JPH0585771B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0585771B2 JPH0585771B2 JP61182100A JP18210086A JPH0585771B2 JP H0585771 B2 JPH0585771 B2 JP H0585771B2 JP 61182100 A JP61182100 A JP 61182100A JP 18210086 A JP18210086 A JP 18210086A JP H0585771 B2 JPH0585771 B2 JP H0585771B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- release
- hub
- fork
- clutch
- arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
本発明は、車両用クラツチレリーズ機構に関
し、更に詳しくは、エンジンのシリンダブロツク
に対してクラツチおよびトランスミツシヨンを固
定した後にレリーズフオークを組み付け可能とし
た、所謂レリーズフオーク後付けタイプの車両用
クラツチレリーズ機構に係るものである。
し、更に詳しくは、エンジンのシリンダブロツク
に対してクラツチおよびトランスミツシヨンを固
定した後にレリーズフオークを組み付け可能とし
た、所謂レリーズフオーク後付けタイプの車両用
クラツチレリーズ機構に係るものである。
通常の車両用クラツチレリーズ機構は、クラツ
チペダルを操作することによりマスタシリンダ内
に発生した油圧をレリーズシリンダに供給し、レ
リーズフオークを支点部材(フオークボール等)
を支点として回動させ、このレリーズフオークに
よつてレリーズベアリングを担持したレリーズハ
ブを軸方向に摺動させてクラツチを解放するよう
構成されている。そして、レリーズフオークとレ
リーズハブとは、クリツプにより連結して互いに
軸方向および回転方向の動きを拘束するようにな
つている(例えば、実開昭50−114547号公報、実
開昭57−127924号公報)。 一般に、中支点タイプのレリーズフオークは、
そのほぼ中間部がクラツチハウジング内の所定部
位に設けられた支点部材(フオークボール等)に
よつて回動可能に球面支持された状態で予め組み
付けられている。このため、レリーズフオークは
クラツチハウジングをエンジンのシリンダブロツ
クに固定する前に組み付ける必要があり、クラツ
チハウジングをエンジンのシリンダブロツクに固
定した状態でのレリーズフオークの着脱はきわめ
て困難である。 それ故、シリンダブロツクからクラツチハウジ
ングを外すことなく、レリーズフオークを交換す
ることは、まず不可能とされていた。 そこで本出願人は、レリーズフオークにおける
二股状アームの基部相互間にわたつて支点ピンを
固定する一方、この支点ピンを回動可能に支持す
るフオークサポートを下向きのフツク部を備えた
形状としてクラツチハウジングの内壁に予め固定
し、クラツチハウジング下方の一部に開けられた
フオーク挿入口からクラツチレリーズベアリング
が担持されたレリーズハブに対してその軸線と直
交する方向に上記レリーズフオークを挿入するこ
とにより、レリーズフオークの支点ピンをフオー
クサポートのフツク部に係合させて支持するよう
に構成したクラツチレリーズ機構を先に提案した
(特開昭60−157519号公報)。 このクラツチレリーズ機構にあつては、シリン
ダブロツクにクラツチハウジングを固定したまま
の状態で、中支点タイプのレリーズフオークの着
脱を容易になし得るので、製造工程でのレリーズ
フオークの組付作業は勿論のこと、その後のレリ
ーズフオークの交換作業がきわめて簡単であると
いつた優れた効果が得られた。 しかしながら、上述した構成のレリーズフオー
ク後付けタイプの車両用クラツチレリーズ機構に
おいては、レリーズフオーク組付性の点から、レ
リーズハブの外周形状が円筒形状とされているた
め、レリーズフオークとレリーズハブとの回り止
めが困難である。 それ故、クラツチレリーズベアリングの回転に
伴つてレリーズハブが共に回転し、その回転によ
り種々の摺動音(レリーズフオークとレリーズハ
ブ間、レリーズハブとベアリングリテーナ間)が
発生したり、各部の摩耗が増加するといつた問題
があつた。 このような問題に対して、レリーズハブの外周
に互いに平行をなす二面(二面幅)を形成してレ
リーズフオークとの回り止め手段を追加すること
が提案されている(特開昭56−97632号公報)。 レリーズハブに単に二面幅を形成した場合、そ
の二面幅をレリーズフオークの組付方向に一致さ
せないとレリーズフオークを組み付けることがで
きず、レリーズフオークの組付性が著しく悪化す
るため、この先行技術では、レリーズハブの外周
形状を多角形状として平行な二面を多数設け、レ
リーズフオークとレリーズハブとの係合の機会を
増やすと共に、レリーズフオークの二股状アーム
の一方を他方より長く形成し、長い方のアームで
レリーズハブを押し回して二面幅をレリーズフオ
ークの組み付け方向に一致させる構造として、組
み付け性の低下を抑制している。
チペダルを操作することによりマスタシリンダ内
に発生した油圧をレリーズシリンダに供給し、レ
リーズフオークを支点部材(フオークボール等)
を支点として回動させ、このレリーズフオークに
よつてレリーズベアリングを担持したレリーズハ
ブを軸方向に摺動させてクラツチを解放するよう
構成されている。そして、レリーズフオークとレ
リーズハブとは、クリツプにより連結して互いに
軸方向および回転方向の動きを拘束するようにな
つている(例えば、実開昭50−114547号公報、実
開昭57−127924号公報)。 一般に、中支点タイプのレリーズフオークは、
そのほぼ中間部がクラツチハウジング内の所定部
位に設けられた支点部材(フオークボール等)に
よつて回動可能に球面支持された状態で予め組み
付けられている。このため、レリーズフオークは
クラツチハウジングをエンジンのシリンダブロツ
クに固定する前に組み付ける必要があり、クラツ
チハウジングをエンジンのシリンダブロツクに固
定した状態でのレリーズフオークの着脱はきわめ
て困難である。 それ故、シリンダブロツクからクラツチハウジ
ングを外すことなく、レリーズフオークを交換す
ることは、まず不可能とされていた。 そこで本出願人は、レリーズフオークにおける
二股状アームの基部相互間にわたつて支点ピンを
固定する一方、この支点ピンを回動可能に支持す
るフオークサポートを下向きのフツク部を備えた
形状としてクラツチハウジングの内壁に予め固定
し、クラツチハウジング下方の一部に開けられた
フオーク挿入口からクラツチレリーズベアリング
が担持されたレリーズハブに対してその軸線と直
交する方向に上記レリーズフオークを挿入するこ
とにより、レリーズフオークの支点ピンをフオー
クサポートのフツク部に係合させて支持するよう
に構成したクラツチレリーズ機構を先に提案した
(特開昭60−157519号公報)。 このクラツチレリーズ機構にあつては、シリン
ダブロツクにクラツチハウジングを固定したまま
の状態で、中支点タイプのレリーズフオークの着
脱を容易になし得るので、製造工程でのレリーズ
フオークの組付作業は勿論のこと、その後のレリ
ーズフオークの交換作業がきわめて簡単であると
いつた優れた効果が得られた。 しかしながら、上述した構成のレリーズフオー
ク後付けタイプの車両用クラツチレリーズ機構に
おいては、レリーズフオーク組付性の点から、レ
リーズハブの外周形状が円筒形状とされているた
め、レリーズフオークとレリーズハブとの回り止
めが困難である。 それ故、クラツチレリーズベアリングの回転に
伴つてレリーズハブが共に回転し、その回転によ
り種々の摺動音(レリーズフオークとレリーズハ
ブ間、レリーズハブとベアリングリテーナ間)が
発生したり、各部の摩耗が増加するといつた問題
があつた。 このような問題に対して、レリーズハブの外周
に互いに平行をなす二面(二面幅)を形成してレ
リーズフオークとの回り止め手段を追加すること
が提案されている(特開昭56−97632号公報)。 レリーズハブに単に二面幅を形成した場合、そ
の二面幅をレリーズフオークの組付方向に一致さ
せないとレリーズフオークを組み付けることがで
きず、レリーズフオークの組付性が著しく悪化す
るため、この先行技術では、レリーズハブの外周
形状を多角形状として平行な二面を多数設け、レ
リーズフオークとレリーズハブとの係合の機会を
増やすと共に、レリーズフオークの二股状アーム
の一方を他方より長く形成し、長い方のアームで
レリーズハブを押し回して二面幅をレリーズフオ
ークの組み付け方向に一致させる構造として、組
み付け性の低下を抑制している。
しかしながら、特開昭56−97632号公報に開示
された技術では、2つのアームの内側が平行に形
成されているため、次のような問題があつた。 一つは、短い方のアームがレリーズハブに達す
る前に長い方のアームでレリーズハブの二面幅を
完全にアームに整列させておく必要があるため、
長い方のアームをかなり長く突出させる必要が生
じてレリーズフオークが大型化し、運動部分とし
て好ましくない重量増が大きくなるという問題で
ある。 このような問題に対して、長い方のアームの突
出を少なくするために二面幅を小さく(短く)す
ることも考えられるが、そうすると、レリーズハ
ブとレリーズフオークとの係合が不安定になるの
で、根本的な解決にはならない。 他の一つの問題は、レリーズフオークの大型化
が許容され、一方のアームが充分長く形成されて
いても、レリーズハブを充分回転させることがで
きず、レリーズフオークとレリーズハブとの係合
が困難になる場合が生じ得るという問題である。
即ち、長い方のアーム先端がレリーズハブの外形
に沿つて滑つてしまつた場合には、レリーズハブ
の回転が途中で止まつてしまうので、レリーズハ
ブの二面幅がアームと整合した方向にならず、短
い方のアームがレリーズハブに当接した時点でレ
リーズハブが回転できなくなり、それ以上挿入で
きなくなつてしまうという問題である。レリーズ
フオークの挿入途中では、レリーズフオークは支
持シヤフトやフツクに完全に係止された状態では
ないので、このようなことが生じ得るのである。 従つて、本発明の目的は、レリーズフオークと
レリーズハブ間の回り止めを可能としたレリーズ
フオーク後付けタイプの車両用クラツチレリーズ
機構において、レリーズフオークの組み付け性を
改善することである。
された技術では、2つのアームの内側が平行に形
成されているため、次のような問題があつた。 一つは、短い方のアームがレリーズハブに達す
る前に長い方のアームでレリーズハブの二面幅を
完全にアームに整列させておく必要があるため、
長い方のアームをかなり長く突出させる必要が生
じてレリーズフオークが大型化し、運動部分とし
て好ましくない重量増が大きくなるという問題で
ある。 このような問題に対して、長い方のアームの突
出を少なくするために二面幅を小さく(短く)す
ることも考えられるが、そうすると、レリーズハ
ブとレリーズフオークとの係合が不安定になるの
で、根本的な解決にはならない。 他の一つの問題は、レリーズフオークの大型化
が許容され、一方のアームが充分長く形成されて
いても、レリーズハブを充分回転させることがで
きず、レリーズフオークとレリーズハブとの係合
が困難になる場合が生じ得るという問題である。
即ち、長い方のアーム先端がレリーズハブの外形
に沿つて滑つてしまつた場合には、レリーズハブ
の回転が途中で止まつてしまうので、レリーズハ
ブの二面幅がアームと整合した方向にならず、短
い方のアームがレリーズハブに当接した時点でレ
リーズハブが回転できなくなり、それ以上挿入で
きなくなつてしまうという問題である。レリーズ
フオークの挿入途中では、レリーズフオークは支
持シヤフトやフツクに完全に係止された状態では
ないので、このようなことが生じ得るのである。 従つて、本発明の目的は、レリーズフオークと
レリーズハブ間の回り止めを可能としたレリーズ
フオーク後付けタイプの車両用クラツチレリーズ
機構において、レリーズフオークの組み付け性を
改善することである。
そこで本発明は、上述の課題を解決するための
手段として、次のような構成を採用したものであ
る。 即ち、クラツチレリーズベアリングが担持され
るレリーズハブに対し、その軸線と直交する方向
から二股状アームを持つレリーズフオークを組み
付け可能としたレリーズフオーク後付けタイプの
車両用クラツチレリーズ機構において、 前記レリーズハブ40における前記レリーズフ
オークとの係合部の外周形状に複数組の平行二面
43が設けられ、隣合う平行二面の交差によつて
の角部43aが形成されると共に、前記レリーズ
ハブと係合する前記二股状アーム先端部のいずれ
か一方510が他方511より長く形成され、該
長く形成された先端部には、前記レリーズハブ外
周を係止する部分より先端側に、先端に向かうに
従つて二股状アームの間隔を拡開せしめるテーパ
状の面取り512が形成されたことを特徴として
いる。
手段として、次のような構成を採用したものであ
る。 即ち、クラツチレリーズベアリングが担持され
るレリーズハブに対し、その軸線と直交する方向
から二股状アームを持つレリーズフオークを組み
付け可能としたレリーズフオーク後付けタイプの
車両用クラツチレリーズ機構において、 前記レリーズハブ40における前記レリーズフ
オークとの係合部の外周形状に複数組の平行二面
43が設けられ、隣合う平行二面の交差によつて
の角部43aが形成されると共に、前記レリーズ
ハブと係合する前記二股状アーム先端部のいずれ
か一方510が他方511より長く形成され、該
長く形成された先端部には、前記レリーズハブ外
周を係止する部分より先端側に、先端に向かうに
従つて二股状アームの間隔を拡開せしめるテーパ
状の面取り512が形成されたことを特徴として
いる。
上記手段によれば、レリーズフオークにおける
二股状アーム先端部のいずれか一方510が他方
511より長く形成されているので、レリーズフ
オークを押し込んだ際に先ず長い方のアーム先端
がレリーズハブに当接する。 その状態からさらにレリーズフオークを押し込
むと、レリーズハブは回転を規制されていないた
めレリーズフオークの挿入に従つて回転する。 このため、短い方のアーム先端がレリーズハブ
外周に当接する前にレリーズハブの平行2面がレ
リーズフオーク挿入方向に整合する可能性が高く
なる。 万一、短い方のアーム先端がレリーズハブ外周
に当接した時点でレリーズハブの平行二面とレリ
ーズフオーク挿入方向との整合が不十分であつた
としても、長く形成された先端部には、前記レリ
ーズハブ外周を係止する部分より先端側に、先端
に向かうに従つて二股状アームの間隔を拡開せし
めるテーパ状の面取り512が形成されているの
で、レリーズハブの回転がある程度許容され、両
アームが当接した時点でさらにアームを押し込め
ば、レリーズハブは、2つのアームに挟まれた状
態でテーパ面に沿つて平行二面がレリーズフオー
ク挿入方向に整合する方向へ回転し、アームが完
全に挿入される。 稀にレリーズハブが回転しにくい場合が生じて
も、レリーズフオークの挿入方向を僅かにずらす
だけでテーパ状の面取りとレリーズハブとの当接
角度が変化するため、レリーズハブの回転が可能
になる。 アームが完全に挿入されると、レリーズハブ外
周の平行二面(あるいは平行二面の交差部に形成
された角部)がアームに係止されて確実に回り止
めされる。
二股状アーム先端部のいずれか一方510が他方
511より長く形成されているので、レリーズフ
オークを押し込んだ際に先ず長い方のアーム先端
がレリーズハブに当接する。 その状態からさらにレリーズフオークを押し込
むと、レリーズハブは回転を規制されていないた
めレリーズフオークの挿入に従つて回転する。 このため、短い方のアーム先端がレリーズハブ
外周に当接する前にレリーズハブの平行2面がレ
リーズフオーク挿入方向に整合する可能性が高く
なる。 万一、短い方のアーム先端がレリーズハブ外周
に当接した時点でレリーズハブの平行二面とレリ
ーズフオーク挿入方向との整合が不十分であつた
としても、長く形成された先端部には、前記レリ
ーズハブ外周を係止する部分より先端側に、先端
に向かうに従つて二股状アームの間隔を拡開せし
めるテーパ状の面取り512が形成されているの
で、レリーズハブの回転がある程度許容され、両
アームが当接した時点でさらにアームを押し込め
ば、レリーズハブは、2つのアームに挟まれた状
態でテーパ面に沿つて平行二面がレリーズフオー
ク挿入方向に整合する方向へ回転し、アームが完
全に挿入される。 稀にレリーズハブが回転しにくい場合が生じて
も、レリーズフオークの挿入方向を僅かにずらす
だけでテーパ状の面取りとレリーズハブとの当接
角度が変化するため、レリーズハブの回転が可能
になる。 アームが完全に挿入されると、レリーズハブ外
周の平行二面(あるいは平行二面の交差部に形成
された角部)がアームに係止されて確実に回り止
めされる。
以下、本発明の実施例の説明に先立ち、前提と
なるクラツチレリーズ機構について詳細に説明す
る。 〔前提となるクラツチレリーズ機構〕 第1図〜第8図は本発明に関係する車両用クラ
ツチレリーズ機構を説明するための図で、第1図
は車両後方から見たクラツチの全体図、第2図は
第1図に示すクラツチをレリーズフオークを含む
平面にて切断した縦断面図、第3図はフオークサ
ポートとその付属部材を拡大して示す外観斜視
図、第4図は車両後方から見た一部を断面にて示
す従来のレリーズフオークの拡大図、第5図は第
4図に示す従来のレリーズフオークの側面図、第
6図はレリーズハブの拡大縦断面図、第7図は第
6図の−線に沿つた断面図、第8図はレリー
ズハブへの従来のレリーズフオーク組付過程を示
す車両前方から見た概略図である。 先ず、第1図および第2図を用いて車両用クラ
ツチの全体構成を説明する。なお、第1図は理解
を容易にするために、トランスミツシヨンのイン
プツトシヤフトおよびフロントベアリングリテー
ナを省略すると共に、一部を断面にて示してい
る。 符号10はクランクシヤフト12の軸線が車両
前後方向に配置された、所謂縦置き式エンジンの
シリンダブロツク、20はシリンダブロツク10
にボルト21によつて固定されたクラツチハウジ
ングを示している。このクラツチハウジング20
内において、フライホイール30がボルト11に
よつて周知のようにエンジンのクランクシヤフト
12の端部に固定され、クランクシヤフト12と
共に回転するようになつている。このフライホイ
ール30には、第2図に示すようにボルト31に
よつてクラツチカバー32が固定されている。そ
して、クラツチカバー32の内側には、ダイヤフ
ラムスプリング33およびプレツシヤプレート3
4が他の構成部材と共にアツセンブリとして組み
付けられている。 一方、トランスミツシヨン(図示せず)のイン
プツトシヤフト13は、その先端がフライホイー
ル30の中心部に対し、パイロツトベアリング1
4によつて相対回転可能に支持された状態でクラ
ツチの回転軸芯部位に配設されている。このイン
プツトシヤフト13の外周に形成されたスプライ
ン15にはクラツチデイスク35のハブ36が軸
線方向にスライド可能で、かつ相対回転不能に支
持されている。このクラツチデイスク35のフエ
ーシング37は前記クラツチカバー32の取付荷
重、すなわちダイヤフラムスプリング33の設定
ばね力に基づき、フライホイール30とプレツシ
ヤプレート34間に強く挟持されている。これに
より、フライホイール30(これと一体関係にあ
るクラツチカバー32およびプレツシヤプレート
34等を含む)と前記インプツトシヤフト13と
はクラツチデイスク35を介してトルク伝達可能
である。 なお、クラツチカバー32とプレツシヤプレー
ト34とは、図示しない周知のコーダルストラツ
プを用いてトルク伝達可能、かつ軸線方向には互
いに相対変位可能に連結されている。また、クラ
ツチカバー32とプレツシヤプレート34間に
は、第2図に示すリベツト38が取り付けられて
いる。このリベツト38は、ボルト31を取り外
した際にダイヤフラムスプリング33によるプレ
ツシヤプレート34の軸線方向前方(図示左方)
への移動を所定範囲内に規制し、クラツチカバー
32とプレツシヤプレート34とを連結している
コーダルストラツプの塑性変形を阻止するための
ものである。 また、インプツトシヤフト13と同芯状に配置
されてトランスミツシヨンケース前面に固定され
たフロントベアリングリテーナ16の円筒部外周
には、プル形式のレリーズベアリング41を担持
したレリーズハブ40が軸線方向にスライド可能
に組み付けられている。そして、レリーズベアリ
ング41のアウタレースは、前記ダイヤフラムス
プリング33のレバー先端(中心孔周縁)に樹脂
製ワツシヤプレート、ウエーブワツシヤを介して
スナツプリングにより係止されている。 上記クラツチハウジング20には、外部からの
作業を可能とする作業孔22が形成されている。
この作業孔22の位置は、作業性の点および車両
搭載状態でのフロアトンネル部とのスペースの点
から、クラツチハウジング中心(クラツチ中心)
よりも下方が有利である。また、作業孔22の大
きさは最低手が挿入できる大きさで、個数は両手
で作業できるよう最低2つ必要であり、更に、ク
ラツチハウジング内部の取付ボルト31を取り外
しできることが必要がある。この実施例において
は、作業孔22をクラツチハウジング20の下方
位置に左右一対形成している。一対の作業孔22
は、それぞれ第1図に示す如くボルト23によつ
て固定されたカバー24により塞がれている。こ
のカバー24は、クラツチハウジング内部への泥
水等の侵入を防止すると共に、クラツチカバー3
2等の回転に伴つて一方のカバーに形成した吸入
口から低温の外気を吸入し、他方のカバーに形成
した排出口から内部の高温空気を排出してクラツ
チハウジング内部を換気し、クラツチを冷却する
ようになつている。 また、クラツチハウジング20の内壁には、第
3図に示すような外観形状をなすフオークサポー
ト25が2本のボルト26によつて固定されてい
る。このフオークサポート25は、開放部が上記
一方の作業孔22と対向する向き(斜め下方)に
位置するフツク部27を備えている。また、上記
両ボルト26はフオークサポート25の締め付け
と同時に板ばね材を用いて第3図に示す如く形成
されたフオークスプリング28の固定も兼ねてい
る。 中支点タイプの従来のレリーズフオーク50
は、第4図および第5図から明らかなように、そ
の一端に二股状アーム51を備えており、その先
端部には前記レリーズハブ40に形成したフラン
ジ42と当接する円弧面52が形成されている。
また、両アーム51間の対向する面は、間隔W1
を持つた互いに平行な係合面(以下、フオーク面
という)53として形成され、前記レリーズハブ
40と係合する。また、レリーズフオーク50に
おける前記二股状アーム51と反対側の端部に
は、後述するレリーズシリンダのプツシユロツド
端部を受け止める半球状凹溝54が形成されてい
る。更に、両アーム51の基部にはこれら相互間
にわたつて支点ピン55が貫通され、皿ばね56
を介してEリング57によりガタなく固定されて
いる。また、支点ピン55を支持している両アー
ム51の基部には、支点ピン55の軸線を中心と
する部分円筒状の膨出部58がそれぞれ形成され
ている。 上記支点ピン55は、第2図で示す如く前記フ
オークサポート25のフツク部27に対して回動
可能に支持される。そして、この状態では上記の
アーム51が前記レリーズハブ40に対し、その
外周を両側から挟み持つように組み付けられる。
なお、この状態において、両アーム51の基部に
形成した膨出部58が上記のフオークスプリング
28で受け止められ、レリーズフオーク50が第
2図の左方向へ付勢される。これにより、レリー
ズフオーク50の支点ピン55はフオークサポー
ト25のフツク部27に押し付けられ、かつ両ア
ーム51の円弧面52がレリーズハブのフランジ
42に押し付けられる。この組付状態において、
レリーズフオーク50は安定しており、フオーク
サポート25から外れ落ちることがない。 更に、上記クラツチハウジング20の一部に
は、油圧式クラツチレリーズ系のレリーズシリン
ダ60がボルト61によつて固定されている。そ
して、レリーズシリンダ60のプツシユロツド6
2の一端がクラツチハウジング20の内部でレリ
ーズフオーク50の上記凹溝54に当接してお
り、その他端がピストン63に当接している。 さて、第6図および第7図に示すように、レリ
ーズハブ40は一体成形された単一部材からなつ
ている。そして、レリーズハブ40におけるレリ
ーズフオーク係合部の外周形状は、特に第7図に
示す如く平行二面(以下、ハブ面という)43を
有する八角形とされている。このハブ面43の間
隔W2は前述したフオーク面53間の間隔W1より
も僅かに小さく(例えば、0.5mm程度の隙間が存
在するように)設定されている。更に、そのハブ
面が交差する角部は、レリーズハブ40の中心軸
線(クラツチ中心)Oと同心の部分円筒面43a
として形成されている。なお、図示した44およ
び45は、前記レリーズベアリング41を軸線方
向に位置決めするための環状突起およびスナツプ
リング取付用環状溝である。 上記のように構成された車両用クラツチレリー
ズ機構において、図示しないクラツチペダルを踏
み込むと、マスタシリンダ(図示せず)から上記
レリーズシリンダ60の内部へ油圧が供給され、
ピストン63が第2図の左方向へ作動する。 すると、プツシユロツド62を介してレリーズ
フオーク50が前記フオークサポート25に対
し、支点ピン55まわりに第2図の時計方向へ回
動する。これに伴い、レリーズベアリング41が
レリーズハブ40と共に前記フロントベアリング
リテーナ16に沿つて第2図の右方向へスライド
操作される。こうして、前記ダイヤフラムスプリ
ング33が同方向に変位すると共に、プレツシヤ
プレート34もコーダルストラツプのばね力によ
り同方向に変位することとなる。 この結果、ダイヤフラムスプリング33のばね
力に基づく前記クラツチデイスク35に対する挟
圧力が解除され、エンジンのクランクシヤフト1
2(フライホイール30)とインプツトシヤフト
13とのトルク伝達が遮断されてクラツチは解放
された状態となる。 次に、上記した従来のレリーズフオーク50を
組み付ける手順について説明する。 先ず、クラツチハウジング20は既にエンジン
のシリンダブロツク10に対してボルト21によ
つて固定されており、このクラツチハウジング2
0の内部には前述したクラツチの構成部材および
トランスミツシヨンのインプツトシヤフト13が
組み込まれている。そして、第2図に示す上記ク
ラツチハウジング20の一部に開けられている作
業孔22にはまだカバー24が装着されていない
ものとする。 次に、上記作業孔22からクラツチハウジング
20内へ、レリーズフオーク50をその二股状ア
ーム51が先になるようにしてレリーズハブ40
の軸線Oと直交する方向に挿入する。そして、レ
リーズフオークの支点ピン55を前記フオークサ
ポートのフツク部27に係合させると共に、レリ
ーズフオークの二叉状アーム51先端部をレリー
ズハブ40に係合させる。 この際、レリーズハブ40におけるレリーズフ
オーク係合部の外周形状を平行二面(ハブ面)4
3を有する多角形としたので、レリーズフオーク
のフオーク面53とレリーズハブのいずれかのハ
ブ面43とがほぼ平行をなす位置にある機会が増
加する。それ故、第8図aに示すように、レリー
ズハブ40のいずれかのハブ面43に対してレリ
ーズフオーク50のアーム先端部を容易に係合さ
せることが可能である。また、ハブ面43の角部
を部分円筒面43aにて形成したので、レリーズ
フオーク50のアーム先端部をスムーズにレリー
ズハブ40に係合させることができる。このと
き、両アームの膨出部58が先に述べたようにフ
オークスプリング28で受承され、もつてレリー
ズフオーク50はフオークサポート25から離脱
することなく安定した組付状態に維持される。 なお、レリーズハブ20の回転方向位置は拘束
されておらず、レリーズハブ20は任意の回転方
向位置にある。万一、レリーズハブ40が第8図
bに示すような状態に位置する場合には、レリー
ズフオーク50をレリーズハブのハブ面43にス
ムーズに係合させることができない。従つて、こ
の場合には作業孔22から手を入れてレリーズハ
ブ40を僅かに回転方向にずらしてレリーズフオ
ーク50を係合させる。 その後、クラツチハウジング20に対して前記
のレリーズシリンダ60をボルト61で固定し、
そのプツシユロツド62の先端をレリーズフオー
クの凹溝54に当接させる。これによつて、レリ
ーズフオーク50およびレリーズシリンダ60の
組み付けが完了し、最後にクラツチハウジングの
作業孔22にボルト23によつてカバー24を取
り付ける。 また、レリーズフオーク50を交換する等の目
的で取り外す場合は、上記の逆手順によつてクラ
ツチハウジング20をシリンダブロツク10に固
定したままの状態で容易に行うことができる。 そして、レリーズフオークにおけるアーム先端
部のフオーク面53と、レリーズハブのハブ面4
3との係合により、レリーズハブ40の回り止め
を確実に行うことができる。従つて、レリーズハ
ブ40の連れ回りに起因するレリーズハブ40と
レリーズフオーク50間、レリーズハブ40とベ
アリングリテーナ16間等の種々の摺動音の発生
を防止することができる。また、同時に各部の磨
耗を低減することができる。 第9図および第10図はレリーズハブの変形例
を示す。 第9図は縦断面図(前記第6図に相当)であ
り、第10図は車両後方から見た図である。 この変形例は、ダイヤフラムスプリングに対し
てレリーズベアリングをフライホイール側に押圧
することによりクラツチを解放する、所謂通常の
プツシユ形式のクラツチレリーズ機構に適用した
例である。 レリーズハブ400は、レリーズベアリングを
担持すると共にレリーズフオーク50が当接する
フランジ420を有する本体部460と、外周形
状がハブ面430を有する八角形をなす別体の多
角形部材470との二部材から構成されている。 そして、本体部460の小径円筒面に対して多
角形部材470が圧入等の手段にて一体的に固定
されている。なお、想像線はレリーズフオーク5
0を示している。 この変形例によれば、レリーズハブ400を二
部材から構成したので、既存のレリーズハブの形
状を大幅に変更することなくレリーズフオーク当
接部の外周形状を多角形とすることが可能であ
る。 従つて、製造が極めて容易であり、コスト低減
を図ることが可能である。 第11図および第12図はレリーズハブの他の
変形例を示す。 第11図は縦断面図であり、第12図は車両後
方から見た図である。 なお、第11図および第12図において前記第
9図および第10図と対応する部分は、第9図お
よび第10図と同一の符号により示されている。 この変形例は、前記第2実施例に対応する別体
の多角形部材471を、六角形とすると共に樹脂
材料から製作したものである。 この変形例によれば、レリーズフオーク50が
係合する相手部材が樹脂製の多角形部材471で
あるため低摩擦係数となり、前述の角部の部分円
筒面43a等のスムーズな摺動を確保することが
でき、両者間の摺動音の低減も可能である。 以上が本発明の前提となるクラツチレリーズ機
構であり、このようなクラツチレリーズ機構に本
発明を適用した場合の実施例について、以下に詳
細に説明する。 〔本発明の実施例〕 第13図〜第17図は本発明の実施例に係る車
両用クラツチレリーズ機構を示すもので、第13
図は車両後方から見たクラツチの全体図(前記第
2図に相当)、第14図は車両後方から見た一部
を断面にて示すレリーズフオークの拡大図(前記
第4図に相当)、第15図は第14図に示すレリ
ーズフオークの側面図、第16図はレリーズハブ
へのレリーズフオーク組付過程を順に示す車両前
方から見た概略図、第17図はクラツチハウジン
グの作業孔からレリーズフオークを挿入して組み
付ける作業状態を示す車両後方から見た概略図で
ある。 なお、第13図〜第18図において前記第2図
〜第8図に対応する部分は、前記と同様に同一の
符号により示されている。 この実施例は、レリーズハブの外周形状に対す
るレリーズフオークの形状を工夫することによ
り、レリーズハブへのレリーズフオーク組付性を
更に向上したものである。 即ち、第14図および第15図に示す如くレリ
ーズフオーク500における二股状アーム先端部
のいずれか一方510(第14図の左方)は、他
方511(第14図右方)よりもlだけ上方に長
く形成されている。この長さの差lは、第16図
bにおいてレリーズハブ40が短い方のアーム先
端部511に干渉しない長さに予め設定する。更
に、レリーズハブのハブ面43に係合するアーム
先端部には、アームの先端に向かつてアーム間の
間隔を拡開すくテーパ状の面取り512,513
が形成されている。 そして、レリーズフオーク500は、第13図
に示す如く長い方のアーム先端部510が上方に
位置するように配置される。 なお、その他の構成部材はレリーズハブ40を
含め前記第1図〜第7図に示された構成部材の形
状と同様であるため、詳細な説明を省略する。 前述した従来のレリーズフオークを用いた場合
には、レリーズハブのハブ面43が第8図bに示
すような回転方向位置にある場合、レリーズフオ
ークをハブ面43に容易に係合させることができ
ない。 これに対してこの実施例では、第16図に示す
ように例え第8図bに示す状態にレリーズハブの
ハブ面43が位置する場合でもスムーズにレリー
ズフオーク500を組み付けることが可能であ
る。 即ち、第16図aに示すように、レリーズハブ
40の軸線Oと直交する方向からレリーズフオー
ク500を挿入すると、長い方のアーム先端部5
10の面取り512が先にレリーズハブのいずれ
かのハブ面43に接触し、レリーズハブ40が軸
線Oまわりにベアリングリテーナ16に沿つて矢
印方向(図示反時計方向)に回転し始める。 そして、上記面取り512と接触しているレリ
ーズハブのハブ面43が、長い方のアーム先端部
510のフオーク面530と平行になるまで第1
6図bに示す如くレリーズハブ40が回転する。
両者の面が平行となつた状態でレリーズハブ40
の回転が止まる。この際、短い方のアーム先端部
511のフオーク面531もハブ43と平行にな
つている。 続いて、長い方のアーム先端部510のフオー
ク面530がガイドとなり、第16図cに示す如
く他方のアーム先端部511と共にレリーズハブ
のハブ面43にスムーズに係合する。 また、長い方のアーム先端がレリーズハブ外周
に沿つて滑つてしまい、レリーズハブ40の回転
が不十分な状態で短い方のアーム先端がハブ面4
3に当接したとしても、その状態からさらにアー
ムを押し込むことにより、アームを完全に挿入す
ることが可能である。即ち、長い方のアーム先端
部510にはテーパ状の面取り512が形成され
ているため、短い方のアームの先端がレリーズハ
ブ40に当接した状態でもレリーズハブ40の回
転がある程度許容され、レリーズハブ40は、長
い方のアームの面取り512の部分に沿つてハブ
面43がフオーク面530,531に平行になる
方向へ回転し、アームとハブ面43との係合が完
了する。この際、本実施例では短い方のアームに
もテーパ状の面取り513が設けられているの
で、レリーズハブ40の回転はいつそうスムーズ
になる。 さらに、本実施例でも稀にはレリーズフオーク
500がスムーズに入らないことがあるが、上記
したテーパ状の面取りがない従来のレリーズフオ
ークを用いた場合に比べてその発生頻度は低く、
そのような場合でも、テーパ状の面取りが設けら
れているため、レリーズフオーク500の挿入方
向を少しずらすだけでレリーズハブ40の回転が
可能となる。 以上述べたように、本実施例では、テーパ状の
面取りによつてレリーズハブ40の回転が助長さ
れてレリーズフオーク500の組み付け作業性が
向上する。この際、回転助長手段がテーパ状の面
取りによつて構成されているため、そのテーパ面
がハブ面43を略面接触状態で押し回す場合には
大きな摩擦力が働き、特に大きな回転助長作用が
期待できる。 また、作業者はレリーズフオーク500の下端
部を握つてクラツチハウジングの作業孔22から
挿入する関係上、長い方のアーム先端部510が
上方に位置するように配置することが作業性の点
から好ましい。つまり、本実施例の場合は、レリ
ーズフオーク500の自重で長い方のアーム先端
部510をレリーズハブ40に当ててから挿入す
ることにより、極めて容易にアーム先端部をハブ
面43に係合させることができる(上下方向を逆
にすると、レリーズフオーク500を持ち上げな
がらレリーズハブ40に係合させることとなる)。 尚、第17図ではトランスミツシヨンケースを
外した状態で示しているが、実際にはクラツチハ
ウジング20の後方にはトランスミツシヨンケー
スが固定されているため、レリーズフオーク50
0は外部から目視することができないものであ
る。 以上、本発明を特定の実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の実施
態様が包含されるものであり、例えば、レリーズ
ハブにおけるレリーズフオーク係合部の外周形状
は六角形および八角形に限らず、レリーズフオー
クとの回り止めが可能であれば上記以外の形状で
も良い。 また、テーパ状の面取りは、両アームに設ける
方が効果的ではあるが、上記した機能を失わない
範囲であれば一方のアームにのみ設けて加工の簡
略化を図ることも可能である。
なるクラツチレリーズ機構について詳細に説明す
る。 〔前提となるクラツチレリーズ機構〕 第1図〜第8図は本発明に関係する車両用クラ
ツチレリーズ機構を説明するための図で、第1図
は車両後方から見たクラツチの全体図、第2図は
第1図に示すクラツチをレリーズフオークを含む
平面にて切断した縦断面図、第3図はフオークサ
ポートとその付属部材を拡大して示す外観斜視
図、第4図は車両後方から見た一部を断面にて示
す従来のレリーズフオークの拡大図、第5図は第
4図に示す従来のレリーズフオークの側面図、第
6図はレリーズハブの拡大縦断面図、第7図は第
6図の−線に沿つた断面図、第8図はレリー
ズハブへの従来のレリーズフオーク組付過程を示
す車両前方から見た概略図である。 先ず、第1図および第2図を用いて車両用クラ
ツチの全体構成を説明する。なお、第1図は理解
を容易にするために、トランスミツシヨンのイン
プツトシヤフトおよびフロントベアリングリテー
ナを省略すると共に、一部を断面にて示してい
る。 符号10はクランクシヤフト12の軸線が車両
前後方向に配置された、所謂縦置き式エンジンの
シリンダブロツク、20はシリンダブロツク10
にボルト21によつて固定されたクラツチハウジ
ングを示している。このクラツチハウジング20
内において、フライホイール30がボルト11に
よつて周知のようにエンジンのクランクシヤフト
12の端部に固定され、クランクシヤフト12と
共に回転するようになつている。このフライホイ
ール30には、第2図に示すようにボルト31に
よつてクラツチカバー32が固定されている。そ
して、クラツチカバー32の内側には、ダイヤフ
ラムスプリング33およびプレツシヤプレート3
4が他の構成部材と共にアツセンブリとして組み
付けられている。 一方、トランスミツシヨン(図示せず)のイン
プツトシヤフト13は、その先端がフライホイー
ル30の中心部に対し、パイロツトベアリング1
4によつて相対回転可能に支持された状態でクラ
ツチの回転軸芯部位に配設されている。このイン
プツトシヤフト13の外周に形成されたスプライ
ン15にはクラツチデイスク35のハブ36が軸
線方向にスライド可能で、かつ相対回転不能に支
持されている。このクラツチデイスク35のフエ
ーシング37は前記クラツチカバー32の取付荷
重、すなわちダイヤフラムスプリング33の設定
ばね力に基づき、フライホイール30とプレツシ
ヤプレート34間に強く挟持されている。これに
より、フライホイール30(これと一体関係にあ
るクラツチカバー32およびプレツシヤプレート
34等を含む)と前記インプツトシヤフト13と
はクラツチデイスク35を介してトルク伝達可能
である。 なお、クラツチカバー32とプレツシヤプレー
ト34とは、図示しない周知のコーダルストラツ
プを用いてトルク伝達可能、かつ軸線方向には互
いに相対変位可能に連結されている。また、クラ
ツチカバー32とプレツシヤプレート34間に
は、第2図に示すリベツト38が取り付けられて
いる。このリベツト38は、ボルト31を取り外
した際にダイヤフラムスプリング33によるプレ
ツシヤプレート34の軸線方向前方(図示左方)
への移動を所定範囲内に規制し、クラツチカバー
32とプレツシヤプレート34とを連結している
コーダルストラツプの塑性変形を阻止するための
ものである。 また、インプツトシヤフト13と同芯状に配置
されてトランスミツシヨンケース前面に固定され
たフロントベアリングリテーナ16の円筒部外周
には、プル形式のレリーズベアリング41を担持
したレリーズハブ40が軸線方向にスライド可能
に組み付けられている。そして、レリーズベアリ
ング41のアウタレースは、前記ダイヤフラムス
プリング33のレバー先端(中心孔周縁)に樹脂
製ワツシヤプレート、ウエーブワツシヤを介して
スナツプリングにより係止されている。 上記クラツチハウジング20には、外部からの
作業を可能とする作業孔22が形成されている。
この作業孔22の位置は、作業性の点および車両
搭載状態でのフロアトンネル部とのスペースの点
から、クラツチハウジング中心(クラツチ中心)
よりも下方が有利である。また、作業孔22の大
きさは最低手が挿入できる大きさで、個数は両手
で作業できるよう最低2つ必要であり、更に、ク
ラツチハウジング内部の取付ボルト31を取り外
しできることが必要がある。この実施例において
は、作業孔22をクラツチハウジング20の下方
位置に左右一対形成している。一対の作業孔22
は、それぞれ第1図に示す如くボルト23によつ
て固定されたカバー24により塞がれている。こ
のカバー24は、クラツチハウジング内部への泥
水等の侵入を防止すると共に、クラツチカバー3
2等の回転に伴つて一方のカバーに形成した吸入
口から低温の外気を吸入し、他方のカバーに形成
した排出口から内部の高温空気を排出してクラツ
チハウジング内部を換気し、クラツチを冷却する
ようになつている。 また、クラツチハウジング20の内壁には、第
3図に示すような外観形状をなすフオークサポー
ト25が2本のボルト26によつて固定されてい
る。このフオークサポート25は、開放部が上記
一方の作業孔22と対向する向き(斜め下方)に
位置するフツク部27を備えている。また、上記
両ボルト26はフオークサポート25の締め付け
と同時に板ばね材を用いて第3図に示す如く形成
されたフオークスプリング28の固定も兼ねてい
る。 中支点タイプの従来のレリーズフオーク50
は、第4図および第5図から明らかなように、そ
の一端に二股状アーム51を備えており、その先
端部には前記レリーズハブ40に形成したフラン
ジ42と当接する円弧面52が形成されている。
また、両アーム51間の対向する面は、間隔W1
を持つた互いに平行な係合面(以下、フオーク面
という)53として形成され、前記レリーズハブ
40と係合する。また、レリーズフオーク50に
おける前記二股状アーム51と反対側の端部に
は、後述するレリーズシリンダのプツシユロツド
端部を受け止める半球状凹溝54が形成されてい
る。更に、両アーム51の基部にはこれら相互間
にわたつて支点ピン55が貫通され、皿ばね56
を介してEリング57によりガタなく固定されて
いる。また、支点ピン55を支持している両アー
ム51の基部には、支点ピン55の軸線を中心と
する部分円筒状の膨出部58がそれぞれ形成され
ている。 上記支点ピン55は、第2図で示す如く前記フ
オークサポート25のフツク部27に対して回動
可能に支持される。そして、この状態では上記の
アーム51が前記レリーズハブ40に対し、その
外周を両側から挟み持つように組み付けられる。
なお、この状態において、両アーム51の基部に
形成した膨出部58が上記のフオークスプリング
28で受け止められ、レリーズフオーク50が第
2図の左方向へ付勢される。これにより、レリー
ズフオーク50の支点ピン55はフオークサポー
ト25のフツク部27に押し付けられ、かつ両ア
ーム51の円弧面52がレリーズハブのフランジ
42に押し付けられる。この組付状態において、
レリーズフオーク50は安定しており、フオーク
サポート25から外れ落ちることがない。 更に、上記クラツチハウジング20の一部に
は、油圧式クラツチレリーズ系のレリーズシリン
ダ60がボルト61によつて固定されている。そ
して、レリーズシリンダ60のプツシユロツド6
2の一端がクラツチハウジング20の内部でレリ
ーズフオーク50の上記凹溝54に当接してお
り、その他端がピストン63に当接している。 さて、第6図および第7図に示すように、レリ
ーズハブ40は一体成形された単一部材からなつ
ている。そして、レリーズハブ40におけるレリ
ーズフオーク係合部の外周形状は、特に第7図に
示す如く平行二面(以下、ハブ面という)43を
有する八角形とされている。このハブ面43の間
隔W2は前述したフオーク面53間の間隔W1より
も僅かに小さく(例えば、0.5mm程度の隙間が存
在するように)設定されている。更に、そのハブ
面が交差する角部は、レリーズハブ40の中心軸
線(クラツチ中心)Oと同心の部分円筒面43a
として形成されている。なお、図示した44およ
び45は、前記レリーズベアリング41を軸線方
向に位置決めするための環状突起およびスナツプ
リング取付用環状溝である。 上記のように構成された車両用クラツチレリー
ズ機構において、図示しないクラツチペダルを踏
み込むと、マスタシリンダ(図示せず)から上記
レリーズシリンダ60の内部へ油圧が供給され、
ピストン63が第2図の左方向へ作動する。 すると、プツシユロツド62を介してレリーズ
フオーク50が前記フオークサポート25に対
し、支点ピン55まわりに第2図の時計方向へ回
動する。これに伴い、レリーズベアリング41が
レリーズハブ40と共に前記フロントベアリング
リテーナ16に沿つて第2図の右方向へスライド
操作される。こうして、前記ダイヤフラムスプリ
ング33が同方向に変位すると共に、プレツシヤ
プレート34もコーダルストラツプのばね力によ
り同方向に変位することとなる。 この結果、ダイヤフラムスプリング33のばね
力に基づく前記クラツチデイスク35に対する挟
圧力が解除され、エンジンのクランクシヤフト1
2(フライホイール30)とインプツトシヤフト
13とのトルク伝達が遮断されてクラツチは解放
された状態となる。 次に、上記した従来のレリーズフオーク50を
組み付ける手順について説明する。 先ず、クラツチハウジング20は既にエンジン
のシリンダブロツク10に対してボルト21によ
つて固定されており、このクラツチハウジング2
0の内部には前述したクラツチの構成部材および
トランスミツシヨンのインプツトシヤフト13が
組み込まれている。そして、第2図に示す上記ク
ラツチハウジング20の一部に開けられている作
業孔22にはまだカバー24が装着されていない
ものとする。 次に、上記作業孔22からクラツチハウジング
20内へ、レリーズフオーク50をその二股状ア
ーム51が先になるようにしてレリーズハブ40
の軸線Oと直交する方向に挿入する。そして、レ
リーズフオークの支点ピン55を前記フオークサ
ポートのフツク部27に係合させると共に、レリ
ーズフオークの二叉状アーム51先端部をレリー
ズハブ40に係合させる。 この際、レリーズハブ40におけるレリーズフ
オーク係合部の外周形状を平行二面(ハブ面)4
3を有する多角形としたので、レリーズフオーク
のフオーク面53とレリーズハブのいずれかのハ
ブ面43とがほぼ平行をなす位置にある機会が増
加する。それ故、第8図aに示すように、レリー
ズハブ40のいずれかのハブ面43に対してレリ
ーズフオーク50のアーム先端部を容易に係合さ
せることが可能である。また、ハブ面43の角部
を部分円筒面43aにて形成したので、レリーズ
フオーク50のアーム先端部をスムーズにレリー
ズハブ40に係合させることができる。このと
き、両アームの膨出部58が先に述べたようにフ
オークスプリング28で受承され、もつてレリー
ズフオーク50はフオークサポート25から離脱
することなく安定した組付状態に維持される。 なお、レリーズハブ20の回転方向位置は拘束
されておらず、レリーズハブ20は任意の回転方
向位置にある。万一、レリーズハブ40が第8図
bに示すような状態に位置する場合には、レリー
ズフオーク50をレリーズハブのハブ面43にス
ムーズに係合させることができない。従つて、こ
の場合には作業孔22から手を入れてレリーズハ
ブ40を僅かに回転方向にずらしてレリーズフオ
ーク50を係合させる。 その後、クラツチハウジング20に対して前記
のレリーズシリンダ60をボルト61で固定し、
そのプツシユロツド62の先端をレリーズフオー
クの凹溝54に当接させる。これによつて、レリ
ーズフオーク50およびレリーズシリンダ60の
組み付けが完了し、最後にクラツチハウジングの
作業孔22にボルト23によつてカバー24を取
り付ける。 また、レリーズフオーク50を交換する等の目
的で取り外す場合は、上記の逆手順によつてクラ
ツチハウジング20をシリンダブロツク10に固
定したままの状態で容易に行うことができる。 そして、レリーズフオークにおけるアーム先端
部のフオーク面53と、レリーズハブのハブ面4
3との係合により、レリーズハブ40の回り止め
を確実に行うことができる。従つて、レリーズハ
ブ40の連れ回りに起因するレリーズハブ40と
レリーズフオーク50間、レリーズハブ40とベ
アリングリテーナ16間等の種々の摺動音の発生
を防止することができる。また、同時に各部の磨
耗を低減することができる。 第9図および第10図はレリーズハブの変形例
を示す。 第9図は縦断面図(前記第6図に相当)であ
り、第10図は車両後方から見た図である。 この変形例は、ダイヤフラムスプリングに対し
てレリーズベアリングをフライホイール側に押圧
することによりクラツチを解放する、所謂通常の
プツシユ形式のクラツチレリーズ機構に適用した
例である。 レリーズハブ400は、レリーズベアリングを
担持すると共にレリーズフオーク50が当接する
フランジ420を有する本体部460と、外周形
状がハブ面430を有する八角形をなす別体の多
角形部材470との二部材から構成されている。 そして、本体部460の小径円筒面に対して多
角形部材470が圧入等の手段にて一体的に固定
されている。なお、想像線はレリーズフオーク5
0を示している。 この変形例によれば、レリーズハブ400を二
部材から構成したので、既存のレリーズハブの形
状を大幅に変更することなくレリーズフオーク当
接部の外周形状を多角形とすることが可能であ
る。 従つて、製造が極めて容易であり、コスト低減
を図ることが可能である。 第11図および第12図はレリーズハブの他の
変形例を示す。 第11図は縦断面図であり、第12図は車両後
方から見た図である。 なお、第11図および第12図において前記第
9図および第10図と対応する部分は、第9図お
よび第10図と同一の符号により示されている。 この変形例は、前記第2実施例に対応する別体
の多角形部材471を、六角形とすると共に樹脂
材料から製作したものである。 この変形例によれば、レリーズフオーク50が
係合する相手部材が樹脂製の多角形部材471で
あるため低摩擦係数となり、前述の角部の部分円
筒面43a等のスムーズな摺動を確保することが
でき、両者間の摺動音の低減も可能である。 以上が本発明の前提となるクラツチレリーズ機
構であり、このようなクラツチレリーズ機構に本
発明を適用した場合の実施例について、以下に詳
細に説明する。 〔本発明の実施例〕 第13図〜第17図は本発明の実施例に係る車
両用クラツチレリーズ機構を示すもので、第13
図は車両後方から見たクラツチの全体図(前記第
2図に相当)、第14図は車両後方から見た一部
を断面にて示すレリーズフオークの拡大図(前記
第4図に相当)、第15図は第14図に示すレリ
ーズフオークの側面図、第16図はレリーズハブ
へのレリーズフオーク組付過程を順に示す車両前
方から見た概略図、第17図はクラツチハウジン
グの作業孔からレリーズフオークを挿入して組み
付ける作業状態を示す車両後方から見た概略図で
ある。 なお、第13図〜第18図において前記第2図
〜第8図に対応する部分は、前記と同様に同一の
符号により示されている。 この実施例は、レリーズハブの外周形状に対す
るレリーズフオークの形状を工夫することによ
り、レリーズハブへのレリーズフオーク組付性を
更に向上したものである。 即ち、第14図および第15図に示す如くレリ
ーズフオーク500における二股状アーム先端部
のいずれか一方510(第14図の左方)は、他
方511(第14図右方)よりもlだけ上方に長
く形成されている。この長さの差lは、第16図
bにおいてレリーズハブ40が短い方のアーム先
端部511に干渉しない長さに予め設定する。更
に、レリーズハブのハブ面43に係合するアーム
先端部には、アームの先端に向かつてアーム間の
間隔を拡開すくテーパ状の面取り512,513
が形成されている。 そして、レリーズフオーク500は、第13図
に示す如く長い方のアーム先端部510が上方に
位置するように配置される。 なお、その他の構成部材はレリーズハブ40を
含め前記第1図〜第7図に示された構成部材の形
状と同様であるため、詳細な説明を省略する。 前述した従来のレリーズフオークを用いた場合
には、レリーズハブのハブ面43が第8図bに示
すような回転方向位置にある場合、レリーズフオ
ークをハブ面43に容易に係合させることができ
ない。 これに対してこの実施例では、第16図に示す
ように例え第8図bに示す状態にレリーズハブの
ハブ面43が位置する場合でもスムーズにレリー
ズフオーク500を組み付けることが可能であ
る。 即ち、第16図aに示すように、レリーズハブ
40の軸線Oと直交する方向からレリーズフオー
ク500を挿入すると、長い方のアーム先端部5
10の面取り512が先にレリーズハブのいずれ
かのハブ面43に接触し、レリーズハブ40が軸
線Oまわりにベアリングリテーナ16に沿つて矢
印方向(図示反時計方向)に回転し始める。 そして、上記面取り512と接触しているレリ
ーズハブのハブ面43が、長い方のアーム先端部
510のフオーク面530と平行になるまで第1
6図bに示す如くレリーズハブ40が回転する。
両者の面が平行となつた状態でレリーズハブ40
の回転が止まる。この際、短い方のアーム先端部
511のフオーク面531もハブ43と平行にな
つている。 続いて、長い方のアーム先端部510のフオー
ク面530がガイドとなり、第16図cに示す如
く他方のアーム先端部511と共にレリーズハブ
のハブ面43にスムーズに係合する。 また、長い方のアーム先端がレリーズハブ外周
に沿つて滑つてしまい、レリーズハブ40の回転
が不十分な状態で短い方のアーム先端がハブ面4
3に当接したとしても、その状態からさらにアー
ムを押し込むことにより、アームを完全に挿入す
ることが可能である。即ち、長い方のアーム先端
部510にはテーパ状の面取り512が形成され
ているため、短い方のアームの先端がレリーズハ
ブ40に当接した状態でもレリーズハブ40の回
転がある程度許容され、レリーズハブ40は、長
い方のアームの面取り512の部分に沿つてハブ
面43がフオーク面530,531に平行になる
方向へ回転し、アームとハブ面43との係合が完
了する。この際、本実施例では短い方のアームに
もテーパ状の面取り513が設けられているの
で、レリーズハブ40の回転はいつそうスムーズ
になる。 さらに、本実施例でも稀にはレリーズフオーク
500がスムーズに入らないことがあるが、上記
したテーパ状の面取りがない従来のレリーズフオ
ークを用いた場合に比べてその発生頻度は低く、
そのような場合でも、テーパ状の面取りが設けら
れているため、レリーズフオーク500の挿入方
向を少しずらすだけでレリーズハブ40の回転が
可能となる。 以上述べたように、本実施例では、テーパ状の
面取りによつてレリーズハブ40の回転が助長さ
れてレリーズフオーク500の組み付け作業性が
向上する。この際、回転助長手段がテーパ状の面
取りによつて構成されているため、そのテーパ面
がハブ面43を略面接触状態で押し回す場合には
大きな摩擦力が働き、特に大きな回転助長作用が
期待できる。 また、作業者はレリーズフオーク500の下端
部を握つてクラツチハウジングの作業孔22から
挿入する関係上、長い方のアーム先端部510が
上方に位置するように配置することが作業性の点
から好ましい。つまり、本実施例の場合は、レリ
ーズフオーク500の自重で長い方のアーム先端
部510をレリーズハブ40に当ててから挿入す
ることにより、極めて容易にアーム先端部をハブ
面43に係合させることができる(上下方向を逆
にすると、レリーズフオーク500を持ち上げな
がらレリーズハブ40に係合させることとなる)。 尚、第17図ではトランスミツシヨンケースを
外した状態で示しているが、実際にはクラツチハ
ウジング20の後方にはトランスミツシヨンケー
スが固定されているため、レリーズフオーク50
0は外部から目視することができないものであ
る。 以上、本発明を特定の実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の実施
態様が包含されるものであり、例えば、レリーズ
ハブにおけるレリーズフオーク係合部の外周形状
は六角形および八角形に限らず、レリーズフオー
クとの回り止めが可能であれば上記以外の形状で
も良い。 また、テーパ状の面取りは、両アームに設ける
方が効果的ではあるが、上記した機能を失わない
範囲であれば一方のアームにのみ設けて加工の簡
略化を図ることも可能である。
以上説明したように、本発明によれば、レリー
ズフオークのアームの先端にテーパ状の面取りを
設けたことにより、組み付け時のレリーズハブの
回転が助長されるため、レリーズハブを手で回す
頻度が減少し、稀にレリーズハブが回転しにくく
レリーズフオークがスムーズに挿入できない場合
が生じても、レリーズフオークの挿入方向を僅か
にずらすだけでテーパ状の面取りによるレリーズ
ハブの回転助長効果が得られるため、この点でも
レリーズハブを手で回す頻度が減少して、レリー
ズフオーク後付けタイプの車両用クラツチレリー
ズ機構の組付性が改善される。 また、二股状アームの長く形成された方の先端
部により、レリーズハブが2つのアーム間に挟ま
れる前に予めレリーズハブを回転させ得るので、
テーパ状の面取りによるレリーズハブの回転助長
効果と合わせてよりいつそうの組み付け性改善が
可能である。 しかも、レリーズフオークの形状を僅かに変更
するだけで上記効果を達成することができるた
め、従来構造の大幅変更を要せず、極めて実用的
である。
ズフオークのアームの先端にテーパ状の面取りを
設けたことにより、組み付け時のレリーズハブの
回転が助長されるため、レリーズハブを手で回す
頻度が減少し、稀にレリーズハブが回転しにくく
レリーズフオークがスムーズに挿入できない場合
が生じても、レリーズフオークの挿入方向を僅か
にずらすだけでテーパ状の面取りによるレリーズ
ハブの回転助長効果が得られるため、この点でも
レリーズハブを手で回す頻度が減少して、レリー
ズフオーク後付けタイプの車両用クラツチレリー
ズ機構の組付性が改善される。 また、二股状アームの長く形成された方の先端
部により、レリーズハブが2つのアーム間に挟ま
れる前に予めレリーズハブを回転させ得るので、
テーパ状の面取りによるレリーズハブの回転助長
効果と合わせてよりいつそうの組み付け性改善が
可能である。 しかも、レリーズフオークの形状を僅かに変更
するだけで上記効果を達成することができるた
め、従来構造の大幅変更を要せず、極めて実用的
である。
第1図〜第8図は本発明に関係する車両用クラ
ツチレリーズ機構を示すものであり、第1図は車
両後方から見たクラツチの全体図、第2図は第1
図の縦断面図、第3図はフオークサポートとその
付属部材を拡大して示す外観斜視図、第4図は車
両後方から見た一部を断面にて示す従来のレリー
ズフオークの拡大図、第5図は第4図に示す従来
のレリーズフオークの側面図、第6図はレリーズ
ハブの拡大縦断面図、第7図は第6図の−線
に沿つた断面図、第8図はレリーズハブへの従来
のレリーズフオーク組付過程を示す車両前方から
見た概略図、第9図および第10図は車両用クラ
ツチレリーズ機構のレリーズハブの変形例を示す
ものであり、第9図は縦断面図、第10図は車両
後方から見た図、第11図および第12図は車両
用クラツチレリーズ機構のレリーズハブの他の変
形例を示すものであり、第11図は縦断面図、第
12図は車両後方から見た図、第13図〜第17
図は本発明の実施例に係る車両用クラツチレリー
ズ機構を示すものであり、第13図は車両後方か
ら見たクラツチの全体図、第14図は車両後方か
ら見た一部を断面にて示すレリーズフオークの拡
大図、第15図は第14図に示すレリーズフオー
クの側面図、第16図はレリーズハブへのレリー
ズフオーク組付過程を順に示す車両前方から見た
概略図、第17図はクラツチハウジングの作業孔
からレリーズフオークを挿入して組み付ける作業
状態を示す車両後方から見た概略図である。 符号の説明、10……エンジンのシリンダブロ
ツク、13……トランスミツシヨンのインプツト
シヤフト、16……フロントベアリングリテー
ナ、20……クラツチハウジング、22……作業
孔、25……フオークサポート、30……フライ
ホイール、32……クラツチカバー、33……ダ
イヤフラムスプリング、34……プレツシヤプレ
ート、35……クラツチデイスク、40……レリ
ーズハブ、41……クラツチレリーズベアリン
グ、42……フランジ、43……平行二面(ハブ
面)、43a……部分円筒面、50……レリーズ
フオーク、51……二股状アーム、53……係合
面(フオーク面)、55……支点ピン、60……
レリーズシリンダ、400……レリーズハブ、4
20……フランジ、430……平行二面(ハブ
面)、460……本体部、470……多角形部材、
471……樹脂製多角形部材、500……レリー
ズフオーク、510……長い方の二股状アーム先
端部、511……短い方の二股状アーム先端部、
512,513……面取り、530,531……
係合面(フオーク面)、O……レリーズハブの軸
線。
ツチレリーズ機構を示すものであり、第1図は車
両後方から見たクラツチの全体図、第2図は第1
図の縦断面図、第3図はフオークサポートとその
付属部材を拡大して示す外観斜視図、第4図は車
両後方から見た一部を断面にて示す従来のレリー
ズフオークの拡大図、第5図は第4図に示す従来
のレリーズフオークの側面図、第6図はレリーズ
ハブの拡大縦断面図、第7図は第6図の−線
に沿つた断面図、第8図はレリーズハブへの従来
のレリーズフオーク組付過程を示す車両前方から
見た概略図、第9図および第10図は車両用クラ
ツチレリーズ機構のレリーズハブの変形例を示す
ものであり、第9図は縦断面図、第10図は車両
後方から見た図、第11図および第12図は車両
用クラツチレリーズ機構のレリーズハブの他の変
形例を示すものであり、第11図は縦断面図、第
12図は車両後方から見た図、第13図〜第17
図は本発明の実施例に係る車両用クラツチレリー
ズ機構を示すものであり、第13図は車両後方か
ら見たクラツチの全体図、第14図は車両後方か
ら見た一部を断面にて示すレリーズフオークの拡
大図、第15図は第14図に示すレリーズフオー
クの側面図、第16図はレリーズハブへのレリー
ズフオーク組付過程を順に示す車両前方から見た
概略図、第17図はクラツチハウジングの作業孔
からレリーズフオークを挿入して組み付ける作業
状態を示す車両後方から見た概略図である。 符号の説明、10……エンジンのシリンダブロ
ツク、13……トランスミツシヨンのインプツト
シヤフト、16……フロントベアリングリテー
ナ、20……クラツチハウジング、22……作業
孔、25……フオークサポート、30……フライ
ホイール、32……クラツチカバー、33……ダ
イヤフラムスプリング、34……プレツシヤプレ
ート、35……クラツチデイスク、40……レリ
ーズハブ、41……クラツチレリーズベアリン
グ、42……フランジ、43……平行二面(ハブ
面)、43a……部分円筒面、50……レリーズ
フオーク、51……二股状アーム、53……係合
面(フオーク面)、55……支点ピン、60……
レリーズシリンダ、400……レリーズハブ、4
20……フランジ、430……平行二面(ハブ
面)、460……本体部、470……多角形部材、
471……樹脂製多角形部材、500……レリー
ズフオーク、510……長い方の二股状アーム先
端部、511……短い方の二股状アーム先端部、
512,513……面取り、530,531……
係合面(フオーク面)、O……レリーズハブの軸
線。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 クラツチレリーズベアリングが担持されるレ
リーズハブに対し、その軸線と直交する方向から
二股状アームを持つレリーズフオークを組み付け
可能としたレリーズフオーク後付けタイプの車両
用クラツチレリーズ機構において、 前記レリーズハブにおける前記レリーズフオー
クとの係合部の外周形状に複数組の平行二面が設
けられ、隣合う平行二面の交差によつて角部が形
成されると共に、 前記レリーズハブと係合する前記二股状アーム
先端部のいずれか一方が他方より長く形成され、 該長く形成された先端部には、前記レリーズハ
ブ外周を係止する部分より先端側に、先端に向か
うに従つて該二股状アームの間隔を拡開せしめる
テーパ状の面取りが形成されたことを特徴とする
車両用クラツチレリーズ機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18210086A JPS6338721A (ja) | 1986-08-01 | 1986-08-01 | 車両用クラツチレリ−ズ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18210086A JPS6338721A (ja) | 1986-08-01 | 1986-08-01 | 車両用クラツチレリ−ズ機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6338721A JPS6338721A (ja) | 1988-02-19 |
| JPH0585771B2 true JPH0585771B2 (ja) | 1993-12-08 |
Family
ID=16112344
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18210086A Granted JPS6338721A (ja) | 1986-08-01 | 1986-08-01 | 車両用クラツチレリ−ズ機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6338721A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7585799B2 (en) | 2003-06-11 | 2009-09-08 | 3M Innovative Properties Company | Microspheres having a high index of refraction |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0729314Y2 (ja) * | 1989-09-08 | 1995-07-05 | 本田技研工業株式会社 | 車両用クラッチのレリーズ機構 |
| JP2007309484A (ja) * | 2006-05-22 | 2007-11-29 | Nsk Ltd | クラッチレリーズ軸受装置 |
| EP4298354B1 (en) | 2021-04-14 | 2025-06-04 | Kongsberg Automotive Holding 2 AS | External actuator system |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2071255B (en) * | 1979-12-22 | 1983-06-08 | Automotive Prod Co Ltd | Clutch release bearing assemblies |
-
1986
- 1986-08-01 JP JP18210086A patent/JPS6338721A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7585799B2 (en) | 2003-06-11 | 2009-09-08 | 3M Innovative Properties Company | Microspheres having a high index of refraction |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6338721A (ja) | 1988-02-19 |
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