JPH0588302B2 - - Google Patents
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- JPH0588302B2 JPH0588302B2 JP4572086A JP4572086A JPH0588302B2 JP H0588302 B2 JPH0588302 B2 JP H0588302B2 JP 4572086 A JP4572086 A JP 4572086A JP 4572086 A JP4572086 A JP 4572086A JP H0588302 B2 JPH0588302 B2 JP H0588302B2
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Description
産業上の利用分野
この発明はJIS 2000番系、6000番系あるいは
7000番系で代表される展伸用熱処理型アルミニウ
ム合金からなる微細結晶粒を有するアルミニウム
合金材料の製造方法に関し、特に超塑性加工用材
料に最適なアルミニウム合金材料の製造方法に関
するものである。 従来の技術 近年に至り微細結晶粒を有する金属材料の超塑
性現象を利用して超塑性加工を行なう技術が注目
を集めるようになつている。微細結晶粒による超
塑性現象は、展伸用熱処理型アルミニウム合金に
おいても認められるものであり、結晶粒を25μm
程度以下の微細なものとすれば所定の超塑性温度
域での加工により超塑性を呈することが知られて
いる。 従来、このような超塑性加工が可能となる程度
に結晶粒が微細な熱処理型アルミニウム合金圧延
板を製造する方法としては、 (イ) 金属間化合物の粗大粒子を過時効処理により
析出させて、温間加工で歪を与える方法(例え
ば特開昭53−132420号)、 (ロ) 溶体化処理後急冷して、冷間圧延にて歪を与
える方法(例えば特開昭60−86251号)、 (ハ) 溶体化処理温度から徐冷して冷間圧延する方
法(例えば特開昭60−12 5354号)、 が知られている。 発明が解決すべき問題点 前述のような微細結晶粒を有するアルミニウム
合金圧延板を製造するための各方法のうち、(イ)の
方法では、過時効処理や温間加工を行なうために
生産性が低くならざるを得ないという問題があ
る。また(ロ)の方法では、結晶粒は微細化すること
ができるが、溶体化処理・急冷後の圧延が困難と
なる問題がある。さらに(ハ)の方法では、圧延性は
良いものの、微細な結晶粒を得るためには90%以
上もの強冷間加工が必要となる問題がある。 この発明は以上の事情を背景としてなされたも
ので、生産性低下、冷間圧延性低下などの諸問題
を招くことなく、超塑性加工に適した微細な結晶
粒を有する材料を実際的に得ることができる方法
を提供することを目的とするものである。 問題点を解決するための手段 この発明の方法は、基本的には、溶体化処理温
度近傍の温度からの徐冷によつて析出粒子を粗大
に析出させて、これを再結晶核とし、しかもその
後の溶体化処理温度の40〜70%の温度域からの焼
入れによつて、冷間圧延性を溶体化処理温度から
焼入れした場合(完全焼入れの場合)よりも向上
させるとともに残留する合金元素の固溶もしくは
微細析出を図つてマトリツクス内の転位密度、変
形帯を多くし、もつて再結晶時における核発生頻
度を向上させ、結晶粒を微細化させるものであ
る。 具体的には、第1発明の方法は、展伸用熱処理
型アルミニウム合金であつて、しかもMn0.05〜
1.5%、Cr0.05〜0.4%、Zr0.05〜0.3%のうちの1
種または2種以上を含有するアルミニウム合金を
素材とし、その合金鋳塊に対して均質化処理とし
て、その合金の溶体化処理温度の90%以上の温度
で0.5〜24時間加熱し、その後0.001〜0.05℃/sec
の範囲内の冷却速度で溶体化処理温度の70〜90%
の温度まで冷却し、その温度から直ちにもしくは
その温度に24時間以内保持してから熱間圧延を開
始して、溶体化処理温度の40〜70%の温度で熱間
圧延を終了させ、引続いて0.1℃/sec以上の冷却
速度で180℃以下、好ましくは室温まで冷却し、
その後加工率60%以上の冷間加工を行なつた後、
その合金の再結晶温度以上の温度に1℃/sec以
上の昇温速度で昇温させて再結晶させることを特
徴とするものである。 また第2発明の方法は、展伸用熱処理型アルミ
ニウム合金であつて、しかもMn0.05〜1.5%、
Cr0.05〜0.4%、Zr0.05〜0.3%のうちの1種また
は2種以上を含有するアルミニウム合金を素材と
し、その合金鋳塊に対して均質化処理として、そ
の合金の溶体化処理温度の90%以上の温度で0.5
〜24時間加熱し、その後0.001〜0.05℃/secの範
囲内の冷却速度で室温まで冷却し、次いで溶体化
処理温度の70〜90%の温度に再加熱して、直ちに
もしくはその温度に24時間以内保持してから熱間
圧延を開始し、溶体化処理温度の40〜70%の温度
で熱間圧延を終了させ、引続いて0.1℃/sec以上
の冷却速度で180℃以下、好ましくは室温まで冷
却し、その後加工率60%以上の冷間加工を行なつ
た後、その合金の再結晶温度以上の温度に1℃/
sec以上の昇温速度で昇温させて再結晶させるこ
とを特徴とするものである。 作 用 先ずこの発明において対象とするアルミニウム
合金について説明する。 この発明の方法は、A−Cu系合金(JIS
2000番系)、A−Mg−Si系合金(JIS 6000番
系)、A−Zn−Mg系合金(JIS 7000番系)で
代表される所謂展伸用の熱処理型合金には全て適
用可能である。但し、これらの熱処理型合金にお
いて通常含有されているCu、あるいはMgおよび
Si、あるいはZnおよびMg等のほか、必須成分と
して特にMn0.05〜1.5%、Cr0.05〜0.4%、Zr0.05
〜0.3%のうちから選ばれた1種または2種以上
が含有されていることが必要である。すなわち、
Mn、Cr、Zrはいずも金属間化合物析出粒子の生
成を通じて結晶粒微細化に有効な元素であつて、
これらを含有させることによつてこの発明で目的
とする超塑性加工可能な微細結晶組織を得ること
が可能となる。ここでMn、Cr、またはZrの含有
量が0.05%未満では微細な結晶粒を得ることが困
難となり、一方Mn1.5%以上、もしくはCr0.4%
以上、またはZr0.3%以上を含有する場合には鋳
造時にこれらの元素が充分に固溶されずに巨大金
属間化合物が発生して充分な伸びが得られなくな
る。したがつてMnは0.05〜1.5%、Crは0.05〜0.4
%、Zrは0.05〜0.3%の範囲内とした。 なおここで展伸用熱処理型合金とは最も広い意
味で使用するものとし、前述のようにA−Cu
系合金である2000番系合金、例えばJIS規格や
AA規格の2014合金、2017合金、2024合金、2219
合金、あるいはA−Mg−Si系合金である6000
番系合金、例えば6061合金、さらにはA−Zn
−Mg系合金である7000番系合金、例えば7075合
金、7475合金、7N01合金、7003合金等がある。
そしてこの発明の場合、前述のようにMn、Cr、
Zr以外の成分組成は、熱処理型となるような成
分組成であれば特に限定されず、用途や要求され
る特性等に応じて定めれば良いが、例えばA−
Cu系合金の場合、Cuを1.5〜6.3%程度含有し、さ
らに必要に応じてMgを0.2〜1.8%程度、Siを0.2
〜1.3%程度含有するものとすれば良く、またA
−Mg−Si系合金の場合、Siを0.20〜1.2%程度、
Mgを0.35〜1.5%程度含有し、さらに必要に応じ
てCuを0.10〜0.40%程度含有するものとすれば良
く、またA−Zn−Mg系合金の場合Znを0.8〜
6.1%、Mgを0.5〜2.9%程度含有し、さらに必要
に応じてCuを1.2〜2.0%程度含有するものとすれ
ば良い。 次にこの発明の方法におけるプロセスについて
説明する。 先ず常法にしたがつて連続鋳造もしくは半連続
鋳造等によつて前述のようにMn、Cr、Zrの1種
以上を含有する熱処理型アルミニウム合金の鋳塊
を製造する。 次いでその鋳塊に対する均質化処理を施す。こ
の均質化処理は、対象となる合金の溶体化処理温
度近傍の温度、すなわち溶体化処理温度の90%以
上の温度(但し摂氏温度の90%以上;以下の温度
の%についても同様)で0.5〜24時間加熱するこ
とによつて行なう。ここで均質化処理の温度が溶
体化処理温度の90%未満では均質化が不充分であ
り、また合金成分元素の溶体化が不充分となる。
均質化処理時間が0.5時間未満でも均質化、溶体
化が不充分であり、一方24時間を越えればその効
果は飽和し、経済的に不利となるだけである。 なおここで溶体化処理温度は、対象とする合金
のα相領域における固相線温度と溶解度曲線との
間の温度であり、具体的な最適温度は合金組成に
よつて異なるが、典型的にはAA規格あるいは
JIS規格に代表的な溶体化処理温度が示されてお
り、これによれば2014合金の場合は495〜505℃、
2017合金では495〜510℃、2024合金(板材)では
490〜500℃、6061合金では515〜550℃、7075合金
(板材)では460〜500℃、7475合金では460〜499
℃、7N01合金では約450℃が最適とされている。
したがつてこの発明で溶体化処理温度のX%と
は、上述のような各合金の溶体化処理最適温度の
X%とすることが好ましい。 上述の均質化処理は、0.001〜0.05℃/secの範
囲内の冷却速度で溶体化処理温度の70〜90%の温
度まで冷却(第1発明の場合)し、必要に応じて
その温度に24時間以内保持し、その温度で熱間圧
延を開始する。あるいはまた均質化処理後、
0.001〜0.05℃/secの範囲内の冷却速度で室温ま
で冷却(第2発明の場合)し、その後、溶体化処
理温度の70〜90%の温度まで再加熱し、必要に応
じてその温度に24時間以内保持し、その温度で熱
間圧延を開始する。このような均質化処理後の
0.001〜0.05℃/secの冷却速度での徐冷によつて、
強化成分元素の粒子が粗大に析出される。ここ
で、冷却速度が0.05℃/sec以上では析出が不充
分となり、一方0.001℃/sec未満の冷却速度では
生産性が阻害されて経済的に不利となる。また熱
間圧延開始温度が溶体化処理温度の70%未満では
熱間圧延が困難となり、一方溶体化処理温度の90
%を越える場合は、粗大析出物の析出が少な過ぎ
て、最終板での結晶粒微細化が不充分となる。 上述のようにして溶体化処理温度の70〜90%の
温度域で開始した熱間圧延は、溶体化処理温度の
40〜70%の温度で終了させ、その温度から0.1
℃/sec以上の冷却速度で180℃以下、好ましくは
室温まで冷却することにより焼入れを行なう。こ
のように溶体化処理温度の40〜70%の温度から焼
入れることによつて、冷間圧延性が完全焼入れの
場合(溶体化処理温度から焼入れる場合)ほど低
下することなく、しかも析出せずに残留している
合金元素の固溶もしくは微細析出を図つて固溶や
微細析出によるマトリツクス内の転位密度、変形
帯の増大を図り、最終板において微細結晶粒組織
を得ることが可能となるのである。ここで、溶体
化処理温度の40%より低い温度から冷却(焼入
れ)した場合は、固溶・時効による転位の導入が
少なくなつて結晶粒微細化の効果が得られない。
一方溶体化処理温度の70%を越える高温から冷却
(焼入れ)した場合は、焼きが入り過ぎて硬質化
し、次の冷間圧延が困難となる。また焼入れのた
めの冷却速度が0.1℃/sec未満では焼きが充分に
入らず、その後の圧延による歪の導入が不充分と
なつて結晶粒微細化が達成されない。 また焼入終了時の温度は180℃以下とし、でき
れば室温まで焼入れることが望ましい。180℃よ
り高温で焼入れを終了すれば、その後の冷却で粗
大析出物が形成され、焼入れの効果が全く認めら
れない。焼入終了時の温度は低いほどマトリツク
ス中に固溶もしくは微細粒子として析出する溶質
量は多く、その後の冷間圧延でマトリツクス内の
転位密度や変形帯が増加し、最終的に微細結晶粒
組織を得やすい。 なお上述のように溶体化処理温度の40〜70%の
温度で熱間圧延を終了させてその温度から0.1
℃/sec以上の冷却速度で焼入れするためには、
熱間圧延を終了したコイルに、引続き圧延クーラ
ントを付加して冷却するか、あるいはスプレー水
冷または強制空冷装置を用いて冷却すれば良く、
いずれの手段も量産的規模で効率良く適用するこ
とができる。 溶体化処理温度の40〜70%の温度からの焼入れ
後には、60%以上の加工率で冷間圧延等の冷間加
工を行なう。この冷間加工は歪を導入してその後
の再結晶時における結晶粒微細化を図るためのも
のであり、加工率が60%未満では歪の導入が不充
分となり、結晶粒の微細化が充分に図れない。 上述の冷間加工後には、対象合金の再結晶温度
以上に1℃/sec以上の加熱速度で昇温させて、
再結晶させる。この再結晶にあたつて昇温速度が
速いほど再結晶粒微細化には有利となり、昇温速
度が1℃/sec未満では超塑性加工に適した微細
結晶粒が得られないから、昇温速度を1℃/sec
以上に限定した。このように1℃/sec以上で急
速加熱するためには、具体的にはソルトバスや、
連続空気加熱炉を用いれば良い。なお再結晶温度
は合金の種類によつて異なるが、その合金の溶体
化処理温度は必ず再結晶温度以上となつているか
ら、実際の操業にあたつては溶体化処理温度を目
途に加熱すれば充分である。なおまた再結晶のた
めの加熱後は常法にしたがつて水焼入れすれば良
い。 以上のように、熱間圧延前の均質化処理を溶体
化処理温度の90%以上の温度域で行なつた後、
0.001〜0.05℃/secの冷却速度で徐冷して粗大金
属間化合物粒子を粗大に析出させ、熱間圧延終了
に引続いてもしくは熱間圧延後、溶体化処理温度
の40〜70%の温度域から0.1℃/sec以上の冷却速
度で焼入れることにより、残留している合金元素
の固溶もしくは微細析出を図り、さらに60%以上
の冷間加工を行なつてから再結晶させることによ
つて、再結晶粒を著しく微細化することができ
る。ここで、再結晶前に歪を導入するための冷間
加工としてはさほど大きな加工率は必要なく、前
述のように加工率60%以上であれば最終的に微細
結晶粒を得ることができるから、生産性の低下や
冷間圧延の困難を招くことなく冷間加工を実施す
ることができる。 実施例 [実施例1] 第1表に示す成分組成の合金1〜5について、
400mm厚のスラブをDC鋳造法により鋳造した。得
られたスラブに対し第2表に示す加熱条件、冷却
条件A〜Hで均質化処理および熱間圧延を施し
て、6mm厚の熱延板とした。次いで冷間圧延率80
%で圧延し、再結晶のために各合金の溶体化処理
温度にソルトバスにより急速加熱し、10分間保持
した後、水焼入れした。また合金1について条件
記号Aにて均質化処理、熱間圧延を行なつたもの
の一部は、冷間圧延率80%で圧延した後、比較法
として0.01℃/secで昇温させて再結晶させた
(記号)。 以上のようにして得られた再結晶後の最終板の
板面の結晶粒度を調べた結果、第3表に示す結果
が得られた。 第3表から、所要量のMn、Cr、もしくはZrを
含有する発明合金1〜4についてこの発明で規定
する条件で処理した圧延板は、いずれも結晶粒径
が11μm以下と著しく小さいことが明らかであり、
これらの圧延板については充分に超塑性加工をな
し得ることが判明した。 一方Mn、Zr、Crを実質的に含まない比較合金
5についてこの発明の条件範囲内で処理した場合
(条件記号E)には結晶粒径が35μmと大きくなつ
た。また条件記号Fは溶体化処理温度の90%以上
の温度での均質化処理を行なわなかつたものであ
り、この場合も結晶粒径が33μmと大きくなつた。
さらに条件記号Gは熱間圧延開始温度が高過ぎた
例であり、この場合も結晶粒径が48μmと大きく
なつた。また条件記号Hは、熱間圧延終了後の溶
体化処理温度の40〜70%の温度からの焼入れ
(0.1℃/sec以上の冷却)を行なわなかつたもの
であり、この場合も結晶粒径が33μmと大きかつ
た。さらに条件記号は、再結晶焼入れのための
加熱を徐速昇温で行なつた例であり、この場合に
は結晶粒径が350μmと粗大化してしまつた。
7000番系で代表される展伸用熱処理型アルミニウ
ム合金からなる微細結晶粒を有するアルミニウム
合金材料の製造方法に関し、特に超塑性加工用材
料に最適なアルミニウム合金材料の製造方法に関
するものである。 従来の技術 近年に至り微細結晶粒を有する金属材料の超塑
性現象を利用して超塑性加工を行なう技術が注目
を集めるようになつている。微細結晶粒による超
塑性現象は、展伸用熱処理型アルミニウム合金に
おいても認められるものであり、結晶粒を25μm
程度以下の微細なものとすれば所定の超塑性温度
域での加工により超塑性を呈することが知られて
いる。 従来、このような超塑性加工が可能となる程度
に結晶粒が微細な熱処理型アルミニウム合金圧延
板を製造する方法としては、 (イ) 金属間化合物の粗大粒子を過時効処理により
析出させて、温間加工で歪を与える方法(例え
ば特開昭53−132420号)、 (ロ) 溶体化処理後急冷して、冷間圧延にて歪を与
える方法(例えば特開昭60−86251号)、 (ハ) 溶体化処理温度から徐冷して冷間圧延する方
法(例えば特開昭60−12 5354号)、 が知られている。 発明が解決すべき問題点 前述のような微細結晶粒を有するアルミニウム
合金圧延板を製造するための各方法のうち、(イ)の
方法では、過時効処理や温間加工を行なうために
生産性が低くならざるを得ないという問題があ
る。また(ロ)の方法では、結晶粒は微細化すること
ができるが、溶体化処理・急冷後の圧延が困難と
なる問題がある。さらに(ハ)の方法では、圧延性は
良いものの、微細な結晶粒を得るためには90%以
上もの強冷間加工が必要となる問題がある。 この発明は以上の事情を背景としてなされたも
ので、生産性低下、冷間圧延性低下などの諸問題
を招くことなく、超塑性加工に適した微細な結晶
粒を有する材料を実際的に得ることができる方法
を提供することを目的とするものである。 問題点を解決するための手段 この発明の方法は、基本的には、溶体化処理温
度近傍の温度からの徐冷によつて析出粒子を粗大
に析出させて、これを再結晶核とし、しかもその
後の溶体化処理温度の40〜70%の温度域からの焼
入れによつて、冷間圧延性を溶体化処理温度から
焼入れした場合(完全焼入れの場合)よりも向上
させるとともに残留する合金元素の固溶もしくは
微細析出を図つてマトリツクス内の転位密度、変
形帯を多くし、もつて再結晶時における核発生頻
度を向上させ、結晶粒を微細化させるものであ
る。 具体的には、第1発明の方法は、展伸用熱処理
型アルミニウム合金であつて、しかもMn0.05〜
1.5%、Cr0.05〜0.4%、Zr0.05〜0.3%のうちの1
種または2種以上を含有するアルミニウム合金を
素材とし、その合金鋳塊に対して均質化処理とし
て、その合金の溶体化処理温度の90%以上の温度
で0.5〜24時間加熱し、その後0.001〜0.05℃/sec
の範囲内の冷却速度で溶体化処理温度の70〜90%
の温度まで冷却し、その温度から直ちにもしくは
その温度に24時間以内保持してから熱間圧延を開
始して、溶体化処理温度の40〜70%の温度で熱間
圧延を終了させ、引続いて0.1℃/sec以上の冷却
速度で180℃以下、好ましくは室温まで冷却し、
その後加工率60%以上の冷間加工を行なつた後、
その合金の再結晶温度以上の温度に1℃/sec以
上の昇温速度で昇温させて再結晶させることを特
徴とするものである。 また第2発明の方法は、展伸用熱処理型アルミ
ニウム合金であつて、しかもMn0.05〜1.5%、
Cr0.05〜0.4%、Zr0.05〜0.3%のうちの1種また
は2種以上を含有するアルミニウム合金を素材と
し、その合金鋳塊に対して均質化処理として、そ
の合金の溶体化処理温度の90%以上の温度で0.5
〜24時間加熱し、その後0.001〜0.05℃/secの範
囲内の冷却速度で室温まで冷却し、次いで溶体化
処理温度の70〜90%の温度に再加熱して、直ちに
もしくはその温度に24時間以内保持してから熱間
圧延を開始し、溶体化処理温度の40〜70%の温度
で熱間圧延を終了させ、引続いて0.1℃/sec以上
の冷却速度で180℃以下、好ましくは室温まで冷
却し、その後加工率60%以上の冷間加工を行なつ
た後、その合金の再結晶温度以上の温度に1℃/
sec以上の昇温速度で昇温させて再結晶させるこ
とを特徴とするものである。 作 用 先ずこの発明において対象とするアルミニウム
合金について説明する。 この発明の方法は、A−Cu系合金(JIS
2000番系)、A−Mg−Si系合金(JIS 6000番
系)、A−Zn−Mg系合金(JIS 7000番系)で
代表される所謂展伸用の熱処理型合金には全て適
用可能である。但し、これらの熱処理型合金にお
いて通常含有されているCu、あるいはMgおよび
Si、あるいはZnおよびMg等のほか、必須成分と
して特にMn0.05〜1.5%、Cr0.05〜0.4%、Zr0.05
〜0.3%のうちから選ばれた1種または2種以上
が含有されていることが必要である。すなわち、
Mn、Cr、Zrはいずも金属間化合物析出粒子の生
成を通じて結晶粒微細化に有効な元素であつて、
これらを含有させることによつてこの発明で目的
とする超塑性加工可能な微細結晶組織を得ること
が可能となる。ここでMn、Cr、またはZrの含有
量が0.05%未満では微細な結晶粒を得ることが困
難となり、一方Mn1.5%以上、もしくはCr0.4%
以上、またはZr0.3%以上を含有する場合には鋳
造時にこれらの元素が充分に固溶されずに巨大金
属間化合物が発生して充分な伸びが得られなくな
る。したがつてMnは0.05〜1.5%、Crは0.05〜0.4
%、Zrは0.05〜0.3%の範囲内とした。 なおここで展伸用熱処理型合金とは最も広い意
味で使用するものとし、前述のようにA−Cu
系合金である2000番系合金、例えばJIS規格や
AA規格の2014合金、2017合金、2024合金、2219
合金、あるいはA−Mg−Si系合金である6000
番系合金、例えば6061合金、さらにはA−Zn
−Mg系合金である7000番系合金、例えば7075合
金、7475合金、7N01合金、7003合金等がある。
そしてこの発明の場合、前述のようにMn、Cr、
Zr以外の成分組成は、熱処理型となるような成
分組成であれば特に限定されず、用途や要求され
る特性等に応じて定めれば良いが、例えばA−
Cu系合金の場合、Cuを1.5〜6.3%程度含有し、さ
らに必要に応じてMgを0.2〜1.8%程度、Siを0.2
〜1.3%程度含有するものとすれば良く、またA
−Mg−Si系合金の場合、Siを0.20〜1.2%程度、
Mgを0.35〜1.5%程度含有し、さらに必要に応じ
てCuを0.10〜0.40%程度含有するものとすれば良
く、またA−Zn−Mg系合金の場合Znを0.8〜
6.1%、Mgを0.5〜2.9%程度含有し、さらに必要
に応じてCuを1.2〜2.0%程度含有するものとすれ
ば良い。 次にこの発明の方法におけるプロセスについて
説明する。 先ず常法にしたがつて連続鋳造もしくは半連続
鋳造等によつて前述のようにMn、Cr、Zrの1種
以上を含有する熱処理型アルミニウム合金の鋳塊
を製造する。 次いでその鋳塊に対する均質化処理を施す。こ
の均質化処理は、対象となる合金の溶体化処理温
度近傍の温度、すなわち溶体化処理温度の90%以
上の温度(但し摂氏温度の90%以上;以下の温度
の%についても同様)で0.5〜24時間加熱するこ
とによつて行なう。ここで均質化処理の温度が溶
体化処理温度の90%未満では均質化が不充分であ
り、また合金成分元素の溶体化が不充分となる。
均質化処理時間が0.5時間未満でも均質化、溶体
化が不充分であり、一方24時間を越えればその効
果は飽和し、経済的に不利となるだけである。 なおここで溶体化処理温度は、対象とする合金
のα相領域における固相線温度と溶解度曲線との
間の温度であり、具体的な最適温度は合金組成に
よつて異なるが、典型的にはAA規格あるいは
JIS規格に代表的な溶体化処理温度が示されてお
り、これによれば2014合金の場合は495〜505℃、
2017合金では495〜510℃、2024合金(板材)では
490〜500℃、6061合金では515〜550℃、7075合金
(板材)では460〜500℃、7475合金では460〜499
℃、7N01合金では約450℃が最適とされている。
したがつてこの発明で溶体化処理温度のX%と
は、上述のような各合金の溶体化処理最適温度の
X%とすることが好ましい。 上述の均質化処理は、0.001〜0.05℃/secの範
囲内の冷却速度で溶体化処理温度の70〜90%の温
度まで冷却(第1発明の場合)し、必要に応じて
その温度に24時間以内保持し、その温度で熱間圧
延を開始する。あるいはまた均質化処理後、
0.001〜0.05℃/secの範囲内の冷却速度で室温ま
で冷却(第2発明の場合)し、その後、溶体化処
理温度の70〜90%の温度まで再加熱し、必要に応
じてその温度に24時間以内保持し、その温度で熱
間圧延を開始する。このような均質化処理後の
0.001〜0.05℃/secの冷却速度での徐冷によつて、
強化成分元素の粒子が粗大に析出される。ここ
で、冷却速度が0.05℃/sec以上では析出が不充
分となり、一方0.001℃/sec未満の冷却速度では
生産性が阻害されて経済的に不利となる。また熱
間圧延開始温度が溶体化処理温度の70%未満では
熱間圧延が困難となり、一方溶体化処理温度の90
%を越える場合は、粗大析出物の析出が少な過ぎ
て、最終板での結晶粒微細化が不充分となる。 上述のようにして溶体化処理温度の70〜90%の
温度域で開始した熱間圧延は、溶体化処理温度の
40〜70%の温度で終了させ、その温度から0.1
℃/sec以上の冷却速度で180℃以下、好ましくは
室温まで冷却することにより焼入れを行なう。こ
のように溶体化処理温度の40〜70%の温度から焼
入れることによつて、冷間圧延性が完全焼入れの
場合(溶体化処理温度から焼入れる場合)ほど低
下することなく、しかも析出せずに残留している
合金元素の固溶もしくは微細析出を図つて固溶や
微細析出によるマトリツクス内の転位密度、変形
帯の増大を図り、最終板において微細結晶粒組織
を得ることが可能となるのである。ここで、溶体
化処理温度の40%より低い温度から冷却(焼入
れ)した場合は、固溶・時効による転位の導入が
少なくなつて結晶粒微細化の効果が得られない。
一方溶体化処理温度の70%を越える高温から冷却
(焼入れ)した場合は、焼きが入り過ぎて硬質化
し、次の冷間圧延が困難となる。また焼入れのた
めの冷却速度が0.1℃/sec未満では焼きが充分に
入らず、その後の圧延による歪の導入が不充分と
なつて結晶粒微細化が達成されない。 また焼入終了時の温度は180℃以下とし、でき
れば室温まで焼入れることが望ましい。180℃よ
り高温で焼入れを終了すれば、その後の冷却で粗
大析出物が形成され、焼入れの効果が全く認めら
れない。焼入終了時の温度は低いほどマトリツク
ス中に固溶もしくは微細粒子として析出する溶質
量は多く、その後の冷間圧延でマトリツクス内の
転位密度や変形帯が増加し、最終的に微細結晶粒
組織を得やすい。 なお上述のように溶体化処理温度の40〜70%の
温度で熱間圧延を終了させてその温度から0.1
℃/sec以上の冷却速度で焼入れするためには、
熱間圧延を終了したコイルに、引続き圧延クーラ
ントを付加して冷却するか、あるいはスプレー水
冷または強制空冷装置を用いて冷却すれば良く、
いずれの手段も量産的規模で効率良く適用するこ
とができる。 溶体化処理温度の40〜70%の温度からの焼入れ
後には、60%以上の加工率で冷間圧延等の冷間加
工を行なう。この冷間加工は歪を導入してその後
の再結晶時における結晶粒微細化を図るためのも
のであり、加工率が60%未満では歪の導入が不充
分となり、結晶粒の微細化が充分に図れない。 上述の冷間加工後には、対象合金の再結晶温度
以上に1℃/sec以上の加熱速度で昇温させて、
再結晶させる。この再結晶にあたつて昇温速度が
速いほど再結晶粒微細化には有利となり、昇温速
度が1℃/sec未満では超塑性加工に適した微細
結晶粒が得られないから、昇温速度を1℃/sec
以上に限定した。このように1℃/sec以上で急
速加熱するためには、具体的にはソルトバスや、
連続空気加熱炉を用いれば良い。なお再結晶温度
は合金の種類によつて異なるが、その合金の溶体
化処理温度は必ず再結晶温度以上となつているか
ら、実際の操業にあたつては溶体化処理温度を目
途に加熱すれば充分である。なおまた再結晶のた
めの加熱後は常法にしたがつて水焼入れすれば良
い。 以上のように、熱間圧延前の均質化処理を溶体
化処理温度の90%以上の温度域で行なつた後、
0.001〜0.05℃/secの冷却速度で徐冷して粗大金
属間化合物粒子を粗大に析出させ、熱間圧延終了
に引続いてもしくは熱間圧延後、溶体化処理温度
の40〜70%の温度域から0.1℃/sec以上の冷却速
度で焼入れることにより、残留している合金元素
の固溶もしくは微細析出を図り、さらに60%以上
の冷間加工を行なつてから再結晶させることによ
つて、再結晶粒を著しく微細化することができ
る。ここで、再結晶前に歪を導入するための冷間
加工としてはさほど大きな加工率は必要なく、前
述のように加工率60%以上であれば最終的に微細
結晶粒を得ることができるから、生産性の低下や
冷間圧延の困難を招くことなく冷間加工を実施す
ることができる。 実施例 [実施例1] 第1表に示す成分組成の合金1〜5について、
400mm厚のスラブをDC鋳造法により鋳造した。得
られたスラブに対し第2表に示す加熱条件、冷却
条件A〜Hで均質化処理および熱間圧延を施し
て、6mm厚の熱延板とした。次いで冷間圧延率80
%で圧延し、再結晶のために各合金の溶体化処理
温度にソルトバスにより急速加熱し、10分間保持
した後、水焼入れした。また合金1について条件
記号Aにて均質化処理、熱間圧延を行なつたもの
の一部は、冷間圧延率80%で圧延した後、比較法
として0.01℃/secで昇温させて再結晶させた
(記号)。 以上のようにして得られた再結晶後の最終板の
板面の結晶粒度を調べた結果、第3表に示す結果
が得られた。 第3表から、所要量のMn、Cr、もしくはZrを
含有する発明合金1〜4についてこの発明で規定
する条件で処理した圧延板は、いずれも結晶粒径
が11μm以下と著しく小さいことが明らかであり、
これらの圧延板については充分に超塑性加工をな
し得ることが判明した。 一方Mn、Zr、Crを実質的に含まない比較合金
5についてこの発明の条件範囲内で処理した場合
(条件記号E)には結晶粒径が35μmと大きくなつ
た。また条件記号Fは溶体化処理温度の90%以上
の温度での均質化処理を行なわなかつたものであ
り、この場合も結晶粒径が33μmと大きくなつた。
さらに条件記号Gは熱間圧延開始温度が高過ぎた
例であり、この場合も結晶粒径が48μmと大きく
なつた。また条件記号Hは、熱間圧延終了後の溶
体化処理温度の40〜70%の温度からの焼入れ
(0.1℃/sec以上の冷却)を行なわなかつたもの
であり、この場合も結晶粒径が33μmと大きかつ
た。さらに条件記号は、再結晶焼入れのための
加熱を徐速昇温で行なつた例であり、この場合に
は結晶粒径が350μmと粗大化してしまつた。
【表】
【表】
【表】
【表】
[実施例2]
実施例1の合金1について、第2表の条件記号
Aに従つて均質化処理および熱間圧延するにあた
り、均質化処理後3×10-3℃/secの冷却速度で
室温まで冷却した後、熱間圧延開始温度まで再加
熱を行なつた。また実施例1の合金3について
も、第2表の条件記号Cに従つて均質化処理およ
び熱間圧延するにあたり、均質化処理後3×10-3
℃/secの冷却速度で室温まで冷却した後、熱間
圧延開始温度まで再加熱した。その他の条件は実
施例1と同様にして処理した。 得られた再結晶後の圧延板の結晶粒径は、合金
1では9μm、合金3では10μmであり、実施例1
の場合と同様に充分に微細化されていることが判
明した。 [実施例3] 実施例1の合金1および合金3について、それ
ぞれ第2表の条件記号A、Cに従つて均質化処理
および熱間圧延した後、圧延率80%の冷間圧延を
行ない、次いで連続焼鈍炉を用いて20℃/secの
昇温速度で合金1は480℃に、合金3は490℃に昇
温し、7分間で通板させ、炉の出側で水冷するこ
とにより連続的な再結晶化処理を行なつた。 得られた再結晶板の結晶粒径を調べたところ、
合金1では10μm、合金3では11μmであり、いず
れも微細結晶粒組織となつていることが判明し
た。 [実施例4] 実施例1の第1表の合金3について、実施例1
の第2表中の条件Cと同じ条件で均質化処理、熱
間圧延を行なつた。その後、冷間圧延率を55%、
75%、90%と3種に変えて冷間圧延を行ない、次
いで実施例1と同様にソルトバスにて加熱して再
結晶させた。 この実施例3における最終板の結晶粒径を冷間
圧延率に対応して第4表に示す。
Aに従つて均質化処理および熱間圧延するにあた
り、均質化処理後3×10-3℃/secの冷却速度で
室温まで冷却した後、熱間圧延開始温度まで再加
熱を行なつた。また実施例1の合金3について
も、第2表の条件記号Cに従つて均質化処理およ
び熱間圧延するにあたり、均質化処理後3×10-3
℃/secの冷却速度で室温まで冷却した後、熱間
圧延開始温度まで再加熱した。その他の条件は実
施例1と同様にして処理した。 得られた再結晶後の圧延板の結晶粒径は、合金
1では9μm、合金3では10μmであり、実施例1
の場合と同様に充分に微細化されていることが判
明した。 [実施例3] 実施例1の合金1および合金3について、それ
ぞれ第2表の条件記号A、Cに従つて均質化処理
および熱間圧延した後、圧延率80%の冷間圧延を
行ない、次いで連続焼鈍炉を用いて20℃/secの
昇温速度で合金1は480℃に、合金3は490℃に昇
温し、7分間で通板させ、炉の出側で水冷するこ
とにより連続的な再結晶化処理を行なつた。 得られた再結晶板の結晶粒径を調べたところ、
合金1では10μm、合金3では11μmであり、いず
れも微細結晶粒組織となつていることが判明し
た。 [実施例4] 実施例1の第1表の合金3について、実施例1
の第2表中の条件Cと同じ条件で均質化処理、熱
間圧延を行なつた。その後、冷間圧延率を55%、
75%、90%と3種に変えて冷間圧延を行ない、次
いで実施例1と同様にソルトバスにて加熱して再
結晶させた。 この実施例3における最終板の結晶粒径を冷間
圧延率に対応して第4表に示す。
【表】
発明の効果
この発明の方法によれば、超塑性加工に適した
微細な結晶粒を有するアルミニウム合金圧延板を
得ることができ、しかも単にそればかりでなく、
冷間圧延性を低下させことなく、しかも冷間加工
の加工率をさほど大きくせずにかつ過時効処理や
温間加工等を行なうことなく微細結晶粒を得るこ
とができるため、生産性が低下したり冷間加工が
困難となつたりすることなく、量産的規模で実際
的に超塑性加工に適したアルミニウム合金圧延板
を製造することが可能となつた。
微細な結晶粒を有するアルミニウム合金圧延板を
得ることができ、しかも単にそればかりでなく、
冷間圧延性を低下させことなく、しかも冷間加工
の加工率をさほど大きくせずにかつ過時効処理や
温間加工等を行なうことなく微細結晶粒を得るこ
とができるため、生産性が低下したり冷間加工が
困難となつたりすることなく、量産的規模で実際
的に超塑性加工に適したアルミニウム合金圧延板
を製造することが可能となつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 展伸用熱処理型アルミニウム合金であつて、
しかもMn0.05〜1.5%(重量%、以下同じ)、
Cr0.05〜0.4%、Zr0.05〜0.3%のうちの1種また
は2種以上を含有するアルミニウム合金を素材と
し、その合金鋳塊に対して均質化処理として、そ
の合金の溶体化処理温度の90%以上の温度で0.5
〜24時間加熱し、その後0.001〜0.05℃/secの範
囲内の冷却速度で溶体化処理温度の70〜90%の温
度まで冷却し、その温度から直ちにもしくはその
温度に24時間以内保持してから熱間圧延を開始し
て、溶体化処理温度の40〜70%の温度で熱間圧延
を終了させ、引続いて0.1℃/sec以上の冷却速度
で180℃以下、好ましくは室温まで冷却し、その
後加工率60%以上の冷間加工を行なつた後、その
合金の再結晶温度以上の温度に1℃/sec以上の
昇温速度で昇温させて再結晶させることを特徴と
する微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の
製造方法。 2 展伸用熱処理型アルミニウム合金であつて、
しかもMn0.05〜1.5%、Cr0.05〜0.4%、Zr0.05〜
0.3%のうちの1種または2種以上を含有するア
ルミニウム合金を素材とし、その合金鋳塊に対し
て均質化処理として、その合金の溶体化処理温度
の90%以上の温度で0.5〜24時間加熱し、その後
0.001〜0.05℃/secの範囲内の冷却速度で室温ま
で冷却し、次いで溶体化処理温度の70〜90%の温
度に再加熱して、直ちにもしくはその温度に24時
間以内保持してから熱間圧延を開始し、溶体化処
理温度の40〜70%の温度で熱間圧延を終了させ、
引続いて0.1℃/sec以上の冷却速度で180℃以下、
好ましくは室温まで冷却し、その後加工率60%以
上の冷間加工を行なつた後、その合金の再結晶温
度以上の温度に1℃/sec以上の昇温速度で昇温
させて再結晶させることを特徴とする微細結晶粒
を有するアルミニウム合金材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4572086A JPS62202061A (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 | 微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4572086A JPS62202061A (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 | 微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62202061A JPS62202061A (ja) | 1987-09-05 |
| JPH0588302B2 true JPH0588302B2 (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=12727181
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4572086A Granted JPS62202061A (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 | 微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62202061A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6333538A (ja) * | 1986-07-24 | 1988-02-13 | Kobe Steel Ltd | 押出鍛造用Al−Mg−Si合金 |
| JPH03247738A (ja) * | 1990-02-22 | 1991-11-05 | Kobe Steel Ltd | 曲げ加工性に優れたアルミ合金 |
| JP3705320B2 (ja) * | 1997-04-18 | 2005-10-12 | 株式会社神戸製鋼所 | 耐食性に優れる高強度熱処理型7000系アルミニウム合金 |
| JP3557953B2 (ja) * | 1999-05-25 | 2004-08-25 | 日本軽金属株式会社 | 精密加工用アルミニウム合金板材およびその製造方法 |
| CA2887468C (en) * | 2012-06-27 | 2020-04-07 | Uacj Corporation | Aluminum alloy sheet for blow molding and production method therefor |
-
1986
- 1986-03-03 JP JP4572086A patent/JPS62202061A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62202061A (ja) | 1987-09-05 |
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