JPH0579077B2 - - Google Patents
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- JPH0579077B2 JPH0579077B2 JP1147420A JP14742089A JPH0579077B2 JP H0579077 B2 JPH0579077 B2 JP H0579077B2 JP 1147420 A JP1147420 A JP 1147420A JP 14742089 A JP14742089 A JP 14742089A JP H0579077 B2 JPH0579077 B2 JP H0579077B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibiotic
- culture
- methanol
- soluble
- nitrogen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
Description
〔技術分野〕
本発明は、新規抗生物質RK−634並びにその
製造法と、RK−634を有効成分とする農園芸用
殺菌剤に関する。 〔発明の背景〕 従来、農園芸用殺菌剤として銅剤、水銀剤、砒
素剤の如き重金属化合物や有機塩素系薬剤、有機
リン酸系薬剤等が用いられてきたが、これらはい
ずれも動物や人体に有害で、土壌に対する汚染が
あつたり、自然界に残留して長時間動・植物に作
用し、これら薬剤による環境汚染が重大な社会問
題となり、その使用が禁止ないしは制限されてい
る現状にある。しかしながら、稲の主要病害をは
じめとする各種植物病害は、対象薬剤の減少や耐
性菌の出現に伴つて増加の傾向を示しており、そ
の対策として対象病害に著効を示し、且つ安全性
の高い新たな農薬の開発が強く望まれている。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、各種植物病害に有効な新規抗
生物質とその製造法に提供することにある。更
に、本発明の目的は、上記抗生物質を有効成分と
する農園芸用殺菌剤を提供することにある。 〔発明の構成〕 本発明の抗生物質RK−634は、後述の理化学
的性質を有する文献未載の新規な抗生物質であ
り、キユウリ灰色かび病、キユウリ炭疽病等の各
種植物病害に対して優れた防除効果を奏し、且つ
植物体に何ら薬害を及ぼさず、その旋用にあたり
人体に何らの影響を与えない優れた農園芸用殺菌
剤である。 以下に、本発明を詳細に説明する。 <抗生物質RK−634の製造> (使用する微生物) 本発明の抗生物質RK−634を生産する微生物
はストレプトミセス(Streptomyces)属に属す
る抗生物質RK−634の生産能を有する菌種であ
る。その一例として、ストレプトミセス・エスピ
ー・RK−634(Streptomyces sp.RK−634)(以
下“RK−634株”と称する。) を挙げることができ、該微生物は、上記の特性を
有し、本発明の抗生物質RK−634を有利に生産
するものであり、本発明の製造法に有効に利用し
得るものである。 また、上記RK−634株の自然的及び人工的変
異株は勿論、ストレプトミセス属に属する菌種で
後述の抗生物質RK−634の生産能を有する微生
物はすべて本発明方法において使用することがで
きる。 上記RK−634株は、沖縄県名護市で採取され
た土壌中より分離された土壌放線菌であり、工業
技術院微生物工業技術研究所に平成元年6月3日
付寄託され、その微生物受託番号は、微工研菌寄
第10771号(FERM P−10771)である。 RK−634株は、次の菌学的性質を有する。 1 形態的特徴 本菌株、RK−634株を1%イーストエキスト
ラクト、1%グルコースを含む液体培地で培養
し、この菌体を6N塩酸110℃18時間加水分解した
ものの薄層クロマトグラフイーでは、L,L−ジ
アミノピメリン酸を検出した。寒天平板上に発育
したものの電子顕微鏡観察では、気菌系は直状を
呈し灰色で、胞子は表面が平滑で円筒状である。 2 各種培地上における生育状態(27℃、20日間
培養、色調はデイスクリプテイブ・カラー・ネ
ームズ・デイクシヨナリ(Descriptive Color
Names Dictionary)による) 1 スターチ・イーストエキス寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:5ih(リードグレイ) 可溶性色素:な し 2 イーストエキス・モルトエキス寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:7dc(ダークピンク) 可溶性色素:な し 3 オートミール寒天培地 発 育:不 良 気 菌 糸:な し 可溶性色素:な し 4 蔗糖無機塩類寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:5fe(アツシユ) 可溶性色素:な し 5 蔗糖硝酸塩寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:3dc(ナチユラル) 可溶性色素:な し 6 グルコース・アスパラギン寒天培地 発 育:普 通 気 菌 糸:普 通 気菌糸色調:2ba(パール) 可溶性色素:な し 7 グリセロール・アスパラギン寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:3ba,5dc(パール、グレイ) 可溶性色素:な し 8 栄養寒天培地 発 育:不 良 気 菌 糸:な し 可溶性色素:な し 9 チロシン寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:c(グレイ) 可溶性色素:暗褐色 10 ペプトン・イーストエキス・鉄寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:な し 可溶性色素:な し 3 糖の利用 D−グルコース 利用する D−キシロース 〃 L−アラビノース 〃 D−マンニトール 〃 イノシトール 〃 ラフイノース 疑わしい シユクロース 〃 D−フラクトース 利用しない 4 その他の生理的性質 本菌株は澱粉の加水分解、脱脂乳の凝固化と液
化、メラニンの形成の反応は陽性であり、ゼラチ
ンの液化、可溶性色素の形成の反応は陰性であ
る。 以上のことから、本菌はストレプトミセスに属
することは明らかであり、これらの性質をバージ
イズ・マニユアル・オブ・デターミネイテイブ・
バクテリオロジイ(Bergey's Manual of
Determi native Bacteriorogy)記載のもので検
索すると、最も近縁のものは、ストレプトミセ
ス・アンテイバイオテクス(Streptomyces
antibioticus)、ストレプトミセス・ノボリトエン
シス(Streptomyces noboritoensis)である。 (培養法及び精製法) 本発明の抗生物質RK−634を得るに当つては、
ストレプトミセス属に属する上記抗生物質生産菌
を、抗生物質を生産する通常の方法で培養するこ
とができる。培養の形態は、液体培養でも固体培
養でもよく、工業的に有利に培養するためには、
前記生産菌の胞子懸濁液又は培養液を培地に接種
し、通気攪拌培養を行えばよい。 培地の栄養源としては特に限定されることはな
く、微生物の培養に通常用いられる炭素源、窒素
源その他を培地中に含有させることができる。炭
素源としては、澱粉、デキストリン、グリセリ
ン、グルコース、シユークロース、ガラクトー
ス、イノシトール、マンニトールなどが、また窒
素源としては、ペプトン、大豆粉、肉エキス、米
ぬか、麩、尿素、コーンステイープリカー、アン
モニウム塩、硝酸塩、その他の有機または無機の
窒素化合物が用いられる。その他、無機塩類、た
とえば食塩、燐酸塩類、カリウム、カルシウム、
亜鉛、マンガン、鉄等の金属塩類を適宜に添加し
てもよく、必要に応じて消泡剤として、動、植、
鉱物油等を添加してもよい。培養温度、培養時間
等の培養条件は使用菌の発育に適し、しかもRK
−634の生産が最高となるような条件が選ばれる。
たとえば、培地のPHは4〜9、特に中性付近がよ
く、培養の適温は25〜35℃程度がよい。しかし、
これらの培養組成物、培地の水素イオン濃度、培
養温度、攪拌条件などの培養条件は使用する菌株
の種類や、外部の条件などに応じて好ましい結果
が得られるように適宜調節されるべきであること
はいうまでもない。このようにして得られる培養
物から、RK−634を得るには、代謝産物を採取
するのに通常用いられる手段を適宜に利用して採
取し得る。たとえば、RK−634と不純物との溶
解度差を利用する手段、イオン結合力の差を利用
する手段、吸着親和力の差を利用する手段、分子
量の差を利用する手段のいずれも、それぞれ単
独、又は、適宜組合せて、あるいは反復して使用
される。具体的には、RK−634は、培養濾液に
その大部分が存在する。その培養液を各種のイオ
ン交換クロマトグラフイー、ゲル濾過クロマトグ
ラフイー、吸着クロマトグラフイー、液体クロマ
トグラフイー、セルロース分配クロマトグラフイ
ー等を組合せて精製すると、RK−634及びその
他の活性成分を含む画分が得られる。この画分を
凍結乾燥して得られた粉末を更に高速液体クロマ
トグラフイー(たとえば、ヌクレオジル5C18、50
%メタノールの系で展開)により精製し、RK−
634の精製白粉粉末を得る。 こうして得られたRK−634の理化学的性質及
び生物学的性質は次のとおりである。 <抗生物質RK−634の理化学的性質及び生物学
的性質> 形 状: 白色粉末 分解点: 129〜131℃ 元素分析:炭素61.28% 水素9.15% 窒素 3.37% C63H111N3O20として計算値 炭素61.49% 水素9.09% 窒素 3.41% 分子量: 1229 HR−FABMS(M+H)+m/z;
1230,7890 比旋光度;〔α〕20 D=15.1°(c0.34メタノール) 紫外線吸収スペクトル:λMcOH nax(E1% 1cm) (第1図に示す) 227肩(228),232(241),240肩
(168) 赤外線吸収スペクトル:KBr中(第2図に示
す) 990,1060,1120,1180,1250,
1290,1370,1455,1600,1630,
1710〜20,2930〜70,3400cm-1 溶解性: メタノールに可溶、アセトンに僅
溶、水、クロロホルム、酢酸エチル
に難溶 呈色反応:陽性;レミユー、過ヨウ素酸−ベン
ジジン、坂口 凝陽性; ニンヒドリン(黄色) 塩基性、酸性、中性の区別:塩基性物質 pKa′;4.9(70%メチルセロソルブ中) 抵菌スペクトル:通常の寒天平板希釈法による
検定を行つた。
製造法と、RK−634を有効成分とする農園芸用
殺菌剤に関する。 〔発明の背景〕 従来、農園芸用殺菌剤として銅剤、水銀剤、砒
素剤の如き重金属化合物や有機塩素系薬剤、有機
リン酸系薬剤等が用いられてきたが、これらはい
ずれも動物や人体に有害で、土壌に対する汚染が
あつたり、自然界に残留して長時間動・植物に作
用し、これら薬剤による環境汚染が重大な社会問
題となり、その使用が禁止ないしは制限されてい
る現状にある。しかしながら、稲の主要病害をは
じめとする各種植物病害は、対象薬剤の減少や耐
性菌の出現に伴つて増加の傾向を示しており、そ
の対策として対象病害に著効を示し、且つ安全性
の高い新たな農薬の開発が強く望まれている。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、各種植物病害に有効な新規抗
生物質とその製造法に提供することにある。更
に、本発明の目的は、上記抗生物質を有効成分と
する農園芸用殺菌剤を提供することにある。 〔発明の構成〕 本発明の抗生物質RK−634は、後述の理化学
的性質を有する文献未載の新規な抗生物質であ
り、キユウリ灰色かび病、キユウリ炭疽病等の各
種植物病害に対して優れた防除効果を奏し、且つ
植物体に何ら薬害を及ぼさず、その旋用にあたり
人体に何らの影響を与えない優れた農園芸用殺菌
剤である。 以下に、本発明を詳細に説明する。 <抗生物質RK−634の製造> (使用する微生物) 本発明の抗生物質RK−634を生産する微生物
はストレプトミセス(Streptomyces)属に属す
る抗生物質RK−634の生産能を有する菌種であ
る。その一例として、ストレプトミセス・エスピ
ー・RK−634(Streptomyces sp.RK−634)(以
下“RK−634株”と称する。) を挙げることができ、該微生物は、上記の特性を
有し、本発明の抗生物質RK−634を有利に生産
するものであり、本発明の製造法に有効に利用し
得るものである。 また、上記RK−634株の自然的及び人工的変
異株は勿論、ストレプトミセス属に属する菌種で
後述の抗生物質RK−634の生産能を有する微生
物はすべて本発明方法において使用することがで
きる。 上記RK−634株は、沖縄県名護市で採取され
た土壌中より分離された土壌放線菌であり、工業
技術院微生物工業技術研究所に平成元年6月3日
付寄託され、その微生物受託番号は、微工研菌寄
第10771号(FERM P−10771)である。 RK−634株は、次の菌学的性質を有する。 1 形態的特徴 本菌株、RK−634株を1%イーストエキスト
ラクト、1%グルコースを含む液体培地で培養
し、この菌体を6N塩酸110℃18時間加水分解した
ものの薄層クロマトグラフイーでは、L,L−ジ
アミノピメリン酸を検出した。寒天平板上に発育
したものの電子顕微鏡観察では、気菌系は直状を
呈し灰色で、胞子は表面が平滑で円筒状である。 2 各種培地上における生育状態(27℃、20日間
培養、色調はデイスクリプテイブ・カラー・ネ
ームズ・デイクシヨナリ(Descriptive Color
Names Dictionary)による) 1 スターチ・イーストエキス寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:5ih(リードグレイ) 可溶性色素:な し 2 イーストエキス・モルトエキス寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:7dc(ダークピンク) 可溶性色素:な し 3 オートミール寒天培地 発 育:不 良 気 菌 糸:な し 可溶性色素:な し 4 蔗糖無機塩類寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:5fe(アツシユ) 可溶性色素:な し 5 蔗糖硝酸塩寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:3dc(ナチユラル) 可溶性色素:な し 6 グルコース・アスパラギン寒天培地 発 育:普 通 気 菌 糸:普 通 気菌糸色調:2ba(パール) 可溶性色素:な し 7 グリセロール・アスパラギン寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:3ba,5dc(パール、グレイ) 可溶性色素:な し 8 栄養寒天培地 発 育:不 良 気 菌 糸:な し 可溶性色素:な し 9 チロシン寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:豊 富 気菌糸色調:c(グレイ) 可溶性色素:暗褐色 10 ペプトン・イーストエキス・鉄寒天培地 発 育:良 好 気 菌 糸:な し 可溶性色素:な し 3 糖の利用 D−グルコース 利用する D−キシロース 〃 L−アラビノース 〃 D−マンニトール 〃 イノシトール 〃 ラフイノース 疑わしい シユクロース 〃 D−フラクトース 利用しない 4 その他の生理的性質 本菌株は澱粉の加水分解、脱脂乳の凝固化と液
化、メラニンの形成の反応は陽性であり、ゼラチ
ンの液化、可溶性色素の形成の反応は陰性であ
る。 以上のことから、本菌はストレプトミセスに属
することは明らかであり、これらの性質をバージ
イズ・マニユアル・オブ・デターミネイテイブ・
バクテリオロジイ(Bergey's Manual of
Determi native Bacteriorogy)記載のもので検
索すると、最も近縁のものは、ストレプトミセ
ス・アンテイバイオテクス(Streptomyces
antibioticus)、ストレプトミセス・ノボリトエン
シス(Streptomyces noboritoensis)である。 (培養法及び精製法) 本発明の抗生物質RK−634を得るに当つては、
ストレプトミセス属に属する上記抗生物質生産菌
を、抗生物質を生産する通常の方法で培養するこ
とができる。培養の形態は、液体培養でも固体培
養でもよく、工業的に有利に培養するためには、
前記生産菌の胞子懸濁液又は培養液を培地に接種
し、通気攪拌培養を行えばよい。 培地の栄養源としては特に限定されることはな
く、微生物の培養に通常用いられる炭素源、窒素
源その他を培地中に含有させることができる。炭
素源としては、澱粉、デキストリン、グリセリ
ン、グルコース、シユークロース、ガラクトー
ス、イノシトール、マンニトールなどが、また窒
素源としては、ペプトン、大豆粉、肉エキス、米
ぬか、麩、尿素、コーンステイープリカー、アン
モニウム塩、硝酸塩、その他の有機または無機の
窒素化合物が用いられる。その他、無機塩類、た
とえば食塩、燐酸塩類、カリウム、カルシウム、
亜鉛、マンガン、鉄等の金属塩類を適宜に添加し
てもよく、必要に応じて消泡剤として、動、植、
鉱物油等を添加してもよい。培養温度、培養時間
等の培養条件は使用菌の発育に適し、しかもRK
−634の生産が最高となるような条件が選ばれる。
たとえば、培地のPHは4〜9、特に中性付近がよ
く、培養の適温は25〜35℃程度がよい。しかし、
これらの培養組成物、培地の水素イオン濃度、培
養温度、攪拌条件などの培養条件は使用する菌株
の種類や、外部の条件などに応じて好ましい結果
が得られるように適宜調節されるべきであること
はいうまでもない。このようにして得られる培養
物から、RK−634を得るには、代謝産物を採取
するのに通常用いられる手段を適宜に利用して採
取し得る。たとえば、RK−634と不純物との溶
解度差を利用する手段、イオン結合力の差を利用
する手段、吸着親和力の差を利用する手段、分子
量の差を利用する手段のいずれも、それぞれ単
独、又は、適宜組合せて、あるいは反復して使用
される。具体的には、RK−634は、培養濾液に
その大部分が存在する。その培養液を各種のイオ
ン交換クロマトグラフイー、ゲル濾過クロマトグ
ラフイー、吸着クロマトグラフイー、液体クロマ
トグラフイー、セルロース分配クロマトグラフイ
ー等を組合せて精製すると、RK−634及びその
他の活性成分を含む画分が得られる。この画分を
凍結乾燥して得られた粉末を更に高速液体クロマ
トグラフイー(たとえば、ヌクレオジル5C18、50
%メタノールの系で展開)により精製し、RK−
634の精製白粉粉末を得る。 こうして得られたRK−634の理化学的性質及
び生物学的性質は次のとおりである。 <抗生物質RK−634の理化学的性質及び生物学
的性質> 形 状: 白色粉末 分解点: 129〜131℃ 元素分析:炭素61.28% 水素9.15% 窒素 3.37% C63H111N3O20として計算値 炭素61.49% 水素9.09% 窒素 3.41% 分子量: 1229 HR−FABMS(M+H)+m/z;
1230,7890 比旋光度;〔α〕20 D=15.1°(c0.34メタノール) 紫外線吸収スペクトル:λMcOH nax(E1% 1cm) (第1図に示す) 227肩(228),232(241),240肩
(168) 赤外線吸収スペクトル:KBr中(第2図に示
す) 990,1060,1120,1180,1250,
1290,1370,1455,1600,1630,
1710〜20,2930〜70,3400cm-1 溶解性: メタノールに可溶、アセトンに僅
溶、水、クロロホルム、酢酸エチル
に難溶 呈色反応:陽性;レミユー、過ヨウ素酸−ベン
ジジン、坂口 凝陽性; ニンヒドリン(黄色) 塩基性、酸性、中性の区別:塩基性物質 pKa′;4.9(70%メチルセロソルブ中) 抵菌スペクトル:通常の寒天平板希釈法による
検定を行つた。
【表】
<他物質との比較>
本物質は、アザロマイシン(azalomycin)、コ
ピアマイシン(copiamycin)、グアニジルフンジ
ン(guanidyl fungin)、ニフイマイシン
(niphimycin)に類縁の物質と考えられるが、本
物質に一致する分子式を有するものはないので、
RK−634を新規抗生物質と結論した。 (RK−634を有効成分とする農園芸用殺菌剤) 本発明の有効成分を農園芸用殺菌剤として使用
する場合には、通常、当該技術分野において知ら
れている農薬製剤と同様に適当な固体担体、液体
担体、乳化分散剤等を用いて粒剤、粉剤、乳剤、
水和剤、錠剤、油剤、噴霧剤、煙霧剤等の任意の
剤型に製剤化して適用することができる。これら
の担体としては、クレー、カオリン、ベントナイ
ト、酸性白土、珪藻土、炭酸カルシウム、固体担
体として、ニトロセルロース、デンプン、アラビ
アゴム等々が、また液体担体として水、メタノー
ル、エタノール、アセトン、ジメチルホルムアミ
ド、エチレングリコール等が挙げられる。また、
製剤上、一般に使用される補助剤、例えば、高級
アルコールの硫酸エステル、ポリオキシエチレ
ン・アルキル・アリルエーテル、アルキル・アリ
ル・ポリエチレン・グリコールエーテル、アルキ
ル・アリル・ソルビタン・モノラウレート、アル
キル・アリル・スルホネート、第4級アンモニウ
ム塩、ポリアルキレンオキサイド等を適宜配合す
ることができる。 有効成分の配合割合は、乳剤、水和剤として
は、10〜90%程度が適当であり、粉剤、油剤等と
しては、0.1〜10%程度が適当であるが、使用目
的によつてこれらの濃度を適宜増減してもよい。 また、本発明の薬剤は、他の殺菌剤や除草剤、
殺虫剤、肥料物質、土壌改良剤と適宜混合して使
用することができる。 以下に、本発明を製造例、実施例及び試験例に
よつて具体的に説明するが、本発明はこれに何ら
限定されるものではない。 なお、「%」、「部」はそれぞれ重量%、重量部
を表す。 製造例 グルコース2%、可溶性デンプン1%、肉エキ
ス0.1%、乾燥酵母0.4%、大豆粉2.5%、食塩0.2
%、リン酸第2カリウム0.005%の組成からなる
7の培地に前記RK−634株を接種して、27℃
で96時間振とう培養した。この培養液を濾過し、
濾液5と菌体に分けた。菌体は5の80%アセ
トンで抽出した後、濃縮してアセトンをとばし
1.5まで濃縮した後、濾液と合わせて酢酸エチ
ル5を2回用いて抽出を行い抽出物は破棄す
る。下層はブタノール3と2を用いて2回抽
出を行うと活性物質は完全にブタノールに移行す
る。ブタノールは減圧濃縮しシラツプを得る。こ
の後、ジクロロメタンで充填したシリカゲルカラ
ム(45φ×400H)を用いてクロマトを行う。ジ
クロロメタン−メタノールの比を30:1→20:1
→15:1と変えていくと15:1で活性が出始め
る。活性部分を集めて濃縮し、ブタノール−メタ
ノール−水(8:1:1)で充填したシリカゲル
カラム(30φ×500H)を用いて再度クロマトを
行う。ブタノール−メタノール−水を8:1:1
→5:1:1→4:1:2に変えていくと4:
1:2で活性が出始める。活性部分を集め、減圧
濃縮しシラツプ1.5gを得る。そのうち0.4gを用
いてメタノールで充填したSephadex LH−20カ
ラム(25φ×1200H)を用いたクロマトを行う。
残りのシラツプも同様にクロマトを行いほとんど
単一のRK−634物質105mgが得られた。最後に逆
相カラムNucleosil 5C18(20φ×300H)を用いた
高速液体クロマトグラフイーにより、82%メタノ
ール、8.5ml/minの展開で26分のところにRK−
634物質の単一ピークが現れる。これを収集し減
圧濃縮し凍結乾燥すると無色白色粉末43mgが得ら
れた。 実施例1 (水和剤) RK−634、10部、ラウリル硫酸ナトリウム5
部、ジナフチルメタンジスルホン酸ソーダホルマ
リン縮合物2部及びクレー83部を混合粉砕して水
和剤100部を得る。 実施例2 (乳剤) RK−634、8部、エチレングリコール10部、
ジメチルホルムアミド20部、アルキル・ジメチル
ベンジル・アンモニウムクロライド10部及びメタ
ノール52部を混合溶解して乳剤100部を得る。 実施例3 (粉剤) RK−634、0.2部、ステアリン酸カルシウム0.5
部、タルク50部及びクレー49.3部を混合粉砕して
粉剤100部を得る。 実施例4 (粉剤) RK−634、10部、デンプン15部、ベントナイ
ト72部及びラウリルアルコール硫酸エステルのナ
トリウム塩3部を混合粉砕して粉剤100部を得る。 試験例 (1) キユウリ灰色かび病に対する防除試験 イ 供試植物播種後、空調温室(昼間最高28℃、
夜間最低20℃、湿度60%、日照時間は1日12時
間になるように水銀灯で補光する)内で13日間
栽培した1ポツト1本植えの本葉一葉期キユウ
リ(相模半白)を用い、一区3連とした。 ロ 葉液の施用 散布液は供試薬剤をアセトンに溶解し、蒸留水
を加え、展着剤1滴を添加した。薬剤最終濃度は
500ppmとし、アセトンの最終濃度は5%以下に
なるように調整した。 又無処理区の散布液として5%アセトン水溶液
を用いた。 ハ 接種及び発病 接種源は、胞子接種用としてPSAプレー培地
上の中央に直径0.6mmの灰 色かび病菌Botrytis
cinereaの菌叢片を移植し、5〜7日間20℃の培
養を経て形成された胞子を1%−イーストエキス
トラクト、5%−グルコース液に懸濁したものを
用いた。(接種源の胞子濃度:5×105/ml〜1×
106/ml)。接種は、ポリビニール製接種箱内で、
供試植物50株につき20ccをクロマト用噴霧器によ
り均一に噴霧して行つた。 また、菌叢接種としては同様に3日間培養して
菌叢を直接供試植物の本葉に貼付して接種を行つ
た。 接種後、接種箱内に十分水を噴霧し、湿度90%
以上、20℃暗黒下に72時間放置し発病させた。 ニ 調査および防除価の算出 病斑の直径を計測した。防除価(%)は、次式
より算出した。 防除価=〔1−試験区の発病直径/無処理区の
発病直径〕×100(%) (2) キユウリ炭疽病に対する防除試験 イ 供試植物 播種後、空調温室(昼間最高28℃、夜間最低20
℃、湿度60%、日照時 間は1日12時間になるよ
うに水銀灯で補光した)内で2週間生育させた、
1ポツト1本植えの本葉一葉期キユウリ幼苗(相
模半白)を用い、一区3連とした。 ロ 薬剤の施用 散布液は供試薬剤をアセトンに溶解し、蒸留水
を加え、展着剤1滴を添加した。薬剤最終濃度は
500ppm、アセトンの最終濃度は5%以下になる
ように調整した。薬剤の施用は供試植物をター
ン・テーブル上に置き、回転させながら、スプレ
ーガンによつて散布した。その後、2時間室温で
風乾した。対照薬剤として、通常、ダコニール水
和剤750ppm及びコントロールとして5%アセト
ン水溶液を用いた。 ハ 接種及び発病 接種源は、PSAピレート培地に20℃、10日間
生育させた炭疽病菌Colletotrichum Iagenarium
の胞子を滅菌水に懸濁し、50mlに展着剤1滴を添
加して接種源とした(接種源の胞子濃度:15×
105/ml)。 接種は、ポリ塩化ビニール製接種箱内で、供試
植物50株につき接種菌液20mlをクロマト用噴霧器
で均一に噴霧して行つた。 接種後、接種箱内に水を噴霧し、湿度90%以
上、25℃暗黒下に24時間放置した後、湛水した開
放棚に植物を移し、湿度70%、温度25℃で72時間
放置し発病させた。この発病期間中は水銀灯で1
日12時間人工照明を行つた。 ニ 調査および防除価の算出 植物本葉上の病斑総数を計測し、各区合計した
病斑数を用い次式により防除価(%)を算出し
た。 ロ 防除価=〔1×試験区の病斑総数/無処理区
の病斑総数〕×100(%) なお、無処理区の病斑総数200〜300、対照薬剤
の防除価95%以上となるよう検定条件を調整し
た。 (3) イネごま葉枯病に対する防除試験 イ 供試植物 播種後3週間空調温室(昼間最高28℃、夜間最
低20℃、湿度60%)内で生育させた1ポツト10本
植えのイネ(愛知旭)を用いた。 薬剤の施用 散布液は供試薬剤をアセトンに溶解し、蒸留水
を加え、展着剤1滴を添加した。薬剤最終濃度は
500ppm、アセトンの最終濃度は5%になるよう
に調整した。対照薬剤として、トリアジン水和剤
250ppmを用いた。 供試植物をターン・テーブル上に置き、回転さ
せながら、スプレーガンによつて散布した。その
後、室温で風乾した。 ハ 接種及び発病調査 接種源は、PSAプレート培地で28℃、2週間
培養したごま葉枯病菌Cochliobolus miyabeanus
の胞子を用い、胞子濃度は15×104〜2×105/ml
とした。 接種は、予め湿温にしておいた接種箱内でエア
ーブラシによつて行つた。接種後25°、湿室暗黒
下に24時間入れた後、植物を出して25℃1日12時
間の水銀灯による人工照明下で発病させた。4日
後に病斑を計測した。 ニ 防除価 次式により防除価(%)を算出した。 防除価=〔1×試験区の病斑総数/無処理区の
病斑総数〕×100(%) 以上の結果を下記に示す。 濃 度 防 除 価 (ppm) (%) 灰 色 炭疽病 ごま葉 かび病 枯 病 100 97 82 81 75 92 77 79 50 88 60 75 25 0 43 64 (発明の効果) 上記の試験結果から、本発明の農園芸用殺菌剤
は、上記植物病害に対して、高い防除価を示し、
優れた農薬を提供し得ることが明らかとなつた。
ピアマイシン(copiamycin)、グアニジルフンジ
ン(guanidyl fungin)、ニフイマイシン
(niphimycin)に類縁の物質と考えられるが、本
物質に一致する分子式を有するものはないので、
RK−634を新規抗生物質と結論した。 (RK−634を有効成分とする農園芸用殺菌剤) 本発明の有効成分を農園芸用殺菌剤として使用
する場合には、通常、当該技術分野において知ら
れている農薬製剤と同様に適当な固体担体、液体
担体、乳化分散剤等を用いて粒剤、粉剤、乳剤、
水和剤、錠剤、油剤、噴霧剤、煙霧剤等の任意の
剤型に製剤化して適用することができる。これら
の担体としては、クレー、カオリン、ベントナイ
ト、酸性白土、珪藻土、炭酸カルシウム、固体担
体として、ニトロセルロース、デンプン、アラビ
アゴム等々が、また液体担体として水、メタノー
ル、エタノール、アセトン、ジメチルホルムアミ
ド、エチレングリコール等が挙げられる。また、
製剤上、一般に使用される補助剤、例えば、高級
アルコールの硫酸エステル、ポリオキシエチレ
ン・アルキル・アリルエーテル、アルキル・アリ
ル・ポリエチレン・グリコールエーテル、アルキ
ル・アリル・ソルビタン・モノラウレート、アル
キル・アリル・スルホネート、第4級アンモニウ
ム塩、ポリアルキレンオキサイド等を適宜配合す
ることができる。 有効成分の配合割合は、乳剤、水和剤として
は、10〜90%程度が適当であり、粉剤、油剤等と
しては、0.1〜10%程度が適当であるが、使用目
的によつてこれらの濃度を適宜増減してもよい。 また、本発明の薬剤は、他の殺菌剤や除草剤、
殺虫剤、肥料物質、土壌改良剤と適宜混合して使
用することができる。 以下に、本発明を製造例、実施例及び試験例に
よつて具体的に説明するが、本発明はこれに何ら
限定されるものではない。 なお、「%」、「部」はそれぞれ重量%、重量部
を表す。 製造例 グルコース2%、可溶性デンプン1%、肉エキ
ス0.1%、乾燥酵母0.4%、大豆粉2.5%、食塩0.2
%、リン酸第2カリウム0.005%の組成からなる
7の培地に前記RK−634株を接種して、27℃
で96時間振とう培養した。この培養液を濾過し、
濾液5と菌体に分けた。菌体は5の80%アセ
トンで抽出した後、濃縮してアセトンをとばし
1.5まで濃縮した後、濾液と合わせて酢酸エチ
ル5を2回用いて抽出を行い抽出物は破棄す
る。下層はブタノール3と2を用いて2回抽
出を行うと活性物質は完全にブタノールに移行す
る。ブタノールは減圧濃縮しシラツプを得る。こ
の後、ジクロロメタンで充填したシリカゲルカラ
ム(45φ×400H)を用いてクロマトを行う。ジ
クロロメタン−メタノールの比を30:1→20:1
→15:1と変えていくと15:1で活性が出始め
る。活性部分を集めて濃縮し、ブタノール−メタ
ノール−水(8:1:1)で充填したシリカゲル
カラム(30φ×500H)を用いて再度クロマトを
行う。ブタノール−メタノール−水を8:1:1
→5:1:1→4:1:2に変えていくと4:
1:2で活性が出始める。活性部分を集め、減圧
濃縮しシラツプ1.5gを得る。そのうち0.4gを用
いてメタノールで充填したSephadex LH−20カ
ラム(25φ×1200H)を用いたクロマトを行う。
残りのシラツプも同様にクロマトを行いほとんど
単一のRK−634物質105mgが得られた。最後に逆
相カラムNucleosil 5C18(20φ×300H)を用いた
高速液体クロマトグラフイーにより、82%メタノ
ール、8.5ml/minの展開で26分のところにRK−
634物質の単一ピークが現れる。これを収集し減
圧濃縮し凍結乾燥すると無色白色粉末43mgが得ら
れた。 実施例1 (水和剤) RK−634、10部、ラウリル硫酸ナトリウム5
部、ジナフチルメタンジスルホン酸ソーダホルマ
リン縮合物2部及びクレー83部を混合粉砕して水
和剤100部を得る。 実施例2 (乳剤) RK−634、8部、エチレングリコール10部、
ジメチルホルムアミド20部、アルキル・ジメチル
ベンジル・アンモニウムクロライド10部及びメタ
ノール52部を混合溶解して乳剤100部を得る。 実施例3 (粉剤) RK−634、0.2部、ステアリン酸カルシウム0.5
部、タルク50部及びクレー49.3部を混合粉砕して
粉剤100部を得る。 実施例4 (粉剤) RK−634、10部、デンプン15部、ベントナイ
ト72部及びラウリルアルコール硫酸エステルのナ
トリウム塩3部を混合粉砕して粉剤100部を得る。 試験例 (1) キユウリ灰色かび病に対する防除試験 イ 供試植物播種後、空調温室(昼間最高28℃、
夜間最低20℃、湿度60%、日照時間は1日12時
間になるように水銀灯で補光する)内で13日間
栽培した1ポツト1本植えの本葉一葉期キユウ
リ(相模半白)を用い、一区3連とした。 ロ 葉液の施用 散布液は供試薬剤をアセトンに溶解し、蒸留水
を加え、展着剤1滴を添加した。薬剤最終濃度は
500ppmとし、アセトンの最終濃度は5%以下に
なるように調整した。 又無処理区の散布液として5%アセトン水溶液
を用いた。 ハ 接種及び発病 接種源は、胞子接種用としてPSAプレー培地
上の中央に直径0.6mmの灰 色かび病菌Botrytis
cinereaの菌叢片を移植し、5〜7日間20℃の培
養を経て形成された胞子を1%−イーストエキス
トラクト、5%−グルコース液に懸濁したものを
用いた。(接種源の胞子濃度:5×105/ml〜1×
106/ml)。接種は、ポリビニール製接種箱内で、
供試植物50株につき20ccをクロマト用噴霧器によ
り均一に噴霧して行つた。 また、菌叢接種としては同様に3日間培養して
菌叢を直接供試植物の本葉に貼付して接種を行つ
た。 接種後、接種箱内に十分水を噴霧し、湿度90%
以上、20℃暗黒下に72時間放置し発病させた。 ニ 調査および防除価の算出 病斑の直径を計測した。防除価(%)は、次式
より算出した。 防除価=〔1−試験区の発病直径/無処理区の
発病直径〕×100(%) (2) キユウリ炭疽病に対する防除試験 イ 供試植物 播種後、空調温室(昼間最高28℃、夜間最低20
℃、湿度60%、日照時 間は1日12時間になるよ
うに水銀灯で補光した)内で2週間生育させた、
1ポツト1本植えの本葉一葉期キユウリ幼苗(相
模半白)を用い、一区3連とした。 ロ 薬剤の施用 散布液は供試薬剤をアセトンに溶解し、蒸留水
を加え、展着剤1滴を添加した。薬剤最終濃度は
500ppm、アセトンの最終濃度は5%以下になる
ように調整した。薬剤の施用は供試植物をター
ン・テーブル上に置き、回転させながら、スプレ
ーガンによつて散布した。その後、2時間室温で
風乾した。対照薬剤として、通常、ダコニール水
和剤750ppm及びコントロールとして5%アセト
ン水溶液を用いた。 ハ 接種及び発病 接種源は、PSAピレート培地に20℃、10日間
生育させた炭疽病菌Colletotrichum Iagenarium
の胞子を滅菌水に懸濁し、50mlに展着剤1滴を添
加して接種源とした(接種源の胞子濃度:15×
105/ml)。 接種は、ポリ塩化ビニール製接種箱内で、供試
植物50株につき接種菌液20mlをクロマト用噴霧器
で均一に噴霧して行つた。 接種後、接種箱内に水を噴霧し、湿度90%以
上、25℃暗黒下に24時間放置した後、湛水した開
放棚に植物を移し、湿度70%、温度25℃で72時間
放置し発病させた。この発病期間中は水銀灯で1
日12時間人工照明を行つた。 ニ 調査および防除価の算出 植物本葉上の病斑総数を計測し、各区合計した
病斑数を用い次式により防除価(%)を算出し
た。 ロ 防除価=〔1×試験区の病斑総数/無処理区
の病斑総数〕×100(%) なお、無処理区の病斑総数200〜300、対照薬剤
の防除価95%以上となるよう検定条件を調整し
た。 (3) イネごま葉枯病に対する防除試験 イ 供試植物 播種後3週間空調温室(昼間最高28℃、夜間最
低20℃、湿度60%)内で生育させた1ポツト10本
植えのイネ(愛知旭)を用いた。 薬剤の施用 散布液は供試薬剤をアセトンに溶解し、蒸留水
を加え、展着剤1滴を添加した。薬剤最終濃度は
500ppm、アセトンの最終濃度は5%になるよう
に調整した。対照薬剤として、トリアジン水和剤
250ppmを用いた。 供試植物をターン・テーブル上に置き、回転さ
せながら、スプレーガンによつて散布した。その
後、室温で風乾した。 ハ 接種及び発病調査 接種源は、PSAプレート培地で28℃、2週間
培養したごま葉枯病菌Cochliobolus miyabeanus
の胞子を用い、胞子濃度は15×104〜2×105/ml
とした。 接種は、予め湿温にしておいた接種箱内でエア
ーブラシによつて行つた。接種後25°、湿室暗黒
下に24時間入れた後、植物を出して25℃1日12時
間の水銀灯による人工照明下で発病させた。4日
後に病斑を計測した。 ニ 防除価 次式により防除価(%)を算出した。 防除価=〔1×試験区の病斑総数/無処理区の
病斑総数〕×100(%) 以上の結果を下記に示す。 濃 度 防 除 価 (ppm) (%) 灰 色 炭疽病 ごま葉 かび病 枯 病 100 97 82 81 75 92 77 79 50 88 60 75 25 0 43 64 (発明の効果) 上記の試験結果から、本発明の農園芸用殺菌剤
は、上記植物病害に対して、高い防除価を示し、
優れた農薬を提供し得ることが明らかとなつた。
第1図は、本発明の抗生物質RK−634の紫外
線吸収スペクトルを示す図であり、第2図は、抗
生物質RK−634の赤外線吸収スペクトルを示す
図である。
線吸収スペクトルを示す図であり、第2図は、抗
生物質RK−634の赤外線吸収スペクトルを示す
図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の理化学的性質を有する抗生物質RK−
634。 形 状: 白色粉末 分解点: 129〜131℃ 元素分析:炭素61.28% 水素9.15% 窒素 3.37% C63H111N3O20としての計算値 炭素61.49% 水素9.09% 窒素 3.41% 分子量: 1229 HR−FABMS(M+H)+m/z;
1230,7890 比旋光度;〔α〕20 D=+15.1°(c0.34メタノール) 紫外線吸収スペクトル:λMeOH nax(E1% 1cm) 227肩(228),232(241),240肩
(168) 赤外線吸収スペクトル:KBr中 990,1060,1120,1180,1250,
1290,1370,1455,1600,1630,
1710〜20,2930〜70,3400cm-1 溶解性: メタノールに可溶、アセトンに僅
溶、水、クロロホルム、酢酸エチル
に難溶 呈色反応:陽性;レミユー、過ヨウ素酸−ベン
ジジン、坂口 凝陽性; ニンヒドリン(黄色) 塩基性、酸性、中性の区別:塩基性物質 pKa′;4.9(70%メチルセロソルブ中) 2 ストレプトミセス(Streptomyces)属に属
する抗生物質RK−634生産菌を培養し、その培
養物から抗生物質RK−634を分離採取すること
を特徴とする抗生物質RK−634の製造法。 3 抗生物質RK−634生産菌がストレプトミセ
ス・エスピー・RK−634(Streptomyces sp.RK
−634)である請求項2に記載の製造法。 4 抗生物質RK−634を有効成分として含有す
ることを特徴とする農園芸用殺菌剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1147420A JPH0310690A (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 抗生物質rk―634、その製造法並びに農園芸用殺菌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1147420A JPH0310690A (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 抗生物質rk―634、その製造法並びに農園芸用殺菌剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0310690A JPH0310690A (ja) | 1991-01-18 |
| JPH0579077B2 true JPH0579077B2 (ja) | 1993-11-01 |
Family
ID=15429910
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1147420A Granted JPH0310690A (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 抗生物質rk―634、その製造法並びに農園芸用殺菌剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0310690A (ja) |
-
1989
- 1989-06-09 JP JP1147420A patent/JPH0310690A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0310690A (ja) | 1991-01-18 |
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