JPH0561225B2 - - Google Patents
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- JPH0561225B2 JPH0561225B2 JP1336037A JP33603789A JPH0561225B2 JP H0561225 B2 JPH0561225 B2 JP H0561225B2 JP 1336037 A JP1336037 A JP 1336037A JP 33603789 A JP33603789 A JP 33603789A JP H0561225 B2 JPH0561225 B2 JP H0561225B2
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- Japan
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- carbon
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- carbonized
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Description
[産業上の利用分野]
本発明は、非常に高い硬度をもつ炭素繊維強化
炭素材およびその製造方法に関するものである。 [従来の技術] 現在、鉄、ガラス、セラミクスを製造する工程
において、多くの炭素材料特に高密度カーボン材
等(例えば特開昭52−81381号公報)が使用され
ている。これは、カーボンの耐熱性、寸法安定
性、耐薬品安定性等の優れた特性を利用したもの
である。また、高硬度のため耐摩耗性に優れてい
るにもかかわらず、相手材を傷つけないとゆうす
ばらしい特性がある。 しかしながら、これまでの高密度カーボン材
は、曲げ強度、衝撃強度が弱く使用に当たつては
注意深い取扱いを必要とされていた。また、強度
が高い炭素繊維強化炭素材は、密度が高くなりに
くいため高硬度になりにくく、この種の用途には
用いられていなかつた。 [発明が解決しようとする課題] 本発明は、高密度カーボン材にかわり用いるこ
とのできる高強度な炭素繊維強化炭素材であつ
て、非常に高い硬度をもつ炭素繊維強化炭素材お
よびその製造方法を提供しようとするものであ
る。 [課題を解決するための手段] 本発明は、補強用の炭素繊維と熱硬化性樹脂を
炭化した炭素質粉末を含有し、バインダーおよび
含浸剤を炭化してなるマトリツクスからなり、バ
インダーの炭化時に揮発する量を除いた残炭量
100重量部に対して、熱硬化性樹脂を炭化した
d002が0.36nm以上の炭素質粉末80〜120重量部の
割合で用いて炭化した高硬度炭素繊維強化炭素
材、また、補強用の炭素繊維と、バインダーの炭
化時に揮発する量を除いた残炭量100重量部に対
して、熱硬化性樹脂を炭化してなるd002が0.36n
m以上の炭素質粉末80〜120重量部の混合物を用
いて加熱成形した後、不活性ガス雰囲気中で800
〜1100℃で炭化した後、含浸炭化処理を施すこと
を特徴とする高硬度炭素繊維強化炭素材の製造方
法である。 以下、本発明の内容を詳細に説明する。 本発明に用いられる補強用の炭素繊維は、ポリ
アクリロトリル(PAN)系、レーヨン系、ピツ
チ系のいずれであつてもよく、また炭素質、黒鉛
質のいずれであつてもよい。炭素繊維の形態は、
長さ0.05〜50mm程度の短繊維であつても連続繊維
であつても使用できる。またクロスやフエルト、
マツトなどシート状等の炭素繊維構造物となつた
形態であつてもよい。上記炭素繊維は、マトリツ
クス中にそのままの状態で、または解繊された状
態で全くランダムな方向を向いていても良いし、
任意の特定の方向に向けて配向せしめられていて
もよい。 本発明で用いる炭素質粉末は、フエノール樹
脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂を窒素、アルゴ
ン等の非酸化性ガス雰囲気中で炭化してなり、黒
鉛化度を示すd002が0.36nm以上のものが用いら
れる。d002が0.36未満の炭素質は、黒鉛化性が高
く炭素質粉末の硬さが柔らかくなるため適してお
らず、炭素繊維強化炭素材とした場合にも高硬度
のものが得られない。 d002は、黒鉛化性の指標となる炭素層間距離
であり、X線回折により測定できる。 d002が0.36nm以上の炭素質粉末は、フエノー
ル樹脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂を窒素、ア
ルゴン等の非酸化性ガス雰囲気中で800〜1100℃
で約1時間炭化することにより得られる。 熱硬化性樹脂を炭化した後、軟質粉砕機を使用
し平均粒径数+μmの炭素質粉末にして用いる。
炭素質粉末の粒子が大きく例えば数百μmもある
と均一性が悪くなり、製品となる炭素繊維強化炭
素材の強度低下の原因となる。そのため、できる
だけ粒径は細かくし、均一にすることが望まし
い。 また、本発明の高硬度炭素繊維強化炭素材で
は、マトリツクスは、バインダーおよび後述する
含浸材を炭化した炭素から構成されている。炭素
質マトリツクスの原料となるバインダーとして
は、熱硬化性のフエノール樹脂、フラン樹脂で
も、熱可塑性のピツチ等でも良い。バインダーの
炭化時に揮発する量を除いた残炭量100重量部に
対して、前述の炭素質粉末は、80〜120重量部添
加する。炭素質粉末が120重量部超では、プレス
成形時にマトリツクスの粘度があがり成形が困難
となる。また80重量部未満では、硬度の高い炭素
材ができない。 バインダーの量は、たとえば、フエノール樹脂
は、揮発分が約50%あるので混合時のバインダー
量としては、200重量部ピツチは、揮発分が約20
%あるので、混合時のバインダー量としては、
125重量部となる。 炭素繊維、炭素質粉末およびバインダーをプレ
ス成形等を用いて用途、使用目的等に必要な形状
に加熱成形する。 この時、炭素繊維、炭素質粉末とバインダーと
を混合、付着させる方法としては、粉末混合法、
プリプレグ法等いかなる方法でもよい。 前記成形体において、炭素繊維または炭素繊維
構造物は、20〜90重量%、好ましくは40〜80重量
%含有されることが望ましい。炭素繊維が20重量
%未満では、得られる炭素繊維強化炭素材の補強
繊維が少なすぎる為、強度が低くなる。一方90重
量%を越えた場合には、マトリツクスを形成する
バインダーの含有量が少なすぎる為、層間におけ
るせん断強度が低下し、炭素繊維の補強効果が充
分に発揮されない。 この成形体を、窒素、アルゴン等の非酸化性ガ
ス雰囲気中で炭化する。炭化処理の際の温度とし
ては800℃以上、1100℃以下が用いられ、保持時
間は約1時間である。この場合、炭化時の昇温速
度が早すぎるとマトリツクスを形成するバインダ
ーの熱分解による収縮と、ガス発生が激しくな
り、大きな亀裂が発生しやすくなる。そのため昇
温速度は、通常100℃/hr以下、好ましくは20
℃/hr以下とすることが望ましい。 このようにして炭化処理されて得られた最初の
中間体は、いまだ気孔率が大きく、高密度、高強
度の炭素繊維強化炭素材を得るためにさらに、こ
の中間体にピツチまたは炭化可能な樹脂等の含浸
剤を含浸する含浸処理を施し、ふたたびアルゴン
等の非酸化性ガス雰囲気中で炭化処理を施す。含
浸剤は炭化処理により、バインダーを炭化した炭
素とともにマトリツクスの一部を形成することに
なる。炭化処理の際の温度は、800℃以上、1100
℃以下が好ましい。含浸処理、炭化処理は、炭素
繊維強化炭素材の細孔がうまり、密度がほぼ一定
になるまで繰り返すことが望ましい。 以下、実施例に従つて、本発明を説明する。 [実施例] 実施例 1 フエノール樹脂を窒素中、1000℃で1時間炭化
した後、軟質粉砕機を使用し平均粒径10μmの炭
素質粉末とした。この炭素質粉末は、X線回折に
より測定したところ、d002=0.37nmであつた。 バインダーとして平均粒度10μm、軟化点240
℃のピツチ125重量部(揮発分量を除いた残炭量
では100重量部)と、上記の炭素質粉末100重量部
を混合したものと、ピツチ系炭素繊維を30mmに切
断したものを金型に入れ温度600℃、圧力100Kg/
cm2でプレス成形し120×120×8mmの板をつくつ
た。 このとき成形体の炭素繊維含有率が50%になる
ように前記混合物量を調整した。 この成形体を窒素雰囲気中にて10℃/hrの昇温
速度で1000℃まで昇温し、1時間保持する炭化処
理を行つた。さらに、この炭化した最初の中間体
に含浸用ピツチを真空下、200℃で含浸した後、
含浸処理を施した中間体を窒素雰囲気下にて10
℃/hrの昇温速度で1000℃まで昇温し含浸したピ
ツチを完全に炭化させた。続いて、前記と同様の
含浸、炭化工程をさらに3回繰り返して炭素繊維
強化炭素材を得た。 比較例 1 実施例1のフエノール樹脂を炭化した炭素質粉
末の代わりに、平均粒径10μmの生コークス粉末
(d002=0.35)を用いて、実施例1と同じ方法で
炭素繊維強化炭素材を得た。 実施例 2 バインダーのフエノール樹脂溶液200重量部
(揮発分量を除いた残炭量では100重量部)と、実
施例1で用いたフエノール樹脂を炭化した炭素質
粉末100重量部を混合し、これとPAN系炭素繊維
でロービングプリプレグを作つた。 このプリプレグを30mmに切断したものを金型に
入れ温度160℃、圧力50Kg/cm2でプレス成形し120
×120×8mmの板をつくつた。 このとき成形体の炭素繊維含有率が50%になる
ように前記混合溶液を水溶媒で希釈してプリプレ
グを調整した。 この成形体を窒素雰囲気中10℃/hrの昇温速度
で1000℃まで昇温し、1時間保持する炭化処理を
行つた。さらに、この炭化した最初の中間体に含
浸用ピツチを真空下、200℃で含浸した後、含浸
処理を施した中間体を窒素雰囲気下にて10℃/hr
の昇温速度で1000℃まで昇温し含浸したピツチを
完全に炭化させた。続いて、前記と同様の含浸、
炭化工程をさらに3回繰り返して炭素繊維強化炭
素材を得た。 比較例 2 実施例2のフエノール樹脂を炭化した炭素質粉
末の代わりに、平均粒度10μmの天然黒鉛粉末
(d002=0.345)を用いて、実施例2と同じ方法で
炭素繊維強化炭素材を得た。 比較例 3 現在、ガラス製造用に使用されている高密度カ
ーボン材についても、比較のため後述の性能評価
をおこなつた。結果を第1表に示す。 得られた炭素繊維強化炭素材について、摩耗試
験機を用いて下記条件による性能評価を行つた。
この時、炭素繊維強化炭素材の摩耗量は、ガラス
丸棒によつて削られた溝の深さによつて評価し
た。 また、曲げ強度は、JIS R 1601に準じて行つ
た。 [試験条件] 荷重:1.5Kg 相手材:ガラス丸棒 摺動幅:20mm 摺動回数:1000回 摺動速度:21m:sec 試験片40×20×8mm 試験結果を第1表に示す。
炭素材およびその製造方法に関するものである。 [従来の技術] 現在、鉄、ガラス、セラミクスを製造する工程
において、多くの炭素材料特に高密度カーボン材
等(例えば特開昭52−81381号公報)が使用され
ている。これは、カーボンの耐熱性、寸法安定
性、耐薬品安定性等の優れた特性を利用したもの
である。また、高硬度のため耐摩耗性に優れてい
るにもかかわらず、相手材を傷つけないとゆうす
ばらしい特性がある。 しかしながら、これまでの高密度カーボン材
は、曲げ強度、衝撃強度が弱く使用に当たつては
注意深い取扱いを必要とされていた。また、強度
が高い炭素繊維強化炭素材は、密度が高くなりに
くいため高硬度になりにくく、この種の用途には
用いられていなかつた。 [発明が解決しようとする課題] 本発明は、高密度カーボン材にかわり用いるこ
とのできる高強度な炭素繊維強化炭素材であつ
て、非常に高い硬度をもつ炭素繊維強化炭素材お
よびその製造方法を提供しようとするものであ
る。 [課題を解決するための手段] 本発明は、補強用の炭素繊維と熱硬化性樹脂を
炭化した炭素質粉末を含有し、バインダーおよび
含浸剤を炭化してなるマトリツクスからなり、バ
インダーの炭化時に揮発する量を除いた残炭量
100重量部に対して、熱硬化性樹脂を炭化した
d002が0.36nm以上の炭素質粉末80〜120重量部の
割合で用いて炭化した高硬度炭素繊維強化炭素
材、また、補強用の炭素繊維と、バインダーの炭
化時に揮発する量を除いた残炭量100重量部に対
して、熱硬化性樹脂を炭化してなるd002が0.36n
m以上の炭素質粉末80〜120重量部の混合物を用
いて加熱成形した後、不活性ガス雰囲気中で800
〜1100℃で炭化した後、含浸炭化処理を施すこと
を特徴とする高硬度炭素繊維強化炭素材の製造方
法である。 以下、本発明の内容を詳細に説明する。 本発明に用いられる補強用の炭素繊維は、ポリ
アクリロトリル(PAN)系、レーヨン系、ピツ
チ系のいずれであつてもよく、また炭素質、黒鉛
質のいずれであつてもよい。炭素繊維の形態は、
長さ0.05〜50mm程度の短繊維であつても連続繊維
であつても使用できる。またクロスやフエルト、
マツトなどシート状等の炭素繊維構造物となつた
形態であつてもよい。上記炭素繊維は、マトリツ
クス中にそのままの状態で、または解繊された状
態で全くランダムな方向を向いていても良いし、
任意の特定の方向に向けて配向せしめられていて
もよい。 本発明で用いる炭素質粉末は、フエノール樹
脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂を窒素、アルゴ
ン等の非酸化性ガス雰囲気中で炭化してなり、黒
鉛化度を示すd002が0.36nm以上のものが用いら
れる。d002が0.36未満の炭素質は、黒鉛化性が高
く炭素質粉末の硬さが柔らかくなるため適してお
らず、炭素繊維強化炭素材とした場合にも高硬度
のものが得られない。 d002は、黒鉛化性の指標となる炭素層間距離
であり、X線回折により測定できる。 d002が0.36nm以上の炭素質粉末は、フエノー
ル樹脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂を窒素、ア
ルゴン等の非酸化性ガス雰囲気中で800〜1100℃
で約1時間炭化することにより得られる。 熱硬化性樹脂を炭化した後、軟質粉砕機を使用
し平均粒径数+μmの炭素質粉末にして用いる。
炭素質粉末の粒子が大きく例えば数百μmもある
と均一性が悪くなり、製品となる炭素繊維強化炭
素材の強度低下の原因となる。そのため、できる
だけ粒径は細かくし、均一にすることが望まし
い。 また、本発明の高硬度炭素繊維強化炭素材で
は、マトリツクスは、バインダーおよび後述する
含浸材を炭化した炭素から構成されている。炭素
質マトリツクスの原料となるバインダーとして
は、熱硬化性のフエノール樹脂、フラン樹脂で
も、熱可塑性のピツチ等でも良い。バインダーの
炭化時に揮発する量を除いた残炭量100重量部に
対して、前述の炭素質粉末は、80〜120重量部添
加する。炭素質粉末が120重量部超では、プレス
成形時にマトリツクスの粘度があがり成形が困難
となる。また80重量部未満では、硬度の高い炭素
材ができない。 バインダーの量は、たとえば、フエノール樹脂
は、揮発分が約50%あるので混合時のバインダー
量としては、200重量部ピツチは、揮発分が約20
%あるので、混合時のバインダー量としては、
125重量部となる。 炭素繊維、炭素質粉末およびバインダーをプレ
ス成形等を用いて用途、使用目的等に必要な形状
に加熱成形する。 この時、炭素繊維、炭素質粉末とバインダーと
を混合、付着させる方法としては、粉末混合法、
プリプレグ法等いかなる方法でもよい。 前記成形体において、炭素繊維または炭素繊維
構造物は、20〜90重量%、好ましくは40〜80重量
%含有されることが望ましい。炭素繊維が20重量
%未満では、得られる炭素繊維強化炭素材の補強
繊維が少なすぎる為、強度が低くなる。一方90重
量%を越えた場合には、マトリツクスを形成する
バインダーの含有量が少なすぎる為、層間におけ
るせん断強度が低下し、炭素繊維の補強効果が充
分に発揮されない。 この成形体を、窒素、アルゴン等の非酸化性ガ
ス雰囲気中で炭化する。炭化処理の際の温度とし
ては800℃以上、1100℃以下が用いられ、保持時
間は約1時間である。この場合、炭化時の昇温速
度が早すぎるとマトリツクスを形成するバインダ
ーの熱分解による収縮と、ガス発生が激しくな
り、大きな亀裂が発生しやすくなる。そのため昇
温速度は、通常100℃/hr以下、好ましくは20
℃/hr以下とすることが望ましい。 このようにして炭化処理されて得られた最初の
中間体は、いまだ気孔率が大きく、高密度、高強
度の炭素繊維強化炭素材を得るためにさらに、こ
の中間体にピツチまたは炭化可能な樹脂等の含浸
剤を含浸する含浸処理を施し、ふたたびアルゴン
等の非酸化性ガス雰囲気中で炭化処理を施す。含
浸剤は炭化処理により、バインダーを炭化した炭
素とともにマトリツクスの一部を形成することに
なる。炭化処理の際の温度は、800℃以上、1100
℃以下が好ましい。含浸処理、炭化処理は、炭素
繊維強化炭素材の細孔がうまり、密度がほぼ一定
になるまで繰り返すことが望ましい。 以下、実施例に従つて、本発明を説明する。 [実施例] 実施例 1 フエノール樹脂を窒素中、1000℃で1時間炭化
した後、軟質粉砕機を使用し平均粒径10μmの炭
素質粉末とした。この炭素質粉末は、X線回折に
より測定したところ、d002=0.37nmであつた。 バインダーとして平均粒度10μm、軟化点240
℃のピツチ125重量部(揮発分量を除いた残炭量
では100重量部)と、上記の炭素質粉末100重量部
を混合したものと、ピツチ系炭素繊維を30mmに切
断したものを金型に入れ温度600℃、圧力100Kg/
cm2でプレス成形し120×120×8mmの板をつくつ
た。 このとき成形体の炭素繊維含有率が50%になる
ように前記混合物量を調整した。 この成形体を窒素雰囲気中にて10℃/hrの昇温
速度で1000℃まで昇温し、1時間保持する炭化処
理を行つた。さらに、この炭化した最初の中間体
に含浸用ピツチを真空下、200℃で含浸した後、
含浸処理を施した中間体を窒素雰囲気下にて10
℃/hrの昇温速度で1000℃まで昇温し含浸したピ
ツチを完全に炭化させた。続いて、前記と同様の
含浸、炭化工程をさらに3回繰り返して炭素繊維
強化炭素材を得た。 比較例 1 実施例1のフエノール樹脂を炭化した炭素質粉
末の代わりに、平均粒径10μmの生コークス粉末
(d002=0.35)を用いて、実施例1と同じ方法で
炭素繊維強化炭素材を得た。 実施例 2 バインダーのフエノール樹脂溶液200重量部
(揮発分量を除いた残炭量では100重量部)と、実
施例1で用いたフエノール樹脂を炭化した炭素質
粉末100重量部を混合し、これとPAN系炭素繊維
でロービングプリプレグを作つた。 このプリプレグを30mmに切断したものを金型に
入れ温度160℃、圧力50Kg/cm2でプレス成形し120
×120×8mmの板をつくつた。 このとき成形体の炭素繊維含有率が50%になる
ように前記混合溶液を水溶媒で希釈してプリプレ
グを調整した。 この成形体を窒素雰囲気中10℃/hrの昇温速度
で1000℃まで昇温し、1時間保持する炭化処理を
行つた。さらに、この炭化した最初の中間体に含
浸用ピツチを真空下、200℃で含浸した後、含浸
処理を施した中間体を窒素雰囲気下にて10℃/hr
の昇温速度で1000℃まで昇温し含浸したピツチを
完全に炭化させた。続いて、前記と同様の含浸、
炭化工程をさらに3回繰り返して炭素繊維強化炭
素材を得た。 比較例 2 実施例2のフエノール樹脂を炭化した炭素質粉
末の代わりに、平均粒度10μmの天然黒鉛粉末
(d002=0.345)を用いて、実施例2と同じ方法で
炭素繊維強化炭素材を得た。 比較例 3 現在、ガラス製造用に使用されている高密度カ
ーボン材についても、比較のため後述の性能評価
をおこなつた。結果を第1表に示す。 得られた炭素繊維強化炭素材について、摩耗試
験機を用いて下記条件による性能評価を行つた。
この時、炭素繊維強化炭素材の摩耗量は、ガラス
丸棒によつて削られた溝の深さによつて評価し
た。 また、曲げ強度は、JIS R 1601に準じて行つ
た。 [試験条件] 荷重:1.5Kg 相手材:ガラス丸棒 摺動幅:20mm 摺動回数:1000回 摺動速度:21m:sec 試験片40×20×8mm 試験結果を第1表に示す。
【表】
本発明の炭素繊維強化炭素材は、現在の高密度
カーボン材よりも強度が高くかつ炭素繊維強化炭
素材では硬度が高い。またガラス丸棒によつて削
られた溝の深さが浅いことより耐摩耗特性にすぐ
れていることがわかる。 [発明の効果] 本発明は、高密度カーボン材により高強度な炭
素繊維強化炭素材を使用し、かつ非常に高い硬度
をもつ炭素繊維強化炭素材を提供することにより
高温部材としてのカーボンの特性を持つたまま
で、ガラス製造用治具等に必要な耐摩耗特性をも
つた材料を製造することが出来る。
カーボン材よりも強度が高くかつ炭素繊維強化炭
素材では硬度が高い。またガラス丸棒によつて削
られた溝の深さが浅いことより耐摩耗特性にすぐ
れていることがわかる。 [発明の効果] 本発明は、高密度カーボン材により高強度な炭
素繊維強化炭素材を使用し、かつ非常に高い硬度
をもつ炭素繊維強化炭素材を提供することにより
高温部材としてのカーボンの特性を持つたまま
で、ガラス製造用治具等に必要な耐摩耗特性をも
つた材料を製造することが出来る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 補強用の炭素繊維と熱硬化性樹脂を炭化した
炭素質粉末を含有し、バインダーおよび含浸剤を
炭化してなるマトリツクスからなり、バインダー
の炭化時に揮発する量を除いた残炭量100重量部
に対して、熱硬化性樹脂を炭化したd002が0.36n
m以上の炭素質粉末80〜120重量部の割合で用い
て炭化した高硬度炭素繊維強化炭素材。 2 補強用の炭素繊維と、バインダーの炭化時に
揮発する量を除いた残炭量100重量部に対して熱
硬化性樹脂を炭化してなるd002が0.36nm以上の
炭素質粉末80〜120重量部の混合物を用いて加熱
成形した後、不活性ガス雰囲気中で800〜1100℃
で炭化した後、含浸炭化処理を施すことを特徴と
する高硬度炭素繊維強化炭素材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1336037A JPH03197359A (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 高硬度炭素繊維強化炭素材およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1336037A JPH03197359A (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 高硬度炭素繊維強化炭素材およびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03197359A JPH03197359A (ja) | 1991-08-28 |
| JPH0561225B2 true JPH0561225B2 (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=18295055
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1336037A Granted JPH03197359A (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 高硬度炭素繊維強化炭素材およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03197359A (ja) |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP1336037A patent/JPH03197359A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03197359A (ja) | 1991-08-28 |
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