JPH0579256B2 - - Google Patents
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- JPH0579256B2 JPH0579256B2 JP61288472A JP28847286A JPH0579256B2 JP H0579256 B2 JPH0579256 B2 JP H0579256B2 JP 61288472 A JP61288472 A JP 61288472A JP 28847286 A JP28847286 A JP 28847286A JP H0579256 B2 JPH0579256 B2 JP H0579256B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- component
- thermoplastic elastomer
- butadiene
- acid
- Prior art date
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
a 産業上の利用分野
本発明は柔軟性に富み、圧縮永久歪が改良され
た熱可塑性エラストマー組成物に関する。 b 従来の技術 熱可塑性ポリエステルエラストマーは、ポリエ
ステルとポリエーテル繰返し単位またはポリエス
テルとポリエステルをポリマー主鎖中に有する多
重ブロツク共重合体であり、機械的性質、耐熱性
および耐油性に優れている。 しかしながら該ポリエステルエラストマーは、
上記のような優れた特徴を有しているが、その用
途の拡大を制約する欠点を有する。すなわち、エ
ラストマーとしては、硬度が高く、かつ柔軟性お
よび圧縮永久歪が劣る。これを改良し、柔軟な材
料とするためには、ポリマー中の軟質セグメント
の含有量を多くする必要がある。ところが、該ポ
リエステルエラストマー中に軟質セグメントの含
有量を多くすると強度の低下が大きく、また耐熱
性および耐油性も劣ることが知られている。軟質
化する他の方法として軟化剤を添加する方法が知
られているが、この方法では使用中に軟化剤のブ
リード現象が起こるという欠点がある。 上記欠点を改良して、熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーを軟質化する方法として、ポリエステ
ルエラストマーにポリスチレン型ブロツク共重合
体を配合して軟質化する方法(特開昭50−82162
号)、またポリエーテルエステルブロツク共重合
体にα−オレフイン−α,β−不飽和カルボン酸
の共重合体に1〜3価の金属を付加したアイオノ
マー樹脂を配合して軟質化する方法(特開昭59−
184251号)が提案されている。しかし、これらの
方法で軟質化したポリエーテルエステルエラスト
マーは、圧縮永久歪が大きいという欠点がある。 また、熱可塑性エラストマーの圧縮永久歪を改
良する方法として、コラン等はRubber
Chemistry and Technology 53,141(1980)
に、ポリプロピレンとエチレン−プロピレンゴム
からなる組成物の圧縮永久歪を改良するために、
動的加流という方法を提案している。しかし、こ
の方法は、ゴムと樹脂を高温溶融状態下に混練り
し、ゴムを架橋する方法であるが、架橋に要する
時間が長いことや動的加硫時の条件によつて物性
が左右され、製品の品質が安定しないという欠点
がある。 さらにまた、ポリエーテルエステルエラストマ
ーにカルボキシル基を含有するアクリロニトリル
−ブタジエン共重合体もしくはスチレン−ブタジ
エン共重合体および多価金属の酸化物を溶融配合
することにより、柔軟かつ圧縮永久歪の改良され
たポリエーテルエステルエラストマーを得る方法
(特開昭54−39457号)が提案されている。しか
し、この方法では、使用できるゴム成分が限られ
ること、その量も5〜30重量%に限られることな
どの制約があり、また得られたポリエーテルエス
テルエラストマーの圧縮永久歪が未だ十分でない
などの問題がある。 c 発明が解決しようとする問題点 このように、ポリエステルエラストマーは機械
的性質、耐熱性および耐油性に優れているため、
その用途の拡大が望まれているが、柔軟性および
圧縮永久歪が劣る欠点がある。 d 問題点を解決するための手段 本発明者らは、上記の点に鑑みて鋭意研究した
結果、ポリエステルエラストマー(A)を軟化する手
段としてゴム(B)を加え、そのゴム(B)中に特定の架
橋性単量体によつて架橋されたゴム成分の含有量
を特定の値にすることにより、柔軟性および圧縮
永久歪の優れた熱可塑性エラストマー組成物を得
ることができることを見出し、本発明を達成する
ことができたものであり、すなわち、本発明は、 (A) ポリエステルエラストマー成分25〜95重量%
中に、 (B) ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジ
リルフマレートおよびトリメチロールプロパン
トリアクリレートから選ばれた少なくとも1種
の架橋性単量体によつて架橋されたゴムであつ
て、ゲル分を20%以上含有するゴム成分75〜5
重量% を分散混合してなる熱可塑性エラストマー組成物
を提供するものである。 本発明の(A)ポリエステルエラストマーは、ポリ
エステルブロツク共重合体であり、その重合体連
鎖中に芳香族ポリエステル単位から主としてなる
高融点結晶性セグメント(C)と、脂肪族ポリエーテ
ル単位aおよび/または脂肪族ポリエステル単位
(b)から主としてなる低融点重合体セグメント(D)と
を有する。 上記に用いられるハードセグメントである高融
点結晶性セグメント(C)の芳香族ポリエステル単位
は、酸成分とグリコール成分とから形成される
が、この酸成分は実質的にテレフタール酸およ
び/または2,6−ナフタレンジカルボン酸であ
る。また、テレフタール酸もしくは2,6−ナフ
タレンジカルボン酸の他に少量のイソフタール酸
等の他の芳香族ジカルボン酸あるいはアジピン
酸、セバチン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカ
ルボン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸を
併用してもよい。 また上記芳香族ポリエステル単位を形成するグ
リコール成分は、炭素数2〜12のグリコール、例
えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ヘキサンジオール、デカンジオール等
である。 なお、高融点結晶性セグメント(C)の融点の下限
は、特に限定はないが、一般的には150℃以上が
好ましく、特に好ましくは180℃以上である。 さらにまた、上記のソフトセグメントである低
融点重合体セグメント(D)を構成する脂肪族ポリエ
ーテル単位(a)は、平均分子量が約400〜600の範囲
にあるポリアルキレングリコールで形成される
が、このポリアルキレングリコールは、例えばポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール−ポリプロピレングリコールブロツ
ク共重合体であり、特にポリテトラメチレングリ
コールが好ましい。これらはその炭素数:酸素数
の比が2.0〜4.5のものであれば、単独ではもちろ
ん混合物としてもちいることもできる。 低融点重合体セグメント(D)を構成するもう一つ
の単位である脂肪族ポリエステル単位(b)は、脂肪
族ジカルボン酸とグリコールから主としてなる
が、その主たる酸成分である脂肪族ジカルボン酸
は、例えばコハク酸、アジピン酸、セバチン酸、
デカンジカルボン酸である。また上記脂肪族ジカ
ルボン酸の他に少量のイソフタール酸等の芳香族
ジカルボン酸を併用してもよい。 また上記脂肪族ポリエステル単位(b)を形成する
グリコール成分は炭素数2〜12のグリコール成分
であり、上記高融点結晶性セグメント(C)の芳香族
ポリエステル単位を形成するグリコール成分とし
て例示したものと同様のものである。 上記脂肪族ポリエステル単位(b)は、上記脂肪族
ジカルボン酸とグリコール成分とを通常の方法で
重縮合せしめて得られるものであり、ホモポリエ
ステルでも共重合ポリエステルでもよく、あるい
は環状のラクトンを開環重合して得られるポリラ
クトン、例えばポリ−ε−カプロラクトンでもよ
い。その融点の上限は特に限定はないが、一般的
には130℃以下が好ましく、特に好ましくは100℃
以下である。 本発明に用いられる(A)ポリエステルエラストマ
ー中のハードセグメントである高融点結晶性セグ
メント(C)とソフトセグメントである低融点重合体
セグメント(D)との組成比は、重量比で95/5〜5/95
であることが好ましい。さらに好ましくは70/30
〜30/70である。また(A)ポリエステルエラストマ
ーは、軟化点が100℃以上であるエラストマーが
特に好適である。 本発明の(A)ポリエステルエラストマーとして特
に好ましく用いられるポリエステルブロツク共重
合体は、高融点結晶性セグメント(C)としてポリテ
トラメチレンテレフタレート、ポリトリメチレン
テレフタレート−2,6−ナフタレートを用い、
低融点重合体セグメント(D)としてポリテトラメチ
レングリコール、ポリテトラメチレンアジペー
ト、ポリ−ε−カプロラクトン等の脂肪族ポリエ
ステルを用いて形成されるものである。 またジカルボン酸やグリコールの一部としてポ
リカルボン酸や多官能性ヒドロキシ化合物、オキ
シ酸などが共重合されたものでもよい。該多官能
性成分は、3モル%以下の範囲で共重合せしめ、
高粘度化成分として有効に作用する。該多官能性
成分としては、例えばトリメリツト酸、トリメシ
ン酸、ピロメリツト酸、ベンゾフエノンテトラカ
ルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、グリセリ
ン、ペンタエリスリトールまたはそれらのエステ
ル、酸無水物などを挙げることができる。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物に用いら
れるもう一つの成分である(B)ゴムとしては、天然
ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンブロツク共重合体
ゴム、ポリブタジエンゴム、アクリロニトリル−
ブタジエンゴム、クロロプレンゴムn−ブチルア
クリレート−ブタジエン共重合体、n−ブチルア
クリレート−アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、2−エチルヘキシルアクリレート−アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体などの(メタ)
アクリル酸アルキルエステル−ブタジエン系共重
合体などのジエン系ゴム、またはエチレン−プロ
ピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー
ゴム、アクリル系ゴム、フツ素ゴムなどの非ジエ
ン系ゴムまたは水素化アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム、水素化スチレン−ブタジエンブロツク
共重合体ゴムなどの水素化ゴムを挙げることがで
きる。これらのうち特に好ましいのは、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、アクリルゴムであ
る。 上記ゴムの中では、乳化重合により製造できる
もの、またはゴム溶液等を乳化してラテツクス状
にできるゴムが好ましい。 前記(B)ゴム成分は、カルボキシル基、エポキシ
基、アミノ基およびヒドロキシ基含有ビニル化合
物から選ばれた少なくとも1種を前記(B)ゴム成分
を製造する際に共重合成分として用いることによ
つて製造されたカルボキシル基、エポキシ基、ア
ミノ基およびヒドロキシ基から選ばれが少なくと
も1種で変性されたゴム成分を上記ゴム成分に代
えて用いることが好ましい。これらのうちでは上
記カルボキシル基、エポキシ基またはヒドロキシ
基変性ゴム成分を用いることによつて、熱可塑性
エラストマー組成物の機械的性質が改良されるの
で好ましい。 前記カルボキシル基を含有する単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸などのモノマ
ーまたはジカルボン酸を挙げることができる。さ
らにジカルボン酸の酸無水基物または下記の一般
式で示されるモノアルキルエステル、モノアミド
類も使用することができる。
た熱可塑性エラストマー組成物に関する。 b 従来の技術 熱可塑性ポリエステルエラストマーは、ポリエ
ステルとポリエーテル繰返し単位またはポリエス
テルとポリエステルをポリマー主鎖中に有する多
重ブロツク共重合体であり、機械的性質、耐熱性
および耐油性に優れている。 しかしながら該ポリエステルエラストマーは、
上記のような優れた特徴を有しているが、その用
途の拡大を制約する欠点を有する。すなわち、エ
ラストマーとしては、硬度が高く、かつ柔軟性お
よび圧縮永久歪が劣る。これを改良し、柔軟な材
料とするためには、ポリマー中の軟質セグメント
の含有量を多くする必要がある。ところが、該ポ
リエステルエラストマー中に軟質セグメントの含
有量を多くすると強度の低下が大きく、また耐熱
性および耐油性も劣ることが知られている。軟質
化する他の方法として軟化剤を添加する方法が知
られているが、この方法では使用中に軟化剤のブ
リード現象が起こるという欠点がある。 上記欠点を改良して、熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーを軟質化する方法として、ポリエステ
ルエラストマーにポリスチレン型ブロツク共重合
体を配合して軟質化する方法(特開昭50−82162
号)、またポリエーテルエステルブロツク共重合
体にα−オレフイン−α,β−不飽和カルボン酸
の共重合体に1〜3価の金属を付加したアイオノ
マー樹脂を配合して軟質化する方法(特開昭59−
184251号)が提案されている。しかし、これらの
方法で軟質化したポリエーテルエステルエラスト
マーは、圧縮永久歪が大きいという欠点がある。 また、熱可塑性エラストマーの圧縮永久歪を改
良する方法として、コラン等はRubber
Chemistry and Technology 53,141(1980)
に、ポリプロピレンとエチレン−プロピレンゴム
からなる組成物の圧縮永久歪を改良するために、
動的加流という方法を提案している。しかし、こ
の方法は、ゴムと樹脂を高温溶融状態下に混練り
し、ゴムを架橋する方法であるが、架橋に要する
時間が長いことや動的加硫時の条件によつて物性
が左右され、製品の品質が安定しないという欠点
がある。 さらにまた、ポリエーテルエステルエラストマ
ーにカルボキシル基を含有するアクリロニトリル
−ブタジエン共重合体もしくはスチレン−ブタジ
エン共重合体および多価金属の酸化物を溶融配合
することにより、柔軟かつ圧縮永久歪の改良され
たポリエーテルエステルエラストマーを得る方法
(特開昭54−39457号)が提案されている。しか
し、この方法では、使用できるゴム成分が限られ
ること、その量も5〜30重量%に限られることな
どの制約があり、また得られたポリエーテルエス
テルエラストマーの圧縮永久歪が未だ十分でない
などの問題がある。 c 発明が解決しようとする問題点 このように、ポリエステルエラストマーは機械
的性質、耐熱性および耐油性に優れているため、
その用途の拡大が望まれているが、柔軟性および
圧縮永久歪が劣る欠点がある。 d 問題点を解決するための手段 本発明者らは、上記の点に鑑みて鋭意研究した
結果、ポリエステルエラストマー(A)を軟化する手
段としてゴム(B)を加え、そのゴム(B)中に特定の架
橋性単量体によつて架橋されたゴム成分の含有量
を特定の値にすることにより、柔軟性および圧縮
永久歪の優れた熱可塑性エラストマー組成物を得
ることができることを見出し、本発明を達成する
ことができたものであり、すなわち、本発明は、 (A) ポリエステルエラストマー成分25〜95重量%
中に、 (B) ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジ
リルフマレートおよびトリメチロールプロパン
トリアクリレートから選ばれた少なくとも1種
の架橋性単量体によつて架橋されたゴムであつ
て、ゲル分を20%以上含有するゴム成分75〜5
重量% を分散混合してなる熱可塑性エラストマー組成物
を提供するものである。 本発明の(A)ポリエステルエラストマーは、ポリ
エステルブロツク共重合体であり、その重合体連
鎖中に芳香族ポリエステル単位から主としてなる
高融点結晶性セグメント(C)と、脂肪族ポリエーテ
ル単位aおよび/または脂肪族ポリエステル単位
(b)から主としてなる低融点重合体セグメント(D)と
を有する。 上記に用いられるハードセグメントである高融
点結晶性セグメント(C)の芳香族ポリエステル単位
は、酸成分とグリコール成分とから形成される
が、この酸成分は実質的にテレフタール酸およ
び/または2,6−ナフタレンジカルボン酸であ
る。また、テレフタール酸もしくは2,6−ナフ
タレンジカルボン酸の他に少量のイソフタール酸
等の他の芳香族ジカルボン酸あるいはアジピン
酸、セバチン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカ
ルボン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸を
併用してもよい。 また上記芳香族ポリエステル単位を形成するグ
リコール成分は、炭素数2〜12のグリコール、例
えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ヘキサンジオール、デカンジオール等
である。 なお、高融点結晶性セグメント(C)の融点の下限
は、特に限定はないが、一般的には150℃以上が
好ましく、特に好ましくは180℃以上である。 さらにまた、上記のソフトセグメントである低
融点重合体セグメント(D)を構成する脂肪族ポリエ
ーテル単位(a)は、平均分子量が約400〜600の範囲
にあるポリアルキレングリコールで形成される
が、このポリアルキレングリコールは、例えばポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール−ポリプロピレングリコールブロツ
ク共重合体であり、特にポリテトラメチレングリ
コールが好ましい。これらはその炭素数:酸素数
の比が2.0〜4.5のものであれば、単独ではもちろ
ん混合物としてもちいることもできる。 低融点重合体セグメント(D)を構成するもう一つ
の単位である脂肪族ポリエステル単位(b)は、脂肪
族ジカルボン酸とグリコールから主としてなる
が、その主たる酸成分である脂肪族ジカルボン酸
は、例えばコハク酸、アジピン酸、セバチン酸、
デカンジカルボン酸である。また上記脂肪族ジカ
ルボン酸の他に少量のイソフタール酸等の芳香族
ジカルボン酸を併用してもよい。 また上記脂肪族ポリエステル単位(b)を形成する
グリコール成分は炭素数2〜12のグリコール成分
であり、上記高融点結晶性セグメント(C)の芳香族
ポリエステル単位を形成するグリコール成分とし
て例示したものと同様のものである。 上記脂肪族ポリエステル単位(b)は、上記脂肪族
ジカルボン酸とグリコール成分とを通常の方法で
重縮合せしめて得られるものであり、ホモポリエ
ステルでも共重合ポリエステルでもよく、あるい
は環状のラクトンを開環重合して得られるポリラ
クトン、例えばポリ−ε−カプロラクトンでもよ
い。その融点の上限は特に限定はないが、一般的
には130℃以下が好ましく、特に好ましくは100℃
以下である。 本発明に用いられる(A)ポリエステルエラストマ
ー中のハードセグメントである高融点結晶性セグ
メント(C)とソフトセグメントである低融点重合体
セグメント(D)との組成比は、重量比で95/5〜5/95
であることが好ましい。さらに好ましくは70/30
〜30/70である。また(A)ポリエステルエラストマ
ーは、軟化点が100℃以上であるエラストマーが
特に好適である。 本発明の(A)ポリエステルエラストマーとして特
に好ましく用いられるポリエステルブロツク共重
合体は、高融点結晶性セグメント(C)としてポリテ
トラメチレンテレフタレート、ポリトリメチレン
テレフタレート−2,6−ナフタレートを用い、
低融点重合体セグメント(D)としてポリテトラメチ
レングリコール、ポリテトラメチレンアジペー
ト、ポリ−ε−カプロラクトン等の脂肪族ポリエ
ステルを用いて形成されるものである。 またジカルボン酸やグリコールの一部としてポ
リカルボン酸や多官能性ヒドロキシ化合物、オキ
シ酸などが共重合されたものでもよい。該多官能
性成分は、3モル%以下の範囲で共重合せしめ、
高粘度化成分として有効に作用する。該多官能性
成分としては、例えばトリメリツト酸、トリメシ
ン酸、ピロメリツト酸、ベンゾフエノンテトラカ
ルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、グリセリ
ン、ペンタエリスリトールまたはそれらのエステ
ル、酸無水物などを挙げることができる。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物に用いら
れるもう一つの成分である(B)ゴムとしては、天然
ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンブロツク共重合体
ゴム、ポリブタジエンゴム、アクリロニトリル−
ブタジエンゴム、クロロプレンゴムn−ブチルア
クリレート−ブタジエン共重合体、n−ブチルア
クリレート−アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、2−エチルヘキシルアクリレート−アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体などの(メタ)
アクリル酸アルキルエステル−ブタジエン系共重
合体などのジエン系ゴム、またはエチレン−プロ
ピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー
ゴム、アクリル系ゴム、フツ素ゴムなどの非ジエ
ン系ゴムまたは水素化アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム、水素化スチレン−ブタジエンブロツク
共重合体ゴムなどの水素化ゴムを挙げることがで
きる。これらのうち特に好ましいのは、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、アクリルゴムであ
る。 上記ゴムの中では、乳化重合により製造できる
もの、またはゴム溶液等を乳化してラテツクス状
にできるゴムが好ましい。 前記(B)ゴム成分は、カルボキシル基、エポキシ
基、アミノ基およびヒドロキシ基含有ビニル化合
物から選ばれた少なくとも1種を前記(B)ゴム成分
を製造する際に共重合成分として用いることによ
つて製造されたカルボキシル基、エポキシ基、ア
ミノ基およびヒドロキシ基から選ばれが少なくと
も1種で変性されたゴム成分を上記ゴム成分に代
えて用いることが好ましい。これらのうちでは上
記カルボキシル基、エポキシ基またはヒドロキシ
基変性ゴム成分を用いることによつて、熱可塑性
エラストマー組成物の機械的性質が改良されるの
で好ましい。 前記カルボキシル基を含有する単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸などのモノマ
ーまたはジカルボン酸を挙げることができる。さ
らにジカルボン酸の酸無水基物または下記の一般
式で示されるモノアルキルエステル、モノアミド
類も使用することができる。
【式】
[式中、R1はHまたはCH3、R2はC2〜C6のア
ルキレン基、R3はフエニレン、シクロヘキシレ
ン、C2〜C6のアルキレン基または2価の不飽和
炭化水素基を表わす。] 具体的なカルボキシル基含有ビニル単量体とし
ては、
ルキレン基、R3はフエニレン、シクロヘキシレ
ン、C2〜C6のアルキレン基または2価の不飽和
炭化水素基を表わす。] 具体的なカルボキシル基含有ビニル単量体とし
ては、
【化】
【化】
【式】
【式】
などがあり、さらにコハク酸モノ−(メタ)ア
クリロオキシエステル、マレイン酸モノ−(メタ)
アクリロオキシエステル、フタル酸モノ−(メタ)
アクリロオキシエステル、ヘキサヒドロフタル酸
(メタ)アクリロオキシエステル、コハク酸モノ
−(メタ)アクリロオキシプロピルエステル、マ
レイン酸モノ−(メタ)アクリロオキシプロピル
エステル、フタル酸モノ(メタ)アクリロオキシ
プロピルエステル、ヘキサヒドロフタル酸モノ−
(メタ)アクリロオキシプロピルエステル、アジ
ピン酸モノ(メタ)アクリロオキシエチルエステ
ルおよびマロン酸モノ(メタ)アクリロオキシエ
チルエステルなどが挙げられる。これらカルボキ
シル基を含有するビニル単量体の中では、アクリ
ル酸またはメタクリル酸を使用することが好まし
い。 前記エポキシ基を含有するビニル単量体として
は、分子中にビニル基とエポキシ基を含有する化
合物全てが使用可能である。好ましいエポキシ基
含有ビニル化合物としては、一般式
クリロオキシエステル、マレイン酸モノ−(メタ)
アクリロオキシエステル、フタル酸モノ−(メタ)
アクリロオキシエステル、ヘキサヒドロフタル酸
(メタ)アクリロオキシエステル、コハク酸モノ
−(メタ)アクリロオキシプロピルエステル、マ
レイン酸モノ−(メタ)アクリロオキシプロピル
エステル、フタル酸モノ(メタ)アクリロオキシ
プロピルエステル、ヘキサヒドロフタル酸モノ−
(メタ)アクリロオキシプロピルエステル、アジ
ピン酸モノ(メタ)アクリロオキシエチルエステ
ルおよびマロン酸モノ(メタ)アクリロオキシエ
チルエステルなどが挙げられる。これらカルボキ
シル基を含有するビニル単量体の中では、アクリ
ル酸またはメタクリル酸を使用することが好まし
い。 前記エポキシ基を含有するビニル単量体として
は、分子中にビニル基とエポキシ基を含有する化
合物全てが使用可能である。好ましいエポキシ基
含有ビニル化合物としては、一般式
【式】
[式中、Rは水素原子、低級アルキル基あるい
はグリシジルエステル基で置換された低級アルキ
ル基を表わす。] で示される化合物および一般式
はグリシジルエステル基で置換された低級アルキ
ル基を表わす。] で示される化合物および一般式
【式】
〔式中のRは上記式と同じ〕
で示される化合物がある。
好ましい具体的化合物としては、アクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル
酸グリシジル、イタコン酸グリシジル、アリルグ
リシジルエーテルがあり、とくに好ましいエポキ
シ基含有ビニル化合物は、アクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル、アリルグリシジル
エーテルである。これらのエポキシ基含有ビニル
化合物は、1種または2種以上で使用される。 さらにヒドロキシ基を含有するビニル単量体と
しては、一般式
リシジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル
酸グリシジル、イタコン酸グリシジル、アリルグ
リシジルエーテルがあり、とくに好ましいエポキ
シ基含有ビニル化合物は、アクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル、アリルグリシジル
エーテルである。これらのエポキシ基含有ビニル
化合物は、1種または2種以上で使用される。 さらにヒドロキシ基を含有するビニル単量体と
しては、一般式
【式】
[式中、R1は水素またはメチル基、R2は水素
または炭素1〜6のアルキル基を表わす。] で表わされるアクリル酸エステル化合物を挙げる
ことができる。これらの中ではヒドロキシエチル
メタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルアクリレートが好ましい。 これらのカルボキシル基、エポキシ基、または
ヒドロキシ基を有する単量体は、ゴム重合体成分
中に0.01〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%
の割合で共重合されていることが好ましい。0.01
重量%未満では改良効果が乏しく、また15重量%
を超えると共重合体のガラス転移温度が高く、ゴ
ムの物性が劣ることとなるため、好ましくない。 本発明において使用される(B)ゴム成分は、ゲル
分を20%以上含有することが必要である。 ゴム中のゲル分は、ゴムの細片をメチルエチル
ケトンやトルエンなどの良溶媒に溶解し、不溶分
の含有量を測定することにより求めることができ
る。詳細には実施例1において記載した方法によ
り測定することができる。 ゲルの含有量が、(B)ゴム中20%以上であること
が必要であり、好ましくは50%以上、さらに好ま
しくは70%以上である。ゲルの含有量が20%未満
では、本発明の熱可塑性エラストマーの圧縮永久
歪が大きく、エラストマーとしての性能が劣るこ
ととなる。 上記ゲル分を含むゴムは、ゴムの製造時に架橋
性単量体を共存させて共重合することにより製造
することができる。この方法によると微細なゲル
分を含むゴム粒子を得るどとができるため、品質
の優れた組成物を安定的に生産することができ
る。 上記架橋性単量体としては、ジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレート、ジアリルフマレートお
よびトリメチロールプロパントリアクリレートか
ら選ばれた少なくとも1種の架橋性単量体が挙げ
られる。 上記架橋性単量体の使用量は、好ましくは0.01
〜20重量%であり、さらに好ましくは0.1〜10重
量%である。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、前記
(A)ポリエステルエラストマーと、(B)ゴム成分とを
特定の比率で混合することによつて製造される。 (B)ゴム成分は、(A)成分中に分散混合しているこ
とが好ましく、その粒子径は100000Å以下が好ま
しく、さらに好ましくは10000Å以下、特に好ま
しくは5000Å以下、就中3000Å以下である。 上記各成分の混合比率は、(A)ポリエステルエラ
ストマー成分が25〜95重量%、好ましくは35〜90
重量%であり、ゴム成分(B)は75〜5重量%、好ま
しくは65〜10重量%である。前記ゴム成分(B)が75
重量%を越えると、得られる組成物の流動性が低
下し、加工が困難となる。また5重量%以下では
得られる組成物の柔軟性の向上効果が十分認めら
れない。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物における
発明の効果を発揮させるためには、混合時の温度
をポリエステルエラストマー成分(A)の融点以上に
設定するのが好ましい。混合時のポリエステルエ
ラストマー成分の温度が融点より低いと、混合時
の攪拌トルクが高くなるばかりでなく、混合が不
充分となり、生成した組成物の物性が充分発揮さ
れないので好ましくない。また混合時の温度が高
すぎると、ゴム成分(B)の軟質成分が熱分解による
劣化などを引き起し、物性の高い組成物が得られ
ないので好ましくない。 したがつて、混合時の温度は好ましくはポリエ
ーテルエステルアミドの融点より5℃以上、さら
に好ましくは10℃以上高くし、好ましくは300℃
以下、より好ましくは280℃以下である。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製造に
おいて、各成分を溶融混合する装置としては、開
放型ミキシングロールや非開放型のバンバリーミ
キサー、押出機、ニーダー、連続ミキサーなどの
公知のものを使用することができる。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物には、流
動性および機械的強度を損わない範囲で、充填
剤、例えば炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、
クレー、カオリン、タルク、シリカ、ケイソウ
土、雲母粉、アスベスト、アルミナ、硫酸バリウ
ム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、塩基性
炭酸マグネシウム、二硫化モリブデン、グラフア
イト、カーボン繊維など、あるいは着色剤、例え
ばカーボンブラツク、群青、酸化チタン、亜鉛
華、べんがら、紺青、アゾ顔料、ニトロン顔料、
レーキ顔料、フタロシアニン顔料などを配合する
ことができる。 またプロセスオイル、またはエクステング−オ
イルと呼ばれる鉱物油系ゴム用軟化剤、ジオクチ
ルフタレート、ジブチルフタレート、ジエチルフ
タレート、ジメチルフタレート、ジペプチルフタ
レート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ブチルベンジルフタレー
ト、ジイソノニルフタレート、ジメチルイソフタ
レート、ジウンデシルフタレートなどのフタル酸
エステル類、トリクレジルホスフエート、トリエ
チルホスフエート、トリブチルホスフエート、ト
リ−2−エチルヘキシルホスフエート、トチメチ
ルホスフエート、トリブトキシエチルホスフエー
ト、トリス・クロロエチルホスフエート、トリ
ス・ジクロロプロピルホスフエート、縮合リン酸
エステル、トリフエニルホスフエート、トリキシ
レニルホスフエート、クレジルジフエニルホスフ
エート、キシレニルジフエニルホスフエート、2
−エチルヘキシルジフエニルホスフエート、トリ
ラウリルホスフエート、トリセチルホスフエー
ト、トリステアリルホスフエート、トリオレイス
ホルフエートなどのリン酸エステル類、トリメリ
ツト酸オクチルエステル、トリメリツト酸イソノ
ニルエステル、トリメリツト酸イソデシルエステ
ルなどのトリメリツト酸エステル類、ジペンタエ
リスリトールエステル類、ジオクチルアジペー
ト、ジメチルアジペート、ジ−2−エチルヘキシ
ルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジブチ
ルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジブチ
ルジグリコールアジペート、ジ−2−エチルヘキ
シルアゼレート、ジオクチルアゼレート、ジオク
チルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルセバケ
ート、メチルアセチルリシノレートなどの脂肪酸
エステル類、ピロメリツト酸オクチルエステルな
どのピロメリツト酸エステル類、エポキシ化大豆
油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化脂肪酸アル
キルエステル(例えばエポキシ化脂肪酸オクチル
エステル)などのエポキシ系可塑剤、アジピン酸
エーテルエステル、ポリエーテルエステル、ポリ
エーテルなどのポリエーテル系可塑剤などの可塑
剤を1種または2種以上併用することができる。 可塑剤は本発明の組成物の流動性向上、および
硬度を下げる目的などで使用されるが、可塑剤の
使用目的に応じて本発明のA成分またはB成分に
選択的に入いるもの、または両成分に入いるもの
などを適宜選定することができる。 本発明の組成物に上記可塑剤を使用する場合、
ブリード性からフタル酸エステル類、リン酸エス
テル類、エポキシ系可塑剤、ポリエーテル系可塑
剤などが好ましく、さらに好ましくはフタル酸エ
ステル類およびンポリエーテル系可塑剤である。 フタル酸エステル類は主にA成分の可塑化に効
果があり、ポリエーテル系可塑剤は主にB成分の
可塑化に効果がある。 フタル酸エステル類の使用に当り射出成形時の
揮発成分量を少なくする目的から分子量300以上、
好ましくは400以上のものを、使用する全可塑剤
量中20%以上使用することが好ましい。ポリエー
テル系可塑剤の中で好ましいものは、ポリエーテ
ルエステル系で分子量400以上のものである。 上記可塑剤は本発明のA+B成分100重量部に
対して1〜200重量部の範囲で使用される。 また、液状NBR、液状アクリルゴム、液状ポ
リブタジエンゴムなど液状ゴムを、機械的強度を
損なわない範囲で配合することにより、流動性を
改善することができる。 さらに、混合時にフエニレンジアミン系酸化防
止剤(大内新興化学工業(株)製ノクラツクCD、ノ
クラツクTD、ノクラツクG1、アスピツク)やイ
ミダゾール系酸化防止剤(大内新興化学工業(株)製
ノクラツクMB、ノクラツクMMB)やヒンダー
ドフエノール系酸化防止剤(BHT)各種紫外線
吸収剤を加えることができる。 また、スチレン−ブタジエンブロツク重合体、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロツク重合
体、スチレン−ブタジエン−スチレンラジアルテ
レブロツク重合体などの芳香族ビニル−共役ジエ
ン系ブロツク共重合体および該ブロツク共重合体
の水素化物、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリカーボネート、PET、PBT、ポリアセター
ル、ポリアミド、エポキシ樹脂、フツ化ビニリデ
ン、ポリスルホン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、PPS樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、
PPO樹脂、スチレン−メタクリル酸メチル共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ゴム
変性PPO樹脂、スチレン−アレイミド系共重合
体、ゴム変性スチレン−マレイミド系共重合体、
ポリエステル系エラストマー以外のエラストマ
ー、例えばポリアミド系エラストマーなどの樹脂
や熱可塑性エラストマーなどと適宜ブレンドする
ことができる。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物の用途と
しては、ボデイパネル、バンパー部品、サイドシ
ールド、ステアリングホイール、ジヨイントブー
ツ、ストラツトサスペンシヨンブーツ、モール、
ハンドルなどの自動車部品、靴底、サンダルなど
の履物、電線被覆、コネクター、キヤツププラグ
などの電気部品、ゴルフクラブグリツプ、野球バ
ツトのグリツプ、自動車やオートバイのグリツ
プ、水泳用フイン、水中眼鏡などのレジヤー用
品、ガスケツト、防水布、油圧ホール、燃料ホー
ス、フレオンガス用ホース、パワステホース、コ
イルチユーブ、パツキング、ロール、ガーデンホ
ース、ベルトキーボード、カールコード、カツプ
リング、ダストブーツ、Oリングなどの素材とし
て使用することが考えられる。 e 実施例 次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、これ
らの実施例に何ら制限されるものではない。 また、物性の測定は下記の方法によつて実施し
た。 実施例 1 下記に示す乳化重合処方を用い、内容積20の
オートクレーブ中において、下記の重合条件で乳
化重合を行うことによつて製造した。 乳化重合処方 モノマー アクリロニトリル 34部 ブタジエン 59 メタクリル酸 6 ジビニルベンゼン 1 水 220 ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル (「エマルゲン」花王石鹸(株)製) 5 第三級ドデシルメルカプタン 0.2 過硫酸アンモニウム 0.25 シアノエチル化ジエタノールアミン 0.15 合計 325.6 重合転化率が90%に達したのち、モノマー100
部当たり0.2部のヒドロキシルアミン硫酸塩を添
加し、重合を停止させた。得られた重合生成物を
加温し、減圧下で約70℃にて水蒸気蒸留によつて
残留モノマーを回収したのち、老化防止剤として
アルキル化フエノール2部を添加し、次いで耐圧
管に得られたラテツクスを入れ、110℃に加温し
てラテツクスを凝固せしめ、そののち凝固物を80
℃で真空乾燥し、架橋カルボキシ変性NBRゴム
を得た。 上記に得られた架橋カルボキシ変性NBRゴム
1gを細断してメチルエチルケトン100gを加え、
25℃で一夜放置したのち、高速遠心分離機を用い
てゲルを沈降させ、上澄液を濾過して除いた。得
られたゲルにメチルエチルケトンを加えて攪拌し
たのち、遠心分離を行い、上澄液を濾過して除い
た。さらに同様の操作を2回繰り返した。その結
果、ゲル状ゴム0.835gが得られた。したがつて、
上記架橋カルボキシ変性NBRゴム中のゲル分を
含むゴムの含有率は83.5%と求められた。 ポリエーテルエステルエラストマー(東洋紡(株)
製ペルプレンP40H)25gと、上記で得られた架
橋カルボキシ変性NBRゴム25gとをブラベンダー
を用いて180℃にて回転数60rpmで5分間混練し
たのち、直ちに取出しロールにより1mmの厚さの
シートに成形した。そして、190℃の熱プレスに
より10分間加熱し、さらに30℃の冷プレスに移し
て冷却しながら100Kg/cm2Gの圧力をかけてプレ
ス成形した。得られた厚さ1mm、長さ11cm、巾9
cmのシートより、JIS K−6301の方法にしたがつ
てJIS 3号ダンベル状試験片を打ち抜き、この試
験片についてJIS K−6301の方法にしたがつて引
張試験を実施した。また硬度および圧縮永久歪に
ついてもJIS K−6301の方法のしたがつて測定し
た。その結果を表−1に示す。 実施例 2〜3 実施例1のペンプレンP40Hと架橋カルボキシ
変性NBRゴムの量をそれぞれ35g、15gと15g、
35gに変えたほかは実施例1と同様の方法によつ
て組成物を調製し、その物性を測定した。その結
果を表−1に示す。 比較例 1 実施例1の乳化重合処方のうち、ジビニルベン
ゼンの量を変量し、ゲル分を含むゴムの含有率が
10%以下の架橋カルボキシ変性MBRゴムを得
た。この架橋カルボキシ変性NBRゴム25gとペン
プレンP40H25gとを実施例1と同様にして混練
成形したのち、その物性を評価した。その結果を
表−1に示す。 実施例 4 実施例1で調製した架橋カルボキシ変性NBR
ゴムの代わりに、架橋NBR(日本合成ゴム(株)製
NBR N201S)を用いて組成物を調製し、その物
性を評価した。その結果を表−1に示す。 実施例 5 実施例1のペルプレンP40Hの代わりに、ポリ
エーテルであるペルプレンS2000(東洋紡績(株)製)
を用い、混練温度を220℃とした他は実施例1と
同様にして組成物を調製し、その物性を評価し
た。その結果を表−1に示す。 比較例 2 比較例1で得られた架橋カルボキシ変性NBR
ゴム25gとペルプレンS200025gを混練して組成物
を調製し、その物性を評価した。その結果を表−
1に示す。 実施例 6 実施例1で用いた架橋カルボキシ変性NBRゴ
ムの代わりに、下記の配合処方にしたがつて重合
して得られた架橋カルボキシSBRゴム(ゲル分
を含むゴムの含有率77%)を使用した他は実施例
1と同様にして組成物を調製し、その物性を評価
した。その結果を表−1に示す。 架橋カルボキシSBRゴム配合処方 スチレン 23部 ブタジエン 76部 ジビニルベンゼン 1部 比較例 3 比較例1で得られた架橋カルボキシ変性NBR
ゴム25gとペルプレンP40H25gを、ブラベンダー
を用いて、190℃で5分間混練したのち、架橋剤
として過酸化物(日本油脂(株)製 パーヘキサ25B
−40)1部を加え、さらに5分間混練して組成物
を調製し、その物性を評価した。その結果を表−
1に示す。 またその流動性を高化式フローテスターを用い
て測定した。測定は150℃から6℃/分の昇温速
度で250℃まで昇温して行つたが、実質的な流動
現象が認められずに、組成物は熱劣化した。 したがつて、本発明の熱可塑性エラストマー組
成物がほとんど流動性を示さないことがわかつ
た。 比較例 4 ジビニルベンゼンを添加しない他は比較例1と
同様の処方でカルボキシ変性NBRを調製した。
得られたカルボキシ変性NBR25gおよびペンプレ
ンP40H25gに、特開昭54−39457号に記載された
方法にしたがつて金属化合物として酸化亜鉛3g
を加え、実施例1と同様にしてブラベンダーによ
る混練を行い、組成物を得た。その組成物の物性
について評価した。その結果を表−1に示す。 実施例 7 実施例1のモノマー組成を下記の処方に変え、
メタクリル酸の代わりにグリシジルメタクリレー
トを用いた架橋エポキシ変性ゴムを得た。 モノマー組成 アクリロニトリル 34部 ブタジエン 59 グリシジルメタクリレート 6 エチレングリコールジメタクリレート 1 次いで、表−1に示す処方にしたがつて、実施
例1と同様にして組成物を調製し、その物性を評
価した。その結果を表−1に示す。 実施例 8、9 実施例1におけるモノマー組成を、下記のよう
にメタクリル酸と架橋性単量体の使用量を変えた
他は、実施例1と同様にして架橋カルボキシ変性
NBRを調製し、これをポリエステルエラストマ
ーと混練し、組成物を得た。その物性を評価し、
結果を表−1に示す。 モノマー組成 実施例8 実施例9 アクリロニトリル 33部 34部 ブタジエン 56.5 59 メタクリル酸 10 2 ジビニルベンゼン 0.5 5 比較例 5 実施例1で使用したポリエステルエラストマー
と架橋カルボキシ変性NBRの使用割合を90:10
に変え、ブラベンダーを用いて混練を試みたが、
混合の攪拌トルクが高くなりすぎたため、混練が
できなかつた。次いで、4インチロールを用い
て、両成分を混合したのち、プレスによつてシー
トに成形し、これについて引張試験を行つたが、
引張強度および引張伸度ともに低く、実用上の使
用に耐えないレベルのものであつた。また射出成
形等による成形も困難であり、加工性と物性の点
から、架橋カルボキシ変性NBRが本発明の特許
請求の範囲に示す含有量の範囲を超えると、得ら
れる組成物は実用上の使用に耐えないことがわか
つた。 実施例 10〜15 実施例−1の重合条件において下記のモノマー
組成に変えて重合した以外は全て同じ条件で重合
しゲル含率88%のゴムを得た。 モノマー組成 (部) アクリロニトリル 26 ブタジエン 52.5 n−ブチルアクリレート 14 メタクリル酸 6 ジビニルベンゼン 1.5 ポリエーテルエステル(デユートラル社製
PIBIFLEX〓40M)と上記ゴム成分および可塑
剤を実施例−1と同様に表−2に示す割合で混合
し評価した。評価結果を表−2に示した。
または炭素1〜6のアルキル基を表わす。] で表わされるアクリル酸エステル化合物を挙げる
ことができる。これらの中ではヒドロキシエチル
メタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルアクリレートが好ましい。 これらのカルボキシル基、エポキシ基、または
ヒドロキシ基を有する単量体は、ゴム重合体成分
中に0.01〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%
の割合で共重合されていることが好ましい。0.01
重量%未満では改良効果が乏しく、また15重量%
を超えると共重合体のガラス転移温度が高く、ゴ
ムの物性が劣ることとなるため、好ましくない。 本発明において使用される(B)ゴム成分は、ゲル
分を20%以上含有することが必要である。 ゴム中のゲル分は、ゴムの細片をメチルエチル
ケトンやトルエンなどの良溶媒に溶解し、不溶分
の含有量を測定することにより求めることができ
る。詳細には実施例1において記載した方法によ
り測定することができる。 ゲルの含有量が、(B)ゴム中20%以上であること
が必要であり、好ましくは50%以上、さらに好ま
しくは70%以上である。ゲルの含有量が20%未満
では、本発明の熱可塑性エラストマーの圧縮永久
歪が大きく、エラストマーとしての性能が劣るこ
ととなる。 上記ゲル分を含むゴムは、ゴムの製造時に架橋
性単量体を共存させて共重合することにより製造
することができる。この方法によると微細なゲル
分を含むゴム粒子を得るどとができるため、品質
の優れた組成物を安定的に生産することができ
る。 上記架橋性単量体としては、ジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレート、ジアリルフマレートお
よびトリメチロールプロパントリアクリレートか
ら選ばれた少なくとも1種の架橋性単量体が挙げ
られる。 上記架橋性単量体の使用量は、好ましくは0.01
〜20重量%であり、さらに好ましくは0.1〜10重
量%である。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、前記
(A)ポリエステルエラストマーと、(B)ゴム成分とを
特定の比率で混合することによつて製造される。 (B)ゴム成分は、(A)成分中に分散混合しているこ
とが好ましく、その粒子径は100000Å以下が好ま
しく、さらに好ましくは10000Å以下、特に好ま
しくは5000Å以下、就中3000Å以下である。 上記各成分の混合比率は、(A)ポリエステルエラ
ストマー成分が25〜95重量%、好ましくは35〜90
重量%であり、ゴム成分(B)は75〜5重量%、好ま
しくは65〜10重量%である。前記ゴム成分(B)が75
重量%を越えると、得られる組成物の流動性が低
下し、加工が困難となる。また5重量%以下では
得られる組成物の柔軟性の向上効果が十分認めら
れない。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物における
発明の効果を発揮させるためには、混合時の温度
をポリエステルエラストマー成分(A)の融点以上に
設定するのが好ましい。混合時のポリエステルエ
ラストマー成分の温度が融点より低いと、混合時
の攪拌トルクが高くなるばかりでなく、混合が不
充分となり、生成した組成物の物性が充分発揮さ
れないので好ましくない。また混合時の温度が高
すぎると、ゴム成分(B)の軟質成分が熱分解による
劣化などを引き起し、物性の高い組成物が得られ
ないので好ましくない。 したがつて、混合時の温度は好ましくはポリエ
ーテルエステルアミドの融点より5℃以上、さら
に好ましくは10℃以上高くし、好ましくは300℃
以下、より好ましくは280℃以下である。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製造に
おいて、各成分を溶融混合する装置としては、開
放型ミキシングロールや非開放型のバンバリーミ
キサー、押出機、ニーダー、連続ミキサーなどの
公知のものを使用することができる。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物には、流
動性および機械的強度を損わない範囲で、充填
剤、例えば炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、
クレー、カオリン、タルク、シリカ、ケイソウ
土、雲母粉、アスベスト、アルミナ、硫酸バリウ
ム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、塩基性
炭酸マグネシウム、二硫化モリブデン、グラフア
イト、カーボン繊維など、あるいは着色剤、例え
ばカーボンブラツク、群青、酸化チタン、亜鉛
華、べんがら、紺青、アゾ顔料、ニトロン顔料、
レーキ顔料、フタロシアニン顔料などを配合する
ことができる。 またプロセスオイル、またはエクステング−オ
イルと呼ばれる鉱物油系ゴム用軟化剤、ジオクチ
ルフタレート、ジブチルフタレート、ジエチルフ
タレート、ジメチルフタレート、ジペプチルフタ
レート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ブチルベンジルフタレー
ト、ジイソノニルフタレート、ジメチルイソフタ
レート、ジウンデシルフタレートなどのフタル酸
エステル類、トリクレジルホスフエート、トリエ
チルホスフエート、トリブチルホスフエート、ト
リ−2−エチルヘキシルホスフエート、トチメチ
ルホスフエート、トリブトキシエチルホスフエー
ト、トリス・クロロエチルホスフエート、トリ
ス・ジクロロプロピルホスフエート、縮合リン酸
エステル、トリフエニルホスフエート、トリキシ
レニルホスフエート、クレジルジフエニルホスフ
エート、キシレニルジフエニルホスフエート、2
−エチルヘキシルジフエニルホスフエート、トリ
ラウリルホスフエート、トリセチルホスフエー
ト、トリステアリルホスフエート、トリオレイス
ホルフエートなどのリン酸エステル類、トリメリ
ツト酸オクチルエステル、トリメリツト酸イソノ
ニルエステル、トリメリツト酸イソデシルエステ
ルなどのトリメリツト酸エステル類、ジペンタエ
リスリトールエステル類、ジオクチルアジペー
ト、ジメチルアジペート、ジ−2−エチルヘキシ
ルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジブチ
ルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジブチ
ルジグリコールアジペート、ジ−2−エチルヘキ
シルアゼレート、ジオクチルアゼレート、ジオク
チルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルセバケ
ート、メチルアセチルリシノレートなどの脂肪酸
エステル類、ピロメリツト酸オクチルエステルな
どのピロメリツト酸エステル類、エポキシ化大豆
油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化脂肪酸アル
キルエステル(例えばエポキシ化脂肪酸オクチル
エステル)などのエポキシ系可塑剤、アジピン酸
エーテルエステル、ポリエーテルエステル、ポリ
エーテルなどのポリエーテル系可塑剤などの可塑
剤を1種または2種以上併用することができる。 可塑剤は本発明の組成物の流動性向上、および
硬度を下げる目的などで使用されるが、可塑剤の
使用目的に応じて本発明のA成分またはB成分に
選択的に入いるもの、または両成分に入いるもの
などを適宜選定することができる。 本発明の組成物に上記可塑剤を使用する場合、
ブリード性からフタル酸エステル類、リン酸エス
テル類、エポキシ系可塑剤、ポリエーテル系可塑
剤などが好ましく、さらに好ましくはフタル酸エ
ステル類およびンポリエーテル系可塑剤である。 フタル酸エステル類は主にA成分の可塑化に効
果があり、ポリエーテル系可塑剤は主にB成分の
可塑化に効果がある。 フタル酸エステル類の使用に当り射出成形時の
揮発成分量を少なくする目的から分子量300以上、
好ましくは400以上のものを、使用する全可塑剤
量中20%以上使用することが好ましい。ポリエー
テル系可塑剤の中で好ましいものは、ポリエーテ
ルエステル系で分子量400以上のものである。 上記可塑剤は本発明のA+B成分100重量部に
対して1〜200重量部の範囲で使用される。 また、液状NBR、液状アクリルゴム、液状ポ
リブタジエンゴムなど液状ゴムを、機械的強度を
損なわない範囲で配合することにより、流動性を
改善することができる。 さらに、混合時にフエニレンジアミン系酸化防
止剤(大内新興化学工業(株)製ノクラツクCD、ノ
クラツクTD、ノクラツクG1、アスピツク)やイ
ミダゾール系酸化防止剤(大内新興化学工業(株)製
ノクラツクMB、ノクラツクMMB)やヒンダー
ドフエノール系酸化防止剤(BHT)各種紫外線
吸収剤を加えることができる。 また、スチレン−ブタジエンブロツク重合体、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロツク重合
体、スチレン−ブタジエン−スチレンラジアルテ
レブロツク重合体などの芳香族ビニル−共役ジエ
ン系ブロツク共重合体および該ブロツク共重合体
の水素化物、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリカーボネート、PET、PBT、ポリアセター
ル、ポリアミド、エポキシ樹脂、フツ化ビニリデ
ン、ポリスルホン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、PPS樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、
PPO樹脂、スチレン−メタクリル酸メチル共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ゴム
変性PPO樹脂、スチレン−アレイミド系共重合
体、ゴム変性スチレン−マレイミド系共重合体、
ポリエステル系エラストマー以外のエラストマ
ー、例えばポリアミド系エラストマーなどの樹脂
や熱可塑性エラストマーなどと適宜ブレンドする
ことができる。 本発明の熱可塑性エラストマー組成物の用途と
しては、ボデイパネル、バンパー部品、サイドシ
ールド、ステアリングホイール、ジヨイントブー
ツ、ストラツトサスペンシヨンブーツ、モール、
ハンドルなどの自動車部品、靴底、サンダルなど
の履物、電線被覆、コネクター、キヤツププラグ
などの電気部品、ゴルフクラブグリツプ、野球バ
ツトのグリツプ、自動車やオートバイのグリツ
プ、水泳用フイン、水中眼鏡などのレジヤー用
品、ガスケツト、防水布、油圧ホール、燃料ホー
ス、フレオンガス用ホース、パワステホース、コ
イルチユーブ、パツキング、ロール、ガーデンホ
ース、ベルトキーボード、カールコード、カツプ
リング、ダストブーツ、Oリングなどの素材とし
て使用することが考えられる。 e 実施例 次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、これ
らの実施例に何ら制限されるものではない。 また、物性の測定は下記の方法によつて実施し
た。 実施例 1 下記に示す乳化重合処方を用い、内容積20の
オートクレーブ中において、下記の重合条件で乳
化重合を行うことによつて製造した。 乳化重合処方 モノマー アクリロニトリル 34部 ブタジエン 59 メタクリル酸 6 ジビニルベンゼン 1 水 220 ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル (「エマルゲン」花王石鹸(株)製) 5 第三級ドデシルメルカプタン 0.2 過硫酸アンモニウム 0.25 シアノエチル化ジエタノールアミン 0.15 合計 325.6 重合転化率が90%に達したのち、モノマー100
部当たり0.2部のヒドロキシルアミン硫酸塩を添
加し、重合を停止させた。得られた重合生成物を
加温し、減圧下で約70℃にて水蒸気蒸留によつて
残留モノマーを回収したのち、老化防止剤として
アルキル化フエノール2部を添加し、次いで耐圧
管に得られたラテツクスを入れ、110℃に加温し
てラテツクスを凝固せしめ、そののち凝固物を80
℃で真空乾燥し、架橋カルボキシ変性NBRゴム
を得た。 上記に得られた架橋カルボキシ変性NBRゴム
1gを細断してメチルエチルケトン100gを加え、
25℃で一夜放置したのち、高速遠心分離機を用い
てゲルを沈降させ、上澄液を濾過して除いた。得
られたゲルにメチルエチルケトンを加えて攪拌し
たのち、遠心分離を行い、上澄液を濾過して除い
た。さらに同様の操作を2回繰り返した。その結
果、ゲル状ゴム0.835gが得られた。したがつて、
上記架橋カルボキシ変性NBRゴム中のゲル分を
含むゴムの含有率は83.5%と求められた。 ポリエーテルエステルエラストマー(東洋紡(株)
製ペルプレンP40H)25gと、上記で得られた架
橋カルボキシ変性NBRゴム25gとをブラベンダー
を用いて180℃にて回転数60rpmで5分間混練し
たのち、直ちに取出しロールにより1mmの厚さの
シートに成形した。そして、190℃の熱プレスに
より10分間加熱し、さらに30℃の冷プレスに移し
て冷却しながら100Kg/cm2Gの圧力をかけてプレ
ス成形した。得られた厚さ1mm、長さ11cm、巾9
cmのシートより、JIS K−6301の方法にしたがつ
てJIS 3号ダンベル状試験片を打ち抜き、この試
験片についてJIS K−6301の方法にしたがつて引
張試験を実施した。また硬度および圧縮永久歪に
ついてもJIS K−6301の方法のしたがつて測定し
た。その結果を表−1に示す。 実施例 2〜3 実施例1のペンプレンP40Hと架橋カルボキシ
変性NBRゴムの量をそれぞれ35g、15gと15g、
35gに変えたほかは実施例1と同様の方法によつ
て組成物を調製し、その物性を測定した。その結
果を表−1に示す。 比較例 1 実施例1の乳化重合処方のうち、ジビニルベン
ゼンの量を変量し、ゲル分を含むゴムの含有率が
10%以下の架橋カルボキシ変性MBRゴムを得
た。この架橋カルボキシ変性NBRゴム25gとペン
プレンP40H25gとを実施例1と同様にして混練
成形したのち、その物性を評価した。その結果を
表−1に示す。 実施例 4 実施例1で調製した架橋カルボキシ変性NBR
ゴムの代わりに、架橋NBR(日本合成ゴム(株)製
NBR N201S)を用いて組成物を調製し、その物
性を評価した。その結果を表−1に示す。 実施例 5 実施例1のペルプレンP40Hの代わりに、ポリ
エーテルであるペルプレンS2000(東洋紡績(株)製)
を用い、混練温度を220℃とした他は実施例1と
同様にして組成物を調製し、その物性を評価し
た。その結果を表−1に示す。 比較例 2 比較例1で得られた架橋カルボキシ変性NBR
ゴム25gとペルプレンS200025gを混練して組成物
を調製し、その物性を評価した。その結果を表−
1に示す。 実施例 6 実施例1で用いた架橋カルボキシ変性NBRゴ
ムの代わりに、下記の配合処方にしたがつて重合
して得られた架橋カルボキシSBRゴム(ゲル分
を含むゴムの含有率77%)を使用した他は実施例
1と同様にして組成物を調製し、その物性を評価
した。その結果を表−1に示す。 架橋カルボキシSBRゴム配合処方 スチレン 23部 ブタジエン 76部 ジビニルベンゼン 1部 比較例 3 比較例1で得られた架橋カルボキシ変性NBR
ゴム25gとペルプレンP40H25gを、ブラベンダー
を用いて、190℃で5分間混練したのち、架橋剤
として過酸化物(日本油脂(株)製 パーヘキサ25B
−40)1部を加え、さらに5分間混練して組成物
を調製し、その物性を評価した。その結果を表−
1に示す。 またその流動性を高化式フローテスターを用い
て測定した。測定は150℃から6℃/分の昇温速
度で250℃まで昇温して行つたが、実質的な流動
現象が認められずに、組成物は熱劣化した。 したがつて、本発明の熱可塑性エラストマー組
成物がほとんど流動性を示さないことがわかつ
た。 比較例 4 ジビニルベンゼンを添加しない他は比較例1と
同様の処方でカルボキシ変性NBRを調製した。
得られたカルボキシ変性NBR25gおよびペンプレ
ンP40H25gに、特開昭54−39457号に記載された
方法にしたがつて金属化合物として酸化亜鉛3g
を加え、実施例1と同様にしてブラベンダーによ
る混練を行い、組成物を得た。その組成物の物性
について評価した。その結果を表−1に示す。 実施例 7 実施例1のモノマー組成を下記の処方に変え、
メタクリル酸の代わりにグリシジルメタクリレー
トを用いた架橋エポキシ変性ゴムを得た。 モノマー組成 アクリロニトリル 34部 ブタジエン 59 グリシジルメタクリレート 6 エチレングリコールジメタクリレート 1 次いで、表−1に示す処方にしたがつて、実施
例1と同様にして組成物を調製し、その物性を評
価した。その結果を表−1に示す。 実施例 8、9 実施例1におけるモノマー組成を、下記のよう
にメタクリル酸と架橋性単量体の使用量を変えた
他は、実施例1と同様にして架橋カルボキシ変性
NBRを調製し、これをポリエステルエラストマ
ーと混練し、組成物を得た。その物性を評価し、
結果を表−1に示す。 モノマー組成 実施例8 実施例9 アクリロニトリル 33部 34部 ブタジエン 56.5 59 メタクリル酸 10 2 ジビニルベンゼン 0.5 5 比較例 5 実施例1で使用したポリエステルエラストマー
と架橋カルボキシ変性NBRの使用割合を90:10
に変え、ブラベンダーを用いて混練を試みたが、
混合の攪拌トルクが高くなりすぎたため、混練が
できなかつた。次いで、4インチロールを用い
て、両成分を混合したのち、プレスによつてシー
トに成形し、これについて引張試験を行つたが、
引張強度および引張伸度ともに低く、実用上の使
用に耐えないレベルのものであつた。また射出成
形等による成形も困難であり、加工性と物性の点
から、架橋カルボキシ変性NBRが本発明の特許
請求の範囲に示す含有量の範囲を超えると、得ら
れる組成物は実用上の使用に耐えないことがわか
つた。 実施例 10〜15 実施例−1の重合条件において下記のモノマー
組成に変えて重合した以外は全て同じ条件で重合
しゲル含率88%のゴムを得た。 モノマー組成 (部) アクリロニトリル 26 ブタジエン 52.5 n−ブチルアクリレート 14 メタクリル酸 6 ジビニルベンゼン 1.5 ポリエーテルエステル(デユートラル社製
PIBIFLEX〓40M)と上記ゴム成分および可塑
剤を実施例−1と同様に表−2に示す割合で混合
し評価した。評価結果を表−2に示した。
【表】
f 発明の効果
本発明は、ポリエステルエラストマーに架橋さ
れたゴムを20重量%以上含有するゴム成分を特定
の量配合することにより、従来の熱可塑性ポリエ
ステル系エラストマーの課題であつた柔軟性と圧
縮永久歪が改良され、かつ耐屈曲性、機械的強度
に優れ、工業材料として優れた特性を有する熱可
塑性エラストマーを得ることができる。 また、本発明においては、特定の架橋性単量体
によつて架橋することにより、粒子径が小さいゴ
ム成分を得ることができる。 そして、この粒子径が小さいゴム成分を、ポリ
エステルエラストマー成分中に分散混合すること
により、品質の優れた組成物を安定的に生産する
ことができる。 さらに、上記ゴム成分にカルボキシル基等の官
能基を導入することにより、一段と機械的強度の
優れた熱可塑性エラストマーを得ることができ
る。
れたゴムを20重量%以上含有するゴム成分を特定
の量配合することにより、従来の熱可塑性ポリエ
ステル系エラストマーの課題であつた柔軟性と圧
縮永久歪が改良され、かつ耐屈曲性、機械的強度
に優れ、工業材料として優れた特性を有する熱可
塑性エラストマーを得ることができる。 また、本発明においては、特定の架橋性単量体
によつて架橋することにより、粒子径が小さいゴ
ム成分を得ることができる。 そして、この粒子径が小さいゴム成分を、ポリ
エステルエラストマー成分中に分散混合すること
により、品質の優れた組成物を安定的に生産する
ことができる。 さらに、上記ゴム成分にカルボキシル基等の官
能基を導入することにより、一段と機械的強度の
優れた熱可塑性エラストマーを得ることができ
る。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) ポリエステルエラストマー成分25〜95重
量%中に、(B) ジビニルベンゼン、ジアリルフタ
レート、ジアリルフマレートおよびトリメチロー
ルプロパントリアクリレートから選ばれた少なく
とも1種の架橋性単量体によつて架橋されたゴム
であつて、ゲル分を20%以上含有するゴム成分75
〜5重量%を分散混合してなる熱可塑性エラスト
マー組成物。 2 (B) ゴム成分が、ポリイソプレンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンブ
ロツク共重合体ゴム、ポリブタジエンゴム、アク
リロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ムなどのジエン系ゴム、アクリル系ゴム、フツ素
ゴムなどの非ジエン系ゴムまたは水素化アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、水素化スチレン−ブ
タジエンブロツク共重合体ゴムなどの水素化ゴム
から選ばれた少なくとも1種のゴムであることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱可塑性
エラストマー組成物。 3 (B) ゴム成分が、カルボキシル基、エポキシ
基、アミノ基、ヒドロキシ基から選ばれた少なく
とも1種の官能基を含有するゴムである特許請求
の範囲第1項または第2項のいずれかに記載の熱
可塑性エラストマー組成物。 4 (B) ゴム成分が、カルボキシル基、エポキシ
基、ヒドロキシ基から選ばれた少なくとも1種の
官能基を有する単量体を0.01〜15重量%共重合し
たゴムである特許請求の範囲第1〜3項のいずれ
かに記載の熱可塑性エラストマー組成物。 5 (B) ゴム成分の分散粒子径が100000Å以下で
ある特許請求の範囲第1項記載の熱可塑性エラス
トマー組成物。 6 (A) ポリエステルエラストマー成分が、高融
点重合体セグメントと低融点重合体セグメントと
を有するブロツク共重合体である特許請求の範囲
第1項記載の熱可塑性エラストマー組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28847286A JPS63142056A (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 | 熱可塑性エラストマ−組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28847286A JPS63142056A (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 | 熱可塑性エラストマ−組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63142056A JPS63142056A (ja) | 1988-06-14 |
| JPH0579256B2 true JPH0579256B2 (ja) | 1993-11-01 |
Family
ID=17730648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28847286A Granted JPS63142056A (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 | 熱可塑性エラストマ−組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63142056A (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2817879B2 (ja) * | 1988-01-28 | 1998-10-30 | 三菱化学株式会社 | 熱可塑性エラストマー組成物 |
| JP2717229B2 (ja) * | 1988-06-21 | 1998-02-18 | 旭化成工業株式会社 | 樹脂補強用ゴム粒子及び補強樹脂組成物 |
| KR100227998B1 (ko) * | 1991-04-29 | 1999-11-01 | 오노 알버어스 | 가교-결합 에폭시 관능화 폴리디엔 블럭 중합체, 그들의 제조 방법, 그들을 포함하는 조성물 및 출발 블럭 공중합체 |
| JP3073800B2 (ja) * | 1991-07-18 | 2000-08-07 | 日本ゼオン株式会社 | 熱可塑性エラストマー組成物 |
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| JPH0873546A (ja) | 1994-06-23 | 1996-03-19 | Basf Ag | 不飽和エステルで部分的に架橋された合成樹脂材料 |
| WO1997017402A1 (en) * | 1995-11-07 | 1997-05-15 | Mitsubishi Chemical Corporation | Thermoplastic elastomer compositions |
| DE19646118A1 (de) * | 1996-11-08 | 1998-05-14 | Basf Ag | Mit ungesättigten Estern teilvernetzte Kunststoffmassen |
| JPWO2003079872A1 (ja) * | 2002-03-25 | 2005-07-21 | 株式会社ダスキン | マット |
| JP2010007011A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法 |
| TWI839561B (zh) * | 2019-10-15 | 2024-04-21 | 美商美力肯及公司 | 用於製造聚合物組成物的方法以及適合使用於該方法中的組成物 |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52138546A (en) * | 1975-11-27 | 1977-11-18 | Toray Ind Inc | Elastomer compositions |
| US4096202A (en) * | 1976-06-09 | 1978-06-20 | Rohm And Haas Company | Impact modified poly(alkylene terephthalates) |
| NL184903C (nl) * | 1976-06-11 | 1989-12-01 | Monsanto Co | Werkwijze voor de bereiding van een elastoplastisch materiaal, dat een thermoplastische, lineaire, kristallijne polyester en een verknoopte rubber bevat. |
| JPS6047302B2 (ja) * | 1977-09-01 | 1985-10-21 | 東レ株式会社 | 熱可そ性エラストマ−組成物 |
| JPS5439457A (en) * | 1977-09-05 | 1979-03-26 | Toray Ind Inc | Polyester elastomer composition |
| JPS5530548A (en) * | 1978-08-23 | 1980-03-04 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | Outer tube for two-pot universal joint |
| JPS59138257A (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-08 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 樹脂組成物 |
| JPS59138256A (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-08 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 樹脂組成物 |
| JPS6031545A (ja) * | 1983-07-29 | 1985-02-18 | Toyobo Co Ltd | エラストマ−組成物 |
| JPS6191245A (ja) * | 1984-10-11 | 1986-05-09 | Toyoda Gosei Co Ltd | ブロツクコポリエ−テルエステル組成物 |
| JPH0678478B2 (ja) * | 1986-03-19 | 1994-10-05 | ユニチカ株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物 |
-
1986
- 1986-12-03 JP JP28847286A patent/JPS63142056A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63142056A (ja) | 1988-06-14 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |