JPH0579291A - トンネル裏込方法 - Google Patents

トンネル裏込方法

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Publication number
JPH0579291A
JPH0579291A JP3163808A JP16380891A JPH0579291A JP H0579291 A JPH0579291 A JP H0579291A JP 3163808 A JP3163808 A JP 3163808A JP 16380891 A JP16380891 A JP 16380891A JP H0579291 A JPH0579291 A JP H0579291A
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JP
Japan
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segment
tunnel
ground
excavation
backing material
Prior art date
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Pending
Application number
JP3163808A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Usui
龍男 臼井
Masataka Uozumi
雅孝 魚住
Sakae Nakai
栄 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0579291A publication Critical patent/JPH0579291A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】セグメント16を建て込むことにより覆工され
る山岳トンネルにおいて、セグメント16のクラック発
生を回避する。 【構成】掘削地山20と建て込まれたセグメント16と
の間に形成される裏込め層21に、スチロール、ウレタ
ン等の合成樹脂材を発泡させてなる一次裏込材26を充
填することにより、地山20の初期変形をある程度許容
しつつセグメント16を弾性的に支持させる。そして
後、地山20が安定したなら、一次裏込材26の発泡間
隙中に浸入させる形でセメントミルク221を高圧注入
することにより定着体22を形成して、セグメント16
を安定地山に強固に定着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、山岳トンネルに覆工さ
れるセグメントにクラックが生じる危険性がない、トン
ネル裏込方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、覆工部材と掘削地山との間には、
モルタル等の経時硬化性材料が裏込されていた。ところ
で最近、山岳トンネル等のように岩盤の地山において、
周長方向に長円形に一体成型されたリング状セグメント
を、覆工部材として掘削坑道中に建て込んでいくような
トンネル構築方法が提案されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、山岳トンネ
ルにおいては地山が岩盤であるが故に、断面馬蹄形状に
掘削されるので、該馬蹄形状の掘削断面に前記リング状
セグメントを建て込むと、該セグメントと掘削地山との
間には、比較的大きな間隙が形成される。従って、該大
きな間隙部分にモルタルのような経時硬化性材料を裏込
すると、硬化した裏込材は非常に剛な構造体になり、そ
して、覆工部材であるセグメントは、裏込材の硬化後直
ちに、地山に対して剛に支持されることになる。する
と、このように剛な構造体である裏込材は掘削されるこ
とにより緩んだ地山の初期変形を吸収することが出来な
いので、掘削初期の地山が変形して局部的に押し出して
きた場合にはセグメントの一部分に応力集中が生じるこ
とになる。そして、このようにセグメントの一部分に応
力が集中すると、セグメントにクラックが発生して、地
山を支持する役目を果たさなくなる恐れがあり、延いて
は、トンネル構造の脆弱化更には崩壊が懸念されるの
で、大変危険である。本発明は、上記事情に鑑み、掘削
地山の初期変形をある程度許容しつつ地山を支持するこ
とが出来るようにして、セグメントにクラックが発生す
る危険性を回避した、信頼性の高いトンネル裏込方法を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、掘進方向先端
部分に配置される掘進作業手段(1)を介して地山(2
0)を掘削することによりトンネル掘削空間(250)
を形成し、前記トンネル掘削空間(250)に、該トン
ネル掘削空間(250)の断面積に対して小断面積をな
すセグメント(16)を、前記掘進作業手段(1)に後
続する形で建て込み、前記トンネル掘削空間(250)
に建て込まれたセグメント(16)と地山(20)との
間に、裏込され得る裏込材収容空間(21)を形成して
おき、前記裏込材収容空間(21)に、弾性部材体から
なるセグメント支持手段(26)を、該セグメント支持
手段(26)内に空隙部分を形成する形で配設し、前記
地山(20)が安定した後、前記裏込材収容空間(2
1)に裏込材(221)を、前記セグメント支持手段
(26)の空隙部分に浸入し得る流動状態下で充填する
ようにして、構成される。なお、( )内の番号等は、
図面における対応する要素を示す、便宜的なものであ
り、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるも
のではない。以下の
【作用】の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、裏込材収容空
間(21)が形成されてまず、セグメント支持手段(2
6)がセグメント(16)を弾性的に支持し、地山(2
0)が安定して後、セグメント支持手段(26)がセグ
メント(16)を剛に支持するように作用する。
【0006】
【実施例】図1は、本発明に使用されるトンネル掘進装
置の一例を示す外観斜視図、図2は、トンネル掘削作業
の一例を示す施工側面図、図3は、トンネル掘削作業の
一例を示す施工上面図 図4は、本発明により構築されるトンネルの一例を示す
断面図である。
【0007】掘進中のトンネル25には、図2に示すよ
うに、トンネル掘進装置1が、カッタヘッド9を介して
地山20が掘削されることにより形成されたトンネル掘
削空間251の掘進方向先端側(矢印A方向側)に、切
削刃9aを切羽20aに対向させる形で配置されてお
り、トンネル掘進装置1の掘進方向後方(矢印B方向
側)には、長円環状のセグメント16が、矢印A、B方
向に隙間なく並ぶ形で複数接続されることによりトンネ
ル構造体251が形成されている。トンネル構造体25
1の先端部分、即ち既に建て込み済のセグメント16の
矢印A方向端部は、トンネル掘進装置1の内部に、後方
即ち図中右方から入り込む形で配置されており、掘削装
置1の切羽20a部から所定の距離L6に推定される範
囲には、岩盤が切り開かれることにより内部応力が崩壊
した状態の不安定地山20bが存在している。
【0008】トンネル掘進装置1は、図1乃至図3に示
すように、胴型状に形成された外殻2を有しており、外
殻2は掘進方向、即ち矢印A、B方向に近接遠退自在に
接続された前胴2A及び後胴2Bにより構成されてい
る。即ち、後胴2Bの先端部分には中継胴2Cが、前胴
2A後端部分に入り込む形で形成されており、前胴2A
と中継胴2Cとは、互いの内周に沿う形で複数設けられ
た外殻ジャッキ2Dにより接続されている。そして、外
殻ジャッキ2Dを押出し駆動することにより前胴2Aと
後胴2Bは、互いに接し合っている状態から外殻ジャッ
キ2DのピッチL3分だけ矢印A、B方向に離れること
が出来る状態になっている。前胴2Aは、矢印A方向か
ら矢印B方向に連続的に伸延しているインバート25b
に向かって開口する形で無底状に形成されており、後胴
2Bには、図2に示すように、下側に底部2B1が、イ
ンバート25bとの間を遮蔽される形で形成されてい
る。前胴2A及び後胴2Bの左右内側面には外殻レッグ
3が、矢印A、B方向に複数並んで該前胴2A及び後胴
2Bの下端部分から下方に突出する形で昇降自在に設け
られており、従って、後胴2Bに設けられた外殻レッグ
3は底部2B1を貫通している。そして、各外殻レッグ
3はインバート25bに支持されており、また各外殻レ
ッグ3には油圧ジャッキ31が、前胴2A及び後胴2B
を上下、即ち矢印C、D方向に移動自在に支持する形
で、設けられている。前胴2A及び後胴2Bの外側に
は、地山20との間に、仮空隙21’が、岩盤の地山2
0がカッタヘッド9により掘削されることにより余掘り
が発生する形で生じており、仮空隙21’にはスチロー
ル、ウレタン等の合成樹脂材を発泡させることにより弾
性部材体となった一次裏込材26が充填されている。
【0009】前胴2Aの前端部分には、切羽20aのア
ーチ部分を仮支保するための先受矢板5が、該前胴2A
の内周に沿った形で、且つ矢印A、B方向に油圧ジャッ
キ等により突出後退自在に複数枚設けられており、前胴
2Aの内側のインバート25b上には掘削機6が設置さ
れている。掘削機6は機体6aを有しており、機体6a
の後部には掘削機6を操作駆動する為の油圧ユニット6
1、制御盤62等が内蔵されている。また、機体6aに
は、該機体6aを推進駆動させるための公知のスライド
シュー機構7が設けられており、スライドシュー機構7
は、機体6aを支持し得るスキー板状の一対のスライド
シュー7A、7Bをスライドジャッキ7C、トグルジャ
ッキ13等を介して順次間欠的に矢印A方向に押出し引
き寄せ駆動することにより、掘削機6が歩行式に自走す
るように構成されている。機体6aの前端にはカッタヘ
ッド9が、矢印C、D、E、F方向に揺動駆動自在及び
矢印A、B方向に進退駆動自在で且つ旋回駆動自在な形
で設けられており、カッタヘッド9の先端には、地山2
0等の岩盤を破砕掘削し得る切削刃9aが、円錐台状に
形成された形で設けられている。カッタヘッド軸部9b
の外周にはスクリューブレード9cが、ずり、即ち切削
刃9aにより破砕された切羽20aの岩を、矢印B方向
である後方へ搬送する形で設けられており、スクリュー
ブレード9cの後方にはずり回収用のギャザリング10
が、カッタヘッド軸部9bの基部に装着される形で設け
られている。ギャザリング10に回収されたずりは、機
体6aの側方に設けられたコンベヤ11を介して、さら
に後方へ搬送されて、適当なるずり搬送手段によりトン
ネル25の抗外へ運び出される。機体6aの上部には矢
印A、B方向に並ぶ2体のキャノピージャッキ12、1
2が、シリンダ12a部分が連立する形で装着されてお
り、各キャノピージャッキ12の上部には、前記前胴2
Aの天蓋部分内周面に沿う形で蒲鉾片状に形成されたキ
ャノピー12bが、シリンダ12aを介して矢印C、D
方向である上下方向に移動駆動自在な形で、設けられて
いる。また、機体6aの矢印E、F方向両側部には、サ
イドジャッキ15、15が、機体6aを前胴2Aの内側
面に支持させる形で前後に一対ずつ装着されており、即
ち機体6aと前胴2Aとは、キャノピージャッキ12、
12及びサイドジャッキ15、15を介して、坑道内周
方向に対して接合分離自在な形に構成されている。後胴
2Bの側壁部内側には、セグメント16を該後胴2Bの
後方、即ち矢印B方向に連続的に接合する形で覆工建込
みするためのエレクタ17が、図3中上方に支持部17
aが固定される形で、設けられている。エレクタ17に
はセグメント16を保持反転するためのブーム19が、
ブームジャッキ191を介して矢印G、H方向に揺動駆
動自在で、且つ矢印A、B方向に進退自在な形で設けら
れている。また、後胴2B内には接合されるセグメント
16、16を心出しするためのセグメント心出し機構2
9が、底部2B1に固定される形で設けられている。
【0010】そして、後胴2Bの後方には、図4に示す
ように、前記トンネル構造体251が、掘削機6により
断面馬蹄形状をなすように掘削されたトンネル掘削空間
250の中心部分に、該後胴2B内で建て込まれた長円
環状のセグメント16が配置される形で、形成されてい
る。トンネル構造体251内には、新たに建て込まれる
セグメント16を横長状に倒した状態で搭載して前記後
胴2B内のエレクタ17位置まで搬送するための搬送台
車30が、矢印A、B方向に行き来することが出来るよ
うになっており、また、トンネル構造体251には裏込
め層21が、セグメント16の周方向外側と地山20と
の間に配置される形で、形成されている。 裏込め層
21の掘進方向先頭部分(矢印A方向側部分)には、一
次裏込材26が、仮空隙21’に充填された一次裏込材
26の後方(矢印B方向側)に連続する形で、充填され
ており、一次裏込材26が充填されている裏込め層21
の後方(矢印B方向側)には、さらに、一次裏込材26
を構成するスチロール、ウレタン等が発泡することによ
り生じた気泡間隙中にセメントミルク221が浸入して
硬化することにより形成された定着体22が配設されて
いる。定着体22には、セグメント16の外周を巻き厚
W1をもって包囲する形で定着体構造部分22aが形成
されていると共に、図4中下方左右に示す、設計上構造
部材とみなすことの出来ない定着体構造部外22b、2
2bが、定着体構造部分22aと共に図4中紙面と直交
する方向(図2中矢印A、B方向)に連続的に伸延する
形で、形成されている。一方の定着体構造部外22b
(図4中左側)中には、塩ビ製パイプ等による大径ダク
ト32、32が敷設されており、また他方の定着体構造
部外22b(図4中右側)中には、大径ダクト32、3
2と同様の部材であり乍ら若干小径なる小径ダクト3
3、33、33が、継手管を介して掘進方向(図2中矢
印A、B方向)に延長され得る形で、敷設されている。
各大径ダクト32及び小径ダクト33の矢印A方向端部
は外殻2内において開口しており、また矢印B方向端部
はトンネル25抗外まで延長されて、開口するか若しく
は適当なる装置設備に適宜選択的に接続されている。即
ち、各大径ダクト32は外殻2内から、トンネル内に設
けられた排気、排水用のジェットファン、排水ポンプ設
備等へ適宜接続されており、各小径ダクト33は、トン
ネル内に設けられた給気、給水用のエアコンプレッサ、
給水ポンプ設備等から外殻2内へ適宜接続されている。
また、小径ダクト33には、適宜選択的に駆動ケーブル
が収容されて、駆動ケーブルは、例えば、供給元がトン
ネル25の矢印B方に延長された部分においてゼネレー
タ等の装置設備に接続されて、送給側が掘削機6、外殻
ジャッキ2D、エレクタ17等に接続されている。
【0011】掘進中のトンネル25は以上のような構成
を有するので、トンネル25を構築する際には、トンネ
ル掘進装置1を用いて、断面形状が馬蹄形を呈するよう
に切羽20aの岩盤を破砕する形で、トンネル掘削空間
250を形成することにより、矢印A方向に掘進してい
く。トンネル掘削空間250を形成するにはまず、先受
矢板5を矢印A方向に突出させて、切羽20a部分の岩
が崩落し得ないように支持する。そして、外殻2を外殻
レッグ3を介して、油圧ジャッキ31を加圧駆動するこ
とによりインバート25bに反力を求める形で、矢印C
方向に押し上げる。すると、外殻2は、一次裏込材26
を介してアーチ25a部分に押しつけられる形で、地山
20を支持する状態になる。こうして、外殻2で地山2
0を支持したところで、キャノピージャッキ12を加圧
負荷してラム12cを上方、即ち矢印C方向に押し出す
ことにより前胴2Aの天蓋部分にキャノピー12bを押
しつけ、また、サイドジャッキ15、15を加圧負荷し
てラム15c、15cを側方、即ち矢印E、F方向に押
しだすことにより、機体6aを前胴2Aに、一体化させ
る。こうして、機材6aを前胴2Aに支持させた状態
で、カッタヘッド9を、矢印C、D、E、F方向に揺動
させつつ回転駆動することにより、切削刃9aを介して
地山20を切り開く形で、掘削機6の掘削ストロークL
1だけ該切削刃9aを矢印A方向に進出させる。する
と、切羽20aが掘削ストロークL1だけ矢印A方向に
前進する形で、トンネル掘削空間250が形成される。
また、トンネル掘削空間251を形成する際には、切羽
20aを掘削すると同時に乃至先建てように、仮空隙2
1’に一次裏込材26を、圧送パイプ27を介してアー
チ25a部分から、スチロール、ウレタン等の合成樹脂
となり得る液状材を適宜注入して、さらに圧送パイプ2
7口元等で触媒等をミキシング添加することにより発泡
させて、経時硬化後に弾性部材となる形で、充填してお
く。すると、前記覆工済みのトンネル25と切羽20a
間の未覆工部分の不安定地山20bが、一次裏込材26
により肌落ち防止される形で、地山20の安定確保がな
される。また、切羽20aの掘削時に地山20が湧水
性、押出し性、破砕性岩等の不良地山である場合には、
アーチ25a部分から掘削断面内方へ向かって押し出し
てくる形で、地山20が崩壊しようとする。そこで、油
圧ジャッキ31に更に付加的に加圧することにより外殻
レッグ3が脚を伸ばした状態にすると、外殻2は一次裏
込材26を介して、アーチ25aに向かって更に押し上
げられることにより、地山20の押出しに対する抗力を
更に付加的に発揮することが出来る。こうして、地山2
0が崩壊することなく、安定的な掘削が行なわれ得る。
【0012】そして、掘削機6の掘削ストロークL1だ
け、カッタヘッド9が矢印A方向に進行することによ
り、切羽20aがL1だけ掘進方向に前進したなら、こ
こで、スライドシュー機構7を介して掘削機6を前進さ
せる。この際まず、油圧ジャッキ31を圧力開放して外
殻レッグ3を縮める。すると外殻レッグ3はインバート
25bから浮き上がり、そして、前胴2Aが、天蓋部分
がキャノピー12b、12bに載戴される形で、機体6
aにより支持された状態になる。こうしておいてサイド
ジャッキ15、15を圧力開放し、そして、キャノピー
ジャッキ12、12を圧力開放すると、キャノピー12
b、12bと共に前胴2Aが、該前胴2Aの天蓋部分が
一次裏込材26と別離する形で、下方、即ち矢印D方向
に降下する。こうして機体6aに前胴2Aが載戴支持さ
れたところで、スライドシュー機構7を適宜駆動して、
機体6aを移動ストロークL2だけ矢印A方向に前進さ
せる。すると、スライドシュー7A、7Bはスキー板状
に形成されており、そして、地山20は岩質であること
から、前胴2Aを載戴支持した状態の機体6aは、イン
バート25bに反力を求める形で、前胴2Aと共に容易
に掘進方向に前進することが出来る。また、アーチ25
a部分の仮空隙21’に配置された一次裏込材26はキ
ャノピー12b、12bの降下と共に、既に前胴2Aの
天蓋部分と縁切りされて分離した状態になっているの
で、前胴2Aは掘削機6aの前進を妨げることなく容易
に該仮空隙21’を滑り抜けることが出来る。こうし
て、前胴2Aを掘削機6aに支持させた形で移動ストロ
ークL2分前進させて後、再び切羽20aを掘削する際
には、まず、キャノピージャッキ12、12を駆動する
ことにより前胴2Aを上方に押し上げてから、油圧ジャ
ッキ31を加圧して外殻レッグ3を下方に押し出すと、
外殻2が地山20を支持する状態になる。そうしておい
て、再びキャノピージャッキ12、12及びサイドジャ
ッキ15、15を加圧駆動することにより、掘削機6a
を前胴2Aに支持させた状態にして、そしてカッタヘッ
ド9の駆動を再開することにより、切羽20aを掘削し
て行く。ところで一方、前胴2A及び機体6aの前進時
には、後胴2Bは前進せずに取り残されて、中継胴2C
が前胴2Aの後端から抜け出す形で、前胴2Aから遠退
した状態になっている。そこで後胴2Bは、切羽2aが
前進して、新たに切り開かれた部分の地山20が適宜安
定したところで、後胴2Bの外殻レッグ3を縮めて後胴
2Bと一次裏込材26を縁切りし、その状態で、外殻ジ
ャッキ2Dを駆動することにより、該外殻ジャッキ2D
の駆動ストロークL3分前胴2Aに引き寄せる形で、後
胴2Bを矢印A方向に移動させるようにする。
【0013】こうして後胴2Bを掘進方向に外殻ジャッ
キ2Dの駆動ストロークL3だけ進行させると、覆工建
て込み済のセグメント16のうち最先端、即ち矢印A方
向端部に位置していたセグメント16と後胴2Bの後
部、即ち矢印B方向端部分には、後胴2Bの前進L3分
だけ空隙が生じる。そこで、後胴2Bの前進と共に乃至
先立つように、長円環状のセグメント16を、トンネル
25の坑外より横長状に倒した状態で図4に示すように
セグメント搬送台車30に搭載搬送してくる形で、後胴
2B内に持ち込む。そして、該横長状に倒した状態のセ
グメント16をエレクタ17の側方に配置して、ブーム
ジャッキ191を駆動することにより、図2に示すよう
に、ブーム19にセグメント16を支持させた形で縦長
状に起こすと共に90°反転させて、セグメント16の
軸心CTをトンネルの構築方向である矢印A、B方向に
一致させる。そして次に、ブーム19を矢印B方向に押
し出すことにより、該縦長状に起こされたセグメント1
6を後胴2B内の後部、即ち矢印B方向端部近傍に、既
に建て込み済のセグメント16に締結ボルト等を介して
接続する形で、配置する。この際、セグメント16は既
に長円環状に形成されているので、トンネル周長方向に
分割された形のセグメントピースを環状に組み立てる必
要がなく、単に新たに設置すべきセグメント16と既に
建て込み済のセグメント16をセグメント心出し機構2
9を介して芯出しして、各セグメント16、16の端面
を整合させるだけで、容易に接合作業を行うことが出来
る。
【0014】ところで前述したように外殻2を掘進方
向、即ち矢印A方向に前進させつつセグメント16を順
次建て込んで行くに連れ、外殻2とセグメント16間に
は、新たなる裏込め層21が、仮空隙21’に連続して
矢印A方向に順次伸延する形で、形成されていく。そこ
で、セグメント16を建て込むと同時に乃至先立って、
まず、前記外殻レッグ3を、油圧ジャッキ31を駆動さ
せることにより脚を伸ばして、トンネル掘削空間250
の断面形状を、外殻2により地山20を支える形で、安
定させる。こうしておいて、定着体構造部外22bに配
設されている大径ダクト32及び小径ダクト33を、継
手管を介して既に敷設済みの大径ダクト32及び小径ダ
クト33に接続する形で、前記掘削ストロークL1及び
外殻ジャッキ2Dの駆動ストロークL3の長さ分だけ延
長させ、また、小径ダクト33の何れかに収容された駆
動ケーブルも、牽引又は接続等の手段により矢印A方向
に延長させておく。ところでここで、定着体構造部外2
2bは、セグメント16の外周を巻き厚W1をもって包
囲する形で補強している構造部材としての定着体構造部
分22aから設計上除外されており、トンネル構造体2
51の構成部材として考慮されていないので、大径ダク
ト32及び小径ダクト33を配設することにより定着体
構造部外22bが断面欠損しても、トンネル構造体25
1は何等影響を被ることはないばかりか、定着体構造部
外22bを有効活用することが出来る。また、定着体構
造部外22bに後に述べる裏込め動作により注入された
セメントミルク221が固結することにより、定着体構
造部外22bの荷重負荷能力が増大するので、大径ダク
ト32、小径ダクト33として、廉価な薄肉塩ビ製パイ
プを敷設しても、該大径ダクト32及び小径ダクト33
が、過大な荷重を負荷されて破壊される懸念はない。ま
た同様に、大径ダクト32、小径ダクト33がPCコン
クリートパイプであっても、ひび割れが生じる懸念がな
い。こうして、前述したように定着体構造部外22bに
敷設した大径ダクト32及び小径ダクト33を矢印A方
向に延長させて、適宜外殻2内に開口させ、また、小径
ダクト33に選択的に収容された駆動ケーブルを延長し
て、外殻ジャッキ2D、掘削機6、エレクタ17等に適
宜接続する。すると、トンネル掘進装置1に必要とされ
る給排水、給排気、電源供給は一切大径ダクト32及び
小径ダクト33を介して行なわれ得るので、セグメント
16内に、作業用のダクトや駆動ケーブル等を別途敷設
する必要がない。従って、セグメント16内においては
セグメント16を搬送する為の搬送台車30が通過し得
るスペースを確保してもなお且つ、十分なる作業空間が
残されることになる。また、前記定着体構造部外25b
の図4中左方に示す一方側に敷設した大径ダクト32、
32は、トンネル構造体251を構築した後、即ち掘進
作業終了後に、地山20、セグメント16内等と適宜選
択的に連通させる。そして、地山20に連通させたダク
ト32は地山20の水抜孔として、また、セグメント1
6内と連通させたダクト32は抗内排水用ダクトとして
使用する。こうすることにより、大径ダクト32、32
を掘進中の作業用仮設ダクトとして使用するばかりでな
く、トンネル構造体251の一部として恒久的に使用す
ることが出来るので、定着体構造部外22b部分を更に
一層有効活用することが可能となる。
【0015】ところで、いま、切羽20aから距離L6
に推定される範囲の地山20は掘削機6を介して掘削さ
れることにより岩盤が緩んだ状態で、不安定地山20b
が形成されており、そして、不安定地山20bは掘削断
面内周方向に向かって、局所不定形に押し出してくるこ
とにより、逐次形状を変化させている。そして、前述し
たように、大径ダクト32及び小径ダクト33が延長敷
設された新たなる裏込め層21は、セグメント16と不
安定地山20bとの間に位置していることににより、逐
次形状を変化させていることになる。そこで、新たなる
裏込め層21に、仮空隙21’部分で充填された一次裏
込材26に追加充填する形で、スチロール、ウレタン等
の合成樹脂となり得る液状材を注入し、触媒等を介して
発泡させる。すると、裏込め層21に注入されて発泡硬
化した一次裏込材26は弾性部材となって、外殻2及び
セグメント16を弾性的に支持することが出来る。即
ち、一次裏込材26は、前述したように仮空隙21’部
分において不安定地山20bの肌落ちを防止する役目を
果たすと共に、裏込め層21部分において、不安定地山
20bの変形をある程度許容することが出来るので、前
記不安定地山20bが局所不定形に押し出してくること
により掘削断面内周方向に作用する地山20の集中的な
応力を該一次裏込材26内部に分散させて、セグメント
16を弾性的に支持することが出来る。従って、掘削さ
れることにより緩んだ地山20の初期変形は一次裏込材
26に吸収されることになり、こうして、地山20が安
定するまでの間、不安定地山20bが一次裏込材26に
より一時的に支保される形で、トンネル掘削空間250
が内方へ押潰されるのが防止される。そしていま、地山
20は岩盤であることから本来自立しており、トンネル
掘削空間250が形成された後に、掘削されることによ
り掻き乱された内部応力が再配置される形で、何れ安定
する。そこで、切羽20aが前進して、即ち岩盤が切り
開かれて後時間が経過することにより、地山20が安定
したなら、図4に示すセグメント16のグラウド注入口
16aを介して裏込め層21への裏込作業を行なう。即
ち、裏込作業は、トンネル掘進装置1を用いて切羽20
aを掘進する作業と並行して、不安定地山20bの矢印
B方向側に後続する形の安定地山20c部分において行
なう。いま、裏込め層21には既に一次裏込材26が充
填されているので、そこで、裏込め層21に、一次裏込
材26に追加する形でグラウトポンプ23を介してセメ
ントミルク221を高圧充填することにより2次裏込め
する。すると、一次裏込材26中にはスチロール、ウレ
タン等の合成樹脂が発泡することにより発泡間隙が形成
されているので、該発泡間隙中にセメントミルク221
が高流動性をもって浸入することにより定着体22が形
成されて、そして、該定着体22により裏込め層21が
均一且つ密実に充填される。すると、セグメント16は
定着体22により、安定地山20cに対して剛に支持さ
れることが出来る。従って、トンネル掘削空間250に
建て込まれるセグメント16は、地山20が不安定であ
る時期には一次裏込材26により弾性的に支持されて、
地山20が安定してから後は、定着体22に剛に支持さ
れた形で、地山20に堅固に定着されるので、セグメン
ト16の長円環形状に撓みが生じたり、クラックが発生
したりするような過大な荷重を局所的に被ることがな
い。
【0016】こうして、カッタヘッド9により切羽20
aを掘削前進させつつ、前胴2A及び後胴2Bを順次前
進させて、同時に一次裏込材26及び定着体22の注入
充填作業とセグメント16の建て込み作業を、適宜工程
下で順次繰返し進めていくことにより、トンネル掘削空
間251に建て込まれたセグメント16が定着体22を
介して地山20に定着される形で、トンネル構造体25
1が構築されていく。従って、トンネル25は、掘進作
業と並行して建て込まれて地山20に定着されたセグメ
ント16により、覆工完了される。従って、トンネル2
5を構築するに必要な施工時間が短くて済むのは勿論の
こと、外殻2により常に切羽20a部分の地山20の安
定が確保された状態下で掘進作業が行われ、そして、掘
進と同時に一次裏込作業が速やかに行われることによ
り、切り開かれる地山20の内部応力を掻き乱すことが
少ない。しかも掘削されることにより初期変形を起こし
得る不安定地山20bは、一次裏込材26により弾性的
に支保されるこのため、トンネル掘進装置1を介しての
掘進作業が円滑に行なわれ得ると共に、セグメント16
はトンネル掘進作業の全般を通して地山20から過大な
荷重を局所的に被ることがないので、セグメント16に
クラックが発生する懸念がないのは勿論のこと、隣接す
るセグメント16、16の接合部分にも地山20から荷
重集中することがないことにより、セグメント16、1
6が良好な接合状態を呈することが可能となる。従っ
て、こうして構築されるトンネル構造体251は、施工
中の安全確保がなされるだけではなく、構築後にも、安
定的な構造状態を呈することが可能となる。
【0017】なお、上述した実施例においては一次裏込
材26をスチロール、ウレタン等の合成樹脂材を触媒等
と共に注入して発泡させて、経時硬化後に弾性部材とな
るように構成した例を述べたが、一次裏込材26は地山
20の初期変形をある程度許容しつつセグメント16を
弾性的に支持することが出来ればこれに限定されるもの
ではなく、例えば一次裏込材26と同様の合成樹脂材で
ありながら配設に先立って予め発泡成型してある部材
を、適宜仮空隙21’及び裏込め層21に装填するよう
にしても構わない。また、同様に一次裏込材21を砂、
スチロールビーズ等の非固結性粒子状材を増粘剤と共に
吹き込み充填することにより、それぞれの粒子を結着さ
せて弾性性状を呈するようにしても構わず、更には一次
裏込材21をゴム、スチール等、又その他複合材による
素材を弾性性状を呈するように適宜加工したものやエア
−モルタル等の経時硬化して尚且つ弾性を備える部材で
代用しても良い。また、一次裏込材21の間隙中に充填
されるセメントミルク221は、充填時に一次裏込材2
1の間隙中に浸入し得る流動状態を呈しているものであ
れば他の材料であっても構わず、例えば、モルタルに高
流動化性状を付加する添加材を混和して用いても何等差
し支えなく、また、セメント質以外の例えば樹脂材であ
っても構わない。また、本発明が適用されるトンネル2
5を掘進するための装置はトンネル掘進装置1に限定さ
れるものではなく、トンネル掘進装置1への電力、エア
ー、水等の供給回収手段は、本実施例に限定されずとも
任意に変更されて何等差し支えるものではない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
掘進方向先端部分に配置されるトンネル掘進装置1等の
掘進作業手段を介して地山20を掘削することによりト
ンネル掘削空間250を形成し、前記トンネル掘削空間
250に、該トンネル掘削空間250の断面積に対して
小断面積をなすセグメント16を、前記掘進作業手段に
後続する形で建て込み、前記トンネル掘削空間250に
建て込まれたセグメント16と地山20との間に、裏込
され得る裏込め層21等の裏込材収容空間を形成してお
き、前記裏込材収容空間に、弾性部材体からなる一次裏
込材26等のセグメント支持手段を、該セグメント支持
手段内に空隙部分を形成する形で配設し、前記地山20
が安定した後、前記裏込材収容空間にセメントミルク2
21等の裏込材を、前記セグメント支持手段の空隙部分
に浸入し得る流動状態下で充填するようにして構成した
ので、裏込材収容空間が形成されてまず、セグメント支
持手段がセグメント16を弾性的に支持し、地山20が
安定して後、セグメント支持手段がセグメント16を剛
に支持するように作用する。従って、地山20が掘削さ
れることにより緩んで初期変形を起こしている間は、セ
グメント16が地山20に対して弾性的に支持されてお
り、地山20の変形はセグメント支持手段によりある程
度許容されている。そして、地山20が変形することに
より局所的に発生する掘削断面内方への応力はセグメン
ト支持手段により吸収される形になるので、セグメント
16が地山20の集中的な応力を被ることがなく、従っ
て、セグメント16にクラックが発生するような懸念が
ない。そして、セグメント支持手段は、地山20が安定
して後、該セグメント支持手段内の空隙部分が裏込材に
より充填されることによりセグメント16を剛に支持す
る形になるので、セグメント16は地山20が安定して
初めてセグメント支持手段を介して堅固に地山20に定
着されることになる。従って、セグメント16は、建て
込み、定着される迄の全般に亙る間セグメント支持手段
により安定的に支持された侭、応力再配置が進行して初
期変形が納まり、即ち自立状態が復活した安定地山に堅
固に定着されることになるので、こうして構築されたト
ンネル25は非常に信頼性が高い、頑強な構造状態を呈
することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用されるトンネル掘進装置の一例を
示す外観斜視図である。
【図2】トンネル掘進作業の一例を示す施工側面図であ
る。
【図3】トンネル掘進作業の一例を示す施工上面図であ
る。
【図4】本発明により構築されるトンネルの一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1……トンネル掘進装置(掘進作業手段) 16……セグメント 20……地山 21……裏込め層(裏込材収容空間) 250……トンネル掘削空間 221……セメントミルク(裏込材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘進方向先端部分に配置される掘進作業手
    段を介して地山を掘削することによりトンネル掘削空間
    を形成し、 前記トンネル掘削空間に、該トンネル掘削空間の断面積
    に対して小断面積をなすセグメントを、前記掘進作業手
    段に後続する形で建て込み、 前記トンネル掘削空間に建て込まれたセグメントと地山
    との間に、裏込され得る裏込材収容空間を形成してお
    き、 前記裏込材収容空間に、弾性部材体からなるセグメント
    支持手段を、該セグメント支持手段内に空隙部分を形成
    する形で配設し、 前記地山が安定した後、 前記裏込材収容空間に裏込材を、前記セグメント支持手
    段の空隙部分に浸入し得る流動状態下で充填するように
    して構成した、トンネル裏込方法。
JP3163808A 1991-06-07 1991-06-07 トンネル裏込方法 Pending JPH0579291A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015036487A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 国立大学法人島根大学 空洞充填によるトンネルの補修方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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