JPH0585642B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0585642B2 JPH0585642B2 JP59246728A JP24672884A JPH0585642B2 JP H0585642 B2 JPH0585642 B2 JP H0585642B2 JP 59246728 A JP59246728 A JP 59246728A JP 24672884 A JP24672884 A JP 24672884A JP H0585642 B2 JPH0585642 B2 JP H0585642B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spinning
- temperature
- screw
- aromatic
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2067/00—Use of polyesters or derivatives thereof, as moulding material
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は高強度、高弾性率を有する芳香族ポリ
エステル繊維の紡糸方法に関するものである。
エステル繊維の紡糸方法に関するものである。
(従来の技術)
近年、芳香族ポリエステルの中で溶融時に異方
性を有するものが、溶融紡糸することにより、高
強度、高弾性率繊維となることが明らかとなつて
きた。溶剤を使用しない点や、既知の紡系装置を
使えるなど、様々な利点を有している。しかしな
がら、紡糸して高強度、高弾性率を与える芳香族
ポリエステルは加工温度(紡糸温度)が高いがゆ
えに紡糸時に分解又は重合、架橋等の反応による
発泡があり、これが長時間、安定紡糸を続ける上
の障害となつてきた。従来、数多くの溶融時に異
方性を有する芳香族ポリエステルの特許が報告さ
れてきたが(特公昭55−482号等)、ほとんどが実
験室段階の小さいスケールでの例しか示されず、
安定な紡糸の操業といつた観点からの実用的な製
造方法の知見とはなり得なかつた。
性を有するものが、溶融紡糸することにより、高
強度、高弾性率繊維となることが明らかとなつて
きた。溶剤を使用しない点や、既知の紡系装置を
使えるなど、様々な利点を有している。しかしな
がら、紡糸して高強度、高弾性率を与える芳香族
ポリエステルは加工温度(紡糸温度)が高いがゆ
えに紡糸時に分解又は重合、架橋等の反応による
発泡があり、これが長時間、安定紡糸を続ける上
の障害となつてきた。従来、数多くの溶融時に異
方性を有する芳香族ポリエステルの特許が報告さ
れてきたが(特公昭55−482号等)、ほとんどが実
験室段階の小さいスケールでの例しか示されず、
安定な紡糸の操業といつた観点からの実用的な製
造方法の知見とはなり得なかつた。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明の目的は、異方性芳香族ポリエステル特
有の脱気困難性、分解ガス発生等に由来する紡糸
操業性低下の問題を克服し、最終的に高強度、高
弾性率を有する芳香族ポリエステル繊維を工業的
に製造する方法を提供することである。
有の脱気困難性、分解ガス発生等に由来する紡糸
操業性低下の問題を克服し、最終的に高強度、高
弾性率を有する芳香族ポリエステル繊維を工業的
に製造する方法を提供することである。
(問題点を解決するための手段)
本発明の目的は、溶融時に異方性を示す芳香族
ポリエステルをスクリユー型押出機により、溶融
させた後、紡糸するに際し、圧縮比2.5〜4.0のス
クリユーを使用する手段により、工業的有利に達
成される。
ポリエステルをスクリユー型押出機により、溶融
させた後、紡糸するに際し、圧縮比2.5〜4.0のス
クリユーを使用する手段により、工業的有利に達
成される。
本発明における溶融時に異方性を示すポリエス
テルとは、90゜直交した2枚の偏光板の間にある
加熱試料台上にポリエステル試料粉末を置いて、
昇温していつた時に流動可能な温度域において、
光を透過しうる性質を有するものを意味してい
る。このような芳香族ポリエステルとしては特公
昭56−18016号や同55−20008号等に示される芳香
族ジカルボン酸、芳香族ジオール及び/又は芳香
族ヒドロキシカルボン酸や、これらの誘導体から
成るもので、場合により、これらと、脂環族ジカ
ルボン酸、脂環族ジオール、脂肪族ジオールやこ
れらの誘導体との共重合体も含まれる。ここで、
芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソ
フタル酸、4,4′−ジカルボキシジフエニル、
2,6−ジカルボキシナフタレン、1,2−ビス
(4−カルボキシフエノキシ)エタン等や、これ
らのアルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲン
基の核置換体があげられる。芳香族ジオールとし
てはヒドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジヒド
ロキシジフエニル、4,4′−ジヒドロキシベンゾ
フエノン、4,4′−ジヒドロキシジフエニルメタ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフエニルエタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフエニルエーテル、
4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン、4,
4′−ジヒドロキシジフエニルスルフイド、2,6
−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキ
シナフタレン等やこれらのアルキル、アリール、
アルコキシ、ハロゲン基の核置換体があげられ
る。芳香族ヒドロキシカルボン酸としては4−ヒ
ドロキシ安息香酸、m−ヒドロキシ安息香酸、2
−ヒドロキシナフタレン−6−カルボン酸、1−
ヒドロキシナフタレン−5−カルボン酸等やこれ
らのアルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲン
基の核置換体があげられる。脂環族ジカルボン酸
としてはtrans−1,4−ジカルボキシシクロヘ
キサン、cis−1,4−ジカルボキシシクロヘキ
サン等や、これらのアルキル、アリール、ハロゲ
ン基の置換体があげられる。脂環族及び脂肪族ジ
オールとしてはtrans−1,4−ジヒドロキシシ
クロヘキサン、cis−1,4−ジヒドロキシシク
ロヘキサン、エチレングリコール、1,4−ジタ
ンジオール、キシリレンジオール等があげられ
る。
テルとは、90゜直交した2枚の偏光板の間にある
加熱試料台上にポリエステル試料粉末を置いて、
昇温していつた時に流動可能な温度域において、
光を透過しうる性質を有するものを意味してい
る。このような芳香族ポリエステルとしては特公
昭56−18016号や同55−20008号等に示される芳香
族ジカルボン酸、芳香族ジオール及び/又は芳香
族ヒドロキシカルボン酸や、これらの誘導体から
成るもので、場合により、これらと、脂環族ジカ
ルボン酸、脂環族ジオール、脂肪族ジオールやこ
れらの誘導体との共重合体も含まれる。ここで、
芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソ
フタル酸、4,4′−ジカルボキシジフエニル、
2,6−ジカルボキシナフタレン、1,2−ビス
(4−カルボキシフエノキシ)エタン等や、これ
らのアルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲン
基の核置換体があげられる。芳香族ジオールとし
てはヒドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジヒド
ロキシジフエニル、4,4′−ジヒドロキシベンゾ
フエノン、4,4′−ジヒドロキシジフエニルメタ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフエニルエタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフエニルエーテル、
4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン、4,
4′−ジヒドロキシジフエニルスルフイド、2,6
−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキ
シナフタレン等やこれらのアルキル、アリール、
アルコキシ、ハロゲン基の核置換体があげられ
る。芳香族ヒドロキシカルボン酸としては4−ヒ
ドロキシ安息香酸、m−ヒドロキシ安息香酸、2
−ヒドロキシナフタレン−6−カルボン酸、1−
ヒドロキシナフタレン−5−カルボン酸等やこれ
らのアルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲン
基の核置換体があげられる。脂環族ジカルボン酸
としてはtrans−1,4−ジカルボキシシクロヘ
キサン、cis−1,4−ジカルボキシシクロヘキ
サン等や、これらのアルキル、アリール、ハロゲ
ン基の置換体があげられる。脂環族及び脂肪族ジ
オールとしてはtrans−1,4−ジヒドロキシシ
クロヘキサン、cis−1,4−ジヒドロキシシク
ロヘキサン、エチレングリコール、1,4−ジタ
ンジオール、キシリレンジオール等があげられ
る。
これらの組合せの内で、本発明の対象として好
ましい芳香族ポリエステルとしては例えば、(1)p
−ヒドロキシ安息香酸残基40〜70モル%と上記芳
香族ジカルボン酸残基15〜30モル%と芳香族ジオ
ール残基15〜30モル%から成るコポリエステル、
(2)テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とクロル
ハイドロキノン、フエニルハイドロキノン、及
び/又はハイドロキノンから成るコポリエステ
ル、(3)p−ヒドロキシ安息香酸残基20〜80モル%
と2−ヒドロキシナフタレン−6−カルボン酸残
基20〜80モル%から成るコポリエステルなどがあ
げられる。これらの出発原料を用い、本発明の目
的とするポリエステルに至るにはそのままで、あ
るいは脂肪族又は芳香族モノカルボン酸又はそれ
らの誘導体、脂肪族アルコール又はフエノール類
又はそれらの誘導体等によるエステル化により、
重縮合反応を行なう。重縮合反応としては既知の
塊状重合、溶液重合、懸濁重合法等を採用するこ
とができ、150〜360℃で、常圧又は10〜0.1torr
の減圧下に、Sb,Ti,Ge化合物の重合触媒、リ
ン系化合物等の安定剤、TiO2,CaCO3,タルク
等の充てん剤等を場合により添加して行なうこと
ができる。得られたポリマーはそのままで、ある
いは粉体状で不活性気体中、又は減圧下に熱処理
して紡糸用試料とする。あるいは、一度押出機に
より造粒して用いることもできる。本発明におけ
る芳香族ポリエステルには紡糸に適した分子量範
囲が存在すると考えられるが、組成や構造によつ
ては均一に溶解しうる溶剤がなかつたり、分子量
測定法の精度がないという問題があり、本発明に
適した芳香族ポリエステルの規格としては使えな
い。そこで本発明者らは、溶融紡糸条件に適する
分子量に対応する物性値として「流動温度」とい
うものを導入した。島津製作所製のフローテスタ
ーCFT−500を用い、径1mm、長さ10mmのノズル
で圧力100Kg/cm2の状態で、芳香族ポリエステル
試料を4℃/minで昇温し、試料がノズルを通つ
て流動し、かつ48000poiseの見かけ粘度を与える
温度として「流動温度」を定義した。
ましい芳香族ポリエステルとしては例えば、(1)p
−ヒドロキシ安息香酸残基40〜70モル%と上記芳
香族ジカルボン酸残基15〜30モル%と芳香族ジオ
ール残基15〜30モル%から成るコポリエステル、
(2)テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とクロル
ハイドロキノン、フエニルハイドロキノン、及
び/又はハイドロキノンから成るコポリエステ
ル、(3)p−ヒドロキシ安息香酸残基20〜80モル%
と2−ヒドロキシナフタレン−6−カルボン酸残
基20〜80モル%から成るコポリエステルなどがあ
げられる。これらの出発原料を用い、本発明の目
的とするポリエステルに至るにはそのままで、あ
るいは脂肪族又は芳香族モノカルボン酸又はそれ
らの誘導体、脂肪族アルコール又はフエノール類
又はそれらの誘導体等によるエステル化により、
重縮合反応を行なう。重縮合反応としては既知の
塊状重合、溶液重合、懸濁重合法等を採用するこ
とができ、150〜360℃で、常圧又は10〜0.1torr
の減圧下に、Sb,Ti,Ge化合物の重合触媒、リ
ン系化合物等の安定剤、TiO2,CaCO3,タルク
等の充てん剤等を場合により添加して行なうこと
ができる。得られたポリマーはそのままで、ある
いは粉体状で不活性気体中、又は減圧下に熱処理
して紡糸用試料とする。あるいは、一度押出機に
より造粒して用いることもできる。本発明におけ
る芳香族ポリエステルには紡糸に適した分子量範
囲が存在すると考えられるが、組成や構造によつ
ては均一に溶解しうる溶剤がなかつたり、分子量
測定法の精度がないという問題があり、本発明に
適した芳香族ポリエステルの規格としては使えな
い。そこで本発明者らは、溶融紡糸条件に適する
分子量に対応する物性値として「流動温度」とい
うものを導入した。島津製作所製のフローテスタ
ーCFT−500を用い、径1mm、長さ10mmのノズル
で圧力100Kg/cm2の状態で、芳香族ポリエステル
試料を4℃/minで昇温し、試料がノズルを通つ
て流動し、かつ48000poiseの見かけ粘度を与える
温度として「流動温度」を定義した。
本発明者らは、各種の組成の芳香族ポリエステ
ルを合成し、その流動温度を変化させてみたとこ
ろ、本発明の目的とする高濃度、高弾性率繊維の
紡糸に適した芳香族ポリエステルの流動温度は
280〜380℃であることがわかつた。この温度域よ
り低い流動温度の場合には、溶融時の反応がおこ
りやすかつたり、繊維伸度が出にくいといつた問
題があり、高いと加工(紡糸)温度が高くなるた
め、分解や架橋反応がおこしやすく、又、装置へ
の負荷が大きくなるという問題を生じる。
ルを合成し、その流動温度を変化させてみたとこ
ろ、本発明の目的とする高濃度、高弾性率繊維の
紡糸に適した芳香族ポリエステルの流動温度は
280〜380℃であることがわかつた。この温度域よ
り低い流動温度の場合には、溶融時の反応がおこ
りやすかつたり、繊維伸度が出にくいといつた問
題があり、高いと加工(紡糸)温度が高くなるた
め、分解や架橋反応がおこしやすく、又、装置へ
の負荷が大きくなるという問題を生じる。
本発明の溶融紡糸装置としては通常のスクリユ
ー型押出機を用いることができる。
ー型押出機を用いることができる。
重要なのは本発明に述べるように、圧縮比2.5
〜4.0のスクリユーを使用することである。ここ
でいう圧縮比とは、スクリユーへの樹脂の供給部
にあたる部位のシリンダー断面からスクリユー断
面を除いた部分の面積(長大樹脂面積)の、最も
圧縮のかかるスクリユー先端部の最小樹脂面積に
対する比(値)をいう。
〜4.0のスクリユーを使用することである。ここ
でいう圧縮比とは、スクリユーへの樹脂の供給部
にあたる部位のシリンダー断面からスクリユー断
面を除いた部分の面積(長大樹脂面積)の、最も
圧縮のかかるスクリユー先端部の最小樹脂面積に
対する比(値)をいう。
圧縮比2.5〜4.0のスクリユーを用いることによ
り、紡糸しようとする芳香族ポリエステルの粉
末、顆粒又はペレツト間の又は内部の気体が溶融
体の中にとりこまれるのを抑制し、かつ、シリン
ダー部の温度と滞留による分解発生ガスを樹脂溶
融体の背圧により後送し、安定な紡糸性を与え
る。圧縮比が2.5より小さいスクリユーを用いる
と溶融体からの脱気(脱泡)が十分でなく、紡糸
時における単糸切れをおこしてしまう。一方、圧
縮比が4.0より大きいスクリユーではスクリユー
の回転負荷が大きく、これを防ぐため、シリンダ
ー温度を高くしたり、予熱温度を高くしたりする
必要がおこり、ポリエステルの熱安定性にとつて
良くない。また、かかる異方性を示す芳香族ポリ
エステルポリマーではその溶融体粘度が低いこと
によると思われるが脱気性も却つて低下するよう
で吐出糸での含有気泡が増加し単糸切れの原因と
なつていたが、本発明に従つた紡糸は単糸切れが
少くきわめて安定であり、得られた繊維中の気泡
も少く、強度分布も狭く、高強度の繊維を与え
る。なお、ギヤポンプ等の設備は既知の装置を使
用することができる。
り、紡糸しようとする芳香族ポリエステルの粉
末、顆粒又はペレツト間の又は内部の気体が溶融
体の中にとりこまれるのを抑制し、かつ、シリン
ダー部の温度と滞留による分解発生ガスを樹脂溶
融体の背圧により後送し、安定な紡糸性を与え
る。圧縮比が2.5より小さいスクリユーを用いる
と溶融体からの脱気(脱泡)が十分でなく、紡糸
時における単糸切れをおこしてしまう。一方、圧
縮比が4.0より大きいスクリユーではスクリユー
の回転負荷が大きく、これを防ぐため、シリンダ
ー温度を高くしたり、予熱温度を高くしたりする
必要がおこり、ポリエステルの熱安定性にとつて
良くない。また、かかる異方性を示す芳香族ポリ
エステルポリマーではその溶融体粘度が低いこと
によると思われるが脱気性も却つて低下するよう
で吐出糸での含有気泡が増加し単糸切れの原因と
なつていたが、本発明に従つた紡糸は単糸切れが
少くきわめて安定であり、得られた繊維中の気泡
も少く、強度分布も狭く、高強度の繊維を与え
る。なお、ギヤポンプ等の設備は既知の装置を使
用することができる。
本発明の溶融紡糸に適した温度は280〜420℃
で、より好ましくは300〜400℃である。
で、より好ましくは300〜400℃である。
本発明に従つて紡糸した繊維はそのままで又は
油剤を付着させ、巻取るなり、引落す。巻取り、
又は引落しの速度は10〜10000m/minであるが、
生産性や安定紡糸からみて100〜2000m/minが
好ましい。得られる繊維の太さや断面形状は用途
により選ばれるが、強度や弾性率からすると1〜
10デニールの太さの糸径が好ましい。得られる繊
維はそのままでも使用できるが、熱処理や延伸や
これらの組合せの処理を施してやることにより、
さらに高強度、高弾性化することができる。
油剤を付着させ、巻取るなり、引落す。巻取り、
又は引落しの速度は10〜10000m/minであるが、
生産性や安定紡糸からみて100〜2000m/minが
好ましい。得られる繊維の太さや断面形状は用途
により選ばれるが、強度や弾性率からすると1〜
10デニールの太さの糸径が好ましい。得られる繊
維はそのままでも使用できるが、熱処理や延伸や
これらの組合せの処理を施してやることにより、
さらに高強度、高弾性化することができる。
(作 用)
本発明に係る芳香族ポリエステルは、脱気性が
劣り吐出糸中の含有気泡が増加し単糸切れの問題
を回避することはできなかつたが、特定圧縮比の
スクリユーを用いて溶融紡糸する本発明の技術手
段を採用することにより、ポリエステル粉末、顆
粒、ペレツト間の或はそれらの内部に含有する気
体やスクリユー型押出機内部において溶融時に発
生する分解ガス等が、背圧により後送されて十分
な脱泡が行なわれ、以て紡糸時における単糸切れ
の問題がなく安定な紡糸が可能になるものと考え
られる。
劣り吐出糸中の含有気泡が増加し単糸切れの問題
を回避することはできなかつたが、特定圧縮比の
スクリユーを用いて溶融紡糸する本発明の技術手
段を採用することにより、ポリエステル粉末、顆
粒、ペレツト間の或はそれらの内部に含有する気
体やスクリユー型押出機内部において溶融時に発
生する分解ガス等が、背圧により後送されて十分
な脱泡が行なわれ、以て紡糸時における単糸切れ
の問題がなく安定な紡糸が可能になるものと考え
られる。
(発明の効果)
かくして高強度、高弾性率を有する芳香族ポリ
エステル繊維を糸切れ等の問題なしに安定紡糸、
製造し得る点が、本発明の特徴的利点であり、本
発明により得られる繊維はタイヤコード、ロー
プ、ケーブル、FRP、FRTP、スピーカーコー
ン、安全着、テンシヨンメンバー等に用いること
ができる。
エステル繊維を糸切れ等の問題なしに安定紡糸、
製造し得る点が、本発明の特徴的利点であり、本
発明により得られる繊維はタイヤコード、ロー
プ、ケーブル、FRP、FRTP、スピーカーコー
ン、安全着、テンシヨンメンバー等に用いること
ができる。
実施例
以下に本発明を詳細に説明するために実施例お
よび比較例を示すが、これらはあくまで例示的な
ものであり、これらに限定するものではない。
よび比較例を示すが、これらはあくまで例示的な
ものであり、これらに限定するものではない。
なお、例中の繊維の引張り試験はインストロン
社万能試験機No.1130を用い、試料間隔20mm、引張
り速度0.5mm/minで測定した。
社万能試験機No.1130を用い、試料間隔20mm、引張
り速度0.5mm/minで測定した。
光学異方性の測定は加熱ステージ上に試料を置
いて、偏光下25℃/minで昇温して肉眼観察によ
り行なつた。
いて、偏光下25℃/minで昇温して肉眼観察によ
り行なつた。
参考例 1
p−アセトキシ安息香酸7.20Kg(40モル)、テ
レフタル酸2.49Kg(15モル)、イソフタル酸0.83
Kg(5モル)、4,4′−ジアセトキシジフエニル
5.45Kg(20.2モル)をくし型攪拌翼をもつ重合槽
に仕込み、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら昇温
し、330℃で3時間重合した。この間、生成する
酢酸を除去し、強力な攪拌で重合を行ない、その
後、徐々に冷却し、200℃で重合体を系外へ取出
した。重合体の収量は10.88Kgで理論収量の97.8
%であつた。これを細川ミクロン社のハンマーミ
ルで粉砕し、2.5mm以下の粒子とした。これをロ
ータリーキルン中で窒素雰囲気下に280℃で5時
間処理したところ「流動温度」が326℃となつた。
350℃以上で光学異方性が観察された。
レフタル酸2.49Kg(15モル)、イソフタル酸0.83
Kg(5モル)、4,4′−ジアセトキシジフエニル
5.45Kg(20.2モル)をくし型攪拌翼をもつ重合槽
に仕込み、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら昇温
し、330℃で3時間重合した。この間、生成する
酢酸を除去し、強力な攪拌で重合を行ない、その
後、徐々に冷却し、200℃で重合体を系外へ取出
した。重合体の収量は10.88Kgで理論収量の97.8
%であつた。これを細川ミクロン社のハンマーミ
ルで粉砕し、2.5mm以下の粒子とした。これをロ
ータリーキルン中で窒素雰囲気下に280℃で5時
間処理したところ「流動温度」が326℃となつた。
350℃以上で光学異方性が観察された。
参考例 2
参考例1と同じ装置を用い2,5−ジアセトキ
シビフエニルとテレフタル酸とから成るコポリエ
ステルを合成した。「流動温度」は318℃であり
340℃以上で光学異方性が観察された。
シビフエニルとテレフタル酸とから成るコポリエ
ステルを合成した。「流動温度」は318℃であり
340℃以上で光学異方性が観察された。
実施例 1
参考例1のポリエステルを用い30mm径のスクリ
ユー型押出機を使つて溶融紡糸を行なつた。用い
たスクリユーは圧縮比3.2、有効長さ120cmであ
る。シリンダー先端部温度370℃、ノズル部温度
365℃で行なつた。ノズルは、孔径0.12mm、孔長
0.1mm、孔数150である。ノズルからの溶融ドープ
の吐出は150孔全て行なわれ、安定に淡黄色透明
繊維を作ることができた。得られた繊維中の気泡
について50mmの長さで150本調べたところ、5.3
ケ/mであつた。又、この繊維を熱処理(窒素
中、320℃、3時間)したところ3.23デニール、
強度29.2g/dで、強度の分散は10.8%、伸度3.0
%、弾性率990g/dであつた。
ユー型押出機を使つて溶融紡糸を行なつた。用い
たスクリユーは圧縮比3.2、有効長さ120cmであ
る。シリンダー先端部温度370℃、ノズル部温度
365℃で行なつた。ノズルは、孔径0.12mm、孔長
0.1mm、孔数150である。ノズルからの溶融ドープ
の吐出は150孔全て行なわれ、安定に淡黄色透明
繊維を作ることができた。得られた繊維中の気泡
について50mmの長さで150本調べたところ、5.3
ケ/mであつた。又、この繊維を熱処理(窒素
中、320℃、3時間)したところ3.23デニール、
強度29.2g/dで、強度の分散は10.8%、伸度3.0
%、弾性率990g/dであつた。
比較例 1
実施例1のスクリユーの代りに圧縮比1.7のス
クリユーを用い、他は同じ条件で溶融紡糸した。
ノズルから紡出される糸中に気泡が多くみられ、
単糸切れも多く、十分な巻取りを行なえなかつ
た。紡糸温度を5℃ずつ上下させたが効果がなか
つた。得られた繊維の一部の中にある気泡を調べ
たが60〜70ケ/mもあり、スクリユーの影響が大
きく現われた。
クリユーを用い、他は同じ条件で溶融紡糸した。
ノズルから紡出される糸中に気泡が多くみられ、
単糸切れも多く、十分な巻取りを行なえなかつ
た。紡糸温度を5℃ずつ上下させたが効果がなか
つた。得られた繊維の一部の中にある気泡を調べ
たが60〜70ケ/mもあり、スクリユーの影響が大
きく現われた。
比較例 2
実施例1のスクリユーの代りに圧縮比4.5のス
クリユーを用い、他は同じ条件で溶融紡糸した
が、スクリユー回転負荷が大きく、シリンダー温
度を375℃としたがあまり負荷には影響がなく380
℃にすると負荷が低下した。しかし、紡糸は不安
定で糸切れが多く、又、ノズル表面が汚れ、安定
紡糸には程遠かつた。
クリユーを用い、他は同じ条件で溶融紡糸した
が、スクリユー回転負荷が大きく、シリンダー温
度を375℃としたがあまり負荷には影響がなく380
℃にすると負荷が低下した。しかし、紡糸は不安
定で糸切れが多く、又、ノズル表面が汚れ、安定
紡糸には程遠かつた。
実施例 2
実施例1のスクリユーの代りに圧縮比2.7のス
クリユーを用い他は同じ条件で溶融紡糸した。実
施例1と同様に安定紡糸することができた。得ら
れた繊維中の気泡は10.7ケ/mで320℃、3時間、
窒素中で処理したところ3.39デニールで強度27.8
g/d、強度の分散は12.1%であつた。
クリユーを用い他は同じ条件で溶融紡糸した。実
施例1と同様に安定紡糸することができた。得ら
れた繊維中の気泡は10.7ケ/mで320℃、3時間、
窒素中で処理したところ3.39デニールで強度27.8
g/d、強度の分散は12.1%であつた。
実施例 3
実施例1のスクリユーの代りに圧縮比3.7のス
クリユーを用い、他は同じ条件で溶融紡糸した。
実施例1の場合に比べ、スクリユーの回転負荷が
やや大きくなつたが、同じ条件で糸切れなく紡糸
することができた。得られた繊維中の気泡は8.1
ク/mであつた。窒素中320℃で3時間処理した
繊維は3.36デニールで強度28.8g/d、強度の分
散は10.3%であつた。
クリユーを用い、他は同じ条件で溶融紡糸した。
実施例1の場合に比べ、スクリユーの回転負荷が
やや大きくなつたが、同じ条件で糸切れなく紡糸
することができた。得られた繊維中の気泡は8.1
ク/mであつた。窒素中320℃で3時間処理した
繊維は3.36デニールで強度28.8g/d、強度の分
散は10.3%であつた。
実施例 4
参考例2のポリエステルを実施例1と同じ条件
で溶融紡糸した。単糸切れもなく150孔から安定
に紡糸できた。得られた繊維中の気泡は9.2ケ/
mで、320℃、3時間、窒素中で処理すると4.62
デニールで強度21.8g/d、強度の分散は10.8%
であつた。
で溶融紡糸した。単糸切れもなく150孔から安定
に紡糸できた。得られた繊維中の気泡は9.2ケ/
mで、320℃、3時間、窒素中で処理すると4.62
デニールで強度21.8g/d、強度の分散は10.8%
であつた。
比較例 3
実施例4のスクリユーの代りに圧縮比1.7のス
クリユーを用いた。実施例4と同じく紡糸したが
単糸切れが多く、シリンダー温度を5℃上下させ
たが効果がなく、安定紡糸ができなかつた。
クリユーを用いた。実施例4と同じく紡糸したが
単糸切れが多く、シリンダー温度を5℃上下させ
たが効果がなく、安定紡糸ができなかつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 溶融時に異方性を示す芳香族ポリエステルを
スクリユー型押出機により溶融させた後紡糸する
に際し、圧縮比2.5〜4.0のスクリユーを使用する
ことを特徴とする芳香族ポリエステルの紡糸方
法。 2 280〜380℃の流動温度を有する芳香族ポリエ
ステルを使用する特許請求の範囲第1項記載の紡
糸方法。 3 280〜420℃の温度で溶融紡糸する特許請求の
範囲第1項記載の紡糸方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59246728A JPS61124623A (ja) | 1984-11-21 | 1984-11-21 | 芳香族ポリエステルの紡糸方法 |
| EP85114180A EP0181610A3 (en) | 1984-11-09 | 1985-11-07 | Process for melt spinning aromatic polyester |
| US07/073,342 US4871501A (en) | 1984-11-09 | 1987-07-13 | Process for melt spinning aromatic polyester |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59246728A JPS61124623A (ja) | 1984-11-21 | 1984-11-21 | 芳香族ポリエステルの紡糸方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61124623A JPS61124623A (ja) | 1986-06-12 |
| JPH0585642B2 true JPH0585642B2 (ja) | 1993-12-08 |
Family
ID=17152760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59246728A Granted JPS61124623A (ja) | 1984-11-09 | 1984-11-21 | 芳香族ポリエステルの紡糸方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61124623A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2023058563A1 (ja) * | 2021-10-08 | 2023-04-13 | 株式会社クラレ | 液晶ポリエステル繊維およびその製造方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0699876B2 (ja) * | 1985-09-04 | 1994-12-07 | 住友化学工業株式会社 | 高強度ロ−プ |
| JP4760268B2 (ja) * | 2005-09-28 | 2011-08-31 | 東レ株式会社 | 樹脂材料の溶融押出方法 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3778410A (en) * | 1972-09-28 | 1973-12-11 | Eastman Kodak Co | Process for preparing a final copolyester by reacting a starting polyester with an acyloxy aromatic carboxylic acid |
| US4238599A (en) * | 1979-02-08 | 1980-12-09 | Fiber Industries, Inc. | Polyester of para-hydroxy benzoic acid, 1,2-bis(para-carboxy phenoxy)ethane, terephthalic acid and substituted hydroquinone capable of forming an anisotropic melt which readily undergoes melt processing |
| JPS5865629A (ja) * | 1981-10-15 | 1983-04-19 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 新規なポリエステル繊維またはフイルムおよびそれらの製法 |
| JPS5884821A (ja) * | 1981-11-16 | 1983-05-21 | Asahi Chem Ind Co Ltd | コポリエステル繊維またはフイルムおよびそれらの製法 |
| JPS5891811A (ja) * | 1981-11-25 | 1983-05-31 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 紡糸方法 |
| JPS58191219A (ja) * | 1982-04-28 | 1983-11-08 | Sumitomo Chem Co Ltd | 芳香族ポリエステル繊維の製造方法 |
-
1984
- 1984-11-21 JP JP59246728A patent/JPS61124623A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2023058563A1 (ja) * | 2021-10-08 | 2023-04-13 | 株式会社クラレ | 液晶ポリエステル繊維およびその製造方法 |
| JPWO2023058563A1 (ja) * | 2021-10-08 | 2023-04-13 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61124623A (ja) | 1986-06-12 |
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