に界面活性剤を加えた配合物を有機溶媒に溶かし、つ
いで 凍結乾燥法、スプレードライ法および減圧下の加
熱などの方法により有機溶媒を除去する。こうして得ら
れた組成物は、必要により増量剤、矯味剤を添加でき
る。
【0022】使用される界面活性剤としては、非イオン
性界面活性剤およびイオン性界面活性剤のいづれでもよ
い。好ましくはポリオキシエチレン脂肪酸エステル系の
界面活性剤である。一般式(I)で表わされるカルコン
化合物と配合物の比は1:1〜10、添加する界面活性
剤との比は1:0.01〜1である。使用する有機容媒
は、メタノール、エタノール、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、などである。
【0023】
【発明の効果】本発明の抗潰瘍剤は、強力な抗潰瘍作
用、胃粘膜保護作用更には、酸分泌抑制作用を有するの
で、胃炎などの胃腸の炎症性疾患、胃潰瘍、十二指腸潰
瘍などの治療や予防に有用である。
【0024】
【実施例】以下、製造例、実施例および試験例にて本発
明を更に具体的に説明する。
【0025】製造例1 2’−カルボキシメトキシ−4−n−ヘキシル−4’−
(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコンの製造 (1)4−n−ヘキシル−2’−ヒドロキシ−4’−
(3−メチルー2−ブテニロキシ)カルコンの製造 2’−ヒドロキシ−4’−(3−メチル−2−ブテニロ
キシ)アセトフェノン6.60gと4−n−ヘキシルベ
ンズアルデヒド5.70gを120mlのイソプロピル
アルコールに溶解し、6N水酸化ナトリウム水溶液25
mlを加え、40℃にて8時間反応させた。反応終了
後、希塩酸で中和した。析出してくる固形物を▲濾▼取
し、水洗、乾燥後、エタノールより再結晶した。黄色針
状晶の4−n−ヘキシル−2’−ヒドロキシ−4’−
(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコン7.72g
を得た。
【0026】
【0027】(2) 2’−エトキシカルボニルメトキ
シ−4−n−ヘキシル−4’−(3−メチル−2−ブテ
ニロキシ)カルコンの製造 4−n−ヘキシル−2’−ヒドロキシ−4’−(3−メ
チル−2−ブテニロキシ)カルコン5.50gを乾燥ア
セトン55mlに溶解し、粉砕した水酸化カリウム1.
4gを加えた。5分間撹拌後、ブロモ酢酸エチル2.4
0gを加え、室温にて40分間撹拌した。反応終了後、
氷冷しながら希塩酸を滴下して中和し、析出してくる固
形物を▲濾▼取した。水洗乾燥後、エタノールより再結
晶した。淡黄色針状晶の2’−エトキシカルボニルメト
キシ−4−n−ヘキシル−4’−(3−メチル−2−ブ
テニロキシ)カルコン5.73gを得た。
【0028】m.p.56〜57℃
【0029】(3) 2’−カルボキシメトキシ−4−
n−ヘキシル−4’−(3−メチル−2−ブテニロキ
シ)カルコンの製造 2’−エトキシカルボニルメトキシ−4−n−ヘキシル
−4’−(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコン
4.30gをエタノール43mlに溶解し、6.2gの
炭酸カリウムを水11mlに溶解して加え、50℃にて
5時間撹拌した。反応終了後、希塩酸にて中和し、析出
する固形物を▲濾▼取した。水洗、乾燥後、酢酸エチル
−n−ヘキサン混液より再結晶して、2’−カルボキシ
メトキシ−4−n−ヘキシル−4’−(3−メチル−2
−ブテニロキシ)カルコン3.13gを得た。
【0030】 1.20〜1.32(6H,m)1.51〜1.70
(2H,m),1.75(3H,s),1.77(3
H,s),2.61(2H,t,J=7Hz),4.6
3(2H,d,J=7Hz),4.92(2H,s),
5.45(1H,t,J=7Hz),6.65〜6.7
0(2H,m),7.24(2H,d,J=8Hz),
7.60(1H,d,J=16Hz),7.68(1
H,d,J=9Hz),7.69(2H,d,J=8H
z),7.97(1H,d,J=16Hz),13.2
8(1H,s).
【0031】製造例2 2’−カルボキシメトキシ−4−n−ヘプチル−4’−
(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコンの製造 (1)4−n−ヘプチル−2’−ヒドロキシ−4’−
(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコンの製造 n−ヘプチルベンゼン87.7gをニトロエタン160
ml、ジクロロエタン480mlに溶解し、氷冷下に
て、無水塩化アルミニウム79.5gを少しづつ添加し
た。次にジクロロメチルメチルエーテル54.5mlを
ジクロロエタン60mlに溶解して滴下した。滴下終了
後、さらに0℃にて1時間反応させた後、反応混合物を
氷水中へ注加した。クロロホルムにて抽出し、水洗、乾
燥後、溶媒を留去した。残渣をn−ヘキサン:イソプロ
ピルエーテル(10:1)の溶媒にてシリカゲルクロマ
ト分画を行なった。最初に流出してきた画分より、無色
油状物2−ヘプチルベンズアルデヒド17.3gを得
た。後から流出してくる画分より、無色油状物4−ヘプ
チルベンズアルデヒド64.8gを得た。
【0032】次いで、4−ヘプチルベンズアルデヒド
8.80gと2’−ヒドロキシ−4’−(3−メチル−
2−ブテニロキシ)アセトフェノン8.26gをエタノ
ール175mlに溶解し、窒素気流下にて水酸化カリウ
ム6.8gを水17mlに溶解して加え、45℃にて8
時間撹拌した。氷冷下、希塩酸にて中和し、酢酸エチル
にて抽出した。水洗、乾燥後、溶媒を減圧留去した。残
渣を1%酢酸エチル含有n−ヘキサンにてシリカゲルカ
ラム分画を行ない精製した。得られる目的物画分をエタ
ノールにて再結晶し、黄色針状晶4−n−ヘプチル−
2’−ヒドロキシ−4’−(3−メチル−2−ブテニロ
キシ)カルコン9.96gを得た。m.p.83〜84
℃
【0033】(2)2’−カルボキシメトキシ−4−n
−ヘプチル−4’−(3−メチル−2−ブテニロキシ)
カルコンの製造 4−n−ヘプチル−2’−ヒドロキシ−4’−(3−メ
チル−2−ブテニロキシ)カルコン 9.82gを乾燥
アセトン170mlに溶解し、粉砕した水酸化カリウム
2.1gを加えた。5分間撹拌した後、次にブロモ酢酸
エチル4.2gを加え、室温にて40分間撹拌した。反
応終了後、氷冷しながら、希塩酸を滴下して中和し、析
出してくる固形物を▲濾▼取した。水洗乾燥後、エタノ
ールより再結晶した。淡黄色針状晶の2’−エトキシカ
ルボニルメトキシ−4−n−ヘプチル−4’−(3−メ
チル−2−ブテニロキシ)カルコン9.15gを得た。 m.p.60〜63℃ これを180mlのエタノールに溶解し、10%炭酸カ
リウム水溶液55mlを加え、60℃にて5時間撹拌し
た。氷冷下、希塩酸で中和し、析出した固形物を▲濾▼
取し、エタノールより再結晶した。淡黄色針状晶の2’
−カルボキシメトキシ−4−n−ヘプチル−4’−(3
−メチル−2−ブテニロキシ)カルコン7.27gを得
た
【0034】 4.62(2H,d,J=7Hz),4.90(2H,
s),5.44(1H,t,J=7Hz),6.64〜
6.69(2H,m),7.23(2H,d,J=8H
z),7.59(1H,d,J=16Hz),7.67
(1H,d,J=9HZ),7.68(2H,d,J=
8Hz),7.96(1H,d,J=16Hz),1
3.27(1H,s),
【0035】製造例3 4−t−ブチル−2’−カルボキシメトキシ−4’−
(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコンの製造 (1)4−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−4’−(3
−メチル−2−ブテニロキシ)カルコンの製造 2’−ヒドロキシ−4’−(3−メチル−2−ブテニロ
キシ)アセトフェノン54.4gと4−t−ブチルベン
ズアルデヒド40.0gをエタノール1000mlに溶
解し、水酸化カリウム81.2gを加え、40℃で19
時間撹拌した。希塩酸にて中和し、析出物を▲濾▼取し
た。水洗、乾燥後、イソプロパノールより再結晶し、黄
色粉状物4−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−4’−
(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコン47.6g
を得た。
【0036】(2)4−t−ブチル−2’−エトキシカ
ルボニルメトキシ−4’−(3−メチル−2−ブテニロ
キシ)カルコンの製造 4−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−4’−(3−メチ
ル−2−ブテニロキシ)カルコン45.1gをアセトン
500mlに溶解し、水酸化カリウム10.6gを加
え、5分間撹拌した。さらにブロモ酢酸エチル21.5
gを加え、45分間撹拌した。希塩酸にて中和し、析出
した結晶を▲ろ▼取した。水洗、乾燥後、エタノールよ
り再結晶し、淡黄色粉状物の4−t−ブチル−2’−エ
トキシカルボニルメトキシ−4’−(3−メチル−2−
ブテニロキシ)カルコン47.6gを得た。 m.p.78〜79℃
【0037】(3)4−t−ブチル−2’−カルボキシ
メトキシ−4’−(3−メチル−2−ブテニロキシ)カ
ルコンの製造 4−t−ブチル−2’−エトキシカルボニルメトキシ−
4’−(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコン4
7.3gをエタノール600mlに溶解し、炭酸カリウ
ム29.0gを水100mlに溶かして加え、45℃に
て8時間反応させた。希硫酸で中和し、析出してくる結
晶を▲ろ▼取した。水洗、乾燥後、酢酸エチルエステル
にて再結晶し、淡黄色針状晶の4−t−ブチル−2’−
カルボキシメトキシ−4’−(3−メチル−2−ブテニ
ロキシ)カルコン29.9gを得た。
【0038】
【0039】試験例 以下、本発明の有効成分である化合物の強力な抗潰瘍作
用、胃粘膜保護作用更には、酸分泌抑制作用を具体的に
示す。 検体は、各表に示した検体番号と同じ番号の製
造例で得られた化合物を用いた。また、対照化合物とし
て次のA〜Eの化合物を用いた。 A:4−カルボキシ−2’−カルボキシメトキシ−4’
−(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコン B:2’,4−ビス(カルボキシメトキシ)−4’−
(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコン C:2’−カルボキシメトキシ−4,4’−ビス(3−
メチル−2−ブテニロキシ)カルコン D:2’−カルボキシメトキシ−4−メチル−4’−
(3−メチル−2−ブテニロキシ)カルコン E:2’−カルボキシメトキシ−4’−(3−メチル−
2−ブテニロキシ)−4−n−プロピルカルコン
【0040】試験例1 ストレス潰瘍抑制作用試験 高木(K.Takagi)ら,ザ ジャパニーズ ジャ
ーナル オブ ファーマコロジー(Japan J.P
harmacol.),第18巻,第9頁(1968
年)に記載の方法によりストレス潰瘍抑制作用試験を行
なった。すなわち、18時間絶食させた体重160〜1
80gのウイスター系雄性ラット(1群7匹)を用い
た。検体群には、各検体 50mg/kgを0.4%C
MC水溶液に懸濁させて調製したものを経口投与し、コ
ントロール群には0.4%CMC水溶液のみを経口投与
した。その後、ラットをストレス負荷用金網ゲージに入
れて23℃の恒温槽に胸骨下まで浸し、7時間後に開腹
して胃粘膜に発生したびらん面積を測定し、これを潰瘍
係数とした。この潰瘍係数から以下の式により抑制率を
計算した。
【0041】(結果)結果を表1に示す。
【表1】
【0042】試験例2 胃粘膜保護作用試験 A.Robertらのガストロエンテロロジー(Gas
toenterology) 第77巻 第433頁〜
第443頁(1979年)に記載の方法により、0.6
N−塩酸惹起胃障害抑制作用(胃粘膜保護作用)試験を
行なった。すなわち、1群7匹のウイスター系雄性ラッ
ト(体重180〜210g)を24時間絶食、18時間
絶水させて用いた。検体群には、0.4%CMCに懸濁
させて調製した検体(50mg/Kg)を経口投与し、
コントロール群には0.4%CMC水溶液のみを経口投
与した。2時間室温に放置後、0.6N−塩酸を1ml
/ラット経口投与した。さらに1時間室温に放置した
後、ラッ卜を屠殺し、胃体部に発生した胃粘膜病変の長
さを測定し、その総和を1匹当りの病変係数とした。
薬物投与群の病変係数をコントロール群の病変係数と比
較し、以下の式により抑制率を算出した。
【0043】(結果)結果は表2に示す。
【表2】
【0044】試験例3 胃内潅流法による胃酸分泌抑制
試験 渡辺(K.Watanabe)らの ザ ヨーロピアン
ジャーナル オブファーマコロジー(Eur.J.P
harmacology)第90巻 第11頁〜第17
頁(1983年)に記載の方法に準じて、胃内潅流法に
よる胃酸分泌抑制試験を行なった。すなわち、18時間
絶食した体重300〜350gのウイスター系ラット
(1群4匹)をウレタン(1.25g/kg,s.
c.)麻酔下に開腹し、前胃部および十二指腸部から胃
内に向けてそれぞれ胃内潅流液用カニューレを挿入し
た。胃内潅流液は生理食塩水を用い、ペリスタポンプに
より前胃部のカニューレから胃内に流入させ、十二指腸
部位のカニューレより流出してきた潅流液を5分間隔で
サンプリングし、0.02規定水酸化ナトリウム水溶液
を用いてpH startで測定(終点pH7.0)
し、分泌された酸の量を測定した。酸分泌の刺激は2−
デオキシ−D−グルコース(200mg/kg,s.
c.)およびインドメタシン(20mg/kg,s.
c.)で行ない、その投与80分後に検体を5%アラビ
アゴム水溶液に懸濁して腹腔内投与し、5時間の胃酸分
泌量の総和を、コントロール群(5%アラビアゴム水溶
液のみ投与)のそれと比較し胃酸分泌抑制率を以下の式
から算出した。
【0045】(結果)結果は表3に示す。
【表3】
【0046】試験例4 ストレス−インドメタシン潰瘍
抑制作用試験 試験方法は、新井らの ザ ジャパニーズ ジャーナル
ファーマコロジー第39巻,第278頁(1985
年)の方法に従って行った。1群7匹のウイスター系雄
性ラット(体重200〜250g)を18時間絶食して
使用した。検体群には、5%アラビアゴム水溶液に懸濁
させて調製した検体(100mg/kg)を経口投与
し、コントロール群には5%アラビアゴム水溶液のみを
経口投与した。約10分後にインドメタシン20mg/
kgを皮下投与して4℃低温室内に放置したこの6時間
後に開腹して胃粘膜に発生したびらん面積を測定し、こ
れを潰瘍係数とした。この潰瘍係数から以下の式により
抑制率を計算した。
【0047】結果は、表4に示す。
【表4】
【0048】試験例5 インドメタシン潰瘍抑制作用試
験 試験方法は、リーらの、アルキーブス インターナショ
ナル デファーマコダイナミー エトデ テラビー(A
rch.Int.Phamacodyn The
r.),第19巻,第370頁〜第377頁(1971
年)の方法に従って行った。1群7匹のウイスター系ラ
ット(体重200〜250g)を18時間絶食して使用
した。検体群には、5%アラビアゴム水溶液に懸濁させ
て調製した検体(100mg/kg)を経口投与し、コ
ントロール群には5%アラビアゴム水溶液のみを経口投
与した。約10分後にインドメタシン30mg/kgを
皮下投与た。この6時間後に開腹して胃粘膜に発生した
びらん面積を測定し、これを潰瘍係数とした。この潰瘍
係数から以下の式により抑制率を計算した。
【0049】結果は、表5に示す。
【表5】
【0050】試験例6 幽門結紮潰瘍抑制作用試験 試験方法は、シェイ(H.Shay)らのガストロエン
テロロジー(Gastoroenterology)第
5巻,第43頁〜第61頁(1945年)の方法に従っ
て行った。1群7匹のウイスター系雄性ラット(体重2
00〜250g)を48時間絶食して使用した。 動物
をエーテル麻酔下開腹し、幽門結紮を行った。検体群に
は、5%アラビアゴム水溶液に懸濁させて調製した検体
(100mg/kg)を腹腔内投与し、コントロール群
には5%アラビアゴム水溶液のみを腹腔内投与し、その
後閉腹縫合した。この16時間後に開腹し前胃部に発生
した潰瘍の面積を測定し潰瘍係数とした。 この潰瘍係
数から以下の式により、抑制率を算出した。
【0051】結果は表6に示す。
【表6】
【0052】試験例7 15−OH−PG−DH活性
(in vitro) 阻害作用試験 試験方法は、村松らのバイオケミカルファーマコロジー
(Biochem.Pharmacol.)第33巻,
第2629頁〜第2633頁(1984年)の方法に従
って行った。ブタ胃粘膜をメスでかき取り、150mM
のリン酸ナトリウム緩衝液(pH8.0)を加えホモジ
ナイズした。これを 100,000gで60分遠心
し、その上清を酵素液として使用した。検体は、DMS
Oに溶解させて使用した。検体の濃度は、3,10,3
0μMとし、コントロール群にはDMSOのみを使用し
た。検体、酵素液、緩衝液およびPGE1を含む反応液
を37℃で30分反応させた後、2N水酸化ナトリウム
を加えて反応を停止し、この500nmにおける最大吸
光度を測定し、酵素活性を算出した。コントロール群の
酵素活性を50%阻害する検体濃度を求め、IC50値
とした。
【0053】結果は表7に示す。
【表7】
【0054】試験例8 15−OH−PG−DH活性
(in vivo)阻害作用試験 試験方法は、村松らのライフサイエンス 第41巻,第
315頁〜第322頁(1987年)の方法に従って行
った。1群7匹のウイスター系雄性ラット(体重200
〜250g)を18時間絶食して使用した。検体群に
は、5%アラビアゴム水溶液に懸濁させて調製した検体
(6.25,12.5,25,50mg/kg)を経口
投与し、コントロール群には5%アラビアゴム水溶液の
みを経口投与し、2時間後に胃を摘出した。胃粘膜をメ
スでかき取り、150mMのリン酸ナトリウム緩衝液
(pH 8.0)を加えホモジナイズした。これを10
0,000gで60分遠心し、その上清を酵素液として
使用した。酵素液、緩衝液およびPGE1を含む反応液
37℃で30分反応させた後、2Nの水酸化ナトリウム
液を加え反応を停止し、反応液の500nmにおける最
大吸光度を測定し、酵素活性を算出し、有意な酵素阻害
作用が認められた最小の投与量をその検体の最小有効量
とした。
【0055】結果は表8に示す。
【表8】
【0056】実施例1 (顆粒剤)製造例1の化合物100gをボールミルで粉
砕したものに庶糖200g、マンニトール200g、コ
ーンスターチ470gを加えて混合後、ヒドロキシプロ
ピルセルロース20g、ポリソルベート80 10g、
を精製水とエタノール(1:2)の混液250gに溶解
したものを添加し、ミキサーで混合した。これを口径
0.5mmのスクリーンを用いた押し出し造粒機で造粒
後、流動層乾燥機で乾燥し、前記化合物を10%含有す
る顆粒剤を得た。
【0057】実施例2 (細粒剤)製造例3の化合物100gをジェッ卜粉砕機
で粉砕したものに乳糖300gブドウ糖230g、コー
ンスターチ330gを加えて混合後、ヒドロキシプロピ
ルセルロース30g、ポリソルベート80 10g、を
精製水800gに溶解したものを結合剤とし、流動層造
粒機で造粒、乾燥し、前記化合物を10%含有する細粒
剤を得た。
【0058】実施例3 (錠剤)製造例3の化合物100gをジェット粉砕機で
粉砕したものにマンニトール295g、バレイショデン
プン100g、カルボキシメチルセルロースカルシウム
25gを加え混合後、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース30g、ポリソルベート80 20g、を精製水8
00gに溶解したものを結合剤とし、流動層造粒機で造
粒、乾燥した後に22号篩を用いて篩過した。これにス
テアリン酸カルシウム15g、タルク15gを添加し、
1錠重量300mgの錠剤を製造し、前記化合物を50
mg含有する錠剤を得た。
【0059】実施例4 (カプセル剤)製造例2の化合物100gをボールミル
で粉砕したものに乳糖100g、マンニトール290
g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース30gを加
えて混合後、ヒドロキシプロピルメチルセルロース25
g、ポリソルベート80 20g、を精製水とエタノー
ル(1:2)の混液800gに溶解したものを結合剤と
して添加し、流動層造粒機で造粒,乾燥し、30号篩を
用いて篩過した。これにステアリン酸カルシウム15
g、硬化油20gを添加し、300mgを1号カプセル
に充填し、前記化合物を50mg含有するカプセル剤を
得た。
フロントページの続き (72)発明者 村松 信 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 磯部 好彦 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 木島 春子 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 小友 進 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、Rは、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基または
    t−ブチル基を示す。)で表わされるカルコン誘導体を
    有効成分として含有する抗潰瘍剤。
JP3104083A 1991-02-12 1991-02-12 抗潰瘍剤 Pending JPH0558885A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6423740B1 (en) * 1997-06-19 2002-07-23 Indena S.P.A. Chalcones having antiproliferative activity
CN104844557B (zh) * 2014-02-18 2017-03-15 天津药物研究院有限公司 一种索法酮已知杂质的制备方法
JP2026001671A (ja) * 2024-06-19 2026-01-07 高雄醫學大學 ソファルコン誘導体及びその医薬使用方法

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