JPH0586236A - 耐熱防振ゴム用ゴム組成物 - Google Patents

耐熱防振ゴム用ゴム組成物

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JPH0586236A
JPH0586236A JP24919791A JP24919791A JPH0586236A JP H0586236 A JPH0586236 A JP H0586236A JP 24919791 A JP24919791 A JP 24919791A JP 24919791 A JP24919791 A JP 24919791A JP H0586236 A JPH0586236 A JP H0586236A
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Hidenari Nakahama
濱 秀 斉 仲
Jirou Ogusuri
薬 次 郎 小
Michihiro Harada
田 倫 宏 原
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】特定のエチレン含量、分子量分布、極限粘度お
よびヨウ素価を有するエチレン・α- オレフィン・ジエ
ン共重合体ゴムからなる高分子量成分と、特定のエチレ
ン含量、極限粘度を有する液状エチレン・α- オレフィ
ン共重合体からなる低分子量成分とからなる、特定のエ
チレン・α- オレフィン・ジエン系ゴムを主成分とする
耐熱防振ゴム用ゴム組成物。 【効果】本発明の耐熱防振ゴム用ゴム組成物は、耐熱
性、防振特性および耐熱老化性に優れるとともに、加工
性(流動性)、加硫成形時における形状保持性表面平滑
性、機械的強度特性、低圧縮永久歪特性、耐摩耗性およ
び耐動的疲労性に優れる加硫ゴム成形体を提供すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、耐熱防振ゴム用ゴム組成
物に関し、さらに詳しくは、自動車のエンジンマウント
等で特に耐熱性が要求される防振ゴム材として好適に利
用可能な耐熱防振ゴム用ゴム組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、防振ゴムに要求される物
性、特に耐熱性と防振特性が非常に厳しくなってきてい
る。
【0003】現在、防振ゴムに使用されているポリマー
は、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチ
レンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(C
R)、ブチルゴム(IIR)などが用いられており、用
途に応じて2種あるいは3種以上のポリマーをブレンド
して使用している。しかしながら、これらのポリマー
は、その主鎖中に2重結合を有しているため、基本的に
耐熱性が悪い。そこで、加硫促進剤の種類と組合わせを
検討して架橋形態の制御が試みられているが、たとえば
自動車のエンジンルーム内のように、120℃以上の高
温に長時間曝される条件下では防振ゴム表面に亀裂が生
じ、ついには破壊する場合もある。したがって、防振ゴ
ムにおいては、耐熱性の向上が問題になっている。
【0004】また、防振特性は、車の乗り心地と車内の
こもり音に大きく関係しているため重要な物性である。
エンジンマウントは、エンジントランスミッションをダ
イナミックダンパーとして作用させ、路面からの入力に
よる車体の振動を低減させる機能を果しており、最近は
アイドル振動、シェイク、こもり音などの低域をより高
いレベルで減衰させることが望まれている。たとえばエ
ンジンシェイクに関する7〜15Hzの周波数帯域の振
動伝達を抑えながら、こもり音などの車室内騒音に関す
る100Hz以上の周波数帯域での伝達率を小さくする
ことが求められる。
【0005】そこで、低周波数(7〜15Hz)で高振
幅の入力を減衰するためには、自動車の乗り心地の尺度
となる損失正接(tanδ)を大きくすればよいが、t
anδが大きなポリマーあるいはそのコンパウンドで
は、動倍率(動的剪断弾性率/静的剪断弾性率)が大き
くなるため、高速運転時にこもり音が生じるという問題
がある。また、液体封入式の防振ゴムは優れた防振特性
を示すが、構造が複雑であるばかりか、コストが大巾に
高くなるという欠点を有している。
【0006】したがって、上記のような問題を解消し
た、耐熱性および防振特性などの特性に優れ、しかも熱
劣化などによる防振特性の変化率の小さい、すなわち耐
熱老化性に優れた加硫ゴム成形体を提供し得る耐熱防振
ゴム用ゴム組成物の出現が従来より望まれていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、耐熱性および
防振特性などの特性に優れるとともに、耐熱老化性に優
れた加硫ゴム成形体を付与することができる耐熱防振ゴ
ム用ゴム組成物を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る耐熱防振ゴム用ゴム組成物
は、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンと
非共役ジエンとからなり、かつ、エチレン含量が60〜
73モル%であり、GPC法測定により求められた分子
量分布(Mw/Mn)Q値が4未満であり、135℃デ
カリン中で測定した極限粘度[η]が2.7〜5.0d
l/gであり、ヨウ素価が10〜40であるエチレン・
α- オレフィン・ジエン共重合体ゴムからなる高分子量
成分(A):90〜60重量%、およびエチレンと炭素
原子数3〜20のα- オレフィンとからなり、かつ、エ
チレン含量が50〜78モル%であり、135℃デカリ
ン中で測定した極限粘度[η]が0.2〜0.4dl/
gである液状エチレン・α- オレフィン共重合体からな
る低分子量成分(B):10〜40重量%からなるエチ
レン・α- オレフィン・ジエン系ゴムであって、ムーニ
ー粘度ML1+4 (100℃)が20〜150の範囲内に
あり、分子量3,000〜15,000のエチレン・α
- オレフィン・ジエン系ゴムのヨウ素価(IV1)と分
子量80,000〜120,000のエチレン・α- オ
レフィン・ジエン系ゴムのヨウ素価(IV2)との比
(IV1/IV2)が0.1以下であるエチレン・α- オ
レフィン・ジエン系ゴムを主成分とすることを特徴とし
ている。
【0009】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る耐熱防振ゴム
用ゴム組成物について具体的に説明する。本発明に係る
耐熱防振ゴム用ゴム組成物は、特定のエチレン・α- オ
レフィン・ジエン系ゴムを主成分とする。このエチレン
・α- オレフィン・ジエン系ゴムは、特定のエチレン・
α- オレフィン・ジエン共重合体ゴムからなる高分子量
成分(A)と、特定の液状エチレン・α- オレフィン共
重合体からなる低分子量成分(B)とから構成されてい
る。
【0010】高分子量成分(A) 本発明で用いられる高分子量成分(A)は、エチレンと
炭素原子数3〜20のα- オレフィンと非共役ジエンと
からなるエチレン・α- オレフィン・ジエン共重合体ゴ
ムである。
【0011】本発明で用いられるエチレン・α- オレフ
ィン・ジエン共重合体ゴムは、エチレン含量が60〜7
3モル%、好ましくは65〜70モル%である。上記の
炭素原子数3〜20のα- オレフィンとしては、具体的
には、プロピレン、ブテン-1、ヘキセン-1、ペンテン-
1、4-メチルペンテン-1、ヘキセン-1、ヘプテン-1、オ
クテン-1、ノネン-1、デセン-1、ウンデセン-1、ドデセ
ン-1、トリデセン-1、テトラデセン-1、ペンタデセン-
1、ヘキサデセン-1、ヘプタデセン-1、オクタデセン-
1、ノナデセン-1、エイコセン-1などが挙げられる。こ
れらのα- オレフィンは、単独でまたは組み合わせて用
いられる。これらの中では、特にプロピレン、ブテン-1
が好ましい。
【0012】上記の非共役ジエンとしては、具体的に
は、1,4-ヘキサジエン、1,6-オクタジエン、2-メチル-
1,5- ヘキサジエン、6-メチル-1,5- ヘプタジエン、7-
メチル-1,6- オクタジエン等の鎖状非共役ジエン、シク
ロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、メチルテトラ
ヒドロインデン、5-ビニルノルボルネン、5-エチリデン
-2- ノルボルネン、5-メチレン-2- ノルボルネン、5-イ
ソプロピリデン-2- ノルボルネン、6-クロロメチル-5-
イソプロペニル-2- ノルボルネン等の環状非共役ジエ
ン、2,3-ジイソプロピリデン-5- ノルボルネン、2-エチ
リデン-3- イソプロピリデン-5- ノルボルネン、2-プロ
ペニル-2,2- ノルボルナジエン、1,3,7-オクタトリエ
ン、1,4,9-デカトリエン等のトリエンが挙げられる。中
でも、1,4-ヘキサジエンおよび環状非共役ジエン、特に
ジシクロペンタジエン、5-エチリデン-2-ノルボルネン
が好ましく用いられる。
【0013】また、本発明で用いられるエチレン・α-
オレフィン・ジエン共重合体ゴムは、非共役ジエン含量
の一指標であるヨウ素価が10〜40、好ましくは15
〜25である。
【0014】本発明で用いられるエチレン・α- オレフ
ィン・ジエン共重合体ゴムは、GPC法測定により求め
られる分子量分布(Mw/Mn)Q値が4未満、好まし
くは3以下である。このような分子量分布を有するエチ
レン・α- オレフィン・ジエン共重合体ゴムを高分子量
成分(A)として用いることによって、加硫時における
形状保持性に優れ、かつ、機械的強度特性、低圧縮永久
歪特性、耐動的疲労性、耐摩耗性に優れた加硫ゴム成形
体を提供することができるエチレン・α- オレフィンジ
エン系ゴムを得ることが可能となる。
【0015】また、本発明で用いられるエチレン・α-
オレフィン・ジエン共重合体ゴムは、135℃デカリン
中で測定した極限粘度[η]が通常2.7dl/g以
上、好ましくは2.7〜5.0dl/g、さらに好まし
くは3.5〜4.5dl/gである。極限粘度[η]が
上記のような範囲にあるエチレン・α- オレフィン・ジ
エン共重合体ゴムを用いると、耐動的疲労性に優れたエ
チレン・α- オレフィンジエン系ゴムを得ることができ
る。
【0016】上記のような分子量分布(Mw/Mn)Q
値を有するエチレン・α- オレフィン・ジエン共重合体
ゴムの中でも、上記のような極限粘度を有するエチレン
・α- オレフィン・ジエン共重合体ゴムを用いて得られ
るエチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴムは、上記物
性の改良効果が顕著に現われる。
【0017】上記のようなエチレン・α- オレフィン・
ジエン共重合体ゴムは、たとえば特公昭59−1449
7号公報に記載されている方法により製造することがで
きる。すなわち、チーグラー触媒の存在下に、水素を分
子量調節剤として用い、エチレンと炭素原子数3〜20
のα- オレフィンとジエンとを共重合することにより、
エチレン・α- オレフィン・ジエン共重合体ゴムを得る
ことができる。
【0018】低分子量成分(B) 本発明で用いられる低分子量成分(B)は、エチレンと
炭素原子数3〜20のα- オレフィンとからなる液状エ
チレン・α- オレフィン共重合体であり、ジエン成分を
含まない。
【0019】上記の液状エチレン・α- オレフィン共重
合体は、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィ
ンとのランダム共重合体である。上記の炭素原子数3〜
20のα- オレフィンとしては、具体的には、プロピレ
ン、ブテン-1、ペンテン-1、4-メチルペンテン-1、ヘキ
セン-1、ヘプテン-1、オクテン-1、ノネン-1、デセン-
1、ウンデセン-1、ドデセン-1、トリデセン-1、テトラ
デセン-1、ペンタデセン-1、ヘキサデセン-1、ヘプタデ
セン-1、オクタデセン-1、ノナデセン-1、エイコセン-1
などが挙げられる。これらのα- オレフィンは、単独で
または組み合わせて用いられる。これらの中では、特
に、プロピレン、ブテン-1が好ましい。
【0020】本発明においては、高分子量成分に、耐熱
性、機械的強度特性、低圧縮永久歪特性、耐動的疲労
性、耐摩耗性、形状保持性などの向上効果を担わせ、一
方、低分子量成分には、防振特性、耐熱老化性、加工性
(流動性)、加硫ゴム成形体の表面平滑性などの向上効
果を担わせるように、品質設計した。
【0021】しかしながら、単にバイモーダルな、すな
わち2つのモードを有する分子量分布を示すエチレン・
α- オレフィン・ジエン系ゴムでは、高分子量成分によ
る上記物性の向上効果の割合と、低分子量成分による上
記特性の向上効果の割合とが綱引きの関係にあるため、
例えば低分子量成分を多くして加工性に優れていても、
耐疲労性というような物性が飛躍的に向上した加硫ゴム
成形体を提供し得ることはできない。
【0022】そこで、本発明者らは、この低分子量成分
について、さらに鋭意研究したところ、バイモーダルな
分子量分布を示すエチレン・α- オレフィン・ジエン系
ゴムから加硫ゴム成形体を得た際に、加硫ゴム成形体を
構成する低分子量成分が、ポリマーとして架橋されてい
ないことが必要であることを見出した。すなわち、本発
明では、低分子量成分としてジエンを含まない液状エチ
レン・α- オレフィン共重合体を用いることにした。
【0023】本発明で用いられる液状エチレン・α- オ
レフィン共重合体のエチレン含量は、通常50〜78モ
ル%、好ましくは50〜70モル%、さらに好ましくは
50〜60モル%の範囲内である。エチレン含量が上記
のような範囲にある液状エチレン・α- オレフィン共重
合体は、熱安定性が良好であるため、上記のような高分
子量成分(A)との混練り操作中に減量するようなこと
はなく、また成形時に炭化して成形品を汚染することも
ない。
【0024】本発明で用いられる低分子量成分(B)、
すなわち液状エチレン・α- オレフィン共重合体は、1
35℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.2〜
0.4dl/g、好ましくは0.24〜0.4dl/g
である。
【0025】極限粘度[η]が上記のような狭い範囲に
ある液状エチレン・α- オレフィン共重合体を低分子量
成分(B)として用いると、加工性(流動性)に優れた
エチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴムを提供するこ
とができ、しかも動倍率を変えないでtanδを大きく
することができるため、エンジンシェイクに関する振動
伝達率を下げることができ、しかも、高速運転時のこも
り音を防止することができる。なお、動倍率は製品硬度
に依存するため、カーボンとオイルの比の設計が重要で
あり、目的とする振動支持体を安全に支えられる下限の
強度(硬さ)に設計されるものであり、そこで設計され
たどの硬度においても上記特性を発揮する。
【0026】本発明で用いられる低分子量成分(B)と
しての液状エチレン・α- オレフィン共重合体は、極限
粘度[η]が0.2dl/g未満になると、加工性(流
動性)が悪くなる。一方、液状エチレン・α- オレフィ
ン共重合体の極限粘度[η]が0.4dl/gを超える
と、共振時の振動を小さくして高速運転時のこもり音を
防止するということができなくなる。
【0027】上記液状エチレン・α- オレフィン共重合
体は、組成的には、オイルと同等であるが、極限粘度
[η]が0.2〜0.4dl/gの範囲内にある液状エ
チレン・α- オレフィン共重合体では、この低分子量成
分(B)と組み合わせて用いる高分子量成分(A)の分
子量(極限粘度[η])が非常に高い場合でも、この液
状エチレン・α- オレフィン共重合体の使用割合を増加
させることによって、ロール、バンバリーミキサーなど
による混練工程および成形工程で必要な加工性(流動
性)を確保することができる。
【0028】なお、従来、通常に用いられる、プロセス
油、パラフィン油、ナフテン油等のオイルが伸展された
エチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴムでは、その加
工性改良効果に限界がある。また、極限粘度[η]が
3.5dl/g以上の油展タイプのエチレン・α- オレ
フィン・ジエン共重合体ゴムでは、製品硬度が所定の範
囲内に入るようにして加工性を改良するのに、オイルを
多量に使用して加工時の粘度を下げようとしても、カー
ボン等の分散性が悪いため、耐動的疲労性に優れた加硫
ゴム成形体を得ることはできない。
【0029】上記のような液状エチレン・α- オレフィ
ン共重合体は、たとえば特公平2−1163号公報に記
載されている方法により製造することができる。すなわ
ち、チーグラー触媒の存在下に、水素を分子量調節剤と
して用い、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフ
ィンとをランダム共重合することにより、液状エチレン
・α- オレフィン共重合体を得ることができる。
【0030】エチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴム 本発明に係るエチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴム
では、高分子量成分(A)としてのエチレン・α- オレ
フィン・ジエン共重合体ゴムは、高分子量成分(A)お
よび低分子量成分(B)の合計量100重量%に対して
90〜60重量%、好ましくは80〜65重量%の割合
で存在し、低分子量成分(B)としての液状エチレン・
α- オレフィン共重合体は、上記(A)および(B)の
合計量100重量%に対して10〜40重量%、好まし
くは35〜20重量%の割合で存在する。
【0031】上記のような高分子量成分(A)と低分子
量成分(B)とから構成される本発明に係るエチレン・
α- オレフィン・ジエン系ゴムは、ムーニー粘度ML
1+4(100℃)が20〜150、好ましくは30〜1
35であり、かつ、分子量3,000〜15,000の
エチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴムのヨウ素価
(IV1 )と分子量80,000〜120,000のエ
チレン・α- オレフィン・ジエン系ゴムのヨウ素価(I
2 )との比(IV1/IV2)が0.1以下、好ましく
は0である。ムーニー粘度ML1+4(100 ℃)および
上記のヨウ素価の比(IV1/IV2)が上記のような範
囲内にあるエチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴム
は、バンバリーミキサーなどによる混練性に優れてい
る。
【0032】本発明のエチレン・α- オレフィン・ジエ
ン系ゴムは、高分子量成分(A)の溶液または懸濁液
と、低分子量成分(B)の溶液または懸濁液とを混合し
た後、固体状物を回収することにより得ることができ
る。また、最初に高分子量成分(A)または低分子量成
分(B)のいずれかを重合によって得、さらにその重合
体の存在下で、他の成分を重合によって得る、いわゆる
多段重合の方式によっても本発明のエチレン・α- オレ
フィン・ジエン系ゴムを得ることができる。
【0033】耐熱防振ゴム用ゴム組成物 本発明に係る耐熱防振ゴム用ゴム組成物は、上記エチレ
ン・α- オレフィン・ジエン系ゴムを主成分としてい
る。本発明においては、上記エチレン・α- オレフィン
・ジエン系ゴムの他に、エチレン・プロピレンゴム等か
らなる加硫ゴム成形体の製造において従来より広く一般
に用いられている軟化剤、充填剤、加硫剤、加硫促進
剤、加硫助剤等の配合剤を、本発明の目的を損なわない
範囲で用いることができる。たとえば、充填剤としてカ
ーボンブラックを使用する場合、その添加量は、上記エ
チレン・α- オレフィン・ジエン系ゴム100重量部に
対して5〜90重量部、好ましくは40〜85重量部の
範囲である。
【0034】上記のような配合剤と本発明のエチレン・
α- オレフィン・ジエン系ゴムとの混練は、通常のゴム
混練機、たとえばバンバリーミキサー、オープンロー
ル、ニーダーなどを用いて行われる。
【0035】本発明に係る耐熱防振ゴム用ゴム組成物か
ら加硫ゴムを得るには、通常一般のゴムを加硫するとき
と同様に、後述する方法で未加硫の配合ゴム(耐熱防振
ゴム用ゴム組成物)を一度調整し、次いで、この配合ゴ
ムを意図する形状に成形した後加硫を行なえばよい。
【0036】加硫ゴムを製造する際に、意図する防振ゴ
ムの用途、それに基づく性能に応じて、上記エチレン・
α- オレフィン・ジエン系ゴムの他に、軟化剤の種類お
よび配合量、さらには加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤な
どの加硫系を構成する化合物の種類および配合量、そし
て加硫ゴムを製造する工程が適宜選択される。
【0037】上記軟化剤としては、通常、ゴムに用いら
れる軟化剤が用いられるが、具体的には、プロセスオイ
ル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスフ
ァルト、ワセリン等の石油系軟化剤; コールタール、コールタールピッチ等のコールタール系
軟化剤; ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油等の脂肪油系軟
化剤; トール油; サブ; 密ロウ、カルナウバロウ、ラノリン等のロウ類; リシノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸バリウム、
ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛等の脂肪酸お
よび脂肪酸塩; 石油樹脂、アタクチックポリプロピレン、クマロンイン
デン樹脂等の合成高分子物質などが用いられる。なかで
も石油系軟化剤が好ましく用いられ、特にプロセスオイ
ルが好ましく用いられる。
【0038】加硫ゴムを製造する際に、加硫剤として、
以下のようなイオウ系化合物が用いられる。イオウ系化
合物としては、具体的には、イオウ、塩化イオウ、二塩
化イオウ、モルホリンジスルフィド、アルキルフェノー
ルジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、
ジメチルジチオカルバミン酸セレンなどが用いられ、な
かでも、イオウが好ましく用いられる。
【0039】上記イオウ系化合物は、上記エチレン・α
- オレフィン・ジエン系ゴム100重量部に対して、
0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部の割
合で用いられる。
【0040】加硫ゴムを製造する際に、加硫剤としてイ
オウ系化合物を用いるときは、加硫促進剤の併用が好ま
しい。加硫促進剤としては、具体的には、N-シクロヘキ
シル-2- ベンゾチアゾール- スルフェンアミド、N-オキ
シジエチレン-2- ベンゾチアゾール- スルフェンアミ
ド、N,N-ジイソプロピル-2- ベンゾチアゾール- スルフ
ェンアミド、2-メルカプトベンゾチアゾール、2-(2,4-
ジニトロフェニル)メルカプトベンゾチアゾール、2-
(2,6-ジエチル-4- モルホリノチオ)ベンゾチアゾー
ル、ジベンゾチアジル-ジスルフィド等のチアゾール系
化合物;ジフェニルグアニジン、トリフェニルグアニジ
ン、ジオルソトリルグアニジン、オルソトリル・バイ・
グアナイド、ジフェニルグアニジン・フタレート等のグ
アニジン系化合物;アセトアルデヒド- アニリン反応
物、ブチルアルデヒド- アニリン縮合物、ヘキサメチレ
ンテトラミン、アセトアルデヒド- アンモニア反応物等
のアルデヒド- アミンまたはアルデヒド- アンモニア系
化合物;2-メルカプトイミダゾリン等のイミダゾリン系
化合物;チオカルバニリド、ジエチルチオユリア、ジブ
チルチオユリア、トリメチルチオユリア、ジオルソトリ
ルチオユリア等のチオユリア系化合物;テトラメチルチ
ウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフ
ィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチ
ルチウラムジスルフィド、ペンタメチレンチウラムテト
ラスルフィド等のチウラム系化合物;ジメチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ
-n-ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジ
チオカルバミン酸亜鉛、ブチルフェニルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジ
メチルジチオカルバミン酸セレン、ジエチルジチオカル
バミン酸テルル等のジチオ酸塩系化合物;ジブチルキサ
ントゲン酸亜鉛等のザンテート系化合物;その他、亜鉛
華などの化合物が用いられる。
【0041】上記加硫促進剤は、上記エチレン・α- オ
レフィン・ジエン系ゴム100重量部に対して、0.1
〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量部の割合で
用いられる。
【0042】未加硫の配合ゴムは、以下の方法により調
製される。すなわちバンバリーミキサーなどのミキサー
類を用いて、上記エチレン・α- オレフィン・ジエン系
ゴムおよび軟化剤を80〜170℃の温度で3〜10分
間混練し、次いで、オープンロールなどのロール類を用
いて、加硫剤、必要に応じて加硫促進剤または加硫助剤
を追加混合し、ロール温度40〜80℃で5〜30分間
混練した後、混練物を押出し、リボン状またはシート状
の配合ゴムを調製する。
【0043】このように調製された配合ゴムは、押出成
形機、カレンダーロール、またはプレスにより意図する
形状に成形され、成形と同時にまたは成形物を加硫槽内
に導入し、150〜270℃の温度で1〜30分間加熱
し、加硫ゴムとする。このような加硫を行なう際に、金
型を用いてもよいし、また金型を用いなくてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る耐熱防振ゴム用ゴム組成物
は、特定のエチレン・α- オレフィン・ジエン共重合体
ゴムからなる高分子量成分(A)と、特定の液状エチレ
ン・α- オレフィン共重合体からなる低分子量成分
(B)とを特定の割合で含み、かつ、ムーニー粘度ML
1+4 (100℃)および分子量3,000〜15,00
0のエチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴムのヨウ素
価(IV1 )と分子量80,000〜120,000の
エチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴムのヨウ素価
(IV2 )との比(IV1/IV2)が特定の範囲内にあ
るエチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴムを主成分と
する組成物であるため、耐熱性、防振特性および耐熱老
化性に優れるとともに、加工性(流動性)、加硫成形時
における形状保持性表面平滑性、機械的強度特性、低圧
縮永久歪特性、耐摩耗性および耐動的疲労性に優れる加
硫ゴム成形体を提供することができる。
【0045】本発明に係る耐熱防振ゴム用ゴム組成物
は、上記のような効果を有するので、耐熱防振ゴム、特
に自動車のエンジンマウント、トーショナルダンパー、
テンションロッドプッシュ、ステアリングラバーカップ
リング、センターベアリングサポート、ロアーリングブ
ッシュ、パンプストッパー、マフラーハンガーなどのゴ
ム組成物として利用することができる。
【0046】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これら実施例に限定されるものではない。な
お、実施例および比較例におけるエチレン・α- オレフ
ィン・ジエン系ゴムおよび加硫ゴム成形体の特性の評価
方法は、以下の通りである。
【0047】[1]分子量分布(Mw/Mn)Q値 分子量分布(Mw/Mn)Q値の測定は、武内著、丸善
株式会社発行の「ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー」に準じて下記の通り行なった。 (1)分子量既知の標準ポリスチレン(東ソー(株)製
単分散ポリスチレン)を使用して分子量MとそのGPC
(Gel Permeation Chromatog
raphy)カウントを測定し、分子量Mと溶離体積E
V(Elution Vlume)との相関図較正曲線
を作成する。この時のポリスチレン濃度は、0.02重
量%とする。 (2)GPC測定法により試料のGPCパターンをと
り、前記(1)により分子量Mを知る。その際のサンプ
ル調製条件およびGPC測定条件は、以下の通りであ
る。
【0048】サンプルの調製条件 (イ)試料を、その濃度が0.04重量%になるよう
に、o- ジクロルベンゼン溶媒とともに三角フラスコに
分取する。 (ロ)試料の入っている三角フラスコに老化防止剤2,6-
ジ-tert-ブチル-p-クレゾールをポリマー溶液に対
して0.1重量%添加する。 (ハ)三角フラスコを140℃に加温して約30分間攪
拌し、試料を溶解させる。 (ニ)その後三角フラスコを135〜140℃に保ちな
がら、径1μmのポアフィルターでろ過する。 (ホ)そのろ液をGPC分析にかける。
【0049】GPC測定条件 (イ)装置:Waters社製200型 (ロ)カラム:東ソー(株)製S−タイプ(Mixタイ
プ) (ハ)サンプル量:2ml (ニ)温度:135℃ (ホ)流速:1ml/mm (へ)カラムの総理論段数:2×104〜4×104(ア
セトンによる測定値) [2]引張り試験 加硫ゴムシートを打抜いてJIS K 6301(198
9年)に記載されている3号形ダンベル試験片を得、該
試験片を用いて同JIS K 6301第3項に規定され
る方法に従い、測定温度25℃、引張速度500mm/
分の条件で引張り試験を行ない、100%モジュラス
(M100 )、200%モジュラス(M200)、300%
モジュラス(M300 )、引張破断点応力TB および引張
破断点伸びEBを測定した。
【0050】[3]硬さ試験 硬さ試験は、JIS K 6301(1989年)に準拠
して行ない、スプリング硬さHS (JIS A硬度 )を
測定した。
【0051】[4]圧縮永久歪試験 圧縮永久歪試験は、JIS K 6301(1989年)
に準拠して行ない、圧縮永久歪率(%)を求めた。
【0052】[5]低伸長応力試験 低伸長応力試験は、JIS K 6301(1989年)
に準拠して行ない、25%伸長応力σ25を求めた。静的
剪断弾性率Gs(kg/cm2 )は、下式により求める
ことができる。
【0053】Gs =1.639×σ25 [6]動的粘弾性試験 動的粘弾性試験は、レオメトリック社製の粘弾性試験機
(型式RDS−2)を用いて、測定温度25℃、周波数
15Hzおよび歪率1%の条件で行ない、動的剪断弾性
率(kg/cm2 )を求めた。また、動倍率(車内騒音
の指標)および損失正接tanδ(乗り心地の指標)を
下式により求めた。
【0054】Gs =G’+ιG” (Gs:静的剪断弾性率、実数G’:動的剪断弾性率、
虚数G”:動的損失弾性率) 動倍率=G’/ Gs tanδ=G”/ G’ [7]耐熱老化性 耐熱老化性は、JIS K 6301(1975年)の
6.5に従い、下記の破断点応力の保持率AR(TB)お
よび破断点伸びの保持率AR(EB)で評価する。
【0055】シートの縦方向からJIS K 6301の
ダンベル1号型引張り試験片を打ち抜き、この試験片を
100℃、120℃および150℃でそれぞれ70時間
放置した後、室温に戻し、200mm/分の速度で引張
り試験を行ない、破断点応力(T Baged )および破断点
伸び(E Baged )を測定する。一方、熱老化前のサンプ
ルの破断点応力(T Borig )および破断点伸び(E Bori
g )をあらかじめ測定しておき、破断点応力の保持率お
よび破断点伸びの保持率を算出する。
【0056】 AR(TB)[%]=(T Baged / T Borig)×100 AR(EB)[%]=(E Baged / E Borig)×100 まず、実施例および比較例で用いた高分子量成分および
低分子量成分をそれぞれ2種類、5種類準備した。これ
らの成分の特性を下記に示す。
【0057】[高分子量成分−1(EPT−1)] エチレン含量:70モル 非共役ジエン:5−エチリデン−2−ノルボルネン(E
NB) ヨウ素価:20 135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:2.7
dl/g 分子量分布(Mw/Mn)Q値:2.8 [高分子量成分−2(EPT−2)] エチレン含量:70モル% 非共役ジエン:5−エチリデン−2−ノルボルネン(E
NB) ヨウ素価:20 135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:4.0
dl/g 分子量分布(Mw/Mn)Q値:3.2 [低分子量成分−1(EP−1)] エチレン含量:75.0モル% 135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:0.2
4dl/g 分子量分布(Mw/Mn)Q値:2.2 [低分子量成分−2(EP−2)] エチレン含量:60モル% 135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:1.0
dl/g 分子量分布(Mw/Mn)Q値:2.1 [低分子量成分−3(EP−3)] エチレン含量:60モル% 135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:1.2
dl/g 分子量分布(Mw/Mn)Q値:2.2 [低分子量成分−4(EPT−3)] エチレン含量:70モル% 非共役ジエン:5−エチリデン−2−ノルボルネン(E
NB) ヨウ素価:13 135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:0.2
5dl/g 分子量分布(Mw/Mn)Q値:2.4 [低分子量成分−5(EP−4)] エチレン含量:68モル% 135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:0.3
0dl/g 分子量分布(Mw/Mn)Q値:2.2
【0058】
【実施例1】上記高分子量成分−1(EPT−1)10
0重量部と、上記低分子量成分−1(EP−1)30重
量部と、パラフィン系プロセスオイル[出光興産(株)
製、ダイアナプロセスオイル PW−380]30重量
部とを溶融混練して、油展後のムーニー粘度ML1+4
(100℃)が42、IV1 /IV2 が0のエチレン・
プロピレン・ジエン系ゴムを得た。
【0059】得られたエチレン・プロピレン・ジエン系
ゴム100重量部と、亜鉛華1号5重量部と、ステアリ
ン酸1重量部と、FEFカーボンブラック[旭カーボン
(株)製、旭60HG]60重量部とを容量4.3リッ
トルのバンバリーミキサー[神戸製鋼所(株)製]で混
練した。
【0060】このようにして得られた混練物をおよそ5
0℃に冷却した後、混練物に、硫黄0.5重量部、ノク
セラーM[大内新興化学工業(株)製MBT、加硫促進
剤]3.0重量部、ノクセラーBZ[大内新興化学工業
(株)製ZnBDC、加硫促進剤]1.5重量部および
ノクセラーTT[大内新興化学工業(株)製TMTD、
加硫促進剤]0.75重量部を加えて8インチロール
(前後のロール温度:55℃)で混練した後、シート状
に分出して150℃で18分間プレスして厚み2mmの
加硫シートを得、この加硫シートについて物性試験を行
なった。
【0061】また、上記プレス条件を150℃、20分
にして圧縮永久歪試験用の厚物の加硫ゴム成形体を得、
この厚物の加硫ゴム成形体について、圧縮永久歪試験を
行なった。
【0062】結果を表1および表2に示す。
【0063】
【比較例1】実施例1において、低分子量成分−1(E
P−1)およびパラフィン系プロセスオイルの配合量を
それぞれ0重量部、60重量部とした以外は、実施例1
と同様に行なった。
【0064】なお得られたエチレン・プロピレン・ジエ
ン系ゴムは、油展後のムーニー粘度ML1+4 (100
℃)が42であり、IV1 /IV2 が18であった。結
果を表1および表2に示す。
【0065】
【実施例2】実施例1において、低分子量成分−1(E
P−1)の配合量を60重量部とした以外は、実施例1
と同様に行なった。
【0066】なお得られたエチレン・プロピレン・ジエ
ン系ゴムは、油展後のムーニー粘度ML1+4 (100
℃)が41であり、IV1 /IV2 が0であった。結果
を表1および表2に示す。
【0067】
【比較例2】実施例2において、低分子量成分−1(E
P−1)の代わりに、低分子量成分−2(EP−2)を
用いた以外は、実施例2と同様に行なった。
【0068】なお得られたエチレン・プロピレン・ジエ
ン系ゴムは、油展後のムーニー粘度ML1+4 (100
℃)が50であり、IV1 /IV2 が0であった。結果
を表1および表2に示す。
【0069】
【比較例3】実施例2において、低分子量成分−1(E
P−1)の代わりに、低分子量成分−3(EP−3)を
用いた以外は、実施例2と同様に行なった。
【0070】なお得られたエチレン・プロピレン・ジエ
ン系ゴムは、油展後のムーニー粘度ML1+4 (100
℃)が52であり、IV1 /IV2 が0であった。結果
を表1および表2に示す。
【0071】
【比較例4】実施例2において、低分子量成分−1(E
P−1)の代わりに、低分子量成分−4(EPT−3)
を用いた以外は、実施例2と同様に行なった。
【0072】なお得られたエチレン・プロピレン・ジエ
ン系ゴムは、油展後のムーニー粘度ML1+4 (100
℃)が42であり、IV1 /IV2 が0.65であっ
た。結果を表1および表2に示す。
【0073】
【比較例5】天然ゴム(NR)[RSS 1号]70重
量部と、スチレン- ブタジエンゴム(SBR)[日本ゼ
オン(株)製、商品名:Nipol 1502]30重
量部と、ステアリン酸0.5重量部と、亜鉛華1号5重
量部と、HAFカーボン[東海カーボン(株)製、シー
スト3]40重量部と、パラフィン系プロセスオイル
[共同石油(株)製、ソニックプロセスオイルP−30
0]20重量部とを容量4.3バンバリーミキサー[神
戸製鋼所(株)製]で混練した。
【0074】このようにして得られた混練物に、硫黄1
重量部、加硫促進剤[大内新興化学工業(株)製、ノク
セラー CZ]1.5重量部および老化防止剤[大内新
興化学工業(株)製、ノクラック AD]3重量部を加
えてロールで混練した後、シート状に分出して150℃
で30分間プレスし、厚み2mmの加硫シートを得、こ
の加硫シートの評価を行なった。
【0075】また、上記プレス条件を150℃、13分
にして圧縮永久歪試験用の厚物の加硫ゴム成形体を得、
この厚物の加硫ゴム成形体について、圧縮永久歪試験を
行なった。
【0076】結果を表1および表2に示す。
【0077】
【実施例3】実施例2において、低分子量成分−1(E
P−1)の代わりに、低分子量成分−5(EP−4)を
用いた以外は、実施例2と同様に行なった。
【0078】なお得られたエチレン・プロピレン・ジエ
ン系ゴムは、油展後のムーニー粘度ML1+4 (100
℃)が42であり、IV1 /IV2 が0であった。結果
を表1および表2に示す。
【0079】
【表1】 実施例1ないし3および比較例1ないし5の加硫ゴムの
動倍率とtanδとの関係を図1に示す。図1から明ら
かなように、極限粘度[η]2.7dl/gの高分子量
成分−1と極限粘度[η]0.24dl/gの低分子量
成分−1とからなるエチレン・α- オレフィン・ジエン
系ゴムを用いた実施例1では、比較例1と比較して、動
倍率がほぼ同一であるがtanδの大きな防振特性を有
する加硫ゴムが得られている。また、実施例1におい
て、上記低分子量成分−1の量を多く配合したエチレン
・α- オレフィン・ジエン系ゴムを用いた実施例2で
は、実施例1と比較して、さらにtanδの大きな防振
特性を有する加硫ゴムが得られている。このように、本
発明においては、低分子量成分の配合量によりゴムの防
振特性をコントロールすることができる。上記の防振特
性は、低分子量成分の分子量が決め手であり、分子量の
指標である極限粘度[η]が0.4dl/gを超える低
分子量成分を用いると、上記防振特性のコントロールが
不可能であり、このことは比較例2、比較例3より明ら
かにされている。
【0080】
【表2】
【0081】表2において実施例1ないし3と比較例5
と比較して明らかなように、本発明の耐熱防振ゴム用ゴ
ム組成物を用いた加硫ゴムは、防振ゴム材料用ポリマー
として現在使用されているNR−SBR系の加硫ゴムと
比較して耐熱老化性が格段に優れており、120℃×7
2hrs.の老化条件下では、およそ2倍優れている。
このことは、本発明の耐熱防振ゴム用ゴム組成物を用い
た加硫ゴムの方が、上記NR−SBR系の加硫ゴムより
も、防振特性の変化率が小さく、防振特性の熱に対する
安定性に著しく優れている。
【0082】表2の比較例4と実施例1ないし3とを比
較して明らかなように、低分子量成分の極限粘度[η]
が0.2〜0.4dl/gの範囲内にあっても、その低
分子量成分中にジエン成分が共重合されている場合に
は、圧縮永久歪率が特に悪化した加硫ゴムしか得られな
い。したがって、本発明において、本発明の低分子量成
分の代わりに、上記ような低分子量成分を用いたゴム組
成物は、たとえばエンジンを支えるというような防振ゴ
ムには利用することができないし、また、実施例で見ら
れるような防振特性は充分に発揮されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1ないし3および比較例1ない
し5の加硫ゴムの動倍率とtanδとの関係を示すグラフ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 田 倫 宏 千葉県千葉市長沼町330番地 鬼怒川ゴム 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレ
    フィンと非共役ジエンとからなり、かつ、エチレン含量
    が60〜73モル%であり、GPC法測定により求めら
    れた分子量分布(Mw/Mn)Q値が4未満であり、1
    35℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が2.7〜
    5.0dl/gであり、ヨウ素価が10〜40であるエ
    チレン・α- オレフィン・ジエン共重合体ゴムからなる
    高分子量成分(A):90〜60重量%、およびエチレ
    ンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンとからなり、
    かつ、エチレン含量が50〜78モル%であり、135
    ℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.2〜0.
    4dl/gである液状エチレン・α- オレフィン共重合
    体からなる低分子量成分(B):10〜40重量%から
    なるエチレン・α- オレフィン・ジエン系ゴムであっ
    て、 ムーニー粘度ML1+4 (100℃)が20〜150の範
    囲内にあり、分子量3,000〜15,000のエチレ
    ン・α- オレフィン・ジエン系ゴムのヨウ素価(I
    1)と分子量80,000〜120,000のエチレ
    ン・α- オレフィン・ジエン系ゴムのヨウ素価(I
    2)との比(IV1/IV2)が0.1以下であるエチ
    レン・α- オレフィン・ジエン系ゴムを主成分とするこ
    とを特徴とする耐熱防振ゴム用ゴム組成物。
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