JPH0576975B2 - - Google Patents

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JPH0576975B2
JPH0576975B2 JP26142885A JP26142885A JPH0576975B2 JP H0576975 B2 JPH0576975 B2 JP H0576975B2 JP 26142885 A JP26142885 A JP 26142885A JP 26142885 A JP26142885 A JP 26142885A JP H0576975 B2 JPH0576975 B2 JP H0576975B2
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Japan
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polyester
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acid
range
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JP26142885A
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JPS62121756A (ja
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Hidehiko Hashimoto
Koji Nagai
Akira Todo
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication of JPH0576975B2 publication Critical patent/JPH0576975B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、曲げ強度や曲げ剛性などの機械的特
性や耐熱性が優れ、かつ結晶化速度が改善された
エチレンテレフタレートを主構成単位とするポリ
エステルに関する。 〔従来の技術〕 従来、ポリエチレンテレフタレートなどのエチ
レンテレフタレートを主構成単位とする実質上線
状のポリエステルは、剛性、耐熱性、ガスバリヤ
ー性などの性質が優れており、フイルム、シー
ト、積層体、容器などの種々の形状の成形体用途
の素材として利用されているが、結晶化速度が遅
く、高速成形ができないという欠点がある。そこ
で、該ポリエステルの結晶化速度を向上させるた
めに成形金型温度を上げるなどの手段も採用され
ているが、樹脂の熱劣化や成形品に反りが生じる
などの欠点もある。そのため該ポリエステルの結
晶化速度を向上させ、曲げ剛性などの機械的特性
や耐熱性を向上させる目的で、当該ポリエステル
に種々の添加剤を配合する方法が提案されてい
る。これらの方法としては、該ポリエステルにタ
ルク、その他の種々の無機化合物を配合する方
法、脂肪族または芳香族カルボン酸の金属塩を配
合する方法、ポリアルキレングリコール、アルコ
キシポリアルキレングリコール、エチレン・(メ
タ)アクリル酸塩共重合体、不飽和ポリエステ
ル、ポリアミドなどの種々の重合体を配合する方
法も公知である。中でも、特公昭45−26225には
エチレンまたはスチレンとアクリル酸、メタクリ
ル酸などの塩との共重合体が提案され、特公昭55
−47058、同55−47059および特開昭59−15445に
は充填物質等、懸垂しているカルボキシル基
を有する有機重合体のナトリウム塩又はカリウム
塩および有機エステル、を配合する技術が提案
されている。また、特開昭56−145943、同56−
127655および同57−145145には、上記と同様の
共重合体塩及びポリアルキレングリコール又はそ
の誘導体を配合する技術が提案されている。さら
に特開昭58−76446や同57−8241には、所定のポ
リエーテルやエステルを配合する技術が提案され
ている。しかし、これらの添加剤を配合する方法
でも該ポリエステルの結晶化速度はかなり改善さ
れるものの、現在の高速成形性への要求を満足さ
せるに充分な結晶化速度の改善には至つていな
い。以上のような添加剤を配合しても十分な結晶
化速度が得られない理由は、ポリエステル分子の
低温での易動性が不足しているためと考えられ
る。すなわち、ポリエステルを急冷条件下で成形
を行うと、ポリエステル分子は短時間でガラス状
態となり分子の運動が凍結されるため、結晶化す
ることができず、その結果、十分な耐熱性や機械
的性質を具現できないものと推定される。このよ
うな考え方をもとに本発明者らはポリエステル分
子の低温での易動性を高めるための可塑剤として
のチオジエタノール化合物と結晶化促進剤〔本発
明の(C)成分〕を併用する技術を提案している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、従来のこの種のポリエステル組
成物においては、上記可塑剤として添加されてい
る低分子量有機化合物の多くが成形温度で揮発性
を有するため、成形時に蒸発して成形表面に再付
着するなどの問題点があつた。 〔問題点を解決するための手段〕 このため、本発明のポリエステル組成物は、エ
チレンテレフタレートを主構成単位とする実質上
線状のポリエステル(A)の100重量部に対して、下
記(b1)ないし(b2)の硫黄含有ポリエステル縮
合物(B)を0.1ないし15重量部の範囲および結晶化
促進剤(C)を0.05ないし15重量部の範囲で含有する
ことを特徴としている。 (b1) 一般式() (HY−R)2S () (ただし2個のRは炭素原子を2個以上有する
脂肪族、脂環族、芳香族およびそれらの組み合わ
せの群より選ばれる相同一又は異なる炭化水素基
を、2個のYは同一又は相異なつて酸素または硫
黄を示す)で示される化合物と有機ジカルボン酸
とから誘導される硫黄含有ポリエステル縮合物。 (b2) 前記一般式()で示される化合物と水酸
基を二個有する有機単量体との縮合物の群から
選ばれる化合物と有機ジカルボン酸とから誘導
される硫黄含有ポリエステル縮合物。 以下本発明を詳細に説明する。 〔(A)成分について〕 本発明のポリエステル組成物に配合されるポリ
エステル(A)は、エチレンテレフタレートを主構成
単位とする実質上線状のポリエステルである。該
ポリエステルのうちのエチレンテレフタレート構
成単位の含有量は70モル%以上、好ましくは80モ
ル%以上の範囲である。該ポリエステルを構成す
るジカルボン酸成分単位としては、テレフタル酸
成分単位以外に他の芳香族系ジカルボン酸成分単
位の少量を含有していても差しつかえない。テレ
フタル酸成分単位以外の他の芳香族系ジカルボン
酸成分単位として具体的にはイソフタル酸、フタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸などを例示するこ
とができる。該ポリエステルを構成するジオール
成分単位としては、エチレングリコール成分単位
以外に他のジオール成分単位の少量を含有してい
ても差しつかえない。エチレングリコール成分単
位以外の他のジオール成分単位として具体的に
は、プロピレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、シクロヘキサンジオール、シクロヘ
キサンジメタノール、1,4−ビス(β−ヒドロ
キシエトキシ)ベンゼン、1,3−ビス(β−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2−ビス(4
−β−ヒドロキシエトキシフエニル)プロパン、
ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフエニル)ス
ルホン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)メタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プ
ロパンなどの炭素原子数が3ないし20のジオール
成分単位および分子量が300ないし10000のポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコールなどのポリアルキ
レングリコール単位を例示することができる。ま
た該ポリエステルには、前記芳香族系ジカルボン
酸成分単位および前記ジオール成分単位の他に必
要に応じて多官能性化合物の少量を含有していて
も差しつかえない。多官能性化合物成分単位とし
て具体的には、トリメリツト酸、トリメシン酸、
ピロメリツト酸、3,3′,5,5′−テトラカルボ
キシジフエニルなどの芳香族系多塩基酸、ブタン
テトラカルボン酸などの脂肪族系多塩基酸、フロ
ログルシン、1,2,4,5−テトラヒドロキシ
ベンゼンなどの芳香族系ポリオール、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトールなどの脂肪族系ポリ
オール、酒石酸、リンゴ酸などのオキシポリカル
ボン酸などを例示することができる。 また該ポリエステルには、前記芳香族系ジカル
ボン酸成分単位、前記ジオール成分単位、前記多
官能性化合物の他にp−ヒドロキシ安息香酸など
のオキシカルボン酸化合物を少量含有していても
差しつかえない。 該ポリアルキレンテレフタレートの構成成分の
組成は、テレフタル酸成分単位の含有率が通常は
40ないし51モル%、好ましくは43ないし50.5モル
%の範囲にあり、テレフタル酸成分単位以外の芳
香族系ジカルボン酸成分単位の含有率が通常0な
いし10モル%、好ましくは0ないし7モル%の範
囲にあり、エチレングリコール成分単位の含有率
が通常は35ないし51モル%、好ましくは40ないし
50.5モル%の範囲にあり、エチレングリコール成
分単位以外のジオール成分単位の含有率が通常は
0ないし15モル%、好ましくは0ないし10モル%
の範囲および多官能性化合物成分単位の含有率が
通常0ないし10モル%、好ましくは0ないし8モ
ル%の範囲にある。また、該ポリエステルの極限
粘度〔η〕(p−クロロフエノール溶液中で50℃
で測定した値)は通常0.45ないし2.0dl/g、好
ましくは0.50ないし1.8dl/gの範囲であり、融
点は通常は180ないし280℃、好ましくは200ない
し270℃の範囲であり、ガラス転移温度は通常は
40ないし140℃、好ましくは50ないし120℃の範囲
である。 〔(B)成分について〕 本発明のポリエステル組成物に配合される化合
物(B)は前記(b1)ないし(b2)の群から選ばれる
硫黄含有ポリエステル縮合物であり、各単独のほ
か、それらの二種を共に用いてもよい。 ここで一般式(HY−R)2Sで示される化合物
において、Rは炭素原子を2個以上有する脂肪
族、脂環族、芳香族およびそれらの組合せの群か
ら選ばれる炭化水素基であり、2個のRは相同一
又は異なつていてもよい。脂肪族炭化水素基とし
ては、通常炭素数2ないし10、好ましくは炭素数
2ないし6で、連鎖状のみならず分岐状のものも
含まれる。脂環族炭化水素基としては、好ましく
は炭素数10以下のもので、炭素数4ないし6のも
のがとくに好ましく、環にアルキル基が置換して
いてもよい。また芳香族炭化水素基はベンゼン核
に低級アルキル基が1個以上置換していてもよ
い。Rは、これらの炭化水素基の任意の組合せで
もよい。またYは酸素又は硫黄を示し、2個のY
は相ことなつていてもよい。 一般式(HY−R)2Sで示される化合物として
は、具体的にはチオジエタノール、チオジプロパ
ノール、チオジブタノール、2−ヒドロキシプロ
ピルスルフイド、チオジシクロヘキサノール、チ
オジシクロペンタノール、チオジフエノール、2
−メチルカプトエチルスルフイド、チオジベンジ
ルアルコール、チオジオフエノールなどを挙げる
ことができる。 前記一般式()で示される化合物と縮合して
縮合物(b1)を形成する有機ジカルボン酸として
は、広く脂肪族有機ジカルボン酸、芳香族有機ジ
カルボン酸、脂環族有機ジカルボン酸などの有機
ジカルボン酸を用いることができる。脂肪族有機
ジカルボン酸としては、好ましくは炭素数2ない
し20のもので、例えばアジピン酸、セバチン酸又
はこれらの異性体を挙げることができる。また芳
香族有機ジカルボン酸としては、例えばフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、などを挙げる
ことができる。脂環族有機ジカルボン酸として
は、例えばシクロヘキサンジカルボン酸などを用
いることができる。 前記一般式()で示される化合物と縮合して
縮合物(b2)を形成するための第1段階として、
前記()で示される化合物と縮合する有機単量
体としては、アルコール性又はフエノール性水酸
基を二個有するものである。この場合、該単量体
の一分子中に二個のアルコール性水酸基を有して
もよく、同様に二個のフエノール性水酸基を有し
てもよく、さらに一分子中にアルコール性水酸基
と一個のフエノール性水酸基を有するものでもよ
い。 これらの有機単量体としては、前記一般式
()で示される化合物自体のほか、後に列記す
るエチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリテトラメチレングリコールなどの
アルキレングリコール類、ハイドロキノン、レゾ
ルシン、ビスフエノールAの如き二価ビフエノー
ル類、p−メチロールフエノール、m−メチロー
ルフエノール、サリシルアルコールの如きヒドロ
キシアルキルフエノール類、ジヒドロキシシクロ
アルカン類などを挙げることができる。 さらに第2段階として、第1段階で生成した化
合物とさらに縮合して縮合物(b2)を形成する有
機ジカルボン酸としては、縮合物(b1)を形成す
るのに使用したものと同様の有機ジカルボン酸で
良い。 ポリエステル(A)の100重量部に対する化合物(B)
の配合割合は、0.1ないし15重量部であることが
必要であり、好ましくは0.5ないし10重量部であ
る。化合物(B)の配合割合が前記範囲より少ないと
ポリエステル分子の低温易動性が改善されず、逆
に多いと機械的性質が劣るようになる。 〔(C)成分について〕 本発明のポリエステル組成物に配合される結晶
化促進剤(C)としては、公知のものがいずれも使用
しうる。例えば、タルク、クレーなどの固体無機
化合物、カプロン酸、ステアリン酸、モンタン
酸、安息香酸、テレフタル酸などの有機カルボン
酸の塩、例えばナトリウム、カリウム塩、懸垂し
ているカルボキシル基を有する有機重合体、例え
ばオレフインまたは芳香族オレフインと、アクリ
ル酸またはメタクリル酸または無水マレイン酸な
どの不飽和カルボン酸化合物との共重合体の金属
塩を挙げることができる。これらはもちろん混合
して用いても良い。またこれらの結晶化促進剤の
中では芳香族オレフインとα,β不飽和カルボン
酸との共重合体の金属塩が特に好ましい。 また、さらに好ましくは、イオン性ランダム共
重合体が使用される。このランダム共重合体は、
下記(C1)、(C2)および(C3)の3つの成分単
位から成るかあるいはさらに(C4)の成分単位
が加わつた4つの成分単位から成る。 (C1)成分単位はモノオレフイン成分単位で
あり、共重合体中で50〜99.8モル%、好ましくは
60〜99モル%を占める。(C1)成分単位を形成す
るモノオレフインとしては、炭素数2〜12のα−
オレフインあるいはスチレン、炭素原子数4以下
の低級アルキル基で置換されたスチレンが好まし
く用いられる。それらの例としては例えばエチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4
−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペン
テン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン
等のα−オレフイン、スチレン、α−メチルスチ
レン、o−ビニルトルエン、m−ビニルトルエ
ン、p−ビニルトルエンの如きスチレン又は置換
スチレンを例示することができる。 (C2)成分単位はアクリル酸又はメタクリル
酸成分単位であり、共重合体中で0.2〜50モル%、
好ましくは1〜40モル%を占める。(C2)成分単
位はアクリル酸および/またはメタクリル酸から
形成される。 (C3)成分単位はアクリル酸塩又はメタクリ
ル酸塩成分単位であり、共重合体中の0.2〜50モ
ル%、好ましくは1〜40モル%を占める。(C3
成分単位はアクリル酸塩および/またはメタクリ
ル酸塩から形成される。アクリル酸塩およびメタ
クリル酸塩としては例えばアクリル酸又はメタク
リル酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、
亜鉛塩などが好ましく用いられ、たとえば、アク
リル酸リチウム、アクリル酸ナトリウム、アクリ
ル酸カリウム、アクリル酸マグネシウム、アクリ
ル酸カルシウム、アクリル酸バリウム、アクリル
酸亜鉛、メタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸
カリウム、メタクリル酸マグネシウム、メタクリ
ル酸カルシウム、メタクリル酸バリウム、メタク
リル酸亜鉛などを例示することができる。 (C4)成分単位はアクリル酸アルキル又はメ
タクリル酸アルキル成分単位であり、共重合体中
に50モル%以下、好ましくは40モル%以下の割合
で占めることができる。アクリル酸アルキル又は
メタクリル酸アルキルとしては、例えばアクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸ブチルなどを例示することができる。上
記イオン性ランダム共重合体のうち、脂肪族系イ
オン性ランダム共重合体は190℃、2160g荷重で
のメルトインデツクスが好ましくは0.1ないし100
であり、より好ましくは0.5ないし50の範囲にあ
る。該脂肪族系イオン性ランダム、共重合体の
Vicat軟化点は、20〜150℃好ましくは40ないし
100℃の範囲である。該脂肪族系イオン性ランダ
ム共重合体は、通常の高圧ラジカル重合技術によ
り製造できる。これらの共重合体として市販品も
使用することができ、ハイミランH1554、
H1555、H1601、H1605、H1650、H1652、
H1706、H1707、H1855、H1856(三井デユポン
ケミカル社製)などが例示される。 また、上記イオン性ランダム共重合体のうち、
芳香族系イオン性ランダム共重合体は、ゲルパー
ミエーシヨンクロマトグラフイー(GPC)で測
定した数平均分子量(n)が好ましくは1000な
いし300000であり、より好ましくは2000ないし
200000の範囲にある。また分子量分布は好ましく
は1.2〜15であり、より好ましくは1.5ないし10の
範囲にある。該芳香族系イオン性ランダム共重合
体の数平均分子量又は分子量分布が前記範囲を外
れた場合には、いずれの場合にも該イオン性共重
合体を配合する目的が薄らぐ傾向が強くなる。 本発明に用いられる上記芳香族系イオン性ラン
ダム共重合体の軟化点は150ないし260℃、好まし
くは190ないし240℃の範囲である。 本発明に用いられる芳香族系イオン性ランダム
共重合体中の(メタ)アクリル酸成分単位(C2
の含有率をx1モル%とし、(メタ)アクリル酸塩
成分単位(C3)の含有率をx2モル%とすると、
本発明で用いられる上記芳香族系イオン性ランダ
ム共重合体は通常一般式 x2−0.3x1≦16 好ましくは x2−0.3x1≦14 なる関係を満足する。 さらに、本発明で用いられる芳香族イオン性ラ
ンダム共重合体は、常温の溶剤中で16時間撹拌後
に溶解した量をg/(100ml溶剤)で示した値と
して、メタノールに対しては通常2ないし20g/
100ml、好ましくは3ないし15g/100ml、水に対
しては通常0.1g/100ml以下の範囲の溶媒可溶性
を示す。 本発明で用いられる芳香族系イオン性ランダム
共重合体は、例えば次下に示す方法によつて製造
することができる。すなわち、前記スチレン又
は、低級アルキル基置換スチレンからなる芳香族
単量体前記(メタ)アクリル酸及び必要に応じて
前記(メタ)アクリル酸エステルからなる単量体
混合物を、水中に分散剤及び重合開始剤の存在下
に懸濁させ、通常50ないし100℃の温度で撹拌下
に共重合を実施する。共重合反応の際の単量体混
合物の水に対する割合は、水100重量部に対して
通常は10ないし50重量部、好ましくは15ないし40
重量部の範囲である。分散剤としてはゼラチン、
ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポ
リビニルアルコールが好適に使用され、その使用
割合は単量体混合物100重量部に対して通常は0.1
ないし2.0重量部、好ましくは0.2ないし1.5重量部
の範囲である。また、重合開始剤としては過酸化
ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル、過酸
化ジウロイルが好適に使用され、その使用割合は
単量体混合物100重量部に対して通常は0.1ないし
2.0重量部、好ましくは0.2ないし1.5重量部の範囲
である。重合反応後に生成した共重合体を別分
離した後、水洗乾燥することにより共重合体が得
られる。該共重合体をベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの溶媒に溶解した溶液に塩基性水溶液を
50ないし150℃の温度で水を共沸除去させながら
作用させることにより、該共重合体中の(メタ)
アクリル酸成分単位を部分的に中和することによ
つて本発明で用いられるイオン性ランダム共重合
体を生成することができる。その際の中和率は通
常は30ないし100モル%、好ましくは50ないし75
モル%の範囲で調節し、かつ該(メタ)アクリル
酸成分単位(C2)の含有率が前記の範囲とする
ことが好ましい。また、共重合反応で得られた共
重合体粉末と塩基との混合物を押出機などで溶融
混練条件下に処理し、その際の中和率が前記の範
囲となるように調節し、かつ(メタ)アクリル酸
塩成分単位(C2)が前記範囲となるように中和
することによつても本発明で用いられる芳香族系
イオン性ランダム共重合体が得られる。 以上のような結晶化促進剤(C)はポリエステル(A)
100重量部に対して0.05〜15重量部、好ましくは
0.1〜10重量部配合される。配合量が0.05重量部
より少ないと添加剤による結晶化促進効果が充分
ではなく、15重量部より多いと組成物の機械的性
質が悪くなる。 〔他の配合成分〕 本発明のポリエステルには、その実用性を損な
わない範囲で、従来からポリエステルに配合され
ている種々の強化充填剤を配合することができ
る。たとえば珪藻土、炭酸カルシウム、シリカ、
シリカアルミナ、アルミナ、炭素マイカ、酸化チ
タン、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維など
の強化充填剤を配合することができる。この強化
充填剤の配合割合は0ないし100重量部、好まし
くは20〜80重量部の範囲である。 さらに本発明のポリエステルには、その実用性
を損なわない範囲で、従来からポリエステルに配
合されている種々の配合剤または添加剤を配合す
ることもできる。たとえば、エステル(ポリエス
テルも含む)系やエーテル(ポリエーテルも含
む)系などの各種可塑剤、滑剤、界面活性剤、ペ
ンタエリスリトール、トリメリツト酸、ピロメリ
ツト酸などの増粘剤、難燃剤、紫外線安定剤、酸
化防止剤、離型剤、着色剤などを例示することが
できる。これらの配合剤または添加剤の配合割合
は適宜である。 さらにまた、他の各種重合体、例えば、ポリオ
レフイン、オレフイン系共重合体またはこれらの
変性ポリマー、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ
カーボネート、ポリアセタール、ポリスルホン、
ポリフエニレンオキシド、フツ素樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂などを配合してもよい。 本発明のポリエステル組成物は、各必須成分か
らなる重合体の混合物および必要に応じて配合剤
および添加剤を混合し、従来から公知の方法に従
つて溶融混練することによつて得ることができ
る。 〔実施例〕 次に、本発明を実施例によつて具体的に説明す
る。 なお、実施例においてポリエステル組成物の成
形および評価は次の方法で行つた。 プレス成形 乾燥したポリエステル組成物をプレス成形機
(成形温度:290℃)により15cm×10cm×0.2cmの
形状からなる急冷プレスシートを作製した。 射出成形 東芝機械(株)製射出成形機モデルIS−35Pを用い
て、金型温度70℃の条件で厚さ0.2cmの曲げ試験
用試料を作製した。 曲げ試験 プレスシートより切削した幅1.27cm、長さ6.35
cmの短冊状試験片または同一形状の射出成形試験
片をインストロン社製引張試験機モデル1122を用
いて23℃、クロスヘツドスピード5mm/分の条件
で行つた。 結晶化速度としての適性 プレスシートまたは射出成形試料より切削した
幅1.27cm、長さ2cmの短冊状試験片を用いて、デ
ユポン社製ダイナミツクメカニカルアナライザ
ー・モデル981型により弾性率の温度依存性を測
定した。100℃での弾性率(E100)と30℃での弾
性率(E30)との比E100/E30を結晶化速度として
の適性を表す指標とした。即ちこの値が大きいほ
ど結晶化速度が向上し、ブレンド物として優れた
ものとなる。 また、ポリエステル組成物の成分の1つである
可塑剤の耐熱性および揮発性の評価を次の方法で
行なつた。 耐熱性および揮発性(Tm、Td0、Td5、加熱に
よる重量減少の測定) 示差熱量分析計(DSCと略す。パーキンエル
マー社製型を使用)を用いてTm(融点)を測
定した。また熱重量分析計(TGAと略す。パー
キンエルマー社製型を使用)を用いてTd0(重
量減少開始温度)、Td5(5%重量減少温度)およ
び156℃で3時間保持した場合の重量減少率を測
定した。この重量減少率は可塑剤の揮発性の尺度
となるものである。またTm、Td0およびTd5は、
可塑剤の耐熱性を示すものである。 実施例および比較例において使用した硫黄含有
ポリエステル縮合物(B成分)および結晶化促進
剤(C成分)を次に示した。 第1表にB成分として使用したB−1〜B−5
の構造および物性を示す。なお第1表においてチ
オジエタノール・アジピン酸ポリエステルB−1
は次のようにして合成した。撹拌機の付いた500
mlml反応器にチオジエタノール16.7g、トルエン
100ml、ピリジン200mlを仕込み、窒素雰囲気で撹
拌しながら0℃に冷却した。次にアジピン酸クロ
リド25g、トルエン50mlを滴下ロートを用いて約
30分間で滴下し、0℃で1時間、室温下で3時間
反応を行つた。反応混合物を水洗したのち、減圧
下で溶媒を留去した。生成物をアセトン/ヘキサ
ン(8/2)混合溶媒を用いて再結晶を行い精製
した。収量28g(収率88%) 上記例に従い、B2〜B5の各種硫黄含有ポリエ
ステルを合成した。 また、第2表に成分(C)として使用したC−1〜
C−6の組成および物性を示した。
【表】
【表】
【表】
【表】 実施例1〜9および比較例1〜5 極限粘度0.65dl/g(o−クロルフエノール溶
液25℃)のポリエチレンテレフタレート(A成
分)と各種硫黄含有ポリエステル化合物(B成
分、第1表参照)および結晶化促進剤(C成分、
第2表参照)とを第3表に示す割合でドライブレ
ンドした後、20mmφ押出機(ダルメージタイプス
クリユー、ガラス繊維を配合した場合はフルフラ
イトタイプスクリユー、L/D=28)を用いて溶
融混合した。このようにして得られたポリエステ
ル組成物の物性を調べた結果を第3表に示した。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレンテレフタレートを主構成単位とする
    実質上線状のポリエステル(A)の100重量部に対し
    て、下記(b1)ないし(b2)の群から選ばれる硫
    黄含有ポリエステル縮合物(B)を0.1ないし15重量
    部の範囲、および結晶化促進剤(C)を0.05ないし15
    重量部の範囲で含有することを特徴とするポリエ
    ステル組成物。 (b1) 一般式() (HY−R)2S () (ただし2個のRは炭素原子を2個以上有する
    脂肪族、脂環族、芳香族およびそれらの組み合わ
    せの群より選ばれる相同一又は異なる炭化水素基
    を、2個のYは同一又は相異なつて酸素または硫
    黄を示す)で示される化合物と有機ジカルボン酸
    とから誘導される硫黄含有ポリエステル縮合物。 (b2) 前記一般式()で示される化合物と水酸
    基を二個有する有機単量体との縮合物の群から
    選ばれる化合物と有機ジカルボン酸とから誘導
    される硫黄含有ポリエステル縮合物。
JP26142885A 1985-11-22 1985-11-22 ポリエステル組成物 Granted JPS62121756A (ja)

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WO2024004741A1 (ja) * 2022-06-29 2024-01-04 学校法人神奈川大学 高分子化合物及びその分解方法、その高分子化合物を含むプラスチック製品、繊維強化プラスチックとそれに含まれる繊維を回収する方法、並びにポリエステル、ポリウレタン又はポリカーボナートの製造方法

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